汎用投薬用容器
【解決手段】 非連続的に治療薬の一回の服用量を患者に投与するための投薬用容器を提供する。投薬用容器は、個々に密封された単回服用パッケージを順不同に収納し、各単回服用パッケージは、自動または手動による取り出しに応じて、容易に利用および取り出すことができる。投薬用容器は、一列の区画を備え、予定された服用時間まで密封された単回服用パッケージを保護するための保持手段を有する。単回服用パッケージは、その上に刷り込まれた識別子を、容器からパッケージを取り外さずに、容易に読み込むことができるように配向される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年4月24日に出願された米国暫定特許出願第60/565,220号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、概して患者の服薬コンプライアンスを容易にするシステムに関し、特に非連続的に、治療薬の一回の服用量を患者に投与するための投薬用容器を提供する。本発明によって、変わりやすい病状に対応するように投薬量を調整することができる。
【背景技術】
【0003】
既存の医薬品分配システムでは、処方薬は標準的に30日分または60日分が調合される。当該のシステムでは、医薬品を在庫する正確な方法、および/または薬剤師または医師の指示、あるいは薬剤の消費量の患者のコンプライアンスを監査する正確な方法が存在しない。これは、一つには、医薬品がまとめて分配され、全ての錠剤または投与量が独立してバーコード化されておらず、調査できないという事実に起因している。
【0004】
特定の薬剤は、複数の個々の単回服用量を収容するホイルまたは紙でラップされたブリスタパックの一部として提供される。標準のブリスタパックに収容される単回服用量の投与において、医師、薬剤師、看護士、または他の医療関係者を支援するために、数多くの機器が開発されている。Romickへの米国特許第5,489,025号、およびBalzらへの米国特許第6,540,081号は、当該の機器の実例である。Romickは、ブリスタパックのブリスタ部を受けるための少なくとも1つの開口部を備えた天板と、ブリスタパックをプレート間に閉じ込めてるために天板を係合するように構成され、ブリスタ部を備えたレジスタに少なくとも1つの開口部を有する底板と、天板にまたがり、支持部材によって支持されるブリッジと、を有する薬剤ディスペンサを開示している。Balzらは、単回服用量のブリスタパックに収容された固体薬剤を分配するためのディスペンサを開示している。このディスペンサは、ハウジングと、裏板と、分配トレイとを備える。薬剤を収容するブリスタパックは、ハウジングと裏板との間に配置される。これによって、薬剤は、裏板を介して使用分を得ることができる分配トレイに分配される。ブリスタパックの裏張りの破断を補助して薬剤をさらに容易に分配するために、穿刺タブが裏板に一体化される。
【0005】
これらの機器は、ブリスタパックのホイルの裏張りが破断されるまで、ブリスタ部分から単回服用量が出てこないようにするために、ブリスタパックを管理することによって、医療施設における投薬管理ミスの可能性を減じているが、対象の機器はいくつかの制限を受けることになる。そもそも、これらの機器は、複雑な治療計画の一部として規定される、複数の異なる薬剤および/または様々な服用量の保持を対象としたものではない。既存のブリスタパックホルダでは、それぞれの投与時間に基づいて、薬剤を時系列で構成する。このように、既存のブリスタパックホルダでは、柔軟な服用量の投与を提供する能力が制限される。この柔軟な服用量の投与は、患者の投薬計画が頻繁な投薬量の調整の対象となる場合、または患者が1日、数週間、または数ヶ月間にわたる様々な時間に投与すべき複数の薬剤を処方される場合、といった状況に対して必要である。
【0006】
さらに、従来の設計では、家庭内、介護施設内、または医療関係者の支援から離れた他の環境にある患者による使用には適さない。上述のように、既存のブリスタパックホルダは、それぞれの投与時間に基づいて、薬剤を時系列で構成する。しかし、これらは、患者の健康状態の予想外の変化に応じて、規定の投薬または服用をリアルタイムで遠くから調整するような機構を提供することができない。患者が、新しい投薬または服用を行えるようになる前に、数時間、場合によっては数日間の遅延が生じる場合が多い。この間、患者は、正確な投与計画およびブリスタパック内に提供される所定の順序に基づいた投与量の服用を続けることに関して混乱する場合がある。さらに、投与量が調整されるたびに、新しい処方薬およびブリスタパックの割当てが必要となるので、患者は診療所および薬局に通わなければならない。これは、運動障害のある患者にとっては特に不利点であり、またノンコンプライアンスの主要な原因となる。患者が一連の治療を継続することができなければ、患者の状態が悪化してしまうことがしばしば生じる。
【0007】
既存の薬剤ホルダの更なる欠点は、それらが比較的複雑であり、様々な可動部品の製作および組み立てを必要とすることである。従来のコンテナおよび格納機器のなお更なる欠点は、処方薬の残りの薬剤の正確な量、および患者が消費した量の薬剤を迅速に在庫する手段を提供していないことである。
【0008】
上述の欠点を考慮すれば、複雑な治療計画の一部として規定される、様々な治療薬および/または様々な服用量を収納および在庫するための、好都合な機器が必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
患者または医療関係者が、規定の治療計画に従って、治療薬を収容している密封された単回服用パッケージを非連続的に格納、在庫、投与、および配送できるようにするための、汎用投薬用容器を提供する。前記投薬用容器は、密封された単回服用パッケージを保持するための複数の区画を有する容器を備え、各区画は、部分的なカバー、側壁、および開口部を備える。前記区画は、予定された服用時間まで前記区画に前記密封された単回服用パッケージを保持するための保持手段をさらに含む。前記投薬用容器は、製薬業者によって各単回服用パッケージの表面に刷り込まれる証印を識別することが可能であり、患者または医療関係者は、好都合かつ非継続的に適切な治療が受けられる。
【0010】
したがって、本発明の目的は、異なる薬剤および/または様々な服用濃度を収容する複数の密封された単回服用パッケージを非連続的に格納するための、投薬用容器を提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、医師などのユーザーによる投与または配送を容易にするために、コンテナに様々な分量を収容可能にするように好都合にサイズを設定した、投薬用容器を提供することである。
【0012】
本発明のなお更なる目的は、医療施設から離れた場所の患者が、所定の手順によって制限されずに、また投薬用容器に収容された他の服用分を取り除かずに、あらゆる順序で、異なる薬剤および/または様々な服用量の複数の単回服用パッケージのうちのいずれか1つを投与または配送できる、投薬用容器を提供することである。
【0013】
本発明の更なる目的は、服用量が経時的に変化する複雑な処方計画のコンプライアンスを容易にする、投薬用容器を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、医療施設から離れた場所の患者が、投与量の調整が生じた際に、投与量を廃棄するか、または新しい投薬を入手するといった必要性を排除することによって薬剤の無駄を減じる、投薬用容器を提供することである。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、患者の治療計画を正確に監視できるようにし、医療施設が常に薬剤の各単回服用パッケージを正確に調査および管理できるようにする、投薬用容器を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、本発明の以下の説明から明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明によれば、汎用投薬用容器12および35は、患者および医療関係者が、所定の手順または連続的な配送規制によって制限されずに、規定の治療計画による単回服用パッケージ21を非連続的に投与または配送できるように提供される。投薬用容器12および35は、上面および下面を有する容器と、その中に配置される一連の部分的に開口した区画11とを備え、各区画は、単回服用パッケージ21を受けるのに最適な大きさに設定される。標準の単回服用パッケージは、通常、治療薬を保持するためのプラスチックブリスタ24と、ブリスタ24内に薬剤を保持するための紙またはホイル積層体で作られた穿孔可能な封止25とを備える。単回服用パッケージ21の封止25には、バーコードまたは無線周波識別タグのような電子識別子コード36、および人間が読める情報(以降、集合的に「識別証印」と称する)が刷り込まれる。各区画11において識別証印は上方を向いており、患者または医療関係者はこれを容易に見ることができ、適切な単回服用量による治療を選択することができる。投薬用容器12および35の設計によって、各単回服用パッケージ21は、他のパッケージを分離させずに、自動または手動による取り出しに応じて、区画11から非連続的に利用および取り出すことができる。
【0018】
投薬用容器12および35は、平坦に設計することによって、薬剤の在庫、格納、および輸送が容易になるので、その大部分の使用に対して直線的かつ平坦であることが好ましい。しかし、特定の薬剤に適切になりうるように、曲線的または立法体形状のような他の表面およびジオメトリを用いることが可能である。投薬用容器12および35には、軽量で耐久性があり、容易に成形可能な金属、厚紙、または他の好適な材料を用いることが可能であるが、薄いプラスチック製であることが好ましい。図3に示されるように、投薬用容器12および35の寸法は、ほぼあらゆる市販の単回服用量薬剤パッケージ21に対応するように、容易に変更することができる。例えば、図1bに示される投薬用容器は、8つの区画を4列配した32区画を備える。この構成では、投薬用容器は、最大で30日分の薬剤を格納し、ラベル36を投薬用容器に添付するための更なる表面を設ける。
【0019】
図1aおよび1cは、より大きな薬剤パッケージを収容するように大きさを設定して形成した、それぞれ20区画および16区画を有する投薬用容器を示す。本願明細書で用いられる「薬剤」という用語は、固形剤および液剤の両方の形態の、一回分の発行単位の服用量の処方薬剤および非処方薬剤、医療品、医薬品、栄養補助剤、診断材料、および、他の治療薬を含むことを意図するものであると理解されよう。具体的な例には、坐薬、予充填した注射器、吸入器、洗浄剤、懸濁液、血液検査ストリップ、錠剤、タブレット、およびカプセルが挙げられる。
【0020】
