施設検索装置
【課題】 施設検索により複数の候補が検索された場合でも、所望の施設を音声認識による絞り込みによって容易に検索できる施設検索装置を提供する。
【解決手段】 発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段10と、音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段14と、施設データを格納する施設データベース18と、認識語彙に基づき施設データベースを検索する施設データベース検索手段17と、施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベース20と、複数の施設が検索された場合に音声認識手段による認識語彙に基づき施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段19と、上記検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段22と、選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段12、13とを備えている。
【解決手段】 発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段10と、音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段14と、施設データを格納する施設データベース18と、認識語彙に基づき施設データベースを検索する施設データベース検索手段17と、施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベース20と、複数の施設が検索された場合に音声認識手段による認識語彙に基づき施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段19と、上記検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段22と、選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段12、13とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、音声認識を用いて施設を検索する施設検索装置に関し、特に複数の施設が候補として検索された場合に音声認識を用いて候補を絞り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音声認識技術を用いて施設検索を行う施設検索装置が知られている。この施設検索装置では、発話した語彙に対して複数の候補が検索された場合、ユーザは、「次」、「前」といった語を発話して候補を選択するか、または、施設名称の一部分、例えば、施設名称が「神戸総合運動公園ユニバー競技場」であれば「ユニバー競技場」等を発話することで複数の候補の中から所望の施設を選択している。
【0003】
なお、施設検索の技術として、特許文献1は、放送・通信を介して周辺の店舗やレストラン、ガソリンスタンド、駐車場、イベント等のサービス情報を受信し、サービス情報を地図上に重ねて表示するナビゲーション装置を開示している。このナビゲーション装置は、地図上の所定位置と受信したサービス情報に付加された位置情報に基づいてサービス情報を選択するサービス情報選択部を備え、サービス情報選択部が、地図上の所定位置に近いサービス情報を選択の第一候補とし、経路が設定されている場合は、経路に沿って順次サービス情報を選択し、サービス情報に付加されたリアルタイムな属性情報、例えば空車である駐車場や営業中、空席の有るレストラン等のサービス情報を優先して選択する。これにより、表示された複数のサービス情報から、所望するサービス情報を簡単な操作で選択することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−264088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の施設検索装置では、複数の候補が検索されたときに「次」または「前」を発話することにより候補を選択するので、候補が多数ある場合は、候補の選択に多くの手間を要する。例えば、候補が30件あった場合には、最悪30回「次」と発話しなければ所望の候補を選択することができない。また、施設名称の一部分を発話して候補を選択する方法は、目的とする施設の名称の一部分でもわかっている場合は非常に有効であるが、名称が不明な場合は全く使用することができない。
【0006】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、音声認識を用いて行った施設検索により複数の候補が検索された場合であっても、所望の施設を音声認識による絞り込みによって容易に検索できる施設検索装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る施設検索装置は、発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段と、音声入力手段からの音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段と、施設を指定する施設データを格納する施設データベースと、音声認識手段により認識された語彙に基づき施設データベースを検索する施設データベース検索手段と、施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベースと、施設データベース検索手段によって複数の施設が検索された場合に、音声認識手段により認識された語彙に基づき施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段と、施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段と、選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、音声認識によって施設を検索することにより複数の施設が検索された場合に、施設の特徴を表す施設特定情報を発話することにより音声認識による絞り込みを行って所望の施設に関する情報を取得するように構成したので、所望の施設を容易に検索できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る施設検索装置は、施設特定情報データベースを自装置内に備えるように構成したものである。この施設検索装置は、例えば、車両に搭載されるナビゲーション装置といった車載機器として実現されている。なお、車載機器のナビゲーション機能については周知であるので、この明細書では説明を省略する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。この施設検索装置は、音声入力手段10、制御手段11、音声出力手段12、表示手段13、音声認識手段14、施設認識用辞書15、施設特定情報認識用辞書16、施設データベース検索手段17、施設データベース18、施設特定情報データベース検索手段19、施設特定情報データベース20、施設特定情報認識用辞書作成手段21および施設特定情報接続手段22から構成されている。
【0011】
音声入力手段10は、例えばマイクロフォンから構成されており、発話された音声を音声信号に変換する。この音声入力手段10によって得られた音声信号は、制御手段11に送られる。制御手段11は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、施設検索装置の全体を制御する。この制御手段11によって行われる制御の詳細は後に詳細に説明する。
【0012】
音声出力手段12は、この発明の出力手段に対応し、例えばスピーカから構成されている。この音声出力手段12は、制御手段11から送られてくる音声信号に従って音声を発生する。例えば、音声出力手段12は、施設データベース検索手段17による検索結果および施設特定情報接続手段22による処理結果を発音する。表示手段13は、この発明の出力手段に対応し、例えば液晶パネルから構成されている。この表示手段13は、制御手段11から送られてくる表示データに従って、地図、地図上の自車位置、地図上の施設の位置、その他の種々のメッセージを表示する。例えば、表示手段13は、施設データベース検索手段17による検索結果および施設特定情報接続手段22による処理結果を表示する。
【0013】
