説明

案内システム、電子看板、撮影装置、および制御装置

【課題】電子看板を用いて、ユーザを所望の目的地まで容易に到達させることができる案内システムを提供することである。
【解決手段】カメラ装置は、電子看板に表示された記号を含む画像を撮影する(S21)。そして、撮影した画像から、記号に含まれる図形および文字を認識して(S22,S23)、現在地を認識する。カメラ装置は、現在地と目的地とが、同一の階であるか否かを判断する(S24)。ここでは、同一の階であるため(S24において、NO)、現在地と目的地とを直線で結んだ仮経路を作成し(S28)、仮経路に基づいて、現在地から目的地までの地図情報に沿った実際の経路を導き出す(S29)。そして、導き出した経路をユーザに案内する(S27)。そして、カメラ装置が、「右手に進み、すぐ左側です」と報知することによって、ユーザを道案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、案内システム、電子看板、撮影装置、および制御装置に関するものであって、特に、ユーザを道案内する案内システム、電子看板、撮影装置、および制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、電子看板(デジタルサイネージ)を用いて、商品等の広告を行う技術が普及している。また、このような電子看板に表示される広告を用いた技術は、例えば、特開2009−252087号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1によると、電子看板に表示される広告を撮影カメラにて撮影し、撮影された画像に対して画像認識を行い、特定図形として商品を表すロゴマーク等が含まれるか否かを判断する旨を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−252087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、病院や駅、小売店等の施設においては、上記したような電子看板が今後多く設置されることが予想される。そして、例えば、施設が大型であると、施設内のエレベータやトイレ等、ユーザの行きたい所望の場所がわかりにくい場合がある。特に、ユーザが施設に初めて訪れる場合に、この傾向は顕著となる。そうすると、ユーザにとって所望の場所に到達することが困難になってしまう。
【0005】
この発明の目的は、電子看板を用いて、ユーザを所望の目的地まで容易に到達させることができる案内システム、電子看板、撮影装置、および制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る案内システムは、画像の表示を行う電子看板と、ユーザが携帯可能であって、撮影を行う撮影装置とを備える。電子看板は、案内情報を示す記号を含む画像の表示を行う記号表示手段を備える。撮影装置は、電子看板に表示された画像の撮影を行う撮影手段と、撮影手段により撮影された画像から、案内情報を認識する認識手段と、認識手段により認識した案内情報に基づいて、撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する案内手段とを備える。
【0007】
こうすることにより、案内システムは、電子看板に表示された記号を含む画像を撮影装置が撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0008】
好ましくは、案内情報を示す記号は、電子看板の設置される所定の領域内の現在地を示すものであり、案内手段は、現在地と目的地とを直線で結んだ仮経路を作成し、作成した仮経路に基づいて、実際の経路を導き出すことにより道案内する。
【0009】
さらに好ましくは、撮影装置は、移動体に取り付けられており、案内手段は、認識手段により認識した案内情報に基づいて、移動体の移動を制御する移動制御手段を含む。こうすることにより、認識した案内情報に従って、移動体を移動させるよう制御することができる。したがって、移動体に乗ったユーザは、所望の目的地まで、移動体の移動方向を制御することなく自動的に移動することができ、容易に目的地に到達することができる。
【0010】
さらに好ましくは、案内システムは、電子看板および撮影装置と通信を行う制御装置をさらに備える。撮影装置は、認識手段により認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを制御装置へ向けて送信する目的地送信手段と、制御装置から経路を受信する経路受信手段とを備える。案内手段は、経路受信手段により受信した経路に基づいて、撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する。制御装置は、撮影装置から送信された目的地と案内情報とに基づく経路を導き出す経路導出手段と、経路導出手段により導き出した経路を撮影装置へ向けて送信する経路送信手段とを備える。こうすることにより、案内システムは、制御装置を備える構成としたため、制御装置において経路を導き出して、撮影装置にユーザを案内させることができる。
【0011】
さらに好ましくは、撮影装置は、認識手段により認識した案内情報を制御装置へ向けて送信する案内情報送信手段と、制御装置から電子看板の設置される所定の領域の周辺情報を受信する情報受信手段とを備える。制御装置は、周辺情報を記憶する制御装置側記憶手段と、制御装置側記憶手段により記憶した周辺情報を撮影装置へ向けて送信する情報送信手段とを備える。こうすることにより、撮影装置において周辺情報を記憶していなくとも、制御装置から送信された周辺情報を受信して得ることができる。
【0012】
