説明

携帯電話機の自動転送システム、携帯電話機及び携帯電話機の自動転送方法

【課題】 携帯電話機の無駄な消費電力を削減しつつ連続待ち受け時間を長くする。
【解決手段】 携帯電話網104を有する携帯電話機101と所定の電話機(固定電話機)102とを有する携帯電話機の自動転送システムである。自動転送システムは、携帯電話機101と電話機102とが所定の位置範囲内にあることを自動的に認識する認識手段と、携帯電話機101と電話機102とが所定の位置範囲内にあると認識された場合に、携帯電話機101の間欠待ち受け周期を長くして、携帯電話網104を介して携帯電話機101から電話機102に自動的に着信転送を行う自動転送手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機の自動転送システム、携帯電話機及び携帯電話機の自動転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は小型、軽量のものが望まれており、使用するバッテリー容量に限界があるため、連続使用時間の長くするには、その消費電力を下げることが課題となる。一方、携帯電話機と携帯電話網は、いつでもどこでも誰とでもコミュニケーションがとれるように利便性を重視して設計している。一般に利便性と消費電流は、トレードオフの関係にあり、利便性を重視すると、消費電流を犠牲しなければならい。
【0003】
しかし、昨今の携帯電話機と固定電話機の融合(FMC)の流れや、携帯電話機を複数台所有するユーザの増加傾向を考えると、利便性を失わずに、消費電流を削減できる余地がある。
【0004】
例えば、現行の日本のWCDMA網では、間欠待ち受け周期は2.56秒となっているが、ユーザが移動していない静止時で、特に自宅や会社など固定電話機をはじめとする代替の通信手段がある場合に、必ずしも携帯電話機は、通常の2.56秒周期の待ち受けをして、無駄な電力を消費する必要はない。
【0005】
携帯電話機の連続待ち受け時間は、間欠待ち受け周期に依存している。間欠待受け周期以外の他条件が同じであれば、間欠待ち受け周期を長くした分だけ、携帯電話機の連続待ち受け時間を延ばすことが可能となる。
【0006】
ここで、一般に、間欠待ち受け周期は、オペレータが決定する携帯電話網から指定される。もし、携帯電話機が、前述したオペレータが指定する間欠待ち受け周期を無視して、独自に間欠待ち受け周期を長くすると、ページングを取得できず、着信できなくなってしまう。すなわち、携帯電話側で間欠待ち受け周期を決定することができないため、間欠待ち受けの周期を長くして、携帯電話機の連続待ち受け時間を長くすることは不可能であった。
【0007】
これに関連する技術として、例えば、再公表特許WO2006/103763号公報(特許文献1)、特開2005−184263号公報(特許文献2)、特開平8−149562号公報(特許文献3)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】再公表特許WO2006/103763号公報
【特許文献2】特開2005−184263号公報
【特許文献3】特開平8−149562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上述した課題を解決するための技術を提供することにあり、携帯電話機の無駄な消費電力を削減しつつ連続待ち受け時間を長くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、携帯電話網を有する携帯電話機と所定の電話機とを有する携帯電話機の自動転送システムであって、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを自動的に認識する認識手段と、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあると認識された場合に、前記携帯電話機の間欠待ち受け周期を長くして、前記携帯電話網を介して前記携帯電話機から前記電話機に自動的に着信転送を行う自動転送手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、所定の電話機に対して自動転送を行う携帯電話機であって、
前記電話機が所定の位置範囲内にあることを自動的に認識する認識手段と、
前記電話機が所定の位置範囲内にあると認識された場合に、間欠待ち受け周期を長くして、前記電話機に自動的に着信転送を行う自動転送手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、携帯電話網を有する携帯電話機と所定の電話機とを有する携帯電話機の自動転送方法であって、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを自動的に認識し、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあると認識された場合に、前記携帯電話機の間欠待ち受け周期を長くして、前記携帯電話網を介して前記携帯電話機から前記電話機に自動的に着信転送を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、携帯電話機の無駄な消費電力を削減しつつ連続待ち受け時間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムの構成について説明する。
【0017】
第1の実施の形態の一例として、携帯電話機の代替手段として、自宅やオフィスにて固定電話機に転送設定可能な場合について説明する。
【0018】
第1の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムは、携帯電話機101、固定電話機102、携帯電話基地局103、携帯電話網104、HLR105、メールサーバ106、固定電話網107、携帯電話網104の回線交換器108、109、携帯電話網107の回線交換機110を有する。
【0019】
ここで、携帯電話機101と固定電話機102は、近い場所(例えば、同じ部屋の中)にあり、ユーザは携帯電話機101、固定電話機102を自由に使用可能な状況にある。また、携帯電話機101及び携帯電話網104は、着信転送機能を有している。
