機械式しぼり及びシャッターを備える超小型カメラモジュール
【課題】機械式しぼり及びシャッターを備える超小型カメラモジュールにおいて、機械式シャッター及びしぼりを装着させることによって、改善された画質を提供し、シャッター及びしぼりと光学モジュールの配置方法とによって多様な構造の製作が可能のカメラモジュールを提供する。本発明の別の目的はカメラの軽量化及び小型化にある。
【解決手段】本発明は、対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含する超小型カメラモジュールを提供する。
【解決手段】本発明は、対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含する超小型カメラモジュールを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超小型カメラモジュールに関し、より詳細には、機械式しぼり及びシャッターを備え、既存の電磁式シャッターとは異なりイメージセンサーに入射する光の量を機械的しぼりとシャッターとにより調節することによって、画質を改善するとともに電磁力を利用することによって、全体システムの嵩を大幅に削減し、携帯用端末機などを初め超小型カメラモジュールを必要とする多様な分野への応用に好適な超小型カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の通信技術及びデジタル情報処理技術の発展とともに、情報処理及び演算、通信、画像情報の入出力など多様な機能が集積された携帯用端末機に関連する技術が新しく脚光を浴びている。
【0003】
デジタルカメラと通信機能が装着されたPDA、デジタルカメラとPDA機能が装着された携帯フォンなどを例に挙げることができるが、デジタルカメラ技術とデーター貯蔵キャパシティーの発展によって高レベル仕様のデジタルカメラモジュールの装着が漸次一般化している趨勢である。これを後ろ盾する関連技術の発達に従って、携帯用端末機などに装着されるデジタルカメラモジュールにメガピクセル級イメージセンサーが使用されながら、光学ズーム(optical zoom)、自動焦点調節機能とともに機械式シャッター(mechanical shutter)と機械式しぼり(mechanical iris)機能の重要性はさらに注目されている。
【0004】
CCD(ChargeCoupled Device)の動作方式は、飛越し走査(interlaced scanning)と順次走査(progressive scanning)の二つのスキャニング方式が使用される。
【0005】
前記飛越し走査方式は、従来のビデオ用CCDにて使用されている方式で、これは、画像を2回に分けて走査するが、2回に分けて走査されると、1回目の走査がなされた後、2回目の走査のときまで、光が続いて入射してしまうので映像の画質が低下する問題がある。
【0006】
従って、高画質の映像を得るためには、機械式シャッターを利用して2回の走査段階において光が完全に遮断される過程が必須的に考量されなければならない。
【0007】
これとは異なり、35万画素級デジタルカメラが主流を成した時期には、すべての画素が一度に走査される順次走査方式が使用されていた。この方式は、時間間隔に起因するずれが無いメリットがあり、従って、機械シャッターが無く電磁シャッターだけで制御が可能であった。
【0008】
しかし、最近の3百万ピクセル以上のデジタルカメラにおいては、同じCCDのサイズでより多い光を得ることができるので、より良い画質を期待することのできる飛越し走査方式が再び採用されている。
【0009】
この場合、前述のように、電磁式シャッターだけでは期待する画質を得ることができないため、機械式シャッターを採用するべくそれに関連する技術の開発が活発化されている。
【0010】
周知の通り、機械式シャッターは、人が目を瞬くように写真が撮れる瞬間、遮断膜が実際に瞬いて不要の光を遮断して画質を一段とグレードアップする機能である。これにより、電灯や太陽など強い反射光を撮影するときに、画面に垂直の一条線が表れるスミア(smear)現象をソフトウエアでなくハードウエア的に遮断することによって、より鮮明な画質の写真を得ることができるようになる。
【0011】
前記のように、機械式しぼりを採用すれば、入射する光の量を調節して機械式シャッターとともに、適切な露光値を利用して鮮明な画質の写真を撮ることに有用に使用することができ、また、被写界の深度を調節することができるため、一般のカメラと同様に写真師の主観を反映する多様な雰囲気の写真を超小型カメラモジュールによっても得ることができるようになる。
【0012】
また、機械式しぼり構造が採択されたカメラにおいては、レンズの中心部を通過して入射する光と周辺部を通じて入射する光の差によって発生する収差を少なくする機能を有しているので、しぼりを絞ることによって、レンズの周辺部から入り込む光を防ぎ、レンズの中心部の光を映像に集中活用して収差の少ない鮮明な画質の写真を得ることになる。従って、機械式しぼりの採用は高画質を志向するメガピクセルカメラにおいては必須の部品として研究を進めている。
【0013】
しかしながら、超小型デジタルカメラモジュールに機械式シャッターやしぼり機能を適用するためには、相対的に小容積を占めながら早い起動速度、低電力、大変位などの性能を果たすことの出来る駆動機が必要となる。特に、イメージのサイズが大きくなるに従い、必要変位の増加に対応することの出来る駆動機が要求されるが、従来の一般的電磁力駆動機(magnetic actuator)の場合、多数の部品を使用することによって製造コストとサイズに制限が掛かり、また、変位を増加させるにも限界がある。さらに、オン/オフ駆動のみを利用するため、従来の機械式しぼりと同様の機能を具現するまでには至っていない。
【0014】
また、ステップモータ(stepping motor)など回動する駆動機によって可動部を動かすとき、動力の伝達過程にギアなどを使用するため部品数の増加が避けられないのでその構造が複雑になる。
【0015】
さらに、応答速度が遅く、ギア部の摩擦及び騒音などの問題もある。
【0016】
また、前述の方式を採用した機械式シャッター及びしぼり駆動機の場合、複雑な構造によって低いコストの駆動機を作製するに難関があり、かつ、小型化においても制限が避けられない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
機械式しぼり及びシャッターを備える超小型カメラモジュールにおいて、前記のように残有する制限や問題を解決するべく発明された本発明の目的は、微細精密加工技術、または、マイクロマシニング工程で製作されるVCM(Voice Coil Motor)方式の線形駆動機を使用した機械式シャッター及びしぼりを装着させることによって、改善された画質を提供し、シャッター及びしぼりと光学モジュールの配置方法によって多様な構造の製作が可能のカメラモジュールを提供する。
【0018】
本発明のまたの目的は、前記超小型機械式シャッター及びしぼりを集積させカメラの軽量化及び小型化を期する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含することを特徴とする超小型カメラモジュールである。
