説明

抗増殖薬としての大環状キナゾリン誘導体

本発明は、式(I)
【化1】


[式中、
Zは、O、CH、NHまたはSを表し、特に、ZはNHを表し、Yは、−C3−9アルキル−、−C3−9アルケニル−、−C3−9アルキニル−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルキル−CO−NH−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルケニル−CO−NH−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル NR13−、−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−CO NR15−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−CO−NH−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−C1−3アルキル−NH−CS−Het20−、−C1−3アルキル−NH−CO−Het20−、C1−2アルキル−CO−Het21−CO−、−Het22−CH−CO−NH−C1−3アルキル−、−CO−NH−C1−6アルキル−、−NH−CO−C1−6アルキル−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル−CO−、−C1−6アルキル−CO−C1−6アルキル−、−C1−2アルキル−NH−CO−CR1617−NH−、−C1−2アルキル−CO−NH−CR1819−CO−、−C1−2アルキル−CO−NR20−C1−3アルキル−CO−、−C1−2アルキル−NR21−CH−CO−NH−C1−3アルキル−または−NR22−CO−C1−3アルキル−NH−を表し、Xは、直接結合、Oまたは−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR11、−NR11−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、Xは、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表す]
で表される化合物、これらのN−オキサイド形態、薬学的に許容されうる付加塩および立体化学異性体に関する。本化合物が増殖抑制効果である抗腫瘍活性を有することを受容体チロシンキナーゼEGFRを用いたインビトロ酵素検定で立証した。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

[式中、
Zは、O、CH、NHまたはSを表し、特に、ZはNHを表し、
Yは、−C3−9アルキル−、−C3−9アルケニル−、−C3−9アルキニル−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルキル−CO−NH−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルケニル−CO−NH−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルキニル−CO−NH−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−;−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−CO−NR15−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−CO−NH−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−C1−3アルキル−NH−CS−Het20−、−C1−3アルキル−NH−CO−Het20−、C1−2アルキル−CO−Het21−CO−、−Het22−CH−CO−NH−C1−3アルキル−、−CO−NH−C1−6アルキル−、−NH−CO−C1−6アルキル−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル−CO−、−C1−6アルキル−CO−C1−6アルキル−、−C1−2アルキル−NH−CO−CR1617−NH−、−C1−2アルキル−CO−NH−CR1819−CO−、−C1−2アルキル−CO−NR20−C1−3アルキル−CO−、−C1−2アルキル−NR21−CH−CO−NH−C1−3アルキル−または−NR22−CO−C1−3アルキル−NH−を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR11、−NR11−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ホルミル、C1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ハロ−フェニル−カルボニルアミノ−;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ヒドロキシまたはハロから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニル−、アミノカルボニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル−、Het、ホルミル、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル−、C
3−6シクロアルキルオキシ−、C1−6アルコキシ−、Ar、Ar−オキシ−、ジヒドロキシボラン;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ハロ、ヒドロキシまたはNRから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキル;C1−4アルキルカルボニル−(ここで、前記C1−4アルキルは場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキル−オキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい)を表し、
は、水素、C1−4アルキル;またはハロ、C1−4アルキルオキシ−、アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、C1−4アルキル−スルホニル−またはフェニルから選択される1個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、Rは、水素、ヒドロキシ、Ar−オキシ、Ar−C1−4アルキルオキシ−、C1−4アルキルオキシ−、場合によりHet12で置換されていてもよいC2−4アルケニルオキシ−を表すか、或はRは、C1−4アルキルオキシ−、ヒドロキシ、ハロ、Het−、−NR、−カルボニル−NR10またはHet−カルボニル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルオキシを表し、
およびRは、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、水素、C1−4アルキル、Het、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)−アミノスルホニル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシカルボニル−C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル、Het−カルボニル−C1−4アルキル−、Het10−カルボニル−、ポリヒドロキシ−C1−4アルキル−、Het11−C1−4アルキル−またはAr−C1−4アルキル−から選択され、
およびR10は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Het、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択され、