音声認識手段14は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、音声入力手段10から制御手段11を経由して送られてくる音声信号に対し、施設認識用辞書15または施設特定情報認識用辞書16を参照して、音声認識を行う。なお、音声認識には、周知の技術を用いることができる。この音声認識手段14における音声認識によって得られた認識語彙は、制御手段11に送られる。
【0014】
施設認識用辞書15は、例えばメモリに形成されており、施設認識のために発話された音声を認識するために使用される。施設認識用辞書15は、音声信号に対応する施設認識用の認識語彙を記憶しており、音声認識手段14から音声信号が与えられた時に、該音声信号に対応する認識語彙を音声認識手段14に返す。
【0015】
施設特定情報認識用辞書16は、例えばメモリにテンポラリに作成される辞書である。この施設特定情報認識用辞書16は、施設特定情報認識のために発話される音声を認識するために使用される。施設特定情報認識用辞書16は、音声信号に対応する施設特定情報認識用の認識語彙を記憶しており、音声認識手段14から音声信号が与えられた時に、該音声信号に対応する認識語彙を音声認識手段14に返す。
【0016】
施設データベース検索手段17は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる認識語彙に基づき施設データベース18を検索し、施設データを取得する。この施設データベース検索手段17で取得された施設データは、制御手段11に送られる。施設データベース18は、例えば図2に示すように、「県名」、「大ジャンル」、「小ジャンル」、「施設名」および「施設特定情報ID」といった項目を一組とする施設データが複数組集められて構成されている。
【0017】
施設特定情報データベース検索手段19は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる施設データに含まれる施設特定情報IDに基づいて施設特定情報データベース20を検索し、施設特定情報を取得する。施設特定情報は、施設の特徴、例えば施設に隣接する道路名、施設が存在する町名、施設の建物名、施設のサービス内容や取扱商品、営業時間等を示す情報である。この施設特定情報データベース検索手段19で取得された施設特定情報は、制御手段11に送られる。施設特定情報データベース20は、例えば図3に示すように、施設特定情報IDと施設特定情報とを一対とする複数対のデータから構成されている。
【0018】
施設特定情報認識用辞書作成手段21は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる音声信号と施設特定情報とに基づき、該施設特定情報を認識するための施設特定情報認識用辞書16を作成する。施設特定情報認識用辞書作成手段21は、必要に応じてテンポラリに施設特定情報認識用辞書16を作成するので、施設特定情報が増加することに起因してメモリ不足が発生する事態を回避できるようになっている。
【0019】
施設特定情報接続手段22は、この発明の選択手段に対応し、制御手段11から送られてくる施設特定情報が施設データベース検索手段17で検索された施設の何れに対応するかを検索し、検索された施設データを制御手段11に返す。
【0020】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の動作を図5〜図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0021】
図5に示すフローチャートは、ユーザが音声認識により施設を検索し、さらに施設特定情報データベース20を利用して候補を選択する施設検索のメイン処理を示している。以下では、「自車位置周辺のコンビニ」を検索する場合を想定して説明する。
【0022】
まず、施設検索語彙の認識が行われる(ステップST21)。すなわち、音声入力手段10は、ユーザによってなされた「自車位置周辺のコンビニ」という発話を音声信号に変換して制御手段11に送る。制御手段11は、音声入力手段10から送られてきた音声信号を音声認識手段14に送る。音声認識手段14は、制御手段11から送られてきた音声信号に応答して、施設認識用辞書15を参照して、「自車位置周辺のコンビニ」という施設検索語彙を認識し、認識結果を制御手段11に送る。
【0023】
次に、施設データベース検索が行われる(ステップST22)。すなわち、制御手段11は、音声認識手段14から受け取った施設検索語彙を施設データベース検索手段17に送る。施設データベース検索手段17は、施設データベース18を参照して、自車位置周辺のコンビニを検索する。なお、自車位置周辺の範囲は、図示しない現在位置検出手段(例えば、GPS受信機)によって検出された自車の現在位置に基づいて決定される。この施設データベース検索手段17で検索された施設データは制御手段11に送られる。
【0024】
次に、検索結果の件数判定が行われる(ステップST23)。具体的には、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データが1件であるかどうかを調べる。このステップST23で1件であることが判定されると、その検索結果がユーザに提示される(ステップST24)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データに基づき音声信号および表示データを生成し、音声出力手段12および表示手段13にそれぞれ送る。これにより、音声出力手段12からは検索された施設の位置や名称などが発音される。また、表示手段13には、地図上に施設のマークが表示されるとともに、施設の位置や名称などといったメッセージが表示される。そして、施設検索の処理は終了する。
【0025】
上記ステップST23において、2件以上の施設が検索されたことが判定された場合は、施設特定情報データベースの検索処理が行われる(ステップST25)。この施設特定情報データベースの検索処理の詳細を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、ステップST22の施設データベース検索によって、Aコンビニ三田店、Bコンビニ神戸店、・・・、Cコンビニ神戸店といった施設が検索されたものとして説明する。
【0026】
施設特定情報データベースの検索処理では、まず、施設特定情報IDが取得される(ステップST31)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データから、図2に示すような、Aコンビニ三田店の施設特定情報ID=0x00000001、Bコンビニ神戸店の施設特定情報ID=0x00000002、・・・、Cコンビニ神戸店の施設特定情報ID=0x00000010を取得する。次に、ステップST31で取得された施設特定情報IDをキーとして施設特定情報データベース20が検索される(ステップST32)。すなわち、制御手段11は、取得した施設特定情報IDを施設特定情報データベース検索手段19に送る。施設特定情報データベース検索手段19は、施設特定情報データベース20の中から施設特定情報ID=0x00000001、ID=0x00000002、・・・、ID=0x00000010に対応する施設特定情報を取得し、制御手段11に送る。
【0027】
次に、施設特定情報IDに対応する施設特定情報が保存される(ステップST33)。すなわち、施設特定情報ID=0x00000001に対応するAコンビニ三田店に対応する施設特定情報「ヒャクナナジュウロクゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、オサケ、タバコ」、施設特定情報ID=0x00000002に対応するBコンビニ神戸店に対応する施設特定情報「ジュウサンゴウセン、オサケ」、・・・、施設特定情報ID=0x00000010に対応するCコンビニ神戸店に対応する施設特定情報「ニゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、タバコ、コウベビル」が制御手段11に保存される。その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0028】
メイン処理では、次に、ステップST25における検索結果を元に施設特定情報認識用の音声認識辞書、つまり施設特定情報認識用辞書16が作成される(ステップST26)。この施設特定情報認識用辞書16の作成処理の詳細を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、Aコンビニ三田店、Bコンビニ神戸店、・・・、Cコンビニ神戸店といった複数の施設の施設特定情報を認識するための施設特定情報認識用辞書16を作成する場合を例に挙げて説明する。
【0029】