図4a−4cは、単一の容器を備える投薬用容器12を示す。投薬用容器12の各区画11は、投薬用容器の上面14と概ね同一平面であるクロージャ13と、クロージャ13の内面から延在する側壁15−18と、予定された投薬時間まで区画内に単回服用パッケージ21を保持するための保持手段19および20と、単回服用パッケージ21が取り出される少なくとも部分的に開口した側面38とを備える。支持用リブ23は、投薬用容器12の取り扱いを容易にするための強度と剛性を与えるために、投薬用容器の底面22に沿って、区画11の間に延在する。更なる支持用リブ23は、投薬用容器12の周辺縁に沿って延在する。
【0021】
図2に示されるように、クロージャ13は、単回服用パッケージ21を区画内に封入するように、区画11の上面にわたって延在する。クロージャ13は、中央に位置する切除部、すなわち入口37を直接囲む。入口37によって、電子スキャナ、患者、または医療関係者は、在庫、配送、または投与する単回服用パッケージ21を適切に選択するために、単回服用パッケージの封止25に刷り込まれる識別証印を読み込むことが可能である。識別証印には、バーコードまたは無線周波識別タグのような電子コードが挙げられる。識別証印は、薬剤名、服用濃度、ロット番号、および有効期限、または処方薬を包装するための連邦法、州法、および国際法で必要とされる情報を含む、パッケージの内容物を識別する。これに対応する人間が読める情報も、パッケージ21の封止25に刷り込まれる。正確な調査、在庫管理、および患者のコンプライアンスを監視するための電子コードのスキャナは、例えば、バーコードスキャナ、光学認識スキャナ、無線周波識別スキャナであってよい。
【0022】
単回服用パッケージ21の挿入時に、薬剤を収容するプラスチックブリスタ24は区画11の中央部に延在し、一方で、パッケージ封止25の周辺縁は、区画の対向する側壁15および17から突出する保持手段19および20の上に延在する。保持手段は、位単回服用パッケージの封止25が、突出部19および20とクロージャとの間に閉じ込められるように、クロージャ13の近位に、2つ以上の概ね水平の突出部19および20を備え、この突出部は実質的に一直線上にあり、区画11の対向する側壁15および17と一体的に形成されるか、または側壁に形成される。その結果、単回服用パッケージ21は、患者に服用量が投与または配送されるまで、その場所に確実に保持される。また、この配向によって、単回服用パッケージ21の上方へ面する封止25に刷り込まれた電子コードおよび他の証印を、入口37を介して読み取ることが可能である。保持手段19および20は、異なるサイズの単回服用パッケージ21を収容するように変更することが可能である。例えば、液体およびゲルのようなより重い薬剤には、より厚い規格およびサイズの保持手段を必要とする場合がある。突出部19および20は、プラスチックブリスタ24内に収容される薬剤の圧壊を回避するように、またはその逆に、単回服用パッケージ21の区画11への挿入を妨げないように、適切に設計され、間隔があけられている。
【0023】
単回服用パッケージ21が、投与または配送される場合、所望の服用量を収容する側壁11のクロージャ13の外面か、または開口した入口37内に構成されたパッケージ封止25の露出面、のいずれかに圧力が加えられる。その結果、パッケージ封止25は、突出部19および20に対して押されるので、封止25のエッジが屈曲し、単回服用パッケージ21全体に、開口側部38を介した投薬用容器12の脱落を生じさせる。上述のように、圧力は、手動および自動手段を通じて加えることが可能である。いずれの場合も、投薬用容器12の区画11から完全に無傷の単回服用パッケージ21の排出によって、投薬用容器に収容される単回服用パッケージが外されてしまったり、多少なりとも粉砕されることはない。必要に応じて、単回服用パッケージ21は、開口部38を介して、単にその区画11からパッケージ21を取り外すことによって、投薬用容器12の底面22から取り出すことが可能である。単回服用パッケージが空になった場合は、投薬用容器12には、対応する開口部38を介して新しいパッケージ21をそれぞれの空いている区画11に配置することによって、服用量が新たに供給される。
【0024】
図5−13には、二重ユニットの投薬用容器35の実例を示す。これらの実施態様において、単回服用パッケージ21は、容器33の底面22の上に配置されてその形状に対応する、概ね平坦な支持フレーム26によって、開口した容器33の区画11内に保持される。容器33の各区画11は、容器の上面14と概ね同一平面のクロージャ13を含み、単回服用パッケージ21が、区画11、クロージャ13の内面から延在する側壁15−18、および少なくとも部分的に開口した側面38から脱落しないように、区画11の上に延在する。クロージャ13は、中央に位置する切除部、すなわち入口37を直接囲む。支持用リブ23は、投薬用容器35の取り扱いを容易にするための強度と剛性を与えるために、容器33の底面22に沿って、区画11の間に延在する。更なる支持用リブ23は、容器33の周辺縁に沿って延在する。
【0025】
支持フレーム26は、単回服用パッケージ21の挿入および取り外しのために、容器33の区画11と合体するように適切に大きさを設定した一連の隙間スロット28を備える。湾曲自在なフラップ、すなわちタブ29および34を備えた保持手段は、予定された投薬時間まで、単回服用パッケージ21が区画11の開口側部38から出てこないようにするために、各隙間スロットの側面に位置する内面32から対向して突出することが好ましい。説明の便宜上、図5、11、および12に、概ね三角形のタブ29および34を備える支持フレーム26の実例を示す。図7は、曲線的なタブ29および34を組み込んだ支持フレームの一例を示すが、図9および13に示されるタブは、それぞれ長方形および円筒状である。支持フレーム26は、その様々な構成要素の形成を容易にするために、プラスチックで作られることが好ましい。しかし、パッケージ内に収容される薬剤を傷つけずに、単回服用パッケージ21を支持することが可能なあらゆる材料を使用することができる。タブ29および34の形状、規格、および寸法は、収容する単回服用量の薬剤のサイズおよび構成に基づいて、実施態様に示されるものより小さくても、大きくてもよい。
【0026】
支持フレーム26は、あらゆる好適な結合方法によって、容器33の底面22に取り付けることが可能である。図7に示されるように、支持フレーム26および容器33は、投薬用容器35に単回服用パッケージ21を容易に装填できるように、互いに着脱自在に係合されるように構成される、隆起面31と移動止め27とを備えることが可能である。必要に応じて、支持フレーム26は、超音波溶着、ヒンジ、接着剤、または他の締結具によって容器33に結合させることが可能である。図10は、支持フレーム26を容器33の底面22に取り付けるためのピン配置30を有する投薬用容器35を示す。
【0027】
容器33および投薬用容器35の支持フレーム26が組み立てられるとき、タブ29および34は、容器33の各区画11の下に概ね水平に重ね合わせられる。このように、タブ29および34は、支持可能に単回服用パッケージ21を係合し、パッケージが投薬用容器35から早期に取り出されないようにする。したがって、単回服用パッケージ21は、患者の予定された投薬時間まで、クロージャ13と支持フレーム26の下方のタブ29および34との間で、投薬用容器35内に保持される。単回服用パッケージ21が投与または配送される場合、所望の服用量を収容する区画11には手動または自動手段によって圧力が加えられる。圧力が加えられると、タブ29および34が歪まされ、他のパッケージを分離させずに、密封された単回服用パッケージ21が投薬用容器35から取り出される。所望の服用量はまた、タブ29および34を切り離すことによって、単回服用パッケージ21を露出させて容易に取り出すことができる。単回服用パッケージ21が空になった場合、単にタブ29および34を切り離し、新しいパッケージ21を容器35の空の区画11に挿入することによって、投薬用容器35に新たに供給される。
【0028】
上述のように、汎用投薬用容器12および35の主要な特徴は、所定の手順によって制限されずに、非継続的順序で単回服用量/発行単位パッケージ21を投与および配送し、患者の投薬計画を、変わりやすい病状に対応するように適切に調整することが可能になるという能力である。このように、単回服用パッケージ21は、あらゆる特定の順序で投薬用容器12および35に供給する必要がない。これは、それぞれの投与時間に従って、薬剤を時系列で構成しなければならないといった、既存の機器に関連する重大な欠点を解決する。とりわけ、既存の薬剤ホルダは、個々の単回服用パッケージを格納することを目的としていない。既存の薬剤ホルダは、むしろ単一の薬剤の複数の服用量を収容するブリスタパックで使用されるように構成されたものであり、ブリスタパック内のそれぞれの服用量は形状および濃度が同一である。
【0029】
本発明において、単回服用パッケージ21は、一体的なブリスタパックの一部としてではなく個別的な構成要素として保持される。図2に示されるように、これによって、様々な形状および服用濃度の治療薬を収容する単回服用パッケージ21は、パッケージ21の封止25に刷り込まれた電子コードまたは他の識別証印に基づいて、容易に識別および在庫することが可能になる。投薬用容器12および35の開口デザインによって、電子コードは、投薬用容器12および35から単回服用パッケージ21を取り外さずに、バーコードスキャナ、光学認識スキャナ、無線周波スキャナ、または類似の機器によって読み取ることが可能になる。同様に、投薬用容器12および35によって、密封された単回服用パッケージ21は、それぞれのパッケージ識別子に基づいて、非継続的順序で患者に投与または配送できる。したがって、本発明は、柔軟かつ便利な服用量の投与および配送を提供する。この投与および配送は、患者の投薬計画が頻繁な投薬量の調整の対象となる場合、または患者が1日、数週間、または数ヶ月間にわたる様々な時間に投与すべき複数の薬剤を処方される場合、といった状況に対して必要である。
【0030】
使用に際して、薬剤師、看護士、または他の医療関係者は、特定の患者に処方された一連の薬剤を収容する個々の単回服用パッケージ21を、上述のようにあらゆる順序で、投薬用容器12および35の区画11に配置する。様々な服用濃度の特定の薬剤および/または異なる薬剤を収容することが可能な単回服用パッケージ21は、各単回服用パッケージ21が単独で利用および取り出されるので、既存の設計において必要とされたように、薬剤を時系列で構成する必要がない。ほとんどの場合、医療関係者は、電子コード36を含んだラベルを投薬用容器12および35の空の区画11に添付する。電子コード36は、患者、患者の投与計画、および投薬用容器12および35内に収容されている薬剤の在庫を識別する。コード化データは、コンピュータ端末にプログラムされ、医療関係者は、常に各単回服用パッケージ21を正確に調査および管理を行うことができる。
