説明

成膜装置

【課題】基板を容易に出し入れすることができ、また、生産効率を向上することができる成膜装置を提供する。
【解決手段】成膜材料ガスを導入可能なチャンバ11と、チャンバ11内に設けられた、基板13を配置可能な基板配置電極14と基板配置電極14に略平行に対向配置された対向電極21とからなる一対の放電電極と、を備えた成膜装置10において、チャンバ11内に、基板配置電極14と対向電極21とが交互に複数配置され、対向電極21が接地電極として構成されるとともに、基板配置電極14に対して100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成膜装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、プラズマを用いて成膜材料ガスを分解し、基板上に薄膜を形成するプラズマCVD装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このプラズマCVD装置により、例えば基板上にアモルファスシリコン(a−Si)膜を形成することができる。そして、プラズマCVD装置においては、プラズマを発生させるために、一対の放電電極が備えられており、基板側を接地電極とし、成膜材料ガス供給側を対向電極として電圧を印加することが一般的であった。
【0003】
ここで、プラズマCVD法では通常13.56MHzを発振周波数とする高周波電源を使用することが一般的である。また、プラズマCVD装置で量産に対応できる成膜速度を得るには、成膜空間の圧力を100Pa〜300Paにすることが多い。そして、この圧力条件においては電圧が印加される対向電極と接地電極との間の電極間距離は、15〜25mm程度にすることが一般的である。
【特許文献1】特許第3563092号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の成膜装置では、電極間の距離が短く、このような狭い空間内で基板の出し入れを行うことは困難であり、特に基板の大型化が進んでいる現状においては、さらに基板の出し入れの困難さは増している。また、従来の成膜装置では基板を1枚ずつしか載置(成膜)することができず、生産効率が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、基板を容易に出し入れすることができ、また、生産効率を向上することができる成膜装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明は、成膜材料ガスを導入可能なチャンバと、該チャンバ内に設けられた、基板を配置可能な基板配置電極と該基板配置電極に略平行に対向配置された対向電極とからなる一対の放電電極と、を備えた成膜装置において、前記チャンバ内に、前記基板配置電極と前記対向電極とが交互に複数配置され、前記対向電極が接地電極として構成されるとともに、前記基板配置電極に対して100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加可能に構成されていることを特徴としている。
【0007】
このように、基板配置電極へ100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加し、対向電極を接地電極とすることで、確実に基板配置電極近傍にプラズマ放電が張り付く現象が見られるため、基板近傍のみに成膜材料ガスの分解源であるプラズマを生成し、効率的に基板表面に成膜させることができる。
【0008】
また、基板配置電極への印加電圧の周波数を100kHz以上2MHz以下と従来よりも低くしたため、定在波による電極面内の電圧分布によるプラズマ不均一性の問題がなくなるとともに、プラズマを基板配置電極近傍のみに生成することができ、放電電極間の距離を長くすることができる。したがって、基板の出し入れを容易にすることができる効果がある。また、チャンバ内に基板配置電極と対向電極とを複数設けたため、複数枚の基板を同時に成膜することができ、したがって、生産効率を向上することができる効果がある。さらに、放電電極間の距離を長くできることで、放電電極の経年劣化による物理的な歪みや撓みに対する許容値も大きくなり、例えば3m×3m以上の大きさの基板を用いるデバイス製造にも容易に対応することができる効果がある。
【0009】
また、基板配置電極近傍のみにプラズマが生成されることにより、成膜材料が積極的に基板表面へ成膜されることとなる。つまり、従来のようにプラズマが基板配置電極と対向電極間の略全域に生成される場合と比較して、成膜材料ガスをチャンバ内に噴出することに起因する対向電極やチャンバ内壁への成膜材料の付着量を削減することができる。したがって、メンテナンス頻度を低減することができるため、基板の生産効率を向上することができる効果がある。
【0010】
請求項2に記載した発明は、隣接する前記基板配置電極同士が連接され、前記チャンバに対して一体的に出し入れ自在に構成されていることを特徴としている。
【0011】
