説明

携帯電気機器及び、発信側がカスタマイズした着信音を使用する方法

カスタマイズ回路(27)及び送信器(44)を含む携帯電気機器(23)が提供される。カスタマイズ回路(27)は発信携帯電気機器(23)に関連付けられた警報信号をカスタマイズするように構成される。送信器(44)は、カスタマイズ済警報信号を発信携帯電気機器(23)から送信するとともに、受信携帯電気機器(25)のユーザがカスタマイズ済警報信号を用いて警報されることが可能なように、発信携帯電気機器(23)から受信携帯電気機器(25)へ通信要求を送信するように構成される。関連する、カスタマイズ回路を含んだ携帯電気機器の動作方法についても検討される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電気機器に関し、特にはカスタマイズされた着信音を有する携帯電気機器及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信の分野は増殖を続けている。コードレス及びセルラ電話機、ポケットベル、ワイヤレスモデム、ワイヤレス電子メール装置、通信機能を有する携帯情報端末(PDA)といった携帯電気機器や、他の携帯電気機器は一般的なものになっている。これら携帯電気機器は通常、着呼や呼び出しなどの着信があったことをユーザに知らせるための警報信号を備えている。携帯電気機器は急増しているので、例えばレストランのような特定の環境で、複数の携帯電気機器が同時に存在することが起こりうる。そのため、そういった環境で、ある携帯電気機器の警報信号を他の機器の警報信号と区別することが困難になりうる。
【0003】
従来の携帯電気機器は、着信を通知するために用いられる着信音をカスタマイズしたり、連絡先リスト中の特定の関係と独自の着信音、画像などを関連付けしたりする機能をユーザに提供している。従来の携帯電気機器は、複数の携帯電気機器における警報信号同士のごくわずかな差異を与えうる。しかし、より優れた携帯電気機器及び関連する方法が望まれるであろう。
【特許文献1】欧州公開特許公報第EP 0 851 649 A2号
【発明の開示】
【0004】
本発明のいくつかの実施形態は、カスタマイズ回路及び送信器を含む携帯電気機器を提供する。カスタマイズ回路は、発信携帯電気機器に関連付けされた警報信号をカスタマイズするように構成される。送信器は、受信携帯電気機器のユーザがカスタマイズ済警報信号を用いて警報されることが可能となるよう、カスタマイズ済警報信号及び発信携帯電気機器と受信携帯電気機器間の通信要求を送信するように構成される。
【0005】
本発明の別の実施形態において、カスタマイズされた、発信携帯電気機器に関連付けられた警報信号は、受信携帯電気機器で保存されても良い。カスタマイズ済警報信号は、携帯電気機器のユーザと関連付けられた連絡先リストエントリと保存されても良い。カスタマイズ済警報信号は、テキストメッセージ、画像、機械的な振動、ビデオクリップ及び/又はオーディオクリップを含みうる。
【0006】
本発明のさらに別の実施形態において、送信器はカスタマイズ済警報信号を複数の受信携帯電気機器へ送信するようにも構成されうる。複数の受信携帯電気機器は発信携帯電気機器に関連付けされた受信携帯電気機器の連絡先リストから選択されても良い。送信器はさらに、カスタマイズ済警報信号を含んだショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、拡張メッセージサービス(EMS)メッセージ及び/又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージを送信するようにも構成されうる。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、受信器及びメモリを含む。受信器は、発信携帯電気機器に関連付けされた、カスタマイズ済警報信号を、発信携帯電気機器から受信するように構成される。メモリは、発信携帯電気機器に関連付けされた、カスタマイズ済警報信号を、保存するように構成される。
【0008】
本発明の別の実施形態において、受信携帯電気機器は、受信携帯電気機器のユーザから、カスタマイズ済警報信号をメモリに保存するための許可を得るように構成されるプロセッサをさらに含む。メモリは、カスタマイズ済警報信号を、許可が得られたなら保存するように構成されうる。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態において、メモリは、カスタマイズ済警報信号を、発信携帯電気機器と関連付けされた連絡先リストエントリとともに保存するように構成されうる。受信器は、発信携帯電気機器からの通信要求を受信するようにも構成されうる。受信携帯電気機器は、その通信の携帯電気機器のユーザに、発信携帯電気機器と関連付けされたカスタマイズ済警報信号を用いて警報するように構成されたプロセッサをさらに有しても良い。
【0010】
