説明

映像記録システム

【課題】ある施設を複数の区域に区分けし、不審者等の当該施設内の移動状況とその連続映像を得て対応させる。
【解決手段】各施設内区域5に設けられた各人体検知センサ7のいずれかによって、人の出入りが検知される毎に、管理サーバ12によって、人の出入りが検知された施設内区域5のICタグ読取装置8、ビデオカメラ装置9から送られてくるICタグ番号、ビデオ映像データを解析して、施設内区域5に出入りした人がICタグワッペン4の装着者か、ICタグワッペン4の非装着者か、若しくはICタグワッペン4を装着していない不審者の何れかを判定し、各ICタグ番号、または各不審者番号と、施設内区域5の区域IDと、施設内区域5に出入りした者の移動状況をその映像と対応して映像出力できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の施設内区域又は部屋に区分けされた施設内に立入る不審者、滞在者、従業者、来訪者などの移動状態を記録して管理する映像記録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院、会社、研究施設、官庁、学校や幼稚園等の教育施設、遊園地やテーマパーク、若しくは特定の地域や地区を含む種々の施設は、複数の施設内区域に区分けすることができる。これらの施設内では、例えば建造物内では複数のフロアを有し、各フロアの面積が大きく各フロアは複数の部屋に区画されている。また、遊園地やテーマパーク等では、複数の遊興地区毎に区画されている。
【0003】
例えば病院施設の場合では、医者や看護士等の内勤者、入院患者、外来患者、物品納入業者及び面会者を含めて様々な人が、当該病院施設内の立入者となる。内勤者を除く一般の立入者は、一度施設内への立入りが許可されると、当該施設内のあらゆるフロア、区域又は部屋に入場又は入室することが可能であり、例えば、病院の場合、極端な事例として、検査室や手術室にまで関係の無い者が立入ることとなれば診療業務の大きな妨げとなる。
【0004】
また、病院施設に限らず特定の施設内、地区又は地域内に居住する認知症患者による介護者を伴わない徘徊は、重大な事故を招来する危険性を有する。
【0005】
この対策として、従来は、このような施設や区域への立入者にバッジやワッペン等のID証を装着させて、各立入者を個別にチェックしたり、警護を要する立入者に対しては介護者を同伴させるようにしていたが、これらの対策は、大きな施設や広大な区域ほど、そのための人件費等のコスト負担が大きくなるとの課題を有していた。
【0006】
近年は、施設内の各区画や部屋内にビデオカメラを設置して、各区画や部屋の内部の様子を常時撮影又は録画し、必要に応じてモニタ画面に表示させることが行われている。
【0007】
また、近年は、ID情報を格納したICチップ(以下、「ICタグ」という)が考案され、商品の物流管理や販売管理の分野のみならず、個人認証の手段にも使用されるに至ってきている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−342737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、施設内や区域内に多くの台数のビデオカメラ装置を設置しても、多くのビデオ映像からある特定の人物を識別するのは困難な場合が多く、例えば、施設内における認知症患者の移動や動向を膨大な数のビデオ映像から探し出すのは困難を極める。
【0010】
このため、従来のセキュリティ管理のためのビデオシステムは、ある区画や場所で何らかの事故又は事件が発生した後に、事後的に当該場所に設置していたビデオカメラの映像記録を確認するためのものであって、現時点において特定の人物(立入者)の居場所の映像データをリアルタイムに取得したり、特定の立入者の施設内の移動の軌跡を連続する映像データとして記録するものではなかった。
【0011】
また、このような施設や区域へ出入りする人の中には、受付などを通らずに、施設内を彷徨する人(不審者)がいたり、またバッジやワッペン等のID証を持っているのに、装着しない人などがいることから、映像を見て、バッジやワッペン等のID証を所持しているかどうかだけで、不審者かどうかを判断することが難しいという問題があった。
【0012】
本発明は上記の事情に鑑み、請求項1では、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【0013】
また、請求項2では、人体検知センサなどを不要にさせて、設備コストを低減させながら、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に、不審者番号またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【0014】
また、請求項3では、既にICタグが渡されている施設関係者、入院者などが、ICタグを携帯しない状態で、各施設内区域に出入りしたときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、施設関係者、入院者などを特定させて、既存のICタグ番号を割り当てることができるとともに、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【0015】
また、請求項4では、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、新たな不審者か、既に不審者と判定された既存の不審者か、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるかを判別させて、新たな不審者番号、既存の不審者番号、既存のICタグ番号を割り当てることができるとともに、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【0016】
また、請求項5では、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像をデータベースに記録させ、これら不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の移動軌跡、追跡映像を管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【0017】
また、請求項6では、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像をデータベースに記録させ、入力装置が操作されて、追跡要求が入力されたとき、追跡要求とともに入力された不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の移動軌跡、追跡映像を表示装置に表示させて、管理者に把握させることができる映像記録システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、施設内の各施設内区域に出入りする人の映像を記録する映像記録システムにおいて、ICタグ番号が登録され、前記各施設内区域に出入りする人によって携帯されるICタグと、前記各施設内区域に出入りする人がいるとき、これを検知して、人体検知信号を生成する複数の人体検知センサと、前記各施設内区域に出入りする人が前記ICタグを携帯しているとき、前記ICタグと通信を行って、ICタグ番号を読み取る複数のICタグ読取装置と、前記各施設内区域に設定された撮影エリア内の状況を撮影して、ビデオ映像データを生成する複数のビデオカメラ装置と、前記各人体検知センサから出力される人体検知信号、前記各ICタグ読取装置から出力されるICタグ番号、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグを携帯しない状態で、前記各施設内区域に出入りするICタグ不携帯者がいるかどうかをチェックし、ICタグ不携帯者がいるとき、このICタグ不携帯者にICタグ番号、または不審者番号を付けて、移動軌跡、追跡ビデオ映像を管理する管理サーバと、を備えたことを特徴としている。
