説明

携帯電話機を用いたICタグ探索システム

【課題】携帯電話機を用いて、各所持品に付設したICタグを容易に探索することのできるICタグ探索システムを提供する。
【解決手段】無線ICタグ4(4−1〜4−3・・・)と、標準的な通信機能及び無線ICタグ4と交信するリーダー機能を有する携帯電話機1と、無線ICタグ4を付ける対象物の品名と探索時に呼び出された無線ICタグ4を識別するための表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを携帯電話機毎に格納したデータベースサーバー33と、携帯電話機1からインターネット経由で自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納したアプリケーションサーバー32と、無線ICタグリーダー部14とよりなり、無線ICタグ探索時には、携帯電話機1で探索対象物の品名を指定することにより、無線ICタグリーダー部14に、該当する無線ICタグ探索用信号を発生する機能を備えたICタグ探索システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機とICタグを用いて物品の現在位置を探索するICタグ探索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば自宅やオフィスにおいて、車のキー、自宅のキー、重要な書類ケース、財布等を無造作に置いた場合、その置いた場所を失念して、いろいろ探し回ることがある。特に、外出する直前など、あわてて探しても、なかなか見つからない場合がある。
【0003】
特許文献1には、ICタグの識別子を検出する検出部を備え、所持品とそれに付されたICタグの識別子とを対応付けて登録しておき、前記ICタグの識別子を無線通信により前記検出部で検出し、検出されなかったICタグの識別子に対応する所持品を忘れ物として検出して報知する忘れ物防止機能付き携帯電話機であって、利用者が出かける際に、入力部からの指示により設定モードに移行し、前記無線通信の通信範囲より狭い範囲でICタグの識別子を検出し、検出されたICタグの識別子を携帯する所持品として設定する忘れ物防止機能付き携帯電話機が開示されている。
【0004】
特許文献2には、整理対象物を識別するための識別情報を記憶する記憶手段、及び、外部から誘導されて発生した電力により前記識別情報を無線で発信する発信手段を備える識別用タグと、前記発信手段に電力を発生させる誘導を行う誘導手段、及び、前記識別用タグから識別情報を無線で受信する受信手段を備える携帯型取得装置と、この携帯型取得手段が受信した前記識別情報毎に仮想整理対象物を設定し、前記識別情報を前記受信手段が受信した順に前記仮想整理対象物を並べて表示すると共に、前記各仮想整理対象物がいずれの前記整理対象物を示しているかを示す識別表記を前記識別情報に基づき表示する表示装置とを備えた探索システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−140550号公報
【特許文献2】特開2007−99441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の方法で無線ICタグと交信させるためには、パソコン、リーダー、PDA(携帯情報端末)の装置や付属するソフトウェアが必要となり個人で簡単に使用できない。
また、前掲の特許文献1に開示された携帯電話機においては、当日携帯すべき物を予め携帯電話機に設定しておき、出かける前にテーブルの上にその物をまとめて並べておき、携帯電話機から電波を発すると、テーブル上の物と携帯電話機に設定した物とを照合して、忘れ物がないかどうかをチェックするものであるため、既に着ていく衣服のポケット内に入れている物や、バッグ内の物までも一旦テーブル上に並べる必要があり、使用が面倒である。ユーザーは、単に、無いものを探したいだけである。
【0007】
特許文献2に開示された探索システムにおいては、外部からアンテナに誘導されて発生した電力により作動するICタグを書籍などに取り付けておけば、携帯電話機からの探索信号によりICタグが信号を返信するので、カバーなどをして外部からは識別不能な書籍でも探査することができ、また電池などの消耗する電源を要しないため、長期保管している書籍でもいつでも容易に探すことができるものである。