説明

液体吐出検出方法及びその装置とインクジェット記録装置

【課題】 ヘッドの各ノズルからの液体の吐出・不吐出を検出した結果をヘッド自体に記憶する。
【解決手段】 ヘッド6から吐出された液体がヘッド6から離れる前に接触する位置に配せられた電極9と、ヘッド6と電極9とを含む回路に所定電圧を印加する電源11と、ヘッド6から吐出された液体がヘッド6から離れる前に通電し、この回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する電圧検知器13と、電圧検知器13によって検出された電圧値が所定電圧Vthであるときに電圧比較器97の出力がハイレベルになり、この信号99をヘッドに搭載されているメモリ60に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドからの液体の吐出状態を検出する液体吐出検出方法及びその装置とインクジェット記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、液体吐出ヘッドからのインク吐出の有無やインク吐出状態を検出する方法として、特許文献1に記載されたインク滴検出器がある。これは、液体吐出ヘッドからのインク吐出状態を判定する機能を有し、不吐出のノズルを検出した場合、エラー警告等を、そのインクジェットプリンタを使用するユーザに通知するなどして、記録される画像の不良を未然に防ぐことなどを可能としたものである。
【0003】
また特許文献2には、液体吐出用ヘッドから吐出された液体がヘッドと接触する状態で接触する位置に電極を配設し、その液体を通して電極に流れる電流により液体の吐出・不吐出を検出する技術が記載されている。
【特許文献1】特開平11−170569号公報
【特許文献2】特開2003−191463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記文献のいずれにも、そのヘッドの各ノズルからの液体の吐出・不吐出を検出した結果の処理方法に関する具体的な記載がない。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ヘッドから液体が吐出されるかどうかを精度良く検出し、その検出結果をヘッドに設けられたメモリに記憶できる液体吐出検出方法及びその装置とインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る液体吐出検出装置は以下のような構成を備える。即ち、
液体吐出用ヘッドから吐出される液体を検出する液体吐出検出装置であって、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と、
前記液体吐出用ヘッドと前記電極とを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加手段と、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記液体吐出用ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係る液体吐出検出方法は以下のような工程を備える。即ち、
液体吐出用ヘッドから吐出される液体を検出する液体吐出検出方法であって、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と前記液体吐出用ヘッドとを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加工程と、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記液体吐出用ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶工程とを有することを特徴とする。
【0008】
また本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は以下のような構成を備える。即ち、
液体吐出ヘッドから吐出されるインクにより画像を記録するインクジェット記録装置であって、
前記液体吐出ヘッドから吐出されたインクが前記液体吐出ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と、
前記液体吐出ヘッドと前記電極とを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加手段と、
前記液体吐出ヘッドから吐出されたインクが前記液体吐出ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヘッドから液体が吐出されるかどうかを精度良く検出してヘッドのメモリに記憶できる。
