説明

搬送車システム

【課題】比較的安価な手段によって、搬送車と軌道の走行面が接触する部分から発生する塵埃によるクリーンルームの汚染を防止する。
【解決手段】搬送車システム1は、走行面23aを有する軌道5と、軌道5に沿って走行する搬送車7とを備えている。搬送車7は、載置部35と、走行輪45および従動輪47と、カバー53と、ファンフィルタユニット59とを備えている。走行輪45および従動輪47は、軌道5の走行面23aに接触する。カバー53は、軌道5の走行面23aと、車輪45とを覆うように配置されている。ファンフィルタユニット59は、カバー53に取り付けられ、カバー53に覆われた下部空間51の空気を清浄化して排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送車システム、特に、搬送車が軌道に沿って走行する有軌道搬送車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーンルーム内で物品を搬送する無人搬送車において、搬送中の物品の汚染を防止するために物品を囲む筒状の部材を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−168165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の無人搬送車は、ファンフィルタユニットをさらに有しており、それによりクリーンエアを筒状の部材内に供給できる。
【0005】
一方、無人搬送車では、走行ローラおよびガイドローラが軌道の走行面およびガイド面に接触するので、その接触部分から塵埃が発生している。この塵埃によってクリーンルームが汚染されることを防止するために、例えば、軌道の周囲をカバーで囲み、カバーに、ファンフィルタユニットを設けた従来技術も知られている。
しかし、軌道の周囲にカバーを設けると、必要なカバーの量が多くなり、コスト面から好ましくない。
【0006】
本発明の課題は、比較的安価な手段によって、搬送車と軌道の走行面が接触する部分から発生する塵埃によるクリーンルームの汚染を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
【0008】
本発明の一見地に係る搬送車システムは、走行面を有する軌道と、軌道に沿って走行する搬送車とを備えている。搬送車は、本体と、車輪と、カバーと、清浄装置とを備えている。車輪は、本体に取り付けられ、軌道の走行面に接触する。カバーは、軌道の走行面と、車輪とを覆うように配置されている。清浄装置は、カバーに取り付けられ、カバーに覆われた空間の空気を清浄化して排出する。
このシステムでは、車輪と軌道の走行面が接触する部分から生じる塵埃は、搬送車のカバーに取り付けられた清浄装置によって除去される。したがって、比較的安価な手段を用いて、クリーンルームの清浄度を維持できる。
【0009】
カバーは、軌道側に向かって側方に延びる延長部を有していてもよい。この場合、カバー内の塵埃がカバーの外方に漏れにくくなっている。その結果、クリーンルームの清浄度をより高くできる。
【0010】
カバーの延長部は、軌道の走行面の裏側に延びてもよい。この場合、カバー内の塵埃がカバーの外方に漏れにくくなっている。その結果、クリーンルームの清浄度をより高くできる。
【0011】
軌道の走行面は上側を向いており、清浄装置は、カバーの下部に取り付けられ、カバーに覆われた空間の空気を下方に排出してもよい。
この場合、塵埃は重力によって常に下方移動するので、清浄装置は塵埃を効率よく除去できる。また、清浄化された空気は下方に排出されるので、清浄化された空気がクリーンルーム内のダウンフローを乱すことがない。
【0012】
搬送車は、カバーに覆われた空間の走行方向後側を覆うフィルタをさらに有してもよい。
この場合、カバーに覆われた空間内の空気は、搬送車が走行中に、フィルタを通ってカバーから排出される。つまり、フィルタによって、走行車輪と軌道の接触部分から生じる塵埃が搬送車の後方に排出されにくくなっている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る搬送車システムでは、比較的安価な手段によって、搬送車と軌道の走行面が接触する部分から発生する塵埃によるクリーンルームの汚染を減らせる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】搬送車システムの縦断面概略図。
【図2】搬送車と軌道の関係を示す平面図。
【図3】他の実施形態における搬送車と軌道の縦断面概略図。
