説明

携帯端末

【構成】携帯通信端末10は、複数の機能を並列的に処理する。キー入力装置22によるキー入力は、アクティブに設定された機能に対して有効となり、タッチパネル入力装置24によるタッチ入力は、インアクティブに設定された機能に対して有効となる。そして、電子メール作成サブ機能をアクティブに設定し、音楽プレーヤ機能をインアクティブに設定する。使用者は、キー入力装置22の操作に応じてアクティブに設定された機能を処理し、タッチパネル入力装置24の操作に応じてインアクティブに設定された機能を処理する。
【効果】使用者は、並列的に処理される電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末に関し、特にたとえば複数のタスクを処理する、携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、非特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、携帯電話端末は、操作キーおよびメインディスプレイを備え、SD−Audioプレイヤー機能やメール(Eメール)機能などの複数の機能を有する。メール機能はメールの作成などを行う。そして、SD−Audioプレイヤー機能は、メールの作成を行いながら音楽データの再生をする、BGM再生のサブ機能を有する。
【0003】
また、特許文献1に開示される携帯端末装置は、タッチパネル入力機構および押しボタン入力機構を備えた入力ユニットを含む。また、携帯端末装置は、所定桁数からなる暗証コードを生成する場合に、タッチパネル入力機構または押しボタン入力機構の何れかで入力されたかを区別するコードを付加してコード変換する。これによって、携帯端末装置は、暗証コードを入力するときに、タッチパネル入力機構または押しボタン入力機構の何れかで入力されたことを識別することができる。
【0004】
さらに、特許文献2に開示される携帯端末装置は、表示部,タッチパネル,キー入力部,タッチパネルからの位置情報によって選択された文字を認識して出力するパネル制御部および文字処理部を備え、タッチパネルおよび表示部を用いて文字の入力動作回数を少なくすることができる。具体的には、文字処理部は、入力対象文字を複数の区分文字群に分割し、区分文字群を代表する文字を代表文字として代表文字群を構成し、文字入力動作開始情報が入力されたときは代表文字群を表示部に表示させ、パネル制御部から入力した文字を代表文字と判断したときはその代表文字の属する区分文字群を表示分に表示させ、パネル制御部から入力した文字を区分文字と判断したときは代表文字群を表示部に表示させて文字入力動作を繰り返すとともに、選択された区分文字を確定文字として出力する。
【非特許文献1】W53SA by SANYO 取扱説明書 86−97頁,257−258頁
【特許文献1】特開2007−60074号公報[H04M 1/725, G06F 3/048]
【特許文献2】特開2005−258653号公報[G06F 3/023, G06F 3/00, G06F 3/033, H03M 11/04, H04M 1/02]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、非特許文献1の背景技術では、BGMサブ機能によって、メール機能でメールの作成を行いながら、SD−Audioプレイヤー機能で音楽データを再生する場合に、メインディスプレイにはSD−Audioプレイヤー機能の処理経過が表示されておらず、さらに、使用者は操作キーの操作に応じた処理をさせることができない。したがって、SD−Audioプレイヤー機能によって再生されている音楽データの音量などを操作するためには、切替操作によって、メインディスプレイにSD−Audioプレイヤー機能の処理経過を表示させる必要がある。さらに、SD−Audioプレイヤー機能およびメール機能では、同一の操作キーの操作によってそれぞれの機能に対応する処理を行うため、使用者が操作キーの操作を間違えることもある。
【0006】
また、特許文献1および特許文献2の背景技術では、タッチパネル入力機構および押しボタン入力機構を備えた入力ユニットを備えているが、数字列および文字列などを入力する1つの機能のために使用されている。つまり、タッチパネル入力機構および押しボタン入力機構を備えているが、複数の機能を個別に操作することはできない。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末を提供することである。
【0008】
この発明の他の目的は、使用者が、並列的に処理される2つ以上の機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる、携帯端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0010】
第1の発明は、複数の機能を並列的に処理することができる携帯端末である。携帯端末は、複数の機能のいずれか1つを第1状態に設定し、かつ複数の機能の他の1つを第2状態に設定する状態設定手段、および状態設定手段によって第1状態に設定された機能を第1操作手段の操作に応じて処理し、かつ状態設定手段によって第2状態に設定された機能を第2操作手段の操作に応じて処理する処理手段を備える。
【0011】
第1の発明では、携帯端末(10)は複数の機能を並列的に処理することができる。状態設定手段(20,S5,S7,S9,S103,S105,S107)は、複数の機能のいずれか1つを第1状態(アクティブ)に設定し、かつ複数の機能の他の1つを第2状態(インアクティブ)に設定する。処理手段(20,S21,S25,S33,S119,S123,S131)は、状態設定手段によって第1状態に設定された機能を第1操作手段(22,22a〜22f)の操作に応じて処理し、かつ状態設定手段によって第2状態に設定された機能を第2操作手段(24)の操作に応じて処理する。つまり、第1状態に設定された機能については第1操作手段の操作に応じて実行され、第2状態に設定された機能については第2操作手段の操作に応じて実行される。たとえば、複数の機能には、メールを作成する機能,音楽データを再生する機能が含まれ、さらに、ワンセグ(携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)機能による映像データを表示させる機能や、テキストデータなどを表示させる機能も含まれる。そして、音楽データを再生する機能が第1状態に設定されれば、音楽データを再生する機能は、第1操作手段の操作に応じて実行されるようになる。また、メールを作成する機能が第2状態に設定されれば、メールを作成する機能は、第2操作手段の操作に応じて実行されるようになる。
【0012】
第1の発明によれば、第1状態に設定された機能を第1操作手段の操作に応じて処理する一方、第2状態に設定された機能を第2操作手段の操作に応じて処理するため、使用者は、並列的に処理される2つの機能のそれぞれに対する操作を容易に行うことができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明に従属し、状態切替操作に応答して、第1状態に設定された機能を第2状態に再設定する一方、第2状態に設定された機能を第1状態に再設定する状態再設定手段をさらに備える、携帯端末である。
【0014】
第2の発明では、状態再設定手段(20,S5〜S9,S27,S103〜S107,S125,S137)は、状態切替操作(切替キー22fの押圧)に応答して、第1状態に設定された機能を第2状態に再設定する一方、第2状態に設定された機能を第1状態に再設定する。つまり、使用者が、状態切替操作を行うと、状態再設定手段によって、第1状態に設定された機能は第2状態に、第2状態に設定された機能は第1状態にそれぞれ設定される。たとえば、状態切替操作が行われると、第2状態にはメールを作成する機能が設定され、第1状態には音楽データを再生する機能が設定される。
