説明

洗浄装置

【課題】 たとえ被洗浄物の構造が複雑であったり大形であったりしても、労力を要さず、綺麗に洗浄できる洗浄装置を提供する。
【解決手段】 被洗浄物を移動させる移動装置1に、洗い装置7と、すすぎ装置8、殺菌装置9、乾燥装置10を付設して、被洗浄物の、洗剤溶液噴射による洗いと、すすぎ液噴射によるすすぎ、殺菌作用による殺菌、付着残液除去による乾燥を順に行うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被洗浄物を機械洗浄する洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被洗浄物として、例えば福祉事業に使用するレンタルの車椅子や、ベッド、歩行器などがある。これらの被洗浄物の洗浄は、従来、人手により洗剤、ブラシ、スチーム等を使用して行われているのが一般的である。
【特許文献1】特開2002−66472号公報
【特許文献2】特開2003−88818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の、被洗浄物の洗浄を人手により行うのは、労力の要る作業であり、特に車椅子や歩行器のような複雑な構造のもの、並びにベッドのような大形のものを人手により洗浄するのは、難儀であった。
【0004】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、たとえ被洗浄物の構造が複雑であったり大形であったりしても、労力を要さず、綺麗に洗浄できる洗浄装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の洗浄装置は、被洗浄物を移動させる移動装置に、洗い装置と、すすぎ装置、殺菌装置、乾燥装置を付設して、前記被洗浄物の洗いと、すすぎ、殺菌、乾燥を順に行うようにしたものであって、前記洗い装置は、前記被洗浄物に洗剤溶液を噴射する装置であり、前記すすぎ装置は、前記被洗浄物にすすぎ液を噴射する装置であり、前記殺菌装置は、前記被洗浄物に殺菌作用を及ぼす装置であり、前記乾燥装置は、前記被洗浄物の付着残液を除去する装置であることを特徴とする(請求項1の発明)。
【発明の効果】
【0006】
上記手段によれば、被洗浄物の、洗剤溶液噴射による洗いと、すすぎ液噴射によるすすぎ、殺菌作用による殺菌、付着残液除去による乾燥を順に行うことにより、たとえ被洗浄物の構造が複雑であったり大形であったりしても、労力を要さず、綺麗に洗浄することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施例(一実施形態)につき、図面を参照して説明する。
図1には、洗浄装置の全体を示しており、中央に移動装置1が位置している。この移動装置1は、この場合、ベルトコンベヤであり、主として、駆動プーリ2と、これから所定距離離間して配置した従動プーリ3、及びこれらの間に巻装して張架したベルト4、並びに駆動プーリ2を伝動装置5を介して回転駆動する駆動源であるモータ6から成っている。なお、図1には、モータ6によるベルト4の駆動方向を矢印Aで示している。
【0008】
上記移動装置1には、ベルト4の駆動方向に列させて順に、洗い装置7と、すすぎ装置8、殺菌装置9、及び乾燥装置10を付設している。
このうち、洗い装置7は、噴液機構11と、貯液槽12、洗剤供給器13、洗い用ポンプ14、環液用ポンプ15、ボイラ16を有しており、そのうちの噴液機構11を、移動装置1上の例えば左右、前後、及び上方部に配設したパイプ17と、このパイプ17に多数設けたノズル18、並びにそれとは別に例えば移動装置1中又は側方に複数配設したノズル19とで構成し、その各ノズル18,19から移動装置1上の中央部に向け噴液するようにしている。なお、ノズル18,19の一つ一つからは、それぞれ先広がりの扇形状に噴液するようにしている。
【0009】
これに対して、貯液槽12は、移動装置1下に設けていて、上記噴液機構11から噴出された液を回収するようになっており、これの内部に洗剤供給器13から洗剤(特には無発泡の洗剤)を供給するようにしている。
