説明

操作支援装置および方法、並びにプログラム

【課題】よりユーザに適した操作支援を行うことができるようにする。
【解決手段】撮像制御部131は、撮像部125を制御し、車両操作支援装置100が搭載される車両を操作するユーザを撮像させ、そのユーザの画像を生成させる。ユーザ認証部132は、記憶部123に記憶されている登録情報141を参照し、撮像制御部131に制御されて生成された画像に含まれる被写体(ユーザ)の認証を行う。説明必要性判定部133は、ユーザ認証部132によるユーザの認証結果に基づいて、説明の必要性を判定する。操作説明部134は、例えば出力部122を制御して、説明必要性判定部133において説明の必要があると判定された操作説明を行う。本発明は、例えば、車両操作支援装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作支援装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、よりユーザに適した操作支援を行うことができるようにした操作支援装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動車等の車両を操作するユーザに対して、案内や通知を行う等の支援を行う支援装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、特許文献1においては、車両の操作対象が乗員によって操作された場合に、その操作状態から乗員の焦りを検出し、焦りが感じられる場合は操作支援を行うという装置が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−195231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法の場合、車両の操作対象が操作され、不慣れな操作が検出されて初めて操作支援が行われるので、乗員が一旦操作にとまどってからでないと操作支援を行うことができない恐れがあった。つまり、この操作支援は操作内容に基づいて行われるものであり、乗員個人の事情に基づいて行われるものでなかった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、ユーザ認証を行うことにより、操作内容以外のユーザ情報も考慮して、よりユーザに適した操作支援を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、所定の装置のユーザを撮像する撮像手段と、ユーザ毎の情報を記憶する記憶手段と、前記撮像手段による撮像により得られた前記ユーザの画像、および、前記記憶手段により記憶されている前記ユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段と、前記認証手段による認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記説明が必要と判定された場合、前記説明を行う説明手段とを備える操作支援装置である。
【0008】
本発明の第1の側面においては、所定の装置のユーザが撮像され、ユーザ毎の情報が記憶され、撮像により得られたユーザの画像、および、記憶されているユーザ毎の情報に基づいて、ユーザの認証が行われ、認証結果に基づいて、ユーザに対して装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かが判定され、説明が必要と判定された場合、説明が行われる。
【0009】
従って、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0010】
この撮像手段は、例えば、撮像部により構成され、記憶手段は、例えば、記憶部により構成され、認証手段は、例えば、ユーザ認証部により構成され、判定手段は、例えば、説明必要性判定部により構成され、説明手段は、例えば、操作説明部により構成される。
【0011】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが初めて前記装置を利用する場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定することができる。
【0012】
また、前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが所定の期間以上、前記装置を利用していない場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定することができる。
【0013】
さらに、前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが未実施の操作が存在する場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定することができる。
【0014】
また、前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが前記装置の所有者でない場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定することができる。
【0015】
さらに、前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが所有する装置の操作方法と、前記装置の操作方法が異なる場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定することができる。
【0016】
これらにより、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0017】
前記判定手段により説明を行う必要があると判定された説明に含まれる複数の内容の中から、説明を行う内容を状況に応じて選択する選択手段をさらに備えることができる。
【0018】
これにより、状況に応じて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0019】
選択手段は、例えば、説明内容選択部により構成される。
【0020】
前記装置の状態に関する情報を取得する装置状態取得手段をさらに備え、前記選択手段は、前記装置状態取得手段により取得された前記装置の状態に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択することができる。
【0021】
これにより、装置の状態に応じて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0022】
