説明

携帯端末装置

【課題】実際に見える風景に対して画像を簡単に重ね合わせることができる携帯端末装置1を提供する。
【解決手段】携帯端末装置1は、表示部13と、原画像から、ユーザにより指示されたオブジェクト画像を抽出する抽出部23bと、表示部13を制御する表示制御部23bと、を備える。ここで、表示部13は、当該表示部13の背後にある風景を見通し可能なシースルー状態に設定可能となっている。また、表示制御部23bは、抽出部23bにより抽出されたオブジェクト画像を表示部13に表示し、表示部13におけるオブジェクト画像以外の表示領域をシースルー状態に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(PersonalDigital Assistant)等の携帯端末装置に関
するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末装置では、インターネットなどを介してウェブページなどを表示部に表示することができる。ユーザは、この種の携帯端末装置を用いて、各種の商品が掲載されたウェブページを眺め、気に入った商品があれば、それを購入したいと思うこともある。
【0003】
ところで、商品が家具やインテリア雑貨の場合には、その商品を自分の部屋に置いたときに、他のインテリアと調和することも、商品を購入する上で重要な要素となり得る。よって、ウェブページ等に掲載された家具等が自分の部屋に合うか否を予め確かめることができれば、ユーザにとって便利である。
【0004】
これに対し、携帯端末装置において、ウェブページ等から絵画やテーブルなど画像を取得し、取得した画像を、待ち受け画面において、部屋の背景画像に重ねて表示できるような構成が採られ得る。背景画像には、カメラで撮影した部屋の写真を用いることもでき得る(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−178758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の構成では、写真に映る部屋の向きを家具の向きに合わせたり、家具を置きたい部屋の場所を変えたりするためには、その度、向きや場所を変えた写真を撮り、その写真に家具の画像を重ね合わせる操作を行わねばならず、手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、実際に見える風景に対して画像を簡単に重ね合わせることができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の携帯端末装置は、表示部と、原画像から、ユーザにより指示されたオブジェクト画像を抽出する抽出部と、前記表示部を制御する表示制御部とを備える。前記表示部は、当該表示部の背後にある風景を見通し可能なシースルー状態に設定可能となっている。前記表示制御部は、前記抽出部により抽出された前記オブジェクト画像を前記表示部に表示し、前記表示部における前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定する。
【0009】
本態様に係る携帯端末装置によれば、原画像から抽出したオブジェクト画像を第1表示部に表示することにより、第1表示部を通して見える風景を第1オブジェクト画像の背景とすることができる。このため、第1表示部の向きや位置を変えるだけで、オブジェクト画像が重ね合わされる背景をリアルタイムに変更できる。
【0010】
本発明の携帯端末装置において、前記表示部において指示された位置を検出するための
位置検出部をさらに備え得る。ここで、前記表示制御部は、前記位置検出部により検出された位置に前記オブジェクト画像を表示する。
【0011】
このような構成とすれば、第1表示部に対して位置をユーザが指示することにより、指示位置にオブジェクト画像が表示される。このため、透明な第1表示部に映る風景に合わせてオブジェクト画像を直感的かつ簡単に配置できる。
【0012】
本発明の携帯端末装置において、前記原画像において指示された範囲を検出するための範囲検出部をさらに備え得る。ここで、前記抽出部は、前記範囲検出部により検出された範囲の画像を前記オブジェクト画像として抽出する。
【0013】
このような構成とすれば、原画像に対して位置を指示するだけで、指示位置に表示される画像をオブジェクト画像として直感的かつ簡単に指定し抽出できる。
【0014】
本発明の携帯端末装置において、前記表示部は、前記シースルー状態に設定される第1表示領域と、前記シースルー状態に設定されない第2表示領域とを備える構成とされ得る。この場合、前記表示制御部は、前記第2表示領域に表示された前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に移動させる指示が入力されたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定するよう構成され得る。
【0015】
携帯端末装置が、第1ユニットと、前記第1ユニットに重なる第1位置と前記第1ユニットの横に並ぶ第2位置に移動可能な第2ユニットとを備える場合、前記第1表示領域は前記第1ユニットに設定され、前記第2表示領域は前記第2ユニットに設定され得る。
