説明

携行品探索方法および携行品探索システム

【課題】 簡易に携行品を探索することができる携行品探索方法および携行品探索システムを提供する。
【解決手段】 探索対象物である携行品(キーホルダー30、眼鏡40)に対し、アンテナ12およびICチップ13を具備するRFIDタグ10を貼り付けておき、探知機20によりRFIDタグ10と交信してキーホルダー30や眼鏡40を探索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携行品探索方法および携行品探索システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、特許文献1には次の技術が開示されている。眼鏡やキーホルダー(鍵)などの携行品に、
(i)電波や超音波などの無線サーチ信号を受信する小型マイクと、
(ii)小型マイクの出力により光及び音波を発生する応答信号発信手段を励磁する処理回路と、
(iii)この励磁によって光及び音波を発生する応答信号発信手段としての発光素子/スピーカと、
(iv)それらに電力を供給する小型電源と、
を組込み、組込んだ眼鏡やキーホルダー(鍵)に向けて無線サーチ信号を発信できる別体スイッチを設けたシステム構成となっている。
【特許文献1】特開2000−207655号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記システムでは、探索を行うために携行品に予め上述の(i)〜(iv)を内蔵しなければならない。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、簡易に携行品を探索することができる携行品探索方法および携行品探索システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
携行品探索方法として請求項1に記載の発明によれば、探索対象物である携行品に対し、アンテナおよびICチップを具備するRFIDタグを貼り付けておく。そして、探知機によりRFIDタグと交信して探索対象物である携行品を探索する。
【0005】
これにより、探索対象となりうる携行品に、部品を予め内蔵することなく、既に使用している物品であってもRFIDタグを貼り付けることにより簡易に携行品を探索することができる。
【0006】
ここで、請求項2に記載のように、請求項1に記載の携行品探索方法において前記RFIDタグとしてパッシブ型RFIDタグを用いることにより、電池を不要にすることができ、RFIDタグをより小型軽量化することができる。
【0007】
また、請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の携行品探索方法において、前記探索対象物である携行品にRFIDタグを貼り付けた後において、前記RFIDタグに対応する探索対象物である携行品に関するデータを登録しておき、探索する際に、前記携行品に関するデータを探知機に入力することにより該当するRFIDタグと交信して探索対象物である携行品を探索すると、携行品に関するデータを探知機に入力することにより容易にRFIDタグが貼り付けられた携行品を探索することができる。
【0008】
携行品探索システムとして、請求項4に記載のように、アンテナおよびICチップを具備するとともに、探索対象物である携行品に貼り付けるための粘着部を有するRFIDタグと、前記RFIDタグと交信して前記探索対象物である携行品の所在を知らせる機能を有する探知機と、を備えたものを用いる。
【0009】
これにより、RFIDタグの粘着部を用いてRFIDタグを携行品に貼り付けた後に、携行品を探索するときには、探知機により、RFIDタグと交信して探索対象物である携行品の所在が知らされる。
【0010】
このようにして、探索対象となりうる携行品に、部品を予め内蔵することなく、既に使用している物品であってもRFIDタグを貼り付けることにより簡易に携行品を探索することができる。
【0011】
請求項5に記載のように、請求項4に記載の携行品探索システムにおいて、前記RFIDタグは、ベースフィルムの一方の面においてアンテナが固着されるとともに前記アンテナにICチップが実装され、さらに、前記ベースフィルムにおける前記アンテナの配置面とは反対面側、あるいは、前記アンテナの配置面側に粘着部が形成されていると、よりよい。
【0012】
請求項6に記載のように、請求項4または5に記載の携行品探索システムにおいて、探知機は、探索対象物である携行品の所在を知らせる機器として、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータの少なくともいずれかを備えるものであると、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータの少なくともいずれかで携行品の所在を知らせることができる。
