説明

放電灯制御装置

【課題】 省エネルギー化を図ることができる放電灯制御装置を提供する。
【解決手段】 放電灯制御装置1の各ネオントランス8は、フォトカプラ(光センサ)を介してCPU5に接続されている。フォトカプラは、CPU5に接続された発光素子31a〜33aと、ネオントランス8に接続された受光素子31b〜33bとからなる。CPU5は制御信号Sxによりフォトカプラのオンオフ制御を行い、放電灯を点灯(調光)・点滅制御する。即ち、Hレベルの制御信号Sxが出力される間は、フォトカプラがオン状態となってネオントランス8の回路が短絡した状態となる。一方、Lレベルの制御信号Sxが出力される間は、フォトカプラがオフ状態となってネオントランス8の共振回路30が共振し、変圧器14の2次側に高周波の出力電圧Vbが誘起された状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばネオン管やアルゴン管等の放電灯を駆動制御する放電灯制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物や看板等には、夜間照明として放電灯(放電管)が設置されている。放電灯は例えばネオン管やアルゴン管からなり、点灯・点滅・調光制御されるべく放電灯制御装置に接続されている。この種の放電灯制御装置は、商用電源の出力(交流電圧)を全波整流してコンバータトランスによって高電圧に直接変圧するタイプや、放電灯のちらつき低減や発光効率向上を目的として、商用電源の出力を全波整流した後にインバータトランスにより高周波変換及び変圧するタイプがある。そして、放電灯制御装置は変圧後の高電圧を二次側の放電灯に供給して放電灯を点灯(調光)・点滅させる。
【0003】
ここで、この種の放電灯制御装置が例えば特許文献1に開示されている。この放電灯制御装置は、商用電源の出力自体をオンオフ制御、つまり位相制御することで放電灯の点灯(調光)・点滅制御を実施している。即ち、放電灯制御装置は商用電源の出力をオンオフし得るスイッチング素子を有し、商用電源に同期した制御信号をスイッチング素子に出力することで、制御信号がHレベルの際に商用電源の出力をトランスの一次側に流し、二次側の放電灯を制御する。
【0004】
また、インバータトランスを用いた放電灯制御装置で位相制御を用いた場合、図6に示すように、商用電源の交流電圧波形W1を制御信号によりオンオフ制御することで、交流電圧波形W1の位相が変化した同図の一点鎖線で示す変換電圧波形W2が生成される。これにより、二次側の出力電圧Vout は位相に応じた値の高周波で出力されることになり、放電灯は出力電圧Vout に応じた輝度で放電灯が点灯する。そして、この位相のタイミングを変えることによって放電灯の輝度が制御される。
【特許文献1】特開平7−160211号(第3−4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、放電灯の制御に関して商用電源の位相制御を用いると、商用電源の出力をカットする分だけスイッチングロスが生じ、商用電源電力を無駄に消費していた。特に、商用電源からは大量の電流量(例えば1A)で流れるので、放電灯制御に位相制御を用いた場合にはスイッチングロスが顕著になり、スイッチングロスを抑制して省エネルギー化を図るために何らかの対応策が必要であった。
【0006】
また、商用電源の出力をインバータトランスで変圧する放電灯制御装置の一例として、例えば図7に示す放電灯制御装置がある。この放電灯制御装置は、商用電源の出力をオンオフ制御(位相制御)する電源制御装置51と、放電灯52の数に応じたトランス53とを備えている。ところで、各トランス53には全波整流回路及び平滑回路が搭載されるが、商用電源の位相制御を用いると、平滑回路をなすコンデンサとインバータ回路内のコンデンサとへの充電に時間がかかり、トランス53を起動させても直ぐに出力電圧Vout が出力されない状態となる。従って、出力電圧Vout には図6に示すタイムラグが生じて出力電圧Vout のオン時間が短くなり、調光性能が低下してちらつきが生じる問題があった。
【0007】
さらに、各トランス53には全波整流回路が各々内蔵されているので、トランス53自体がサイズ的に大きい状態となる。従って、放電灯制御装置、つまり全体のシステムとしても大きくなることから、できるだけトランス53ひいてはシステムを小型化したい要望があった。また、各トランス53を電源制御装置51に接続する場合には、各々のトランス53を電源制御装置51に結線する必要があり、配線作業が多いという問題があった。特に、トランス53を増設するとその分だけ配線作業が増えることになり、配線作業が面倒となる問題が顕著になる。
【0008】