【0016】
このような構成とすれば、広い第1表示領域に、簡便な操作にて、オブジェクト画像を表示することができる。よって、オブジェクト画像を風景に円滑に重ねることができる。
【0017】
この場合、前記表示部制御は、前記第2ユニットが前記第2位置に位置づけられた状態で、前記第2表示領域に前記オブジェクト画像の選択候補を表示させ、表示された前記選択候補から所定の前記オブジェクト画像を選択して前記第1表示領域に移動させる指示が入力されたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定するよう構成され得る。
【0018】
このような構成とすれば、ユーザは、第1表示領域にて所定のアングルで風景を見ながら、所望のオブジェクト画像を選択して風景に重ねることができる。
【0019】
あるいは、前記表示制御部は、前記第2ユニットが前記第1位置に位置づけられた状態で、前記第2表示領域に前記オブジェクト画像の選択候補を表示させるとともに前記第1表示領域を前記シースルー状態に設定し、表示された前記選択候補から所定の前記オブジェクト画像を選択する指示が入力された後、前記第2ユニットが前記第2位置に位置づけられたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定するよう構成され得る。
【0020】
このような構成とすれば、第2ユニットを第2位置に位置づけることをトリガとして第1表示領域にオブジェクト画像が表示されるため、操作を簡便なものにすることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のとおり、本発明によれば、実際に見える風景に対して画像を簡単に重ね合わせることができる携帯端末装置置を提供することができる。
【0022】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態に係る携帯端末装置の全体を示す斜視図である。
【図2】実施の形態に係る携帯端末装置を示す断面図である。
【図3】実施の形態に係る携帯端末装置の動作を説明するための斜視図である。
【図4】実施の形態に係る携帯端末装置の回路を示すブロック図である。
【図5】実施の形態に係るオブジェクト画像を表示する処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態に係る第2表示面においてオブジェクト画像を指定する状態を示す図である。
【図7】実施の形態に係る第1表示面においてオブジェクト画像を指示位置に表示する状態を示す図である。
【図8】実施の形態に係る携帯端末装置の回路を示すブロック図である。
【図9】実施の形態に係るオブジェクト画像を表示する処理手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態に係る第2表示面に対して指定したオブジェクト画像を第1表示面に表示する状態を示す図である。
【図11】実施の形態に係る第2表示面に対して指定したオブジェクト画像を第1表示面に表示する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図を参照して、本実施の形態に係る携帯端末装置1について説明する。
【0025】
<携帯端末装置の構成>
図1(a)は、携帯端末装置1の第1ユニット10を第2ユニット20に重ねた状態を示す斜視図である。図1(b)は、携帯端末装置1の第1ユニット10と第2ユニット20を並べた状態を示す斜視図である。図2(a)は、図1(a)のA−A’線における断面図である。図2(b)は、図1(a)のB−B’線における断面図である。なお、本実施形態では、第1ユニット10の位置が第2ユニット20に対して上側になり、携帯端末装置1が水平に置かれた状態で、第1ユニット10および第2ユニット20が重なる方向を縦方向と称し、縦方向に垂直な方向を横方向と称す。
【0026】
携帯端末装置1は、第1ユニット10および第2ユニット20を備え、第1ユニット10は第2ユニット20に対してスライド可能に重ねられる。
【0027】
第1ユニット10は、第1底部11と、第1底部11に設けられるスライド部12と、第1底部11に収容される第1表示部13および第1入力部14と、第1表示部13に接続される配線15と、第1表示部13と覆う第1蓋部16と、第1蓋部16に装着される被覆部17とを備える。
【0028】
第1底部11は、長方形状であり、ポリカーボネートやアクリルなどの透明樹脂により射出成型で形成される。第1底部11には、2つの底貫通孔11aが互いに間隔を隔てて設けられる。底貫通孔11aは、第1ユニット10がスライドする方向(スライド方向)
に延びる細長い孔である。底貫通孔11aには、スライド部12が嵌められている。
【0029】
スライド部12は、後述する第2蓋部27の上に配置される。スライド部12は、第1ユニット10のスライド方向に細長い部材であり、中間部に挿入孔12aを有し、端部に係止部12bを有する。係止部12bは第2蓋部27の中に配され、第2蓋部27より上方に突き出た本体部分が、底貫通孔11aに嵌められる。係止部12bには、貫通孔12cが形成されている。2つのスライド部12の間で第1底部11の上に第1表示部13が配置されている。
