汎用ポジショニングプロトコル
態様では、汎用ポジショニング方法(GPP)を使用して、異なるアクセスタイプに対して衛星ベースおよび地上ベースのポジショニング方法をサポートする。端末は、GPPによってサポートされている、ポジショニング方法とアクセスタイプとに対する第1の情報を有する第1のGPPメッセージを交換する。端末は、ポジショニング方法とアクセスタイプとに対する第2の情報を有する第2のGPPメッセージを交換する。それぞれのGPPメッセージは、少なくとも1つのポジションエレメントを含んでいてもよく、それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであってもよい。端末は、第2の情報に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を取得する。別の態様では、ポジショニングは、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する測定値に基づいて実行されてもよい。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、“任意のワイヤレスアクセスのための汎用ポジショニングプロトコル”と題する2008年4月2日に出願された米国仮出願シリアル番号第61/041,871号と、“任意のワイヤレスアクセスのための汎用ポジショニングプロトコル”と題する2008年5月23日に出願された米国仮出願シリアル番号第61/055,830号とに対して優先権を主張している。これらの双方の出願は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに参照により明示的に組み込まれている。
【背景】
【0002】
I.分野
本開示は、一般的に、通信に関する。さらに詳細に説明すると、端末に対するロケーションサービス(LCS)をサポートする技術に関する。
【0003】
II.背景
端末、例えば、セルラ電話機のロケーションを知ることは望ましいことが多く、ときには必要である。ここでは、「ロケーション」という用語と「ポジション」という用語とは同義であり、互換性があるように使用されている。例えば、LCSクライアントが、端末のロケーションを知ることを望むことがあり、端末のロケーションを要求するためにロケーションセンターと通信するかもしれない。ロケーションセンターおよび端末は、必要に応じて、そして可能であれば、ポジショニングプロトコルにしたがってメッセージを交換し、端末に対するポジション推定値を取得するかもしれない。ロケーションセンターは、ポジション推定値をLCSクライアントに返すかもしれない。
【0004】
端末のポジショニングをサポートするために、いくつかのポジショニングプロトコルが規定されている。これらのポジショニングプロトコルは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられている機関によって規定されている無線リソースLCSプロトコル(RRLP)および無線リソース制御(RRC)と、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられている機関によって規定されている(IS−800とも知られている)C.S0022とを含む。それぞれのポジショニングプロトコルは、特定のワイヤレスアクセスタイプ(例えば、GSM(登録商標)またはWCDMA)、または、特定の組の関連ワイヤレスアクセスタイプ(例えば、CDMA2000 1XRTTおよびCDMA2000 EV−DO)中のワイヤレスアクセスタイプのいずれかと通信しているワイヤレス端末のポジショニングをサポートしている。それぞれのポジショニングプロトコルに対して、他の何らかのワイヤレスアクセスタイプと通信しているワイヤレス端末を位置付けるために、そのポジショニングプロトコルによってサポートされている手順およびポジショニング方法を使用することが困難である、または、可能でないかもしれない。異なるワイヤレスアクセスタイプに対してポジショニングをサポートするために、複数の既存のポジショニングプロトコルが使用されてもよい。しかしながら、これらのポジショニングプロトコルを実施するためには、幅広いインプリメンテーションおよび試験が必要であるかもしれない。また、新しいワイヤレスアクセスタイプに対して新しいポジショニングプロトコルをサポートするために、さらなるインプリメンテーションおよび試験が必要であるかもしれない。
【概要】
【0005】
ここでは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対して複数のポジショニング方法を効率的にサポートするための技術を記述する。態様では、汎用ポジショニングプロトコル(GPP)を使用して、異なるワイヤレスおよび/またはワイヤラインアクセスタイプに対して衛星ベースのポジショニング方法および地上ベースのポジショニング方法をサポートする。GPPは、インプリメンテーションを単純化し、相互運用性を向上させ、そして他の利点も提供する。向上した相互運用性により、共通のポジショニングプロトコルおよび共通のロケーションサーバのような共通の手段を使用して、より多くの数の端末、および、より多くの数のワイヤレスネットワークに対するポジショニングをサポートすることになるかもしれない。
【0006】
1つの設計では、端末は、GPPによってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換してもよい。GPPは、複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートしてもよい。端末は、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換してもよい。例えば、端末は、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよく、要求されたロケーション情報を含む第2のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよい。それぞれのGPPメッセージは、少なくとも1つのポジションエレメントを含んでいてもよい。それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであってもよく、ポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。端末またはロケーションセンターは、第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得してもよい。
【0007】
別の態様では、ポジショニングは、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する測定値に基づいて実行されてもよい。1つの設計では、端末は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得してもよい。端末はまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得してもよい。端末は、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得してもよい。端末は、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を取得してもよい。
【0008】
さらに別の態様では、受信した送信の時間は、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、変換された時間に変えてもよい。このことは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対する受信した送信の時間を、ポジショニングのために使用できるようにする。端末は、共通タイミングに基づいて、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換し、第1の組の少なくとも1つの変換された時間を取得してもよい。端末はまた、共通タイミングに基づいて、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換し、第2の組の少なくとも1つの変換された時間を取得してもよい。端末は、変換された時間をポジショニングのために使用してもよく、または、変換された時間をロケーションサーバに送ってもよく、ロケーションサーバは、変換された時間に基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。
【0009】
開示のさまざまな態様および特徴をさらに詳細に以下で記述した。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、例示的なネットワーク配備を示している。
【図2】図2は、GPPメッセージの例示的な構成を示している。
【図3】図3は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図4】図4は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図5】図5は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図6】図6は、変換された時間への、受信された送信の時間の変換を示している。
【図7】図7は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図8】図8は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図9】図9は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図10】図10は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図11】図11は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図12】図12は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図13】図13は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図14】図14は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図15】図15は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図16】図16は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図17】図17は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図18】図18は、GPPによるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図19】図19は、複数のワイヤレスアクセスタイプに対する、受信した送信の時間によるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図20】図20は、変換された時間によるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図21】図21は、端末、無線アクセスネットワーク(RAN)、およびロケーションサーバのブロック図を示している。
【詳細な説明】
【0011】
図1は、例示的なネットワーク配備100を示している。通信サービスを取得するために、端末110は、3GPP RAN120または3GPP2 RAN122と通信してもよい。RANはまた、アクセスネットワーク、無線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク等と呼ばれることがある。RAN120は、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM)ネットワーク、広帯域コード分割多元接続(WCDMA)、一般パケット無線サービス(GPRS)アクセスネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク等であってもよい。GSM、WCDMA、およびGPRSは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。LTEは、3GPP進化したパケットシステム(EPS)の一部である。RAN122は、CDMA 1Xネットワーク、高レートパケットデータ(HRPD)ネットワーク、ウルトラ移動体ブロードバンド(UMB)ネットワーク等であってもよい。HRPDはまた、進化データの最適化(EV−DO)と呼ばれる。CDMA 1XおよびHRPDは、cdma2000の一部である。一般的に、RANは、任意のワイヤレスアクセスタイプをサポートしてもよく、いくつかの例には、GSMや、WCDMAや、LTEや、CDMA 1Xや、HRPDや、UMBがある。他のいくつかの例は、IEEE802.16ファミリーの標準規格によって規定されているWiMaxや、IEEE802.11ファミリーの標準規格によって規定されているWiFi(登録商標)を含む。ワイヤレスアクセスタイプはまた、無線技術、無線アクセス技術、エアリンクインターフェース等と呼ばれることがある。
【0012】
端末110は静的または動的であってもよく、また、GSMおよびCDMA 1Xでは移動局(MS)と、WCDMAおよびLTEではユーザ機器(UE)と、HRPDではアクセス端末(AT)と、安全なユーザプレーンロケーション(SUPL)ではSUPL使用可能端末(SET)と呼ばれることがあり、また、加入者ユニット、局等と呼ばれることもある。端末110は、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスデバイス、ワイヤレスモデム、ワイヤレスルータ、ラップトップコンピュータ、テレメトリデバイス、追跡デバイス等であってもよい。端末110は、RAN120または122中の1つ以上の基地局と通信してもよい。端末110はまた、1つ以上の衛星192からの信号を受信および測定し、衛星に対する擬似距離測定値を取得してもよい。端末110はまた、RAN120および/またはRAN122中の基地局からの信号を測定し、タイミング測定値、信号強度測定値、および/または、基地局に対する信号品質測定値を取得してもよい。端末110に対するポジション推定値を導出するために、擬似距離測定値、タイミング測定値、信号強度測定値、および/または、信号品質測定値を使用してもよい。ポジション推定値はまた、ロケーション推定値、ポジション決定等と呼ばれることがある。
【0013】
衛星192は、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の一部であってもよく、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)は、アメリカ合衆国のグローバルポジショニングシステム(GPS)、欧州のGalieoシステム、ロシアのGLONASSシステム、または他の何らかのGNSSであってもよい。GNSSはまた、衛星ポジショニングシステム(SPS)と呼ばれることがあり、また、一般的に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、地球上または地球より上でのエンティティのロケーションをエンティティが決定できるように位置付けられている送信機のシステムを備えている。このような送信機は、一般的に、1組の数のチップの反復擬似ランダムノイズ(PN)コードでマークされた信号を送信し、また、地上ベースの制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークル上に位置していてもよい。特定の例では、このような送信機は、地球軌道衛星ビークル(SV)上に位置していてもよい。例えば、GPS、Galileo、GLONASS、またはCompassのような、GNSSの配置におけるSVは、PNコードでマークされた信号を送信してもよく、PNコードは、(例えば、GPSにおけるようなそれぞれの衛星に対して異なるPNコードを使用して、または、GLONASSにおけるような異なる周波数上で同じコードを使用して)配置における他のSVによって送信されたPNコードと区別可能である。ここで記述した技術は、グローバルシステム(例えば、GNSS)に対して使用するとともに、(i)例えば、日本による準天頂衛星システム(QZSS)や、インドによるインドの地域的測位衛星システム(IRNSS)、中国によるBeidou等のような、地域的システム、ならびに/あるいは、(ii)1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムに関係付けられてもよく、そうでなければ、1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムによる使用のために使用可能にされてもよい、さまざまな増強システム(例えば、衛星ベースの増強システム(SBAS))、に対して使用してもよい。一例として、SBASは、完全性情報、差分補正等を提供する増強システムを含んでいてもよい。この増強システムには、例えば、ワイドエリア増強システム(WASS)、欧州の静止ナビゲーションオーバレイサービス(EGNOS)、多機能衛星増強システム(MSAS)、GPS支援Geo増強ナビゲーション、またはGPSおよびGeo増強ナビゲーションシステム(GAGAN)、および/またはこれらに類するものがあり、これらに限定されるものではない。したがって、ここで用いたように、GNSSはまた、1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムおよび/または増強システムの任意の組み合わせを含んでいることも理解されるだろう。また、GNSS信号は、GNSS信号、GNSSのような信号、および/または、このような1つ以上のGNSSに関係する他の信号を含んでいてもよい。
【0014】
3GPP RAN120は、サービング移動体ロケーションセンター(SMLC)/スタンドアローンSMLC(SAS)124に結合していてもよく、サービング移動体ロケーションセンター(SMLC)/スタンドアローンSMLC(SAS)124は、RAN120と通信している端末に対するポジショニングをサポートしてもよい。SMLC124は、端末ベースポジショニング方法、端末支援ポジショニング方法、およびネットワークベースポジショニング方法をサポートしてもよい。ポジショニングは、ターゲット端末の地理的ロケーションを決定する機能性のことを意味する。
【0015】
3GPP RAN120はまた、3GPP訪問先公衆地上移動体ネットワーク(V−PLMN)130と通信してもよい。V−PLMN130は、移動体スイッチングセンター(MSC)132と、サービングGPRSサポートノード(SGSN)134と、モビリティ管理エンティティ(MME)136と、サービングゲートウェイ(S−GW)138と、訪問先ゲートウェイ移動体ロケーションセンター(V−GMLC)142と、訪問先SUPLロケーションプラットフォーム(V−SLP)144と、進化したSMLC(E−SMLC)146とを含んでいてもよい。MSC132は、そのカバレージエリア内の端末に対する回線切替通話のための切替機能を実行してもよい。SGSN134は、パケット切替接続およびセッションのために、切替およびルーティング機能を実行してもよい。MME136は、モビリティ管理、ゲートウェイ選択、認証、ベアラ管理等のようなさまざまな制御機能を実行してもよい。S−GW138は、データルーティングおよび転送、モビリティアンカーリング等のような、端末に対するインターネットプロトコル(IP)データ転送に関連するさまざまな機能を実行してもよい。V−GMLC142は、ロケーションサービス、外部のLCSクライアントとのインターフェースをサポートするためのさまざまな機能を実行し、加入者プライバシー、認可、認証、請求等のようなサービスを提供してもよい。V−SLP144は、SUPLロケーションセンター(SLC)を備えていてもよく、可能であれば、SUPLポジショニングセンター(SPC)を備えていてもよい。SLCは、ロケーションサービスに対するさまざまな機能を実行し、SUPLの動作を調整し、SETと対話してもよい。SPCは、SETに対するポジショニングおよびSETへの支援データの配信をサポートしてもよく、また、ポジション計算のために使用するメッセージおよび手順に関与してもよい。E−SMLC146は、LTEにアクセスする端末に対するロケーションサービスをサポートしてもよい。
【0016】
V−PLMN130は、端末110がサービス加入しているホームPLMN(H−PLMN)150と通信してもよい。H−PLMN150は、ホームGMLC(H−GMLC)152と、ホームSLP(H−SLP)154と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)/パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)156と、スイッチ158とを備えていてもよい。スイッチ158は、LCSクライアント(例えば、LCSクライアント190)から要求を受信して、処理するために、それぞれの要求を、H−GMLC152またはH−SLP154のいずれかにルーティングしてもよい。GGSN/PDN GW156は、端末に対するデータ接続性の持続、IPアドレス割り振り等のような、さまざまな機能を実行してもよい。
【0017】
SMLC/SAS124や、MSC132や、SGSN134や、MME136や、S−GW138や、V−GMLC142や、E−SMLC146や、H−GMLC152や、GGSN/PDN GW156は、3GPPによって規定されているネットワークエンティティである。V−SLP144およびH−SLP154は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)によって規定されているエンティティに関連するネットワークである。GGSN/PDN GW156は、例示的なネットワーク配備100において示したように3GPP H−PLMN150に位置してもよく、または、代替ネットワーク配備では3GPP V−PLMN130に位置していてもよい。
【0018】
3GPP2 RAN122は、3GPP2 V−PLMN160と通信してもよい。V−PLMN 160は、MSC162と、パケットデータサービングノード(PDSN)164と、ポジション決定エンティティ(PDE)170と、訪問先移動体ポジショニングセンター(V−MPC)172と、V−SLP174とを備えていてもよい。PDSN164は、パケット切替接続およびセッションのために切替およびルーティング機能を実行してもよい。PDE170は、V−PLMN160と通信している端末に対するポジショニングをサポートしてもよい。V−MPC172は、ロケーションサービスをサポートし、外部のLCSクライアントとインターフェースし、加入者プライバシー、認可、認証、請求等のようなサービスを提供するためのさまざまな機能を実行してもよい。
【0019】
V−PLMN160は、H−PLMN180と通信してもよい。H−PLMN180は、H−MPC182と、H−SLP184と、スイッチ186とを備えていてもよい。スイッチ186は、処理のために、LCSクライアント(例えば、LCSクライアント190)から要求を受信してもよく、それぞれの要求をH−MPC182またはH−SLP184のいずれかにルーティングしてもよい。MSC162、PDSN164、PDE170、V−MPC172、およびH−MPC182は、3GPP2によって規定されているネットワークエンティティである。V−SLP174およびH−SLP184は、OMAによって規定されているネットワーク関連エンティティである。
【0020】
図1は、いくつかのネットワークエンティティを示しており、いくつかのネットワークエンティティは、それぞれのPLMN中に備えられていてもよい。それぞれのPLMNはまた、他の機能およびサービスをサポートできる他のネットワークエンティティを含んでいてもよい。
【0021】
端末のポジショニングを調整および制御するために、ポジショニングプロトコルを使用してもよく、端末は移動体であってもよく、この移動体のポジションはLCSクライアントまたはユーザによって要求されてもよい。ポジショニングプロトコルは、一般的に、(i)位置付けられている端末とロケーションサーバとによって実行されてもよい手順と、(ii)端末とロケーションサーバとの間の通信またはシグナリングとを、規定している。ロケーションサーバは、手順を調整および命令してもよく、関連情報(例えば、ポジション推定値)を1つのエンティティから別のエンティティに転送してもよい。ロケーションサーバは、(i)端末用のホームネットワークまたは訪問先ネットワーク中に存在していてもよい、あるいは、(ii)端末から離れていてもよく、ワイヤレスネットワークおよび/またはワイヤラインネットワーク、例えば、インターネットを通してアクセス可能であってもよい。
【0022】
いくつかの既存のポジショニングプロトコルは、RRLPや、RRCや、IS−801を含む。これらのポジショニングプロトコルは、ポジショニング方法の2つの主要なクラス:(i)GPSおよび支援GPS(A−GPS)のような衛星ベースのポジショニング方法と、(ii)サービングネットワークにおける基地局の対間の観測時間差(OTD)を利用している地上ベースのポジショニング方法と、をサポートする。GSM向けのOTD方法を、向上した観測時間差(E−OTD)と呼び、WCDMA向けのOTD方法を到着の観測時間差(OTDOA)と呼び、cdma2000向けのOTD方法を高度なフォワードリンク三辺測量(A−FLT)と呼ぶ。それぞれのポジショニングプロトコルは、単一のワイヤレスアクセスタイプに対して1つ以上の衛星ベースのポジショニング方法と1つ以上の地上ベースのポジショニング方法とをサポートしてもよい。例えば、RRLPは、GSMおよびGPRSアクセスのためにA−GPSおよびE−OTDをサポートし、RRCは、WCDMAのためにA−GPSおよびOTDOAをサポートし、そして、IS−801は、cdma2000のためにA−GPSおよびA−FLTをサポートする。
【0023】
A−GPSサポートは、既存のポジショニングプロトコルに類似しているかもしれない。したがって、それぞれの既存のポジショニングプロトコルが、制限のある変更により、任意のRANにおいてA−GPSをサポートできるかもしれない。しかしながら、特定のワイヤレスアクセスタイプに対して支援データおよびポジショニング測定値が規定されると、この支援データおよびポジショニング測定値は、他のワイヤレスアクセスタイプにおいてOTDをサポートするのに使用できないかもしれないので、OTDサポートは、既存のポジショニングプロトコルに類似していなくてもよい。特に、特定のワイヤレスアクセスタイプに対するOTDに対応するように、それぞれの既存のポジショニングプロトコルは特別に開発されている。
【0024】
新しいワイヤレスアクセスタイプが、継続的に、開発および配備されている。いくつかの最近規定されたワイヤレスアクセスタイプは、IEEE802.16(WiMax)や、IEEE802.11(WiFi)や、LTEや、UMBを含む。そのワイヤレスアクセスタイプのRANによって担当されている端末に対するポジショニングをサポートするために、それぞれの新しいワイヤレスアクセスタイプに対して新しいポジショニングプロトコルが規定されてもよい。しかしながら、それぞれの新しいポジショニングプロトコルは、標準化、実現、試験、および配備のために、十分な取り組みとコストとが必要である。
【0025】
態様では、異なるワイヤレスアクセスタイプに対して、A−GPSおよびOTDのようなポジショニング方法をサポートするために、汎用ポジショニングプロトコル(GPP)を使用する。GPPは、E−OTD、OTDOA、A−FLT、拡張セル識別子(E−CID)等のような既存のポジショニング方法をサポートしてもよい。また、新しいワイヤレスアクセスタイプが開発されると、GPPは、新しいワイヤレスアクセスタイプに対するポジショニングをサポートしてもよい。サポートされているワイヤレスアクセスタイプすべてに対して(例えば、GLONASS、現代的なGPS(mGPS)、Quasi−Zenith衛星システム(QZSS)等に対して)新しいポジショニング能力をサポートするために、GPPはアップグレードしてもよい。GPPはまた、ワイヤラインアクセスを、例えば、ノマディックIPアクセスをサポートしてもよい。GPPは、RRLPや、RRCや、IS−801のような既存のポジショニングプロトコルを置換または増強のいずれを行ってもよい。
【0026】
GPPは、ユーザプレーンソリューションおよびコントロールプレーンソリューションをサポートしてもよい。ユーザプレーンソリューションまたはコントロールプレーンソリューションは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするための、さまざまなネットワークエレメントや、インターフェースや、プロトコルや、手順や、メッセージを含んでいてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするメッセージは、ネットワークエンティティ間や、ネットワークエンティティと端末との間で転送されるシグナリングの一部として、一般的に、ネットワーク特定プロトコルや、インターフェースや、シグナリングメッセージにより伝えられてもよい。ユーザプレーンソリューションでは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするメッセージは、ネットワークエンティティと端末との間のデータ転送の一部として、一般的に、TCPおよびIPのような標準規格のデータプロトコルにより伝えられてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、一般的に、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して、特定のポジショニングプロトコルを使用する。例えば、GSMに対してRRLPを使用してもよく、WCDMAに対してRRCを使用してもよく、cdma2000に対してIS−801を使用してもよい。ユーザプレーンソリューションでは、1つよりも多いワイヤレスアクセスタイプに対して、ポジショニングプロトコルを使用してもよいが、制限がいくつかある。例えば、SUPLユーザプレーンソリューションでは、GSMに対しては制限なくRRLPを使用し、WCDMAに対しては、A−GPSおよびA−GNSSをサポートするが、OTEOAをサポートしないためにRRLPを使用してもよい。これに対して、GPPは、複数のワイヤレスアクセスタイプおよび複数のロケーションソリューションに対するポジショニングを制限なくサポートしてもよい。例えば、GPPは、OMAによるSUPL、3GPP2によるX.S0024や、CDMA開発グループ(CDG)によるV1およびV2のような、ユーザプレーンソリューションに対するポジショニングをサポートしてもよい。GPPはまた、3GPP TS 23.271や、TS 43.059や、3GPPおよびIS−881によるTS25.305や、3GPP2によるX.S0002のような、コントロールプレーンソリューションに対するポジショニングをサポートしてもよい。また、SUPL、RRC、GSM、無線リソース(RR)、CDMA 1Xデータバースト、HTPP、TCP/IP等のような、さまざまなプロトコルによって、GPPは伝送されてもよい。
【0027】
GPPは、端末に対して、さまざまなポジショニング方法をサポートしてもよい。GPPは「内部」ポジショニング方法を含んでいてもよく、「内部」ポジショニング方法は、GPP用に設計されているポジショニング方法であり、可能であればGPPの一部として、または、GPPへの拡張として標準化されている。GPPはまた、「外部」ポジショニング方法を含んでいてもよく、「外部」ポジショニング方法は、外部のソースによって開発され、GPPに組み込まれているポジショニング方法である。GPPは、下位互換性のある進化により、新しいポジショニング方法および新しいワイヤレスアクセスタイプをサポートしてもよい。GPPは、SUPLおよび他のユーザプレーンソリューションならびにコントロールプレーンソリューションにより動作してもよい。GPPは、変更が少ない、または、変更がない既存のポジショニング方法を組み込んでいてもよい。GPPは、支援データ、測定値、能力ネゴシエーション等のような、既存の汎用的な能力をサポートしてもよい。GPPはまた、ハイブリッドポジショニング、初期粗ロケーション等をサポートしてもよい。
【0028】
1つの設計において、GPPでのポジショニング方法は、別々で互いに独立したモジュール式で規定されていてもよい。これは、GPP動作または他のポジショニングに方法に影響を及ばさずに、新しいポジショニング方法を追加すること、および/または、既存のポジショニング方法を拡張することを可能にする。異なるポジショニング方法間の固定された決まりきった関係をなくすことができる。
