説明

油圧ダンパ

【課題】油圧ダンパの性能試験を行なう際はボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができて、性能試験の信頼性や操作性を向上することができる油圧ダンパを提供する。
【解決手段】油圧ダンパ40における端部に配置され、シャフト54と一体のボール部56とこのボール部56の周面を保持するボール保持部52を有するボールジョイント42と、ボールジョイント42のボール保持部52を支持し、ボール保持部52の外周面に嵌合する嵌合部78を有するボールジョイント支持部材44とを備えるようにした。
【効果】油圧ダンパの性能試験を行なう際はボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができて、性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮して減衰動作を行なうことにより、それが取り付けられた構造体の振動を吸収することができる油圧ダンパに関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1の従来技術として、図13に示すように、それぞれが筐体構造として形成され、一対を成すように上下に離れて配置される上側間柱(まばしら)3と下側間柱4の互いに対向する端面の間に水平方向(図13中、左右方向)に設置され、伸縮して減衰動作を行なう油圧ダンパ6があった。このような第1の従来技術に係る油圧ダンパ6に類する油圧ダンパとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
【0003】
油圧ダンパ6は、その伸縮方向(図13中、左右方向)の両端部のそれぞれにボールジョイント8,10を備えている。この2つのボールジョイント8,10のうちの、一方のボールジョイント8は、上側間柱3の下端面の図中左端部に設けられたブラケット12を介して、上側間柱3に連結されている。また、他方のボールジョイント10は、下側間柱4の上端面の図中右端部に設けられたブラケット14を介して、下側間柱4に連結されている。
【0004】
上記のブラケット12,14は、筐体状に形成されているとともに、ボールジョイント8,10の軸方向外側に、筐体における水平方向の長さ寸法を有するように形成されている。
【0005】
このような油圧ダンパ6を上側間柱3と下側間柱4の間に設置する作業は、その両端部のボールジョイント8,10のそれぞれを、ブラケット12,14のそれぞれに連結することにより完了する。
【0006】
ここで、上側間柱3と下側間柱4を間柱2と総称することとする。間柱2は、建築構造物1中における上階側の梁16と、下階側の梁18との間に設置されている。すなわち、間柱2の上側間柱3は、その上端部が梁16の下面に接合され、下側間柱4は、その下端部が梁18の上面に接合されている。また、梁16,18のそれぞれは、その水平方向の一方の端部が柱20に接合され、他方の端部が柱22に接合されている。
【0007】
間柱2及び油圧ダンパ6は、実際には、柱20と22との間に、図13の紙面に平行に構築される不図示の壁部に沿って設置される。このため、このような不図示の壁部に窓枠等を設置する場合には、その設置箇所は、間柱2と柱20との間、及び/又は間柱2と柱22との間の位置に限定される。また、このような位置に設置する不図示の窓枠等の水平方向の長さ寸法は、間柱2と柱20との間の間隔、及び/又は間柱2と柱22との間の間隔の長さ寸法以下の寸法に制限される。
【0008】
このような不図示の窓枠等における水平方向の長さ寸法を大きくしようとする場合には、間柱2の水平方向の長さ寸法を短くすればよいことになるが、この間柱2の水平方向の長さ寸法は、油圧ダンパ6とブラケット12,14それぞれの水平方向の長さ寸法を足し合わせた寸法よりも短くすることができない。
【0009】
このため、第2の従来技術として、図14に示すように、油圧ダンパ26が設置される間柱24(上側間柱29、下側間柱30の総称)の水平方向の長さ寸法を、図13の間柱2の水平方向の長さ寸法よりも短くすることができるようにした、油圧ダンパ26が使用される場合があった。
【0010】
この第2の従来技術に係る油圧ダンパ26は、図15に示すように、その端部のボールジョイント27を下側間柱30に連結する際に用いられるブラケット32(ボールジョイント支持部材)の水平方向の長さ寸法を、ボールジョイント27の水平方向の長さ寸法と一部重複させて、ブラケット32の図中右側端面を、ボールジョイント27の図中右側端面と一致させるような構造になっている。
【0011】
すなわち、ボールジョイント27におけるボール部材202のボール部204を回転自在に挟持する、第1キャップ部206と第2キャップ部208のそれぞれが、ブラケット32の上端部32aを水平方向に貫通する貫通孔210内に配置され、この第1キャップ部206と第2キャップ部208の互いに対向する端部それぞれの外周部に形成されたオネジ部206a,208aが、ブラケット32の貫通孔210における水平方向中央部の内周部に形成されたメネジ部210aにネジ結合することにより固定されるようになっていた。
【0012】
また、油圧ダンパ26は、図14に示すように、ボールジョイント27及びブラケット32とは反対側端部のボールジョイント28及びブラケット34も、図15に示すボールジョイント27及びブラケット32とほぼ同様の構造で、互いに上下、左右方向逆向きに構成されていた。
【0013】