【0031】
病院、クリニック、長期医療施設、または医療関係者が拠点とする他の場所において本発明を使用するために、投薬用容器12および35は、通常患者の予定された投薬時間まで格納される。指定時間に、医療関係者は、単回服用パッケージ封止25を検査するが、封止は、所望の薬剤を選択するために、通常、投薬用容器12および35内に平面的に配向される。本発明の、遮るものが無い開口デザインによって、医療関係者は、当該の薬剤を収容する単回服用パッケージ21の位置を容易に決めることができる。患者に服用量を投与または配送する前に、医療関係者は、患者の記録を更新するために、パッケージ封止25上の電子コードおよび/または容器ラベル36を走査する。その後、医療関係者は、上述の方法で、単に密封された単回服用パッケージ21を投薬用容器12および35の外に押し出す。
【0032】
本発明の汎用投薬用容器12および35は、特に、家庭内、介護施設内、または他の外来環境にある患者による使用に特に適している。上述のように、単回服用パッケージ21は、単回服用量に基づいて患者に投与または配送され、各服用量はそれ自体のバーコードによって在庫される。様々な薬剤または異なる服用量の同じ薬剤を、同じ処方期間の一部として投与または配送することが可能である(図2および図3を参照のこと)。医師、薬剤師、看護士、または他の医療関係者は、規定の治療計画の患者のコンプライアンスを正確に監視し、投与および配送された薬剤の正確な在庫を保持するために、コード化された情報の記録を保持する。投薬用容器12および35によって、患者は、規定された服用量を取り出すために、好都合かつ容易に各単回服用パッケージを調査することができる。
【0033】
本発明はまた、薬剤管理ツール、および患者への特別なパッケージと市販の密封された単回服用量、ならびに治療薬の発行単位の正確な配送を確保する、コンプライアンスツールとしての機能も果たす。さらに、本発明は、例えば、患者が推奨された治療レベルの範囲にとどまれるようにすることによって、規定の治療計画のコンプライアンスを促進する。
【0034】
患者の健康状態が変化した場合、または服用量の変更が必要な他の場合に、医療関係者は、新しい処方薬を必要とせずに、リアルタイムで規定された服用量を容易に調整することができる。医療関係者は、単に患者の投薬用容器12および35内に収容されている薬剤の格納された在庫記録を見直して、必要に応じて、患者に異なる薬剤、またはより高いかより低い濃度の服用量を摂取するように指示する。上述のように、汎用投薬用容器12および35の柔軟な設計によって、治療薬は、あらゆる連続的な配送規制を受けずに、非継続的順序で患者に投与することができる。したがって、服用量の変更は、患者の一連の治療を中断せずに、離れた場所の医療関係者によって行うことができる。
【0035】
その結果、対象の発明の主要な利点は、様々な種類の薬剤を非連続的に投与および配送し、患者の投薬計画を、変わりやすい病状に対応するように適切に調整することが可能になるという能力である。患者は様々な服用量の異なる薬剤が直ちに入手できるので、患者は、必要な薬剤を入手するために、診療所および/または薬局に通うような不便さを被ることがない。この特徴は、運動障害のある患者にとっては特に重要である。さらに、新しい服用量がすでに手元にあり、購入する必要が無いので、患者の出費が抑えられる。
【0036】
本システムは、従来技術以上の他の重大な利点を提供する。上述のように、既存の薬剤分配システムでは、医薬品を在庫するための、および/または患者のコンプライアンスまたは分配された薬剤の消費量を監査するための正確な方法がない。これは、一つには、医薬品がまとめて分配されることによって、全ての錠剤または投与量が独立してコード化されておらず、調査できないという事実に起因している。本発明では、薬剤の配送および投与は、単回服用量を基準に生じるので、各服用量はそれ自体の電子的にコード化された識別子によって在庫され、医療関係者は、規定の治療計画の患者のコンプライアンスを正確に監視することができる。
【0037】
対象の発明において、患者は、不用な服用量の購入を回避し、所定の投薬計画に必要な単位数を購入するだけである。これは、既存のシステムと対比され、そのシステムでは、処方薬は標準的に30日分または60日分が調合される。この点に関して、本発明は、最終的には廃棄される服用量の総量ではなく、患者に必要な量だけを供給することによって、不用な薬剤の発生を減じる。その結果、管理医療担当者および他の第三支払人は、重大なコスト削減を実現する。
【0038】
テレヘルスおよびテレファーマシーの増加によって、医療関係者の支援のない治療薬の投与および配送における患者および介護者に課される責務が増加している。本システムによって、医療関係者は、患者の服用量をリアルタイムでの変更または調整が可能になり、患者が規定の治療計画を厳守するという可能性が増加する。これは既存のシステム以上の大きな利点であるが、既存のシステムによって、遠隔拠点の医療関係者は、服用量の変更を患者に伝えることができるが、医療関係者はリアルタイムで規定された服用量を変更または調整することはできない。本システムの更なる利点は、服用量が患者に投与または配送される程度になるまで完全に密封されていることであり、それによって、従来技術において周知の薬剤コンテナに発生する薬剤の汚染および劣化問題を回避する。
【0039】
本発明は、その好適な実施態様を参照して図と共に記載されているが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形状および細部における様々な変更が可能であることは、当業者によって理解されよう。特に、図によって示される本発明は、投薬用容器12および35の特定のサイズおよび形状を示すが、これらのパラメータは大きく変化させることができ、図示されるように、本願明細書に開示される好適な実施態様によって制限されるものではない。
【0040】
加えて、本出願は、概して薬剤を在庫、格納、投与、および配送するための汎用投薬用容器の使用を対象にしているが、当該の使用は本出願に限定されるものではない。本願明細書において提供される投薬用容器12および35は、栄養補助剤、化粧料、および小型の機械的要素などの様々な薬剤とともに使用するように構成することができる。さらに、投薬用容器は、自動薬剤配送システムとともに使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1a、図1b、および図1cは、本発明による、異なる大きさの単回服用パッケージを収容するための、それぞれ32区画、20区画、および16区画を有する投薬用容器の斜視図である。
【図2】図2は、入口から見たときの、単回服用パッケージの上方へ配向された封止に刷り込まれた電子コードおよび人間が読める情報を示す投薬用容器の平面図である。
【図3】図3は、種々の単回服用量の薬剤を収容した投薬用容器を示す底面図である。
【図4a】図4aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための突出部を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図4b】図4bおよび図4dは、異なる実施態様における突出部を示す図4aに示される投薬用容器の底面図である。
【図4c】図4cおよび図4eは、それぞれ図4bおよび4dに示される突出部の断面図である。
【図4d】図4bおよび図4dは、異なる実施態様における突出部を示す図4aに示される投薬用容器の底面図である。
【図4e】図4cおよび図4eは、それぞれ図4bおよび4dに示される突出部の断面図である。
【図5a】図5aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保護するための概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図5b】図5bは、図5aに示される投薬用容器の底面図である。
【図6】図6および図8は、本発明による、単回服用パッケージを保持するためのタブを組み込んだ投薬用容器の区画を示す切断図である。
【図7a】図7aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための曲線的なタブを組み込んだ二重ユニットの投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図7b】図7bは、投薬用容器の底面図を示す。
【図7c】図7cは、それぞれのユニット間に「スナップによる取り付け」を提供するために投薬用容器に画定される凹部を示す。
【図8】図6および図8は、本発明による、単回服用パッケージを保持するためのタブを組み込んだ投薬用容器の区画を示す切断図である。
【図9a】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図9b】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図9c】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図10a】図10aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための締結具を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図10b】図10bは、投薬用容器の底面図である。
【図10c】図10cおよび図10dは、締結具の断面図を示す。
【図10d】図10cおよび図10dは、締結具の断面図を示す。
【図11a】図11aおよび図12aは、概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器の底面図である。
【図11b】図11bおよび図12bは、各投薬用容器の一区画の断面図をそれぞれ示し、保持手段は単回服用パッケージを支持可能に係合する。
【図12a】図11aおよび図12aは、概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器の底面図である。
【図12b】図11bおよび図12bは、各投薬用容器の一区画の断面図をそれぞれ示し、保持手段は単回服用パッケージを支持可能に係合する。
【図13a】図13aは、概ね円筒状のタブを備えた投薬用容器の底面図を示し、タブの各一組は、単回服用パッケージを確実に適所に保持するための少なくとも1つのくぼみを備える。
【図13b】図13bおよび図13cは、くぼみのあるタブの断面図を示す。
