説明

携帯型通信端末、車両情報収集システム

【課題】所望の車両情報を容易に選択することができる携帯型通信端末、車両情報収集システムを提供する。
【解決手段】蓄積部21cに蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更があるかどうかを判定し、その内容に変更があると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に比べて強調して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型通信端末、車両情報収集システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車から降りたときでも、通信機能付端末を使って車両情報を確認することができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の技術によれば、例えば、カーナビゲーション装置やドライブレコーダ等の車載端末に蓄積された車両情報を、所定のタイミングで、若しくはユーザからの明示的な指示を送信トリガとして、車載端末から携帯電話、鍵、又はキーレスエントリ用カード等の通信機能付端末に送信し、通信機能付端末では、受信した車両情報を通信機能付端末の内部に蓄積し、この蓄積した車両情報を表示する。
【特許文献1】特開2005−257666号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、例えば、通信機能付端末で車両情報の種別を画面に表示し、その表示した種別の中から任意の種別をユーザに選択させ、その選択した車両情報の内容を表示する場合、表示する車両情報の種別が多いと、ユーザは、所望の種別を容易に選択することができない。
【0004】
ここで、上記従来技術では、車載端末や通信機能付端末から車両情報の種別を予め選択することで、その選択した種別の車両情報のみが通信機能付端末に送信されるようになるため、所望の種別を予め選択しておけば、画面に表示する車両情報の種別が少なくなる。しかしながら、この場合、予め選択した種別以外の車両情報が表示できなくなる。
【0005】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、所望の車両情報を容易に選択することができる携帯型通信端末、車両情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の携帯型通信端末は、
外部から車両情報を受信する受信手段と、
受信手段の受信した車両情報を蓄積する蓄積手段と、
車両情報の種別を画面に表示する表示制御手段と、
画面に表示した車両情報の種別の中から所望の種別を指定する指定手段と、
指定手段の指定した種別の車両情報の内容を報知する報知手段と、を備えるものであり、
蓄積手段に蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する変更有無判定手段を備え、
表示制御手段は、変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された場合、当該内容に変更が有ると判定された車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示することを特徴とする。
【0007】
車両から降りた後に確認したい車両情報はユーザによって様々であるが、例えば、確認済みの車両情報の内容に変更が有った場合、その車両情報はユーザにとって有用な情報となる可能性が高い。本発明は、この点に着目し、同種の車両情報の示す内容に変更が有った場合、その車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示するように構成した。これにより、内容に変更が有った車両情報の種別は、他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示されるため、ユーザは、所望の車両情報を容易に選択することができるようになる。
【0008】
請求項2に記載のように、表示制御手段は、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別に限定して表示するとよい。これにより、内容の変更が無い車両情報の種別は画面に表示されなくなるため、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0009】
また、請求項3に記載のように、表示制御手段は、内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に比べて強調して表示してもよい。これにより、内容に変更が有った車両情報の種別は画面上で際立って表示されるため、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0010】
また、請求項4に記載のように、内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に優先して表示したりしてもよい。例えば、請求項5に記載のように、車両情報の種別を特定の順序に従って表示する場合、内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別よりも上位に表示する。これにより、内容に変更が有った車両情報の種別は画面上で上位に表示されるため、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0011】
請求項6に記載の携帯型通信端末によれば、報知手段は、画面への表示、及び音声出力の少なくとも一方により、車両情報の内容を報知することを特徴とする。これにより、ユーザの指定した種別の車両情報を表示したり音声出力したりすることができる。
【0012】
請求項7に記載の携帯型通信端末は、車両の開閉機構の施錠や解錠、及び車両の駆動源の駆動開始や駆動停止の少なくとも一方を行うための手段を備えることを特徴とする。車両用のメカニカルキーやキーレスエントリ用通信機は、携帯性に優れているとともに、車両から降りた後にユーザが携帯していることが多い。従って、車両の開閉機構の施錠や解錠、及び車両の駆動源の駆動開始や駆動停止の少なくとも一方を行うための手段を備えることで、携帯型通信端末の利便性が向上する。