施設特定情報認識用辞書16の作成処理では、まず、施設特定情報が取得される(ステップST41)。すなわち、施設特定情報認識用辞書作成手段21は、ステップST25で取得された施設特定情報、つまり、Aコンビニ三田店に対応する施設特定情報ID=0x00000001に対応付けられている施設特定情報「ヒャクナナジュウロクゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、オサケ、タバコ」、Bコンビニ神戸店に対応する施設特定情報ID=0x00000002に対応付けられている施設特定情報「ジュウサンゴウセン、オサケ」、・・・、Cコンビニ神戸店に対応する施設特定情報ID=0x00000010に対応付けられている施設特定情報「ニゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、タバコ、コウベビル」を制御手段11から取得する。
【0030】
次に、施設特定情報IDと施設特定情報から音声認識辞書の元データが作成される(ステップST42)。音声認識辞書の元データは、図4に示すように、施設特定情報IDから成る認識結果番号と、施設特定情報IDに対応付けられた施設特定情報中の1つの認識語彙とを一対とする複数対のデータから構成されている。このような構造を有することにより、例えば、認識語彙「ニゴウセン」という語彙が認識された場合は、認識結果番号として0x00000010が得られる。認識語彙「タバコ」という語彙が認識された場合は、認識結果番号として0x00000001および0x00000010が得られる。このように認識結果番号と施設特定情報IDを同一にすることで、何れの施設にリンクされる情報であるかを判定することができる。
【0031】
次に、ステップST42で作成された音声認識辞書の元データを用いて、音声認識辞書が作成される(ステップST43)。すなわち、施設特定情報認識用辞書作成手段21は、音声認識辞書の元データに基づき、施設認識用辞書15と同様の構造を有する施設特定情報認識用辞書16を作成する。その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0032】
メイン処理では、次に、候補が複数あることがユーザに提示される(ステップST27)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から受け取った施設データの数に基づき、検索結果が複数ある旨のメッセージを生成し、音声出力手段12および表示手段13に送る。これにより、検索された施設が複数ある旨が音声出力手段12から発音されるとともに、表示手段13に表示される。この状態で、ユーザは、複数の候補の中から所望の施設を選択する(絞り込む)ための発話を行うことができる。今、ユーザが、例えば「176号線」という施設特定情報を発話したものとする。これにより、施設特定情報の認識が行われる(ステップST28)。すなわち、音声入力手段10は、ユーザによる「176号線」という発話を音声信号に変換して制御手段11に送る。制御手段11は、入力された音声信号を音声認識手段14に送る。音声認識手段14は、施設特定情報認識用辞書16から「176号線」という施設特定情報の認識語彙を取得し、この認識語彙に対応する認識結果番号を認識結果として制御手段11に送る。
【0033】
次に、ステップST28で認識された施設特定情報がステップST22の検索結果にリンクされる(ステップST29)。このステップST29で行われるリンク処理の詳細を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
リンク処理では、まず、認識した施設特定情報の認識結果番号が取得される(ステップST51)。すなわち、制御手段11は、音声認識手段14が施設特定情報認識用辞書16を参照して取得した認識語彙に対応する認識結果番号を取得する。次に、ステップST51で取得した認識結果番号をキーにして施設データベース18が検索される(ステップST52)。すなわち、施設データベース検索手段17は、制御手段11から認識結果番号を取得し、この認識結果番号と同一の施設特定情報IDを有する施設データを施設データベース18から取得、つまりリンクする。認識結果番号は、施設データベース18に定義されている施設特定情報IDと同一であるので、対応する施設を特定することが可能である。次に、ステップST52において検索された施設データが、ユーザが選択した候補として保存される(ステップST53)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17で取得された施設データを保存する。以上によりリンク処理は終了し、その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0035】
メイン処理では、次に、リンクした結果の件数判定が行われる(ステップST30)。すなわち、制御手段11は、リンクした結果、候補の数が1件になったかどうかを調べる。そして、1件であることが判断されると、シーケンスはステップST24に進み、上述したように、その検索結果がユーザに提示される。一方、2件以上であることが判断されると、シーケンスはステップST27へ進み、候補が複数あることがユーザに提示される。そして、再度、上述した施設特定情報による候補選択が行われ、候補選択結果が1件になるまでステップST27〜ST30の処理が繰り返される。
【0036】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置によれば、音声認識によって施設データベース18を検索することにより複数の施設が検索された場合に、施設の特徴を表す施設特定情報を発話することにより音声認識による絞り込みを行って所望の施設に関する情報を取得するように構成したので、所望の施設を容易に検索できる。また、施設特定情報として種々の語彙を用意することにより、音声認識を用いて施設に関係する様々な語彙での候補選択を行うことができる。
【0037】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る施設検索装置は、施設特定情報データベースを、通信によって接続される車外サーバ2に設置するように構成したものである。なお、以下においては、実施の形態1に係る施設検索装置と同一の構成要素には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡単化する。
【0038】
図9は、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。この施設検索装置は、車両に搭載される車載機器1と所定位置に固定的に接地された車外サーバ2とから構成されている。
【0039】
車載機器1としては、例えば、ナビゲーション装置を用いることができる。この車載機器1は、音声入力手段10、制御手段11、音声出力手段12、表示手段13、音声認識手段14、施設認識用辞書15、施設特定情報認識用辞書16、施設データベース検索手段17、施設データベース18、施設特定情報認識用辞書作成手段21、施設特定情報接続手段22および通信手段23から構成されている。これらの構成要素のうち、通信手段23以外は、実施の形態1において使用される構成要素と同じである。
【0040】
通信手段23は、車載機器1の制御手段11と車外サーバ2との間の無線による通信を制御する。具体的には、制御手段11から送られてくる施設データを無線によって車外サーバ2に送信するとともに、車外サーバ2から無線によって送られてくる施設特定情報を受信して制御手段11に送る。
【0041】
車外サーバ2は、例えばサーバコンピュータから構成されている。この車外サーバ2は、施設特定情報データベース検索手段19、施設特定情報データベース20および通信手段24から構成されている。これらの構成要素のうち、通信手段24以外は、実施の形態1において使用される構成要素と同じである。通信手段24は、車載機器1から無線で送られてくる施設データを受信して施設特定情報データベース検索手段19に送るとともに、施設特定情報データベース検索手段19で検索された施設特定情報を無線で車載機器1に送信する。
【0042】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の動作を図10および図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図5のフローチャートに示した実施の形態1に係る施設検索装置の処理と同一または相当する処理を行うステップには、実施の形態1と同一の符号を付して説明を簡単化する。
【0043】
図10に示すフローチャートは、実施の形態1と同様に、ユーザが音声認識により施設を検索し、さらに施設特定情報データベース20を利用して候補を選択する施設検索のメイン処理を示している。以下では、「自車位置周辺のコンビニ」を検索する場合を想定して説明する。