【図13c】図13bおよび図13cは、くぼみのあるタブの断面図を示す。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年4月24日に出願された米国暫定特許出願第60/565,220号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、概して患者の服薬コンプライアンスを容易にするシステムに関し、特に非連続的に、治療薬の一回の服用量を患者に投与するための投薬用容器を提供する。本発明によって、変わりやすい病状に対応するように投薬量を調整することができる。
【背景技術】
【0003】
既存の医薬品分配システムでは、処方薬は標準的に30日分または60日分が調合される。当該のシステムでは、医薬品を在庫する正確な方法、および/または薬剤師または医師の指示、あるいは薬剤の消費量の患者のコンプライアンスを監査する正確な方法が存在しない。これは、一つには、医薬品がまとめて分配され、全ての錠剤または投与量が独立してバーコード化されておらず、調査できないという事実に起因している。
【0004】
特定の薬剤は、複数の個々の単回服用量を収容するホイルまたは紙でラップされたブリスタパックの一部として提供される。標準のブリスタパックに収容される単回服用量の投与において、医師、薬剤師、看護士、または他の医療関係者を支援するために、数多くの機器が開発されている。Romickへの米国特許第5,489,025号、およびBalzらへの米国特許第6,540,081号は、当該の機器の実例である。Romickは、ブリスタパックのブリスタ部を受けるための少なくとも1つの開口部を備えた天板と、ブリスタパックをプレート間に閉じ込めてるために天板を係合するように構成され、ブリスタ部を備えたレジスタに少なくとも1つの開口部を有する底板と、天板にまたがり、支持部材によって支持されるブリッジと、を有する薬剤ディスペンサを開示している。Balzらは、単回服用量のブリスタパックに収容された固体薬剤を分配するためのディスペンサを開示している。このディスペンサは、ハウジングと、裏板と、分配トレイとを備える。薬剤を収容するブリスタパックは、ハウジングと裏板との間に配置される。これによって、薬剤は、裏板を介して使用分を得ることができる分配トレイに分配される。ブリスタパックの裏張りの破断を補助して薬剤をさらに容易に分配するために、穿刺タブが裏板に一体化される。
【0005】
これらの機器は、ブリスタパックのホイルの裏張りが破断されるまで、ブリスタ部分から単回服用量が出てこないようにするために、ブリスタパックを管理することによって、医療施設における投薬管理ミスの可能性を減じているが、対象の機器はいくつかの制限を受けることになる。そもそも、これらの機器は、複雑な治療計画の一部として規定される、複数の異なる薬剤および/または様々な服用量の保持を対象としたものではない。既存のブリスタパックホルダでは、それぞれの投与時間に基づいて、薬剤を時系列で構成する。このように、既存のブリスタパックホルダでは、柔軟な服用量の投与を提供する能力が制限される。この柔軟な服用量の投与は、患者の投薬計画が頻繁な投薬量の調整の対象となる場合、または患者が1日、数週間、または数ヶ月間にわたる様々な時間に投与すべき複数の薬剤を処方される場合、といった状況に対して必要である。
【0006】
さらに、従来の設計では、家庭内、介護施設内、または医療関係者の支援から離れた他の環境にある患者による使用には適さない。上述のように、既存のブリスタパックホルダは、それぞれの投与時間に基づいて、薬剤を時系列で構成する。しかし、これらは、患者の健康状態の予想外の変化に応じて、規定の投薬または服用をリアルタイムで遠くから調整するような機構を提供することができない。患者が、新しい投薬または服用を行えるようになる前に、数時間、場合によっては数日間の遅延が生じる場合が多い。この間、患者は、正確な投与計画およびブリスタパック内に提供される所定の順序に基づいた投与量の服用を続けることに関して混乱する場合がある。さらに、投与量が調整されるたびに、新しい処方薬およびブリスタパックの割当てが必要となるので、患者は診療所および薬局に通わなければならない。これは、運動障害のある患者にとっては特に不利点であり、またノンコンプライアンスの主要な原因となる。患者が一連の治療を継続することができなければ、患者の状態が悪化してしまうことがしばしば生じる。
【0007】
既存の薬剤ホルダの更なる欠点は、それらが比較的複雑であり、様々な可動部品の製作および組み立てを必要とすることである。従来のコンテナおよび格納機器のなお更なる欠点は、処方薬の残りの薬剤の正確な量、および患者が消費した量の薬剤を迅速に在庫する手段を提供していないことである。
【0008】
上述の欠点を考慮すれば、複雑な治療計画の一部として規定される、様々な治療薬および/または様々な服用量を収納および在庫するための、好都合な機器が必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
患者または医療関係者が、規定の治療計画に従って、治療薬を収容している密封された単回服用パッケージを非連続的に格納、在庫、投与、および配送できるようにするための、汎用投薬用容器を提供する。前記投薬用容器は、密封された単回服用パッケージを保持するための複数の区画を有する容器を備え、各区画は、部分的なカバー、側壁、および開口部を備える。前記区画は、予定された服用時間まで前記区画に前記密封された単回服用パッケージを保持するための保持手段をさらに含む。前記投薬用容器は、製薬業者によって各単回服用パッケージの表面に刷り込まれる証印を識別することが可能であり、患者または医療関係者は、好都合かつ非継続的に適切な治療が受けられる。
【0010】
したがって、本発明の目的は、異なる薬剤および/または様々な服用濃度を収容する複数の密封された単回服用パッケージを非連続的に格納するための、投薬用容器を提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、医師などのユーザーによる投与または配送を容易にするために、コンテナに様々な分量を収容可能にするように好都合にサイズを設定した、投薬用容器を提供することである。
【0012】
本発明のなお更なる目的は、医療施設から離れた場所の患者が、所定の手順によって制限されずに、また投薬用容器に収容された他の服用分を取り除かずに、あらゆる順序で、異なる薬剤および/または様々な服用量の複数の単回服用パッケージのうちのいずれか1つを投与または配送できる、投薬用容器を提供することである。
【0013】
本発明の更なる目的は、服用量が経時的に変化する複雑な処方計画のコンプライアンスを容易にする、投薬用容器を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、医療施設から離れた場所の患者が、投与量の調整が生じた際に、投与量を廃棄するか、または新しい投薬を入手するといった必要性を排除することによって薬剤の無駄を減じる、投薬用容器を提供することである。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、患者の治療計画を正確に監視できるようにし、医療施設が常に薬剤の各単回服用パッケージを正確に調査および管理できるようにする、投薬用容器を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、本発明の以下の説明から明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明によれば、汎用投薬用容器12および35は、患者および医療関係者が、所定の手順または連続的な配送規制によって制限されずに、規定の治療計画による単回服用パッケージ21を非連続的に投与または配送できるように提供される。投薬用容器12および35は、上面および下面を有する容器と、その中に配置される一連の部分的に開口した区画11とを備え、各区画は、単回服用パッケージ21を受けるのに最適な大きさに設定される。標準の単回服用パッケージは、通常、治療薬を保持するためのプラスチックブリスタ24と、ブリスタ24内に薬剤を保持するための紙またはホイル積層体で作られた穿孔可能な封止25とを備える。単回服用パッケージ21の封止25には、バーコードまたは無線周波識別タグのような電子識別子コード36、および人間が読める情報(以降、集合的に「識別証印」と称する)が刷り込まれる。各区画11において識別証印は上方を向いており、患者または医療関係者はこれを容易に見ることができ、適切な単回服用量による治療を選択することができる。投薬用容器12および35の設計によって、各単回服用パッケージ21は、他のパッケージを分離させずに、自動または手動による取り出しに応じて、区画11から非連続的に利用および取り出すことができる。
【0018】
投薬用容器12および35は、平坦に設計することによって、薬剤の在庫、格納、および輸送が容易になるので、その大部分の使用に対して直線的かつ平坦であることが好ましい。しかし、特定の薬剤に適切になりうるように、曲線的または立法体形状のような他の表面およびジオメトリを用いることが可能である。投薬用容器12および35には、軽量で耐久性があり、容易に成形可能な金属、厚紙、または他の好適な材料を用いることが可能であるが、薄いプラスチック製であることが好ましい。図3に示されるように、投薬用容器12および35の寸法は、ほぼあらゆる市販の単回服用量薬剤パッケージ21に対応するように、容易に変更することができる。例えば、図1bに示される投薬用容器は、8つの区画を4列配した32区画を備える。この構成では、投薬用容器は、最大で30日分の薬剤を格納し、ラベル36を投薬用容器に添付するための更なる表面を設ける。
【0019】
図1aおよび1cは、より大きな薬剤パッケージを収容するように大きさを設定して形成した、それぞれ20区画および16区画を有する投薬用容器を示す。本願明細書で用いられる「薬剤」という用語は、固形剤および液剤の両方の形態の、一回分の発行単位の服用量の処方薬剤および非処方薬剤、医療品、医薬品、栄養補助剤、診断材料、および、他の治療薬を含むことを意図するものであると理解されよう。具体的な例には、坐薬、予充填した注射器、吸入器、洗浄剤、懸濁液、血液検査ストリップ、錠剤、タブレット、およびカプセルが挙げられる。
【0020】
図4a−4cは、単一の容器を備える投薬用容器12を示す。投薬用容器12の各区画11は、投薬用容器の上面14と概ね同一平面であるクロージャ13と、クロージャ13の内面から延在する側壁15−18と、予定された投薬時間まで区画内に単回服用パッケージ21を保持するための保持手段19および20と、単回服用パッケージ21が取り出される少なくとも部分的に開口した側面38とを備える。支持用リブ23は、投薬用容器12の取り扱いを容易にするための強度と剛性を与えるために、投薬用容器の底面22に沿って、区画11の間に延在する。更なる支持用リブ23は、投薬用容器12の周辺縁に沿って延在する。
【0021】
