説明

携帯無線機

【課題】本発明の目的は、携帯無線機を更に小型化および防水性を向上させ、かつボタンキーの誤操作を低減させることである。
【解決手段】本発明の携帯無線機は、操作部に複数のボタンキーを配置し、複数のボタンキーは、ボタンキーの下部に配置したボタンキー支持部材を介して、回路基板の押しボタンスイッチを押下する構造であり、複数のボタンキーを仕切るリブ部は、回路基板に直接取付ける構造であり、ボタンキー支持部材は、操作部の防水構造も兼ねていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯無線機に関し、特にボタンキーの取り付け構造および防水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯無線機において、操作ボタンで作動するスイッチが取付けられた配線基板を容易に組み込めるようにしていた(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】特開2010−068334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術の携帯無線機を更に小型化および防水性を向上させ、かつボタンキーの誤操作を低減させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の携帯無線機は、操作部に複数のボタンキーを配置し、複数のボタンキーは、ボタンキーの下部に配置したボタンキー支持部材を介して、回路基板の押しボタンスイッチを押下する構造であり、複数のボタンキーを仕切るリブ部は、回路基板に直接取付ける構造であり、ボタンキー支持部材は、操作部の防水構造も兼ねていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯無線機の構造とすることにより、携帯無線機の小型化および防水性向上ができ、更にボタンキーの誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】携帯無線機の外観図である。
【図2】本発明の一実施例である操作部の断面図であり、図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の一実施例である操作部の断面図であり、図1のB−B矢視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施例を図1で説明する。
図1は、本発明の携帯無線機1の外観図である。図1において、携帯無線機1は、少なくともスピーカ11と、表示部12と、操作部20で構成している。
【0009】
スピーカ11は相手先機器から送信される音声信号を音声に変換するものであり、表示部12は送受信に関連の表示を行う液晶パネル等であり、操作部20は送受信に関連するチャネル選択等を行うボタンキー21を備えている。
【0010】
次に本発明の一実施例である携帯無線機1の構造について図2と図3を用いて詳細に説明する。図2(a)は本発明の一実施例である操作部20の断面図であり、図1のA−A矢視図である。図2(b)は図2(a)のボタンキー支持部材25の拡大図である。図3(a)は本発明の一実施例である操作部20の断面図であり、図1のB−B矢視図である。図3(b)は図3(a)のボタンキー支持部材25の拡大図である。
【0011】
図2(a)およびの図3(a)に示すボタンキー21の取り付け構造は、ボタンキー21と弾性を有するボタンキー支持部材25が接着されて一体化しており、ボタンキー支持部材25は隣接するボタンキー21の間に装置筐体22が存在しないことにより、ボタンキー21相互の間隔を狭くすることができる。
【0012】
ボタンキー支持部材25は、それ自体で装置筐体22の溝部27に嵌まり込み防水機能も兼ねることができ、プリント基板23を組み込む時にボタンキー支持部材25も固定できる構造である。
【0013】
本発明の一実施例を図2(a)および図3(a)を用いて説明する。操作者が携帯無線機1のボタンキー21を押下することにより、外力がボタンキー21からボタンキー支持部材25に伝わり、ボタンキー支持部材25の突起部251が押しボタンスイッチ24を押し下げることにより、押しボタンスイッチ24がONとなる。
【0014】
次に、本発明の一実施例であるボタンキー支持部材25について、図2(b)および図3(b)を用いて説明する。
ボタンキー支持部材25は、例えば、材質が弾性部材のシリコンゴムであり、硬さが60〜62であり、肉厚が0.3mm〜0.5mmであり、角度eおよびfが略135°である。
【0015】
ボタンキー支持部材25は、押しボタンスイッチ24接点を押圧するための突起部251が形成されていて、ボタンキー21とボタンキー支持部材25が接着されている面は外力が加わるとプリント基板23側に倒れこむ構造で、その角度eおよびfは略135°に形成されている。誤操作防止のため、各ボタンキー21の間にはプリント基板23に固定されるリブ部26が形成されていて、ボタンキー21が押圧されても隣接するボタンキーに外力が加わることを防ぐ構造となっている。
【0016】
また、本発明は、ボタンキー21の操作性を考慮したボタンキーの形状であること、ボタンキー21に外力が加わるとプリント基板23側に倒れこむようにリブ部26から所定の距離をとることにより、ボタンキー21とボタンキー支持部材25の設置面積が小さくできることが特徴である。
【0017】
さらに、本発明の他の一実施例について、図3(a)用いて説明する。
本発明のボタンキー21は、図3(a)に示すように、指との接触面が上から下に向けて湾曲し、かつ上端より下端の方が高くすることにより、ボタンキーの小型化及び狭間隔化に伴う隣接するボタンキーとの誤操作を低減させる構造としている。
【0018】
本発明の効果は、携帯無線機の小型化および防水性向上ができ、更にボタンキーの誤操作を防止することができる。
【0019】
以上本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された携帯無線機に限定されるものではなく、上記以外の携帯無線機に広く適用することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0020】
1:携帯無線機、11:スピーカ、12:表示部、20:操作部、21ボタンキー、22:フレーム、23:プリント板、24:押しボタンスイッチ、25:ボタンキー支持部材、26:リブ部、27:溝部、251:突起部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信により送受信を行う携帯無線機であって、
操作部に複数のボタンキーを配置し、
前記複数のボタンキーは、前記ボタンキーの下部に配置したボタンキー支持部材を介して、回路基板の押しボタンスイッチを押下する構造であり、
前記複数のボタンキーを仕切るリブ部は、前記回路基板に直接取付ける構造であり、
前記ボタンキー支持部材は、前記操作部の防水構造も兼ねていることを特徴とする携帯無線機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−85094(P2012−85094A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229462(P2010−229462)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】