【0013】
請求項8に記載の携帯型通信端末によれば、受信手段は、携帯電話回線を介して車両情報を受信するものであり、携帯電話回線を介して、外部との通話を行う通話手段を備えることを特徴とする。これにより、車両情報の受信に携帯電話回線を使用するとともに、外部との通話が可能となる。
【0014】
請求項9に記載の携帯型通信端末によれば、車両情報は、車両の位置情報、燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、及び燃費情報の少なくとも1つの情報であることを特徴とする。
【0015】
これにより、車両から降りた後でも、携帯型通信端末を用いて車両の位置情報、燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、燃費情報等を確認することができる。
【0016】
請求項10に記載の車両情報収集システムは、
車両情報を取得する車両情報取得手段と、
車両情報取得手段の取得した車両情報を記憶する記憶手段と、
記憶手段に記憶した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する変更有無判定手段と、
変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された種別の車両情報を外部に送信する送信手段と、
を有する車載端末と、
送信手段から送信された車両情報を受信する受信手段と、
受信手段の受信した車両情報を蓄積する蓄積手段と、
車両情報の種別を画面に表示する表示制御手段と、
画面に表示した車両情報の種別の中から所望の種別を指定する指定手段と、
指定手段の指定した種別の車両情報の内容を報知する報知手段と、
を有する携帯型通信端末と、によって構成され、
表示制御手段は、変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示することを特徴とする。
【0017】
これにより、車載端末は、内容に変更が有ると判定された種別の車両情報のみを送信するため、内容の変更の有無に係わらず送信する場合に比べて通信負荷を減らすことができる。また、携帯型通信端末では、内容に変更が有った車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示するため、ユーザは、所望の車両情報を容易に選択することができるようになる。
【0018】
請求項11〜請求項18に記載の車両情報収集システムの作用効果は、請求項2〜請求項9に記載の携帯型通信端末の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における車両情報収集システムの構成を示すブロック図である。この車両情報収集システムは、車載端末10と携帯型通信端末20で構成される。車載端末10は、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)11と車載通信モジュール12を備え、車内LAN(Local Area Network)に接続されている。
【0021】
カーナビ11は、周知の地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサ、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機からなる位置検出器、地図データベース、操作スイッチ群、表示部、及び制御部等(何れも図示しない)によって構成される。
【0022】
カーナビ11は、出発地(又は、車両の現在地)から目的地までの最適な経路を自動的に選択して案内経路を形成し表示する経路案内機能、現在地とその周辺の道路地図を表示する現在地地図表示機能、所望の施設を検索する施設検索機能等の何れも周知の機能を実行する。カーナビ11は、位置検出器によって検出された車両の位置情報を車載通信モジュール12へ出力する。
【0023】
図2に、車載通信モジュール12の機能構成を示す。車載通信モジュール12は、例えば、車両とG-BOOKセンタを携帯電話回線を介して通信接続するために用いられる専用の通信モジュールであり、図示しないバッテリーからの電源供給を受けて動作する。
【0024】
この情報取得部12aは、カーナビ11からの位置情報を取得するとともに、車内LANに接続される各種の車載ECU(Electronic Control Unit)から出力される車両の燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、燃費情報等の各種の情報を車内LANを介して取得する。本実施形態では、この情報取得部12aの取得する情報を車両情報と呼ぶ。
【0025】
記憶部12bは、情報取得部12aが取得した各種の車両情報をその種別毎に分別して蓄積(記憶)する。車載制御部12cは、所定のタイミング、若しくは、ユーザからの指示を受けたタイミングで、記憶部12bに記憶された車両情報を車載通信部12dによって携帯型通信端末20へ送信する通信制御を実行する。
【0026】
車載通信部12dは、携帯電話回線を介して外部との通信接続を行う。車載通信部12dは、携帯電話回線を用いた遠距離通信を採用するだけでなく、赤外線、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、超広帯域無線といった近距離無線通信またはシリアルケーブルなどを用いた近距離有線通信と共に採用してもよい。
【0027】
図3に示す携帯型通信端末20は、車両の開閉機構の施錠や解錠、及び/又は車両の駆動源の駆動開始や駆動停止をするための手段(例えば、メカニカルキーやキーレスエントリ用通信機)に、車載端末10との通信を接続するためのマイコン21を備えた移動通信端末である。
【0028】
本実施形態では、従来のメカニカルキーやキーレスエントリ用通信機は携帯性に優れているとともに、車両から降りた後にユーザが携帯していることが多い点に着目し、従来のメカニカルキーやキーレスエントリ用通信機にマイコン21等を備えた構成としている。これにより、携帯型通信端末の利便性が向上する。
【0029】