【0020】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に形成される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする。
【0021】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする。
【0022】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする。
【0023】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする。
【0024】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする。
【0025】
前記貫通孔は、前記駆動コイルに供給される電流の量及び供給時間を制御することによって、その開閉程度及び開閉時間が調節されることを特徴とする。
【0026】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状に形成されることを特徴とする。
【0027】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように湾曲状に形成されることを特徴とする。
【0028】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状と湾曲状の組み合わせによって形成されることを特徴とする。
【0029】
前記シャッター駆動部と前記しぼり部には、前記締結手段によってその作動が妨害されないようにゆとり溝が形成されることを特徴とする。
【0030】
また、磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする。
【0031】
また、前記磁性体は板状であり、前記駆動磁石の変位方向の長さより長く形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明による超小型カメラモジュールは、従来の電磁式シャッターとは異なりイメージセンサーに入射する光の量を機械式しぼりとシャッターとにより調節することによって、画質を改善するとともに、電磁力を利用することによって、全体システムの嵩を大幅に削減し、携帯用端末機などを初め超小型カメラモジュールを必要とする多様な分野への応用に適用することが出来る。
【0033】
なお、機械式シャッター及びしぼりを提供して低電力機能を付加することによって、PDA、携帯電話などの携帯用機器に適合であろうと期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明を別添の各図面に表す好適な実施形態を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1及び図2は、一般的な超小型カメラモジュールの構造図を表す模式図である。
【0035】
一般的なCMOSまたはCCDイメージセンサーを採用したカメラは、イメージセンサー100と周辺回路部101以外に1つ以上のレンズで構成されたレンズ群組立体1で構成されている。
【0036】
従って、図1に図示のように、レンズ群組立体1と、前記レンズ群組立体1を受容するケース10と、レンズ群組立体1の下部に設けられ前記レンズ群組立体1から受けた映像を受けるイメージセンサー100と、前記イメージセンサー100と連結されイメージセンサー100の情報を把握する周辺回路部101を含めて構成される。
【0037】
最近、携帯用端末機などに装着されるデジタルカメラモジュールにメガピクセル級イメージセンサーが使用されながら、高画質の映像の獲得並びに付加的な便宜機能を付与するべく多数のレンズ群組立体及び光学ズームと、自動焦点調節機能を一体化させた多数光学部品の採用に対する可否の検討が注目されている。
【0038】
これと関連し、図2に図示されるように、前記レンズ群組立体2の他にまたのレンズ群組立体及び、しぼり、シャッターなどを包含する光学部品3,4を1つ以上包含し、最下段にはイメージセンサー102が設置される。
【0039】
しかし、超小型デジタルカメラモジュールにおいて、カメラモジュールが占める嵩が全体システムの大きさに比べて相対的に最小の体積を占めながら且つ、早い起動速度、低電力の消耗、大きな変位などの性能が充足されなけれえばならないので、従来のステップモータなど回動運動する駆動機によって可動部を動作させる場合、部品の数が多くその構造が複雑になるため、モータのサイズによって全体の嵩が大きくなる問題ある。
【0040】
図3は、本発明の実施形態1による光量調節機構の斜視図であり、図4は、前記図3の光量調節機構の分解斜視図である。
【0041】
本発明による光量調節機構は、前記図1及び図2に図示したレンズ群組立体の一部また、は超小型カメラモジュール構造の一部に採用されて映像光量を調節する役割を果すことによって、従来のモータを使用した機械的シャッターやしぼり構造物と比較してより少ない数の部品を使用し、より小さい容積を占めるメリットがある。
【0042】
前記図3及び図4を参照すると、前記光量調節機構は、貫通孔23及び締結孔29が形成されたベースプレート28、駆動磁石31が設置される開放孔25とシャッターリンク32を有するシャッター駆動部26、リンクスリット27を有するしぼり部24、前記ベースプレート28と組立てられるように形成された締結リンク30と、貫通孔23と駆動コイル21及び復元磁石22を有するカバープレート20を含めて構成される。
【0043】
前記カバープレート20の貫通孔23は、ベースプレート28としぼり部24に形成された貫通孔23と同一の位置で一致するように形成されるとともに、前記シャッター駆動部26には前記貫通孔23より大きい面積の開放孔25が形成されている。この開放孔25は略矩形状でなる。また、前記開放孔25の下部には駆動磁石31が設置される。
【0044】
前記ベースプレート28の締結孔29はカバープレート20に形成された締結リンク30と結合される。なお、逆に前記締結孔29が前記カバープレート20に形成され、締結リンク30がベースプレート28に形成されても良い。勿論、前記締結リンク30以外の締結手段、例えば、リベットなどで締結することもできる。
【0045】
本発明の実施形態1において、締結孔29と締結リンク30は前記ベースプレート28とカバープレート20に形成されている各貫通孔23の上部両側に形成されるとともに、前記各貫通孔23の中央下部に形成されている。
【0046】
図4の図示のように前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24の上部両側の角部は、前記締結リンク30によって前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24の作動が妨害されないようにゆとり溝として面取りが形成されている。
【0047】
