説明

撮影装置、プログラム、情報記憶媒体及び撮影方法

【課題】出来上がりイメージを確認用動画像で確認可能な撮影装置において、撮影時のユーザインターフェースに優れた撮影装置等を提供する。
【解決手段】撮影装置PMは、撮像部198(CR)によって撮影画像又は撮影画像の背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターンや確認用背景画像とを確認用動画像生成部114でリアルタイムに合成して表示し、撮影画像反映領域に応じて、取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置あわせを行い、取り込み画像と背景画像、または複数の取り込み画像を組み合わせて合成画像生成部118で合成画像を生成し、確認用動画像生成部114で、前記撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な位置、回転及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて、背景画像のカット領域、カット領域の配置時の回転及び縮尺の少なくとも1つが異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影装置、プログラム、情報記憶媒体及び撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、CCDカメラ等の撮影部で撮影された被写体の画像を編集してプリントする写真シール製造機(写真印刷装置の一例)が知られている。
【0003】
写真シール製造機では、被写体の画像に編集処理を行い、通常の写真とは異なる自由度の高い写真シールを生成して楽しむことができる。
【0004】
最近では写真シール製造機で生成された写真を携帯電話等に送信するサービスも行われて、撮影して編集した画像を携帯電話等の待ち受け画像等に使用して楽しむこともできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−162719号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記文献1では選択された撮影モードと撮影範囲に対応する「お勧めポーズ」画像を、撮影準備画像記憶部から読み出し、読み出した「お勧めポーズ」画像を、カメラの近傍に設けられ、ライブビュー画像を表示する取り込み画像表示部に表示することで、ユーザが表示された「お勧めポーズ」画像を参考にしてポーズをとり撮影に臨む写真シール販売機が記載されている。しかし「お勧めポーズ」を出すだけででは、出来上がる画像のバリエーションも限られていた。
【0007】
最近では複数の撮影画像を合成して1枚の合成画像(合成写真)を生成し写真シールにする写真シール販売機もある。しかし単に複数の撮影画像を組み合わせるだけでは、ユーザに飽きられてしまうので、バリエーションに富んだ合成画像を提供することが好ましい。
【0008】
例えば異なるポーズ等の被写体を複数回撮影して、複数の撮影画像と背景画像を合成して組み合わせ画像を生成することも行われている。この様な場合、背景画像と現在撮影中の画像を合成した確認用動画像の表示(ライブビュー表示)を行うと、出来上がり画像をイメージしやすくなる。
【0009】
しかし、確認用動画像として背景画像をそのまま表示するだけであると、背景画像の撮影画像反映領域(たとえば枠等で囲われた撮影画像を反映させる領域)の表示される位置はまちまちとなり、表示位置に合わせて、ユーザは立ったりしゃがんだりしなければならなくなる。
【0010】
また撮影画像を回転させて背景画像に貼り付けた状態を確認用動画像(ライブビュー画像)で確認しようとすると、ユーザは姿勢を傾けて撮影しなければならなくなる。
【0011】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、出来上がりイメージを確認用動画像で確認可能な撮影装置において、撮影時のユーザインターフェースに優れた撮影装置、プログラム、情報記憶媒体及び撮影方法が提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)本発明は、撮像部によって撮影された撮影画像に基づき撮影画像を反映させる領域である撮影画像反映領域を少なくとも1つ含む所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する撮影装置であって、撮像部によって撮影中の被写体の撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像とをリアルタイムに合成して表示部に表示するための確認用動画像を生成する確認用動画像生成手段と、所与のタイミングにおける撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を取り込み画像として保持する制御を行う手段と、レイアウトパターンの撮影画像反映領域に応じて、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置合わせの少なくとも1つを行い、1もしくは複数の取り込み画像とレイアウトパターンに対応した背景画像と組み合わせて、または複数の取り込み画像を組み合わせて所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する合成画像生成手段と、を含む。
【0013】
また本発明は、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムに関係する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶(記録)した情報記憶媒体に関する。また本発明は、上記各手段を実行するステップを含む撮影装置の制御方法に関する。
【0014】
ここにおいて撮影装置は、写真撮影装置や写真シール印刷装置でもよいし、撮影機能を搭載した情報機器(携帯電話等の携帯用通信機器や、携帯用ゲーム機や、携帯情報端末や、パーソナルコンピュータ等)でもよいし、例えば電子カメラ等の撮影装置でもよい。
【0015】
レイアウトパターンは少なくとも1つの背景画像反映領域を含む。背景画像反映領域には、撮影画像反映領域に対応した回転や縮尺変更が行なわれ、撮影画像反映領域に対応した形状に切り取られた(マスクされた)取り込み画像が配置される。
【0016】
撮影は、撮影画像反映領域ごとに行うようにしてもよい。確認用動画像は撮影ごとに表示されるようにしてもよい。例えばレイアウトパターンに複数の撮影画像反映領域がある場合には、各撮影画像反映領域の撮影毎に異なる確認用背景画像が表示されてもよい。
【0017】
合成画像生成手段は、レイアウトパターンにおいて今回の撮影画像を反映させる撮影画像反映領域の属性(例えば配置位置、配置時の回転角、配置時の縮尺等)に応じて、前記撮影画像に対して回転、縮尺変更(縮小や拡大)、位置合わせの少なくとも1つを行ってもよい。
【0018】
撮影画像反映領域は背景画像において枠画像で枠取りされた領域でもよい。また撮影画像反映領域と他の領域の境界を示す枠画像等が特に設けられていなくてもよい。
【0019】
背景画像は、模様や枠画像や模様や表示物等を含んでもよいし、透明でもよい。
【0020】
本発明によれば、背景画像反映領域毎に背景画像反映領域に応じた確認用背景画像をもちいた確認用動画像を表示することができる。
【0021】
(2)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記撮影画像反映領域毎に異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。
【0022】
(3)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記取り込み画像と合成される背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。
【0023】
(4)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な角度に応じて前記背景画像の一部と同じ絵柄が回転して配置されている確認用動画像を生成してもよい。
【0024】