そして、油圧ダンパ26は、間柱24における上側間柱29と下側間柱30との間に設置する作業の際には、既に一体化された状態のブラケット32の下端面、及びブラケット34の上端面のそれぞれを、下側間柱30の上端面、及び上側間柱29の下端面のそれぞれに接合するようになっていた(図14参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2006−57279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記第2の従来技術としての油圧ダンパ26は、そのボールジョイント27が、図15に示すように、ブラケット32の上端部32aと一体的に組み立てられた状態になっていた。このような関係は、図14に示すボールジョイント28とブラケット34も同様である。したがって、油圧ダンパ26は、ブラケット32,34と一体不離の状態で扱われるようになっていた。
【0016】
このため、上記第2の従来技術に係る油圧ダンパ26は、間柱24への設置現場に搬入する前に行なう性能試験の際には、その両端部を性能試験機に取り付けるときに、図16に示すように、そのブラケット32の下端面、及びブラケット34の上端面のそれぞれを、性能試験機の治具36,37それぞれの水平面に固定しなければ、その性能試験を行うことができないという問題があった。
【0017】
すなわち、油圧ダンパ26に対して行なわれる性能試験は、ブラケット32と34との間に挟まれた本体部分の伸縮動作による減衰性能を試験するものであることから、性能試験機の治具36,37のそれぞれに接続される、油圧ダンパ26の軸方向への荷重付加用のシャフト38、及び不図示のロードセル(荷重センサー)に連結されるシャフト39のそれぞれが、油圧ダンパ26と同一軸線上に配置されるとしても、付加される荷重の伝達経路は、ブラケット32と治具36との接合面、及びブラケット34と治具37との接合面のそれぞれを経由するので、この付加される荷重の伝達経路が、油圧ダンパ26の軸線から外れて迂回するようになっていた。
【0018】
このため、油圧ダンパ26の性能試験の結果においてはこの油圧ダンパ26の本来的な減衰性能以外の他の不確定要素が取り込まれてしまっている可能性を排除できないので、この性能試験の信頼性が低下すると共に、性能試験の操作性が悪化するという問題があった。
【0019】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、油圧ダンパの性能試験を行なう際はボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができて、性能試験の信頼性や操作性を向上することができる油圧ダンパを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記課題を解決するために、本発明による油圧ダンパは、
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部の外周面に嵌合する嵌合部を有するボールジョイント支持部材と
を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明による油圧ダンパは、
前記ボール保持部の外周面端部に形成されたオネジ部に、環状メネジ部材がネジ結合することにより、前記嵌合部が前記ボール保持部に固定されるようにした
ことを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明による油圧ダンパは、
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部のフランジ面または端面に接触して固定される板状部を有するボールジョイント支持部材と
を備えたことを特徴とするものである。
【0023】
また、本発明による油圧ダンパは、
前記フランジ面は、前記ボール保持部の、前記ボール部のシャフト側の端部に形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0024】
このような本発明の油圧ダンパによれば、
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部の外周面に嵌合する嵌合部を有するボールジョイント支持部材とを備えたことにより、
油圧ダンパの性能試験を行なう際はボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができて、性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
【0025】
また、本発明の油圧ダンパによれば、
前記ボール保持部の外周面端部に形成されたオネジ部に、環状メネジ部材がネジ結合することによって、前記嵌合部が前記ボール保持部に固定されるようにしたことにより、
環状メネジ部材のネジ結合を離脱するだけで、ボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができる。
【0026】
また、本発明の油圧ダンパによれば、
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部のフランジ面または端面に接触して固定される板状部を有するボールジョイント支持部材とを備えたことことにより、
油圧ダンパの性能試験を行なう際はボールジョイント支持部材をボールジョイントから容易に取り外すことができて、性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