本発明の目的は、省エネルギー化を図ることができる放電灯制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、電源から入力した入力電圧を整流回路により整流し、整流後に平滑回路で平滑化した前記入力電圧を変圧器によって高電圧に変圧し、前記変圧器の2次側に接続された放電灯を前記高電圧により点灯又は点滅させる放電灯制御装置において、前記整流回路と前記変圧器との間に接続され、整流後の前記入力電圧の前記変圧器への印加をオンオフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記変圧器への前記入力電圧の印加を制御する制御回路とを備えたことを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、スイッチング素子がオン状態に制御されると、入力電圧が短絡状態となって変圧器への入力電圧の印加が制限され、放電灯には電圧が印加されない状態となる。一方、例えば前記制御信号でスイッチング素子がオフ状態に制御されると、変圧器への入力電圧の印可が許可され、変圧器による高電圧が放電灯に印加されて放電灯が点灯又は点滅状態となる。従って、放電灯の点灯(調光)・点滅制御を行うにしても、入力電圧自体に制御を加えるものではないので、入力電圧をカットするような処理を行わずに済むことから、スイッチングロスが生じず、省エネルギー化を図ることが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、対をなす共振用の第2スイッチング素子の入力端子間に、中間タップを有する前記変圧器の1次巻線を並列に接続し、同じく前記第2スイッチング素子の入力端子間に、共振コンデンサを並列に接続し、前記第2スイッチング素子を前記変圧器の1次巻線の共振周波数で交互に誘導させるべく、前記変圧器の帰還巻線の両端を前記第2スイッチング素子の制御端子に接続した共振回路を備え、前記制御回路は、制御信号に基づき前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記入力電圧によって前記共振回路が共振し得るように前記変圧器への前記入力電圧の印可を制御することを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用を加え、入力電圧が放電灯制御装置に印加されると、1次巻線に交互に磁界が誘起されるとともに、帰還巻線に流れる電流により第2スイッチング素子が交互にオンして共振回路が共振状態となる。よって、変圧器の2次巻線に高電圧が発生し、この高電圧によって放電灯が点灯又は点滅状態となる。従って、このような共振式の放電灯制御装置においても、スイッチングロスの低減に伴う省エネルギー効果が得られる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記スイッチング素子は、前記平滑回路の下流側に接続されていることを要旨とする。
ところで、この種の平滑回路にはコンデンサ等が使用され、放電灯制御装置の作動時に平滑回路で入力電圧を平滑する際には、コンデンサへの充電時間が必要となる。しかし、この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、スイッチング素子が平滑回路の下流側に配置されているので、制御信号によるスイッチング素子のオンオフ制御に、平滑回路(コンデンサ)の平滑時間が関係せず、制御信号に対する2次側の高電圧出力の応答性がよくなる。従って、制御信号の信号出力と2次側の高電圧出力との間でタイムラグが少なくなり、高電圧出力の出力時間が充分に確保され、調光性能の低下が抑制される。
【0014】
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載の発明において、前記第2スイッチング素子の各々に、前記入力電圧を安定した電圧として供給する安定電圧供給回路を備え、前記スイッチング素子は、前記安定電圧供給回路の下流側に接続されていることを要旨とする。
【0015】
ところで、安定電圧供給回路にコンデンサを使用した場合、放電灯制御装置の作動時に変圧器に印可する電圧を安定電圧供給回路で安定化する際には、コンデンサへの充電時間が必要となる。しかし、この発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、スイッチング素子が安定電圧供給回路の下流側に配置されているので、制御信号によるスイッチング素子のオンオフ制御に、安定電圧供給回路(コンデンサ)への充電時間が関係せず、制御信号に対する2次側の高電圧出力の応答性がよくなる。従って、制御信号の信号出力と2次側の高電圧出力との間でタイムラグが一層少なくなり、高電圧出力の出力時間の確保に伴い調光性能低下抑制効果が一層高くなる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記変圧器及び前記スイッチング素子が組をなした状態で接続され、少なくともその組をなした前記変圧器及びスイッチング素子からなる変圧器ユニットを複数備え、前記整流回路に複数の前記変圧器ユニットを並列に接続することによって、前記整流回路が複数の前記変圧器ユニットの間で共用化されていることを要旨とする。
【0017】