【0015】
第2の発明によれば、使用者は、状態切替操作を行うことで、第1状態に設定された機能を第2状態に、第2状態に設定された機能を第1状態にそれぞれ設定する。したがって、2つの機能と第1操作手段および第2操作手段との間の対応関係が入れ替わるため、使用者は、対応関係を容易に変更することができ、操作性が高まる。
【0016】
第3の発明は、第1発明または第2の発明に従属し、複数の機能のうち少なくとも1つの機能に従う処理の結果を表示する表示装置、および少なくとも第1状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置に表示させる表示手段をさらに備える、携帯端末である。
【0017】
第3の発明では、表示装置(28)は、複数の機能のうち少なくとも1つの機能に従う処理の結果を表示する。表示手段(20,S11,S13,S15,S21,S25,S33,S109,S111,S113,S119,S123,S131)は、少なくとも第1状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置に表示させる。たとえば、表示装置は、表示手段によって、第1状態に設定されたメールを作成する機能および第2状態に設定された音楽データを再生する機能のうち少なくとも一方の処理の結果が表示される。
【0018】
第3の発明によれば、表示装置には、少なくとも第1状態に設定された機能が第1操作手段の操作に応じて処理された結果が表示される。これによって、使用者は、第1操作手段または第2操作手段の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。
【0019】
第4の発明は、第3の発明に従属し、表示手段は、第1状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置に表示する一方、第2状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置に表示しない、携帯端末である。
【0020】
第4の発明では、表示装置には、第2状態に設定された機能に従う処理の結果は表示されず、第1状態に設定された機能に従う処理の結果が表示する。たとえば、表示装置には、第2状態に設定された音楽データを再生する機能の処理の結果は表示されず、第1状態に設定されたメールを作成する機能の処理の結果は表示される。
【0021】
第4の発明によれば、使用者は、第2状態に設定された機能の処理の結果を表示装置に表示させる必要のないと判断すれば、第1状態に設定された機能の処理の結果を表示装置の全体を使って確認することができる。
【0022】
第5の発明は、第3の発明に従属し、表示手段は、第1状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置の第1エリアに表示し、かつ第2状態に設定された機能に従う処理の結果を表示装置の第2エリアに表示する、携帯端末である。
【0023】
第5の発明では、表示装置の第1エリア(281)には、第1状態に設定された機能に従う処理の結果が表示され、表示装置の第2エリア(282)には、第2状態に設定された機能に従う処理の結果が表示される。たとえば、表示装置の第1エリアには、第1状態に設定されたメールを作成する機能の処理の結果が表示され、表示装置の第2エリアには、第2状態に設定された音楽データを再生する機能の処理の結果が表示される。
【0024】
第5の発明によれば、第1操作手段を操作すれば、第1状態に設定された機能の処理の結果が第1エリアに表示され、第2操作手段を操作すれば、第2状態に設定された機能の処理の結果が第2エリアに表示される。これによって、使用者は、第1操作手段または第2操作手段のどちらを操作しても、自らの操作による処理の結果を確認することができる。これによって、第3の発明と同様に、使用者は、第1操作手段または第2操作手段の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。
【0025】
第6の発明は、第1ないし第5の発明のいずれかに従属し、第1操作手段はキー入力装置であり、第2操作手段は表示装置の画面に設けられたタッチパネルである、携帯端末である。
【0026】
第6の発明では、第1状態に設定された機能は、キー入力装置(22,22a〜22f)の操作に応じて処理される一方、第2状態に設定された機能は、表示装置の画面に設けられたタッチパネル(24)の操作に応じて処理される。
【0027】
第6の発明によれば、使用者は、キー入力装置およびタッチパネルで操作を行うことができるため、並列的に処理される2つの機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。
【0028】
第7の発明は、第1ないしは第6の発明のいずれかに従属し、第2操作手段の操作に応じて処理することができない機能が、第2状態に設定されたかを判定する判定手段、および判定手段の出力が否定的である場合に、第2操作手段の操作に応じて処理することができないことを使用者に通知する通知手段を備える。
【0029】
第7の発明では、判定手段(20,S17,S57)は、第2操作手段の操作に応じて処理することができない機能が、第2状態に設定されたかを判定する。通知手段(S37,S135)は、判定手段の出力が否定的である場合に、第2操作手段の操作に応じて処理することができないことを使用者に通知する。
【0030】
第7の発明によれば、第2状態に設定された機能は、通知手段によって、第2操作手段の操作に応じて処理することができないことを使用者に通知される。これによって、使用者は、第2操作手段によって操作できない原因を知ることができる。
【発明の効果】
【0031】
この発明によれば、第1状態に設定した機能は、第1操作手段の操作に応じて処理し、第2状態に設定した機能は、第2操作手段の操作に応じて処理するため、使用者は、並列的に処理される2つの機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。
【0032】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
<第1実施例>
図1を参照して、携帯端末10は、キー入力装置22を含む。キー入力装置22によって発呼操作が行われると、CPU20は、CDMA方式に対応する無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12から送出され、基地局を含む移動通信網を経て通話相手の電話機に送信される。通話相手が着呼操作を行うと、通話可能状態が確立される。
【0034】
通話可能状態に移行した後にキー入力装置22によって通話終了操作が行われると、CPU20は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、CPU20は、通話処理を終了する。先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は、通話処理を終了する。また、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は通話処理を終了する。
【0035】
システム全体が起動している状態で通話相手からの発呼信号がアンテナ12によって捉えられると、無線通信回路14は、着信をCPU20に通知する。CPU20は、着信通知に記述された発信元情報をLCDモニタ28から出力し、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力する。キー入力装置22によって着呼操作が行われると、通話可能状態が確立される。
