説明

注出口栓、包装容器及び包装容器の製造法

【課題】内容物を外部から保護し、開封時に設計通りにスパウトから離脱し、飲用時に容器内部に残留若しくは落下することがなく、スパウトが高い信頼性を有し、低コストで製造できる注出口栓、液体用包装容器及び包装容器の製造法を提供する。
【解決手段】包装容器の頂壁の注出孔42に設けられた注出筒5及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部6を有するスパウト10と、スパウトを覆うキャップ11と、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブ8とからなる注出口栓を有し、注出口栓が注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルム13を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料などを充填する容器用の注出口栓、包装容器及び包装容器の製造法器に関する。
【背景技術】
【0002】
ジュースや牛乳などの液体食品などを充填したいくつかの容器においては、前もって折り目線が付されたウェブ状包装積層材料をチューブ状に成形し、チューブの縦線方向に縦シールし、チューブ状包装材料内に食品を充填し、所定間隔毎に横断方向の横シールにより密封し、横シール帯域中間で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳むことにより最終形状の容器を得る。
【0003】
包装容器は、種々の注出口栓を有する。破断可能なように封止された液体用紙容器の注出孔に設けられるスパウトと、スパウトを覆うキャップと、スパウトに内蔵された開封手段、例えば、開封刃及びプルリングなどとからなる注出口栓及びその液体用包装容器である。(特許文献1及び2参照)
【0004】
【特許文献1】実開昭63-86021号公報
【特許文献2】特開平08-183555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
破断可能なように封止された容器注出孔に設けられるスパウトと、スパウトを覆うキャップと、スパウトに内蔵された開封刃やプルリングなど開封手段とからなる注出口栓及びその液体用包装容器は、容器本体と相俟って容器内容物を外部酸素などから保護する必要がある。
また、破断可能なプルタブ、プルリングなどが開封時に、正確に設計通りにスパウトから離脱し、飲用時に容器内部に残留若しくは落下することを防止する必要がある。
更に、開封時及び飲用時にスパウトが容器から外れたり歪んだりしないように信頼性の高いものであることが望まれる。
しかも、注出口栓及び液体用包装容器は、低いコストで製造できなければならない。
【0006】
本発明は、上記の必要性、切望に応えるものであり、容器内容物を外部から保護し、開封時に開封手段が設計通りにスパウトから離脱し、飲用時に容器内部に残留若しくは落下することがなく、スパウトが高い信頼性を有し、低コストで製造できる注出口栓、包装容器及び包装容器の製造法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決する本発明の注出口栓は、液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、好ましくはスパウトを覆うキャップと、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓であって、
注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを有することを特徴とする。
【0008】
この発明の液体用包装容器は、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料がチューブ状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成される包装容器であって、
包装容器の頂壁の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、好ましくはスパウトを覆うキャップと、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓を有し、
注出口栓が注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを備えることを特徴とする。
【0009】
この発明の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が準備し、ウェブ状積層包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、容器内側に対応する注出孔内側を覆うように、所定のキャビティを有し、内壁にガスバリアフィルムを載置した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して注出口栓の注出筒及びスパウトを成形し、ウェブ状積層包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、チューブ状包装材料内に内容物を充填し、所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳んで包装容器を得、スパウトを覆うようにキャップを配設して、包装容器を製造する方法であって、
注出口栓が、包装容器の頂壁の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、スパウトを覆うキャップと、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓を有し、注出口栓が注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを備えることを特徴とする。
【0010】
この発明の好ましい態様において、ガスバリアフィルムは、ポリエチレン樹脂の内外層とアルミニウム箔中間層とからなる。
【発明の効果】
【0011】
以上の本発明によれば、以下の有利な効果が得られる。
本発明では、液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、好ましくはスパウトを覆うキャップと、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓であり、注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを有する。
容器の器壁がない注出孔及び、ガスバリア性のないプラスチックからなるスパウトにおいて、外部酸素ガスなどが浸透する恐れがある。この発明において、注出孔をガスバリア性のフィルムで覆っているので、容器内容物を外部酸素ガスなどから保護することができる。
【0012】
注出孔を容器内側から覆うガスバリアフィルムが、注出口栓と一体成形されるので、開封時にプルタブを引き上げると、プルタブの弱め線で破断し、プルタブと共に、一体化されたガスバリアフィルムも引き上げられる。開封時に、正確に設計通りにスパウトから離脱し、飲用時に容器内部に残留若しくは落下することを防止することができる。
【0013】
ガスバリアフィルムが注出孔を容器内側から覆い、ガスバリアフィルムが注出口栓と一体成形されるので、ガスバリアフィルムと基部とでスパウトを容器壁に固定し、開封時及び飲用時にスパウトが容器から外れたり歪んだりさせなく、信頼性を高めることができる。