11は、水素、C1−4アルキル、Het、Het−C1−4アルキル−、場合によりHet−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
12は、水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het18−C1−4アルキル−、フェニル−C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het17、場合によりHet19−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−を表すか、或はR12は、場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
13は、水素、C1−4アルキル、Het13、Het14−C1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
14およびR15は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、Het15−C1−4アルキル−、またはC1−4アルキルオキシC1−4アルキル−から選択され、
16およびR17は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
18およびR19は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC
1−4アルキルを表し、
20およびR22は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21は、水素、C1−4アルキル、Het23−C1−4アルキルカルボニル−を表すか、或はR21は、場合によりヒドロキシ、ピリミジニル、ジメチルアミンまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−カルボニル−を表し、
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよく、
Hetは、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−、アミノC1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−スルホニル−、アミノスルホニル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het、HetおよびHetは、各々独立して、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het、HetまたはHetは場合によりヒドロキシ−、アミノ−、C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノスルホニルまたはアミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Hetは、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHetは、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHet10は、各々独立して、フラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記HetまたはHet10は場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−またはアミノ−C1−4アルキル−で置換されていてもよく、
Het11は、インドリルまたは
【化2】

から選択される複素環を表し、
Het12は、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12は場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het13は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het14は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het15は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het16は、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、1,3,2−ジオキサボロランもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記複素環は場合によりC1−4アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、そして
Het17は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het18およびHet19は、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het20、Het21およびHet22は、各々独立して、場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニル、2−ピロリジノニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het23は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Ar、Ar、Ar、ArおよびArは、各々独立して、場合によりシアノ、C
1−4アルキルスルホニル−、C1−4アルキルスルホニルアミノ−、アミノスルホニルアミノ−、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノスルホニル−、ヒドロキシ−、C1−4アルキルオキシ−またはC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
で表される化合物、これのN−オキサイド体、薬学的に許容されうる付加塩および立体化学異性体。
【請求項2】
ZがO、NHまたはSを表し、
Yが−C3−9アルキル−、−C3−9アルケニル−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−CO−NR15−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−CO−NH−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−CO−NH−C1−6アルキル−、−NH−CO−C1−6アルキル−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル−CO−、−C1−6アルキル−CO−C1−6アルキル−、−C1−2アルキル−NH−CO−CH16−NH−を表し、
が直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR11、−NR11−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
が直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