このように構成することで、一体に連接された基板配置電極を、チャンバから1回の出し入れ動作をするだけで全ての基板を入れ替えることができる。つまり、基板の入れ替えをチャンバ外で容易にすることができる効果がある。また、基板配置電極をチャンバから出し入れすることができるため、基板配置電極のメンテナンスを容易にすることができる効果がある。さらに、チャンバ内に設けられた複数の基板配置電極が一体化されるため、一つの電源から全ての基板配置電極に電圧を印加することができ、装置の簡略化を図ることができる効果がある。
【0012】
請求項3に記載した発明は、前記基板配置電極は、その両面に前記基板を搭載可能とされていることを特徴としている。
【0013】
このように構成することで、基板配置電極の個数を減少することができ、チャンバの省スペース化を図ることができるとともに、費用をかけずに成膜装置を製造することができる効果がある。
【0014】
請求項4に記載した発明は、前記対向電極が、前記基板配置電極に向かって前記成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口を備えていることを特徴としている。
【0015】
このように構成することで、成膜材料ガスをガス噴出口から基板が載置されている基板配置電極に対して略均一に噴出することができるため、成膜材料ガスを基板近傍に生成されたプラズマに確実に供給することができる。したがって、プラズマにて成膜材料ガスを分解して、確実に基板に成膜させることができる効果がある。
【0016】
請求項5に記載した発明は、前記対向電極が、その両側に配置された前記基板配置電極に向かって前記成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口を備えていることを特徴としている。
【0017】
このように構成することで、成膜材料ガスを対向電極の両側に配置されたガス噴出口から基板が載置されている基板配置電極に対して略均一に噴出することができるため、成膜材料ガスを基板近傍に生成されたプラズマに確実に供給することができる。したがって、プラズマにて成膜材料ガスを分解して、確実に基板に成膜させることができる効果がある。また、対向電極の個数を減少することができ、チャンバの省スペース化を図ることができるとともに、費用をかけずに成膜装置を製造することができる効果がある。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、基板配置電極へ100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加し、対向電極を接地電極とすることで、基板配置電極と対向電極との間の距離を長くすることができるため、基板を容易に出し入れすることができる。
また、チャンバ内に基板配置電極と対向電極とを複数設け、複数の基板を同時に成膜することができるように構成したため、生産効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第一実施形態)
(成膜装置)
次に、本発明の第一実施形態を図1に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0020】
図1は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図1に示すように、プラズマCVD法を実施する成膜装置10は、箱型形状の真空チャンバ11を有している。真空チャンバ11は、接地されており、接地電位を保持できるように構成されている。また、真空チャンバ11は、箱型のいずれかの面が開閉可能に構成されており、基板テーブル14を出し入れ可能に構成されている。
【0021】
真空チャンバ11内には、基板13が載置可能な導電材からなる基板テーブル14が設けられている。ここで、基板テーブル14は真空チャンバ11内に複数設けられている(本実施形態においては、4個)。また、基板テーブル14の両面に基板13が載置可能に構成されている。つまり、真空チャンバ11内に、基板13を同時に複数配置可能に構成されている(本実施形態においては、8枚)。基板テーブル14に基板13を載置する際に、図示しないストッパ部材で基板13を基板テーブル14に保持できるように構成されている。
【0022】
さらに、複数の基板テーブル14には、隣接する基板テーブル14同士を連接する連接部15が形成されている。したがって、複数の基板テーブル14は連接部15によって櫛歯状に一体化されている。また、複数の基板テーブル14は、真空チャンバ11から出し入れできるように構成されている。
【0023】
そして、基板テーブル14には電源線17が接続されている。電源線17は、真空チャンバ11の内部から外部へと導かれており、真空チャンバ11の外部側の先端には、RF電源18が設けられている。つまり、RF電源18により基板テーブル14に対して電圧を印加可能に構成されており、基板テーブル14が基板配置電極として機能する。なお、電源線17が真空チャンバ11の壁部を貫通する箇所においては、電源線17と真空チャンバ11の壁部とは図示しない絶縁部材にて絶縁されている。
【0024】