【0010】
また本発明によれば、ヘッドの各ノズルに対応して、そのノズルの吐出/不吐出の状態をヘッドに設けられたメモリに自動的に記憶できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
【0012】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係るインク吐出の検出方法を説明する図で、図1(a)はその原理を説明する図、図1(b)はインク検出時の等価回路を説明する等価回路図である。
【0013】
インクカートリッジ1にはインク吸収体2が収納されており、その毛細管力によってインクが吸収されて保持されている。そして、この吸収体2からゴミ等を濾過するためのフィルタ4、インク流路としての供給路5を介して、液体吐出ヘッド6にインクが供給される。3はインクカートリッジ1に設けられた空気穴である。液体吐出ヘッド6には、インクを吐出するためのノズルを有した樹脂等で形成されたノズル層7が設けられている。各ノズル層7では、各ノズルに対応して素子基板に設けられた吐出用ヒータ(図示せず)によって、インクを加熱発泡してノズルから外部にインクを吐出する。こうして吐出されたインクは、初期柱状を形成し、その後、インクの表面張力等で球状になってヘッドから分離していく。図1(a)は、この吐出されたインクが、初期のインク柱8の状態にある場合を示したものである。
【0014】
次に、インク吐出を検出する検出装置の主要部分を説明する。
【0015】
このようにして吐出されたインクは、この柱状のまま電極9に接触する。この電極9は針状である。ここで、導電体でありインクカートリッジ1側の電極として機能しているフィルタ4と電極9との間は、電源11と、電圧を分圧するための分圧抵抗10を介して接続されている。そして、この電極9と分圧抵抗10の間は、電圧検知器13に接続されている。また、電源11のマイナス電極と分圧抵抗10の間はグランド12に接続されている。
【0016】
いま、液体吐出ヘッド6のノズル層7からインクが吐出され、そのインクが柱状でヘッドのノズル層7から離脱していない状態のままで電極9に接触すると、この回路はインク(導電性を有している)を介して閉じた状態(閉回路)となり、この閉回路に電流iが流れる。この状態を等価回路で表わしたのが図1(b)である。
【0017】
図1(b)において、電源11の電源電圧をE、フィルタ4からインク及びインク柱8を介して電極9までの電気抵抗をR、分圧抵抗10の抵抗値をr、この閉回路内を流れる電流をiとしている。この状態で、インク部分での電気抵抗Rに対する電圧検知器13の出力Vは、
V=E×r/(R+r)
となる。
【0018】
図1(a)において、電圧比較器97は、この電圧検出器13の出力電圧と所定の閾値電圧(Vth)とを比較しており、電圧検出器13の出力電圧が閾値電圧以上になると、即ち、ヘッド6からのインクの吐出が確認されると信号99をハイレベルにしてメモリ60供給している。これによりメモリ60には「1」(吐出正常を示す)が記憶される。尚、このメモリ60への書き込み処理については詳しく後述する。
【0019】
尚、本実施の形態では、液体吐出ヘッド6のノズル層7から電極9までの距離を0.05[mm],E=20[V],r=14[MΩ]としている。
【0020】
次に、図2(a)〜(d)及び図3を参照して、インクの吐出状態と電圧検知器13での電圧出力の様子を説明する。
【0021】
図2(a)〜(d)は、液体吐出ヘッド6からインクが吐出されて電極9と接触する状態を説明する図、図3は、図2(a)〜(d)に示す状態において、電圧検知器13により検知される電圧値の変化を示すグラフ図である。
【0022】
図2(a)は、液体吐出ヘッド6が吐出駆動されてインクが吐出された直後の状態を示し、インク柱8がまだ電極9に接触していない状態を示している。この状態で電圧検知器13により検出される電圧は、図3の縦軸Vで示すと、ほとんど0[V]である(図3の30)。
【0023】
次に図2(b)は、液体吐出ヘッド6から吐出されたインク柱8が電極9に接触し、ヘッド6と電極9との間が導通状態になった状態を示している。このときの電圧検知器13により検知される電圧は、図3の区間31の縦軸Vで示すように急速に増加し、V=E×r/(R1+r)まで増加する。ここで抵抗値R1は、インクの電気抵抗Rの最小抵抗値である。
【0024】
図2(c)は、液体吐出ヘッド6から吐出されたインク柱8が、ヘッド6のノズルから離脱して、即ち、フィルタ4から分離して液滴200となって電極9に付着した状態を示している。この場合には、図1(b)に示す回路において、抵抗Rの部分がオープンになった状態に該当している。
【0025】