【0030】
第1表示部13は、長方形の平板形状であって、たとえば、透明な液晶表示器により構成される。液晶表示器は、表示モードがノーマリーホワイトである液晶パネルのみを備え、液晶パネルの背後に照明部(バックライト)が配されていない。液晶パネルは、2枚の透明板(図示せず)の間に透明液晶(図示せず)および透明電極(図示せず)が挟まれて構成される。第1表示部13は上方に向く第1表示面13bを有する。第1表示部13の端に電極13aが設けられ、第1表示部13の上に第1入力部14が重ねられている。
【0031】
電極13aは、透明な液晶表示器および配線15が接続される。
【0032】
配線15には、フレキシブル配線(フレキシブル基板)が用いられる。配線15は、係止部12bの貫通孔12cを通り、係止部12bの側面から横方向へ出て、第2蓋部27の中へ抜ける。
【0033】
第1入力部14は、位置センサ14aを含む。位置センサ14aには、タッチパネルなどが用いられる。タッチパネルは、透明な長方形状のシートであり、マトリクス状に2つの透明電極(図示せず)が組み込まれている。タッチパネルは、これら透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザの指などが第1表示面13bにおいて触れた位置を検出し、その位置に応じた信号を出力する。第1入力部14の配線は、第1表示部13の配線15と同様に、係止部12bの貫通孔12cを通り、第2蓋部27の中に導かれる。
【0034】
第1蓋部16は、第1入力部14を覆うように、第1底部11の上に載せられる。第1蓋部16は、ポリカーボネートやアクリルなどの透明樹脂により射出成型で形成される。第1蓋部16には、2つの蓋貫通孔16aが設けられる。蓋貫通孔16aは、被覆部17が嵌められ、スライド部12を覆う。
【0035】
被覆部17は、不透明な樹脂により射出成型で形成される。被覆部17にはネジ孔17aが設けられている。ネジ孔17aとスライド部12の挿入孔12aとにビス18が嵌られることにより、スライド部12および被覆部17が縦方向に接続される。
【0036】
スライド部12および被覆部17が接続されることにより、第1蓋部16と第1底部11とが固定され、第1ユニット10が組み立てられる。
【0037】
第2ユニット20は、第2底部21と、第2底部21に収容される電池22、基板23、第2入力部24、第2表示部25および受部26と、第2表示部25を覆う第2蓋部27とを備える。
【0038】
第2底部21は長方形状であり、上側に開口する。第2底部21の中には支持部21aが設けられ、支持部21aの上に受部26が配置されている。
【0039】
受部26は、ガイド孔27aの下に配置され、係止部12bに添えられる。
【0040】
電池22は、第2底部21の中に配置される。電池22の上に基板23が重ねられ、電池22の横にコネクタ22aが設けられている。基板23の表面にはコネクタ23aおよび、CPU23bやメモリ23cなどの電子部品(図示せず)やなどが配され、電子部品などの間が配線(図示せず)で接続される。コネクタ22aには、基板23および電池22が接続される。コネクタ23aには、第1表示部13の配線15および第1入力部14の配線が接続される。基板23の上に第2表示部25および第2入力部24がこの順序で積み重ねられる。
【0041】
第2表示部25は、たとえば、透明でない液晶表示器で構成され、液晶パネル25aと、液晶パネル25aを照明するための導光板25bおよび発光部25cとを含む。液晶パネル25aは、2枚の透明板(図示せず)の間に透明液晶(図示せず)および透明電極(図示せず)が挟まれて構成される。導光板25bは、発光部25cからの光を第2表示部25に導くように、発光部25cの横で、かつ液晶パネル25aの下に配置される。
【0042】
第2入力部24は、位置センサ24aを含む。位置センサ24aには、たとえば、タッチパネルが用いられる。タッチパネルは、透明な長方形状のシートである。タッチパネルには、マトリクス状に2つの透明電極(図示せず)が組み込まれ、透明電極に配線(図示せず)が接続される。
【0043】
発光部25c、液晶パネル25aおよび第2入力部24にはそれぞれ配線(図示せず)が配され、これらの配線は基板23に接続される。
【0044】
第2蓋部27は、第2底部21に連結されて、第2ユニット20を形成する。第2蓋部27の中央には、表示窓27bが形成されており、表示窓27bを通じて、第2表示部25の第2表示面25dが外部に臨む。第2蓋部27には、2つのガイド孔27aが互いに間隔を隔てて設けられる。ガイド孔27aを通る係止部12bが、ガイド孔27aを囲む第2蓋部27の縁に係止されることにより、第1ユニット10と第2ユニット20が連結される。
【0045】
<携帯端末装置の動作>
図3(a)は、第1ユニット10および第2ユニット20が重ねられた時の配線15を示す斜視図である。図3(b)は、第1ユニット10および第2ユニット20が並べられた時の配線15を示す斜視図である。なお、図14(a)および図14(b)において、配線15の様子がわかりやすいように、第1蓋部16などの一部の部品が破線で表わされている。