【0014】
この発明の注出口栓及び液体用包装容器では、注出口栓の構成要素(ガスバリアフィルム、注出筒及びスパウト)が一体化されているので、この構成要素を直接にウェブ状積層包装材料の注出孔にインジェクション成型法により成形でき、注出口栓及び液体用包装容器は、低いコストで製造することができる。
【0015】
本発明は注出口栓及び液体用包装容器は、容器内容物を外部から保護し、開封時に開封手段が設計通りにスパウトから離脱し、飲用時に容器内部に残留若しくは落下することがない高い信頼性を有し、低コストで製造されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明による注出口栓の一実施例のスパウト部分及び製造を示すの断面図である。
図2は、この発明による注出口栓の一実施例の製造工程を示す断面図である。
図3は、この発明による包装容器例を斜視図である。
図4は、この発明による包装容器の包装充填装置例の概略斜視図である。
図5は、この発明による注出口栓のスパウト部分の外観斜視図である。
図6は、この発明による注出口栓の別の実施例のスパウト部分及び製造工程を示すの断面図である。
【0017】
図4に示される包装充填装置によって、包装容器を製造する。この装置例では、ウェブ状(帯状)の包装積層材料1は、リールの状態で包装充填装置に収容される。包装積層材料1は、紙基材、及び該紙基材の両面にポリエチレン樹脂が積層された可撓性の積層体から成り、紙基材とフィルムとの間にアルミニウム箔などのバリア層が形成され、包装容器14の表面に相当する部分にあらかじめ外装用の印刷が施される。
【0018】
繰り出された包装積層材料1は、搬送手段としての送り装置によって連続的に搬送され、ベンディングローラ、ダンパローラ等を経てウェブ状包装積層材料1は、パンチング装置40によって所定間隔ごとに穿孔され注出孔が形成される。
引き続き、注出口栓のスパウト部分形成用インジェクション成形装置41によって注出孔の注出口栓のスパウト部分が形成されてる。
【0019】
続いて、シーリングテープ貼着装置3に送られ、シーリングテープ貼着装置によって包装積層材料1の一方の縁部に沿ってシーリングテープが貼着される。
帯状包装積層材料1の縁部にシーリングテープを接合する際、帯状包装積層材料とシーリングテープとを挟んで、一方側に、プレッシャローラを配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを配設する。
包装積層材料が搬送されるに伴って、プレッシャローラ及びカウンタローラが包装積層材料及びシーリングテープを挟んだ状態で押圧されて回転させ、縦シール部の合せ面がシールされ接着される。
【0020】
包装積層材料1は、殺菌槽4に送られ、殺菌槽4において過酸化水素等の殺菌液によって殺菌される。包装積層材料1は、エアナイフに送られ、エアナイフによって乾燥させられた後、無菌室(図示せず)に送られる。そして、包装積層材料1は、成形リング7によって徐々に変形させられてチューブ状(筒状)の形状にされる。包装積層材料1は、縦シール装置10によって縦方向にシールされ、充填パイプ(図示せず)を介して供給された流動性食品が包装積層材料1内に充填される。
【0021】
チューブ状に成形された包装積層材料の両縁部同士を、縦シール装置20によってシーリングテープと共に押し当てて縦シールする際、帯状包装積層材料の一の縁部と他方の縁部とを挟んで、一方側に、プレッシャローラを回転自在に配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを回転自在に配設し、縦シール部の合せ面がシールされ接着される。
【0022】
チューブ状包装積層材料は、ローラによって案内され、横シール装置(図示せず)に送られ、挟まれて横方向にシールされ、横シールされた包装積層材料は、ナイフなどで切断されて枕状予備成形体21が形成される。
枕状予備成形体21は、最終成形装置(図示せず)によって最終の形状に成形され、流動性食品を収容する包装容器14が完成する。
図3(A)に、最終形状のレンガ型容器例の上部部分の外観斜視図を示す。この例において、包装容器14の頂壁に注出筒5及びスパウト10が一体的に形成される。
【0023】
図4に示す包装充填装置例では、最終成形装置の製造ライン下流側にキャップ装着装置を備える。
図3(A)(B)に示すように、包装容器14の頂壁の注出筒5及びスパウト10の上方から、キャップ11が装着される。
【0024】
図1に、注出口栓例のスパウト部分を示す。
注出口栓は、容器の注出孔に設けられた注出筒5及び、注出筒5と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部6を有するスパウト10と、スパウトを覆うキャップ(図1に図示せず)と、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブ8とからなり、注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルム13を有する。
プルタブ8の外周に弱め線60が形成され、ここを案内にして開封用容易になる。
【0025】
図1に、スパウト部分形成用インジェクション成形装置例を示す。
このスパウト部分形成用インジェクション成形装置によって注出孔の注出口栓のスパウト部分が形成される。
この装置では、容器内側に対応する注出孔内側を覆うように、所定のキャビティを有し、内壁にガスバリアフィルム13を載置した第1金型15を配設し、容器外側に対応する注出孔外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型16を配設する。キャビティ・ゲート17から溶融樹脂をキャビティに射出して注出口栓の注出筒5及びスパウト10を成形し、ガスバリアフィルム13と一体化する。
【0026】
図5に、この実施例による注出口栓のスパウト部分の外観を示す。
注出口栓例は、容器の注出孔に設けられ、外周に凸ねじ山を有する注出筒5及び、注出筒5と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部6を有する円筒状のスパウト10と、スパウト10内部底面に形成されたプルタブ8と、プルタブ8に連結し開封時に使用されるプルリング9とからなる。
【0027】
図2を参照して、包装容器の製造法例を説明する。
ウェブ状積層包装材料1を矢印の方向に搬送し、ウェブ状積層包装材料1をパンチング装置で所定間隔ごとに穿孔して注出孔42を形成する。
容器内側に対応する注出孔42内側を覆うように、所定のキャビティを有し、内壁にガスバリアフィルム13を載置した第1金型15を配設し、容器外側に対応する注出孔42外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型16を配設する。
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して注出口栓の注出筒5及びスパウト10を成形する。
【0028】
次いで、包装材料をチューブ状に成形し、縦シールしてチューブ状包装材料内に内容物を充填し、横シールして切断し、包装容器を得て、キャップを配設して包装容器を製造する。