【0019】
また、請求項2では、施設内の各施設内区域に出入りする人の映像を記録する映像記録システムにおいて、ICタグ番号が登録され、各施設内区域に出入りする人によって携帯されるICタグと、前記各施設内区域に出入りする人が前記ICタグを携帯しているとき、前記ICタグと通信を行って、ICタグ番号を読み取る複数のICタグ読取装置と、前記各施設内区域に設定された撮影エリア内の状況を撮影して、ビデオ映像データを生成する複数のビデオカメラ装置と、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、各施設内区域に出入りする人がいるかどうかをチェックし、前記各施設内区域に出入りする人がいるとき、前記各ICタグ読取装置から出力されるICタグ番号、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグを携帯しない状態で、前記各施設内区域に出入りするICタグ不携帯者がいるかどうかをチェックし、ICタグ不携帯者がいるとき、このICタグ不携帯者に不審者番号を付けて、移動軌跡、追跡ビデオ映像を管理する管理サーバと、を備えたことを特徴としている。
【0020】
また、請求項3では、請求項1、2のいずれかに記載の映像記録システムにおいて、前記管理サーバは、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、ICタグ不携帯者の映像を解析して、個人を特定するのに必要な特徴データを抽出するとともに、この特徴データが、特徴データベースに格納されている各ICタグ携帯者の特徴データの何れかが一致するとき、この特徴データに付加されているICタグ番号を読み出して、前記ICタグ不携帯者に付加し、また前記ICタグ不携帯者の特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ携帯者の特徴データのいずれかとも一致しないとき、前記ICタグ不携帯者を不審者と判定することを特徴としている。
【0021】
また、請求項4では、請求項1、2、3のいずれかに記載の映像記録システムにおいて、前記管理サーバは、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグ不携帯者の映像を解析して、個人を特定するのに必要な特徴データを抽出するとともに、この特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ不携帯者の特徴データのいずれかと一致するとき、前記ICタグ不携帯者を不審者と判定するとともに、前記特徴データに付加されている不審者番号を読み出し、前記不審者に付加し、また前記ICタグ不携帯者の特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ不携帯者の特徴データのいずれかとも一致しないとき、新たな不審者番号を生成して、前記不審者に付加することを特徴としている。
【0022】
また、請求項5では、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の映像記録システムにおいて、前記管理サーバは、前記各施設内区域に出入りするICタグ携帯者、またはICタグ不携帯者が検知される毎に、このICタグ携帯者、またはICタグ不携帯者に付加されたICタグ番号、または不審者番号毎に、前記ICタグ携帯者、または前記ICタグ不携帯者が出入りした施設内区域の区域IDを移動軌跡データベースに格納するとともに、前記ICタグ番号、または不審者番号毎に、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データから前記区域IDのビデオ映像データを選択して、追跡ビデオ映像データを生成し、この追跡ビデオ映像データを追跡ビデオ映像データベースに格納することを特徴としている。
【0023】
また、請求項6では、請求項5に記載の映像記録システムにおいて、前記管理サーバは、追跡対象となる前記ICタグ番号、または前記不審者番号とともに、追跡要求が入力されたとき、前記移動軌跡データベースから前記ICタグ番号、または不審者番号に対応する区域IDを読み出して表示させる処理、または前記追跡ビデオ映像データベースから前記ICタグ番号、または不審者番号に対応する前記追跡ビデオ映像データを読み出して表示させる処理のいずれかを行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0024】
本発明による、請求項1の映像記録システムでは、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる。
【0025】
また、請求項2の映像記録システムでは、人体検知センサなどを不要にさせて、設備コストを低減させながら、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に、不審者番号またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる。
【0026】
また、請求項3の映像記録システムでは、既にICタグが渡されている施設関係者、入院者などが、ICタグを携帯しない状態で、各施設内区域に出入りしたときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、施設関係者、入院者などを特定させて、既存のICタグ番号を割り当てることができるとともに、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる。
【0027】
また、請求項4の映像記録システムでは、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、新たな不審者か、既に不審者と判定された既存の不審者か、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるかを判別させて、新たな不審者番号、既存の不審者番号、既存のICタグ番号を割り当てることができるとともに、出入りした各施設内区域、そのときの各映像を管理者に把握させることができる。
【0028】
また、請求項5の映像記録システムでは、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像をデータベースに記録させ、これら不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の移動軌跡、追跡映像を管理者に把握させることができる。
【0029】
また、請求項6の映像記録システムでは、各施設内区域に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない施設関係者、入院者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域、そのときの各映像をデータベースに記録させ、入力装置が操作されて、追跡要求が入力されたとき、追跡要求とともに入力された不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の移動軌跡、追跡映像を表示装置に表示させて、管理者に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による映像記録システムの第1形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示すビデオカメラ装置の詳細な回路構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す管理サーバの詳細な回路構成例を示すブロック図である。
