説明

洗浄剤組成物

【課題】毛髪や皮膚に良好な使用感とコンディショニング効果の付与に優れ、かつ低温安定性が良好で、特にダメージヘアに対する洗髪時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)が良好な洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)アニオン界面活性剤の1種又は2種以上、(B)下記一般式(1)


(R1COはイソステアリン酸残基、R2、R3はのアルキル基等、R4は炭素数1〜3のアルキレン等、Xは−COOもしくは−SOを表す。)で表される両性界面活性剤及び(C)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンを含有してなる洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪や皮膚に良好な使用感とコンディショニング効果の付与に優れ、かつ低温安定性が良好で、特にダメージヘアに対する洗髪時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)が良好な洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄剤組成物にはアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩、高級脂肪酸塩等のアニオン界面活性剤が用いられる。アニオン界面活性剤は優れた洗浄性を有するが皮膚や毛髪の汚れのみならず必要以上の皮脂成分等を除去してしまい、感触面できしみ感やつっぱり感を生じ、また安全性の面で比較的刺激性が高いなどの欠点や起泡性には優れているが泡質が粗いなどの欠点がある。
【0003】
そこで、これらを改良するために特許文献1には特定のアニオン界面活性剤とアルキロイルアミドベタインとアルキロールアミド型非イオン界面活性剤を特定の割合で配合した低刺激性の洗浄剤組成物が提案され、特許文献2にはN−アシル中性アミノ酸塩と両性界面活性剤と多価アルコールを特定の割合で配合した毛髪洗浄剤組成物が提案されているが、それぞれの実施例に記載されている両性界面活性剤を使用した組成物は、低温安定性には優れるものの、洗浄時の滑り性、洗髪時の指通り性で満足のいくものではなかった。
【0004】
また、特許文献3には特定のアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とベタイン型両性界面活性剤を配合したシャンプー組成物が提案され、実施例中にC18アルキル基を有するアミドアルキルベタインを配合したシャンプー組成物が記載されているが、直鎖のC18アルキル基を有する場合シャンプー組成物に析出を生じるなど低温安定性に問題があり、配合量の制約を受ける場合がある。一方、特許文献4にはアルキル組成を限定した特定のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤と特定のアニオン界面活性剤を配合したゲル状組成物が提案されているが、比較例中C18(不飽和1)が95%配合された試験処方で固化しており、C18(不飽和1)の不飽和脂肪酸も低温安定性が悪く、また臭気が問題となる場合もある。
【0005】
更に、特許文献1〜4の提案では、近年増加しているダメージヘアに対しては、十分満足のいく洗浄時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)は得られていなかった。また特許文献5にはアニオン界面活性剤とイソステアリン酸残基を有する特定のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を配合した洗浄剤組成物が提案されているが、乾燥翌日の感触において満足のいく感触が得られていなかった。
【0006】
【特許文献1】特開昭60―86198号公報(1−7頁)
【特許文献2】特開平10−245323号公報(1−9頁)
【特許文献3】特開昭63―313711号公報(1−7頁)
【特許文献4】特開平6−145693号公報(1−5頁)
【特許文献5】特開2010−31274号公報(1−13頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、毛髪や皮膚に良好な使用感とコンディショニング効果の付与に優れ、かつ低温安定性が良好で、特にダメージヘアに対する洗髪時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)が良好な洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
(A)アニオン界面活性剤の1種又は2種以上と、
(B)下記一般式(1)