さらに好ましくは、制御装置は、撮影装置から送信された目的地に関する環境変化の情報を記憶する環境変化記憶手段を備え、経路導出手段は、環境変化記憶手段により記憶された環境変化の情報に基づく経路を導き出す。こうすることにより、制御装置は、目的地に関する環境変化の情報に基づく経路を導き出すことができる。例えば、制御装置において、目的地周辺の道路が緊急工事中や路面凍結等のアクシデント情報を記憶しておくことで、このようなアクシデントの発生している道路を避けた経路を導き出すことができ、ユーザを安全な経路に案内することができる。
【0013】
この発明の他の局面においては、画像の表示を行う電子看板に関する。電子看板は、電子看板を撮影した画像に基づいて、ユーザを目的地まで道案内する撮影装置によって撮影されるものであって、案内情報を示す記号を含む画像の表示を行う記号表示手段を備える。
【0014】
こうすることにより、電子看板が案内情報を示す記号を含む画像を表示し、撮影装置が電子看板に表示されたその画像を撮影することができる。そうすると、撮影装置が、撮影した画像に含まれる記号に基づいて、ユーザを道案内することができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0015】
この発明のさらに他の局面においては、ユーザが携帯可能であり、撮影を行う撮影装置に関する。撮影装置は、電子看板に表示された案内情報を示す記号を含む画像の撮影を行う撮影手段と、撮影手段により撮影された画像から、案内情報を認識する認識手段と、認識手段により認識した案内情報に基づいて、撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する案内手段とを備える。
【0016】
こうすることにより、電子看板に表示された記号を含む画像を撮影装置が撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0017】
好ましくは、撮影装置は、認識手段により認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを、撮影装置と通信可能な制御装置へ向けて送信する目的地送信手段と、制御装置から経路を受信する経路受信手段とを備える。案内手段は、経路受信手段により受信した経路に基づいて、撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する。こうすることにより、制御装置から経路を受信して、受信した経路に基づいてユーザを道案内することができる。
【0018】
この発明のさらに他の局面においては、画像の表示を行う電子看板、およびユーザが携帯可能であって、撮影を行う撮影装置と通信を行う制御装置に関する。電子看板は、案内情報を示す記号を含む画像の表示を行うものであり、撮影装置は、電子看板に表示された案内情報を示す記号を含む画像の撮影を行い、撮影した画像から、案内情報を認識して、認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを制御装置へ向けて送信するものである。制御装置は、撮影装置から送信された目的地と案内情報とに基づく経路を導き出す経路導出手段と、経路導出手段により導き出した経路を撮影装置へ向けて送信する経路送信手段とを備える。
【0019】
こうすることにより、制御装置において経路を導き出し、撮影装置にユーザを案内させることができる。
【発明の効果】
【0020】
この発明に係る案内システムは、電子看板に表示された記号を含む画像を撮影装置が撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0021】
また、この発明に係る電子看板は、案内情報を示す記号を含む画像を表示し、撮影装置が電子看板に表示されたその画像を撮影することができる。そうすると、撮影装置が、撮影した画像に含まれる記号に基づいて、ユーザを道案内することができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0022】
また、この発明に係る撮影装置は、電子看板に表示された記号を含む画像を撮影装置が撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0023】
また、この発明に係る制御装置は、経路を導き出し、撮影装置にユーザを案内させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の第一の実施形態に係る案内システムの一例を示すブロック図である。
【図2】案内システムにおいて、総合病院の地図情報を取り込み、ユーザの所望の目的地を登録する場合について示すフローチャートである。
【図3】案内システムが、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について示すフローチャートである。
【図4】総合病院の1階の見取り図である。
【図5】総合病院の3階の見取り図である。
【図6】記号の一例を示す図である。
【図7】記号の他の例を示す図である。
【図8】この発明の第二の実施形態に係る案内システムの一例を示すブロック図である。
【図9】案内システムが、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について示すフローチャートである。
【図10】案内システムが、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合の他の例について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態に係る案内システムについて説明する。図1は、この発明の第一の実施形態に係る案内システム30の一例を示すブロック図である。図1を参照して、案内システム30は、電子看板(デジタルサイネージ)31と、撮影装置としてのカメラ装置21とを備える。案内システム30は、記号を利用して、ユーザを所望の目的地まで道案内する。