装置状態取得手段は、例えば、車両状態取得部により構成される。
【0023】
前記装置の位置または移動経路に関する情報を取得する位置取得手段をさらに備え、前記選択手段は、前記位置取得手段により取得された前記装置の位置または移動経路に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択することができる。
【0024】
これにより、装置の位置または移動経路に応じて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0025】
位置取得手段は、例えば、車両位置取得部により構成される。
【0026】
前記ユーザの状態に関する情報を取得するユーザ状態取得手段をさらに備え、前記選択手段は、前記ユーザ状態取得手段により取得された前記ユーザの状態に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択することができる。
【0027】
これにより、ユーザの状態に応じて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0028】
ユーザ状態取得手段は、例えば、ユーザ状態取得部により構成される。
【0029】
前記装置の外部環境に関する情報を取得する外部環境取得手段をさらに備え、前記選択手段は、前記外部環境取得手段により取得された前記装置の外部環境に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択することができる。
【0030】
これにより、外部環境に応じて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0031】
外部環境取得手段は、例えば、外部環境取得部により構成される。
【0032】
前記判定手段により必要と判定された前記説明を行うか否かを確認する確認手段をさらに備えることができる。
【0033】
これにより、ユーザに不快感を与えてしまうような事態の発生を抑制することができる。
【0034】
確認手段は、例えば、説明確認部により構成される。
【0035】
本発明の一側面はまた、撮像手段が、所定の装置のユーザを撮像し、認証手段が、撮像により得られた前記ユーザの画像、および、記憶手段により記憶されているユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行い、判定手段が、認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定し、説明手段が、前記説明が必要と判定された場合、前記説明を行う操作支援方法である。
【0036】
従って、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【0037】
本発明の一側面はさらに、コンピュータを、所定の装置のユーザを撮像する撮像手段と、ユーザ毎の情報を記憶する記憶手段と、前記撮像手段による撮像により得られた前記ユーザの画像、および、前記記憶手段により記憶されている前記ユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段と、前記認証手段による認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記説明が必要だと判定された場合、前記説明を行う説明手段として機能させるためのプログラムである。
【0038】
従って、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、操作を支援することができる。特に、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明を適用した車両操作支援装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】車両操作支援装置の設置例を説明する図である。
【図3】登録情報の内容例を説明する図である。
【図4】操作支援処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図5】説明必要性判定処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明を適用した車両操作支援装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】説明の内容例を説明する図である。
【図8】車両状態に基づく説明内容の選択例を説明する図である。
【図9】車両位置若しくは移動経路に基づく説明内容の選択例を説明する図である。
【図10】ユーザ状態に基づく説明内容の選択例を説明する図である。
【図11】外部環境に基づく説明内容の選択例を説明する図である。
【図12】操作支援処理の流れの、他の例を説明するフローチャートである。
【図13】説明確認処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図14】説明内容選択処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図15】本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1は、本発明を適用した車両操作支援装置の構成例を示すブロック図である。
【0042】
図1に示される車両操作支援装置100は、例えば自動車等の車両に搭載され、その車両を操作するユーザに対して情報提供等を行い、ユーザがより適切に操作を行うことが出来るように、ユーザの操作を支援する装置である。なお、この操作は、車両の運転操作だけでなく、例えば、照明、空調、またはナビゲーションシステム等の車両に搭載される設備の操作等も含むようにしてもよい。また、提供される情報は、操作に関するものであればどのようなものであってもよく、例えば、速度や温度等のデータ、操作方法や操作タイミング等の案内、または警告等を含むようにしてもよい。
【0043】
車両操作支援装置100は、図1に示されるように制御部111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、入力部121、出力部122、記憶部123、通信部124、および撮像部125を有する。
【0044】
制御部111は、例えば、図示せぬCPU(Central Processing Unit)等により構成されるマイクロコンピュータにより構成される。制御部111は、ROM112に記憶されているプログラム、または記憶部123からRAM113にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM113にはまた、制御部111が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0045】