この発明によれば、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、整流回路が複数の変圧器ユニットの間で共用されるので、変圧器ユニットごとに整流回路を用意する場合に比べ、装置が小型化する。
【0018】
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記スイッチング素子は、前記制御回路の側に接続された発光素子と、当該発光素子からの光を受光可能であるとともに前記変圧器の側に接続された受光素子とからなる光センサであることを要旨とする。
【0019】
この発明によれば、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、変圧器と制御回路とは光センサで接続された状態、つまり電気的に分かれた回路になる。従って、例えば変圧器側に過電流が流れても、それが制御回路側に流れることはないので、過電流の流れ込みによる制御回路の破壊のおそれが発生し難くなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、整流後の入力電圧の変圧器側への印加をオンオフするスイッチング素子を設け、入力電圧に同期した制御信号で前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、変圧器への入力電圧の印加を制御して放電灯の点灯(調光)・点滅制御を行うので、省エネルギー化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した放電灯制御装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0022】
図1は、放電灯制御装置1の概略構成を示すブロック図である。放電灯制御装置1は入力側が商用電源2に接続されるとともに出力側が放電灯3に接続され、商用電源2から入力する入力交流電圧(例えば、約100V)Vaに基づき放電灯3を点灯(調光)・点滅制御する装置である。放電灯制御装置1は複数の放電灯3が並列接続され、1つの装置で複数(本例は3つ)の放電灯3,3,…を制御可能である。放電灯3は例えばネオン管やアルゴン管が用いられ、本例のように3つある場合には発光色がR・G・Bのものが使用される。
【0023】
図3は、放電灯制御装置1の電気構成を示す回路図である。放電灯制御装置1はそのケース4内に、同装置1を構成する各種デバイスが収容されることでユニット化されている。放電灯制御装置1は、同装置1を統括的に制御するCPU5と、同装置1を作動させる制御プログラムや放電灯3の点灯・点滅の仕方(以下、パターンデータと記す)を記憶したROM6とを備えている。CPU5はROM6の制御プログラムに基づき作動し、放電灯3を点灯(調光)・点滅制御する。
【0024】
また、放電灯制御装置1は、商用電源2から入力した入力交流電圧Vaにノイズ除去処理(フィルタ処理)や過電圧保護処理等を施すフィルタ回路7を備えている。さらに、放電灯制御装置1は、入力交流電圧Vaを高周波に変換した後に高電圧に変圧し、変圧後の高電圧を二次側の放電灯3に供給する複数のインバータトランス(以下、ネオントランスと記す)8を備えている。なお、商用電源2が電源に相当し、CPU5が制御回路に相当し、ネオントランス8が変圧器ユニットに相当する。また、入力交流電圧Vaが入力電圧に相当する。
【0025】
フィルタ回路7の出力側には、商用電源2からの入力交流電圧Vaを全波整流する全波整流回路9が接続されている。全波整流回路9はダイオードをブリッジ接続することで構成され、フィルタ回路7によってノイズがキャンセルされた入力交流電圧Vaを全波整流する。全波整流回路9の出力側には、整流後の入力交流電圧Vaを平滑化する平滑回路10が接続されている。平滑回路10は電解コンデンサからなり、全波整流された後の入力交流電圧Vaを平滑化して出力する。
【0026】
また、平滑回路10の両端には、入力交流電圧のリップルを吸収するリップル用コンデンサ11が接続されている。平滑回路10の両端には、CPU5の電源を生成する制御電源回路12が接続されている。制御電源回路12は入力交流電圧Vaに基づきCPU5の駆動電力を生成し、それをCPU5に供給する。フィルタ回路7には、入力交流電圧Vaの値が零(ゼロ)か否かを検出するゼロクロス検出回路13が接続されている。ゼロクロス検出回路13は入力交流電圧Vaを逐次監視し、入力交流電圧Vaの立上がり時の零値(即ち、立ち上がり波形で電圧値が零になった時点)を検出するとゼロクロス信号(Hレベル信号)SaをCPU5に出力する。
【0027】
図4は、ネオントランス8の電気構成を示す回路図である。ここで、3つのネオントランス8は同じ回路構成をとっているので、ここでは1つのネオントランス8について説明するが、それ以外も同様の構成である。ネオントランス8は1次側の入力交流電圧Vaを高電圧に変圧して2次側に出力する変圧器14を備え、この変圧器14は入力側の1次巻線15と出力側の2次巻線16とを有している。1次巻線15の両端には、変圧器14のインダクタンス成分とLC共振回路とを構成する共振コンデンサ17が並列に接続されている。
