放熱装置
【課題】本発明は、コストが低い放熱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る放熱装置は、固定板と、前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、別々に前記２つのファンに固定される２つの放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、別々に前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に連接される２つのヒートパイプと、を備え、各々のファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々のファンは、その導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定される。前記放熱装置の導風カバー及び固定板は別々に成型されるため、金型設計難度を下げ、且つ前記固定板及び前記導風カバーは別々に異なる材料からなるため、材料コストをさげる。
【解決手段】本発明に係る放熱装置は、固定板と、前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、別々に前記２つのファンに固定される２つの放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、別々に前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に連接される２つのヒートパイプと、を備え、各々のファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々のファンは、その導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定される。前記放熱装置の導風カバー及び固定板は別々に成型されるため、金型設計難度を下げ、且つ前記固定板及び前記導風カバーは別々に異なる材料からなるため、材料コストをさげる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、放熱装置に関するものであって、特に発熱電子部品を冷却するための放熱装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
電子科学技術の発展に伴って、ＣＰＵ（中央処理装置）などの発熱電子部品は、高性能化、高速化に向って発展するとともに、前記発熱電子部品が作動する時に生じる熱も多くなり、前記熱量を即時に放熱しないと、前記発熱電子部品の作動に悪い影響をもたらす。従って前記発熱電子部品の上に放熱装置を装着して前記発熱電子部品を冷却しなければならない。
【０００３】
従来の技術において、放熱装置は、固定板と、前記固定板と一体成型されるファンホルダーと、前記ファンホルダーの内部に収容されるインペラーと、前記ファンホルダーの排気口に隣接して設置される複数の放熱フィンからなる放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、を備え、前記固定板は、前記吸熱板を前記発熱電子部品に固定することに用いられる。前記固定板及び前記ファンホルダーは、金属材料から一体成型されるため、金型設計が容易でなく、材料コストも高く、従って前記放熱装置の生産コストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明の目的は、前記課題を解決し、コストが低い放熱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係る放熱装置は、固定板と、前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、前記２つのファンに別々に固定される２つの放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に別々に連接される２つのヒートパイプと、を備え、各々のファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々のファンは、その導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定される。
【０００６】
本発明に係る放熱装置は、固定板と、少なくとも１つの遠心ファンと、前記遠心ファンの排気口に設置される放熱器と、前記固定板に設置される吸熱板と、前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、を備え、前記遠心ファンと前記固定板は、別々に成型され、且つ固定構造によって緊密に固定される。