【0036】
通話可能状態では、次のような処理が実行される。通話相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)は、アンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号は、無線通信回路14によって復調処理および復号処理を施される。これによって得られた受話音声信号は、スピーカ18から出力される。マイクロフォン16によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理を施される。これによって生成された変調音声信号は、上述と同様、アンテナ12を利用して通話相手に送信される。
【0037】
図2は、携帯端末10の外観図である。図2を参照して、携帯端末10は、板状に形成されたケースCを有する。アンテナ12は、ケースCの長さ方向一方端の側面に取り付けられる。キー入力装置22は、キー操作群,上方向キー22a,下方向キー22b,左方向キー22c,右方向キー22d,決定キー22eおよび切替キー22fを含み、それぞれのキーは、プッシュスイッチであり、ケースCの主面に設けられる。LCDモニタ28は、ケースCの主面に取り付けられ、さらにLCDモニタ28の上面には、タッチパネル入力装置24が取り付けられる。また、図2では図示しないスピーカ18に通じる開口OP1は、ケースCの長さ方向一方の主面に設けられ、同じく図2では図示しないマイクロフォン16に通じる開口OP2は、ケースCの長さ方向他方の主面に設けられる。つまり、使用者は、開口OP1を通じて、スピーカ18から出力される音を聞き、開口OP2を通じて、マイクロフォン16に自身の音声を入力する。
【0038】
また、キー操作群は押圧されることで、たとえば、電話番号の入力操作や携帯端末10の電源をオン/オフしたりする。さらに、上方向キー22aは押圧されることで、たとえば、使用者によって操作可能なカーソルの移動方向を上方向に指示したりすることができる。下方向キー22bは押圧されることで、たとえば、使用者によって操作可能なカーソルの移動方向を下方向に指示したりすることができる。左方向キー22cは押圧されることで、たとえば、使用者によって操作可能なカーソルの移動方向を左方向に指示したりすることができる。右方向キー22dは押圧されることで、たとえば、使用者によって操作可能なカーソルの移動方向を右方向に指示したりすることができる。決定キー22eは押圧されることで、たとえば、使用者によって操作可能なカーソルによって選択した結果を決定する処理をしたりすることができる。切替キー22fについては後述する。また、ここでは、使用者がそれぞれのキーを押圧する操作を「キー入力」と呼ぶことにする。
【0039】
タッチパネル入力装置24としては、たとえば、抵抗膜方式、光学式(赤外線方式)および静電容量結合式のいずれかの種類のものを用いることができる。タッチパネル入力装置24はLCDモニタ28の画面内の任意の位置を使用者が指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル入力装置24は、その上面をペン或いは指で、押したり、撫でたり、触れたりされることにより操作されると、操作された操作位置の座標データを出力する。つまり、使用者は、タッチパネル入力装置24の上面をペン或いは指で、撫でた方向や描いた図形などを携帯端末10に入力することができる。また、ここでは、使用者がタッチパネル入力装置24の上面をペン或いは指で、押したり、撫でたり、触れたりする操作を「タッチ入力」と呼ぶことにする。
【0040】
タッチパネル入力装置24のタッチ入力のパターンには、図3(A),図3(B),図3(C),図3(D),図3(E)および図3(F)が考えられる。図3(A)〜図3(F)に示すタッチ入力は、それぞれの矢印の方向にペン或いは指で、撫でたり、描いたりすることでキー入力装置22に対応するキー入力を行うことができる。たとえば、図3(A)に示すタッチ入力は、下から上へ撫でることで、上方向キー22aのキー入力に対応する。図3(B)に示すタッチ入力は、上から下へ撫でることで、下方向キー22bのキー入力に対応する。図3(C)に示すタッチ入力は、右から左へ撫でることで、左方向キー22cのキー入力に対応する。図3(D)に示すタッチ入力は、左から右へ撫でることで、右方向キー22dのキー入力に対応する。図3(E)に示すタッチ入力は、三角形を描くことで、決定キー22eのキー入力に対応する。そして、図3(F)に示すタッチ入力は、円を描くことで、図3(E)に示すタッチ入力と同様にして、決定キー22eのキー入力に対応する。これによって、使用者は、タッチパネル入力装置24の上面をペン或いは指で、押したり、撫でたり、触れたりする操作で、キー入力装置22のそれぞれのキーを押圧する操作と同様の指示することができる。
【0041】
ここで、携帯端末10は複数の機能を有し、複数の機能には、音楽プレーヤ機能,電子メール機能およびマルチタスク管理機能などが含まれる。音楽プレーヤ機能は、フラッシュメモリ34に記憶される音楽データを再生し、スピーカ18から音声を出力させる。また、図4に、音楽プレーヤ機能の処理に対応するキー入力およびタッチ入力の入力対応を示す。なお、スピーカ18以外のスピーカを携帯端末10に設けて、スピーカ18以外のスピーカから音声を出力させるようにしてもよい。
【0042】
図3および図4を参照して、「再生」処理は、音楽データの再生が一時停止中に決定キー22eをキー入力するか、音楽データの再生が一時停止中に図3(E)に示すタッチ入力をすればよい。「一時停止」処理は、音楽データの再生中に決定キー22eをキー入力するか、音楽データの再生中に図3(F)に示すタッチ入力をすればよい。「選曲」処理は、右方向キー22dまたは左方向キー22cをキー入力するか、図3(D)または図3(C)に示すタッチ入力をすればよい。また、右方向キー22dのキー入力および図3(D)に示すタッチ入力によって行う「選曲」処理は、現在選択されている曲(音楽データ)に対して、次の曲(音楽データ)を選曲し、左方向キー22cのキー入力および図3(C)に示すタッチ入力によって行う「選曲」処理は、現在選択されている曲(音楽データ)に対して、前の曲(音楽データ)を選曲する。「音量調整」処理は、上方向キー22aまたは下方向キー22bをキー入力するか、図3(A)または図3(B)に示すタッチ入力をすればよい。また、上方向キー22aのキー入力および図3(A)に示すタッチ入力によって行う「音量調整」処理は、現在の音量に対して音量を上げ、下方向キー22bのキー入力および図3(B)に示すタッチ入力によって行う「音量調整」処理は、現在の音量に対して音量を下げる。なお、LCDモニタ28では、キー入力またはタッチ入力による操作が反映されるように表示内容が変化する。たとえば、「再生」処理を行えば、LCDモニタ28に「再生中」の文字列が表示される。
【0043】
マルチタスク管理機能は、並列的に処理されている複数の処理のそれぞれを複数のタスクとして管理し、さらに、Active(アクティブ:キー入力操作に基づき、機能の処理が可能)またはInActive(インアクティブ:キー入力操作に基づき、機能の処理が不可能)を切り替える機能である。ここで、先述した切替キー22fは、押圧されることでActive(アクティブ)およびInActive(インアクティブ)を切り替えることができる。そして、インアクティブとして音楽プレーヤ機能によって音楽を再生し、アクティブとして電子メール作成サブ機能によって電子メールの作成を行う。
【0044】
電子メール機能は、電子メール受信サブ機能,電子メール返信サブ機能および電子メール作成サブ機能を含む。電子メール作成サブ機能の起動には、電子メール機能を起動してから電子メール作成サブ機能の起動操作を行えばよい。また、図5に、電子メール作成サブ機能の処理に対応するキー入力の入力対応を示す。なお、電子メール作成サブ機能は、タッチ入力に対応しない。つまり、電子メール作成サブ機能がインアクティブに設定された場合は、タッチ入力による操作は行うことができない。
