説明

洗浄器

【課題】 一対の通水用面材を有するケース内に夫々平行に配設された多数本の杆状の器具押さえパッドにより、洗浄するべきマイクロ器具を閉じ込めた状態でジェット洗浄などで洗浄するに用いられる洗浄器において、高さや太さの異なる全てのマイクロ器具を、その高さか太さに応じて器具押さえパッド間に円滑且つ安定良好に閉じ込め、洗浄し得られるようにした洗浄器を提供する。
【解決手段】 通水用多孔面材2bを有する筐体2内に、その対向枠壁間2a,2aに亘り杆状の器具押さえパッド3,3,…の多数本を平行に配設して成るケース1の一対をその各開口面を対向させて互いに開閉自在として成る洗浄器において、両ケース1,1の少なくともいずれか一方のケース1内に配設して成る各器具押さえパッド3をばね6により上下方向に可動自在に支持せしめた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染した手術器具などの各種のマイクロ器具を収容し、ジェット洗浄、シャワー洗浄などにより洗浄を行うに用いる洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、洗浄バスケットや洗浄ラックと称される洗浄器は、例えば、特開2003-53279号公報のバレル洗浄装置や特開2003-180462号公報の食器予備作業台に用いられているが、前者に用いられる洗浄器は、回転式洗浄バスケットであり、後者に用いられる洗浄器は、単純なかご型の洗浄ラックであり、いずれも手術に用いられる各種の鋏、ピンセット、持針器などの各種の医療用マイクロ器具を収容し、洗浄するには不適であることは言うまでもない。
一方、市場には、例えば、村中医療器株式会社のカタログには、ミーレ社製のマイクロ器具用バスケットが市販され公知である。この洗浄器は、H30mm又は60mmを有し、W480mm×D250mmの方形の囲枠に溶接して底面から四周側面に亘り金網を張り渡した金網から成る多孔面材を有する網状ケースの一対をその長さ方向の枠部において螺番により開閉自在とし、その各網状ケース内にその対向側壁間に亘り杆状の器具押さえパッドの複数本を平行に配設し、その夫々を止め具により固設し、その閉じ側の長さ方向の枠部に掛け止め具を設けて構成したものである。
この洗浄器により、汚染したマイクロ器具を洗浄するに当たり、該一対の網状ケースを開いた状態において、その一方の網状ケース内に配設された器具押さえパッド上に洗浄すべき各種のマイクロ器具を夫々載置した後、その開口上面にその他方の網状ケースを被せて両ケースを閉じ、上下一対の網状ケース内に配設した上下に位置する配設された器具押さえパッド間のスペース内に夫々のマイクロ器具を閉じ込めた状態とし、該掛け止め具により上下一対の網状ケースを掛け止め、このマイクロ器具収容の閉じ状態の洗浄器を、例えば、公知の所望のジェット洗浄器内に配設された器具押さえパッド上に載置、収容し、常法によりジェット洗浄により洗浄するように用いられるものである。
【特許文献1】特開2003-53279号公報
【特許文献2】特開2003-180462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし乍ら、上記従来の洗浄器は一対の網状ケース内に夫々配設された平行する杆状の多数本の器具押さえパッドは固設されているから、該一対のケースをその各開口面を対向させて閉じたとき、その上下に位置する器具押さえパッド間の上下方向のスペース幅は常に一定となるため、下位となるケース内に収容し、その器具押さえパッド上に載置した洗浄すべき各種のマイクロ器具のうち、該スペース幅より高いか太さ、即ち径の大きいマイクロ器具が混在する場合には、両ケースを閉じることができない。或いは、無理に閉じることができた場合には、該網状ケースの通水用多孔面材に内側から無理な圧力がかかり、変形や網の一部がほぐれたりする損傷を与える不都合を生じる。