(R1COはイソステアリン酸残基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、R4は炭素数1〜3のアルキレンもしくはヒドロキシアルキレン、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数を表す。)で表される両性界面活性剤と(C)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンを含有することにより、上記要件を満たす洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明によれば(A)アニオン界面活性剤の1種又は2種以上と、(B)特定の両性界面活性剤と、(C)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミンを含有する洗浄剤組成物が、毛髪や皮膚に良好な使用感とコンディショニング効果の付与に優れ、かつ低温安定性が良好で、特にダメージヘアに対する良好な洗髪時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の毛髪用組成物について詳述する。
本発明に使用される(A)アニオン界面活性剤としては、硫酸エステル系アニオン界面活性剤、アミノ酸系アニオン界面活性剤、リン酸エステル系アニオン界面活性剤、カルボン酸系アニオン界面活性剤、スルホン酸系アニオン界面活性剤が挙げられ、具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルモノエタノールアミド硫酸塩、アシルグリシネート、アシルサルコシンネート、アシルアラニネート、アシルメチルアラニネート、アシルタウレート、アシルメチルタウレート、アシルグルタメート、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルエチルエステルスルホン酸塩などが挙げられ、炭素数8〜18のアルキル基、特に炭素数10〜16のアルキル基が好ましく、これらの中でもアニオン界面活性剤ではラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、高級脂肪酸塩が特に好適に用いられる。本発明では、これらのアニオン界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0011】
(A)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、1〜30質量%が好ましく、1〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%が特に好ましい。(A)成分の配合量が少なすぎると皮膚、毛髪洗浄時に十分な洗浄効果、泡立ちが得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0012】
本発明に使用される(B)成分の両性界面活性剤は、上記一般式(1)で表される両性界面活性剤であり、具体的には、イソステアリン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジエチルアミノヒドロキシスルホベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノヒドロキシスルホベタインなどが挙げられ、これらの中でもイソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが特に好適に用いられる。
【0013】
両性界面活性剤(B)の製造方法としては、イソステアリン酸或いはイソステアリン酸低級アルキルエステルなどの誘導体とジアルキルアミノアルキルアミン(ジアミン)とを縮合反応させ、その後、未反応のジアミンを、減圧又は窒素ブローにて留去することにより、イソステアリン酸アミドアルキルジアルキルアミン(アミドアミン)を得る。次に、得られたアミドアミンを水及び/又は低級アルコール又は多価アルコールなどの単独溶媒系或いは混合溶媒系でモノハロアルキルカルボン酸又はその塩などと反応させ目的のベタインを得る。なお、イソステアリン酸としては、高級アルコール工業社製「イソステアリン酸EX」、コグニスジャパン社製「Emersol874」、Uniqema社製「PRISORINE3505」等を使用することができる。
【0014】
アミドアミンの具体的合成方法としては、イソステアリン酸或いはその誘導体1モルに対して、0.9〜2.0モルのジアミンを80〜220℃で滴下するなどの方法で添加し、反応が終了するまで同温で熟成する。反応が終了したら過剰のジアミンを同温で減圧留去しアミドアミンを得る。反応中は窒素等の不活性ガスを導入し、反応留出液を系外に速やかに留出させるのが好ましい。また脂肪酸誘導体を使用した場合は、ナトリウムメチラート等のアルカリ触媒を用いることにより、より速やかに反応を進行することが出来る。
【0015】
ここで用いられるジアミンとしては、ジメチルアミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミンなどが挙げられ、これらの中でもジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミンが特に好適に用いられる。ジアミンの反応モル比は1.0〜1.5モル、反応温度は150〜200℃がより好ましい。
【0016】
次にベタインの具体的合成方法としては、ベタインの有効成分が10〜40%になるように水/低級アルコール又は多価アルコール=10〜90/90〜10の混合溶媒中にアミドアミン1モルを溶解させ、温度50〜100℃で1〜2モルのモノハロアルキルカルボン酸又はその塩を添加し1〜24時間同温で熟成し反応させる。
【0017】
アミドアミンと反応させるモノハロアルキルカルボン酸又はその塩としては、モノクロロ酢酸、モノクロロプロピオン酸、モノクロロ酪酸、モノブロモ酢酸、モノブロモプロピオン酸、モノブロモ酪酸並びにそれらのナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられ、これらの中でもモノクロロ酢酸、モノクロロ酢酸ナトリウムが特に好適に用いられる。モノハロアルキルカルボン酸又はその塩は1〜1.2モル、反応温度は70〜95℃、反応時間は1〜10時間がより好ましい。
【0018】
また、反応溶媒として用いる低級アルコール又は多価アルコールとしては、エタノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール,1,3−ブチレングリコールなどが挙げられ、これらの中でもエタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが特に好適に用いられる。反応系中のベタインの有効成分は15〜35%、水/反応溶媒の混合比は、水/反応溶媒=30〜70/70〜30がより好ましい。
【0019】
(B)成分の洗浄剤組成物中の配合量は、1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜10質量%が特に好ましい。(B)成分の配合量が少な過ぎると皮膚、毛髪洗浄時に十分な使用感(泡立ち、泡質)、乾燥後の感触(滑らかさ、しっとり感)が得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0020】
本発明に使用される(C)成分のカチオン界面活性剤及び/又は3級アミンとしては、下記一般式(2)で表される4級カチオン及び/又は一般式(3)で表される3級アミンからなる群より選ばれる化合物が好適に用いられる。
【化2】