【図4】さらに他の実施形態における搬送車と軌道の縦断面概略図。
【図5】さらに他の実施形態における搬送車と軌道の縦断面概略図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(1)有軌道台車システム
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る搬送車システム1は、例えば、カセットに露出して収納された大型のガラス基板等の物品Sを搬送するシステムである。搬送車システム1は、ダウンフローを吹き出す吹き出し口3を有するクリーンルーム内に配置される。搬送車システム1は、軌道5と、搬送車7と、を備えている。
【0016】
軌道5は、図2に示すように、一方向に延びており、その上を搬送車7が走行可能になっている。軌道5は、天井9から吊り下げられている。具体的には、図1に示すように、天井9から吊り部材11が延びており、吊り部材11によって軌道支持フレーム13が吊り下げられており、軌道5は軌道支持フレーム13上に配置されている。軌道5のレイアウトは、例えば長円形のループ形状であり、軌道5に沿って図示しない処理装置が配置されている。搬送車7は、軌道5上を例えば一方向に走行して、物品Sを処理装置間で搬送する。
【0017】
軌道5は、周囲から閉ざされた走行空間15に配置されている。走行空間15は、天井9と、底カバー17と、一対の側方カバー19とによって画定されており、搬送車7および軌道5を囲むように形成されている。底カバー17は、軌道5の底部を覆うように水平方向に沿って配置されている。底カバー17は、例えば、ステンレス鋼板製であり、軌道支持フレーム13の上方に形成されている。側方カバー19は、搬送車7および軌道5の側方を覆うように垂直に立って配置されている。側方カバー19は、例えば、クリーンルーム用の壁パネルを用いており、吊り部材11の外側で軌道5の両側方を覆うように左右一対配置されている。側方カバー19は、天井9まで延びている。
【0018】
吹き出し口3は走行空間15に対応して設けられており、それにより天井9からのダウンフローDFが走行空間15に導入される。吹き出し口3には、図2に示すように、ダウンフロー用ファンフィルタユニット21が設けられている。ファンフィルタユニット21は、天井9内の空気の塵埃を除去して、清浄な空気を走行空間15に吹き出す。
【0019】
軌道5は、図1に示すように、レール部材23と、支持部材25とから構成されている。レール部材23は、一方向に延びる板状の部材である。レール部材23は、走行面23aと、ガイド面23bと、裏面23cとを有している。走行面23aは、レール部材23の上面である。ガイド面23bは、レール部材23の側面である。裏面23cは、レール部材23の下面である。支持部材25は、レール部材23の延びる方向に沿って連続して又は複数配置されている。支持部材25は、軌道支持フレーム13に固定されて、レール部材23を下方から支持している。
【0020】
底カバー17には、グレーチングまたはパンチングメタルの形態で、排出口31が設けられている。排出口31は、吹き出し口3から導入されたダウンフローDFが走行空間15から排出される通路である。排出口は、側方カバー19に設けられていてもよい。
【0021】
(2)搬送車
搬送車7は、図1に示すように、物品Sを載置可能な載置部35と、軌道5を走行可能な走行部37とを有している。載置部35は矩形枠形状の部材である。載置部35は、載置面35aを有している。載置面35aは、載置部35の上面である。
【0022】
走行部37は、図2に示すように、支持部39と、車輪45とを有している。支持部39は、載置部35の下方に配置されている。車輪45は、前後左右に並んで配置され、支持部39によって支持されている。車輪45を駆動するためのモータ等は図示されていない。さらに、走行部37は、二対のガイドローラ49を有している。ガイドローラ49は、レール部材23のガイド面23bに当接している。
走行部37の近傍には、非接触給電線(図示せず)からの電力を受けるピックアップユニット(図示せず)が取り付けられている。
【0023】
この搬送車システム1では、搬送車7は、天井9と底カバー17と側方カバー19とで囲まれた走行空間15を走行して物品Sを搬送する。この走行空間15に吹き出し口3からダウンフローDFが導入される。導入されたダウンフローDFは、排出口31から排出される。
【0024】
ここでは、塵埃発生原因となる走行する搬送車7に対して天井9からダウンフローDFが当たるため、搬送車7上に露出して物品Sを配置しても物品に塵埃が付着しにくくなる。このため、クリーンルーム内で搬送される物品Sの汚染を可及的に防止できる。