また、真空チャンバ11には、導電材で形成された対向電極が設けられている。ここで、対向電極は、成膜ガスを基板13表面に対して供給するためのガス供給部19としての機能を併有している。ガス供給部19は、平行配置された一対の平板(対向電極)と、一対の平板間に形成された空間部とで構成されている。この空間部は成膜ガスの流路として構成されている。ガス供給部19は真空チャンバ11内に複数設けられており、複数の基板13に対向する位置に設けられている(本実施形態では、5箇所)。つまり、ガス供給部19は、隣接する基板テーブル14の中間位置に基板テーブル14と平行に設けられている。
【0025】
ガス供給部19の基板13に対向する位置には、基板13に対して成膜ガスを噴出可能なシャワープレート(平板)21が設けられている。シャワープレート21は、複数の基板13に対向する位置にそれぞれ設けられている(本実施形態では、8箇所)。シャワープレート21には、多数のガス噴出口22が形成されており、成膜ガスを基板13に対して噴出可能に構成されている。
【0026】
ここで、ガス供給部19には、隣接するガス供給部19同士を連接する連接部23が形成されている。したがって、複数のガス供給部19は連接部23によって櫛歯状に一体化されている。そして、ガス供給部19にはガス導入管25が接続されている。ガス導入管25は、真空チャンバ11の壁部を貫通して内部から外部へと導かれており、真空チャンバ11の外部側の先端には、成膜ガス供給部26が設けられている。つまり、成膜ガス供給部26によりガス供給部19に対して成膜ガスを供給可能に構成されている。
【0027】
なお、ガス供給部19、シャワープレート21、連接部23およびガス導入管25は、導電材で構成されている。つまり、真空チャンバ11が接地電位に保持されており、ガス供給部19、シャワープレート21、連接部23およびガス導入管25は、真空チャンバ11と電気的に接続されるため、ガス供給部19、シャワープレート21、連接部23およびガス導入管25も接地電位に保持されるように構成されている。
【0028】
また、シャワープレート21と基板テーブル14との間は、30〜150mmの距離が確保され、お互いが略平行に配置されるように構成されている。したがって、隣接する基板テーブル14同士は、少なくとも60mm以上の間隔が形成されることとなる。
【0029】
また、真空チャンバ11にはクリーニングガス導入管31が接続されている。クリーニングガス導入管31にはフッ素ガス供給部32とラジカル源33とが設けられており、フッ素ガス供給部32から供給されたフッ素ガスをラジカル源33で分解し、これによるフッ素ラジカルを、真空チャンバ11内の成膜空間に供給するように構成されている。
【0030】
さらに、真空チャンバ11には、排気管35が接続され、その先端には、真空ポンプ36が設けられおり、真空チャンバ11内を減圧状態にすることができるように構成されている。
【0031】
そして、真空チャンバ11の外壁面に沿うように、図示しないヒータが設けられている。ヒータは、真空チャンバ11の外部にて図示しない電源と接続され、真空チャンバ11内の温度調節ができるように構成されている。
また、真空チャンバ11の内壁面を覆うように壁面部材38が形成されている。壁面部材38は、例えばアルミナなどで形成されており、真空チャンバ11内が成膜ガスやクリーニングガスにより腐食されにくい構造となっている。
【0032】
(作用)
次に、成膜装置10を用いて基板13に成膜する場合の作用について説明する。
上記構成の成膜装置10を用いて基板13の表面に薄膜を成膜するには、まず、基板テーブル14を真空チャンバ11から取り出して、真空チャンバ11外で基板テーブル14に基板13を載置する。このとき、隣接する基板テーブル14同士の間は、ガス供給部19が配置可能な距離が確保されているため、基板13を容易に基板テーブル14に載置することができる。基板13を基板テーブル14に載置した後に、基板テーブル14を真空チャンバ11内に戻し、基板13を適正な位置に配置させる。
【0033】
真空チャンバ11内に基板13がセットされると、真空ポンプ36で真空チャンバ11内を排気して、真空チャンバ11内を減圧状態に保持する。その後、成膜ガス供給部26より成膜ガスをガス導入管25に導入し、ガス導入管25からガス供給部19を通過した成膜ガスが、シャワープレート21のガス噴出口22から真空チャンバ11内の基板13に成膜ガスを噴出させる。
【0034】
ここで、真空チャンバ11を接地電位に接続した状態、つまり、真空チャンバ11と電気的に接続されているガス供給部19のシャワープレート21も接地電位に保持された状態で、RF電源18を起動して基板テーブル14に低周波交流電圧を印加する。
【0035】
このように構成することで、基板配置電極として基板テーブル14が機能するとともに、対向電極(接地電極)としてシャワープレート21(ガス供給部19)が機能する。基板テーブル14に印加する電圧は、100kHz以上2MHz以下としている。印加電圧の周波数が100kHzより小さいと、放電電極間においてグロー放電が生成しにくくなるため好ましくない。一方、印加電圧の周波数が2MHzより大きいと、基板テーブル(基板配置電極)14近傍にプラズマ放電が張り付く現象が起こりにくくなるため好ましくない。
【0036】