【0010】
洗い用ポンプ14は、貯液槽12内の貯留液をフィルタ20及び接続管21を介して吸引し、吸引した液を接続管22,23を介して噴液機構11に圧送するようになっている。
環液用ポンプ15は、貯液槽12内の貯留液をフィルタ24及び接続管25を介して吸引し、吸引した液を接続管26、ボイラ16、接続管27を介して貯液槽12に還流させるようになっており、ボイラ16はその途中で液を加熱するようになっている。
【0011】
次いで、すすぎ装置8は、噴液機構28と、貯液槽29、すすぎ用ポンプ30、ボイラ31を有しており、そのうちの噴液機構28を、移動装置1上の例えば左右に配設したパイプ32と、このパイプ32に複数設けたノズル33、並びにそれとは別に移動装置1の上方部に複数(1つのみ図示)配設したノズル34、移動装置1中又は側方に複数(同じく1つのみ図示)配設したノズル35とで構成し、その各ノズル33〜35から移動装置1上の中央部に向け噴液するようになっている。なお、ノズル33〜35の一つ一つからも、それぞれ先広がりの扇形状に噴液するようになっている。又、ノズル34は、シリンダ36により上下に変位されるようにもなっている。
【0012】
これに対して、貯液槽29は、移動装置1下に設けていて、上記噴液機構28から噴出された液を回収するようになっている。
すすぎ用ポンプ30は、液源である水道37の液すなわち水を接続管38、ボイラ31、接続管39を介して吸引し、吸引した水を接続管40,41を介して噴液機構28に圧送するようになっており、ボイラ16はその途中で水を加熱するようになっている。
【0013】
そして、このすすぎ装置8の貯液槽29と前記洗い装置7の貯液槽12とを、連通管42によって連通させ、すすぎ装置8における貯液槽29内の貯留液が連通管42を通じて洗い装置7の貯液槽12内に移されるようにしている。従って、連通管42は、すすぎ装置8における貯液槽29内の貯留液を洗い装置7の貯液槽12内に移す移し手段として機能するものである。又、それに対応して、洗い装置7の貯液槽12には、上部に排水口43を形成している。
【0014】
殺菌装置9は、噴霧機構44と、オゾン発生器45とを有しており、そのうちの噴霧機構44を、移動装置1の上方部に複数(1つのみ図示)配設したノズル46と、それとは別に移動装置1中又は側方に複数(同じく1つのみ図示)配設したノズル47とで構成している。
【0015】
オゾン発生器45は、オゾンを発生し、それを空気と混合して接続管48,49を介し上記噴霧機構44(ノズル46,47)に供給するもので、各ノズル46,47はそのオゾン混合空気の供給を受けて噴霧するところで水道37から水を吸引し、オゾン水となして、移動装置1上の中央部に向け噴霧するようになっている。
そして又、この殺菌装置9と乾燥装置10との間には、オゾンによる殺菌、消毒の効果を良くするための空間50をあけている。
【0016】
乾燥装置10は、噴気機構51と、送風機であるブロワ52とを有しており、そのうちの噴気機構51を、移動装置1上の例えば左右に配設したパイプ53と、このパイプ53に多数設けたノズル54、並びにそれとは別に移動装置1の上方部に複数配設したノズル55とで構成し、この噴気機構51にブロワ52から接続管56を介して圧縮空気を送ることにより、各ノズル54,55から移動装置1上の中央部に向け噴気するようになっている。又、ノズル54は、シリンダ57により上下に変位されるようにもなっている。
【0017】
そして、移動装置1の移動方向元である図1の左側部には、前処理部58を設けている。この前処理部58は、この場合、ベルトコンベヤであり、但し、移動装置1よりも小さく、主として、駆動プーリ59と、これから所定距離離間して配置した従動プーリ60、及びこれらの間に巻装して張架したベルト61、並びに駆動プーリ59を伝動装置62を介して回転駆動する駆動源であるモータ63から成っている。なお、図1には、モータ63によるベルト61の駆動方向を矢印Bで示しており、移動装置1のベルト4の移動方向(矢印A)と同じである。又、ベルト61は、高さ位置を移動装置1のベルト4と同じとし、且つそれと連続する並びとしている。