ROM112は、書き換え不可能な記憶領域を有し、例えば工場出荷時等に書き込まれたソフトウェアプログラムやデータを記憶する。RAM113は、書き換え可能な記憶領域を有し、実行中のソフトウェアプログラムや、処理中のデータを一時的に保持する。
【0046】
入力部121は、例えば、ボタン、スイッチ、タッチパッド、マイクロホン等の、ユーザ操作や情報を受け付ける各種入力デバイスを有する。入力部121は、ユーザ操作や音声等の情報を受け付けると、その情報を制御部111に供給する。
【0047】
出力部122は、例えばスピーカ、LED(Light Emitting Diode)、モニタ、または出力端子等の出力デバイスを有する。出力部122は、制御部111より供給される出力用の情報(例えば、データ、音声、または画像等)を、適切な出力デバイスを用いて出力する(音声出力や画像表示を含む)。
【0048】
記憶部123は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等のような、書き換え可能な不揮発性の記憶領域を有する。記憶部123は、例えば、予め登録されたユーザに関する情報を含む登録情報141を記憶し、その登録情報141を必要に応じて適宜、制御部111に供給する。
【0049】
通信部124は、例えばモデム等の、所定の規格の通信インタフェースを有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)を含む任意のネットワークを介しての、有線または無線の通信処理を行う。
【0050】
撮像部125は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の所定の撮像素子を有し、被写体を撮像し、得られた画像データを制御部111に供給する。
【0051】
制御部111は、入力部121乃至撮像部125を制御し、車両の操作を支援する情報をユーザに提供させる。制御部111は、例えば、機能ブロックとして、撮像制御部131、ユーザ認証部132、説明必要性判定部133、操作説明部134、および登録情報更新部135を有する。これらの機能ブロックは、制御部111がプログラムを実行する等して実現される機能を示す。
【0052】
撮像制御部131は、撮像部125を制御し、車両操作支援装置100が搭載される車両を操作するユーザを撮像させ、そのユーザの画像を生成させる。
【0053】
ユーザ認証部132は、記憶部123に記憶されている登録情報141を参照し、撮像制御部131に制御されて生成された画像に含まれる被写体(ユーザ)の認証を行う。
【0054】
説明必要性判定部133は、ユーザ認証部132によるユーザの認証結果に基づいて、説明の必要性を判定する。
【0055】
操作説明部134は、例えば出力部122を制御して、説明必要性判定部133において説明の必要があると判定された操作説明を行う。
【0056】
登録情報更新部135は、記憶部123に記憶されている登録情報141の更新を行う。
【0057】
この車両操作支援装置100は、例えば自動車のインスツルメントパネル内等、車両の任意の位置に設置される。また、例えば撮像部125や出力部122等、車両操作支援装置100の一部の構成を、制御部111と情報の授受が可能な状態で別体として構成されるようにしてもよい。
【0058】
図2は、車両操作支援装置100の設置例を説明する図である。
【0059】
図2Aに示されるように、撮像部125は、例えば、車両操作支援装置100が搭載される車両のステアリングホイール151に、そのステアリングホイール151を操作するユーザ(例えば車両の運転者)顔付近を撮像可能な姿勢で設置される。もちろん、例えば助手席付近や後部座席付近等、撮像部125がこれ以外の位置に設置されるようにしても良い。例えば、撮像部125が助手席や後部座席に位置するユーザを撮像することができるようにしてもよい。また、撮像部125が複数のカメラ等により構成されるようにし、複数の位置においてユーザを撮像するようにしてもよい。
【0060】
また、出力部122として、図2Bに示されるように、「この車の給油口は左側です」等の音声案内を出力するスピーカ161が設けられるようにしてもよい。このスピーカ161は、例えば、車両の車室内の、スピーカ161より出力される音声をユーザが容易に聴取可能な所定の位置に設置される。
【0061】
図3は、記憶部123に記憶される登録情報141の内容例を説明する図である。
【0062】
図3に示されるように、登録情報141には、例えば、ドライバ、搭乗回数、前回搭乗時からの時間、所有者、所有車種、および操作履歴等の情報がユーザ(ドライバ)毎に管理される。
【0063】
項目「ドライバ」は、予め登録された各ユーザの識別情報である。例えばユーザの顔画像等、ユーザを示す画像も登録される。項目「搭乗回数」はユーザがこれまでにこの車両に搭乗した回数を示す。項目「前回搭乗時からの時間」は、ユーザの前回搭乗時からの経過時間を示す。項目「所有者」は、ユーザがこの車両の所有者であるか否かを示す。項目「所有車種」は、ユーザが所有する車両の種類を示す。項目「所有者」および項目「所有車種」の各情報は、例えばユーザ登録時(項目「ドライバ」生成時)に登録される。
【0064】
項目「操作履歴」は、ユーザの過去の操作内容を示す。例えば、車両の全操作可能項目(例えばA乃至Z)が予めリスト化され、その操作可能項目のうちユーザが実行した項目の識別情報が項目「操作履歴」に反映される。
【0065】
図3の例の場合、ドライバ「Aさん」の搭乗回数は「20回」であり、前回搭乗時からの経過時間は「1日」であり、「Aさんは」この車両の所有者であり(YES)、所有車種は「AAA」であり、操作履歴は「A,B,・・・,Z」(すなわち全ての操作を実行済み)である。
【0066】
なお、登録情報141は、少なくとも「搭乗回数」および「前回搭乗時からの時間」の項目を含んでいればよく、その他の項目は任意である。つまり登録情報141に上述した以外の項目が含まれるようにしてもよいし、「所有者」、「所有車種」、および「操作履歴」の項目の一部または全部が省略されるようにしてもよい。
【0067】
次に、図1の車両操作支援装置100により実行される操作支援処理の流れの例を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0068】
