説明

搬送装置

【課題】サンプルラックの歩進位置を簡単、且つ、安価な構造で検知することができ、サンプルラックの歩進が円滑であり、小型化が可能な搬送装置を提供すること。
【解決手段】複数のサンプル容器11を所定の配列ピッチで保持したサンプルラック10を複数のサンプル容器の配列方向に沿って所望ピッチ毎に歩進させる搬送装置41。サンプルラックの歩進位置を非接触で検知する単一の位置検知センサ44と、位置検知センサからの位置信号に基づいて、サンプルラックが所望ピッチ毎に歩進するように搬送装置41を制御する制御装置とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサンプル容器を所定の配列ピッチで保持したサンプルラックを搬送する搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
分析装置、例えば、血液等の生体試料を分析する分析装置は、検体を収容した複数のサンプル容器をサンプルラックに保持させて分注位置に搬送し、各サンプル容器から検体を検査容器に分注して分析を行っている。サンプルラックの搬送に際し、搬送装置は、サンプルラックの歩進位置を正確に検知しないと、検体ズレが生じ、検査結果の誤報告という不具合が発生してしまう。このため、分析装置は、前記サンプルラックをサンプルの分注位置まで搬送すると共に、サンプルラックを複数のサンプル容器の配列ピッチの1ピッチ毎に歩進させる種々の搬送装置を使用している。
【0003】
例えば、図7に示す第1の搬送装置は、サンプルラックRsをアームAによって把持して搬送路Wに沿って搬送すると共に、サンプル容器を収容する複数の収容凹部Pcの配列ピッチの1ピッチ毎に歩進させている。このとき、図7に示す搬送装置は、サンプルラックRs側面の各収容凹部Pcと対応する位置に設けた突起Mを位置検知センサSによって検知することでサンプルラックRsの歩進位置を求め、複数の収容凹部Pcを検体吸引位置Pvに順次停止させている。
【0004】
また、図8に示す第2の搬送装置は、サンプルラックRsを搬送する搬送ベルト等の搬送経路Wpに並行させて位置検知用の複数のスイッチレバーLを有するレバーアレイAlを設けている。そして、第2の搬送装置は、サンプルラックRsの歩進に従って複数の検知レバーLが順次押されてスイッチがオンとなる。第2の搬送装置は、複数の検知レバーLによるスイッチのオンによってサンプルラックRsの歩進位置を検知し、複数の収容凹部Pcを検体吸引位置Pvに順次停止させている。
【0005】
一方、図9に示す第3の搬送装置は、収容凹部Pcの配列ピッチと対応した配列ピッチでLED等の複数の発光素子Leを配列した発光素子アレイAeと同一の配列ピッチでフォトダイオード等の複数の受光素子Lsを有する受光素子アレイAsとをサンプルラックRsの搬送経路Wpを挟んで対向配置している。そして、第3の搬送装置は、サンプルラックRsの歩進位置に応じて発光素子Leから受光素子Lsへの光路が遮断されることを利用してサンプルラックRsの歩進位置を検知し、複数の収容凹部Pcを検体吸引位置Pvに順次停止させている。
【0006】
更に、図10に示す第4の搬送装置は、サンプルラックRsを搬送する搬送経路Wpの一側に収容凹部Pcの配列ピッチと対応した配列ピッチで複数の反射式光学センサSopを有する光素子アレイAopを配置している。そして、第4の搬送装置は、サンプルラックRsの歩進位置に応じてサンプルラックRsから反射式光学センサSopに反射してくる光からサンプルラックRsの歩進位置を検知し、複数の収容凹部Pcを検体吸引位置Pvに順次停止させている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2003−83995号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、第1の搬送装置は、アームでサンプルラックを把持して搬送し、位置検知センサSによって歩進位置を検知しているため、サンプルラックの歩進位置を正確に検知することができる。しかし、第1の搬送装置は、サンプルラックを把持して搬送するアームの構造が複雑化し、サンプルラックの搬送不良に繋がる等の問題がある。
【0009】
また、第2の搬送装置は、サンプルラックとスイッチレバーが接触することから、サンプルラックの磨耗や、接触抵抗によるサンプルラックの歩進に乱れが発生したりすることがある。しかも、第2の搬送装置は、サンプル容器の数だけセンサとなるスイッチレバーを必要とし、構造が複雑化すると共に、搬送装置の価格が高くなるという問題がある。