この時は、図3の区間32で示すように、電圧検知器13により検知される電圧Vは徐々に減少していく(この理由は図4を参照して後述する)。
【0026】
図2(d)は、液体吐出ヘッド6から吐出されたインクがほとんど完全に電極9に付着してしまって、インクの動きがなくなった状態を示している。このときの電圧検知器13に入力される電圧は、図3の区間33で示すように、ほとんど0[V]となる。
【0027】
これを、図4により更に詳細に説明する。
【0028】
図4(a)〜(d)は、図2(a)〜(d)の各状態に対応する図1(b)の等価回路の状況を説明する図である。
【0029】
図4(a)は、図2(a)に対応しており、液体吐出ヘッド6が吐出駆動されてインクが吐出される寸前の状態を示し、この状態では図1(b)に示す等価回路はオープンの状態である。
【0030】
次に図2(b)に示すように、液体吐出ヘッド6から吐出されたインク柱8が電極9に接触した状態では、図4(b)に示すように、インク柱8の両端に電圧が印加される。これにより、インク柱8内の陰イオンと陽イオンとが対流し、それぞれ正極である液体吐出ヘッド6と負極である電極9側に引き寄せられて電解現象が起こり、これによってインク柱8に電流が流れる。また、インク柱8と電極9との接触面積が増大してゆくとともにインク柱8の電気抵抗が減少し、その抵抗値は最小抵抗値R1となる。このときインク柱8を流れる電流は最大となり、電圧検知器13により、最大電圧のV=E×r/(R1+r)が検知される。
【0031】
次に図4(c)では、図2(c)のように、インク柱8がヘッド6から離脱して液滴200となって電極9に取り込まれている。この状態で電極9ではインク柱8内に発生したイオン対流が残存しており、電極9で電解還元反応が続く。これにより、前述の図3の区間32で示すように。わずかずつ電流が減少して電圧値が低下していき、やがて電流が消滅して電圧が0Vとなる。この残留電流により、電圧検知器13により検知される出力電圧の出現時間を増大させ、よりインクの検知能力を高めることができる。
【0032】
図4(d)は、図2(d)に示すように、電極9にインク液滴が完全に取り込まれた状態を示している。この状態では取り込まれたインク液内で陽イオンと陰イオンが再び対流を無くして中和状態になり、電圧検知器13により検知される電圧はほぼ0Vとなる。
【0033】
図5(a)〜(c)のそれぞれは、液体吐出ヘッド6と電極9との距離Lがそれぞれ異なる場合におけるインク柱8の形成状態を説明する図である。図5(a)は、距離LがL0の場合を示し、図5(b)は、距離Lの場合を示し、そして図5(c)は、距離LがL1(L0<L<L1)の場合をそれぞれ示している。
【0034】
図5(a)〜(c)において、インク液柱8を含む電気抵抗Rは、インク自身の比抵抗係数をA、その長さをL、ヘッド6から距離xの部分でのインク液柱の断面積S(x)、その位置での微小インク液柱長さをl(x)とすると、
R=A×Σl(x)/S(x)で表される。
【0035】
ここで、Σは、x=0〜Lまでの総和を示す。
【0036】
これにより、液体吐出ヘッド6と電極9との間の距離Lを短くし、インク柱8の断面積Sを大きくすることにより電気抵抗Rが小さくなることが分かる。
【0037】
本実施の形態においては、インクが液柱状態でノズル層に接触した状態で電極9と接触するためには、距離Lは200[μm]以下とした。これは、インクの性質と吐出液の吐出速度により決定されたもので、本実施の形態では、インク粘度η=2.0[CP]、表面張力γ=40[dyn/cm]、吐出速度v=10[m/s]以上であった。更に、インク液柱8がヘッド6と電極9とに同時に接触するための条件としては、距離L>200[μm]の場合、インク液柱8が分断されずに長く伸びるためにインクの物性を変える必要がある。この場合は、インク粘度η=2.5[CP]、表面張力γ=30[dyn/cm]以上、吐出速度v=12[m/s]以上とするのが、インク検出の安定性からも好ましい。
【0038】
また、距離Lが5[μm]よりも短くなると、ヘッド6と電極9との間でインクが付着したままの状態となり、ヘッド6と電極9とが電気的に接触したままになってしまう可能性がある。これは、インク滴の直径にもよるが、0.1[pl]のインク液の場合でも、そのインク滴の直径は約5.7[μm]となるためである。従って、この距離Lは、5[μm]<L≦200[μm]であるのが好ましい。
【0039】
図6(a)、(b)は、本願発明の他の実施の形態に係る電極900の形状を説明する図である。
【0040】
図6(a)に示す実施の形態では、電極900の形状はかみそり刃状であり、液体吐出ヘッド6のノズル列の長さに略等しい長さwを有しており、更に液体吐出ヘッド6と接触しないように、両端部にスペーサ15を設けている。14は電極ユニットである。また、液体吐出ヘッド6から吐出されたインクが、刃の先端で滞留せずに速やかに刃表面に吸収されるように、電極900の表面を浸水処理したり、また或は、図6(b)の電極900aで示すように、複数の液吸収溝16を設けることで、電極900上におけるインクの滞留を防止してインク吐出検知の信頼性を高めることができる。