図2は、本発明の原理を示す説明図であり、図2(a)は、印加電圧に13.56MHzの高周波電圧を印加した場合を示すもの(従来法)、図2(b)は、印加電圧に100kHz以上2MHz以下の低周波電圧を印加した場合を示すもの(本発明)である。
【0037】
図2(a)に示すように、印加電極であるシャワープレート21への印加電圧が高周波の場合は、基板配置電極である基板テーブル14と対向電極であるシャワープレート21間の略全領域でグロー放電が生成される。このため、グロー放電で分解されたラジカル種40aは基板13の表面とシャワープレート21の表面にそれぞれ略同量である50%程度の堆積がなされる。
【0038】
一方、図2(b)に示すように、印加電極である基板テーブル14への印加電圧を低周波にした場合は、基板テーブル14近傍にグロー放電によるプラズマが偏在し、これにより、基板テーブル14近傍にラジカル種40bが張り付く現象が見られる。
【0039】
つまり、このような低周波交流電圧を基板テーブル14に印加することにより、シャワープレート21のガス噴出口22から噴出された成膜ガスは、基板テーブル(基板配置電極)14をカソードとし、シャワープレート(対向電極)21をアノードとする容量結合方式(CCP方式)のグロー放電現象が発生し、これにより真空チャンバ11内の基板テーブル14およびシャワープレート21間の空間において成膜ガスが活性化する。
【0040】
そして、基板13は真空チャンバ11のヒータによって予め所定温度(200〜450℃)に加熱されており、活性化した成膜ガスが基板13表面に到達すると、加熱によってこの成膜ガスが反応し、基板13表面に反応生成物が堆積する。また、放電安定性および成膜速度を考慮すると、成膜ガスを導入した状態で、真空チャンバ11内の圧力を、10Pa〜500Paに設定することが好ましい。
【0041】
このように、印加電極である基板テーブル(基板配置電極)14への印加電圧を低周波交流電圧にすると、基板テーブル14近傍にグロー放電によるプラズマが基板テーブル14側に偏在するため、効率的に基板13を成膜することができる。
さらに、本実施形態においては、真空チャンバ11内に基板テーブル14を複数設けるとともに、基板テーブル14の両面に基板13を載置可能に構成したため、同時に複数枚の基板13を成膜することができ、さらに効率的に基板13を成膜することができる。
【0042】
また、基板13への成膜が何度か繰り返されると、真空チャンバ11の内壁面などに成膜材料が付着するため、真空チャンバ11内を定期的にクリーニングすることとなる。真空チャンバ11内のクリーニングは、クリーニングガス導入管31に設けられたフッ素ガス供給部32からフッ素ガスをラジカル源33に供給する。ラジカル源33でフッ素ガスを分解し、これによるフッ素ラジカルを、真空チャンバ11内の成膜空間に供給し、化学反応させることにより付着物を除去する。
【0043】
本実施形態によれば、成膜材料ガスを導入可能な真空チャンバ11と、真空チャンバ11内に設けられた、基板13を配置可能な基板テーブル(基板配置電極)14と基板テーブル14に略平行に対向配置されたシャワープレート(対向電極)21とからなる一対の放電電極と、を備えた成膜装置10において、真空チャンバ11内に、基板テーブル14とシャワープレート21とを交互に複数配置し、シャワープレート21が接地電極となるように構成するとともに、基板テーブル14に対して100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加可能に構成した。
【0044】
このように、基板テーブル(基板配置電極)14へ100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加し、シャワープレート(対向電極)21を接地電極とすることで、確実に基板テーブル14近傍にプラズマ放電が張り付く現象が見られるため、基板13近傍のみに成膜材料ガスの分解源であるプラズマを生成し、効率的に基板13表面に成膜させることができる。
【0045】
また、基板テーブル14への印加電圧の周波数を100kHz以上2MHz以下と従来よりも低くしたため、定在波による電極面内の電圧分布によるプラズマ不均一性の問題がなくなるとともに、プラズマを基板テーブル14近傍のみに生成することができ、基板テーブル14とシャワープレート21とで構成される放電電極間の距離を長くすることができる。したがって、基板13の出し入れを容易にすることができる。また、真空チャンバ11内に基板テーブル14とシャワープレート21とを複数設けたため、複数枚の基板13を同時に成膜することができ、したがって、生産効率を向上することができる。さらに、放電電極間の距離を長くできることで、放電電極の経年劣化による物理的な歪みや撓みに対する許容値も大きくなり、例えば3m×3m以上の大きさの基板を用いるデバイス製造にも容易に対応することができる。
【0046】
また、基板テーブル14近傍のみにプラズマが生成されることにより、成膜材料が積極的に基板13表面へ成膜されることとなる。つまり、従来のようにプラズマが基板テーブル(基板配置電極)14とシャワープレート(対向電極)21間の略全域に生成される場合と比較して、成膜材料ガスを真空チャンバ11内に噴出することに起因するシャワープレート21や真空チャンバ11の内壁への成膜材料の付着量を削減することができる。したがって、メンテナンス頻度を低減することができるため、基板13の生産効率を向上することができる。