ここで本発明は主として携帯電気機器に関して説明されているが、携帯電気機器の動作方法についても提供されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。図において、わかりやすさのため、領域や特徴の相対的な大きさは誇張されていることがある。しかし、本発明は、様々な形式で実施可能であり、ここで説明する実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これら実施形態は本明細書の開示が十分且つ完全となるように、そして本発明の範囲を本技術分野の当業者に十分伝わるように提供されるものである。
【0012】
本明細書において、ある要素が他の要素と”結合”又は”接続”されていると表現される場合、その要素は他の要素と直接結合又は接続されていても良いし、介在要素が存在していても良い。一方、ある要素が他の要素と”直接結合”又は”直接接続”されていると表現される場合には、介在要素は存在しない。図面を通じて同様の数字は同様の要素を示す。本明細書において、”及び/又は”という語は、1つ又は複数の関連する記載項目の任意かつ全ての組み合わせを含むものとして使用される。本技術分野の当業者は理解するであろうが、本発明はその全体がハードウェアで実施される形態を取っても、全体がソフトウェアで実施される形態を取っても、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実施される形態を取っても良く、それらをまとめて”回路”又は”モジュール”と呼ぶ。
【0013】
本明細書における専門用語は、特定の実施形態の説明のみを目的としたものであり、本発明を限定する意図はない。本明細書において、そうでないことが明記されない限り、単数形の表記は複数形を含むことが意図されている。さらに、”含む”及び/又は”含んでいる”という語が本明細書で使用される場合、説明される特徴、整数(integers)、工程、動作、要素及び/又は部品の存在を明示する。しかし、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、部品及び/又はそれらのグループの存在又は付加を排除しない。
【0014】
逆の規定がない限り、本明細書で用いられる全ての語(技術用語、科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野における当業者による通常の理解と同義である。一般的な辞書において規定されているような用語は、ここで規定されるように関連技術分野におけるそれら用語の意味と整合する意味を有するものとして解されるべきであり、理想化された意味、又は非常に形式的な意味には解されない。
【0015】
以下、図1Aから図7に関して、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態は、カスタマイズ回路を含む携帯電気機器を与える。カスタマイズ回路は、通信の開始元の携帯電気機器に関連付けされた警報信号をカスタマイズするように構成されうる。カスタマイズ済警報信号は、その通信を受信するように構成された1つ又は複数の携帯電気機器に送信されうる。受信携帯電気機器のユーザは、カスタマイズ済警報信号を保存することを選択しても良い。従って、受信携帯電気機器のユーザは、通信を受信した際、発信携帯電気機器に関連付けされ、かつ保存されたカスタマイズ済警報信号を用いて警報されうる。このようにして、以下説明するように、本発明の実施形態によれば改良された警報信号及び特徴が与えられるであろう。
【0016】
以下、本発明を、本発明のある実施形態に係るカスタマイズ回路を含んだ移動端末の模式的なブロック図を参照して説明する。ここで説明するカスタマイズ回路は、例えば図1A〜図1Cの移動端末22,23及び25である移動端末の一部として包含されているが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。本発明の実施形態に係るカスタマイズ回路は、本発明の範囲を離れることなく、警報信号を用いる任意の携帯電気機器に含めることができる。
【0017】
図1Aは、本発明の実施形態に係る例示的な無線電話通信システムを示す。無線電話通信システムは、移動端末22と、無線通信ネットワークの基地局送受信器24を含んでいる。移動端末22は可搬筐体23を含み、さらに、マン−マシーンインタフェース26、ディスプレイ28、スピーカ32、マイク34、送受信器36及び、連絡先リスト39を含むメモリ38を含みうる。これらはいずれもプロセッサ42と通信しうる。さらに、本発明の実施形態に係る移動端末22は、本発明の実施形態に係るカスタマイズ回路37を含みうる。このカスタマイズ回路37もまたコントローラ/プロセッサ42と通信する。プロセッサ42は市場で入手可能な任意のマイクロプロセッサ又は、カスタムマイクロプロセッサであってよい。
【0018】
送受信器36は通常、送信器回路44及び受信器回路46を含み、それぞれ、出て行く無線周波数信号を基地局送受信器24に送信し、また音声信号のような入来する無線周波数信号を、アンテナ48を介して基地局送受信器24から受信する。アンテナ48は、本発明の範囲を離れることなく、内蔵アンテナ、リトラクタブルアンテナもしくは本技術分野に属する当業者が知る任意のアンテナのいずれかであってよい。移動端末22と基地局送受信器24の間で伝送される無線周波数信号は、トラフィック信号及び制御信号(例えば、入来呼用の呼び出し信号/メッセージ)の両方を含みうる。これら信号は別の相手や送信先との通信を確立したり維持したりするのに用いられる。プロセッサ42は、発信移動端末に関連付けされた警報信号のカスタマイズを含む、移動端末22の様々な機能をサポートしうる。