【0046】
図1(a)のように、第1ユニット10が第2ユニット20に重なった状態では、第1表示面13bが外部に臨む。以下、この表示形態を第1形態という。第1形態では、図3(a)に示すように、スライド部12の係止部12bが、ガイド孔27aの一方端、即ち、基板23のコネクタ23aの近傍に位置する。配線15は、係止部12bの貫通孔12dから受部26の底面に沿って延び、途中で曲がり、重なって受部26の底面に沿いながら貫通孔12dの方に戻り、コネクタ23aに接続される。
【0047】
一方、図1(b)に示すように、第1ユニット10が第2ユニット20の側方に引き出されると、第1表示面13bおよび第2表示面25dの両方が外部に臨む。このとき、第1ユニット10の端部が第2表示面25dの端部にわずかに重なり、第1表示面13bと第2表示面25dが隙間のない状態で横に並ぶ。以下。この表示形態を第2形態という。なお、第1形態と第2形態とに切り替わることで、第1形態における第1ユニットに重なる第1位置と、第2形態における第1ユニットの横に並ぶ第2位置とを、第2ユニットは
移動する。
【0048】
第2形態では、図3(b)に示すように、スライド部12の係止部12bがガイド孔27aの一方端から他方端へ移動し、ガイド孔27aが開口する。係止部12bが基板23のコネクタ23aの位置から遠ざかり、配線15は、係止部12bの貫通孔12dから基板23のコネクタ23aへ直線状に延びる。
【0049】
<携帯端末装置の回路>
図4は、携帯端末装置1の回路のブロック図を示す。
【0050】
メモリ23cは、ROMおよびRAMを含む記憶部である。メモリ23cには、CPU23bに制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。また、メモリ23cには、カメラモジュール(図示せず)で撮影した画像情報や通信モジュール(図示せず)を介して外部から取り込んだ画像情報およびテキスト情報などが所定のファイル形式で保存される。さらに、メモリ23cには、各表示部13、25に表示されている内容に関する情報(表示内容情報)や位置定義情報などが記憶されている。各表示部13、25における表示内容情報は、各表示面13b、25dに表示される画像を構成する画素の色情報および色情報が配置され画素の位置を含む。位置定義情報には、各表示部13、25に表示されているアイコンやボタンなどの位置と、アイコンなどに対応するファイルやプログラムなどとが対応付けられている。なお、色情報には、色調や階調を含む。
【0051】
電池22は、CPU23bからの制御信号を受けて、制御信号に応じて電力をCPU23bや各表示部13、25および各入力部14、24などに供給する。
【0052】
第1表示部13および第2表示部25は、CPU23bから画像信号を受ける。これら画像信号に基づいて各表示部13、25の透明電極に電圧が加えられることで、液晶の配向が変化し、液晶を通過する光が変調される。これにより、各表示部13、25では、アイコンやキーボードなどの図、写真、文字、絵およびウインドウなどの画像が各表示面13b、25dに表示される。第1表示部13では、電圧が加えられていない範囲において、透過率が最大となり、光が透過する。よって、第1表示部13を挟む第1蓋部16、第1入力部14および第1底部11が透明であるため、第1表示部13において光が透過する範囲は、透明または半透明になっており、第1表示部13の背後にある風景を見通し可能なシースルー状態に設定可能となっている。
【0053】
第2表示部25の発光部25cには、CPU23bからの制御信号により、電池22からの電力が供給され、これにより、発光部25cが発光する。発光した光は、導光板25bの側面から導光板25bに入射し、導光板25bの内部で反射しながら、光の一部が導光板25bの表面から液晶パネル25a側に出る。これにより導光板25bの全体から光が均一に発せられ、液晶パネル25aへ光が照射される。
【0054】
第1入力部14および第2入力部24は、位置センサ14a、24aによって、各表示面13b、25dにおいてユーザが触れて指示した位置を検出する位置検出部である。これにより、第1入力部14は第1表示部13への入力を検出し、第2入力部24は第2表示部25への入力を検出する。そして、各入力部14、24は指示位置に応じた位置信号をCPU23bに出力する。
【0055】
CPU23bは、各表示面13b、25dに画像を表示させたり、第1表示部13の透過率を変化させたりする表示制御部である。つまり、ユーザ操作による位置信号やソフトウェアの要求信号などを受ける。CPU23bは、位置信号などに応じた処理を実行して、メモリ23cから読み出したり、通信回線やインターネットを経由して受信したりして
、写真や絵などの画像データを取得する。CPU23bは、画像データを画像信号として第1表示部13および第2表示部25のそれぞれに出力し、各表示面13b、25dに画像を表示させる。また、CPU23bは、電池22から供給される電力を調整することにより、透明電極に加えられる電圧を制御し、第1表示部13の透過率を変化させる。これにより、CPU23bは、オブジェクト画像を第1表示部13に表示し、第1表示部13におけるオブジェクト画像以外の表示領域をシースルー状態に設定する。