【0029】
それぞれのポジショニング方法は、適用可能であるときには、端末支援モード、端末ベースモード、スタンドアローンモードをサポートしてもよい。内部ポジショニング方法および外部ポジショニング方法をより単純なインプリメンテーションでサポートするために、GPPは、共通フレームワークを提供してもよく、それぞれのポジショニング方法の効率的なインプリメンテーションを可能にするようにフレキシブルであってもよい。
【0030】
図2は、GPPメッセージ200の構成/フォーマットの例示的な設計を示している。この設計では、GPPメッセージ200は、GPPバージョンフィールド210と、セッション識別子(ID)フィールド212と、終了セッションインジケータフィールド214と、K個のポジションエレメント216aないし216kとを含んでいる。ここで、K≧0である。一般的に、GPPメッセージは、他の情報に対する、異なるおよび/または付加的なエレメントならびにフィールドを含んでいてもよい。GPPメッセージのエレメント200に対して、ASN.1および/またはXML(拡張可能マークアップ言語)エンコーディングを使用してもよい。
【0031】
GPPセッションに関与している2つのエンティティによる同じGPPバージョンの使用をネゴシエートするために、GPPのどのバージョンを使用しているかや、GPPのどのバージョンが含まれているかを、GPPバージョンフィールド210は示していてもよい。発信エンティティは、発信エンティティが送る最初のGPPメッセージでサポートしている最高のバージョンVに、GPPバージョンを設定してもよい。受信エンティティは、U≦Vを条件として、サポートする最高バージョンUをGPP返答で返してもよく、ネゴシエートされたGPPバージョンは、2つのエンティティによってサポートされている2つの最高のバージョンのうちの低い方であってもよい。低い方のバージョンだけをサポートするエンティティとの下位互換性を確実にするために、新しい(高い方)のGPPバージョンをサポートするエンティティはまた、低い方のGPPバージョンすべてをサポートすべきである。GPPバージョンは、主に、どのポジショニング方法がサポートされているかを示していてもよく、この方法は、低い方のバージョンのサポートを単純化するかもしれない。
【0032】
セッションIDにより、GPPセッションが識別されてもよい。それぞれのGPPセッションは、一意的なセッションIDに割り当てられてもよい。2つのエンティティ間の複数のGPPセッションは、異なるセッションIDによって、サポートされ、識別されてもよい。セッションIDはまた、例えば、1つのエンティティがGPPセッションを中断または喪失したために同期がずれた状態の検出を可能にする。また、伝送レベルが変わった場合にも、GPPセッションは続いてもよい。
【0033】
終了セッションインジケータが、送信エンティティがGPPセッションを完了したか否かを示していてもよい。完了した場合には、受信エンティティはGPPセッションを続けるべきでなく、原因が重大でない場合には、新しいGPPセッションを開始してもよい。
【0034】
また、図2は、GPPメッセージ200内のポジションエレメント216の構成の設計を示している。ポジションエレメント216は、ポジショニング方法IDフィールド220と、ポジショニング方法バージョン(Ver)フィールド222と、基準IDフィールド224と、エレメントタイプフィールド226と、データタイプフィールド228と、ポジショニング方法プロトコルデータユニット(PDU)フィールド230とを含んでいてもよい。ポジショニング方法IDは、特定のポジショニング方法、例えば、A−GPS、E−OTD、OTDOA、A−FLT等を示していてもよい。新しいポジショニング方法IDを割り当てることによって、将来のポジショニング方法を容易に追加することができる。ポジショニング方法の異なるカテゴリーは、異なる組または範囲のポジショニング方法のID値を予約することによって区別してもよい。これらの異なるカテゴリーは、(i)認定された国家規格機関や国際規格機関(例えば、3GPP、3GPP2、IETF、IEEE、ITU等)によって規定されているポジショニング方法向けの1つ以上のカテゴリーと、(ii)特定のワイヤレスオペレータまたはワイヤレス機器製造業者のような非標規格機関によって規定されているポジショニング方法向けの1つ以上の他のカテゴリーとを含んでいてもよい。ポジショニング方法バージョンは、ポジショニング方法のバージョンを示してもよく、バージョンネゴシエーションのために使用してもよい。基準IDは、要求および応答の関係をサポートしてもよく、例えば、要求に対する応答は、要求と同一の基準IDを含んでいてもよい。
【0035】
エレメントタイプはポジションエレメントの目的を示していてもよい。複数のクラスをサポートしてもよく、1つのクラスにおけるメッセージは、同じクラスにおける応答を求めてもよい。例えば、ポジションエレメントが(i)第1のクラスでは、「要求」、「最後の応答」、または「最後でない応答」、(ii)第2のクラスでは、「提供」または「肯定応答」、あるいは(iii)第3のクラスでは中断/エラーに対するものか否かを、エレメントタイプは示していてもよい。第1のクラスに対して、「最後の応答」または「最後でない応答」は、「要求」に対する返答でのみ送られてもよい。応答がセグメント化されたとき、セグメント化をサポートするために、「最後の応答」は、「最後でない応答」の1つ以上のインスタンスによって先行されていてもよい。第2のクラスに対して、「提供」は、オプション的に、応答で「肯定応答」を要求してもよい。セグメント化により、「提供」の複数のインスタンスは、例えば、それぞれの「提供」に対して送られる、または、最後の「提供」だけに送られる「肯定応答」により送られてもよい。第3のクラスに対して、「中断/エラー」が、「最後の応答」、「最後でない応答」、または「肯定応答」の代わりに送られてもよい。データタイプは、ポジションエレメント中で送られている情報のタイプを示していてもよく、例えば、支援データ、ロケーション情報(例えば、測定値、ポジション推定値等)、ポジショニング方法に対する能力、エラー情報等である。1つの設計では、1つのデータのタイプだけが、それぞれのポジションエレメント中で送られてもよい。ポジショニング方法PDUは、エレメントタイプ、データタイプ、およびポジショニング方法に特有であるデータを含んでいてもよい。
【0036】
GPPは、内部、外部、および共通のポジショニング方法をサポートしてもよい。内部ポジショニング方法は、GPPに対して、および、GPPに関係して排他的に規定されていてもよい。例えば、内部ポジショニング方法は、GPPの定義を規定または所有する標準開発機関(SDO)のような同じ機関によって規定されていてもよい。特定のGPPバージョンVは、内部ポジショニング方法のどのバージョンPを使用すべきかを規定していてもよい。Pよりも後のバージョンは、Vよりも後のGPPバージョンに有効であるかもしれない。ポジショニング方法に対して許可された場合、Pよりも前のバージョンは、GPPバージョンVで有効であり続けるかもしれない。内部ポジショニング方法は、複数のワイヤレスアクセスタイプ(例えば、A−GPS、A−GNSS等)、新しいポジショニング方法等をカバーするポジショニング方法に適しているかもしれない。
【0037】
GPP、および可能であれば他のポジショニングプロトコルによる使用のために、外部ポジショニング方法が規定されていてもよい。外部ポジショニング方法は、ポジションエレメントの構成を活用し、付加的なエレメントタイプおよび/またはGPPに対して規定されていないデータタイプを含んでいてもよい。外部ポジショニング方法のソース定義(例えば、メッセージおよびパラメータテーブル、ASN.1、XML、手順等)は、GPPの定義を規定または所有しない国家的SDOまたは国際的SDOのような機関によって作成されてもよい。(例えば、ポジショニング方法IDや、ポジショニング方法PDUコンテンツや、ポジショニング方法エレメントタイプや、GPPポジションエレメント構成におけるポジショニング方法データタイプの定義を含む)どのように外部ポジショニング方法をGPPにより使用できるかの定義は、これらのGPPコンポーネントと、外部ポジショニング方法について規定されている同等のコンポーネントとの間の対応を示すことによって達成されてもよい。例えば、外部ポジショニング方法について規定されているASN.1およびXMLデータタイプに対する適切な基準を使用することによって、このマッピングプロセスは支援されてもよい。特定のGPPバージョンVの場合、(i)外部ポジショニング方法のバージョンのUとだけ、GPPバージョンVを使用できることを意味する、1つだけの特定の外部ポジショニング方法バージョンUに対して、あるいは(ii)Uよりも先の、および/または、Uよりも後の外部ポジショニング方法のバージョンに対して、マッピングが規定されてもよい。外部ポジショニング方法は、特定のワイヤレスアクセスタイプまたは関連ワイヤレスアクセスタイプのファミリーに対して開発されたポジショニング方法に適していてもよい。外部ポジショニング方法はまた、変更することをあまり期待されない既存のポジショニング方法に、例えば、E−OTD、AFLT、A−GPS等に適している。
【0038】
他のポジショニング方法を増強するために、共通のポジショニング方法(CPM)を使用してもよく、共通のポジショニング方法(CPM)は、これ自体のポジショニング方法IDを持っていてもよい。GPPメッセージ中のCPMポジションエレメントは、以下の方法で使用してもよい。CPM能力PDU(すなわち、能力を示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、(i)例えば、ポジショニング方法IDのリストを通して、デバイスによって他のどのポジショニング方法がサポートされているか、および、(ii)デバイスの他の共通の能力を、例えば、デバイスによってサポートできる同時のポジショニング方法の、起動の最大数を示していてもよい。CPM支援データPDU(すなわち、支援データを示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、汎用的な支援データを、例えば、端末のおよそのロケーション、およその絶対時間等を端末に伝えてもよい。CPMロケーション情報PDU(すなわち、ロケーション情報を示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、端末自体のリソースを使用して端末によって取得されたロケーション情報を、例えば、スタンドアローンポジション推定値、速度、加速度、センサ測定値、ポジション推定値の相対的変化等を伝えてもよい。このCPM PDUはまた、1つ以上の他のポジショニング方法に対する端末ベースのポジショニング結果を、例えば、他の何らかの端末ベースのポジショニング方法を使用して、端末が端末自体のポジション推定値をどこで取得したかを伝えてもよい。このCPM PDUは、他のポジショニング方法に対して、PGGポジションエレメントに対する別個の端末ベースのロケーション要求と端末ベースのロケーション応答とをサポートする必要をなくすかもしれない。他のポジショニング方法に特有である能力、支援データ、ロケーション情報は、これらのポジショニング方法内で依然としてサポートされてもよく、CPMによってカバーされなくてもよい。また、さまざまなワイヤレスアクセスタイプをサポートするために、新しいポジショニング方法が開発されてもよい。
【0039】
図3は、GPPセッションのためのメッセージフロー300の設計を示している。ロケーションサーバ148は、図1におけるSLP、GMLC、MPCのうちの任意のものであってもよく、GPPバージョン2と、セッションID1と、N個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。ここで、N≧1である。端末110は、GPPバージョン1をサポートするがGPPバージョン2をサポートせず、GPPバージョン1と、セッションID1と、M個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。ここで、M≧1である。ロケーションサーバ148は、低い方のGPPバージョン1を選択してもよく、GPPバージョン1と、セッションID1と、P個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。ここで、P≧1である。端末110は、GPPバージョン1と、「終了セッションインジケータ」組と、Q個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージで応答してもよい。ここでQ≧1である。それぞれのGPPメッセージ中のポジションエレメントは、ポジショニング方法に対して使用される任意の情報を伝えてもよい。
【0040】
図4は、内部GNSSポジショニング方法によるGPPセッションのためのメッセージフロー400の設計を示している。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。このポジションエレメントは、バージョン1を有するGNSSポジショニング方法を示していてもよく、Aにセットされた基準ID、「要求」にセットされたエレメントタイプ、「能力」にセットされたデータタイプとを有していてもよい。ポジションエレメントは、おそらくはロケーションサーバ148の能力でPDUを伝えてもよい。端末110は、GNSSポジショニング方法のバージョン1をサポートしてもよく、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。第1のポジションエレメントは、ロケーションサーバ148によって送られた、前のGPPメッセージ中に含まれているポジションエレメントに応答してもよく、GNSSポジショニング方法に対する端末能力を含んでいてもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法に対する支援データを要求してもよい。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。第1のポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中で端末110によって要求されたGNSS支援データを含んでいてもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法を使用して取得されたロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、「終了セッションインジケータ」組と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。このポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中でロケーションサーバ148によって要求されたGNSSロケーション情報(例えば、GNSS衛星測定値)を含んでいてもよい。
【0041】
図5は、内部GNSSおよびE−CIDポジショニング方法によるGPPセッションのためのメッセージフロー500の設計を示している。GPPセッションは、E−CIDを使用して、端末に対する初期粗ロケーションを取得し、GNSSを使用して、端末に対する後の正確なロケーションを取得する。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。第1のポジションエレメントは、バージョン1を有するE−CIDポジショニング方法を示してもよく、ロケーションサーバ148のE−CID能力を提供してもよい。第2のポジションエレメントが、E−CIDに対するロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、E−CIDに対する要求されたロケーション情報(例えば、基地局に近い信号測定値)を含む1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。ロケーションサーバ148が、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。第1のポジションエレメントは、バージョン1を有するGNSSポジショニング方法を示していてもよく、GNSS支援データを提供してもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法に対するロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、「終了セッションインジケータ」組と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。このポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中でロケーションサーバ148によって要求され、GNSSポジショニング方法を使用して取得されたロケーション情報を含んでいてもよい
E−CIDポジショニング方法により、可視基地局に関係する測定情報をロケーションサーバが要求し、端末がこの測定情報を提供できるようになる。ロケーションサーバによって送られるE−CID能力は、ロケーションサーバが受信することを好む情報(例えば、特定のタイプの信号測定値)を端末に知らせてもよい。端末によって送られるE−CID能力は、端末が提供できるE−CID関連情報をロケーションサーバに知らせてもよい。
【0042】
GNSSポジショニング方法は、レガシーGPS L1C/Aや、GLONASSや、Galileoや、現代化されたGPS(mGPS)や、QZSSや、EGNOSや、WAAS等を含むすべてのタイプのGNSSをサポートしてもよい。GPPにおけるGNSSポジショニング方法は、RRLP、RRC、またはIS−80でのGNSSポジショニング方法と同じであってもよく、あるいは、RRLP、RRC、またはIS−80でのGNSSポジショニング方法に基づいていてもよい。
【0043】
I.ハイブリッド&汎用的なOTD − 汎用的な精密な時間支援(FTA)
RANにおける基地局が、1つ以上のセルまたはセクタをサポートしてもよい。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈次第では、基地局のカバレージエリア、または、カバレージエリアを担当する基地局のサブシステムのカバレージエリアのことを意味することがある。3GPP2では、「セクタ」または「セルセクタ」という用語は、基地局のカバレージエリア、または、カバレージエリアを担当する基地局のサブシステムのカバレージエリアのことを意味することがある。明確にするために、以下の記述では、セルの3GPPの概念を使用する。
【0044】
別の態様では、異なるワイヤレスアクセスタイプのセル間、例えば、GSMセルとWCDMAセルとの間、CDMA 1XまたはHRPDセルとGSMまたはWCDMAセルとの間等のOTDに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出するために、ハイブリッドOTDポジショニングを使用してもよい。E−OTD、OTDOA、およびA−FLTのようなOTD方法と比較して、ハイブリッドOTDポジショニングでは、端末によってOTDが測定できるセルの数が増加する。E−OTD、OTDOA、およびA−FLTのようなOTD方法では、1つの特定のワイヤレスアクセスタイプのセル間のOTDを測定することに制限される。より多くのセル間のOTDを測定することにより精度および信頼性が増加し、そして、もはや、セルから遠く離れた信号をサーチしたり、測定したりする時間を費やす必要はないので、応答時間も減少する。
【0045】
異なるワイヤレスアクセスタイプのセルは、一般的に、類似していない送信タイミングを使用する。それぞれのポジショニングプロトコル(例えば、RRLP、RRC、またはIS−801)は、そのポジショニングプロトコルによってサポートされているワイヤレスアクセスタイプに対する送信タイミングに基づいて、OTD測定値とOTD支援データとを規定している。例えば、RRLPは、GSM時間単位に基づいたOTD測定値を規定している。GSM時間単位は、他のワイヤレスアクセスタイプに適用しないフレーム数とビット数とを含む。
【0046】
GPPは、ワイヤレスアクセスタイプを組み合わせたもの向けのハイブリッドOTDとともに、異なるワイヤレスアクセスタイプ向けの汎用的なOTDをいくつかの方法でサポートしてもよい。1つの設計では、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する時間測定値が、端末110における共通のタイムインスタントに合わされてもよい。端末110は、1つ以上のRANにおけるセルに対する1組の受信した送信の時間を取得してもよい。それぞれの受信した送信の時間は、共通のタイムインスタントにおいて端末110によって受信された特定の送信信号を示していてもよい。例えば、GSMの場合に、それぞれの受信した送信の時間は、GSMフレーム数、ビット数、端末110がちょうど受信したビットの割合とを提供してもよい。1組の受信した送信の時間は、{T1、T2、...、Tk}として与えられてもよく、ここでTkは、セルkに対する受信した送信の時間であり、1≦k≦Kである。Tkは、セルkに適用可能な送信単位(例えば、GSMフレームおよびビット)で表されてもよい。すべてのセルに対する受信した送信の時間は、端末110における共通のタイムインスタントTに合わされてもよい。例えば、端末110は、端末110の時間Txにおける、セルkに対するTkxの受信した送信の時間を測定してもよい。端末110は、セルkによってサポートされているワイヤレスアクセスタイプに対して使用される時間単位で表現される時間差(T−Tx)を、測定した送信の時間Tkxに加算して、端末110の時間Tにおけるセルkに対する受信した送信の時間Tkを取得してもよい。
【0047】
端末110はまた、共通のタイムインスタントTにおいて、異なるセルに対する受信した送信の時間を他の方法で取得してもよい。例えば、端末110は、セルに対するいくつかの受信した送信の時間を測定してもよく、補外または補間を実行し、時間Tにおける、セルに対する受信した送信の時間を取得してもよい。一般的に、端末110は、絶対タイミングまたは基準タイミングに基づいて、1つの送信時間測定の、補外、補間、または簡単な訂正を実行してもよく、絶対タイミングまたは基準タイミングは、任意の連続的な時間基準によって提供されてもよい。例えば、絶対タイミングは、端末110における内部クロックや、基地局または衛星によって提供される外部クロックや、外部クロックソースにロックされる内部クロック等によって提供されてもよい。
【0048】
第1の設計では、それぞれのワイヤレスアクセスタイプのセルに対する受信した送信の時間が、そのワイヤレスアクセスタイプに対する時間単位で与えられてもよい。例えば、GSMセルkに対する受信した送信の時間Tkは、GSMフレーム数、ビット数、ビットの割合によって与えられてもよい。
【0049】
1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}が、ロケーションサーバに転送されてもよい。それぞれの送信時間は、関係するワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な時間単位を使用して表されていてもよい。それぞれのワイヤレスアクセスタイプの受信した送信の時間を伝えるために、GPPは異なるタイプのパラメータを提供してもよい。GPPにより新しいワイヤレスアクセスタイプをサポートするために、新しいタイプのパラメータをGPPの定義に追加して、新しいタイプのワイヤレス送信タイミングを伝えてもよい。ロケーションサーバは、既知のロケーションにおいて、固定ロケーション測定ユニット(LMU)を使用して、異なる基地局間のリアル(すなわち絶対)時間差(RTD)を取得してもよい。LMUは、OTDを測定し、OTDをロケーションサーバに提供してもよく、そのOTDからRTDを計算することができる。基地局の既知のロケーションを使用して端末110のポジションを計算するために、ロケーションサーバはOTDおよびRTDを使用してもよい。ロケーションサーバはまた、端末によって提供されたRTDから、基地局のRTDおよびロケーションを他の方法で取得してもよい。
【0050】
第2の設計では、1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}は、何らかの共通の形態で、端末110によってネットワークサーバに送られてもよい。例えば、それぞれの受信した送信の時間は、共通の時間単位(例えば、秒)に基づいて、送信時間に変換してもよい。
【0051】
送信タイミングの異なる単位をサポートして、異なる周期的な期間を持つワイヤレスアクセスタイプに対して、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する受信した送信の時間間で有効なOTDを取得することは、RTDが一定でないだろうから、直接的に可能でないかもしれない。しかしながら、それぞれのセルの送信タイミングを、すべてのワイヤレスアクセスタイプに共通である周期的な期間と時間単位との双方を使用する新しく変換されたタイミングに変換することによって、一定のRTDおよび有効なOTDを取得できる。この変換は、以下のように実行されてもよい。
ステップ1:変換されるすべてのワイヤレスアクセスタイプの異なる時間単位および異なる周期的な期間に対して適用可能である、共通の時間単位Uと共通の周期的な期間Tとを選択。共通の時間単位を使用して、時間のすべての測定値、例えば、変換された時間、リアルセルタイミング、絶対時間を表現。これは、単なる変形であってもよい。例えば、GSMに対する送信時間は、GSMフレームの数xプラスGSMビットの数yとして表されてもよい。共通の時間単位zに対する変形は、(xF+yB)を計算することによって達成されてもよい。ここで、Fは、zの単位のGSMフレーム持続期間であり、Bは、zの単位のGSMビットの持続期間である。
ステップ2:(例えば、GPSに基づいて推定された、または、特定のセル送信によって伝えられた絶対時間情報に基づいて)絶対時間の何らかの正確な、または、推定された値Aにおいて、セルに対するリアルタイムRを、セルに対する特定の変換された時間Cと関係付けることによって、それぞれのセルのリアルタイミングを、セルに対する意図された変換されたタイミングと合わせる。
ステップ3:Rに後続する任意のリアルセル時間R*の場合、リアルタイムR*に対して変換されたC*を、C*=C+(R*−R)として計算。変換された時間C*は、共通時間単位と共通の周期的な期間とに基づくリアルタイムR*の表現である。以下に記述するように、計算は、リアルタイムと変換された時間とに対する異なる周期的な期間の結果を含む。
【0052】
図6は、先に記述したステップにしたがった、1つのセルkに対する変換された時間へのリアルタイムの変換を示している。セルkのリアルタイミングは、τの周期的な期間を有し、このτの周期的な期間は、任意の持続期間であってもよく、ワイヤレスアクセスタイプに依存していてもよい。変換された/共通タイミングは、Tの周期的な期間を有し、Tの周期的な期間は、(図6に示したように)τよりもより長くても、または、τよりも短くてもよい。簡単にするために、図6は、ステップ2では、リアルタイムR=0が、絶対時間A=t0+ε0において、共通時間C=0に関係している(すなわち、C=0、およびR=0はステップ2において同時に起こる)ことを仮定している。リアルタイミングのそれぞれの連続的な周期的な期間(nτ)における絶対時間は、tn+εnと表されてもよく、ここでtnは、リアルタイム(nτ)における推定された絶対時間(すなわち、リアルタイミングの(n+1)番目の周期的な期間の開始時)であり、εnは、tnの(例えば、ロケーションサーバまたは端末110によるtnの推定値の)誤差である。
【0053】
リアルタイムR*は、リアルタイムRの後の何らかの時間に生じ、リアルタイミングの観点から、R*=n・τ+xとして与えられてもよい。ここで、nは、(リアルタイミングの周期的な期間の数における)整数部分であり、xは、小数部分である(0≦x<τ)。リアルタイムR*は、絶対時間t+εにおいて生じてもよく、ここで、(例えば、端末110またはロケーションサーバによって認識されるように)tはリアルタイムR*の推定された絶対時間であり、εはtの(例えば、端末110またはロケーションサーバによるtの推定値の)誤差である。リアルタイムR*に対応している変換された時間C*は、共通タイミングの観点から、C*=N・T+Xとして与えられてもよい。ここで、Nは(共通タイミングの周期的な期間の数における)整数部分であり、Xは、小数部分である(0≦x<τ)。ステップ3は、変換された時間パラメータNと、リアルタイムR*に対応しているXとを求める。
【0054】
リアルタイムR*は、
【数1】
【0055】
として表されてもよい。
【0056】
変換された時間の整数および小数の部分は、
【数2】
【数3】
【0057】
として与えられてもよい。
【0058】
リアルタイミングの周期性により、整数の部分nは分からないことがある(例えば、直接的に観測されないことがある)。しかしながら、nは、以下:
【数4】
【0059】
のように、リアルタイムR*における推定された絶対時間tから取得されてもよい。
【0060】
式(4)における切り上げは、最も近い整数に対して行われる。
【0061】
|(ε−ε0)|<τ/2である場合に、式(4)において(ε−ε0)=0と仮定することによって、nの正しい値を取得してもよい。これにより、絶対時間に対する推定値の誤差を著しく超える、周期的な期間τを有する任意のリアルタイミングが保証されるかもしれない。したがって、小数部分xが取得された時間における、リアルタイムR*の整数部分nを、絶対時間によって、端末110が決定できる。そして、式(2)および(3)を使用して、変換された時間パラメータNおよびTが取得されてもよい。
【0062】
適切な時間単位Uと周期的な期間Tとに基づいて、共通タイミングが規定されてもよく、周期的な期間Tは、時間単位Uの何らかの整数に等しくてもよい。何らかの内部クロックを持つ意味で、共通タイミングは、端末110またはロケーションサーバによって維持されない。端末110は、(例えば、この測定を支援するために絶対時間を使用して)それぞれのセルに対するリアルタイムを測定してもよい。端末110またはロケーションサーバは、リアルセル時間を、変換された時間に変換してもよく、変換された時間は、共通タイミングの時間単位Uで表現されてもよい。
【0063】
式(2)および(3)にしたがって、リアルタイミングと変換されたタイミングとの間の関係を固定することは、(例えば、実際の周期的な期間が、規定された値τよりも、わずかに長い、または、わずかに短い場合)リアルタイミングでの何らかのドリフトが、変換されたタイミングに反映される(例えば、規定された値Tよりも、わずかに長い、または、わずかに短い変換された周期的な期間が結果的に生じる)であろうことを意味している。いったん、リアルセル時間の累積的ドリフトがτ/2に近づき始めると、絶対時間はドリフトしないので、式(4)を使用してnの値を取得することは、誤差を生じさせるかもしれない。これを防ぐために、リアルタイムRに対する最後の値と、変換された時間Cに対する関係する最後の値とに対応している、ステップ2中の絶対時間Aに対する新しい値を取得することによって、リアルタイミングRに対する絶対時間Aの関係を周期的に再評価してもよい。
【0064】
1つのセルkに対するリアルタイムR*は、先に記述したように、測定され、および変換された時間C*(またはNおよびX)に変えられてもよい。1組のセルに対するリアルタイムは、同じタイムインスタントにおいて、端末110によって測定されてもよく、類似した方法で、変換された時間に変えられてもよい。変換された時間を使用して、同じワイヤレスアクセスタイプのセルまたは異なるワイヤレスアクセスタイプのセル間のOTDまたはRTDを取得してもよい。特に、変換された時間は、同じ時間単位および同じ周期的な期間Tを共有することから、タイミングドリフトがまたはこれらを測定する何らかの端末のロケーションの変化が原因であることを除いて、OTDおよびRTDは経時的に変化しないかもしれない。同じワイヤレスアクセスタイプのセルに対して取得されたOTDおよびRTDと同じ方法でロケーションを推定するために、これらのOTDおよびRTDが使用されてもよい。
【0065】