が水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ホルミル、C1−6アルコキシ−、C1−6アルキル、ハロで置換されているC1−6アルコキシ−、ヒドロキシまたはハロから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、Rが水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニル−、アミノカルボニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル−、Het、ホルミル、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル−、C3−6シクロアルキル−、C3−6シクロアルキルオキシ−、C1−6アルコキシ−、Ar、Ar−オキシ−、ジヒドロキシボラン、ハロで置換されているC1−6アルコキシ−、ハロ、ヒドロキシまたはNRから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル−(ここで、前記C1−4アルキルは場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキル−オキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい)を表し、
が水素、C1−4アルキル、またはハロ、C1−4アルキルオキシ−、アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、C1−4アルキル−スルホニル−またはフェニルから選択される1個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
が水素、ヒドロキシ、Ar−オキシ、Ar−C1−4アルキルオキシ−、C1−4アルキルオキシ−、場合によりHet12で置換されていてもよいC2−4アルケニルオキシ−を表すか、或はRがC1−4アルキルオキシ−、ヒドロキシ、ハロ、Het−、−NR、−カルボニル−NR10またはHet−カルボニルから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルオキシを表し、
およびRが各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
およびRが各々独立して水素、C1−4アルキル、Het、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)−アミノスルホニル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシカルボニル−C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル、Het−カルボニル−C1−4アルキル−、Het10−カルボニル−、ポリヒドロキシ−C1−4アルキル−、Het11−C1−4アルキル−またはAr−C1−4アルキル−から選択され、
およびR10が各々独立して水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、H
et、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択され、
11が水素、C1−4アルキル、Het、Het−C1−4アルキル−、場合によりHet−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
12が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het17、Het18−C1−4アルキル−、場合によりHet19−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
13が水素、C1−4アルキル、Het13、Het14−C1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
14およびR15が各々独立して水素、C1−4アルキル、Het15−C1−4アルキル−またはC1−4アルキルオキシC1−4アルキル−から選択され、
16が水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetがピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよく、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−、アミノC1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−スルホニル−、アミノスルホニル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het、HetおよびHetが各々独立してモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het、HetまたはHetが場合によりヒドロキシ−、アミノ−、C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノスルホニルまたはアミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Hetが場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHetが各々独立して場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロア
ルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHet10が各々独立してフラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記HetまたはHet10が場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−またはアミノ−C1−4アルキル−で置換されていてもよく、
Het11がインドリルまたは
【化3】

から選択される複素環を表し、
Het12がモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12が場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het13が場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het14が場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het15が場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het16がモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、1,3,2−ジオキサボロランもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記複素環が場合によりC1−4アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、そして
Het17が場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het18およびHet19が各々独立して場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Ar、Ar、Ar、ArおよびArが各々独立して場合によりシアノ、C1−4アルキルスルホニル−、C1−4アルキルスルホニルアミノ−、アミノスルホニルアミノ−、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノスルホニル−、ヒドロキシ−、C1−4アルキルオキシ−またはC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
ZがNHを表し、