【0044】
まず、音声認識手段14にて施設検索語彙の認識が行われる(ステップST21)。次に、ステップST21で認識された施設検索語彙を用いて、自車位置周辺のコンビニについて施設データベース18を検索する施設データベース検索が行われる(ステップST22)。次に、施設データベース検索によって得られた検索結果の件数判定が行われる(ステップST23)。ここで、検索結果が1件であることが判定されると、その検索結果がユーザに提示される(ステップST24)。従って、検索結果が1件の場合は車外サーバ2に対するアクセスは行われない。
【0045】
上記ステップST23において、2件以上の施設が検索されたことが判定された場合は、施設特定情報IDが車外サーバ2へ送信される(ステップST61)。すなわち、制御手段11は、ステップST22で検索された2つ以上の施設データに含まれる施設特定情報IDを抽出し、通信手段23に送る。通信手段23は、制御手段11から受け取った施設特定情報IDを無線にて車外サーバ2に送信する。
【0046】
ここで、車外サーバ2の動作を、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。車外サーバ2は、まず、施設特定情報IDを受信する(ステップST71)。すなわち、車外サーバ2の通信手段24は、車載機器1から無線で送られてくる施設特定情報IDを受信し、施設特定情報データベース検索手段19に送る。次に、受信された施設特定情報IDをキーに施設特定情報データベースの検索処理が行われる(ステップST72)。このステップST72の検索処理は、図5のフローチャートに示したステップST25の処理と同じである。
【0047】
次に、施設特定情報IDに対応する施設特定情報の送信が行われる(ステップST73)。すなわち、通信手段24は、施設特定情報データベース検索手段19で検索することにより得られた施設特定情報を、該施設特定情報データベース検索手段19から受け取り、無線で車載機器1に送信する。以上により、車外サーバ2の処理は終了する。
【0048】
車載機器1では、施設特定情報IDに対応する施設特定情報を車外サーバ2から受信する(ステップST62)。すなわち、通信手段23は、車外サーバ2から無線で送られてくる施設特定情報を受信して制御手段11に送る。次に、ステップST62で受信された施設特定情報を元に施設特定情報認識用の音声認識辞書、つまり施設特定情報認識用辞書16が作成される(ステップST26)。
【0049】
次に、候補が複数あることがユーザに提示される(ステップST27)。次に、認識された施設特定情報がステップST22の検索結果にリンクされる(ステップST29)。次に、リンクした結果の件数判定が行われる(ステップST30)。ここで、1件であることが判断されると、シーケンスはステップST24に進み、上述したように、その結果がユーザに提示される。一方、2件以上であることが判断されると、シーケンスはステップST27へ進み、候補が複数あることがユーザに提示される。そして、再度、上述した施設特定情報による候補選択が行われ、候補選択結果が1件になるまでステップST27〜ST30の処理が繰り返される。
【0050】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置によれば、上述した実施の形態1に係る施設検索装置によって得られる効果に加え、次の効果を奏する。すなわち、施設特定情報データベース20を車外サーバ2に形成したことにより、施設特定情報を更新が容易になる。その結果、施設特定情報を常に最新に保つことができる。また、複数の車載機器1から1台の車外サーバ2にアクセスできるので、膨大な量の施設特定情報の管理が容易になる。
【0051】
次に、この発明の理解を深めるために、上述した実施の形態1および実施の形態2に係る施設検索装置を用いてユーザが施設検索を行う場合の操作手順を、表示手段13の画面遷移の例を参照しながら説明する。
【0052】
まず、ユーザは、図12(a)に示すような初期画面が表示されている状態において、「自車位置周辺のコンビニ」と発話する。これにより、施設検索が実施され、図12(b)に示すように、検索結果として10件の候補が得られ、“候補10件、1件目:Aコンビニ三田店”が表示される。なお、この画面では、“候補選択は「次」、「前」と発話”というメッセージが表示されるので、ユーザは、「次」と発話することにより次の候補を、「前」と発話することにより前の候補を見ることができる。以下の各画面においても同じである。
【0053】
図12(b)に示す画面が表示されている状態において、ユーザが候補を絞り込むために、「176号線」と発話すると、図12(c)に示すように、10件の候補から176号線沿いの3件のコンビニに絞り込まれ、“候補3件、1件目:Dコンビニ三田店”が表示される。図12(c)に示す画面が表示されている状態において、ユーザがさらに候補を絞り込むために、「たばこ」と発話すると、図12(d)に示すように、3件の候補からたばこを販売している1件のコンビニに絞り込まれ、“1件目:Eコンビニ三田店”が表示される。
【0054】
図12(d)に示す画面が表示されている状態において、ユーザが「目的地設定」と発話すると、Eコンビニ三田店が目的地に設定される。以上の動作が終了すると、表示手段13の画面に「目的地に設定します。」というメッセージが表示されるとともに、音声出力手段12により、「Eコンビニ三田店を目的地に設定します。」という音声が発生される。以上により、ユーザによる施設検索の操作が終了する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される施設データベースの構成を説明するための図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される施設特定情報データベースの構成を説明するための図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される音声認識辞書の元データの構成を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で行われる施設検索のメイン処理を示すフローチャート図である。
【図6】図5のステップST25で行われる施設特定情報データベースの検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップST26で行われる施設特定情報認識用辞書の作成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図5のステップST29で行われるリンク処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の車載機器で行われる施設検索のメイン処理を示すフローチャート図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の車外サーバで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図12】この発明の実施の形態1および実施の形態2に係る施設検索装置の画面遷移の例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10 音声入力手段、11 制御手段、12 音声出力手段、13 表示手段、14 音声認識手段、15 施設認識用辞書、16 施設特定情報認識用辞書、17 施設データベース検索手段、18 施設データベース、19 施設特定情報データベース検索手段、20 施設特定情報データベース、21 施設特定情報認識用辞書作成手段、22 施設特定情報接続手段、23,24 通信手段。
【技術分野】
【0001】
この発明は、音声認識を用いて施設を検索する施設検索装置に関し、特に複数の施設が候補として検索された場合に音声認識を用いて候補を絞り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音声認識技術を用いて施設検索を行う施設検索装置が知られている。この施設検索装置では、発話した語彙に対して複数の候補が検索された場合、ユーザは、「次」、「前」といった語を発話して候補を選択するか、または、施設名称の一部分、例えば、施設名称が「神戸総合運動公園ユニバー競技場」であれば「ユニバー競技場」等を発話することで複数の候補の中から所望の施設を選択している。
【0003】