【0028】
1次巻線15は、その中点(中間タップ)がインダクタ18を介して全波整流回路9の出力端子に接続されている。インダクタ18は例えばコイルからなり、入力交流電圧Vaを定電流化するものである。また、1次巻線15の一端及び他端には、第1FET19及び第2FET20が各々接続されている。第1FET19及び第2FET20は、例えばMOSFETが使用され、ドレイン端子が1次巻線15に接続され、ソース端子がGNDに接続されている。
【0029】
インダクタ18の出力端子とGNDとの間には、ダイオード21、抵抗22及び電解コンデンサ23が直列接続されている。ここで、電解コンデンサ23は、第1FET19及び第2FET20のゲート端子側に安定した電圧を供給する素子である。抵抗22及び電解コンデンサ23の中間端子とGNDとの間には、上流側で分圧された電圧を一定電圧値に保持するツェナーダイオード24が接続されている。なお、第1FET19及び第2FET20が第2スイッチング素子を構成し、電解コンデンサ23が安定電圧供給回路に相当する。
【0030】
ツェナーダイオード24の両端子には、第1FET19及び第2FET20のゲート端子にかかるバイアス電圧を一定電圧値とする第1分圧抵抗器25及び第2分圧抵抗器26が並列接続されている。第1分圧抵抗器25は抵抗25a,25bの中点が第1FET19のゲート端子に接続され、第2分圧抵抗器26は抵抗26a,26bの中点が第2FET20のゲート端子に接続されている。インダクタ18の出力端子とツェナーダイオード24のカソード端子との間には、アノードがツェナーダイオード24側を向いた状態でダイオード27が介装されている。
【0031】
2次巻線16は、1次側の電圧を昇圧するために1次巻線15よりも多い巻数で巻かれている。2次巻線16には、その一端に電流制限用コンデンサ28を介した状態で放電灯3(図1参照)が接続されている。また、ネオントランス8は、1次巻線15との間の相互誘導作用により電流が流れる帰還巻線29を備えている。帰還巻線29は一端が第1分圧抵抗器25の中点(即ち、第1FET19のゲート端子)に接続され、他端が第2分圧抵抗器26の中点(即ち、第2FET20のゲート端子)に接続されている。なお、1次巻線15、共振コンデンサ17、第1FET19及び第2FET20及び帰還巻線29が、本例の自励式の共振回路30を構成する。
【0032】
上記構成において、商用電源2から入力交流電圧Vaが各ネオントランス8に供給されると、第1FET19及び第2FET20のゲート端子にバイアス電圧が与えられるが、第1FET19及び第2FET20のうちゲート−ソース間の閾値電圧の小さい方が先にオン状態となる。例えば、第1FET19が先にオン状態になったとすると、インダクタ18、1次巻線15及び第1FET19に電流が流れるのと同時に共振回路30にも電流が流れる。このとき、この共振電流による電圧が帰還巻線29を介して帰還され、第1FET19がオン状態を維持し、第2FET20がオフ状態を維持する。
【0033】
暫くすると、共振電流が反転することから、第1FET19のゲート電圧が閾値電圧以下となり、代わって第2FET20のゲート電圧が閾値電圧より高くなって第2FET20がオン状態となり、共振回路30に先程とは逆位相の共振電流が流れる。このときも、共振電流による電圧が帰還巻線29を介して帰還され、第2FET20がオフ状態を維持し、第2FET20がオン状態を維持する。そして、第1FET19及び第2FET20が交互にオン、オフすることにより、1次巻線15、帰還巻線29及び共振コンデンサ17とで共振し、これに伴った交流電圧が2次巻線16に発生する。
【0034】
2次巻線16は、1次巻線15に流れる電流と同方向の電流が流れた状態となり、1次巻線15と2次巻線16との巻数比だけ昇圧された高周波電圧を誘起し、電流制限用コンデンサ28を介して高周波の出力電圧Vbを放電灯3に供給する。そして、出力電圧Vbが起動電圧以上になると、放電灯3が点灯又は点滅した状態となる。
【0035】
図3及び図4に示すように、各ネオントランス8は、フォトカプラ(光センサ)31〜33を介してCPU5に接続されている。フォトカプラ31〜33は、CPU5に接続された発光素子31a〜33aと、ネオントランス8に接続された受光素子31b〜33bとからなる。各受光素子31b〜33bは、各発光素子31a〜33aと各々組をなしており、コレクタ端子が抵抗22aを介して電解コンデンサ23の正極に接続され、エミッタ端子が電解コンデンサ23の負極、つまりGNDに接続されている。各受光素子31b〜33bは、ツェナーダイオード24の両端において上流側に並列接続されている。なお、フォトカプラ31〜33がスイッチング素子に相当する。
【0036】
図3に示すように、発光素子31a〜33aは、アノード端子が電源に接続され、カソード端子が抵抗を介してトランジスタ34〜36に接続されている。トランジスタ34〜36は例えばFET等が使用され、そのベース端子(制御端子)がCPU5の出力端子5a〜5cに接続されている。また、CPU5の出力端子5a〜5cは抵抗37a〜37cを介して電源に各々接続されている。CPU5の内部には、各出力端子5a〜5cと組をなすようにスイッチ素子38a〜38cが内蔵されている。