Yが−C3−9アルキル−、−C2−9アルケニル−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−NH−CO−C1−6アルキル−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル−CO−、C1−6アルキル−CO−C1−6アルキル、−C1−2アルキル−NH−CO−CR1617−NH−、−C1−2アルキル−CO−NH−CR1819−CO−、−C1−2アルキル−CO−NR20−C1−3アルキル−CO−、−C1−2アルキル−NR21−CH−CO−NH−C1−3アルキル−、−NR22−CO−C1−3アルキル−NH−、−C1−3アルキル−NH−CO−Het20−、C1−2アルキル−CO−Het21−CO−または−Het22−CH−CO−NH−C1−3アルキル−を表し、
がO、−O−C1−2アルキル−、−O−N=CH−、NR11または−NR11−C1−2アルキル−を表し、
が直接結合、−C1−2アルキル−、O、−O−C1−2アルキル−、−O−N=CH−、NR12またはNR12−C1−2アルキル−を表し、
が水素、シアノ、ハロまたはヒドロキシを表し、
が水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル−、ArまたはHetを表し、
が水素を表し、
が水素、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ−を表すか、或はRがC1−4アルキルオキシ−またはHet−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルオキシを表し、
12が水素、C1−4アルキル−またはC1−4アルキル−オキシ−カルボニル−を表し、
13が水素またはHet14−C1−4アルキルを表し、
14およびR15が水素を表し、
16が水素、またはヒドロキシで置換されているC1−4アルキルを表し、
17が水素またはC1−4アルキル、特に水素またはメチルを表し、
18が水素、または場合によりヒドロキシまたはフェニルで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
19が水素またはC1−4アルキルを表し、
20が水素またはC1−4アルキルを表し、
21が水素、C1−4アルキル、Het23−C1−4アルキルカルボニル−を表すか、或はR21が場合によりヒドロキシ、ピリミジニル、ジメチルアミンまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−カルボニル−を表し、
22が水素、または場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetが場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよいチアゾリルを表し、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het12がモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12が場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het16がピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、
Het20がピロリジニル、2−ピロリジノニル、ピペリジニルまたはヒドロキシ−ピロリジニル、好適にはピロリジニルまたはヒドロキシ−ピロリジニルを表し、
Het21がピロリジニルまたはヒドロキシ−ピロリジニルを表し、
Het22がピロリジニル、ピペラジニルまたはピペリジニルを表す、
請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
ZがNHを表し、
Yが−C3−9アルキル−、−C2−9アルケニル−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル−CO−またはC1−6アルキル−CO−C1−6アルキルを表し、
がO、−O−C1−2アルキル−、−O−N=CH−、NR11または−NR11−C1−2アルキル−を表し、
が直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、−O−N=CH−、NR12またはNR12−C1−2アルキル−を表し、
が水素、シアノ、ハロまたはヒドロキシ、好適にはハロを表し、
が水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C2−6アルキニル−、ArまたはHetを表し、
が水素を表し、
がヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ−を表すか、或はRがC1−4アルキルオキシ−またはHet−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルオキシを表し、
12が水素、C1−4アルキル−またはC1−4アルキル−オキシ−カルボニル−を表し、
13がHet14−C1−4アルキルを表し、
Hetが場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよいチアゾリルを表し、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよ
く、
Het12がモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12が場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het16がピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表す、
請求項1または2記載の化合物。
【請求項5】
ZがNHを表し、
Yが−C3−9アルキル−、−CO−C1−7アルキル−または−C1−7アルキル−CO−を表し、
が−NR11、−O−または−O−CH−を表し、
が直接結合、−O−または−O−CH−を表し、
がハロを表し、
が水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシまたはC2−6アルキニル−を表し、
が水素を表し、
がC1−4アルキルオキシ−またはHet−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルオキシを表し、
12がC1−4アルキルを表すか或はR12がC1−4アルキル−オキシ−カルボニルを表し、
Hetが場合によりC1−4アルキル−で置換されていてもよいモルホリニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Hetがモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetが場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het12がモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12が場合によりヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい、
請求項1記載の化合物。
【請求項6】
ZがNHを表し、
Yが−C3−9アルキル−、−C2−9アルケニル−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルキル−CO−NH、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルケニル−CO−NH−;C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−CO−NH−、−C1−5アルキル−CO−NR15−C1−5アルキル−、−C1−3アルキル−NH−CO−Het20−、−C1−2アルキル−CO−Het21−CO−、−C1−2アルキル−NH−CO−CR1617−NH−、−C1−2アルキル−CO−NH−CR1819−CO−、−C1−2アルキル−CO−NR20−C1−3アルキル−CO−または−NR22−CO−C1−3アルキル−NH−を表し、