【0020】
図2は、本発明の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0021】
まず、携帯電話機101のユーザは携帯電話機101にて、着信転送条件を設定する。
【0022】
図2において、転送機能無効(ステップ201)/有効(ステップ207)とは、代替手段としての着信転送可能な固定電話機102に自動で転送設定を行う機能が有効状態/無効状態になっていることを意味している。
【0023】
また、転送設定有効(ステップ216)/無効(ステップ208)は、着信転送が有効/無効状態であることを示している。すなわち、転送機能が有効とは、着信転送設定が自動で有効/無効に切り替わる状態あることを示し、転送機能が無効とは、着信転送設定が自動で行われない状態(自動での着信転送設定はしないが、手動で従来どおりの着信転送設定は可能である状態)であることを示している。
【0024】
ユーザは、転送先の設定をして、転送機能を1回だけ有効にすれば、その後、特に設定をする必要はなく、代替手段がある場所では、自動で着信転送設定が有効となり、代替手段がない場所では、自動で着信転送設定が無効となる。
【0025】
着信転送条件は、携帯電話機の利用者が、着信転送をする代替手段である固定電話機102があり、着信転送を行いたい場所(例えば、自宅やオフィス)で、通常待ち受け中に、転送機能を有効にする設定するメニューにて転送機能を有効にする設定をする(ステップ202)。
【0026】
現在場所で転送機能を有効に設定をする(ステップ202)と、携帯電話機101は、圏内か否かの判定を行い(ステップ203)、圏内の場合には、転送番号入力設定(ステップ204)となる。
【0027】
転送番号入力(ステップ204)後に、現在待ち受け中の携帯電話基地局103のセル認識番号(以下、Cell IDという)と、携帯電話機101が認識している周辺基地局のCell IDを携帯電話機101の内部不揮発メモリ(図示せず)に記憶する(ステップ205)。具体的には、位置登録セル103aと周辺セル103b(図1参照)のCell IDを携帯電話機101の内部不揮発メモリに保存する。このようにして、転送機能が有効となる(ステップ207)。
【0028】
そして、携帯電話機101は、待ち受けしている携帯電話基地局103のCell ID(現在位置登録しているCell ID)と内部不揮発メモリに記憶されているCell IDが一致した場合に(ステップ210)、タイマー1を起動する(ステップ211)。
【0029】
そして、タイマー1が満了する(ステップ214)まで、待ち受け中の携帯電話機101のCell IDが変わらず(位置登録セル103aが変更されず)(ステップ212)、また、携帯電話機101のユーザが、携帯電話機101のキー操作や開閉操作を行わない場合及び充電中でない場合(ステップ213)、間欠待ち受け周期を長く(Long)して(ステップ215)、転送設定を有効にする(ステップ216)。
【0030】
転送設定が有効となっている間に、携帯電話機101に着信がかかると、携帯電話網104のHLR105にて着信転送を登録済の固定電話102に行う。
【0031】
ここで、携帯電話機101は、従来よりも長い間欠待ち受け周期中は、位置登録しているCell IDを監視して(ステップ218)、別のCell IDへ移動を検知する(位置登録セルの変更)と、タイマー2を起動する(ステップ219)。
【0032】
そして、タイマー2が満了するまで(ステップ222)、Cell IDがもとのCell IDに戻らない場合(位置登録セルのCell IDが転送設定有効時のCell IDに戻らない場合)は(ステップ221)、携帯電話機101のユーザが代替手段である固定電話機103がない場所へ移動したと判断して、間欠待ち受け周期を通常状態に戻して(ステップ224)、転送設定を自動で無効に変更する(ステップ208)。
【0033】
また、転送設定中で携帯電話機101のCell IDが変わらない場合も、携帯電話機101のユーザが携帯電話機101のキー操作や開閉操作を行った場合や携帯電話機101が充電中の場合(ステップ217、220)も、転送設定を自動で無効に変更する(ステップ208)。
【0034】
尚、間欠待ち受け周期を長い状態から通常状態に戻す際に(ステップ224)、転送設定中にメールやSMSを取り逃している可能性があるため、自動でメールサーバ106にメール着信の問い合わせを行う(ステップ223)。
【0035】
本発明の第1の実施の形態の基本的構成は上記の通りであるが、着信代替手段である固定電話機102が近くにあることをより精度よく自動認識できる手段として、携帯電話機101に搭載されているGPSや加速度センサーを利用しても良い。
【0036】
Cell IDに加えて、GPSや加速度センサーを利用することで、ユーザの行動を、Cell IDだけの場合よりも、より精度よく把握できる。このため、不要な着信転送の有効/無効設定回数を減らせて消費電力をさらに削減できる。また、ユーザが着信機会を逸するリスクも減らすことができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
まず、図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムの構成について説明する。
【0038】
本発明の第2の実施の形態は、その基本的構成は上記第1の実施の形態と同じであるが、着信代替手段として、固定電話機102(図1参照)でなく第2の携帯電話機を利用することが上記第1の実施の形態と異なる。
【0039】
昨今、携帯電話機を複数台持ち歩くユーザが増えており、着信可能の携帯電話機が複数台、互いに十分近くにあり、1台のみで着信できればユーザが不便とならない場合は、1台の携帯電話機のみを通常待ち受けとして残す。そして、残りの携帯電話機を前記1台の携帯電話機へ着信転送設定し、間欠待ち受け周期を長くして、連続待ち受け時間を長くすることが可能となる。
【0040】