また、ボールジョイント支持部材を容易かつ安価に形成することができる。
【0027】
また、本発明の油圧ダンパによれば、
前記フランジ面は、前記ボール保持部の、前記ボール部のシャフト側の端部に形成されていることにより、
ボールジョイント支持部材を、前記ボール保持部の、ボール部よりシャフト側寄りに配置することができるので、ボールジョイント支持部材が、ボールジョイントの端面より外側に出っ張ってその分間柱の水平方向の長さ寸法が大きくなることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】建築構造物1に設置された本発明の第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40を示す側面図である。
【図2】図1中のボールジョイント42及びブラケット44を拡大して示す側面断面図である。
【図3】図2に示すボールジョイント42及びブラケット44を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40のボールジョイント42を性能試験機の治具90に固定した状態を拡大して示す側面断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92の、ボールジョイント94及びブラケット96を拡大して示す側面断面図である。
【図6】図5に示すボールジョイント94及びブラケット96を示す正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92のボールジョイント94を性能試験機の治具118に固定した状態を拡大して示す側面断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126の、ボールジョイント128及びブラケット130を拡大して示す側面断面図である。
【図9】図8に示すボールジョイント128及びブラケット130を示す正面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152の、ボールジョイント154及びブラケット156を拡大して示す側面断面図である。
【図11】図10に示すボールジョイント154及びブラケット156を示す正面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152のボールジョイント154を性能試験機の治具168に固定した状態を拡大して示す側面断面図である。
【図13】建築構造物1に設置された第1の従来技術に係る油圧ダンパ6を示す側面図である。
【図14】建築構造物1に設置された第2の従来技術に係る油圧ダンパ26を示す側面図である。
【図15】図14中のボールジョイント27及びブラケット32を拡大して示す側面断面図である。
【図16】第2の従来技術に係る油圧ダンパ26、並びに、性能試験機の治具36,37及びシャフト38,39を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る油圧ダンパを実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図4は、本発明の第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40について説明するために参照する図である。
【0030】
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40は、図1に示すように、その伸縮方向における一方の端部にボールジョイント42とブラケット44(ボールジョイント支持部材)を備え、他方の端部にボールジョイント46とブラケット48(ボールジョイント支持部材)を備えている。
【0031】
ボールジョイント42は、図2に示すように、ボール部材50とボール保持部52で構成され、ボール部材50のボール部56にはシャフト部54が一体的に形成されている。
【0032】
ボール部材50は、シャフト部54の先端部に形成したオネジ部54aが、間柱用油圧ダンパ40のピストンロッド58のメネジ部58aにネジ結合され、オネジ部54aがメネジ部58aから容易に外れて脱落しないように、緩み止めのナット60がオネジ部54aにネジ結合されている。
【0033】
ボール保持部52は、図2及び図3に示すように、ソケット部62、第1キャップ部64、第2キャップ部66、及びナット68(環状メネジ部材)を備えている。ソケット部62は、図2に示すように、略円筒状に形成され、ボス部70と、このボス部70よりもピストンロッド58側に配置されて一体的に形成されるフランジ部72とを備えている。ボス部70におけるフランジ部72とは反対側の端部の外周には、オネジ部74が形成されている。
【0034】
また、ソケット部62は略円筒形状を有し、内周部の軸線方向中央部にはメネジ部76aが形成されると共に、内周部の軸線方向両端部にはメネジ部76aの谷の径(外径)よりも大きい内径を有する開口部が形成されている。
【0035】
第1キャップ部64は、小径部と大径部を有する形状に形成され、その小径部の外周部に形成されたオネジ部64bが、ソケット部62におけるキャップ収納部76のメネジ部76aにネジ結合し、キャップ収納部76内に収納されている。
【0036】
第1キャップ部64には、この第1キャップ部64がソケット部62のキャップ収納部76内に収納されていく際に先頭側になる方の先端面に開口する、凹球面64aが形成されている。
【0037】