(式中、Rは、炭素数8〜36の−O−、−COO−、−OCO−、もしくは−CONH−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はベンジル基、Yはハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン等の一価のアニオンを表す。)
【0021】
【化3】

(式中、Rは、炭素数8〜36の−O−又は−CONH−で表される官能基で分断もしくは−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基、R10、R11は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基を表す。)
【0022】
上記一般式(2)で表される4級カチオンのRが直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する4級カチオンとしては、Rが炭素数12〜24の直鎖のアルキル基、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Yはハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンが好ましく、具体的には、ラウリルトリモニウムクロリド、ミリスチルトリモニウムクロリド、セチルトリモニウムクロリド、ステアリルトリモニウムクロリド、ベヘニルトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムブロミド、ミリスチルトリモニウムブロミド、セチルトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムブロミド、ベヘニルトリモニウムブロミド、ラウリルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチルトリモニウムメトサルフェート、セチルトリモニウムメトサルフェート、ステアリルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニルトリモニウムメトサルフェート、ラウリルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチルトリモニウムエトサルフェート、セチルトリモニウムエトサルフェート、ステアリルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられ、特にステアリルトリモニウムクロリド、ベヘニルトリモニウムクロリドが好ましい。
【0023】
また、上記一般式(2)で表される4級カチオンのRが−O−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級カチオンの具体例としては、ラウロキシプロピルトリモニウムクロリド、ミリスチロキシプロピルトリモニウムクロリド、セチロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ベヘニロキシプロピルトリモニウムクロリド、ラウロキシプロピルトリモニウムブロミド、ミリスチロキシプロピルトリモニウムブロミド、セチロキシプロピルトリモニウムブロミド、ステアロキシプロピルトリモニウムブロミド、ベヘニロキシプロピルトリモニウムブロミド、ラウロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、セチロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニロキシプロピルトリモニウムメトサルフェート、ラウロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、セチロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ステアロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニロキシプロピルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0024】
上記一般式(2)で表される4級カチオンのRが−CONH−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級カチオンの具体例としては、ラウラミドプロピルトリモニウムクロリド、ミリスタミドプロピルトリモニウムクロリド、セタミドプロピルトリモニウムクロリド、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、ベヘナミドプロピルトリモニウムクロリド、ラウラミドプロピルトリモニウムブロミド、ミリスタミドプロピルトリモニウムブロミド、セタミドプロピルトリモニウムブロミド、ステアラミドプロピルトリモニウムブロミド、ベヘナミドプロピルトリモニウムブロミド、ラウラミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ミリスタミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、セタミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ラウラミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ミリスタミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、セタミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムエトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0025】
上記一般式(2)で表される4級カチオンのRが−COO−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級カチオンの具体例としては、ラウロイルエチルトリモニウムクロリド、ミリスチロイルエチルトリモニウムクロリド、セチロイルエチルトリモニウムクロリド、ステアロイルエチルトリモニウムクロリド、ベヘニロイルエチルトリモニウムクロリド、ラウロイルエチルトリモニウムブロミド、ミリスチロイルエチルトリモニウムブロミド、セチロイルエチルトリモニウムブロミド、ステアロイルエチルトリモニウムブロミド、ベヘニロイルエチルトリモニウムブロミド、ラウロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ミリスチロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、セチロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ステアロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ベヘニロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ラウロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ミリスチロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、セチロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ステアロイルエチルトリモニウムエトサルフェート、ベヘニロイルエチルトリモニウムエトサルフェート等が挙げられる。
【0026】
上記一般式(2)で表される4級カチオンのRが−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する4級カチオンの具体例としては、Rが、下記一般式(4)で表されるヒドロキシエーテルカチオンが挙げられる。
【化4】