【0047】
また、隣接する基板テーブル14同士を連接し、真空チャンバ11に対して一体的に出し入れ自在に構成した。
【0048】
このように構成したため、一体に連接された基板テーブル14を、真空チャンバ11から1回の出し入れ動作をするだけで全ての基板13を入れ替えることができる。つまり、基板13の入れ替えを真空チャンバ11外で容易にすることができる。また、基板テーブル14を真空チャンバ11から出し入れすることができるため、基板テーブル14のメンテナンスを容易にすることができる。さらに、真空チャンバ11内に設けられた複数の基板テーブル14が一体化されるため、一つのRF電源18から全ての基板テーブル14に電圧を印加することができ、成膜装置10の簡略化を図ることができる。
【0049】
また、基板テーブル14の両面に基板13を搭載可能とした。
このように構成したため、基板テーブル14の個数を減少することができ、真空チャンバ11の省スペース化を図ることができるとともに、費用をかけずに成膜装置10を製造することができる。
【0050】
さらに、ガス供給部19のシャワープレート21に、基板テーブル14に向かって成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口22を形成した。
【0051】
このように構成したため、成膜材料ガスをガス噴出口22から基板13が載置されている基板テーブル14に対して略均一に噴出することができるため、成膜材料ガスを基板13近傍に生成されたプラズマに確実に供給することができる。したがって、プラズマにて成膜材料ガスを分解して、確実に基板13に成膜させることができる。
【0052】
そして、ガス供給部19に一対のシャワープレート21を設け、その両側に配置された基板テーブル14に向かって成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口22をシャワープレート21に形成した。
このように構成したため、成膜材料ガスを、ガス供給部19を構成する一対のシャワープレート21に形成されたガス噴出口22から基板13が載置されている基板テーブル14に対して略均一に噴出することができる。したがって、成膜材料ガスを基板13近傍に生成されたプラズマに確実に供給することができるため、プラズマにて成膜材料ガスを分解して、確実に基板13に成膜させることができる。また、ガス供給部19の個数を減少することができ、真空チャンバ11の省スペース化を図ることができるとともに、費用をかけずに成膜装置10を製造することができる。
【0053】
(第二実施形態)
(成膜装置)
次に、本発明の第二実施形態を図3に基づいて説明する。なお、本実施形態の構成は、第一実施形態と成膜ガスの供給構造が異なるのみで、その他は略同一の構成であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0054】
図3は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図3に示すように、プラズマCVD法を実施する成膜装置50は、箱型形状の真空チャンバ11を有している。真空チャンバ11は、接地されており、接地電位を保持できるように構成されている。
【0055】
真空チャンバ11には、基板13表面に対向する位置に導電材からなる平板状の対向電極部51が設けられている。対向電極部51は複数設けられており、複数の基板13に対向する位置にそれぞれ設けられている(本実施形態では、5箇所)。つまり、対向電極部51は、隣接する基板テーブル14の中間位置に基板テーブル14と平行に設けられている。
【0056】
また、対向電極部51は、隣接する対向電極部51同士を連接する導電材からなる連接部52が形成されている。したがって、複数の対向電極部51は連接部52によって櫛歯状に一体化されている。そして、対向電極部51が一箇所にまとめられ、導電材からなる接地接続部53が形成されている。接地接続部53は、真空チャンバ11の壁部を貫通して内部から外部へと導かれており、真空チャンバ11の外部側の先端は、接地されている。つまり、接地接続部53により対向電極部51は、接地電極として機能するように構成されている。
【0057】
また、真空チャンバ11にはガス導入管25が接続されている。ガス導入管25は、真空チャンバ11の壁部を貫通して内部から外部へと導かれており、真空チャンバ11の外部側の先端には、成膜ガス供給部26が設けられている。つまり、成膜ガス供給部26により真空チャンバ11内部に成膜ガスを供給可能に構成されている。なお、ガス導入管25は、真空チャンバ11の任意の壁部を貫通していてもよいし、基板テーブル14と対向電極部51との間に対応する壁部を貫通して複数設けるようにしてもよい。
【0058】
(作用)
次に、成膜装置50を用いて基板13に成膜する場合の作用について説明する。
