説明

新規イミダゾ[1,2−a]ピリジン及びイミダゾ[1,2−b]ピリダジン誘導体

Btkを阻害し、異常B細胞活性化により引き起こされる自己免疫性及び炎症性疾患、例えば関節炎の処置に有用である、イミダゾ[1,2−a]ピリジン及びイミダゾ[1,2−b]ピリダジン誘導体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Btkを阻害し、異常B細胞活性化により引き起こされる自己免疫性及び炎症性疾患の処置に有用である、新規イミダゾ[1,2−a]ピリジン及びイミダゾ[1,2−b]ピリダジン誘導体の使用に関連する。本明細書に記載される新規イミダゾ[1,2−a]ピリジン及びイミダゾ[1.2−b]ピリダジン誘導体は、関節炎の処置に有用である。
【0002】
タンパク質キナーゼは、ヒト酵素の最大のファミリーの一つを構成し、リン酸基をタンパク質に付加することによって、多くの異なるシグナル伝達過程を調節する(Hunter, Cell 1987 50:823-829)。特にチロシンキナーゼは、チロシン残基のフェノール性部分でタンパク質をリン酸化する。チロシンキナーゼファミリーには、細胞増殖、移動及び分化を制御するメンバーが含まれる。異常なキナーゼ活性は、癌、自己免疫性及び炎症性疾患を含む多様なヒトの疾患に関与している。タンパク質キナーゼは、細胞のシグナル伝達における主要なレギュレーターのうちの一つであるので、低分子量キナーゼインヒビターにより細胞機能を調節する標的を提供し、したがって、良好な薬剤設計標的となる。キナーゼ仲介疾患過程の処置に加えて、キナーゼ活性の選択的及び効果的なインヒビターも、細胞シグナル伝達過程の調査及び治療目的の他の細胞標的の同定にとって有用である。
【0003】
B細胞が自己免疫性及び/又は炎症性疾患の病因において主要な役割を果たすという、十分な証拠がある。リッキサンのようなB細胞を涸渇させるタンパク質に基づいた治療法は、リウマチ様関節炎のような自己抗体誘導炎症性疾患に対して有効である(Rastetter et al. Annu Rev Med 2004 55:477)。したがって、B細胞活性化に役割を果たすタンパク質キナーゼのインヒビターは、自己抗体産生のようなB細胞仲介疾患病理における有用な治療法であるはずである。
【0004】
B細胞レセプター(BCR)を介するシグナル伝達は、幼若化及び成熟抗体産生細胞への分化を含む一連のB細胞反応を制御する。BCRは、B細胞活性の主要な調節点であり、異常信号伝達は、調節が解除されたB細胞幼若化を引き起こし、多数の自己免疫性及び/又は炎症性疾患をもたらす病原性自己抗体の形成を引き起こす可能性がある。ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)は、膜近位のBCRの直ぐ下流にある、非BCR関連キナーゼである。Btkの欠失は、BCRシグナル伝達を阻止することが示されており、したがって、Btkのインヒビターは、B細胞仲介疾患過程を阻止する有用な治療手法でありうる。
【0005】
Btkは、チロシンキナーゼのTecファミリーのメンバーであり、初期B細胞発達、並びに成熟B細胞活性及び生存の重要なレギュレーターであることが示されている(Khan et al. Immunity 1995 3:283; Ellmeier et al. J. Exp. Med. 2000 192:1611)。ヒトにおけるBtkの突然変異は、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)の状態をもたらす(Rosen et al. NewEng. J. Med. 1995 333:431 and Lindvall et al. Immunol. Rev. 2005 203:200に概説されている)。これらの患者は、免疫無防備状態であり、B細胞の成熟障害、免疫グロブリン及び末梢B細胞レベルの減少、T細胞非依存性免疫反応の縮少、ならびにBCR刺激に続くカルシウム動員の減衰を示す。
【0006】
自己免疫性及び炎症性疾患におけるBtkの役割についての証拠は、Btk欠損マウスモデルによっても提供されている。全身性エリテマドーテス(SLE)の前臨床ネズミモデルにおいて、Btk欠損マウスは疾患進行からの著しい回復を示す。加えて、Btk乏損マウスは、コラーゲン誘導関節炎に対して耐性がある(Jansson and Holmdahl Clin. Exp. Immunol. 1993 94:459)。選択的Btkインヒビターは、マウス関節炎モデルにおいて用量依存性効能を実証した(Pan et al, Chem. Med Chem. 2007 2:58-61)。
【0007】
Btkは、疾患過程に関与しうるB細胞以外の細胞によっても発現される。例えば、Btkは、マスト細胞により発現され、Btk欠損骨髄誘導マスト細胞は、損傷抗原誘導脱顆粒を示す(Iwaki et al. J. Biol. Chem. 2005 280:40261)。このことは、Btkが、アレルギー及び喘息のような病的マスト細胞反応の治療に有用でありうることを示す。また、Btk活性が不在であるXLA患者の単球は、刺激後のTNFアルファ産生の減少を示す(Horwood et al. J Exp Med 197:1603, 2003)。したがって、TNFアルファ仲介炎症は、低分子量Btkインヒビターにより調節されうる。また、Btkは、アポトーシスにおいて役割を果たすことが報告されており(Islam and Smith Immunol. Rev. 2000 178:49)、したがってBtkインヒビターは、特定のB細胞リンパ腫及び白血病の治療に有用である(Feldhahn et al. J. Exp. Med. 2005 201:1837)。
【0008】
第1態様において、本発明は、式X:
【0009】
【化1】


[式中、
Zは、炭素又は窒素であり;
は、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
ここで、
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH、−S(=O)、O、NR又は低級アルキルであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
**は、式I又はII
【0010】
【化2】


の基であり;
Qは、ピロリル、シクロアルキル又はシクロアルケニルであり;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
ここで、nは、0、1又は2であり;そしてR5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、アミド、アミド低級アルキル、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようなるが、
但し、Zが炭素であり、RがC(=O)CHであり、R**が、XがHであるI**の基である場合、Yは、CF又はHではない]
で示される化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0011】
別の態様において、本発明は、式I:
【0012】
【化3】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH又は−S(=O)であり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0013】
一つの態様において、本発明は、
Rが、H、−R、−R−R−R又は−R−Rであり;
が、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
が、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH又は−S(=O)であり;
が、H又はRであり;
が、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
X及びYが、独立して、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
が、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nが、0、1又は2であり;
が、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;
が、2つの環が二環式の環系を形成するようにアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環に縮合している、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環であり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
Qが、シクロアルキル又はシクロアルケニルである
式IのBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0014】
本発明は、また、式II:
【0015】
【化4】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH又は−S(=O)であり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになり;そして
Qは、ピロリル、シクロアルキル又はシクロアルケニルである]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0016】
一つの態様において、本発明は、
Rが、H、−R、−R−R−R又は−R−Rであり;
が、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
が、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH又は−S(=O)であり;
が、H又はRであり;
が、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
X及びYが、独立して、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
が、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nが、0、1又は2であり;
が、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;
が、2つの環が二環式の環系を形成するようにアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環に縮合している、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環であり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
Qが、シクロアルキル又はシクロアルケニルである
式IIのBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0017】
式IIの特定の実施態様において、Qはピロリルである。
【0018】
式IIの特定の実施態様において、Qはシクロヘキシルである。
【0019】
式IIの特定の実施態様において、Qはシクロヘキセニルである。
【0020】
式IIの特定の実施態様において、Qはフェニルであり、そしてXはo−ヒドロキシメチルである。
【0021】
本発明は、また、式III:
【0022】
【化5】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)又は−C(=O)NHであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CH)nC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになるが、
但し、RがC(=O)CHであり、そしてXがHである場合、Yは、CF又はHではない]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0023】
本発明は、また、式IV:
【0024】
【化6】


[式中、
R′は、−R−R又は−Rであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH、−S(=O)、O、NR又は低級アルキルであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、アミド、アミド低級アルキル、シアノ、低級アルキルスルホニル又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0025】
一つの態様において、本発明は、
R′が、−R−R又は−Rであり;
が、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH、−S(=O)、O、NR又は低級アルキルであり;
が、H又はRであり;
が、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
X及びYが、独立して、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
が、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nが、0、1又は2であり;
が、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
が、2つの環が二環式の環系を形成するようにアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環に縮合している、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環であり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている
式IVのBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0026】
本発明は、また、式V:
【0027】
【化7】