複数のLMUおよび端末をサポートするロケーションサーバに対して、一貫したOTDおよびRTDを異なる端末およびLMUから取得するために、端末およびLMUすべてに対して、ステップ2における調整は同一であるべきである。ロケーションサーバは、それぞれのセルに対してステップ2と同じ調整を使用できるので、ロケーションサーバが変換を実行する場合に、このことは実現されるかもしれない。端末およびLMUが変換を実行する場合に、ロケーションサーバは、(例えば、R、C、およびAの値をそれぞれのセルに提供することによって)どの調整を使用するかを、それぞれの端末およびそれぞれのLMUに知らせてもよい。代替的に、端末またはLMUが、端末またはLMUがどのような調整を使用したかをロケーションサーバに知らせてもよく、これにより、ロケーションサーバは、端末またはLMUから受信する変換された時間またはOTDを、ロケーションサーバにより使用される調整に調節できる。1つの設計では、R、C、およびAの値を規定するそれぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して、固定した規則を規定してもよく、これにより、これらと通信する必要がなくなる。上述したように、セルタイミングドリフトによって生じる誤差を、ステップ2における周期的な調整がなくせるようにするために、規則は、共通時間Cがゼロで再開する(例えば、1時間の間隔で)、絶対時間A1、A2、A3等のシーケンスを規定してもよい。現在のセル時間および現在の絶対時間の知識から、それぞれの絶対時間AKにおけるリアルセルタイミングRKを測定または計算してもよい。何らかの曖昧さがこれに存在した場合には(例えば、絶対時間境界のちょうど後の時間において)この規則により、OTDまたは変換された時間をロケーションサーバに提供する端末またはLMUが、調整が生じた絶対時間Akを単に示すが、そうでない場合には示さない。
【0066】
別の設計では、端末110は、1つ以上のワイヤレスアクセスタイプのセル{1、2、3、...、K}に対する1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}を取得してもよい。これらの受信した送信の時間は、上述したように、共通時間と共通の周期的な期間とに変換されなくてもよい。また、端末ロケーションにおいて認識されるような、そして、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して規定されるような、セルに対するタイムドリフトレート{R1、R2、...、RK}を端末110は取得してもよい。Rkは、他の何らかの信号に対する、または、GPSのようなドリフトがない時間ソースに対する、セルkに関係する信号のタイミングドリフトレートである。端末110はまた、精度情報、例えば、誤差標準偏差{S1、S2、...、SK}を取得してもよい。ここで、SKは、TKにおける誤差の標準偏差である。
【0067】
端末110は、受信した送信の時間(および、可能性があれば、タイムドリフトレートおよび/または精度情報)をロケーションサーバに送ってもよい。上述した第1の設計の場合に、関係するワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な時間単位を使用して、それぞれの受信した送信の時間を表現してもよい。GPPは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対する異なる時間単位をサポートしてもよく、新しいワイヤレスアクセスタイプに対する必要に応じて、新しい時間単位を規定してもよい。上述した第2の設計の場合には、すべてのワイヤレスアクセスタイプまたは多くのワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通の時間単位と共通の周期的期間とを使用して、それぞれの受信した送信の時間を表現してもよい。図2に示したGPPメッセージフォーマットの場合に、端末110は、1つ以上のロケーション情報PDUを発生させてもよく、1つ以上のロケーション情報PDUは、GNSS時間に対する、そして1つ以上のワイヤレスアクセスタイプのセルに対する、時間エレメントを伝えてもよい。それぞれのセル時間エレメントは、セルID、受信した送信の時間TK、時間の精度SK等を含んでいてもよい。端末110は、ロケーション情報PDUをロケーションサーバに送ってもよい。
【0068】
ロケーションサーバは、これらのセルに対する受信した送信の時間に基づいて、異なるセル間のOTDを導出してもよい。端末110が、それぞれのワイヤレスアクセス技術にしたがった、受信した送信の時間を提供した場合、ロケーションサーバは、上述したように、受信した送信の時間を変換してもよい。ロケーションサーバはまた、既知の固定されたロケーションにおいて、LMUによって測定されたOTDを取得してもよく、LMUからのOTDを使用して異なるセル間のRTDを計算してもよい。ロケーションサーバはまた、セルの、OTDとRTDと既知のロケーションとに基づいて、端末110に対するポジション推定値を計算してもよい。ロケーションサーバはまた、セルの、RTDとロケーションとを、他の方法で、例えば、さまざまな端末から受信したOTDに基づいて取得してもよい。
【0069】
II.汎用ポジショニングモジュール
別の態様では、そのポジショニング方法をサポートする1組のパラメータとして、それぞれの独特なポジショニング方法に対して、汎用ポジショニングモジュール(GPM)を規定してもよい。GPMは、ポジショニング方法をサポートするために使用されるシグナリング情報を含んでいてもよく、ポジショニング方法をサポートするための、何らかのポジショニングプロトコルによって、例えば、RRLP、RRC、IS−801−Bによって組み込まれていてもよい。異なるポジショニングプロトコルにわたるポジショニング方法をサポートするために、同じシグナリング情報を使用してもよいし、同じシグナリング情報は、汎用であってもよい。これにより、既存のプロトコルを使用して、そして共通のシグナリング影響により、新しいポジショニング方法をサポート可能になる。また、(これらのGMPによって規定されたすべてのポジショニング方法をサポートするために)既存のポジショニングプロトコルに追加された1組のGPMから、新しいGPPを作成してもよい。
【0070】
新しいGPMの作成を単純にするために、すべてのGPMに対して共通のGPM構成を規定してもよい。共通のGPM構成は、図2に示したGPPポジションエレメントと同一であってもよく、これに類似していてよく、図2に示したフィールドを含んでいてもよい。一般的に、メッセージタイプがエレメントタイプに整合するRRLPおよびRRCのようなポジショニングプロトコルに対しては、基準IDおよびエレメントタイプは省略してもよい。したがって、GPMエレメントタイプは、RRLPまたはRRCメッセージタイプから推測してもよい。例えば、RRLP測定ポジション要求は、要求GPMエレメントに対応していてもよい。GPPポジションエレメントを使用してGPMを規定することにより、既存のポジショニングプロトコルとともにGPPの双方で、GPMを使用することができる。
【0071】
特定のポジショニング方法をサポートするために、RRLP、RRC、IS−801等では、新しいパラメータを既存メッセージに追加して、GPMを含めてもよい。この追加されるGPMパラメータの内容は、ポジショニング方法IDや、ポジショニング方法バージョンや、データタイプや、ポジショニング方法PDUを含んでいてもよい。それぞれのメッセージでは、GPMパラメータは、複数のポジショニング方法をサポートするために、それぞれのメッセージ中に追加され、メッセージ中で繰り返されてもよいオプションであってもよい。
【0072】
III.SUPL向けのGPPポジショニング
SUPL向けのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。現在、SUPL2.0が規定されており、SUPLの新しいバージョン(例えば、SUPL3.0)が規定されるかもしれない。以下のように、GPPは、SUPL2.0によってサポートされていてもよい。第1の設計では、GPPの後の使用を明示的に規定するために、SUPL2.0がOMAイネーブラリリースになる前に、新しいポジショニング方法インジケータを規定してもよい。別の設計では、SUPL2.0が、RRLPまたはIS−801のいずれかの使用をネゴシエートしてもよい。GPPは、RRLPまたはIS−801に埋め込まれていてもよく、以下に記述したようにネゴシエートしてもよい。H−SLPは、GPPに対するポータブル端末サポートをそれ自体のデータから決定してもよい。例えば、H−SLPは、端末能力を知っていてもよく、または、前のSUPLセッションからのGPPサポートを記録してもよい。
【0073】
IV.GSM向けのGPPポジショニングおよびGPRSコントロールプレーンソリューション
コントロールプレーンソリューションに対するポジショニングをGSMでサポートするために、GPPを使用してもよい。移動体終了ロケーション要求(MT−LR)、移動体開始ロケーション要求(MO−LR)、ネットワーク開始ロケーション要求(NI−LR)に対して、GPPを使用してもよい。GSMコントロールプレーンに対して、RRLPメッセージは、基地局システムロケーションサービス支援プロトコル(BSSLAP)およびRRメッセージ内で伝送されてもよく、基地局システムロケーションサービス支援プロトコル(BSSLAP)およびRRメッセージは、端末とSMLCとの間で基地局にトランスペアレントに交換してもよい。1つの設計では、GPPメッセージは、RRLPメッセージに置換してもよく、基地局に対してトランスペアレントであってもよい。別の設計では、GPPメッセージは、RRLPメッセージ内に、例えば、GPPメッセージをカプセル化するために使用される新しいRRLPコンテナコンポーネントメッセージ内にカプセル化してもよい。GPPは、GSMコントロールプレーンにおいてさまざまな方法でサポートされてもよい。
【0074】
図7は、GSMコントロールプレーンに対する既存のRRLP能力転送手順を使用する、GPPネゴシエーションのためのメッセージフロー700の設計を示している。端末110がGPPをサポートする場合、GPPは、RAN120内の基地局制御装置(BSC)126に送られるMSクラスマーク3を通して、RRLP能力転送のサポートを示してもよい。BSC126は、端末110に対するMSクラスマーク3を伝える、基地局システムアプリケーション部分−ロケーションサービス拡張(BSSAP−LE)実行ロケーション要求(PLR)メッセージを、SMLC124に送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしている場合、GPPは、端末110に送られる第1のRRLPポジショニング能力要求メッセージ中にGPPメッセージを含めてもよい。このGPPメッセージは、PoS能力要求情報エレメント(IE)に対する拡張として伝えられてもよい。端末110がGPPをサポートしていない場合、端末110は、受信したGMメッセージを無視し、通常のRRLPポジショニング能力応答メッセージをSMLC124に返してもよい(図7には示していない)。そして、SMLC124および端末110は、RRLPを続けるかもしれないが、GPPを続けないかもしれない。端末110がGPPをサポートしていない場合、GPPは、SMLC124に送られる応答中にGPPメッセージを含めてもよい。この応答は、(i)例えば、必須Pos能力IEは含まれているが空である、RRLPポジショニング能力応答メッセージ、または、(ii)RRLPコンテナメッセージであってもよい。端末110およびSMLC124は、これらのエンティティ間で交換される最初のGPPメッセージにより、GPP能力をネゴシートし、支援データを要求し、関係データ等を伝えてもよい。端末110およびSMLC124は、GPPを続けてもよく、RRLPコンテナメッセージ中にカプセル化されていない、または、カプセル化されているGPPメッセージが送られる。
【0075】
図8は、GSMコントロールプレーン向けの、MSクラスマーク3を使用するGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー800の設計を示している。端末110がGPPをサポートしてることを示すために、新しいフラグをMSクラスマーク3に追加してもよい。SMLC124が、第1のポジショニングメッセージ中で、例えば、RRLPコンテナメッセージ中で、GPPメッセージを端末110に送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしているか否かを端末110は知らないかもしれないので、第1のポジショニングメッセージに対してRRLP転送を使用してもよい。第1のポジショニングメッセージの後、端末110およびSMLC124は、RRLPコンテナメッセージ中にカプセル化されていないか、または、カプセル化されているか、いずれかのGPPメッセージを交換してもよい。
【0076】
図9は、GSMコントロールプレーン向けの、他のRRLPメッセージを使用するGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー900の設計を示している。GPPメッセージは、新しいオプション的なパラメータとして、RRLPメッセージ中に、例えば、RRLP測定ポジション要求メッセージ、RRLP支援データメッセージ等中に追加してもよい。SMLC124は、GPPメッセージを端末110に伝えるRRLPメッセージ(例えば、制限のある支援データを有するRRLP支援データメッセージ)を送ることによって、RRLPセッションを開始してもよい。端末110およびSMLC124は、RRLPコンテナメッセージ中でカプセル化されているか、または、カプセル化されていないか、いずれかのGPPメッセージを交換してもよい。
【0077】
図7ないし図9における設計は、端末110およびSMLC124によってサポートされてもよい。BSCおよびMSCのような他のネットワークエンティティは、GSMコントロールプレーンによって、GPPによって影響が及ばないかもしれない。
【0078】
1つの設計では、RRLPポジショニング方法の代わりに、GPPポジショニング方法を使用してもよい。この設計では、GPPをネゴシエートおよび伝えるために、RRLPを使用してもよく、その後、例えば、図7ないし図9で示したように、GPPポジショニング方法を実行してもよい。別の設計では、RRLPポジショニング方法と組み合わせて、(例えば、新しい能力を有する)GPPポジショニング方法を使用してもよい。GPPメッセージは、既存のRRLPメッセージおよび/またはRRLPコンテナメッセージ内で伝えてもよい。端末110およびSMLC124は、実行されているポジショニング方法に応じて異なって対話してもよく、GPP対話はGPPポジショニング方法に対して適用可能であり、RRLP対話はRRLPポジショニング方法に対して適用可能である。端末110およびSMLC124は、GPPおよびRRLPポジショニング方法に対するRRLPメッセージを交換してもよい。GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対するRRLPメッセージ内で伝えてもよい。
【0079】
図10は、GSMコントロールプレーンにおける、RRLPおよびGGPポジショニング方法の双方の使用のためのメッセージフロー1000の設計を示している。この例では、A−GPSおよびGPPポジショニング方法のRRLPポジショニング方法が、同時にサポートされてもよい。SMLC124は、A−GPS支援データおよびGPPメッセージを伝えるRRLP支援データメッセージを送ってもよく、RRLP支援データメッセージは、GPP支援データを伝えてもよい。端末110は、RRLP支援データAckメッセージ、または、GPPメッセージを伝えるRRLPコンテナメッセージで応答してもよい。SMLC124は、支援データを伝えるRRLP測定ポジション要求メッセージと、GPPメッセージとを送ってもよい。端末110は、A−GPSポジション測定値を伝えるRRLP測定ポジション応答メッセージと、GPPメッセージとで応答してもよく、GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対するポジション測定値を伝えてもよい。
【0080】
図10は、A−GPSポジショニングをサポートするRRLPと、他のポジショニング方法をサポートするGPPとの同時使用を示している。RRLPによりA−GPSが単独で使用された場合よりも、SMLC124に返されるポジション測定値は、より正確なポジション推定を可能にする。また、RRLPおよびGPPポジショニング方法の他の組み合わせがサポートされてもよい。別の設計では、GPMは、図10中のそれぞれのGPPメッセージに置換してもよい。
【0081】
図11は、GSMコントロールプレーンにおいてGPP支援データを配信するためのメッセージフロー1000の設計を示している。GPP支援データは、例えば、GLONASS、QZSS等向けの、RRLP支援データとともに、新しい支援データを含んでいてもよい。支援データを配信するためのGPPの使用は、(i)新しいMSクラスマーク3フラグを使用することによって、(ii)要求されたGPS支援データメッセージまたは要求されたGNSS支援データメッセージにおけるスペアビットを割り当てることによって、(iii)MOLR要求メッセージ、BSSAP実行ロケーション要求メッセージ、BSSAP−LE実行ロケーション要求メッセージに新しいパラメータを追加することによって、または(iv)他の何らかのメカニズムによって要求されてもよい。SMLC124がGPPをサポートしていない場合、SMLC124は、GPP支援データに対する要求を無視してもよく、RRLPを使用して配信できる支援データのみを送ってもよい。そうでなければ、SMLC124は、RRLPコンテナメッセージによって伝えられるGPPメッセージ内で支援データを送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしているか否かを端末110は知らないかもしれず、したがって、RRLPメッセージを受信することを予測しているかもしれないので、第1のGPPメッセージに対して、RRLPカプセル化を使用してもよい。GPPを使用することを双方のエンティティが決定したことから、RRLPコンテナメッセージ中でカプセル化されていない、または、カプセル化されている後続するGPPメッセージが送られてもよい。
【0082】
図12は、GSMコントロールプレーンにおいてGPP支援データを配信するためのメッセージフロー1200の設計を示している。支援データに対するMO−LR要求に対して、メッセージフロー1200を使用してもよい。この設計では、RRLP支援データメッセージを使用して、RRLP支援データおよびGPPメッセージを伝送してもよい。GPPメッセージは、GPP支援メッセージを、例えば、GPPによってサポートされる方法をポジショニングするための新しい支援データを伝えてもよい。
【0083】
また、GPRSにおけるコントロールプレーンソリューションのためのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。このケースでは、RRLPメッセージは、BSSLAP、基地局システムGPRSプロトコル(BSSGP)、論理リンク制御(LLC)未確認情報/メッセージのトンネリング(UI/TOM)メッセージ内で、端末110とSMLC124との間で伝えられてもよい。これらのメッセージは、RAN120内のSGSN134とネットワークエンティティとに対してトランスペアレントであってもよい。したがって、MT−LR、NI−RL、または、MO−LRに対して引き起されるGPRSポジショニングにより、MO−LR支援データ要求のために、GSMコントロールプレーンについて上述したメッセージフローを使用してもよい。
【0084】
V.UMTSコントロールプレーンソリューション向けのGPPポジショニング
UMTSにおけるコントロールプレーンソリューション向けのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。RNC中心モードおよびSAS中心モードにおいてGPPをサポートするために、RAN120内の無線ネットワーク制御装置(RNC)128を更新してもよい。
【0085】
図13は、UMTS制御プレーンに対して既存のRRCおよびポジショニング計算アプリケーション部(PCAP)メッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1300の設計を示している。GPPに対する端末サポートを示すために、新しいフラグを、RRC接続セットアップ完了メッセージ(例えば、新しいフラグがRRC接続セットアップ完了メッセージのGNSS能力パラメータ)に追加してもよい。SAS中心モードの場合に、PCAPポジション開始要求メッセージ中で送られるPCAP UEポジショニング能力IEでは、フラグは、RNC128によってSAS124に伝えられてよい。
【0086】
SAS124とRNC128との間のPCAPに対して、GPPメッセージは、PCAPポジションアクティブ化要求および応答メッセージ中で、そしてPCAP情報交換開始要求および応答メッセージ中で伝えられてもよい。GPPを示すために、PCAPアクティブ化要求メッセージにおいて、新しいポジショニング方法を使用してもよい。PCAP情報交換開始要求および応答メッセージ中の新しいオプション的なパラメータを使用して、GPPメッセージを伝えてもよい。RNC128と端末110との間のRRCタイミングに対して、GPPメッセージは、RRC測定制御、測定報告、および支援データ配信メッセージで伝えられてもよい。
【0087】
図14は、UMTSコントロールプレーンに対してPCAPおよびRRCコンテナメッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1400の設計を示している。PCAPコンテナメッセージを使用して、SAS124とRNC128との間で交換されるGPPメッセージを伝えてもよい。RRCコンテナメッセージを使用して、RNC128と端末110との間で交換されるGPPメッセージを伝えてもよい。
【0088】
図15は、UMTSコントロールプレーンに対して、GPPサポートを示している端末フラグなしで既存のPCAPおよびRRCメッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1500の設計を示している。SASおよびRNC128は、端末110がGPPをサポートするか否かを知らずに、最初のPCAPまたはRRCメッセージ中でGPPメッセージを端末110に送ってもよい。端末110がGPPをサポートしていない場合、端末は、GPPメッセージを無視してもよく、RRC規定された情報を受信することに応答して、情報を含むRRCメッセージ(例えば、RRC測定報告メッセージ)を返してもよい。そうでなければ、端末110は、PCAPまたはRRCメッセージ中でGPPメッセージを返してもよい。
【0089】
UMTSコントロールプレーンソリューションに対して、端末110、RNC128、SAS124に対する影響を軽減するために、すでに規定されているポジショニング方法に対する既存のPCAPおよびRRCメッセージを使用して、GPPをサポートしてもよい。PCAPおよびRRCメッセージがGPPメッセージを伝えてもよく、GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。PCAPおよびRRCメッセージを使用して、RRCおよびGPPポジショニング方法の双方をサポートしてもよい。
【0090】
VI.IS−801向けのGPPポジショニング
ポジショニングをIS−801でサポートするために、GPPを使用してもよい。現在、IS−801−1(3GPP2C.S0022−0)が配備されており、現在、IS−801−B(3GPP C.S0022−B)が規定されており、IS−801の新しいバージョンが規定されるかもしれない。IS−801の新しいバージョンとして、GPPがサポートされてもよい。例えば、cdma2000 1xRTT用のコントロールプレーンソリューションを使用しているとき、または、SUPL2.0中で明示的にサポートされていないGPPと、SUPL2.0とを使用しているとき、端末110およびPDE170は、IS−801の何らかのバージョンを使用することを予測するかもしれないし、GPPについてネゴシエートしていないかもしれない。IS−801に対して、GPPネゴシエーションが実行されてもよい。
【0091】
IS−801の場合には、ポジション決定データメッセージ(PDDM)が送られてもよく、ポジション決定データメッセージ(PDDM)は、(i)IS−801−0、IS−801−A、およびIS−801−B(例えば、セッション開始フラグおよびセッションタグフィールド)に対してすでに規定されている特定のセッションフィールドを伝える第1のオクテット、(ii)メッセージタイプ表示を伝える第2のオクテット(PD_MSC_TYPE)、(iii)後続するPDUの長さ(N)を示している、メッセージの長さの値(PD_MSG_LEN)を伝える2つの付加的なオクテット、(iv)PDUを伝えるN個のオクテットを含んでいてもよい。PD_MSG_TYPEは、IS−801−1の場合には1x00に設定され、IS−801−Aの場合には1x01に設定され、IS−801−Bの場合には1x02に設定されてもよく、ここで、「1x」は、16進法の値を表す。GPPネゴシエーションをIS−801でサポートするために、新しいPD_MSG_TYPE値(例えば、1xFFの16進値)を規定してもよい。新しいPD_MSG_TYPE値を使用して、GPPを識別してもよい。GPPは、IS−801−Bよりも後である、IS−801のバージョンとしてみなしてもよい。
【0092】
新しいPD_MSG_YPE値を除いてIS−801−B PDDMと類似した方法で、IS−801−B PDUを置換するGPPメッセージとともに、GPP PDDMを発生させてもよい。GPP_MSG_TYPEは、(i)他のIS−801バージョンに関して、同じフラグおよびフィールドを伝える第1のオクテット(例えば、SESS_START、SESS_END、SESS_SOURCE、およびSESS_TAG)と、(ii)新しいPD_MSG_TYPE値を伝える第2のオクテットと、(iii)PD_MSG_LENを伝える次の2つのオクテットと、(iv)GPPメッセージを伝える残りのオクテットと、を含んでいてもよい。
【0093】
図16は、GPPがIS−801の新しいバージョンとしてサポートされたときの、GPPネゴシエーションのためのメッセージフロー1600の設計を示している。端末110またはPDE170は、IS−801−1と、GPPと、IS−801−Bとをサポートしてもよく、IS−801−1、IS−801−B、GPPに対する3つのPDDMのシーケンスをその順序で送ることによってIS−801セッションを開始してもよい。(端末170が送っている場合にはPDE170であるかもしれない、または、PDE170が送っている場合には端末110であるかもしれない)受信エンティティは、送信エンティティによって提供されている3つの代替実施形態の中からのそのエンティティによってサポートされている最高のバージョンPDDM(すなわち、IS−801−Bよりも、より高いバージョンのIS−801であると考えられ得るIS−801−1、IS−801−Bと、GPP)を処理し、これに返答してもよい。GPPがサポートされている場合に、受信エンティティが受信GPP PDDMに返答し、GPP PDDM応答を返す。受信エンティティはまた、他の2つのIS−801バージョンに対して受信したPDDMを無視する。端末110またはPDE170がIS−801−1およびGPPだけをサポートしている場合、代わりに、IS−801−1およびGPPに対する2つのみのPDDMのシーケンスをその順序で送ることによってセッションを開始させる。そして、受信エンティティは、提供された2つの代替実施形態(すなわち、IS−801−1およびGPP)の中から、そのエンティティによってサポートされている最高のバージョンに返答してもよい。GPPがサポートされている場合、受信エンティティがGPP PDDMに返答し、GPP PDDM応答を返してもよい。
【0094】
図17は、IS−801−1と、IS−801−Bと、GPPとのすべてが配備されているとき、3つのフルサイズのPDDMを最初に送ることを回避するためにショートカットを使用する、IS−801−BでのGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー1700の設計を示している。端末110またはPDE170は、801−1と、801−Bと、GPPとをサポートしてもよく、完全な801−1 PDDM、切捨てられた801−B PDDM、完全なGPP PDDMをその順序で送ることによって、IS−801セッションを開始してもよい。IS−801−B PDUでなくIS−801−Bサポートを示している通常のPDDMの最初の4つのオクテットを、切捨てられたIS−801−B PDDMが伝えてもよい。受信エンティティがGPPをサポートしている場合、受信エンティティはGPP PDDMを返してもよく、GPPでIS−801セッションを続けてもよい。受信エンティティが、GPPでなくIS−801−Bをサポートしている場合、IS−801−B PDDMを返してもよく、IS−801セッションは、IS−801−Bの使用を続けてもよい。
【0095】
IS−801−B配備がGPP配備を超える、または、GPP配備に匹敵する場合、空のIS−801−B PDDMおよび完全なGPP PDDMの代わりに、完全なIS−801−B PDDMおよび空のGPP PDDMを最初に送ってもよい。代替的に、完全な801−1 PDDM、空のIS−801−B PDDMと、空のGPP PDDMとを送ってもよい。
【0096】
PDE170は、IS−801−1と、IS−801−Bと、GPPとをサポートしていてもよい。端末110は、IS−801−1と、IS−801−BまたはGPPのいずれかとをサポートしていてもよい。端末110はまた、IS−801−Bのみを、または、GPPのみをサポートしていてもよい。PDDMが1つしか、または、2つしか送られないので、端末開始IS−801セッションは効果的である。PDE開始されたIS−801セッションのために、完全なIS−801−1 PDDMと、IS−801−BとGPPとに対する2つの空のPDDMとを送ることは、オーバーヘッドを減少させる。
【0097】
VII.LTE向けのGPPポジショニング
GPPを使用して、LTEに対してポジショニングをサポートしてもよい。LTEネットワークにアクセスする端末に対するロケーションサービスは、コントロールプレーンソリューションまたはユーザプレーンソリューションを用いてサポートされてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、特定のポジショニングプロトコルは、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して使用してもよく、ポジション測定値(例えば、基地局からの信号の測定値)と、そのワイヤレスアクセスタイプに関連するロケーション情報とをサポートしてもよい。コントロールプレーンロケーションソリューションによる、LTEに対する特定のポジショニングプロトコルは、GPPであってもよい。SUPLのようなユーザプレーンソリューションによるLTEポジショニングをサポートするために、コントロールプレーンソリューションによるLTEポジショニングに対して使用可能なGPPを使用してもよい。GPPはまた、WiMax、WiFi、UMB、IMT Advanced等のような他のワイヤレスアクセスタイプに対するコントロールおよびユーザプレーンソリューションにより使用してもよい。
【0098】
図18は、ポジショニングを実行するためのプロセス1800の設計を示している。プロセス1800は、端末、ロケーションサーバ(例えば、SLP)、または他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。GPPによりサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換する(ブロック1812)。GPPは、複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートしてもよい。第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換する(ブロック1814)。第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得する(ブロック1816)。
【0099】
ブロック1812および1814の1つの設計では、ロケーションサーバが、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージを端末に送ってもよく、ロケーション情報を含む第2のGPPメッセージを端末から受信してもよい。ロケーションサーバはまた、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージを端末から受信してもよく、支援データを含む第4のGPPメッセージを端末に送ってもよい。第3および第4のGPPメッセージは、第1のGPPメッセージおよび第2のGPPメッセージの前または後に交換されてもよい。
【0100】
ブロック1812および1814の別の設計では、端末は、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよく、ロケーション情報を含む第2のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよい。端末は、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよく、支援データを含む第4のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよい。