【図4】図1に示す施設内区域、人体検知センサ、IC読取装置、ビデオカメラ装置の配置例を示す平面図である。
【図5】図1に示す受付内で使用される許可区分表の一例を示す模式図である。
【図6】図1に示す映像記録システムの動作例を示すフローチャートである。
【図7】本発明による映像記録システムの第2形態を示すブロック図である。
【図8】図7に示す管理サーバの詳細な回路構成例を示すブロック図である。
【図9】図7に示す映像記録システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
《第1形態》
図1は本発明による映像記録システムの第1形態を示すブロック図である。
この図に示す映像記録システム1aは、図4に示すような病院などの施設2内に配置される受付3と、受付3によって発行され、内勤者、入院患者、面会者、業者などに渡される複数のICタグワッペン4と、施設2に設けられた各施設内区域(受付箇所、各病室、各ホール、各検査室などの各施設内区域)5の出入り口天井などに配置され、各施設内区域5に人が出入りするとき、これを検知して、人体検知信号などを出力する複数の人体検知センサ7と、各施設内区域5の出入り口天井などに配置され、ICタグワッペン4を装着している人が各施設内区域5に出入りするとき、ICタグワッペン4内の非接触型ICタグ6と通信を行い非接触型ICタグ6に登録されているICタグ番号を読み取る複数のICタグ読取装置8と、各施設内区域5に配置され、各施設内区域5にいる人などを撮影する複数のビデオカメラ装置9と、施設2内の管理室などに配置され、通信回線(有線LAN、通信ケーブルなどの有線回線、または無線LANなどの無線回線)10を介して、各ビデオカメラ装置9から送られてくるビデオ映像データを取り込み、記憶する映像データ格納装置11と、施設2の管理室などに配置され、通信回線10を介して、各人体検知センサ7から送られてくる人体検知信号、各ICタグ読取装置8から送られてくるICタグ番号、各ビデオカメラ装置9から送られてくるビデオ映像データなどを取り込み、管理する管理サーバ12とを備えている。
【0032】
そして、施設2の各施設内区域5に設けられた各人体検知センサ7のいずれかによって、人の出入りが検知される毎に、管理サーバ12によって、人の出入りが検知された施設内区域5のICタグ読取装置8、ビデオカメラ装置9から送られてくるICタグ番号、ビデオ映像データを解析させて、施設内区域5に出入りした人がICタグワッペン4を装着した内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない不審者かどうかを判定させて、各ICタグ番号、または各不審者番号と、施設内区域5に出入りした人の移動軌跡、映像とを対応させて、管理する。
【0033】
受付3は、施設2の受付箇所に配置される表示装置13と、表示装置13に表示された許可区分表(図5参照)14に基づいて、分類された多数のICタグワッペン4とを備えており、面会者、業者などの入場希望者が来て、入場許可希望用紙に氏名、会社名など記入して、受付担当者に提出したとき、あるいは入場内容を口頭で、受付担当者に伝えたとき、受付担当者によって、表示装置13に表示されている許可区分表14に応じた青色のICタグワッペン4、または黄色のICタグワッペン4が選択されて、入場希望者に手渡される。また、施設2の各内勤者、各入院患者については、受付担当者、または他の担当者によって、当日、または当日以前に、白色のICタグワッペン4、または赤色のICタグワッペン4が選択されて、手渡される。
【0034】
ICタグワッペン4は、ワッペン形態や装身具形態などの形態を持ち、許可区分表14の来場者区分に対応するように着色が施されたワッペン本体15と、ワッペン本体15の裏面に取り付けられるパッシブ型(または、アクティブ型)の非接触型ICタグ6とを備えており、予め手渡されている各内勤者、各入院患者、受付3で、手渡された面会者、業者などが施設2の各施設内区域5に出入りするとき、非接触型ICタグ6と、各施設内区域5に設けられた各ICタグ読取装置8との間で、通信を行って、非接触型ICタグ6内に記憶されているICタグ番号をICタグ読取装置8に伝える。
【0035】
各ICタグ読取装置8は各々、各施設内区域5の出入り口天井などに設置される読取装置筐体と、読取装置筐体内に配置され、予め設定された通信エリア内にあるICタグワッペン4の非接触型ICタグ6と通信を行いICタグ番号を取り込む処理、ICタグ番号に対し、現在の時刻を示す読取時刻データ、読取装置筐体が設置されている施設内区域5の区域IDを付加し、通信回線10を介して、管理サーバ12に送信する処理などを行うICタグ読取基板とを備えており、各ICタグ読取装置8毎に設定された通信エリア内にICタグワッペン4を装着した各内勤者、各入院患者、面会者、業者などが入ったとき、ICタグワッペン4の非接触型ICタグ6と通信を行って、ICタグ番号を取り込むとともに、このICタグ番号と、読取時刻データと、区域IDとを対にして、管理サーバ12に送信する。
【0036】
また、各人体検知センサ7は各々、各施設内区域5の出入り口天井などに設置されるセンサ筐体と、センサ筐体内に配置され、赤外線LEDなどを使用した赤外線センサ、超音波を使用した超音波センサ、焦電素子を使用した焦電型赤外線センサなどのセンサで、予め設定された検知エリア内に人が出入りしたとき、これを検知して、人体検知信号を生成する人体検知処理、人体検知信号に対し、現在の時刻を示す検知時刻データ、センサ筐体が設置されている施設内区域5の区域IDを付加し、通信回線10を介して、管理サーバ12に送信する通信処理などを行う人体検知センサ基板と、を備えており、各人体検知センサ7毎に設定された検知エリア内に人が出入りしたとき、人体検知信号を生成するとともに、この人体検知信号と、検知時刻データと、区域IDとを対にして、管理サーバ12に送信する。
【0037】
また、各ビデオカメラ装置9は各々、図2のブロック図に示す如く各施設内区域5内の出入り口と反対側に設置され、各施設内区域内5全体を広域に撮像する単眼方式のネットワークビデオカメラ、または各施設内区域5内の天井中心などに設置され、各施設内区域内5の全方向を同時に撮影する複眼方式のネットワークビデオカメラなどによって構成される撮像部16と、撮像部16が設置された施設内区域5の区域IDがセットされる区域ID記憶部17と、撮像部16から出力されるビデオデータを取り込み、指定された圧縮方式、例えばMPEG1方式、MPEG2方式、MPEG4方式などの動画圧縮方式、あるいはJPEG方式などの静止画圧縮方式で圧縮するとともに、圧縮画像データに対し、現在の時刻を示す撮影時刻データ、区域ID記憶部17に記憶されている区域IDを付与してビデオ映像データを作成する映像データ作成部18と、映像データ作成部18が作成したビデオ映像データを取り込み、通信回線10を介して映像データ格納装置11、管理サーバ12に送信する送信部19とを備えており、各施設内区域5内を撮影してビデオデータを生成し、指定された圧縮方式で圧縮するとともに、圧縮処理で得られた圧縮画像データと、撮影時刻データと、区域IDを対にして、ビデオ映像データを作成し、映像データ格納装置11、管理サーバ12に送信する。
【0038】