(式中、R12は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
【0027】
一般式(2)のRが、一般式(4)で表される基であるヒドロキシエーテルカチオンとしては、R12が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基、R、R、Rが炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、特に1、Yはハロゲンイオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンであるものが好ましい。具体的には、ラウリルPGトリモニウムクロリド、ミリスチルPGトリモニウムクロリド、パルミチルPGトリモニウムクロリド、セチルPGトリモニウムクロリド、セトステアリルPGトリモニウムクロリド、ステアリルPGトリモニウムクロリド、アラキルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリド、カルナービルPGトリモニウムクロリド、オレイルPGトリモニウムクロリド、エライジルPGトリモニウムクロリド、リノレイルPGトリモニウムクロリド、リノレニルPGトリモニウムクロリド、ラウリルPGトリモニウムブロミド、ミリスチルPGトリモニウムブロミド、パルミチルPGトリモニウムブロミド、セチルPGトリモニウムブロミド、セトステアリルPGトリモニウムブロミド、ステアリルPGトリモニウムブロミド、アラキルPGトリモニウムブロミド、ベヘニルPGトリモニウムブロミド、カルナービルPGトリモニウムブロミド、オレイルPGトリモニウムブロミド、エライジルPGトリモニウムブロミド、リノレイルPGトリモニウムブロミド、リノレニルPGトリモニウムブロミド、ラウリルPGトリモニウムエトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムエトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムエトサルフェート、セチルPGトリモニウムエトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、アラキルPGトリモニウムエトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムエトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムエトサルフェート、オレイルPGトリモニウムエトサルフェート、エライジルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムエトサルフェート、ラウリルPGトリモニウムメトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムメトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムメトサルフェート、セチルPGトリモニウムメトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、アラキルPGトリモニウムメトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムメトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムメトサルフェート、オレイルPGトリモニウムメトサルフェート、エライジルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムメトサルフェート等のヒドロキシエーテル型カチオンが挙げられる。
【0028】
製造方法としては、例えば特開2004−323496号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、上記一般式(2)で表される4級カチオンの1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0029】
上記一般式(3)で表される3級アミンのRが直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、例えばラウリルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、オレイルジメチルアミン、イソステアリルジメチルアミン、アラキルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン等が挙げられる。
【0030】
また、上記一般式(3)で表される3級アミンのRが−O−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、ラウロキシプロピルジメチルアミン、ミリスチロキシプロピルジメチルアミン、セチロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ベヘニロキシプロピルジメチルアミン等が挙げられる。
【0031】
また、上記一般式(3)で表される3級アミンのRが−CONH−で表される官能基で分断されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、下記一般式(5)で表されるアミドアミンが挙げられる。
【化5】

(式中、R13COは炭素数8〜24の脂肪酸残基、mは1〜5の整数を表す。)
【0032】
一般式(3)のRが、一般式(5)で表されるアミドアミンとしては、R13が炭素数12〜24の直鎖のアルキル基、R10、R11が炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、具体例としては、例えばラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、アラキナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、パーム脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、牛脂脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、アラキナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン等が挙げられ、特にステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミンが好ましい。
【0033】
また、上記一般式(3)で表される3級アミンのRが−O−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖又は分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有する3級アミンの具体例としては、Rが、下記一般式(6)で表されるヒドロキシエーテルアミンが挙げられる。
【化6】