例えば背景画像の撮影画像反映領域を含む部分を前記背景画像の一部と同じ絵柄として、撮影時の確認用動画像表示画面(例えばライブビュー画面)において当該絵柄の撮影画像反映領域が傾いていない状態になるように当該絵柄を回転させて配置された確認用動画像を表示することにより、ユーザは背景画像における撮影画像反映領域の角度によって左右に傾いたりすることなく、確認用動画像画面において、背景画像と撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0025】
(5)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記撮影画像反映領域に対する撮影画像反映時の縮尺に応じて前記前記背景画像の一部と同じ絵柄が拡大又は縮小されて配置されている確認用動画像を生成してもよい。
【0026】
(6)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記撮影画像反映領域が確認用背景画像の所定の領域に表示される確認用動画像を生成してもよい。
【0027】
例えば背景画像の撮影画像反映領域を含む部分を前記確認用背景画像に含まれる背景画像の領域として、撮影時の確認用動画像表示画面(例えばライブビュー画面)において当該領域が被写体の目線にあわせた位置にくるように配置された確認用動画像を表示してもよい。
【0028】
例えば撮影画像反映領域が、背景画像の上部と下部にある場合、上部に対応した画像を撮影する場合には背景画像の上部が画面中央部にくるような確認用動画像を表示し、下部に対応した画像を撮影する場合には背景画像の下部が画面中央部にくるような確認用動画像を表示してもよい。
【0029】
このようにするとユーザは背景画像に対する撮影画像反映領域の位置によって立ったりしゃがんだりすることなく撮影を行い、確認用動画像画面において、背景画像と撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0030】
(7)この撮影装置においては、前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、取り込み画像を背景画像に組み合わせる際の回転情報、反映位置情報、縮尺情報の少なくとも1つを含むレイアウト情報が記憶され、前記合成画像生成手段は、前記レイアウト情報に基づき、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更の少なくとも1つを行って前記背景画像と組み合わせるようにしてもよい。
【0031】
(8)この撮影装置においては、前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、確認用動画像の一部として表示する確認用背景画像が記憶された確認用背景画像記憶手段を含み、前記確認用動画像生成手段がレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像として、レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応して記憶されている確認用背景画像を用いるようにしてもよい。
【0032】
この様にするとリアルタイムに確認用背景画像を生成する場合に比べ処理負荷が少なくなる。
【0033】
(9)この撮影装置においては、前記確認用背景画像記憶手段が、前記背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像を記憶していてもよい。
【0034】
(10)この撮影装置においては、前記確認用動画像生成手段が、前記撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な位置、回転及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて、背景画像から確認用背景画像に含まれる背景画像の領域を決定し、当該領域に対して回転及び縮尺の少なくとも1つを行い確認用背景画像を生成して、生成した確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態の写真印刷装置の外観の一例を示す斜視図。
【図2】本実施形態の写真印刷装置の外観の一例を示す斜視図。
【図3】本実施形態の写真印刷装置の外観の一例を示す斜視図。
【図4】本実施形態の写真印刷装置のブロック図の一例。
【図5】本実施の形態のコラージュ画像について説明するための図。
【図6】図6(A)〜(C)は、コラージュ撮影モードにおける撮影手法ついて説明するための図。
【図7】コラージュ撮影モードにおける撮影手法ついて説明するための図。
【図8】コラージュ撮影モードにおける撮影手法ついて説明するための図。
【図9】図9(A)〜(C)は各撮影画像反映領域に対応して表示される確認用背景画像について説明するための図。
【図10】図10(A)(B)は、本実施の形態のレイアウト情報について説明するための図。
【図11】レイアウト情報に基づき取り込み画像を背景画像に配置する手法について説明するための図。
【図12】レイアウト情報に基づき取り込み画像を背景画像に配置する手法について説明するための図。
【図13】本実施の処理の流れを示すフローチャート。
【図14】取り込み画像取得処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図15】合成画像生成処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図16】図16(A)(B)は取り込み画像を示す図。
【図17】撮影画像が回転されて貼り付けられる様子を示す図。
【図18】図18(A)(B)は取り込み画像を示す図。
【図19】取り込み画像が縮小して貼り付けられる様子を示す図。
【図20】コラージュ撮影モードにおける撮影手法ついて説明するための図。
【図21】コラージュ撮影モードにおける撮影手法ついて説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
【0037】
1.撮影装置の構成
図1は、本実施形態の撮影装置PM(画像印刷装置の一例)の外観の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の撮影装置PMは、代価受付部RMと、撮像部CMと、編集操作受付部EMと、写真シール提供部PBとを有する。
【0038】
図1に示す代価受付部RMは、ユーザが本実施形態の撮影装置PMを利用する際に最初に接するものであり、撮影装置PMを利用するための代価を投入するためのものである。
【0039】
図1に示す撮像部CMは、上述した代価受付部RMに対して代価の投入を行ったユーザの画像を撮像するためのものであり、上述した代価受付部RMとは異なる位置に設けられている。本実施形態では撮像部CMは、画像の背景に周囲の景色が写りこまないように、また、撮像されているユーザが周囲から見えないように、シートSTで周囲が覆われている。
【0040】
図2は、本実施形態の撮影装置PMのシートSTを取り除いた状態の外観を、撮像部CMの前面が右正面となるように示した斜視図である。
【0041】
図2に示すように撮像部CMの前面上部には、撮像領域CAに位置するユーザの画像を撮像するカメラCRが設けられている。カメラCRは、例えばCCDカメラ、C−MOSカメラ、又はビデオカメラなどにより実現できる。カメラCRは、被写体を正面方向から撮影するもので、撮像部として機能する。
【0042】
また撮像部CMの前面上部から中部には、撮像領域CAに位置するユーザを照明する撮像用照明部CLが設けられている。この撮像用照明部CLは、カメラCRがユーザの画像の撮像を開始した場合に点灯するように制御される。そして、カメラCRがユーザの画像を撮像している間、ユーザを照明し続けるように制御される。
【0043】
また撮像部CMの前面中部には、撮像領域CAに位置するユーザに対して、カメラCRが撮像している画像を表示する撮像用モニタCMN(表示部の一例)が設けられている。本実施形態ではカメラCRが画像の撮像を開始すると、撮像用モニタCMNは、撮像領域CAに位置するユーザの画像をリアルタイムの動画として表示する。これによりユーザは、カメラCRが撮像しているユーザの画像を撮像用モニタCMNにより確認することができる。撮像用モニタCMNは、ユーザの視点から見下ろす高さに、ユーザに対してその表示画面がほぼ正対するように、筺体に取り付けられている。カメラCRで撮影された映像は撮像用モニタCMNに表示され、ユーザはこの撮像用モニタCMNに表示された映像を見て自身のポーズが適当か否かを確認することができる。
