説明

携帯端末装置

【課題】ユーザの利便性を低下させることなく、特定エリアに入出場する際の携帯端末装置の電源制御を低コストで行うことができる携帯端末装置を提供する。
【解決手段】携帯端末装置1は、X線を検出するX線検出部23と、X線検出部23の検出結果に応じて電源制御部26を制御する制御部28とを備えている。制御部28は、X線検出部23でX線が検出された場合に、タイマ部24に対して所定の時間(第1タイマ)を計時させ、その後に電源制御部26を制御してバッテリー25からの電源供給を遮断させる。また、制御部28は、バッテリー25からの電源供給を遮断した後でタイマ部24に対して所定の時間(第2タイマ)を計時させ、その後に電源制御部26を制御してバッテリー25からの電源供給を再開させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって携帯される携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザによって携帯される携帯端末装置は、様々な場所に携帯することができるが故に高い利便性を得ることができる一方で、携帯される場所によっては好ましくない事態を生じさせることがある。例えば、携帯電話機を例に挙げると、映画館や電車内等での携帯電話機の使用は、周囲の人に不快感を与えることになる。また、病院や飛行機内での携帯電話機の使用は、機器の誤作動による事故を引き起こす虞がある。
【0003】
以下の特許文献1には、携帯電話機を携帯するユーザが改札口を通過する際に自動的に携帯電話機の電源制御を行うことで、入場してから出場するまではユーザによる携帯電話機の使用を不可とする技術が開示されている。つまり、ユーザが駅の改札口から入場する場合には、改札口に設けられた入場管理装置に携帯電話機をかざせば入場手続が行われるとともに入場管理装置からの制御信号により携帯電話機の電源切断が行われる。逆に、出場時にはユーザが改札口に設けられた出場管理装置に携帯電話機をかざせば出場手続が行われるとともに出場管理装置からの制御信号により携帯電話機の電源投入が行われる。
【0004】
また、以下の特許文献2には、携帯電話機を携帯するユーザがある空間に出入りするときに着信通知方式を切り替えることで、ユーザがその空間に入っている間は呼び出し音が鳴らないようにする技術が開示されている。つまり、ある空間に対する出入り口の内側及び外側に制御信号を乗せた電波を発信する制御信号発信装置を設け、携帯電話機を携帯するユーザがその空間に入る場合には制御信号発信装置からの制御信号を携帯電話機が受信することにより、着信通知方式をバイブレーション等による呼び出しに切り替える。逆に、携帯電話機を携帯するユーザがその空間から出る場合には着信通知方式を元の状態に切り替える。
【0005】
更に、以下の特許文献3には、遠隔地から携帯電話機の電源を切断可能にすることで、ユーザーが携帯電話機を忘れたときにバッテリーの無駄な浪費を無くす技術が開示されている。かかる技術では、携帯電話機の電源を切断する制御命令である送信メッセージに、電源を切断するまでの時間を含ませることで、送信メッセージを送信してから所定時間後に携帯電話機の電源を切断することを可能としている。
【特許文献1】特開2002−165265号公報
【特許文献2】特開2002−77993号公報
【特許文献3】特開平10−136464号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記の特許文献1に開示された技術においては、携帯電話機の電源制御を行うための制御信号を送信する設備を入場管理装置及び出場管理装置の全てに設置する必要があり、コストがかかるという問題がある。また、改札における入出場機能を備えた携帯電話機は一部で実現しているものの、全ての携帯電話機で実現している訳ではない。このため、特許文献1に開示された技術において、ユーザが切符や磁気定期券を用いる場合には、切符等を用いた入出場手続とは別に携帯電話機を入出場管理装置にかざさなければならず、利便性が悪いという問題があった。
【0007】
また、上記の特許文献2に開示された技術においては、確実に制御信号を受信できるとは限らない。このため、例えば誤って電源切断用の制御信号を受信すると、ユーザがその空間に入っている間は着信を知ることができないという問題がある。また、逆に、その空間から出る場合に制御信号の受信をし損なうと、ユーザが着信通知方式を手動で切り替えなければならず、利便性が悪いという問題があった。
【0008】
更に、上記の特許文献1〜3に開示された技術においては、携帯端末装置を製造しているメーカー、交通機関、又は通信事業者等が一体となって制御信号や送信メッセージの周波数やプロトコル等を統一しなければならず、その調整は難航して実現が困難であると考えられる。更に、国内で統一されたとしても、海外での統一は極めて困難であると考えられる。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を低下させることなく、特定エリアに入出場する際の携帯端末装置の電源制御を低コストで行うことができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の携帯端末装置は、ユーザに携帯される携帯端末装置において、特定波長の電磁波を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて電源制御を行う電源制御部とを備えることを特徴としている。