【発明の効果】
【０００７】
従来の技術と比べると、本発明の放熱装置の導風カバー及び固定板は別々に成型されるため、金型設計難度を下げ、且つ前記固定板及び前記導風カバーは別々に異なる材料からなるため、材料コストをさげる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明の第一実施形態に係る放熱装置の立体組立図である。
【図２】図１に示す放熱装置の立体分解図である。
【図３】図２に示す放熱装置の固定板の別の視角からの立体図ある。
【図４】本発明の第二実施形態に係る放熱装置の立体組立図である。
【図５】図４に示す放熱装置の立体分解図である。
【図６】図５に示す放熱装置のカバー板の別の視角からの立体図ある。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【００１０】
図１及び図２を参照すると、本発明の第一実施形態に係る放熱装置１００は、固定板１０と、前記固定板１０の対向する両側に固定される２つのファン２０と、前記２つのファン２０に別々に固定される２つの放熱器３０と、前記固定板１０の底部に設置される吸熱板４０と、前記２つの放熱器３０と前記吸熱板４０との間に別々に連接される２つのヒートパイプ５０と、を備える。
【００１１】
前記２つのファン２０の構造は同じであり、且つ全て遠心ファンである。前記ファン２０は、導風カバー２１と、前記導風カバー２１の内部に収容されるインペラー２２と、を備える。前記導風カバー２１は、ホルダー２１０及び該ホルダー２１０を覆うカバー２１１を備える。前記ホルダー２１０は、ＰＢＴ（ｐｏｌｙｂｕｔｙｌｅｃｅ ｔｅｒｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）又は他のプラスチック材料からなり、下板２１２及び該下板２１２の辺縁から上に向かって直交して延在する側板２１３を備える。前記下板２１２と前記カバー２１１の形状はほぼ同じであり、前記下板２１２及び前記カバー２１１には、それぞれ前記インペラー２２に対面する給気口２１４が設置されており、前記側板２１３には、前記給気口２１４に直交する排気口２１５が設置される。前記側板２１３の頂端及び前記カバー２１１の辺縁からそれぞれ複数の固定部２１６が水平に突出されており、前記固定部２１６には、固定孔２１７が設置される。前記側板２１３の固定部２１６の固定孔２１７は、前記カバー２１１の固定部２１６の固定孔２１７に対応するため、固定素子（図示せず）を貫通させて前記カバー２１１を前記ホルダー２１０に固定することができる。前記カバー２１１は、金属材料からなり、前記カバー２１１の前記固定板１０に近い辺縁から下に向って１つの固定シート２３が延在して形成される。前記固定シート２３は、略Ｌ字状であり、前記カバー２１１の辺縁から下に向って延在するアーム部２３１と、前記アーム部２３１の自由端から前記導風カバー２１の外側に向って水平的に延在する水平部２３２と、を備える。前記アーム部２３１には、縦長の強化リブ２３１０が設置されており、前記強化リブ２３１０の長手方向は、前記アーム部２３１の延伸方向と同じである。前記水平部２３２は、前記カバー２１１に平行し、且つ前記固定板１０の１つの側辺に溶接されて、前記ファン２０を前記固定板１０に固定する。前記カバー２１１は、プラスチック材料からなり、且つねじで螺合する方式によって前記カバー２１１の固定シート２３を前記固定板１０に固定することができる。
【００１２】
前記２つの放熱器３０は、前記２つのファン２０の排気口２１５に隣接して別々に固定される。各々の放熱器３０は、複数の放熱フィン３１を備え、隣り合う２つの放熱フィン３１の間には、前記ファン２０の排気口２１５に対面する気流通路３２が設置される。
【００１３】
前記２つのヒートパイプ５０は、全て扁平状である。各々のヒートパイプ５０は、その両端に位置する蒸発段５１及び凝縮段５２を備え、前記蒸発段５１は、前記吸熱板４０の上表面に貼り合わせ、前記凝縮段５２は、前記放熱器３０を貫通している。
【００１４】