【0025】
(3)下部空間
走行部37より具体的には支持部39の下方には、下部空間51が形成されている。下部空間51は、レール部材23の周囲、より具体的には、走行面23aおよびガイド面23bを囲う空間である。下部空間51は、カバー53と載置部35によって画定されている。
カバー53は、一対の側壁55と、一対の底壁57とを有している。側壁55は、支持部39の両側部から下方に延びている。底壁57は、側壁55の下端から左右方向内側に延びている。側壁55は、前後方向には載置部35全体にわたって延びている。側壁55は、上下方向には、車輪45の下部、レール部材23、ガイドローラ49の側方に対応して延びている。その結果、側壁55の下端の上下方向位置は、レール部材23の裏面23cの上下方向位置より低くなっている。底壁57は、前後方向には、側壁55全体にわたって延びている。底壁57は、左右方向には、ガイドローラ49およびレール部材23の左右両側端部に対応して延びている。この実施形態では、底壁57の左右方内側端部は、レール部材23の真下に配置されている。なお、底壁57は、軌道5側に向かって側方に延びる延長部であり、先端が支持部材25に近接している。
【0026】
底壁57には、ファンフィルタユニット59が設けられている。ファンフィルタユニット59は、下部空間51内の空気を吸引し、塵埃を除去して清浄な空気を外部に排出する。したがって、ファンフィルタユニット59は、下部空間51内で発生した塵埃を除去できる。
【0027】
なお、底壁57の左右内側端は、レール部材23の左右外側端と上下方向に見た場合に重なる位置まで延びている。このため、底壁57と載置部35とで上下方向において重なり合う部分が形成される。このようにして、底壁57と載置部35により限定された空間が形成され、ファンフィルタユニット59による吸引を助けて、塵埃のカバー53外への流出を減少させることができる。
【0028】
カバー53は、下部空間51の左右部分、つまりレール部材23の左右方向外側部分の前後方向を覆う前後壁部材(図示せず)を有している。なお、前後壁部材は設けられていなくてもよい。
【0029】
軌道5の近傍には、図示しない非接触給電線が配置されている。非接触給電線は、下部空間51内に配置されている。
【0030】
(4)有軌道台車システムの動作
このような構成の第1実施形態に係る搬送車システム1では、搬送車7が軌道5上を走行するとき、吹き出し口3からダウンフローDFが搬送車7上に吹き付けられ、それが排出口31から排出される。これにより、物品Sに塵埃が付着しにくくなる。
しかも、搬送車7にカバー53を設けたので、下部空間51内の空気が載置部35側に流れにくくなる。さらに、カバー53にファンフィルタユニット59を設けたので、搬送車7の下部で車輪45と軌道5との接触により生じるおそれがある塵埃が除去され、さらに物品Sが汚染されにくくなる。
【0031】
(5)特徴
上記実施形態の特徴は下記の通りである。
【0032】
搬送車システム1は、走行面23aを有する軌道5と、軌道5に沿って走行する搬送車7とを備えている。搬送車7は、載置部35と、車輪45と、カバー53と、ファンフィルタユニット59とを備えている。車輪45は、軌道5の走行面23aに接触する。カバー53は、軌道5の走行面23aと、車輪45とを覆うように配置されている。ファンフィルタユニット59は、カバー53に取り付けられ、カバー53に覆われた下部空間51の空気を清浄化して排出する。
このシステムでは、車輪45と軌道5の走行面23aが接触する部分から生じる塵埃は、搬送車7のカバー53に取り付けられたファンフィルタユニット59によって除去される。したがって、比較的安価な手段を用いて、クリーンルームの清浄度を維持できる。
【0033】
カバー53は、軌道5側に向かって側方に延びる延長部としての底壁57を有していてもよい。この場合、カバー53内の塵埃がカバー53の外方に漏れにくくなっている。その結果、クリーンルームの清浄度をより高くできる。
【0034】
カバー53は、軌道5の走行面23aの裏側に延びている。この場合、カバー53内の塵埃がカバー53の外方に漏れにくくなっている。その結果、クリーンルームの清浄度をより高くできる。
【0035】
軌道5の走行面23aは上側を向いており、ファンフィルタユニット59は、カバー53の下部に取り付けられ、カバー53に覆われた下部空間51の空気を下方に排出している。
この場合、塵埃は重力によって常に下方に移動するので、ファンフィルタユニット59は塵埃を効率よく除去できる。また、清浄化された空気は下方に排出されるので、清浄化された空気がクリーンルーム内のダウンフローを乱すことがない。