本発明は、上記の洗浄器の課題を解消し、所望のマイクロ器具をその高さや太さに応じて両ケース内に常に無理なく閉じ込め収容し得られ、安定良好な状態で各種のマイクロ器具の洗浄を可能にした洗浄器を提供することに在る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、請求項1に記載の通り、通水用多孔面材を有する筐体内に、その対向枠壁間に亘り杆状の器具押さえパッドの多数本を平行に配設して成るケースを構成し、その一対をその各開口面を対向させて互いに開閉自在として成る洗浄器において、両ケースの少なくともいずれか一方のケースに配設して成る各器具押さえパッドをばねにより上下方向に可動自在に支持せしめたことを特徴とする洗浄器に存する。
更に本発明は、上記の洗浄器において、各ケースは打ち抜き加工で、縦横に交叉する多数本の格子桟とこれにより囲われた多数の角孔から成る通水用多孔面材を有するものに作製し、該ケースの一対をその1側に取り付けた螺番を介し開閉自在に連結し、その他側に取り付けた掛け止め具で掛け止め自在としたことを特徴とする洗浄器に存する。
更に本発明は、上記の洗浄器において、両ケースをその対向する開口面側で互いに閉じたとき上下に位置する両ケース内に夫々配設される多数本の平行する杆状の器具押さえパッドを垂直線上で合わさることのないように互いに位置をずらして配設したことを特徴とする洗浄器に存する。
更に本発明は、上記の洗浄器において、該ケースに配設した多数本の平行する杆状の器具押さえパッドに対し直交する方向の側壁に洗浄チューブ挿通用孔を少なくとも1個設けたことを特徴とする洗浄器に存する。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に係る発明によれば、その洗浄器を構成する両ケース内に配設された多数本の平行する杆状の器具押さえパッドのうち、少なくともそのいずれか一方のケース内に配設された各押さえパッドをばねにより上下方向に可動自在に支持するようにしたので、マイクロ器具を収容しない状態で両ケースを閉じたときにおける上下に位置する器具押さえパッド間の上下方向のスペース幅よりも大きな高さ又は太さを有するマイクロ器具を、その下位としたケース内の器具押さえパッド上に載置収容し、その上位となるケースをその開口面を下向きにしてその下位のケースの開口面に被せ閉じ側に下動せしめるときは、その一方又は他方或いは両方にばねを介し可動自在に配設された多数本の杆状の押さえ器具パッドは、そのマイクロ器具の高さ又は太さに応じてその夫々のばねの収縮に伴い下方へ後退可動されるので、該マイクロ器具の高さ又は太さに対応するスペース幅で、上下の器具押さえパッドにより無理なく安定良好に挟持することができると同時に、上下のケースを常に閉じることができる。一方、該マイクロ器具より高さや太さの小さいマイクロ器具を上下の器具押さえパッド間のスペース間に閉じ込めることができ、安定良好で使用寿命の延長した洗浄器が提供できると共に、従来の上記洗浄器の課題を解消できる。
請求項2に係る発明によれば、各ケースは金属製の打ち抜き加工で作製するので、安定堅牢な洗浄器が得られるばかりでなく、その通水用多孔面材は縦横に交差する多数本の格子桟とこれにより囲われた多数の角孔から成るので、従来の洗浄器の網状ケースのように、別個に用意した網を方形囲枠に溶接し張り付けてケースを作製するに比し、堅牢な通水用多孔面材を有するケースを簡単且つ安価に製造できる。
請求項3に係る発明によれば、上下の各器具押さえパッドが垂直線上で合わさることなく互いに位置をずらして配設したので、上下の器具押さえパッドで閉じ込められた器具は上下から水流を充分に受けることができ、良好な洗浄を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、該洗浄器は、そのケースの側壁に少なくとも1個の該チューブ挿通用孔を穿設したので、これに洗浄用チューブを挿通し、該器具押さえパッド上に載置した吸引管、注射針などの管状品に接続し、該管状品に洗浄水供給源からの洗浄水を通し、その内面を洗浄する用途にも使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の洗浄器の実施形態例を添付図面に基づいて以下詳述する。