【0026】
電子看板31は、学校や公共施設、病院、駅、小売店等の施設内の各所に複数取り付けられており、図1においては、1つを図示している。電子看板31は、例えば、商品の広告や施設情報、当該施設からのお知らせ等を表示するものである。電子看板31は、画像を表示する表示画面32と、電子看板31全体を制御する制御部33と、表示画面32に表示する画像のデータ等を記憶する記憶部34と、カメラ装置21から発信される電波等を受信したり、例えばネットワークを介してサーバ等の外部と通信するためのインターフェースとなる通信I/F(インターフェース)部35とを備える。
【0027】
カメラ装置21は、景色や人物等を撮影するものである。カメラ装置21は、カメラ装置21全体を制御する制御部22と、景色や人物等を撮影する撮影部23と、撮影部23により撮影した画像のデータ等を記憶する記憶部24と、電子看板31へ電波等を発信したり、例えばネットワークを介してサーバ等の外部と通信するためのインターフェースとなる通信I/F部25と、タッチパネル式の画面を含み、ユーザからのカメラ装置21に対する操作を受け付ける操作部26とを備える。そして、この実施形態においては、カメラ装置21は、移動体(図1においては、図示せず)に取り付けられている。移動体は、例えば、電動車椅子である。
【0028】
ここで、案内システム30を用いて、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について説明する。具体的には、案内システム30の電子看板を所定の領域として所定の施設である総合病院に設置し、カメラ装置の取り付けられた電動車椅子に乗ったユーザが、総合病院を訪れた際に、案内システム30がユーザを道案内する場合について説明する。図2は、案内システム30において、総合病院の地図情報を取り込み、ユーザの所望の目的地を登録する場合について示すフローチャートである。図3は、案内システム30が、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について示すフローチャートである。図4は、総合病院の1階の見取り図である。図5は、総合病院の3階の見取り図である。図1〜図5を参照して説明する。
【0029】
まず、図2、図4および図5を参照して、電動車椅子40に乗ったユーザは、1階の受付41に到着する。受付41には、電子看板31aが設置されており、電動車椅子40に取り付けられたカメラ装置21aが、電子看板31aを検出する(図2において、ステップS11、以下ステップを省略する)。検出においては、例えば、通信I/F部35が所定の範囲へ電波を発信するIDタグを有し、通信I/F部25がIDタグから発信される電波を受信するリーダを有する構成とし、電子看板31aから電波を所定の範囲内に発信し、カメラ装置21aがその電波を受信することによって行う。
【0030】
そして、カメラ装置21aは、総合病院の地図情報を記憶部24に記憶しているか否かを判断する。ここでは、未だ記憶しておらず(S12において、YES)、カメラ装置21aは、電子看板31aの表示画面32に表示された画像を撮影する。
【0031】
ここで、電子看板31aは、記号を含む画像を表示している。記号は、案内情報を示すものであって、ここでは、2次元コード(QRコード:登録商標)を含むものである。2次元コードを含む記号は、例えば、表示画面32の左下隅部に表示される。カメラ装置21aは、表示された記号を含む画像を撮影する(S13)。
【0032】
図6は、記号10aの一例を示す図である。図6を参照して、記号10aは、例えば、丸、四角、三角を含む多角形等の図形11と、2次元コード12とを含むものである。なお、図においては、2次元コード12をハッチングで示している。図形11は、形状毎に属性を有しており、例えば、四角の場合は、1階に配置される電子看板31aを示し、丸の場合は、3階に配置される電子看板31cを示している。2次元コード12は、図形11の内側に配置される。
【0033】
カメラ装置21aは、撮影した画像から、案内情報を認識する。具体的には、記号10aのうち、まず、図形11を認識する(S14)。図形11の認識においては、例えば、輝度レベルに応じて画像の画素をブロック化し、そのブロック化した形状を切り出すことにより、図形11を四角形と認識する。そして、図形11を認識後、図形11の内側に位置する2次元コード12を認識する(S15)。
【0034】
そうすると、カメラ装置21aは、認識した2次元コード12に基づいて、通信I/F部25を介してネットワークに接続し、総合病院の地図情報を取り込む(S16)。地図情報とは、例えば、図4や図5に示すような見取り図であって、総合病院の階の構成や、総合病院内にどのような施設があり、当該施設がどのように配置されているのかを示す情報であり、すなわち、所定の領域の地図情報である。ここで、記憶部24は、撮影装置側記憶手段として作動する。
【0035】
カメラ装置21aは、記憶部24に取り込んだ地図情報に基づき、総合病院内の施設の一覧を操作部26に表示する(S17)。そうすると、カメラ装置21aは、表示された総合病院の施設の一覧において、ユーザによりタッチパネルをタッチされて目的地となる所望の施設を選択される。これにより、カメラ装置21aは、ユーザの所望の目的地を登録する(S18)。ここでは、目的地を3階の第一治療室42と登録する。
【0036】