例えば、車両操作支援装置100に電源が投入される等して、操作支援処理が開始されると、撮像制御部131は、ステップS101において、ユーザ情報を取得する。撮像制御部131は、例えば、撮像部125を制御してユーザ(例えばユーザの顔付近)を撮像させ、そのユーザの画像をユーザ情報として取得する。
【0069】
ステップS102においてユーザ認証部132は、ステップS101において得られたユーザ情報(ユーザの画像)と、記憶部123に登録されている登録情報141とを用いて、ユーザの認証を行う。ステップS103において、説明必要性判定部133は、ユーザの認証結果に基づいて、ユーザに応じた説明必要性判定を行う。
【0070】
ステップS104において、操作説明部134は、説明必要性判定処理の結果に基づいて、操作方法の説明が必要であるか否かを判定する。説明の必要性があると判定された場合、処理はステップS105に進む。ステップS105において、操作説明部134は、必要な操作説明を行う。ステップS105の処理終了後、処理はステップS106に進む。
また、ステップS104において操作方法の説明の必要がないと判定された場合、ステップS105の処理は省略され、処理はステップS106に進む。
【0071】
ステップS106において、登録情報更新部135は、登録情報141の内容を適宜更新する。ステップS106の処理終了後、操作支援処理が終了される。
【0072】
次に、図4のステップS103において実行される説明必要性判定処理の流れの例を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0073】
説明必要性判定処理が開始されると、ステップS121において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、ユーザが初搭乗である(初めて利用する)か否かを判定する。例えば、撮像制御部131の制御により得られた撮像画像の被写体であるユーザが登録情報141に登録されておらず、このユーザが初搭乗であると判定された場合、処理はステップS122に進む。ステップS122において、説明必要性判定部133は、初搭乗のユーザ向けの操作説明が必要であると設定する。ステップS122の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0074】
また、ステップS121において、例えば、撮像制御部131の制御により得られた撮像画像の被写体であるユーザが登録情報141に登録されており、初搭乗のユーザでないと判定された場合、処理はステップS123に進む。
【0075】
ステップS123において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、前回搭乗時(前回利用時)から所定の期間以上経過しているか否かを判定する。所定の期間以上経過していると判定された場合、処理はステップS124に進む。ステップS124において、説明必要性判定部133は、長期間未搭乗のユーザ向けの操作説明が必要であると設定する。ステップS124の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0076】
また、ステップS123において、例えば、前回搭乗時から所定の期間以上経過していないと判定された場合、処理はステップS125に進む。
【0077】
ステップS125において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、実施したことのない操作が存在するか否かを判定する。例えば、登録情報141の項目「操作履歴」に登録されていない操作(未実施の操作)が存在し、ユーザが実施したことのない操作が存在すると判定された場合、処理はステップS126に進む。ステップS126において、説明必要性判定部133は、未実施の操作についての操作説明が必要であると設定する。ステップS126の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0078】
また、ステップS125において、例えば、登録情報141の項目「操作履歴」に実施可能な操作が全て登録されており、ユーザが実施したことのない操作(未実施の操作)が存在しないと判定された場合、処理はステップS127に進む。
【0079】
ステップS127において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、ユーザが所有者でないか否かを判定する。例えば、登録情報141の項目「所有者」の値が「YES」であり、ユーザが所有者であると判定された場合、処理はステップS128に進む。ステップS128において、説明必要性判定部133は、操作説明が必要でないと設定する。ステップS128の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0080】
また、ステップS127において、例えば、登録情報141の項目「所有者」の値が「NO」であり、ユーザが所有者でないと判定された場合、処理はステップS129に進む。ステップS129において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、ユーザが所有する車が登録されているか否かを判定する。例えば登録情報141の項目「所有車種」に車種が登録されており、ユーザが所有する車が登録されていると判定された場合、処理はステップS130に進む。
【0081】
ステップS130において、説明必要性判定部133は、登録情報141に基づいて、ユーザが所有する車と操作方法が異なるか否かを判定する。例えば、登録情報141の項目「所有車種」に登録されている車種が実施可能な操作と、この車両が実施可能な操作とが完全に一致し、ユーザが所有する車と操作方法が異ならないと判定された場合、ステップS128に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0082】
また、ステップS130において、例えば、登録情報141の項目「所有車種」に登録されている車種が実施可能な操作と、この車両が実施可能な操作とが完全に一致せず、ユーザが所有する車と操作方法が異なると判定された場合、処理は、ステップS131に進む。ステップS131において、説明必要性判定部133は、一致しない操作について操作説明が必要であると設定する。ステップS131の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0083】
さらに、ステップS129において、ユーザが所有する車が登録されていないと判定された場合、処理はステップS132に進む。ステップS132において、説明必要性判定部133は、一般的な非所有者のユーザ向けの操作説明が必要であると設定する。ステップS132の処理終了後、説明必要性判定処理が終了され、図4のステップS103に戻り、ステップS104以降の処理が実行される。