【0101】
1つの設計では、それぞれのGPPメッセージは、少なくとも1つのポジションエレメントを含んでいてもよい。それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであり、ポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。例えば、第1のGPPメッセージは、(i)第1のポジショニング方法に対する第1の情報を含む第1のポジションエレメントと、(ii)GNSSポジショニング方法に対する情報を含む第2のポジションエレメントとを含んでいてもよい。
【0102】
1つの設計では、端末がGPPをサポートしているか否かを決定するために、ステップ1812および1814の前に、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換してもよい。第2のポジショニングプロトコルは、RRLP、RRC、またはIS−801を含んでいてもよい。GPPによってサポートされている複数のポジショニング方法は、GNSSポジショニング方法、OTDポジショニング方法、WiFi関連ポジショニング方法、センサ(例えば、加速度計)関連ポジションニング方法、E−CIDポジショニング方法、および/または他のポジショニング方法を含んでいてもよい。GPPによりサポートされている少なくとも3つのアクセタイプは、GSM、WCDMA、CDMA 1X、HPRD、LTE、IEEE 802.11、IEEE802.16、および/または他の何らかのアクセスタイプを含んでいてもよい。
【0103】
図19は、ポジショニング実行するためのプロセス1900の設計を示している。プロセス1900は、(上述したように)端末によって、または、他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。端末は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する(ブロック1912)。端末はまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する(ブロック1914)。端末は、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する(ブロック1916)。端末はまた、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を取得する(ブロック1918)。
【0104】
ブロック1916の1つの設計では、端末が、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換してもよい。端末はまた、共通タイミングに基づいて、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換してもよい。少なくとも1つの時間差は、第1の組の少なくとも1つの変換された時間と第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定されてもよい。
【0105】
端末は、そのワイヤレスアクセスタイプのセルに対するリアルタイムを、共通タイミングによって規定された変換された時間に関係付けることによって、それぞれのワイヤレスアクセスタイプのセルのリアルタイミングを、共通タイミングに関連付けてもよい。端末は、以下のように、それぞれのセルに対する受信した送信の時間を変換してもよい。端末は、端末における絶対タイミングに基づいて、受信した送信の時間に対する周期的な期間の整数部分を決定してもよい。端末はまた、セルに対するタイミング測定値に基づいて、受信した送信の時間に対する周期的な期間の小数部分を取得してもよい。端末は、受信した送信の時間の整数部分と受信した送信の時間の小数部分とに基づいて、セルに対する変換された時間を決定してもよい。
【0106】
ブロック1918の1つの設計では、端末は、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を計算してもよい。別の設計では、端末は、少なくとも1つの時間差をロケーションサーバに送ってもよく、端末自体に対するポジション推定値をロケーションサーバから受信してもよい。
【0107】
図20は、ポジショニングを実行するプロセス2000の設計を示している。プロセス2000は、(上述したように)ロケーションサーバによって、または、他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。ロケーションサーバは、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する(ブロック2012)。第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、端末によって導出されてもよい。
【0108】
ロケーションサーバはまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する(ブロック2014)。第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、共通タイミングとに基づいて、端末によって導出されてもよい。ロケーションサーバは、第1の組の少なくとも1つの変換された時間と、第2の組の少なくとも1つの変換された時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する(ブロック2016)。ロケーションサーバは、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末に対するポジション推定値を導出する(ブロック2018)。
【0109】
ブロック2016および2018の1つの設計では、ロケーションサーバは、セルに対する変換された時間に基づいて、複数のセル間のOTDを決定してもよい。ロケーションサーバは、セルの、OTDと既知のロケーションとに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。ブロック2016および2018の別の設計では、ロケーションサーバは、これらのセルに対する変換された時間に基づいて、第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間のOTDを決定してもよい。ロケーションサーバは、第1のセルおよび第2のセルの、OTDと既知のロケーションと、可能であれば、他のセルの、OTDおよび既知のロケーションとに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。
【0110】
別の設計では、ロケーションサーバは、時間差を端末から受信してもよく、受信した時間差上で時間変換を実行してもよい。
【0111】
図21は、図1における、端末110、RAN120、およびロケーションサーバ148の設計のブロック図を示している。簡略化のために、図21は、端末110については、1つの制御装置/プロセッサ2120、1つのメモリ2122、1つの送信機/受信機(TMTR/RCVR)2124だけを示し、RAN120については、1つの制御装置/プロセッサ2130、1つのメモリ2132、1つの送信機/受信機2143、1つの通信(Comm)ユニット2136だけを示し、ロケーション148については、1つの制御装置/プロセッサ2140、1つのメモリ2142、1つの通信ユニット2144だけを示している。一般的に、それぞれのエンティティは、任意の数のプロセッサ、制御装置、メモリ、送信機/受信機、通信ユニット等を含んでいてもよい。
【0112】
ダウンリンク上で、RAN120が、トラフィックデータ、シグナリング、およびパイロットを、そのカバレージエリア内の端末に送信してもよい。これらのさまざまなタイプの情報は、プロセッサ2130によって処理され、送信機2143によって調整され、ダウンリンク上で送信されてもよい。端末110では、RAN120からのダウンリンク信号は、受信機2124によって受信および調整され、プロセッサ2120によってさらに処理され、さまざまなタイプの情報が取得されてもよい。プロセッサ2120は、図18におけるプロセス1800、図19におけるプロセス1900、および/またはここで記述した技術に対する他のプロセスを実行してもよい。メモリ2122および2132は、端末110およびRAN120に対するプログラムコードおよびデータをそれぞれ記憶してもよい。アップリンク上では、端末110は、トラフィックデータ、シグナリング、パイロットをRAN120に送信してもよい。これらのさまざまなタイプの情報は、プロセッサ2120によって処理され、送信機214によって調整され、アップリンク上で送信されてもよい。RAN120において、端末110および他の端末からのアップリンク信号は、受信機2134によって受信および調整され、他の端末は、受信機2134によって受信および調整され、プロセッサ2130によってさらに処理され、さまざまなタイプの情報が端末から取得される。RAN120は、通信ユニット2136を通して、ロケーションサーバ148と直接的または間接的に通信してもよい。
【0113】
ロケーションサーバ148内で、プロセッサ2140は、端末に対するロケーションサービスをサポートするための処理を実行してもよい。例えば、プロセッサ2140は、図18におけるプロセス1800、図20におけるプロセス2000、および/またはここで記述した技術に対する他のプロセスを実行してもよい。プロセッサ2140はまた、端末110に対するポジション推定値を計算し、ロケーション情報をLCSクライアント190に提供等をしてもよい。メモリ2142は、ロケーションサーバ148に対するプログラムコードおよびデータを記憶してもよい。通信ユニット2144は、端末110、RAN120、および/または他のネットワークエンティティとロケーションサーバ148とが通信することを可能にしてもよい。ロケーションサーバ148および端末110は、GPPを通してメッセージを交換してもよく、これらのメッセージはRAN120および他のネットワークエンティティによって伝送されてもよい。
【0114】
さまざまな異なるテクノロジーおよび技術のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを、当業者は理解するだろう。例えば、上記の詳細な説明全体を通して参照した、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁気フィールドまたは微粒子、光学フィールドまたは光学微粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0115】
さらに、ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは双方を組み合わせたものとして実現されてもよいことを、当業者はさらに正しく認識するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に図示するために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップを、一般的に、これらの機能性の観点から上記に記述している。この機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられている特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。熟練者が、それぞれの特定のアプリケーションの方法を変えて、記述した機能性を実現するかもしれないが、このようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲から逸脱が生じるとして解釈されるべきでない。
【0116】
ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで実現されても、あるいは、実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせとして、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサとして、あるいは、このような他の何らかの構成として実現されてもよい。
【0117】
ここでの開示に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので直接的に具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または技術的に知られている記憶媒体の他の何らかの形態で存在していてもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込んだりできるように、例示的な記憶媒体はプロセッサに結合されている。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサに不可欠であるかもしれない。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
【0118】
1つ以上の例示的な設計では、記述した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されてもよく、あるいは、1つ以上の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能媒体上に送信されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータによってアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例示によると、このようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構成の形態で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用でき、汎用または特殊目的コンピュータあるいは汎用または特殊目的プロセッサによってアクセスできる他の何らかの媒体を含んでいてもよいが、これらに限定されない。また、あらゆる接続は、コンピュータ読み取り可能媒体と適切に呼ばれている。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイトや、サーバから、あるいは同軸ケーブルや、ファイバ光ケーブル、撚り対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、撚り対、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含んでいてもよいが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。先のものを組み合わせたものもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含められるべきである。
【0119】
ここでは、いくつかのセクションを特定する助けとなるように、そして参照のために、見出しを記載している。これらの見出しは、ここで記述した概念の範囲を制限することを意図しているのではなく、他のセクションにおいても、これらの概念は明細書全体を通して適用性がある。
【0120】
開示の先の説明は、当業者が本開示を作り、または使用できるように提供されている。開示に対するさまざまな修正は、当業者に容易に明らかになるであろう。また、ここで規定されている一般的な原理は、本開示の範囲の精神または範囲を逸脱することなく、他の変形に適用されてもよい。したがって、本開示は、ここに記述した例および設計に限定されることを意図しているものではないが、特許請求の範囲によって規定されている、ここで開示した原理および新規な特徴と矛盾しない最も広範囲に一致させるべきである。
【関連出願】
【0001】
本出願は、“任意のワイヤレスアクセスのための汎用ポジショニングプロトコル”と題する2008年4月2日に出願された米国仮出願シリアル番号第61/041,871号と、“任意のワイヤレスアクセスのための汎用ポジショニングプロトコル”と題する2008年5月23日に出願された米国仮出願シリアル番号第61/055,830号とに対して優先権を主張している。これらの双方の出願は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに参照により明示的に組み込まれている。
【背景】
【0002】
I.分野
本開示は、一般的に、通信に関する。さらに詳細に説明すると、端末に対するロケーションサービス(LCS)をサポートする技術に関する。
【0003】
II.背景
端末、例えば、セルラ電話機のロケーションを知ることは望ましいことが多く、ときには必要である。ここでは、「ロケーション」という用語と「ポジション」という用語とは同義であり、互換性があるように使用されている。例えば、LCSクライアントが、端末のロケーションを知ることを望むことがあり、端末のロケーションを要求するためにロケーションセンターと通信するかもしれない。ロケーションセンターおよび端末は、必要に応じて、そして可能であれば、ポジショニングプロトコルにしたがってメッセージを交換し、端末に対するポジション推定値を取得するかもしれない。ロケーションセンターは、ポジション推定値をLCSクライアントに返すかもしれない。
【0004】
端末のポジショニングをサポートするために、いくつかのポジショニングプロトコルが規定されている。これらのポジショニングプロトコルは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられている機関によって規定されている無線リソースLCSプロトコル(RRLP)および無線リソース制御(RRC)と、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられている機関によって規定されている(IS−800とも知られている)C.S0022とを含む。それぞれのポジショニングプロトコルは、特定のワイヤレスアクセスタイプ(例えば、GSM(登録商標)またはWCDMA)、または、特定の組の関連ワイヤレスアクセスタイプ(例えば、CDMA2000 1XRTTおよびCDMA2000 EV−DO)中のワイヤレスアクセスタイプのいずれかと通信しているワイヤレス端末のポジショニングをサポートしている。それぞれのポジショニングプロトコルに対して、他の何らかのワイヤレスアクセスタイプと通信しているワイヤレス端末を位置付けるために、そのポジショニングプロトコルによってサポートされている手順およびポジショニング方法を使用することが困難である、または、可能でないかもしれない。異なるワイヤレスアクセスタイプに対してポジショニングをサポートするために、複数の既存のポジショニングプロトコルが使用されてもよい。しかしながら、これらのポジショニングプロトコルを実施するためには、幅広いインプリメンテーションおよび試験が必要であるかもしれない。また、新しいワイヤレスアクセスタイプに対して新しいポジショニングプロトコルをサポートするために、さらなるインプリメンテーションおよび試験が必要であるかもしれない。
【概要】
【0005】
ここでは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対して複数のポジショニング方法を効率的にサポートするための技術を記述する。態様では、汎用ポジショニングプロトコル(GPP)を使用して、異なるワイヤレスおよび/またはワイヤラインアクセスタイプに対して衛星ベースのポジショニング方法および地上ベースのポジショニング方法をサポートする。GPPは、インプリメンテーションを単純化し、相互運用性を向上させ、そして他の利点も提供する。向上した相互運用性により、共通のポジショニングプロトコルおよび共通のロケーションサーバのような共通の手段を使用して、より多くの数の端末、および、より多くの数のワイヤレスネットワークに対するポジショニングをサポートすることになるかもしれない。
【0006】
1つの設計では、端末は、GPPによってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換してもよい。GPPは、複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートしてもよい。端末は、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換してもよい。例えば、端末は、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよく、要求されたロケーション情報を含む第2のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよい。それぞれのGPPメッセージは、少なくとも1つのポジションエレメントを含んでいてもよい。それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであってもよく、ポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。端末またはロケーションセンターは、第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得してもよい。
【0007】
別の態様では、ポジショニングは、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する測定値に基づいて実行されてもよい。1つの設計では、端末は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得してもよい。端末はまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得してもよい。端末は、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得してもよい。端末は、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を取得してもよい。
【0008】
さらに別の態様では、受信した送信の時間は、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、変換された時間に変えてもよい。このことは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対する受信した送信の時間を、ポジショニングのために使用できるようにする。端末は、共通タイミングに基づいて、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換し、第1の組の少なくとも1つの変換された時間を取得してもよい。端末はまた、共通タイミングに基づいて、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換し、第2の組の少なくとも1つの変換された時間を取得してもよい。端末は、変換された時間をポジショニングのために使用してもよく、または、変換された時間をロケーションサーバに送ってもよく、ロケーションサーバは、変換された時間に基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。
【0009】
開示のさまざまな態様および特徴をさらに詳細に以下で記述した。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、例示的なネットワーク配備を示している。
【図2】図2は、GPPメッセージの例示的な構成を示している。
【図3】図3は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図4】図4は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図5】図5は、GPPセッションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図6】図6は、変換された時間への、受信された送信の時間の変換を示している。
【図7】図7は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図8】図8は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図9】図9は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図10】図10は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図11】図11は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図12】図12は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図13】図13は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図14】図14は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図15】図15は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図16】図16は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図17】図17は、GPPネゴシエーションのための例示的なメッセージフローを示している。
【図18】図18は、GPPによるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図19】図19は、複数のワイヤレスアクセスタイプに対する、受信した送信の時間によるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図20】図20は、変換された時間によるポジショニングを実行するためのプロセスを示している。
【図21】図21は、端末、無線アクセスネットワーク(RAN)、およびロケーションサーバのブロック図を示している。
【詳細な説明】
【0011】
図1は、例示的なネットワーク配備100を示している。通信サービスを取得するために、端末110は、3GPP RAN120または3GPP2 RAN122と通信してもよい。RANはまた、アクセスネットワーク、無線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク等と呼ばれることがある。RAN120は、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM)ネットワーク、広帯域コード分割多元接続(WCDMA)、一般パケット無線サービス(GPRS)アクセスネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク等であってもよい。GSM、WCDMA、およびGPRSは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。LTEは、3GPP進化したパケットシステム(EPS)の一部である。RAN122は、CDMA 1Xネットワーク、高レートパケットデータ(HRPD)ネットワーク、ウルトラ移動体ブロードバンド(UMB)ネットワーク等であってもよい。HRPDはまた、進化データの最適化(EV−DO)と呼ばれる。CDMA 1XおよびHRPDは、cdma2000の一部である。一般的に、RANは、任意のワイヤレスアクセスタイプをサポートしてもよく、いくつかの例には、GSMや、WCDMAや、LTEや、CDMA 1Xや、HRPDや、UMBがある。他のいくつかの例は、IEEE802.16ファミリーの標準規格によって規定されているWiMaxや、IEEE802.11ファミリーの標準規格によって規定されているWiFi(登録商標)を含む。ワイヤレスアクセスタイプはまた、無線技術、無線アクセス技術、エアリンクインターフェース等と呼ばれることがある。
【0012】
端末110は静的または動的であってもよく、また、GSMおよびCDMA 1Xでは移動局(MS)と、WCDMAおよびLTEではユーザ機器(UE)と、HRPDではアクセス端末(AT)と、安全なユーザプレーンロケーション(SUPL)ではSUPL使用可能端末(SET)と呼ばれることがあり、また、加入者ユニット、局等と呼ばれることもある。端末110は、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスデバイス、ワイヤレスモデム、ワイヤレスルータ、ラップトップコンピュータ、テレメトリデバイス、追跡デバイス等であってもよい。端末110は、RAN120または122中の1つ以上の基地局と通信してもよい。端末110はまた、1つ以上の衛星192からの信号を受信および測定し、衛星に対する擬似距離測定値を取得してもよい。端末110はまた、RAN120および/またはRAN122中の基地局からの信号を測定し、タイミング測定値、信号強度測定値、および/または、基地局に対する信号品質測定値を取得してもよい。端末110に対するポジション推定値を導出するために、擬似距離測定値、タイミング測定値、信号強度測定値、および/または、信号品質測定値を使用してもよい。ポジション推定値はまた、ロケーション推定値、ポジション決定等と呼ばれることがある。
【0013】
衛星192は、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の一部であってもよく、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)は、アメリカ合衆国のグローバルポジショニングシステム(GPS)、欧州のGalieoシステム、ロシアのGLONASSシステム、または他の何らかのGNSSであってもよい。GNSSはまた、衛星ポジショニングシステム(SPS)と呼ばれることがあり、また、一般的に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、地球上または地球より上でのエンティティのロケーションをエンティティが決定できるように位置付けられている送信機のシステムを備えている。このような送信機は、一般的に、1組の数のチップの反復擬似ランダムノイズ(PN)コードでマークされた信号を送信し、また、地上ベースの制御局、ユーザ機器、および/または宇宙ビークル上に位置していてもよい。特定の例では、このような送信機は、地球軌道衛星ビークル(SV)上に位置していてもよい。例えば、GPS、Galileo、GLONASS、またはCompassのような、GNSSの配置におけるSVは、PNコードでマークされた信号を送信してもよく、PNコードは、(例えば、GPSにおけるようなそれぞれの衛星に対して異なるPNコードを使用して、または、GLONASSにおけるような異なる周波数上で同じコードを使用して)配置における他のSVによって送信されたPNコードと区別可能である。ここで記述した技術は、グローバルシステム(例えば、GNSS)に対して使用するとともに、(i)例えば、日本による準天頂衛星システム(QZSS)や、インドによるインドの地域的測位衛星システム(IRNSS)、中国によるBeidou等のような、地域的システム、ならびに/あるいは、(ii)1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムに関係付けられてもよく、そうでなければ、1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムによる使用のために使用可能にされてもよい、さまざまな増強システム(例えば、衛星ベースの増強システム(SBAS))、に対して使用してもよい。一例として、SBASは、完全性情報、差分補正等を提供する増強システムを含んでいてもよい。この増強システムには、例えば、ワイドエリア増強システム(WASS)、欧州の静止ナビゲーションオーバレイサービス(EGNOS)、多機能衛星増強システム(MSAS)、GPS支援Geo増強ナビゲーション、またはGPSおよびGeo増強ナビゲーションシステム(GAGAN)、および/またはこれらに類するものがあり、これらに限定されるものではない。したがって、ここで用いたように、GNSSはまた、1つ以上のグローバルおよび/または地域的ナビゲーション衛星システムおよび/または増強システムの任意の組み合わせを含んでいることも理解されるだろう。また、GNSS信号は、GNSS信号、GNSSのような信号、および/または、このような1つ以上のGNSSに関係する他の信号を含んでいてもよい。
【0014】
3GPP RAN120は、サービング移動体ロケーションセンター(SMLC)/スタンドアローンSMLC(SAS)124に結合していてもよく、サービング移動体ロケーションセンター(SMLC)/スタンドアローンSMLC(SAS)124は、RAN120と通信している端末に対するポジショニングをサポートしてもよい。SMLC124は、端末ベースポジショニング方法、端末支援ポジショニング方法、およびネットワークベースポジショニング方法をサポートしてもよい。ポジショニングは、ターゲット端末の地理的ロケーションを決定する機能性のことを意味する。