第2の実施の形態に係る携帯電話機の自動転送システムは、第1の携帯電話機301、第2の携帯電話機302、第1の携帯電話機301に対して携帯電波を送受信する携帯電話基地局303、第2の携帯電話機302に対して携帯電波を送受信する携帯電話基地局304、第1の携帯電話網305、第1の携帯電話網305に接続されたメールサーバ306、HLR307、回線交換器308、309、第2の携帯電話網310、第2の携帯電話網310に接続された回線交換器311、312を有する。
【0041】
ここで、転送設定をする第1の携帯電話機301と転送先の第2の携帯電話機302とがお互いに近くにあることは、両方の携帯電話機301、302に搭載されているブルートゥースを利用することで認識される。
【0042】
図4は、本発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【0043】
図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0044】
まず、第1の携帯電話機301のユーザは携帯電話機301にて、着信転送条件を設定する。
【0045】
図4において、転送機能無効(ステップ401)/有効(ステップ407)とは、代替手段としての着信転送可能な第2の携帯電話機302へ自動で転送設定を行う機能が有効状態/無効状態になっていることを意味している。
【0046】
また、転送設定有効(ステップ416)/無効(ステップ408)は、着信転送が有効/無効状態であることを示している。すなわち、転送機能が有効とは、着信転送設定が自動で有効/無効に切り替わる状態あることを示し、転送機能が無効とは、着信転送設定が自動で行われない状態(自動での着信転送設定はしないが、手動で従来どおりの着信転送設定は可能である状態)であることを示している。
【0047】
ユーザは、転送先の設定をして、転送機能を1回だけ有効にすれば、その後、特に設定をする必要はなく、代替手段がある場所では、自動で着信転送設定が有効となり、代替手段がない場所では、自動で着信転送設定が無効となる。
【0048】
着信転送条件は、携帯電話機の利用者が、着信転送をする代替手段である第2の携帯電話機302があり、着信転送を行いたい場所で、通常待ち受け中に、転送機能を有効にする設定するメニューにて転送機能を有効にする設定をする(ステップ402)。
【0049】
現在場所で転送機能を有効に設定をする(ステップ402)と、第1の携帯電話機301は、代替手段としての第2の携帯電話機302をブルートゥースで検出可能か否かの判定を行い(ステップ403)、検出可能な場合には、転送番号入力設定(ステップ404)となる。
【0050】
転送番号入力(ステップ404)後に、ブルートゥースで検出した装置識別番号を第1の携帯電話機301の内部不揮発メモリ(図示せず)に記憶する(ステップ405)。このようにして、転送機能が有効となる(ステップ407)。
【0051】
そして、第1の携帯電話機301は、内部不揮発メモリに記憶されている装置識別番号をブルートゥースで検出した場合に(ステップ410)、タイマー3を起動する(ステップ411)。
【0052】
このように、第1の携帯電話機301は、待ち受け中に搭載されているブルートゥースで第2の携帯電話機302を検知すると(ステップ410)、タイマー3を起動し(ステップ411)、間欠待ち受け周期を長く(Long)して(ステップ415)、第2の携帯電話機302への転送設定を行う(ステップ416)。
【0053】
第1の携帯電話機301の転送設定が有効となっている間に、第1の携帯電話機301に着信がかかると、第1の携帯電話網303のHLR307にて着信転送を登録済の第2の携帯電話機302に行う。
【0054】
転送設定中の第1の携帯電話機301は、周期の長い間欠待ち受け中は、搭載されているブルートゥースで第2の携帯電話機302を監視(内部不揮発メモリに保存されている装置識別番号をブルートゥースで検出可能か否かを判定する)して(ステップ418、421)、第2の携帯電話機302が検知できなくなるとタイマー4を起動する(ステップ419)。
【0055】
そして、タイマー4が満了するまで、第2の携帯電話機302を再検知できない場合は、待ち受け周期を通常設定に戻し(ステップ424)、第2の携帯電話機302の転送設定を無効にする(ステップ408)。
【0056】
転送設定が有効で、第2の携帯電話機302を検知できる状況でも、ユーザが第1の携帯電話機301のキー操作や開閉操作を行った場合や充電中は(ステップ417、420)、第1の携帯電話機301の転送設定は無効にする(ステップ408)。
【0057】
また、間欠待ち受け周期を長い状態から短い状態へ変更した場合は(ステップ424)、第1の携帯電話機301は、転送設定中にメールやSMSを取り逃している可能性があるため、自動でメールサーバ306(図3参照)にメール着信の問い合わせを行う(ステップ423)。
【0058】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態においては、着信の代替手段がある場合に、携帯電話機の間欠待ち受け周期を長くすることで、携帯電話機の連続待ち受け時間を長くすることができる。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【符号の説明】
【0060】
101 携帯電話機
102 固定電話機
103 携帯電話基地局
104 携帯電話網
105 HLR
106 メールサーバ
107 固定電話網
108 回線交換器
109 回線交換器
110 回線交換器
301 第1の携帯電話機
302 第2の携帯電話機
303 携帯電話基地局
304 携帯電話基地局
305 第1の携帯電話網
306 メールサーバ
307 HLR
308 回線交換器
309 回線交換器
310 第2の携帯電話網
311 回線交換器
312 回線交換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話網を有する携帯電話機と所定の電話機とを有する携帯電話機の自動転送システムであって、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを自動的に認識する認識手段と、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあると認識された場合に、前記携帯電話機の間欠待ち受け周期を長くして、前記携帯電話網を介して前記携帯電話機から前記電話機に自動的に着信転送を行う自動転送手段とを有することを特徴とする携帯電話機の自動転送システム。
