説明

放射線検出用Lu3Al5O12結晶材料の製造方法

【課題】 高い蛍光強度を有する放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 一般式A12(Aは希土類元素のいずれか一種であり、Bは希土類元素、Al又はGaのいずか一種であり、DはAl又はGaである)で表され且つ前記LuAl12結晶とは異なるが融点が当該LuAl12結晶と同一又はそれよりも150℃以内の範囲で低い融点を有するガーネット種結晶を用いて前記LuAl12結晶を作製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法に関し、特に、主として、X線断層撮影装置(X−ray Computed Tomography:X線CT)、陽電子放射断層撮影装置(Positron Emission computed Tomography:PET)、タイム・オブ・フライト陽電子放射断層撮影装置(Time−Of−Flight Positron Emission computed Tomography:TOF−PET)などの医療診断装置に用いられる放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療診断や工業用非破壊検査などに放射線が利用され、例えば、医療装置として、X線CT、PETなどが実用化されている。このような放射線を利用した装置には、ガンマ線やX線などの放射線を検出するための放射線検出器、例えば、シンチレータが使用されている。
【0003】
シンチレータは、ガンマ線やX線などの放射線の刺激により可視光線又は可視光線に近い波長の電磁波を放射する物質であり、密度が高いこと、蛍光の減衰時間が短いこと、耐放射線性に優れていること、及び加工性が良いことが要求される。
【0004】
このようなPET用のシンチレータ材料としては、従来、BiGe12単結晶(BGO)が使用されていたが、高性能な特性を求めてセリウムをドープしたGdSiO(Ce:GSO)単結晶が開発され、実用化された(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、その後、さらに高性能な特性を求めて種々の検討が行われ、セリウムをドープしたルテチウムオキシオルトシリケート結晶(Ce:LuSiO(Ce:LSO))が開発され、現在最も高性能なものとして実用化されている(例えば、特許文献2、3、4等参照)。
【0006】
しかし、このような希土類オルトシリケート単結晶は、劈開性が強く、育成中に割れたり、カット時にクラックが入りやすく加工時の制御が非常に難しい。
【0007】
このような希土類オルトシリケート単結晶以外に、LuAl12やYAl12のようなガーネット結晶も放射線検出用結晶(例えば、特許文献5参照)として発光量及び蛍光寿命などが多く検討されているが、現在主流となっているBGO、GSO、LSOと比較すると、発光量及び蛍光寿命などの特性が大きく劣るため実用化されていないのが現状である(例えば、非特許文献1、2、3等参照)。
【0008】
このような単結晶以外に、各種のセラミックス材料がシンチレータとして検討され、BaFCl:Eu、LaOBr:Tb、CsI:Tl、CaWO、CdWO(CWO)などの多結晶体(セラミックス)(例えば、特許文献6参照)、(Gd,Y):Euのような立方晶構造を有する希土類酸化物の多結晶体(セラミックス)(例えば、特許文献7参照)、GdS:Prのような希土類酸硫化物の多結晶体(セラミックス)(例えば、特許文献8参照)などが知られている。
【0009】
このようなセラミックスシンチレータ材料は、粉末を焼結して製造されるため、透明性(透光性)の改良、焼結性の改良などに関して種々の提案がなされている。例えば、GdS:Prなどの蛍光体セラミックス中の不純物量、特にリン酸塩(PO)の含有量を100ppm以下とすることによって、シンチレータの光出力を向上させるという提案がある(例えば、特許文献9参照)。また、希土類酸硫化物粉末にLiF、LiGeF、NaBFのようなフッ化物を焼結助剤として添加し、これらの混合粉末を熱間静水圧プレス(HIP)で焼結することによって、高密度化させた蛍光体セラミックスが提案されている(例えば、特許文献10参照)。
【0010】
【特許文献1】特公昭62−8472号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】米国特許第4958080号明細書(I CLAIM)
【特許文献3】米国特許第5025151号明細書(WHAT IS CLAIMED IS)
【特許文献4】特開平9−118593号公報(特許請求の範囲)
【特許文献5】U.S.P.5,057,692(特公平6−7165)
【特許文献6】特公昭59−45022号公報(特許請求の範囲)
【特許文献7】特開昭59−27283号公報(特許請求の範囲)
【特許文献8】特開昭58−204088号公報(特許請求の範囲)
【特許文献9】特開平7−188655号公報(特許請求の範囲)
【特許文献10】特開平5−016756号公報(特許請求の範囲)
【非特許文献1】M.Moszynski,IEEE Trans.,on Nucl.,Sci.,44(1997)1052
【非特許文献2】A.Lempicki,IEEE Trans.,on Nucl.,Sci.,42(1995)280