なお、携帯型通信端末20は、携帯電話回線を介して車載端末10と通信接続するものであるため、携帯電話回線を介して外部との通話を行う手段を備えるようにしてもよい。言い換えれば、携帯電話機にメカニカルキーやキーレスエントリ用通信機の機能を備えるようにしてもよい。これにより、携帯型通信端末20は、車載端末10からの車両情報の受信に使用されるとともに、外部との通話に使用されることが可能となる。
【0030】
図3に示すように、携帯型通信端末20は、マイコン21、操作スイッチ22、画面23、及びスピーカ24によって構成される。操作スイッチ22はメカニカルなスイッチである。画面23は、LCD(Liquid Crystal Display)であり、マイコン21によって画面23の表示制御が実行される。スピーカ24は、音声出力に用いられる。
【0031】
マイコン21は、マイクロコンピュータとして構成されており、その内部には、何れも周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。
【0032】
マイコン21は、図3に示すように、SW入力部21a、制御部21b、蓄積部21c、及び外部通信部21dの各機能で構成される。外部通信部21dは、車載端末10から送信された車両情報を受信し、蓄積部21cは、外部通信部21dの受信した車両情報をその種別毎に分別して蓄積(記憶)する。制御部21bは、ユーザがSW入力部21aを操作することで、車両情報の選択画面を表示する指示を受けると、図4に示すように、車両情報の各種別の項目を示した選択画面を画面23に表示する。
【0033】
さらに、制御部21bは、ユーザがSW入力部21aを操作することで、車両情報の各種別の中から所望の種別が指定されると、その種別の車両情報の内容を画面23に表示したり、その内容を音声出力したりする。これにより、車両から降りた後でも、ユーザは携帯型通信端末20を用いて車両の位置情報、燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、燃費情報等を確認することができる。
【0034】
次に、本実施形態の特徴部分について説明する。車両から降りた後に確認したい車両情報はユーザによって様々であるが、例えば、確認済みの車両情報の内容に変更が有った場合、その車両情報はユーザにとって有用な情報となる可能性が高い。
【0035】
そこで、本実施形態の携帯型通信端末20では、図4に示した車両情報の各種別の中でその内容に変更が有る場合には、その車両情報の種別を他の種別と異なる表示態様で表示することによって、ユーザが所望の車両情報を容易に選択できるようにする。
【0036】
具体的には、例えば、ルームランプやハザードランプ等を点灯させたまま車両から降りて長時間放置した結果、バッテリー上がりとなった場合、車載端末10からのバッテリー状態情報とライト状態情報の内容が変更されて送信されるようになり、この変更された内容の車両情報が携帯型通信端末20に蓄積される。
【0037】
このような場合、携帯型通信端末20は、蓄積部21cに蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更があるかどうかを判定し、その内容に変更があると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に比べて強調して表示する。例えば、図5に示すように、バッテリー状態情報とライト状態情報の内容に変更がある場合、バッテリー状態情報とライト状態情報の種別の項目を下線付きの太字で表示し、さらに、項目名の先頭には、車両情報の内容に変更が有った旨を示すアイコン(例えば、「※」等)を付加して表示する。
【0038】
次に、本実施形態の携帯型通信端末20の動作について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。先ず、車載端末10から車両情報の送信が行われると、ステップS110では車載端末10からの車両情報を受信する。ステップS120では、ステップS110で受信した車両情報を種別毎に分別して蓄積部21cに蓄積する。
【0039】
ステップS130では、蓄積部21cに蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS140に処理を進め、否定判定される場合にはステップS150へ処理を移行する。ステップS140では、内容に変更が有った車両情報の種別を記憶する。
【0040】
ステップS150では、ユーザからの車両情報の選択画面の表示指示があったかどうかを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS160へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS110へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0041】
ステップS160では、ステップS140にて記憶した車両情報の種別を読み出す。ステップS170では、車両情報の選択画面の表示態様の編集を行う。具体的には、図4に示した選択画面を標準の表示態様とし、ステップS160にて内容に変更が有った車両情報の種別が読み出された場合には、その読み出した車両情報の種別を強調表示した選択画面(図5)となるように編集する。
【0042】
ステップS180では、ステップS170にて編集した車両情報の選択画面を画面23に表示する。ステップS190にてユーザが所望の種別を指定すると、ステップS200では、指定された種別の車両情報の内容を画面23に表示する。
【0043】
このように、本実施形態の車両情報収集システムは、蓄積部21cに蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更があるかどうかを判定し、その内容に変更があると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に比べて強調して表示する。これにより、内容に変更が有った車両情報の種別は、画面23の選択画面上で際立って表示されるため、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0044】