が直接結合、Oまたは−O−C1−2アルキル−を表し、
が直接結合、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
が水素またはハロを表し、
が水素またはハロを表し、
が水素を表し、
が水素またはC1−4アルキルオキシを表し、
12が水素またはC1−4アルキルを表し、
13が水素またはC1−4アルキルを表し、
14が水素を表し、
15が水素を表し、
16およびR17が各々独立して水素またはC1−4アルキルを表し、
17およびR19が各々独立して水素、または場合によりフェニルまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
20およびR21が各々独立して水素、または場合によりC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Het20、Het21およびHet22が各々独立して場合によりヒドロキシで置換されていてもよいピロリジニル、2−ピロリジノニルもしくはピペリジニルから成る群から選択される複素環を表す、
請求項1記載の化合物。
【請求項7】
該化合物が
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,12]ベンゾキサジアザシクロペンタデシン,17−ブロモ−8,9,10,11,12,13,14,19−オクタヒドロ−20−メトキシ−13−メチル−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,12]ベンゾキサジアザシクロペンタデシン,17−ブロモ−8,9,10,11,12,13,14,19−オクタヒドロ−20−メトキシ−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,10,13]ベンゾキサトリアザシクロヘプタデシン−12,15−ジオン,19−クロロ−8,9,10,11,13,14,16,21−オクタヒドロ−22−メトキシ−13−(2−メチルプロピル)−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,10,13]ベンゾキサトリアザシクロヘプタデシン−12,15−ジオン,19−クロロ−8,9,10,11,13,14,16,21−オクタヒドロ−22−メトキシ−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b]ピロロ[2,1−k][6,1,9,12]ベンゾキサトリアザシクロペンタデシン−11(8H)−オン,19−クロロ−18−フルオロ−9,10,11a,12,13,14,16,21−オクタヒドロ−22−メトキシ−、
4,6−エタンジイリデン−8H−ピリミド[4,5−b][6,1,10,13]ベンゾキサトリアザシクロヘキサデシン,18−クロロ−9,10,11,12,13,14,15,20−オクタヒドロ−21−メトキシ−14−メチル−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,11,14]ベンゾキサトリアザシクロヘプタデシン,19−クロロ−8,9,10,11,12,13,14,15,16,21−デカヒドロ−22−メトキシ−15−メチル−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,9,12]ベンゾキサトリアザシクロペンタデシン,17−クロロ−8,9,10,11,12,13,14,19−オクタヒドロ−20−メトキシ−13−メチル−、
12H−4,6−エタンジイリデン−13,17−メタノピリミド[4,5−b][6,1,10,16]ベンゾキサトリアザシクロノナデシン−12−オン,21−クロロ−8,9,10,11,13,14,15,16,18,23−デカヒドロ−25−メトキシ−、
4,6−エタンジイリデン−12H−ピリミド[4,5−b][6,1,10,13]ベンゾキサトリアザシクロヘキサデシン−12−オン,18−クロロ−8,9,10,11,13,14,15,20−オクタヒドロ−21−メトキシ−13,14−ジメチル−、
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,11,14]ベンゾキサトリアザシクロヘプタデシン−13(8H)−オン,19−クロロ−15−エチル−9,10,11,12,14,15,16,21−オクタヒドロ−22−メトキシ−、または
4,6−エタンジイリデンピリミド[4,5−b][6,1,11,14]ベンゾキサトリアザシクロヘプタデシン−13(8H)−オン,19−クロロ−9,10,11,12,14,15,16,21−オクタヒドロ−22−メトキシ−14,15−ジメチル−、から成る群から選択される式(I)に従う化合物。
【請求項8】
前記式(I)で表される構造物のX置換基が2’位に位置し、R置換基が4’位に位置し、R置換基が5’位に位置し、R置換基が3位に位置しそしてR置換基が7位に位置する請求項1から6のいずれか1項記載の化合物。
【請求項9】
式(I)で表されるキナーゼ阻害剤。
【請求項10】
薬剤として用いるための請求項1から7のいずれか1項記載の化合物。
【請求項11】
細胞増殖性疾患、例えばアテローム性動脈硬化症、再狭窄および癌、を治療するための薬剤を製造する時に請求項1から7のいずれか1項記載の化合物を用いる使用。
【請求項12】
薬学的に許容されうる担体を含有しかつ請求項1から7のいずれか1項記載の化合物を活性材料として有効キナーゼ阻害量で含有して成る薬剤組成物。
【請求項13】
請求項1から7記載の化合物を製造する方法であって、
a)式(II)で表される6−アセトキシ−キナゾリンと式(III)で表される適切な置換アニリンを連成させて式(IV)で表される中間体を生じさせそして前記式(IV)で表される中間体に脱保護を受けさせた後に閉環を適切な条件下で起こさせ:
【化4】

b)式(IV)で表される中間体に脱保護を受けさせた後に適切なアミノ化アルコールを用いて標準的な条件下で相当するエーテルを生じさせることで式(XXVIII)で表される中間体を生じさせ、次に、脱保護に続く閉環で式(I’)で表される目標化合物を生じさせる:
【化5】

[ここで、
V=保護基、例えばメチルカルボニル、t−ブチル、メチル、エチル、ベンジルまたはトリアルキルシリル基などの如き保護基を表すか、或は固相化学の場合、Vは、分子の残りが結合している樹脂を表し、
17は、Ar、Ar−C1−4アルキル、C1−4アルキル、場合によりHet12で置換されていてもよいC2−6アルケニルを表すか、或はR17は、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、Het、NR、NR10−カルボニルまたはHet−カルボニルから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、ここで、Ar、Ar、Het12、Het、R、R、R、R10およびHetは、式(I)で表される化合物に関して定義した通りであり、
およびYは、各々独立して、C1−5アルキル、CO−C1−5アルキルまたはCO−CH16−NH−を表す]
ことを含んで成る方法。
【請求項14】
式(III)
【化6】

[式中、
Vは、水素または保護基、好適にはメチルカルボニル、t−ブチル、メチル、エチル、ベンジルまたはトリアルキルシリルから成る群から選択される保護基を表し、
Yは、−C3−9アルキル−、−C3−9アルケニル−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルキル−CO−NH−、場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノ−で置換されていてもよい−C3−7アルケニル−CO−NH−、−C1−5アルキル−オキシ−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR13−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−NR14−CO−C1−5アルキル−、−C1−5アルキル−CO−NR15−C1−5アルキル−、−C1−6アルキル−CO−NH−、−C1−6アルキル−NH−CO−、−C1−3アルキル−NH−CS−Het20−、−C1−3アルキル−NH−CO−Het20−、C1−2アルキル−CO−Het21−CO−、−Het22−CH−CO−NH−C1−3アルキル−、−CO−NH−C1−6アルキル−、−NH−CO−C1−6アルキル−、−CO−C1−7アルキル−、−C1−7アルキル