【0019】
なお、本明細書において、”携帯電気機器”又は”移動端末”とは、以下のものを含みうる。セルラ無線電話機(マルチラインディスプレイを有するもの、有さないもの)、パーソナル通信システム(PCS)端末(セルラ無線電話機にデータ処理機能、ファクシミリ及びデータ通信機能を組み合わせたものであってよい)、携帯情報端末(無線電話機、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、ウェブブラウザ、オーガナイザ、カレンダ及び/又はGPSレシーバを含みうる)、ゲーム機、AVプレーヤ及び従前のラップトップ及び/又はパームトップポータブルコンピュータ(無線電話送受信器を含みうる)。
【0020】
本発明のある実施形態において、基地局送受信器24は、セルラネットワークにおける個別セルを規定し、無線リンクプロトコルを用いてセル内の移動端末22及び他の移動端末と通信する1つ又は複数の無線送受信器を備える。1つの基地局送受信器24のみを示したが、無線通信ネットワークを規定するため、多数の基地局送受信器が例えば移動交換局や他の装置を介して接続されていても良いことが理解されよう。
【0021】
本発明は、移動端末22のような通信装置又は通信システムにおいて実施されうるが、そのような装置及び/又はシステムに本発明は限定されない。むしろ、本発明は本発明の実施形態に係るカスタマイズ回路を用いることのできる任意の装置において実施可能である。
【0022】
図1Aに示すように、カスタマイズ回路27は、発信移動端末に関連付けされた警報信号をカスタマイズするように構成されうる。例示的な発信移動端末23を図1Bに示す。ここで、”発信携帯電気機器”又は”発信移動端末”は、発信携帯電気機器と1つ又は複数の受信携帯電気機器との間の通信を開始する携帯電気機器を指す。例示的な受信移動端末25を図1Cに示す。ここで、”受信携帯電気機器”又は”受信移動端末”は、発信携帯電気機器からの通信を受信する携帯電気機器を指す。ここで、携帯電気機器が、図1Bの発信移動端末23のようにカスタマイズ済警報信号を送信するように構成されても、図1Cの受信移動端末25のようにカスタマイズ済警報信号を受信するように構成されも、図1Aの移動端末22のようにカスタマイズ済警報信号の送信及び受信の両方を行うように構成されても良いことが理解されよう。
【0023】
図1A〜図1Cを参照して、送信器44はカスタマイズ済警報信号を発信移動端末23から1つ又は複数の受信移動端末25へ送信するように構成されうる。カスタマイズ済警報信号はテキストメッセージ、画像、機械的な振動、ビデオクリップ、オーディオクリップ等を含みうる。本発明のある実施形態において、カスタマイズ済警報信号は例えばプッシュ−トゥ−トーク電話帳(push to talk buddy list)用のカスタマイズされたアイコン及び/又はオーディオクリップを含みうる。カスタマイズ済警報信号は例えばマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージに含めても良い。マルチメディアメッセージサービス(MMS)はテキスト、音声、画像及び動画の組み合わせを含むメッセージを移動端末へ送信する能力を有する。MMSメッセージはMMSメッセージを受信するように構成された移動端末へ送信されても良いし、ウェブサイトを介して送信されても良い。後者の場合、移動端末のユーザは、MMSメッセージが保存されたユニバーサルリソースロケータ(URL)を示すショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信するであろう。
【0024】
特に、MMSは無線アクセスプロトコル(WAP)及びSMS技術の組み合わせを用いて実施されうる。上述の通り、MMSは写真、グラフィックス、音楽、画像、着信音などのコンテンツを含んだマルチメディアメッセージの送信を可能にする。MMS規格は、携帯電気機器のような装置におけるMMSメールクライアント、メッセージの送信及び受信を行うためのWAPゲートウェイ及び、メッセージの保存、符号変換及び中継をおこなうためのマルチメディアメッセージサービスセンタ(MMSC)を含む。
【0025】
MMSメッセージはアプリケーションで作成されても、発信移動端末23からメッセージを送信するユーザによって生成されても良い。発信移動端末23はWAP対応であってよいことは理解されるであろう。MMSメッセージは発信移動端末23から送信され、例えばWAPを経由してMMSCへ接続されてよい。その後、MMSメッセージはMMSCへ送信されうる。MMSCはMMSメッセージ配信の責を引き継いでもよい。
【0026】