【非特許文献3】C.W.E.van Ejik,Nucl.,Instr. and Meth.,A460(2001)1.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、このような事情に鑑み、高い蛍光強度を有する放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を達成する本発明の第1の態様は、LuAl12結晶材料の製造方法において、一般式A12(Aは希土類元素のいずれか一種であり、Bは希土類元素、Al又はGaのいずか一種であり、DはAl又はGaである)で表され且つ前記LuAl12結晶とは異なるが融点が当該LuAl12結晶と同一又はそれよりも150℃以内の範囲で低い融点を有するガーネット種結晶を用いて前記LuAl12結晶を作製することを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法にある。
【0013】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、請求項1において、前記ガーネット種結晶が、ErAl12、TmAl12、HoAl12、DyAl12、又はYAl12であることを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法にある。
【0014】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記LuAl12結晶を構成するLuの一部が、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tmのうち少なくとも一種以上の元素Zによって置換され、(ZLu1−xAl12(0<x<0.5)で表されるガーネット系結晶を作製することを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法にある。
【0015】
本発明で作製される放射線検出用LuAl12結晶材料は、ガーネット構造を有するが、Luカチオンは酸素によって八配位、Alカチオンは酸素によって六面体および四面体配位され、その結晶構造が8つの化学式単位を含む単位格子当たり160個のイオンを持つ立方晶系の構造を有するのが好ましい。なお、本発明で作製される放射線検出用LuAl12結晶材料は、結晶が透明でかつ高い蛍光度を有するのであれば、セラミック、多結晶、単結晶などの結晶状態を問わないが、単結晶が好ましいことはいうまでもない。
【0016】
一方、このようなLuAl12結晶が放射線を吸収した際に発生する蛍光の強度を増大させ、シンチレータとしての特性を向上させるため、又は蛍光ピークをシフトさせるなどのために、必要に応じてLuAl12結晶を構成するLuの一部を他の元素と置換してもよい。このようにLuと置換できる元素は、蛍光の波長に吸収が存在しないものを用いるのが好ましい。このようなLuAl12結晶を構成するLuと置換できる元素としては、例えば、LuAl12結晶を構成するLuとのモル比で0.01〜10モル%置換することができる。なお、このようにLuAl12結晶を構成するLuの一部を他の元素と置換すると、蛍光の強度が上昇するが、発光波長や蛍光寿命が変化する場合があるので、所望の特性に合わせて適宜選択する必要がある。
【0017】
本発明に用いる、LuAl12結晶を構成するLuの一部と置換する他の元素としては、セリウムCe、プラセオジムPr、サマリウムSm、ユウロピウムEu、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYbなどの希土類元素が挙げられるが、特にCeが好ましい。また、ガンマ線を照射したときに発光する光の波長をシフトさせるために、LuAl12結晶を構成するLuの一部をガドリウムGd、イットリウムY、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYbなどで置換できるが、特にGdが好ましい。
【0018】
本発明により製造される放射線検出用LuAl12結晶材料は、PET又はTOF−PETなどの検出器のシンチレータとして使用するので、高品質、かつ均質な結晶を得る必要がある。したがって、本発明に用いる結晶育成方法としては、ベルヌーイ法、結晶引上げ法(CZ法)、ブリッジマン法、熱交換法、カイロポーラス法、又は帯域溶融法(FZ法)などが挙げられるが、量産性の面から、ベルヌーイ法およびCZ法が好ましい。また、より結晶の品質を向上させる結晶育成方法としてはFZ法が好ましい。以下では、CZ法又はFZ法を用いた、本発明の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法を説明する。
【0019】
結晶引上げ法では、酸化ガス、不活性ガスあるいは還元ガス雰囲気中でLuAl12結晶の材料を室温からその材料の融点以上の温度まで加熱して融液とし、その融液にガーネット種結晶を接触させ、そのガーネット種結晶を所定の回転数と速度で引上げることによって、LuAl12結晶を作製するようになっている。
【0020】
一方、帯域溶融法では、LuAl12結晶の材料を圧縮成形した後、酸化ガス、不活性ガスあるいは還元ガス雰囲気中でその材料を室温からその材料の融点以上の温度まで加熱して融液とし、その融液にガーネット種結晶を接触させ、そのガーネット種結晶を所定の回転数と速度で移動することによって、LuAl12結晶を作製するようになっている。