なお、S12において、地図情報が既に記憶されている場合には(S12において、NO)、取り込みの処理を行うことなく、既に記憶済みの地図情報に基づいて、総合病院内の施設の一覧の表示まで、処理を進める(S17)。
【0037】
なお、図1において、点線の矢印で電子看板31がカメラ装置21に対して記号を表示する状態を示している。
【0038】
次に、図3、図4および図5を参照して、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について説明する。
【0039】
S11において検出された電子看板31aは、記号を含む画像として、2次元コード12を含む記号とは異なる他の記号を含む画像を表示している。ここでは、記号は、文字を含むものである。文字を含む記号は、例えば、表示画面32の右上隅部に表示される。ここで、表示画面32は、記号表示手段として作動する。カメラ装置21aは、表示された記号を含む画像を撮影する(図3において、S21)。ここで、撮影部23は、撮影手段として作動する。
【0040】
図7は、記号10bの他の例を示す図である。図7を参照して、記号10bは、四角形の図形13と、数字等の文字14とを含むものである。図形13は、上記したように、形状毎に属性を有している。文字14は、図形13の内側に配置される。文字14は、電子看板31aの詳細な位置情報、すなわち、電子看板31aの設置地点である現在地を示している。具体的には、文字14とその文字14の示す地点とが予め関連付いており、カメラ装置21aは、記憶部24において、その関連付けを予め記憶している。例えば、図7に示す文字14「123」は、受付41を示している。
【0041】
カメラ装置21aは、撮影した画像から、案内情報を認識する。具体的には、記号10bのうち、まず、図形13を認識する(S22)。図形13の認識においては、上記したように、輝度レベルに応じて画像の画素をブロック化し、そのブロック化した形状を切り出すことにより、図形13を四角形と認識する。そして、図形13を認識後、図形13の内側に位置する文字14を「123」と認識する(S23)。
【0042】
そして、カメラ装置21aは、図形13の四角形の属性が1階であり、文字14の「123」が受付41を示すことから、現在地が1階の受付41であると認識する。すなわち、記号10bの示す現在地が1階の受付41であると認識する。このようにして、案内情報を認識する。ここで、制御部22は、認識手段として作動する。そうすると、カメラ装置21aは、現在地と、S18において登録された目的地と、S16において取り込んだ地図情報とに基づいて、現在地から目的地までの経路を検索する。
【0043】
経路の検索は、まず、現在地と目的地とが、同一の階であるか否かを判断する(S24)。すなわち、認識した案内情報がユーザの所望の目的地に該当するか否かを判断する。ここでは、現在地が1階で目的地が3階であるため、同一の階ではないと判断する。したがって、同一の階でない場合には(S24において、YES)、階を移動するための施設であるエレベータ43を仮の目的地として、現在地と仮の目的地とを直線で結んだ仮経路を作成する(S25)。そして、仮経路に基づき、現在地からエレベータ43まで地図情報に沿った実際の経路を導き出す(S26)。このとき、実際の通路は、最短距離になるようにする。
【0044】
そして、導き出した経路をユーザに案内する(S27)。なお、導き出した経路を図4中の点線の矢印で示している。そして、カメラ装置21aが、例えば音声出力機能を有する場合には、「右手にあるエレベータで3階まで進んでください」と報知することによって、ユーザを道案内する。ここで、制御部22は、案内手段として作動する。
【0045】
そして、ユーザは、案内に従い、エレベータ43で3階まで移動する。そうすると、エレベータ43を出た地点には、電子看板31aとは異なる電子看板31cが設置されている。カメラ装置21aは、電子看板31cを検出する。
【0046】
そうすると、カメラ装置21aは、電子看板31cに表示された記号を撮影する(S21)。そして、上記したS22〜S23に示すように、撮影した画像から、図形および文字を認識して、現在地が3階のエレベータ43前であると認識する。
【0047】
そして、カメラ装置21aは、現在地と目的地とが、同一の階であるか否かを判断する(S24)。ここでは、同一の階であるため(S24において、NO)、現在地と目的地である第一治療室42とを直線で結んだ仮経路を作成し(S28)、仮経路に基づいて、現在地から目的地までの地図情報に沿った実際の経路を導き出す(S29)。
【0048】
そして、導き出した経路をユーザに案内する(S27)。なお、導き出した経路を図5中の点線の矢印で示している。そして、カメラ装置21aが、「右手に進み、すぐ左側です」と報知することによって、ユーザを道案内する。
【0049】
このように、案内システム30は、電子看板31a,31cに表示された記号を含む画像を撮影装置が撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0050】
また、記号を含む画像の表示は、電子看板31a,31cを用いるため、例えば、広告等の表示のために用いられている既設の電子看板を用いることにより、案内のために新たな電子看板を設ける必要がない。
【0051】
また、このような電子看板31a,31cは、案内情報を示す記号を含む画像を表示し、撮影装置が電子看板31a,31cに表示されたその画像を撮影することができる。そうすると、撮影装置が、撮影した画像に含まれる記号に基づいて、ユーザを道案内することができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0052】