MMSメッセージは、例えばURLを介してアクセス可能とするため、例えばMMSCによって発行されてもよい。MMS通知メッセージは、それ自体は例えばバイナリSMSメッセージとしてエンコードされ、さらにWAPプッシュメッセージ中にカプセル化されて受信移動端末25へ送信されうる。このMMS通知メッセージは、MMSメッセージについてのヘッダ情報と、受信移動端末25がどのようにしてMMSメッセージのコンテンツを取得可能であるかの指示を含みうるURLポインタとを含みうる。受信移動端末25は、例えば、WAPセッションを開き、MMS通知メッセージに含まれるURLからMMSメッセージコンテンツを取得することができる。MMSメッセージのやりとりについての詳細は本技術分野の当業者に既知であるため、ここではこれ以上の説明を行わない。
【0027】
ここではカスタマイズ済警報信号がMMSメッセージに含まれるものとして説明しているが、本発明の実施形態はこの構成に限定されるわけではない。例えば、カスタマイズ済警報信号は、本発明の範囲を逸脱すること無しに、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、拡張メッセージシステム(EMS)メッセージなどに含まれうる。しかし、SMSメッセージ及びEMSメッセージは、それらによって送信することのできるコンテンツの種類が制限されうることが理解されよう。
【0028】
図2を参照して、本発明の実施形態に係るカスタマイズ済警報信号のフィールドを含む典型的なメッセージ200について説明する。図示の通り、カスタマイズ済警報信号は1つ又は複数のフィールドを含んでよく、ここでは、テキストメッセージフィールド210、画像フィールド220、着信音フィールド230及び機械的振動フィールド240を含んでいる。例えば、テキストメッセージフィールド210は発信移動端末23のユーザの名前(例えば、”ジャック・スミス”)を含みうる。同様に、画像フィールド220は発信移動端末23のユーザの写真又はユーザに関する画像を含みうる。着信音フィールド230は、市販の数多くの着信音のいずれかを含みうる。機械的振動フィールド240は、受信移動端末25が発信移動端末23から通信を受信した際に振動すべきかどうかの指標を含みうる。機械的振動はまた、市販の数多くの振動信号のいずれかであってもよい。メッセージ200は例示目的で与えられたものであり、本発明の実施形態はこの構成に限定されないことは理解されよう。
【0029】
再び図1A〜図1Cを参照して、送信されたカスタマイズ済警報信号は、1つ又は複数の受信移動端末25の受信器46で受信されるであろう。受信されたカスタマイズ済警報信号は、受信移動端末25に保存されうる。本発明のある実施形態において、プロセッサ42は、受信移動端末25のユーザから、発信移動端末23に関連付けされたカスタマイズ済警報信号を保存するための許可を取得するように構成されうる。例えば、受信されたカスタマイズ済警報信号は、受信移動端末25の例えばメモリ38に保存されて良い。本発明のある実施形態において、受信されたカスタマイズ済警報信号はメモリ38内の連絡先リスト39に、発信移動端末23のユーザと関連付けられた連絡先エントリとともに保存されうる。
【0030】
図3を参照して、本発明のある実施形態に係る、カスタマイズ済警報信号を含んだ典型的な連絡先リスト300について説明する。図示の通り、連絡先リスト300は複数のフィールド、連絡先エントリ番号フィールド310、連絡先名フィールド320、連絡先番号フィールド330及びカスタマイズ済警報信号フィールド340を含んでいる。具体的には図3に示すように、連絡先エントリ番号1に対しては、919-870-9970のジャック・スミス用で、ジャックのカスタマイズ済警報信号は彼の名前である”ジャック”、”エレクトロ”という名前の着信音及び機械的振動(”vive”)を含んでいる。さらに、連絡先エントリ番号2に対しては、516-628-0018のジェーン・ドゥ用で、ジェーンのカスタマイズ済警報信号は、彼女の名字”ドゥ”、”ブルース”という名前の着信音及び写真(例えばジェーンの写真)を含んでいる。連絡先エントリ番号3からnまでについても同様である。図3の連絡先リスト300は例示目的のためだけに与えられており、本発明の実施形態はこの構成に限定されるべきものではない。
【0031】
再度図1A〜図1Cを参照して、発信移動端末23の送信器44は、受信移動端末25との通信のための要求を送信しうる。受信移動端末25の受信器46はこの要求を受信するであろう。また、受信移動端末25においてカスタマイズ済警報信号が活性化されるであろう。なお、図1A及び図1Bにおいて、カスタマイズ回路27はプロセッサ42と別のものとして記載されているが、本発明の実施形態はこのような構成に限定されない。例えば、本発明の範囲を逸脱すること無しに、カスタマイズ回路27はその少なくも一部がプロセッサ42に含まれうる。
【0032】
図4から図7を参照して、本発明のある実施形態に係るカスタマイズ回路27を含んだ携帯電気機器の動作について説明する。図4を参照して、動作は、発信携帯電気機器に関連付けされた警報信号をカスタマイズするブロック400から開始される。上述の通り、カスタマイズ済警報信号は、テキストメッセージ、画像、機械的な振動、ビデオクリップ及び/又はオーディオクリップなどを含みうる。カスタマイズ済警報信号は発信携帯電気機器から受信携帯電気機器へ送信されうる(ブロック410)。カスタマイズ済警報信号は、本発明の範囲を逸脱することなくMMS、SMS及び/又はEMSメッセージによって送信されうる。発信携帯電気機器に関連付けされたカスタマイズ済警報信号は、受信携帯電気機器で保存されうる(ブロック420)。