【請求項2】
前記認識手段は、前記携帯電話機が待ち受け中に位置登録している基地局のセル認識番号を使用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項3】
前記認識手段は、前記携帯電話機に搭載されているGPSを利用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項4】
前記認識手段は、前記携帯電話機に搭載されている加速度センサーを利用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項5】
前記電話機は、固定電話機又は他の携帯電話機であることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項6】
前記電話機が前記他の携帯電話機である場合に、前記認識手段は、前記携帯電話機及び前記他の携帯電話機に搭載されているブルートゥースを利用して、前記携帯電話機と前記他の携帯電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項7】
前記間欠待ち受け周期を長い状態から通常の状態に戻した際に、自動的にメールサーバにメール着信の問合せをする問合せ手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯電話機の自動転送システム。
【請求項8】
所定の電話機に対して自動転送を行う携帯電話機であって、
前記電話機が所定の位置範囲内にあることを自動的に認識する認識手段と、
前記電話機が所定の位置範囲内にあると認識された場合に、間欠待ち受け周期を長くして、前記電話機に自動的に着信転送を行う自動転送手段とを有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項9】
前記認識手段は、待ち受け中に位置登録している基地局のセル認識番号を使用して、前記電話機が所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
【請求項10】
前記認識手段は、搭載されているGPSを利用して、前記電話機が所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
【請求項11】
前記認識手段は、搭載されている加速度センサーを利用して、前記電話機が所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
【請求項12】
前記電話機は、固定電話機又は他の携帯電話機であることを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
【請求項13】
前記電話機が前記他の携帯電話機である場合に、前記認識手段は、搭載されているブルートゥースを利用して、前記他の携帯電話機が所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項11に記載の携帯電話機。
【請求項14】
前記間欠待ち受け周期を長い状態から通常の状態に戻した際に、自動的にメールサーバにメール着信の問合せをする問合せ手段を有することを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載の携帯電話機。
【請求項15】
携帯電話網を有する携帯電話機と所定の電話機とを有する携帯電話機の自動転送方法であって、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを自動的に認識し、
前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあると認識された場合に、前記携帯電話機の間欠待ち受け周期を長くして、前記携帯電話網を介して前記携帯電話機から前記電話機に自動的に着信転送を行うことを特徴とする携帯電話機の自動転送方法。
【請求項16】
前記携帯電話機が待ち受け中に位置登録している基地局のセル認識番号を使用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機の自動転送方法。
【請求項17】
前記携帯電話機に搭載されているGPSを利用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機の自動転送方法。
【請求項18】
前記携帯電話機に搭載されている加速度センサーを利用して、前記携帯電話機と前記電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機の自動転送方法。
【請求項19】
前記電話機は、固定電話機又は他の携帯電話機であることを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機の自動転送方法。
【請求項20】
前記電話機が前記他の携帯電話機である場合に、前記携帯電話機及び前記他の携帯電話機に搭載されているブルートゥースを利用して、前記携帯電話機と前記他の携帯電話機とが所定の位置範囲内にあることを認識することを特徴とする請求項19に記載の携帯電話機の自動転送方法。
【請求項21】
前記間欠待ち受け周期を長い状態から通常の状態に戻した際に、自動的にメールサーバにメール着信の問合せをすることを特徴とする請求項15から20のいずれか1項に記載の携帯電話機の自動転送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−23779(P2011−23779A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164410(P2009−164410)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】