しかし、探索したい書籍に近づかないと探し出すことができず、探したいものがどこにあるかを探し当てることは難しいという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、携帯電話機を用いて、各所持品に付設したICタグを容易に探索することのできるICタグ探索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の第1の構成の携帯電話機を用いたICタグ探索システムは、探索の対象となる対象物に付される無線ICタグと、インターネット通信機能および標準的なワイヤレス信号送受信機能並びに前記無線ICタグと交信するリーダー機能を有する携帯電話機と、前記無線ICタグを付ける対象物の品名と探索時においてその呼び出された無線ICタグを識別するための発光やブザー等の表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを前記携帯電話機のユーザー毎に格納したデータベースサーバーと、前記携帯電話機から、インターネットを経由して前記データベースサーバーの自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納したアプリケーションサーバーと、前記携帯電話機からのダウンロード要求により前記データベースサーバーおよび前記アプリケーションサーバーから前記携帯電話機にダウンロードされたアプリケーションと前記タグ識別情報を格納する記憶手段、前記無線ICタグと交信する信号を生成する制御部、前記制御部からの送信信号を無線通信信号に変調するとともに次のアンテナ部からの通信信号を復調する無線通信部、及び前記無線ICタグに対する無線信号の送受信を行うアンテナ部を有するタグリーダー手段とよりなり、無線ICタグ探索時においては、前記携帯電話機のアプリケーション呼び出し機能により予めデータベース化された無線ICタグリストを前記携帯電話機の表示画面に呼び出し、その表示画面から探索したい対象物の品名を指定することにより、前記タグリーダー手段に、該当する無線ICタグ探索用信号を発生する機能を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
この第1の構成においては、通常の携帯電話機のインターネット通信機能を利用して通信可能なデータベースサーバーには、ユーザー毎にそのような無線ICタグを付ける対象物の品名と、それに対応する探索信号と探索したときにLEDを発光させるか、ブザー音を鳴らせるか等の表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを備えている。また、アプリケーションサーバーには、携帯電話機から、インターネットを経由して前記データベースサーバーの自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納している。また、そのアプリケーションは、無線ICタグに関するタグ識別情報を設定する機能を備えている。その設定は、携帯電話機の画面において確認しながら行うことができる。このような無線ICタグの設定、変更、削除の操作は、携帯電話のメニューから随時行うことができる。
【0011】
設定が終わると、携帯電話を操作して探索画面から探したい対象物を選択してボタンを押すと、その対象物に該当する探索信号が電波信号として携帯電話機のリーダー部から送信される。この探索信号を受けた対象物に付設されている無線ICタグは、予め設定された表示(LEDの色や点滅方法やブザーの鳴動音の種類等)により存在を報知する。これにより、ユーザーは探索したい対象物の所在を見つけることができる。
【0012】
本発明の第2の構成は、前記タグリーダー手段は前記携帯電話機に内蔵されている無線ICタグリーダー部であることを特徴とする。
この第2の構成では、携帯電話機自体に無線ICタグリーダー機能を備えることにより、機能を拡張した新機種の携帯電話機を提供することができる。
【0013】
本発明の第3の構成は、前記タグリーダー手段はリーダー機能を有しない携帯電話機本体の外に外部ユニット化された無線ICタグリーダーユニットであり、この無線ICタグリーダーユニットと前記携帯電話機との間を、標準的な通信・接続機能により信号の授受を行うことを特徴とする。
この第3の構成では、既存の携帯電話機を用いて、無線ICタグ機能を新たに追加したい場合に無線ICタグリーダーユニットをストラップのように外付けして機能拡張することができる。
【0014】
本発明の第4の構成は、前記データベースサーバーへのタグ識別情報登録、更新時に、前記無線ICタグのそれぞれに割り当てられた固有のIDを用い、そのIDと、当該無線ICタグが付される対象物の品名とを紐付けすることにより、多数の無線ICタグの識別を行うようにしたことを特徴とする。
この第4の構成では、無線ICタグ毎に付された固有のIDを用いることにより、世界にただ一つのIDとなり、他の無線ICタグを誤探索することがなく、正確な探索を行うことができる。
【0015】
本発明の第5の構成は、前記データベースサーバーは、前記アプリケーションのダウンロードをした携帯電話機の所有者が契約している携帯電話キャリヤに対し、代行課金情報を送信する機能を備えていることを特徴とする。