【0044】
また撮像用モニタCMNは、接触位置を検出できるタッチセンサパネルが積層されたタッチパネル式モニタにより構成されており、ユーザが撮像用モニタCMNを触ることにより操作入力を行うことができる。
【0045】
そして、ユーザの画像の撮像が開始されてから所定時間が経過するとユーザの画像の撮像を終了する。そして、撮像領域CAに位置するユーザに対して、編集操作受付部EMの前側の領域である編集領域EA(第3の領域の一例)に移動する案内を行う。
【0046】
図1に示す編集操作受付部EMは、上述した撮像部CMにおいて画像を撮像したユーザが、撮像した画像を編集するための操作を行うためのものであり、上述した撮像部CMとは異なる位置に設けられている。本実施形態では編集操作受付部EMは、編集操作を行っているユーザが周囲から見えないように、シートSTで周囲が覆われている。特に本実施形態では編集操作受付部EMとして、第1の編集操作受付部EM1と第2の編集操作受付部EM2とが設けられている。図3は、本実施形態の撮影装置PMのシートSTを取り除いた状態の外観を、第1の編集操作受付部EM1の前面が右正面となるように示した斜視図である。
【0047】
図3に示すように第1の編集操作受付部EM1の前面中央部には、第1の編集操作受付部EM1の前側の領域である編集領域EA1(第3の領域の一例)に位置するユーザに対して、シールに印刷する静止画として決定した画像を表示しつつ、表示した画像を編集するための操作を受け付けるタッチパネル式の編集用モニタEMNが設けられている。
【0048】
本実施形態では、編集用モニタEMNの左右にそれぞれタッチペンTPが用意されており、ユーザはタッチペンTPの先端を編集用モニタEMNの任意の位置に接触させることにより、決定した画像に合成する線図を描いたり、模様や図柄のテンプレート(スタンプ画像)を選択してこれを画像に配置して、シールに印刷する静止画を編集する。
【0049】
なお本実施形態では、図3に示す第1の編集操作受付部EM1の背面側に、第1の編集操作受付部EM1と同様の構成を有する第2の編集操作受付部EM2が設けられ、第2の編集操作受付部EM2の前側の領域である編集領域EA2(第4の領域の一例)に位置するユーザに対して、シールに印刷する静止画として決定した画像を表示しつつ、表示した画像を編集するための操作を受け付ける。
【0050】
そして、画像の編集操作の受け付けが開始されてから所定時間が経過するか、ユーザの操作により編集操作の終了が選択されると、画像の編集操作の受け付けを終了する。そして、編集領域EA1又は編集領域EA2に位置するユーザに対して、写真シール提供部PB(印刷物提供部の一例)の前側の領域である取出領域PA(第5の領域の一例)に移動するように案内する。
【0051】
そして図3に示すように、第1の編集操作受付部EM1の左側面には、編集された画像をシールに印刷した写真シール(印刷物の一例)をユーザに提供する写真シール提供部PBが設けられている。本実施形態では、取出領域PAに位置するユーザに対して写真シールを提供するように、写真シール提供部PBの前面に写真シール取出口POが設けられている。
【0052】
図4は、本実施形態の撮影装置PMのブロック図の一例である。なお、撮影装置は、図4の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0053】
撮像部198は、被写体を撮影するためのもので、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ、又はビデオカメラなどにより実現できる。
【0054】
操作部160(ポインティングデバイス、レバー、ボタン等)は、ユーザが編集用コンテンツ選択メニューの選択操作や編集操作を行うためのものである。
【0055】
記憶部170(RAM)は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるものである。
【0056】
情報記憶媒体180(CD、DVD、HDD、ROMなどのコンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものである。この情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0057】
ディスプレイ190は画像を表示するものであり、例えば図2の撮像用モニタCMNや編集用ディスプレイ等である。
【0058】
撮像用モニタCMNは、例えばタッチパネル等が用いられ、ディスプレイに表示された入力用のボタンに、ユーザが指を接触させることにより、各種指示入力(例えばコラージュ背景の選択や撮影モードの選択等)を行うことができるように構成されている。
【0059】
編集用ディスプレイとしては、例えば液晶タブレットやタッチパネル等が用いられ、タッチペン(ポインティングデバイスの一例)等の先端をディスプレイ表面に接触させ、文字や図形を描くことにより手書き画像を入力できるようになっている。また予め用意された星マークやハートマーク等のスタンプ画像を選択して、タッチペンの先端をディスプレイ表面に接触させることによりスタンプ画像を入力できるようになっている。
【0060】
音出力部192は音声、ゲーム音などの音を出力するものである。
【0061】
携帯型情報記憶装置194は、ユーザの個人データや編集用のセーブデータなどが記憶されるものである。
【0062】
印刷部195は、撮影された画像を印刷媒体(シール紙、印画紙、プラスチック板又は記録層)に画像を印刷する処理を行う。この場合の印刷方式としては昇華型、熱転写型、インクジェット方式、レーザプリント方式などの種々の方式がある。また印刷用のプリンタとしては、インクジェット式プリンタ、レーザープリンタ、昇華型プリンタ、熱転写型プリンタ、溶融型プリンタ、サーマルプリンタ、印画紙プリンタ、インスタントフィルムプリンタ等を用いるようにしてもよい。
【0063】
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作データやプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、或いは音生成処理などの各種の処理を行う。この場合、処理部100は、記憶部170内の主記憶部172をワーク領域として使用して、各種の処理を行う。この処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)又は
ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラム(ゲームプログラム)により実現できる。
【0064】
処理部100は、コラージュ撮影制御部110、編集処理部120、画像生成部130、音生成部140を含む。
【0065】
編集処理部120は、操作部160からの編集用の入力情報等に基づき、取り込まれた画像やコラージュ撮影制御部110によって生成されたコラージュ画像に対して編集処理を行う。
【0066】
画像生成部130は、撮影や編集の結果に基づいて画像を生成し、ディスプレイ190に出力する。
【0067】
音生成部140は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0068】
コラージュ撮影制御部110は、背景抜き取り画像生成部112、確認用動画像生成部114、取り込み画像保持制御部116、合成画像生成部118を含む。確認用動画像生成部114は、撮像部198によって撮影中の被写体の撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像とをリアルタイムに合成して表示部に表示するための確認用動画像を生成する。また取り込み画像保持部116は、所与のタイミングにおける撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を取り込み画像として保持する制御を行う。合成画像生成部118は、レイアウトパターンの撮影画像反映領域に応じて、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置あわせの少なくとも1つを行い、1もしくは複数の取り込み画像とレイアウトパターンに対応した背景画像とを組み合わせて、または複数の取り込み画像を組み合わせて所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する。また背景抜き取り画像生成部112は、撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を生成する。