図３を参照すると、前記固定板１０は、略矩形であり、且つ金属からなる。前記固定板１０の四角には、それぞれ１つの固定孔１１が設置され、固定素子６０が前記固定孔１１を貫通して（図５を参照）、前記固定板１０を電気回路板に固定する。前記固定板１０の底部の中央には、方形の凹部１２が設置され、前記凹部１２の頂部には、前記固定板１０を貫く貫通孔１３が設置され、前記貫通孔１３は、前記凹部１２に連通する。前記吸熱板４０は、方形であり、且つアルミニウム、銅などのような優れた熱伝導性を有する金属からなり、前記固定板１０の凹部１２に嵌合する。前記ヒートパイプ５０の蒸発段５１は、前記固定板１０の貫通孔１３によって前記吸熱板４０の上表面に貼り合わされるとともに、前記固定板１０の上表面に密着して貼り合わされるため、前記ファン２０を前記固定板１０に固定する補助固定手段として作用し、前記ファン２０と前記固定板１０との間の歪曲変形を防止する。
【００１５】
前記放熱装置１００において、前記ファン２０の導風カバー２１と前記固定板１０は、別々に成型され、前記導風カバー２１のホルダー２１０は、相対的に安いプラスチック材料からなり、前記ファン２０は、その導風カバー２１の固定シート２３によって前記固定板１０に固定されるため、金型設計難度を下げるとともに、材料コストも節約して、前記放熱装置１００の生産コストを下げる。
【００１６】
前記ファン２０は、他の固定構造によって前記固定板１０に固定することもできる。図４を参照すると、本発明の第二実施形態に係る放熱装置１００ａは、前記第一実施形態に係る放熱装置１００とほぼ同じであるが、異なったのは、ファン２０ａのホルダー２１０ａの固定板１０ａに近い片側から固定孔２４０を有する２つの固定部２４が水平的に延在し、前記固定板１０には、前記２つの固定部２４の固定孔２４０に対応する２つの固定孔１４が設置され、ねじ７０が前記固定部２４の固定孔２４０及び前記固定板１０の固定孔１４を順次貫通して、前記ファン２０ａを前記固定板１０ａに固定することができ、前記２つの固定部２４は、前記ファン２０ａと前記固定板１０ａとの間の歪曲変形を防止して、さらにヒートパイプ５０の変形を防止する。前記ホルダー２１０ａの側板２１３ａの外側面には、複数の係合スロット２５が設置され、各々の係合スロット２５は、下板２１２から側板２１３ａの中部に向って延在するため、前記側板２１３ａの中部で段階２５１を形成し、前記側板２１３ａの頂部にはブラインドホール２１８が設置され、前記ファン２０ａのカバー２１１ａの辺縁から下に向って複数の係合シート２６が直交して延在し、各々の係合シート２６の端末から前記ホルダー２１０ａの内側に向ってフック部２６１が水平に延在し、前記カバー２１１ａの前記ブラインドホール２１８に対応する位置から下に向って１つの定位柱２１９が突出し、前記カバー２１１ａの係合シート２６のフック部２６１は、前記側板２１３ａの係合スロット２５の段階２５１に引っ掛けられ、且つ前記カバー２１１ａの定位柱２１９は、前記側板２１３ａのブラインドホール２１８に収容される。
【００１７】
以上本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種種変更可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【００１８】
１０，１０ａ 固定板
１１，１４，２１７，２４０ 固定孔
１２ 凹部
１３ 貫通孔
２０，２０ａ ファン
２１ 導風カバー
２２ インペラー
２３ 固定シート
２４ 固定部
２５ 係合スロット
２６ 係合シート
３０ 放熱器
３１ 放熱フィン
３２ 気流通路
４０ 吸熱板
５０ ヒートパイプ
５１ 蒸発段
５２ 凝縮段
６０ 固定素子
７０ ねじ
１００，１００ａ 放熱装置
２１０，２１０ａ ホルダー
２１１，２１１ａ カバー
２１２ 下板
２１３，２１３ａ 側板
２１４ 給気口
２１５ 排気口
２１６ 固定部
２１８ ブラインドホール
２１９ 定位柱
２３１ アーム部
２３２ 水平部
２５１ 段階
２６１ フック部
２３１０ 強化リブ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、放熱装置に関するものであって、特に発熱電子部品を冷却するための放熱装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
電子科学技術の発展に伴って、ＣＰＵ（中央処理装置）などの発熱電子部品は、高性能化、高速化に向って発展するとともに、前記発熱電子部品が作動する時に生じる熱も多くなり、前記熱量を即時に放熱しないと、前記発熱電子部品の作動に悪い影響をもたらす。従って前記発熱電子部品の上に放熱装置を装着して前記発熱電子部品を冷却しなければならない。
【０００３】