【0036】
(6)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
【0037】
(A)前記実施形態ではカバーは走行レールの走行面の裏側にまで延びているが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
例えば、図3ではレール部材127の側面127bが上下方向に直線状に延びており、カバー53の底壁57’はレール部材127の側面127bに近接する位置まで延びている。この場合も前記実施形態と同様の効果が得られる。なお、図3では、走行空間を構成するための底カバーおよび一対の側方カバーは実際には存在するが図示していない。
【0038】
(B)前記実施形態ではカバーの底壁は水平方向に延びているが、本発明はそのような実施形態に限定されない。カバーの底壁は他の形状であってもよいし、例えば走行レールの側面に対して斜めに接近するように延びていてもよい。
【0039】
(C)前記実施形態ではファンフィルタユニットはカバーの底壁に設けられていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、カバーの側壁にファンフィルタユニットが設けられていてもよい。
【0040】
(D)前記実施形態では走行レールは一枚の板状部材であるが、本発明はそのような実施形態に限定されない。走行レールは左右に分かれた一対のレールから構成されていてもよい。
【0041】
(E)前記実施形態では搬送車軌道の上面に形成された軌道の上を走行しているが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
例えば、図4に示すように、天井に固定された軌道に吊り下げられた形で走行する搬送車であってもよい。なお、図3では、走行空間を構成するための底カバーおよび一対の側方カバーは実際には存在するが図示していない。
軌道105は、図4に示すように、レール部材123と、支持部材125とから構成されている。レール部材123は、一方向に延びる板状の部材である。レール部材123は、走行面123aと、ガイド面123bとを有している。走行面123aは、レール部材123の上面である。ガイド面123bは、レール部材123の側面である。支持部材125は、レール部材123の延びる方向に沿って連続して又は複数配置されている。支持部材125は、天井から延びてレール部材123を吊り下げている。
【0042】
搬送車107は、物品Sを保持可能な保持部135と、軌道105を走行可能な走行部137とを有している保持部135は、上面135aを有している。
【0043】
走行部137は、図4に示すように、支持部139と、車輪145とを有している。支持部139は、載置部135の上方に配置されている。車輪145は、前後左右に並んで配置され、支持部39によって支持されている。車輪145は、レール部材123の走行面123aに当接している。さらに、走行部137は、二対のガイドローラ149を有している。ガイドローラ149は、レール部材123のガイド面123bに当接している。
走行部137の近傍には、非接触給電線(図示せず)からの電力を受けるピックアップユニット(図示せず)が取り付けられている。
【0044】
走行部137の上方には、周囲から隔離された上部空間151が形成されている。上部空間151は、レール部材123の周囲、より具体的には、走行面123aおよびガイド面123bを囲う空間である。上部空間151は、保持部135の上面とカバー153によって画定されている。カバー153は、一対の側壁155と、一対の上壁157とを有している。側壁155は、保持部135の両側部から上方に延びている。一対の上壁157は、側壁155の上端から左右方向内側に延びている。側壁155は、前後方向には保持部135全体にわたって延びている。側壁155は、上下方向には、車輪145の上部、レール部材123、ガイドローラ149の側方に対応して延びている。上壁157は、前後方向には、側壁155全体にわたって延びている。上壁157は、左右方向には、ガイドローラ149およびレール部材123の左右両側端部(図4では、車輪145が配置された部分)に対応して延びている。この実施形態では、上壁157の左右方内側端部は、車輪145の真上に配置されている。なお、なお、上壁157は、軌道5側に向かって側方に延びる延長部であり、先端が支持部材125に近接している。
【0045】