【0069】
確認用動画像生成部114は、撮影画像反映領域毎に異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。また確認用動画像生成部114は、前記取り込み画像と合成される背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該一部の画像の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。また確認用動画像生成部114は、前記撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な回転度合いに応じて前記背景画像の一部と同じ絵柄が回転して配置されている確認用動画像を生成してもよい。また確認用動画像生成部114は、撮影画像反映領域に対する撮影画像反映時の縮尺に応じて前記背景画像の一部と同じ絵柄が拡大又は縮小されて配置されている確認用動画像を生成してもよい。また確認用動画像生成部114は、撮影画像反映領域が確認用背景画像の所定の領域に表示される確認用動画像を生成してもよい。
【0070】
また前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、取り込み画像を背景画像に組み合わせる際の回転情報、反映位置情報、縮尺情報の少なくとも1つを含むレイアウト情報が記憶され(例えば記憶部170に記憶されていてもよい)、合成画像生成部118は、レイアウト情報に基づき、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更の少なくとも1つを行って前記背景画像と組み合わせるようにしてもよい。
【0071】
また前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、確認用動画像の一部として表示する確認用背景画像が記憶された確認用背景画像記憶部(例えば記憶部170に記憶されていてもよい)を含み、確認用動画像生成部114は、レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像として、レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応して記憶されている確認用背景画像を用いるようにしてもよい。記憶部170には、前記背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像が記憶されていてもよい。
【0072】
確認用動画像生成手段部114は、撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な位置、回転及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて、背景画像から確認用背景画像に含まれる背景画像の領域を決定し、当該領域に対して回転及び縮尺の少なくとも1つを行い確認用背景画像を生成して、生成した確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成してもよい。
【0073】
通信部196は、インターネットなどのネットワークを介してデータを送信又は受信する処理を行う。より具体的には、通信部196は、カメラの撮影画像により生成されたデータを、ネットワークを介して外部のサーバなどに送信する。このようにすればユーザ(被写体)は、自身が被写体となっている画像のデータを、自分の家のパーソナルコンピュータにサーバからダウンロードすることが可能になる。そしてダウンロードした画像データに基づいて、自分の家のプリンタを用いて、紙やシールに画像を印刷して出力することが可能になる。またユーザが撮影した画像をサーバに保存しておき、撮影装置にダウンロードして印刷して出力することも可能である。
【0074】
この通信部196の機能は、例えば通信用のデバイス(IC)などのハードウェアや、通信用のプログラムなどにより実現できる。なお印刷部195、通信部196のいずれか一方を設けない構成としてもよい。
【0075】
なお本実施形態の撮影装置は、固定された筐体である装置でもよいし、携帯用の装置でもよい。
【0076】
なお本実施形態の撮影装置で撮影される被写体は人間には限定されない。
【0077】
また本実施形態の撮影装置を、ユーザの撮影画像をゲームに使用するようなタイプのゲーム装置に利用することも可能である。即ち本実施形態の撮影装置を、ゲーム装置の画像取り込み装置として機能させることも可能である。
【0078】
2.コラージュ撮影処理
2−1.コラージュ画像
本実施の形態では撮影画像を背景画像と組み合わせてコラージュ画像を生成するコラージュ撮影モードが用意されている。
【0079】
図5は、本実施の形態のコラージュ画像について説明するための図である。
【0080】
本実施の形態のコラージュ画像330は、1又は複数の取り込み画像310、320とコラージュ画像のレイアウトパターンに対応した背景画像300とを組み合わせて作る合成画像である。背景画像300は、模様や絵柄や枠画像(図5の303や305)が付された画像でもよいし、透明な画像でもよい。背景画像は1又は複数の撮影画像反映領域302,304を含む。撮影画像反映領域302,304は取り込み画像310、320を反映させる領域(例えば貼り付ける領域)である。ここで取り込み画像とは、撮影画像でもよいし、撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像でもよい。また撮影画像を左右反転させた画像でもよいし、左右反転させた撮影画像の背景抜き取り画像でもよい。
【0081】
本実施の形態では取り込み画像を回転させたり、拡大縮小させたりして撮影画像反映領域302,304に貼り付けることができる。ここでは取り込み画像310,320を回転させて背景画像300の撮影画像反映領域302,304に貼り付けて、コラージュ画像330の撮影画像反映領域332,334に反映させる例を示している。コラージュ画像の撮影画像反映領域には、取り込み画像310、320を回転させて枠取りした(枠で切り抜いた)画像が貼り付けられている(332,334参照)。枠取りは枠に応じたマスク画像を用意しておいて、マスク画像を用いて取り込み画像の枠外に当たる部分を透明にすること等によって実現することができる。
【0082】
2−2.コラージュ撮影モードにおける撮影手法
図6(A)〜(C)、図7、図8は、コラージュ撮影モードにおける撮影手法について説明するための図である。
【0083】
図6(A)〜(C)は、コラージュ撮影モードにおいて選択可能なサンプル画像を示している。サンプル画像は、作成したいコラージュ画像のレイアウトパターンと出来上がりイメージを示す画像であり、モデルの画像がレイアウトパターンに従って背景画像に合成されている画像である。ユーザは所望のサンプル画像を選択してコラージュ画像を作成することができる。
【0084】
図6(A)は、第1のレイアウトパターンの第1のコラージュサンプル画像210である。第1のコラージュサンプル画像210によって、第1のレイアウトパターンに対応した背景画像212と出来上がりイメージを把握することができる。第1のレイアウトパターンに対応した背景画像212は、撮影画像反映領域214、216を含む。撮影画像反映領域214、216には、サンプルのモデル画像が表示されているが、ここには、図5で説明したように撮影画像(被写体画像)に対応した取り込み画像(図5の310、320等)が貼り付けられる(反映される)。ここで撮影画像反映領域214,216を枠取りするハートマークは回転した状態(背景画像の外枠の長方形の縦の辺に対して基準状態のハートマークが回転した状態)で配置されているため、この撮影画像反映領域214,216には、取り込み画像が回転されて貼り付けられている。
【0085】