(式中、R14は直鎖又は分岐した炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基もしくはヒドロキシアルキル基、nは1〜5の整数を表す。)
【0034】
一般式(3)のRが、一般式(6)で表される基であるヒドロキシエーテルアミンとしては、R14が炭素数12〜24のアルキル基、特に炭素数18〜22のアルキル基で、R10、R11が炭素数1〜3のアルキル基、nが1〜3、特に1であるものが好ましい。具体的には、ラウリルPGジメチルアミン、ミリスチルPGジメチルアミン、パルミチルPGジメチルアミン、セチルPGジメチルアミン、セトステアリルPGジメチルアミン、ステアリルPGジメチルアミン、アラキルPGジメチルアミン、ベヘニルPGジメチルアミン、カルナービルPGジメチルアミン、オレイルPGジメチルアミン、エライジルPGジメチルアミン、リノレイルPGジメチルアミン、リノレニルPGジメチルアミンが挙げられる。
【0035】
製造方法としては、例えば特開2004−323495号公報に記載されている方法で製造することもできるが、その他公知の方法を用いても良い。本発明では、3級アミンの1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0036】
3級アミンは無機酸及び/又は有機酸で中和され塩として用いられるが、無機酸及び/又は有機酸の具体例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられ、これらの中から1種又は2種を任意に用いることができる。
【0037】
(C)成分の毛髪用組成物中の配合量は、0.01〜20重量%、好ましくは0.5〜8重量%、より好ましくは1〜5重量%である。0.01重量%未満では毛髪に十分なコンディショニング効果が得られず、20重量%を越えても効果が向上せず好ましくない。
【0038】
本発明に使用される(D)成分多価アルコールとしては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、エリスリトール等が挙げられ、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが特に好適に用いられる。本発明では、これらの多価アルコールの中から選ばれる1種以上を任意に用いることができる。
【0039】
(D)成分の配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。(D)成分の配合量が少なすぎると期待される効果が不十分となり、また多すぎても、べたつくなど感触が悪くなり好ましくない。
【0040】
本発明の洗浄剤組成物には、発明の効果を損なわない範囲で洗浄剤組成物に通常使用される成分を配合することができる。カチオン性ポリマー:具体的には、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、カチオン化デキストラン、カチオン化ガラクトマンナン、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリニウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0041】
非イオン界面活性剤:具体的には、アルカノールアミド類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコール類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、テトラポリオキシアルキレンエチレンジアミン縮合物類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド類、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンひまし油誘導体、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油誘導体、アルキルポリグリコシド等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0042】
両性界面活性剤:アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミンオキサド、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アミノ酸系両性界面活性剤(イミドゾリン系ベタイン)が挙げられ、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリル酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ココイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油アルキルヒドロキシスルホベタイン、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0043】
ジメチコン/シリコーン誘導体:具体的にはジメチコン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロペンタシロキサン等の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を有するシリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性ポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、脂肪族変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0044】
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の保湿剤、エチレングリコール脂肪酸エステル等のパール化剤、dl-α-トコフェロール等の酸化防止剤、高級脂肪酸類、炭化水素類、高級アルコール脂肪酸エステル、動植物油脂類、ツバキ油、オリーブ油、アボガド油、ホホバ油等の動植物油脂類等、香料、キレート剤、酵素、アミノ酸、薬効剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、有機および無機粉体、色素、香料などを必要に応じて配合することができる。
【0045】
また本発明の洗浄剤組成物は酸又はアルカリでpH調整されるが、洗浄剤組成物のpHは感触、製品の安定性よりpH3〜8、特に5〜7に調整されるのが好ましい。皮膚洗浄剤の場合はpH8〜11、特に9〜11に調整されるのが好ましい。pHが8より低いと低温で脂肪酸塩が析出する場合があり、また11より高い場合は皮膚刺激が強くなる場合がある。
【0046】
本発明の洗浄剤組成物は、常法に従って製造可能で、例えば毛髪洗浄料、全身洗浄料、洗顔洗浄料、手洗い剤等の身体用洗浄剤とすることができる。
【実施例】
【0047】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、表1に本発明の両性界面活性剤1〜3、表2に比較に用いた両性界面活性剤(比較化合物)1〜4を示した。また、実施例1〜9及び比較例1〜5に示す洗浄剤組成物を常法により調製し、効果の測定を以下の試験方法(試験方法1、試験方法2)にて実施し、結果を表3〜表5に示した。含有量は質量%である。
【0048】
【表1】

【0049】
【表2】

【0050】
本実施例中で用いた試験方法は下記の通りである。
【0051】
試験方法1(泡立ち(速泡性、持続性)試験)
それぞれ配合比:アニオン界面活性剤(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)/両性界面活性剤/プロピレングリコール=7/3/3(有効分)、濃度:0.2%(アニオン界面活性剤、両性界面活性剤の有効分より調整)、pH5.5〜6.0(クエン酸で調整)に調整した試料溶液300mlを作成し、ジュースミキサーで30秒間撹拌混合した直後の泡高と5分後の泡高を測定し、下記評価基準で評価した。(測定温度40℃)

(泡立ち(速泡性、持続性)試験の評価基準)
◎:直後の泡高145mm以上、5分後の泡高130mm以上
○:直後の泡高145mm以上、5分後の泡高125〜130mm
△:直後の泡高140〜145mm、5分後の泡高120〜125mm
×:直後の泡高140mm以下、5分後の泡高120mm以下