【0037】
CPU5は、ROM6の制御プログラムに基づきフォトカプラ31〜33をオンオフ制御することにより、ネオントランス8を駆動制御する。これを以下に説明すると、CPU5はフォトカプラ31〜33をオンオフ制御すべく、制御信号Sxにより内部のスイッチ素子38a〜38cをオンオフ制御することで発光素子31a〜33aの発光・非発光を制御する。まず、CPU5内のスイッチ素子38a(38b,38c)がHレベルの制御信号Sxによるオン状態になると、トランジスタ34(35,36)がオン状態となり、発光素子31a(32a,33a)が発光状態となる。すると、受光素子31b(32b,33b)が光を受光してフォトカプラ31(32,33)がオン状態となり、第1FET19及び第2FET20のベース端子に流れ込むべき電流が短絡する。従って、ネオントランス8が非作動状態となり、放電灯3に電圧が供給されない状態となる。
【0038】
一方、CPU5内のスイッチ素子38a(38b,38c)がLレベルの制御信号Sxによるオフ状態になると、トランジスタ34(35,36)がオフ状態となり、発光素子31a(32a,33a)が非発光状態となる。すると、フォトカプラ31(32,33)が非作動状態となり、商用電源2の入力交流電圧Vaが第1FET19及び第2FET20のベース端子にバイアス電圧として印加され、1次巻線15、帰還巻線29及び共振コンデンサ17で共振が生じ、2次巻線16からは高周波の出力電圧Vbが発生する。
【0039】
CPU5は、商用電源2の入力交流電圧Vaの周期に同期して制御信号Sxを出力する。この動作を以下に説明すると、まずCPU5は点灯制御(調光制御)を行うべく、ゼロクロス検出回路13からゼロクロス信号を入力すると、Hレベルの制御信号Sxでトランジスタ34(35,36)をオフして発光素子31a(32a,33a)を消灯させるが、このタイミングは放電灯3の輝度に応じて決まる。即ち、放電灯3の輝度が高ければ、図2に示すように制御信号Sxの立下がりタイミングが入力交流電圧Vaの電圧零点Pa寄りとなり、放電灯3の輝度が低ければ、制御信号Sxの立下がりタイミングが入力交流電圧Vaの電圧零点Paから離れた位置となる。
【0040】
従って、CPU5は放電灯3を制御する際、Lレベルの制御信号Sxを制御開始からいつ出力するか(即ち、図2に示す時間T1)を輝度に応じて設定し、制御開始からの経過時間がその時間T1に到達したことを条件にLレベルの制御信号Sxを出力する。よって、Lレベルの制御信号Sxが出力されると、フォトカプラ31〜33がオフ状態となってネオントランス8が作動可能な状態となり、商用電源2の入力交流電圧Vaが供給されることで共振回路30が発信して放電灯3が点灯する。なお、放電灯3が複数ある場合、制御信号SxのLレベル出力のタイミングを異ならせることで各放電灯3で輝度を変えることも可能である。
【0041】
また、CPU5は、制御信号SxがLレベルからHレベルになる立上がりタイミングが、入力交流電圧Vaの立ち下がり零点Pb(図2参照)に同期するように制御信号Sxの信号レベルを制御する。ここで、商用電源2の周波数は50Hz又は60Hzであることから、入力交流電圧Vaの半周期の時間Tb(図2参照)が一義的に決まる。従って、入力交流電圧Vaの電圧零点PaからLレベルの制御信号Sxが出力されるまでの時間T1が分かれば、制御信号SxをHレベルに立上げるべき時間T3が一義的に決まる。
【0042】
従って、CPU5は、Lレベルの制御信号Sxを出力するまでの時間T1と、入力交流電圧Vaの半周期の時間T2とに基づき、制御信号Sxを再度立上げるべき時間T3を算出し、内部のカウンタ等で経過時間が時間T3に到達したと判断すると、制御信号Sxを立上げる。よって、制御信号Sxの信号レベルが商用電源2の入力交流電圧Vaに同期する。Hレベルの制御信号Sxが出力されると、フォトカプラ31〜33がオン状態となってネオントランス8が非作動状態となり、入力交流電圧Vaが共振回路30の手前でカットされて共振回路30が共振せず、放電灯3には出力電圧Vbが供給されない状態となる。
【0043】
次に、前記構成の放電灯制御装置1の作用を説明する。
まず、商用電源2が供給された際、制御電源回路12が商用電源2の入力交流電圧Vaにより駆動を開始してCPU5に電源を供給し、CPU5はその電源により起動する。CPU5はROM6の制御プログラムを実行し、ROM6に書き込まれたパターンデータで放電灯3が点灯(調光)・点滅するように、フォトカプラ31〜33を介してネオントランス8を駆動制御する。ここでいうパターンデータとは、放電灯3の点灯・点滅の仕方、つまり放電灯3の輝度、光る順序、点滅回数、点灯時間等を決めるデータである。
【0044】