従来の技術において、放熱装置は、固定板と、前記固定板と一体成型されるファンホルダーと、前記ファンホルダーの内部に収容されるインペラーと、前記ファンホルダーの排気口に隣接して設置される複数の放熱フィンからなる放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、を備え、前記固定板は、前記吸熱板を前記発熱電子部品に固定することに用いられる。前記固定板及び前記ファンホルダーは、金属材料から一体成型されるため、金型設計が容易でなく、材料コストも高く、従って前記放熱装置の生産コストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明の目的は、前記課題を解決し、コストが低い放熱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係る放熱装置は、固定板と、前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、前記２つのファンに別々に固定される２つの放熱器と、前記固定板の底部に設置される吸熱板と、前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に別々に連接される２つのヒートパイプと、を備え、各々のファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々のファンは、その導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定される。
【０００６】
本発明に係る放熱装置は、固定板と、少なくとも１つの遠心ファンと、前記遠心ファンの排気口に設置される放熱器と、前記固定板に設置される吸熱板と、前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、を備え、前記遠心ファンと前記固定板は、別々に成型され、且つ固定構造によって緊密に固定される。
【発明の効果】
【０００７】
従来の技術と比べると、本発明の放熱装置の導風カバー及び固定板は別々に成型されるため、金型設計難度を下げ、且つ前記固定板及び前記導風カバーは別々に異なる材料からなるため、材料コストをさげる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明の第一実施形態に係る放熱装置の立体組立図である。
【図２】図１に示す放熱装置の立体分解図である。
【図３】図２に示す放熱装置の固定板の別の視角からの立体図ある。
【図４】本発明の第二実施形態に係る放熱装置の立体組立図である。
【図５】図４に示す放熱装置の立体分解図である。
【図６】図５に示す放熱装置のカバー板の別の視角からの立体図ある。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【００１０】
図１及び図２を参照すると、本発明の第一実施形態に係る放熱装置１００は、固定板１０と、前記固定板１０の対向する両側に固定される２つのファン２０と、前記２つのファン２０に別々に固定される２つの放熱器３０と、前記固定板１０の底部に設置される吸熱板４０と、前記２つの放熱器３０と前記吸熱板４０との間に別々に連接される２つのヒートパイプ５０と、を備える。
【００１１】
前記２つのファン２０の構造は同じであり、且つ全て遠心ファンである。前記ファン２０は、導風カバー２１と、前記導風カバー２１の内部に収容されるインペラー２２と、を備える。前記導風カバー２１は、ホルダー２１０及び該ホルダー２１０を覆うカバー２１１を備える。前記ホルダー２１０は、ＰＢＴ（ｐｏｌｙｂｕｔｙｌｅｃｅ ｔｅｒｅｐｈｔｈａｌａｔｅ）又は他のプラスチック材料からなり、下板２１２及び該下板２１２の辺縁から上に向かって直交して延在する側板２１３を備える。前記下板２１２と前記カバー２１１の形状はほぼ同じであり、前記下板２１２及び前記カバー２１１には、それぞれ前記インペラー２２に対面する給気口２１４が設置されており、前記側板２１３には、前記給気口２１４に直交する排気口２１５が設置される。前記側板２１３の頂端及び前記カバー２１１の辺縁からそれぞれ複数の固定部２１６が水平に突出されており、前記固定部２１６には、固定孔２１７が設置される。前記側板２１３の固定部２１６の固定孔２１７は、前記カバー２１１の固定部２１６の固定孔２１７に対応するため、固定素子（図示せず）を貫通させて前記カバー２１１を前記ホルダー２１０に固定することができる。前記カバー２１１は、金属材料からなり、前記カバー２１１の前記固定板１０に近い辺縁から下に向って１つの固定シート２３が延在して形成される。前記固定シート２３は、略Ｌ字状であり、前記カバー２１１の辺縁から下に向って延在するアーム部２３１と、前記アーム部２３１の自由端から前記導風カバー２１の外側に向って水平的に延在する水平部２３２と、を備える。前記アーム部２３１には、縦長の強化リブ２３１０が設置されており、前記強化リブ２３１０の長手方向は、前記アーム部２３１の延伸方向と同じである。前記水平部２３２は、前記カバー２１１に平行し、且つ前記固定板１０の１つの側辺に溶接されて、前記ファン２０を前記固定板１０に固定する。前記カバー２１１は、プラスチック材料からなり、且つねじで螺合する方式によって前記カバー２１１の固定シート２３を前記固定板１０に固定することができる。