【0010】
第3の搬送装置は、光を用いることによって非接触でサンプルラックの歩進位置を検知していることから、サンプルラックの磨耗や歩進の不具合が発生することはない。しかし、第3の搬送装置は、サンプル容器の数に対応した数の光素子を有する発光素子アレイと受光素子アレイとを搬送経路の両側に対向配置することから、搬送装置が大型化してしまうという問題がある。
【0011】
また、第4の搬送装置は、発光素子と受光素子が一体化された反射式光学センサを使用していることから、小型化の点では問題はない。但し、第4の搬送装置は、サンプル容器の数だけセンサが必要であり、低価格化の面で問題がある。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サンプルラックの歩進位置を簡単、且つ、安価な構造で検知することができ、サンプルラックの歩進が円滑であり、小型化が可能な搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る搬送装置は、複数のサンプル容器を所定の配列ピッチで保持したサンプルラックを前記複数のサンプル容器の配列方向に沿って所望ピッチ毎に歩進させる搬送装置であって、前記サンプルラックの歩進位置を非接触で検知する単一の位置検知センサと、前記位置検知センサからの位置信号に基づいて、前記サンプルラックが所望ピッチ毎に歩進するように前記搬送装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項2に係る搬送装置は、上記の発明において、前記サンプルラックは、前記複数のサンプル容器の1ピッチ毎の歩進位置に対応した複数の位置決め部が設けられ、前記搬送装置は、前記複数の位置決め部のいずれか一つと係合する位置決め部材を有し、前記制御手段によって作動が制御される位置決め手段を備え、前記位置決め部材を歩進位置に対応した位置決め部と係合させて前記サンプルラックを当該歩進位置に位置決めすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる搬送装置は、サンプルラックの歩進位置を単一の位置検知センサによって非接触で検知し、位置検知センサが検知した位置信号に基づいて、サンプルラックが所望ピッチ毎に歩進するように制御手段によって搬送装置を制御するので、サンプルラックの歩進位置を簡単、且つ、安価な構造で検知することができ、サンプルラックの歩進が円滑であり、搬送装置に沿って単一の位置検知センサを配置するだけであるので、搬送装置を小型化することができるという効果を奏する。
【0016】
また、請求項2の搬送装置は、サンプルラックに設けた複数の位置決め部のいずれか一つと係合してサンプルラックを各歩進位置に位置決めする位置決め部材を有する位置決め手段を設けたので、サンプルラックを各歩進位置に位置決めすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の搬送装置にかかる実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の搬送装置を使用した自動分析装置の概略構成を示す平面図である。図2は、搬送装置の構成を示すブロック図である。図3は、図1の自動分析装置で使用するサンプルラックの斜視図である。図4は、図1の自動分析装置で使用する搬送装置における位置検知センサによるサンプルラックの歩進位置の検知を説明する平面図である。
【0018】
自動分析装置1は、図1に示すように、分析部2、収納部3、搬送部4及び制御部5を備え、制御部5による制御の下にサンプルラック10に保持された複数のサンプル容器11から検体を分析部2の図示しない反応容器に分注し、分析部2において検体を分析する。図1において、矢印はサンプルラック10の移動方向を示している。
【0019】
分析部2は、複数の試薬瓶が収納された試薬部21と複数の反応容器が周方向に配置された反応部22並びに分注アーム23を有している。分注アーム23は、図示しない分注ノズルを有し、図中点線で示す範囲を回動し、サンプル容器11の検体や前記試薬瓶の試薬を反応部22の前記反応容器へ分注する。前記分注ノズルは、検体や試薬を分注する都度、図示しない洗浄部で洗浄される。
【0020】