【0021】
これらの方法に用いられるガーネット種結晶は、一般式A12で表されるガーネット構造を有するが、前述した本発明により製造される放射線検出用LuAl12結晶材料と同様の立方晶系の構造を有するのが好ましい。
【0022】
本発明のガーネット種結晶を構成する元素Aとしては、希土類元素が好ましく、元素Bとしては、希土類元素、Al又はGaが好ましく、元素Dとしては、Al又はGaが好ましいが、本発明に用いるガーネット種結晶としては、特にErAl12、TmAl12、HoAl12、DyAl12、又はYAl12が好ましい。
【0023】
さらに、ガーネット種結晶の融点がLuAl12結晶の材料の融点よりも低い場合(特に、ガーネット種結晶の融点が、その材料の融点から0〜150℃の範囲で低い場合が好ましい)であっても、その材料の融液にそのガーネット種結晶を接触させた後のLuAl12結晶の育成速度を制御することによって、そのガーネット種結晶を本発明に用いることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明により作製される放射線検出用LuAl12結晶材料は、蛍光強度が高いため、その放射線検出用LuAl12結晶材料を用いた放射線検出器は高い解像力を有するという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、本発明の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法について具体的に説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
【0026】
CZ法を用いた本発明の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法は、以下のようなものである。粉末又は多結晶の希土類酸化物原料、すなわち、粉末のLu、Alなどのマトリックス用原料に、必要に応じてCeOなどを坩堝内に充填し、空気あるいは酸素などの酸化ガス、N、He、Ne、Arなどの不活性ガスあるいはNとHとの合計を基準としてHが1〜20モル%占める還元ガス雰囲気中でそれらの混合物を室温から2050℃程度、すなわち、それらの混合物が融解する温度まで加熱する。次に、それらの混合物が融解して融液となったのを確認した後、その融液の温度をその混合物の融点近辺に保ちながら、その融液にYAl12やTmAl12などのガーネット種結晶を接触させ、そのガーネット種結晶を5〜10rpmで回転させながら0.1〜10mm/hで引上げることによって、結晶中に気泡やスキャッタリングセンターなどのないLuAl12結晶が得られる。
【0027】
同様に、FZ法を用いた本発明の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法は、以下のようなものである。粉末又は多結晶の希土類酸化物原料、すなわち、粉末のLu、Alなどのマトリックス用原料に、必要に応じてCeOなどを添加し、その混合物をゴムチューブなどに充填した後、静水圧プレスで直径10〜20mm、長さ50〜200mmに圧縮成形した後、所定の温度で焼成する。次に、空気あるいは酸素などの酸化ガス、N、He、Ne、Arなどの不活性ガスあるいはNとHとの合計を基準としてHが1〜20モル%占める還元ガス雰囲気下でその混合物を2050℃程度、すなわち、それらの材料が融解する温度まで加熱して、その混合物が融解して融液となったことを確認した後、その融液の温度をその混合物の融点近辺に保ちながら、その融液にYAl12やTmAl12などのガーネット種結晶を接触させ、そのガーネット種結晶を5〜10rpmで回転させながら0.1〜10mm/hの速度で引下げることによって、結晶中に気泡やスキャッタリングセンターなどのないLuAl12結晶が得られる。
【0028】
このようにして得られるLuAl12結晶は、PETやTOF−PET用のシンチレータとして有用である。
【0029】
また、このようなLuAl12結晶を所定の寸法に切り出したシンチレータは、放射線、例えばガンマ線を吸収することにより発生する蛍光の波長に合わせた光検出器、例えば、可視光又は紫外線の光電子増倍管などの光検出器と組み合わせることにより、放射線検出器とすることができる。
【0030】
(実施例1)CZ法による放射線検出用LuAl12結晶材料の作製
純度99.99%の市販のバルク粉砕原料であるLuとAlとCeOとのモル比率が2.985mol%対5.00mol%対0.03mol%からなる混合物を攪拌混合し、坩堝内に充填した。それをそのまま単結晶作成炉内に置き、Nガスでその炉内の空気を十分に置換した後、12時間かけて2000℃まで加熱した。引き続き、N雰囲気下でその混合物の温度が2050℃になるまで加熱して坩堝内の混合物が融解して融液になったことを確認した後に、その融液にYAGからなるガーネット種結晶(融点1940℃)を接触させ、そのガーネット種結晶を鉛直方向に引上げ速度5〜10mm/hで素早く引上げを開始し、結晶が成長していることを確認した後、引上げ速度1.5mm/h、回転数10rpmで引上げ、結晶を成長・作製した。作製した結晶は、直径30mm、長さ約50mmで、気泡、クラック及びスッキャッタリングセンターなどがなく、黄色透明かつ高品質な、Ceで賦活されたLuAl12(Ce:LuAG)結晶であった。