第2キャップ部66は、その向きが第1キャップ部64と逆向きで、その外形が第1キャップ部64と同じ形状に形成されると共に、その凹球面66aの軸線部とピストンロッド58側の端面との間を貫通する貫通孔66cが形成されている。
【0038】
第2キャップ部66は、ソケット部62のキャップ収納部76内に第1キャップ部64とは反対側から入り込んで、その小径部の外周部のオネジ部66bが、ソケット部62におけるキャップ収納部76のメネジ部76aにネジ結合して収納されている。
【0039】
これにより、ボール保持部52は、第1キャップ部64と第2キャップ部66とが、ボール部材50のボール部56を回転自在に挟持すると共に、第2キャップ部66の貫通孔66cに、ボール部材50のシャフト部54を貫通させるようになっている。
【0040】
ブラケット44は、図2及び図3に示すように、筒状部78(嵌合部)、支持板部80、及び水平板部82を備えている。支持板部80は、上端部が筒状部78に、下端部が水平板部82にそれぞれ溶接されている。
【0041】
筒状部78は、間柱用油圧ダンパ40の軸線方向(図2中、左右方向)に貫通する嵌合孔84を有している。この嵌合孔84には、ボールジョイント42のソケット部62のボス部70の外周面が嵌合している。
【0042】
ボールジョイント42は、ソケット部62のボス部70を、ブラケット44の筒状部78の端面がソケット部62のフランジ部72に当たるまで、筒状部78の嵌合孔84に嵌合し、ソケット部62のオネジ部74にナット68をネジ結合することによって、ブラケット44と連結されている。
【0043】
ブラケット44の水平板部82と下側間柱30とは、ボルト86とナット88によって接合されている。
【0044】
間柱用油圧ダンパ40は、その設置現場に搬入する前に行なう減衰性能等の性能試験の際には、図4に示すように、ボールジョイント42からブラケット44が取り外された状態で、性能試験機の治具90に固定される。
【0045】
ボールジョイント42からブラケット44を取外すには、ソケット部62のオネジ部74にネジ結合したナット68を取外し、ブラケット44の筒状部78の嵌合孔84からソケット部62のボス部70を取り外すだけでよく、非常に容易な作業ですむ。
【0046】
治具90は、略円板形状に形成され、間柱用油圧ダンパ40側の一方の面に開口する一定深さのメネジ部90aが形成されている。また治具90は、その他方の面の中心部に、間柱用油圧ダンパ40の軸線と同一軸線上に配置され、間柱用油圧ダンパ40の軸方向へ荷重を付加するのに用いるシャフト38が連結されている。
【0047】
間柱用油圧ダンパ40のボールジョイント42は、そのソケット部62のオネジ部74が、治具90のメネジ部90aにネジ結合することにより、この治具90に固定されるようになっている。
【0048】
また、間柱用油圧ダンパ40は、図1に示すように、ボールジョイント42及びブラケット44とは反対側端部の、ボールジョイント46とブラケット48のそれぞれが、ボールジョイント42とブラケット44のそれぞれとほぼ同様の構造で、互いに上下、左右方向逆向きに構成されて、上側間柱29に連結されるようになっている。
【0049】
また、ボールジョイント46は、間柱用油圧ダンパ40が性能試験機に設置される際には、図4に示す治具90と同様の構造であって治具90と一対を成すように対称に配置される不図示の治具に対して、ボールジョイント42と治具90とが接続されるときの構造と同様の構造により接続されるようになっている。
【0050】
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40によれば、そのボールジョイント42からブラケット44が容易に取外し可能に構成され、ボールジョイント42をブラケット44が外れた状態で性能試験機の治具90に連結するようになっていることにより、この治具90と間柱用油圧ダンパ40との間の力の伝達経路が、間柱用油圧ダンパ40の軸線から外れて迂回するようになってしまうことを防止することができるので、その設置前に行なう性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
【0051】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40によれば、ブラケット44が、ボール保持部52の外周面に嵌合して固定される筒状部78を有することにより、ブラケット44はボールジョイント42の半径方向の位置がずれないように、そのボール保持部52を確実に保持することができる。
【0052】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40によれば、ボール保持部52の外周面端部に形成されたオネジ部74に、ナット68がネジ結合することによって筒状部78が固定されるようにしたことにより、ナット68のネジ結合を離脱するだけで、ブラケット44をボールジョイント42からワンタッチで容易に取り外すことができる。
【0053】
次に、図5から図7は、本発明の第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92について説明するために参照する図である。
【0054】
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92は、図5及び図6に示すように、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40におけるボールジョイント42とブラケット44のそれぞれの代わりに、ボールジョイント94とブラケット96(ボールジョイント支持部材)を備えている。