この第5の構成では、本システムの運営を行うデータベースサーバーの管理者は、携帯電話のキャリヤと契約をして、使用料を電話料金に付加する形で課金することにより、運営費用および利益をキャリヤから受け取ることができる。
【0016】
但し、携帯電話機に無線ICタグ交信リーダー機能がない場合は、タグリーダーを携帯電話に外付けユニット化する。この場合、携帯電話が標準的に備えている通信・接続機能を仲介してタグリーダーユニットに、携帯電話機にダウンロードした識別情報を送信する。このタグリーダーユニットは、携帯電話機にストラップのように取り付け、探索時に、携帯電話機とリーダーユニット間で通信・接続することにより、本発明の機能を実行することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、探索の対象となる対象物に付される無線ICタグと、インターネット通信機能および標準的なワイヤレス信号送受信機能並びに前記無線ICタグと交信するリーダー機能を有する携帯電話機と、前記無線ICタグを付ける対象物の品名と探索時においてその呼び出された無線ICタグを識別するための発光やブザー等の表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを前記携帯電話機のユーザー毎に格納したデータベースサーバーと、前記携帯電話機から、インターネットを経由して前記データベースサーバーの自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納したアプリケーションサーバーと、前記携帯電話機からのダウンロード要求により前記データベースサーバーおよび前記アプリケーションサーバーから前記携帯電話機にダウンロードされたアプリケーションと前記タグ識別情報を格納する記憶手段、前記無線ICタグと交信する信号を生成する制御部、前記制御部からの送信信号を無線通信信号に変調するとともに次のアンテナ部からの通信信号を復調する無線通信部、及び前記無線ICタグに対する無線信号の送受信を行うアンテナ部を有するタグリーダー手段とよりなり、無線ICタグ探索時においては、前記携帯電話機のアプリケーション呼び出し機能により予めデータベース化された無線ICタグリストを前記携帯電話機の表示画面に呼び出し、その表示画面から探索したい対象物の品名を指定することにより、前記タグリーダー手段に、該当する無線ICタグ探索用信号を発生する機能を備えたことにより、携帯電話機を用いて、各所持品に付設した無線ICタグを、LED発光やブザー音等により容易に探索することのできるICタグ探索システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態1,2における無線ICタグリーダー部または無線ICタグリーダーユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における対象物の品名、表示方法、IDを登録する手順の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における無線ICタグの探索の手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
図1は本発明の実施の形態1を示すブロック図である。図1において、実施の形態1に係るICタグ探索システムは、携帯電話機1と、インターネット通信網2と、管理装置3と、無線ICタグ4−1〜4−3・・・・よりなっている。
【0020】
携帯電話機1には、携帯電話機としての一般的な通話機能、インターネット通信機能、赤外線通信あるいはBluetooth(登録商標)通信機能等の標準的なワイヤレス信号送受信機能あるいはUSB接続による標準的な有線信号送受信機能の動作を司る携帯OS11と、本発明に係る物品探索機能を動作させるアプリケーションを格納する記憶領域12と、無線ICタグの製造時に付与されている唯一無二の識別番号と無線ICタグとを紐付けしたID記憶領域13と、無線ICタグリーダー機能を格納した無線ICタグリーダー部14とを備えている。
【0021】
管理装置3は、無線ICタグを付ける対象物の品名と探索時においてその呼び出された無線ICタグを識別するための発光やブザー等の表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを携帯電話機のユーザー毎に格納したデータベースサーバー33と、携帯電話機から、インターネット2を経由してデータベースサーバー33の自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納したアプリケーションサーバー32と、ファイアウォールを含むWEBサーバー31を備えている。
