説明

板ガラスの方向転換装置

【課題】エア浮上によって板ガラスの荷重を最小化させた状態で、板ガラスをその場で回転させたり所望の方向に移送させたりすることができる板ガラスの方向転換装置を提供する。
【解決手段】板ガラス8をエア浮上させるためにエアを吐出するエア吐出板11を有するエアチャンバと、該エアチャンバにエアを供給するエア吐出ファンが設けられたエア吐出機と、エア吐出機の外周面の隣接部に設けられ、板ガラスを所定方向に移送させる複数のローラー22が備えられたローラー移送機と、前記エア吐出機の中央部に配置され、ローラー移送機上に置かれている板ガラスをその場で回転させるターニング機とを含んで構成される。板ガラスとローラー22間の接触面積を最小化させるので板ガラスの表面損傷発生率を著しく下げられることは勿論、板ガラスの大きさにかかわらず全般的に方向転換装置の構造が簡素化され、回転装備の動力と構造を小型化できるなどの効果を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板ガラスの方向転換装置に関し、より詳しくは、エア浮上によって板ガラスの荷重を最小化させた状態で、板ガラスをその場で回転させたり所望の方向へ移送させたりすることができる板ガラスの方向転換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、板ガラスの方向転換装置としては、作業台上に移送されて来た板ガラスを進行方向に進行させるか、または、直角方向に方向を転換させて移送させるダイバータ方式と、作業台上に移送されて来た板ガラスを進行方向に進行させるか、または、その場で回転させた後、所望の方向に移送させるターン方式とで大別できる。
【0003】
このような方向転換装置のうち、前記ダイバータ方式の板ガラスの方向転換装置は、作業台上に移送されて来た板ガラスを単に進行方向だけを直角に転換させることができるだけで、板ガラス自体をその場で回転させることは不可能だった。このようなダイバータ方式での板ガラスが回転不可能であるという問題点を解決するためにターン方式板ガラスの方向転換装置を使用している。
【0004】
このターン方式板ガラスの方向転換装置に関して説明すれば、所定間隔ずつ離隔されて平行に配置された複数の回転軸上に、さらに所定間隔ずつ離隔されている複数のローラーが軸着されているローラー移送機と、該ローラー移送機の底面に設けられ、ローラー移送機の全体をその場で回転させられるようにしたターニング機が備えられており、前記板ガラスがローラー移送機の上面に移送されて来ると、ターニング機がローラー移送機全体をその場で回転させて板ガラスと共に回転させるようにした後、ローラー移送機を作動させて、板ガラスを所望の方向に移送させる。
【0005】
しかしながら、このような従来技術の板ガラスの方向転換装置は、板ガラスの荷重に耐えるためには複数のローラーが用意されなければならないので、板ガラスとローラー間の接触面積が広くなって板ガラスの表面損傷の発生率が高いことは勿論、このような複数のローラー設置などによって全般的に方向転換装置の構造が複雑になる。
【0006】
また、板ガラスを軸回転させるために、重量物であるローラー移送機全体を軸として回転させなければならないので、これに対応して駆動モータなどの回転装備の大型化が要求される。なお、持続的に歩留まりを向上させるためには、板ガラスが大きくなると共に重くすることにより、回転装備などが備えられた板ガラス移送装置も大型化すると共に剛性も大きくならなければならない等、結果的に構造が複雑になり製造コストが上昇するなどにより、生産ラインへの適用が難しくなるという問題点を有していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、板ガラスをエア浮上させた状態で板ガラスの軸回転及び移送を行わせることで、板ガラスとローラー間の接触面積を最小化して板ガラスの表面損傷の発生率を著しく下げられることと共に、板ガラスの大きさにかかわらず全般的に方向転換装置の構造が簡素化され、回転装備の動力及び構造を小型化できる板ガラスの方向転換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、本発明の板ガラスの方向転換装置は、板ガラスをエア浮上させるためにエアを吐出するエア吐出板を有するエアチャンバと、該エアチャンバにエアを供給するエア吐出ファンが設けられているファンハウジングとを含むエア吐出機と、前記エア吐出機の外周面の隣接部に設けられ、板ガラスを所定方向に移送させる複数のローラーを有するローラー移送機と、前記エア吐出機の中央部に配置され、ローラー移送機上に載置されている板ガラスをその場で回転させるターニング機とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による板ガラスの方向転換装置において、前記ターニング機は、支持台の上面に配置されて昇降ロッドを有する昇降シリンダと、前記昇降ロッドの先端部に一体に連結される昇降板と、前記昇降板と一体型で結合されて昇降し、回転軸を有するターニングモータと、前記回転軸の先端部に結合され、その上面には吸着孔が形成され、底面に真空ホースが連結されているターンテーブルとを備えることが好ましい。
【0010】
また、本発明による板ガラスの方向転換装置において、前記ローラー移送機の外周面の隣接部のうち、板ガラスの進入及び排出方向側にエア吐出機の枠から離れている板ガラスの底面をエア支持するための補助エア吐出機を備えることが好ましい。
【0011】
また、本発明による板ガラスの方向転換装置において、前記補助エア吐出機は、上面に複数の補助エア吐出孔を有する補助エア吐出板と、前記補助エア吐出板の底面に設けられる補助エアチャンバと、前記補助エアチャンバとエア吐出機のファンハウジングとの間に配置され、エア吐出ファンから吐出されるエアを上方にガイドする補助エア案内部とを備えることが好ましい。
【0012】
また、本発明による板ガラスの方向転換装置において、前記補助エア吐出機の上面の両端部には、エア吐出機上に進入及び排出される板ガラスが側方へ外れることを防止するため、板ガラスよりも高く突き出された離脱防止部材を備えることが好ましい。
【0013】
また、本発明による板ガラスの方向転換装置において、前記離脱防止部材は、補助エア吐出機上面の両端部から上方へ延長突出される直立軸と、該直立軸の外周面に軸着される回転ローラーとを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
このような本発明による板ガラスの方向転換装置は、板ガラスをエア浮上させて板ガラスの荷重を最小化させた状態で板ガラスの軸回転及び移送を行わせることで、板ガラスとローラー間の接触面積を最小化させて板ガラスの表面損傷発生率を著しく下げられることは勿論、板ガラスの大きさにかかわらず全般的に方向転換装置の構造が簡素化され、回転装備の動力と構造を小型化できるなどの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面に基づいて詳しく説明する。図1ないし図6に示すように、本発明による板ガラスの方向転換装置は、メインフレーム2上に板ガラス8をエア浮上させるためのエア吐出機10と、該エア吐出機10外周面の隣接部に設けられるローラー移送機20と、前記エア吐出機10の中央部に配置されて板ガラス8をその場で回転させるターニング機30とを含む構成になっている。
【0016】
前記メインフレーム2は、その上部にローラー支持台4を支持するためのフレーム型であり、各角部の下端にはメインフレーム2を所定の場所に移送させるためのホイール(図示せず)が設けられ、また、所望の位置に固定させると共に、メインフレーム2の水平度を維持するためのレベラー(図示せず)が設けられている。
【0017】
前記ローラー支持台4は、一対からなり、メインフレーム2上に所定間隔に離隔された状態で平行に配置される形状であり、前記各ローラー支持台4の間にはエア吐出機10が設けられ、該ローラー支持台4の上面には板ガラス8を移送させるローラー移送機20が設けられている。
【0018】
ここで、前記ローラー支持台4は、エア吐出機10の縦方向または横方向だけに対して選択的に配置されることもできるが、本願発明では、2つの対のローラー支持台4がエア吐出機10の枠全体に近接配置する構造になっている。
【0019】
そして、前記ローラー支持台4が縦、横方向の全体に設けられている場合、前記各ローラー支持台4の下部には、このローラー支持台4を上下に昇降させる昇降駆動機6を設置することが好ましい。
【0020】
これは換言すれば、前記縦方向ローラー移送機20が作動する場合には、横方向ローラー移送機20は下降した状態を維持し、逆に横方向ローラー移送機20が作動する場合には、縦方向ローラー移送機20が下降した状態を維持し、各方向に対して板ガラス8移送作業が円滑に行われうるようになっている。
【0021】