【0041】
以上、本実施の形態における液体吐出ヘッドの各ノズルからのインク吐出を検知する構成について説明した。以下では、この様な機能をインクジェットプリンタ装置に設けた場合で説明する。
【0042】
図7は、本実施の形態に係るプリンタ装置を有するプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【0043】
図において、ホストコンピュータ70とプリンタ装置71とが、直接或はLAN等を介して接続されている。ホストコンピュータ70は、各種アプリケーションプログラムやOSなどを実行して、このホストコンピュータ70の動作を制御するCPU700を備えている。更に、ホストコンピュータ70は、このプリンタ装置71によるプリント動作を制御するためのプリンタドライバ702を有しており、このプリンタドライバ702は、アプリケーションプログラム701からプリントデータを受け取り、それをプリンタ装置71が解釈できるコマンドやデータフォーマットに変換してプリンタ装置71に出力している。
【0044】
このプリンタ装置71は、前述した液体吐出ヘッドの各ノズルのインクの吐出/不吐出を検出してヘッドのメモリ60に記憶する機能を有しており、この検出した結果は、プリンタ装置71からホストコンピュータ70に送られ、プリンタドライバ702によりユーザに対して報知されるようにしても良い。
【0045】
図8は、本実施の形態に係るプリンタ装置70の構成を説明する図で、図8(a)は、その正面から見た概略図、図8(b)は、その側面から見た概略図で、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。
【0046】
図において、インクカートリッジ1は、インクの吐出方向を下に向けてキャリッジ軸20に取付けられており、キャリッジモータ(図9の93)の回転に応じて、図の矢印CRで示す方向に往復移動される。17は紙送りローラ、18はプラテンで、これらプラテン18と紙送りローラ17の間を送出される被記録材(記録紙)に向かって液体吐出ヘッド6からインクが吐出され、そのインクが被記録材に付着することにより、その被記録材に画像が印刷される。ヘッド6のホームポジションには、ヘッドの回復系ユニット(図示せず)等があり、この近傍に上述した電極9が設けられている。この電極9は、電極ユニット14に設けられており、この電極ユニット14は、ヘッド6のフェイスに沿って矢印で示す方向及びこの図面に垂直な方向に移動可能である。21は、この電極ユニット14を移動させるための搬送ユニットである。こうして電極9が電極ユニット14により移動され、ヘッド6の吐出駆動されるノズル位置に合わされる。そしてその位置で、そのノズルからのインク吐出が検知されると、そのヘッド6の全てのノズルからのインク吐出状態を検出し始める。
【0047】
このようにして、液体吐出ヘッド6の全てのノズルからのインク吐出状態を判別してメモリ60に書き込むことができる。そして、ここでインクの吐出が検知できないノズルは不吐出ノズルであると判定され、ユーザにエラー警告を行ったり、ホストコンピュータ70に伝えるなどして画像の不良を未然に防ぐことができる。
【0048】
図9は、本実施の形態に係るプリンタ装置71の構成を示すブロック図である。
【0049】
図において、90は、このプリンタ装置71全体の動作を制御する制御部で、マイクロプロセッサ等のCPU910、CPU910により実行されるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ(RAM及びROM)911などを備えている。91は入力部で、ホストコンピュータ70との間のインターフェースを制御しており、例えばUSBバスインターフェース、i−Linkインターフェース等を含んでいる。93はキャリッジモータで、制御部90からの指示によりモータドライバ92により回転駆動され、インクカートリッジ1と結合した液体吐出ヘッド6を図8の矢印CR方向に搬送駆動している。95は紙送り用モータ(LFモータ)で、制御部90からの指示によりモータドライバ94により回転駆動されて紙送り用ローラ17を回転させ、被記録材である記録紙(OHPシート等も含む)を搬送する。96はヘッドドライバで、制御部90からの指示に応じて液体吐出ヘッド6を駆動している。電圧比較器97は、電圧検出器13の出力電圧が所定の閾値電圧Vth以上になったかどうかを検出しており、その結果(吐出/不吐出)を信号99によってメモリ60に記憶させる。