【0055】
ボールジョイント94は、ボール部材50とボール保持部98を備えている。このボールジョイント94のボール部材50は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40のボール部材50と同一のものである。
【0056】
ボール保持部98は、ソケット部100とキャップ部102を備えて構成されている。また、ソケット部100は、図5に示すように、一体的に形成されるフランジ部104とボス部106とを備えて構成されている。
【0057】
ソケット部100には、そのボス部106におけるフランジ部104とは反対側の端面に開口し、キャップ部102の水平方向(図5中、左右方向)の長さに対応する深さを有する、略丸穴形状のキャップ収納部108が形成されている。
【0058】
キャップ収納部108は、その深さ方向における開口端から一定深さまでの深さ部分が、一定深さから最深部までの深さ部分の径よりも若干大きい径で形成され、一定深さから最深部にかけては、その内周面にメネジ部108aが形成されている。キャップ収納部108内には、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40の第1キャップ部64と同一形状のキャップ部102が収納されている。
【0059】
また、ソケット部100のメネジ部108aの最深部より奥の部分には、キャップ部102の凹球面102aに対向する凹球面100aが、キャップ収納部108側に最大径部が開口するように形成されている。また、ソケット部100には、凹球面100aの最深部(軸線部)と、フランジ部104におけるピストンロッド58側の面との間を貫通する貫通孔100cが形成されている。
【0060】
これにより、ボール保持部98は、ソケット部100とキャップ部102とが、ボール部材50のボール部56を回転自在に挟持すると共に、ソケット部100の貫通孔100cに、ボール部材50のシャフト部54を貫通させるようになっている。
【0061】
ブラケット96は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40のブラケット44とほぼ同様の構造となるように形成されている。ブラケット96は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40におけるブラケット44の筒状部78の代わりに、筒状部110(嵌合部)を備えている。
【0062】
ボール保持部98は、そのソケット部100のボス部106の外周面が、ブラケット96の筒状部110の嵌合孔84に嵌合すると共に、ボス部106よりピストンロッド58側に形成され、ボス部106よりも径が大きなフランジ部104の、ボス部106側のフランジ面に、ブラケット96の筒状部110におけるピストンロッド58側の端面が当接している。
【0063】
ボール保持部98におけるソケット部100のフランジ部104には、複数のボルト用貫通孔112が形成されている。ブラケット96の筒状部110には、ソケット部100におけるフランジ部104の複数のボルト用貫通孔112のそれぞれに対応するネジ穴114が形成されている。
【0064】
ボール保持部98は、そのフランジ部104のボルト用貫通孔112を貫通してブラケット96側に突出するボルト116のオネジ部の長さ部分が、ブラケット96の筒状部110のネジ穴114にネジ結合することにより、ブラケット96に容易に取外し可能に固定されるようになっている。
【0065】
間柱用油圧ダンパ92は、その設置現場に搬入する前に行なう性能試験の際には、図7に示すように、ボールジョイント94からブラケット96が取り外された状態で、性能試験機の治具118に固定される。
【0066】
ボールジョイント94からブラケット96を取外すには、ボルト116を緩めて取外してから、ブラケット96の筒状部110の嵌合孔84からボール保持部98のボス部106を嵌合から外すことにより容易に行なうことができる。
【0067】
治具118は、筒部120と、この筒部120における間柱用油圧ダンパ92側とは反対側の端面に、この端面を閉止するように溶着される板部122を備えて構成されている。治具118の板部122には、間柱用油圧ダンパ92の軸線と同一軸線上に配置され、間柱用油圧ダンパ40の軸方向へ荷重を付加するのに用いるシャフト38が連結されている。
【0068】
また、治具118の筒部120には、間柱用油圧ダンパ92のボールジョイント94のボルト用貫通孔112に対応する位置にネジ穴120aが形成されている。間柱用油圧ダンパ92のボールジョイント94は、そのボルト用貫通孔112を貫通して治具118側に突出するボルト116のオネジ部の長さ部分が、治具118の筒部120のネジ穴120aにネジ結合することにより、治具118に固定されるようになっている。
【0069】
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92によれば、前記第1の実施の形態と同様に、そのボールジョイント94からブラケット96が容易に取外し可能に構成され、ボールジョイント94をブラケット96が外れた状態で性能試験機の治具118に連結することができるようになっているので、その設置前に行なう性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