【0056】
CPU23bは、画像が第2表示部25に表示される際、電池22から発光部25cに電力を供給させ、発光部25cを発光させる。
【0057】
CPU23bは、各入力部14、24の位置センサ14a、24aから位置信号を受け、指示位置を特定する。CPU23bは、位置定義情報を参照して、指示位置に対応するアイコンのプログラムなどの処理を実行する。また、CPU23bは、指示位置に画像を表示させる。
【0058】
CPU23bは、各入力部14、24からの位置信号に応じた位置に基づき、各表示面13b、25dに表示される画像において指示された範囲を検出する範囲検出部である。
【0059】
CPU23bは、各表示面13b、25dに表示される画像から指示範囲に含まれるオブジェクト画像を抽出する抽出部である。つまり、CPU23bは、第2入力部24の位置センサ24aからの位置信号から、第2表示面25dに対してユーザが指示している範囲を求める。CPU23bは、メモリ23cの第2表示面25dの表示内容情報を参照しながら、指示範囲に対応するオブジェクトの画像をメモリ23cの画像から抽出する。
【0060】
<携帯端末装置の機能>
本実施の形態の携帯端末装置は、以下に説明する画像キャプチャー機能を有している。ユーザは、たとえば、メニュー画面において画像キャプチャー機能に対応するアイコンを選択することにより、この機能を起動することができる。
【0061】
図5は、第2表示部25に表示された画像から抽出したオブジェクトを第1表示部13に表示する処理手順を示すフローチャートである。図6は、第2表示面25dにウェブページを表示し、第1表示面13bを透明にした第2形態の携帯端末装置1を示す。図7は、第2表示面25dに表示されたウェブページから抽出した椅子の画像を第1表示面13bに表示した第2形態の携帯端末装置1を示す。
【0062】
図6に示すように、ユーザは、第1表示面13bおよび第2表示面25dが横に並べられ、第2表示面25dが外部に露出された状態で、第2入力部24に対しインターネットに接続する操作を行う。これにより、CPU23bは、インターネットを介してウェブページの画像情報を取得し、第2表示部25にウェブページを表示させる(S101)。ここでは、ウェブページに2つの椅子の画像が含まれている。また、第2表示面25dに表示される画像の各画素の色情報と、画素が配置される位置とが、対応付けられて表示内容情報としてメモリ23cに記憶されている。
【0063】
ユーザが、指で第2表示面25dに触れて位置を指示しながら、椅子の画像の輪郭をなぞると、第2入力部24は、接触する位置を検出し、位置を信号にしてCPU23bへ送信する。CPU23bは、位置信号を受けて、第2表示面25dにおける指示位置からユーザにより指示された範囲を特定する(S102)。
【0064】
CPU23bは、メモリ23cの表示内容情報の位置と、指示範囲の位置とを比較して、指示範囲に含まれる画素の色情報および画素が配置される位置を求める。これにより、
CPU23bは、第2表示面25dに表示される画像の中から指示範囲に表示される画像を特定して、この画像をオブジェクト画像として抽出しメモリ23cに格納する(S103)。この場合、第2表示面25dに表示される椅子の画像がオブジェクト画像として抽出される。
【0065】
また、CPU23bは、第1表示部13に対する電池22からの電力供給をオフの状態に制御する。これにより、第1表示部13が光透過可能になるため、ユーザには、透明な第1表示部13を含む第1ユニット10を介して、第1ユニット10の向こう側の景色が透けて見える。ユーザは、椅子を置きたい場所に第1表示面13bを向ける。そして、図7に示すように、ユーザは、第1表示面13bに指を触れて、第1表示面13bに見える景色において、椅子を配置したい位置に触れる。このように、第1表示面13bにおけるオブジェクト画像の配置位置が指示されると、第1入力部14は、指の接触した位置を検出し、位置に応じた信号をCPU23bへ出力する。CPU23bは、位置信号を受けて、ユーザの指示位置を求める(S104)。
【0066】
CPU23bは、メモリ23cからオブジェクト画像を読み出して、オブジェクト画像に含まれる画素の色情報の配置を抽出する。CPU23bは、オブジェクト画像の色情報の配置をユーザの指示位置を基準にして第1表示面13bにおいて配置される色情報の位置に変換する。CPU23bは、オブジェクト画像の色情報および第1表示面13bにおける色情報の位置を画像信号にして、第1表示部13へ出力する。第1表示部13は、第1表示面13bにおける各位置に、色情報に応じた色を表わす。これにより、椅子のオブジェクト画像が、第1表示面13bにおいてユーザが指示した位置に表示される(S105)。また、第1表示面13bにおいて、オブジェクト画像を除く背景領域は透明であるため、第1表示面13bの向こう側の景色が椅子の背景として見える。さらに、周囲の光が、第1表示部13にも照射され、第1表示部13の照明としても利用される。
【0067】
以上、本実施形態によれば、第2表示面25dに表示される画像に対して範囲を指定することにより、第2表示面25dの画像の中から範囲に含まれる所望のオブジェクト画像を簡単に抽出できる。