[式中、
R″は、H又はRであり;
は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、低級アルキルスルホニル、シアノ、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NH、−(CHC(=O)NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか、又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0028】
一つの態様において、本発明は、
R″が、Rであり;
が、H又はRであり;
が、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
X及びYが、独立して、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
が、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nが、0、1又は2であり;
が、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;
が、2つの環が二環式の環系を形成するようにアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環に縮合している、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環であり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている
式VのBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0029】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Rは−R−R−Rであり、そしてRはヘテロアリールである。
【0030】
上記実施態様の一つの変形において、ヘテロアリールはピリジンである。
【0031】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Rは−C(=O)である。
【0032】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、RはRであり、そしてRはヘテロシクロアルキルである。
【0033】
上記実施態様の一つの変形において、ヘテロシクロアルキルはモルホリンである。
【0034】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Rは−C(=O)であり、RはRであり、そしてRはヘテロシクロアルキルである。
【0035】
上記実施態様の一つの変形において、ヘテロシクロアルキルはモルホリンである。
【0036】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、R′は−R−Rであり、そしてRは−C(=O)である。
【0037】
上記実施態様の一つの変形において、RはRであり、そしてRはヘテロシクロアルキルである
【0038】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはヒドロキシメチルである。
【0039】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはメチルである。
【0040】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはヒドロキシメチルである。
【0041】
式IのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、R′はNであり、Yは−R−Rであり、そしてRは−C(=O)NHである。
【0042】
上記実施態様の一つの変形において、Rはフェニルである。
【0043】
上記実施態様の一つの変形において、フェニルはp−Buで置換されている。
【0044】
上記実施態様の一つの変形において、Xはメチルである。
【0045】
上記実施態様の別の変形において、Xはヒドロキシメチルである。
【0046】
式IIIのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Yは−R−Rであり、そしてRは−C(=O)NHである。
【0047】
上記実施態様の一つの変形において、Rはフェニルである。
【0048】
上記実施態様の一つの変形において、フェニルはp−Buで置換されている。
【0049】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Yは−R−Rであり、そしてRは−C(=O)NHである。
【0050】
上記実施態様の一つの変形において、Rはフェニルである。
【0051】
上記実施態様の一つの変形において、フェニルはp−Buで置換されている。
【0052】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはメチルである。
【0053】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはヒドロキシメチルである。
【0054】
式IVのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Yは−R−Rであり、Rは−C(=O)NHであり、そしてXはヒドロキシメチルである。
【0055】
式VのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Yは−R−Rであり、そしてRは−C(=O)NHである。
【0056】
上記実施態様の一つの変形において、Rはフェニルである。
【0057】
上記実施態様の一つの変形において、フェニルはp−Buで置換されている。
【0058】
式VのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはメチルである。
【0059】
式VのBtkインヒビター化合物の特定の実施態様において、Xはヒドロキシメチルである。
【0060】
本発明は、式VI:
【0061】
【化8】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)又は−C(=O)NHであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示されるBtkインヒビター化合物、又は
薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0062】
本発明は、更に、下記:
(6−フェニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン;
4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−イソプロピル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−tert−ブチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(チアゾール−2−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
1−メチル−3−(6−フェニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ウレア;
1−(6−{3−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−オキソ−エチル]−フェニル}−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−3−メチル−ウレア;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−ベンズアミド;
4−(シアノ−ジメチル−メチル)−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−4−プロポキシ−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−(シアノ−ジメチル−メチル)−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−ベンズアミド;
3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−4−フェノキシ−ベンズアミド;
4−イソブトキシ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−ベンズアミド;
3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−カルボン酸(3−{8−[3−(2−シアノ−エチル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−アミド;
3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−カルボン酸{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−アミド;
N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
3−ベンジルオキシ−アゼチジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−ヒドロキシメチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(3−プロピル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(3−イソブチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(3−イソプロピル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−(2−ヒドロキシメチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(イソオキサゾール−3−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;及び
4−シクロプロピル−N−{3−[8−(4,6−ジメチル−ピリジン−2−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−ヒドロキシメチル−フェニル}−ベンズアミド
からなる群より選択される式Iの化合物を提供する。
【0063】
本発明は、更に、[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル]−ピリジン−2−イル−アミン及び1−メチル−3−[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル]−尿素から選択される式IIの化合物を提供する。
【0064】
本発明は、更に、(6−シクロヘキシル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミンである式IIの化合物を提供する。
【0065】
本発明は、更に、(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミンである式IIの化合物を提供する。
【0066】
本発明は、更に、下記:
N−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(8−プロピオニルアミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[2−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−イルアミノ]−イミダゾ[1,2a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
N−(3−{8−[2−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−tert−ブチル−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(6−フルオロ−ピリジン−2−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;及び
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[(1S,4S)−2−(2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−ピリミジン−4−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド
からなる群より選択される式IIIの化合物を提供する。
【0067】
本発明は、更に、下記:
6−(6−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミノ)−ニコチン酸エチルエステル;
(6−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン;
モルホリン−4−イル−[6−(6−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−メタノン;
4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−N−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタ−2−イニル)−アセトアミド;
N,N−ジイソプロピル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(4−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N−(4−フルオロ−フェニル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エチル]−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(4−フルオロ−フェニル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン−1−イル]−エタノン;
ピロリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エチル]−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
アゼチジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−イソプロピル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−イソブチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−sec−ブチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
モルホリン−4−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−(1,1−ジメチル−プロピル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(1−エチル−プロピル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
N−イソブチル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−シクロプロピル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1,1−ジエチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
N−フラン−2−イルメチル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−シクロプロピル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−イソプロピル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N,N−ジエチル−2−(4−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−sec−ブチル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−1−モルホリン−4−イル−エタノン;
1−(2−シアノ−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−シアノ−エチル)−1−エチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−ベンジル−1−(2−シアノ−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−シクロヘキシル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
4−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
アゼパン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ウレア;
2−エチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
3,5−ジメチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
2,6−ジメチル−モルホリン−4−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−4−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ベンズアミド;
N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−4−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ベンズアミド;
4−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1−メチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;ギ酸を含む化合物;
1−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−エチル−ピペラジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−ジメチルカルバモイルメチル−ピペラジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−(4−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−ウレア;
4−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
N−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N−((S)−2−ヒドロキシ−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N,N−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N−(4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−((S)−2−ヒドロキシ−プロピル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(1−ヒドロキシメチル−シクロペンチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−((1S,2S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチル−ブチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−シクロプロピルメチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−1−プロピル−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(1−フェニル−プロピル)−ウレア;
1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−((S)−1−フェニル−エチル)−ウレア;
1−((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−1λ−チオフェン−3−イル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ウレア;
1−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
(S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1,1−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
3−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[6−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
N−(1,1−ジメチル−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−(1−エチル−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−(1−エチル−プロピル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
N−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
1−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
1−アゼパン−1−イル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
1−((2S,6R)−2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−N−メチル−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アセトアミド;
1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
1−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−エタノン;
4−(3−メチル−アゼチジン−3−イル)−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
[6−(6−{3−[1−(4−tert−ブチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ]−2−メチル−フェニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−モルホリン−4−イル−メタノン;
3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−3−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
ピペリジン−1,3−ジカルボン酸 3−アミド 1−[(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド];
1,1−ビス−(2−メトキシ−エチル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
(4aR,8aS)−オクタヒドロ−イソキノリン−2−カルボン酸(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−アミド;
{6−[6−(2−ヒドロキシメチル−フェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミノ]−ピリジン−3−イル}−モルホリン−4−イル−メタノン;
1−メチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−1−フェニル−ウレア;
1−エチル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−1−フェニル−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−フェニル−ウレア;
1−インダン−1−イル−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(4−メチル−オキサゾール−2−イル)−ウレア;
1−(3−クロロ−フェニル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;
1−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−3−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア;
1−(4−tert−ブチル−フェニル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア;及び
1−(4−メタンスルホニル−シクロヘキシル)−3−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ウレア
からなる群より選択される式IVの化合物を提供する。
【0068】
本発明は、更に、下記:
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(3−プロピル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−[3−(8−アセチルアミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド;
4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
1−(6−{3−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−オキソ−エチル]−フェニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレア;
1−(6−{3−[2−(3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−フェニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレア;
1−メチル−3−(6−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−ウレア;
4−ジメチルアミノ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−(3−{8−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−4−トリメチルシラニル−ベンズアミド;
4−(シアノ−ジメチル−メチル)−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(8−ウレイド−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−(2−メチル−3−{8−[3−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−(3−{8−[3−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−カルボン酸(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−アミド;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
4−ジメチルアミノ−N−[2−メチル−3−(8−{3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−ウレイド}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
ピロリジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
4−ジメチルアミノ−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド;
3−tert−ブトキシ−アゼチジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
ピロリジン−1−カルボン酸{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−アミド;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
4−メトキシ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド;
4−エトキシ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−イソプロポキシ−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンズアミド;
1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(8−{3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−ウレイド}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−カルバミン酸 4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニルエステル;
1−(6−{3−[3−(4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−ウレイド]−2−メチル−フェニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレア;
N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−エチル)−ベンズアミド;
N−(4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−2−{3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アセトアミド;
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(3−イミダゾール−1−イル−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド;
3−イソプロポキシ−アゼチジン−1−カルボン酸{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−アミド;
4−tert−ブチル−N−[3−(8−{3−[3−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−ウレイド}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−[3−(8−{3−[3−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−ウレイド}−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド;
4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[3−(3−チオモルホリン−4−イル−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−ヒドロキシメチル−フェニル}−ベンズアミド;
4−シクロプロピル−N−(3−{8−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−2−ヒドロキシメチル−フェニル)−ベンズアミド;及び
4−シクロプロピル−N−{2−ヒドロキシメチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド
からなる群より選択される式Vの化合物を提供する。
【0069】
本発明は、更に、1−(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−尿素である式VIの化合物を提供する。
【0070】
一つの態様において、本発明は、炎症性及び/又は自己免疫性の状態を処置する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかの治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0071】
一つの態様において、本発明は、関節炎を処置する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかの治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0072】
一つの態様において、本発明は、B細胞の幼若化を阻害する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかの治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0073】
一つの態様において、本発明は、Btk活性を阻害する方法であって、式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかを投与することを含む方法を提供し、ここでBtkインヒビター化合物は、Btk活性のインビトロ生化学アッセイにおいて50μM以下のIC50を示す。
【0074】
一つの態様において、本発明は、Btkインヒビター化合物がBtk活性のインビトロ生化学アッセイにおいて100nM以下のIC50を示す、上記の方法を提供する。
【0075】
一つの態様において、本発明は、化合物がBtk活性のインビトロ生化学アッセイにおいて10nM以下のIC50を示す、上記の方法を提供する。
【0076】
一つの態様において、本発明は、炎症性の状態を処置する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかと組み合わせた抗炎症性化合物の治療有効量を同時投与することを含む方法を提供する。
【0077】
一つの態様において、本発明は、関節炎を処置する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかと組み合わせた抗炎症性化合物の治療有効量を同時投与することを含む方法を提供する。
【0078】
一つの態様において、本発明は、リンパ種又はBCR−ABL1白血病細胞を処置する方法であって、その必要性のある患者に式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかの治療有効量を投与する方法を提供する。
【0079】
一つの態様において、本発明は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合した式X及びI〜VIの上記Btkインヒビター化合物のいずれかを含む医薬組成物を提供する。
【0080】
式X及びI〜VIの化合物は、ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)を阻害する。上流キナーゼによるBtkの活性化は、ホスホリパーゼ−Cγの活性化をもたらし、次いで炎症促進性メディエーターの放出を刺激する。式X及びI〜VIの化合物は、関節炎、並びにその他の炎症性及び自己免疫性疾患の処置に有用である。したがって式X及びI〜VIの化合物は、関節炎の処置に有用である。式X及びI〜VIの化合物は、細胞におけるBtkの阻害及びB細胞発達の調節に有用である。本発明は、更に、薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合した式X及びI〜VIの化合物を含有する医薬組成物を含む。
【0081】
語句「本明細書上記に定義されたように」は、本明細書に提示された各群の最も広い定義又は最も広い請求範囲を意味する。他の全ての態様において、提示された変形及び実施態様、各実施態様において存在することができ、明示的に定義されていない置換基は、本明細書に提示された最も広い定義を保持する。
【0082】
式X及びI〜VIの化合物は、ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)を阻害する。上流キナーゼによるBtkの活性化は、ホスホリパーゼ−Cγの活性化をもたらし、次いで炎症促進性メディエーターの放出を刺激する。 イミダゾピリジン及びイミダゾピリダジン環系の8位に2−アミノピリジン又は尿素側鎖を組み込んでいる式X及びI〜VIの化合物は、特に、他の側鎖を有する類似体と比較して、予想外に増強された阻害活性を示す。Xがo−ヒドロキシメチルである式X及びI〜VIの化合物は、特に、予想外に増強された阻害活性を示す。式X及びI〜VIの化合物は、関節炎、並びにその他の炎症性及び自己免疫性疾患の処置に有用である。したがって式X及びI〜VIの化合物は、関節炎の処置に有用である。式X及びI〜VIの化合物は、細胞におけるBtkの阻害及びB細胞発達の調節に有用である。本発明は、更に、薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合した式X及びI〜VIの化合物を含有する医薬組成物を含む。
【0083】
本明細書で使用されるとき、語句「1つ」の実体は、その実体の1つ以上を意味し、例えば1つの化合物は、1つ以上の化合物又は少なくとも1つの化合物を意味する。そのような場合、用語「1つ」、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」は、本明細書において、交換可能に使用することができる。
【0084】
語句「本明細書上記に定義されたように」は、本明細書に提示された各群の最も広い定義を意味する。下記に提示される他の全ての態様において、各実施態様において存在することができ、明示的に定義されていない置換基は、本明細書に提示された最も広い定義を保持する。
【0085】
本出願に使用されるとき、請求項の移行句又は本文であっても、用語「含む」及び「含んでいる」は、オープン・エンド意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、この用語は、語句「少なくとも有する」又は「少なくとも含む」の同義語として解釈されるべきである。方法の文脈で使用される場合、用語「含んでいる」は、方法が少なくとも引用された工程を含むが、追加的な工程も含みうることを意味する。化合物又は組成物の文脈で使用される場合、用語「含んでいる」は、化合物又は組成物が少なくとも引用された特徴又は構成要素を含むが、追加的な特徴又は構成要素も含みうることを意味する。
【0086】
本明細書で使用されるとき、特に明示されていない限り、単語「又は」は「包括的」な意味の「及び/又は」で使用され、「排他的」な意味の「いずれか」で使用されない。
【0087】
用語「独立して」は、同じ化合物の範囲内で同じ又は異なる定義を有する変数の存在又は不在に関わりなく、変数が任意の場合において適用されることを示すために、本明細書において使用される。したがって、R″が2回表れ、「独立して炭素又は窒素」と定義される化合物において、両方のR″は炭素であることができるか、両方のR″は窒素であることができるか、又は一方のR″は炭素であり、他方は窒素であることができる。
【0088】
任意の変数(例えば、R、R、R、R、R、R、R、R、Q、X、Y又はA)が、本発明において用いられる又は請求される化合物を記述又は記載する式の任意の部分に1回を超えて発生する場合、それぞれ発生したときの定義は、他のすべての発生の定義から独立している。また、置換基及び/又は変数の組み合わせは、そのような化合物が安定した化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0089】
結合の末端の符号「」又は結合から描かれた「−−−−−−」は、それぞれ、官能基又は他の化学部分の、それが一部である残りの分子への結合点を意味する。したがって、例えば:
【0090】
【化9】