ここで、CPU5が起動すると、商用電源2の入力交流電圧Vaと同期するように制御信号Sxが出力される。このとき、まず商用電源2の入力交流電圧Vaの立ち上がりに伴いゼロクロス検出回路13からゼロクロス信号Saが出力されると、その時点からLレベルの制御信号Sxを出すべきタイミングまではHレベルの制御信号Sxが出力される。この状態では、フォトカプラ31〜33がオン状態となり、商用電源2から供給される電流がフォトカプラ31〜33によって短絡する。従って、共振回路30に電流が供給されず、変圧器14の2次側に出力電圧Vbが生じない状態となる。
【0045】
一方、時間T1が経過してLレベルの制御信号Sxが出力されると、フォトカプラ31〜33がオフ状態となり、商用電源2からの電流が共振回路30に流れる。すると、共振回路30が共振した状態となり、これによって2次巻線16に高周波の出力電圧Vbが誘起され、その高圧の出力電圧Vbにより放電灯3が点灯した状態となる。そして、Lレベルの制御信号Sxが繰り返し出力されることで、放電灯3は制御信号SxのLレベルの周期幅に応じた輝度で点灯し、例えば調光制御の場合には、この周期幅が変化することで放電灯3の輝度が調整される。
【0046】
本例では、フォトカプラ31〜33のオンオフ制御により各放電灯3を点灯(調光)・点滅制御している。従って、商用電源2の入力交流電圧Va自体に制御を加えるものではないので、入力交流電圧Vaをカットするような処理を行わずに済むことから、スイッチングロスが生じず、省エネルギー化に寄与する。特に、この種の放電灯制御装置1では、商用電源2から1A程度の電流が流れるので、これ自体をオンオフ制御するとロス分が非常に大きく、エネルギー効率が非常によくないが、本例の構成を用いればそのようなことがないので、省エネルギー化が特に顕著である。
【0047】
また、本例の制御方法を用いた場合、平滑回路10の下流側にフォトカプラ31〜33が配置され、平滑回路10の下流側で制御が行われる。このため、平滑回路10への充電を待たずともCPU5の指令により各放電灯3が点灯状態となるので、CPU5がHレベルの制御信号Sxを出力すれば、直ぐに2次側から出力電圧Vbが出力されることになり、各放電灯3の点灯応答が早くなる。従って、図2に示すように制御信号SxのHレベル出力と出力電圧Vbの出力との間のタイムラグが少なくなり、出力電圧Vbの出力時間が充分に確保され、調光性能の低下が抑制される。
【0048】
ところで、背景技術で述べた位相制御を用いて放電灯3を調光制御すると、位相制御はトランスごとに商用電源2の入力交流電圧Va自体に制御を加えるものであるため、その下流側に保護回路(本例でいうフィルタ回路)や全波整流回路を各々配置することになる。従って、位相制御を用いると、必然的にネオントランス8ごとに保護回路や全波整流回路等を用意する必要があり、放電灯制御装置1が大型化する問題が生じる。また、位相制御を行う装置(図6に示す電源制御装置)とネオントランス8が別々の部品として存在することになり、電源制御装置に各ネオントランス8を配線するという配線作業が必要になることから、配線作業が面倒であるという懸念もあった。
【0049】
しかし、本例のようにフォトカプラ31〜33のオンオフ制御により調光制御を行えば、この制御は全波整流及び平滑化した後の電圧に対して各々制御を加えること構成となるので、本例のフィルタ回路7、全波整流回路9、平滑回路10及びリップル用コンデンサ11が複数のネオントランス8の間で共用が可能になる。従って、ネオントランス8ごとにフィルタ回路7や全波整流回路9等を用意する場合に比べて、放電灯制御装置1のサイズが小型化する。また、この共用化によって放電灯制御装置1の入力配線が商用電源2用の配線のみとなり、配線作業の簡素化にも繋がる。
【0050】
上記実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)CPU5とネオントランス8との間にフォトカプラ31〜33を設け、フォトカプラ31〜33を制御信号Sxによりオンオフ制御することで各放電灯3を点灯(調光)・点滅制御する。従って、背景技術で述べた位相制御を用いずにネオントランス8を制御可能となるので、位相制御時になされていた入力交流電圧Va自体への制御を行わずに済むことから、スイッチングロクが生じず、省エネルギー化を図ることができる。
【0051】
(2)平滑回路10の下流側にフォトカプラ31〜33が配置され、平滑回路10の下流側でフォトカプラ31〜33のオンオフ制御が行われる。このため、平滑回路10への充電を待たずともCPU5の指令により各放電灯3が点灯状態となるので、CPU5がLレベルの制御信号Sxを出力すれば、直ぐに2次側から出力電圧Vbが出力されることになり、各放電灯3の点灯応答を早くすることができる。従って、制御信号SxのLレベル出力と出力電圧Vbの出力との間のタイムラグが少なくなり、出力電圧Vbの出力時間を充分に確保することができ、ちらつきが気にならない充分な調光性能を確保することができる。なお、これは電解コンデンサ23についても言えることであり、フォトカプラ31〜33を平滑回路10と電解コンデンサ23との両方の下流に配置すれば、タイムラグが一層少なくなり、高い超高性能を確保することができる。
【0052】