また、このような撮影装置は、電子看板31a,31cに表示された記号を含む画像を撮影して、案内情報を認識し、認識した案内情報に基づいて、ユーザを道案内することができる。すなわち、記号に基づいて、所望の目的地までの経路等をユーザに知らせることができる。その結果、ユーザは、所望の目的地まで容易に到達することができる。
【0053】
なお、上記の実施の形態においては、カメラ装置21aは、移動体に取り付けられる例について説明したが、これに限ることなく、例えば、ユーザが携帯可能なカメラであってもよいし、携帯端末に付属のカメラであってもよい。この場合、S11におけるカメラ装置21aによって電子看板31a,31bの検出を行うことなく、ユーザが電子看板を自身で見つけることにより、その電子看板に表示された画像を撮影してもよい。
【0054】
また、上記の実施の形態においては、カメラ装置21aが音声出力機能を有する構成とし、音声でユーザを道案内する例について説明したが、これに限ることなく、ユーザの乗った移動体を道順に従って自動的に移動させるよう制御してもよい。ここで、制御部22は、移動制御手段として作動する。
【0055】
また、上記の実施の形態においては、音声出力機能により、音声でユーザを案内する例について説明したが、カメラ装置21aのタッチパネル式の画面に案内内容を表示して、ユーザを案内してもよい。
【0056】
また、上記の実施の形態においては、移動体として、電動車椅子40を採用する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、電動カート等の他の乗り物に採用してもよい。
【0057】
また、上記の実施の形態においては、撮影装置として、カメラ装置21aを採用する例について説明したが、これに限ることなく、ビデオカメラ装置であってもよいし、撮影可能な装置であればよい。
【0058】
また、上記の実施の形態においては、図形11,13は、形状毎に属性を有しており、四角の場合は1階に配置される電子看板31aを示し、丸の場合は3階に配置される電子看板31cを示すことにより、その属性として、配置される階を示す例について説明したが、これに限ることなく、例えば、丸の場合は階段やエレベータ等の移動施設を示すこととして、属性として施設を示してもよいし、あらゆる属性を有することができる。
【0059】
また、文字14は、電子看板31aの設置地点を示す例について説明したが、これに限ることなく、文字14においても属性を有することとして、例えば、数字であれば階を移動するための移動施設を示し、英字であれば治療室等の治療施設を示してもよい。
【0060】
また、上記の実施の形態においては、文字14は、電子看板31aの詳細な位置情報として、電子看板31aの設置地点である現在地を示す例について説明したが、これに限ることなく、例えば、電子看板の設置地点以外の他の施設の地点であってもよく、現在地以外の位置情報を示すものであってもよい。また、文字14に限らず、記号そのものが位置情報を示すものであってもよい。
【0061】
なお、記号の表示は、カメラ装置21aを介した場合にのみ識別可能なように表示してもよい。すなわち、カメラ装置21aを介すことなく、電子看板31aに表示される画像をユーザが直接見た場合には、記号を識別できないように表示してもよい。すなわち、記号を含む画像とは、例えば、画像に特殊なフィルタがかけられており、カメラ装置21aを介した場合にのみ、そのフィルタが解除されるような画像である。こうすることにより、カメラ装置21aを介した場合にのみ、記号が識別可能であり、カメラ装置21aを介さない場合、すなわち、電子看板31aに表示された画像をユーザが直接見た場合には、記号を意識することがない。したがって、電子看板31aに表示された画像が見難くなる虞を低減することができる。
【0062】
また、上記の実施の形態においては、記号を含む画像の撮影の際に、2次元コード12を含む記号10aの撮影と、文字14を含む記号10bの撮影とを分けて2回撮影する例について説明したが、これに限ることなく、2次元コード12を含む記号10aと文字14を含む記号10bとをまとめて1回で撮影する構成としてもよい。このとき、2次元コード12を含む記号10aと文字14を含む記号10bとは、1画面で表示されてよい。また、2次元コード12を含む記号10aの撮影と、文字14を含む記号10bの撮影とを分けて2回撮影する場合にも、1画面で表示されてもよいし、2画面に分けて表示されてもよい。
【0063】
また、上記の実施の形態においては、S12において、地図情報を記憶しているか否かを判断することにより、記憶していない場合にのみ地図情報を取り込む例について説明したが、これに限ることなく、例えば、ユーザから指示により、地図情報の取り込みを行うことにより、判断しなくてもよい。
【0064】
また、上記の実施の形態においては、文字14とその文字14が示す地点とが予め関連付いている例について説明したが、これに限ることなく、例えば、文字14が「受付」のように地点そのものを示してもよい。この場合、関連付けを予め記憶しておく必要はない。
【0065】
また、上記の実施の形態においては、S18の目的地の登録の際に、ユーザによりタッチパネルをタッチされて目的地となる所望の施設を選択される例について説明したが、これに限ることなく、カメラ装置21aが音声認識機能を備える構成として、音声で登録してもよい。
【0066】
また、上記の実施の形態においては、記号は、図形と、文字または2次元コードとを含む例について説明したが、これに限ることなく、例えば、「受付」等の現在地を示す文字のみであってもよいし、案内情報を示すあらゆる形態を含むことができる。すなわち、案内情報であるユーザを目的地まで案内するための情報を含むものであればよい。