従って、前記締結リンク30の存在にも拘らず、前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24は所定の作動範囲内で自由に作動することができる。
【0048】
前記シャッター駆動部26は、シャッターリンク32を有し、これは前記しぼり部24のリンクスリット27に拘束される。
【0049】
前記シャッター駆動部26に設置される駆動磁石31は、前記カバープレート20の駆動コイル21との間で磁気力が最も大きく作用することのできる位置に設置される。
【0050】
前記しぼり部24は、相互対称の2つのしぼりプレートが重ねられて形成され、前記しぼりプレート間の間隔か最大になったときが、前記貫通孔23が完全に開放される状態であり、前記2つのしぼりプレート間の間隔が最小になったときが、前記貫通孔23が閉鎖される状態である。
【0051】
前記2つのしぼりプレート間の間隔の調節は、前記2つのしぼりプレートにそれぞれ形成されたリンクスリット27に係合される前記シャッター駆動部26に形成されたシャッターリンク32の垂直移動によって行われる。
【0052】
また、前記しぼりプレートは、図4に示す実施形態1のように1対だけではなく2対以上によって構成することもできる。
【0053】
前記シャッターリンク32の垂直移動は、駆動磁石31と駆動コイル21及び復元磁石22の作用によって行われる。
【0054】
図3に示すように、前記カバープレート20は、上部には貫通孔23が形成され、下部には駆動コイル21、前記駆動コイル21の下部には永久磁石である復元磁石22が装着される。前記復元磁石22は、前記ベースプレート28に装着されても良い。
【0055】
次の図5及び6は、本発明の前記実施形態1の作動方法を説明するための概念図である。
【0056】
本発明の光量調節機構は、先ず、駆動コイル21と駆動磁石31間に発生する電磁気力を利用するしぼり部24の作動によって貫通孔23を開閉する。
【0057】
即ち、前記駆動コイル21に電流を供給すると、前記駆動コイル21と駆動磁石31間で発生する電磁気力によってシャッター駆動部26が上下に直線運動することによって、前記シャッター駆動部26と軸で組立てられたシャッターリンク32とリンクスリット27とにより、しぼり部24の2つのしぼりプレートが貫通孔23を閉鎖する。一方、前記駆動コイル21に電流の供給を中断すると、前記駆動磁石31と復元磁石22との間で発生する電磁気力によって、駆動磁石31が最初の位置に復帰し、前記シャッターリンク32の作動によって前記しぼり部24の2つのしぼりプレートが前記貫通孔23を開放させる。
【0058】
従って、本発明の光量調節機構は、前記駆動コイル21に対して電流の供給を断/続させることによって、映像光量を調節するとともに、映像がイメージセンサーに露出される時間を制御することによって、シャッター及びしぼりの役割を果すことができる。
【0059】
図7及び8は、本発明の実施形態2を図示する。即ち、実施形態1の復元手段とする前記復元磁石22の代わりに復元スプリング33を設置した場合の作動の模様を示している。この場合、前記復元スプリング33以外の構成要素は実施形態1と同様である。従って、実施形態2の作動方法も実施形態1と同様であるため説明を省略する。
【0060】
図9は、前記シャッタースリットの様々な形状を図示している。即ち、図面最上部のスリットは実施形態1(2)のシャッタースリット27であり、次から下には実施形態3、4、5のシャッタースリット34、35、36を順に図示している。
【0061】
先ず、実施形態1(2)のシャッタースリット27は、シャッター駆動部26の動きと光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は1:1である。
【0062】
実施形態3のシャッタースリット34は、シャッター駆動部26の動きと光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は1:2である。
【0063】
実施形態4のシャッタースリット35は、シャッター駆動部26の動きが大きくなるほど光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は漸次小さくなるように内側湾曲状に形成される。
【0064】
また、実施形態5のシャッタースリット36は、実施形態4と反対の外側湾曲状に形成され、シャッター駆動部26の動きが大きくなるほど光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動が漸次大きくなるように形成される。
【0065】
尚且つ、前記シャッタースリットは、前記のような直線形状と湾曲形状の組合せで形成することもできる。
【0066】
図10は、本発明の実施形態6による光量調節機構の斜視図であり、図11は、本発明の実施形態6によるベースプレートの底面図であり、図12は、本発明の実施形態6による光量調節機構の分解斜視図である。
【0067】
前記実施形態1、2のように、前記駆動コイル21と駆動磁石31間の電磁気力を利用する駆動機においては、一定の変位を維持するために電流が持続的に印加されて電力が持続的に消耗されるという問題がある。
【0068】
従って、実施形態6では実施形態1の光量調節機構のベースプレート28に磁性体40をさらに設置し、前記駆動コイル21に電流が印加されない場合にも前記磁性体40と前記駆動磁石31との間に発生する引力によって前記シャッター駆動部26が前記ベースプレート28に接触し、その接触摩擦力によって一定の変位を維持するラチェット(Ratcheting)動作を行うようになる。
【0069】
従って、前記駆動コイル21に印加される電流を遮断することになると、前記磁性体40と駆動磁石31との相互間の引力によって前記シャッター駆動部26の位置が固定されるようになる。
【0070】
この時、前記磁性体40の長さ(前記駆動磁石31の変位方向基準)は、前記駆動磁石31の変位方向の長さより長いことが好ましく、さらに好ましくは、前記駆動磁石31の上側変位時の上死点と下側変位時の下死点との間の距離以上の長さを有する。
【0071】
図13及び図14は、本発明の実施形態6による光量調節機構の駆動コイル21に印加される電流の遮断また、は供給による力の変移を示す図面である。
【0072】
図13に図示するように、駆動コイル21に印加電流がなくて前記駆動コイル21と駆動磁石31との間に力(引力また、は斥力)が発生しない場合、前記駆動磁石31と前記磁性体40との間に発生する引力(F1)によって摩擦力(F3)が発生する。
【0073】
これは、印加電流がなくても現在の位置を維持するラチェット機能を付加し、特に重力などの外乱によって望まない駆動力(F2)が発生する場合にも現在の位置を維持するようにラチェット機能を提供する。
【0074】
また、図14に図示するように、前記駆動コイル21に電流を印加すると、前記駆動コイル21と前記駆動磁石31とによって駆動力(F4)が発生し、前記駆動力(F4)が前記駆動磁石31と前記磁性体40との間の引力(F1)によって発生する摩擦力(F3)より大きい場合、前記シャッター駆動部26が動くようになる。
【0075】