−CO−、−C1−6アルキル−CO−C1−6アルキル−、−CO−Het20−、−C1−2アルキル−NH−CO−CR1617−NH−、−C1−2アルキル−CO−NH−CR1819−CO−、−C1−2アルキル−CO−NR20−C1−3アルキル−CO−、−C1−2アルキル−NR21−CH−CO−NH−C1−3アルキル−または−NR22−CO−C1−3アルキル−NH−を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ホルミル、C1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ハロ−フェニル−カルボニルアミノ−;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ヒドロキシまたはハロから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニル−、アミノカルボニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル−、Het、ホルミル、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル−、C3−6シクロアルキル−、C3−6シクロアルキルオキシ−、C1−6アルコキシ−、Ar、Ar−オキシ−、ジヒドロキシボラン;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ハロ、ヒドロキシまたはNRから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキル;C1−4アルキルカルボニル−(ここで、前記C1−4アルキルは場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキル−オキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい)を表し、
およびRは、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから選択され、
12は、水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het18−C1−4アルキル−、フェニル−C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het17、場合によりHet19−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−を表すか、或はR12は、場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
13は、水素、C1−4アルキル、Het13、Het14−C1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
14およびR15は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、Het15−C1−4アルキル−またはC1−4アルキルオキシC1−4アルキル−から選択され、
16およびR17は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
18およびR19は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
20およびR22は、各々独立して、水素、または場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21は、水素、C1−4アルキル、Het23−C1−4アルキルカルボニル−を表すか、或はR21は、場合によりヒドロキシ、ピリミジニル、ジメチルアミンまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−カルボニル−を表し、
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオ
キソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよく、
Het13は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het14は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het15は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het16は、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、1,3,2−ジオキサボロランもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記複素環は場合によりC1−4アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、そして
Het17は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het18およびHet19は、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het20、Het21およびHet22は、各々独立して、場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニル、2−ピロリジノニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Ar、Ar、Ar、ArおよびArは、各々独立して、場合によりシアノ、C1−4アルキルスルホニル−、C1−4アルキルスルホニルアミノ−、アミノスルホニルアミノ−、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノスルホニル−、ヒドロキシ−、C1−4アルキルオキシ−またはC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
で表される中間体、これの薬学的に許容されうる付加塩および立体化学異性体。
【請求項15】
式(I)で表される化合物の合成における式(III)で表される中間体の使用。
【請求項16】
式(XXX)
【化7】

[式中、
Y1およびY2は、各々独立して、C1−5アルキル、C1−6アルキル、CO−C1−6アルキル、CO−C1−5アルキル、Het22−CH−CO、CO−CR1617−NH−、Het20、CR1819−CO−、CH−CO−NH−C1−3アルキル−、−C1−2アルキル−NR21−CH−CO−またはCO−C1−3アルキル−NH−を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR11、−NR11−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−または−C1−2アルキル−を表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ホルミル、C1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ハロ−フェニル−カルボニルアミノ−;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ヒドロキシまたはハロから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニル−、アミノカルボニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル−、Het、ホルミル、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル−、C3−6シクロアルキル−、C3−6シクロアルキルオキシ−、C1−6アルコキシ−、Ar、Ar−オキシ−、ジヒドロキシボラン;ハロで置換されているC1−6アルコキシ−;ハロ、ヒドロキシまたはNRから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキル;C1−4アルキルカルボニル−(ここで、前記C1−4アルキルは場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキル−オキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい)を表し、