上壁157には、ファンフィルタユニット159が設けられている。ファンフィルタユニット159は、上部空間151内の空気を吸引し、塵埃を除去して清浄な空気を外部に排出する。したがって、ファンフィルタユニット159は、上部空間151内で発生した塵埃を除去できる。
【0046】
カバー153は、上部空間151の左右部分、例えばレール部材123の左右方向外側部分の前後方向を覆う前後壁部材(図示せず)を有している。なお、前後壁部材は設けられていなくてもよい。
【0047】
ファンフィルタユニットは、側壁155に設けられていてもよいし、保持部135の上部(上部空間151に接する部分)に設けられていてもよい。
【0048】
(F)前記実施形態では、下部空間または上部空間の前後方向はカバーの前後壁部材(図示せず)によって覆われていたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、カバーは、カバーに覆われた空間の走行方向後側を覆うフィルタをさらに有してもよい。
【0049】
図5に示す実施形態では、カバー53は、図1に示す搬送車において、下部空間51の走行方向後側に配置されたフィルタ161を有している。
【0050】
この場合、カバー53に覆われた下部空間51内の空気は、搬送車7が走行中に、ファンフィルタユニット59によって下方に排出されるとともに、さらにフィルタ161を通ってカバー53から排出される。つまり、フィルタ161によって、車輪45と軌道5の走行面23aとが接触する部分から生じる塵埃が、搬送車7の後方に排出されにくい。
【0051】
(G)前記実施形態では、吹き出し口3にダウンフロー用ファンフィルタユニット21を配置した。しかし本発明はこれに限定されず、吹き出し口は、清浄なダウンフローDFを走行空間15内に導入できればよく、ファンフィルタユニットを設けなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、搬送車が軌道に沿って走行する有軌道搬送車システムに広く適用できる。
【符号の説明】
【0053】
1 搬送車システム
3 吹き出し口
5 軌道
7 搬送車
9 天井
11 吊り部材
13 軌道支持フレーム
15 走行空間
17 底カバー
19 側方カバー
21 ファンフィルタユニット
23 レール部材
23a 走行面
23b ガイド面
23c 裏面
25 支持部材
31 排出口
35 載置部(本体)
35a 載置面
37 走行部
39 支持部
45 車輪
49 ガイドローラ
51 下部空間(空間)
53 カバー
55 側壁
57 底壁
59 ファンフィルタユニット(清浄装置)
105 軌道
107 搬送車
123 レール部材
123a 走行面
123b ガイド面
125 支持部材
127 レール部材
127b 側面
135 保持部
135a 上面
137 走行部
139 支持部
145 車輪
149 ガイドローラ
151 上部空間
153 カバー
155 側壁
157 上壁
159 ファンフィルタユニット
161 フィルタ
DF ダウンフロー
S 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行面を有する軌道と、
前記軌道に沿って走行する搬送車とを備えており、
前記搬送車は、
本体と、
前記本体に取り付けられ前記軌道の前記走行面に接触する車輪と、
前記軌道の前記走行面と、前記車輪とを覆うように配置されたカバーと、
前記カバーに取り付けられ、前記カバーに覆われた空間の空気を清浄化して排出する清浄装置とを有している、
搬送車システム。
【請求項2】
前記カバーは、前記軌道側に向かって側方に延びる延長部を有している、請求項1に記載の搬送車システム。
【請求項3】
前記カバーの前記延長部は、前記軌道の前記走行面の裏側に延びている、請求項2に記載の搬送車システム。
【請求項4】
前記軌道の前記走行面は上側を向いており、
前記清浄装置は、前記カバーの下部に取り付けられ、前記カバーに覆われた空間の空気を下方に排出する、請求項3に記載の搬送車システム。
【請求項5】
前記搬送車は、前記カバーに覆われた空間の走行方向後側を覆うフィルタをさらに有している、請求項1〜4のいずれかに記載の搬送車システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−35948(P2012−35948A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176148(P2010−176148)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】