【0013】
請求項7に記載のように、請求項4〜6のいずれか1項に記載の携行品探索システムにおいて前記RFIDタグとしてパッシブ型RFIDタグを用いることにより、電池を不要にすることができ、RFIDタグをより小型軽量化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は本実施形態における携行品探索システムの全体構成図である。携行品探索システムは、RFIDタグ10と、ハンディタイプの探知機(リーダ/ライタ)20を備えている。図2にはRFIDタグ10の平面図を示す。また、図2のA−A断面を図3に示す。
【0015】
図2,3を用いてRFIDタグ10について説明する。
RFIDタグ10は樹脂製ベースフィルム11の上面に金属薄膜よりなるアンテナ12が固着されている。アンテナ12としてループアンテナを用いており、樹脂製ベースフィルム11にループ状の金属導体がパターニングされてアンテナを構成している。ループアンテナ12の上にはICチップ13が実装されている。ICチップ13にはメモリが設けられている。また、RFIDタグ10として、パッシブ型RFIDタグを用いている。即ち、ICチップ13には整流回路が形成されており、アンテナ12で受けた電波をICチップ13において整流してDC電圧を取り出して電源として用いる。これにより、電池が不要になる。
【0016】
また、樹脂製ベースフィルム11の上面には色付きの樹脂フィルム14が配置され、この色付きの樹脂フィルム14によりアンテナ12およびICチップ13が覆われている。この樹脂フィルム14の表面に所望の印刷を施してもよい(例えば、利用者の名前を印刷する等)。フィルム11,14およびアンテナ12は可撓性を有している。
【0017】
さらに、樹脂製ベースフィルム11の下面において接着剤が全面に塗布されており、樹脂製ベースフィルム11の下面に粘着部15が形成された構成となっている。この粘着部15において(接着剤により)、RFIDタグ10を探索対象物である携行品に貼り付けることができるようになっている。特に、RFIDタグ10(フィルム11,14およびアンテナ12)が可撓性を有しているので、曲面にも容易に貼り付けることができる。
【0018】
このように、RFIDタグ10は、アンテナ12およびICチップ13を具備するとともに、探索対象物である携行品に貼り付けるための粘着部15を有している。また、RFIDタグ10は、樹脂製ベースフィルム11の一方の面においてアンテナ12が固着されるとともにアンテナ12にICチップ13が実装されている。さらに、樹脂製ベースフィルム11におけるアンテナ12の配置面とは反対面側に粘着部15が形成されている。なお、粘着部15を、アンテナ12の配置面側、即ち、色付きの樹脂フィルム14の表面に形成してもよい(樹脂フィルム14の表面に接着剤を塗布してもよい)。
【0019】
図1における探知機20の平面図を図4に示す。また、図5には探知機20の下面図を示す。
探知機20は、RFIDタグ10と送受信を行うことができるとともにリーダ/ライタ機能を有している。詳しくは、探知機20は全体構成として箱型をなしており、箱型ボディ21の上面には液晶ディスプレイ22が設置されるとともに、複数のスイッチよりなるスイッチ群23が設置されている。このスイッチ群23により、タグ10への情報の登録や探索を実行させることができるようになっている。箱型ボディ21の下面にはスピーカ24とバイブレータ25が設けられている。液晶ディスプレイ22とスピーカ24とバイブレータ25を用いて探索対象物である携行品が近くにあることを知らせることができるようになっている。ここで、液晶ディスプレイ22による画面表示、スピーカ24からの音の出力、バイブレータ25による振動の発生のいずれを用いるかは利用者がキー操作により選択することができるようになっている。このように、探知機20は、RFIDタグ10と交信して探索対象物である携行品の所在を知らせる機能を有している。
【0020】
次に、このように構成した携行品探索システムの作用について説明する。この説明においては、探索対象物である携行品はキーホルダー30と眼鏡40とする(図1参照)。即ち、携行品としてキーホルダー(鍵がついている)30と眼鏡40を取り上げる。また、RFIDタグ10として、識別番号「1」のRFIDタグ10aと、識別番号「2」のRFIDタグ10bを用いる。
【0021】
まず、図6に示すように、既に使用しているキーホルダー30、及び、RFIDタグ(識別番号1)10aを用意する。そして、図7に示すように、キーホルダー30にRFIDタグ(識別番号1)10aを貼り付ける。
【0022】
その後、探知機(リーダ/ライタ)20のキー操作により登録モードにして、識別番号1のタグ10aに対応するキーホルダー30に関するデータとして「キーホルダー」を入力してRFIDタグ10aのメモリに書き込む。これにより、「キーホルダー」が登録される。これによって、探知機(リーダ/ライタ)20に「キーホルダー」と入力することにより識別番号1のタグ10aを貼り付けたキーホルダー30を探すモードにすることができる。