【0015】
3GPP RAN120はまた、3GPP訪問先公衆地上移動体ネットワーク(V−PLMN)130と通信してもよい。V−PLMN130は、移動体スイッチングセンター(MSC)132と、サービングGPRSサポートノード(SGSN)134と、モビリティ管理エンティティ(MME)136と、サービングゲートウェイ(S−GW)138と、訪問先ゲートウェイ移動体ロケーションセンター(V−GMLC)142と、訪問先SUPLロケーションプラットフォーム(V−SLP)144と、進化したSMLC(E−SMLC)146とを含んでいてもよい。MSC132は、そのカバレージエリア内の端末に対する回線切替通話のための切替機能を実行してもよい。SGSN134は、パケット切替接続およびセッションのために、切替およびルーティング機能を実行してもよい。MME136は、モビリティ管理、ゲートウェイ選択、認証、ベアラ管理等のようなさまざまな制御機能を実行してもよい。S−GW138は、データルーティングおよび転送、モビリティアンカーリング等のような、端末に対するインターネットプロトコル(IP)データ転送に関連するさまざまな機能を実行してもよい。V−GMLC142は、ロケーションサービス、外部のLCSクライアントとのインターフェースをサポートするためのさまざまな機能を実行し、加入者プライバシー、認可、認証、請求等のようなサービスを提供してもよい。V−SLP144は、SUPLロケーションセンター(SLC)を備えていてもよく、可能であれば、SUPLポジショニングセンター(SPC)を備えていてもよい。SLCは、ロケーションサービスに対するさまざまな機能を実行し、SUPLの動作を調整し、SETと対話してもよい。SPCは、SETに対するポジショニングおよびSETへの支援データの配信をサポートしてもよく、また、ポジション計算のために使用するメッセージおよび手順に関与してもよい。E−SMLC146は、LTEにアクセスする端末に対するロケーションサービスをサポートしてもよい。
【0016】
V−PLMN130は、端末110がサービス加入しているホームPLMN(H−PLMN)150と通信してもよい。H−PLMN150は、ホームGMLC(H−GMLC)152と、ホームSLP(H−SLP)154と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)/パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)156と、スイッチ158とを備えていてもよい。スイッチ158は、LCSクライアント(例えば、LCSクライアント190)から要求を受信して、処理するために、それぞれの要求を、H−GMLC152またはH−SLP154のいずれかにルーティングしてもよい。GGSN/PDN GW156は、端末に対するデータ接続性の持続、IPアドレス割り振り等のような、さまざまな機能を実行してもよい。
【0017】
SMLC/SAS124や、MSC132や、SGSN134や、MME136や、S−GW138や、V−GMLC142や、E−SMLC146や、H−GMLC152や、GGSN/PDN GW156は、3GPPによって規定されているネットワークエンティティである。V−SLP144およびH−SLP154は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)によって規定されているエンティティに関連するネットワークである。GGSN/PDN GW156は、例示的なネットワーク配備100において示したように3GPP H−PLMN150に位置してもよく、または、代替ネットワーク配備では3GPP V−PLMN130に位置していてもよい。
【0018】
3GPP2 RAN122は、3GPP2 V−PLMN160と通信してもよい。V−PLMN 160は、MSC162と、パケットデータサービングノード(PDSN)164と、ポジション決定エンティティ(PDE)170と、訪問先移動体ポジショニングセンター(V−MPC)172と、V−SLP174とを備えていてもよい。PDSN164は、パケット切替接続およびセッションのために切替およびルーティング機能を実行してもよい。PDE170は、V−PLMN160と通信している端末に対するポジショニングをサポートしてもよい。V−MPC172は、ロケーションサービスをサポートし、外部のLCSクライアントとインターフェースし、加入者プライバシー、認可、認証、請求等のようなサービスを提供するためのさまざまな機能を実行してもよい。
【0019】
V−PLMN160は、H−PLMN180と通信してもよい。H−PLMN180は、H−MPC182と、H−SLP184と、スイッチ186とを備えていてもよい。スイッチ186は、処理のために、LCSクライアント(例えば、LCSクライアント190)から要求を受信してもよく、それぞれの要求をH−MPC182またはH−SLP184のいずれかにルーティングしてもよい。MSC162、PDSN164、PDE170、V−MPC172、およびH−MPC182は、3GPP2によって規定されているネットワークエンティティである。V−SLP174およびH−SLP184は、OMAによって規定されているネットワーク関連エンティティである。
【0020】
図1は、いくつかのネットワークエンティティを示しており、いくつかのネットワークエンティティは、それぞれのPLMN中に備えられていてもよい。それぞれのPLMNはまた、他の機能およびサービスをサポートできる他のネットワークエンティティを含んでいてもよい。
【0021】
端末のポジショニングを調整および制御するために、ポジショニングプロトコルを使用してもよく、端末は移動体であってもよく、この移動体のポジションはLCSクライアントまたはユーザによって要求されてもよい。ポジショニングプロトコルは、一般的に、(i)位置付けられている端末とロケーションサーバとによって実行されてもよい手順と、(ii)端末とロケーションサーバとの間の通信またはシグナリングとを、規定している。ロケーションサーバは、手順を調整および命令してもよく、関連情報(例えば、ポジション推定値)を1つのエンティティから別のエンティティに転送してもよい。ロケーションサーバは、(i)端末用のホームネットワークまたは訪問先ネットワーク中に存在していてもよい、あるいは、(ii)端末から離れていてもよく、ワイヤレスネットワークおよび/またはワイヤラインネットワーク、例えば、インターネットを通してアクセス可能であってもよい。
【0022】
いくつかの既存のポジショニングプロトコルは、RRLPや、RRCや、IS−801を含む。これらのポジショニングプロトコルは、ポジショニング方法の2つの主要なクラス:(i)GPSおよび支援GPS(A−GPS)のような衛星ベースのポジショニング方法と、(ii)サービングネットワークにおける基地局の対間の観測時間差(OTD)を利用している地上ベースのポジショニング方法と、をサポートする。GSM向けのOTD方法を、向上した観測時間差(E−OTD)と呼び、WCDMA向けのOTD方法を到着の観測時間差(OTDOA)と呼び、cdma2000向けのOTD方法を高度なフォワードリンク三辺測量(A−FLT)と呼ぶ。それぞれのポジショニングプロトコルは、単一のワイヤレスアクセスタイプに対して1つ以上の衛星ベースのポジショニング方法と1つ以上の地上ベースのポジショニング方法とをサポートしてもよい。例えば、RRLPは、GSMおよびGPRSアクセスのためにA−GPSおよびE−OTDをサポートし、RRCは、WCDMAのためにA−GPSおよびOTDOAをサポートし、そして、IS−801は、cdma2000のためにA−GPSおよびA−FLTをサポートする。
【0023】
A−GPSサポートは、既存のポジショニングプロトコルに類似しているかもしれない。したがって、それぞれの既存のポジショニングプロトコルが、制限のある変更により、任意のRANにおいてA−GPSをサポートできるかもしれない。しかしながら、特定のワイヤレスアクセスタイプに対して支援データおよびポジショニング測定値が規定されると、この支援データおよびポジショニング測定値は、他のワイヤレスアクセスタイプにおいてOTDをサポートするのに使用できないかもしれないので、OTDサポートは、既存のポジショニングプロトコルに類似していなくてもよい。特に、特定のワイヤレスアクセスタイプに対するOTDに対応するように、それぞれの既存のポジショニングプロトコルは特別に開発されている。
【0024】
新しいワイヤレスアクセスタイプが、継続的に、開発および配備されている。いくつかの最近規定されたワイヤレスアクセスタイプは、IEEE802.16(WiMax)や、IEEE802.11(WiFi)や、LTEや、UMBを含む。そのワイヤレスアクセスタイプのRANによって担当されている端末に対するポジショニングをサポートするために、それぞれの新しいワイヤレスアクセスタイプに対して新しいポジショニングプロトコルが規定されてもよい。しかしながら、それぞれの新しいポジショニングプロトコルは、標準化、実現、試験、および配備のために、十分な取り組みとコストとが必要である。
【0025】
態様では、異なるワイヤレスアクセスタイプに対して、A−GPSおよびOTDのようなポジショニング方法をサポートするために、汎用ポジショニングプロトコル(GPP)を使用する。GPPは、E−OTD、OTDOA、A−FLT、拡張セル識別子(E−CID)等のような既存のポジショニング方法をサポートしてもよい。また、新しいワイヤレスアクセスタイプが開発されると、GPPは、新しいワイヤレスアクセスタイプに対するポジショニングをサポートしてもよい。サポートされているワイヤレスアクセスタイプすべてに対して(例えば、GLONASS、現代的なGPS(mGPS)、Quasi−Zenith衛星システム(QZSS)等に対して)新しいポジショニング能力をサポートするために、GPPはアップグレードしてもよい。GPPはまた、ワイヤラインアクセスを、例えば、ノマディックIPアクセスをサポートしてもよい。GPPは、RRLPや、RRCや、IS−801のような既存のポジショニングプロトコルを置換または増強のいずれを行ってもよい。
【0026】
GPPは、ユーザプレーンソリューションおよびコントロールプレーンソリューションをサポートしてもよい。ユーザプレーンソリューションまたはコントロールプレーンソリューションは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするための、さまざまなネットワークエレメントや、インターフェースや、プロトコルや、手順や、メッセージを含んでいてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするメッセージは、ネットワークエンティティ間や、ネットワークエンティティと端末との間で転送されるシグナリングの一部として、一般的に、ネットワーク特定プロトコルや、インターフェースや、シグナリングメッセージにより伝えられてもよい。ユーザプレーンソリューションでは、ロケーションサービスおよびポジショニングをサポートするメッセージは、ネットワークエンティティと端末との間のデータ転送の一部として、一般的に、TCPおよびIPのような標準規格のデータプロトコルにより伝えられてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、一般的に、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して、特定のポジショニングプロトコルを使用する。例えば、GSMに対してRRLPを使用してもよく、WCDMAに対してRRCを使用してもよく、cdma2000に対してIS−801を使用してもよい。ユーザプレーンソリューションでは、1つよりも多いワイヤレスアクセスタイプに対して、ポジショニングプロトコルを使用してもよいが、制限がいくつかある。例えば、SUPLユーザプレーンソリューションでは、GSMに対しては制限なくRRLPを使用し、WCDMAに対しては、A−GPSおよびA−GNSSをサポートするが、OTEOAをサポートしないためにRRLPを使用してもよい。これに対して、GPPは、複数のワイヤレスアクセスタイプおよび複数のロケーションソリューションに対するポジショニングを制限なくサポートしてもよい。例えば、GPPは、OMAによるSUPL、3GPP2によるX.S0024や、CDMA開発グループ(CDG)によるV1およびV2のような、ユーザプレーンソリューションに対するポジショニングをサポートしてもよい。GPPはまた、3GPP TS 23.271や、TS 43.059や、3GPPおよびIS−881によるTS25.305や、3GPP2によるX.S0002のような、コントロールプレーンソリューションに対するポジショニングをサポートしてもよい。また、SUPL、RRC、GSM、無線リソース(RR)、CDMA 1Xデータバースト、HTPP、TCP/IP等のような、さまざまなプロトコルによって、GPPは伝送されてもよい。
【0027】
GPPは、端末に対して、さまざまなポジショニング方法をサポートしてもよい。GPPは「内部」ポジショニング方法を含んでいてもよく、「内部」ポジショニング方法は、GPP用に設計されているポジショニング方法であり、可能であればGPPの一部として、または、GPPへの拡張として標準化されている。GPPはまた、「外部」ポジショニング方法を含んでいてもよく、「外部」ポジショニング方法は、外部のソースによって開発され、GPPに組み込まれているポジショニング方法である。GPPは、下位互換性のある進化により、新しいポジショニング方法および新しいワイヤレスアクセスタイプをサポートしてもよい。GPPは、SUPLおよび他のユーザプレーンソリューションならびにコントロールプレーンソリューションにより動作してもよい。GPPは、変更が少ない、または、変更がない既存のポジショニング方法を組み込んでいてもよい。GPPは、支援データ、測定値、能力ネゴシエーション等のような、既存の汎用的な能力をサポートしてもよい。GPPはまた、ハイブリッドポジショニング、初期粗ロケーション等をサポートしてもよい。
【0028】
1つの設計において、GPPでのポジショニング方法は、別々で互いに独立したモジュール式で規定されていてもよい。これは、GPP動作または他のポジショニングに方法に影響を及ばさずに、新しいポジショニング方法を追加すること、および/または、既存のポジショニング方法を拡張することを可能にする。異なるポジショニング方法間の固定された決まりきった関係をなくすことができる。
【0029】
それぞれのポジショニング方法は、適用可能であるときには、端末支援モード、端末ベースモード、スタンドアローンモードをサポートしてもよい。内部ポジショニング方法および外部ポジショニング方法をより単純なインプリメンテーションでサポートするために、GPPは、共通フレームワークを提供してもよく、それぞれのポジショニング方法の効率的なインプリメンテーションを可能にするようにフレキシブルであってもよい。
【0030】
図2は、GPPメッセージ200の構成/フォーマットの例示的な設計を示している。この設計では、GPPメッセージ200は、GPPバージョンフィールド210と、セッション識別子(ID)フィールド212と、終了セッションインジケータフィールド214と、K個のポジションエレメント216aないし216kとを含んでいる。ここで、K≧0である。一般的に、GPPメッセージは、他の情報に対する、異なるおよび/または付加的なエレメントならびにフィールドを含んでいてもよい。GPPメッセージのエレメント200に対して、ASN.1および/またはXML(拡張可能マークアップ言語)エンコーディングを使用してもよい。
【0031】
GPPセッションに関与している2つのエンティティによる同じGPPバージョンの使用をネゴシエートするために、GPPのどのバージョンを使用しているかや、GPPのどのバージョンが含まれているかを、GPPバージョンフィールド210は示していてもよい。発信エンティティは、発信エンティティが送る最初のGPPメッセージでサポートしている最高のバージョンVに、GPPバージョンを設定してもよい。受信エンティティは、U≦Vを条件として、サポートする最高バージョンUをGPP返答で返してもよく、ネゴシエートされたGPPバージョンは、2つのエンティティによってサポートされている2つの最高のバージョンのうちの低い方であってもよい。低い方のバージョンだけをサポートするエンティティとの下位互換性を確実にするために、新しい(高い方)のGPPバージョンをサポートするエンティティはまた、低い方のGPPバージョンすべてをサポートすべきである。GPPバージョンは、主に、どのポジショニング方法がサポートされているかを示していてもよく、この方法は、低い方のバージョンのサポートを単純化するかもしれない。
【0032】
セッションIDにより、GPPセッションが識別されてもよい。それぞれのGPPセッションは、一意的なセッションIDに割り当てられてもよい。2つのエンティティ間の複数のGPPセッションは、異なるセッションIDによって、サポートされ、識別されてもよい。セッションIDはまた、例えば、1つのエンティティがGPPセッションを中断または喪失したために同期がずれた状態の検出を可能にする。また、伝送レベルが変わった場合にも、GPPセッションは続いてもよい。
【0033】
終了セッションインジケータが、送信エンティティがGPPセッションを完了したか否かを示していてもよい。完了した場合には、受信エンティティはGPPセッションを続けるべきでなく、原因が重大でない場合には、新しいGPPセッションを開始してもよい。
【0034】
また、図2は、GPPメッセージ200内のポジションエレメント216の構成の設計を示している。ポジションエレメント216は、ポジショニング方法IDフィールド220と、ポジショニング方法バージョン(Ver)フィールド222と、基準IDフィールド224と、エレメントタイプフィールド226と、データタイプフィールド228と、ポジショニング方法プロトコルデータユニット(PDU)フィールド230とを含んでいてもよい。ポジショニング方法IDは、特定のポジショニング方法、例えば、A−GPS、E−OTD、OTDOA、A−FLT等を示していてもよい。新しいポジショニング方法IDを割り当てることによって、将来のポジショニング方法を容易に追加することができる。ポジショニング方法の異なるカテゴリーは、異なる組または範囲のポジショニング方法のID値を予約することによって区別してもよい。これらの異なるカテゴリーは、(i)認定された国家規格機関や国際規格機関(例えば、3GPP、3GPP2、IETF、IEEE、ITU等)によって規定されているポジショニング方法向けの1つ以上のカテゴリーと、(ii)特定のワイヤレスオペレータまたはワイヤレス機器製造業者のような非標規格機関によって規定されているポジショニング方法向けの1つ以上の他のカテゴリーとを含んでいてもよい。ポジショニング方法バージョンは、ポジショニング方法のバージョンを示してもよく、バージョンネゴシエーションのために使用してもよい。基準IDは、要求および応答の関係をサポートしてもよく、例えば、要求に対する応答は、要求と同一の基準IDを含んでいてもよい。
【0035】
エレメントタイプはポジションエレメントの目的を示していてもよい。複数のクラスをサポートしてもよく、1つのクラスにおけるメッセージは、同じクラスにおける応答を求めてもよい。例えば、ポジションエレメントが(i)第1のクラスでは、「要求」、「最後の応答」、または「最後でない応答」、(ii)第2のクラスでは、「提供」または「肯定応答」、あるいは(iii)第3のクラスでは中断/エラーに対するものか否かを、エレメントタイプは示していてもよい。第1のクラスに対して、「最後の応答」または「最後でない応答」は、「要求」に対する返答でのみ送られてもよい。応答がセグメント化されたとき、セグメント化をサポートするために、「最後の応答」は、「最後でない応答」の1つ以上のインスタンスによって先行されていてもよい。第2のクラスに対して、「提供」は、オプション的に、応答で「肯定応答」を要求してもよい。セグメント化により、「提供」の複数のインスタンスは、例えば、それぞれの「提供」に対して送られる、または、最後の「提供」だけに送られる「肯定応答」により送られてもよい。第3のクラスに対して、「中断/エラー」が、「最後の応答」、「最後でない応答」、または「肯定応答」の代わりに送られてもよい。データタイプは、ポジションエレメント中で送られている情報のタイプを示していてもよく、例えば、支援データ、ロケーション情報(例えば、測定値、ポジション推定値等)、ポジショニング方法に対する能力、エラー情報等である。1つの設計では、1つのデータのタイプだけが、それぞれのポジションエレメント中で送られてもよい。ポジショニング方法PDUは、エレメントタイプ、データタイプ、およびポジショニング方法に特有であるデータを含んでいてもよい。
【0036】
GPPは、内部、外部、および共通のポジショニング方法をサポートしてもよい。内部ポジショニング方法は、GPPに対して、および、GPPに関係して排他的に規定されていてもよい。例えば、内部ポジショニング方法は、GPPの定義を規定または所有する標準開発機関(SDO)のような同じ機関によって規定されていてもよい。特定のGPPバージョンVは、内部ポジショニング方法のどのバージョンPを使用すべきかを規定していてもよい。Pよりも後のバージョンは、Vよりも後のGPPバージョンに有効であるかもしれない。ポジショニング方法に対して許可された場合、Pよりも前のバージョンは、GPPバージョンVで有効であり続けるかもしれない。内部ポジショニング方法は、複数のワイヤレスアクセスタイプ(例えば、A−GPS、A−GNSS等)、新しいポジショニング方法等をカバーするポジショニング方法に適しているかもしれない。
【0037】
GPP、および可能であれば他のポジショニングプロトコルによる使用のために、外部ポジショニング方法が規定されていてもよい。外部ポジショニング方法は、ポジションエレメントの構成を活用し、付加的なエレメントタイプおよび/またはGPPに対して規定されていないデータタイプを含んでいてもよい。外部ポジショニング方法のソース定義(例えば、メッセージおよびパラメータテーブル、ASN.1、XML、手順等)は、GPPの定義を規定または所有しない国家的SDOまたは国際的SDOのような機関によって作成されてもよい。(例えば、ポジショニング方法IDや、ポジショニング方法PDUコンテンツや、ポジショニング方法エレメントタイプや、GPPポジションエレメント構成におけるポジショニング方法データタイプの定義を含む)どのように外部ポジショニング方法をGPPにより使用できるかの定義は、これらのGPPコンポーネントと、外部ポジショニング方法について規定されている同等のコンポーネントとの間の対応を示すことによって達成されてもよい。例えば、外部ポジショニング方法について規定されているASN.1およびXMLデータタイプに対する適切な基準を使用することによって、このマッピングプロセスは支援されてもよい。特定のGPPバージョンVの場合、(i)外部ポジショニング方法のバージョンのUとだけ、GPPバージョンVを使用できることを意味する、1つだけの特定の外部ポジショニング方法バージョンUに対して、あるいは(ii)Uよりも先の、および/または、Uよりも後の外部ポジショニング方法のバージョンに対して、マッピングが規定されてもよい。外部ポジショニング方法は、特定のワイヤレスアクセスタイプまたは関連ワイヤレスアクセスタイプのファミリーに対して開発されたポジショニング方法に適していてもよい。外部ポジショニング方法はまた、変更することをあまり期待されない既存のポジショニング方法に、例えば、E−OTD、AFLT、A−GPS等に適している。
【0038】
他のポジショニング方法を増強するために、共通のポジショニング方法(CPM)を使用してもよく、共通のポジショニング方法(CPM)は、これ自体のポジショニング方法IDを持っていてもよい。GPPメッセージ中のCPMポジションエレメントは、以下の方法で使用してもよい。CPM能力PDU(すなわち、能力を示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、(i)例えば、ポジショニング方法IDのリストを通して、デバイスによって他のどのポジショニング方法がサポートされているか、および、(ii)デバイスの他の共通の能力を、例えば、デバイスによってサポートできる同時のポジショニング方法の、起動の最大数を示していてもよい。CPM支援データPDU(すなわち、支援データを示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、汎用的な支援データを、例えば、端末のおよそのロケーション、およその絶対時間等を端末に伝えてもよい。CPMロケーション情報PDU(すなわち、ロケーション情報を示しているデータタイプを有するCPMポジションエレメント)は、端末自体のリソースを使用して端末によって取得されたロケーション情報を、例えば、スタンドアローンポジション推定値、速度、加速度、センサ測定値、ポジション推定値の相対的変化等を伝えてもよい。このCPM PDUはまた、1つ以上の他のポジショニング方法に対する端末ベースのポジショニング結果を、例えば、他の何らかの端末ベースのポジショニング方法を使用して、端末が端末自体のポジション推定値をどこで取得したかを伝えてもよい。このCPM PDUは、他のポジショニング方法に対して、PGGポジションエレメントに対する別個の端末ベースのロケーション要求と端末ベースのロケーション応答とをサポートする必要をなくすかもしれない。他のポジショニング方法に特有である能力、支援データ、ロケーション情報は、これらのポジショニング方法内で依然としてサポートされてもよく、CPMによってカバーされなくてもよい。また、さまざまなワイヤレスアクセスタイプをサポートするために、新しいポジショニング方法が開発されてもよい。
【0039】
図3は、GPPセッションのためのメッセージフロー300の設計を示している。ロケーションサーバ148は、図1におけるSLP、GMLC、MPCのうちの任意のものであってもよく、GPPバージョン2と、セッションID1と、N個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。ここで、N≧1である。端末110は、GPPバージョン1をサポートするがGPPバージョン2をサポートせず、GPPバージョン1と、セッションID1と、M個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。ここで、M≧1である。ロケーションサーバ148は、低い方のGPPバージョン1を選択してもよく、GPPバージョン1と、セッションID1と、P個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。ここで、P≧1である。端末110は、GPPバージョン1と、「終了セッションインジケータ」組と、Q個のポジションエレメントとを有するGPPメッセージで応答してもよい。ここでQ≧1である。それぞれのGPPメッセージ中のポジションエレメントは、ポジショニング方法に対して使用される任意の情報を伝えてもよい。
【0040】
図4は、内部GNSSポジショニング方法によるGPPセッションのためのメッセージフロー400の設計を示している。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。このポジションエレメントは、バージョン1を有するGNSSポジショニング方法を示していてもよく、Aにセットされた基準ID、「要求」にセットされたエレメントタイプ、「能力」にセットされたデータタイプとを有していてもよい。ポジションエレメントは、おそらくはロケーションサーバ148の能力でPDUを伝えてもよい。端末110は、GNSSポジショニング方法のバージョン1をサポートしてもよく、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。第1のポジションエレメントは、ロケーションサーバ148によって送られた、前のGPPメッセージ中に含まれているポジションエレメントに応答してもよく、GNSSポジショニング方法に対する端末能力を含んでいてもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法に対する支援データを要求してもよい。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。第1のポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中で端末110によって要求されたGNSS支援データを含んでいてもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法を使用して取得されたロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、「終了セッションインジケータ」組と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。このポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中でロケーションサーバ148によって要求されたGNSSロケーション情報(例えば、GNSS衛星測定値)を含んでいてもよい。
【0041】
図5は、内部GNSSおよびE−CIDポジショニング方法によるGPPセッションのためのメッセージフロー500の設計を示している。GPPセッションは、E−CIDを使用して、端末に対する初期粗ロケーションを取得し、GNSSを使用して、端末に対する後の正確なロケーションを取得する。ロケーションサーバ148は、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを端末110に送ってもよい。第1のポジションエレメントは、バージョン1を有するE−CIDポジショニング方法を示してもよく、ロケーションサーバ148のE−CID能力を提供してもよい。第2のポジションエレメントが、E−CIDに対するロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、E−CIDに対する要求されたロケーション情報(例えば、基地局に近い信号測定値)を含む1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。ロケーションサーバ148が、GPPバージョン1と、セッションID1と、2つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ってもよい。第1のポジションエレメントは、バージョン1を有するGNSSポジショニング方法を示していてもよく、GNSS支援データを提供してもよい。第2のポジションエレメントは、GNSSポジショニング方法に対するロケーション情報を要求してもよい。端末110は、GPPバージョン1と、セッションID1と、「終了セッションインジケータ」組と、1つのポジションエレメントとを有するGPPメッセージを送ることによって応答してもよい。このポジションエレメントは、前のGPPメッセージ中でロケーションサーバ148によって要求され、GNSSポジショニング方法を使用して取得されたロケーション情報を含んでいてもよい
E−CIDポジショニング方法により、可視基地局に関係する測定情報をロケーションサーバが要求し、端末がこの測定情報を提供できるようになる。ロケーションサーバによって送られるE−CID能力は、ロケーションサーバが受信することを好む情報(例えば、特定のタイプの信号測定値)を端末に知らせてもよい。端末によって送られるE−CID能力は、端末が提供できるE−CID関連情報をロケーションサーバに知らせてもよい。
【0042】
GNSSポジショニング方法は、レガシーGPS L1C/Aや、GLONASSや、Galileoや、現代化されたGPS(mGPS)や、QZSSや、EGNOSや、WAAS等を含むすべてのタイプのGNSSをサポートしてもよい。GPPにおけるGNSSポジショニング方法は、RRLP、RRC、またはIS−80でのGNSSポジショニング方法と同じであってもよく、あるいは、RRLP、RRC、またはIS−80でのGNSSポジショニング方法に基づいていてもよい。
【0043】
I.ハイブリッド&汎用的なOTD − 汎用的な精密な時間支援(FTA)
RANにおける基地局が、1つ以上のセルまたはセクタをサポートしてもよい。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈次第では、基地局のカバレージエリア、または、カバレージエリアを担当する基地局のサブシステムのカバレージエリアのことを意味することがある。3GPP2では、「セクタ」または「セルセクタ」という用語は、基地局のカバレージエリア、または、カバレージエリアを担当する基地局のサブシステムのカバレージエリアのことを意味することがある。明確にするために、以下の記述では、セルの3GPPの概念を使用する。
【0044】