なお、施設検索の技術として、特許文献1は、放送・通信を介して周辺の店舗やレストラン、ガソリンスタンド、駐車場、イベント等のサービス情報を受信し、サービス情報を地図上に重ねて表示するナビゲーション装置を開示している。このナビゲーション装置は、地図上の所定位置と受信したサービス情報に付加された位置情報に基づいてサービス情報を選択するサービス情報選択部を備え、サービス情報選択部が、地図上の所定位置に近いサービス情報を選択の第一候補とし、経路が設定されている場合は、経路に沿って順次サービス情報を選択し、サービス情報に付加されたリアルタイムな属性情報、例えば空車である駐車場や営業中、空席の有るレストラン等のサービス情報を優先して選択する。これにより、表示された複数のサービス情報から、所望するサービス情報を簡単な操作で選択することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−264088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の施設検索装置では、複数の候補が検索されたときに「次」または「前」を発話することにより候補を選択するので、候補が多数ある場合は、候補の選択に多くの手間を要する。例えば、候補が30件あった場合には、最悪30回「次」と発話しなければ所望の候補を選択することができない。また、施設名称の一部分を発話して候補を選択する方法は、目的とする施設の名称の一部分でもわかっている場合は非常に有効であるが、名称が不明な場合は全く使用することができない。
【0006】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、音声認識を用いて行った施設検索により複数の候補が検索された場合であっても、所望の施設を音声認識による絞り込みによって容易に検索できる施設検索装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る施設検索装置は、発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段と、音声入力手段からの音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段と、施設を指定する施設データを格納する施設データベースと、音声認識手段により認識された語彙に基づき施設データベースを検索する施設データベース検索手段と、施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベースと、施設データベース検索手段によって複数の施設が検索された場合に、音声認識手段により認識された語彙に基づき施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段と、施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段と、選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、音声認識によって施設を検索することにより複数の施設が検索された場合に、施設の特徴を表す施設特定情報を発話することにより音声認識による絞り込みを行って所望の施設に関する情報を取得するように構成したので、所望の施設を容易に検索できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る施設検索装置は、施設特定情報データベースを自装置内に備えるように構成したものである。この施設検索装置は、例えば、車両に搭載されるナビゲーション装置といった車載機器として実現されている。なお、車載機器のナビゲーション機能については周知であるので、この明細書では説明を省略する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。この施設検索装置は、音声入力手段10、制御手段11、音声出力手段12、表示手段13、音声認識手段14、施設認識用辞書15、施設特定情報認識用辞書16、施設データベース検索手段17、施設データベース18、施設特定情報データベース検索手段19、施設特定情報データベース20、施設特定情報認識用辞書作成手段21および施設特定情報接続手段22から構成されている。
【0011】
音声入力手段10は、例えばマイクロフォンから構成されており、発話された音声を音声信号に変換する。この音声入力手段10によって得られた音声信号は、制御手段11に送られる。制御手段11は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、施設検索装置の全体を制御する。この制御手段11によって行われる制御の詳細は後に詳細に説明する。
【0012】
音声出力手段12は、この発明の出力手段に対応し、例えばスピーカから構成されている。この音声出力手段12は、制御手段11から送られてくる音声信号に従って音声を発生する。例えば、音声出力手段12は、施設データベース検索手段17による検索結果および施設特定情報接続手段22による処理結果を発音する。表示手段13は、この発明の出力手段に対応し、例えば液晶パネルから構成されている。この表示手段13は、制御手段11から送られてくる表示データに従って、地図、地図上の自車位置、地図上の施設の位置、その他の種々のメッセージを表示する。例えば、表示手段13は、施設データベース検索手段17による検索結果および施設特定情報接続手段22による処理結果を表示する。
【0013】
音声認識手段14は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、音声入力手段10から制御手段11を経由して送られてくる音声信号に対し、施設認識用辞書15または施設特定情報認識用辞書16を参照して、音声認識を行う。なお、音声認識には、周知の技術を用いることができる。この音声認識手段14における音声認識によって得られた認識語彙は、制御手段11に送られる。
【0014】
施設認識用辞書15は、例えばメモリに形成されており、施設認識のために発話された音声を認識するために使用される。施設認識用辞書15は、音声信号に対応する施設認識用の認識語彙を記憶しており、音声認識手段14から音声信号が与えられた時に、該音声信号に対応する認識語彙を音声認識手段14に返す。
【0015】
施設特定情報認識用辞書16は、例えばメモリにテンポラリに作成される辞書である。この施設特定情報認識用辞書16は、施設特定情報認識のために発話される音声を認識するために使用される。施設特定情報認識用辞書16は、音声信号に対応する施設特定情報認識用の認識語彙を記憶しており、音声認識手段14から音声信号が与えられた時に、該音声信号に対応する認識語彙を音声認識手段14に返す。
【0016】
施設データベース検索手段17は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる認識語彙に基づき施設データベース18を検索し、施設データを取得する。この施設データベース検索手段17で取得された施設データは、制御手段11に送られる。施設データベース18は、例えば図2に示すように、「県名」、「大ジャンル」、「小ジャンル」、「施設名」および「施設特定情報ID」といった項目を一組とする施設データが複数組集められて構成されている。
【0017】
施設特定情報データベース検索手段19は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる施設データに含まれる施設特定情報IDに基づいて施設特定情報データベース20を検索し、施設特定情報を取得する。施設特定情報は、施設の特徴、例えば施設に隣接する道路名、施設が存在する町名、施設の建物名、施設のサービス内容や取扱商品、営業時間等を示す情報である。この施設特定情報データベース検索手段19で取得された施設特定情報は、制御手段11に送られる。施設特定情報データベース20は、例えば図3に示すように、施設特定情報IDと施設特定情報とを一対とする複数対のデータから構成されている。
【0018】
施設特定情報認識用辞書作成手段21は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、制御手段11から送られてくる音声信号と施設特定情報とに基づき、該施設特定情報を認識するための施設特定情報認識用辞書16を作成する。施設特定情報認識用辞書作成手段21は、必要に応じてテンポラリに施設特定情報認識用辞書16を作成するので、施設特定情報が増加することに起因してメモリ不足が発生する事態を回避できるようになっている。
【0019】
施設特定情報接続手段22は、この発明の選択手段に対応し、制御手段11から送られてくる施設特定情報が施設データベース検索手段17で検索された施設の何れに対応するかを検索し、検索された施設データを制御手段11に返す。
【0020】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の動作を図5〜図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0021】
