説明

新規のFXR(NR1H4)結合性及び活性調節性化合物

本発明は、NR1H4受容体(FXR)に結合し、NR1H4受容体(FXR)のアゴニストとして作用する化合物に関する。本発明はさらに、前記核内受容体への前記化合物の結合を通じて疾患及び/又は状態を治療するための医薬を調製するための前記化合物の使用、並びに前記化合物を合成する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式(1)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、互変異性体、溶媒和物、プロドラッグ又は薬学的に許容される塩。
【化1】


[式中、
Rは、COOR、CONR、テトラゾリル又はHからなる群から選択され、ここで、Rは、H又は低級アルキルからなる群から独立に選択され、R及びRは相互に独立に、H、低級アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルキレン−R、SO−C1〜6アルキルからなる群から選択され、Rは、COOH、OH又はSOHからなる群から選択され、
Aは、フェニル、ピリジル、ピラゾリル、インドリル、チエニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、フラニル、ベンゾチアゾリル、チアゾリル(これらの基は各々、OH、低級アルキル、低級シクロアルキル又はハロゲンからなる群から独立に選択される1個又は2個の基で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
Qは、フェニル、ピリジル、チアゾリル、チオフェニル、ピリミジル(これらの基は各々、低級アルキル、ハロゲン又はCFからなる群から独立に選択される1個又は2個の基で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
【化2】


であり、ここで、
X=CH、N、NOであり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、ここで、C1〜3アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ又はC1〜6アルコキシから独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
及びRは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択される。]
【請求項2】
Rは、COOR、CONR、テトラゾリル又はHからなる群から選択され、ここで、R、R及びRは、H、低級アルキルからなる群から独立に選択され、
Aは、フェニル、ピリジル、インドリル、チエニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、フラニル、ベンゾチアゾリル、チアゾリル(これらの基は各々、OH、低級アルキル、低級シクロアルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の基で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
Qは、フェニル、ピリジル、チアゾリル、チオフェニル、ピリミジル(これらの基は各々、低級アルキル、ハロゲン又はCFからなる群から独立に選択される1個又は2個の基で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
【化3】


であり、ここで、
X=CH、N、NOであり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、
及びRは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ及びハロゲンからなる群から独立に選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
下式の構造を有する、請求項1又は2に記載の化合物。
【化4】