【0045】
図5を参照して、「文字入力」処理は、キー操作群に含まれる数字キー0〜数字キー9をキー入力すればよい。また、使用者は、「文字入力」処理によって、ひらがな,アルファベットおよび記号などの文字(文字列)を入力する。「文字変換」処理は、下方向キー22bをキー入力すればよい。また、使用者は、「文字変換」処理によって、入力された平仮名を漢字に変換する。「文字確定」処理は、決定キー22eをキー入力すればよい。また、使用者は、「文字確定」処理によって、平仮名から変換した漢字を確定する。なお、LCDモニタ28にはキー入力による操作が反映されるように表示内容が変化する。たとえば、「文字入力」処理で「こんにちは」と文字を入力すれば、LCDモニタ28に「こんにちは」の文字列が表示される。
【0046】
ここで、先述したマルチタスク管理機能では、図6(A),図6(B)および図6(C)に示す表示例のように、LCDモニタ28に操作画面などを表示することが可能である。図6(A)は、音楽プレーヤ機能の操作画面をLCDモニタ28に表示した表示例であり、音楽プレーヤ機能がアクティブに設定されている状態を示す。図6(B)は、電子メール作成サブ機能の操作画面をLCDモニタ28に表示した表示例であり、電子メール作成サブ機能がアクティブに設定されている状態を示す。そして、図6(C)は、音楽プレーヤ機能の操作画面および電子メール作成サブ機能の操作画面を同時に表示した場合の表示例であり、アクティブ表示領域281には電子メール作成サブ機能の操作画面、インアクティブ表示領域282には音楽プレーヤ機能の操作画面を表示した状態を示す。
【0047】
ところで、使用者は、音楽を聴きながら電子メールの作成を行う場合に、聴いている音楽データの音量を調節したり、音楽データの選曲をしたりする場合には、切替キー22fによって音楽プレーヤ機能をインアクティブからアクティブに切り替える必要がある。さらに、使用者は、図6(A)に示すように、電子メール作成サブ機能の操作画面が確認できなくなる。つまり、聴いている音楽データの音量を調節したり、音楽データの選曲をしたりする容易な操作のために、LCDモニタ28の表示内容を変える必要がある。
【0048】
そして、キー入力装置22の複数のキーに、電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能を同時に操作できるようにキー入力を割り当てることもできるが、携帯端末10の限られた表面積の範囲で、キー入力装置24のキーの数を増やすことはできない。また、少ないキーに電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能のキー入力を割り当てるとキー入力による操作性が悪くなる。
【0049】
そこで、第1実施例では、インアクティブに設定された機能をタッチ入力によって指示された処理を行う。具体的には、インアクティブに設定された機能として音楽プレーヤ機能によって音楽を再生し、アクティブに設定された機能として電子メール作成サブ機能によって電子メールの作成を行う場合に、電子メール作成サブ機能はキー入力によって操作された処理を行い、音楽プレーヤ機能はタッチ入力によって操作された処理を行う。これによって、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作に応じた処理をさせることができるため、並列的に処理される2つの機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。
【0050】
たとえば、音楽を聴きながら電子メールの作成を行う場合に、切替キー22fを操作することなく、タッチ入力を行うことで、音楽データの聴いている音楽データの音量を調節や音楽データの選曲などを行うことができる。また、LCDモニタ28には、キー入力またはタッチ入力による操作結果が表示されるため、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。つまり、図6(C)に示すようにアクティブに設定した機能およびインアクティブに設定した機能の操作画面を同時に表示する場合には、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24のどちらで操作を行っても、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。
【0051】
そして、図6(A)または図6(B)に示すようにアクティブに設定された機能の操作画面を表示する場合には、つまり使用者がインアクティブに設定された機能の処理の結果をLCDモニタ28に表示する必要がないと判断すれば、アクティブに設定された機能の処理の結果を表示装置の全体を使って確認することができる。また、アクティブに設定された機能に対する入力操作は、アクティブに設定された機能の処理結果をLCDモニタ28で確認しながら行うため、LCDモニタ28に設けられたタッチパネル入力装置によってタッチ入力を行うと操作性が悪くなる。一方、インアクティブに設定された機能に対する入力操作は、インアクティブに設定された機能の処理結果がLCDモニタ28に表示されていないため、タッチ入力を行っても操作性は悪くならない。
【0052】
CPU20は、μITRONやSymbianなどのマルチタスクOSの制御下で、図7‐図9に示すマルチタスク管理機能の処理を含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムおよびLCDモニタ28に表示される画像はフラッシュメモリ34に記憶される。
【0053】
マルチタスク管理機能の処理について説明する。図7−図9を参照して、ステップS1では、音楽プレーヤ機能を起動する。たとえば、音楽プレーヤ機能の起動操作に対応して、音楽プレーヤ機能を起動する。続いて、ステップS3では、電子メール作成サブ機能を起動する。たとえば、電子メール機能の起動操作および電子メール作成サブ機能の起動操作に対応して、電子メール作成サブ機能を起動する。次のステップS5では、音楽プレーヤ機能をアクティブに設定するか否かを判定する。つまり、ここでは、すでに起動している音楽プレーヤ機能または電子メール作成サブ機能のどちらかをアクティブに設定し、もう一方をインアクティブに設定する。
【0054】
たとえば、使用者は、LCDモニタ28に表示されるアクティブに設定する機能選択画面で、キー入力装置22によって選択する。なお、使用者がアクティブおよびインアクティブに設定せずに、後から起動した機能(ここでは、電子メール作成サブ機能)がアクティブに設定され、すでに起動している機能(ここでは、音楽プレーヤ機能)がインアクティブに設定されるようにしてもよい。ステップS5でYESであれば、ステップS7で音楽プレーヤ機能をアクティブに設定し、電子メール作成サブ機能をインアクティブに設定する。一方、ステップS5でNOであれば、ステップS9で電子メール作成サブ機能をアクティブに設定し、音楽プレーヤ機能をインアクティブに設定する。
【0055】
次のステップS11では、分割表示するか否かを判定する。つまり、アクティブに設定した機能のみをLCDモニタ28に表示するか、起動している2つの機能を同時にLCDモニタ28に表示するかの判定をする。たとえば、電子メール作成サブ機能をアクティブに設定し、音楽プレーヤ機能をインアクティブに設定する場合に、ステップS11でYESであれば、ステップS13で、電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能を同時にLCDモニタ28に表示する。一方、ステップS11でNOであれば、ステップS15で、LCDモニタ28にアクティブに設定した電子メール作成サブ機能のみを表示する。