データベースサーバー33には、無線ICタグ4−1〜4−3・・・・を付する対象物の品名、表示の種類、無線ICタグ4−1〜4−3・・・・の固有のIDを紐付けしたテーブルが、ユーザー(携帯電話機)毎に格納されている。アプリケーションサーバー32には、前記テーブルの設定、更新、削除手順と探索手順を表すアプリケーションが格納されている。
【0022】
この実施の形態1は、無線ICタグ機能を新たに備えた新機種の携帯電話機の構成を示している。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態2を示すブロック図である。図2において、実施の形態2に係るICタグ探索システムは、携帯電話機5と、外付けの無線ICタグリーダーユニット6と、インターネット通信網2と、管理装置3と、無線ICタグ4−1〜4−3・・・・よりなっている。
【0024】
携帯電話機5には、携帯電話機としての一般的な通話機能、インターネット通信機能、赤外線通信あるいはBluetooth(登録商標)通信機能等の標準的なワイヤレス信号送受信機能あるいはUSB接続による標準的な有線信号送受信機能の動作を司る携帯OS51と、本発明に係る物品探索機能を動作させるアプリケーションを格納する記憶領域52と、無線ICタグの製造時に付与されている唯一無二の識別番号と無線ICタグとを紐付けしたID記憶領域53とを備えている。
【0025】
無線ICタグリーダーユニット6は、携帯電話機5に標準的に備わっている赤外線通信またはBluetooth(登録商標)通信あるいはUSB接続による標準的な有線信号通信を介して、携帯電話機5と通信可能である。
【0026】
この実施の形態2は、既存の携帯電話機を用いて、無線ICタグ機能を新たに追加したい場合に無線ICタグリーダーユニット6をストラップのように外付けして使用できるようにしたものである。
【0027】
図3は、本実施の形態1,2における無線ICタグリーダー部14または無線ICタグリーダーユニット6の構成を示すブロック図であり、電源部21と、CPU部22と、無線IC部23と、アンテナ24とを有している。電源部21は、携帯電話機1内蔵の場合は携帯電話機本体のバッテリーを使用し、無線ICタグリーダーユニット6の場合は充電型電池を使用するか、ループアンテナに誘導される高周波電流を整流して直流電源として利用するか、USB接続の場合は携帯電話機1内蔵のバッテリーを使用する。
【0028】
CPU部22は、指定するタグのIDを書き込むID記憶領域22aと、他タグの無線制御、他タグへの送信命令、ID不一致のときにタグへの送信命令を出す無線制御部22bと、PC、携帯電話や他タグとのデータのやりとりや件数カウントを行うデータ管理部22cと、LEDやブザーなどの外部装置への出力を行う出力制御部22dとを備えている。
【0029】
無線IC部23は、アンテナ24を介して電波を受信して無線制御部22bに信号を出力したり、無線制御部22bを介してアンテナ24へ外部に対する情報を送信したりする機能を有する。
【0030】
アンテナ24は、無線IC部23に接続され、無線ICタグ4−1〜4−nに探索信号を送信し、あるいは無線ICタグ4−1〜4−nからの応答信号を受信する。
【0031】
図4は、データベースサーバー33にアクセスして携帯電話機1,5により無線ICタグ4−1〜4−nと対象物の品名、表示方法を紐付けする手順を示す説明図である。
【0032】
まず、携帯電話機1,5からWEBサーバー31を経由してアプリケーションサーバー32にアクセスし、本発明の探索システムを実行するための物品探索WEBアプリケーションをダウンロードする。このアプリケーションを用いて、物品探索用データベースを作成する。なお、データベースは、管理装置3のデータベースサーバー33に格納する。
【0033】
次いで、対象物の品名、表示方法、IDを登録する。登録時には、設定画面が携帯電話機1,5のディスプレイに表示されるので、その表示画面から品名を入力する。主な品名は候補名が表示されるので、その中から選択する。次いで、表示方法の番号を入力する。例えば、1:赤LED、2:ブザー、3:黄LED等である。そして、無線ICタグのIDを入力する。このIDは、無線ICタグの製造時に付けられた固有の英数字からなる符号であり、画面で入力内容を確認したら、「登録」ボタンを押して登録を完了する。変更、削除のときは携帯電話機1,5のスクロールキー(↑↓)で探索したい品名の行にカーソルを移動し、「削除」ボタンを押す。
【0034】
物品探索時の手順を図5を参照して説明する。携帯電話機1,5のアプリケーションメニューから物品探索WEBアプリケーションを選択すると、図5のような探索クリストが携帯電話機1,5のディスプレイに表示される。携帯電話機1,5のスクロールキー(↑↓)で探索したい品名の行にカーソルを移動し、探したい物品であればOKボタンを押す。これにより、無線ICタグリーダー部14または無線ICタグリーダーユニット6に探索したい品物のIDがセットされ、無線ICタグ4−1〜4−nと交信が始まる。