【0068】
また、本実施形態によれば、第1表示面13bを通して向こう側が視認可能であることから、向こう側に見えた風景を背景としてオブジェクト画像を第1表示面13bに表示できる。そして、ユーザが、第1ユニット10の透明な部分を透過して第1表示面13bに向こう側の風景を見ながら、風景に合わせてオブジェクト画像を所望の位置を感覚的に指示できる。また、第1表示部13の向きや位置を変えるだけで、椅子の画像に合わせて背景に映る部屋の場所をリアルタイムに変更できるため、椅子と部屋との比較検討が容易に行える。
【0069】
<第2実施形態>
第2実施形態の携帯端末装置1は、開閉センサ28をさらに備える点が、第1実施形態の携帯端末装置1と異なる。なお、第2実施形態の構成のうち第1実施形態の構成と同様なものについては、同じ番号を付して、その説明を省略する。
【0070】
図1に示す第1ユニット10には磁石(図示せず)が配置され、第2ユニット20には開閉センサ28が配置される。磁石は係止部12bの近傍に配置され、開閉センサ28は第1形態において磁石に近接する位置に配置される。開閉センサ28は配線(図示せず)により基板23のCPU23bに接続される。
【0071】
開閉センサ28は、配線により基板23に接続され、基板23のCPU23bとの間で信号を送受信する。第1形態において磁石が開閉センサ28の近傍に存在する場合、開閉
センサ28は、磁石の磁界を検出し、検出信号をCPU23bに出力する。反対に、第2形態において磁石が開閉センサ28から離れている場合、開閉センサ28は、磁石の磁界を検出せず、検出信号をCPU23bに出力しない。
【0072】
図8は、携帯端末装置1の回路のブロック図を示す。
【0073】
CPU23bは、開閉センサ28から検出信号が入力されると、携帯端末装置1が第1形態であると判定する。第1形態では、第1入力部14が第2表示面25dの上に配置されるため、CPU23bは、第1入力部14を第2表示面25dに対する入力部として切り替える。これにより、第2入力部24に代わって、第1入力部14が第2表示部25に対する入力を検出する。そして、CPU23bは、第1入力部14から位置信号を受信すると、位置信号の指示位置と第2表示面25dの画像とを関連付けて、所定の処理を実行する。処理の実行により画像信号が生成されると、CPU23bは、画像信号を第2表示部25へ出力し、第2表示面25dに画像を表示させる。
【0074】
一方、CPU23bは、開閉センサ28から検出信号が入力されなければ、携帯端末装置1が第2形態であると判定する。第2形態では、CPU23bは、第1入力部14を第1表示部13に対する入力部とし、第2入力部24を第2表示部25の入力部として利用する。
【0075】
<携帯端末装置の機能>
図9は、第2表示部25に表示された画像から抽出したオブジェクトを第1表示部13に表示する処理手順を示すフローチャートである。図10(a)は、第2表示面25dにウェブページを表示し、第1表示面13bを透明にした第1形態の携帯端末装置1を示す。図10(b)は、第2表示面25dのウェブページから抽出した椅子の画像を第1表示面13bに表示した第2形態の携帯端末装置1を示す。
【0076】
本実施形態では、CPU23bは、開閉センサ28からの信号により、携帯端末装置が第1形態であると判定した場合に、所望の画像を取得するための入力画面を第1表示面13bに表示し、第1入力部14からの位置信号を待つ。
【0077】
ユーザは、第1形態にした状態で、外部に露出する第1入力部14に対しウェブページなどの画像を取得する操作をする。CPU23bは、第1入力部14からの位置信号により、画像を取得する操作がなされたと判定すると(S201:YES)、第1入力部14からの位置信号に応じた処理を第2表示面25dに対して実行し、たとえば、図10(a)に示すように、第2表示面25dに椅子の画像を含むウェブページを表示する(S202)。ここで、第2表示面25dに表示される画像の画素の色情報と画素が配置される位置とが対応付けられて、表示内容情報としてメモリ23cに記憶される。なお、CPU23bは、電池22からの電力供給をオフの状態に制御し、第1表示部13を透明にしている。
【0078】
ユーザは、透明な第1表示面13bを通して第2表示面25dを見ながら、第1入力部14を操作するため、第1入力部14からの位置信号は、第1表示面13bに対する入力信号から、第2表示面25dに対する入力信号に切り替えられる。よって、ユーザが、第1表示面13bに触れて椅子の画像の輪郭をなぞると、第1入力部14は、接触する位置を検出し、接触位置に応じた位置号をCPU23bへ出力する。CPU23bは、第1入力部14から位置信号を受け、位置信号から第2表示面25dに対する指示する位置を求め、さらに、その指示位置に基づいてユーザにより指示される範囲を特定する(S203)。
【0079】
CPU23bは、メモリ23cの表示内容情報の位置を参照しながら、指示範囲の位置に対応する色情報を抽出する。これにより、指示範囲に含まれる画素の色情報および画素が配置される位置が、椅子のオブジェクト画像情報として抽出されて、メモリ23cに格納される(S204)。