【0056】
次のステップS17では、インアクティブに設定した機能はタッチ入力に対応するか否かを判定する。ステップS17でYESであれば、つまり、タッチ入力による操作が行うことができる音楽プレーヤ機能がインアクティブに設定されていれば、図8に示すステップS19で、タッチ入力がされたか否かを判定する。たとえば、タッチパネル入力装置24によって図3(D)に対応するタッチ入力が行われたか否かを判定する。ステップS19でYESであれば、ステップS21で、タッチ入力に基づいてインアクティブに設定した機能を操作する。たとえば、インアクティブに設定された音楽プレーヤ機能の選曲処理を行う。そして、ステップS11でYESと判定され、分割表示されていれば、選曲処理の結果としてLCDモニタ28に表示されている曲名の表示を変更し、スピーカ18から出力されている音声を選曲された曲(音楽データ)の音声に変更する。また、ステップS11でNOと判定され、アクティブに設定された機能のみが表示されていれば、LCDモニタ28の表示は変更せずに、選曲処理の結果としてスピーカ18から出力されている音声を選曲された曲(音楽データ)の音声に変更する。
【0057】
ステップS19でNOであれば、ステップS23で、キー入力がされたか否かを判定する。たとえば、キー操作群の数字キー1〜数字キー9などによって、キー入力が行われたか否かを判定する。ステップS23でYESであれば、ステップS25で、キー入力に基づいてアクティブに設定した機能を操作する。たとえば、アクティブに設定された電子メール作成サブ機能の文字入力処理を行う。そして、文字入力処理の結果としてLCDモニタ28に、新たな文字列を表示させる。また、ステップS23でNOであれば、つまり、タッチ入力およびキー入力のどちらの入力もなければ、ステップS19に戻る。
【0058】
次のステップS27では、切替キー22fが操作されたか否かを判定する。たとえば、CPU20は、インアクティブに設定した機能をアクティブに設定し、アクティブに設定した機能をインアクティブに設定する操作がされたか否かを判定する。つまり、ステップS27の処理では、切替キー22fによってLCDモニタ28に表示する表示内容を切り替えることができるため、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24によって操作する機能(サブ機能)を選ぶことができる。これによって、アクティブに設定された機能をインアクティブに設定された機能と容易に切り替えることができるため、使用者の操作性が高まる。
【0059】
ステップS27でYESであれば、ステップS5に戻る。一方、ステップS27でNOであれば、ステップS29でどちらか一方の機能が終了操作されたか否かを判定する。たとえば、電子メール作成サブ機能が終了操作をされたか否かを判定する。ステップS29でNOであれば、ステップS19に戻る。一方、ステップS29でYESであれば、図10に示すステップS53(1つの機能での入力制御の処理)に進む。また、図10に示す1つの機能での入力制御の処理の詳細な説明については後述する。
【0060】
また、ステップS17でNOであれば、つまり、タッチ入力による操作が行うことができない電子メール作成サブ機能がインアクティブに設定されていれば、図9に示すステップS31でキー入力があったか否かを判定する。たとえば、右方向キー22dなどによってキー入力がされたか否かを判定する。ステップS31でYESであれば、ステップS33で、キー入力に基づいてアクティブに設定した機能を操作する。つまり、アクティブに設定された音楽プレーヤ機能の選曲処理を行う。そして、選曲処理の結果としてLCDモニタ28に表示されている曲名の表示を変更し、スピーカ18から出力されている音声を選曲された曲(音楽データ)の音声に変更する。
【0061】
一方、ステップS31でNOであれば、ステップS35でタッチパネル入力があったか否かを判定する。たとえば、タッチパネル入力装置24によって図3(A)〜図3(F)に対応するタッチ入力が行われたか否かを判定する。ステップS35でYESであれば、ステップS37でエラー表示をする。つまり、タッチ入力による操作が行えないことを使用者に伝える画像または文字列をLCDモニタ28に表示させる。これによって、使用者は、タッチ入力による操作が行えない原因を知ることができる。
【0062】
また、ステップS35でNOであれば、つまり、タッチ入力およびキー入力のどちらの入力もなければ、ステップS31に戻る。次のステップS39では、複数の機能が同時に起動しているか否かを判定する。たとえば、音楽プレーヤ機能および電子メール作成サブ機能が起動しているか否かを判定する。つまり、ステップS39では、マルチタスク管理機能が実行される場合にYESと判定され、1つの機能での入力制御の処理が実行される場合にNOと判定される。なお、マルチタスク管理機能が実行される場合に、ステップS39ではNOと判定されることはない。したがって、ステップS39でNOと判定される場合については、1つの機能での入力制御の処理(図10)で説明をする。
【0063】
ステップS39でYESであれば、ステップS41で、ステップS27の処理と同様に、切替キー22fが操作されたか否かを判定する。一方、ステップS39でNOである場合の説明は、1つの機能での入力制御の処理が実行される場合なので後述する。ステップS41でYESであれば、ステップS5に戻る。一方、ステップS41でNOであれば、ステップS43で、ステップS29の処理と同様に、どちらか一方の機能が終了操作されたか否かを判定する。ステップS29でNOであれば、ステップS31に戻る。一方、ステップS43でYESであれば、図10に示すステップS53(1つの機能での入力制御の処理)に進む。また、図10に示す1つの機能での入力制御の処理の詳細な説明については後述する。
【0064】
次に1つの機能での入力制御の処理について説明する。図10を参照して、ステップS51では、音楽プレーヤ機能を起動する。たとえば、使用者が行う、音楽プレーヤ機能の起動操作に対応して、音楽プレーヤ機能を起動する。次にステップS53では、他の機能と同時に起動したか否かを判定する。つまり、音楽プレーヤ機能以外に電子メール作成サブ機能などを起動したか否かを判定する。ステップS53でYESであれば、マルチタスク管理機能の処理のステップS5(図7参照)に進む。一方、ステップS53でNOであれば、つまり音楽プレーヤ機能のみが起動されていれば、ステップS55で、音楽プレーヤ機能をアクティブに設定する。次のステップS57では、アクティブに設定した機能がタッチ入力に対応しているか否かを判定する。たとえば、アクティブに設定された音楽プレーヤ機能がタッチ入力に対応しているか否かを判定する。ここで、アクティブに設定された機能が電子メール作成サブ機能などのタッチ入力に対応していない機能であれば、ステップS57でNOと判定されるため、ステップS31−S39,ステップS45およびステップS47の処理を行う。
【0065】
ステップS57でNOであれば、図9に示すステップS31に進む。ステップS31−S37の処理については先述したため省略する。そして、ステップS39では、NOと判定されるため、ステップS45で、他の機能の起動操作がされたか否かを判定する。たとえば、電子メール作成サブ機能の起動操作がされたか否かを判定する。ステップS45でYESであれば、マルチタスク管理機能の処理を行うために、ステップS53に戻ってYESと判定された後にステップS5に進む。また、ステップS45でNOであれば、つまり他の機能の起動操作が行われなければ、ステップS47で終了操作がされたか否かを判定する。ここで、ステップS47でYESであれば、つまり終了操作が行われれば、1つの機能での入力制御の処理は終了する。一方、ステップS47でNOであれば、つまり終了操作が行われることが無ければステップS31に戻る。