【0023】
同様に、図1に示すように、眼鏡40のツル41に別のRFIDタグ(識別番号2)10bを貼り付ける。そして、探知機(リーダ/ライタ)20のキー操作により登録モードにして、識別番号2のタグ10bに対応する眼鏡40に関するデータとして「メガネ」を入力してRFIDタグ10bのメモリに書き込む。これにより、「メガネ」が登録される。これによって、探知機(リーダ/ライタ)20に「メガネ」と入力することにより識別番号2のタグ10bを貼り付けた眼鏡40を探すモードにすることができる。
【0024】
このようにして、RFIDタグ10を予め眼鏡やキーホルダーなどの携行品に貼り付けておく。
キーホルダー30(RFIDタグ10aを貼付けた携行品)を紛失した場合、次のようにする。
【0025】
利用者は探知機20のキー操作により「キーホルダー」と入力してキーホルダー30を探すモードにした後に、探索を開始させる。これにより、探知機20からRFIDタグ10に向けて送信波が出力される。そして、図8に示すように、探知機20の電波範囲内にRFIDタグ10aがあると、即ち、キーホルダー30(RFIDタグ10aを貼付けた携行品)が近くにあると、RFIDタグ10aのアンテナ12が送信波を受信してICチップ13において当該送信波を電源として送受信を行うことができるようになる(ICチップ13が励起される)。これにより、RFIDタグ10aから探知機20に対し送信波が出力される。このとき、識別番号1のRFIDタグである旨のデータおよび「キーホルダー」である旨のデータも送られる。RFIDタグ10aからの送信波(応答)を探知機20が受信すると、探知機20において、RFIDタグ10aから応答があったことを確認してキーホルダー30が近くにある旨を知らせる。具体的には、液晶ディスプレイ22による画面表示、スピーカ24からの音の出力、バイブレータ25による振動の発生のいずれかを行う。なお、探知機20とRFIDタグ10との交信距離(電波の届く距離)は例えば2m程度である。
【0026】
同様に、眼鏡40(RFIDタグ10bを貼付けた携行品)を紛失した場合、次のようにする。
利用者は探知機20のキー操作により「メガネ」と入力して眼鏡40を探すモードにした後に、探索を開始させる。これにより、探知機20からRFIDタグ10に向けて送信波が出力される。そして、探知機20の電波範囲内にRFIDタグ10bがあると、即ち、眼鏡40(RFIDタグ10bを貼付けた携行品)が近くにあると、RFIDタグ10bのアンテナ12が送信波を受信してICチップ13において当該送信波を電源として送受信を行うことができるようになる。これにより、RFIDタグ10bから探知機20に対し送信波が出力される。このとき、識別番号2のRFIDタグである旨のデータおよび「メガネ」である旨のデータも送られる。RFIDタグ10bからの送信波(応答)を探知機20が受信すると、探知機20において、RFIDタグ10bから応答があったことを確認して眼鏡40が近くにある旨を知らせる。具体的には、液晶ディスプレイ22による画面表示、スピーカ24からの音の出力、バイブレータ25による振動の発生のいずれかを行う。
【0027】
このように、RFIDタグ10を付けていないキーホルダーや眼鏡を探すのに比べ、キーホルダーや眼鏡にRFIDタグ10を貼り付けて紛失したキーホルダーや眼鏡を探すことにより、探知機(リーダ/ライタ)20が出力できる電波範囲内にある場合、RFIDタグ10が反応し応答してディスプレイ22での表示や音や振動で知らせるため探しやすくなる。
【0028】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)携行品探索方法として、探索対象物である携行品(キーホルダー30、眼鏡40)に対し、アンテナ12およびICチップ13を具備するRFIDタグ10を貼り付けておき、探知機20によりRFIDタグ10と交信して探索対象物である携行品(30,40)を探索するようにした。これにより、探索対象となりうる携行品に、部品を予め内蔵することなく、既に使用している物品であってもRFIDタグ10を貼り付けることにより簡易に携行品を探索することができる。つまり、上記特許文献1においては、探索を行うために携行品に予め上述の(i)〜(iv)を内蔵しなければならない。これに対し、本実施形態においては、応答器としてのマイクや発光素子、および、応答回路としての処理回路を携行品に組み込む(内蔵する)ことなく、簡易に携行品を探索することができる。
【0029】
特に、RFIDタグ10としてパッシブ型RFIDタグを用いており、これにより、電池を不要にすることができ、RFIDタグをより小型軽量化することができる。即ち、上記特許文献1においては小型電池を携行品に組み込んでいたが、本実施形態においては携行品側に電池がなくても携行品を探索することができる。