【0080】
次に、ユーザが、第1ユニット10を第2ユニット20に対してスライドさせて、携帯端末装置1を第2形態にすると、開閉センサ28は検出信号をCPU23bへ出力しなくなる。このため、CPU23bは、開閉センサ28からの検出信号を受けなくなることにより、携帯電話機が第2形態に切り替えられたと判断する(S205:YES)。
【0081】
CPU23bは、メモリ23cからオブジェクト画像を読み出して、オブジェクト画像の色情報の位置を抽出し、この位置を第1表示面13bにおいて配置される色情報の位置に変換する。CPU23bは、オブジェクト画像の色情報および第1表示面13bにおける色情報の位置を画像信号にして、第1表示部13へ出力する。第1表示部13は、第1表示面13bにおける各位置に、色情報に応じた色を表わして、椅子のオブジェクト画像を第1表示面13bに表示する(S206)。
【0082】
このとき、第1ユニット10が引き出されたことにより、第1入力部14からの位置信号は、第2表示面25dに対する入力信号から、第1表示面13bに対する入力信号に戻される。また、ユーザは、オブジェクト画像以外の背景領域おいて、透明な第1ユニット10を介して第1表示面13bに向こうの景色が見える。この景色に合わせてオブジェクト画像の配置が変更される可能性があるため、CPU23bはユーザによる位置の指示があるか否かを判断する(S207)。
【0083】
ユーザが第1表示面13bに触れて、オブジェクト画像の変更位置を指示すると、第1入力部14は接触位置に応じた信号をCPU23bへ出力する。CPU23bは、第1入力部14からの位置信号を受けて、オブジェクト画像の位置が指示されたと判断する(S207:YES)。
【0084】
CPU23bは、表示されているオブジェクト画像の位置を、位置信号に応じた指示位置を基準にした位置に変換し、図7に示すように、オブジェクト画像をユーザの指示位置に表示する(S210)。
【0085】
以上、本実施形態によれば、第1形態の携帯端末装置1において、第1入力部14が第2表示面25dに対する入力を検知することにより、第1表示面13bにおける指示位置に対応する、第2表示部25の位置に表示される画像が、オブジェクト画像として抽出される。このため、第1表示面13bを介して第2表示面25dの画像の中からオブジェクト画像を指定できる。
【0086】
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0087】
たとえば、上記実施形態では、ユーザが第2表示面25dに対して範囲を指示することにより、指示された範囲に表示される画像をオブジェクト画像として特定した。これに対し、位置変化に対する色の連続性や分布などの特徴を利用して背景画像とオブジェクト画像とを識別し、オブジェクト画像を特定する画像認識プログラムを用いることもできる。
【0088】
また、上記実施形態では、ユーザは、第2表示面25dに表示されている画像の中から
複数のオブジェクト画像を予め抽出しメモリに保存しておくこともできる。この場合、全てのオブジェクト画像が抽出され終わると、図11に示すように、第2表示面25dにこれらのオブジェクト画像がサムネイルで表示される。そして、第1表示面13bにおいてオブジェクト画像を配置する位置をユーザが指示する。その後に、サムネイルで表示される複数のオブジェクトの中から、1つ目のオブジェクト画像に指で触れてユーザが指定すると、第1表示面13bの配置位置に1つ目のオブジェクト画像が表示される。次に、複数のオブジェクト画像の中から2つ目のオブジェクト画像を指定すれば、配置位置の1つ目のオブジェクト画像に代わって2つ目のオブジェクト画像が表示される。このような構成とすれば、次々とオブジェクト画像を手間無く変えることができる。
【0089】
さらに、上記実施形態において、所定の操作に基づいて、CPU23bが第1表示面13bに表示されたオブジェクト画像のサイズを変化させるようにしてもよい。これにより、第1表示面13bを介して見える部屋の風景に合わせてオブジェクト画像のサイズを調整できる。
【0090】
また、上記実施の形態では、第1ユニット10が第2ユニット20に対して直線的に移動可能なように配置されたが、第1ユニット10が、表示面に垂直な所定の軸の周りに回転するように第2ユニット20に対して配置されても良い。また、携帯端末装置1が折り畳み式であっても良い。すなわち、第1ユニット10が表示面に平行な所定の軸の周りに回転するように第2ユニット20に対して配置されても良い。
【0091】
また、上記実施の形態において、画像キャプチャー機能が利用されている状態で、電話などの着信があると、CPU23bは、着信を報知するメッセージ、着信に対する応答および拒否のボタンを表示部13、25に表示することもできる。この際、画像キャプチャー機能に関する情報が保存されてから保留状態に設定される。ユーザが応答ボタンの表示位置をタッチすると、通話回線が接続されて通話が可能となる。一方、ユーザが拒否ボタンの表示位置をタッチすると、通話回線が切断される。そして、通話の終了や応答拒否により通話回線が切断されると、画像キャプチャー機能の保留が解除されて、この機能に関する情報が読み出されて保留される前の状態に戻る。なお、メッセージとしては、着信の旨、電話などの発信者の電話番号や氏名などである。発信者の氏名は、電話番号と氏名とが対応付けて記憶された連絡先情報に基づいて求められる。