映像データ格納装置11は、指定された容量、例えば各ビデオカメラ装置9毎に、72時間分のビデオ映像データを記憶し得る容量のハードディスク、ビデオテープ装置などを備えており、通信回線10を介して、各ビデオカメラ装置9から送られてくるビデオ映像データを取り込み、FIFO形式で、記憶するとともに、管理サーバ12からビデオ映像要求が出力されたとき、ハードディスク、ビデオテープ装置などから、要求された区域ID、時刻範囲に対応するビデオ映像データを読み出し、管理サーバ12に供給する。
【0039】
管理サーバ12は、図3のブロック図に示す如く通信回線10を介して、各人体検知センサ7から送られてくる人体検知信号、検知時刻データ、区域ID、各ICタグ読取装置8から送られてくるICタグ番号、読取時刻データ、区域ID、各ビデオカメラ装置9から送られてくるビデオ映像データを取り込む処理、ビデオ映像要求が入力されたとき、これを映像データ格納装置11に転送し、映像データ格納装置11に格納されている各ビデオ映像データのうち、ビデオ映像要求に対応する区域ID、時刻範囲に対応するビデオ映像データを取り込む処理などを行う伝送処理部20と、ICタグ番号毎に整理された個人の特徴データ(服装データ、身長データ、顔認証データ、特徴的な動作データなど、個人を特定するのに必要なデータ)、不審者番号毎に整理された個人の特徴データ(服装データ、身長データ、顔認証データ、特徴的な動作データなど、個人を特定するのに必要なデータ)が格納される特徴データベース21と、ICタグ番号毎に整理された移動軌跡データ(ICタグ番号と、読取時刻データと、区域IDと、が時系列的に整理されたデータ)、不審者番号毎に整理された移動軌跡データ(不審者番号と、検知時刻データと、区域IDとが時系列的に整理されたデータ)が格納される移動軌跡データベース22と、ICタグ番号毎に整理された追跡ビデオ映像データ(ICタグ番号と、区域IDと、撮影時刻データと、ビデオ映像データとが時系列的に整理されたデータ)、不審者番号毎の追跡ビデオ映像データ(不審者番号と、区域IDと、撮影時刻データと、ビデオ映像データとが時系列的に整理されたデータ)が格納される追跡ビデオ映像データベース23とを備えている。
【0040】
さらに、管理サーバ12は、液晶表示器などによって構成され、供給された表示データに対応して、各施設内区域5のリアルタイム映像、不審者の有無、追跡対象者の移動軌跡、追跡対象者の追跡ビデオ映像などを表示する複数の表示装置24と、複数の文字キー、複数のファンクションキー、テンキーなどが操作されたとき、操作内容に応じたキー信号を出力するキーボード、操作内容に応じたポインティング信号を出力するマウスなどによって構成される入力装置25と、インストールされているプログラムに従って、入力装置25から出力されるキー信号、ポインティング信号に応じた処理、例えば伝送処理部20から供給される人体検知結果(人体検知信号、検知時刻データ、区域ID)、ICタグ読取結果(ICタグ番号、読取時刻データ、区域ID)、ビデオ映像データを取り込んで、内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者などの特徴データ(服装データ、身長データ、顔認証データ、特徴的な動作データなど、個人を特定するのに必要なデータ)を抽出する特徴データ抽出処理、各施設区域5に出入りした人がICタグワッペン携帯者か、ICタグワッペンを不携帯中の内勤者、入院患者、面会者、業者などのICタグワッペン不携帯者か、不審者かを判定するICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、各施設区域5に出入りした人を特定して、ICタグ番号、または不審者番号を割り当てる個人特定処理、ICタグ番号毎、または不審者番号毎に、各施設内区域5に出入りしたICタグワッペン携帯者、不審者、またはICタグワッペン不携帯者の特徴データを用いて、特徴データベース21の記憶内容を更新する特徴データ追記処理、ICタグ番号毎、または不審者番号毎に、ICタグワッペン携帯者、不審者、またはICタグワッペン不携帯者が出入りした各施設内区域5の区域IDを整理して、移動軌跡データを生成し、移動軌跡データベース22に追記記憶させる移動軌跡追記処理、ICタグ番号毎、または不審者番号毎に、ICタグワッペン携帯者、不審者、またはICタグワッペン不携帯者が出入りした各施設内区域5のビデオ映像データを整理して、追跡ビデオ映像データを生成し、追跡ビデオ映像データベース23に追記記憶させる追跡ビデオ映像追記処理、新たな不審者が見つかる毎に、表示装置24上に不審者発生を示すメッセージ、不審者番号、特徴データなどを表示する不審者警告処理、入力装置25によって追跡要求された内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者の移動軌跡を整理して、表示装置24に表示させる移動軌跡表示処理、入力装置25によって追跡要求された内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者の追跡ビデオ映像を整理して、表示装置24に表示させる追跡ビデオ映像表示処理などを行うデータ処理部26とを備えている。
【0041】
そして、施設2の各施設内区域5に設けられた各人体検知センサ7のいずれかによって人の出入りが検知される毎に、データ処理部26によって、人が出入りした施設内区域5のICタグ読取装置8から出力されるICタグ読取結果、ビデオカメラ装置9から出力されるビデオ映像データを取り込ませるとともに、特徴データ抽出処理、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理、特徴データ追記処理、移動軌跡追記処理、追跡ビデオ映像追記処理などを実行させて、特徴データベース21の記憶内容、移動軌跡データベース22の記憶内容、追跡ビデオ映像データベース23の記憶内容を更新させながら、新たな不審者が見つかる毎に、不審者警告処理を実行させ、表示装置24の管理画面上に不審者発生を示すメッセージ、不審者番号、特徴データなどを表示させる。また、入力装置25が操作されて、追跡要求が入力されたとき、データ処理部26によって、移動軌跡表示処理、追跡ビデオ映像表示処理を実行し、追跡指示された内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者の移動軌跡、追跡ビデオ映像を整理させ、表示装置24の管理画面、ビデオウインドウなどに表示させる。
【0042】
次に、図6に示すフローチャートを参照しながら、映像記録システム1aの動作を説明する。
【0043】
まず、病院などの施設2に勤務する各内勤者、入院している各入院患者などには、受付担当者、他の担当者などによって、図5に示す許可区分表14で分類された白色のICタグワッペン4、または赤色ICタグワッペン4が手渡され、装着させられる。
【0044】
また、病院などの施設2に面会者、業者などの入場希望者が来場し、受付箇所で、入場許可希望用紙に氏名、会社名などを記入して、受付担当者に提出したとき、あるいは入場内容を口頭で、受付担当者に伝えたとき、受付担当者によって、表示装置13に表示されている許可区分表14に応じた青色のICタグワッペン4、または黄色のICタグワッペン4が選択されて、入場希望者に手渡される。
【0045】
そして、これら各内勤者、各入院患者、各面会者、各業者などがICタグワッペン4を装着した状態、またはICタグワッペン4を未装着のまま、各施設内区域5に出入りする毎に、これら各内勤者、各入院患者、各面会者、各業者などが出入りした施設内区域5の人体検知センサ7によって、これが検知されて、人体検知信号が生成されるとともに、人体検知信号と、検知時刻データと、区域IDとが対にされ、管理サーバ12の伝送処理部20に伝送される。この際、これら各内勤者、各入院患者、各面会者、各業者などがICタグワッペン4を装着しているときには、ICタグ読取装置8によって、ICタグワッペン4の非接触型ICタグ6からICタグ番号が読み出され、ICタグ番号と、読取時刻データと、区域IDとが対にされて、管理サーバ12の伝送処理部20に伝送される。