図面において、参照符号Aは本発明の実施の1例の洗浄器を示す。該洗浄器Aは、一対のケース1,1を開閉自在に構成したものである。各ケース1は、断面L字状の四周囲枠2a,2a,…から成るステンレス製筐体2とその四周囲枠のうち、その対向枠壁2a,2a間に亘り杆状の器具押さえパッド3の多数本を平行に配設して成る。
【0007】
該筐体2は金属板、好ましくは、ステンレス製板を打ち抜き加工によりその四周囲枠2a,2aと該四周囲枠2a,2a,…と一体に形成された縦横に交叉する多数の桟2b1,2b1,…により囲繞された多数の方形の通水孔2b2,2b2,…から成る通水用多孔面材2bに構成される。
【0008】
かくして、該通水用多孔面材2bは、金網で構成する場合に比し、安全で且つ安定堅牢なものとして得られると共に、打ち抜きで一挙に形成でき、また、金網を四周囲枠に溶接により張り付けて通水用多孔面材3bを構成するに比し、筐体2の製造を簡単且つ安価に作製できる。
各該杆状の器具押さえパッド3は、ステンレス製杆状基材3aと該杆状基材3aの上面にその全長に亘り接着剤により貼着した柔軟弾性の長尺の緩衝材3bとから成り、好ましくは、更に該長尺の緩衝材3bには、その長さ方向に所望の一定の間隔を存し植設した多数の柔軟弾性の係止用突起3cとから成る。
尚、柔軟弾性材3b及び係止用突起3cは合成樹脂成形体から成り、その材料は、シリコン樹脂などの耐熱性の合成樹脂材料が好ましい。これにより洗浄器Aの高圧滅菌が可能となる。
【0009】
而して、上記の一対のケース1,1は各別に作製し、その各開口面を対向させて互いに開閉自在とし、所望の掛け止め具で閉じ状態を固定自在としてもよいが、図示のように、一対のケース1,1をその対向する囲枠壁2a,2a間を螺番4で開閉自在に連結し、そのいずれか一方のケース1に取り付けた掛け止め具5により一対のケース1,1に掛け止め閉じ状態を維持するようにして成る洗浄器Aに構成することが好ましく一般である。
【0010】
更に、本発明によれば、その実施の1例として、上記のように構成した洗浄器Aを構成する一対のケース1,1のいずれか一方のケース1内に配設した器具押さえパッド3,3,…の夫々はばね6によりその伸縮に伴い上下方向に可動自在に支持せしめるようにし、その他方のケース1内に配設した器具押さえパッド3,3,…の夫々は従来と同様に固設するようにした。
図示の例では、ばね6としてコイルばねを用い、これを、図4、図5に、特に図6に明示のように、その一方の下位に位置されるケース1内の器具押さえパッド3の両端部を下方から常時伸張状態で支持するようにした。即ち、コイルばね6を各器具押さえパッド3の杆状基材3aの両端部とその下方に位置する断面L字状の枠壁2a,2aの水平壁、即ち、側壁との間に夫々介在させ、その伸張状態で各器具押さえパッド3を下方から支承介在させるようにした。
更に詳細には、各枠壁2a,2aの水平壁に穿設した孔にボルト7を、該孔と整合して取り付けた螺筒8に下から螺挿し、該ボルト7の中間部にコイルばね6を嵌挿し、その上端部に該杆状基材3aの両端部に穿設した孔を挿通しその両端部を夫々のコイルばね6の上端面で支受するようにし、更に該両端部に袋ナット9により該両端上面に設けた貫通孔に該ボルト7の先端部を挿通し、その挿通端に袋ナット8をねじ込み両端部に締め付けることにより、該コイルばね6を該螺筒8と該両端部との間に介在させるようにし、各器具押さえパッド3をその両端のばね6,6によりその伸縮に伴い、図6に仮想線で示すように上下方向に可動自在に支持するようにした。
他方のケース1内の各器具押さえパッド3の該杆状金属基材3aの両端部は、その夫々の下方の断面L字状の枠壁2a,2aの各水平壁に穿設した孔に短いボルト7を挿通し、該水平壁の内面に該穿孔と整合させて設けた螺筒8に螺挿し、その挿通部に該各端部をこれに設けた孔に挿通し、その挿通部に袋ナット8をねじ込み、該各端部を該螺筒8に締め付け固定した。かくして、マイクロ器具を収容しないで両ケースを閉じたときは、図3に示すように、上下の杆状の器具押さえパッド間に上下方向に器具閉じ込め用或いは器具挟持用として作用する所定のスペース幅dが形成されるようにした。