上記構成の成膜装置50を用いて基板13の表面に薄膜を成膜するには、まず、基板13を基板テーブル14の適正な位置に配置させる。成膜ガス供給部26より成膜ガスをガス導入管25に導入し、真空チャンバ11内に成膜ガスを噴出する。
【0059】
ここで、真空チャンバ11および対向電極部51を接地電位に接続した状態で、RF電源18を起動して基板テーブル14に低周波交流電圧を印加する。このように構成することで、基板テーブル14が基板配置電極として機能するとともに、対向電極部51が接地電極として機能する。
【0060】
そして、低周波交流電圧を基板テーブル14に印加することにより、真空チャンバ11内に供給された成膜ガスは、基板テーブル14および対向電極部51間の空間において活性化し、基板13表面に反応生成物が堆積する。
【0061】
本実施形態によれば、成膜装置50に対向電極部51を複数設け、対向電極部51を接地電極として機能するように構成し、成膜ガスのガス導入管25を真空チャンバ11の壁部に接続して真空チャンバ11内に成膜ガスを供給できるように構成した。
【0062】
このように構成したため、第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、これに加えて、成膜ガスの供給構造を簡略化することができるため、装置をより簡略化することができる。
【0063】
(第三実施形態)
(成膜装置)
次に、本発明の第三実施形態を図4に基づいて説明する。なお、本実施形態の構成は、第一実施形態と基板載置構造などが異なるのみで、その他は略同一の構成であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0064】
図4は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図4に示すように、プラズマCVD法を実施する成膜装置60は、筐体形状の真空チャンバ11を有している。真空チャンバ11は、接地されており、接地電位を保持できるように構成されている。
【0065】
真空チャンバ11内には、導電材からなる基板テーブル14が設けられている。基板テーブル14は真空チャンバ11内に複数設けられている(本実施形態においては、3個)。また、基板テーブル14の両面に基板13が載置可能に構成されている。つまり、真空チャンバ11内に、基板13を同時に複数配置可能に構成されている(本実施形態においては、4枚)。
【0066】
ここで、真空チャンバ11の内壁には絶縁材からなる取付部材61が設けられている。基板テーブル14は、その周縁が取付部材61に係合されて真空チャンバ11に取り付けられている。つまり、取付部材61は、基板テーブル14を一枚ずつ所定位置に保持可能に構成されている。また、複数の基板テーブル14は、取付部材61から着脱可能に構成されており、真空チャンバ11から出し入れできるように構成されている。そして、基板テーブル14には電源線17が接続されている。電源線17には、RF電源18が設けられている。
【0067】
また、真空チャンバ11には、成膜ガスを基板13表面に対して供給するためのガス供給部19が設けられている。ガス供給部19は複数設けられており、複数の基板13に対向する位置にそれぞれ設けられている(本実施形態では、2箇所)。
【0068】
ガス供給部19の基板13に対向する位置には、シャワープレート21が複数設けられている(本実施形態では、4個)。シャワープレート21には、多数のガス噴出口22が形成されている。また、ガス供給部19は、真空チャンバ11の壁部に連接するように形成されている。
【0069】
ガス供給部19には、それぞれガス導入管25が接続されている。ガス導入管25には、成膜ガス供給部26が設けられている。つまり、成膜ガス供給部26によりガス供給部19に対して成膜ガスを供給可能に構成されている。
【0070】
ここで、ガス供給部19のシャワープレート21は、導電材で構成されている。つまり、真空チャンバ11が接地電位に保持されると、ガス供給部19のシャワープレート21も接地電位に保持されるように構成されている。
【0071】
また、真空チャンバ11にはクリーニングガス導入管31が接続されている。クリーニングガス導入管31にはフッ素ガス供給部32とラジカル源33とが設けられている。
さらに、真空チャンバ2には、排気管35が接続され、その先端には、真空ポンプ36が設けられている。
そして、真空チャンバ11の外壁面に沿うように、図示しないヒータが設けられている。
【0072】
(作用)
次に、成膜装置60を用いて基板13に成膜する場合の作用について説明する。
上記構成の成膜装置60を用いて基板13の表面に薄膜を成膜するには、まず、基板テーブル14に基板13を載置する。このとき、基板テーブル14は、一枚ずつ真空チャンバ11外へ取り出し可能であるため、基板13を容易に基板テーブル14に載置することができる。基板13を基板テーブル14に載置した後に、基板テーブル14を真空チャンバ11内に戻し、取付部材61に装着する。これにより、基板13を適正な位置に配置させる。
【0073】
真空ポンプ36で真空チャンバ11内を排気した後、成膜ガスをシャワープレート21のガス噴出口22から真空チャンバ11内の基板13に向かって噴出する。
【0074】