図6(B)は、第2のレイアウトパターンを示す第2のコラージュサンプル画像220である。第2のコラージュサンプル画像220によって、第2のレイアウトパターンに対応した背景画像222と出来上がりイメージを把握することができる。第2のレイアウトパターンに対応した背景画像222は、撮影画像反映領域224、226を含む。撮影画像反映領域224、226には、サンプルのモデル画像が表示されているが、ここには例えば図16(A)(B)に示すような取り込み画像(被写体の撮影画像またはその背景抜き取り画像又はそれらを左右反転させた画像)が貼り付けられる(反映される)。ここで撮影画像反映領域224の枠となる長方形(ここでは右上と右下の端が切れた状態の画像である)は回転した状態(背景画像の外枠の長方形の縦の辺に対して基準状態の長方形224が回転した状態)で配置されているため、撮影画像反映領域224には、図17に示すように取り込み画像が回転されて貼り付けられている。
【0086】
図6(C)は、第3のレイアウトパターンの第3のコラージュサンプル画像230である。第3のコラージュサンプル画像230は、背景画像232(箱画像233を含む)と撮影画像反映領域234、236を含む。撮影画像反映領域234、236には、特に枠取りされずにサンプルのモデル画像が表示されているが、ここには、例えば図18(A)(B)に示すような取り込み画像が貼り付けられる(反映される)。ここで撮影画像反映領域234と撮影画像反映領域236は取り込み画像を貼り付ける際の縮尺が異なっているので、図19に示すように、撮影画像反映領域236に取り込み画像が縮小されて貼り付けられる。
【0087】
図7、図8は、第1のコラージュサンプル画像が選択された場合の撮影画面(撮影時に図1の撮像用モニタCMNに表示される画像について説明するための図である。第1のコラージュサンプル画像は2つの撮影画像反映領域を有するため、各撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影するために、少なくとも2回の撮影が行われる。
【0088】
図7は1回目の撮影画面200−1(第1の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影する際の撮影画面)の様子を示している。撮影画面200−1の向かって左上には、コラージュサンプル画像210−1が表示されている。ユーザはこれを見ることによってこれから撮影する画像の出来上がりイメージを想像してポーズをとることができる。なおコラージュサンプル画像210−1には2つの撮影画像反映領域があるが、1回目の撮影時には第1の撮影画像反映領域214−1に反映させる被写体画像を撮影するので、第1の撮影画像反映領域214−1に対応する部分を他の領域とは異なる表示態様で表示する構成としてもよい。例えば第1の撮影画像反映領域214−1を通常表示とし他の領域を網かけ状態や半透明状態で表示してもよい。
【0089】
250−1は1回目の撮影時のライブビュー画像(確認用動画像の一例)である。ライブビュー画像250−1には、第1の撮影画像反映領域214−1に対応した確認用背景画像252が表示されている。そして確認用背景画像252の撮影画像反映領域254には、現在撮影中の被写体画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像がリアルタイムの動画像として表示される。
【0090】
背景抜き取り画像は、例えば撮影画像を左右反転させて生成するようにしてもよい。このようにすると背景抜き取り画像が正面に鏡がある場合と同じような画像となるので、(ユーザの正面にカメラ及び表示部がある場合には、)このようにするほうがユーザの位置や方向感覚と合っていて、位置合わせが行いやすい。
【0091】
背景抜き取り画像は、抜き取り色を背景として撮像部で撮影中の被写体の画像を現在画像として取り込んで、現在画像から抜き取ることで背景部分を抜き取った画像をリアルタイムに生成してもよい。
【0092】
抜き取り色の抜き取り処理は、例えばクロマキー処理で実現してもよいし、マスク処理で実現してもよい。クロマキーとは画像の中からある特定色(抜き取り色)をもつ領域を抜き出し、そこに他の画像を埋め込む手法である。なお他の画像を埋め込む手法としては、特定色をもつ領域のα値(透明度を表す値とする)を1にして、他の画像と半透明合成(例えばαブレンディング処理)を行うことにより実現することができる。
【0093】
マスク処理とは画像の特定の領域(本発明の場合には抜き取り色の領域)の画素値をすべて1にして、他の部分をすべて0にしたマスク画像を作成し、このマスク画像の0の部分には画像Aを、マスク画像の1の部分には画像Bを埋め込むことにより両画像を合成する手法である。
【0094】
ここで第1の撮影画像反映領域214−1に対応した確認用背景画像252は予め用意しておいてもよいし、第1のレイアウトパターンの背景画像に基づきリアルタイムに生成してもよい。
【0095】
レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像は、背景画像の一部を切り取り回転させて表示画面の所定位置に貼り付けた画像でもよい。撮影時の確認用動画像表示画面(例えばライブビュー画面)において背景画像の撮影画像反映領域が被写体の目線にあわせた位置にくるように回転、位置あわせ、縮小、又は拡大された背景画像の一部を含む確認用背景画像を表示してもよい。
【0096】
ここで第1の撮影画像反映領域214−1は背景画像の左上付近の領域であるが、確認用背景画像252では、第1の撮影画像反映領域に対応する領域254は、確認用背景画像252の中央付近に表示されている。ここで被写体が通常の姿勢でカメラに正対した状態で被写体がライブビュー画像の中央付近に表示されると仮定すれば、ユーザは通常の姿勢でカメラに正対することによりユーザの画像をハート型の枠に収めることができる。従ってユーザは背景画像の第1の撮影画像反映領域214−1の位置に合わせて体を左上方向に向ける必要はなく、コラージュ画像撮影時に使い勝手のよいユーザインターフェースを提供することができる。
【0097】
また背景画像の第1の撮影画像反映領域214−1はハート型の枠が傾いた状態であるが、確認用背景画像252ではハート型の枠は傾かない状態で表示されている(背景画像の外枠が傾いたイメージで表示されている)。この様に本実施の形態ではコラージュサンプル画像210−1に示すように撮影画像を所定の回転角θだけ回転させて撮影画像反映領域に反映させる場合(214参照)には、250−1に示すようにライブビュー画像において背景画像の方が所定の回転角θとは逆向きに傾いた状態で表示される。
【0098】
従ってユーザは通常の状態でカメラに正対することで、傾かない状態のハート型の枠に自身の画像を納めることができるため、撮影時に体を傾けなくても、ライブビュー画像で、背景画像と撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0099】
図8は2回目の撮影画面200−2(第2の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影する際の撮影画面)の様子を示している。撮影画面200−2の例えば向かって左上には、コラージュサンプル画像210−2が表示されている。ユーザはこれを見ることによってこれから撮影する画像の出来上がりイメージを想像してポーズをとることができる。なおコラージュサンプル画像210−2には2つの撮影画像反映領域があるが、2回目の撮影時には第2の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影するので、第2の撮影画像反映領域216−2に対応する部分を他の領域とは異なる表示態様で表示する構成としてもよい。例えば第2の撮影画像反映領域216−2を通常表示とし他の領域を網かけ状態や半透明状態で表示してもよい。
【0100】
250−2は2回目の撮影時のライブビュー画像である。ライブビュー画像には、第2の撮影画像反映領域216−1に対応した確認用背景画像256が表示されている。そして背景画像256の撮影画像反映領域に対応する領域258には、現在撮影中の被写体画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像が表示される。
【0101】
背景抜き取り画像は、例えば撮影画像を左右反転させて生成するようにしてもよい。このようにすると背景抜き取り画像が正面に鏡がある場合と同じような画像となるので、(ユーザの正面にカメラ及び表示部がある場合には、)このようにするほうがユーザの位置や方向感覚と合っていて、位置合わせが行いやすい。