従って、前記シャッター駆動部26の作動によって前記しぼり部24を開閉することができるようになる。また、この時の開閉変位は前記駆動コイル21に印加される電流(I1)の大きさ及び時間を調節することによって制御することができ、開閉方向は印加電流(I1)の方向を変えることによって調節することができる。
【0076】
なお、本発明は駆動磁石31が可動部である前記シャッター駆動部26に位置し、前記駆動コイル21がカバープレート20に位置するが、逆に前記シャッター駆動部26に前記駆動コイル21を設置し、カバープレート20に駆動磁石31を設置することもできる。
【0077】
以上で説明した本発明は、本発明が属する技術分野の当業者であれば、本発明の技術的思想を外れない範囲内で様々な置換え、変形及び変更が可能であるため、前記の実施形態を示す添付の図面によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】一般的レンズ群組立体を表す模式図。
【図2】一般的超小型カメラモジュールの構造図を表す模式図。
【図3】本発明の実施形態1による光量調節機構の斜視図。
【図4】図3の光量調節機構の分解斜視図。
【図5】本発明の実施形態1の作動方法を説明するための概念図。
【図6】本発明の実施形態1の作動方法を説明するための概念図。
【図7】本発明の実施形態2の作動方法を説明するための概念図。
【図8】本発明の実施形態2の作動方法を説明するための概念図。
【図9】本発明の実施形態1(2)及び実施形態3乃至5のシャッタースリットの形状を図示した概念図。
【図10】本発明の実施形態6による光量調節機構の斜視図。
【図11】本発明の実施形態6によるベースプレートの底面図。
【図12】本発明の実施形態6による光量調節機構の分解斜視図。
【図13】本発明の実施形態6による電流の供給を遮断した場合の作用する力の大きさを示す長手方向の断面図。
【図14】本発明の実施形態6による電流を供給した場合の作用する力の大きさを示す長手方向の断面図。
【符号の説明】
【0079】
1,2…レンズ群組立体、3,4…光学部品、10…ケース、20…カバープレート、21…駆動コイル、22…復元磁石、23…貫通孔、24…しぼり部、25…開放孔、26…シャッター駆動部、27…リンクスリット、28…ベースプレート、29…締結孔、30…締結リンク、31…駆動磁石、32…シャッターリンク、33…復元スプリング、34〜36…リンクスリット、40…磁性体、100…イメージセンサー、101…周辺回路部、102…イメージセンサー。
【技術分野】
【0001】
本発明は超小型カメラモジュールに関し、より詳細には、機械式しぼり及びシャッターを備え、既存の電磁式シャッターとは異なりイメージセンサーに入射する光の量を機械的しぼりとシャッターとにより調節することによって、画質を改善するとともに電磁力を利用することによって、全体システムの嵩を大幅に削減し、携帯用端末機などを初め超小型カメラモジュールを必要とする多様な分野への応用に好適な超小型カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の通信技術及びデジタル情報処理技術の発展とともに、情報処理及び演算、通信、画像情報の入出力など多様な機能が集積された携帯用端末機に関連する技術が新しく脚光を浴びている。
【0003】
デジタルカメラと通信機能が装着されたPDA、デジタルカメラとPDA機能が装着された携帯フォンなどを例に挙げることができるが、デジタルカメラ技術とデーター貯蔵キャパシティーの発展によって高レベル仕様のデジタルカメラモジュールの装着が漸次一般化している趨勢である。これを後ろ盾する関連技術の発達に従って、携帯用端末機などに装着されるデジタルカメラモジュールにメガピクセル級イメージセンサーが使用されながら、光学ズーム(optical zoom)、自動焦点調節機能とともに機械式シャッター(mechanical shutter)と機械式しぼり(mechanical iris)機能の重要性はさらに注目されている。
【0004】
CCD(ChargeCoupled Device)の動作方式は、飛越し走査(interlaced scanning)と順次走査(progressive scanning)の二つのスキャニング方式が使用される。
【0005】
前記飛越し走査方式は、従来のビデオ用CCDにて使用されている方式で、これは、画像を2回に分けて走査するが、2回に分けて走査されると、1回目の走査がなされた後、2回目の走査のときまで、光が続いて入射してしまうので映像の画質が低下する問題がある。
【0006】
従って、高画質の映像を得るためには、機械式シャッターを利用して2回の走査段階において光が完全に遮断される過程が必須的に考量されなければならない。
【0007】
これとは異なり、35万画素級デジタルカメラが主流を成した時期には、すべての画素が一度に走査される順次走査方式が使用されていた。この方式は、時間間隔に起因するずれが無いメリットがあり、従って、機械シャッターが無く電磁シャッターだけで制御が可能であった。
【0008】
しかし、最近の3百万ピクセル以上のデジタルカメラにおいては、同じCCDのサイズでより多い光を得ることができるので、より良い画質を期待することのできる飛越し走査方式が再び採用されている。
【0009】
この場合、前述のように、電磁式シャッターだけでは期待する画質を得ることができないため、機械式シャッターを採用するべくそれに関連する技術の開発が活発化されている。
【0010】
周知の通り、機械式シャッターは、人が目を瞬くように写真が撮れる瞬間、遮断膜が実際に瞬いて不要の光を遮断して画質を一段とグレードアップする機能である。これにより、電灯や太陽など強い反射光を撮影するときに、画面に垂直の一条線が表れるスミア(smear)現象をソフトウエアでなくハードウエア的に遮断することによって、より鮮明な画質の写真を得ることができるようになる。
【0011】
前記のように、機械式しぼりを採用すれば、入射する光の量を調節して機械式シャッターとともに、適切な露光値を利用して鮮明な画質の写真を撮ることに有用に使用することができ、また、被写界の深度を調節することができるため、一般のカメラと同様に写真師の主観を反映する多様な雰囲気の写真を超小型カメラモジュールによっても得ることができるようになる。
【0012】
また、機械式しぼり構造が採択されたカメラにおいては、レンズの中心部を通過して入射する光と周辺部を通じて入射する光の差によって発生する収差を少なくする機能を有しているので、しぼりを絞ることによって、レンズの周辺部から入り込む光を防ぎ、レンズの中心部の光を映像に集中活用して収差の少ない鮮明な画質の写真を得ることになる。従って、機械式しぼりの採用は高画質を志向するメガピクセルカメラにおいては必須の部品として研究を進めている。
【0013】
しかしながら、超小型デジタルカメラモジュールに機械式シャッターやしぼり機能を適用するためには、相対的に小容積を占めながら早い起動速度、低電力、大変位などの性能を果たすことの出来る駆動機が必要となる。特に、イメージのサイズが大きくなるに従い、必要変位の増加に対応することの出来る駆動機が要求されるが、従来の一般的電磁力駆動機(magnetic actuator)の場合、多数の部品を使用することによって製造コストとサイズに制限が掛かり、また、変位を増加させるにも限界がある。さらに、オン/オフ駆動のみを利用するため、従来の機械式しぼりと同様の機能を具現するまでには至っていない。