【0046】
また、この動作と並行し、各施設内区域5に設けられた各ビデオカメラ装置9によって、各施設内区域5に設定された撮影エリア内の状況が撮影され、この撮影動作で得られたビデオデータの圧縮画像データと、現在の時刻を示す撮影時刻データと、区域IDとが対にされてビデオ映像データが作成され、映像データ格納装置11と、管理サーバ12の伝送処理部20に伝送されて、映像データ格納装置11にFIFO形式で、記憶される。
【0047】
また、この動作と並行し、図6のフローチャートに示す如く各人体検知センサ7から人体検知結果(人体検知信号、検知時刻データ、区域ID)、各ICタグ読取装置8のICタグ読取結果(ICタグ番号、読取時刻データ、区域ID)、各ビデオカメラ装置9からビデオ映像データが出力される毎に、管理サーバ12の伝送処理部20によって、これらが受信されて、管理サーバ12のデータ処理部26に転送される(ステップS1)。
【0048】
そして、各人体検知センサ7のいずれかから人体検知結果が出力されているとき、管理サーバ12のデータ処理部26によって、人体検知結果を出力した施設内区域5に人が出入りしたと判定されて(ステップS2)、特徴データ抽出処理が開始され、伝送処理20から取り込んだ各ビデオ映像データの中から、今、人体検知信号を出力した人体検知センサの区域IDと同じ区域IDを含むビデオ映像データが選択されるとともに、このビデオ映像データに対し、人間の特徴データを用いた特徴解析が行われて、撮影エリア内に出入りした個人の画像データが切り出され、個人の特徴データ(服装データ、身長データ、顔認証データ、特徴的な行動データなど、個人を特定するのに必要なデータ)が抽出される(ステップS3)。
【0049】
この後、管理サーバ12のデータ処理部26によって、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理が開始されて、伝送処理部20から取り込んだICタグ読取装置8のICタグ読取結果(ICタグ番号、読取時刻データ、区域ID)の中に、今、人体検知信号を出力した人体検知センサ7の区域IDと同じ区域IDを含むICタグ読取結果があるかどうかがチェックされ、このようなICタグ読取結果が取り込まれていないとき、不審者、またはICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者、面会者、業者などのICタグワッペン不携帯者が施設内区域5に出入りしたと判定され、また人体検知信号に対応するICタグ読取結果が取り込まれているとき、ICタグワッペン4を装着した内勤者、入院患者、面会者、業者などのICタグワッペン携帯者が施設内区域5に出入りしたと判定される(ステップS4)。
【0050】
次いで、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理でICタグワッペン不携帯者などの出入りと判定されたとき(ステップS5)、管理サーバ12のデータ処理部26によって、個人特定処理が開始されて、特徴データベース21に格納されている各個人の特徴データがアクセスされ、特徴データ抽出処理で得られた個人の特徴データに対応する個人の特徴データが特徴データベース21に格納されているかどうかがチェックされ、対応する特徴データが格納されているとき、この特徴データと対にされた既存のICタグ番号(または、既存の不審者番号)が読み出され、このICタグ番号(または、不審者番号)が今回の特徴データ、伝送処理部20から取り込まれた人体検知結果、ビデオ映像データに付加される。また、特徴データベース21内に対応する特徴データが格納されていないとき、管理サーバ12のデータ処理部26によって、新たな不審者番号が生成され、この不審者番号が今回の特徴データ、伝送処理部20から取り込まれた人体検知結果、ビデオ映像データに付加される(ステップS6)。
【0051】
この後、管理サーバ12のデータ処理部26によって、特徴データ追記処理が開始されて、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理で特定されたICタグ番号が内勤者、入院患者など、各個人毎に、固定されたICタグ番号であるかどうかチェックされ、ICタグ番号が各個人毎に、固定されたICタグ番号であるとき、個人のICタグ番号と、特徴データ抽出処理で得られた個人の特徴データとが対にされて、1週間〜数週間有効な期限付きで、特徴データベース20に追記記憶される。
【0052】
また、ICタグ番号のチェック処理において、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理で特定されたICタグ番号、不審者番号が面会者、業者、不審者など、当日のみの一時的に与えられたICタグ番号、不審者番号であると判定されたときには、管理サーバ12のデータ処理部26によって、ICタグ番号、不審者番号と、特徴データ抽出処理で得られた個人の特徴データとが対にされ、1日限り有効な期限付きで、特徴データベース20に追記記憶される(ステップS7)。
【0053】
次いで、管理サーバ12のデータ処理部26によって、移動軌跡追記処理が開始され、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理で特定されたICタグ番号、不審者番号毎に、伝送処理部20から取り込まれた人体検知結果、ICタグ読取結果が整理されて移動軌跡データ(ICタグ番号、または不審者番号と、検知時刻データ、または読取時刻データと、区域IDとが時系列的に整理されたデータ)が生成され、移動軌跡データベース22に追記記憶される(ステップS8)。
【0054】
また、この動作と並行し、各施設内区域5に内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者などが入ったときから、これら内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者などが施設内区域5外に出るまでの間、管理サーバ12のデータ処理部26によって、追跡ビデオ映像追記処理が実行され、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理で特定されたICタグ番号(または、不審者番号)と、伝送処理部20から取り込まれたビデオ映像データとが対にされて、時系列的に整理された追跡ビデオ映像データが生成され、追跡ビデオ映像データベース23に追記記憶される(ステップS9)。
【0055】
また、上述した個人特定処理で新たな不審者番号が生成される毎に(ステップS10)、管理サーバ12のデータ処理部26によって、不審者警告処理が実行されて、警報信号が生成され、表示装置24上の管理画面に、不審者発生を示すメッセージと、不審者番号と、特徴データとが表示され、管理者に不審者発生が知らされる(ステップS11)。
【0056】