【0011】
図示の洗浄器Aの寸法の1例は、一対のケース1,1のうち、一方のケース1の筐体2は縦200mm×横240mm×高さ20mm、他方のケース1の筐体2の寸法は縦200mm×横240mm×高さ10mm、各ケース1の通水用多孔面材2bの四周の囲枠壁の対向する各縦幅は10mm、対向する各横幅は12mm、通水孔2b2は15mm角、桟2b1の太さは2mm、両ケース1,1内に夫々配設された各器具押さえパッド3の係止用突起3cの高さは12mm、ばね6の最大伸張時における上下の器具押さえパッド3,3内の上下方向のスペース幅dは5mm、ばね6の最大収縮時における上下のパッド3,3のスペース幅は10mmとした。本発明の洗浄器Aの上記の夫々の寸法は上記に限らないことは言うまでもない。
【0012】
図示の洗浄器Aを使用するに当たり、下位となるケース1内に配設され且つ両端のばね6,6により夫々支承されている器具押さえパッド3,3,…上に洗浄すべき各種のマイクロ器具を載置する。次いで、その開口面を上位となる他方のケース1で閉じるとき、下位のケース1内に洗浄すべく載置されたマイクロ器具のうちに、高さが5mm以上のものが混在する場合には、例えば、図6に示すように、高さ9mmのピンセットBが存在するときは、上記従来の洗浄器の場合には、上下の器具押さえパッドは固設されているので、上位のケースが該ピンセットに当接し、下位のケースの開口面を閉じることはできないが、本発明によれば、下位のケース内に配設されている器具押さえパッド3,3,…は夫々ばね6,6により上下動自在に支承されているので、上位のケース1を閉じる過程で、該ケース内に固設されている多数の器具押さえパッド3,3,…は該ピンセットBに当接するが、該ピンセットBは可動自在の器具押さえパッド3,3,…上に載置されているので、引き続くケース1の閉じ方向の下動力で該ピンセットBに当接した器具押さえパッド3,3,…は該ピンセットBを押し下げることを許容し、これに伴い対応する夫々のばね6,6,…は収縮し、該ピンセットBの高さに応じて下位のケース1内の対応する器具押さえパッド3,3,…は下降し、該上位のケース1を該下位のケースの開口面を閉じることができると同時に、該ピンセットBは、図7に示すように、上下の器具押さえパッド3,3,…により無理なく挟持することができる。一方、該ピンセットBの高さより高さ又は太さ(外径)の小さい混在するマイクロ器具は、(図示しないが)上下の器具押さえパッド3,3,…間のスペース間に閉じ込めることができると共に、多数の係止用突起3c,3c,…により夫々の器具の左右動を係止固定することができる。
以上から明らかなように、本発明の洗浄器は、常に、無理なく所望のマイクロ器具を上下の器具押さえパッドのスペース間に挟持し或いは閉じ込めることができる。従ってまた、マイクロ器具の挟持状態において、上下の筐体2,2の通水用多孔面材2bに無理な圧力がかからず、外方に膨出したり、変形したりすることがない。この点に鑑み、従来のように、金網を通水用多孔面材として用いても問題がない。
【0013】
かくして、被洗浄器具を上記のように閉じ込めた洗浄器Aは、これを常法により、公知の所望のジェット洗浄機の洗浄室内又はシャワー洗浄機の洗浄室内の棚上に載置し、洗浄を行う。
【0014】
尚、一対のケースのうち、前記の実施例とは逆に、下位となるケース内に配設される多数本の器具押さえパッドを固設する一方、上位となるケース内に配設される多数本の器具押さえパッドの夫々をばねにより上下方向に可動自在とした洗浄器に構成してもよい。また、一対のケースの夫々に配設した器具押さえパッドをばねにより可動自在とした洗浄器に構成しても差し支えないが、そのいずれか一方のケース内の器具押さえパッドを固設した洗浄器の方が、マイクロ器具の挟持を一層強固に挟持し、一層安定良好な洗浄を行うことができ好ましい。
【0015】
尚また、図3に示すように、該洗浄器Aの上位に位置する両ケース1の多数本の平行する器具押さえパッド3,3,…と下位に位置する多数本の平行する器具押さえパッド3,3,…が垂直線上で合わさることがないように互いに位置をずらせて配設することが好ましい。これにより、マイクロ器具はその上下面に洗浄水がかかり、充分に良好な洗浄を行うことができる。