である。
【0091】
環系の中へと導かれる結合(明確な頂点への連結とは対照的に)は、結合が適切な環原子のいずれかに結合できることを示す。
【0092】
本明細書で使用されるとき、用語「場合による」又は「場合により」は、後に続く記載の事象又は状況が起こってもよいが起こる必要もなく、そしてその記載が、その事象又は状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを意味する。例えば、「場合により置換されている」は、場合により置換されている部分が水素又は置換基を組み込むことができることを意味する。
【0093】
語句「任意の結合」は、結合が存在してもよいし又はしなくてもよく、そしてその記載は単結合、二重結合又は三重結合を含むことを意味する。置換基が「結合」又は「不在」と指定される場合、その置換基に結合する原子は、直接連結する。
【0094】
用語「約」は、およそ、あたり、だいたい又はぐらいを意味するために、本明細書において使用される。用語「約」が数値範囲と関連して使用される場合、記載された数値の上下の境界を拡張することにより範囲を変更する。一般に、用語「約」は、記述された値の上下の数値を20%変動することによって変更するために本明細書で使用される。
【0095】
式I〜VIの特定の化合物は、互変異性を示すことができる。互変異性化合物は、2つ以上の相互交換種として存在することができる。プロトトロピー互変異性体は、共有結合している水素原子の2個の原子間に移動によってもたらされる。互変異性体は、一般に平衡で存在し、個々の互変異性体を単離しようと試みると、通常、化学的及び物理的特性が化合物の混合物と一致する混合物を生成する。平衡の位置は、分子内の化学的特徴により左右される。例えば、アセトアルデヒドのような多くの脂肪族アルデヒド及びケトンでは、ケト形が優位を占めるが、フェノールでは、エノール形が優位を占める。通常のプロトトロピー互変異性体には、ケト/エノール(−C(=O)−CH−⇔−C(−OH)=CH−)、アミド/イミド酸(−C(=O)−NH−⇔−C(−OH)=N−)及びアミジン(C(=NR)−NH−⇔−C(−NHR)=N−)の互変異性体が含まれる。後者の2つは、ヘテロアリール環及び複素環において特に一般的であり、本発明は、化合物の全ての互変異性形態を包含する。
【0096】
本明細書に使用される技術及び科学用語は、特に定義のない限り、本発明が関連する当業者によって一般的に理解される意味を有する。当業者に既知の多様な方法論及び材料への参照が、本明細書において行われる。薬理学の一般原則を記載する標準的参考資料には、Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, 10th Ed., McGraw Hill Companies Inc., New York (2001)が含まれる。当業者に既知である任意の適切な材料及び/又は方法を、本発明の実施に利用することができる。しかし、好ましい材料及び方法が記載される。以下の記載及び実施例において参照される材料、試薬などは、特に示されない限り、商業供給者から入手可能である。
【0097】
本明細書に記載されている定義を、「ヘテロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクリル」、「アルキルカルボニル」、「アルコキシアルキル」などのように付け加えて、化学的に関連する組み合わせを形成することができる。用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」のように別の用語の後に接尾辞として使用される場合、これは、他の特に指定された基から選択される1〜2つの置換基により置換されている、上記に定義されたアルキル基を意味することが意図される。したがって、例えば「フェニルアルキル」は、1〜2つのフェニル置換基を有するアルキル基を意味し、したがって、ベンジル、フェニルエチル及びビフェニルが含まれる。「アルキルアミノアルキル」は、1〜2つのアルキルアミノ置換基を有するアルキル基である。「ヒドロキシアルキル」には、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−(ヒドロキシメチル)、3−ヒドロキシプロピルなどが含まれる。したがって、本明細書で使用されるとき、用語「ヒドロキシアルキル」は、下記に定義されるヘテロアルキル基のサブセットを定義するために使用される。用語−(アル)アルキルは、非置換アルキル又はアラルキル基のいずれかを意味する。用語(ヘテロ)アリール又は(ヘト)アリールは、アリール又はヘテロアリール基のいずれかを意味する。
【0098】
本明細書で使用されるとき、用語「アシル」は、式:−C(=O)Rの基を示し、ここでRは、水素又は本明細書で定義されている低級アルキルである。本明細書で使用されるとき、用語「アルキルカルボニル」は、式:C(=O)Rの基を示し、ここでRは本明細書で定義されているアルキルである。用語C1−6アシルは、6個の炭素原子を含有する基−C(=O)Rを意味する。本明細書で使用されるとき、用語「アリールカルボニル」は式:C(=O)Rの基を意味し、ここでRはアリール基であり、本明細書で使用されるとき、用語「ベンゾイル」は、「アリールカルボニル」を意味し、ここでRはフェニルである。
【0099】
本明細書で使用されるとき、用語「アルキル」は、1〜10個の炭素原子を含有する、非分岐鎖又は分岐鎖の飽和一価炭化水素残基を示す。用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖炭化水素残基を示す。本明細書で使用されるとき、「C1−10アルキル」は、1〜10個の炭素原子から構成されるアルキルを意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル又はペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル及びオクチルが含まれる低級アルキル基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0100】
用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」又は「ヒドロキシアルキル」のように別の用語の後に接尾辞として使用される場合、これは、他の特に指定された基から選択される1〜2つの置換基により置換されている、上記に定義されたアルキル基を意味することが意図される。したがって、例えば「フェニルアルキル」は、基R′R″−を示し、ここで、R′はフェニル基であり、R″は本明細書に定義されているアルキレン基であり、フェニルアルキル部分の結合点は、アルキレン基にあることが理解される。アリールアルキル基の例には、ベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプロピルが挙げられるが、これらに限定されない。用語「アリールアルキル」又は「アラルキル」は、Rがアリール基であることを除いて、同様に解釈される。用語「(ヘタ)アリールアルキル」又は「(ヘタ)アラルキル」は、Rが場合によりアリール又はヘテロアリール基であることを除いて、同様に解釈される。
【0101】
本明細書で使用されるとき、用語「アルキレン」は、特に示されない限り、炭素原子1〜10個の二価飽和直鎖炭化水素基(例えば、(CH)又は炭素原子2〜10個の分岐鎖飽和二価炭化水素基(例えば、−CHMe−若しくは−CHCH(i−Pr)CH)−)を示す。メチレンの場合を除いて、アルキレン基の空原子価は、同じ原子に結合しない。アルキレン基の例には、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチル−プロピレン、1,1−ジメチル−エチレン、ブチレン、2−エチルブチレンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0102】
本明細書で使用されるとき、用語「アルコキシ」は、−O−アルキル基を意味し、ここでアルキル基は上記に定義されており、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ(これらの異性体を含む)である。本明細書で使用されるとき、「低級アルコキシ」は、前に定義された「低級アルキル」基を有するアルコキシ基を示す。本明細書で使用されるとき、「C1−10アルコキシ」は、−O−アルキルを意味し、ここでアルキルは、C1−10である。
【0103】
本明細書で使用されるとき、用語「アルコキシアルキル」は、基R′R″−を意味し、ここで、R′は、本明細書に定義されているアルコキシ基であり、R″は、本明細書に定義されているアルキレン基であり、アルコキシアルキル部分の結合点は、アルキレン基にあることが理解される。C1−6アルコキシアルキルは、アルキル部分が、基のアルコキシ部分の炭素原子を除いて1〜6個の炭素原子から構成される基を示す。C1−3アルコキシC1−6アルキルは、アルキル部分が1〜6個の炭素原子から構成され、アルコキシ基が1〜3個の炭素原子である基を示す。例は、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、プロピルオキシプロピル、メトキシブチル、エトキシブチル、プロピルオキシブチル、ブチルオキシブチル、t−ブチルオキシブチル、メトキシペンチル、エトキシペンチル、プロピルオキシペンチルであり、これらの異性体も含む。
【0104】
本明細書で使用されるとき、用語「ヒドロキシアルキル」は、本明細書に定義されるアルキル基を示し、ここで異なる炭素原子上にある1〜3個の水素原子は、ヒドロキシ基に代えられている。
【0105】
本明細書で使用されるとき、用語「アルキルスルホニル」又は「低級アルキルスルホニル」及び「アリールスルホニル」は、式:−S(=O)Rの基を意味し、ここでRは、それぞれアルキル又はアリールであり、アルキル及びアリールは本明細書に定義されている。本明細書で使用されるとき、用語「ヘテロアルキルスルホニル」は、式:S(=O)Rの基を意味し、ここでRは本明細書に定義されている「ヘテロアルキル」である。
【0106】
本明細書で使用されるとき、用語「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を含有する飽和炭素環を意味し、すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルである。本明細書で使用されるとき、「C3−7シクロアルキル」は、炭素環の炭素3〜7個から構成されるシクロアルキルを意味する。
【0107】
本明細書で使用されるとき、用語「ヘテロアリール」又は「芳香族複素環」は、環1つあたり、1個以上のN、O又はSヘテロ原子を含む4〜8個の原子を含有し、残りの環原子が炭素原子である、少なくとも1つの芳香族環を有する、環原子5〜12個の単環式又は二環式基を意味し、ヘテロアリール基の結合点は、芳香族環にあることが理解される。当業者には周知であるように、ヘテロアリール環は、全て炭素原子であるその対応物よりも少ない芳香族特性を有する。したがって本発明の目的において、ヘテロアリール基は、ある程度の芳香族特性しか有する必要がない。5〜6個の環原子及び1〜3個のヘテロ原子を有する単環式芳香族複素環を含むヘテロアリール部分の例は、場合によりヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルコキシ、チオ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル及びカルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アリールカルバモイル、アルキルカルボニルアミノ及びアリールカルボニルアミノから選択される1つ以上、好ましくは1又は2つの置換基で置換されていることができる、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾリン、チアジアゾール及びオキサジアゾリンが挙げられるが、これらに限定されない。二環式部分の例には、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾイソチアゾールが挙げられるが、これらに限定されない。二環式部分は、場合によりいずれかの環において置換されていることができるが、結合点は、ヘテロ原子を含有する環にある。
【0108】
本明細書で使用されるとき、用語「ヘテロシクロアルキル」又は「複素環」は、特に示されていない限り、環1つあたり、1個以上の環ヘテロ原子(N、O又はS(O)0−2から選択される)を含む原子3〜8個の1つ以上の環、好ましくは1〜2つの環から構成される一価飽和環式基を示し、これは、場合によりヒドロキシ、オキソ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノから選択される1つ以上、好ましくは1又は2つの置換基で独立して置換されうる。複素環式基の例には、アゼチジニル、ピロリジニル、ヘキサヒドロアゼピニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、キヌクリジニル及びイミダゾリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0109】
一般的に使用される略語には、アセチル(Ac)、アゾ−ビス−イソブチリルニトリル(AIBN)、大気(Atm)、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN又はBBN)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ジ−tert−ブチルピロカーボネート又はboc無水物(BOCO)、ベンジル(Bn)、ブチル(Bu)、ケミカルアブストラクツ登録番号(CASRN)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ又はZ)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)、ジベンジリデンアセトン(dba)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,2−ジクロロエタン(DCE)、ジクロロメタン(DCM)、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、ジ−イソ−プロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、ジ−イソ−ブチルアルミニウム水素化物(DIBAL又はDIBAL−H)、ジ−イソ−プロピルエチルアミン(DIPEA)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、エチレングリコールジメチルエーテル(DME)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)、1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、エチル(Et)、酢酸エチル(EtOAc)、エタノール(EtOH)、2−エトキシ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(EEDQ)、ジエチルエーテル(EtO)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート酢酸(HATU)、酢酸(HOAc)、1−N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、イソ−プロパノール(IPA)、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS)、メタノール(MeOH)、融点(mp)、MeSO−(メチル又はMs)、メチル(Me)、アセトニトリル(MeCN)、m−クロロ過安息香酸(MCPBA)、質量スペクトル(ms)、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)、N−ブロモスクシンイミド(NBS)、N−カルボキシ無水物(NCA)、N−クロロスクシンイミド(NCS)、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピロリドン(NMP)、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二クロム酸ピリジニウム(PDC)、フェニル(Ph)、プロピル(Pr)、イソ−プロピル(i−Pr)、平方インチあたりのポンド(psi)、ピリジン(pyr)、室温(rt又はRT)、tert−ブチルジメチルシリル又はt−BuMeSi(TBDMS)、トリエチルアミン(TEA又はEtN)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル(TEMPO)、トリフレート又はCFSO−(Tf)、トリフルオロ酢酸(TFA)、1,1′−ビス−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−2,6−ジオン(TMHD)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、テトラヒドロフラン(THF)、トリメチルシリル又はMeSi(TMS)、p−トルエンスルホン酸一水和物(TsOH又はpTsOH)、4−Me−CSO−又はトシル(Ts)、N−ウレタン−N−カルボキシ無水物(UNCA)が含まれる。接頭辞ノルマル(n)、イソ(i−)、第二級(sec-)、第三級(tert-)及びネオを含む従来の命名法は、アルキル部分と使用されるとき、慣用の意味を有する。(Rigaudy and Klesney, Nomenclature in Organic Chemistry, IUPAC 1979 Pergamon Press, Oxford)。
【0110】
本発明により包含され、本発明の範囲内である代表的な化合物の例が、以下の表1に提示されている。下記のこれらの例及び調製は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施できるために示されている。これは、本発明の範囲を制限するもとして考慮されるべきではなく、本発明の単なる例示及び代表例として考慮されるべきである。
【0111】
一般的に、本明細書に使用される命名法は、IUPAC系統的命名法を生み出すBeilstein InstituteコンピュータシステムであるAUTONOM(商標)v.4.0に基づく。表示された構造とその構造に与えられた名称に差異がある場合は、表示された構造により重みが与えられるべきである。加えて、構造又は構造の一部分の立体化学が、例えば太線又は破線で示されていない場合、構造又は構造の一部分は、その立体異性体の全てを包含するものとして解釈されるべきである。
【0112】
【表1】

