図5に示すフローチャートは、ユーザが音声認識により施設を検索し、さらに施設特定情報データベース20を利用して候補を選択する施設検索のメイン処理を示している。以下では、「自車位置周辺のコンビニ」を検索する場合を想定して説明する。
【0022】
まず、施設検索語彙の認識が行われる(ステップST21)。すなわち、音声入力手段10は、ユーザによってなされた「自車位置周辺のコンビニ」という発話を音声信号に変換して制御手段11に送る。制御手段11は、音声入力手段10から送られてきた音声信号を音声認識手段14に送る。音声認識手段14は、制御手段11から送られてきた音声信号に応答して、施設認識用辞書15を参照して、「自車位置周辺のコンビニ」という施設検索語彙を認識し、認識結果を制御手段11に送る。
【0023】
次に、施設データベース検索が行われる(ステップST22)。すなわち、制御手段11は、音声認識手段14から受け取った施設検索語彙を施設データベース検索手段17に送る。施設データベース検索手段17は、施設データベース18を参照して、自車位置周辺のコンビニを検索する。なお、自車位置周辺の範囲は、図示しない現在位置検出手段(例えば、GPS受信機)によって検出された自車の現在位置に基づいて決定される。この施設データベース検索手段17で検索された施設データは制御手段11に送られる。
【0024】
次に、検索結果の件数判定が行われる(ステップST23)。具体的には、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データが1件であるかどうかを調べる。このステップST23で1件であることが判定されると、その検索結果がユーザに提示される(ステップST24)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データに基づき音声信号および表示データを生成し、音声出力手段12および表示手段13にそれぞれ送る。これにより、音声出力手段12からは検索された施設の位置や名称などが発音される。また、表示手段13には、地図上に施設のマークが表示されるとともに、施設の位置や名称などといったメッセージが表示される。そして、施設検索の処理は終了する。
【0025】
上記ステップST23において、2件以上の施設が検索されたことが判定された場合は、施設特定情報データベースの検索処理が行われる(ステップST25)。この施設特定情報データベースの検索処理の詳細を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、ステップST22の施設データベース検索によって、Aコンビニ三田店、Bコンビニ神戸店、・・・、Cコンビニ神戸店といった施設が検索されたものとして説明する。
【0026】
施設特定情報データベースの検索処理では、まず、施設特定情報IDが取得される(ステップST31)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から送られてくる施設データから、図2に示すような、Aコンビニ三田店の施設特定情報ID=0x00000001、Bコンビニ神戸店の施設特定情報ID=0x00000002、・・・、Cコンビニ神戸店の施設特定情報ID=0x00000010を取得する。次に、ステップST31で取得された施設特定情報IDをキーとして施設特定情報データベース20が検索される(ステップST32)。すなわち、制御手段11は、取得した施設特定情報IDを施設特定情報データベース検索手段19に送る。施設特定情報データベース検索手段19は、施設特定情報データベース20の中から施設特定情報ID=0x00000001、ID=0x00000002、・・・、ID=0x00000010に対応する施設特定情報を取得し、制御手段11に送る。
【0027】
次に、施設特定情報IDに対応する施設特定情報が保存される(ステップST33)。すなわち、施設特定情報ID=0x00000001に対応するAコンビニ三田店に対応する施設特定情報「ヒャクナナジュウロクゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、オサケ、タバコ」、施設特定情報ID=0x00000002に対応するBコンビニ神戸店に対応する施設特定情報「ジュウサンゴウセン、オサケ」、・・・、施設特定情報ID=0x00000010に対応するCコンビニ神戸店に対応する施設特定情報「ニゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、タバコ、コウベビル」が制御手段11に保存される。その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0028】
メイン処理では、次に、ステップST25における検索結果を元に施設特定情報認識用の音声認識辞書、つまり施設特定情報認識用辞書16が作成される(ステップST26)。この施設特定情報認識用辞書16の作成処理の詳細を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、Aコンビニ三田店、Bコンビニ神戸店、・・・、Cコンビニ神戸店といった複数の施設の施設特定情報を認識するための施設特定情報認識用辞書16を作成する場合を例に挙げて説明する。
【0029】
施設特定情報認識用辞書16の作成処理では、まず、施設特定情報が取得される(ステップST41)。すなわち、施設特定情報認識用辞書作成手段21は、ステップST25で取得された施設特定情報、つまり、Aコンビニ三田店に対応する施設特定情報ID=0x00000001に対応付けられている施設特定情報「ヒャクナナジュウロクゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、オサケ、タバコ」、Bコンビニ神戸店に対応する施設特定情報ID=0x00000002に対応付けられている施設特定情報「ジュウサンゴウセン、オサケ」、・・・、Cコンビニ神戸店に対応する施設特定情報ID=0x00000010に対応付けられている施設特定情報「ニゴウセン、ニジュウヨジカンエイギョウ、タバコ、コウベビル」を制御手段11から取得する。
【0030】
次に、施設特定情報IDと施設特定情報から音声認識辞書の元データが作成される(ステップST42)。音声認識辞書の元データは、図4に示すように、施設特定情報IDから成る認識結果番号と、施設特定情報IDに対応付けられた施設特定情報中の1つの認識語彙とを一対とする複数対のデータから構成されている。このような構造を有することにより、例えば、認識語彙「ニゴウセン」という語彙が認識された場合は、認識結果番号として0x00000010が得られる。認識語彙「タバコ」という語彙が認識された場合は、認識結果番号として0x00000001および0x00000010が得られる。このように認識結果番号と施設特定情報IDを同一にすることで、何れの施設にリンクされる情報であるかを判定することができる。
【0031】
次に、ステップST42で作成された音声認識辞書の元データを用いて、音声認識辞書が作成される(ステップST43)。すなわち、施設特定情報認識用辞書作成手段21は、音声認識辞書の元データに基づき、施設認識用辞書15と同様の構造を有する施設特定情報認識用辞書16を作成する。その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0032】
メイン処理では、次に、候補が複数あることがユーザに提示される(ステップST27)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17から受け取った施設データの数に基づき、検索結果が複数ある旨のメッセージを生成し、音声出力手段12および表示手段13に送る。これにより、検索された施設が複数ある旨が音声出力手段12から発音されるとともに、表示手段13に表示される。この状態で、ユーザは、複数の候補の中から所望の施設を選択する(絞り込む)ための発話を行うことができる。今、ユーザが、例えば「176号線」という施設特定情報を発話したものとする。これにより、施設特定情報の認識が行われる(ステップST28)。すなわち、音声入力手段10は、ユーザによる「176号線」という発話を音声信号に変換して制御手段11に送る。制御手段11は、入力された音声信号を音声認識手段14に送る。音声認識手段14は、施設特定情報認識用辞書16から「176号線」という施設特定情報の認識語彙を取得し、この認識語彙に対応する認識結果番号を認識結果として制御手段11に送る。
【0033】
次に、ステップST28で認識された施設特定情報がステップST22の検索結果にリンクされる(ステップST29)。このステップST29で行われるリンク処理の詳細を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