【0067】
また、上記の実施の形態において、電子看板が、通信I/F部35において、無線通信機能を備える構成とし、カメラ装置が、通信I/F部25において、無線通信機能を備える構成とし、相互に無線通信可能であってもよい。
【0068】
次に、この発明の第二の実施形態について説明する。図8は、この発明の第二の実施形態に係る案内システム63の一例を示すブロック図である。図8を参照して、案内システム63は、複数の電子看板(図8では、電子看板45a,45b)と、撮影装置としてカメラ装置46と、制御装置としてサーバ47とを備える。
【0069】
サーバ47は、電子看板45a,45bおよびカメラ装置46と無線通信可能であって、サーバ47全体を制御する制御部60と、データ等を記憶する記憶部61と、電子看板45a,45bおよびカメラ装置46と無線通信するためのインターフェースとなる通信I/F部62とを備える。
【0070】
記憶部61は、様々な情報を予め記憶しており、この様々な情報には、ユーザの所望の目的地に関する環境変化の情報を含む。ここで、環境変化の情報とは、例えば、目的地周辺の道路が緊急工事中や路面凍結等であるという通常時には発生しないアクシデント情報である。ここで、記憶部61は、環境変化記憶手段として作動する。また、様々な情報には、周辺情報を含む。ここで、記憶部61は、制御装置側記憶手段として作動する。周辺情報とは、例えば、電子看板の設置される所定の領域に存在する施設の情報であってもよいし、電子看板の設置地点を中心とした所定の半径における円の範囲内に存在する詳細な施設の情報であってもよいし、電子看板の設置地点周辺の地図情報であってもよい。また、様々な情報には、ユーザの所望の第一の目的地の情報を含む。第一の目的地とは、例えば「食事のための施設」等の一施設に限定しない大まかな店種別の目的地であり、第一の目的地の情報とは、例えば「レストラン」や「喫茶店」等の大まかな店種別に該当する詳細な施設の場所等の情報である。また、例えば、第一の目的地とは、個人商店等の一施設の目的地であり、第一の目的地の情報とは、当該個人商店の場所等の情報であってもよい。
【0071】
電子看板45a,45bおよびカメラ装置46は、通信I/F部57a,57b,51を介してサーバ47と無線通信可能である。カメラ装置46は、記憶部50を含み、記憶部50において、サーバ47と通信するためのサーバ接続用通信プログラムを記憶する。なお、電子看板45a,45bおよびカメラ装置46の他の構成については、上記の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0072】
なお、図8においては、実線の矢印で通信可能な状態を示し、点線の矢印で電子看板45a,45bがカメラ装置46に対して記号を表示する状態を示している。
【0073】
ここで、案内システム63を用いて、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について説明する。具体的には、地下街や街中に設置されている電子看板45a,45bを用いて、カメラ装置46を所持したユーザを所望の施設まで道案内する場合について説明する。図9は、案内システム63が、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合について示すフローチャートである。図8および図9を参照して説明する。
【0074】
まず、ユーザが街中を歩いており、ユーザの所持するカメラ装置46が、電子看板45aを検出する(図9において、S31)。カメラ装置46は、例えばユーザからの指示により、電子看板45aの設置される所定の領域の周辺情報を記憶部50に記憶しているか否かを判断する。ここで、記憶していないと判断すると(S32において、NO)、検出した電子看板45aの表示画面54aに表示された記号を含む画像を撮影する(S33)。そして、カメラ装置46は、撮影した画像から、電子看板45aの位置情報を認識する(S34)。ここでは、上記したS21〜S23のように、現在地を認識する。
【0075】
ここで、カメラ装置46は、制御部48により、サーバ接続用通信プログラムを起動させる(S35)。そうすると、カメラ装置46は、通信I/F部51を介して、サーバ47と通信を開始し、認識した現在地をサーバ47に送信することにより、現在地に基づく周辺情報を要求する(S36)。ここで、制御部48および通信I/F部51は、案内情報送信手段として作動する。
【0076】
そして、サーバ47は、カメラ装置46から現在地を受信すると、現在地に基づいて、記憶部61に記憶している周辺情報をカメラ装置46に向けて送信する(S51)。ここで、サーバ47の制御部60および通信I/F部62は、情報送信手段として作動する。
【0077】
カメラ装置46は、サーバ47から周辺情報を受信する。ここで、制御部48および通信I/F部51は、情報受信手段として作動する。そうすると、カメラ装置46は、操作部52に周辺情報を表示する。ここで、周辺情報は、現在地周辺の詳細な施設の一覧であり、この一覧を表示する(S37)。カメラ装置46は、表示された一覧において、ユーザによりタッチパネルをタッチされて目的地となる所望の施設を選択される。これにより、カメラ装置46は、ユーザの所望の目的地を登録される(S38)。そして、カメラ装置46は、登録された目的地と現在地とをサーバ47に送信することにより、現在地から目的地までの経路を要求する(S39)。ここで、制御部48および通信I/F部51は、目的地送信手段として作動する。
【0078】