【0033】
図5を参照して、動作は、発信携帯電気機器に関連付けされた警報信号をカスタマイズするブロック500から開始される。発信携帯電気機器において、1つ又は複数の受信携帯電気機器が、複数の連絡先リストエントリから選択されうる(ブロック505)。カスタマイズ済警報信号は、発信携帯電気機器から、選択された受信携帯電気機器へ送信されうる(ブロック510)。1つ又は複数の受信携帯電気機器のユーザが、カスタマイズ済警報信号の保存を許可したかどうか判断する(ブロック515)。もし1つ又は複数の受信携帯電気機器のユーザがカスタマイズ済警報信号の保存を許可しなかったとすると、その特定の受信携帯電気機器に関する処理は終了し、動作はブロック505から繰り返される。
【0034】
一方、ユーザが許可を与えた場合、発信携帯電気機器に関連付けされたカスタマイズ済警報信号は、受信携帯電気機器で保存されうる(ブロック520)。本発明のある実施形態において、カスタマイズ済警報信号は発信携帯電気機器のユーザに関連付けられた連絡先リストエントリとともに保存される。発信携帯電気機器と受信携帯電気機器との間での通信要求が開始される(ブロック530)。この要求は受信携帯電気機器で受信され(ブロック540)、受信携帯電気機器のユーザはカスタマイズ済警報信号を用いて警報される(ブロック550)。
【0035】
図6を参照して、動作は、発信携帯電気機器に関連付けされた警報信号をカスタマイズするブロック600から開始される。カスタマイズ済警報信号は1つ又は複数の受信携帯電気機器へ送信されうる(ブロック610)。受信携帯電気機器のユーザがカスタマイズ済警報信号を用いて警報されることが可能となるよう、発信携帯電気機器と受信携帯電気機器との間の通信のための要求が開始される(ブロック620)。
【0036】
図7を参照して、動作は、受信携帯電気機器において、発信携帯電気機器に関連付けされたカスタマイズ済警報信号を発信携帯電気機器から受信するブロック725から開始される。発信携帯電気機器に関連付けされたカスタマイズ済警報信号は、受信携帯電気機器で保存されうる(ブロック735)。
【0037】
図1から図7に関して簡単に説明したように、本発明の実施形態は、カスタマイズ回路を含む携帯電気機器を提供する。カスタマイズ回路は、発信携帯電気機器用の警報信号をカスタマイズするように構成されうる。送信器はカスタマイズ済警報信号を1つ又は複数の受信携帯電気機器へ送信する様に構成されうる。受信携帯電気機器は、カスタマイズ済警報信号の保存を選択しても、選択しなくても良い。従って、発信携帯電気機器と、カスタマイズ済警報信号を保存している受信携帯電気機器との間での通信が開始されると、受信携帯電気機器はカスタマイズ済警報信号を用いて警報されるであろう。このように、本発明の実施形態に係るカスタマイズ回路を含んだ携帯電気機器は、呼の発信者に、カスタマイズ済警報信号を通じて自分の個性を表現可能とすることにより、携帯電気機器の体感(experience)をより独自化することを可能にする。さらに、本発明の実施形態に係る携帯電気機器は、着信音及び画像のさらなる共用を促進しうるとともに、公共エリアにおける警報信号の更なる差別化を実現しうる。
【0038】
図面及び明細書において、本発明の典型的かつ例示的な実施形態を説明してきた。また、特定の用語を用いたけれども、それらは総称的かつ説明的な意味で用いられており、特許請求の範囲で説明される本発明の範囲を制限する目的はない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1A】本発明のある実施形態に係る移動端末及び、典型的な基地局送受信器を模式的に示す図である。
【図1B】本発明のある実施形態に係る発信移動端末及び、典型的な基地局送受信器を模式的に示す図である。
【図1C】本発明のある実施形態に係る受信移動端末及び、典型的な基地局送受信器を模式的に示す図である。
【図2】本発明のある実施形態に係る、カスタマイズ済警報信号のフィールドを含んだ典型的なメッセージを示す図である。
【図3】本発明のある実施形態に係る、カスタマイズ済警報信号を含んだ典型的な連絡先リストを示す図である。
【図4】本発明のある実施形態に係る携帯電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態に係る携帯電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明のさらに別の実施形態に係る携帯電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のある実施形態に係る携帯電子機器の動作を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電気機器の動作方法であって、
発信携帯電気機器に関連付けられた警報信号をカスタマイズするステップと、