【0084】
以上のように、予め登録されたユーザ情報(登録情報141)に基づいて、操作説明の必要性を判定し、設定を行うことにより、車両操作支援装置100は、各ユーザに対して必要な説明だけを適切に行うことができる。つまり、車両操作支援装置100は、各ユーザの搭乗回数や前回搭乗時からの時間等の情報に基づいて、よりユーザに適した操作支援を行うことができる。また、車両操作支援装置100は、例えば、「所有者」、「所有車種」、または「操作履歴」等のその他の情報に基づいて、よりユーザに適した操作支援を行うこともできる。
【0085】
つまり、車両操作支援装置100は、ユーザの不慣れな操作を抑制することができる。これにより、操作支援を受けるユーザは、より容易に車両を操作することができる。
る。
【0086】
なお、さらに、操作説明が必要か否かをユーザに確認するようにしてもよい。また、例えば外部環境やユーザの状態等に応じて、操作説明の内容が変更される(選択される)ようにしてもよい。
【0087】
図6は、本発明を適用した車両操作支援装置の他の構成例を示すブロック図である。
【0088】
図6に示される車両操作支援装置200は、基本的に図1の車両操作支援装置100と同様の構成を有するが、図1の制御部111の代わりに制御部211を有する。
【0089】
制御部211は、機能ブロックとして、図1の制御部111が有する機能ブロックである撮像制御部131乃至登録情報更新部135の他に、さらに、説明確認部221、説明内容選択部222、外部環境取得部231、車両状態取得部232、車両位置取得部233、およびユーザ状態取得部234を有する。
【0090】
説明確認部221は、例えば入力部121や出力部122を制御し、説明必要性判定部133において実施する必要があると設定された説明を行うか否かを例えばユーザに確認する。なお、説明確認部221による確認は、ユーザ以外に対して行うようにしてもよい。
【0091】
説明内容選択部222は、外部環境取得部231乃至ユーザ状態取得部234より供給される各種情報に基づいて、実施する必要があると設定された説明の中からさらに、内容の選択を行う。
【0092】
外部環境取得部231は、例えば入力部121等を制御して、外部環境に関する情報を取得する。車両状態取得部232は、例えば入力部121等を制御して、車両状態に関する情報を取得する。車両位置取得部233は、例えば入力部121等を制御して、車両位置に関する情報を取得する。ユーザ状態取得部234は、例えば撮像制御部131により取得されたユーザの撮像画像に基づいて、ユーザ状態に関する情報を取得する。外部環境取得部231乃至ユーザ状態取得部234は、それぞれ、取得した情報を説明内容選択部222に供給する。
【0093】
次に、説明内容およびその選択について説明する。
【0094】
図7は、説明の内容例を説明する図である。操作説明の内容としては、例えば「ドアの開閉方法」や「ドアガラスの開閉方法」等、図7に示される表251の項目がある。もちろん、これ以外の事項について説明を行うようにしてもよいし、表251の項目の一部が省略されるようにしてもよい。
【0095】
説明内容選択部222は、外部環境取得部231乃至ユーザ状態取得部234より供給される各種情報に基づいて、この表251に示される各内容のうち、いずれを説明するかを選択する。
【0096】
図8は、車両状態に基づく説明内容の選択例を説明する図である。車両状態取得部232において取得される車両状態の内容としては、図8Aの表261に示されるように、例えば、「エンジン状態」、「シフトポジション」、および「車速」等がある。車両状態取得部232は、例えば入力部121の各種センサを制御する等して、これらの車両状態に関する情報を取得し、説明内容選択部222に供給する。
【0097】
もちろん、表261の項目以外の内容が含まれるようにしてもよいし、表261の項目の一部が省略されるようにしてもよい。
【0098】
このような車両状態の各内容に基づいて説明内容の選択が行われる。例えば、車両の状態が、「エンジン停止時」であるか、「エンジン動作時」であるか、または「車両故障時」であるかによって、説明内容は、図8Bの表262のように選択される。表262において白丸は、各車両状態によって選択される内容を示している。例えば、車両状態が「エンジン停止時」である場合においては、「ドアの開閉方法」や「シートの取り扱い方法」等が選択される。このように各車両状態に対して説明内容の選択パターンが予め決定されており、説明内容選択部222は、その選択パターンに従って、車両状態取得部232より供給される車両状態に応じた説明内容の選択を行う。この選択された内容の説明が、操作説明部134によって行われる。
【0099】
もちろん、各車両状態に対して、表262の例以外の選択パターンが適用されてもよい。
【0100】
図9は、車両位置若しくは移動経路に基づく説明内容の選択例を説明する図である。車両位置取得部233において取得される車両位置若しくは移動経路の内容としては、図9Aの表271に示されるように、例えば、「駐車場」、「ガソリンスタンド」、および「一般道経由」等がある。車両位置取得部233は、例えば、入力部121の各種センサを制御したり、RAM113や記憶部123からナビゲーション機能により得られる情報を取得したりして、これらの車両状態に関する情報を取得し、説明内容選択部222に供給する。
【0101】
もちろん、表271の項目以外の内容が含まれるようにしてもよいし、表271の項目の一部が省略されるようにしてもよい。
【0102】
このような車両位置若しくは移動経路の各内容に基づいて説明内容の選択が行われる。例えば、車両位置が「駐車場」であるか、「駐車場ゲート」であるか、「ガソリンスタンド」であるか、「ドライブスルー」であるか、「一般道」であるか、若しくは「高速道」であるかによって、または、移動経路が「一般道経由」であるか、若しくは「高速道経由」であるかによって、説明内容は、図9Bの表272のように選択される。表272において白丸は、車両位置若しくは移動経路によって選択される内容を示している。例えば、車両位置が「駐車場」である場合においては、「ドアの開閉方法」や「シートの取り扱い方法」等が選択される。このように各車両位置若しくは移動経路に対して説明内容の選択パターンが予め決定されており、説明内容選択部222は、その選択パターンに従って、車両位置取得部233より供給される車両位置若しくは移動経路に応じた説明内容の選択を行う。この選択された内容の説明が、操作説明部134によって行われる。
【0103】