図2に示されるように、クロージャ13は、単回服用パッケージ21を区画内に封入するように、区画11の上面にわたって延在する。クロージャ13は、中央に位置する切除部、すなわち入口37を直接囲む。入口37によって、電子スキャナ、患者、または医療関係者は、在庫、配送、または投与する単回服用パッケージ21を適切に選択するために、単回服用パッケージの封止25に刷り込まれる識別証印を読み込むことが可能である。識別証印には、バーコードまたは無線周波識別タグのような電子コードが挙げられる。識別証印は、薬剤名、服用濃度、ロット番号、および有効期限、または処方薬を包装するための連邦法、州法、および国際法で必要とされる情報を含む、パッケージの内容物を識別する。これに対応する人間が読める情報も、パッケージ21の封止25に刷り込まれる。正確な調査、在庫管理、および患者のコンプライアンスを監視するための電子コードのスキャナは、例えば、バーコードスキャナ、光学認識スキャナ、無線周波識別スキャナであってよい。
【0022】
単回服用パッケージ21の挿入時に、薬剤を収容するプラスチックブリスタ24は区画11の中央部に延在し、一方で、パッケージ封止25の周辺縁は、区画の対向する側壁15および17から突出する保持手段19および20の上に延在する。保持手段は、位単回服用パッケージの封止25が、突出部19および20とクロージャとの間に閉じ込められるように、クロージャ13の近位に、2つ以上の概ね水平の突出部19および20を備え、この突出部は実質的に一直線上にあり、区画11の対向する側壁15および17と一体的に形成されるか、または側壁に形成される。その結果、単回服用パッケージ21は、患者に服用量が投与または配送されるまで、その場所に確実に保持される。また、この配向によって、単回服用パッケージ21の上方へ面する封止25に刷り込まれた電子コードおよび他の証印を、入口37を介して読み取ることが可能である。保持手段19および20は、異なるサイズの単回服用パッケージ21を収容するように変更することが可能である。例えば、液体およびゲルのようなより重い薬剤には、より厚い規格およびサイズの保持手段を必要とする場合がある。突出部19および20は、プラスチックブリスタ24内に収容される薬剤の圧壊を回避するように、またはその逆に、単回服用パッケージ21の区画11への挿入を妨げないように、適切に設計され、間隔があけられている。
【0023】
単回服用パッケージ21が、投与または配送される場合、所望の服用量を収容する側壁11のクロージャ13の外面か、または開口した入口37内に構成されたパッケージ封止25の露出面、のいずれかに圧力が加えられる。その結果、パッケージ封止25は、突出部19および20に対して押されるので、封止25のエッジが屈曲し、単回服用パッケージ21全体に、開口側部38を介した投薬用容器12の脱落を生じさせる。上述のように、圧力は、手動および自動手段を通じて加えることが可能である。いずれの場合も、投薬用容器12の区画11から完全に無傷の単回服用パッケージ21の排出によって、投薬用容器に収容される単回服用パッケージが外されてしまったり、多少なりとも粉砕されることはない。必要に応じて、単回服用パッケージ21は、開口部38を介して、単にその区画11からパッケージ21を取り外すことによって、投薬用容器12の底面22から取り出すことが可能である。単回服用パッケージが空になった場合は、投薬用容器12には、対応する開口部38を介して新しいパッケージ21をそれぞれの空いている区画11に配置することによって、服用量が新たに供給される。
【0024】
図5−13には、二重ユニットの投薬用容器35の実例を示す。これらの実施態様において、単回服用パッケージ21は、容器33の底面22の上に配置されてその形状に対応する、概ね平坦な支持フレーム26によって、開口した容器33の区画11内に保持される。容器33の各区画11は、容器の上面14と概ね同一平面のクロージャ13を含み、単回服用パッケージ21が、区画11、クロージャ13の内面から延在する側壁15−18、および少なくとも部分的に開口した側面38から脱落しないように、区画11の上に延在する。クロージャ13は、中央に位置する切除部、すなわち入口37を直接囲む。支持用リブ23は、投薬用容器35の取り扱いを容易にするための強度と剛性を与えるために、容器33の底面22に沿って、区画11の間に延在する。更なる支持用リブ23は、容器33の周辺縁に沿って延在する。
【0025】
支持フレーム26は、単回服用パッケージ21の挿入および取り外しのために、容器33の区画11と合体するように適切に大きさを設定した一連の隙間スロット28を備える。湾曲自在なフラップ、すなわちタブ29および34を備えた保持手段は、予定された投薬時間まで、単回服用パッケージ21が区画11の開口側部38から出てこないようにするために、各隙間スロットの側面に位置する内面32から対向して突出することが好ましい。説明の便宜上、図5、11、および12に、概ね三角形のタブ29および34を備える支持フレーム26の実例を示す。図7は、曲線的なタブ29および34を組み込んだ支持フレームの一例を示すが、図9および13に示されるタブは、それぞれ長方形および円筒状である。支持フレーム26は、その様々な構成要素の形成を容易にするために、プラスチックで作られることが好ましい。しかし、パッケージ内に収容される薬剤を傷つけずに、単回服用パッケージ21を支持することが可能なあらゆる材料を使用することができる。タブ29および34の形状、規格、および寸法は、収容する単回服用量の薬剤のサイズおよび構成に基づいて、実施態様に示されるものより小さくても、大きくてもよい。
【0026】
支持フレーム26は、あらゆる好適な結合方法によって、容器33の底面22に取り付けることが可能である。図7に示されるように、支持フレーム26および容器33は、投薬用容器35に単回服用パッケージ21を容易に装填できるように、互いに着脱自在に係合されるように構成される、隆起面31と移動止め27とを備えることが可能である。必要に応じて、支持フレーム26は、超音波溶着、ヒンジ、接着剤、または他の締結具によって容器33に結合させることが可能である。図10は、支持フレーム26を容器33の底面22に取り付けるためのピン配置30を有する投薬用容器35を示す。
【0027】
容器33および投薬用容器35の支持フレーム26が組み立てられるとき、タブ29および34は、容器33の各区画11の下に概ね水平に重ね合わせられる。このように、タブ29および34は、支持可能に単回服用パッケージ21を係合し、パッケージが投薬用容器35から早期に取り出されないようにする。したがって、単回服用パッケージ21は、患者の予定された投薬時間まで、クロージャ13と支持フレーム26の下方のタブ29および34との間で、投薬用容器35内に保持される。単回服用パッケージ21が投与または配送される場合、所望の服用量を収容する区画11には手動または自動手段によって圧力が加えられる。圧力が加えられると、タブ29および34が歪まされ、他のパッケージを分離させずに、密封された単回服用パッケージ21が投薬用容器35から取り出される。所望の服用量はまた、タブ29および34を切り離すことによって、単回服用パッケージ21を露出させて容易に取り出すことができる。単回服用パッケージ21が空になった場合、単にタブ29および34を切り離し、新しいパッケージ21を容器35の空の区画11に挿入することによって、投薬用容器35に新たに供給される。
【0028】
上述のように、汎用投薬用容器12および35の主要な特徴は、所定の手順によって制限されずに、非継続的順序で単回服用量/発行単位パッケージ21を投与および配送し、患者の投薬計画を、変わりやすい病状に対応するように適切に調整することが可能になるという能力である。このように、単回服用パッケージ21は、あらゆる特定の順序で投薬用容器12および35に供給する必要がない。これは、それぞれの投与時間に従って、薬剤を時系列で構成しなければならないといった、既存の機器に関連する重大な欠点を解決する。とりわけ、既存の薬剤ホルダは、個々の単回服用パッケージを格納することを目的としていない。既存の薬剤ホルダは、むしろ単一の薬剤の複数の服用量を収容するブリスタパックで使用されるように構成されたものであり、ブリスタパック内のそれぞれの服用量は形状および濃度が同一である。
【0029】
本発明において、単回服用パッケージ21は、一体的なブリスタパックの一部としてではなく個別的な構成要素として保持される。図2に示されるように、これによって、様々な形状および服用濃度の治療薬を収容する単回服用パッケージ21は、パッケージ21の封止25に刷り込まれた電子コードまたは他の識別証印に基づいて、容易に識別および在庫することが可能になる。投薬用容器12および35の開口デザインによって、電子コードは、投薬用容器12および35から単回服用パッケージ21を取り外さずに、バーコードスキャナ、光学認識スキャナ、無線周波スキャナ、または類似の機器によって読み取ることが可能になる。同様に、投薬用容器12および35によって、密封された単回服用パッケージ21は、それぞれのパッケージ識別子に基づいて、非継続的順序で患者に投与または配送できる。したがって、本発明は、柔軟かつ便利な服用量の投与および配送を提供する。この投与および配送は、患者の投薬計画が頻繁な投薬量の調整の対象となる場合、または患者が1日、数週間、または数ヶ月間にわたる様々な時間に投与すべき複数の薬剤を処方される場合、といった状況に対して必要である。
【0030】
使用に際して、薬剤師、看護士、または他の医療関係者は、特定の患者に処方された一連の薬剤を収容する個々の単回服用パッケージ21を、上述のようにあらゆる順序で、投薬用容器12および35の区画11に配置する。様々な服用濃度の特定の薬剤および/または異なる薬剤を収容することが可能な単回服用パッケージ21は、各単回服用パッケージ21が単独で利用および取り出されるので、既存の設計において必要とされたように、薬剤を時系列で構成する必要がない。ほとんどの場合、医療関係者は、電子コード36を含んだラベルを投薬用容器12および35の空の区画11に添付する。電子コード36は、患者、患者の投与計画、および投薬用容器12および35内に収容されている薬剤の在庫を識別する。コード化データは、コンピュータ端末にプログラムされ、医療関係者は、常に各単回服用パッケージ21を正確に調査および管理を行うことができる。
【0031】
病院、クリニック、長期医療施設、または医療関係者が拠点とする他の場所において本発明を使用するために、投薬用容器12および35は、通常患者の予定された投薬時間まで格納される。指定時間に、医療関係者は、単回服用パッケージ封止25を検査するが、封止は、所望の薬剤を選択するために、通常、投薬用容器12および35内に平面的に配向される。本発明の、遮るものが無い開口デザインによって、医療関係者は、当該の薬剤を収容する単回服用パッケージ21の位置を容易に決めることができる。患者に服用量を投与または配送する前に、医療関係者は、患者の記録を更新するために、パッケージ封止25上の電子コードおよび/または容器ラベル36を走査する。その後、医療関係者は、上述の方法で、単に密封された単回服用パッケージ21を投薬用容器12および35の外に押し出す。