【0050】
カウンタ100は、制御部90からの信号によりリセットされ、インクジェットヘッド6の各ノズルが吐出駆動される毎に+1される。このカウンタ100の出力はメモリ60のアドレス信号として供給されており、インクジェットヘッド6の一番目のノズルから順次、インクの吐出/不吐出をチェックすることにより、各ノズルごとの検出結果(1(正常)/0(不吐出))がメモリ60のアドレス0から順次記憶される。従って、例えばインクジェットヘッド6が2048ノズルを備えている場合、このメモリ60のアドレス0〜2047の内容をチェックし、データ「1」が記憶されているアドレスに対応するノズルが正常、データ「0」が記憶されているアドレスに対応するノズルが異常(不吐出)であると判定できる。読み出し回路101は、このメモリ60の内容を読み出すための回路である。
【0051】
98は操作パネルで、ユーザにより操作される各種スイッチや、エラー(紙詰まりやインクなし等)を報知するためのLEDやブザー等を備えている。また搬送ユニット21は、制御部90の指示により電極ユニット14を移動して、電極9とノズルとの位置合わせを実現している。
【0052】
図10は、本実施の形態に係る液体吐出検出装置或はインクジェットプリンタ装置におけるインク(液体)の吐出/不吐出を検知する処理を説明するフローチャートである。尚、この例では、電極ユニット14の電極9が、針状の電極である場合で説明する。
【0053】
まずステップS1で、液体吐出ヘッド6を移動して、液体吐出ヘッド6の所定ノズル(一番目のノズル)を電極9に対応するように位置付ける。この位置合わせは、ノズルより吐出したインクによる図1(b)に示すような回路が形成され、電流が流れたことを検知することにより実施されても良い。こうして位置合わせが完了するとステップS2に進み、メモリ60のアドレス信号を出力するカウンタ100を「0」にリセットする。次にステップS3で、その液体吐出ヘッド6の1番目のノズル、例えば最も端に位置しているノズルに画像信号として「1」を出力し、ステップS4で、そのノズルのヒータに通電してインクを吐出駆動する。この結果、自動的にメモリ60に、このノズルに対応するインク吐出/不吐出の検知結果(「1」/「0」)が記憶される。
【0054】
次にステップS5に進み、その液体吐出ヘッド6の全てのノズルに対する、インクの吐出/不吐出のチェックが終了したかをみる。終了していないときはステップS6に進み、その液体吐出ヘッド6の次のノズルを選択してカウンタ100を+1する。そしてステップS7で、搬送ユニット21を駆動して電極9を次の電極位置に位置付けてステップS4に進み、その選択したノズルを駆動してインク吐出を行う。これによりメモリ60の次のアドレスに検査結果を示すデータが記憶される。尚、ここで電極9の幅が、1つのノズルの幅よりも太い場合には、1つの電極9で複数のノズルからのインク滴を検出するようにしても良い。従って、この場合には、搬送ユニット21を搬送駆動した電極9とノズルとの位置合わせは、複数ノズルからのインク吐出を検出する毎に実行されることになる。
【0055】
以下同様にして、液体吐出ヘッド6の全ノズルのインク吐出/不吐出を検出した結果がメモリ60に記憶されると、この処理を終了する。
【0056】
図11は、他の実施の形態に係る図6に示す電極900を使用した場合の液体吐出検出装置或はインクジェットプリンタ装置におけるインク(液体)の吐出/不吐出を検知するための方法を説明するフローチャートである。この例では、電極ユニット14の電極900が図6に示すように、液体吐出ヘッド6のノズル列の幅にほぼ等しい幅wを有している場合で説明する。
【0057】
まずステップS11で、液体吐出ヘッド6を移動して、液体吐出ヘッド6を電極900に対応するように位置付ける。こうして位置合わせが完了するとステップS12に進み、カウンタ100をリセットする。次にステップS13で、その液体吐出ヘッド6の1番目のノズル、例えば最も端に位置しているノズルに画像信号として「1」を出力し、ステップS14で、そのノズルのヒータに通電してインクを吐出駆動する。これにより前述した場合と同様に、メモリ60に、そのノズルからのインク吐出/不吐出を示すデータが記憶される。次にステップS15に進み、その液体吐出ヘッド6の全てのノズルに対する、インクの吐出/不吐出のチェックが終了したかをみる。終了していないときはステップS16に進み、その液体吐出ヘッド6の次のノズルを選択してカウンタ100を+1する。そしてステップS14に進み、その選択したノズルを駆動してインク吐出を行う。以下同様にして、液体吐出ヘッド6の全ノズルのインク吐出/不吐出を検出した結果がメモリ60に記憶されると、この処理を終了する。
【0058】