もちろん、各車両位置若しくは移動経路に対して、表272の例以外の選択パターンが適用されてもよい。
【0104】
図10は、ユーザ状態に基づく説明内容の選択例を説明する図である。ユーザ状態取得部234において取得されるユーザ状態の内容としては、図10Aの表281に示されるように、例えば、「座席位置」、「顔向き/視線」、および「年齢」等がある。ユーザ状態取得部234は、例えば、入力部121の各種センサを制御したり、撮像制御部131により得られたユーザの画像を解析したり、RAM113や記憶部123に登録されているユーザに関する登録情報を取得したりして、これらのユーザの状態に関する情報を取得し、説明内容選択部222に供給する。
【0105】
もちろん、表281の項目以外の内容が含まれるようにしてもよいし、表281の項目の一部が省略されるようにしてもよい。
【0106】
このようなユーザ状態の各内容に基づいて説明内容の選択が行われる。例えば、ユーザの「座席位置」が「運転席」であるか、「助手席」であるか、若しくは「後部座席」であるかによって、説明内容は、図10Bの表282のように選択される。表282において白丸は、ユーザ状態によって選択される内容を示している。例えば、ユーザの「座席位置」が「運転席」である場合においては、「ドアの開閉方法」、「ドアガラスの開閉方法」、「シートの取り扱い方法」、および「ハンドル、ミラーの調整方法」等が選択される。このように各ユーザ状態に対して説明内容の選択パターンが予め決定されており、説明内容選択部222は、その選択パターンに従って、ユーザ状態取得部234より供給されるユーザ状態に応じた説明内容の選択を行う。この選択された内容の説明が、操作説明部134によって行われる。
【0107】
もちろん、各ユーザ状態に対して、表282の例以外の選択パターンが適用されてもよい。
【0108】
図11は、外部環境に基づく説明内容の選択例を説明する図である。外部環境取得部231において取得される外部環境の内容としては、図11Aの表291に示されるように、例えば、「天候」、「明るさ」、および「気温」等がある。外部環境取得部231は、例えば、入力部121の各種センサを制御する等して、これらの外部環境に関する情報を取得し、説明内容選択部222に供給する。
【0109】
もちろん、表291の項目以外の内容が含まれるようにしてもよいし、表291の項目の一部が省略されるようにしてもよい。
【0110】
このような外部環境の各内容に基づいて説明内容の選択が行われる。例えば、「天候」が「晴」であるか、「雨や雪」であるか、若しくは「霧」であるかによって、「明るさ」が「明るい」か、若しくは「暗いか」によって、「気温」が「高い」か、「快適」か、若しくは「低い」かによって、または、「路面」の状態が「乾燥」しているか、「湿潤」であるか、「積雪」であるかによって、説明内容は、図11Bの表292のように選択される。表292において白丸は、外部環境によって選択される内容を示している。例えば、「天候」が「雨か雪」である場合においては、「ワイパーのスイッチ類の取り扱い方法」等が選択され、例えば、「天候」が「霧」である場合においては、「フォグランプのスイッチ類の取り扱い方法」等が選択される。このように各外部環境に対して説明内容の選択パターンが予め決定されており、説明内容選択部222は、その選択パターンに従って、外部環境取得部231より供給される外部環境に応じた説明内容の選択を行う。この選択された内容の説明が、操作説明部134によって行われる。
【0111】
もちろん、各ユーザ状態に対して、表292の例以外の選択パターンが適用されてもよい。
【0112】
以上のような説明の確認や内容の選択を行う場合の操作支援処理の流れの例を、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0113】
操作支援処理が開始されると、ステップS201乃至ステップS204の各処理が、図4のステップS101乃至ステップS104の場合と同様に実行される。
【0114】
すなわち、ステップS201において撮像制御部131はユーザ情報を取得し、ステップS202においてユーザ認証部132はユーザの認証を行い、ステップS203において説明必要性判定部133はユーザに応じた説明必要性判定を行う。なお、この説明必要性判定処理の詳細は、図5を参照して説明した場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0115】
ステップS204において、操作説明部134は、説明必要性判定処理の結果に基づいて、操作方法の説明が必要であるか否かを判定する。
【0116】
説明の必要性があると判定された場合、処理はステップS205に進む。ステップS205において、説明確認部221は、操作説明を行うか否かをユーザに確認する説明確認処理を行う。ステップS206において、説明確認部221は、ステップS205の処理結果(確認結果)に基づいて、操作方法を説明するか否かを判定する。説明すると判定された場合、処理はステップS207に進む。
【0117】
ステップS207において、説明内容選択部222、並びに、外部環境取得部231乃至ユーザ状態取得部234は、各種情報に基づいて、状況に応じた説明内容の選択を行う説明内容選択処理を行う。
【0118】
ステップS208において、操作説明部134は、以上の処理により説明すると設定された内容について操作説明を行う。ステップS208の処理が終了すると処理はステップS209に進む。
【0119】
また、ステップS204において操作方法の説明が必要でないと判定された場合、または、ステップS206において操作方法を説明しないと判定された場合、処理はステップS209に進む。
【0120】
ステップS209において、登録情報更新部135は、図4のステップS106の場合と同様に、登録情報141の内容を適宜更新する。ステップS209の処理終了後、操作支援処理が終了される。
【0121】
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS205において実行される説明確認処理の流れの例を説明する。
【0122】
説明確認処理が開始されると、説明確認部221は、ステップS221において、例えば、出力部122のモニタやスピーカ等を制御して操作説明の内容や操作説明の可否確認を促すメッセージをユーザに提示し、入力部121のボタンやタッチパネル等を制御してユーザ指示を受け付ける等して、操作説明の可否をユーザに確認する。
【0123】