【0113】
【表2】























































【0114】
代表的スキーム1
【0115】
【化10】

【0116】
代表的スキーム2
【0117】
【化11】

【0118】
代表的スキーム3
【0119】
【化12】

【0120】
代表的スキーム4
【0121】
【化13】

【0122】
代表的スキーム5
【0123】
【化14】

【0124】
代表的スキーム6
【0125】
【化15】

【0126】
代表的スキーム7
【0127】
【化16】

【0128】
代表的スキーム8
【0129】
【化17】

【0130】
本明細書に記載されているピリミジン及びピリジン誘導体は、キナーゼインヒビター、特にBtkインヒビターである。これらのインヒビターは、哺乳動物において、Btk阻害及び/又はB細胞幼若化の阻害に反応性のある疾患を含む、キナーゼ阻害に反応性のある1つ以上の疾患を処置するのに有用でありうる。いかなるの特定の理論に束縛されるものではないが、本発明の化合物とBtkとの相互作用は、Btk活性の阻害をもたらし、したがってこれらの化合物の薬学的有用性をもたらすと考えられる。したがって、本発明は、Btk活性の阻害及び/又はB細胞幼若化の阻害に反応性のある疾患を有する哺乳動物、例えばヒトを処置する方法であって、そのような疾患を有する哺乳動物に本明細書において提示された少なくとも1つの化学実体の有効量を投与することを含む方法を含む。有効な濃度は、例えば化合物の血中濃度をアッセイすることによって実験的に、又は生物学的利用能を計算することによって論理的に確認することができる。Btkに加えて、影響を受けうる他のキナーゼには、他のチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼが含まれるが、これらに限定されない。
【0131】
キナーゼは、幼若化、分化及び死(アポトーシス)のような基本的な細胞の過程を制御するシグナル伝達経路において顕著な役割を果たす。異常キナーゼ活性は、多数の癌、自己免疫性及び/又は炎症性疾患、並びに急性の炎症性反応を含む広範囲の疾患に関与している。主要な細胞シグナル伝達経路におけるキナーゼの多面的な役割は、キナーゼ及びシグナル伝達経路を標的にする新規薬剤を同定する重要な機会を提供する。
【0132】
実施態様は、Btk活性及び/又はB細胞幼若化の阻害に反応性のある、自己免疫性及び/又は炎症性疾患、又は急性の炎症性反応を有する患者を処置する方法を含む。
【0133】
本発明の化合物及び組成物を使用して影響を受けうる自己免疫性及び/又は炎症性疾患には、乾癬、アレルギー、クローン病、過敏性腸管症候群、シューグレン疾患、組織移植片拒絶、及び移植臓器の超急性拒絶反応、喘息、全身性エリテマドーテス(及び関連する糸球体腎炎)、皮膚筋炎、多発性硬化症、強皮症、血管炎(ANCA関連及び他の血管炎)、自己免疫性溶血性及び血小板減少状態、グッドパスチャー症候群(及び関連する糸球体腎炎と肺出血)、アテローマ性動脈硬化症、リウマチ様関節炎、慢性特発性血小板減少性紫斑症(ITP)、アジソン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病、敗血性ショック及び重症筋無力症が含まれるが、これらに限定されない。
【0134】
本明細書に含まれるものは、本明細書に提示される少なくとも1つの化学実体を抗炎症剤と組み合わせて投与する治療方法である。抗炎症剤には、NSAID、非特異的及びCOX−2特異的シクロオキシゲナーゼ酵素インヒビター、金化合物、コルチコステロイド、メトトレキセート、腫瘍壊死因子レセプター(TNF)レセプターアンタゴニスト、免疫抑制剤及びメトトレキセートが含まれるが、これらに限定されない。
【0135】
NSAIDの例には、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン及びナプロキセンナトリウム、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウムとミソプロストールの組み合わせ、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサール、ピロキシカム、インドメタシン、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、ケトプロフェン、ナトリウムナブメトン、スルファサラジン、トルメチンナトリウム及びヒドロキシクロロキンが挙げられるが、これらに限定されない。NSAIDの例には、セレコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブ及び/又はエトリコキシブのようなCOX−2特異的インヒビターも挙げられる。
【0136】
幾つかの実施態様において、抗炎症性剤はサリチル酸塩である。サリチル酸塩には、アセチルサリチル酸又はアスピリン、サリチル酸ナトリウム及びコリン、並びにサリチル酸マグネシウムが挙げられるが、これらに限定されない。
【0137】
抗炎症性剤は、コルチコステロイドであることもできる。例えば、コルチコステロイドは、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム又はプレドニゾンであることができる。
【0138】
追加的な実施態様において、抗炎症性剤は、金チオリンゴ酸ナトリウム又はオーラノフィンのような金化合物である。
【0139】
本発明は、抗炎症性剤が、メトトレキセートのようなジヒドロ葉酸レダクターゼインヒビター又はレフルノミドのようなジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼのような、代謝インヒビターである実施態様も含む。
【0140】
本発明の他の実施態様は、少なくとも1つの抗炎症性化合物が、抗C5モノクローナル抗体(例えば、エクリズマブ又はパキセリズマブ)、抗TNFアルファモノクローナル抗体であるエンタネルセプト又はインフリキシマブのようなTNFアンタゴニストである組み合わせに関する。
【0141】
本発明のさらに他の実施態様は、少なくとも1つの活性剤が、メトトレキセート、レフルノミド、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン及びミコフェノール酸モフェチルから選択される免疫抑制化合物のような免疫抑制化合物である。
【0142】
Btkを発現するB細胞及びB細胞前駆体は、B細胞リンパ腫、リンパ腫(ホジキン及び非ホジキンリンパ腫を含む)、毛様細胞リンパ腫、多発性骨髄腫、慢性及び急性骨髄性白血病、並びに慢性及び急性リンパ性白血病が含まれるが、これらに限定されないB細胞悪性腫瘍の病因に関与している。
【0143】
Btkは、B系列リンパ球様細胞において信号伝達複合体(DISC)を誘導するFas/APO−1(CD−95)死のインヒビターであることが示されている。白血病/リンパ腫細胞の運命は、DISCにより活性化されたカスパーゼの対抗アポトーシス促進効果と、Btk及び/又はその基質が関与する上流抗アポトーシス調節機構との平衡の上に存在しうる(Vassilev et al, J. Biol. Chem. 1998, 274, 1646-1656)。
【0144】
Btkインヒビターは、化学増感剤として有用であり、したがって、他の化学療法薬、特にアポトーシスを誘導する薬剤との組み合わせにおいて有用であることも発見された。化学増感Btkインヒビターとの組み合わせに使用できる他の化学療法薬の例には、トポイソメラーゼIインヒビター(カンプトテシン又はトポテカン)、トポイソメラーゼIIインヒビター(例えば、ダウノマイシン及びエトポシド)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、メルファラン及びBCNU)、チューブリン指向剤(例えば、タキソール及びビンブラスチン)、並びに生物学的作用物質(例えば、抗CD20抗体のような抗体、IDEC8、免疫毒素及びサイトカイン)が挙げられる。
【0145】
Btk活性は、染色体9及22の部分の転位によってもたらされるbcr−abl融合遺伝子を発現する幾つかの白血病にも関連している。この異常は、慢性骨髄性白血病において一般的に観察される。Btkは、bcr−abl細胞のアポトーシスを回避する下流生存シグナルを開始するbcr−ablキナーゼにより、構成的にリン酸化される。(Feldhahn et al. J. Exp. Med. 2005 201(11): 1837- 1852)。
【0146】
本発明の化合物は、多種多様な経口投与投薬形態及び担体で配合することができる。経口投与は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤、シロップ剤又は懸濁剤の形態であることができる。本発明の化合物は、他の投与経路のうち、持続的(静脈内滴注)、局所的、非経口的、筋肉内、静脈内、皮下、経皮(これは、浸透向上剤を含むこともある)、口腔内、鼻腔内、吸入及び坐剤投与を含む他の投与経路により投与される場合に有効である。好ましい投与方法は、一般に、罹患の程度及び活性成分に対する患者の反応に従って調整できる都合のよい1日用量レジメンを使用する経口である。
【0147】
本発明の化合物の1個又は複数個、並びにそれらの薬学的に使用できる塩を、1つ以上の従来の賦形剤、担体又は希釈剤と一緒に医薬組成物及び単位投薬形態にすることができる。医薬組成物及び単位投薬形態は、従来の成分を従来の割合で、追加の活性化合物若しくは有効成分と共に又はなしで含むことができ、単位投薬形態は、用いられることが意図される1日投薬範囲に相応する活性成分のあらゆる適切な有効量を含有することができる。医薬組成物は、錠剤若しくは充填カプセル剤、半固形剤、粉末剤、持続性放出製剤のような固体として、又は液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤若しくは経口使用の充填カプセル剤のような液体として;又は直腸内若しくは膣内投与用の坐剤の形態で;又は非経口的使用の注入用滅菌液剤の形態で用いることができる。典型的な調合剤は、1個又は複数個の活性化合物を約5%〜約95%(w/w)含有する。用語「調合剤」又は「投薬形態」は、活性化合物の固体及び液体製剤の両方を含むことが意図され、当業者は、活性成分が標的臓器又は組織、並びに所望の用量及び薬物動態パラメータに応じて異なる調合剤に存在できることを理解するであろう。
【0148】
本明細書で使用されるとき、用語「賦形剤」は、一般に安全で、非毒性であり、生物学的にも、それ以外にも望ましくないものでない、医薬組成物の調製に有用である化合物を意味し、ヒトに対する薬学的使用と同様に獣医学用に許容される賦形剤が含まれる。本発明の化合物は、単独で投与することができるが、一般に、意図される投与経路及び標準的な薬務に関連して選択された1つ以上の適切な医薬賦形剤、希釈剤又は担体と混合して投与される。
【0149】
「薬学的に許容される」は、一般的に安全で、非毒性であり、生物学的にも、それ以外にも望ましくないものでない、医薬組成物の調製に有用であることを意味し、ヒトに対する薬学的使用と同様に獣医学用に許容されることが含まれる。
【0150】
活性成分の「薬学的に許容される塩」形態は、最初に、非塩形態では不在であった所望の薬物動態特性を活性成分に与えることもでき、さらには、体の中における治療活性に関して活性成分の薬力学に肯定的な影響を与えることができる。 化合物の「薬学的に許容される塩」という語句は、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩を意味する。そのような塩には次が含まれる:(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸により形成される酸付加塩;又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などのような有機酸により形成される酸付加塩;或いは(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン若しくはアルミニウムイオンに代えられるか、又はエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどのような有機塩基と配位結合するかのいずれかの場合に形成される塩。
【0151】
固体形態の調合剤には、粉末剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤及び分散性顆粒剤が含まれる。固体担体は、希釈剤、風味剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩解剤又はカプセル化材料としても作用しうる1つ以上の物質であることができる。粉末剤では、担体は、一般に微粉化した活性成分との混合物である微粉化した固体である。錠剤では、活性成分は、一般に必要な結合能力を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状及び大きさに圧縮成形される。適切な担体には、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ロウ、カカオバターなどが含まれるが、これらに限定されない。固体形態の調合剤は、活性成分に加えて、着色剤、風味剤、安定剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含有することができる。
【0152】
液体製剤も経口投与に適切であり、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、水性液剤、水性懸濁剤を含む液体製剤が含まれる。これらには、使用の直前に液体形態の調合剤に変換されることが意図される固体形態の調合剤が含まれる。乳剤は、溶液、例えば、プロピレングリコール水溶液で調製されうるか、又はレシチン、ソルビタンモノオレエート若しくはアカシアのような乳化剤を含有することができる。水性液剤は、活性成分を水に溶解し、適切な着色剤、風味剤、安定剤及び増粘剤を加えることにより調製することができる。水性懸濁剤は、微粉化した活性成分を、天然又は合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び他の周知の懸濁剤のような粘性材料と共に水に分散することによって、調製することができる。
【0153】
本発明の化合物は、非経口投与(例えば、注射、例としてはボーラス注入又は持続注入による)のために配合することができ、アンプル剤、充填済注射器、防腐剤を添加した小型注入容器又は多用量容器に単位用量形態で存在することができる。組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤又は乳剤、例えばポリエチレングリコール水溶液中の液剤のような形態をとることができる。油性又は非水性担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例には、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)及び注入用有機エステル類(例えば、オレイン酸エチル)が挙げられ、防腐剤、湿潤剤、乳化剤若しくは懸濁剤、安定剤及び/又は分散剤のような配合剤を含有することができる。あるいは、活性成分は、滅菌固体の無菌分離によるか、又は適切なビヒクル、例えば滅菌した、発熱物質を含まない水を用いて、使用前の構成用溶液から凍結乾燥することにより得られる粉末形態であることができる。
【0154】
本発明の化合物は、軟膏剤、クリーム剤若しくはローション剤として又は経皮パッチ剤として表皮に局所投与するために配合することができる。軟膏剤及びクリーム剤は、例えば、水性又は油性基剤を用い、適切な増粘剤及び/又はゲル化剤を加えることによって配合することができる。ローション剤は、水性又は油性基剤を用いて配合することができ、一般に1つ以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤又は着色剤も含有する。口腔内の局所投与に適切な製剤には、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカントである風味付けした基剤中に活性剤を含むロゼンジ剤;ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシアのような不活性基剤中に活性成分を含むパステル剤;並びに適切な液体担体中に活性成分を含む洗口剤が含まれる。
【0155】
本発明の化合物を坐剤としての投与のために配合することができる。脂肪酸グリセリド又はカカオバターの混合物のような低融点ロウが最初に溶融され、活性成分が例えば撹拌により均質に分散される。次に均質溶融混合物を、都合のよい大きさの成形型に注いで、冷却及び凝固させる。
【0156】
本発明の化合物を膣内投与用に配合することができる。活性成分に加えて、そのような担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム又はスプレーが適していることは、当該技術において知られている。
【0157】
本発明の化合物を鼻腔内投与用に配合することができる。液剤又は懸濁剤は、従来の方法、例えば、滴瓶、ピペット又はスプレーを用いて直接鼻腔に適用される。製剤を単回投与又は多回投与形態で提供することができる。後者の滴瓶又はピペットの場合、液剤又は懸濁剤の適切で所定の容量を患者が投与することによって、それを達成することができる。スプレーの場合、これは、例えば計量噴霧スプレーポンプを用いて達成することができる。
【0158】
本発明の化合物を特に気道へのエアゾール投与用に配合することができ、鼻腔内投与が含まれる。化合物は、一般的に、例えば5μ以下のオーダーの小さい粒径を有する。そのような粒径は、当該技術で既知の方法、例えば微粉砕により得ることができる。活性成分は、クロロフルオロカーボン(CFC)、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン若しくはジクロロテトラフルオロエタン、又は二酸化炭素、或いは他の適切なガスのような適切な噴射剤を用いた加圧パックで提供される。エアゾールは、レシチンのような界面活性剤を都合よく含有することもできる。薬剤の用量を計量弁により制御することができる。あるいは、活性成分は、乾燥粉末の形態により、例えば、乳糖、デンプン、デンプン誘導体、例はヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリビニルピロリジン(PVP)のような適切な粉末基剤における化合物の粉末混合物により提供することができる。粉末担体は、鼻腔内でゲルを形成する。粉末組成物は、例えばゼラチンのカプセル若しくはカートリッジ、又はブリスターパックのような単位用量形態で存在することができ、これから粉末剤を吸入器により投与することができる。
【0159】
望ましい場合、製剤は、活性成分の持続又は制御放出投与に適合するように、腸溶剤皮を用いて調製することができる。例えば本発明の化合物を、経皮又は皮下薬剤送達装置に配合することができる。これらの送達系は、化合物の持続放出が必要であり、患者の治療レジメンに対する服薬順守が重要である場合に有利である。経皮送達系における化合物は、多くの場合、皮膚付着固体支持体に結合されている。目的の化合物を、浸透向上剤、例えばアゾン(1−ドデシルアザ−シクロヘプタン−2−オン)と組み合わせることもできる。持続放出送達系は、手術又は注射により皮下層に皮下的に挿入される。皮下インプラントは、脂質可溶膜、例えばシリコーンゴム又は生分解性ポリマー、例えばポリ乳酸で化合物を包み込む。
【0160】
医薬担体、希釈剤及び賦形剤を伴う適切な配合物は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 1995, edited by Martin, Mack Publishing Company, 19th edition, Easton, Pennsylvaniaに記載されている。熟練した配合科学者は、本明細書の組成物を不安定にするか又はその治療活性を損なうことなく、特定の投与経路のための多数の製剤を提供するために、本明細書の教示の範囲内で製剤を変更することができる。
【0161】
水又は他のビヒクル中で本発明の化合物をより可溶性にするそれらの変更は、例えば、僅かな変更(塩形成、エステル化など)により容易に達成することができ、これは当業者にとって十分に範囲内である。また、患者おける最大限の有益な効果のために本発明の化合物の薬物動態を管理する目的で、特定の化合物の投与経路及び投薬レジメンを変更することは、当業者にとって十分に範囲内である。
【0162】
本明細書で使用されるとき、用語「治療有効量」は、個人の疾患の症状を低減するために必要な量を意味する。用量は、それぞれの特定の場合において個別の要件に適合される。投与量は、治療される疾患の重篤度、患者の年齢及び身体全体の健康状態、患者が治療を受けている他の医薬、投与経路及び形態、並びに関わる医師の選択及び経験のような多数の要因に応じて広範囲に変わることができる。経口投与では、1日当たり約0.01〜約1000mg/kg体重の1日投与量が、単剤療法及び/又は併用療法で適切であるべきである。好ましい1日投与量は、1日当たり、約0.1〜約500mg/kg体重、より好ましくは0.1〜約100mg/kg体重、最も好ましくは1.0〜約10mg/kg体重である。したがって、70kgの人に対する投与では、投与量範囲は、1日当たり約7mg〜0.7gであろう。1日投与量は、単回投与又は分割投与、典型的には1日当たり1〜5回投与で投与することができる。一般に、治療は化合物の最適用量未満であるより少い投与量で始められる。その後、投与量は、個別の患者に最適な効果が達成されるまで少量ずつ増加される。本明細書に記載されている疾患を治療する通常の技術のうちの1つにより、必要以上に試験を行うことなく、かつ個人的な知識、経験及び本発明の開示に依存することなく、所定の疾患及び患者のための本発明の化合物の治療有効量を確認することが可能である。
【0163】
医薬調合剤は、好ましくは単位投薬形態である。そのような形態では、調合剤は、活性成分の適切な量を含有する単位用量に細分化されている。単位投薬形態は、パッケージ調合剤であることができ、そのパッケージは、パケット錠剤、カプセル剤及びバイアル又はアンプル中の粉末剤のように、調合剤の別個の分量を含有する。また、単位投薬形態は、それ自体カプセル剤、錠剤、カシェ剤又はロゼンジ剤であることができるか、又はこれらのうちのいずれかの適切な数のパッケージ形態であることができる。
【0164】
以下の実施例は、本発明の範囲内の化合物の調製及び生物学的評価を例示する。下記のこれらの例及び調製は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施することができるために示されている。これは、本発明の範囲を制限するもとして考慮されるべきではなく、本発明の単なる例示及び代表例として考慮されるべきである。
【0165】
実施例
実施例1.
3−アミノ−6−クロロピリダジン(2.10g、16.2mmol)と塩化チオニル16mLの混合物を、密閉管中で125℃にて1時間撹拌し、放冷し、フラスコに移して、橙色の油状物に濃縮した。フラスコを0〜5℃に冷却した。メタノール(80mL)を加え、次にトリエチルアミン20mL、次にシリカゲル40gを加えた。混合物を褐色の固体に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→33% EtOAc/ヘキサン類、依然として不純な物質を得た;次に第二のカラム、また、0→33% EtOAc/ヘキサン類)に付して、3−アミノ−4,6−ジクロロピリダジン0.308g(12%)を橙色の固体として得た。
【0166】
実施例2.
水溶液中の3−アミノ−4,6−ジクロロピリダジン(0.315g、1.92mmol)、イソプロパノール3mL及び50% クロロアセトアルデヒド0.5mLの混合物を80℃で20時間撹拌し、次に濃縮して、イソプロパノールを除去した。得られた黄色の混合物を飽和NaHCO水溶液10mLで処理し、ジクロロメタンを10mLずつ用いて2回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、黄色の油状物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→33% EtOAc/ヘキサン類)に付して、6,8−ジクロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン0.313g(87%)を明黄色の固体として得た。
【0167】
実施例3.
N,N−ジメチルホルムアミド1mL中の6,8−ジクロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.048g、0.26mmol)と(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−モルホリン−4−イル−メタノン(0.059g、0.28mmol)の混合物を、60% 水素化ナトリウム/鉱油(0.037g、0.92mmol)を用いて0〜5℃で処理した。発泡している黄色の混合物を0〜5℃で5分間撹拌し、次に室温で20時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液(1mL)を加え、次に水5mL及び酢酸エチル10mLを加えた。不溶性固体を濾過により除去し、濾液の層を分離した。有機層を、水5mLずつ用いて2回及び飽和NaCl水溶液5mLを用いて順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、[6−(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−モルホリン−4−イル−メタノン0.048g(52% 粗生成物)を白色の固体として得、それをさらに精製しないで使用した。
【0168】
実施例4.
粗[6−(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−モルホリン−4−イル−メタノン(0.048g、“0.133mmol”)、4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド(0.087g、0.23mmol)、炭酸カリウム(0.056g、0.41mmol)、Pd(PPh(0.016g、0.014mmol)、トルエン1mL、エタノール0.25mL及び水0.25mLの混合物を、N下、マイクロ波中で170℃にて3時間撹拌した。さらにPd(PPhを加え(0.025g、0.021mmol)、混合物をマイクロ波中で170℃にてさらに1時間撹拌した。混合物を水5mLと酢酸エチル5mLに分配し、水層を酢酸エチル5mLで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、黄色の油状物0.126gに濃縮した。カラムクロマトグラフィー(第1のカラム:0→10% MeOH/CHCl;第2のカラム:0→5% MeOH/EtOAc)に付して、4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド0.008g(10%)をオフホワイトの固体として得た。
【0169】
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(チアゾール−2−イルアミノ)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミドを、4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミドと同様の方法で作成した。
【0170】
実施例5.
N,N−ジメチルホルムアミド8mL中の2−アミノピリジン(0.388g、4.12mmol)の溶液を、60% 水素化ナトリウム/鉱油(0.167g、4.18mmol)を用いて処理し、軽く発泡している淡黄色の溶液を30分間撹拌し、その時点で暗黄色の濁った溶液になった。溶液を、6,8−ジクロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.310g、1.65mmol)を含有しているフラスコにパスツールピペットを介して加え、濁った橙色の溶液を16時間撹拌し、次に飽和NHCl水溶液80mLとエーテル80mLに分配した。有機層を、水40mLずつ用いて2回及び飽和NaCl水溶液40mLを用いて順次洗浄し;MgSOで乾燥させ、濾過して、淡黄色の固体に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→33% EtOAc/ヘキサン類)に付して、(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン0.141g(35%)を白色の固体として得た。
【0171】
実施例6.
(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン(0.063g、0.26mmol)、トルエン2mL、エタノール0.5mL、シクロヘキセン−1−イルボロン酸(0.065g、0.51mmol)、Pd(PPh(0.032g、0.027mmol)、及び2M炭酸カリウム水溶液0.36mLの混合物を、N下、マイクロ波中で170℃にて3時間撹拌した。混合物を10% NaOH溶液10mLとジクロロメタン10mLに分配した。さらに、水層をジクロロメタン10mLで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、淡黄色の油状物0.093gに濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→33% EtOAc/ヘキサン類)に付して、(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン0.050g(66%)を白色の固体として得た。