は、水素、C1−4アルキル、またはハロ、C1−4アルキルオキシ−、アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、C1−4アルキル−スルホニル−またはフェニルから選択される1個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、RおよびRは、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、水素、C1−4アルキル、Het、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノスルホニル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシカルボニル−C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル、Het−カルボニル−C1−4アルキル−、Het10−カルボニル−、ポリヒドロキシ−C1−4アルキル−、Het11−C1−4アルキル−またはAr−C1−4アルキル−から選択され、
およびR10は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、Het、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択され、
11は、水素、C1−4アルキル、Het、Het−C1−4アルキル−、場合によりHet−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4
ルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
12は、水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het17、Het18−C1−4アルキル−、場合によりHet19−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
16およびR17は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
18およびR19は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21は、水素、C1−4アルキル、Het23−C1−4アルキルカルボニル−を表すか、或はR21は、場合によりヒドロキシ、ピリミジニル、ジメチルアミンまたはC1−4アルキルオキシで置換されていてもよいモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−カルボニル−を表し、
23は、Ar、Ar−C1−4アルキル、C1−4アルキル、場合によりHet12で置換されていてもよいC2−6アルケニルを表すか、或はR23は、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシ、ハロ、Het、NR、NR10−カルボニルまたはHet−カルボニルから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよく、
Hetは、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−、アミノC1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−スルホニル−、アミノスルホニル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het、HetおよびHetは、各々独立して、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het、HetまたはHetは場合によりヒドロキシ−、アミノ−、C1−4アルキル−、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、アミノスルホニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノスルホニルまたはアミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Hetは、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHetは、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
HetおよびHet10は、各々独立して、フラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記HetまたはHet10は場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−またはアミノ−C1−4アルキル−で置換されていてもよく、
Het11は、インドリルまたは
【化8】

から選択される複素環を表し、
Het12は、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、チオモルホリニルまたはジチアニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Het12は場合によりヒドロキシ、ハロ、アミノ、C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、ヒドロキシ−C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het16は、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、1,3,2−ジオキサボロランもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記複素環は場合によりC1−4アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、そして
Het17は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het18およびHet19は、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het20、Het21およびHet22は、各々独立して、場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−またはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいピロリジニル、2−ピロリジノニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、
Het23は、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択され
る複素環を表し、