また、上述した動作と並行し、管理者によって、入力装置25が操作され、内勤者、入院患者など、特定の個人を示すICタグ番号、または当日に入場した面会者、業者に渡されたICタグワッペン4のICタグ番号、または不審者警告処理で警告された不審者の不審者番号などとともに、追跡要求が入力されたとき(ステップS12)、管理サーバ12のデータ処理部26によって、移動軌跡処理が実行されて、移動軌跡データベース22に記憶されている各移動軌跡データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号(または、不審者番号)に対応する移動軌跡データが読み出され、ICタグ番号(または、不審者番号)、検知時刻(または、読取時刻)、区域IDを時系列的に一覧表示させるのに必要な表示データが生成され、表示装置24に表示されるとともに(ステップS13)、追跡ビデオ映像表示処理が実行されて、追跡ビデオ映像データベース23に記憶されている各追跡ビデオ映像データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号、不審者番号に対応する追跡ビデオ映像データが読み出され、ICタグ番号(または、不審者番号)、区域ID、撮影時刻(または、読取時刻)、ビデオ映像を時系列的にビデオウインドウ表示させるのに必要な表示データが生成され、表示装置24に表示される(ステップS14)。
【0057】
このように、この第1形態では、施設2の各施設内区域5に設けられた各人体検知センサ7のいずれかによって、人の出入りが検知される毎に、管理サーバ12によって、人の出入りが検知された施設内区域5のICタグ読取装置8、ビデオカメラ装置9から送られてくるICタグ番号、ビデオ映像データなどを解析させて、施設内区域5に出入りした人がICタグワッペン4を装着した内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない不審者かどうかを判定させて、各ICタグ番号、または各不審者番号と、施設内区域5の区域IDと、施設内区域5に出入りした人の映像とを対応させて、管理させるようにしているので、各施設内区域5に出入りする人が不審者、ICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域5、そのときの各映像を管理者に把握させることができる(請求項1の効果)。
【0058】
また、この第1形態では、各施設内区域5に出入りしたICタグワッペン不携帯者のビデオ映像を画像解析させて、個人の特徴データを抽出させるとともに、この特徴データと、特徴データベース20に格納されているICタグ番号が付加された各特徴データの1つとが一致したとき、この特徴データに付加されていたICタグ番号をICタグワッペン不携帯者に割り当てるようにしているので、既にICタグワッペン4が渡されている内勤者、入院患者、面会者、業者などが、ICタグワッペン4を装着しない状態で、各施設内区域5に出入りしたときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、内勤者、入院患者、面会者、業者などを特定させて、ICタグ番号を割り当てることができる(請求項3の効果)。
【0059】
また、この第1形態では、各施設内区域5に出入りしたICタグワッペン不携帯者のビデオ映像を画像解析させて、個人の特徴データを抽出させるとともに、この特徴データと、特徴データベース20に格納されている不審者番号が付加された各特徴データの1つとが一致したとき、この特徴データに付加されていた不審者番号をICタグワッペン不携帯者に割り当て、それ以外の場合には、新規の不審者番号を生成して、ICタグワッペン不携帯者に割り当てるようにしているので、各施設内区域5に出入りする人が不審者、ICタグを携帯していない内勤者、入院患者、面会者、業者などであるときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、新たな不審者か、既に不審者と判定された既存の不審者か、ICタグを携帯していない内勤者、入院患者、面会者、業者などであるかを判別させて、新たな不審者番号、既存の不審者番号、既存のICタグ番号を割り当てることができる(請求項4の効果)。
【0060】
また、この第1形態では、各施設内区域5に出入りしたICタグワッペン不携帯者のビデオ映像を画像解析させて、個人の特徴データを抽出させるとともに、この特徴データと、特徴データベース20に格納されているICタグ番号が付加された各特徴データの1つ、または不審者番号が付加された各特徴データの1つとが一致したとき、この特徴データに付加されていたICタグ番号、または不審者番号をICタグワッペン不携帯者に割り当て、それ以外の場合には、新規の不審者番号を生成して、ICタグワッペン不携帯者に割り当て、出入りした各施設内区域の区域ID、そのときのビデオ映像データを移動軌跡データベース22、追跡ビデオ映像データベース23に各々、記録させるようにしているので、各施設内区域5に出入りした不審者、ICタグワッペン不携帯者の移動軌跡、追跡映像を時系列的に記録させて、管理者に把握させることができる(請求項5の効果)。
【0061】
また、この第1形態では、入力装置25が操作されて、追跡要求が入力されたとき、移動軌跡データベース22に記憶されている各移動軌跡データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号(または、不審者番号)に対応する移動軌跡データを読み出し、表示装置24の表示画面上に、ICタグ番号(または、不審者番号)、検知時刻(または、読取時刻)、区域IDを時系列的に一覧表示させるようにしているので、表示装置24の表示内容を一瞥させるだけで、追跡要求とともに入力された不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域5に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の移動軌跡を管理者に把握させることができる(請求項6の効果)。
【0062】
さらに、この第1形態では、入力装置25が操作されて、追跡要求が入力されたとき、追跡ビデオ映像データベース23に記憶されている各追跡ビデオ映像データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号、不審者番号に対応する追跡ビデオ映像データを読み出し、表示装置24の画面上に、ICタグ番号(または、不審者番号)、区域ID、撮影時刻(または、読取時刻)、ビデオ映像を時系列的にビデオウインドウ表示させるようにしているので、表示装置24の表示内容を一瞥させるだけで、追跡要求とともに入力された不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域5に出入りする不審者、ICタグ不携帯者の追跡映像を管理者に把握させることができる(請求項6の効果)。
【0063】
また、この第1形態では、各ビデオカメラ装置9から出力される各ビデオ映像データを映像データ格納装置11に格納させるようにしているので、入力装置25が操作されて、前日以前のビデオ映像の表示要求が入力されたとき、データ処理部26によって、伝送処理部20を制御させて、映像データ格納装置11から指定された日時、指定された区域IDのビデオ映像データを読み出させ、表示装置24に表示させることができる。
【0064】
これにより、前日以前に得られた各施設内区域5毎のビデオ映像を担当者に把握させて、セキュリティ管理を、より強固なものにすることができる。
《第2形態》
図7は本発明による映像記録システムの第2形態を示すブロック図である。なお、この図において、図1の各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
【0065】
この図に示す映像記録システム1bが図1に示す映像記録システム1aと異なる点は、侵入者検知処理機能を持つ管理サーバ30を用いることにより、人体検知センサを不要にし、その分だけ、設備コストを低減させるようにしたことである。
【0066】