【0014】
また、ステップモータ(stepping motor)など回動する駆動機によって可動部を動かすとき、動力の伝達過程にギアなどを使用するため部品数の増加が避けられないのでその構造が複雑になる。
【0015】
さらに、応答速度が遅く、ギア部の摩擦及び騒音などの問題もある。
【0016】
また、前述の方式を採用した機械式シャッター及びしぼり駆動機の場合、複雑な構造によって低いコストの駆動機を作製するに難関があり、かつ、小型化においても制限が避けられない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
機械式しぼり及びシャッターを備える超小型カメラモジュールにおいて、前記のように残有する制限や問題を解決するべく発明された本発明の目的は、微細精密加工技術、または、マイクロマシニング工程で製作されるVCM(Voice Coil Motor)方式の線形駆動機を使用した機械式シャッター及びしぼりを装着させることによって、改善された画質を提供し、シャッター及びしぼりと光学モジュールの配置方法によって多様な構造の製作が可能のカメラモジュールを提供する。
【0018】
本発明のまたの目的は、前記超小型機械式シャッター及びしぼりを集積させカメラの軽量化及び小型化を期する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含することを特徴とする超小型カメラモジュールである。
【0020】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に形成される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする。
【0021】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする。
【0022】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする。
【0023】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする。
【0024】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする。
【0025】
前記貫通孔は、前記駆動コイルに供給される電流の量及び供給時間を制御することによって、その開閉程度及び開閉時間が調節されることを特徴とする。
【0026】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状に形成されることを特徴とする。
【0027】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように湾曲状に形成されることを特徴とする。
【0028】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状と湾曲状の組み合わせによって形成されることを特徴とする。
【0029】
前記シャッター駆動部と前記しぼり部には、前記締結手段によってその作動が妨害されないようにゆとり溝が形成されることを特徴とする。
【0030】
また、磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする。
【0031】
また、前記磁性体は板状であり、前記駆動磁石の変位方向の長さより長く形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明による超小型カメラモジュールは、従来の電磁式シャッターとは異なりイメージセンサーに入射する光の量を機械式しぼりとシャッターとにより調節することによって、画質を改善するとともに、電磁力を利用することによって、全体システムの嵩を大幅に削減し、携帯用端末機などを初め超小型カメラモジュールを必要とする多様な分野への応用に適用することが出来る。
【0033】
なお、機械式シャッター及びしぼりを提供して低電力機能を付加することによって、PDA、携帯電話などの携帯用機器に適合であろうと期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明を別添の各図面に表す好適な実施形態を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1及び図2は、一般的な超小型カメラモジュールの構造図を表す模式図である。
【0035】
一般的なCMOSまたはCCDイメージセンサーを採用したカメラは、イメージセンサー100と周辺回路部101以外に1つ以上のレンズで構成されたレンズ群組立体1で構成されている。
【0036】
従って、図1に図示のように、レンズ群組立体1と、前記レンズ群組立体1を受容するケース10と、レンズ群組立体1の下部に設けられ前記レンズ群組立体1から受けた映像を受けるイメージセンサー100と、前記イメージセンサー100と連結されイメージセンサー100の情報を把握する周辺回路部101を含めて構成される。
【0037】
最近、携帯用端末機などに装着されるデジタルカメラモジュールにメガピクセル級イメージセンサーが使用されながら、高画質の映像の獲得並びに付加的な便宜機能を付与するべく多数のレンズ群組立体及び光学ズームと、自動焦点調節機能を一体化させた多数光学部品の採用に対する可否の検討が注目されている。
【0038】
これと関連し、図2に図示されるように、前記レンズ群組立体2の他にまたのレンズ群組立体及び、しぼり、シャッターなどを包含する光学部品3,4を1つ以上包含し、最下段にはイメージセンサー102が設置される。
【0039】
しかし、超小型デジタルカメラモジュールにおいて、カメラモジュールが占める嵩が全体システムの大きさに比べて相対的に最小の体積を占めながら且つ、早い起動速度、低電力の消耗、大きな変位などの性能が充足されなけれえばならないので、従来のステップモータなど回動運動する駆動機によって可動部を動作させる場合、部品の数が多くその構造が複雑になるため、モータのサイズによって全体の嵩が大きくなる問題ある。
【0040】
図3は、本発明の実施形態1による光量調節機構の斜視図であり、図4は、前記図3の光量調節機構の分解斜視図である。
【0041】
本発明による光量調節機構は、前記図1及び図2に図示したレンズ群組立体の一部また、は超小型カメラモジュール構造の一部に採用されて映像光量を調節する役割を果すことによって、従来のモータを使用した機械的シャッターやしぼり構造物と比較してより少ない数の部品を使用し、より小さい容積を占めるメリットがある。
【0042】
前記図3及び図4を参照すると、前記光量調節機構は、貫通孔23及び締結孔29が形成されたベースプレート28、駆動磁石31が設置される開放孔25とシャッターリンク32を有するシャッター駆動部26、リンクスリット27を有するしぼり部24、前記ベースプレート28と組立てられるように形成された締結リンク30と、貫通孔23と駆動コイル21及び復元磁石22を有するカバープレート20を含めて構成される。