【0030】
また、探索対象物である携行品(30,40)にRFIDタグ10を貼り付けた後において、RFIDタグ10に対応する探索対象物である携行品(30,40)に関するデータを登録しておき、探索する際に、携行品(30,40)に関するデータを探知機20に入力することにより該当するRFIDタグ10と交信して探索対象物である携行品(30,40)を探索するようにした。具体的には、識別番号1のRFIDタグ10aに対応するキーホルダー30に関するデータとして「キーホルダー」を登録するとともに識別番号2のRFIDタグ10bに対応する眼鏡40に関するデータとして「メガネ」を登録しておき、探索する際に、「キーホルダー」を探知機20に入力することによりRFIDタグ10aと交信してキーホルダー30を探索する。また、探索する際に、「メガネ」を探知機20に入力することによりRFIDタグ10bと交信して眼鏡40を探索する。これによって、携行品(30,40)に関するデータを探知機20に入力することにより容易にRFIDタグ10が貼り付けられた携行品を探索することができる。
【0031】
(2)携行品探索システムとして、アンテナ12およびICチップ13を具備するとともに、探索対象物である携行品(キーホルダー30、眼鏡40)に貼り付けるための粘着部15を有するRFIDタグ10と、RFIDタグ10と交信して探索対象物である携行品(30,40)の所在を知らせる機能を有する探知機20と、を備えている。よって、RFIDタグの粘着部15を用いてRFIDタグ10を携行品(30,40)に貼り付けた後に、携行品(30,40)を探索するときには、探知機20により、RFIDタグ10と交信して探索対象物である携行品(30,40)の所在が知らされる。
【0032】
このようにして、探索対象となりうる携行品(30,40)に、部品を予め内蔵することなく、既に使用している物品であってもRFIDタグ10を貼り付けることにより簡易に携行品を探索することができる。
【0033】
特に、探知機20は、探索対象物である携行品(30,40)の所在を知らせる機器として、ディスプレイ22、スピーカ24、バイブレータ25の少なくともいずれかを備えるものであると、ディスプレイ22、スピーカ24、バイブレータ25の少なくともいずれかで携行品の所在を知らせることができる。
【0034】
なお、上記実施形態では携行品の例としてキーホルダー(鍵)や眼鏡について説明したがこれに限ることなく他の紛失する可能性があるものにRFIDタグ10を貼り付けて探索するようにしてもよい。
【0035】
また、RFIDタグ10のアンテナとしてループアンテナを用いたが他のアンテナ、例えばダイポールアンテナやパッチアンテナを用いてもよい。
また、探知機20はリーダ/ライタ機能を有するものを用いたが、リーダ機能のみを有するものを用いてもよい。
【0036】
また、前記実施形態では探索システム(携行品探索システム)としたが、機密書類(持ち出し禁止対象である物品)にRFIDタグを貼り付けて機密書類持ち出し防止などの防犯に利用してもよい。
【0037】
詳しくは、図9に示すように、保管室内においてキャビネットには機密書類(例えばファイル)50が配置され、当該機密書類50には図2,3を用いて説明したRFIDタグ10が貼り付けられている。一方、当該機密書類50の保管室の出口(出入り口を含む)には検知機(読み取り装置)51が設置されている。この検知機(読み取り装置)51は保管室の出口においてRFIDタグ10と交信することができる。保管室の出口のドアにはドアロック装置53が設けられ、ドアロック装置53におけるロックを解除しないとドアが開かないようになっている。検知機51は、持ち出しを防止する機能として、警報装置(ブザー)52を制御して警報音を出力させる機能と、ドアロック装置53を制御してドアロックを解除させないようにする機能を有している。
【0038】
作用について説明する。
まず、保管室内における機密書類(例えばファイル)50にRFIDタグ10を貼り付けておく。そして、機密書類50を持ち出そうとすると、保管室の出口において検知機51によりRFIDタグ10との交信が行われて、持ち出しが禁止されている機密書類50が持ち出されようとしていることが検出される。検知機51は、この検出に伴って持ち出しを禁止する処理として、警報装置(ブザー)52を制御して警報音を出力させるとともにドアロック装置53を制御してドアロック状態を保持してドアを開けることができないようにする。これによって、警報がなされるとともにドアが開かないため機密書類50を保管室の外部に持ち出すことができない。
【0039】