【００１２】
前記２つの放熱器３０は、前記２つのファン２０の排気口２１５に隣接して別々に固定される。各々の放熱器３０は、複数の放熱フィン３１を備え、隣り合う２つの放熱フィン３１の間には、前記ファン２０の排気口２１５に対面する気流通路３２が設置される。
【００１３】
前記２つのヒートパイプ５０は、全て扁平状である。各々のヒートパイプ５０は、その両端に位置する蒸発段５１及び凝縮段５２を備え、前記蒸発段５１は、前記吸熱板４０の上表面に貼り合わせ、前記凝縮段５２は、前記放熱器３０を貫通している。
【００１４】
図３を参照すると、前記固定板１０は、略矩形であり、且つ金属からなる。前記固定板１０の四角には、それぞれ１つの固定孔１１が設置され、固定素子６０が前記固定孔１１を貫通して（図５を参照）、前記固定板１０を電気回路板に固定する。前記固定板１０の底部の中央には、方形の凹部１２が設置され、前記凹部１２の頂部には、前記固定板１０を貫く貫通孔１３が設置され、前記貫通孔１３は、前記凹部１２に連通する。前記吸熱板４０は、方形であり、且つアルミニウム、銅などのような優れた熱伝導性を有する金属からなり、前記固定板１０の凹部１２に嵌合する。前記ヒートパイプ５０の蒸発段５１は、前記固定板１０の貫通孔１３によって前記吸熱板４０の上表面に貼り合わされるとともに、前記固定板１０の上表面に密着して貼り合わされるため、前記ファン２０を前記固定板１０に固定する補助固定手段として作用し、前記ファン２０と前記固定板１０との間の歪曲変形を防止する。
【００１５】
前記放熱装置１００において、前記ファン２０の導風カバー２１と前記固定板１０は、別々に成型され、前記導風カバー２１のホルダー２１０は、相対的に安いプラスチック材料からなり、前記ファン２０は、その導風カバー２１の固定シート２３によって前記固定板１０に固定されるため、金型設計難度を下げるとともに、材料コストも節約して、前記放熱装置１００の生産コストを下げる。
【００１６】
前記ファン２０は、他の固定構造によって前記固定板１０に固定することもできる。図４を参照すると、本発明の第二実施形態に係る放熱装置１００ａは、前記第一実施形態に係る放熱装置１００とほぼ同じであるが、異なったのは、ファン２０ａのホルダー２１０ａの固定板１０ａに近い片側から固定孔２４０を有する２つの固定部２４が水平的に延在し、前記固定板１０には、前記２つの固定部２４の固定孔２４０に対応する２つの固定孔１４が設置され、ねじ７０が前記固定部２４の固定孔２４０及び前記固定板１０の固定孔１４を順次貫通して、前記ファン２０ａを前記固定板１０ａに固定することができ、前記２つの固定部２４は、前記ファン２０ａと前記固定板１０ａとの間の歪曲変形を防止して、さらにヒートパイプ５０の変形を防止する。前記ホルダー２１０ａの側板２１３ａの外側面には、複数の係合スロット２５が設置され、各々の係合スロット２５は、下板２１２から側板２１３ａの中部に向って延在するため、前記側板２１３ａの中部で段階２５１を形成し、前記側板２１３ａの頂部にはブラインドホール２１８が設置され、前記ファン２０ａのカバー２１１ａの辺縁から下に向って複数の係合シート２６が直交して延在し、各々の係合シート２６の端末から前記ホルダー２１０ａの内側に向ってフック部２６１が水平に延在し、前記カバー２１１ａの前記ブラインドホール２１８に対応する位置から下に向って１つの定位柱２１９が突出し、前記カバー２１１ａの係合シート２６のフック部２６１は、前記側板２１３ａの係合スロット２５の段階２５１に引っ掛けられ、且つ前記カバー２１１ａの定位柱２１９は、前記側板２１３ａのブラインドホール２１８に収容される。
【００１７】
以上本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種種変更可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【００１８】
１０，１０ａ 固定板
１１，１４，２１７，２４０ 固定孔
１２ 凹部
１３ 貫通孔
２０，２０ａ ファン
２１ 導風カバー
２２ インペラー
２３ 固定シート
２４ 固定部
２５ 係合スロット
２６ 係合シート
３０ 放熱器
３１ 放熱フィン
３２ 気流通路
４０ 吸熱板
５０ ヒートパイプ
５１ 蒸発段
５２ 凝縮段
６０ 固定素子