【0043】
前記カバープレート20の貫通孔23は、ベースプレート28としぼり部24に形成された貫通孔23と同一の位置で一致するように形成されるとともに、前記シャッター駆動部26には前記貫通孔23より大きい面積の開放孔25が形成されている。この開放孔25は略矩形状でなる。また、前記開放孔25の下部には駆動磁石31が設置される。
【0044】
前記ベースプレート28の締結孔29はカバープレート20に形成された締結リンク30と結合される。なお、逆に前記締結孔29が前記カバープレート20に形成され、締結リンク30がベースプレート28に形成されても良い。勿論、前記締結リンク30以外の締結手段、例えば、リベットなどで締結することもできる。
【0045】
本発明の実施形態1において、締結孔29と締結リンク30は前記ベースプレート28とカバープレート20に形成されている各貫通孔23の上部両側に形成されるとともに、前記各貫通孔23の中央下部に形成されている。
【0046】
図4の図示のように前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24の上部両側の角部は、前記締結リンク30によって前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24の作動が妨害されないようにゆとり溝として面取りが形成されている。
【0047】
従って、前記締結リンク30の存在にも拘らず、前記シャッター駆動部26と前記しぼり部24は所定の作動範囲内で自由に作動することができる。
【0048】
前記シャッター駆動部26は、シャッターリンク32を有し、これは前記しぼり部24のリンクスリット27に拘束される。
【0049】
前記シャッター駆動部26に設置される駆動磁石31は、前記カバープレート20の駆動コイル21との間で磁気力が最も大きく作用することのできる位置に設置される。
【0050】
前記しぼり部24は、相互対称の2つのしぼりプレートが重ねられて形成され、前記しぼりプレート間の間隔か最大になったときが、前記貫通孔23が完全に開放される状態であり、前記2つのしぼりプレート間の間隔が最小になったときが、前記貫通孔23が閉鎖される状態である。
【0051】
前記2つのしぼりプレート間の間隔の調節は、前記2つのしぼりプレートにそれぞれ形成されたリンクスリット27に係合される前記シャッター駆動部26に形成されたシャッターリンク32の垂直移動によって行われる。
【0052】
また、前記しぼりプレートは、図4に示す実施形態1のように1対だけではなく2対以上によって構成することもできる。
【0053】
前記シャッターリンク32の垂直移動は、駆動磁石31と駆動コイル21及び復元磁石22の作用によって行われる。
【0054】
図3に示すように、前記カバープレート20は、上部には貫通孔23が形成され、下部には駆動コイル21、前記駆動コイル21の下部には永久磁石である復元磁石22が装着される。前記復元磁石22は、前記ベースプレート28に装着されても良い。
【0055】
次の図5及び6は、本発明の前記実施形態1の作動方法を説明するための概念図である。
【0056】
本発明の光量調節機構は、先ず、駆動コイル21と駆動磁石31間に発生する電磁気力を利用するしぼり部24の作動によって貫通孔23を開閉する。
【0057】
即ち、前記駆動コイル21に電流を供給すると、前記駆動コイル21と駆動磁石31間で発生する電磁気力によってシャッター駆動部26が上下に直線運動することによって、前記シャッター駆動部26と軸で組立てられたシャッターリンク32とリンクスリット27とにより、しぼり部24の2つのしぼりプレートが貫通孔23を閉鎖する。一方、前記駆動コイル21に電流の供給を中断すると、前記駆動磁石31と復元磁石22との間で発生する電磁気力によって、駆動磁石31が最初の位置に復帰し、前記シャッターリンク32の作動によって前記しぼり部24の2つのしぼりプレートが前記貫通孔23を開放させる。
【0058】
従って、本発明の光量調節機構は、前記駆動コイル21に対して電流の供給を断/続させることによって、映像光量を調節するとともに、映像がイメージセンサーに露出される時間を制御することによって、シャッター及びしぼりの役割を果すことができる。
【0059】
図7及び8は、本発明の実施形態2を図示する。即ち、実施形態1の復元手段とする前記復元磁石22の代わりに復元スプリング33を設置した場合の作動の模様を示している。この場合、前記復元スプリング33以外の構成要素は実施形態1と同様である。従って、実施形態2の作動方法も実施形態1と同様であるため説明を省略する。
【0060】
図9は、前記シャッタースリットの様々な形状を図示している。即ち、図面最上部のスリットは実施形態1(2)のシャッタースリット27であり、次から下には実施形態3、4、5のシャッタースリット34、35、36を順に図示している。
【0061】
先ず、実施形態1(2)のシャッタースリット27は、シャッター駆動部26の動きと光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は1:1である。
【0062】
実施形態3のシャッタースリット34は、シャッター駆動部26の動きと光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は1:2である。
【0063】
実施形態4のシャッタースリット35は、シャッター駆動部26の動きが大きくなるほど光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動は漸次小さくなるように内側湾曲状に形成される。
【0064】
また、実施形態5のシャッタースリット36は、実施形態4と反対の外側湾曲状に形成され、シャッター駆動部26の動きが大きくなるほど光通路の開閉のためのしぼり部24の水平運動が漸次大きくなるように形成される。
【0065】
尚且つ、前記シャッタースリットは、前記のような直線形状と湾曲形状の組合せで形成することもできる。
【0066】
図10は、本発明の実施形態6による光量調節機構の斜視図であり、図11は、本発明の実施形態6によるベースプレートの底面図であり、図12は、本発明の実施形態6による光量調節機構の分解斜視図である。
【0067】
前記実施形態1、2のように、前記駆動コイル21と駆動磁石31間の電磁気力を利用する駆動機においては、一定の変位を維持するために電流が持続的に印加されて電力が持続的に消耗されるという問題がある。
【0068】
従って、実施形態6では実施形態1の光量調節機構のベースプレート28に磁性体40をさらに設置し、前記駆動コイル21に電流が印加されない場合にも前記磁性体40と前記駆動磁石31との間に発生する引力によって前記シャッター駆動部26が前記ベースプレート28に接触し、その接触摩擦力によって一定の変位を維持するラチェット(Ratcheting)動作を行うようになる。
【0069】
従って、前記駆動コイル21に印加される電流を遮断することになると、前記磁性体40と駆動磁石31との相互間の引力によって前記シャッター駆動部26の位置が固定されるようになる。