【0018】
一方、移動装置1の移動方向先である図1の右側部には、後処理部64を設けている。この前処理部64も、この場合、ベルトコンベヤであり、且つ、移動装置1より小さく、主として、駆動プーリ65と、これから所定距離離間して配置した従動プーリ66、及びこれらの間に巻装して張架したベルト67、並びに駆動プーリ65を伝動装置68を介して回転駆動する駆動源であるモータ69から成っている。なお、図1には、モータ69によるベルト67の駆動方向を矢印Cで示しており、これも、移動装置1のベルト4の移動方向(矢印A)と同じである。又、ベルト69も、高さ位置を移動装置1のベルト4と同じとし、且つそれと連続する並びとしている。
【0019】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
被洗浄物は、この場合、例えば福祉事業に使用するレンタルの車椅子や、ベッド、歩行器などである。この被洗浄物を最初に前処理部58のベルト61上に置き、適宜の前処理、例えば完全な除去が困難と推測される汚れを除去しやすくするなどを、人手によって行う。このとき、前処理部58のベルト61は停止したままとし、処理を終えた後に、モータ63を起動させてベルト61を矢印B方向に移動させる。すると、ベルト61上に置いた被洗浄物も矢印B方向に移動し、移動装置1のベルト4上に移る。
【0020】
そのとき、移動装置1では、モータ6でベルト4を矢印A方向(矢印B方向の延長方向)に移動させており、従って、ベルト4上に移った被洗浄物もそのまま矢印A方向に移動する。そして、被洗浄物が洗い装置7に至ったところでは、その洗い装置7における噴液機構11の各ノズル18,19から噴出される液が被洗浄物に当てられる。
【0021】
ここで、ノズル18,19から噴出される液は、貯液槽12に貯留された液であって、且つ、環液用ポンプ15によりボイラ16を通じて循環されることにより例えば60〔℃〕程度に加熱された液であり、更に、洗剤供給器13から供給される洗剤が加えられた液すなわち洗剤溶液であり、それを洗い用ポンプ14がフィルタ20を通じて吸引し噴液機構11に圧送した液である。かくして、被洗浄物は洗剤溶液の噴射を受けて洗われる。
【0022】
次いで、被洗浄物は、ベルト4の移動に伴ってすすぎ装置8に至り、このすすぎ装置8における噴液機構28の各ノズル33〜35から噴出される液が被洗浄物に当てられる。
ここで、ノズル33〜35から噴出される液は、水道37からボイラ31を経ることにより例えば60〔℃〕程度に加熱されたすすぎ液、すなわち清浄な温水であり、それをすすぎ用ポンプ30が吸引して噴液機構32に圧送した液である。かくして、被洗浄物はすすぎ液の噴射を受けてすすがれる。
【0023】
又、このとき、噴液機構28の各ノズル33〜35から噴出されたすすぎ液は貯液槽29に回収され、その余剰分が連通管42を通じて前記洗い装置7の貯液槽12に移され、それに伴って、洗い装置7の貯液槽12からは、前記噴液機構11の各ノズル18,19から噴出されて貯液槽12に回収された洗剤溶液の余剰分が、被洗浄物から落ちてそれに含まれた汚れと共に排水口43から逐次排出される。従って、先の洗い装置7における噴液機構11の各ノズル18,19から噴出された洗剤溶液は、上記すすぎ装置8における噴液機構28の各ノズル33〜35から噴出されて貯液槽29に回収されたすすぎ液を基とするものであり、それに洗剤供給器13から供給される洗剤が加えられたものである。
更に、このとき、すすぎ装置8では、ノズル34がシリンダ36により上下に変位されて、被洗浄物の高さに合ったすすぎ液の噴射を行う。
【0024】
この後、被洗浄物は、ベルト4の移動に伴って殺菌装置9に至り、この殺菌装置9における噴霧機構44のノズル46,47から噴霧されるオゾン水が被洗浄物にかけられる。
ここで、ノズル46,47から噴霧されるオゾン水は、オゾン発生器45からオゾン混合空気がノズル46,47に供給されて噴霧されるところで水道37からの水を吸引することによるオゾン水であり、それを被洗浄物にかける。かくして、被洗浄物はオゾン水の噴霧を受けて殺菌作用が及ぼされ、殺菌、消毒される。