ステップS222において、説明確認部221は、ステップS221の処理により入力部121において受け付けられたユーザ指示等に基づいて、操作説明の実行を指示されたか否かを判定する。ユーザが操作説明について賛成し、説明の実行を指示したと判定された場合、処理はステップS223に進む。ステップS223において、説明確認部221は、操作説明を行うと設定する。ステップS223の処理が終了すると、図12のステップS205に戻り、ステップS206以降の処理が実行される。
【0124】
また、ステップS222において、ユーザが操作説明について反対し、操作説明の実行を指示していないと判定された場合、処理はステップS224に進む。ステップS224において、説明確認部221は、操作説明を行わないと設定する。ステップS224の処理が終了すると、図12のステップS205に戻り、ステップS206以降の処理が実行される。
【0125】
次に、図14のフローチャートを参照して、図12のステップS207において実行される説明内容選択処理の流れの例を説明する。
【0126】
説明内容選択処理が開始されると、ステップS241において、車両状態取得部232は車両状態に関する情報を取得する。ステップS242において、説明内容選択部222は、ステップS241において取得された車両状態に基づいて、説明内容を選択する。
【0127】
ステップS243において、車両位置取得部233は車両位置若しくは移動経路に関する情報を取得する。ステップS244において、説明内容選択部222は、ステップS243において取得された車両位置若しくは移動経路に基づいて、説明内容を選択する。
【0128】
ステップS245において、ユーザ状態取得部234はユーザ状態に関する情報を取得する。ステップS246において、説明内容選択部222は、ステップS245において取得されたユーザ状態に基づいて、説明内容を選択する。
【0129】
ステップS247において、外部環境取得部231は外部環境に関する情報を取得する。ステップS248において、説明内容選択部222は、ステップS247において取得された外部環境に基づいて、説明内容を選択する。
【0130】
ステップS248の処理が終了すると、図12のステップS207に戻り、ステップS208以降の処理が実行される。
【0131】
以上のように、車両操作支援装置200は、図1の車両操作支援装置100と同様に、予め登録されたユーザ情報(登録情報141)に基づいて、操作説明の必要性を判定し、設定を行うことにより、よりユーザに適した操作支援を行うことができ、ユーザの不慣れな操作をより抑制することができる。これにより、操作支援を受けるユーザは、より容易に車両を操作することができる。
【0132】
また、車両操作支援装置200は、ユーザに操作説明の可否を確認することができるので、ユーザの判断に基づいて操作説明を行うことができる。例えば、ユーザが長期間車両に搭乗していなくても車両の操作方法を熟知している場合がある。ユーザが把握している内容について説明が改めて行われると、ユーザにとってその説明が不要なだけでなく、ユーザに不快感を与えてしまう恐れがある。車両操作支援装置200は、上述したように説明の可否をユーザに確認し、ユーザが不要と判断した内容についての説明を省略することができるので、ユーザに不快感を与えてしまうような事態の発生を抑制することができる。
【0133】
さらに、車両操作支援装置200は、外部環境、車両状態、車両位置や移動経路、またはユーザ状態等の各種情報に基づいて説明内容の選択を行うことができる。これにより、車両操作支援装置200は、状況に応じてより適切な説明を行うことが出来る。換言するに、車両操作支援装置200は、この内容選択によって、現在の状況において不要な説明を省略することができる。つまり、車両操作支援装置200は、不要な説明を行うことによってユーザに不快感を与えてしまうような事態の発生を抑制することができる。
【0134】
なお、以上においては、車両を操作するユーザに対してその車両の操作についての説明を行うことにより、車両操作の支援を行う装置について説明したが、これに限らず、車両以外の装置の操作を支援する支援装置であってもよい。つまり、本発明は、任意の装置を操作するユーザに対して、その装置の操作の支援する支援装置に適用することができる。
【0135】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図15に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
【0136】
図15において、パーソナルコンピュータ400のCPU401は、ROM402に記憶されているプログラム、または記憶部413からRAM403にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM403にはまた、CPU401が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0137】
CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404を介して相互に接続されている。このバス404にはまた、入出力インタフェース410も接続されている。
【0138】
入出力インタフェース410には、キーボード、マウスなどよりなる入力部411、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部412、ハードディスクなどより構成される記憶部413、モデムなどより構成される通信部414が接続されている。通信部414は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
【0139】
入出力インタフェース410にはまた、必要に応じてドライブ415が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部413にインストールされる。
【0140】
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0141】
この記録媒体は、例えば、図15に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア421により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM402や、記憶部413に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0142】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0143】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0144】