【0070】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92によれば、前記第1の実施の形態と同様に、ブラケット96が、ボール保持部98の外周面に嵌合して固定される筒状部110を有することにより、ブラケット96はボールジョイント94の半径方向の位置がずれないように、そのボール保持部98を確実に保持することができる。
【0071】
次に、図8及び図9は、本発明の第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126について説明するために参照する図である。
【0072】
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126は、図8及び図9に示すように、前記第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92におけるボールジョイント94とブラケット96それぞれの代わりに、ボールジョイント128とブラケット130(ボールジョイント支持部材)を備えている。
【0073】
ボールジョイント128は、ボール部材50とボール保持部132を備えている。ボール部材50は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40のボール部材50と同一のものである。
【0074】
ボールジョイント128のボール保持部132は、ソケット部134及びキャップ部102を備えている。ソケット部134は、前記第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92におけるソケット部100とほぼ同様の構造に形成されているが、ソケット部100における円形のフランジ部104の代わりに、略八角形のフランジ部136を備えている点で異なっている。
【0075】
ソケット部134は、前記第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92のソケット部100におけるキャップ収納部108、凹球面100a及び貫通孔100cのそれぞれと同様の、キャップ収納部108、凹球面134a及び貫通孔134cを有するように形成されている。
【0076】
ブラケット130は、図8及び図9に示すように、1枚の鉛直板部138(板状部)、1枚の水平板部140、及び2枚のリブ142を備えている。鉛直板部138は、その下端面が水平板部140における図8中右端部の上面に溶接により接合され、文字通り鉛直方向に立設されている。
【0077】
2枚のリブ142のそれぞれは、図9に示すように、ブラケット130の幅方向(図9中、左右方向)の両端部それぞれにやはり鉛直方向に立設されている。また2枚のリブ142のそれぞれは、図8に示すように、略直角三角形状に形成され、その縦辺と横辺のそれぞれが鉛直板部138と水平板部140のそれぞれに溶接により接合されていることにより、鉛直板部138と水平板部140の間の接合を補強するようになっている。
【0078】
ブラケット130の鉛直板部138には、嵌合孔144が形成されている。この嵌合孔144には、ボールジョイント128におけるボール保持部132のボス部106が嵌合している。ブラケット130の鉛直板部138におけるピストンロッド58側の面の、嵌合孔144の周部には、ソケット部134のフランジ部136の、ボス部106側のフランジ面が当接している。
【0079】
ボール保持部132におけるソケット部134のフランジ部136には、複数のボルト用貫通孔146が形成されている。また、ブラケット130の鉛直板部138における嵌合孔144の周部には、ボール保持部132の複数のボルト用貫通孔146のそれぞれに対応する位置にボルト用貫通孔148が形成されている。
【0080】
ボール保持部132とブラケット130の互いに対応する複数の位置のそれぞれに、一対を成すように形成された上記ボルト用貫通孔146,148のそれぞれには、ボルト116が貫通するように挿し込まれて、ボルト116の先端部には、ナット150が締め付けられている。これにより、ブラケット130はボール保持部132に容易に取り外し可能に固定されている。
【0081】
間柱用油圧ダンパ126は、その設置現場に搬入する前に行なう性能試験の際には、ボールジョイント128からブラケット130が取り外された状態で、前記第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ92における性能試験機の治具118(図7参照)とほぼ同様の構造の治具に固定されるようになっている。
【0082】
ボールジョイント128からブラケット130を取外すには、ボルト116とナット150をそのネジ結合を緩めることにより取外してから、ブラケット130の嵌合孔144からボール保持部132のボス部106を嵌合から外すことにより容易に行なうことができる。
【0083】
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126によれば、前記第2の実施の形態と同様に、そのボールジョイント128からブラケット130が容易に取り外し可能に構成され、ボールジョイント128をブラケット130が取り外された状態で性能試験機の治具に連結することができるようになっているので、その設置前に行なう性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