【0066】
また、ステップS57でYESであれば、ステップS59でタッチ入力がされたか否かを判定する。たとえば、タッチパネル入力装置24によって図3(D)に対応するタッチ入力が行われたか否かを判定する。ステップS59でYESであれば、ステップS61で、タッチ入力に基づいてアクティブに設定した機能を操作する。たとえば、アクティブに設定された音楽プレーヤ機能の選曲処理を行う。つまり、先述したステップS33と同様の処理を行う。ステップS59でNOであれば、ステップS63で、キー入力がされたか否かを判定する。たとえば、左方向キー22cによって、キー入力が行われたか否かを判定する。ステップS63で、YESであれば、ステップS65でキー入力に基づいて、アクティブに設定した機能を操作する。たとえば、アクティブに設定された音楽プレーヤ機能の選曲処理を行う。つまり、先述したステップS33と同様の処理を行う。また、ステップS63でNOであれば、つまり、タッチ入力およびキー入力のどちらの入力もなければ、ステップS59に戻る。
【0067】
次のステップS67では、ステップS45の処理と同様に、他の機能の起動操作がされたか否かを判定する。ステップS67でYESであれば、マルチタスク管理機能の処理を行うためにステップS53に戻ってYESと判定された後にステップS5に進む。また、ステップS67でNOであれば、つまり他の機能の起動操作が行われなければ、ステップS69で、ステップS47の処理と同様に、終了操作がされたか否かを判定する。ステップS69でYESであれば、つまり終了操作が行われれば、1つの機能での入力制御の処理は終了する。一方、ステップS69でNOであれば、つまり終了操作が行われることが無ければステップS59に戻る。
【0068】
以上の説明から分かるように、第1実施例の携帯端末10は、複数の機能を並列的に処理する。キー入力装置22によるキー入力は、アクティブに設定された機能に対して有効となり、タッチパネル入力装置24によるタッチ入力は、インアクティブに設定された機能に対して有効となる。ステップS5の処理では、たとえば電子メール作成サブ機能をアクティブに設定し、音楽プレーヤ機能をインアクティブに設定する。したがって、使用者は、キー入力装置22の操作に応じてアクティブに設定された機能を処理し、タッチパネル入力装置24の操作に応じてインアクティブに設定された機能を処理する。これによって、使用者は、並列的に処理される電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。
【0069】
また、第1実施例では、並列的に処理される電子メール作成サブ機能および音楽プレーヤ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができるようにしたが、第2実施例のように、ワンセグ機能に含まれるワンセグTVサブ機能およびワンセグDATAサブ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行えるようにしてもよい。
<第2実施例>
第2実施例では、第1実施例の説明で使用した図1の携帯端末10の構成,図2に示す携帯端末通信端末10の外観図および図3に示すタッチパネル入力装置24のタッチ入力のパターンが同じであるため、第2実施例の説明ではそれらの図およびその説明を省略する。
【0070】
第2の実施例では、携帯端末10の複数の機能にワンセグ機能が含まれる。ワンセグ機能は、主に携帯機器などを受信対象とする地上デジタルテレビジョン放送を受信する機能であり、ワンセグTVサブ機能およびワンセグDATAサブ機能を含む。そして、ワンセグ機能の処理を行うと、ワンセグTVサブ機能およびワンセグDATAサブ機能が並列的に処理させる。また、アクティブに設定したサブ機能またはインアクティブに設定したサブ機能を切り替える機能を備える。
【0071】
これによって、第1実施例と同様に、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作に応じた処理をさせることができるため、並列的に処理される2つのサブ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。つまり、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。
【0072】
また、アクティブおよびインアクティブは、第1実施例と同様に、切替キー22fによって切り替えることができる。さらに、地上デジタルテレビジョン放送の信号は、DTVアンテナ32によって受信される。
【0073】
ここで、図1に戻って、DTVチューナ30およびDTVアンテナ32について説明する。DTVチューナ30は、キー入力装置22によって選局操作がされると、DTVアンテナ32によって受信した地上デジタルテレビジョン放送の信号から選局されたチャンネルに対応する地上デジタルテレビジョン放送の信号を抽出する。また、DTVチューナ30は、その抽出した地上デジタルテレビジョン放送の信号に対してデジタル復調等の処理を行い、復調信号を生成する。当該復調信号は映像放送の復調信号とデータ放送の復調信号とに分離されCPU20に出力する。CPU20は、映像放送の復調信号に対してMPEG方式に基づいた復号処理を行い、映像信号を形成する。さらに、CPU20は、データ放送の復調信号に対して復号処理を行い、テキストデータなどを形成する。
【0074】
次に、図11(A)〜図11(C)を参照して、ワンセグ機能の表示例について説明する。図11(A)は、アクティブ表示領域281およびインアクティブ表示領域282の2つの表示領域に分けて、ワンセグTVサブ機能およびワンセグDATAサブ機能を同時に表示した状態を示す。アクティブ表示領域281には、アクティブに設定されたサブ機能が表示され、図11(A)の表示例では、ワンセグTVサブ機能が表示される。インアクティブ表示領域282には、インアクティブに設定された機能が表示され、図11(A)の表示例では、ワンセグDATAサブ機能の表示内容、つまり映像放送のみでは使用者に即座に伝わらないテニスの試合についての補足情報(大会の名前および選手の名前など)が表示される。
【0075】
図11(B)は、アクティブに設定したワンセグTVサブ機能の表示内容のみをLCDモニタ28に表示している表示例である。図11(C)は、アクティブに設定したワンセグDATAサブ機能の表示内容のみをLCDモニタ28に表示している表示例である。なお、図11(B)に示すようにLCDモニタ28にワンセグTVサブ機能を表示した場合は、ワンセグTVサブ機能のみがキー入力に対応する。一方、図11(C)に示すようにLCDモニタ28にワンセグDATAサブ機能を表示した場合は、ワンセグDATAサブ機能のみがキー入力に対応する。
【0076】
なお、第1実施例と同様に、図11(B)または図11(C)に示すようにアクティブに設定されたサブ機能の表示画面を表示する場合では、タッチ入力による操作に応じてLCDモニタ28の表示内容が変わらないため、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。さらに、図11(A)に示すようにアクティブに設定したサブ機能およびインアクティブに設定したサブ機能の操作画面を同時に表示する場合には、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24のどちらで操作を行っても、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24の操作が、意図して行った操作か、意図しないで行った操作かを判別することができる。
【0077】