別の態様では、異なるワイヤレスアクセスタイプのセル間、例えば、GSMセルとWCDMAセルとの間、CDMA 1XまたはHRPDセルとGSMまたはWCDMAセルとの間等のOTDに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出するために、ハイブリッドOTDポジショニングを使用してもよい。E−OTD、OTDOA、およびA−FLTのようなOTD方法と比較して、ハイブリッドOTDポジショニングでは、端末によってOTDが測定できるセルの数が増加する。E−OTD、OTDOA、およびA−FLTのようなOTD方法では、1つの特定のワイヤレスアクセスタイプのセル間のOTDを測定することに制限される。より多くのセル間のOTDを測定することにより精度および信頼性が増加し、そして、もはや、セルから遠く離れた信号をサーチしたり、測定したりする時間を費やす必要はないので、応答時間も減少する。
【0045】
異なるワイヤレスアクセスタイプのセルは、一般的に、類似していない送信タイミングを使用する。それぞれのポジショニングプロトコル(例えば、RRLP、RRC、またはIS−801)は、そのポジショニングプロトコルによってサポートされているワイヤレスアクセスタイプに対する送信タイミングに基づいて、OTD測定値とOTD支援データとを規定している。例えば、RRLPは、GSM時間単位に基づいたOTD測定値を規定している。GSM時間単位は、他のワイヤレスアクセスタイプに適用しないフレーム数とビット数とを含む。
【0046】
GPPは、ワイヤレスアクセスタイプを組み合わせたもの向けのハイブリッドOTDとともに、異なるワイヤレスアクセスタイプ向けの汎用的なOTDをいくつかの方法でサポートしてもよい。1つの設計では、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する時間測定値が、端末110における共通のタイムインスタントに合わされてもよい。端末110は、1つ以上のRANにおけるセルに対する1組の受信した送信の時間を取得してもよい。それぞれの受信した送信の時間は、共通のタイムインスタントにおいて端末110によって受信された特定の送信信号を示していてもよい。例えば、GSMの場合に、それぞれの受信した送信の時間は、GSMフレーム数、ビット数、端末110がちょうど受信したビットの割合とを提供してもよい。1組の受信した送信の時間は、{T1、T2、...、Tk}として与えられてもよく、ここでTkは、セルkに対する受信した送信の時間であり、1≦k≦Kである。Tkは、セルkに適用可能な送信単位(例えば、GSMフレームおよびビット)で表されてもよい。すべてのセルに対する受信した送信の時間は、端末110における共通のタイムインスタントTに合わされてもよい。例えば、端末110は、端末110の時間Txにおける、セルkに対するTkxの受信した送信の時間を測定してもよい。端末110は、セルkによってサポートされているワイヤレスアクセスタイプに対して使用される時間単位で表現される時間差(T−Tx)を、測定した送信の時間Tkxに加算して、端末110の時間Tにおけるセルkに対する受信した送信の時間Tkを取得してもよい。
【0047】
端末110はまた、共通のタイムインスタントTにおいて、異なるセルに対する受信した送信の時間を他の方法で取得してもよい。例えば、端末110は、セルに対するいくつかの受信した送信の時間を測定してもよく、補外または補間を実行し、時間Tにおける、セルに対する受信した送信の時間を取得してもよい。一般的に、端末110は、絶対タイミングまたは基準タイミングに基づいて、1つの送信時間測定の、補外、補間、または簡単な訂正を実行してもよく、絶対タイミングまたは基準タイミングは、任意の連続的な時間基準によって提供されてもよい。例えば、絶対タイミングは、端末110における内部クロックや、基地局または衛星によって提供される外部クロックや、外部クロックソースにロックされる内部クロック等によって提供されてもよい。
【0048】
第1の設計では、それぞれのワイヤレスアクセスタイプのセルに対する受信した送信の時間が、そのワイヤレスアクセスタイプに対する時間単位で与えられてもよい。例えば、GSMセルkに対する受信した送信の時間Tkは、GSMフレーム数、ビット数、ビットの割合によって与えられてもよい。
【0049】
1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}が、ロケーションサーバに転送されてもよい。それぞれの送信時間は、関係するワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な時間単位を使用して表されていてもよい。それぞれのワイヤレスアクセスタイプの受信した送信の時間を伝えるために、GPPは異なるタイプのパラメータを提供してもよい。GPPにより新しいワイヤレスアクセスタイプをサポートするために、新しいタイプのパラメータをGPPの定義に追加して、新しいタイプのワイヤレス送信タイミングを伝えてもよい。ロケーションサーバは、既知のロケーションにおいて、固定ロケーション測定ユニット(LMU)を使用して、異なる基地局間のリアル(すなわち絶対)時間差(RTD)を取得してもよい。LMUは、OTDを測定し、OTDをロケーションサーバに提供してもよく、そのOTDからRTDを計算することができる。基地局の既知のロケーションを使用して端末110のポジションを計算するために、ロケーションサーバはOTDおよびRTDを使用してもよい。ロケーションサーバはまた、端末によって提供されたRTDから、基地局のRTDおよびロケーションを他の方法で取得してもよい。
【0050】
第2の設計では、1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}は、何らかの共通の形態で、端末110によってネットワークサーバに送られてもよい。例えば、それぞれの受信した送信の時間は、共通の時間単位(例えば、秒)に基づいて、送信時間に変換してもよい。
【0051】
送信タイミングの異なる単位をサポートして、異なる周期的な期間を持つワイヤレスアクセスタイプに対して、異なるワイヤレスアクセスタイプのセルに対する受信した送信の時間間で有効なOTDを取得することは、RTDが一定でないだろうから、直接的に可能でないかもしれない。しかしながら、それぞれのセルの送信タイミングを、すべてのワイヤレスアクセスタイプに共通である周期的な期間と時間単位との双方を使用する新しく変換されたタイミングに変換することによって、一定のRTDおよび有効なOTDを取得できる。この変換は、以下のように実行されてもよい。
ステップ1:変換されるすべてのワイヤレスアクセスタイプの異なる時間単位および異なる周期的な期間に対して適用可能である、共通の時間単位Uと共通の周期的な期間Tとを選択。共通の時間単位を使用して、時間のすべての測定値、例えば、変換された時間、リアルセルタイミング、絶対時間を表現。これは、単なる変形であってもよい。例えば、GSMに対する送信時間は、GSMフレームの数xプラスGSMビットの数yとして表されてもよい。共通の時間単位zに対する変形は、(xF+yB)を計算することによって達成されてもよい。ここで、Fは、zの単位のGSMフレーム持続期間であり、Bは、zの単位のGSMビットの持続期間である。
ステップ2:(例えば、GPSに基づいて推定された、または、特定のセル送信によって伝えられた絶対時間情報に基づいて)絶対時間の何らかの正確な、または、推定された値Aにおいて、セルに対するリアルタイムRを、セルに対する特定の変換された時間Cと関係付けることによって、それぞれのセルのリアルタイミングを、セルに対する意図された変換されたタイミングと合わせる。
ステップ3:Rに後続する任意のリアルセル時間R*の場合、リアルタイムR*に対して変換されたC*を、C*=C+(R*−R)として計算。変換された時間C*は、共通時間単位と共通の周期的な期間とに基づくリアルタイムR*の表現である。以下に記述するように、計算は、リアルタイムと変換された時間とに対する異なる周期的な期間の結果を含む。
【0052】
図6は、先に記述したステップにしたがった、1つのセルkに対する変換された時間へのリアルタイムの変換を示している。セルkのリアルタイミングは、τの周期的な期間を有し、このτの周期的な期間は、任意の持続期間であってもよく、ワイヤレスアクセスタイプに依存していてもよい。変換された/共通タイミングは、Tの周期的な期間を有し、Tの周期的な期間は、(図6に示したように)τよりもより長くても、または、τよりも短くてもよい。簡単にするために、図6は、ステップ2では、リアルタイムR=0が、絶対時間A=t0+ε0において、共通時間C=0に関係している(すなわち、C=0、およびR=0はステップ2において同時に起こる)ことを仮定している。リアルタイミングのそれぞれの連続的な周期的な期間(nτ)における絶対時間は、tn+εnと表されてもよく、ここでtnは、リアルタイム(nτ)における推定された絶対時間(すなわち、リアルタイミングの(n+1)番目の周期的な期間の開始時)であり、εnは、tnの(例えば、ロケーションサーバまたは端末110によるtnの推定値の)誤差である。
【0053】
リアルタイムR*は、リアルタイムRの後の何らかの時間に生じ、リアルタイミングの観点から、R*=n・τ+xとして与えられてもよい。ここで、nは、(リアルタイミングの周期的な期間の数における)整数部分であり、xは、小数部分である(0≦x<τ)。リアルタイムR*は、絶対時間t+εにおいて生じてもよく、ここで、(例えば、端末110またはロケーションサーバによって認識されるように)tはリアルタイムR*の推定された絶対時間であり、εはtの(例えば、端末110またはロケーションサーバによるtの推定値の)誤差である。リアルタイムR*に対応している変換された時間C*は、共通タイミングの観点から、C*=N・T+Xとして与えられてもよい。ここで、Nは(共通タイミングの周期的な期間の数における)整数部分であり、Xは、小数部分である(0≦x<τ)。ステップ3は、変換された時間パラメータNと、リアルタイムR*に対応しているXとを求める。
【0054】
リアルタイムR*は、
【数1】
【0055】
として表されてもよい。
【0056】
変換された時間の整数および小数の部分は、
【数2】
【数3】
【0057】
として与えられてもよい。
【0058】
リアルタイミングの周期性により、整数の部分nは分からないことがある(例えば、直接的に観測されないことがある)。しかしながら、nは、以下:
【数4】
【0059】
のように、リアルタイムR*における推定された絶対時間tから取得されてもよい。
【0060】
式(4)における切り上げは、最も近い整数に対して行われる。
【0061】
|(ε−ε0)|<τ/2である場合に、式(4)において(ε−ε0)=0と仮定することによって、nの正しい値を取得してもよい。これにより、絶対時間に対する推定値の誤差を著しく超える、周期的な期間τを有する任意のリアルタイミングが保証されるかもしれない。したがって、小数部分xが取得された時間における、リアルタイムR*の整数部分nを、絶対時間によって、端末110が決定できる。そして、式(2)および(3)を使用して、変換された時間パラメータNおよびTが取得されてもよい。
【0062】
適切な時間単位Uと周期的な期間Tとに基づいて、共通タイミングが規定されてもよく、周期的な期間Tは、時間単位Uの何らかの整数に等しくてもよい。何らかの内部クロックを持つ意味で、共通タイミングは、端末110またはロケーションサーバによって維持されない。端末110は、(例えば、この測定を支援するために絶対時間を使用して)それぞれのセルに対するリアルタイムを測定してもよい。端末110またはロケーションサーバは、リアルセル時間を、変換された時間に変換してもよく、変換された時間は、共通タイミングの時間単位Uで表現されてもよい。
【0063】
式(2)および(3)にしたがって、リアルタイミングと変換されたタイミングとの間の関係を固定することは、(例えば、実際の周期的な期間が、規定された値τよりも、わずかに長い、または、わずかに短い場合)リアルタイミングでの何らかのドリフトが、変換されたタイミングに反映される(例えば、規定された値Tよりも、わずかに長い、または、わずかに短い変換された周期的な期間が結果的に生じる)であろうことを意味している。いったん、リアルセル時間の累積的ドリフトがτ/2に近づき始めると、絶対時間はドリフトしないので、式(4)を使用してnの値を取得することは、誤差を生じさせるかもしれない。これを防ぐために、リアルタイムRに対する最後の値と、変換された時間Cに対する関係する最後の値とに対応している、ステップ2中の絶対時間Aに対する新しい値を取得することによって、リアルタイミングRに対する絶対時間Aの関係を周期的に再評価してもよい。
【0064】
1つのセルkに対するリアルタイムR*は、先に記述したように、測定され、および変換された時間C*(またはNおよびX)に変えられてもよい。1組のセルに対するリアルタイムは、同じタイムインスタントにおいて、端末110によって測定されてもよく、類似した方法で、変換された時間に変えられてもよい。変換された時間を使用して、同じワイヤレスアクセスタイプのセルまたは異なるワイヤレスアクセスタイプのセル間のOTDまたはRTDを取得してもよい。特に、変換された時間は、同じ時間単位および同じ周期的な期間Tを共有することから、タイミングドリフトがまたはこれらを測定する何らかの端末のロケーションの変化が原因であることを除いて、OTDおよびRTDは経時的に変化しないかもしれない。同じワイヤレスアクセスタイプのセルに対して取得されたOTDおよびRTDと同じ方法でロケーションを推定するために、これらのOTDおよびRTDが使用されてもよい。
【0065】
複数のLMUおよび端末をサポートするロケーションサーバに対して、一貫したOTDおよびRTDを異なる端末およびLMUから取得するために、端末およびLMUすべてに対して、ステップ2における調整は同一であるべきである。ロケーションサーバは、それぞれのセルに対してステップ2と同じ調整を使用できるので、ロケーションサーバが変換を実行する場合に、このことは実現されるかもしれない。端末およびLMUが変換を実行する場合に、ロケーションサーバは、(例えば、R、C、およびAの値をそれぞれのセルに提供することによって)どの調整を使用するかを、それぞれの端末およびそれぞれのLMUに知らせてもよい。代替的に、端末またはLMUが、端末またはLMUがどのような調整を使用したかをロケーションサーバに知らせてもよく、これにより、ロケーションサーバは、端末またはLMUから受信する変換された時間またはOTDを、ロケーションサーバにより使用される調整に調節できる。1つの設計では、R、C、およびAの値を規定するそれぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して、固定した規則を規定してもよく、これにより、これらと通信する必要がなくなる。上述したように、セルタイミングドリフトによって生じる誤差を、ステップ2における周期的な調整がなくせるようにするために、規則は、共通時間Cがゼロで再開する(例えば、1時間の間隔で)、絶対時間A1、A2、A3等のシーケンスを規定してもよい。現在のセル時間および現在の絶対時間の知識から、それぞれの絶対時間AKにおけるリアルセルタイミングRKを測定または計算してもよい。何らかの曖昧さがこれに存在した場合には(例えば、絶対時間境界のちょうど後の時間において)この規則により、OTDまたは変換された時間をロケーションサーバに提供する端末またはLMUが、調整が生じた絶対時間Akを単に示すが、そうでない場合には示さない。
【0066】
別の設計では、端末110は、1つ以上のワイヤレスアクセスタイプのセル{1、2、3、...、K}に対する1組の受信した送信の時間{T1、T2、...、TK}を取得してもよい。これらの受信した送信の時間は、上述したように、共通時間と共通の周期的な期間とに変換されなくてもよい。また、端末ロケーションにおいて認識されるような、そして、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して規定されるような、セルに対するタイムドリフトレート{R1、R2、...、RK}を端末110は取得してもよい。Rkは、他の何らかの信号に対する、または、GPSのようなドリフトがない時間ソースに対する、セルkに関係する信号のタイミングドリフトレートである。端末110はまた、精度情報、例えば、誤差標準偏差{S1、S2、...、SK}を取得してもよい。ここで、SKは、TKにおける誤差の標準偏差である。
【0067】
端末110は、受信した送信の時間(および、可能性があれば、タイムドリフトレートおよび/または精度情報)をロケーションサーバに送ってもよい。上述した第1の設計の場合に、関係するワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な時間単位を使用して、それぞれの受信した送信の時間を表現してもよい。GPPは、異なるワイヤレスアクセスタイプに対する異なる時間単位をサポートしてもよく、新しいワイヤレスアクセスタイプに対する必要に応じて、新しい時間単位を規定してもよい。上述した第2の設計の場合には、すべてのワイヤレスアクセスタイプまたは多くのワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通の時間単位と共通の周期的期間とを使用して、それぞれの受信した送信の時間を表現してもよい。図2に示したGPPメッセージフォーマットの場合に、端末110は、1つ以上のロケーション情報PDUを発生させてもよく、1つ以上のロケーション情報PDUは、GNSS時間に対する、そして1つ以上のワイヤレスアクセスタイプのセルに対する、時間エレメントを伝えてもよい。それぞれのセル時間エレメントは、セルID、受信した送信の時間TK、時間の精度SK等を含んでいてもよい。端末110は、ロケーション情報PDUをロケーションサーバに送ってもよい。
【0068】
ロケーションサーバは、これらのセルに対する受信した送信の時間に基づいて、異なるセル間のOTDを導出してもよい。端末110が、それぞれのワイヤレスアクセス技術にしたがった、受信した送信の時間を提供した場合、ロケーションサーバは、上述したように、受信した送信の時間を変換してもよい。ロケーションサーバはまた、既知の固定されたロケーションにおいて、LMUによって測定されたOTDを取得してもよく、LMUからのOTDを使用して異なるセル間のRTDを計算してもよい。ロケーションサーバはまた、セルの、OTDとRTDと既知のロケーションとに基づいて、端末110に対するポジション推定値を計算してもよい。ロケーションサーバはまた、セルの、RTDとロケーションとを、他の方法で、例えば、さまざまな端末から受信したOTDに基づいて取得してもよい。
【0069】
II.汎用ポジショニングモジュール
別の態様では、そのポジショニング方法をサポートする1組のパラメータとして、それぞれの独特なポジショニング方法に対して、汎用ポジショニングモジュール(GPM)を規定してもよい。GPMは、ポジショニング方法をサポートするために使用されるシグナリング情報を含んでいてもよく、ポジショニング方法をサポートするための、何らかのポジショニングプロトコルによって、例えば、RRLP、RRC、IS−801−Bによって組み込まれていてもよい。異なるポジショニングプロトコルにわたるポジショニング方法をサポートするために、同じシグナリング情報を使用してもよいし、同じシグナリング情報は、汎用であってもよい。これにより、既存のプロトコルを使用して、そして共通のシグナリング影響により、新しいポジショニング方法をサポート可能になる。また、(これらのGMPによって規定されたすべてのポジショニング方法をサポートするために)既存のポジショニングプロトコルに追加された1組のGPMから、新しいGPPを作成してもよい。
【0070】
新しいGPMの作成を単純にするために、すべてのGPMに対して共通のGPM構成を規定してもよい。共通のGPM構成は、図2に示したGPPポジションエレメントと同一であってもよく、これに類似していてよく、図2に示したフィールドを含んでいてもよい。一般的に、メッセージタイプがエレメントタイプに整合するRRLPおよびRRCのようなポジショニングプロトコルに対しては、基準IDおよびエレメントタイプは省略してもよい。したがって、GPMエレメントタイプは、RRLPまたはRRCメッセージタイプから推測してもよい。例えば、RRLP測定ポジション要求は、要求GPMエレメントに対応していてもよい。GPPポジションエレメントを使用してGPMを規定することにより、既存のポジショニングプロトコルとともにGPPの双方で、GPMを使用することができる。
【0071】
特定のポジショニング方法をサポートするために、RRLP、RRC、IS−801等では、新しいパラメータを既存メッセージに追加して、GPMを含めてもよい。この追加されるGPMパラメータの内容は、ポジショニング方法IDや、ポジショニング方法バージョンや、データタイプや、ポジショニング方法PDUを含んでいてもよい。それぞれのメッセージでは、GPMパラメータは、複数のポジショニング方法をサポートするために、それぞれのメッセージ中に追加され、メッセージ中で繰り返されてもよいオプションであってもよい。
【0072】
III.SUPL向けのGPPポジショニング
SUPL向けのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。現在、SUPL2.0が規定されており、SUPLの新しいバージョン(例えば、SUPL3.0)が規定されるかもしれない。以下のように、GPPは、SUPL2.0によってサポートされていてもよい。第1の設計では、GPPの後の使用を明示的に規定するために、SUPL2.0がOMAイネーブラリリースになる前に、新しいポジショニング方法インジケータを規定してもよい。別の設計では、SUPL2.0が、RRLPまたはIS−801のいずれかの使用をネゴシエートしてもよい。GPPは、RRLPまたはIS−801に埋め込まれていてもよく、以下に記述したようにネゴシエートしてもよい。H−SLPは、GPPに対するポータブル端末サポートをそれ自体のデータから決定してもよい。例えば、H−SLPは、端末能力を知っていてもよく、または、前のSUPLセッションからのGPPサポートを記録してもよい。
【0073】
IV.GSM向けのGPPポジショニングおよびGPRSコントロールプレーンソリューション
コントロールプレーンソリューションに対するポジショニングをGSMでサポートするために、GPPを使用してもよい。移動体終了ロケーション要求(MT−LR)、移動体開始ロケーション要求(MO−LR)、ネットワーク開始ロケーション要求(NI−LR)に対して、GPPを使用してもよい。GSMコントロールプレーンに対して、RRLPメッセージは、基地局システムロケーションサービス支援プロトコル(BSSLAP)およびRRメッセージ内で伝送されてもよく、基地局システムロケーションサービス支援プロトコル(BSSLAP)およびRRメッセージは、端末とSMLCとの間で基地局にトランスペアレントに交換してもよい。1つの設計では、GPPメッセージは、RRLPメッセージに置換してもよく、基地局に対してトランスペアレントであってもよい。別の設計では、GPPメッセージは、RRLPメッセージ内に、例えば、GPPメッセージをカプセル化するために使用される新しいRRLPコンテナコンポーネントメッセージ内にカプセル化してもよい。GPPは、GSMコントロールプレーンにおいてさまざまな方法でサポートされてもよい。
【0074】
図7は、GSMコントロールプレーンに対する既存のRRLP能力転送手順を使用する、GPPネゴシエーションのためのメッセージフロー700の設計を示している。端末110がGPPをサポートする場合、GPPは、RAN120内の基地局制御装置(BSC)126に送られるMSクラスマーク3を通して、RRLP能力転送のサポートを示してもよい。BSC126は、端末110に対するMSクラスマーク3を伝える、基地局システムアプリケーション部分−ロケーションサービス拡張(BSSAP−LE)実行ロケーション要求(PLR)メッセージを、SMLC124に送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしている場合、GPPは、端末110に送られる第1のRRLPポジショニング能力要求メッセージ中にGPPメッセージを含めてもよい。このGPPメッセージは、PoS能力要求情報エレメント(IE)に対する拡張として伝えられてもよい。端末110がGPPをサポートしていない場合、端末110は、受信したGMメッセージを無視し、通常のRRLPポジショニング能力応答メッセージをSMLC124に返してもよい(図7には示していない)。そして、SMLC124および端末110は、RRLPを続けるかもしれないが、GPPを続けないかもしれない。端末110がGPPをサポートしていない場合、GPPは、SMLC124に送られる応答中にGPPメッセージを含めてもよい。この応答は、(i)例えば、必須Pos能力IEは含まれているが空である、RRLPポジショニング能力応答メッセージ、または、(ii)RRLPコンテナメッセージであってもよい。端末110およびSMLC124は、これらのエンティティ間で交換される最初のGPPメッセージにより、GPP能力をネゴシートし、支援データを要求し、関係データ等を伝えてもよい。端末110およびSMLC124は、GPPを続けてもよく、RRLPコンテナメッセージ中にカプセル化されていない、または、カプセル化されているGPPメッセージが送られる。
【0075】
図8は、GSMコントロールプレーン向けの、MSクラスマーク3を使用するGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー800の設計を示している。端末110がGPPをサポートしてることを示すために、新しいフラグをMSクラスマーク3に追加してもよい。SMLC124が、第1のポジショニングメッセージ中で、例えば、RRLPコンテナメッセージ中で、GPPメッセージを端末110に送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしているか否かを端末110は知らないかもしれないので、第1のポジショニングメッセージに対してRRLP転送を使用してもよい。第1のポジショニングメッセージの後、端末110およびSMLC124は、RRLPコンテナメッセージ中にカプセル化されていないか、または、カプセル化されているか、いずれかのGPPメッセージを交換してもよい。
【0076】
図9は、GSMコントロールプレーン向けの、他のRRLPメッセージを使用するGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー900の設計を示している。GPPメッセージは、新しいオプション的なパラメータとして、RRLPメッセージ中に、例えば、RRLP測定ポジション要求メッセージ、RRLP支援データメッセージ等中に追加してもよい。SMLC124は、GPPメッセージを端末110に伝えるRRLPメッセージ(例えば、制限のある支援データを有するRRLP支援データメッセージ)を送ることによって、RRLPセッションを開始してもよい。端末110およびSMLC124は、RRLPコンテナメッセージ中でカプセル化されているか、または、カプセル化されていないか、いずれかのGPPメッセージを交換してもよい。
【0077】
図7ないし図9における設計は、端末110およびSMLC124によってサポートされてもよい。BSCおよびMSCのような他のネットワークエンティティは、GSMコントロールプレーンによって、GPPによって影響が及ばないかもしれない。
【0078】
1つの設計では、RRLPポジショニング方法の代わりに、GPPポジショニング方法を使用してもよい。この設計では、GPPをネゴシエートおよび伝えるために、RRLPを使用してもよく、その後、例えば、図7ないし図9で示したように、GPPポジショニング方法を実行してもよい。別の設計では、RRLPポジショニング方法と組み合わせて、(例えば、新しい能力を有する)GPPポジショニング方法を使用してもよい。GPPメッセージは、既存のRRLPメッセージおよび/またはRRLPコンテナメッセージ内で伝えてもよい。端末110およびSMLC124は、実行されているポジショニング方法に応じて異なって対話してもよく、GPP対話はGPPポジショニング方法に対して適用可能であり、RRLP対話はRRLPポジショニング方法に対して適用可能である。端末110およびSMLC124は、GPPおよびRRLPポジショニング方法に対するRRLPメッセージを交換してもよい。GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対するRRLPメッセージ内で伝えてもよい。
【0079】
図10は、GSMコントロールプレーンにおける、RRLPおよびGGPポジショニング方法の双方の使用のためのメッセージフロー1000の設計を示している。この例では、A−GPSおよびGPPポジショニング方法のRRLPポジショニング方法が、同時にサポートされてもよい。SMLC124は、A−GPS支援データおよびGPPメッセージを伝えるRRLP支援データメッセージを送ってもよく、RRLP支援データメッセージは、GPP支援データを伝えてもよい。端末110は、RRLP支援データAckメッセージ、または、GPPメッセージを伝えるRRLPコンテナメッセージで応答してもよい。SMLC124は、支援データを伝えるRRLP測定ポジション要求メッセージと、GPPメッセージとを送ってもよい。端末110は、A−GPSポジション測定値を伝えるRRLP測定ポジション応答メッセージと、GPPメッセージとで応答してもよく、GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対するポジション測定値を伝えてもよい。
【0080】
図10は、A−GPSポジショニングをサポートするRRLPと、他のポジショニング方法をサポートするGPPとの同時使用を示している。RRLPによりA−GPSが単独で使用された場合よりも、SMLC124に返されるポジション測定値は、より正確なポジション推定を可能にする。また、RRLPおよびGPPポジショニング方法の他の組み合わせがサポートされてもよい。別の設計では、GPMは、図10中のそれぞれのGPPメッセージに置換してもよい。
【0081】
図11は、GSMコントロールプレーンにおいてGPP支援データを配信するためのメッセージフロー1000の設計を示している。GPP支援データは、例えば、GLONASS、QZSS等向けの、RRLP支援データとともに、新しい支援データを含んでいてもよい。支援データを配信するためのGPPの使用は、(i)新しいMSクラスマーク3フラグを使用することによって、(ii)要求されたGPS支援データメッセージまたは要求されたGNSS支援データメッセージにおけるスペアビットを割り当てることによって、(iii)MOLR要求メッセージ、BSSAP実行ロケーション要求メッセージ、BSSAP−LE実行ロケーション要求メッセージに新しいパラメータを追加することによって、または(iv)他の何らかのメカニズムによって要求されてもよい。SMLC124がGPPをサポートしていない場合、SMLC124は、GPP支援データに対する要求を無視してもよく、RRLPを使用して配信できる支援データのみを送ってもよい。そうでなければ、SMLC124は、RRLPコンテナメッセージによって伝えられるGPPメッセージ内で支援データを送ってもよい。SMLC124がGPPをサポートしているか否かを端末110は知らないかもしれず、したがって、RRLPメッセージを受信することを予測しているかもしれないので、第1のGPPメッセージに対して、RRLPカプセル化を使用してもよい。GPPを使用することを双方のエンティティが決定したことから、RRLPコンテナメッセージ中でカプセル化されていない、または、カプセル化されている後続するGPPメッセージが送られてもよい。
【0082】
図12は、GSMコントロールプレーンにおいてGPP支援データを配信するためのメッセージフロー1200の設計を示している。支援データに対するMO−LR要求に対して、メッセージフロー1200を使用してもよい。この設計では、RRLP支援データメッセージを使用して、RRLP支援データおよびGPPメッセージを伝送してもよい。GPPメッセージは、GPP支援メッセージを、例えば、GPPによってサポートされる方法をポジショニングするための新しい支援データを伝えてもよい。
【0083】
また、GPRSにおけるコントロールプレーンソリューションのためのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。このケースでは、RRLPメッセージは、BSSLAP、基地局システムGPRSプロトコル(BSSGP)、論理リンク制御(LLC)未確認情報/メッセージのトンネリング(UI/TOM)メッセージ内で、端末110とSMLC124との間で伝えられてもよい。これらのメッセージは、RAN120内のSGSN134とネットワークエンティティとに対してトランスペアレントであってもよい。したがって、MT−LR、NI−RL、または、MO−LRに対して引き起されるGPRSポジショニングにより、MO−LR支援データ要求のために、GSMコントロールプレーンについて上述したメッセージフローを使用してもよい。
【0084】
V.UMTSコントロールプレーンソリューション向けのGPPポジショニング