【0084】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126によれば、ブラケット130が、ボール保持部132のフランジ面または端面に接触して固定される鉛直板部138を有することにより、前記実施の形態の筒状部78,110のような高価な機械切削加工を必要としないので、ブラケット130を容易かつ安価に形成することができる。
【0085】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126によれば、フランジ部136のフランジ面が、ボール保持部132の、ボール部材50のシャフト部54側の端部に形成されていることにより、ブラケット130をボール部材50のシャフト部54寄りに配置することができるので、ブラケット130がボールジョイント128の、ピストンロッド58と反対側の端面より外側(図8中右側)に出っ張って、その分間柱の水平方向の長さ寸法が大きくなることを防止することができる。
【0086】
次に、図10から図12は、本発明の第4の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152について説明するために参照する図である。
【0087】
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152は、図10及び図11に示すように、前記第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126におけるボールジョイント128とブラケット130のそれぞれの代わりに、ボールジョイント154とブラケット156(ボールジョイント支持部材)を備えている。
【0088】
ボールジョイント154は、ボール部材50とボール保持部158を備えている。このボールジョイント154のボール部材50は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40のボール部材50と同一のものである。
【0089】
ボールジョイント154のボール保持部158は、ソケット部160及びキャップ部102を備えている。ソケット部160には、ボス部162と、このボス部162のピストンロッド58とは反対側に配置されてボス部162と一体的に形成されるフランジ部164を備えている。フランジ部164は、図10に示すように、ソケット部160のピストンロッド58と反対側端部に形成されていると共に、図11に示すように、その平面形状が略八角形に形成されている。
【0090】
ソケット部160は、図10に示すように、前記第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126のソケット部134におけるキャップ収納部108、凹球面134a及び貫通孔134cのそれぞれと同様の、キャップ収納部108、凹球面160a及び貫通孔160cを有するように形成されている。
【0091】
ブラケット156は、図10及び図11に示すように、1枚の鉛直板部166(板状部)、1枚の水平板部140、及び2枚のリブ142を備えている。ブラケット156は、前記第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126のブラケット130の構造とほぼ同様の構造に形成されているが、そのブラケット130の嵌合孔144に相当するものが形成されていない点で異なっている。
【0092】
ボール保持部158におけるソケット部160のフランジ部164と、ブラケット156の鉛直板部166の互いに対応する複数の位置のそれぞれには、前記第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126におけるボルト用貫通孔146,148と同様の、ボルト用貫通孔146,148が形成されている。
【0093】
ボール保持部158とブラケット156は、前記第3の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126におけるボール保持部132とブラケット130と同様に、そのボルト用貫通孔146,148を貫通するボルト116のオネジ部にナット150が締め付けられることにより、ブラケット156はボール保持部158に容易に取外し可能に固定されている。
【0094】
間柱用油圧ダンパ152は、その設置現場に搬入する前に行なう性能試験の際には、ボルト116とナット150のネジ結合を離脱して、図12に示すように、ボールジョイント154をブラケット156が取り外された状態で、性能試験機の治具168に固定する。ボールジョイント154からブラケット156を取外すには、ボルト116とナット150をそのネジ結合を緩めて取外すことにより容易に行なうことができる。
【0095】
治具168は、平板状に形成され、ボールジョイント154のボルト用貫通孔146のそれぞれに対応する位置にボルト用貫通孔170が形成されている。また治具168は、間柱用油圧ダンパ152側とは反対側の面の中心部に、間柱用油圧ダンパ152の軸線と同一軸線上に配置され、間柱用油圧ダンパ152の軸方向へ荷重を付加するのに用いるシャフト38が連結されている。ボール保持部154は、ブラケット156に固定されるときと同様に、ボルト116とナット150を用いて治具168に固定されるようになっている。
【0096】
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152によれば、前記第3の実施の形態と同様に、そのボールジョイント154からブラケット156が容易に取外し可能に構成され、ボールジョイント154をブラケット156が取り外された状態で性能試験機の治具168に連結することができるようになっているので、その設置前に行なう性能試験の信頼性や操作性を向上することができる。