なお、このインクジェットプリンタが、例えばカラー記録用で、複数色に対応する複数の液体吐出ヘッドを備えている場合には、各色用の各液体吐出ヘッドに対して同様の処理を実行することにより、全てのヘッドの全てのノズルからのインク吐出/不吐出を検知することができる。
【0059】
図12は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の制御部90における処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはメモリ911に記憶されており、CPU910に制御の下に実行される。
【0060】
この処理はインクジェットヘッド6が交換されるか、或はインクジェットヘッドのクリーニングが実行される度に記録処理の前に実行され、まずステップS21で、読み出し回路101により、装着されているインクジェットヘッド6のメモリ60の内容を読み出す。次にステップS22に進み、そのインクジェットヘッド6の全ノズルに対応しているメモリ60のアドレスの内容が全て「1」、即ち、全ノズルが正常であるかどうかを判定する。全ノズルが正常であれば、特別な処理を要しないのでそのままステップS27の通常の記録処理に移行する。
【0061】
全ノズルが正常でないときはステップS23に進み、不吐出ノズルの番号を制御部90のメモリ911に記憶する。次にステップS24で、記録処理に使用される記録データが、その不良ノズルを使用するデータであるかどうかを判定する。その吐出不良ノズルを使用しないときはそのままステップS27の記録処理に進むが、吐出不良ノズルを使用した記録処理が必要であればステップS25に進み、インクの吐出が不良であるノズルを他のノズルで代替して記録するように、ヘッド6の各走査毎に所定量記録シートを搬送して記録を行うマルチスキャンモードに設定する。次にステップS26で、その吐出不良ノズルを代替できるノズルを決定し、マルチスキャン用の各走査で記録に使用される記録データを作成する。そしてステップS27の記録処理に進み、マルチスキャンにより画像を記録する。
【0062】
これによりインクジェットヘッド6に設けられたメモリ60に、そのヘッド6の各ノズルのインク吐出/不吐出状態が記憶されているので、このヘッド6を装着したプリンタの制御部は、その吐出不良ノズルを使用しないようにして画像を記録することができる。これにより、インク吐出不良ノズルによる記録画像の劣化を防止できる。
【0063】
尚、本発明の実施の形態では、検出対象の液体としてインクを用いたが、他に反応液や薬品などインク以外の液体の場合にも適用することができる。また、液体吐出ヘッドもバブルジェット(登録商標)方式のインクジェットに限らず、ピエゾ方式などの液体吐出ヘッドにも適応可能である。
【0064】
また、電極ユニット14を移動できる場合には、液体吐出ヘッド6の位置を固定したままで、電極9を移動しながら各ノズルや、各ヘッドの各ノズルのインク吐出/不吐出を検出することができる。
【0065】
本発明の実施の形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、その発生した熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させてインクを吐出させる方式のプリンタ装置の場合で説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0066】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0067】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0068】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0069】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0070】
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。 以上説明したように本実施の形態によれば、以下に示すような効果がある。
(1)液体の吐出量が少ない場合でも、確実に液体の吐出を検出できた。
(2)液体に帯電させた電界に基づく検知を行わないため、液体に印加する電圧を低電圧にでき安全性が高くなる。
(3)1つの吐出した液柱による検出が可能なため短時間で検出でき、廃液の量も少なくできる。
(4)液体吐出ヘッド自体に吐出(正常)/不吐出(異常)の情報がメモリされているので、このヘッドを他のプリンタ装置に装着して使用する場合でも、再度、そのヘッドの吐出検出を行う必要がない。