また、本発明の携帯端末装置は、前記検出部で前記特定波長の電磁波が検出された場合に、第1時間の計時を開始するタイマ部を備えており、前記電源制御部は、前記タイマ部による前記第1時間の計時が終了した場合に、前記電源の切断を行うことを特徴としている。
また、本発明の携帯端末装置は、前記タイマ部が、前記電源切断部が前記電源の切断を行った場合に、第2時間の計時を開始し、前記電源制御部は、前記タイマ部による前記第2時間の計時が終了した場合に、前記電源の投入を行うことを特徴としている。
また、本発明の携帯端末装置は、前記第1時間及び前記第2時間が、ユーザの指示に応じて変更が可能であることを特徴としている。
また、本発明の携帯端末装置は、前記電源制御部が、前記タイマ部が前記第1時間を計時している間にユーザによって電源の切断操作がなされた場合には前記電源の切断を行うことを特徴としている。
更に、本発明の携帯端末装置は、前記特定波長の電磁波が、X線であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検出部の検出結果に応じて携帯端末装置の電源の切断を行っている。ここで、携帯端末装置の検出部がX線を検出するものである場合には、空港等の施設等に設置されているX線を用いた手荷物検査装置を携帯端末装置が通過する際にX線が検出されるため、搭乗口を通過するだけで、自動的に携帯端末装置の電源を切断することができるという効果がある。
また、X線を用いた手荷物検査装置は一般的に空港等に既に配置されているため、新たな設備を追加することなく空港の搭乗口等の特定エリアに入出場する際の携帯端末装置の電源制御を低コストで行うことができるという効果がある。
更に、X線が検出されてから第1時間の計時が終了するまでは携帯端末装置の使用が可能であるため、例えば搭乗手続が完了してから実際に飛行機に乗り込むまでは携帯端末装置を使用することができ、ユーザの利便性の低下を防止することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による携帯端末装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による携帯端末装置1の外観を示す斜視図である。尚、本実施形態では、携帯端末装置1が携帯電話機である場合を例に挙げて説明する。図1に示す通り、本実施形態の携帯端末装置1は、第一筐体11、第一筐体11の厚さ方向に重ね合わせ可能な第二筐体12、及び第一筐体11と第二筐体12とを相互に折り畳み自在に連結するヒンジ部13を備えている。ヒンジ部13は、第一筐体11の基端部11aと第二筐体12の基端部12aとを連結するように配されている。
【0013】
第二筐体12の内部には、各種情報を表示する表示領域14aを有するLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)又はEL(Electro Luminescence:有機EL)ディスプレイ等からなる表示部14及び通話用のスピーカ15が設けられている。表示部14の表示領域14aは、第一筐体11と第二筐体12とを相互に重ね合わせた状態において第一筐体11に対向する第二筐体12の表面12c側に露出している。スピーカ15は、基端部12aとは反対側に位置する第二筐体12の先端部12bに配されており、第二筐体12の表面12cから第二筐体12の内部空間に貫通する開口部12dを介して外方に露出している。
【0014】
第一筐体11の内部には、テンキー16a、通話キー16b、終話キー16c、及び多方向キー16d等の各種の押下操作可能な複数の操作キーを備えるキー操作部16及び通話用のマイクロフォン17が設けられている。尚、上記の終話キー16cは、携帯端末装置1の電源をオン(投入)又はオフ(切断)するための電源キーとしても用いられる。キー操作部16は、第一筐体11と第二筐体12とを相互に重ね合わせた状態において第二筐体12に対向する第一筐体11の表面11cから外方に露出している。
【0015】
マイクロフォン17は、基端部11aとは反対側に位置する第一筐体11の先端部11bに配されており、第一筐体11の表面11cから第一筐体11の内部空間に貫通する開口部11dを介して外方に露出している。尚、第一筐体11の内部には、キースイッチ、シールドケース、回路基板(何れも不図示)、及びバッテリー25(図2参照)等が重ねて配されている。また、第一筐体11内部の先端部11b側には、無線通信用のアンテナ21(図2参照)が収容されている。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態による携帯端末装置1の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、携帯端末装置1は、図1を用いて説明したスピーカ15、マイクロフォン17、キー操作部16、及び表示部14に加えて、アンテナ21、無線通信部22、X線検出部23、タイマ部24、バッテリー25、電源制御部26、メモリ27、及び制御部28等を備えている。
【0017】
ここで、無線通信部22は、アンテナ21を介して基地局(図示省略)との間で無線信号の送受信を行うことで、他の携帯電話機等との間の通話や、電子メールの送受信やホームページの閲覧等を実現するものである。X線検出部23は、例えばヨウ化セシウム(CsI)にタリウム(Tl)等の活性剤を微量添加したシンチレータ、或いはセラミックスからなるシンチレータを有するX線検出素子を備えており、X線の検出結果を制御部28に出力する。
【0018】
タイマ部24は、制御部28によって指示された時間を指示されたタイミングで計時し、計時を終了した場合にはその旨を示す信号を制御部28に出力する。電源制御部26は、制御部28の制御の下でバッテリー25の充電及び放電を制御するものである。メモリ27は、文字、記号、画像等の各種情報や携帯端末装置1の各種機能を実現するプログラムを記憶するものである。