(3)フォトカプラ31〜33のオンオフ制御により調光制御を行えば、この制御は全波整流及び平滑化した後の電圧に対して各々制御を加えること構成となるので、フィルタ回路7、全波整流回路9、平滑回路10及びリップル用コンデンサ11を複数のネオントランス8の間で共用することができる。従って、ネオントランス8ごとにフィルタ回路7や全波整流回路9等を用意する場合に比べて、放電灯制御装置1を小型化することができる。また、この共用化によって放電灯制御装置1の入力配線が商用電源2用の配線のみとなり、配線作業を簡素化することもできる。
【0053】
(4)CPU5によるネオントランス8の制御にフォトカプラ31〜33を用いているので、CPU5とネオントランス8とは電気的に分断された回路構成となる。従って、例えば故障等が原因でネオントランス8側に過電流が流れても、それがCPU5に流れ込むことはないので、過電流の流れ込みによるCPU5の破壊が発生し難くなる。
【0054】
(5)一つのケース4内に、放電灯制御装置1を構成する各種回路(素子)を収容することで、放電灯制御装置1をユニット化した。従って、各種回路が別々の装置として存在する場合に比べて取付作業、配線作業、持ち運び等を楽に行うことができ、利便性を向上することができる。
【0055】
なお、上記実施形態は前記構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ ネオントランス8の回路は、図5に示す回路構成を用いてもよい。即ち、ツェナーダイオード24の両端にトランジスタ41を接続し、抵抗22aとGNDとの間に抵抗42とフォトカプラ31(32,33)の受光素子31b(32b、33b)とを直列接続し、抵抗42及び受光素子31b(32b、33b)の中点をトランジスタ41のベース端子に接続する回路構成としてもよい。
【0056】
・ 放電灯制御装置1は、帰還巻線29で自励式に共振することで2次側から高電圧を出力する構成に限定されない。例えば、CPU5により第1FET19及び第2FET20がオンオフ制御されることで、相互誘導作用により2次側に高電圧が誘起される構成でもよい。
【0057】
・ フォトカプラ31〜33の受光素子31b〜33bの接続位置は、ツェナーダイオード24の両端上流側に限定されない。例えば、1次巻線15の中間タップとダイオード27のカソード端子との間や、全波整流回路9の出力端子とインダクタ18の入力端子との間でもよい。
【0058】
・ 必ずしも、フィルタ回路7、全波整流回路9、平滑回路10及びリップル用コンデンサ11の全てがネオントランス8の間で共用されることに限定されない。例えば、フィルタ回路7のみの共用化、或いはフィルタ回路7及び全波整流回路9の共用化であってもよい。
【0059】
・ スイッチング素子はフォトカプラ31〜33に限らず、例えばFETやMOSFET等の他の素子を用いてもよい。また、スイッチング素子はこの種のトランジスタに限らず、例えば電磁ソレノイドを用いた接点型スイッチでもよい。
【0060】
・ 電源は商用電源2に限らず、蓄電池等のそれ以外の電力源を用いてもよい。また、電源は交流電圧を供給することに限らず、直流電圧に代えてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0061】
(1)請求項1において、対をなす共振用の第2スイッチング素子の入力端子間に、中間タップを有する前記変圧器の1次巻線を並列に接続し、前記1次巻線に互いに異なる向きの磁界が交互に発生するように、前記第2スイッチング素子が交互にオンされる相互誘導回路を備え、前記制御回路は、前記制御信号に基づき前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記入力電圧によって前記相互誘導回路が作動し得るように前記変圧器への前記入力電圧の印可を制御する。
【0062】
(2)請求項2〜6のうちいずれかにおいて、前記第2スイッチング素子の各々に、前記入力電圧を一定値の電圧として供給する定電圧供給回路を備え、前記スイッチング素子は、前記定電圧供給回路の上流側の両端に並列に接続されている。
【0063】
(3)請求項1〜6のうちいずれかにおいて、前記変圧器及び前記スイッチング素子が組をなした状態で接続され、少なくともその組をなした前記変圧器及びスイッチング素子からなる変圧器ユニットを複数備えている。
【0064】
(4)請求項1〜6のうちいずれかにおいて、前記変圧器及び前記スイッチング素子が組をなした状態で接続され、少なくともその組をなした前記変圧器及びスイッチング素子からなる変圧器ユニットを複数備え、少なくとも複数の前記変換器ユニットと前記制御回路とが同一のケースに収容されることでユニット化されている。
【0065】
(5)請求項1〜6のうちいずれかにおいて、前記変圧器及び前記スイッチング素子が組をなした状態で接続され、少なくともその組をなした前記変圧器及びスイッチング素子からなる変圧器ユニットを複数備え、前記整流回路の上流で前記入力電圧のノイズを除去するフィルタ回路に複数の前記変圧器ユニットを並列に接続することによって、前記フィルタ回路が複数の前記変圧器ユニットの間で共用化されている。