説明していない符号6aは、ローラー移送機20が水平の状態で昇降するようにガイドする水平ガイド6aであり、符号6bは、ローラー移送機20の昇降長さを調節する昇降調節ゲージである。
【0022】
一方、前記上昇した各ローラー移送機20のローラー22をエア吐出機10上面の高さよりもさらに高く上昇させ、板ガラス8をエア吐出機10の妨害を受けずに移送させることが好ましい。
【0023】
前記ローラー移送機20は、各ローラー支持台4に直交方向に貫設され、それぞれ所定間隔を置いて離隔されて軸回転する複数の回転軸21と、前記各回転軸21に軸着され板ガラス8を移送させるローラー22とを備えた形状であり、前記縦軸または横軸ローラー移送機20の各回転軸21のうち、ローラー22の他端部には被動磁性ローラー23が結合され、該被動磁性ローラー23の下方には所定間隔にて離隔された状態で回転駆動機24によって軸回転しつつ前記被動磁性ローラー23を回転させる駆動磁性ローラー25が被動磁性ローラー23と対応して回転軸26上に複数個軸着されている。
【0024】
そして、前記回転駆動機24は、駆動磁性ローラー25を正逆回転させるようになっており、該駆動磁性ローラー25の正逆回転によって被動磁性ローラー23が一定の規則で正逆回転できるように設けられている。
【0025】
ここで、前記磁力を用いた回転ローラー駆動装置は、既に多様な装置で使われている公知の技術であり、被動磁性ローラー23と駆動磁性ローラー25との回転軸21、26が相互直角をなす形状に配置されており、一例として、前記駆動磁性ローラー25が時計回り方向に回転すれば被動磁性ローラー23は逆時計回り方向に回転し、逆に、駆動磁性ローラー25が逆時計回り方向に回転すれば被動磁性ローラー23は時計回り方向に回転するようになっている。
【0026】
前記エア吐出機10は、前記ローラー支持台4の間に配置され、ローラー移送機20のローラー22上に載置されている板ガラス8の底面へエアを吐出し、該板ガラス8をエア吐出圧によってエア浮上させるものであり、前記エア吐出機10は、上方には複数のエア吐出孔11aを有するエア吐出板11が備えられ、該エア吐出板11の底面にエアチャンバ12が設けられ、該エアチャンバ12の下方に上方へエアを吐出するエア吐出ファン13が設けられる構造になっている。
【0027】
ここで、前記エア吐出板11及びエアチャンバ12は、その中央部が上下に貫通されてターニング機30のターンテーブル35が昇降可能になっている。
【0028】
そして、前記エア吐出ファン13は、エアが吐出される上部開放部と、エアが流入されるエア吐出ファン13の直下部とを除いた残りの部分が密閉された四角ボックス状のファンハウジング14内に設けられ、該ファンハウジング14の上部開放部にエアフィルタ15が装着され、該エアフィルタ15の上部には、前記エアチャンバ12と連通されてエア吐出ファン13のエアを上方に案内するエア案内部16が設けられている。
【0029】
前記エアフィルタ15は、吐出されるエア圧を緩和させる機能と、エアに含まれている微細塵埃などの不純物をとり除く機能を果たす。
【0030】
前記ターニング機30は、エア吐出板11上に移送されて来た板ガラス8をその場で回転させるためのものであり、支持台31の上面に配置されて昇降ロッド32aを有する昇降シリンダ32と、前記昇降ロッド32aの先端部に一体に連結される昇降板33と、前記昇降板33と一体型で結合されて昇降され、回転軸34aを有するターニングモータ34と、前記回転軸34aの先端部に結合され、その上面には吸着孔35aが形成され、その底面に真空ホース36が連結されているターンテーブル35とを含む構成になっている。
【0031】
ここで、前記ターニング機30は回転軸が昇降可能であり、該回転軸の先端部のターンテーブルが板ガラスを軸回転させられる機能を有したものであれば、様々な構造に変更及び選択実施できる通常的な公知技術に該当すると言えるであろう。
【0032】
そして、前記ローラー移送機20の外周面の隣接部のうち、板ガラス8の進入及び排出方向側には、エア吐出機10の枠から離れている板ガラス8の底面をエア浮上させるための補助エア吐出機40が備えられている。
【0033】
ここで、前記補助エア吐出機40は、上面に複数の補助エア吐出孔41aを有する補助エア吐出板41と、該補助エア吐出板41の底面に設けられる補助エアチャンバ42と、該補助エアチャンバ42とエア吐出機10のファンハウジング14との間に配置され、エア吐出ファン13から吐出されるエアを上方に案内する補助エア案内部43と、を含む構成になっている。
【0034】