管理サーバ30は、図8のブロック図、図9のフローチャートに示す如く伝送処理部20によって、各IC読取装置8から伝送された各読取結果が受信されるとともに、各ビデオカメラ装置9から伝送された各ビデオ映像データが受信される毎に、データ処理部31によって、受信処理を実行させて、伝送処理部20から各読取結果、各ビデオ映像データを取り込ませる(ステップS21)。
【0067】
次いで、データ処理部31によって、侵入者検知処理を実行させて、人間の特徴データを使用した特徴解析アルゴリズムなどで、伝送処理部20から取り込ませた各ビデオ映像データを画像解析させて、各ビデオ映像データの中から、撮影エリア内にいる人の映像を認識させるとともに、撮影エリア内に設定された人体検知エリア部分に、出入りする人がいるかどうかをチェックさせ、人体検知エリア部分に、出入りする人がいるとき、人体検知信号を生成させる(ステップS22、S23)。
【0068】
この後、データ処理部31によって、上述した処理と同様に、特徴データ抽出処理、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理、特徴データ追記処理、移動軌跡追記処理、追跡ビデオ映像追記処理などを行って、特徴データベース21の記憶内容、移動軌跡データベース22の記憶内容、追跡ビデオ映像データベース23の記憶内容を更新させながら、新たな不審者が見つかる毎に、不審者警告処理を行い、表示装置24上に不審者発生を示すメッセージ、不審者番号、特徴データなどを表示させる(ステップS24〜S32)。また、入力装置25によって追跡指示が入力されたとき、データ処理部31によって、移動軌跡表示処理、追跡ビデオ映像表示処理を実行させて、追跡指示された内勤者、入院患者、面会者、業者、不審者の移動軌跡、追跡ビデオ映像を整理させ、表示装置24に表示させる(ステップS34、S35)。
【0069】
このように、この第2形態では、管理サーバ31によって、施設2の各施設内区域5に設けられた各ビデオカメラ装置9から出力されるビデオ映像データを画像解析させて、各検知エリアに人が出入りしているかどうかを判定させ、各検知エリアのいずれかで、人の出入りが検知される毎に、人の出入りが検知された施設内区域5のICタグ読取装置8、ビデオカメラ装置9から送られてくるICタグ番号、ビデオ映像データなどを解析させて、各施設内区域5に出入りした人がICタグワッペン4を装着した内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者、面会者、業者などかどうか、ICタグワッペン4を装着していない不審者かどうかを判定させ、各ICタグ番号、または各不審者番号と、施設内区域5に出入りした人の映像とを対応させて、管理させるようにしているので、人体検知センサなどを不要にさせて、設備コストを低減させながら、各施設内区域5に出入りする人が不審者、ICタグワッペン4を装着していない内勤者、入院患者などであるときでも、これらの人に不審者番号、またはICタグ番号を割り当てて、出入りした各施設内区域5、そのときの各映像を管理者に把握させることができる(請求項2の効果)。
【0070】
また、この第2形態では、上述した第1形態と同様に、特徴データ抽出処理、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理、特徴データ追記処理、移動軌跡追記処理、追跡ビデオ映像追記処理などを行って、特徴データベース21の記憶内容、移動軌跡データベース22の記憶内容、追跡ビデオ映像データベース23の記憶内容を更新させながら、新たな不審者が見つかる毎に、不審者警告処理を行い、表示装置24上に不審者発生を示すメッセージ、不審者番号、特徴データなどを表示させるようにしているので、各施設内区域5に出入りする人が不審者、ICタグワッペン4を携帯していない内勤者、入院患者、面会者、業者などであるときでも、これらの人の服装、身体的特徴、顔の特徴、動作の特徴など、個人的な特徴に基づき、新たな不審者か、既に不審者と判定された既存の不審者か、ICタグワッペン4を携帯していない内勤者、入院患者、面会者、業者などであるかを判別させて、新たな不審者番号、既存の不審者番号、既存のICタグ番号を割り当て、各施設内区域5に出入りした不審者、ICタグワッペン不携帯者の移動軌跡、追跡映像を移動軌跡データベース22、追跡ビデオ映像データベース23に記録し、管理者に把握させることができる(請求項3、4、5の効果)。
【0071】
また、この第2形態では、上述した第1形態と同様に、入力装置25が操作されて、追跡要求が入力されたとき、移動軌跡データベース22に記憶されている各移動軌跡データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号(または、不審者番号)に対応する移動軌跡データを読み出し、表示装置24の表示画面上に、ICタグ番号(または、不審者番号)、検知時刻(または、読取時刻)、区域IDを時系列的に一覧表示させるとともに、追跡ビデオ映像データベース23に記憶されている各追跡ビデオ映像データの中から、入力装置25によって指示されたICタグ番号、不審者番号に対応する追跡ビデオ映像データを読み出し、表示装置24の画面上に、ICタグ番号(または、不審者番号)、区域ID、撮影時刻(または、読取時刻)、ビデオ映像を時系列的にビデオウインドウ表示させるようにしているので、管理者に、表示装置24の表示内容を一瞥させるだけで、追跡要求とともに入力された不審者番号、またはICタグ番号毎に、各施設内区域5に出入りする不審者、ICタグワッペン不携帯者の移動軌跡、追跡映像を把握させることができる(請求項6の効果)。
【0072】
また、この第2形態では、上述した第1形態と同様に、各ビデオカメラ装置9から出力される各ビデオ映像データを映像データ格納装置11に格納させるようにしているので、入力装置25が操作されて、前日以前のビデオ映像の表示要求が入力されたとき、データ処理部26によって、伝送処理部20を制御させて、映像データ格納装置11から指定された日時、指定された区域IDのビデオ映像データを読み出させ、表示装置24に表示させることができる。
【0073】
これにより、前日以前に得られた各施設内区域5毎のビデオ映像を担当者に把握させて、セキュリティ管理を、より強固なものにすることができる。
【0074】
《他の形態》
また、上述した第1、第2形態では、ワッペンに非接触型ICタグ6を貼り付けた構成のICタグワッペン4を使用するようにしているが、必ずしもワッペンに非接触型ICタグ6を貼り付けた構成である必要は無く、他の携帯可能な小物にICタグを貼り付けるか、若しくは付帯させた構成であっても良い。
【0075】
また、上述した第1、第2形態では、追跡ビデオ映像データベース23に、全てのICタグ番号に対応する追跡ビデオ映像データ、全ての不審者番号に対応する追跡ビデオ映像データを格納するようにしているが、入力装置25から入力された追跡対象者のICタグ番号、または不審者番号に対応する追跡ビデオ映像データのみを追跡ビデオ映像データ23を格納するようにしても良い。
【0076】
これにより、追跡ビデオ映像データベース23の容量を小さくして、設備コストを低減させることができる。
【0077】
また、上述した第1、第2形態では、侵入者検知処理、特徴データ抽出処理、ICタグワッペン不携帯者/携帯者判定処理、個人特定処理、特徴データ追記処理、移動軌跡追記処理、追跡ビデオ映像追記処理、移動軌跡表示処理、追跡ビデオ映像表示処理などを行うプログラムをインストールした管理サーバ12、30を病院などの施設2に納入するようにしているが、このプログラムを半導体メモリ、CD−ROM、磁気テープなどのような、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して病院などの施設2に配付し、施設2に設置されている既存のパーソナルコンピュータ、既存の汎用コンピュータ、既存のサーバなどにインストールさせるようにしても良い。