【0032】
本発明の汎用投薬用容器12および35は、特に、家庭内、介護施設内、または他の外来環境にある患者による使用に特に適している。上述のように、単回服用パッケージ21は、単回服用量に基づいて患者に投与または配送され、各服用量はそれ自体のバーコードによって在庫される。様々な薬剤または異なる服用量の同じ薬剤を、同じ処方期間の一部として投与または配送することが可能である(図2および図3を参照のこと)。医師、薬剤師、看護士、または他の医療関係者は、規定の治療計画の患者のコンプライアンスを正確に監視し、投与および配送された薬剤の正確な在庫を保持するために、コード化された情報の記録を保持する。投薬用容器12および35によって、患者は、規定された服用量を取り出すために、好都合かつ容易に各単回服用パッケージを調査することができる。
【0033】
本発明はまた、薬剤管理ツール、および患者への特別なパッケージと市販の密封された単回服用量、ならびに治療薬の発行単位の正確な配送を確保する、コンプライアンスツールとしての機能も果たす。さらに、本発明は、例えば、患者が推奨された治療レベルの範囲にとどまれるようにすることによって、規定の治療計画のコンプライアンスを促進する。
【0034】
患者の健康状態が変化した場合、または服用量の変更が必要な他の場合に、医療関係者は、新しい処方薬を必要とせずに、リアルタイムで規定された服用量を容易に調整することができる。医療関係者は、単に患者の投薬用容器12および35内に収容されている薬剤の格納された在庫記録を見直して、必要に応じて、患者に異なる薬剤、またはより高いかより低い濃度の服用量を摂取するように指示する。上述のように、汎用投薬用容器12および35の柔軟な設計によって、治療薬は、あらゆる連続的な配送規制を受けずに、非継続的順序で患者に投与することができる。したがって、服用量の変更は、患者の一連の治療を中断せずに、離れた場所の医療関係者によって行うことができる。
【0035】
その結果、対象の発明の主要な利点は、様々な種類の薬剤を非連続的に投与および配送し、患者の投薬計画を、変わりやすい病状に対応するように適切に調整することが可能になるという能力である。患者は様々な服用量の異なる薬剤が直ちに入手できるので、患者は、必要な薬剤を入手するために、診療所および/または薬局に通うような不便さを被ることがない。この特徴は、運動障害のある患者にとっては特に重要である。さらに、新しい服用量がすでに手元にあり、購入する必要が無いので、患者の出費が抑えられる。
【0036】
本システムは、従来技術以上の他の重大な利点を提供する。上述のように、既存の薬剤分配システムでは、医薬品を在庫するための、および/または患者のコンプライアンスまたは分配された薬剤の消費量を監査するための正確な方法がない。これは、一つには、医薬品がまとめて分配されることによって、全ての錠剤または投与量が独立してコード化されておらず、調査できないという事実に起因している。本発明では、薬剤の配送および投与は、単回服用量を基準に生じるので、各服用量はそれ自体の電子的にコード化された識別子によって在庫され、医療関係者は、規定の治療計画の患者のコンプライアンスを正確に監視することができる。
【0037】
対象の発明において、患者は、不用な服用量の購入を回避し、所定の投薬計画に必要な単位数を購入するだけである。これは、既存のシステムと対比され、そのシステムでは、処方薬は標準的に30日分または60日分が調合される。この点に関して、本発明は、最終的には廃棄される服用量の総量ではなく、患者に必要な量だけを供給することによって、不用な薬剤の発生を減じる。その結果、管理医療担当者および他の第三支払人は、重大なコスト削減を実現する。
【0038】
テレヘルスおよびテレファーマシーの増加によって、医療関係者の支援のない治療薬の投与および配送における患者および介護者に課される責務が増加している。本システムによって、医療関係者は、患者の服用量をリアルタイムでの変更または調整が可能になり、患者が規定の治療計画を厳守するという可能性が増加する。これは既存のシステム以上の大きな利点であるが、既存のシステムによって、遠隔拠点の医療関係者は、服用量の変更を患者に伝えることができるが、医療関係者はリアルタイムで規定された服用量を変更または調整することはできない。本システムの更なる利点は、服用量が患者に投与または配送される程度になるまで完全に密封されていることであり、それによって、従来技術において周知の薬剤コンテナに発生する薬剤の汚染および劣化問題を回避する。
【0039】
本発明は、その好適な実施態様を参照して図と共に記載されているが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形状および細部における様々な変更が可能であることは、当業者によって理解されよう。特に、図によって示される本発明は、投薬用容器12および35の特定のサイズおよび形状を示すが、これらのパラメータは大きく変化させることができ、図示されるように、本願明細書に開示される好適な実施態様によって制限されるものではない。
【0040】
加えて、本出願は、概して薬剤を在庫、格納、投与、および配送するための汎用投薬用容器の使用を対象にしているが、当該の使用は本出願に限定されるものではない。本願明細書において提供される投薬用容器12および35は、栄養補助剤、化粧料、および小型の機械的要素などの様々な薬剤とともに使用するように構成することができる。さらに、投薬用容器は、自動薬剤配送システムとともに使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1a、図1b、および図1cは、本発明による、異なる大きさの単回服用パッケージを収容するための、それぞれ32区画、20区画、および16区画を有する投薬用容器の斜視図である。
【図2】図2は、入口から見たときの、単回服用パッケージの上方へ配向された封止に刷り込まれた電子コードおよび人間が読める情報を示す投薬用容器の平面図である。
【図3】図3は、種々の単回服用量の薬剤を収容した投薬用容器を示す底面図である。
【図4a】図4aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための突出部を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図4b】図4bおよび図4dは、異なる実施態様における突出部を示す図4aに示される投薬用容器の底面図である。
【図4c】図4cおよび図4eは、それぞれ図4bおよび4dに示される突出部の断面図である。
【図4d】図4bおよび図4dは、異なる実施態様における突出部を示す図4aに示される投薬用容器の底面図である。
【図4e】図4cおよび図4eは、それぞれ図4bおよび4dに示される突出部の断面図である。
【図5a】図5aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保護するための概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図5b】図5bは、図5aに示される投薬用容器の底面図である。
【図6】図6および図8は、本発明による、単回服用パッケージを保持するためのタブを組み込んだ投薬用容器の区画を示す切断図である。
【図7a】図7aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための曲線的なタブを組み込んだ二重ユニットの投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図7b】図7bは、投薬用容器の底面図を示す。
【図7c】図7cは、それぞれのユニット間に「スナップによる取り付け」を提供するために投薬用容器に画定される凹部を示す。
【図8】図6および図8は、本発明による、単回服用パッケージを保持するためのタブを組み込んだ投薬用容器の区画を示す切断図である。
【図9a】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図9b】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図9c】図9は、概ね長方形のタブによって支持され異なる単回服用パッケージの封止の底面図である。
【図10a】図10aは、本発明の一実施様態による、単回服用パッケージを保持するための締結具を組み込んだ投薬用容器を示すアセンブリ図である。
【図10b】図10bは、投薬用容器の底面図である。
【図10c】図10cおよび図10dは、締結具の断面図を示す。
【図10d】図10cおよび図10dは、締結具の断面図を示す。
【図11a】図11aおよび図12aは、概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器の底面図である。
【図11b】図11bおよび図12bは、各投薬用容器の一区画の断面図をそれぞれ示し、保持手段は単回服用パッケージを支持可能に係合する。
【図12a】図11aおよび図12aは、概ね三角形の保持手段を組み込んだ投薬用容器の底面図である。
【図12b】図11bおよび図12bは、各投薬用容器の一区画の断面図をそれぞれ示し、保持手段は単回服用パッケージを支持可能に係合する。
【図13a】図13aは、概ね円筒状のタブを備えた投薬用容器の底面図を示し、タブの各一組は、単回服用パッケージを確実に適所に保持するための少なくとも1つのくぼみを備える。
【図13b】図13bおよび図13cは、くぼみのあるタブの断面図を示す。
【図13c】図13bおよび図13cは、くぼみのあるタブの断面図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療薬の一回の服用量を調査する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)前記容器内で各単回服用パッケージの識別子を記録するステップと、を含む治療薬の個々の投与量を調査する方法。
【請求項2】
治療薬の一回の服用量を調査する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)識別子を前記容器に割り当て、前記パッケージ識別子を前記容器識別子と相関させるステップと、
(d)前記パッケージ識別子および前記容器識別子を記録するステップと、を含む治療薬の個々の投与量を調査する方法。