次に、図9を用いて説明した実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)持ち出し禁止対象である物品(50)に対し、アンテナ(12)およびICチップ(13)を具備するRFIDタグ(10)を貼り付けておき、検知機(51)により前記RFIDタグ(10)と交信して前記持ち出し禁止対象である物品(50)が持ち出されようとしているときには持ち出しを防止するようにしたことを特徴とする持出禁止物品の持出防止方法。
【0040】
これにより、機密書類等の持ち出し禁止対象である物品の持ち出しを防止することができる。
(ロ)アンテナ(12)およびICチップ(13)を具備するとともに、持ち出し禁止対象である物品(50)への接着面(15)を有するRFIDタグ(10)と、
前記持ち出し禁止対象である物品(50)の保管室の出口において設置され、前記RFIDタグ(10)と交信して前記持ち出し禁止対象である物品(50)が持ち出されようとしているときには持ち出しを防止する機能を有する検知機(51)と、
を備えたことを特徴とする持出禁止物品の持出防止システム。
【0041】
これにより、機密書類等の持ち出し禁止対象である物品の持ち出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態における携行品探索システムの全体構成図。
【図2】RFIDタグの平面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】探知機の平面図。
【図5】探知機の下面図。
【図6】携行品探索システムの作用を説明するための平面図。
【図7】携行品探索システムの作用を説明するための平面図。
【図8】携行品探索システムの作用を説明するための平面図。
【図9】持出禁止物品の持出防止システムの全体構成図。
【符号の説明】
【0043】
10…RFIDタグ、11…樹脂製ベースフィルム、12…アンテナ、13…ICチップ、15…粘着部、20…探知機、22…ディスプレイ、24…スピーカ、25…バイブレータ、30…キーホルダー、40…眼鏡。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
探索対象物である携行品(30,40)に対し、アンテナ(12)およびICチップ(13)を具備するRFIDタグ(10)を貼り付けておき、探知機(20)により前記RFIDタグ(10)と交信して前記探索対象物である携行品(30,40)を探索するようにしたことを特徴とする携行品探索方法。
【請求項2】
前記RFIDタグ(10)としてパッシブ型RFIDタグを用いたことを特徴とする請求項1に記載の携行品探索方法。
【請求項3】
前記探索対象物である携行品(30,40)にRFIDタグ(10)を貼り付けた後において、前記RFIDタグ(10)に対応する探索対象物である携行品(30,40)に関するデータを登録しておき、探索する際に、前記携行品(30,40)に関するデータを探知機(20)に入力することにより該当するRFIDタグ(10)と交信して探索対象物である携行品(30,40)を探索するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の携行品探索方法。
【請求項4】
アンテナ(12)およびICチップ(13)を具備するとともに、探索対象物である携行品(30,40)に貼り付けるための粘着部(15)を有するRFIDタグ(10)と、
前記RFIDタグ(10)と交信して前記探索対象物である携行品(30,40)の所在を知らせる機能を有する探知機(20)と、
を備えたことを特徴とする携行品探索システム。
【請求項5】
前記RFIDタグ(10)は、ベースフィルム(11)の一方の面においてアンテナ(12)が固着されるとともに前記アンテナ(12)にICチップ(13)が実装され、さらに、前記ベースフィルム(11)における前記アンテナ(12)の配置面とは反対面側、あるいは、前記アンテナ(12)の配置面側に粘着部(15)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の携行品探索システム。
【請求項6】
前記探知機(20)は、探索対象物である携行品の所在を知らせる機器として、ディスプレイ(22)、スピーカ(24)、バイブレータ(25)の少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項4または5に記載の携行品探索システム。
【請求項7】
前記RFIDタグ(10)としてパッシブ型RFIDタグを用いたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の携行品探索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−227936(P2006−227936A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−41208(P2005−41208)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】