【0102】
ここで第2の撮影画像反映領域216−1に対応した確認用背景画像256は予め用意しておいてもよいし、第1のレイアウトパターンの背景画像に基づきリアルタイムに生成してもよい。
【0103】
ここで第2の撮影画像反映領域216−2は背景画像の右下付近の領域であるが、確認用背景画像256では、第2の撮影画像反映領域に対応する領域258は、確認用背景画像256の中央付近に表示されている。ここで被写体が通常の姿勢でカメラに正対した状態で被写体がライブビュー画像の中央付近に表示されると仮定すれば、ユーザは通常の姿勢でカメラに正対することによりユーザの画像をハート型の枠に収めることができる。従ってユーザは背景画像の第2の撮影画像反映領域216−2の位置に合わせて体を右下方向に向ける必要はなく、コラージュ画像撮影時に使い勝手のよいユーザインターフェースを提供することができる。
【0104】
この様に本実施の形態によれば例えば撮影画像反映領域が、背景画像の上部と下部に位置する場合、図7に示すような上部の撮影画像反映領域214−1に対応した画像を撮影する場合には背景画像の上部が中央部にくるようなライブビュー画像が表示され、図8に示すような下部の撮影画像反映領域216−2に対応した画像を撮影する場合には背景画像の下部の撮影画像反映領域付近が中央部にくるようなライブビュー画像が表示される。従って、ユーザは上部の撮影画像反映領域に対応した撮影を行う場合には背伸びし、下部の撮影画像反映領域に対応した撮影を行う場合にはしゃがむ等の動作をしなくてもライブビュー画像において、背景画像と撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0105】
また撮影画像反映領域214−1、216−2はハート型の枠が傾いた状態であるが、確認用背景画像258ではハート型の枠は傾かない状態で表示されている(背景画像の外枠が傾いたイメージで表示されている)。この様に本実施の形態ではコラージュサンプル画像210−1に示すように撮影画像を所定の回転角θだけ回転させて撮影画像反映領域に反映させる場合(214参照)には、250−1に示すようにライブビュー画像において背景画像の方が所定の回転角θとは逆向きに傾いた状態で表示される。
【0106】
従ってユーザは通常の状態でカメラに正対することで、傾かない状態のハート型の枠に自身の画像を納めることができるため、撮影時に体を傾けなくても、ライブビュー画像で、背景画像と撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0107】
図9(A)〜(C)は各撮影画像反映領域に対応して表示される確認用背景画像について説明するための図である。
【0108】
図9(A)の350は第1のレイアウトパターンに対応する背景画像である。図9(B)は、第1のレイアウトパターンの第1の撮影画像反映領域352に対応した第1の確認用背景画像360である。第1の確認用背景画像360は第1のレイアウトパターンに対応する背景画像350の一部(枠357で囲まれる部分で、第1の撮影画像反映領域352を含む領域)を含む画像(図9(A)の353参照)である。第1の確認用背景画像360は、図9(A)の357に示す絵柄を含む。しかし第1の確認用背景画像360における背景画像の一部と同じ絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像350とは異なっている。
【0109】
図9(C)は、第1のレイアウトパターンの第2の撮影画像反映領域354に対応した第2の確認用背景画像370である。第2の確認用背景画像370は第1のレイアウトパターンに対応する背景画像350の一部(枠359で囲まれる部分で、第2の撮影画像反映領域354を含む領域)を含む画像(図9(A)の355参照)である。第2の確認用背景画像370では、図9(A)の355に示す絵柄を含む。しかし第2の確認用背景画像370における背景画像の一部と同じ絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像350とは異なっている。
【0110】
枠357,359で囲まれる部分の絵柄(以下、絵柄357,359という)は、撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な位置、角度及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて決定されるようにしてもよい。
【0111】
またレイアウトパターンが選択された時にレイアウトパターンに対応づけて記憶されている背景画像350を用いて、撮影画像反映領域352,354の背景画像350に対する相対的な位置、角度及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて、絵柄357、359を決定し、当該絵柄357、359に対して回転及び縮尺変更の少なくとも1つを行い確認用背景画像360、370を生成してもよい。
【0112】
また例えば上記手法により、撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像を予め作成しておいて、レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、記憶させておいてもよい。
【0113】
図20、図21は、第3のコラージュサンプル画像が選択された場合の撮影画面(撮影時に図1の撮像用モニタCMNに表示される画像について説明するための図である。第3のコラージュサンプル画像は2つの撮影画像反映領域を有するため、各撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影するために、少なくとも2回の撮影が行われる。
【0114】
図20は1回目の撮影画面600−1(第1の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影する際の撮影画面)の様子を示している。撮影画面600−1の例えば向かって左上には、コラージュサンプル画像610−1が表示されている。ユーザはこれを見ることによってこれから撮影する画像の出来上がりイメージを想像してポーズをとることができる。なお第1のコラージュサンプル画像610−1には2つの撮影画像反映領域があるが、1回目の撮影時には第1の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影するので、第1の撮影画像反映領域614−1に対応する部分を他の領域とは異なる表示態様で表示する構成としてもよい。例えば第1の撮影画像反映領域614−1を通常表示とし他の領域を網かけ状態や半透明状態等で表示してもよい。
【0115】
650−1は1回目の撮影時のライブビュー画像である。ライブビュー画像650−1には、第1の撮影画像反映領域614−1に対応した確認用背景画像652(箱画像が表示された背景画像)が表示されている。そして確認用背景画像652の撮影画像反映領域654に対応する領域には、現在撮影中の被写体画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像が表示される。
【0116】
背景抜き取り画像は、例えば撮影画像を左右反転させて生成するようにしてもよい。このようにすると背景抜き取り画像が正面に鏡がある場合と同じような画像となるので、(ユーザの正面にカメラ及び表示部がある場合には、)このようにするほうがユーザの位置や方向感覚と合っていて、位置合わせが行いやすい。
【0117】
図21は2回目の撮影画面600−2(第2の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影する際の撮影画面)の様子を示している。撮影画面600−2の例えば向かって左上には、コラージュサンプル画像610−2が表示されている。ユーザはこれを見ることによってこれから撮影する画像の出来上がりイメージを想像してポーズをとることができる。なおコラージュサンプル画像610−2には2つの撮影画像反映領域があるが、2回目の撮影時には第2の撮影画像反映領域に反映させる被写体画像を撮影するので、第2の撮影画像反映領域616−2に対応する部分を他の領域とは異なる表示態様で表示する構成としてもよい。例えば第2の撮影画像反映領域616−2を通常表示とし他の領域を網かけ状態や半透明状態で表示してもよい。