ここで、真空チャンバ11を接地電位に接続した状態、つまり、真空チャンバ11と電気的に接続されているガス供給部19のシャワープレート21も接地電位に保持された状態で、RF電源18を起動して基板テーブル14に低周波交流電圧を印加する。
【0075】
そして、低周波交流電圧を基板テーブル14に印加することにより、真空チャンバ11内に供給された成膜ガスは、基板テーブル14およびシャワープレート21間の空間において活性化し、基板13表面に反応生成物が堆積する。
【0076】
本実施形態によれば、成膜装置60に絶縁材からなる取付部材61を複数設け、取付部材61に基板テーブル14を着脱自在に取り付けるように構成し、基板テーブル14に低周波電圧を印加可能にするとともに、基板13に対向する位置に配置されているシャワーテーブル21を接地電極として機能するように構成した。
【0077】
このように構成したため、第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、これに加えて、基板テーブル14を一枚ずつ真空チャンバ11から出し入れすることができる。したがって、基板テーブル14へ基板13をさらに容易に着脱することができ、特に大型基板の着脱にはより効果がある。
【0078】
(第四実施形態)
(成膜装置)
次に、本発明の第四実施形態を図5に基づいて説明する。なお、本実施形態の構成は、第三実施形態と成膜ガスの供給構造が異なるのみで、その他は略同一の構成であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0079】
図5は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図5に示すように、プラズマCVD法を実施する成膜装置70は、筐体形状の真空チャンバ11を有している。真空チャンバ11は、接地されており、接地電位を保持できるように構成されている。
【0080】
真空チャンバ11には、基板13表面に対向する位置に導電材からなる平板状の対向電極部71が設けられている。対向電極部71は複数設けられており、複数の基板13に対向する位置にそれぞれ設けられている(本実施形態では、2箇所)。つまり、対向電極部71は、隣接する基板テーブル14の中間位置に基板テーブル14と平行に設けられている。
【0081】
対向電極部71は、真空チャンバ11の壁部に連接するように設けられている。つまり、真空チャンバ11が接地電位に保持されると、対向電極部71は、真空チャンバ11と電気的に接続されているため、対向電極部71も接地電位に保持されるように構成されている。
【0082】
また、真空チャンバ11にはガス導入管25が接続されている。ガス導入管25は、真空チャンバ11の壁部を貫通して内部から外部へと導かれており、真空チャンバ11の外部側の先端には、成膜ガス供給部26が設けられている。つまり、成膜ガス供給部26により真空チャンバ11内部に成膜ガスを供給可能に構成されている。なお、ガス導入管25は、基板13の設置可能枚数と同じ数だけ真空チャンバ11の壁部に接続されており(本実施形態では、4箇所)、対向電極部71と基板テーブル14との間に対応する壁部に接続されている。つまり、ガス導入管25は、対向電極部71で真空チャンバ11内の空間を区切るように配置されても各空間に成膜ガスを供給することができるように構成されている。
【0083】
(作用)
次に、成膜装置70を用いて基板13に成膜する場合の作用について説明する。
上記構成の成膜装置70を用いて基板13の表面に薄膜を成膜するには、まず、基板13を基板テーブル14の適正な位置に配置させる。
【0084】
真空チャンバ11内に基板13がセットされると、真空チャンバ11内を排気した後、成膜ガスを真空チャンバ11内に噴出する。
ここで、真空チャンバ11および対向電極部71を接地電位に保持した状態で、基板テーブル14に低周波交流電圧を印加する。
【0085】
そして、低周波交流電圧を基板テーブル14に印加することにより、真空チャンバ11内に供給された成膜ガスは、基板テーブル14および対向電極部71間の空間において活性化し、基板13表面に反応生成物が堆積する。
【0086】
本実施形態によれば、成膜装置70に対向電極部71を複数設け、対向電極部71を接地電極として機能するように構成し、成膜ガスのガス導入管25を真空チャンバ11の壁部に接続して真空チャンバ11内に成膜ガスを供給できるように構成した。
【0087】
このように構成したため、第三実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、これに加えて、成膜ガスの供給方法を簡略化することができるため、装置をより簡略化することができる。
【実施例】
【0088】
(実施例1)
上記成膜装置10により、基板サイズ2200mm×2400mmのガラス基板へアモルファスシリコン膜を形成する場合について説明する。
基板配置電極へのRF印加電圧は、4800Wとした。また、成膜ガスとしては、SiH(モノシラン)を、流量30slmの条件で使用した。また、放電電極間の距離は50mmとした。
さらに、成膜温度を200〜300℃、印加電圧の周波数を100〜2MHzとした。