【0035】
無線ICタグ4−1〜4−nのうち、自分のIDと一致した無線ICタグは、LED点灯(点滅)やブザー音を鳴らすことにより、所在を探索者に報知する。なお、各無線ICタグに応答機能があれば、携帯電話機1,5のディスプレイ画面で、探したい品物が近くにあることを点滅などで知ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、個人が大切にして探す必要のある品物や書類など、納骨堂の骨壺、ガソリンスタンドにおける車の所有者の識別、書庫における本の所在、立体駐車場の車の場所等、各種の分野において利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 携帯電話機
11 携帯OS
12 記憶領域
13 ID記憶領域
14 無線ICタグリーダー部
2 インターネット通信網
3 管理装置
31 WEBサーバー
32 アプリケーションサーバー
33 データベースサーバー
4−1〜4−3・・・・ 無線ICタグ
5 携帯電話機
51 携帯OS
52 記憶領域
53 ID記憶領域
6 無線ICタグリーダーユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
探索の対象となる対象物に付される無線ICタグと、
インターネット通信機能および標準的なワイヤレス信号送受信機能並びに前記無線ICタグと交信するリーダー機能を有する携帯電話機と、
前記無線ICタグを付ける対象物の品名と探索時においてその呼び出された無線ICタグを識別するための発光やブザー等の表示の種類を含む識別情報とを紐付けしたタグ識別情報を含むデータベースを前記携帯電話機のユーザー毎に格納したデータベースサーバーと、
前記携帯電話機から、インターネットを経由して前記データベースサーバーの自己のデータベースにアクセスするアプリケーションを格納したアプリケーションサーバーと、
前記携帯電話機からのダウンロード要求により前記データベースサーバーおよび前記アプリケーションサーバーから前記携帯電話機にダウンロードされたアプリケーションと前記タグ識別情報を格納する記憶手段、前記無線ICタグと交信する信号を生成する制御部、前記制御部からの送信信号を無線通信信号に変調するとともに次のアンテナ部からの通信信号を復調する無線通信部、及び前記無線ICタグに対する無線信号の送受信を行うアンテナ部を有するタグリーダー手段とよりなり、
無線ICタグ探索時においては、前記携帯電話機のアプリケーション呼び出し機能により予めデータベース化された無線ICタグリストを前記携帯電話機の表示画面に呼び出し、その表示画面から探索したい対象物の品名を指定することにより、前記タグリーダー手段に、該当する無線ICタグ探索用信号を発生する機能を備えたことを特徴とする携帯電話機を用いたICタグ探索システム。
【請求項2】
前記タグリーダー手段は前記携帯電話機に内蔵されている無線ICタグリーダー部である請求項1記載のICタグ探索システム。
【請求項3】
前記タグリーダー手段はリーダー機能を有しない携帯電話機本体の外に外部ユニット化された無線ICタグリーダーユニットであり、この無線ICタグリーダーユニットと前記携帯電話機との間を、標準的な通信・接続機能により信号の授受を行うことを特徴とする
請求項1記載のICタグ探索システム。
【請求項4】
前記データベースサーバーへのタグ識別情報登録、更新時に、前記無線ICタグのそれぞれに割り当てられた固有のIDを用い、そのIDと、当該無線ICタグが付される対象物の品名とを紐付けすることにより、多数の無線ICタグの識別を行うようにした請求項1から3のいずれかの項に記載のICタグ探索システム。
【請求項5】
前記データベースサーバーは、前記アプリケーションのダウンロードをした携帯電話機の所有者が契約している携帯電話キャリヤに対し、代行課金情報を送信する機能を備えている請求項1から4のいずれかの項に記載のICタグ探索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−161643(P2010−161643A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2654(P2009−2654)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(507395876)DFテクノシステムズ株式会社 (2)
【出願人】(509009728)
【出願人】(509010012)
【Fターム(参考)】