７０ ねじ
１００，１００ａ 放熱装置
２１０，２１０ａ ホルダー
２１１，２１１ａ カバー
２１２ 下板
２１３，２１３ａ 側板
２１４ 給気口
２１５ 排気口
２１６ 固定部
２１８ ブラインドホール
２１９ 定位柱
２３１ アーム部
２３２ 水平部
２５１ 段階
２６１ フック部
２３１０ 強化リブ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
金属材料から成る固定板と、
前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、
前記２つのファンに別々に固定される２つの放熱器と、
前記固定板の底部に設置される吸熱板と、
前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に別々に連接される２つのヒートパイプと、
を備えてなる放熱装置であって、
各々の前記ファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々の前記ファンは、前記導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定され、前記２つのファンのホルダーはプラスチック材料から成ることを特徴とする放熱装置。
【請求項２】
前記固定構造は、前記カバーの辺縁から下に向って延在して形成される固定シートであって、前記固定シートは、前記カバーの辺縁から下に向って延在するアーム部と、前記アーム部の自由端から前記導風カバーの外側に向って水平的に延在する水平部と、を備え、前記水平部は、溶接又は螺合方式によって前記固定板に固定される請求項１に記載の放熱装置。
【請求項３】
前記アーム部には、縦長い強化リブが設置されており、前記強化リブの長手方向は、前記アーム部の延伸方向と同じであることを特徴とする請求項２に記載の放熱装置。
【請求項４】
前記ホルダー及び前記カバーの辺縁には、全て水平的に外側へ延在する複数の固定部が形成され、各々の前記固定部には固定孔が設置され、前記ホルダーの各々の固定孔と前記カバーの各々の固定孔は、それぞれ一対一に対応するため、前記カバーを前記ホルダーに固定できることを特徴とする請求項２に記載の放熱装置。
【請求項５】
前記固定構造は、前記ホルダーの前記固定板に近い片側から水平的に外側へ延在する複数の固定部であって、各々の固定部には固定孔が設置され、前記導風カバーは、前記固定部によって前記固定板に固定されることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
【請求項６】
前記ホルダーは、下板及び前記下板の辺縁から上に向かって直交して延在する側板を備え、前記側板の外側面には、複数の係合スロットが設置され、各々の係合スロットは、前記下板から前記側板の中部に向って延在するため、前記側板の中部で段階を形成し、前記側板の頂部にはブラインドホールが設置され、前記カバーの辺縁から下に向って複数の係合シートが直交して延在し、各々の係合シートの端末から内側へ水平に延在してフック部を形成し、前記カバーの前記ブラインドホールに対応する位置から下に向って１つの定位柱が突出し、前記係合シートのフック部は、前記係合スロットの段階に引っ掛けられ、前記定位柱は、前記ブラインドホールに収容されることを特徴とする請求項５に記載の放熱装置。
【請求項７】
前記固定板の前記吸熱板の上方には、貫通孔が設置され、前記２つのヒートパイプは、前記貫通孔を利用して前記吸熱板の上表面に貼り合わされ、且つ前記２つのヒートパイプは、前記固定板の上表面に貼り合されることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
【請求項８】
前記固定板の中部には、前記貫通孔に連通する凹部が設置され、前記吸熱板は、前記凹部に収容されることを特徴とする請求項７に記載の放熱装置。
【請求項９】
固定板と、
少なくとも１つの遠心ファンと、
前記遠心ファンの排気口に設置される放熱器と、
前記固定板に設置される吸熱板と、
前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、
を備えてなる放熱装置であって、
前記遠心ファンと前記固定板は、別々に成型され、且つ固定構造によって密着して固定されることを特徴とする放熱装置。
【請求項１】
金属材料から成る固定板と、
前記固定板の対向する両側に固定される２つのファンと、
前記２つのファンに別々に固定される２つの放熱器と、
前記固定板の底部に設置される吸熱板と、
前記２つの放熱器と前記吸熱板との間に別々に連接される２つのヒートパイプと、