UMTSにおけるコントロールプレーンソリューション向けのポジショニングをサポートするために、GPPを使用してもよい。RNC中心モードおよびSAS中心モードにおいてGPPをサポートするために、RAN120内の無線ネットワーク制御装置(RNC)128を更新してもよい。
【0085】
図13は、UMTS制御プレーンに対して既存のRRCおよびポジショニング計算アプリケーション部(PCAP)メッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1300の設計を示している。GPPに対する端末サポートを示すために、新しいフラグを、RRC接続セットアップ完了メッセージ(例えば、新しいフラグがRRC接続セットアップ完了メッセージのGNSS能力パラメータ)に追加してもよい。SAS中心モードの場合に、PCAPポジション開始要求メッセージ中で送られるPCAP UEポジショニング能力IEでは、フラグは、RNC128によってSAS124に伝えられてよい。
【0086】
SAS124とRNC128との間のPCAPに対して、GPPメッセージは、PCAPポジションアクティブ化要求および応答メッセージ中で、そしてPCAP情報交換開始要求および応答メッセージ中で伝えられてもよい。GPPを示すために、PCAPアクティブ化要求メッセージにおいて、新しいポジショニング方法を使用してもよい。PCAP情報交換開始要求および応答メッセージ中の新しいオプション的なパラメータを使用して、GPPメッセージを伝えてもよい。RNC128と端末110との間のRRCタイミングに対して、GPPメッセージは、RRC測定制御、測定報告、および支援データ配信メッセージで伝えられてもよい。
【0087】
図14は、UMTSコントロールプレーンに対してPCAPおよびRRCコンテナメッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1400の設計を示している。PCAPコンテナメッセージを使用して、SAS124とRNC128との間で交換されるGPPメッセージを伝えてもよい。RRCコンテナメッセージを使用して、RNC128と端末110との間で交換されるGPPメッセージを伝えてもよい。
【0088】
図15は、UMTSコントロールプレーンに対して、GPPサポートを示している端末フラグなしで既存のPCAPおよびRRCメッセージを使用する、GPP伝送のためのメッセージフロー1500の設計を示している。SASおよびRNC128は、端末110がGPPをサポートするか否かを知らずに、最初のPCAPまたはRRCメッセージ中でGPPメッセージを端末110に送ってもよい。端末110がGPPをサポートしていない場合、端末は、GPPメッセージを無視してもよく、RRC規定された情報を受信することに応答して、情報を含むRRCメッセージ(例えば、RRC測定報告メッセージ)を返してもよい。そうでなければ、端末110は、PCAPまたはRRCメッセージ中でGPPメッセージを返してもよい。
【0089】
UMTSコントロールプレーンソリューションに対して、端末110、RNC128、SAS124に対する影響を軽減するために、すでに規定されているポジショニング方法に対する既存のPCAPおよびRRCメッセージを使用して、GPPをサポートしてもよい。PCAPおよびRRCメッセージがGPPメッセージを伝えてもよく、GPPメッセージは、GPPポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。PCAPおよびRRCメッセージを使用して、RRCおよびGPPポジショニング方法の双方をサポートしてもよい。
【0090】
VI.IS−801向けのGPPポジショニング
ポジショニングをIS−801でサポートするために、GPPを使用してもよい。現在、IS−801−1(3GPP2C.S0022−0)が配備されており、現在、IS−801−B(3GPP C.S0022−B)が規定されており、IS−801の新しいバージョンが規定されるかもしれない。IS−801の新しいバージョンとして、GPPがサポートされてもよい。例えば、cdma2000 1xRTT用のコントロールプレーンソリューションを使用しているとき、または、SUPL2.0中で明示的にサポートされていないGPPと、SUPL2.0とを使用しているとき、端末110およびPDE170は、IS−801の何らかのバージョンを使用することを予測するかもしれないし、GPPについてネゴシエートしていないかもしれない。IS−801に対して、GPPネゴシエーションが実行されてもよい。
【0091】
IS−801の場合には、ポジション決定データメッセージ(PDDM)が送られてもよく、ポジション決定データメッセージ(PDDM)は、(i)IS−801−0、IS−801−A、およびIS−801−B(例えば、セッション開始フラグおよびセッションタグフィールド)に対してすでに規定されている特定のセッションフィールドを伝える第1のオクテット、(ii)メッセージタイプ表示を伝える第2のオクテット(PD_MSC_TYPE)、(iii)後続するPDUの長さ(N)を示している、メッセージの長さの値(PD_MSG_LEN)を伝える2つの付加的なオクテット、(iv)PDUを伝えるN個のオクテットを含んでいてもよい。PD_MSG_TYPEは、IS−801−1の場合には1x00に設定され、IS−801−Aの場合には1x01に設定され、IS−801−Bの場合には1x02に設定されてもよく、ここで、「1x」は、16進法の値を表す。GPPネゴシエーションをIS−801でサポートするために、新しいPD_MSG_TYPE値(例えば、1xFFの16進値)を規定してもよい。新しいPD_MSG_TYPE値を使用して、GPPを識別してもよい。GPPは、IS−801−Bよりも後である、IS−801のバージョンとしてみなしてもよい。
【0092】
新しいPD_MSG_YPE値を除いてIS−801−B PDDMと類似した方法で、IS−801−B PDUを置換するGPPメッセージとともに、GPP PDDMを発生させてもよい。GPP_MSG_TYPEは、(i)他のIS−801バージョンに関して、同じフラグおよびフィールドを伝える第1のオクテット(例えば、SESS_START、SESS_END、SESS_SOURCE、およびSESS_TAG)と、(ii)新しいPD_MSG_TYPE値を伝える第2のオクテットと、(iii)PD_MSG_LENを伝える次の2つのオクテットと、(iv)GPPメッセージを伝える残りのオクテットと、を含んでいてもよい。
【0093】
図16は、GPPがIS−801の新しいバージョンとしてサポートされたときの、GPPネゴシエーションのためのメッセージフロー1600の設計を示している。端末110またはPDE170は、IS−801−1と、GPPと、IS−801−Bとをサポートしてもよく、IS−801−1、IS−801−B、GPPに対する3つのPDDMのシーケンスをその順序で送ることによってIS−801セッションを開始してもよい。(端末170が送っている場合にはPDE170であるかもしれない、または、PDE170が送っている場合には端末110であるかもしれない)受信エンティティは、送信エンティティによって提供されている3つの代替実施形態の中からのそのエンティティによってサポートされている最高のバージョンPDDM(すなわち、IS−801−Bよりも、より高いバージョンのIS−801であると考えられ得るIS−801−1、IS−801−Bと、GPP)を処理し、これに返答してもよい。GPPがサポートされている場合に、受信エンティティが受信GPP PDDMに返答し、GPP PDDM応答を返す。受信エンティティはまた、他の2つのIS−801バージョンに対して受信したPDDMを無視する。端末110またはPDE170がIS−801−1およびGPPだけをサポートしている場合、代わりに、IS−801−1およびGPPに対する2つのみのPDDMのシーケンスをその順序で送ることによってセッションを開始させる。そして、受信エンティティは、提供された2つの代替実施形態(すなわち、IS−801−1およびGPP)の中から、そのエンティティによってサポートされている最高のバージョンに返答してもよい。GPPがサポートされている場合、受信エンティティがGPP PDDMに返答し、GPP PDDM応答を返してもよい。
【0094】
図17は、IS−801−1と、IS−801−Bと、GPPとのすべてが配備されているとき、3つのフルサイズのPDDMを最初に送ることを回避するためにショートカットを使用する、IS−801−BでのGPPネゴシエーションのためのメッセージフロー1700の設計を示している。端末110またはPDE170は、801−1と、801−Bと、GPPとをサポートしてもよく、完全な801−1 PDDM、切捨てられた801−B PDDM、完全なGPP PDDMをその順序で送ることによって、IS−801セッションを開始してもよい。IS−801−B PDUでなくIS−801−Bサポートを示している通常のPDDMの最初の4つのオクテットを、切捨てられたIS−801−B PDDMが伝えてもよい。受信エンティティがGPPをサポートしている場合、受信エンティティはGPP PDDMを返してもよく、GPPでIS−801セッションを続けてもよい。受信エンティティが、GPPでなくIS−801−Bをサポートしている場合、IS−801−B PDDMを返してもよく、IS−801セッションは、IS−801−Bの使用を続けてもよい。
【0095】
IS−801−B配備がGPP配備を超える、または、GPP配備に匹敵する場合、空のIS−801−B PDDMおよび完全なGPP PDDMの代わりに、完全なIS−801−B PDDMおよび空のGPP PDDMを最初に送ってもよい。代替的に、完全な801−1 PDDM、空のIS−801−B PDDMと、空のGPP PDDMとを送ってもよい。
【0096】
PDE170は、IS−801−1と、IS−801−Bと、GPPとをサポートしていてもよい。端末110は、IS−801−1と、IS−801−BまたはGPPのいずれかとをサポートしていてもよい。端末110はまた、IS−801−Bのみを、または、GPPのみをサポートしていてもよい。PDDMが1つしか、または、2つしか送られないので、端末開始IS−801セッションは効果的である。PDE開始されたIS−801セッションのために、完全なIS−801−1 PDDMと、IS−801−BとGPPとに対する2つの空のPDDMとを送ることは、オーバーヘッドを減少させる。
【0097】
VII.LTE向けのGPPポジショニング
GPPを使用して、LTEに対してポジショニングをサポートしてもよい。LTEネットワークにアクセスする端末に対するロケーションサービスは、コントロールプレーンソリューションまたはユーザプレーンソリューションを用いてサポートされてもよい。コントロールプレーンソリューションでは、特定のポジショニングプロトコルは、それぞれのワイヤレスアクセスタイプに対して使用してもよく、ポジション測定値(例えば、基地局からの信号の測定値)と、そのワイヤレスアクセスタイプに関連するロケーション情報とをサポートしてもよい。コントロールプレーンロケーションソリューションによる、LTEに対する特定のポジショニングプロトコルは、GPPであってもよい。SUPLのようなユーザプレーンソリューションによるLTEポジショニングをサポートするために、コントロールプレーンソリューションによるLTEポジショニングに対して使用可能なGPPを使用してもよい。GPPはまた、WiMax、WiFi、UMB、IMT Advanced等のような他のワイヤレスアクセスタイプに対するコントロールおよびユーザプレーンソリューションにより使用してもよい。
【0098】
図18は、ポジショニングを実行するためのプロセス1800の設計を示している。プロセス1800は、端末、ロケーションサーバ(例えば、SLP)、または他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。GPPによりサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換する(ブロック1812)。GPPは、複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートしてもよい。第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換する(ブロック1814)。第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得する(ブロック1816)。
【0099】
ブロック1812および1814の1つの設計では、ロケーションサーバが、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージを端末に送ってもよく、ロケーション情報を含む第2のGPPメッセージを端末から受信してもよい。ロケーションサーバはまた、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージを端末から受信してもよく、支援データを含む第4のGPPメッセージを端末に送ってもよい。第3および第4のGPPメッセージは、第1のGPPメッセージおよび第2のGPPメッセージの前または後に交換されてもよい。
【0100】
ブロック1812および1814の別の設計では、端末は、ロケーション情報に対する要求を含む第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよく、ロケーション情報を含む第2のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよい。端末は、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送ってもよく、支援データを含む第4のGPPメッセージをロケーションセンターから受信してもよい。
【0101】
1つの設計では、それぞれのGPPメッセージは、少なくとも1つのポジションエレメントを含んでいてもよい。それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであり、ポジショニング方法に対する情報を伝えてもよい。例えば、第1のGPPメッセージは、(i)第1のポジショニング方法に対する第1の情報を含む第1のポジションエレメントと、(ii)GNSSポジショニング方法に対する情報を含む第2のポジションエレメントとを含んでいてもよい。
【0102】
1つの設計では、端末がGPPをサポートしているか否かを決定するために、ステップ1812および1814の前に、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換してもよい。第2のポジショニングプロトコルは、RRLP、RRC、またはIS−801を含んでいてもよい。GPPによってサポートされている複数のポジショニング方法は、GNSSポジショニング方法、OTDポジショニング方法、WiFi関連ポジショニング方法、センサ(例えば、加速度計)関連ポジションニング方法、E−CIDポジショニング方法、および/または他のポジショニング方法を含んでいてもよい。GPPによりサポートされている少なくとも3つのアクセタイプは、GSM、WCDMA、CDMA 1X、HPRD、LTE、IEEE 802.11、IEEE802.16、および/または他の何らかのアクセスタイプを含んでいてもよい。
【0103】
図19は、ポジショニング実行するためのプロセス1900の設計を示している。プロセス1900は、(上述したように)端末によって、または、他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。端末は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する(ブロック1912)。端末はまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する(ブロック1914)。端末は、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する(ブロック1916)。端末はまた、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を取得する(ブロック1918)。
【0104】
ブロック1916の1つの設計では、端末が、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換してもよい。端末はまた、共通タイミングに基づいて、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換してもよい。少なくとも1つの時間差は、第1の組の少なくとも1つの変換された時間と第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定されてもよい。
【0105】
端末は、そのワイヤレスアクセスタイプのセルに対するリアルタイムを、共通タイミングによって規定された変換された時間に関係付けることによって、それぞれのワイヤレスアクセスタイプのセルのリアルタイミングを、共通タイミングに関連付けてもよい。端末は、以下のように、それぞれのセルに対する受信した送信の時間を変換してもよい。端末は、端末における絶対タイミングに基づいて、受信した送信の時間に対する周期的な期間の整数部分を決定してもよい。端末はまた、セルに対するタイミング測定値に基づいて、受信した送信の時間に対する周期的な期間の小数部分を取得してもよい。端末は、受信した送信の時間の整数部分と受信した送信の時間の小数部分とに基づいて、セルに対する変換された時間を決定してもよい。
【0106】
ブロック1918の1つの設計では、端末は、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末自体に対するポジション推定値を計算してもよい。別の設計では、端末は、少なくとも1つの時間差をロケーションサーバに送ってもよく、端末自体に対するポジション推定値をロケーションサーバから受信してもよい。
【0107】
図20は、ポジショニングを実行するプロセス2000の設計を示している。プロセス2000は、(上述したように)ロケーションサーバによって、または、他の何らかのエンティティによって実行されてもよい。ロケーションサーバは、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する(ブロック2012)。第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、端末によって導出されてもよい。
【0108】
ロケーションサーバはまた、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する(ブロック2014)。第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、共通タイミングとに基づいて、端末によって導出されてもよい。ロケーションサーバは、第1の組の少なくとも1つの変換された時間と、第2の組の少なくとも1つの変換された時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する(ブロック2016)。ロケーションサーバは、少なくとも1つの時間差に基づいて、端末に対するポジション推定値を導出する(ブロック2018)。
【0109】
ブロック2016および2018の1つの設計では、ロケーションサーバは、セルに対する変換された時間に基づいて、複数のセル間のOTDを決定してもよい。ロケーションサーバは、セルの、OTDと既知のロケーションとに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。ブロック2016および2018の別の設計では、ロケーションサーバは、これらのセルに対する変換された時間に基づいて、第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間のOTDを決定してもよい。ロケーションサーバは、第1のセルおよび第2のセルの、OTDと既知のロケーションと、可能であれば、他のセルの、OTDおよび既知のロケーションとに基づいて、端末に対するポジション推定値を導出してもよい。
【0110】
別の設計では、ロケーションサーバは、時間差を端末から受信してもよく、受信した時間差上で時間変換を実行してもよい。
【0111】
図21は、図1における、端末110、RAN120、およびロケーションサーバ148の設計のブロック図を示している。簡略化のために、図21は、端末110については、1つの制御装置/プロセッサ2120、1つのメモリ2122、1つの送信機/受信機(TMTR/RCVR)2124だけを示し、RAN120については、1つの制御装置/プロセッサ2130、1つのメモリ2132、1つの送信機/受信機2143、1つの通信(Comm)ユニット2136だけを示し、ロケーション148については、1つの制御装置/プロセッサ2140、1つのメモリ2142、1つの通信ユニット2144だけを示している。一般的に、それぞれのエンティティは、任意の数のプロセッサ、制御装置、メモリ、送信機/受信機、通信ユニット等を含んでいてもよい。
【0112】
ダウンリンク上で、RAN120が、トラフィックデータ、シグナリング、およびパイロットを、そのカバレージエリア内の端末に送信してもよい。これらのさまざまなタイプの情報は、プロセッサ2130によって処理され、送信機2143によって調整され、ダウンリンク上で送信されてもよい。端末110では、RAN120からのダウンリンク信号は、受信機2124によって受信および調整され、プロセッサ2120によってさらに処理され、さまざまなタイプの情報が取得されてもよい。プロセッサ2120は、図18におけるプロセス1800、図19におけるプロセス1900、および/またはここで記述した技術に対する他のプロセスを実行してもよい。メモリ2122および2132は、端末110およびRAN120に対するプログラムコードおよびデータをそれぞれ記憶してもよい。アップリンク上では、端末110は、トラフィックデータ、シグナリング、パイロットをRAN120に送信してもよい。これらのさまざまなタイプの情報は、プロセッサ2120によって処理され、送信機214によって調整され、アップリンク上で送信されてもよい。RAN120において、端末110および他の端末からのアップリンク信号は、受信機2134によって受信および調整され、他の端末は、受信機2134によって受信および調整され、プロセッサ2130によってさらに処理され、さまざまなタイプの情報が端末から取得される。RAN120は、通信ユニット2136を通して、ロケーションサーバ148と直接的または間接的に通信してもよい。
【0113】
ロケーションサーバ148内で、プロセッサ2140は、端末に対するロケーションサービスをサポートするための処理を実行してもよい。例えば、プロセッサ2140は、図18におけるプロセス1800、図20におけるプロセス2000、および/またはここで記述した技術に対する他のプロセスを実行してもよい。プロセッサ2140はまた、端末110に対するポジション推定値を計算し、ロケーション情報をLCSクライアント190に提供等をしてもよい。メモリ2142は、ロケーションサーバ148に対するプログラムコードおよびデータを記憶してもよい。通信ユニット2144は、端末110、RAN120、および/または他のネットワークエンティティとロケーションサーバ148とが通信することを可能にしてもよい。ロケーションサーバ148および端末110は、GPPを通してメッセージを交換してもよく、これらのメッセージはRAN120および他のネットワークエンティティによって伝送されてもよい。
【0114】
さまざまな異なるテクノロジーおよび技術のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを、当業者は理解するだろう。例えば、上記の詳細な説明全体を通して参照した、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁気フィールドまたは微粒子、光学フィールドまたは光学微粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0115】
さらに、ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは双方を組み合わせたものとして実現されてもよいことを、当業者はさらに正しく認識するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に図示するために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップを、一般的に、これらの機能性の観点から上記に記述している。この機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられている特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。熟練者が、それぞれの特定のアプリケーションの方法を変えて、記述した機能性を実現するかもしれないが、このようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲から逸脱が生じるとして解釈されるべきでない。
【0116】
ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで実現されても、あるいは、実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせとして、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサとして、あるいは、このような他の何らかの構成として実現されてもよい。
【0117】
ここでの開示に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので直接的に具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または技術的に知られている記憶媒体の他の何らかの形態で存在していてもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込んだりできるように、例示的な記憶媒体はプロセッサに結合されている。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサに不可欠であるかもしれない。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
【0118】
1つ以上の例示的な設計では、記述した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されてもよく、あるいは、1つ以上の命令またはコードとしてコンピュータ読み取り可能媒体上に送信されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータによってアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例示によると、このようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構成の形態で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用でき、汎用または特殊目的コンピュータあるいは汎用または特殊目的プロセッサによってアクセスできる他の何らかの媒体を含んでいてもよいが、これらに限定されない。また、あらゆる接続は、コンピュータ読み取り可能媒体と適切に呼ばれている。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイトや、サーバから、あるいは同軸ケーブルや、ファイバ光ケーブル、撚り対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、撚り対、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含んでいてもよいが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。先のものを組み合わせたものもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含められるべきである。
【0119】
ここでは、いくつかのセクションを特定する助けとなるように、そして参照のために、見出しを記載している。これらの見出しは、ここで記述した概念の範囲を制限することを意図しているのではなく、他のセクションにおいても、これらの概念は明細書全体を通して適用性がある。
【0120】
開示の先の説明は、当業者が本開示を作り、または使用できるように提供されている。開示に対するさまざまな修正は、当業者に容易に明らかになるであろう。また、ここで規定されている一般的な原理は、本開示の範囲の精神または範囲を逸脱することなく、他の変形に適用されてもよい。したがって、本開示は、ここに記述した例および設計に限定されることを意図しているものではないが、特許請求の範囲によって規定されている、ここで開示した原理および新規な特徴と矛盾しない最も広範囲に一致させるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポジショニングを実行するための方法において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換することと、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換することと、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得することとを含み、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする方法。
【請求項2】
前記第1のGPPメッセージを交換することは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージを前記端末に送ることを含み、前記第2のGPPメッセージを交換することは、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記端末から受信することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1のGPPメッセージを交換することは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信することを含み、前記第2のGPPメッセージを交換することは、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送ることを含む請求項1記載の方法。
【請求項4】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送ることと、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージを前記端末から受信することと、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記端末に送ることとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得することをさらに含み、それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであり、前記特定のポジショニング方法に対する情報を伝える請求項1記載の方法。
【請求項7】
第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得することをさらに含み、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第2のポジショニングプロトコルは、無線リソースLCSプロトコル(RRLP)、無線リソース制御(RRC)、またはIS-801を含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記GPPによってサポートされている前記複数のポジショニング方法は、観測時間差(OTD)ポジショニング方法と、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法と、拡張セル識別子(E−CID)ポジショニング方法とのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
ポジショニング方法識別子(ID)を前記GPPメッセージから取得することと、