図12は、ワンセグTVサブ機能の処理に対応するキー入力およびタッチ入力の入力対応を示す図解図である。図3および図12を参照して、「選局」処理は、左方向キー22c,右方向キー22dおよびキー入力操作群に含まれる数字キー1〜数字キー9の何れかをキー入力するか、図3(C)または図3(D)に示すタッチ入力をすればよい。「音量調整」処理は、音楽プレーヤ機能と同様に、上方向キー22aまたは下方向キー22bをキー入力するか、図3(A)または図3(B)に示すタッチ入力をすればよい。なお、LCDモニタ28にはキー入力またはタッチ入力による操作が反映されるように表示内容が変化する。たとえば、「音量調整」処理を行えば、LCDモニタ28に音量を調整した結果を表す数値の数字列が表示される。
【0078】
図13は、ワンセグTVサブ機能の処理に対応するキー入力およびタッチ入力の入力対応表を示す図解図である。図3および図13を参照して、「上スクロール」処理は、上方向キー22aをキー入力するか、図3(A)に示すタッチ入力をすればよい。「下スクロール」処理は、下方向キー22bをキー入力するか、図3(B)に示すタッチ入力をすればよい。なお、LCDモニタ28にはキー入力またはタッチ入力による操作が反映されるように表示内容が変化する。たとえば、「上スクロール」処理を行えば、LCDモニタ28に表示されているカーソルが上方向に移動する。
【0079】
CPU20は、μITRONやSymbianなどのマルチタスクOSの制御下で、図14および図15に示すワンセグ機能の処理を含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムおよびLCDモニタ28に表示される画像はフラッシュメモリ34に記憶される。
【0080】
ワンセグ機能の処理について説明する。図14および図15を参照して、ステップS101では、ワンセグ機能を起動する。たとえば、ワンセグ機能の起動操作に対応して、ワンセグ機能を起動する。続いてステップS103では、ワンセグDATAサブ機能がアクティブか否かを判定する。つまり、ワンセグDATAサブ機能がタッチ入力で操作可能な状態か否かを判定する。なお、ワンセグ機能を起動すれば、ワンセグDATAサブ機能またはワンセグTVサブ機能がアクティブに設定されるようになっていてもよい。
【0081】
ステップS103でYESであれば、つまりワンセグDATAサブ機能がアクティブであれば、ステップS105でワンセグDATAサブ機能をアクティブに設定し、ワンセグTVサブ機能をインアクティブに設定する。一方、ステップS103でNOであれば、つまりワンセグDATAサブ機能がアクティブでなければ、ステップS107でワンセグTVサブ機能をアクティブに設定し、ワンセグDATAサブ機能をインアクティブに設定する。
【0082】
次のステップS109では、分割表示するか否かを判定する。つまり、アクティブに設定したサブ機能のみをLCDモニタ28に表示するか、2つのサブ機能を同時にLCDモニタ28に表示するかの判定をする。たとえば、ワンセグDATAサブ機能をアクティブに設定し、ワンセグTVサブ機能をインアクティブに設定する場合に、ステップS109でYESであれば、ステップS111で、ワンセグDATAサブ機能およびワンセグTVサブ機能を同時にLCDモニタ28に表示する。一方、ステップS109でNOであれば、ステップS113で、LCDモニタ28にアクティブに設定したサブ機能を表示し、さらにステップS115で、インアクティブに設定したサブ機能はタッチ入力に対応するか否かを判定する。つまり、ワンセグDATAサブ機能がインアクティブに設定されているか否かを判定する。
【0083】
ステップS111の処理が終わるか、ステップS115でNOと判定されればステップS117で、タッチ入力がされたか否かを判定する。たとえば、タッチパネル入力装置24によって図3(A)に対応するタッチ入力が行われたか否かを判定する。ステップS117でYESであれば、ステップS119で、タッチ入力に基づいてインアクティブに設定したサブ機能を操作する。たとえば、インアクティブに設定されたワンセグTVサブ機能の音量調整(音量を上げる)処理を行う。そして、ステップS109でYESと判定され、分割表示されていれば、音量調整(音量を上げる)処理の結果としてLCDモニタ28に表示されている音量を調整した結果を表す数値の数字列を変更し、スピーカ18から出力されている音声の音量が大きくなるように変更する。また、ステップS109でNOと判定され、アクティブに設定されたサブ機能のみが表示されていれば、LCDモニタ28の表示は変更せずに、音量調整(音量を上げる)処理の結果としてスピーカ18から出力されている音声の音量が大きくなるように変更する。
【0084】
ステップS117でNOであれば、ステップS121で、キー入力がされたか否かを判定する。たとえば、上方向キー22aによって、キー入力が行われたか否かを判定する。ステップS121でYESであれば、ステップS123で、キー入力に基づいてアクティブに設定した機能を操作する。つまり、アクティブに設定されたワンセグDATAサブ機能の上スクロール処理を行う。そして、上スクロール処理の結果としてLCDモニタ28に表示されているカーソルを上方向に移動する。また、ステップS121でNOであれば、つまり、タッチ入力およびキー入力のどちらの入力もなければ、ステップS117に戻る。
【0085】
次のステップS125では、切替キー22fが操作されたか否かを判定する。たとえば、インアクティブに設定した機能をアクティブに切り替える操作がされたか否かを判定する。つまり、ステップS125の処理では、切替キー22fによってLCDモニタ28に表示する表示内容を切り替えることができるため、使用者は、キー入力装置22またはタッチパネル入力装置24によって操作するサブ機能を選ぶことができる。これによって、第1実施例と同様に、アクティブに設定されたサブ機能をインアクティブに設定されたサブ機能と容易に切り替えることができるため、使用者の操作性が高まる。
【0086】
ステップS125でYESであれば、ステップS103に戻る。一方、ステップS125でNOであれば、ステップS127で終了操作がされたか否かを判定する。ステップS127でYESであれば、つまり終了操作が行われれば、ワンセグ機能の処理は終了する。一方、ステップS127でNOであれば、つまり終了操作が行われることが無ければステップS117に戻る。
【0087】
上述したステップS115でYESであれば、つまりワンセグDATAサブ機能がインアクティブに設定されていれば、図15に示すステップS129でキー入力があったか否かを判定する。たとえば、上方向キー22aなどによって、キー入力が行われたか否かを判定する。ステップS129でYESであれば、ステップS131で、キー入力に基づいてワンセグTVサブ機能を操作する。つまり、アクティブに設定されたワンセグTVサブ機能を操作する。さらに、たとえばアクティブに設定されたワンセグTVサブ機能の音量調整(音量を上げる)操作を行う。そして、音量調整(音量を上げる)処理の結果としてLCDモニタ28に表示されている音量を調整した結果を表す数値の数字列を変更し、スピーカ18から出力されている音声の音量が大きくなるように変更する。
【0088】
一方、ステップS129でNOであれば、ステップS133でタッチ入力があったか否かを判定する。たとえば、タッチパネル入力装置24によって図3(A)〜図3(F)に対応するタッチ入力が行われたか否かを判定する。ここで、ステップS133でYESであれば、ステップS135でエラー表示をする。つまり、タッチ入力による操作が行えないことを使用者に伝える画像または文字列をLCDモニタ28に表示させる。これによって、第1実施例と同様に、使用者はタッチ入力による操作が行えない原因を知ることができる。
【0089】