収納部3は、サンプルラック10を搬送部4に移動させるセットレーン31と、搬送部4から戻ってきたサンプルラック10をセットレーン31に移動させる戻しレーン32とを有している。また、収納部3は、セットレーン31と戻しレーン32との間にサンプル容器11のIDラベル11aを読み取るサンプルIDリーダ33とサンプルラック10のIDラベル10bを読み取るラックIDリーダ34が設けられている。
【0021】
搬送部4は、搬送レーン41及び戻しレーン42を有している。搬送レーン41は、サンプルラック10を連続的に搬送すると共に、略中間の分注位置で歩進させる搬送装置であり、図2に示すように、ステッピングモータ43、位置検知センサ44、位置決め手段45及び制御手段46を備えている。
【0022】
ステッピングモータ43は、図示しない搬送ベルトを駆動することによりサンプルラック10を搬送し、歩進させる。位置検知センサ44及び位置決め手段45は、図1に示すように、搬送レーン41一側のサンプルアーム23近傍に設けられている。位置検知センサ44は、サンプルラック10の歩進位置を非接触で検知するセンサであり、少なくともサンプルラック10のサンプル容器配列方向における長さ分の感度を有している。位置検知センサ44は、赤外線やレーザ光を用いた光学式センサ,超音波センサ或いは静電容量式センサが使用される。位置決め手段45は、本体45aから出没自在な位置決め部材45bを有している(図6−1〜図6−3参照)。位置決め部材45bは、本体45aから突出させて互いに隣接した2つの位置決め部10c間に配置され、位置決め部10cのいずれか一方と係合してサンプルラック10を各歩進位置に位置決めする。制御手段46は、サンプルラック10が所望ピッチ毎に歩進するように位置検知センサ44からの位置信号に基づいてステッピングモータ43を制御するもので、制御部5が兼用される。
【0023】
戻しレーン42は、搬送レーン41と同様に構成されるが、分注位置で歩進させることなくサンプルラック10を搬送する。
【0024】
制御部5は、自動分析装置1を構成する分析部2、収納部3及び搬送部4の作動を制御するもので、例えば、CPU等の制御装置が使用される。
【0025】
ここで、サンプルラック10は、図3に示すように、サンプル容器11を収容する収容凹部10aが所定配列ピッチで複数形成され、搬送方向前部に傾斜面が形成されている。サンプルラック10は、一方の外側面に複数のサンプルラック10を識別するバーコードを印字したIDラベル10bが貼付され、他方の外側面には複数の位置決め部10c(図4参照)が設けられている。位置決め部10cは、複数のサンプル容器11の1ピッチ毎の歩進位置に対応して上下方向に形成された複数の突条からなる。なお、サンプル容器11は、複数のサンプル容器を識別するためのIDラベル11aが貼付されている。
【0026】
自動分析装置1は、複数のサンプル容器11を保持したサンプルラック10をセットレーン31から搬送部4に移動させ、1つ分の間隔を置いてサンプルラック10を搬送レーン41によって搬送する。搬送レーン41の略中間までサンプルラック10が搬送され、サンプルラック10が位置検知センサ44の感度領域に達すると、位置検知センサ44によるサンプルラック10の位置検知が開始される。
【0027】
そして、図4に示すように、サンプルラック10の1番目のサンプル容器11が検体吸引位置Pvに到達すると、位置検知センサ44は、サンプルラック10先端との距離L1に基づいてサンプルラック10の位置を検知する。このようにしてサンプルラック10の位置を検知すると、位置検知センサ44は、位置信号を制御手段46に出力する。制御手段46は、入力された位置信号に基づいてステッピングモータ43を停止し、距離L1を保持してサンプルラック10を検体吸引位置Pvに予め設定時間だけ停止させる。このとき、制御手段46は、1番目のサンプル容器11が検体吸引位置Pvに到達した位置信号に基づいてステッピングモータ43の制御を変更し、搬送レーン41の搬送形態を連続的な搬送から歩進に変更する。この搬送形態の変更により、以後、サンプルラック10は、複数のサンプル容器11の1ピッチ毎に歩進されてゆく。
【0028】
サンプルラック10が検体吸引位置Pvに停止すると、自動分析装置1は、分注アーム23の図示しない分注ノズルによって1番目のサンプル容器11から検体を吸引し、反応部22の前記反応容器に検体を吐出すると共に、試薬部21の試薬瓶から吸引した試薬を前記反応容器に吐出する。反応部22は、試薬と検体とを前記反応容器内で所定時間反応させた後、反応生成物によって検体を分析する。