そうすると、サーバ47は、カメラ装置46から目的地と現在地とを受信し、目的地と現在地とに基づいて、経路を導き出す。ここで、サーバ47の制御部60は、経路導出手段として作動する。このとき、サーバ47は、記憶部61に記憶している目的地に関する環境変化の情報に基づいて、経路を導き出す。そして、導き出した経路をカメラ装置46に向けて送信する(S52)。ここで、サーバ47の制御部60および通信I/F部62は、経路送信手段として作動する。
【0079】
そして、カメラ装置46は、サーバ47から経路を受信すると、受信した経路をユーザに案内する(S40)。例えば、カメラ装置46の操作部52に経路を表示して、ユーザに案内する。ここで、制御部48および通信I/F部51は、経路受信手段として作動する。
【0080】
このように、第二の実施形態においては、案内システム63が、制御装置であるサーバ47を備える構成としたため、サーバ47において経路を導き出して、カメラ装置46にユーザを案内させることができる。そして、サーバ47は、目的地に関する環境変化の情報を記憶しておくことで、アクシデントの発生している道路を避けた経路を導き出すことができ、ユーザを安全な経路に案内することができる。
【0081】
なお、S32において、周辺情報を記憶部50に記憶していると判断した場合には(S32において、YES)、既に記憶済みの周辺情報に基づいて、操作部52による周辺情報の表示まで、処理を進める(S37)。
【0082】
次に、第二の実施形態の他の例について説明する。図10は、案内システム63が、ユーザを所望の目的地まで道案内する場合の他の例について示すフローチャートである。図8および図10を参照して説明する。
【0083】
まず、ユーザの所持するカメラ装置46が、電子看板45bを検出する(図10において、S61)。また、カメラ装置46は、操作部52からユーザの所望の第一の目的地を入力される(S62)。ここで、第一の目的地とは、上記したように、小売店と言った大まかな店種別の目的地であって、一施設を指さないものであってよいし、個人商店等の一施設の目的地であってもよい。そして、カメラ装置46は、第一の目的地の情報を記憶部50に記憶しているか否かを判断する。ここで、記憶していないと判断すると(S63において、NO)、検出した電子看板45bの表示画面54bに表示された記号を含む画像を撮影し(S64)、撮影した画像から、電子看板45bの位置情報、ここでは現在地を認識する(S65)。
【0084】
そして、カメラ装置46は、制御部48により、サーバ接続用通信プログラムを起動させる(S66)。そうすると、カメラ装置46は、通信I/F部51を介して、サーバ47と通信を開始し、認識した現在地と入力された第一の目的地とをサーバ47に送信することにより、現在地に基づく第一の目的地の情報を要求する(S67)。
【0085】
そして、サーバ47は、カメラ装置46から現在地と第一の目的地とを受信すると、現在地と第一の目的地とに基づいて、記憶部61に記憶している第一の目的地の情報をカメラ装置46に向けて送信する(S81)。
【0086】
カメラ装置46は、サーバ47から第一の目的地の情報を受信すると、操作部52に第一の目的地の情報の一覧を表示する(S68)。カメラ装置46は、表示された一覧において、ユーザによりタッチパネルをタッチされて第二の目的地となるユーザの所望の施設を選択される。ここで、第二の目的地とは、大まかな店種別に該当する一施設を指すものであってよいし、S62にて入力された個人商店であってもよい。これにより、カメラ装置46は、ユーザの所望の第二の目的地を登録される(S69)。そして、カメラ装置46は、登録された第二の目的地と現在地とをサーバ47に送信することにより、現在地から第二の目的地までの経路を要求する(S70)。
【0087】
そうすると、サーバ47は、カメラ装置46から第二の目的地と現在地とを受信し、第二の目的地と現在地とに基づいて、経路を導き出し、導き出した経路をカメラ装置46に向けて送信する(S82)。
【0088】
そして、カメラ装置46は、サーバ47から経路を受信すると、受信した経路をユーザに案内する(S71)。例えば、カメラ装置46の操作部52に経路を表示して、ユーザに案内する。
【0089】
このように、第二の実施形態の他の例では、サーバ47が、大まかな店種別に該当する施設の情報や、個人商店のような著名でない施設の情報(第一の目的地の情報)を記憶しておくことで、ユーザは、サーバ47から取得した情報を参照して、所望の目的地を選択することができる。
【0090】
なお、S63において、第一の目的地の情報を記憶部50に記憶していると判断した場合には(S63において、YES)、既に記憶済みの第一の目的地の情報に基づいて、操作部52による第一の目的地の情報の表示まで、処理を進める(S68)。
【0091】
また、上記した第二の実施形態では、サーバ47は、電子看板45a,45bおよびカメラ装置46と無線通信可能である例について説明したが、無線に限ることなく有線を含めてもよい。
【0092】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0093】
この発明は、目的地までの案内が必要となる場合に、有効に利用される。
【符号の説明】
【0094】
10a,10b 記号、11,13 図形、12 2次元コード、14 文字、21,21a,46 カメラ装置、22,33,48,55a,55b,60 制御部、23,49 撮影部、24,34,50,56a,56b,61 記憶部、25,35,51,57a,57b,62 通信I/F部、26,52 操作部、30,63 案内システム、31,31a,31c,45a,45b 電子看板、32,54a,54b 表示画面、40 電動車椅子、41 受付、42 第一治療室、43 エレベータ、47 サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の表示を行う電子看板と、ユーザが携帯可能であって、撮影を行う撮影装置とを備える案内システムであって、