【0052】
試験方法2(低温安定性試験)
それぞれ配合比:アニオン界面活性剤(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)/両性界面活性剤/ジプロピレングリコール=7/3/3(有効分)、濃度:15%(アニオン界面活性剤、両性界面活性剤の有効分より調整)、pH5.5〜6.0(クエン酸で調整)に調整した試料溶液100mlを作成し、0℃、7〜28日間の外観を観察し、下記評価基準で評価した。

(低温安定性の評価基準)
◎:28日間析出なし
○:21日目に析出観察
△:14日目に析出観察
×:7日目に析出観察

【0053】
試験方法3(洗浄時の使用感と乾燥時の感触及び翌日の感触)
健康黒髪にブリーチ処理を30分行った損傷毛髪束(20g×20cm)用いて、毛髪洗浄剤1.0gを塗布し、30秒間泡立て、その後すすいでタオルドライ後ドライヤーで乾燥した時の洗浄時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び乾燥翌日の感触(うるおい感)を10名の専門パネラーにて、官能的に比較し、下記基準で評価した。

◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合

【0054】
試験方法4(総合評価)
上記評価(洗浄時の使用感と乾燥時の感触及び翌日の感触)の結果をポイント制(◎:3ポイント、○:2ポイント、△:1ポイント、×:0ポイント)にしてその合計より、下記基準で評価した。
ポイントの多いものが良い総合評価となる。
◎:12ポイント以上
○:8〜11ポイント
△:4〜7ポイント
×:3ポイント以下

【0055】
【表3】

【0056】
【表4】

【0057】
【表5】

【0058】
【表6】

【0059】
次に、実施例11〜14及び比較例9〜10に示す皮膚洗浄剤組成物を常法により調製し、効果の測定を以下の試験方法(試験方法5)にて実施し、結果を表7に示した。含有量は質量%である。
【0060】
試験方法5(泡立ちの良さ、すすぎ時のさっぱり感、洗浄後の滑らかさ、しっとり感、総合評価)
両手を水で濡らした後、皮膚洗浄剤組成物1mlを手に採って10秒間両手を擦り合わせた後、泡立ちの良さを、続けて、流水で手指に付いて泡や洗液をすすぎ流し、すすぎ時のさっぱり感を、タオルドライ後、手肌の感触から洗浄後の滑らかさ、しっとり感を10名の専門パネラーにて、官能的に下記基準で評価した。

◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合

上記評価(泡立ちの良さ、すすぎ時のさっぱり感、洗浄後の滑らかさ、しっとり感)の結果をポイント制(◎:3ポイント、○:2ポイント、△:1ポイント、×:0ポイント)にしてその合計より、下記基準で評価した。
ポイントの多いものが良い総合評価となる。
◎:10ポイント以上
○:7〜9ポイント
△:4〜6ポイント
×:3ポイント以下
【0061】
【表7】

【0062】
実施例1〜10及び比較例1〜8より明らかなように、本発明の洗浄剤組成物は、毛髪に良好な洗浄時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感)及び翌日のうるおい感を付与することに良好な性能を示した。
【0063】
また実施例11〜14及び比較例9〜10より本発明の皮膚洗浄剤組成物は泡立ちの良さ、すすぎ時のさっぱり感、洗浄後の滑らかさ、しっとり感を付与することに優れていた。
【0064】
上記記載のごとく、本発明は、毛髪や皮膚に良好な使用感とコンディショニング効果の付与に優れ、かつ低温安定性が良好で、特にダメージヘアに対する洗髪時の使用感(泡立ち、泡質、滑り性)と乾燥時の感触(滑らかさ、しっとり感、翌日のうるおい感)が良好な洗浄剤組成物を提供する事が出来る。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)アニオン界面活性剤の1種又は2種以上、
(B)下記一般式(1)

(R1COはイソステアリン酸残基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、R4は炭素数1〜3のアルキレンもしくはヒドロキシアルキレン、Xは−COOもしくは−SO、aは1〜5の整数を表す。)で表される両性界面活性剤及び
(C)カチオン界面活性剤及び/又は3級アミン
を含有してなる洗浄剤組成物。
【請求項2】
更に、(D)多価アルコールを配合してなる請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
洗浄剤組成物全量中に、前記(A)成分を1〜30質量%、(B)成分を1〜20質量%および(C)成分を0.01〜10質量%含有してなる請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2011−195468(P2011−195468A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61246(P2010−61246)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000221797)東邦化学工業株式会社 (188)
【Fターム(参考)】