【0092】
さらに、上記実施の形態において、測位部を設けることもできる。測位部は、GPS衛星からの信号、通信圏内にある基地局からの信号などを受け取り、この信号から位置を求め、位置に応じた信号をCPU23bへ出力する。たとえば、画像キャプチャー機能を保留する際に、CPU23bは、携帯端末装置1の位置を測位部から取得し、メモリ23cに保存しておく。この保留状態を解除する際、CPU23bは、携帯端末装置1の位置を再び取得して、保留時の位置と比較する。これらの位置が所定閾値より大きければ、ユーザが画像キャプチャー機能を利用している部屋などの場所から別の場所に移動し、本機能の利用が終わったと考えられるため、本機能の保留を解除してから本機能を終了させる。これにより、本機能を終了させる手間が省ける。
【0093】
なお、上記実施形態では、各表示面13b、25dをタッチし、各入力部14、24が入力を検知することにより携帯端末装置1を操作したが、各ユニット10、20の側面などに操作キーを設けることもできる。たとえば、ユーザが操作キーを押すことにより、着信に対して応答したり、通話を終了したりすることができる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 … 携帯端末装置
10 … 第1ユニット
13 … 第1表示部
14 … 第1入力部
20 … 第2ユニット
24 … 第2入力部
25 … 第2表示部
23b … CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
原画像から、ユーザにより指示されたオブジェクト画像を抽出する抽出部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示部は、当該表示部の背後にある風景を見通し可能なシースルー状態に設定可能となっており、
前記表示制御部は、前記抽出部により抽出された前記オブジェクト画像を前記表示部に表示し、前記表示部における前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記表示部において指示された位置を検出する位置検出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記位置検出部により検出された位置に前記オブジェクト画像を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯端末装置において、
前記原画像において指示された範囲を検出する範囲検出部をさらに備え、
前記抽出部は、前記範囲検出部により検出された範囲の画像を前記オブジェクト画像として抽出する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示部は、前記シースルー状態に設定される第1表示領域と、前記シースルー状態に設定されない第2表示領域とを備え、
前記表示制御部は、前記第2表示領域に表示された前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に移動させる指示が入力されたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯端末装置において、
第1ユニットと、
前記第1ユニットに重なる第1位置と前記第1ユニットの横に並ぶ第2位置に移動可能な第2ユニットと、を備え、
前記第1表示領域は、前記第1ユニットに設定され、
前記第2表示領域は、前記第2ユニットに設定される、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記表示部制御は、前記第2ユニットが前記第2位置に位置づけられた状態で、前記第2表示領域に前記オブジェクト画像の選択候補を表示させ、表示された前記選択候補から所定の前記オブジェクト画像を選択して前記第1表示領域に移動させる指示が入力されたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記第2ユニットが前記第1位置に位置づけられた状態で、前記第2表示領域に前記オブジェクト画像の選択候補を表示させるとともに前記第1表示領域を前記シースルー状態に設定し、表示された前記選択候補から所定の前記オブジェクト画像を選択する指示が入力された後、前記第2ユニットが前記第2位置に位置づけられたことに応じて、前記オブジェクト画像を前記第1表示領域に表示するとともに、前記第1表示領域の前記オブジェクト画像以外の表示領域を前記シースルー状態に設定する、
ことを特徴とする携帯端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−48571(P2012−48571A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191261(P2010−191261)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】