【0019】
制御部28は、図2に示す各ブロックを制御することにより、携帯端末装置1の動作を統括的に制御する。例えば、X線検出部23によってX線が検出された場合にタイマ部24を動作させ、タイマ部24の計時が終了した場合に、バッテリー25からの電源供給を遮断することにより携帯端末装置1の電源切断を制御する。また、バッテリー25からの電源供給が遮断された場合にタイマ部24を動作させ、タイマ部24の計時が終了した場合に、バッテリー25からの電源供給を再開することにより携帯端末装置1の電源投入を制御する。
【0020】
尚、バッテリー25からの電源が遮断されても携帯端末装置1の最低限の機能(例えば、タイマ部24の動作、キー操作部16の終話キー16cの操作受け付け等)は動作し続ける点に注意されたい。また、X線が検出された後のタイマ部24による計時時間、及びバッテリー25からの電源供給が遮断された後のタイマ部24による計時時間は、ユーザが個別に設定可能である。
【0021】
次に、本発明の一実施形態による携帯端末装置1の動作について説明する。携帯端末装置1を携帯するユーザが空港等の搭乗口に移動すると、図3に示す手荷物検査装置30で手荷物の検査が行われる。図3は、手荷物検査装置の一例を示す側面透視図である。図3に示す通り、手荷物検査装置30は、手荷物台31、X線発生装置32、X線受信装置33、及びモニタ34を備える。
【0022】
手荷物台31は、手荷物を運搬するベルトコンベアBCを備えている。図3に示す例では、バッグBG1、携帯端末装置1を収容するトレイT、及びバックBG2が手荷物台31のベルトコンベアBC上に配置されて運搬されている様子を図示している。X線発生装置32及びX線受信装置33は、ベルトコンベアBCを挟むような位置関係でベルトコンベアBCの上方に配置されている。
【0023】
つまり、X線発生装置32はベルトコンベアBCに対して紙面手前側に配置され、X線受信装置33はベルトコンベアBCに対して紙面奥側に配置されており、X線発生装置32とX線受信装置33との間をベルトコンベアBCで運搬されるバッグBG1等が通過するようにされている。モニタ34は、X線受信装置33で受信したX線の透視映像を表示する。図3に示す例では、携帯端末装置1の透視画像Imがモニタ34に表示されている例を図示している。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による携帯端末装置1の動作を示すフローチャートである。ユーザが空港の搭乗口において、搭乗のために携帯端末装置1を図3に示すトレイT上に収容し、そのトレイTを手荷物台31上に載置すると、ベルトコンベアBCで運搬されてX線を用いた手荷物検査が行われる。尚、携帯端末装置1の制御部28は、X線検出部23からの検出結果に基づいてX線検出の有無を判断している(ステップS11)。
【0025】
手荷物検査装置30のX線発生装置32から発せられるX線が携帯端末装置1に照射されると、X線検出部23でX線が検出されてステップS11の判断結果は「YES」になり、制御部28は強制終了モードへ移行する(ステップS12)。つまり、ユーザからの明示的な電源切断操作が無くとも携帯端末装置1の電源を切断するモードへ移行する。このため、制御部28は、予めユーザに設定された時間である第1タイマをタイマ部24に出力し、計時を開始させる(ステップS13)。尚、第1タイマは、搭乗手続から飛行機に乗り込むまでに要する時間であるとする。
【0026】
第1タイマをスタートさせると、制御部28はユーザが電源キーとしての終話キー16cの操作を行って、電源を明示的に遮断する操作が行われたか否かを判断する(ステップS14)。この判断結果が「NO」である場合には、制御部28は、第1タイマが満了したか否かを判断する(ステップS15)。この判断結果が「NO」である場合には、ステップS14に戻り、ステップS14,S15の判断を順次繰り返す。ステップS14,S15の処理が繰り返されている間は、ユーザは携帯端末装置1を用いて通話、電子メールの送信等を行うことが可能である。
【0027】
ここで、タイマ部24による第1タイマの計時が満了したとすると、ステップS15の判断結果は「YES」になり、制御部28から電源制御部26に対して電源を切断すべき旨の制御信号が出力される。この制御信号に基づいて、電源制御部26は、バッテリー25からの電源供給を遮断することにより、携帯端末装置1の電源を遮断する(ステップS16)。
【0028】
同様に、ステップS14,S15の処理が順次繰り返されている間に、ユーザが電源キーとしての終話キー16cを操作して電源を明示的に遮断する操作を行うと、ステップS14の判断結果が「YES」になり、制御部28から電源制御部26に対して電源を切断すべき旨の制御信号が出力される。電源制御部26は、この制御信号に基づいてバッテリー25からの電源供給を遮断することにより、携帯端末装置1の電源を遮断する(ステップS16)。
【0029】
電源制御部26によって電源供給が遮断されると、制御部28は、予めユーザに設定された時間である第2タイマをタイマ部24に出力し、計時を開始させる(ステップS17)。尚、第2タイマは、少なくとも飛行機が飛び立ってから目的地に到着するまでに要する時間であるとする。第2タイマをスタートさせると、制御部28は第2タイマが満了したか否かを判断する(ステップS18)。この判断結果が「NO」である場合には、ステップS18の判断を繰り返す。
【0030】