リンク処理では、まず、認識した施設特定情報の認識結果番号が取得される(ステップST51)。すなわち、制御手段11は、音声認識手段14が施設特定情報認識用辞書16を参照して取得した認識語彙に対応する認識結果番号を取得する。次に、ステップST51で取得した認識結果番号をキーにして施設データベース18が検索される(ステップST52)。すなわち、施設データベース検索手段17は、制御手段11から認識結果番号を取得し、この認識結果番号と同一の施設特定情報IDを有する施設データを施設データベース18から取得、つまりリンクする。認識結果番号は、施設データベース18に定義されている施設特定情報IDと同一であるので、対応する施設を特定することが可能である。次に、ステップST52において検索された施設データが、ユーザが選択した候補として保存される(ステップST53)。すなわち、制御手段11は、施設データベース検索手段17で取得された施設データを保存する。以上によりリンク処理は終了し、その後、シーケンスは、図5のフローチャートに示すメイン処理にリターンする。
【0035】
メイン処理では、次に、リンクした結果の件数判定が行われる(ステップST30)。すなわち、制御手段11は、リンクした結果、候補の数が1件になったかどうかを調べる。そして、1件であることが判断されると、シーケンスはステップST24に進み、上述したように、その検索結果がユーザに提示される。一方、2件以上であることが判断されると、シーケンスはステップST27へ進み、候補が複数あることがユーザに提示される。そして、再度、上述した施設特定情報による候補選択が行われ、候補選択結果が1件になるまでステップST27〜ST30の処理が繰り返される。
【0036】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置によれば、音声認識によって施設データベース18を検索することにより複数の施設が検索された場合に、施設の特徴を表す施設特定情報を発話することにより音声認識による絞り込みを行って所望の施設に関する情報を取得するように構成したので、所望の施設を容易に検索できる。また、施設特定情報として種々の語彙を用意することにより、音声認識を用いて施設に関係する様々な語彙での候補選択を行うことができる。
【0037】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る施設検索装置は、施設特定情報データベースを、通信によって接続される車外サーバ2に設置するように構成したものである。なお、以下においては、実施の形態1に係る施設検索装置と同一の構成要素には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡単化する。
【0038】
図9は、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。この施設検索装置は、車両に搭載される車載機器1と所定位置に固定的に接地された車外サーバ2とから構成されている。
【0039】
車載機器1としては、例えば、ナビゲーション装置を用いることができる。この車載機器1は、音声入力手段10、制御手段11、音声出力手段12、表示手段13、音声認識手段14、施設認識用辞書15、施設特定情報認識用辞書16、施設データベース検索手段17、施設データベース18、施設特定情報認識用辞書作成手段21、施設特定情報接続手段22および通信手段23から構成されている。これらの構成要素のうち、通信手段23以外は、実施の形態1において使用される構成要素と同じである。
【0040】
通信手段23は、車載機器1の制御手段11と車外サーバ2との間の無線による通信を制御する。具体的には、制御手段11から送られてくる施設データを無線によって車外サーバ2に送信するとともに、車外サーバ2から無線によって送られてくる施設特定情報を受信して制御手段11に送る。
【0041】
車外サーバ2は、例えばサーバコンピュータから構成されている。この車外サーバ2は、施設特定情報データベース検索手段19、施設特定情報データベース20および通信手段24から構成されている。これらの構成要素のうち、通信手段24以外は、実施の形態1において使用される構成要素と同じである。通信手段24は、車載機器1から無線で送られてくる施設データを受信して施設特定情報データベース検索手段19に送るとともに、施設特定情報データベース検索手段19で検索された施設特定情報を無線で車載機器1に送信する。
【0042】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の動作を図10および図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、図5のフローチャートに示した実施の形態1に係る施設検索装置の処理と同一または相当する処理を行うステップには、実施の形態1と同一の符号を付して説明を簡単化する。
【0043】
図10に示すフローチャートは、実施の形態1と同様に、ユーザが音声認識により施設を検索し、さらに施設特定情報データベース20を利用して候補を選択する施設検索のメイン処理を示している。以下では、「自車位置周辺のコンビニ」を検索する場合を想定して説明する。
【0044】
まず、音声認識手段14にて施設検索語彙の認識が行われる(ステップST21)。次に、ステップST21で認識された施設検索語彙を用いて、自車位置周辺のコンビニについて施設データベース18を検索する施設データベース検索が行われる(ステップST22)。次に、施設データベース検索によって得られた検索結果の件数判定が行われる(ステップST23)。ここで、検索結果が1件であることが判定されると、その検索結果がユーザに提示される(ステップST24)。従って、検索結果が1件の場合は車外サーバ2に対するアクセスは行われない。
【0045】
上記ステップST23において、2件以上の施設が検索されたことが判定された場合は、施設特定情報IDが車外サーバ2へ送信される(ステップST61)。すなわち、制御手段11は、ステップST22で検索された2つ以上の施設データに含まれる施設特定情報IDを抽出し、通信手段23に送る。通信手段23は、制御手段11から受け取った施設特定情報IDを無線にて車外サーバ2に送信する。
【0046】
ここで、車外サーバ2の動作を、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。車外サーバ2は、まず、施設特定情報IDを受信する(ステップST71)。すなわち、車外サーバ2の通信手段24は、車載機器1から無線で送られてくる施設特定情報IDを受信し、施設特定情報データベース検索手段19に送る。次に、受信された施設特定情報IDをキーに施設特定情報データベースの検索処理が行われる(ステップST72)。このステップST72の検索処理は、図5のフローチャートに示したステップST25の処理と同じである。
【0047】
次に、施設特定情報IDに対応する施設特定情報の送信が行われる(ステップST73)。すなわち、通信手段24は、施設特定情報データベース検索手段19で検索することにより得られた施設特定情報を、該施設特定情報データベース検索手段19から受け取り、無線で車載機器1に送信する。以上により、車外サーバ2の処理は終了する。
【0048】
車載機器1では、施設特定情報IDに対応する施設特定情報を車外サーバ2から受信する(ステップST62)。すなわち、通信手段23は、車外サーバ2から無線で送られてくる施設特定情報を受信して制御手段11に送る。次に、ステップST62で受信された施設特定情報を元に施設特定情報認識用の音声認識辞書、つまり施設特定情報認識用辞書16が作成される(ステップST26)。
【0049】
次に、候補が複数あることがユーザに提示される(ステップST27)。次に、認識された施設特定情報がステップST22の検索結果にリンクされる(ステップST29)。次に、リンクした結果の件数判定が行われる(ステップST30)。ここで、1件であることが判断されると、シーケンスはステップST24に進み、上述したように、その結果がユーザに提示される。一方、2件以上であることが判断されると、シーケンスはステップST27へ進み、候補が複数あることがユーザに提示される。そして、再度、上述した施設特定情報による候補選択が行われ、候補選択結果が1件になるまでステップST27〜ST30の処理が繰り返される。
【0050】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置によれば、上述した実施の形態1に係る施設検索装置によって得られる効果に加え、次の効果を奏する。すなわち、施設特定情報データベース20を車外サーバ2に形成したことにより、施設特定情報を更新が容易になる。その結果、施設特定情報を常に最新に保つことができる。また、複数の車載機器1から1台の車外サーバ2にアクセスできるので、膨大な量の施設特定情報の管理が容易になる。