【0025】
そして、その後、被洗浄物はベルト4の移動に伴って、空間50を経ることによりオゾンによる殺菌、消毒の効果を良くされた後、乾燥装置10に至り、この乾燥装置10における噴気機構51のノズル54,55から噴出される空気が被洗浄物に当てられる。かくして、被洗浄物は空気の噴射を受けて付着残液が吹き飛ばされることにより、水切りされて付着残液が除去され、乾燥される。
又、このとき、乾燥装置10では、ノズル55がシリンダ57により上下に変位されて、被洗浄物の高さに合った空気の噴射を行う。
【0026】
その後、被洗浄物は、ベルト4の移動に伴って後処理部64に至り、適宜の後処理、例えば残った汚れを除去するなどが、人手によって行われる。このとき、後処理部64のベルト67は停止したままとし、処理を終えた後に、モータ69を起動させてベルト67を矢印C方向に移動させる。すると、ベルト67上に置いた被洗浄物も矢印C方向に移動し、洗浄のすべてを終わったものとして取り出される。
【0027】
なお、この間、移動装置1のベルト4は移動を続け、前記前処理部58での前処理を終えてベルト4上に次々と移される被洗浄物を、順次、洗い装置7、すすぎ装置8、殺菌装置9、乾燥装置10に通して、該洗浄物の洗いと、すすぎ、殺菌、乾燥を順次行う。
【0028】
このように本構成のものでは、被洗浄物を移動させる移動装置1に、洗い装置7と、すすぎ装置8、殺菌装置9、乾燥装置10を付設して、被洗浄物の洗いと、すすぎ、殺菌、乾燥を順に行うもので、洗い装置7は被洗浄物に洗剤溶液を噴射する装置であり、すすぎ装置8は被洗浄物にすすぎ液を噴射する装置であって、殺菌装置9は被洗浄物に殺菌作用を及ぼす装置であり、乾燥装置10は被洗浄物の付着残液を除去する装置である。それらにより、たとえ被洗浄物の構造が複雑であったり大形であったりしても、従来の人手で洗浄していたのに比して、労力を要さず、綺麗に洗浄することができる。
【0029】
加えて、特に本構成のものの場合、洗い装置7及びすすぎ装置8がそれぞれに貯液槽12,29を有し、そのうちのすすぎ装置8の貯液槽29に該すすぎ装置8で噴射したすすぎ液を回収し、この回収したすすぎ液を洗い装置7の貯液槽12に移して、この移したすすぎ液に洗剤を加えることにより洗剤溶液とし、その洗剤溶液を洗い装置7で噴射するようにしている。これにより、使用後のすすぎ液を被洗浄物の洗いに再使用できて、使用水量の節約ができる。
【0030】
又、殺菌装置9では、被洗浄物に殺菌作用を及ぼすものを、被洗浄物にかけるオゾン水としている。この場合、被洗浄物の殺菌は、被洗浄物に殺菌作用を及ぼさせれば良いのであるから、オゾン水以外、例えばオゾンガスなど殺菌作用のある気体を噴射するとか、紫外線を照射するなどであっても良いのであるが、その場合、その殺菌作用のある気体、紫外線等が外部に悪影響を及ぼさないように装置を厳密に囲う必要がある。
【0031】
それに対して、オゾン水を被洗浄物にかけるものであれば、装置を気体や光によるもののようには厳密に囲う必要がなく、それだけ装置を簡単にできて、設備費を少なく抑えることができる。又、オゾン水としたことにより、オゾンガスなど気体とは異なり、含んだ水分により空気中への発散が抑えられるので、殺菌作用が永く持続し、殺菌、消毒効果が高く得られる。しかも、被洗浄物を殺菌、消毒した後のオゾン水は、洗浄作業場を流れ、又は排水溝等へ流入することにより、それらの場所での雑菌等の繁殖を抑えるのに効果があり、作業環境を良くするのに効果を奏する。
【0032】
更に、移動装置1の移動方向元には、被洗浄物を前処理するための前処理部58を有し、この前処理部58が、被洗浄物を前処理するときには停止し、処理後に移動装置1へ被洗浄物を移動させるようにしている。これにより、被洗浄物の前処理が前処理部58を停止させた状態で所望にできると共に、前処理後の被洗浄物を移動装置1に移すのが人手を要さず容易にできる。
【0033】