【0016】
図7は、上記の本発明の洗浄器を吸引管、注射針などパイプ状の器具、即ち、管状品をも挟持し洗浄できるようにした構成としたもので、ケース1,1を閉じた場合に、下位となるケース1内に配設した多数本の平行する器具押さえパッド3,3,…に対し直交する方向の断面L字状の枠部2aの垂直方向の側壁に洗浄チューブ挿通用孔10を少なくとも1個、一般には複数個、図示の例では、図2に示すように4個設けた。該孔10の寸法は、例えば10mmとする。かくして、所望の管状品Cを下位となる該ケース内のこれら器具押さえパッド3,3,…上に、これらを横断するように載置し、図示しない洗浄装置の洗浄水供給口から導出したホースに後端を接続された洗浄チューブ11を洗浄チューブ挿通用孔10に挿通し、その先端を該管状品Cの一端に接続した後、両ケース1,1を閉じ、該管状品Cを該洗浄器A内に閉じ込めた状態で、該洗浄チューブ11の外端を、図示しない洗浄水供給器から導出した洗浄ホースに接続し、洗浄水を該洗浄チューブ11を介し該管状品Cを通し、その内面を洗浄するように使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態の1例の洗浄器を閉じた状態の平面図。
【図2】図1の洗浄器の側面図。
【図3】図1のIII-III線裁断面図。
【図4】図1のIV-IV線裁断面図。
【図5】図1の洗浄器を開き、被洗浄マイクロ器具を収容した状態の平面図。
【図6】図5のVI-VI線裁断拡大断面図。
【図7】図1の洗浄器の使用状態の1例の断面図。
【図8】図1の洗浄器の使用状態の他例の断面図。
【符号の説明】
【0018】
A 洗浄器
1 ケース
2 筐体
2a 四周囲枠
2b 通水用多孔面材
3 杆状の器具押さえパッド
6 ばね
7 洗浄チューブ層通用孔
B マイクロ器具
C 管状品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通水用多孔面材を有する筐体内に、その対向枠壁間に亘り杆状の器具押さえパッドの多数本を平行に配設して成るケースを構成し、その一対をその各開口面を対向させて互いに開閉自在として成る洗浄器において、両ケースの少なくともいずれか一方のケースに配設して成る各器具押さえパッドをばねにより上下方向に可動自在に支持せしめたことを特徴とする洗浄器。
【請求項2】
各ケースは打ち抜き加工で、縦横に交叉する多数本の格子桟とこれにより囲われた多数の角孔から成る通水用多孔面材を有するものに作製し、該ケースの一対をその1側に取り付けた螺番を介し開閉自在に連結し、その他側に取り付けた掛け止め具で掛け止め自在としたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。
【請求項3】
両ケースをその対向する開口面側で互いに閉じたとき上下に位置する両ケース内に夫々配設される多数本の平行する杆状の器具押さえパッドを垂直線上で合わさることのないように位置をずらして配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄器。
【請求項4】
該ケースに配設した多数本の平行する杆状の器具押さえパッドに対し直交する方向の側壁に洗浄チューブ挿通用孔を少なくとも1個設けたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−110727(P2010−110727A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287369(P2008−287369)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 発行者 株式会社保険産業事報社 刊行物名 保険産業事報 発行年月日 平成20年(2008年)9月1日
【出願人】(501436012)株式会社ヘリオサージカル (3)
【Fターム(参考)】