【請求項3】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージおよび容器識別子を記録するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記容器内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記パッケージを前記容器から取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置を記録するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項12】
前記容器は、複数の部分的に開口した個々の区画を有し、前記密封された単回服用パッケージのそれぞれがその個々の区画を占有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項13】
前記パッケージ識別子は、患者に特定の単回服用パッケージを配送させるために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項15】
所望の単回服用パッケージを収容する容器の位置を決めるために前記相関関係を使用するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、を含む非連続的に治療薬の個々の投与量を格納する方法。
【請求項17】
非連続的に治療薬の一回の服用量を投与または配送する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)前記パッケージは、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から密封された単回服用パッケージを取り出すステップと、を含む非連続的に治療薬の個々の投与量を投与または供給する方法。
【請求項18】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージ識別子を記録するステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項20】
識別子を前記容器に割り当て、前記パッケージ識別子を前記容器識別子と相関させるステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項21】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記容器内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項23】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項16または17に記載の方法。
【請求項24】
前記パッケージ識別子は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項25】
前記パッケージを前記容器から取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置を記録するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項28】
前記容器は、複数の部分的に開口した個々の区画を有し、前記密封された単回服用パッケージのそれぞれがその個々の区画を占有する、請求項16または17に記載の方法。
【請求項29】
前記パッケージ識別子は、患者に特定の単回服用パッケージを配送させるために使用される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項30】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項31】
所望の単回服用パッケージを収容する容器の位置を決めるために前記相関関係を使用するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納および投与するための容器であって、
(a)上面および底面を有し、その中に一列の個々の部分的に開口した区画を有するコンテナであって、各区画は、治療薬の一回の服用量を収容する密封された単回服用パッケージを受け取るために適切な大きさに設定され、前記パッケージは、その表面に前記パッケージを調査するための識別子を備える、コンテナと、
(b)側壁と、前記コンテナの上面と同一平面である部分的に開口したカバーと、前記区画を利用できるようにするための開口部と、をさらに有する各区画と、
(c)実質的に一直線上に前記区画の側壁に対向して取り付けられ、前記コンテナの上面の近位に存在する2つ以上の概ね水平な突出部材であって、前記突出部材は、前記封止が前記突出部材と前記カバーとの間に限定されるように、前記単回服用パッケージの前記封止を受け、前記封止を支持可能に係合する、2つ以上の概ね水平な突出部材と、を備える非連続的に治療薬の個々の投与量を格納および投与するための容器。
【請求項33】
前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、請求項32に記載の容器。
【請求項34】
前記密封された単回服用パッケージは、前記パッケージが、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から取り出される、請求項32に記載の容器。
【請求項35】
前記コンテナは、略平面を有する、請求項32に記載の容器。
【請求項36】
コンテナの下面を横断する支持用リブをさらに備える、請求項32に記載の容器。
【請求項37】
前記支持用リブは、前記部分的に開口した区画と前記コンテナの周辺縁の境界との間に延在する、請求項36に記載の容器。
【請求項38】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納および投与するための容器であって、
(a)上面および底面を有し、その中に一列の個々の部分的に開口した区画を有するコンテナであって、各区画は、治療薬の一回の服用量を収容する密封された単回服用パッケージを受け取るために適切な大きさに設定され、前記パッケージは、その表面に前記パッケージを調査するための識別子を備える、容器と、
(b)側壁と、前記コンテナの上面と同一平面である部分的に開口したカバーと、前記区画を利用できるようにするための開口部と、をさらに有する各区画と、
(c)前記コンテナの底面を係合するように構成され、前記区画を備えたレジスタに一連の隙間スロットを有する支持フレームであって、各間隙スロットは、実質的に一直線上に前記間隙スロットの側壁に取り付けられ、前記区画の下方に延在する2つ以上の概ね水平な突出部材を備え、前記突出部材は、前記パッケージが前記突出部材と前記カバーとの間に閉じ込められるように、前記単回服用パッケージを支持可能に係合する支持フレームと、を備える非連続的に治療薬の個々の投与量を格納および投与するための容器。
【請求項39】
前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、請求項38に記載の容器。
【請求項40】
前記密封された単回服用パッケージは、前記パッケージが、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から取り出される、請求項38に記載の容器。
【請求項41】
前記コンテナは、略平面を有する、請求項38に記載の容器。
【請求項42】
コンテナの下面を横断する支持用リブをさらに備える、請求項38に記載の容器。
【請求項43】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項44】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージ識別子を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項45】
識別子を前記コンテナに割り当て、前記パッケージ識別子を前記コンテナ識別子と相関させるステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項46】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項47】
前記コンテナ内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項48】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項32または38に記載の容器。
【請求項49】
前記パッケージ識別子は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項50】
前記パッケージを前記コンテナから取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置の記録をさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項51】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録することをさらに含む、請求項50に記載の容器。
【請求項52】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項32または38に記載の容器。
【請求項53】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項32または38に記載の容器。
【請求項1】
治療薬の一回の服用量を調査する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)前記容器内で各単回服用パッケージの識別子を記録するステップと、を含む治療薬の個々の投与量を調査する方法。
【請求項2】
治療薬の一回の服用量を調査する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)識別子を前記容器に割り当て、前記パッケージ識別子を前記容器識別子と相関させるステップと、
(d)前記パッケージ識別子および前記容器識別子を記録するステップと、を含む治療薬の個々の投与量を調査する方法。
【請求項3】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージおよび容器識別子を記録するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記容器内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記パッケージを前記容器から取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置を記録するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項12】