を備えてなる放熱装置であって、
各々の前記ファンは、ホルダー及び前記ホルダーを覆うカバーからなる導風カバーと、前記導風カバーの内部に収容されるインペラーと、を備え、前記２つのファンの導風カバー及び前記固定板は別々に成型され、各々の前記ファンは、前記導風カバーの固定構造によって前記固定板に固定され、前記２つのファンのホルダーはプラスチック材料から成ることを特徴とする放熱装置。
【請求項２】
前記固定構造は、前記カバーの辺縁から下に向って延在して形成される固定シートであって、前記固定シートは、前記カバーの辺縁から下に向って延在するアーム部と、前記アーム部の自由端から前記導風カバーの外側に向って水平的に延在する水平部と、を備え、前記水平部は、溶接又は螺合方式によって前記固定板に固定される請求項１に記載の放熱装置。
【請求項３】
前記アーム部には、縦長い強化リブが設置されており、前記強化リブの長手方向は、前記アーム部の延伸方向と同じであることを特徴とする請求項２に記載の放熱装置。
【請求項４】
前記ホルダー及び前記カバーの辺縁には、全て水平的に外側へ延在する複数の固定部が形成され、各々の前記固定部には固定孔が設置され、前記ホルダーの各々の固定孔と前記カバーの各々の固定孔は、それぞれ一対一に対応するため、前記カバーを前記ホルダーに固定できることを特徴とする請求項２に記載の放熱装置。
【請求項５】
前記固定構造は、前記ホルダーの前記固定板に近い片側から水平的に外側へ延在する複数の固定部であって、各々の固定部には固定孔が設置され、前記導風カバーは、前記固定部によって前記固定板に固定されることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
【請求項６】
前記ホルダーは、下板及び前記下板の辺縁から上に向かって直交して延在する側板を備え、前記側板の外側面には、複数の係合スロットが設置され、各々の係合スロットは、前記下板から前記側板の中部に向って延在するため、前記側板の中部で段階を形成し、前記側板の頂部にはブラインドホールが設置され、前記カバーの辺縁から下に向って複数の係合シートが直交して延在し、各々の係合シートの端末から内側へ水平に延在してフック部を形成し、前記カバーの前記ブラインドホールに対応する位置から下に向って１つの定位柱が突出し、前記係合シートのフック部は、前記係合スロットの段階に引っ掛けられ、前記定位柱は、前記ブラインドホールに収容されることを特徴とする請求項５に記載の放熱装置。
【請求項７】
前記固定板の前記吸熱板の上方には、貫通孔が設置され、前記２つのヒートパイプは、前記貫通孔を利用して前記吸熱板の上表面に貼り合わされ、且つ前記２つのヒートパイプは、前記固定板の上表面に貼り合されることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
【請求項８】
前記固定板の中部には、前記貫通孔に連通する凹部が設置され、前記吸熱板は、前記凹部に収容されることを特徴とする請求項７に記載の放熱装置。
【請求項９】
固定板と、
少なくとも１つの遠心ファンと、
前記遠心ファンの排気口に設置される放熱器と、
前記固定板に設置される吸熱板と、
前記放熱器と前記吸熱板との間に連接されるヒートパイプと、
を備えてなる放熱装置であって、
前記遠心ファンと前記固定板は、別々に成型され、且つ固定構造によって密着して固定されることを特徴とする放熱装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１１−２９６１７（Ｐ２０１１−２９６１７Ａ）
【公開日】平成２３年２月１０日（２０１１．２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１４１８８０（Ｐ２０１０−１４１８８０）
【出願日】平成２２年６月２２日（２０１０．６．２２）
【出願人】（５０５２９２８８９）富準精密工業（深▲セン▼）有限公司 (64)
【出願人】（５０１３４６９０６）鴻準精密工業股▲フン▼有限公司 (82)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年２月１０日（２０１１．２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年６月２２日（２０１０．６．２２）
【出願人】（５０５２９２８８９）富準精密工業（深▲セン▼）有限公司 (64)
【出願人】（５０１３４６９０６）鴻準精密工業股▲フン▼有限公司 (82)
【Ｆターム（参考）】
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