[式中、
は、CH又はNであり、
及びRは、H、低級アルキル、ハロゲン及びCFからなる群から独立に選択され、
R−Aは、
【化5】


から選択され、
は、イソプロピル、t−ブチル及びシクロプロピルからなる群から選択され、
及びRは、ハロゲン、C〜Cアルキル、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から独立に選択される。]
【請求項4】
Aはフェニルであり、
Qは、置換されていてもよいフェニル、好ましくは1個の置換基(好ましくはハロゲン)で置換されているフェニルであり、
XはCHであり、
はシクロアルキルであり、
及びRはそれぞれハロゲンである、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
3−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
(−)−3−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
(+)−3−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
3−(2−(2−クロロ−4−((3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルイソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
3−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
4−(4−((4−(2−(3−カルボキシフェニル)シクロプロピル)−3−クロロフェノキシ)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)−3,5−ジクロロピリジン1−オキシド、
3−(2−(2−クロロ−4−((1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
4−((4−(2−(6−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)シクロプロピル)−3−クロロフェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール、
5−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ピコリン酸
から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
3−(2−(6−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)シクロプロピル)安息香酸、
4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ベンゾエート、
(+)−4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
(−)−4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
6−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸、
(+)−6−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸、
(−)−6−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸、
4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド、
2−(4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド)エタンスルホン酸、
4−((4−(2−(4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)シクロプロピル)−3−クロロフェノキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール、
4−(2−(2−クロロ−4−((3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
5−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸、
6−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸、
4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)−2,6−ジメチル安息香酸、
4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸、
(+)−2−(4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド)エタンスルホン酸、
(−)−2−(4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド)エタンスルホン酸、
2−(4−(2−(2−クロロ−4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド)酢酸、
4−(2−(2−クロロ−4−((4−(2,6−ジクロロフェニル)−1−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)フェニル)シクロプロピル)安息香酸
から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
FXRにより媒介される疾患の予防及び/又は治療に使用される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
慢性肝内若しくは一部の形態の肝外胆汁うっ滞状態、又は慢性胆汁うっ滞状態若しくは急性肝内胆汁うっ滞状態に起因する肝線維症の予防及び/又は治療、及び/又は
肝臓の閉塞性又は慢性炎症性障害の予防及び/又は治療、及び/又は
肝硬変の予防及び/又は治療、及び/又は
脂肪肝及び関連症候群、アルコール誘発性硬変又はウイルス媒介型の肝炎に随伴する胆汁うっ滞作用又は線維化作用の予防及び/又は治療、及び/又は
肝切除(major liver resection)後の肝不全又は肝虚血の予防及び/又は治療、及び/又は
化学療法に関連する脂肪性肝炎(CASH)の予防及び/又は治療、及び/又は
急性肝不全の予防及び/又は治療、及び/又は
炎症性腸疾患の予防及び/又は治療
に使用される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
脂質及びリポタンパク質障害の予防及び/又は治療、及び/又は
II型糖尿病、並びに糖尿病性腎障害、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症及び他に観察される臨床的に明らかな長期糖尿病の作用を包含するI型及びII型糖尿病の臨床的合併症の予防及び/又は治療、及び/又は
脂質及び特にトリグリセリドの強化された蓄積及びそれに続く線維化促進経路の活性化による臓器の慢性脂肪性及び線維化変性に起因する非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの状態及び疾患の予防及び/又は治療、及び/又は
肥満又は代謝症候群(脂質異常症、糖尿病及び異常に高い肥満指数の複合状態)の予防及び/又は治療、及び/又は
急性心筋梗塞、急性卒中又は慢性閉塞性アテローム硬化症の終点として生じる血栓症の予防及び/又は治療
に使用される、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
非悪性過剰増殖性障害及び悪性過剰増殖性障害、特に肝細胞癌、結腸腺腫及びポリープ、結腸腺癌、乳癌、膵臓腺癌、バレット食道並びに胃腸管及び肝臓の他の形態の新生物疾患の予防及び/又は治療に使用される、請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
FXRにより媒介される疾患の予防及び/又は治療用医薬を調製するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
慢性肝内若しくは一部の形態の肝外胆汁うっ滞状態、又は慢性胆汁うっ滞状態若しくは急性肝内胆汁うっ滞状態に起因する肝線維症の予防及び/又は治療、及び/又は
肝臓の閉塞性又は慢性炎症性障害の予防及び/又は治療、及び/又は
肝硬変の予防及び/又は治療、及び/又は
脂肪肝及び関連症候群、アルコール誘発性硬変又はウイルス媒介型の肝炎に随伴する胆汁うっ滞作用又は線維化作用の予防及び/又は治療、及び/又は
肝切除(major liver resection)後の肝不全又は肝虚血の予防及び/又は治療、及び/又は
化学療法に関連する脂肪性肝炎(CASH)の予防及び/又は治療、及び/又は
急性肝不全の予防及び/又は治療、及び/又は
炎症性腸疾患の予防及び/又は治療
のための、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
脂質及びリポタンパク質障害の予防及び/又は治療、及び/又は
II型糖尿病、並びに糖尿病性腎障害、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症及び他に観察される臨床的に明らかな長期糖尿病の作用を包含するI型及びII型糖尿病の臨床的合併症の予防及び/又は治療、及び/又は
脂質及び特にトリグリセリドの強化された蓄積及びそれに続く線維化促進経路の活性化による臓器の慢性脂肪性及び線維化変性に起因する非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)又は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの状態及び疾患の予防及び/又は治療、及び/又は
肥満又は代謝症候群(脂質異常症、糖尿病又は異常に高い肥満指数の複合状態)の予防及び/又は治療、及び/又は
急性心筋梗塞、急性卒中又は慢性閉塞性アテローム硬化症の終点として生じる血栓症の予防及び/又は治療
のための、請求項11に記載の使用。
【請求項14】
非悪性過剰増殖性障害及び悪性過剰増殖性障害、特に肝細胞癌、結腸腺腫及びポリープ、結腸腺癌、乳癌、膵臓腺癌、バレット食道並びに胃腸管及び肝臓の他の形態の新生物疾患を予防及び/又は治療するための、請求項11に記載の使用。
【請求項15】
医薬として使用される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図3g】
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【図3h】
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【図3i】
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【図3j】
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【図3k】
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【図3l】
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【図3m】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−502389(P2013−502389A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525089(P2012−525089)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/005093
【国際公開番号】WO2011/020615
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(512041942)フェネックス ファーマシューティカルス アーゲー (1)
【Fターム(参考)】