(5)また、そのヘッドのメモリの内容を読み出して制御部が吐出不良ノズルを確認できることにより、その吐出不良ノズルを使用しない、或は他のノズルを使用して記録する、或は同一ラインを異なるノズルを使用してマルチスキャンで記録するなどの処理を行うことにより、吐出不良ノズルによる画像の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクの吐出/不吐出を検知する構成を説明する概念図である。
【図2】液体吐出ヘッドからインクが吐出されて電極と接触する状態を説明する図である。
【図3】図2(a)〜(d)に示す状態において電圧検知器により検知される電圧値の変化を示すグラフ図である。
【図4】図2(a)〜(d)の各状態に対応する図1(b)の等価回路の状況を説明する図である。
【図5】液体吐出ヘッドと電極との距離Lがそれぞれ異なる場合におけるインク柱の形成状態を説明する図である。
【図6】本実施の形態に係る電極の形状を説明する図である。
【図7】本実施の形態に係るインクジェットプリンタ装置を有するプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に係るインクジェットプリンタ装置の構成を説明する図で、図8(a)は、その正面から見た概略図、図8(b)は、その側面から見た概略図である。
【図9】本実施の形態に係るインクジェットプリンタ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本実施の形態に係るインクジェットプリンタ装置におけるインクの吐出/不吐出を検知するための方法を説明するフローチャートである。
【図11】他の実施の形態に係る電極を用いたインクジェットプリンタ装置におけるインクの吐出/不吐出を検知するための方法を説明するフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の制御部の処理を説明するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体吐出用ヘッドから吐出される液体を検出する液体吐出検出装置であって、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と、
前記液体吐出用ヘッドと前記電極とを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加手段と、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記液体吐出用ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶手段と、
を有することを特徴とする液体吐出検出装置。
【請求項2】
前記電極は針状形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出検出装置。
【請求項3】
前記電極は板刃形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出検出装置。
【請求項4】
前記電極は、前記液体吐出用ヘッドの吐出方向に対して斜めに配置された面形状を有することを特徴とする請求項1又は3に記載の液体吐出検出装置。
【請求項5】
前記電極の幅は、前記液体吐出用ヘッドの幅に略等しいことを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出検出装置。
【請求項6】
前記検出手段は、前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体を介して前記液体吐出用ヘッドと前記電極とが接続されることにより前記回路を閉回路に構成し、当該閉回路を流れる電流に基づいて前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出/不吐出を検出し、
前記記憶手段は、前記吐出/不吐出またはどちらか一方の状態を示すデータを前記メモリに記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出検出装置。
【請求項7】
前記検出手段は、前記閉回路を流れる電流により抵抗の両端に発生する電圧を検出する電圧検出手段を有し、前記電圧が所定電圧以上の場合に前記液体吐出用ヘッドから液体が吐出されたとして検出することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出検出装置。
【請求項8】
前記液体吐出用ヘッドは複数の吐出用ノズルを有し、更に
前記複数の吐出用ノズルの各ノズルを選択して駆動する駆動手段を有し、
前記記憶手段は、前記駆動手段による駆動に同期した前記検出手段による検出に基づいて、前記液体吐出ヘッドの前記複数の吐出ノズルのそれぞれの吐出状態を前記メモリに記憶することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出検出装置。