【0066】
(6)請求項1〜6のうちいずれかにおいて、前記制御回路は、前記入力電圧に同期した制御信号で前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記変圧器への前記入力電圧の印加を制御する。この場合、平滑回路に例えばコンデンサを用いたとすると、そのコンデンサ容量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】一実施形態における放電灯制御装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】入力交流電圧、制御信号及び出力電圧の関係を示す波形図。
【図3】放電灯制御装置の電気構成を示す回路図。
【図4】ネオントランスの電気構成を示す回路図。
【図5】別例におけるネオントランスの電気構成を示す回路図。
【図6】従来における入力電圧及び出力電圧の関係を示す波形図。
【図7】同じく放電灯制御装置の概略を示す構成図。
【符号の説明】
【0068】
1…放電灯制御装置、2…電源としての商用電源、3…放電灯、5…制御回路としてのCPU、8…変圧器ユニットとしてのネオントランス、9…全波整流回路、10…平滑回路、14…変圧器、15…1次巻線、17…共振コンデンサ、19…第2スイッチング素子を構成する第1FET、20…第2スイッチング素子を構成する第2FET、23…安定電圧供給回路としての電解コンデンサ、29…帰還巻線、30…共振回路、31〜33…スイッチング素子としてのフォトカプラ、31a〜33a…発光素子、31b〜33b…受光素子、Va…入力電圧としての入力交流電圧、Sx…制御信号。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から入力した入力電圧を整流回路により整流し、整流後に平滑回路で平滑化した前記入力電圧を変圧器によって高電圧に変圧し、前記変圧器の2次側に接続された放電灯を前記高電圧により点灯又は点滅させる放電灯制御装置において、
前記整流回路と前記変圧器との間に接続され、整流後の前記入力電圧の前記変圧器への印加をオンオフするスイッチング素子と、
前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記変圧器への前記入力電圧の印加を制御する制御回路と
を備えたことを特徴とする放電灯制御装置。
【請求項2】
対をなす共振用の第2スイッチング素子の入力端子間に、中間タップを有する前記変圧器の1次巻線を並列に接続し、同じく前記第2スイッチング素子の入力端子間に、共振コンデンサを並列に接続し、前記第2スイッチング素子を前記変圧器の1次巻線の共振周波数で交互に誘導させるべく、前記変圧器の帰還巻線の両端を前記第2スイッチング素子の制御端子に接続した共振回路を備え、
前記制御回路は、制御信号に基づき前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記入力電圧によって前記共振回路が共振し得るように前記変圧器への前記入力電圧の印可を制御することを特徴とする請求項1に記載の放電灯制御装置。
【請求項3】
前記スイッチング素子は、前記平滑回路の下流側に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電灯制御装置。
【請求項4】
前記第2スイッチング素子の各々に、前記入力電圧を安定した電圧として供給する安定電圧供給回路を備え、
前記スイッチング素子は、前記安定電圧供給回路の下流側に接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の放電灯制御装置。
【請求項5】
前記変圧器及び前記スイッチング素子が組をなした状態で接続され、少なくともその組をなした前記変圧器及びスイッチング素子からなる変圧器ユニットを複数備え、前記整流回路に複数の前記変圧器ユニットを並列に接続することによって、前記整流回路が複数の前記変圧器ユニットの間で共用化されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の放電灯制御装置。
【請求項6】
前記スイッチング素子は、前記制御回路の側に接続された発光素子と、当該発光素子からの光を受光可能であるとともに前記変圧器の側に接続された受光素子とからなる光センサであることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の放電灯制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−59608(P2006−59608A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−238804(P2004−238804)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】