【0172】
(6−フェニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン及び[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル]−ピリジン−2−イル−アミンを、(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミンと同様の方法で作成した。
【0173】
実施例7.
撹拌棒、真空/N入口を備えた二口フラスコ及び水素を充填したバルーンに、(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン(0.016g、0.056mmol)、メタノール1mL、及び10%パラジウム担持炭0.019g(Aldrich)を入れた。フラスコを排気し、水素を充填し、黒色の混合物を2日間撹拌し、セライト521を通して濾過し、ヘキサン類で追跡し、約8% 出発物質で汚染された褐色の固体として(6−シクロヘキシル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ピリジン−2−イル−アミン0.013gに濃縮した。
【0174】
実施例8.
密閉した管に、3,6−ジクロロ−ピリダジン−4−カルボン酸エチルエステル(4.37g、19.8mmol)、ジオキサン80mL及びトリエチルアミン(5.6mL、40mmol)を入れた。アンモニアを、分散管を介して2分間急速に泡たてて入れた。管に蓋をし、黄色の溶液を100℃で2日間撹拌し、次に放冷した。混合物を、すすぎ水中のジエチルエーテルを使用してフラスコに移し、黄色の固体に濃縮した。固体を水100mLと酢酸エチル100mLに分配した。水層を、酢酸エチル100mLずつ用いて2回抽出した。初めは水層中で不溶解固体であったが、最終的には酢酸エチル抽出により消滅した。合わせた有機層を、黄色の固体として3−アミノ−6−クロロ−ピリダジン−4−カルボン酸エチルエステル3.93g(99% 粗生成物)に濃縮し、それをさらに精製しないで使用した。
【0175】
実施例9.
粗3−アミノ−6−クロロ−ピリダジン−4−カルボン酸エチルエステル(3.93g、“19.5mmol”)、イソプロパノール90mL、及び50% クロロアセトアルデヒド溶液20mLの混合物を、80℃で4時間撹拌し、次に濃縮してイソプロパノールを除去した。得られた橙色の液体をエーテル100mLと飽和NaHCO水溶液100mLに分配した。有機層を水100mL及び飽和NaCl水溶液100mLで順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、橙色の液体として6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−カルボン酸エチルエステル5.00g(113% 粗生成物)に濃縮して、それをさらに精製しないで使用した。
【0176】
実施例10.
エタノール40mL中の粗6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−カルボン酸エチルエステル(5.00g、“22mmol”)の溶液に、ヒドラジン水和物10mLを0〜5℃で加えた。黄色の固体は直ちに沈殿した。0〜5℃で15分後、固体をブフナー濾過により単離し、氷冷エタノール(合計250mL)で十分すすぎ、大気を吸引することにより乾燥させ、次に減圧下で乾燥させた。濾液から沈殿した少量のさらなる固体を単離し、最初の産生物と同様に乾燥させた。合計2.38g(3工程で57%)の6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−カルボン酸ヒドラジドを黄色の固体として単離した。
【0177】
実施例11.
6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−カルボン酸ヒドラジド(2.09g、9.88mmol)、tert−ブタノール50mL、及び亜硝酸tert−ブチル2.5mLの混合物を、N2下、密閉管中で100℃にて3時間撹拌し、次に放冷した。濁った橙色の混合物を、すすぎ水中のジクロロメタンを使用してフラスコに移し、油性で橙色の残留物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20→40% EtOAc/ヘキサン類)に付して、(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル1.59g(60%)を泡状で黄色の固体として得た。
【0178】
実施例12.
ジクロロメタン30mL及びトリフルオロ酢酸15mL中の(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.59g、5.91mmol)の溶液を5時間撹拌し、次に黄色の油状物に濃縮し、それを飽和NaHCO水溶液50mLを用いて処理(ゆっくり)した。不溶解固体を水で十分すすぎながらブフナー濾過により単離し、大気を吸引することにより、次に減圧下で乾燥させて、6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イルアミン1.10g(102% 粗生成物)を黄色の固体として得、それをさらに精製しないで使用した。
【0179】
実施例13.
Suzuki条件に関する参考文献:Billing、sley and Buchwald, J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 3358-3366。
6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イルアミン(0.048g、0.29mmol)、4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド(0.169g、0.444mmol)、リン酸カリウム(0.120g、0.567mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.024g、0.058mmol)、パラジウムアセタート(0.007g、0.03mmol)、n−ブタノール0.5mL及び水0.2mLの混合物を、密閉管中で100℃にて2日間撹拌した。得られた濁った橙色の混合物を酢酸エチル5mLと水5mLに分配し、水層を酢酸エチル5mLで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、橙色の油状物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(60→100% EtOAc/ヘキサン類)に付して、N−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド0.026g(23%)を黄色の固体として得た。
【0180】
実施例14.
ジクロロメタン1mL中のN−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド(0.019g、0.047mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.021mL、0.12mmol)の溶液に、トルエン溶液(0.030mL、0.057mmol)中の20% ホスゲンを0〜5℃で一度に加えた。濁った黄色の溶液を10分間撹拌し、次にエチルアミンガスをパスツールピペットを介して2分間泡たてて入れた。シリカゲル(3g)を加え、混合物を淡黄色の粉末に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(66%→100% EtOAc/ヘキサン類)に付して、4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド0.013g(58%)を白色の固体として得た。
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−イソプロピル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド、
4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミド、
4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−tert−ブチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミド、
4−tert−ブチル−N−(3−{8−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレイド]−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル}−2−メチル−フェニル)−ベンズアミド、
1−メチル−3−(6−フェニル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−ウレア,
1−(6−{3−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−オキソ−エチル]−フェニル}−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−3−メチル−ウレア、及び
1−メチル−3−[6−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル]−ウレア
を、4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミドと同様の方法で作成した。
【0181】
実施例15.
2,3−ジアミノ−5−ブロモピリジン(10.0g、45.86mmol)をIPA 80mlに溶解し、次に50重量%クロロアセトアルデヒド/HO(6.51ml、50.45mmol)を加えた。得られた混合物を24時間加熱還流した。混合物を冷却し、次に濾過した。ケークを乾燥させて、6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン9.10gを得た。
【0182】
実施例16.
ジオキサン120ml中の2−ブロモ−6−ニトロトルエン(12.08g、55.91mmol)及びビス(ピナトラト)ジボロン(15.61g、61.50mmol)の溶液に、酢酸カリウム(16.46g、167.74mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)−フェロセン(3.09g、5.59mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(4.56g、559mmol)を加えた。反応混合物を5時間還流した。
【0183】
混合物をセライトを通して濾過し、次に水と酢酸エチルに分配した。さらに水層を酢酸エチル150mLで抽出した。合わせた有機層を、水150mLずつ用いて3回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0〜12% EtOAc/ヘキサン)に付して、4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−3−ニトロ−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロラン4.0gを得た。
【0184】
実施例17.
エタノール中の4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−3−ニトロ−フェニル−[1,3,2]ジオキサボロラン(3.58g、12.91mmol)の溶液に、Pd/C 350mgを加えた。反応混合物を水素(バルーン)下、室温で6時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、次に濃縮して、2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン3.12gを得た。
【0185】
実施例18.
CHCl 40ml中の4−tert−ブチルベンゾイルクロリド(2.68g、13.63mmol)の溶液を、4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド(3.37g、13.63mmol)及びトリエチルアミン(2.85ml、20.45mmol)の溶液に滴下した。得られた混合物を室温で40時間撹拌した。水を加え、混合物をCHClで抽出し、MgSO4で乾燥させ、濃縮して、4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド5.15gを得た。
【0186】
実施例19.
1M NaCO 5ml中の6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン(0.72g、3.43mmol)、4−tert−ブチル−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド(1.0g、2.54mmol)、Pd(PPh(0.29g、0.25mmol)及びエチレングリコールジメチルエーテル10mLの混合物を、マイクロ波中で170℃にて20分間撹拌した。得られた懸濁液をセライトを通して濾過し、次に水100mLと酢酸エチル100mLに分配し、さらに水層を酢酸エチル50mLで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、残留物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0〜6% MeOH/CHCl)に付して、N−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド0.685gを得た。
【0187】
実施例20.
CHCl中の6−クロロニコチン酸(1.11g、7.04mmol)の溶液に、EDCI(2.70g、14.08mmol)及びHOBtを0℃で加え、次に得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。その後、モルホリン(2.46ml、28.17mmol)を加え、氷浴を取り外し、反応を15分間実施した。水を加え、混合物をCHClで抽出し、MgSO4で乾燥させ、濃縮して、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−モルホリン−4−イル−メタノン1.55gを得た。
【0188】
実施例21.
N−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド(0.69g、1.73mmol)、(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−モルホリン−4−イル−メタノン(1.17g、5.19mmol)、ナトリウム t−ブトキシド(0.23g、2.42mmol)、Pd(II)アセタート(19mg0.08mmol)及び2−(ジシクロヘキシル−ホスフィノ)ビフェニルの混合物を、マイクロ波中で200℃にて100分間撹拌した。
【0189】
得られた懸濁液を水50mLと酢酸エチル50mLに分配し、さらに水層を酢酸エチル25mLで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、残留物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0〜5% MeOH/EtOAc)に付して、4−tert−ブチル−N−(2−メチル−3−{8−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−ピリジン−2−イルアミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}−フェニル)−ベンズアミド0.056gを得た。
【0190】
実施例22.
ジクロロメタン(5mL)中のN−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド(53mg0.133mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(60μL、2.5当量)を0℃で加え、得られた混合物を5分間撹拌した。次に、トルエン(84μL、1.2当量)中の20% ホスゲン溶液を撹拌しながら0℃で一度に加え、得られた溶液を0℃で5分間撹拌した。次に、エチルアミン(g)を、溶液で約2分間発泡させた。さらなるホスゲン溶液(0.25mL)を0℃で加え、さらに5分間撹拌した。最後に、エチルアミン(g)を、溶液で約2分間再び発泡させた。反応物を、酢酸エチル(35mL)及び水(25mL)を加えることによりクエンチした。層を分配し、次に分離し、さらに有機層をブライン(1×25mL)で洗浄し、最後に硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。この粗生成物を、ジクロロメタン中の5%メタノールで溶離する分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、4−tert−ブチル−N−{3−[8−(3−エチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−2−メチル−フェニル}−ベンズアミドを泡状の固体(17mg)((M+H)=470)として得た。
【0191】
実施例23.
ジクロロメタン(10mL)中のN−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド(120mg、0.3mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、2.5当量)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却し、トルエン(0.94mL、6当量)中の20% ホスゲンの溶液を撹拌しながら加え、この溶液を0℃で30分間撹拌した。次に、THF(3mL、20当量)中のメチルアミンの2.0M溶液を加え、得られた混合物を0℃から室温で一晩撹拌した。翌日、溶媒を減圧下、55℃で除去し、次に酢酸エチル(35mL)及び水(25mL)を加えた。層を分配し、次に分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗物質を、ヘキサン類中の50% アセトンで溶離する分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、4−tert−ブチル−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミドをオフホワイトの粉末(47mg)、((M+H)=456)として得た。
【0192】
実施例24.
ジクロロメタン(10mL)中のN−[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミド(185mg0.414mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.24mL、3当量)を加えた。得られた混合物を0℃に冷却し、アセチルクロリド(31μL、0.95当量)を撹拌しながら加え、得られた混合物を0℃から室温で一晩撹拌した。翌日、溶媒を減圧下、55℃で除去し、酢酸エチル(35mL)及び水(25mL)を残留物に加えた。有機層を濃縮した。次にTHF(5mL)及び1N NaOH(5mL)を加え、室温で一晩激しく撹拌して有意なビス−アミドを加水分解した。翌日、酢酸エチル(150mL)及び水(50mL)を加え、1N HClを加えてpH=2にし、10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機層をブライン(1×50mL)で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン中の5% メタノールで溶離する薄層クロマトグラフィーにより精製して、N−[3−(8−アセチルアミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−4−tert−ブチル−ベンズアミドをオフホワイトの粉末(31mg)、((M+H)=441)として得た。
【0193】
6−[3−(4−tert−ブチル−ベンゾイルアミノ)−2−メチル−フェニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル}−カルバミン酸メチルエステル、及び
4−tert−ブチル−N−[3−(8−メタンスルホニルアミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−ベンズアミド
を、アセチルクロリドの代わりにそれぞれクロロギ酸メチル及びメタンスルホニルクロリドを使用して、同様の方法で調製した。
【0194】
実施例25.
THF(100mL)中の6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン(1.045g、4.93mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL、2.5当量)を加え、得られた混合物を0℃に冷却した。トルエン(3.11mL、1.2当量)中の20%ホスゲンの溶液を撹拌しながら加え、得られた混合物を0℃で20分間撹拌した。次に、THF(24.6mL、10当量)中のメチルアミンの2.0M溶液を加え、得られた混合物を0℃から室温で一晩撹拌した。そして翌日、溶媒を減圧下、55℃で除去し、酢酸エチル(175mL)及び水(50mL)を加えた。得られた混合物を10分間激しく撹拌し、次に層を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレアをオフホワイトの泡状の粉末(1.074g)として得た。
【0195】
実施例26.
5mL マイクロ波反応容器に、1−(6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレア(85mg0.317mmol)、4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド(125mg1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(37mg0.1当量)、1M炭酸ナトリウム(1mL)及びジメトキシエタン(2mL)を入れた。反応混合物を、マイクロ波反応器で150℃にて10分間照射した。次に、反応混合物を酢酸エチル(150mL)と水(50ml)に分配した。層を分離し、有機層を水(4×50mL)で洗浄し、そして最後にブライン(1×50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン類中の50% アセトンで溶離する分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−N−{2−メチル−3−[8−(3−メチル−ウレイド)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−フェニル}−ベンズアミドをオフホワイトの粉末(20mg)、((M+H)=458)として得た。
【0196】
実施例27.
6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン(0.75 G、, 0.0035moles)及びDIEA(1.35g、0.0104moles)を、ジクロロメタン50ml中に入れた。混合物を0℃に冷却した後、トルエン中の20% ホスゲン溶液(2.5ml、0.0051moles)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次にジオキサン(70ml、0.035moles)中の0.5Mアンモニアを加えた。室温で4時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル−200mlで抽出した。この溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、そしてさらに高真空下で乾燥させて、(6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−ウレア(収率56%)0.5gを得た。
【0197】
実施例28.
清潔で、乾燥した250mL丸底フラスコ中の1−ブロモ−4−(トリメチルシリル)−ベンゼン(Aldrich)(6.42g、28.04mmol)に、THF(100mL)を加え、混合物を窒素下で10分間撹拌しながら−78℃に冷却した。次に、ヘキサン類(13.46mL、1.2当量)中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液を約7分間かけてゆっくり加えた。得られた混合物を−78℃で1.5時間撹拌した(溶液が明黄色に変化した)。次に、−78℃で過剰量のドライアイス(大きいもの4個)を反応混合物(溶液に色がつき、次に清澄になる)に加え、ドライアイス浴を取り外し、15分間撹拌した。TLCは反応が完了したことを確認し、−78℃でさらに10分間撹拌した後、反応物を水(100mL)でクエンチした。次に、酢酸エチル(500mL)を加え、4N HClを撹拌しながら加えてpH=2にした。層を分離し、次に酢酸エチル層をブライン(1×250mL)で洗浄し、最後に有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、吸水して、4−トリメチルシラニル−安息香酸を白色の固体(5.49g)として得た。
【0198】
実施例29.
DMF(5mL)中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(500mg、2.15mmol)及び4−トリメチルシラニル−安息香酸(417mg、1当量)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.87ml、3当量)を、続いてO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(Aldrich)(897mg、1.1当量)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。翌日、酢酸エチル(170mL)及び水(50mL)を加えた。得られた混合物を10分間激しく撹拌し、次に層を分離した。有機層を水(2×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(4×50mL)、そして最後にブライン(1×50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、吸水して、N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−4−トリメチルシラニル−ベンズアミドを白色の固体(1.03g)、(((M+H)=410)として得た。
【0199】
実施例30.
シクロヘキセンへのコアの結合に関する手順
DME 2.5ml及びH2O 1.2ml中の6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン110.0mg(0.472mmol)、シクロヘキセン1−イルボロン酸73.6ul(0.566mmol;1.2当量)、Pd(PPH3)4 54.54mg(0.0472mmo;0.1当量)及びNa2CO3 150.0mg(1.416mmol;3.0当量)を、マイクロ波で170℃にて30分間撹拌した。
【0200】
黒色の懸濁液を、AcOEt 2×30.0ml及びH2O 1×30.0mlで抽出した。有機層を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過して、蒸発させた。粗生成物を、15分でヘキサン:AcOEt 0〜100%を用いる12gのRediSepカラムのクロマトグラフィーに付して、1−(6−シクロヘキサ−1−エニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−メチル−ウレア82.4mgを黄色の油状物として得た。収率=82%
【0201】
実施例31.
エタノールアミンウレア形成に関する手順
ジクロロメタン3.0ml中の6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン50.0mg(0.236mmol)及びNet 82.2ul(0.59mmol;2.5当量)に、トルエン溶液中の20%ホスゲン148.0ul(0.285mmol;1.2当量)を0℃で加えた。橙色の溶液を0℃で10分間撹拌し、次にエタノールアミン71.2ul(1.18mmol;5.0当量)を一度に加え、得られた反応混合物を0℃で10分間撹拌を続けた。約5gのシリカゲルを加え、スラリーを蒸発させた。残留物を、12gのRediSepカラム、15分でヘキサン:AcOEt 0〜100%のクロマトグラフィーに付した。1−(6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレア45.8mgをオフホワイトの固体として得た。収率= 68%
【0202】
実施例32.
【0203】
【化18】