【0118】
650−2は2回目の撮影時のライブビュー画像である。ライブビュー画像には、第2の撮影画像反映領域616−2に対応した確認用背景画像656が表示されている。そして確認用背景画像656の撮影画像反映領域に対応する領域658には、現在撮影中の被写体画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像が表示される。
【0119】
背景抜き取り画像は、例えば撮影画像を左右反転させて生成するようにしてもよい。このようにすると背景抜き取り画像が正面にかがみがある場合と同じような画像となるので、(ユーザの正面にカメラ及び表示部がある場合には、)このようにするほうがユーザの位置や方向感覚と合っていて、位置合わせが行いやすい。
【0120】
ここで撮影される画像は、コラージュサンプル画像610−2に示すように、1回目の画像に比べて縮小した状態で撮影画像反映領域に貼り付けられる。このため、2回目のライブビュー画像650−2では1回目のライブビュー画像650−1に比べて箱オブジェクトが大きく表示されている。このためユーザはライブビュー画像において、出来上がり画像における撮影画像の合成イメージを確認することができる。
【0121】
2−3.レイアウト情報とコラージュ画像の合成手法
図10(A)(B)は、本実施の形態のレイアウト情報について説明するための図である。また図11、図12はレイアウト情報に基づき取り込み画像と背景画像を合成する手法について説明するための図である。
【0122】
本実施の形態では、図10(A)に示すようにコラージュ画像のレイアウトパターン410に関連づけて各レイアウトパターンの背景を構成する背景画像データ422を記憶している。背景画像データ422を識別するための背景画像ID420を対応するレイアウトパターン410に関連づけて記憶させるようにしてもよい。
【0123】
またレイアウトパターン410とその撮影画像反映領域430に関連づけて、各撮影画像反映領域430に対応したレイアウト情報を記憶させておいてもよい。反映位置情報440、回転情報450、縮尺情報460、マスク情報470、確認用背景画像580をレイアウト情報として記憶させておいてもよい。反映位置情報440は例えば図11に示すようにレイアウトパターンの背景画像の左上の頂点を原点Oとするローカル座標系において、取り込み画像510の左上の頂点が配置される位置の座標C11、C12で与えるようにしてもよい(図11(A)参照)。また回転情報450は、取り込み画像510を背景画像に配置するときの回転角θ1(例えば取り込み画像510を回転させて510’の状態にして背景画像に配置する場合510と510’の回転角であるθ1)で与えるようにしてもよい(図11(B)参照)。縮尺情報460は、取り込み画像を背景画像に貼り付ける際に、基準画像に対してどの程度の割合で拡大縮小するかを示す値である。例えば背景画像に対して等倍で貼り付ける場合を1とし、縮小して貼り付ける場合を1未満、拡大して貼り付ける場合を1より大きい値で設定してもよい。例えば取り込み像560を基準画像(基準画像は背景画像と同じ大きさであるとする)として、図19に示すようなコラージュ画像を生成する場合には、図12に示すように取り込み画像560を縮小した縮尺変更画像(ここでは縮小画像560’)を貼り付ける。このときの縮尺変更画像に対応する基準画像の割合を縮尺情報として記憶させてもよい。
【0124】
また例えば各撮影画像反映領域に撮影画像を反映させる際に、枠の形状に応じて反映領域を決定する場合には、枠の形状に応じて撮影画像又は取り込み画像から反映領域を特定するためのマスク情報470を記憶させてもよい。マスク情報470は撮影画像の各画素に対応して反映オン/オフを特定するフラグ情報として記憶させてもよい。
【0125】
確認用背景画像480は、撮影画像反映領域毎に用意された画像であり、例えば図9(B)(C)に示すように、背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該一部の画像の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる画像である。例えば前記背景画像に対する前記撮影画像反映領域の相対的な角度に応じて、前記背景画像の一部と同じ絵柄が回転して配置されている画像でもよい。また例えば前記撮影画像反映領域に対する撮影画像反映時の縮尺に応じて前記背景画像の一部と同じ絵柄が拡大又は縮小されて配置されている画像でもよい。又例えば撮影画像反映領域が確認用背景画像の所定の領域に配置されている画像でもよい。
【0126】
図13は本実施の処理の流れを示すフローチャートである。
【0127】
複数のレイアウトパターンのサンプル画像が表示されたレイアウトパターン選択画面を表示し、レイアウトパターン選択画面において、所望のレイアウトパターンの選択入力を受け付ける(ステップS10)。次に選択されたレイアウトパターンに従って、被写体の画像を撮影し、取り込み画像を取得する(ステップS20)。次に選択されたレイアウトパターンに対応したレイアウト情報に基づき、背景画像と取り込み画像を組み合わせて合成画像を生成する(ステップS30)。次に合成画像が表示された編集画面において、編集入力を受け付け(ステップS40)、編集入力に基づき完成画像を生成する(ステップS50)。
【0128】
図14は、図13のステップS20における取り込み画像取得処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【0129】
選択されたレイアウトパターンの撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像を読み出して、当該確認用背景画像と、撮像部で撮影中の被写体の画像から背景部分を抜き取った背景抜き取り画像をリアルタイムに合成してライブビュー画像を生成する(ステップS110)。
【0130】
取り込み画像確定入力があると(ステップS120)、取り込み画像確定入力時の背景抜き取り画像を選択されたレイアウトパターンの撮影画像反映領域に対応した取り込み画像として保持する(ステップS130)。
【0131】
選択されたレイアウトパターンのすべての撮影画像反映領域に対応する被写体画像を撮影するまで、未だ対応する取り込み画像を取得していない撮影画像反映領域について上記ステップS110〜S130の処理を行う(ステップS140)。
【0132】
図15は、図13のステップS30における合成画像生成処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【0133】
選択されたレイアウトパターンの撮影画像反映領域に対応して保持されている取り込み画像を、当該撮影画像反映領域に対応して記憶されている縮尺情報に基づき縮小又は拡大し、当該撮影画像反映領域に対応して記憶されているマスク情報に基づき切り取り、当該撮影画像反映領域に対応して記憶されている回転情報に基づき回転させ、背景画像の当該撮影画像反映領域に対応して記憶されている反映位置に配置する画像合成を行う(ステップS210)。
【0134】
選択されたレイアウトパターンのすべての撮影画像反映領域に対応する取り込み画像を反映させるまで、未だ取り込み画像を反映させていない撮影画像反映領域について上記ステップS210の処理を行う(ステップS220)。
【0135】
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0136】
上記実施の形態では、撮影装置が、業務用の写真印刷装置を例にとり説明したがこれに限られない。例えば、写真撮影装置や写真シール印刷装置でもよいし、撮影機能を搭載した情報機器(携帯電話等の携帯用通信機器や、携帯用ゲーム機や、携帯情報端末や、パーソナルコンピュータ等)でもよいし、例えば電子カメラ等の撮影装置でもよい。
【0137】
また本発明は、業務用ゲームシステム、家庭用ゲームシステム、携帯型ゲームシステム、ゲーム画像を生成するシステムボード等の種々のゲームシステムに適用できる。
【符号の説明】
【0138】