そして、前記補助エア吐出機40の上面の両端部には、エア吐出機10上に進入及び排出される板ガラス8が側方に外れることを防止するために、板ガラス8より高く突き出された離脱防止部材44が備えられている。
【0035】
ここで、前記離脱防止部材44は、補助エア吐出機40の上面の両端部で上方に延長突出される直立軸44aと、該直立軸44aの外周面に軸着される回転ローラー44bとでなっている。
【0036】
このような構成による本発明の板ガラスの方向転換装置は、以前段階の工程から板ガラス8が本発明の方向転換装置に移送されて来ると、これと同時に、まず板ガラス8が進行される方向と同じ方向で平行に配置されているローラー移送機20のローラー2が回転駆動する一方、板ガラス8の進行方向と直交する方向のローラー移送機20は昇降駆動機6によって下降し、板ガラス8が円滑にエア吐出機10の上面中央部に進入できる。
【0037】
この際、エア吐出機10のエア吐出板11及び補助エア吐出機40の補助エア吐出板41の上面には、ファンハウジング14のエア吐出ファン13からフィルタ15を経由してそれぞれのエア案内部16及び補助エア案内部43を通って案内されて来たエアが吐出され、板ガラスの底面を支持してエア浮上させる。
【0038】
これにより、前記板ガラス8は荷重が最大限軽減された状態で、ローラー移送機20のローラー22上に軽く接触した状態でローラー移送が行われるようになる。
【0039】
そして、前記のようにローラー22移送によって板ガラス8がエア吐出機10のエア吐出板11中央部に位置するようになれば、ローラーの作動が停止し、続いて、該エア吐出板11の中央に配置されているターニング機30が作動するようになる。
【0040】
ここで、前記ターニング機30の作動過程を説明すれば、まず、板ガラスを吸着させるために昇降シリンダ32の昇降ロッド32aが上昇し、該昇降ロッド32a先端部の昇降板33が上昇するようになり、該昇降板33と一体に結合されているターニングモータ34も一緒に上昇するようになり、最終的に、前記ターニングモータ34先端部のターンテーブル35が上部の板ガラス底面に密着される。この際、真空ホース36によってターンテーブル35の吸着孔35aから空気を吸い込みつつ、ターンテーブル35が板ガラス8を吸着できるようになる。
【0041】
前記のように、前記板ガラス8の吸着過程が完了すると、前記板ガラス8の底面を支持していたローラー移送機20は下方に下降し、結果的に、板ガラス8の中央底面をターニング機30のターンテーブル35が支える形状となり、板ガラス8の中央を除いた残りの部分はエア吐出機10のエア吐出圧によって支持されている状態になる。
【0042】
このような状態で、前記ターニング機30の回転軸34aによって板ガラスを所望の角度(90゜〜180゜)だけ回転させ、板ガラス8の排出方向(左・右側方向または直進方向)が決まると、再び、下降していたローラー移送機20のうち、該当の排出方向に板ガラス8を進行させられるローラー移送機20が昇降駆動機6によって上方に上昇し、これにより、該ローラー移送機20の各ローラー22は板ガラス8の底面に密着されて板ガラス8を支えるようになる。
【0043】
そして、前記板ガラス8の底面中央を支えていたターニング機30のターンテーブル35は、再び下方に下降し、これと同時に、ローラー移送機20が作動して板ガラス8を該当の排出方向に移送させる。
【0044】
一方、前記エア吐出機11及び補助エア吐出機41を通ってエアが吐出され続け、板ガラス8の底面を支持するようになっており、補助エア吐出機41の離脱防止部材44は、板ガラス8がエア吐出機11への以前段階からの進入及び次の段階へ排出される過程でエア吐出機11の側方に離脱することを防止できる。
【0045】
以上のように、上記実施の形態が図示を参照して詳細に説明されたが、本発明は、これに限定されるものでなく、このような本発明の基本的な技術的思想を逸脱しない範囲内で、当業界の通常の知識を有する者にとっては、他の多くの変更が可能であろう。また、本発明は、添付の特許請求の範囲により解釈されるべきであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による板ガラスの方向転換装置を示す斜視図である。
【図2a】本発明による板ガラスの方向転換装置を通って板ガラスが進入してからターンテーブルによって90゜回転した後、一方に排出される状態を示す概略平面図である。
【図2b】本発明による板ガラスの方向転換装置を通って板ガラスが進入してからターンテーブルによって180゜回転した後、進行方向に排出される状態を示す概略平面図である。