また、ステップS133でNOであれば、つまり、タッチ入力およびキー入力のどちらの入力もなければ、ステップS129に戻る。続いて、ステップS137では、ステップS125と同様に、切替キー22fが操作されたか否かを判定する。ここで、ステップS137でYESであれば、ステップS103に戻る。一方、ステップS137でNOであれば、ステップS139で、ステップS127と同様に、終了操作がされたか否かを判定する。ここで、ステップS139でYESであれば、つまり終了操作が行われれば、ワンセグ機能の処理は終了する。一方、ステップS139でNOであれば、つまり終了操作が行われることが無ければステップS129に戻る。
【0090】
以上の説明から分かるように、第2実施例の携帯端末10は、ワンセグ機能の処理を行うと、ワンセグTVサブ機能およびワンセグDATAサブ機能が並列的に処理させる。キー入力装置22によるキー入力は、アクティブに設定されたサブ機能に対して有効となり、タッチパネル入力装置24によるタッチ入力は、インアクティブに設定されたサブ機能に対して有効となる。ステップS103の処理では、たとえばワンセグDATAサブ機能をアクティブに設定し、ワンセグTVサブ機能をインアクティブに設定する。したがって、使用者は、キー入力装置22の操作に応じてアクティブに設定されたサブ機能を処理し、タッチパネル入力装置24の操作に応じてインアクティブに設定されたサブ機能を処理する。これによって、使用者は、並列的に処理されるワンセグDATAサブ機能およびワンセグTVサブ機能のそれぞれに対応する操作を容易に行うことができる。
【0091】
なお、本実施例は、携帯端末10の通信方式には、CDMA方式だけに限らず、PHS方式,TDMA方式,W‐CDMA方式でもよいことは言うまでもない。また、図3(A)〜図3(F)に示すタッチ入力以外のタッチ入力が行われた場合は、ステップS37と同様にしてエラー表示を行ってもよい。また、音楽プレーヤ機能および電子メール作成機能について説明したが、インターネットブラウザ機能,FM/AMラジオ機能,デジタルラジオ機能およびスケジュール機能などであってもよいことは言うまでもない。また、携帯端末10のみに限らず、LCDモニタなどを備える携帯型音楽プレーヤやPDAなどの携帯情報端末などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】図1は第1実施例および第2実施例の発明の一実施例の携帯端末を示すブ ロック図である。
【図2】図2は図1の携帯端末の外観を正面から見た図解図である。
【図3】図3は第1実施例および第2実施例に適用されるタッチ入力のパターンの 一例を示す図解図である。
【図4】図4は第1実施例に適用される、音楽プレーヤ機能の処理に対応する押圧 入力およびタッチ入力の一例を示した図解図である。
【図5】図5は第1実施例に適用される、電子メールサブ機能の処理に対応する押 圧入力およびタッチ入力の一例を示した図解図である。
【図6】図6(A)は第1実施例に適用される音楽プレーヤ機能の表示についての 一例を示す図解図であり、図6(B)は第1実施例に適用される電子メールサブ機 能の表示についての一例を示す図解図であり、図6(C)は音楽プレーヤ機能およ び電子メールサブ機能の同時表示についての一例を示す図解図である。
【図7】図7は図1の携帯端末のCPUによって実行されるマルチタスク管理機能 の動作の一部を示すフロー図である。
【図8】図8は図1の携帯端末のCPUによって実行されるマルチタスク管理機能 の動作の他の一部を示すフロー図である。
【図9】図9は図1の携帯端末のCPUによって実行されるマルチタスク管理機能 の動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図10】図10は図1の携帯端末のCPUによって実行される1つの機能での入 力制御の処理の動作の一部を示すフロー図である。
【図11】図11(A)は第2実施例に適用されるワンセグTVサブ機能およびワ ンセグDATAサブ機能の同時表示についての一例を示す図解図であり、図11 (B)は第2実施例に適用されるワンセグTVサブ機能の表示についての一例を示す 図解図であり、図11(C)は第2実施例に適用されるワンセグDATAサブ機能 の表示についての一例を示す図解図である。
【図12】図12は第2実施例に適用される、ワンセグTVサブ機能の処理に対応 するキー入力およびタッチ入力の一例を示した図解図である。
【図13】図13は第2実施例に適用される、ワンセグDATAサブ機能の処理に 対応するキー入力およびタッチ入力の一例を示した図解図である。
【図14】図14は図1の携帯端末のCPUによって実行されるワンセグ機能の動 作の他の一部を示すフロー図である。
【図15】図15は図1の携帯端末のCPUによって実行されるワンセグ機能の動 作のその他の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0093】
10 … 携帯端末
18 … スピーカ
20 … CPU
22 … キー入力装置
24 … タッチパネル入力装置
28 … LCDモニタ
30 … DTVチューナ
32 … DTVアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を並列的に処理することができる携帯端末であって、
前記複数の機能のいずれか1つを第1状態に設定し、かつ前記複数の機能の他の1つを第2状態に設定する状態設定手段、および
前記状態設定手段によって前記第1状態に設定された機能を第1操作手段の操作に応じて処理し、かつ前記状態設定手段によって前記第2状態に設定された機能を第2操作手段の操作に応じて処理する処理手段を備える、携帯端末。
【請求項2】
状態切替操作に応答して、前記第1状態に設定された機能を前記第2状態に再設定する一方、前記第2状態に設定された機能を前記第1状態に再設定する状態再設定手段をさらに備える、請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記複数の機能のうち少なくとも1つの機能に従う処理の結果を表示する表示装置、および
少なくとも前記第1状態に設定された機能に従う処理の結果を前記表示装置に表示させる表示手段をさらに備える、請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示手段は、前記第1状態に設定された機能に従う処理の結果を前記表示装置に表示する一方、前記第2状態に設定された機能に従う処理の結果を前記表示装置に表示しない、請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記表示手段は、前記第1状態に設定された機能に従う処理の結果を前記表示装置の第1エリアに表示し、かつ前記第2状態に設定された機能に従う処理の結果を前記表示装置の第2エリアに表示する、請求項3記載の携帯端末。
【請求項6】
前記第1操作手段はキー入力装置であり、前記第2操作手段は前記表示装置の画面に設けられたタッチパネルである、請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記第2操作手段の操作に応じて処理することができない機能が、前記第2状態に設定されたかを判定する判定手段、および
前記判定手段の出力が否定的である場合に、前記第2操作手段の操作に応じて処理することができないことを使用者に通知する通知手段をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−88894(P2009−88894A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254942(P2007−254942)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】