前記ポジショニング方法IDに基づいて、前記第1のポジショニング方法は既存のポジショニング方法または新しいポジショニング方法であるか否かを決定することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記GPPによりサポートされている前記少なくとも3つのアクセスタイプは、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM)と、広帯域コード分割多元接続(WCDMA)と、CDMA 1Xと、高レートパケットデータ(HPRD)と、ロングタームエボリューション(LTE)と、IEEE 802.11と、IEEE802.16とのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項13】
ポジショニングを実行するための装置において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換する手段と、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換する手段と、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得する手段とを具備し、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする装置。
【請求項14】
前記第1のGPPメッセージを交換する手段は、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信する手段を備え、前記第2のGPPメッセージを交換する手段は、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送る手段を備える請求項13記載の装置。
【請求項15】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送る手段と、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信する手段とをさらに具備する請求項13記載の装置。
【請求項16】
第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得する手段をさらに具備し、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項13記載の装置。
【請求項17】
前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換する手段をさらに具備する請求項13記載の装置。
【請求項18】
ポジショニングを実行するための装置において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換し、前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換し、前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備し、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信し、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送るように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送り、前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信するように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得するように構成され、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項18記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換するように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項23】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを少なくとも1つのコンピュータに交換させるためのコードと、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを前記少なくとも1つのコンピュータに交換させるためのコードと、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を前記少なくとも1つのコンピュータに取得させるコードとを含むコンピュータ読み取り可能媒体を含み、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートするコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項24】
ポジショニングを実行するための方法において、
端末において、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得することと、
前記端末において、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得することと、
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得することと、
前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対するポジション推定値を取得することと含む方法。
【請求項25】
複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換することをさらに含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するリアルタイムを、前記共通タイミングによって規定された変換された時間に関係付けることによって、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルのリアルタイミングを、前記共通タイミングに合わせることをさらに含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換することは、前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するそれぞれの受信した送信の時間に対して、
前記端末において、絶対タイミングに基づいて、前記受信した送信の時間の整数部分を決定することと、
前記セルに対するタイミング測定値に基づいて、前記受信した送信の時間の小数部分を取得することと、
前記受信した送信の時間の前記整数部分と前記受信した送信の時間の前記小数部分とに基づいて、前記セルに対する変換された時間を決定することとを含む請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記共通タイミングに基づいて、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換することをさらに含み、
前記少なくとも1つの時間差は、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定される請求項25記載の方法。
【請求項29】
前記端末に対するポジション推定値を取得することは、前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を計算することを含む請求項24記載の方法。
【請求項30】
前記端末に対する前記ポジション推定値を取得することは、
前記少なくとも1つの時間差をロケーションサーバに送ることと、
前記端末に対する前記ポジション推定値を前記ロケーションサーバから受信することとを含む請求項24記載の方法。
【請求項31】
ポジショニングを実行するための装置において、
端末において、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する手段と、
前記端末において、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する手段と、
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する手段と
前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対するポジション推定値を取得する手段とを具備する装置。
【請求項32】
複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換する手段をさらに具備する請求項31記載の装置。
【請求項33】
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換する手段は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するそれぞれの受信した送信の時間に対して、
前記端末において、絶対タイミングに基づいて、前記受信した送信の時間の整数部分を決定する手段と、
前記セルに対するタイミング測定値に基づいて、前記受信した送信の時間の小数部分を取得する手段と、
前記受信した送信の時間の前記整数部分と前記受信した送信の時間の前記小数部分とに基づいて、前記セルに対する変換された時間を決定する手段とを備える請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記共通タイミングに基づいて、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換する手段をさらに具備し、
前記少なくとも1つの時間差は、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定される請求項32記載の装置。
【請求項35】
ポジショニングを実行するための方法において、
第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信することを含み、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのセルは複数のセルを含み、
前記端末に対するポジション推定値を導出することは、
前記セルに対する変換された時間に基づいて、前記複数のセル間の観測時間差(OTD
を決定することと、
前記セルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出することを含む請求項35記載の方法。
【請求項37】
第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を前記端末から受信することと、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と、前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて、前記端末に対するポジション推定値を導出することとをさらに含み、
前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される請求項35記載の方法。
【請求項38】
前記端末に対するポジション推定値を導出することは、
前記第1のセルに対する変換された時間と前記第2のセルに対する変換された時間とに基づいて、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間の観測時間差(OTD)を決定することと、
前記第1のセルおよび前記第2のセルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出することとを含む請求項37記載の方法。
【請求項39】
ポジショニングを実行するための装置において、
第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する手段を具備し、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのセルは複数のセルを含み、
前記端末に対するポジション推定値を導出する手段は、
前記セルに対する変換された時間に基づいて、前記複数のセル間の観測時間差(OTD
を決定する手段と、
前記セルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出する手段とを備える請求項39記載の装置。
【請求項41】
第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を前記端末から受信する手段と、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて、前記端末に対するポジション推定値を導出する手段とをさらに具備し、
前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される請求項39記載の装置。
【請求項42】
前記端末に対するポジション推定値を導出する手段は、
前記第1のセルに対する変換された時間と前記第2のセルに対する変換された時間とに基づいて、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間の観測時間差(OTD)を決定する手段と、
前記第1のセルおよび前記第2のセルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出する手段とを備える請求項41記載の装置。
【請求項1】
ポジショニングを実行するための方法において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換することと、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換することと、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得することとを含み、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする方法。
【請求項2】
前記第1のGPPメッセージを交換することは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージを前記端末に送ることを含み、前記第2のGPPメッセージを交換することは、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記端末から受信することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1のGPPメッセージを交換することは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信することを含み、前記第2のGPPメッセージを交換することは、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送ることを含む請求項1記載の方法。
【請求項4】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送ることと、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージを前記端末から受信することと、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記端末に送ることとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得することをさらに含み、それぞれのポジションエレメントは、特定のポジショニング方法に対するものであり、前記特定のポジショニング方法に対する情報を伝える請求項1記載の方法。
【請求項7】
第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得することをさらに含み、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第2のポジショニングプロトコルは、無線リソースLCSプロトコル(RRLP)、無線リソース制御(RRC)、またはIS-801を含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記GPPによってサポートされている前記複数のポジショニング方法は、観測時間差(OTD)ポジショニング方法と、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法と、拡張セル識別子(E−CID)ポジショニング方法とのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
ポジショニング方法識別子(ID)を前記GPPメッセージから取得することと、
前記ポジショニング方法IDに基づいて、前記第1のポジショニング方法は既存のポジショニング方法または新しいポジショニング方法であるか否かを決定することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記GPPによりサポートされている前記少なくとも3つのアクセスタイプは、グローバルシステムフォーモバイル通信(GSM)と、広帯域コード分割多元接続(WCDMA)と、CDMA 1Xと、高レートパケットデータ(HPRD)と、ロングタームエボリューション(LTE)と、IEEE 802.11と、IEEE802.16とのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項13】
ポジショニングを実行するための装置において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換する手段と、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換する手段と、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得する手段とを具備し、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする装置。
【請求項14】
前記第1のGPPメッセージを交換する手段は、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信する手段を備え、前記第2のGPPメッセージを交換する手段は、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送る手段を備える請求項13記載の装置。
【請求項15】
支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送る手段と、
前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信する手段とをさらに具備する請求項13記載の装置。
【請求項16】
第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得する手段をさらに具備し、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項13記載の装置。
【請求項17】
前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換する手段をさらに具備する請求項13記載の装置。
【請求項18】
ポジショニングを実行するための装置において、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを交換し、前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを交換し、前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を取得するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備し、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートする装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーション情報に対する要求を含む前記第1のGPPメッセージをロケーションセンターから受信し、前記ロケーション情報を含む前記第2のGPPメッセージを前記ロケーションセンターに送るように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、支援データに対する要求を含む第3のGPPメッセージをロケーションセンターに送り、前記支援データを含む第4のGPPメッセージを前記ロケーションセンターから受信するように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のポジションエレメントおよび第2のポジションエレメントを前記第1のGPPメッセージから取得するように構成され、前記第1のポジションエレメントは前記第1のポジショニング方法に対する前記第1の情報を含み、前記第2のポジションエレメントはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ポジショニング方法に対する情報を含む請求項18記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末が前記GPPをサポートしているか否かを決定するために、第2のポジショニングプロトコルに対する少なくとも1つのメッセージを交換するように構成されている請求項18記載の装置。
【請求項23】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
汎用ポジショニングプロトコル(GPP)によってサポートされている、第1のポジショニング方法と第1のアクセスタイプとに対する第1の情報を含む第1のGPPメッセージを少なくとも1つのコンピュータに交換させるためのコードと、
前記第1のポジショニング方法と前記第1のアクセスタイプとに対する第2の情報を含む第2のGPPメッセージを前記少なくとも1つのコンピュータに交換させるためのコードと、
前記第2の情報に基づいて、端末に対するポジション推定値を前記少なくとも1つのコンピュータに取得させるコードとを含むコンピュータ読み取り可能媒体を含み、
前記GPPは複数のポジショニング方法と少なくとも3つのアクセスタイプとをサポートするコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項24】
ポジショニングを実行するための方法において、
端末において、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得することと、
前記端末において、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得することと、
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得することと、
前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対するポジション推定値を取得することと含む方法。
【請求項25】
複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換することをさらに含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するリアルタイムを、前記共通タイミングによって規定された変換された時間に関係付けることによって、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルのリアルタイミングを、前記共通タイミングに合わせることをさらに含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換することは、前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するそれぞれの受信した送信の時間に対して、
前記端末において、絶対タイミングに基づいて、前記受信した送信の時間の整数部分を決定することと、
前記セルに対するタイミング測定値に基づいて、前記受信した送信の時間の小数部分を取得することと、
前記受信した送信の時間の前記整数部分と前記受信した送信の時間の前記小数部分とに基づいて、前記セルに対する変換された時間を決定することとを含む請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記共通タイミングに基づいて、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換することをさらに含み、
前記少なくとも1つの時間差は、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定される請求項25記載の方法。
【請求項29】
前記端末に対するポジション推定値を取得することは、前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を計算することを含む請求項24記載の方法。
【請求項30】
前記端末に対する前記ポジション推定値を取得することは、
前記少なくとも1つの時間差をロケーションサーバに送ることと、
前記端末に対する前記ポジション推定値を前記ロケーションサーバから受信することとを含む請求項24記載の方法。
【請求項31】
ポジショニングを実行するための装置において、
端末において、第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する手段と、
前記端末において、第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する、第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を取得する手段と、
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間との間の少なくとも1つの時間差を取得する手段と
前記少なくとも1つの時間差に基づいて、前記端末に対するポジション推定値を取得する手段とを具備する装置。
【請求項32】
複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングに基づいて、前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第1の組の少なくとも1つの変換された時間に変換する手段をさらに具備する請求項31記載の装置。
【請求項33】
前記第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を変換する手段は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプのセルに対するそれぞれの受信した送信の時間に対して、
前記端末において、絶対タイミングに基づいて、前記受信した送信の時間の整数部分を決定する手段と、
前記セルに対するタイミング測定値に基づいて、前記受信した送信の時間の小数部分を取得する手段と、
前記受信した送信の時間の前記整数部分と前記受信した送信の時間の前記小数部分とに基づいて、前記セルに対する変換された時間を決定する手段とを備える請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記共通タイミングに基づいて、前記第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間を、第2の組の少なくとも1つの変換された時間に変換する手段をさらに具備し、
前記少なくとも1つの時間差は、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて決定される請求項32記載の装置。
【請求項35】
ポジショニングを実行するための方法において、
第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信することを含み、前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのセルは複数のセルを含み、
前記端末に対するポジション推定値を導出することは、
前記セルに対する変換された時間に基づいて、前記複数のセル間の観測時間差(OTD
を決定することと、
前記セルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出することを含む請求項35記載の方法。
【請求項37】
第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を前記端末から受信することと、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と、前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて、前記端末に対するポジション推定値を導出することとをさらに含み、
前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される請求項35記載の方法。
【請求項38】
前記端末に対するポジション推定値を導出することは、
前記第1のセルに対する変換された時間と前記第2のセルに対する変換された時間とに基づいて、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間の観測時間差(OTD)を決定することと、
前記第1のセルおよび前記第2のセルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出することとを含む請求項37記載の方法。
【請求項39】
ポジショニングを実行するための装置において、
第1のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの変換された時間を端末から受信する手段を具備し、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第1の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、複数のワイヤレスアクセスタイプに対して適用可能な共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのセルは複数のセルを含み、
前記端末に対するポジション推定値を導出する手段は、
前記セルに対する変換された時間に基づいて、前記複数のセル間の観測時間差(OTD
を決定する手段と、
前記セルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出する手段とを備える請求項39記載の装置。
【請求項41】
第2のワイヤレスアクセスタイプの少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの変換された時間を前記端末から受信する手段と、
前記第1の組の少なくとも1つの変換された時間と前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間とに基づいて、前記端末に対するポジション推定値を導出する手段とをさらに具備し、
前記第2の組の少なくとも1つの変換された時間は、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの前記少なくとも1つのセルに対する第2の組の少なくとも1つの受信した送信の時間と、前記共通タイミングとに基づいて、前記端末によって導出される請求項39記載の装置。
【請求項42】
前記端末に対するポジション推定値を導出する手段は、
前記第1のセルに対する変換された時間と前記第2のセルに対する変換された時間とに基づいて、前記第1のワイヤレスアクセスタイプの第1のセルと、前記第2のワイヤレスアクセスタイプの第2のセルとの間の観測時間差(OTD)を決定する手段と、
前記第1のセルおよび前記第2のセルの、前記OTDと既知のロケーションとに基づいて、前記端末に対する前記ポジション推定値を導出する手段とを備える請求項41記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2011−523244(P2011−523244A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503183(P2011−503183)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039349
【国際公開番号】WO2009/124206
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039349
【国際公開番号】WO2009/124206
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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