【0078】
これにより、病院などに既に設置されているパーソナルコンピュータ、汎用コンピュータ、サーバなどを有効に活用させて、設備コストを低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、複数の施設内区域又は部屋に区分けされた施設内に立入る不審者、滞在者、従業者、来訪者などの移動状態を記録して管理する映像記録システムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0080】
1a、1b:映像記録システム
2:施設
3:受付
4:ICタグワッペン
5:施設内区域
6:非接触型ICタグ(ICタグ)
7:人体検知センサ
8:ICタグ読取装置
9:ビデオカメラ装置
10:通信回線
11:映像データ格納装置
12:管理サーバ
13:表示装置
14:許可区分表
15:ワッペン本体
16:撮像部
17:区域ID記憶部
18:映像データ作成部
19:送信部
20:伝送処理部
21:特徴データベース
22:移動軌跡データベース
23:追跡ビデオ映像データベース
24:表示装置
25:入力装置
26:データ処理部
30:管理サーバ
31:データ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内の各施設内区域に出入りする人の映像を記録する映像記録システムにおいて、
ICタグ番号が登録され、前記各施設内区域に出入りする人によって携帯されるICタグと、
前記各施設内区域に出入りする人がいるとき、これを検知して、人体検知信号を生成する複数の人体検知センサと、
前記各施設内区域に出入りする人が前記ICタグを携帯しているとき、前記ICタグと通信を行って、ICタグ番号を読み取る複数のICタグ読取装置と、
前記各施設内区域に設定された撮影エリア内の状況を撮影して、ビデオ映像データを生成する複数のビデオカメラ装置と、
前記各人体検知センサから出力される人体検知信号、前記各ICタグ読取装置から出力されるICタグ番号、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグを携帯しない状態で、前記各施設内区域に出入りするICタグ不携帯者がいるかどうかをチェックし、ICタグ不携帯者がいるとき、このICタグ不携帯者にICタグ番号、または不審者番号を付けて、移動軌跡、追跡ビデオ映像を管理する管理サーバと、
を備えたことを特徴とする映像記録システム。
【請求項2】
施設内の各施設内区域に出入りする人の映像を記録する映像記録システムにおいて、
ICタグ番号が登録され、各施設内区域に出入りする人によって携帯されるICタグと、
前記各施設内区域に出入りする人が前記ICタグを携帯しているとき、前記ICタグと通信を行って、ICタグ番号を読み取る複数のICタグ読取装置と、
前記各施設内区域に設定された撮影エリア内の状況を撮影して、ビデオ映像データを生成する複数のビデオカメラ装置と、
前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、各施設内区域に出入りする人がいるかどうかをチェックし、前記各施設内区域に出入りする人がいるとき、前記各ICタグ読取装置から出力されるICタグ番号、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグを携帯しない状態で、前記各施設内区域に出入りするICタグ不携帯者がいるかどうかをチェックし、ICタグ不携帯者がいるとき、このICタグ不携帯者に不審者番号を付けて、移動軌跡、追跡ビデオ映像を管理する管理サーバと、
を備えたことを特徴とする映像記録システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の映像記録システムにおいて、
前記管理サーバは、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、ICタグ不携帯者の映像を解析して、個人を特定するのに必要な特徴データを抽出するとともに、この特徴データが、特徴データベースに格納されている各ICタグ携帯者の特徴データのいずれかとが一致するとき、この特徴データに付加されているICタグ番号を読み出して、前記ICタグ不携帯者に付加し、また前記ICタグ不携帯者の特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ携帯者の特徴データのいずれかとも一致しないとき、前記ICタグ不携帯者を不審者と判定する、ことを特徴とする映像記録システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかの項に記載の映像記録システムにおいて、
前記管理サーバは、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データに基づき、前記ICタグ不携帯者の映像を解析して、個人を特定するのに必要な特徴データを抽出するとともに、この特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ不携帯者の特徴データのいずれかとが一致するとき、前記ICタグ不携帯者を不審者と判定するとともに、前記特徴データに付加されている不審者番号を読み出し、前記不審者に付加し、また前記ICタグ不携帯者の特徴データが、前記特徴データベースに格納されている各ICタグ不携帯者の特徴データのいずれかとも一致しないとき、新たな不審者番号を生成して、前記不審者に付加する、
ことを特徴とする映像記録システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の映像記録システムにおいて、
前記管理サーバは、前記各施設内区域に出入りするICタグ携帯者、またはICタグ不携帯者が検知される毎に、このICタグ携帯者、またはICタグ不携帯者に付加されたICタグ番号、または不審者番号毎に、前記ICタグ携帯者、または前記ICタグ不携帯者が出入りした施設内区域の区域IDを移動軌跡データベースに格納するとともに、前記ICタグ番号、または不審者番号毎に、前記各ビデオカメラ装置から出力されるビデオ映像データから前記区域IDのビデオ映像データを選択して、追跡ビデオ映像データを生成し、この追跡ビデオ映像データを追跡ビデオ映像データベースに格納する、ことを特徴とする映像記録システム。
【請求項6】
請求項5に記載の映像記録システムにおいて、
前記管理サーバは、追跡対象となる前記ICタグ番号、または前記不審者番号とともに、追跡要求が入力されたとき、前記移動軌跡データベースから前記ICタグ番号、または不審者番号に対応する区域IDを読み出して表示させる処理、または前記追跡ビデオ映像データベースから前記ICタグ番号、または不審者番号に対応する前記追跡ビデオ映像データを読み出して表示させる処理のいずれかを行う、
ことを特徴とする映像記録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−227851(P2011−227851A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99538(P2010−99538)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(507103569)アール・エフ・ロジテック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】