本実施例において、原料ガスがSiHのみを用いて放電した場合、印加電圧の周波数が2MHzを越えると、本発明の特徴である印加電極である基板配置電極側へのプラズマ貼り付き現象が見られなくなった。このため、周波数は2MHz以下にする必要があると思われる。
【0089】
一方、印加電圧の周波数を100kHzより低くすると、電源パワーと放電負荷の整合が困難になり、放電現象が見られなくなった。
周波数100kHz〜2MHzの範囲で放電を行うと、アモルファスシリコン性能の目安である光照射時伝導度と非光照射時伝導度との比率は、略一定値を示した。この値は、印加電圧の周波数が高周波である13.56MHzの場合と、略同等の値であり、本実施例により本発明の効果を確認することができた。
【0090】
なお、成膜温度が200℃より低い場合は、アモルファスシリコンが不均一な膜になってしまい、評価することができなかった。
一方、成膜温度が300℃以上の場合は、温度を高くするほど性能の向上が確認できたが、基板加熱機能の性能制限上、それ以上の温度での性能評価ができなかった。
【0091】
(実施例2)
次に、PIN型太陽電池を以下の手順で作成した。
基板としてガラス基板を使用し、基板表面温度を200℃に制御した。
また、この基板上には、別の成膜装置を使用して透明導電膜としてITO膜を成膜した。なお、ITO膜のほかにZnO膜などその他の透明な酸化系導電膜を成膜してもよい。
【0092】
本発明による方法により上述の基板上にモノシランおよびジボラン(B)を用いてp層を成膜し、次にモノシランを用いてi層を成膜し、さらに、モノシランおよびホスフィン(PH)を用いてn層を成膜積層した。
この場合、膜厚は、p層20nm、i層300nm、n層50nmとした。
この成膜後、電極形成のため別の成膜装置を用いてアルミニウムからなるパターン電極を形成した。
このようにして製作したPIN型太陽電池デバイスに光照射したところ、電極間に電圧が発生し、太陽電池として機能することを確認した。
【0093】
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ヒータを真空チャンバの外壁面を沿うように配置した場合の説明をしたが、ヒータを基板テーブルに内蔵してもよい。このようにすることで、確実かつ容易に基板を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の第一実施形態における成膜装置の概略構成図である。
【図2】本発明と従来の成膜原理を示す説明図であり、(a)は従来例、(b)は本発明の説明図である。
【図3】本発明の第二実施形態における成膜装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第三実施形態における成膜装置の概略構成図である。
【図5】本発明の第四実施形態における成膜装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0095】
10,50,60,70…成膜装置 11…真空チャンバ(チャンバ) 13…基板 14…基板テーブル(基板配置電極) 21…シャワープレート(対向電極) 22…ガス噴出口 51,71…対向電極部(対向電極)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成膜材料ガスを導入可能なチャンバと、
該チャンバ内に設けられた、基板を配置可能な基板配置電極と該基板配置電極に略平行に対向配置された対向電極とからなる一対の放電電極と、を備えた成膜装置において、
前記チャンバ内に、前記基板配置電極と前記対向電極とが交互に複数配置され、
前記対向電極が接地電極として構成されるとともに、前記基板配置電極に対して100kHz以上2MHz以下の低周波交流電圧を印加可能に構成されていることを特徴とする成膜装置。
【請求項2】
隣接する前記基板配置電極同士が連接され、前記チャンバに対して一体的に出し入れ自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
【請求項3】
前記基板配置電極は、その両面に前記基板を搭載可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。
【請求項4】
前記対向電極が、前記基板配置電極に向かって前記成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成膜装置。
【請求項5】
前記対向電極が、その両側に配置された前記基板配置電極に向かって前記成膜材料ガスを噴出可能に構成されたガス噴出口を備えていることを特徴とする請求項4に記載の成膜装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−261010(P2008−261010A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−104712(P2007−104712)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000231464)株式会社アルバック (1,740)
【Fターム(参考)】