Ar、Ar、ArおよびArは、各々独立して、場合によりシアノ、C1−4アルキルスルホニル−、C1−4アルキルスルホニルアミノ−、アミノスルホニルアミノ−、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノスルホニル−、ヒドロキシ−、C1−4アルキルオキシ−またはC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
で表される中間体、これの薬学的に許容されうる付加塩および立体化学異性体。
【請求項17】
薬剤として用いるための式(XXX)で表される中間体。
【請求項18】
細胞増殖性疾患、例えばアテローム性動脈硬化症、再狭窄および癌などの治療用薬剤の製造のための(XXX)で表される中間体の使用。
【請求項19】
式(I)で表される化合物の合成における式(XXX)で表される中間体の使用。
【請求項20】
式(XXXIII)
【化9】

[式中、
mは、1、2、3または4を表し、
は、直接結合、O、−O−C1−2アルキル−、CO、−CO−C1−2アルキル−、NR12、−NR12−C1−2アルキル−、−CH−、−O−N=CH−またはC1−2アルキルを表し、
は、C1−5アルキル、CO−C1−5アルキルまたはCO−CR1617−NH−、または場合によりアミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルキルオキシカルボニルアミノで置換されていてもよいC1−5アルキル−CO−を表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ホルミル、C1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ハロ−フェニル−カルボニルアミノ−、ハロで置換されているC1−6アルコキシ−、ヒドロキシまたはハロから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
は、水素、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル−、Het16−カルボニル−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニル−、アミノカルボニル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル−、Het、ホルミル、C1−4アルキル−、C2−6アルキニル−、C3−6シクロアルキル−、C3−6シクロアルキルオキシ−、C1−6アルコキシ−、Ar、Ar−オキシ−、ジヒドロキシボラン、ハロで置換されているC1−6アルコキシ−、ハロ、ヒドロキシまたはNRから選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されているC1−4アルキル;C1−4アルキルカルボニル−(ここで、前記C1−4アルキルは場合によりヒドロキシまたはC1−4アルキル−オキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよい)を表し、
は、水素、C1−4アルキル、またはハロ、C1−4アルキルオキシ−、アミノ−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−、C1−4アルキル−スルホニル−またはフェニルから選択される1個以上の置換基で置換されているC1−4アルキルを表し、
およびRは、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから選択され、
12は、水素、C1−4アルキル、C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het18−C1−4アルキル−、フェニル−C1−4アルキル−オキシ−カルボニル−、Het17、場合によりHet19−C1−4アルキルアミノカルボニル−で置換されていてもよいC2−4アルケニルカルボニル−、C2−4アルケニルスルホニル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキル−、または場合により水素、ヒドロキシ、アミノまたはC1−4アルキルオキシ−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、
16およびR17は、各々独立して、水素、または場合によりフェニル、インドリル、メチルスルフィド、ヒドロキシ、チオール、ヒドロキシフェニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アミン、イミダゾイルまたはグアニジノで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetは、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、フラニル、ピラゾリル、ジオキソラニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニルまたはピロリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記Hetは場合によりアミノ、C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、フェニル、フェニル−C1−4アルキル−、C1−4アルキル−オキシ−C1−4アルキル−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−またはアミノ−カルボニル−で置換されていてもよく、
Het16は、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、1,3,2−ジオキサボロランもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、ここで、前記複素環は場合によりC1−4アルキルから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
Het18およびHet19は、各々独立して、場合によりC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル−、C1−4アルキルオキシC1−4アルキルまたはポリヒドロキシ−C1−4アルキル−から選択される1個または可能ならば2個以上の置換基で置換されていてもよいモルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルから選択される複素環を表し、そして
ArおよびArは、各々独立して、場合によりシアノ、C1−4アルキルスルホニル−、C1−4アルキルスルホニルアミノ−、アミノスルホニルアミノ−、ヒドロキシ−C1−4アルキル、アミノスルホニル−、ヒドロキシ−、C1−4アルキルオキシ−またはC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
で表される中間体、これの薬学的に許容されうる付加塩および立体化学異性体。
【請求項21】
薬剤として用いるための式(XXXIII)で表される中間体。
【請求項22】
細胞増殖性疾患、例えばアテローム性動脈硬化症、再狭窄および癌などの治療用薬剤を製造するための式(XXXIII)で表される中間体の使用。
【請求項23】
式(I)で表される化合物の合成における式(XXXIII)で表される中間体の使用。

【公表番号】特表2007−504276(P2007−504276A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529915(P2006−529915)
【出願日】平成16年5月25日(2004.5.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/005621
【国際公開番号】WO2004/105765
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】