【0097】
また、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ152によれば、前記第3の実施の形態と同様に、ブラケット156が、ボール保持部154のフランジ面または端面に接触して固定される鉛直板部166を有することにより、前記実施の形態の筒状部78,110のような高価な機械切削加工を必要としないので、ブラケット156を容易かつ安価に形成することができる。
【0098】
なお、前記第1,第2の実施の形態においては、嵌合部として円筒状の筒状部78,110を用いたが、ボールジョイントを嵌合することが可能であれば、例えば四角筒状の筒状部や、その他の形状を用いてもよいことは言うまでもない。
【0099】
また、前記第3,第4の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ126,152のそれぞれにおいては、図8及び図10に示すように、そのブラケット130,156のそれぞれにボルト用貫通孔148が形成されていたが、このボルト用貫通孔148の代わりに、ボルト116のオネジ部とネジ結合するネジ孔が形成されていてもよい。
【0100】
また、前記実施の形態においては、本発明を間柱用油圧ダンパに適用した場合について説明したが、本発明は間柱用油圧ダンパ以外の、どのような用途の油圧ダンパにも適用することができる。
【符号の説明】
【0101】
1 建築構造物
2 間柱
3 上側間柱
4 下側間柱
6 油圧ダンパ
8,10 ボールジョイント
12,14 ブラケット
16,18 梁
20,22 柱
24 間柱
26 油圧ダンパ
27,28 ボールジョイント
29 上側間柱
30 下側間柱
32,34 ブラケット
36,37 治具
38,39 シャフト
40 間柱用油圧ダンパ
42,46 ボールジョイント
44,48 ブラケット
50 ボール部材
52 ボール保持部
54 シャフト部
56 ボール部
56a オネジ部
58 ピストンロッド
58a メネジ部
60 ナット
62 ソケット部
64 第1キャップ部
64a 凹球面
64b オネジ部
66 第2キャップ部
66a 凹球面
66b オネジ部
66c 貫通孔
68 ナット
70 ボス部
72 フランジ部
74 オネジ部
76 キャップ収納部
76a メネジ部
78 筒状部
80 支持板部
82 水平板部
84 嵌合孔
86 ボルト
88 ナット
90 治具
90a メネジ部
92 間柱用油圧ダンパ
94 ボールジョイント
96 ブラケット
98 ボール保持部
100 ソケット部
100a 凹球面
100c 貫通孔
102 キャップ部
102a 凹球面
104 フランジ部
106 ボス部
108 キャップ収納部
108a メネジ部
110 筒状部
112 ボルト用貫通孔
114 ネジ穴
116 ボルト
118 治具
120 筒部
120a メネジ部
122 板部
126 間柱用油圧ダンパ
128 ボールジョイント
130 ブラケット
132 ボール保持部
134 ソケット部
134a 凹球面
134c 貫通孔
136 フランジ部
138 鉛直板部
140 水平板部
142 リブ
144 嵌合孔
146,148 ボルト用貫通孔
150 ナット
152 間柱用油圧ダンパ
154 ボールジョイント
156 ブラケット
158 ボール保持部
160 ソケット部
162 ボス部
164 フランジ部
166 鉛直板部
168 治具
170 ボルト用貫通孔
202 ボール部
204 ボール部
206 第1キャップ部
208 第2キャップ部
210 貫通孔
210a メネジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部の外周面に嵌合する嵌合部を有するボールジョイント支持部材と
を備えたことを特徴とする油圧ダンパ。
【請求項2】
前記ボール保持部の外周面端部に形成されたオネジ部に、環状メネジ部材がネジ結合することにより、前記嵌合部が前記ボール保持部に固定されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の油圧ダンパ。
【請求項3】
油圧ダンパにおける端部に配置され、シャフトと一体のボール部とこのボール部の周面を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
前記ボールジョイントのボール保持部を支持し、前記ボール保持部のフランジ面または端面に接触して固定される板状部を有するボールジョイント支持部材と
を備えたことを特徴とする油圧ダンパ。
【請求項4】
前記フランジ面は、前記ボール保持部の、前記ボール部のシャフト側の端部に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の油圧ダンパ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−38613(P2011−38613A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187850(P2009−187850)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(000233239)日立機材株式会社 (225)
【Fターム(参考)】