の形成のための手順
THF 60.0ml中のメチル−4−アセチルベンゾアート2.0g(11.2mmol)及び(トリフルオロメチル)トリメチルシラン5.0ml(33.6mmol;3.0当量)に、THF中の1.0Mフッ化テトラブチルアンモニウム溶液32.0ml(31.36mmol;2.8当量)を0℃で加えた。暗赤色の溶液を室温に温まるにまかせて、その温度で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液2×80.0ml及びブライン50.0mlで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。橙色の油状物4.05gを得た=粗生成物を使用した。ジオキサン30.0ml及びHO 15.0ml中の粗生成物4.05g(16.3mmol)及びKOH 1.8g(32.6mmol;2.0当量)を2時間還流した。橙色の溶液を冷却し、ジオキサンを蒸発させた。残留物を10% HCl溶液で酸性化し、次に水層をジクロロメタン2×50.0mlで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。黄色の固体をCHClに取り、不溶性固体を濾別し、高真空下で乾燥させて、白色の固体726.9mgを生成物として得た。母液を蒸発させ、15分で0〜10%及び10分で10〜50% ヘキサン:AcOEtを用いる40g RediSepカラムで精製した。白色の固体1.03gを得た。合計:酸性の白色の固体1.76g。収率=46%。規定のHATUカップリングをして、ボロナート−アミドを得た。収率=69%。
【0204】
実施例33.
【0205】
【化19】