【0029】
自動分析装置1は、サンプルラック10を複数のサンプル容器11の1ピッチ毎に歩進させた後、サンプルラック10を停止させて反応容器へ検体と試薬とを分注する作業を順次繰り返しながら検体を分析してゆく。そして、図5に示すように、サンプルラック10の10番目のサンプル容器11が検体吸引位置Pvに到達すると、位置検知センサ44は、サンプルラック10先端との距離L10に基づいてサンプルラック10の歩進位置を検知し、位置信号を制御手段46に出力する。制御手段46は、入力された位置信号に基づいてステッピングモータ43を停止し、距離L10を保持してサンプルラック10を停止させる。サンプルラック10が停止すると、自動分析装置1は、分注アーム23が駆動して反応容器へ検体と試薬とを分注し、検体を分析する。
【0030】
サンプルラック10が停止後、制御手段46は、ステッピングモータ43の制御を変更し、停止時間終了後における搬送レーン41の搬送形態を歩進から連続的な搬送に変更する。このため、10番目のサンプル容器11からの分注が終了すると、搬送レーン41は次のサンプルラック10が位置検知センサ44の感度領域に達するまで連続的にサンプルラック10を搬送する。そして、位置検知センサ44が、次のサンプルラック10先端との間の距離が距離L1になったことを検知すると、制御手段46は、ステッピングモータ43を停止し、搬送レーン41の搬送形態を連続的な搬送から歩進に変更する。これにより、自動分析装置1は、制御部5による制御の下に、次のサンプルラック10に保持された新たなサンプル容器11の検体を分注し、分析を開始する。
【0031】
このようにして、総ての検体の分注が終了したサンプルラック10は、搬送レーン41に沿って送り出され、戻しレーン42を通って戻しレーン32へと移動される。これと共に、新たなサンプルラック10がセットレーン31から搬送レーン41に送り込まれ、検体を分析する作業が繰り返される。
【0032】
以上のように、サンプルラック10の搬送装置である搬送レーン41は、単一の位置検知センサ44を搬送レーン41に沿って配置するだけであるので、搬送装置を小型化することができる。また、搬送レーン41は、ステッピングモータ43で駆動される図示しない搬送ベルトによってサンプルラック10をサンプル容器11の1ピッチ毎に移動させる。このため、搬送レーン41は、サンプルラック10を高精度に歩進させることができる。一方、位置検知センサ44は、少なくともサンプルラック10のサンプル容器配列方向における長さ分の感度を有しているので、サンプルラック10の長さ方向に沿った総ての歩進位置を検知して、サンプルラック10を分注位置に精度よく停止させることができる。但し、サンプルラック10の歩進位置をより高精度に位置決めするときには、位置決め手段45を使用する。
【0033】
即ち、例えば、サンプルラック10の1番目のサンプル容器11が検体吸引位置Pvに到達したとき、位置決め手段45は、図6−1に示すように、本体44aから位置決め部材44bを突出して最前部の位置決め部10cと係合させ、サンプルラック10を1番目の歩進位置に位置決めする。
【0034】
そして、位置決めしたサンプルラック10を搬送レーン41に沿って歩進させるときは、図6−2に示すように、位置決め部材44bを矢印で示すように本体44aに引き込んだ後、サンプルラック10の長さ方向に沿った矢印で示すように、サンプルラック10を前進させる。
【0035】
このようにしてサンプルラック10を複数のサンプル容器11の1ピッチ分歩進させたら、図6−3に示すように、位置決め部材44bを再度本体44aから突出させて1番目と2番目の位置決め部10c間に配置し、サンプルラック10を2番目の歩進位置に位置決めする。このとき、位置決め部材44bは、1番目又は2番目の位置決め部10cと係合している。位置決め手段45は、以下同様にして、各歩進位置においてサンプルラック10を適切に位置決めする。このとき、位置決め手段45は、制御手段46によって上記した各作動が制御される。
【0036】
以上のように、サンプルラック10の搬送装置である搬送レーン41は、サンプルラック10の長さ分の感度を有する単一の位置検知センサ44によってサンプルラック10の歩進位置を非接触で検知し、サンプルラック10が所望ピッチ毎に歩進するように制御手段46によって制御されるので、サンプルラック10の歩進位置を簡単、且つ、安価な構造で検知することができ、サンプルラック10が円滑に歩進され、小型化することが可能である。