カスタマイズ済警報信号を少なくとも1つの受信携帯電気機器へ送信するステップと、
前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を前記少なくとも1つの受信携帯電気機器において保存するステップ、
とを有することを特徴とする方法。
【請求項2】
さらに、
前記発信携帯電気機器において通信の要求を開始するステップと、
前記受信携帯電気機器において前記要求を受信するステップと、
前記受信携帯電気機器のユーザに前記カスタマイズ済警報信号を用いて警報するステップと、
を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記保存するステップに先立って、前記受信携帯電気機器のユーザから、前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号の保存するための許可を得るステップをさらに有し、
前記保存するステップが、前記許可が得られたなら前記カスタマイズ済警報信号を保存するステップを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記保存するステップが、前記カスタマイズ済警報信号を前記発信携帯電気機器に関連付けられた連絡先リストエントリとともに保存するステップをさらに有することを特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記カスタマイズ済警報信号が、テキストメッセージ、画像、機械的振動、ビデオクリップ及びオーディオクリップの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記送信するステップが、前記カスタマイズ済警報信号を複数の受信携帯電気機器へ送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記カスタマイズするステップに引き続き、前記発信携帯電気機器に関連付けられた受信携帯電気機器の連絡先リストから、複数の受信携帯電気機器を選択するステップを有することを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記カスタマイズ済警報信号を送信するステップが、前記カスタマイズ済警報信号を含んだ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、拡張メッセージシステム(EMS)メッセージ及びマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージの少なくとも1つを送信するステップを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
携帯電気機器の動作方法であって、
発信携帯電気機器に関連付けられた警報信号をカスタマイズするステップと、
カスタマイズ済警報信号を受信携帯電気機器へ送信するステップと、
前記受信携帯電気機器のユーザが前記カスタマイズ済警報信号を用いて警報されることが可能なように、前記発信携帯電気機器と前記受信携帯電気機器との間の通信の要求を開始するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記カスタマイズ済警報信号が、テキストメッセージ、画像、機械的振動、ビデオクリップ及びオーディオクリップの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記送信するステップが、前記カスタマイズ済警報信号を複数の受信携帯電気機器へ送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項12】
前記カスタマイズするステップに引き続き、前記発信携帯電気機器に関連付けられた受信携帯電気機器の連絡先リストから、複数の受信携帯電気機器を選択するステップを有することを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記カスタマイズ済警報信号を送信するステップが、前記カスタマイズ済警報信号を含んだ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、拡張メッセージシステム(EMS)メッセージ及びマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージの少なくとも1つを送信するステップを有することを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項14】
携帯電気機器の動作方法であって、
発信携帯電気機器に関連付けられたカスタマイズ済警報信号を、受信携帯電気機器において前記発信携帯電気機器から受信するステップと、
前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を、前記受信携帯電気機器において保存するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項15】