【0051】
次に、この発明の理解を深めるために、上述した実施の形態1および実施の形態2に係る施設検索装置を用いてユーザが施設検索を行う場合の操作手順を、表示手段13の画面遷移の例を参照しながら説明する。
【0052】
まず、ユーザは、図12(a)に示すような初期画面が表示されている状態において、「自車位置周辺のコンビニ」と発話する。これにより、施設検索が実施され、図12(b)に示すように、検索結果として10件の候補が得られ、“候補10件、1件目:Aコンビニ三田店”が表示される。なお、この画面では、“候補選択は「次」、「前」と発話”というメッセージが表示されるので、ユーザは、「次」と発話することにより次の候補を、「前」と発話することにより前の候補を見ることができる。以下の各画面においても同じである。
【0053】
図12(b)に示す画面が表示されている状態において、ユーザが候補を絞り込むために、「176号線」と発話すると、図12(c)に示すように、10件の候補から176号線沿いの3件のコンビニに絞り込まれ、“候補3件、1件目:Dコンビニ三田店”が表示される。図12(c)に示す画面が表示されている状態において、ユーザがさらに候補を絞り込むために、「たばこ」と発話すると、図12(d)に示すように、3件の候補からたばこを販売している1件のコンビニに絞り込まれ、“1件目:Eコンビニ三田店”が表示される。
【0054】
図12(d)に示す画面が表示されている状態において、ユーザが「目的地設定」と発話すると、Eコンビニ三田店が目的地に設定される。以上の動作が終了すると、表示手段13の画面に「目的地に設定します。」というメッセージが表示されるとともに、音声出力手段12により、「Eコンビニ三田店を目的地に設定します。」という音声が発生される。以上により、ユーザによる施設検索の操作が終了する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される施設データベースの構成を説明するための図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される施設特定情報データベースの構成を説明するための図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で使用される音声認識辞書の元データの構成を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る施設検索装置で行われる施設検索のメイン処理を示すフローチャート図である。
【図6】図5のステップST25で行われる施設特定情報データベースの検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップST26で行われる施設特定情報認識用辞書の作成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図5のステップST29で行われるリンク処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の車載機器で行われる施設検索のメイン処理を示すフローチャート図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の車外サーバで行われる処理を示すフローチャート図である。
【図12】この発明の実施の形態1および実施の形態2に係る施設検索装置の画面遷移の例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10 音声入力手段、11 制御手段、12 音声出力手段、13 表示手段、14 音声認識手段、15 施設認識用辞書、16 施設特定情報認識用辞書、17 施設データベース検索手段、18 施設データベース、19 施設特定情報データベース検索手段、20 施設特定情報データベース、21 施設特定情報認識用辞書作成手段、22 施設特定情報接続手段、23,24 通信手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段と、
前記音声入力手段からの音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段と、
施設を指定する施設データを格納する施設データベースと、
前記音声認識手段により認識された語彙に基づき前記施設データベースを検索する施設データベース検索手段と、
施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベースと、
前記施設データベース検索手段によって複数の施設が検索された場合に、前記音声認識手段により認識された語彙に基づき前記施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段と、
前記施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、前記施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段
とを備えた施設検索装置。
【請求項2】
施設データベースは、施設特定情報IDを含む施設データを格納し、
施設特定情報データベースは、前記施設特定情報IDに対応させて施設特定情報を格納し、
選択手段は、施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報に対応する施設特定情報IDを有する施設データによって指定される施設を選択することを特徴とする請求項1記載の施設検索装置。
【請求項3】
施設特定情報データベースは、施設に隣接する道路名、施設が存在する町名、施設の建物名、施設のサービス内容を含む施設特定情報を格納することを特徴とする請求項1または請求項2記載の施設検索装置。
【請求項4】
施設特定情報データベースは、通信によって接続されるサーバに形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の施設検索装置。
【請求項1】
発話された音声を音声信号に変換する音声入力手段と、
前記音声入力手段からの音声信号に基づき発話された語彙を認識する音声認識手段と、
施設を指定する施設データを格納する施設データベースと、
前記音声認識手段により認識された語彙に基づき前記施設データベースを検索する施設データベース検索手段と、
施設の特徴を表す施設特定情報を格納する施設特定情報データベースと、
前記施設データベース検索手段によって複数の施設が検索された場合に、前記音声認識手段により認識された語彙に基づき前記施設特定情報データベースを検索する施設特定情報データベース検索手段と、
前記施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、前記施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報を有する施設を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された施設の情報を出力する出力手段
とを備えた施設検索装置。
【請求項2】
施設データベースは、施設特定情報IDを含む施設データを格納し、
施設特定情報データベースは、前記施設特定情報IDに対応させて施設特定情報を格納し、
選択手段は、施設データベース検索手段によって検索された複数の施設のうち、施設特定情報データベース検索手段によって検索された施設特定情報に対応する施設特定情報IDを有する施設データによって指定される施設を選択することを特徴とする請求項1記載の施設検索装置。
【請求項3】
施設特定情報データベースは、施設に隣接する道路名、施設が存在する町名、施設の建物名、施設のサービス内容を含む施設特定情報を格納することを特徴とする請求項1または請求項2記載の施設検索装置。
【請求項4】
施設特定情報データベースは、通信によって接続されるサーバに形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の施設検索装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−139203(P2006−139203A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−330786(P2004−330786)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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