(変形例1)
本実施形態では、図5に示したように、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に比べて強調して表示するものであったが、例えば、車両情報の種別を特定の順序に従って表示する場合には、図6に示すように、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目よりも上位に表示するようにしてもよい。このように、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に優先して表示することで、ユーザは、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0045】
(変形例2)
また、例えば、図7に示すように、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目に限定して表示し、内容に変更が無い車両情報の種別の項目は、次頁に表示するようにしてもよい。これにより、内容の変更が無い車両情報の種別は、初期画面に表示されなくなるため、所望の車両情報が容易に選択できるようになる。
【0046】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第1の実施形態の車両情報収集システムでは、携帯型通信端末20にて同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定するものであった。
【0047】
これに対し、本実施形態の車両情報収集システムでは、同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかの判定を携帯型通信端末20ではなく車載端末10にて行う点、及び、内容に変更が有ると判定された種別の車両情報を携帯型通信端末へ送信する点で異なる。
【0048】
図9は、本実施形態の車載端末10の動作を示すフローチャートであり、図10は、本実施形態の携帯型通信端末20の動作を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートにおけるステップS130の処理を除いたものであり、他の各ステップにおける処理は同様であるので、その説明を省略する。
【0049】
図9に示すステップS310では各種の車両情報を取得し、ステップS320では、取得した車両情報をその種別毎に分別して記憶部12bに記憶(蓄積)する。ステップS330では、記憶した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS340に処理を進め、否定判定される場合にはステップS350へ処理を移行する。ステップS340では、内容に変更が有った車両情報の種別を記憶する。
【0050】
ステップS350では、車両情報の送信タイミングであるか、すなわち、所定のタイミング、若しくは、ユーザからの指示を受けたタイミングであるかどうかを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS360にて、内容に変更が有った車両情報を携帯型通信端末20へ送信し、否定判定される場合には、ステップS310に処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0051】
このように、本実施形態の車両情報収集システムにおける車載端末10は、内容に変更が有ると判定された種別の車両情報のみを送信するため、内容の変更の有無に係わらず送信する場合に比べて通信負荷を減らすことができる。また、携帯型通信端末20では、内容に変更が有った車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示するため、ユーザは、所望の車両情報を容易に選択することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1の実施形態に係わる、車両情報収集システムの構成を示すブロック図である。
【図2】車載通信モジュール12の機能構成を示すブロック図である。
【図3】携帯型通信端末20の構成を示すブロック図である。
【図4】車両情報の各種別の項目を示した選択画面の表示例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係わる、内容に変更があると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目に比べて強調して表示した場合の表示例を示す図である。
【図6】第1の実施形態の変形例1に係わる、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目を他の車両情報の種別の項目よりも上位に表示した場合の表示例を示す図である。
【図7】第1の実施形態の変形例2に係わる、内容に変更が有ると判定された車両情報の種別の項目に限定して表示した場合の表示例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係わる、携帯型通信端末20の動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係わる、車載端末10の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態に係わる、携帯型通信端末20の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
10 車載端末
11 カーナビ
12 車載通信モジュール
20 携帯型通信端末
21 マイコン
22 操作スイッチ
23 画面
24 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から車両情報を受信する受信手段と、
前記受信手段の受信した車両情報を蓄積する蓄積手段と、
前記車両情報の種別を画面に表示する表示制御手段と、
前記画面に表示した車両情報の種別の中から所望の種別を指定する指定手段と、
前記指定手段の指定した種別の車両情報の内容を報知する報知手段と、を備える携帯型通信端末であって、