前記容器は、複数の部分的に開口した個々の区画を有し、前記密封された単回服用パッケージのそれぞれがその個々の区画を占有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項13】
前記パッケージ識別子は、患者に特定の単回服用パッケージを配送させるために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項15】
所望の単回服用パッケージを収容する容器の位置を決めるために前記相関関係を使用するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、を含む非連続的に治療薬の個々の投与量を格納する方法。
【請求項17】
非連続的に治療薬の一回の服用量を投与または配送する方法であって、
(a)それぞれが治療薬の一回の服用量を収容する、複数の密封された単回服用パッケージを提供するステップであって、各パッケージがその表面に前記パッケージを調査するための識別子を含む、ステップと、
(b)前記複数の密封された単回服用パッケージを前記パッケージに保持することができる容器へ供給するステップであって、
(i)前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
(ii)前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、ステップと、
(c)前記パッケージは、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から密封された単回服用パッケージを取り出すステップと、を含む非連続的に治療薬の個々の投与量を投与または供給する方法。
【請求項18】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージ識別子を記録するステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項20】
識別子を前記容器に割り当て、前記パッケージ識別子を前記容器識別子と相関させるステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項21】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記容器内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項23】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項16または17に記載の方法。
【請求項24】
前記パッケージ識別子は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項25】
前記パッケージを前記容器から取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置を記録するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項28】
前記容器は、複数の部分的に開口した個々の区画を有し、前記密封された単回服用パッケージのそれぞれがその個々の区画を占有する、請求項16または17に記載の方法。
【請求項29】
前記パッケージ識別子は、患者に特定の単回服用パッケージを配送させるために使用される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項30】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項31】
所望の単回服用パッケージを収容する容器の位置を決めるために前記相関関係を使用するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納および投与するための容器であって、
(a)上面および底面を有し、その中に一列の個々の部分的に開口した区画を有するコンテナであって、各区画は、治療薬の一回の服用量を収容する密封された単回服用パッケージを受け取るために適切な大きさに設定され、前記パッケージは、その表面に前記パッケージを調査するための識別子を備える、コンテナと、
(b)側壁と、前記コンテナの上面と同一平面である部分的に開口したカバーと、前記区画を利用できるようにするための開口部と、をさらに有する各区画と、
(c)実質的に一直線上に前記区画の側壁に対向して取り付けられ、前記コンテナの上面の近位に存在する2つ以上の概ね水平な突出部材であって、前記突出部材は、前記封止が前記突出部材と前記カバーとの間に限定されるように、前記単回服用パッケージの前記封止を受け、前記封止を支持可能に係合する、2つ以上の概ね水平な突出部材と、を備える非連続的に治療薬の個々の投与量を格納および投与するための容器。
【請求項33】
前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、請求項32に記載の容器。
【請求項34】
前記密封された単回服用パッケージは、前記パッケージが、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から取り出される、請求項32に記載の容器。
【請求項35】
前記コンテナは、略平面を有する、請求項32に記載の容器。
【請求項36】
コンテナの下面を横断する支持用リブをさらに備える、請求項32に記載の容器。
【請求項37】
前記支持用リブは、前記部分的に開口した区画と前記コンテナの周辺縁の境界との間に延在する、請求項36に記載の容器。
【請求項38】
非連続的に治療薬の一回の服用量を収納および投与するための容器であって、
(a)上面および底面を有し、その中に一列の個々の部分的に開口した区画を有するコンテナであって、各区画は、治療薬の一回の服用量を収容する密封された単回服用パッケージを受け取るために適切な大きさに設定され、前記パッケージは、その表面に前記パッケージを調査するための識別子を備える、容器と、
(b)側壁と、前記コンテナの上面と同一平面である部分的に開口したカバーと、前記区画を利用できるようにするための開口部と、をさらに有する各区画と、
(c)前記コンテナの底面を係合するように構成され、前記区画を備えたレジスタに一連の隙間スロットを有する支持フレームであって、各間隙スロットは、実質的に一直線上に前記間隙スロットの側壁に取り付けられ、前記区画の下方に延在する2つ以上の概ね水平な突出部材を備え、前記突出部材は、前記パッケージが前記突出部材と前記カバーとの間に閉じ込められるように、前記単回服用パッケージを支持可能に係合する支持フレームと、を備える非連続的に治療薬の個々の投与量を格納および投与するための容器。
【請求項39】
前記パッケージ識別子は、前記容器から前記単回服用パッケージを取り外さずに読み込むことができ、
前記密封された単回服用パッケージのそれぞれは、前記容器に収容される他のパッケージを分離せずに、非継続的に、かつ単独で前記容器から取り出すことができる、請求項38に記載の容器。
【請求項40】
前記密封された単回服用パッケージは、前記パッケージが、圧力が加えられた反対側で容器から取り出されるように、前記パッケージの表面に圧力を加えることによって、前記容器から取り出される、請求項38に記載の容器。
【請求項41】
前記コンテナは、略平面を有する、請求項38に記載の容器。
【請求項42】
コンテナの下面を横断する支持用リブをさらに備える、請求項38に記載の容器。
【請求項43】
前記治療薬は、薬物、医薬品、栄養補助剤、診断物質、固形剤、液剤、または複数回分の投与量を収容する注射器具を含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項44】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記パッケージ識別子を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項45】
識別子を前記コンテナに割り当て、前記パッケージ識別子を前記コンテナ識別子と相関させるステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項46】
以降の検索のために、電子記憶装置に前記相関関係を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項47】
前記コンテナ内の各単回服用パッケージの位置を記録するステップをさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項48】
前記パッケージ識別子は、前記単回服用パッケージに収容される治療薬に関する情報を含むバーコードまたは無線周波識別タグを備える、請求項32または38に記載の容器。
【請求項49】
前記パッケージ識別子は、シリアル番号、製造者のロット番号、有効期限、またはそれらを組み合わせたものを含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項50】
前記パッケージを前記コンテナから取り外したときに、単回服用パッケージの前記パッケージ識別子または位置の記録をさらに含む、請求項32または38に記載の容器。
【請求項51】
前記単回服用パッケージが前記容器から取り外された日付および時間を記録することをさらに含む、請求項50に記載の容器。
【請求項52】
前記パッケージ識別子は、同一面に配向される、請求項32または38に記載の容器。
【請求項53】
前記パッケージ識別子は、リコールする単回服用パッケージを識別するために使用される、請求項32または38に記載の容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【公表番号】特表2007−534379(P2007−534379A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509453(P2007−509453)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/042572
【国際公開番号】WO2005/109948
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506356863)インレンジ システムズ、インク. (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/042572
【国際公開番号】WO2005/109948
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506356863)インレンジ システムズ、インク. (3)
【Fターム(参考)】
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