前記保存するステップに先立って、前記受信携帯電気機器のユーザから、前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を保存するための許可を得るステップをさらに有し、
前記保存するステップが、前記許可が得られたなら前記カスタマイズ済警報信号を保存するステップを有することを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記保存するステップが、前記受信携帯電気機器に関連付けられた連絡先リストエントリとともに前記カスタマイズ済警報信号保存するステップをさらに有することを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項17】
さらに、
前記受信携帯電気機器において前記発信携帯電気機器からの通信要求を受信するステップと、
前記カスタマイズ済警報信号を用いて前記通信の前記受信携帯電気機器のユーザに警報するステップと、
を有することを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項18】
携帯電気機器であって、
発信携帯電気機器に関連付けられた警報信号をカスタマイズするように構成されたカスタマイズ回路と、
カスタマイズ済警報信号を受信携帯電気機器へ送信するとともに、前記カスタマイズ済警報信号を用いて前記受信携帯電気機器のユーザが警報されることが可能なように前記発信携帯電気機器から前記受信携帯電気機器へ通信のための要求を送信するように構成された送信器と、
を有することを特徴とする携帯電気機器。
【請求項19】
前記カスタマイズされた警報信号は、前記発信携帯電気機器と関連付けられた連絡先リストエントリと保存されることを特徴とする請求項18記載の携帯電気機器。
【請求項20】
前記カスタマイズ済警報信号が、テキストメッセージ、画像、機械的振動、ビデオクリップ及びオーディオクリップの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項18記載の携帯電気機器。
【請求項21】
前記送信器がさらに、前記カスタマイズ済警報信号を複数の受信携帯電気機器へ送信するように構成されることを特徴とする請求項18記載の携帯電気機器。
【請求項22】
前記複数の受信携帯電気機器が、前記発信携帯電気機器に関連付けられた受信携帯電気機器の連絡先リストから選択されることを特徴とする請求項21記載の携帯電気機器。
【請求項23】
前記送信器がさらに、前記カスタマイズ済警報信号を含んだ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、拡張メッセージシステム(EMS)メッセージ及びマルチメディアメッセージサービス(MMS)メッセージの少なくとも1つを送信するように構成されることを特徴とする請求項18記載の携帯電気機器。
【請求項24】
携帯電気機器であって、
発信携帯電気機器に関連付けられたカスタマイズ済警報信号を、前記発信携帯電気機器から受信する受信器と、
前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を保存するように構成されたメモリと、
を有することを特徴とする携帯電気機器。
【請求項25】
前記受信携帯電気機器のユーザから、前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を前記メモリへ保存するための許可を取得するように構成されたプロセッサをさらに有し、
前記メモリが、前記許可が得られたなら前記カスタマイズ済警報信号を保存するように構成されることを特徴とする請求項24記載の携帯電気機器。
【請求項26】
前記メモリが、前記発信携帯電気機器に関連付けられた連絡先リストエントリとともに前記カスタマイズ済警報信号を保存するように構成されることを特徴とする請求項25記載の携帯電気機器。
【請求項27】
前記受信器がさらに、前記発信携帯電気機器からの通信要求を受信するように構成され、
前記受信携帯電気機器が、前記発信携帯電気機器に関連付けられた前記カスタマイズ済警報信号を用いて前記通信の前記受信携帯電気機器のユーザに警報するように構成されたプロセッサをさらに有することを特徴とする請求項24記載の携帯電気機器。
【請求項28】
前記カスタマイズ済警報信号が、テキストメッセージ、画像、機械的振動、ビデオクリップ及びオーディオクリップの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項24記載の携帯電気機器。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2008−500792(P2008−500792A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527187(P2007−527187)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/039370
【国際公開番号】WO2005/120040
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】