【0037】
また、サンプルラック10は、ステッピングモータ43で駆動される図示しない搬送ベルトによってサンプル容器11の1ピッチ毎に移動されるので、高精度に歩進される。さらに、サンプルラック10は、予め設定しておけば、サンプル容器11の1ピッチ毎ではなく所望ピッチ毎に歩進させることも可能である。
【0038】
尚、上記実施の形態においては、搬送レーン41は、1つ分の間隔を置いてサンプルラック10を搬送した。しかし、最後のサンプル容器11を検体吸引位置Pvに停止させてサンプルラック10の位置検知が終了したとき、位置検知センサ44が、引き続く次のサンプルラック10の位置を検知することができれば、2つのサンプルラック10の間隔は1つ分より狭くてもよく、サンプルラック10の後部に次のサンプルラック10の前部が当接していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる搬送装置は、サンプルラックの歩進位置を簡単、且つ、安価な構造で検知することができ、サンプルラックの歩進が円滑なうえ、搬送装置の小型化に有用であり、特に、自動分析装置で使用するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の搬送装置を使用した自動分析装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】搬送装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の自動分析装置で使用するサンプルラックの斜視図である。
【図4】図1の自動分析装置で使用する搬送装置における位置検知センサによるサンプルラックの歩進位置の検知を説明する平面図である。
【図5】サンプルラックが10ピッチ歩進したときの歩進位置の検知を説明する平面図である。
【図6−1】位置決め部と位置決め手段とによってサンプルラックが1番目の歩進位置に位置決めされる説明図である。
【図6−2】図6−1に示すサンプルラックを1ピッチ歩進させるときの説明図である。
【図6−3】位置決め部と位置決め手段とによってサンプルラックが2番目の歩進位置に位置決めされる説明図である。
【図7】従来の第1の搬送装置を示す模式図である。
【図8】従来の第2の搬送装置を示す模式図である。
【図9】従来の第3の搬送装置を示す模式図である。
【図10】従来の第4の搬送装置を示す模式図である。
【符号の説明】
【0041】
1 自動分析装置
2 分析部
21 収納部
22 反応部
23 分注アーム
3 収納部
31 セットレーン
32 戻しレーン
33 サンプルIDリーダ
34 ラックIDリーダ
4 搬送部
41 搬送レーン
42 戻しレーン
43 ステッピングモータ
44 位置検知センサ
45 位置決め手段
45a 本体
45b 位置決め部材
5 制御部
10 サンプルラック
10a 収容凹部
10b IDラベル
10c 位置決め部
11 サンプル容器
11a IDラベル
Pv 検体吸引位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサンプル容器を所定の配列ピッチで保持したサンプルラックを前記複数のサンプル容器の配列方向に沿って所望ピッチ毎に歩進させる搬送装置であって、
前記サンプルラックの歩進位置を非接触で検知する単一の位置検知センサと、
前記位置検知センサからの位置信号に基づいて、前記サンプルラックが所望ピッチ毎に歩進するように前記搬送装置を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記サンプルラックは、前記複数のサンプル容器の1ピッチ毎の歩進位置に対応した複数の位置決め部が設けられ、
前記搬送装置は、前記複数の位置決め部のいずれか一つと係合する位置決め部材を有し、前記制御手段によって作動が制御される位置決め手段を備え、
前記位置決め部材を歩進位置に対応した位置決め部と係合させて前記サンプルラックを当該歩進位置に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−322289(P2007−322289A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−153921(P2006−153921)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】