【0070】
この時、前記磁性体40の長さ(前記駆動磁石31の変位方向基準)は、前記駆動磁石31の変位方向の長さより長いことが好ましく、さらに好ましくは、前記駆動磁石31の上側変位時の上死点と下側変位時の下死点との間の距離以上の長さを有する。
【0071】
図13及び図14は、本発明の実施形態6による光量調節機構の駆動コイル21に印加される電流の遮断また、は供給による力の変移を示す図面である。
【0072】
図13に図示するように、駆動コイル21に印加電流がなくて前記駆動コイル21と駆動磁石31との間に力(引力また、は斥力)が発生しない場合、前記駆動磁石31と前記磁性体40との間に発生する引力(F1)によって摩擦力(F3)が発生する。
【0073】
これは、印加電流がなくても現在の位置を維持するラチェット機能を付加し、特に重力などの外乱によって望まない駆動力(F2)が発生する場合にも現在の位置を維持するようにラチェット機能を提供する。
【0074】
また、図14に図示するように、前記駆動コイル21に電流を印加すると、前記駆動コイル21と前記駆動磁石31とによって駆動力(F4)が発生し、前記駆動力(F4)が前記駆動磁石31と前記磁性体40との間の引力(F1)によって発生する摩擦力(F3)より大きい場合、前記シャッター駆動部26が動くようになる。
【0075】
従って、前記シャッター駆動部26の作動によって前記しぼり部24を開閉することができるようになる。また、この時の開閉変位は前記駆動コイル21に印加される電流(I1)の大きさ及び時間を調節することによって制御することができ、開閉方向は印加電流(I1)の方向を変えることによって調節することができる。
【0076】
なお、本発明は駆動磁石31が可動部である前記シャッター駆動部26に位置し、前記駆動コイル21がカバープレート20に位置するが、逆に前記シャッター駆動部26に前記駆動コイル21を設置し、カバープレート20に駆動磁石31を設置することもできる。
【0077】
以上で説明した本発明は、本発明が属する技術分野の当業者であれば、本発明の技術的思想を外れない範囲内で様々な置換え、変形及び変更が可能であるため、前記の実施形態を示す添付の図面によって限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】一般的レンズ群組立体を表す模式図。
【図2】一般的超小型カメラモジュールの構造図を表す模式図。
【図3】本発明の実施形態1による光量調節機構の斜視図。
【図4】図3の光量調節機構の分解斜視図。
【図5】本発明の実施形態1の作動方法を説明するための概念図。
【図6】本発明の実施形態1の作動方法を説明するための概念図。
【図7】本発明の実施形態2の作動方法を説明するための概念図。
【図8】本発明の実施形態2の作動方法を説明するための概念図。
【図9】本発明の実施形態1(2)及び実施形態3乃至5のシャッタースリットの形状を図示した概念図。
【図10】本発明の実施形態6による光量調節機構の斜視図。
【図11】本発明の実施形態6によるベースプレートの底面図。
【図12】本発明の実施形態6による光量調節機構の分解斜視図。
【図13】本発明の実施形態6による電流の供給を遮断した場合の作用する力の大きさを示す長手方向の断面図。
【図14】本発明の実施形態6による電流を供給した場合の作用する力の大きさを示す長手方向の断面図。
【符号の説明】
【0079】
1,2…レンズ群組立体、3,4…光学部品、10…ケース、20…カバープレート、21…駆動コイル、22…復元磁石、23…貫通孔、24…しぼり部、25…開放孔、26…シャッター駆動部、27…リンクスリット、28…ベースプレート、29…締結孔、30…締結リンク、31…駆動磁石、32…シャッターリンク、33…復元スプリング、34〜36…リンクスリット、40…磁性体、100…イメージセンサー、101…周辺回路部、102…イメージセンサー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含する超小型カメラモジュール。
【請求項2】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に設置される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする請求項1に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項3】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項4】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項5】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項6】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項7】
前記貫通孔は、前記駆動コイルに供給される電流の量及び供給時間を制御することによって、その開閉程度及び開閉時間が調節されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項8】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項9】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように湾曲状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項10】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状と湾曲状の組み合わせによって形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項11】
前記シャッター駆動部と前記しぼり部には、前記締結手段によってその作動が妨害されないようにゆとり溝が形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項12】
磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項13】
前記磁性体は板状であり、前記駆動磁石の変位方向の長さより長く形成されることを特徴とする請求項12に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項14】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができるしぼり部と、磁気力によって前記しぼり部を駆動させるシャッター駆動部を有する光量調節機構を包含し、
前記光量調節機構の映像光量の調節は、磁気力の大きさ及び維持時間を調節することによってなることを特徴とする超小型カメラモジュール。