【図3】本発明による板ガラスの方向転換装置のうち、板ガラスがターンテーブルに進入する前の状態を示す概略側面図である。
【図4】本発明による板ガラスの方向転換装置のうち、板ガラスがターンテーブルに吸着及び回転する状態を示す概略側面図である。
【図5】本発明による板ガラスの方向転換装置のうち、ローラー移送機が下降した状態を示す概略側面図である。
【図6】本発明による板ガラスの方向転換装置のうち、ローラー移送機が上昇した状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0047】
2 メインフレーム
4 ローラー支持台
6 昇降駆動機
6a 水平ガイド
6b 昇降調節ゲージ
8 板ガラス
10 エア吐出機
11 エア吐出板
11a エア吐出孔
12 エアチャンバ
13 エア吐出ファン
14 ファンハウジング
15 フィルタ
16 エア案内部
20 ローラー移送機
21 回転軸
22 ローラー
23 被動磁性ローラー
24 回転駆動機
25 駆動磁性ローラー
26 回転軸
30 ターニング機
32 昇降シリンダ
32a 昇降ロッド
33 昇降板
34 ターニングモータ
34a 回転軸
35 ターンテーブル
35a 吸着孔
36 真空ホース
40 補助エア吐出機
41 補助エア吐出板
41a 補助エア吐出孔
42 補助エアチャンバ
43 補助エア案内部
44 離脱防止部材
44a 直立軸
44b 回転ローラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板ガラス8をエア浮上させるためにエアを吐出するエア吐出板11を有するエアチャンバ12と、該エアチャンバ12にエアを供給するエア吐出ファン13が設けられているファンハウジング14とを含むエア吐出機10と、
前記エア吐出機10の外周面の隣接部に設けられ、板ガラス8を所定方向に移送させる複数のローラー22を有するローラー移送機20と、
前記エア吐出機10の中央部に配置され、ローラー移送機20上に載置されている板ガラス8をその場で回転させるターニング機30とを備えることを特徴とする板ガラスの方向転換装置。
【請求項2】
前記ターニング機30は、支持台31の上面に配置されて昇降ロッド32aを有する昇降シリンダ32と、
前記昇降ロッド32aの先端部に一体に連結される昇降板33と、
前記昇降板33と一体型で結合されて昇降し、回転軸34aを有するターニングモータ34と、
前記回転軸34aの先端部に結合され、その上面には吸着孔35aが形成され、底面に真空ホース36が連結されているターンテーブル35とを備えることを特徴とする請求項1に記載の板ガラスの方向転換装置。
【請求項3】
前記ローラー移送機20の外周面の隣接部のうち、板ガラス8の進入及び排出方向側にエア吐出機10の枠から離れている板ガラス8の底面をエア支持するための補助エア吐出機40を備えることを特徴とする請求項1に記載の板ガラスの方向転換装置。
【請求項4】
前記補助エア吐出機40は、上面に複数の補助エア吐出孔41aを有する補助エア吐出板41と、
前記補助エア吐出板41の底面に設けられる補助エアチャンバ42と、
前記補助エアチャンバ42とエア吐出機10のファンハウジング14との間に配置され、エア吐出ファン13から吐出されるエアを上方にガイドする補助エア案内部43とを備えることを特徴とする請求項3に記載の板ガラスの方向転換装置。
【請求項5】
前記補助エア吐出機40の上面の両端部には、エア吐出機10上に進入及び排出される板ガラス8が側方へ外れることを防止するため、板ガラス8よりも高く突き出された離脱防止部材44を備えることを特徴とする請求項4に記載の板ガラスの方向転換装置。
【請求項6】
前記離脱防止部材44は、補助エア吐出機40上面の両端部から上方へ延長突出される直立軸44aと、該直立軸44aの外周面に軸着される回転ローラー44bとを備えることを特徴とする請求項5に記載の板ガラスの方向転換装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−15846(P2007−15846A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219538(P2005−219538)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(505272412)株式会社 太星技研 (9)
【Fターム(参考)】