得られた容器の注出口栓が、包装容器の頂壁の注出孔に設けられた注出筒5及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部6を有するスパウト10と、スパウトを覆うキャップと、スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとプルリング9とからなる注出口栓を有し、注出口栓が注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルム13を備える。
【0029】
この実施例によるフィルムは、ガスバリア性を有する材料が用いられ、それらが積層された材料であってもよい。ガスバリア性を有する材料には、酸素などのガス、芳香などに関して遮断性を有するバリア性包装材料であって、アルミニウムなどの金属箔、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロンなどのポリアミド(PA)、ケイ素酸化物(SiOx)などを蒸着したプラスチックフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)などがある。
【0030】
積層材の内外層のシーラント層は、ポリエチレン(例えば、メタロセンPEを含む)、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性したカルボン酸基変性などの酸変性ポリオレフィン系樹脂、マレイン酸無水物によってグラフトしたポリオレフィン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸ビニル共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー(IO)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等がある。
【0031】
図6に、スパウト部分形成用インジェクション成形装置の別の実施例を示す。
このスパウト部分形成用インジェクション成形装置によって注出孔の注出口栓のスパウト部分が形成される。
この装置では、容器内側に対応する注出孔内側を覆うように、所定のキャビティを有し、内壁にガスバリアフィルム13を載置した第1金型15を配設し、容器外側に対応する注出孔外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型16を配設する。キャビティ・ゲート17から溶融樹脂をキャビティに射出して注出口栓の注出筒5及びスパウト10を成形し、ガスバリアフィルム13を一体化する。
プルリング9と、プルタブ8には、開封容易に弱め線60が形成されている。
【0032】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0033】
この発明は、ジュース、牛乳などの飲料を包装充填する注出口栓付き液体用包装容器の製造に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、この発明による注出口栓の一実施例のスパウト部分及び製造を示すの断面図である。
【図2】図2は、この発明による注出口栓の一実施例の製造工程を示す断面図である。
【図3】図3は、この発明による包装容器例を斜視図である。
【図4】図4は、この発明による包装容器の包装充填装置例の概略斜視図である。
【図5】図5は、この発明による注出口栓のスパウト部分の外観斜視図である。
【図6】図6は、この発明による注出口栓の別の実施例のスパウト部分及び製造を示すの断面図である。
【符号の説明】
【0035】
5 ・・ 注出筒
6 ・・ 基部
7 ・・ スパウト
8 ・・ プルタブ
9 ・・ プルリング
10 ・・ スパウト
13 ・・ バリアフィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓であって、
該注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを有する
ことを特徴とする注出口栓。
【請求項2】
所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料がチューブ状に成形され、該包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、該オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、該チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に該包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、該折り目線に沿って折り畳むことにより形成される包装容器であって、
該包装容器の頂壁の注出孔に設けられた注出筒及び、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓を有し、
該注出口栓が該注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを備える
ことを特徴とする包装容器。
【請求項3】
所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が準備し、
ウェブ状積層包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する注出孔内側を覆うように、所定のキャビティを有し、内壁にガスバリアフィルムを載置した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂を該キャビティに射出して注出口栓の注出筒及びスパウトを成形し、
ウェブ状積層包装材料をチューブ状に成形し、該包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
該オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
該チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に該包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
該折り目線に沿って折り畳んで包装容器を得、
該スパウトを覆うようにキャップを配設して、包装容器を製造する方法であって、
該注出口栓が、該包装容器の頂壁の注出孔に設けられた注出筒及び、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトを覆うキャップと、該スパウトを封止するように内蔵された破断可能なプルタブとからなる注出口栓を有し、
該注出口栓が該注出孔を容器内側から覆い、注出口栓と一体成形されたガスバリアフィルムを備える
ことを特徴とする包装容器の製造法。
【請求項4】
該ガスバリアフィルムがポリエチレン樹脂の内外層とアルミニウム箔中間層とからなる、請求項3記載の包装容器の製造法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−155954(P2008−155954A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−346850(P2006−346850)
【出願日】平成18年12月24日(2006.12.24)
【出願人】(000229232)日本テトラパック株式会社 (259)
【Fターム(参考)】