そして、移動装置1の移動方向先には、被洗浄物を後処理するための後処理部64を有し、移動装置1がその後処理部64へ被洗浄物を移動させ、後処理部64が、被洗浄物を後処理するときには停止して、処理後に先方へ被洗浄物を移動させるようにしている。これにより、移動装置1での洗浄を終えた被洗浄物を後処理部64に移すのが人手を要さず容易にできると共に、被洗浄物の後処理が後処理部64を停止させた状態で所望にでき、そして更には、後処理後の被洗浄物を先方に移して取り出すのが人手を要さず容易にできる。
【0034】
なお、移動装置1や前処理部58及び後処理部64は、ベルトコンベヤ以外に例えばローラコンベヤ等としても良い。
又、殺菌装置9は、基本的には、前述のオゾンガスなど殺菌作用のある気体を噴射するとか、紫外線を照射するなどの装置としても良い。
【0035】
更に、乾燥装置は、被洗浄物の付着残液を熱気により蒸発させるものとしても良い。但し、それに比して、上述の被洗浄物の付着残液を空気の噴射で吹き飛ばして水切りするものでは、所要時間が短くて済み、費用も少なく済ませることができる。
加えて、被洗浄物も、前述の福祉事業に使用するレンタルの車椅子や、ベッド、歩行器など、福祉用レンタル機器、もしくは福祉用機器には限られない。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施例を示す概略的側面図
【符号の説明】
【0037】
図面中、1は移動装置、7は洗い装置、8はすすぎ装置、9は殺菌装置、10は乾燥装置、11は噴液機構、12は貯液槽、28は噴液機構、29は貯液槽、42は連通管、44は噴霧機構、51は噴気機構、58は前処理部、64は後処理部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄物を移動させる移動装置に、洗い装置と、すすぎ装置、殺菌装置、乾燥装置を付設して、前記被洗浄物の洗いと、すすぎ、殺菌、乾燥を順に行うようにしたものであって、
前記洗い装置は、前記被洗浄物に洗剤溶液を噴射する装置であり、
前記すすぎ装置は、前記被洗浄物にすすぎ液を噴射する装置であり、
前記殺菌装置は、前記被洗浄物に殺菌作用を及ぼす装置であり、
前記乾燥装置は、前記被洗浄物の付着残液を除去する装置であることを特徴とする洗浄装置。
【請求項2】
洗い装置及びすすぎ装置がそれぞれに貯液槽を有し、そのうちのすすぎ装置の貯液槽に該すすぎ装置で噴射したすすぎ液を回収し、この回収したすすぎ液を洗い装置の貯液槽に移して、この移したすすぎ液に洗剤を加えることにより洗剤溶液とし、その洗剤溶液を洗い装置で噴射することを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
【請求項3】
殺菌装置で被洗浄物に殺菌作用を及ぼすものが、被洗浄物にかけるオゾン水であることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
【請求項4】
移動装置の移動方向元に、被洗浄物を前処理するための前処理部を有し、この前処理部が、被洗浄物を前処理するときには停止し、処理後に移動装置へ被洗浄物を移動させることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
【請求項5】
移動装置の移動方向先に、被洗浄物を後処理するための後処理部を有し、移動装置がその後処理部へ被洗浄物を移動させ、後処理部が、被洗浄物を後処理するときには停止して、処理後に先方へ被洗浄物を移動させることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。


【図1】
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【公開番号】特開2006−263654(P2006−263654A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−88526(P2005−88526)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(593005220)東海機器工業株式会社 (12)
【出願人】(391017436)株式会社洲本整備機製作所 (2)
【Fターム(参考)】