【0031】
(実施例2)FZ法による放射線検出用LuAl12結晶材料の作製
純度99.99%の市販のバルク粉砕原料であるLuとAlとCeOとのモル比率が2.985mol%対5.00mol%対0.03mol%からなる混合物を攪拌混合した。その混合物をゴムチューブに充填した後、静水圧プレスで直径10mm、長さ80mmに圧縮成形した後、大気中1400℃で焼成した。次に、N雰囲気下でその混合物を2050℃まで加熱して、その混合物が融解して融液となったことを確認した後に、その融液にYAGからなるガーネット種結晶(融点1940℃)を接触させ、そのガーネット種結晶を鉛直方向に引下げ速度5〜10mm/hで素早く引下げを開始し、結晶が成長していることを確認した後、引下げ速度1.5mm/h、回転数10rpmで引下げ、結晶を成長・作製した。作製したガーネット結晶は、直径6mm、長さ約40mmで、気泡、クラック及びスッキャッタリングセンター等がなく、黄色透明かつ高品質なCe:LuAG結晶であった。
【0032】
(X線回折測定)
実施例2で得られたCe:LuAG結晶を粉末にし、X線回折測定を行った。図1及び図2に得られたX線回折スペクトルを示す。ここで、●はJCPDS(Joint Committee on Powder Diffraction Standards)に掲載されているLuAG単結晶のX線回折データを示す。図1及び図2に示すように、得られたCe:LuAG結晶のX線回折データは、CeOに起因するピークはなく、JCPDSに掲載されているLuAG単結晶のX線回折データと一致し、得られたCe:LuAG結晶がCe:LuAG単結晶であることを確認した。
【0033】
次に、実施例1及び2で得られたCe:LuAG結晶のガンマ線照射によるシンチレータ特性を測定した。なお、発光量の測定条件としては、線源にCs137を用い、光電子増倍管(浜松ホトニクス社製、R2486)で測定した。得られたシンチレータ特性をそれぞれ表1に、実施例2のCe:LuAG結晶の発光スペクトルを図3に示す。
【0034】
【表1】

【0035】
表1に示すように、実施例1及び2で得られたCe:LuAG結晶の発光量は、それぞれ430ch、442chであった。また、図3に示すように、実施例2で得られたCe:LuAG結晶の発光スペクトルは510nmであり、その蛍光寿命は0.1μsであった。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法は、主として、X線断層撮影装置(X−ray Computed Tomography:X線CT)、陽電子放射断層撮影装置(Positron Emission computed Tomography:PET)、タイム・オブ・フライト陽電子放射断層撮影装置(Time−Of−Flight Positron Emission computed Tomography:TOF−PET)などの医療診断装置用の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造に用いられるが、その他、放射線検出用の各種用途の放射線検出用LuAl12結晶材料の製造に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施例2に係るCe:LuAG結晶のX線回析スペクトルを示す図である。
【図2】実施例2に係るCe:LuAG結晶のX線回析スペクトルを示す図である。
【図3】実施例2に係るCe:LuAG結晶の発光スペクトルを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LuAl12結晶材料の製造方法において、一般式A12(Aは希土類元素のいずれか一種であり、Bは希土類元素、Al又はGaのいずか一種であり、DはAl又はGaである)で表され且つ前記LuAl12結晶とは異なるが融点が当該LuAl12結晶と同一又はそれよりも150℃以内の範囲で低い融点を有するガーネット種結晶を用いて前記LuAl12結晶を作製することを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法。
【請求項2】
請求項1において、前記ガーネット種結晶が、ErAl12、TmAl12、HoAl12、DyAl12、又はYAl12であることを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記LuAl12結晶を構成するLuの一部が、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tmのうち少なくとも一種以上の元素Zによって置換され、(ZLu1−xAl12(0<x<0.5)で表されるガーネット系結晶を作製することを特徴とする放射線検出用LuAl12結晶材料の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−16251(P2006−16251A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−195633(P2004−195633)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(000242426)北辰工業株式会社 (55)
【Fターム(参考)】