PM 撮影装置、RM 代価受付部、CM 撮像部、EM 編集操作受付部、PB 写真シール提供部、SP スピーカ、RA 受付領域、RMN 受付用モニタ、CI コイン投入口、RL 受付用照明部、MR 鏡MR、BT 撮像移行ボタン、CA 撮像領域、ST シート、CR カメラ、CL 撮像用照明部、CMN 撮像用モニタ、EA 編集領域、EMN 編集用モニタ、TP タッチペン、PA 取出領域、PO 写真シール取出口、100 処理部、110 コラージュ撮影制御部、112 背景抜き取り画像生成部、114 確認用動画像生成部、116 取り込み画像保持制御部、118 合成画像生成部、120 編集処理部、130 画像生成部、140 音生成部、160 操作部、170 記憶部、174 描画バッファ、180 情報記憶媒体、190 ディスプレイ、192 音出力部、194 携帯型情報記憶装置、195 印刷部、196 通信部、198 撮像部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部によって撮影された撮影画像に基づき撮影画像を反映させる領域である撮影画像反映領域を少なくとも1つ含む所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する撮影装置であって、
撮像部によって撮影中の被写体の撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像とをリアルタイムに合成して表示部に表示するための確認用動画像を生成する確認用動画像生成手段と、
所与のタイミングにおける撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を取り込み画像として保持する制御を行う手段と、
レイアウトパターンの撮影画像反映領域に応じて、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置あわせの少なくとも1つを行い、1もしくは複数の取り込み画像とレイアウトパターンに対応した背景画像とを組み合わせて、または複数の取り込み画像を組み合わせて所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する合成画像生成手段と、を含むことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記確認用動画像生成手段は、
前記撮影画像反映領域毎に異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項3】
請求項1又は2のいずれかにおいて、
前記確認用動画像生成手段は、
前記取り込み画像と合成される背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項4】
請求項1乃至3において、
前記確認用動画像生成手段は、
前記背景画像に対する前記撮影画像反映領域の相対的な角度に応じて、前記背景画像の一部と同じ絵柄が回転して配置されている確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記確認用動画像生成手段は、
前記撮影画像反映領域に対する撮影画像反映時の縮尺に応じて前記背景画像の一部と同じ絵柄が拡大又は縮小されて配置されている確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記確認用動画像生成手段は、
前記撮影画像反映領域が確認用背景画像の所定の領域に表示される確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、取り込み画像を背景画像に組み合わせる際の回転情報、反映位置情報、縮尺情報の少なくとも1つを含むレイアウト情報が記憶され、
前記合成画像生成手段は、
前記レイアウト情報に基づき、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更の少なくとも1つを行って前記背景画像と組み合わせることを特徴とする撮影装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に関連づけて、確認用動画像の一部として表示する確認用背景画像が記憶された確認用背景画像記憶手段を含み、
前記確認用動画像生成手段は、
レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像として、レイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応して記憶されている確認用背景画像を用いることを特徴とする撮影装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記確認用背景画像記憶手段は、
前記背景画像の一部と同じ絵柄を含み、かつ、当該絵柄の配置、角度及び縮尺の少なくとも1つが前記背景画像とは異なる確認用背景画像を記憶していることを特徴とする撮影装置。
【請求項10】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記確認用動画像生成手段は、
前記撮影画像反映領域の背景画像に対する相対的な位置、回転及び撮影画像反映時の縮尺の少なくとも一方に応じて、背景画像から確認用背景画像に含まれる背景画像の領域を決定し、当該領域に対して回転及び縮尺の少なくとも1つを行い確認用背景画像を生成して、生成した確認用背景画像を用いて確認用動画像を生成することを特徴とする撮影装置。
【請求項11】
撮像部によって撮影された撮影画像に基づき撮影画像を反映させる領域である撮影画像反映領域を少なくとも1つ含む所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する撮影装置を制御するプログラムであって、
撮像部によって撮影中の被写体の撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像とをリアルタイムに合成して表示部に表示するための確認用動画像を生成する確認用動画像生成手段と、
所与のタイミングにおける撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を取り込み画像として保持する制御を行う手段と、
レイアウトパターンの撮影画像反映領域に応じて、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置あわせの少なくとも1つを行い、1もしくは複数の取り込み画像とレイアウトパターンに対応した背景画像とを組み合わせて、または複数の取り込み画像を組み合わせて所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する合成画像生成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項11に記載のプログラムが記憶されていることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項13】
撮像部によって撮影された撮影画像に基づき撮影画像を反映させる領域である撮影画像反映領域を少なくとも1つ含む所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する撮影装置の制御方法であって、
撮像部によって撮影中の被写体の撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像と所与のレイアウトパターン又はその撮影画像反映領域に対応した確認用背景画像とをリアルタイムに合成して表示部に表示するための確認用動画像を生成する確認用動画像生成ステップと、
所与のタイミングにおける撮影画像又は当該撮影画像から背景を抜き取った背景抜き取り画像を取り込み画像として保持する制御を行うステップと、
レイアウトパターンの撮影画像反映領域に応じて、前記取り込み画像に対して回転、縮尺変更及び位置あわせの少なくとも1つを行い、1もしくは複数の取り込み画像とレイアウトパターンに対応した背景画像とを組み合わせて、または複数の取り込み画像を組み合わせて所与のレイアウトパターンに対応した合成画像を生成する合成画像生成ステップと、を含むことを特徴とする撮影装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−10150(P2011−10150A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153049(P2009−153049)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】