の形成のための手順
【0206】
ジクロロメタン5.0ml中の3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン150.0mg(0.643mmol)及び224.3ul(1.61mmol;2.5当量)に、トルエン中の20%ホスゲン−溶液402.4ul(0.77mmol;1.2当量)を0℃で加えた。混合物を0℃で15分間撹拌し、次にイソインドリン183.0ul(1.61mmol;2.5当量)を加えた。反応混合物を、0℃で10分間撹拌を続け、次に約10g シリカゲルを加えた。スラリーを蒸発させ、残留物を15分でヘキサン:AcOEt 0〜20%を用いる12gのRediSepカラムで精製した。白色の固体124.7mgを得た。収率=51%
【0207】
実施例34.
【0208】
【化20】


の形成のための手順
【0209】
15mmol DMF中の4−(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)安息香酸500.0(1.74mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン811.3mg(3.48mmol;2.0当量)、HATU 722.4mg(1.9mmol;1.1当量)及びDIEA 910.0ul(5.22mmol;3.0当量)を、室温で週末にかけて撹拌した。橙色の溶液を2×50.0ml AcOEt/1×50.0ml HOで抽出した。有機層を合わせ、HO 30.0mlで4×洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。15分でヘキサン:AcOEt 0〜20%を用いる40gのRediSepカラムで精製した。明黄色の固体567.3mgを得た。収率=65%
【0210】
実施例35.
【0211】
【化21】

【0212】
A. ピロリジン−1−カルボン酸[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アミド
ジクロロメタン6mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(233mg、1.00mmol)の冷却した溶液に、トルエン中のジイソプロピルエチルアミン0.52mL(3.00mmol)及び20%ホスゲンの溶液0.55mLを0℃で加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、ピロリジンを加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に処理しないでカラムクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー(20分で20→50% ヘキサン/酢酸エチル→30分で100%)に付して、標記化合物195mg(0.591mmol、59%)を得た。
【0213】
B. ピロリジン−1−カルボン酸[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−アミド
1,2−ジメトキシエタン5mL及び水2.5mL中の6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミン105mg(0.493mmol)、ピロリジン−1−カルボン酸[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アミド195mg(0.591mmol)、炭酸ナトリウム157mg(1.48mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム57mg(0.049mmol)の混合物を、マイクロ波を使用して110℃で30分間加熱した。混合物を酢酸エチル50mLと水10mLに分配した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20分で0→10% MeOH/CHCl)に付して、標記化合物104mg(0.310mmol、63%)を得た。
【0214】
C.
ジクロロメタン2ml中のピロリジン−1−カルボン酸[3−(8−アミノ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−メチル−フェニル]−アミド(54mg、0.161mmol)の冷却した溶液に、トルエン中のジイソプロピルエチルアミン84uL(0.483mmol)及び20%ホスゲンの溶液88uLを0℃で加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、THF中のメチルアミンの2M溶液0.11mLを加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に処理しないでカラムクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー(20分で0→5% MeOH/CHCl)に付して、生成物15mg(0.038mmol、24%)を得た。
実施例36.
【0215】
【化22】

【0216】
方法A. 4−メトキシ−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド
ジクロロメタン5mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン117mg(0.500mmol)及びトリエチルアミン0.11mL(0.75mmol)の溶液に、4−メトキシベンジルクロリドを室温で加えた。反応混合物を室温で5.5時間撹拌し、次に濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30分で0→50% 酢酸エチル/ヘキサン)に付して、標記化合物68mg(0.185mmol、37%)を得た。
【0217】
方法B. 4−イソプロポキシ−N−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ベンズアミド
DMF 2.5mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン117mg(0.500mmol)、トリエチルアミン0.26mL(1.5mmol)、及び4−イソプロポキシ安息香酸の溶液に、室温でHATUを加えた。反応混合物を室温で19時間撹拌し、次にEtOAc 50mLと水50mLに分配した。有機層を飽和NaHCO3溶液50mLで洗浄し、乾燥(MgSO4)させて、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(10分で0→30% 酢酸エチル/ヘキサン)に付して、標記化合物175mg(0.443mmol、88%)を得た。
【0218】
実施例37.
【0219】
【化23】

【0220】
A. 4,4−ジメチル−ペンタ−2−イン−1−オール
THF 10mL中の3,3−ジメチル−1−ブチンの溶液0.50mL(4.06mmol)を、THF中のn−BuLiの2.5M溶液0.81mLを用いて0℃で処理した。反応混合物を室温にゆっくり温まるにまかせて、室温で5分間撹拌した。この混合物にパラホルムアルデヒド122mg(4.06mmol)を室温で加えた。反応混合物を65℃で17時間撹拌し、次に室温に冷まし、エチルエーテル20mLと水20mLに分配した。水層をエチルエーテル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)させ、濃縮して、定量的収率で標記化合物を得た。
【0221】
B. (4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−カルバミン酸 2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルエステル
ジクロロメタン6mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(338mg、1.45mmol)の冷却した溶液に、トルエン中のジイソプロピルエチルアミン1.0mL(5.8mmol)及び20%ホスゲンの溶液0.92mLを0℃で加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、ジクロロメタン6mL中の4,4−ジメチル−ペンタ−2−イン−1−オールの溶液338mgを加えた。反応混合物を64時間加熱還流し、次に処理しないでカラムクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー(20分でヘキサン/酢酸エチル中で0→20%)に付して、標記化合物179mg(0.482mmol、33%)を得た。
【0222】
実施例38.
【0223】
【化24】

【0224】
A. 4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニルアミン
THF 5mL中の3,3−ジメチル−1−ブチン0.31mL(2.5mmol)の冷却した溶液に、THF中のn−BuLiの2.5M溶液1.0mLを用いて0℃で処理した。反応混合物を室温にゆっくり温まるにまかせて、室温で5分間撹拌した。この混合物にN−(トリフェニルホスホラニリデン)−1H−ベンゾトリアゾール−1−メタンアミン819mg(2.00mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、NHCl溶液5mL及び濃NHOH溶液6mLを用いて処理し、室温で1時間撹拌し、エチルエーテル20mLで3回抽出した。合わせた有機層をNaOHの1M溶液5mLで洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、濾過し、固体形成がなくなるまで、エーテル中の飽和HClの溶液で酸性化した。固体を濾過し、乾燥させて、不純な標記化合物(18%純粋、不純物はトリフェニルホスフィンオキシドであった。)を粘着性の固体として得た。
【0225】
B. 1−(4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−3−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ウレア
ジクロロメタン2.4mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(29mg、0.13mmol)の冷却した溶液に、トルエン中のジイソプロピルエチルアミン0.11mL(0.66mmol)及び20%ホスゲンの溶液78uLを0℃で加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、ジメチル−ペンタ−2−イニルアミン140mg(18%純粋、0.17mmol)を含有しているフラスコに移した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に処理しないでカラムクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー(30分でヘキサン/酢酸エチル中で0→50%)に付して、標記化合物27mg(73umol、60%)を得た。
【0226】
実施例39.
【0227】
【化25】

【0228】
N−(4,4−ジメチル−ペンタ−2−イニル)−2−[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アセトアミド
DMF 4mL中の[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸98mg(0.374mmol)、トリエチルアミン0.31mL(2.2mmol)、及びジメチル−ペンタ−2−イニルアミンmg(18%純粋、0.374mmol)の溶液に、BOPを室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に濃縮した。残留物をEtOAc 50mLに溶解し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc 50mLで抽出した。合わせた有機層をブライン50mLで洗浄し、乾燥(MgSO4)させて、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30分で0→50% 酢酸エチル/ヘキサン)に付して、標記化合物65mg(0.18mmol、49%)を得た。
【0229】
実施例40.
【0230】
【化26】

【0231】
テトラヒドロフラン15mL中のプロパ−2−イニル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.646g、4.16mmol)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン/THF/EtPh中の2.0M溶液、4.6mL、9.2mmol)を−78℃で一度に加えた。橙色の溶液を−78℃で2時間撹拌し、その時点で濁った黄色の混合物であった。1,1,1−トリフルオロアセトン(0.5mL、5mmol)を一度に加え、黄色の混合物を撹拌し、室温に17.5時間ゆっくり温めるにまかせた。飽和NHCl水溶液(30mL)を加え、混合物をエーテル30mLで抽出した。有機層を水30mL及び飽和NaCl水溶液30mLで順次洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、橙色の濁った油状物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20→40% EtOAc/ヘキサン類)に付して、僅かに不純な(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタ−2−イニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル0.687g(62%)を黄色の油状物として得、それをさらに精製しないで使用した。
【0232】
実施例41.
【0233】
【化27】

【0234】
メタノール10mL中の(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタ−2−イニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.687g、2.57mmol)の溶液を、メタノール12mLとアセチルクロリド3mLの予備混合した溶液を用いて処理した。黄色の溶液を5時間撹拌し、次にエーテルで追跡して、明橙色の固体として僅かに不純な5−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−ペンタ−3−イン−2−オール塩酸塩0.435g(83%)に濃縮して、それをさらに精製しないで使用した。
【0235】
実施例42.
【0236】
【化28】

【0237】
ヘキサフルオロイソプロパノール2mL中のメタンスルホン酸 1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステル(0.194g、0.61mmol)の溶液を、密閉管中で100℃にて14時間撹拌し、次に濃縮した。残留物を酢酸エチル5mLと10% NaOH溶液5mLに分配した。有機層を水5mL及び飽和NaCl水溶液5mLで順次洗浄した;MgSOで乾燥させ、濾過して、橙−黄色の油状物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→20% EtOAc/ヘキサン類)に付して、1−ベンズヒドリル−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン0.059g(25%)を無色の油状物として得た。
【0238】
実施例43.
【0239】
【化29】

【0240】
1−ベンズヒドリル−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン(0.358g、0.920mmol)、10% パラジウム担持炭(0.351g)、ギ酸アンモニウム(1.19g、18.9mmol)及びメタノール7mLの混合物を、窒素下、密閉管中で65℃にて3.5時間撹拌し、次に放冷した。混合物をセライト521を通して濾過し、エーテル50mLですすいだ。濾液を、水50mLずつ用いて3回及び飽和NaCl水溶液50mLで順次洗浄した。次に、合わせた水層を、ジクロロメタン50mLずつ用いて3回抽出した。合わせたジクロロメタン層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、メタノール8mLとアセチルクロリド2mLの予備混合した溶液で処理し、トルエンで追跡し、僅かに不純な3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン塩酸塩0.141g(59%)に濃縮して、それをさらに精製しないで使用した。
【0241】
実施例44.
【0242】
【化30】

【0243】
ホスゲン(トルエン中の20%、0.26mL、0.49mmol)を、ジクロロメタン4mL中の2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン(0.096g、0.411mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.7mmol)の溶液に0〜5℃で加えた。次に、反応混合物を室温で30分間撹拌し、次にパスツールピペットを介して、上記実施例(0.41mmol)のように調製した3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン塩酸塩を含有しているフラスコに移した。合計6mLのさらなるジクロロメタンをすすぎ水に使用した。極めて淡黄色の溶液を18.5時間撹拌した。シリカゲル10gを加え、混合物を白色の粉末に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→50% EtOAc/ヘキサン類)に付して、3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エトキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸[2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アミド0.117g(59%)を無色の油状物として得た。
【0244】
実施例45.
【0245】
【化31】

【0246】
6−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル−アミン4.5g(21mmol)、(6−クロロピリジン−3−イル)モルフィリン−4−イル−メタノン5.29g(23mmol)及びカリウム tert−ブトキシド4.76g(43mmol)をジオキサン20mlに溶解した。この懸濁液をマイクロ波中で150℃にて20分間加熱した。反応混合物を濃縮した。残留物をジクロロメタンで希釈した。脱イオン水を加え、塩基性の水相を、1N HCl溶液で中和した。過剰量の硫酸ナトリウムを加え、しばらくの間撹拌した。泥状の混合物をセライトのプラグで濾過した。濾液をジクロロメタンで抽出し;有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ;濾過し;濃縮した。この残留物を、溶媒である酢酸エチルで15分間、次にジクロロメタンで20分間、次にジクロロメタン中の0〜10%メタノールで40分間使用して200g シリカゲルカラムにより精製した。明褐色の泡状物4.66gを得た。LCMS:M(H+)=402。
【0247】
実施例46.
【0248】
【化32】

【0249】
酸40mg(0.09mmol)及びジイソプロピルアミンを、ジメチルホルムアミド1mlに溶解した。HATUを加え、一晩撹拌した。すべての反応混合物を分取HPLCにより精製して、生成物(収率20%)9mgを得た。LCMS:M(H+)=541.2
【0250】
実施例47.
【0251】
【化33】


イソシアナート形成。
【0252】
ジクロロエタン4mL中の{4−[6−(3−アミノ−2−メチル−フェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イルアミノ]−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン643mg、及びジイソプロピルエチルアミン290μLの溶液を、ジクロロエタン4mL中のトリホスゲン196mg、に30分かけて室温で撹拌しながら滴下した。添加が完了した後、反応混合物を室温で10分間撹拌した。十分なジクロロエタンを加えて、総溶液量10mLを得、アミン類を用いて反応のための0.15M原液として直ちに使用して所望の尿素を形成した。
【0253】
実施例48.
【0254】
【化34】