前記蓄積手段に蓄積した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する変更有無判定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された場合、当該内容に変更が有ると判定された車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示することを特徴とする携帯型通信端末。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報の種別に限定して表示することを特徴とする請求項1記載の携帯型通信端末。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に比べて強調して表示することを特徴とする請求項1記載の携帯型通信端末。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に優先して表示することを特徴とする請求項1記載の携帯型通信端末。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記車両情報の種別を特定の順序に従って表示するものであり、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別よりも上位に表示することを特徴とする請求項4記載の携帯型通信端末。
【請求項6】
前記報知手段は、前記画面への表示、及び音声出力の少なくとも一方により、前記車両情報の内容を報知することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の携帯型通信端末。
【請求項7】
車両の開閉機構の施錠や解錠、及び前記車両の駆動源の駆動開始や駆動停止の少なくとも一方を行うための手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の携帯型通信端末。
【請求項8】
前記受信手段は、携帯電話回線を介して前記車両情報を受信するものであり、
前記携帯電話回線を介して、外部との通話を行う通話手段を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の携帯型通信端末。
【請求項9】
前記車両情報は、車両の位置情報、燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、及び燃費情報の少なくとも1つの情報であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の携帯型通信端末。
【請求項10】
車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記車両情報取得手段の取得した車両情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した同種の車両情報の示す内容に変更が有るかどうかを判定する変更有無判定手段と、
前記変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された種別の車両情報を外部に送信する送信手段と、
を有する車載端末と、
前記送信手段から送信された車両情報を受信する受信手段と、
前記受信手段の受信した車両情報を蓄積する蓄積手段と、
前記車両情報の種別を画面に表示する表示制御手段と、
前記画面に表示した車両情報の種別の中から所望の種別を指定する指定手段と、
前記指定手段の指定した種別の車両情報の内容を報知する報知手段と、
を有する携帯型通信端末と、によって構成され、
前記表示制御手段は、前記変更有無判定手段によって内容に変更が有ると判定された車両情報の種別を他の車両情報の種別と異なる表示態様で表示することを特徴とする車両情報収集システム。
【請求項11】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報の種別に限定して表示することを特徴とする請求項10記載の車両情報収集システム。
【請求項12】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に比べて強調して表示することを特徴とする請求項10記載の車両情報収集システム。
【請求項13】
前記表示制御手段は、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別に優先して表示することを特徴とする請求項10記載の車両情報収集システム。
【請求項14】
前記表示制御手段は、前記車両情報の種別を特定の順序に従って表示するものであり、前記内容に変更が有ると判定された車両情報を他の車両情報の種別よりも上位に表示することを特徴とする請求項13記載の車両情報収集システム。
【請求項15】
前記報知手段は、前記画面への表示、及び音声出力の少なくとも一方により、前記車両情報の内容を報知することを特徴とする請求項10〜14の何れか1項に記載の車両情報収集システム。
【請求項16】
車両の開閉機構の施錠や解錠、及び前記車両の駆動源の駆動開始や駆動停止の少なくとも一方を行うための手段を備えることを特徴とする請求項10〜15の何れか1項に記載の車両情報収集システム。
【請求項17】
前記受信手段は、携帯電話回線を介して前記車両情報を受信するものであり、
前記携帯電話回線を介して、外部との通話を行う通話手段を備えることを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の車両情報収集システム。
【請求項18】
前記車両情報は、車両の位置情報、燃料残量情報、バッテリー状態情報、タイヤ空気圧状態情報、ライト状態情報、盗難検知情報、及び燃費情報の少なくとも1つの情報であることを特徴とする請求項10〜17の何れか1項に記載の車両情報収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−251669(P2007−251669A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73342(P2006−73342)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】