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表わすものである。
【0145】
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0146】
100 車両操作支援装置
111 制御部
131 撮像制御部
132 ユーザ認証部
133 説明必要性判定部
134 操作説明部
135 登録情報更新部
141 登録情報
221 説明確認部
222 説明内容選択部
231 外部環境取得部
232 車両状態取得部
233 車両位置取得部
234 ユーザ状態取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の装置のユーザを撮像する撮像手段と、
ユーザ毎の情報を記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像により得られた前記ユーザの画像、および、前記記憶手段により記憶されている前記ユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記説明が必要と判定された場合、前記説明を行う説明手段と
を備える操作支援装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが初めて前記装置を利用する場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定する
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが所定の期間以上、前記装置を利用していない場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定する
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが未実施の操作が存在する場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定する
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが前記装置の所有者でない場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定する
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記ユーザが所有する装置の操作方法と、前記装置の操作方法が異なる場合、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があると判定する
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項7】
前記判定手段により説明を行う必要があると判定された説明に含まれる複数の内容の中から、説明を行う内容を状況に応じて選択する選択手段をさらに備える
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項8】
前記装置の状態に関する情報を取得する装置状態取得手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記装置状態取得手段により取得された前記装置の状態に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択する
請求項7に記載の操作支援装置。
【請求項9】
前記装置の位置または移動経路に関する情報を取得する位置取得手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記位置取得手段により取得された前記装置の位置または移動経路に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択する
請求項7に記載の操作支援装置。
【請求項10】
前記ユーザの状態に関する情報を取得するユーザ状態取得手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記ユーザ状態取得手段により取得された前記ユーザの状態に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択する
請求項7に記載の操作支援装置。
【請求項11】
前記装置の外部環境に関する情報を取得する外部環境取得手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記外部環境取得手段により取得された前記装置の外部環境に関する情報に基づいて、前記説明を行う内容を選択する
請求項7に記載の操作支援装置。
【請求項12】
前記判定手段により必要と判定された前記説明を行うか否かを確認する確認手段をさらに備える
請求項1に記載の操作支援装置。
【請求項13】
操作支援装置の操作支援方法であって、
前記操作支援装置の撮像手段は、所定の装置のユーザを撮像し、
前記操作支援装置の認証手段は、撮像により得られた前記ユーザの画像、および、記憶手段により記憶されているユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行い、
前記操作支援装置の判定手段は、認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定し、
前記操作支援装置の説明手段は、前記説明が必要と判定された場合、前記説明を行う
操作支援方法。
【請求項14】
コンピュータを、
所定の装置のユーザを撮像する撮像手段と、
ユーザ毎の情報を記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像により得られた前記ユーザの画像、および、前記記憶手段により記憶されている前記ユーザ毎の情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証結果に基づいて、前記ユーザに対して前記装置の操作に関する説明を行う必要があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記説明が必要と判定された場合、前記説明を行う説明手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−211614(P2010−211614A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−58230(P2009−58230)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】