【請求項15】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に設置される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする請求項14に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項16】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項17】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項18】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項19】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項20】
磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項1】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を、入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができる光量調節機構を包含する超小型カメラモジュール。
【請求項2】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に設置される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする請求項1に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項3】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項4】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項5】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項6】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項7】
前記貫通孔は、前記駆動コイルに供給される電流の量及び供給時間を制御することによって、その開閉程度及び開閉時間が調節されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項8】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項9】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように湾曲状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項10】
前記リンクスリットの形状は、前記貫通孔の開閉程度及び開閉時間を制御することができるように所定の傾きを有する直線状と湾曲状の組み合わせによって形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項11】
前記シャッター駆動部と前記しぼり部には、前記締結手段によってその作動が妨害されないようにゆとり溝が形成されることを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項12】
磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする請求項2に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項13】
前記磁性体は板状であり、前記駆動磁石の変位方向の長さより長く形成されることを特徴とする請求項12に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項14】
対象物の映像を得るために、1以上のレンズで構成されるレンズ群組立体と、前記レンズを通過した前記対象物の映像を電気的信号に転換するためのイメージセンサーと、前記イメージセンサーと連結される周辺回路部を有する超小型カメラモジュールにおいて、
前記レンズ群組立体を通じてイメージセンサーに到達する映像の光量を入射面積と入射時間とを制御することによって調節することができるしぼり部と、磁気力によって前記しぼり部を駆動させるシャッター駆動部を有する光量調節機構を包含し、
前記光量調節機構の映像光量の調節は、磁気力の大きさ及び維持時間を調節することによってなることを特徴とする超小型カメラモジュール。
【請求項15】
前記光量調節機構は、貫通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの前に設置される、前記貫通孔より広い領域の開放孔を有するとともに、前記開放孔の一側に設けられる駆動磁石を有し、前記開放孔の両側に一対以上のシャッターリンクが設けられるシャッター駆動部と、
前記シャッターリンクと連結されるリンクスリットを有する一対以上のしぼりプレートで構成され、前記シャッターリンクの操作によって前記貫通孔を開閉するしぼり部と、
前記ベースプレートと締結手段によって組立てられ、前記ベースプレートに形成された貫通孔と同一の位置とサイズの貫通孔が形成されるとともに、電源から電気の供給を受け前記駆動磁石に磁気力を発生させることによって、前記シャッター駆動部を変位させる駆動コイルが装着されるカバープレート、及び前記シャッター駆動部を初期位置に復元させる復元手段を包含することを特徴とする請求項14に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項16】
前記復元手段は、前記カバープレートに設けられることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項17】
前記復元手段は、前記ベースプレートに設けられることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項18】
前記復元手段は、前記駆動磁石に磁気力を付与する永久磁石であることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項19】
前記復元手段は、前記シャッター駆動部と連結され直接復元力を付与する復元スプリングであることを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【請求項20】
磁性体が前記ベースプレートの下部にさらに設置され、前記駆動コイルに電流が印加されない場合、前記駆動磁石との引力を発生させて前記しぼり部及びシャッター駆動部の流動を防止することを特徴とする請求項15に記載の超小型カメラモジュール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−301638(P2006−301638A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114540(P2006−114540)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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