尿素形成。
上記の原液mLを、ジクロロエタン1.0mL中のシクロヘキシルアミン86μLの撹拌した溶液に一度に加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジクロロエタン2mLで希釈し、水4mLを加え、すべての固体が溶解するまで混合物を加熱した。相を分離し、有機相をNaSOで乾燥させ、熱いうちに濾過した。白色の沈殿物を冷却して形成した。溶媒を真空遠心分離機で除去した。残留物をHPLCにより精製して、生成物24mgをオフホワイトの固体として得た。
【0255】
実施例49.
【0256】
【化35】

【0257】
イミダゾピリジンブロミド(0.14mmol)、アリールボロン酸(0.14mmol)、Pd(PPh(0.014mmol)、エチレングリコールジメチルエーテル(3mL)、及びNaCO水溶液(1M、1mL)の混合物を、マイクロ波中で120℃にて30分間保持した。得られた懸濁液を水と酢酸エチルに分配し、さらに水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗生成物をTHF:HO(1:1、10mL)中のLiOH(0.28mmol)で処理し、得られた懸濁液を一晩激しく撹拌した。懸濁液を水と酢酸エチルに分配した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物をクロマトグラフィー(5% MeOH/DCM)により精製した。
【0258】
実施例50.
【0259】
【化36】

【0260】
n−BuOH:HO(5:1、3.6mL)中のイミダゾピリジジンブロミド(0.16mmol)、アリールボロナート(0.16mmol)、Pd(dba)(0.005mmol)、Xphosリガンド(0.01mmol)、及びKPO(0.32mmol)の混合物を、マイクロ波中で120℃にて0.5時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、濃HSO 2滴でMeOH 10mlに溶解し、次に30分間撹拌した。溶液を固体のNaHCOで中和し、ジクロロメタン(20mL)で抽出して、MgSOで乾燥させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、続いてフラッシュクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/DCM)で精製した。
【0261】
実施例51:ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)阻害アッセイ
このアッセイは、濾過による放射性33Pリン酸化生成物の捕捉である。Btk、ビオチン化SHペプチド基質(Src相同性)及びATPの相互作用は、ペプチド基質のリン酸化をもたらす。ビオチン化生成物は、結合ストレプトアビジンセファロースビーズである。全ての結合放射標識生成物を、シンチレーションカウンターにより検出する。
【0262】
アッセイしたプレートは、96ウエルポリプロピレン(Greiner)及び96ウエル1.2μm親水性PVDFフィルタープレート(Millipore)である。ここで報告される濃度は、最終アッセイ濃度である:10〜100μMの、DMSO中の化合物(Burdick and Jackson)、5〜10nMのBtk酵素(His標識、全長)、30μMのペプチド基質(ビオチン−Aca−AAAEEIYGEI−NH)、100μMのATP(Sigma)、8mMのイミダゾール(Sigma、pH7.2)、8mMのグリセロール−2−ホスフェート(Sigma)、200μMのEGTA(Roche Diagnostics)、1mMのMnCl(Sigma)、20mMのMgCl(Sigma)、0.1mg/mlのBSA(Sigma)、2mMのDTT(Sigma)、1μCi33PのATP(Amersham)、20%ストレプトアビジンセファロースビーズ(Amersham)、50mMのEDTA(Gibco)、2M NaCl(Gibco)、1%リン酸を有する2M NaCl(Gibco)、microscint-20(Perkin Elmer)。
【0263】
IC50決定は、標準96ウエルプレートアッセイテンプレートから生成されたデータを利用して、化合物1つあたり10個のデータポイントから計算する。1つの対照化合物及び7つの非公知のインヒビターをそれぞれのプレートで試験し、それぞれのプレートで2回実施した。典型的には、化合物を、100μMから始まり3nMで終わる半対数で希釈した。対照化合物はスタウロスポリンであった。バックグラウンドを、ペプチド基質の不在下でカウントした。総活性を、ペプチド基質の存在下で決定した。以下のプロトコールを使用して、Btk阻害を決定した。
1)試料調製:試験化合物をアッセイ緩衝液(イミダゾール、グリセロール−2−ホスフェート、EGTA、MnCl、MgCl、BSA)により半対数増加率で希釈した。
2)ビーズ調製
a)ビーズを500gで遠心分離することにより、すすぐ。
b)ビーズをPBS及びEDTAにより再構成して、20%ビーズスラリーを生成する。
3)基質を有さない反応ミックス(アッセイ緩衝液、DTT、ATP、33P ATP)をプレインキュベートし、そして基質と30℃で15分間混合する(アッセイ緩衝液、DTT、ATP、33P ATP、ペプチド基質)。
4)アッセイを開始するため、10μLの、酵素緩衝液(イミダゾール、グリセロール−2−ホスフェート、BSA)中のBtk及び10μLの試験化合物をRTで10分間プレインキュベートする。
5)30μLの、基質を有さない又は有する反応混合物をBtk及び化合物に加える。
6)50μLの総アッセイミックスを30℃で30分間インキュベートする。
7)40μLのアッセイを、フィルタープレート中の150μLのビーズスラリーに移して、反応を停止させる。
8)30分後、フィルタープレートを以下の工程で洗浄する。
a.3×250μLのNaCl
b.3×250μLの、1%リン酸を含有するNaCl
c.1×250μLのH
9)プレートを65℃で1時間又はRTで一晩乾燥する。
10)50μLのmicroscint-20を加え、33Pのcpmをシンチレーションカウンターでカウントする。
cpmの生データから活性率を計算する
活性率=(試料−bkg)/(総活性−bkg)×100
1部位用量反応シグモイドモデルを使用して、活性率からIC50を計算する。
y=A+((B−A)/(1+((x/C)))))
x=化合物濃度、y=活性%、A=分、B=最大、C=IC50、D=1(ヒル傾斜)
代表的な結果は、表Zである。
【0264】
【表3】

【0265】
実施例52:B細胞活性化の阻害−ラモス細胞のB細胞FLIPRアッセイ
本発明の化合物によるB細胞活性化の阻害を、抗IgM刺激B細胞反応に対する試験化合物の効果を決定することによって実証する。
【0266】
B細胞FLIPRアッセイは、抗IgM抗体での刺激による細胞内カルシウム増加の潜在的なインヒビターの効果を決定する、細胞に基づいた機能的方法である。ラモス細胞(ヒトバーキットリンパ腫細胞株、ATCC番号CRL−1596)を、増殖培地(下記に記載されている)において培養した。アッセイの1日前、ラモス細胞を新鮮増殖培地(上記と同じもの)に再懸濁し、組織培養フラスコにおいて0.5×10/mLの濃度に設定した。アッセイ当日、細胞をカウントし、組織培養フラスコにおいて1μMのFLUO−3AM(TefLabs、カタログ番号0116、無水DMSO及び10%プルロニック酸により調製)を補充した増殖培地で1×10/mLの濃度に設定し、37℃(4%CO)で1時間インキュベートした。細胞外染料を除去するため、細胞を遠心分離(5分間、1000rpm)で収集し、FLIPR緩衝液(下記に記載)に1×10細胞/mLで再懸濁し、次に96ウエルポリ−D−リシン被覆黒色/透明プレート(BD、カタログ番号3566692)にウエル1つあたり1×10細胞で分注した。試験化合物を、100μM〜0.03μMの多様な濃度範囲(7つの濃度、下記に詳述する)で加え、細胞をRTで30分間インキュベートした。ラモス細胞Ca2+信号伝達を、10μg/mLの抗IgM(Southern Biotech、カタログ番号2020−01)の添加により刺激し、FLIPR(Molecular Devices、480nMの励起でアルゴンレーザーを用いるCCDカメラを使用した96ウエルプレートの画像を記録する)により測定した。
【0267】
培地/緩衝液:
増殖培地:L−グルタミン(Invitrogen、カタログ番号61870−010)、10%ウシ胎児血清(FBS、Summit Biotechnology、カタログ番号FP−100−05)を有するRPMI1640培地;1mMのピルビン酸ナトリウム(Invitrogen、カタログ番号11360−070)。
FLIPR緩衝液:HBSS(Invitrogen、カタログ番号141175−079)、2mMのCaCl(Sigmaカタログ番号C−4901)、HEPES(Invitrogen、カタログ番号15630−080)、2.5mMのプロベネシド(Sigma、カタログ番号P−8761)、0.1%BSA(Sigma、カタログ番号A−7906)、11mMのグルコース(Sigma、カタログ番号G−7528)。
【0268】
化合物希釈の詳細:
最大の最終アッセイ濃度の100μMを達成するために、24μLの10mM化合物原液(DMSOにより調製)を、576μLのFLIPR緩衝液に直接加える。試験化合物を(Biomek 2000ロボットピペッターを使用して)FLPR緩衝液で希釈して、以下の希釈スキームをもたらす: ビヒクル、1.00×10−4M、1.00×10−5、3.16×10−6、1.00×10−6、3.16×10−7、1.00×10−7、3.16×10−8
【0269】
アッセイ及び分析:
カルシウムの細胞内増加は、最大−最小統計(Molecular Devices FLIPRコントロール及び統計エクスポートソフトウエアを使用して、刺激抗体の添加により引き起こされたピークから安静時ベースラインを引き算する)を使用して報告した。IC50は、非線形曲線当てはめ(GraphPad Prismソフトウエア)を使用して決定した。
【0270】
実施例53:医薬組成物
【0271】
【表4】

【0272】
成分を混合し、それぞれ約100mgを含有するカプセルに調剤する。1カプセルが1日投与量のほぼ全てとなる。
【0273】
【表5】

【0274】
成分を合わせ、メタノールのような溶媒を使用して粒状にする。次に製剤を乾燥し、適切な錠剤機を用いて錠剤(約20mgの活性化合物を含有する)を形成する。
【0275】
【表6】

【0276】
成分を混合して、経口投与用の懸濁剤を形成する。
【0277】
【表7】

【0278】
活性成分を注射用の水の一部に溶解する。次に十分な量の塩化ナトリウムを撹拌しながら加えて、溶液を等張にする。注射用の水の残りで溶液の重量までにし、0.2ミクロン膜フィルターを通して濾過し、滅菌条件下で包装する。
【0279】
【表8】

【0280】
成分を一緒に溶融し、蒸気浴で混合し、全重量2.5gを含有する型に注ぐ。
【0281】
【表9】

【0282】
前記の発明は、明瞭さ及び理解の目的のために、例示及び例として幾つかの詳細が記載されている。変更及び変形を添付の請求項の範囲内で実施できることが当業者には明白である。したがって、上記の記載は、例示的であり制限的ではないことを意図していることが理解される。したがって、本発明の範囲は、上記の記載に関連して決定されるべきではなく、むしろ以下の添付の請求項に関連して、そのような特許請求の権利が付与された均等物の包括的範囲と共に決定されるべきである。
【0283】
本明細書に引用される全ての特許、特許出願書及び出版物は、まるでそれぞれ個々の特許、特許出願書又は出版物が個々に意味するのと同じ程度に全ての目的において、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式X:
【化37】


[式中、
Zは、炭素又は窒素であり;
は、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
ここで、
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH、−S(=O)、O、NR又は低級アルキルであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
**は、式I又はII
【化38】


の基であり;
Qは、ピロリル、シクロアルキル又はシクロアルケニルであり;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
ここで、nは、0、1又は2であり;そしてR5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、アミド、アミド低級アルキル、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになるが、
但し、Zが炭素であり、RがC(=O)CHであり、R**が、XがHであるI**の基である場合、Yは、CF又はHではない]
で示される化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
式I又は式II:
【化39】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH又は−S(=O)であり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示される、請求項1記載の化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
式III:
【化40】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)又は−C(=O)NHであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになるが、
但し、RがC(=O)CHであり、そしてXがHである場合、Yは、CF又はHではない]
で示される、請求項1記載の化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
式IV:
【化41】


[式中、
R′は、−R−R又は−Rであり;
は、−C(=O)、−C(=O)O、−C(=O)NH、−S(=O)、O、NR又は低級アルキルであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、アミド、アミド低級アルキル、シアノ、低級アルキルスルホニル又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示される、請求項1記載の化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
式V:
【化42】


[式中、
R″は、H又はRであり;
は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、低級アルキルスルホニル、シアノ、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、ハロ、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NH、−(CHC(=O)NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示される、請求項1記載の化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
式VI:
【化43】


[式中、
Rは、H、−R、−R−R−R、−R−R又は−R−Rであり;
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はハロ−低級アルキルで置換されており;
は、−C(=O)又は−C(=O)NHであり;
は、H又はRであり;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ、低級アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキル又はハロ−低級アルキルで置換されており;
Xは、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル又は低級アルコキシであり;
Yは、H、−R−R、−R又は−R−R−Rであり;
は、−NHC(=O)、−NHC(=O)NR5′、−(CHC(=O)NR5′、−NH又は−(CHC(=O)であり;
nは、0、1又は2であり;
5′は、H、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシ低級アルキルであり;
は、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキルであり、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、シアノ又はトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されており;そして
は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルであるか;又は場合によりアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル環に連結して、その2つの環は、場合により低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、オキソ、シアノ若しくはトリアルキルシラニルからなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されている、二環式縮合若しくはスピロ環式の環系を形成するようになる]
で示される、請求項1記載の化合物、又は
薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
リウマチ様関節炎をその必要性のある患者において治療する方法であって、その必要性のある患者に請求項1記載の式Xの化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項8】
少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤と混合して請求項1記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項9】
炎症性及び/又は自己免疫性の状態の処置用の医薬の調製のための請求項1記載の式Iの化合物の使用。
【請求項10】
本明細書に記載の発明。

【公表番号】特表2011−506378(P2011−506378A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537386(P2010−537386)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066758
【国際公開番号】WO2009/077334
【国際公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】