一方、ステップS18の判断結果が「YES」になると、制御部28は、電源を投入すべき旨の制御信号を電源制御部26に出力する。電源制御部26は、この制御信号に基づいてバッテリー25からの電源供給を再開することにより、携帯端末装置1の電源が投入される。以上の処理により、制御部28は通常モードへ移行する(ステップS19)。つまり、通話、電子メールの送信等を行うことができるモードになる。
【0031】
以上説明した通り、本発明の一実施形態による携帯端末装置によれば、X線検出部23によるX線の検出結果に応じて携帯端末装置の電源の切断を行っている。ここで、空港等の施設にはX線を用いて手荷物の検査を行う手荷物検査装置が配置されているのが一般的である。このため、搭乗口を通過するだけで、自動的に携帯端末装置の電源を切断することができる。また、子供向けの携帯電話機においては、安全性の面から常に携帯電話機の位置が確認できるよう電源の遮断が困難なものがある。このような、携帯電話機においても、飛行機に搭乗する場合には電源を自動的に遮断することができる。
【0032】
また、X線を用いた手荷物検査装置は一般的に空港等に既に配置されているため、新たな設備を追加することなく空港の搭乗口等の特定エリアに入出場する際の携帯端末装置の電源制御を低コストで行うことができる。更に、手荷物検査装置等のX線を用いて検査する装置は、全世界の空港等に設置されているため、本実施形態の手荷物検査装置を全世界で使用することができる。
【0033】
また、本実施形態では、X線が検出されてから第1タイマの計時が終了するまでは携帯端末装置の使用が可能である。このため、例えば搭乗手続が完了してから実際に飛行機に乗り込むまでは携帯端末装置を使用することができ、ユーザの利便性の低下を防止することができる。また、第2タイマの計時が終了する迄は携帯端末装置の電源が投入されないため、例えばユーザが飛行機に搭乗している間は携帯端末装置の使用を禁止することができる。
【0034】
以上、本発明の一実施形態による携帯端末装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、X線を検出するX検出部23を備える場合を例に挙げて説明したが、X線以外の透過性の特定波長の電磁波を検出する場合にも本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、制御部28が主となってタイマ部24の設定及び電源制御部26の制御を行う例について説明したが、制御部28の機能を電源制御部26に設けた構成であっても良い。更に、上記実施形態では、携帯端末装置1が携帯電話機である場合を例に挙げて説明したが、本発明は携帯ゲーム機器、携帯音楽プレーヤー等の携帯端末装置一般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態による携帯端末装置1の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による携帯端末装置1の要部構成を示すブロック図である。
【図3】手荷物検査装置の一例を示す側面透視図である。
【図4】本発明の一実施形態による携帯端末装置1の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
1 携帯端末装置
23 X線検出部
24 タイマ部
26 電源制御部
28 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに携帯される携帯端末装置において、
特定波長の電磁波を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて電源制御を行う電源制御部と
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記検出部で前記特定波長の電磁波が検出された場合に、第1時間の計時を開始するタイマ部を備えており、
前記電源制御部は、前記タイマ部による前記第1時間の計時が終了した場合に、前記電源の切断を行う
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記タイマ部は、前記電源切断部が前記電源の切断を行った場合に、第2時間の計時を開始し、
前記電源制御部は、前記タイマ部による前記第2時間の計時が終了した場合に、前記電源の投入を行う
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記第1時間及び前記第2時間は、ユーザの指示に応じて変更が可能であることを特徴とする請求項3記載の記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記電源制御部は、前記タイマ部が前記第1時間を計時している間にユーザによって電源の切断操作がなされた場合には前記電源の切断を行うことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記特定波長の電磁波は、X線であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の携帯端末装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−245178(P2008−245178A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86158(P2007−86158)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】