前記電子看板は、
案内情報を示す記号を含む画像の表示を行う記号表示手段を備え、
前記撮影装置は、
前記電子看板に表示された画像の撮影を行う撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された画像から、案内情報を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識した案内情報に基づいて、前記撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する案内手段とを備える、案内システム。
【請求項2】
前記案内情報を示す記号は、前記電子看板の設置される所定の領域内の現在地を示すものであり、
前記案内手段は、前記現在地と前記目的地とを直線で結んだ仮経路を作成し、作成した仮経路に基づいて、実際の経路を導き出すことにより道案内する、請求項1に記載の案内システム。
【請求項3】
前記撮影装置は、移動体に取り付けられており、
前記案内手段は、前記認識手段により認識した案内情報に基づいて、前記移動体の移動を制御する移動制御手段を含む、請求項1または2に記載の案内システム。
【請求項4】
前記案内システムは、前記電子看板および前記撮影装置と通信を行う制御装置をさらに備え、
前記撮影装置は、
前記認識手段により認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを前記制御装置へ向けて送信する目的地送信手段と、
前記制御装置から経路を受信する経路受信手段とを備え、
前記案内手段は、前記経路受信手段により受信した経路に基づいて、前記撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内し、
前記制御装置は、
前記撮影装置から送信された前記目的地と前記案内情報とに基づく経路を導き出す経路導出手段と、
前記経路導出手段により導き出した経路を前記撮影装置へ向けて送信する経路送信手段とを備える、請求項1〜3のいずれかに記載の案内システム。
【請求項5】
前記撮影装置は、
前記認識手段により認識した前記案内情報を前記制御装置へ向けて送信する案内情報送信手段と、
前記制御装置から前記電子看板の設置される所定の領域の周辺情報を受信する情報受信手段とを備え、
前記制御装置は、
前記周辺情報を記憶する制御装置側記憶手段と、
前記制御装置側記憶手段により記憶した前記周辺情報を前記撮影装置へ向けて送信する情報送信手段とを備える、請求項4に記載の案内システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記撮影装置から送信された前記目的地に関する環境変化の情報を記憶する環境変化記憶手段を備え、
前記経路導出手段は、前記環境変化記憶手段により記憶された前記環境変化の情報に基づく経路を導き出す、請求項4または5に記載の案内システム。
【請求項7】
画像の表示を行う電子看板であって、
前記電子看板を撮影した画像に基づいて、ユーザを目的地まで道案内する撮影装置によって撮影されるものであって、
案内情報を示す記号を含む画像の表示を行う記号表示手段を備える、電子看板。
【請求項8】
ユーザが携帯可能であり、撮影を行う撮影装置であって、
電子看板に表示された案内情報を示す記号を含む画像の撮影を行う撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された画像から、案内情報を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識した案内情報に基づいて、前記撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する案内手段とを備える、撮影装置。
【請求項9】
前記認識手段により認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを、前記撮影装置と通信可能な制御装置へ向けて送信する目的地送信手段と、
前記制御装置から経路を受信する経路受信手段とを備え、
前記案内手段は、前記経路受信手段により受信した経路に基づいて、前記撮影装置を保持するユーザを目的地まで道案内する、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
画像の表示を行う電子看板、およびユーザが携帯可能であって、撮影を行う撮影装置と通信を行う制御装置であって、
前記電子看板は、案内情報を示す記号を含む画像の表示を行うものであり、
前記撮影装置は、前記電子看板に表示された案内情報を示す記号を含む画像の撮影を行い、撮影した画像から、案内情報を認識して、認識した案内情報とユーザの所望の目的地とを前記制御装置へ向けて送信するものであり、
前記制御装置は、
前記撮影装置から送信された前記目的地と前記案内情報とに基づく経路を導き出す経路導出手段と、
前記経路導出手段により導き出した経路を前記撮影装置へ向けて送信する経路送信手段とを備える、制御装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−19967(P2013−19967A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151157(P2011−151157)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(501321394)株式会社レイトロン (14)
【Fターム(参考)】