【請求項9】
前記電極と前記液体吐出用ヘッドとの間隔は、5μm<L≦200μmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体吐出検出装置。
【請求項10】
液体吐出ヘッドから吐出されるインクにより画像を記録するインクジェット記録装置であって、
前記液体吐出ヘッドから吐出されたインクが前記液体吐出ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と、
前記液体吐出ヘッドと前記電極とを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加手段と、
前記液体吐出ヘッドから吐出されたインクが前記液体吐出ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶手段と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項11】
前記電極は針状形状であることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
【請求項12】
前記電極は板刃形状であることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
【請求項13】
前記電極は、前記液体吐出ヘッドの吐出方向に対して斜めに配置された面形状を有することを特徴とする請求項10又は12に記載のインクジェット記録装置。
【請求項14】
前記電極の幅は、前記液体吐出ヘッドの幅に略等しいことを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェット記録装置。
【請求項15】
前記検出手段は前記液体吐出ヘッドから吐出されたインクを介して前記液体吐出ヘッドと前記電極とが接続されることにより前記回路を閉回路に構成して当該閉回路を流れる電流に基づいて前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出/不吐出を検出することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項16】
前記検出手段は、前記閉回路を流れる電流により抵抗の両端に発生する電圧を検出する電圧検出手段を有し、前記電圧が所定電圧以上の場合に前記液体吐出ヘッドから液体が吐出されたとして検出することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録装置。
【請求項17】
前記液体吐出ヘッドは複数のノズルを有し、更に前記複数のノズルの各ノズルを選択して駆動する駆動手段を有し、
前記記憶手段は、前記駆動手段による駆動に同期した前記検出手段による検出に基づいて、前記液体吐出ヘッドの前記複数の吐出ノズルのそれぞれの吐出状態を前記メモリに記憶することを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項18】
液体吐出用ヘッドから吐出される液体を検出する液体吐出検出方法であって、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記ヘッドから離れる前に接触する位置に配せられた電極と前記液体吐出用ヘッドとを含む回路に所定電圧を印加する電圧印加工程と、
前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体が前記液体吐出用ヘッドから離れる前に通電し、前記回路を流れる電流に基づいて吐出状態を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出された吐出状態を前記液体吐出ヘッドに搭載されているメモリに記憶する記憶工程と、
を有することを特徴とする液体吐出検出方法。
【請求項19】
前記検出工程では、前記液体吐出用ヘッドから吐出された液体を介して前記液体吐出用ヘッドと前記電極とが接続されることにより前記回路を閉回路に構成し、当該閉回路を流れる電流に基づいて前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出/不吐出を検出し、
前記記憶工程では、前記吐出/不吐出またはどちらか一方の状態を示すデータを前記メモリに記憶することを特徴とする請求項18に記載の液体吐出検出方法。
【請求項20】
前記液体吐出用ヘッドは複数の吐出用ノズルを有し、更に
前記複数の吐出用ノズルの各ノズルを選択して駆動する駆動工程を有し、
前記記憶工程では、前記駆動工程での駆動に同期した前記検出工程での検出に基づいて、前記液体吐出ヘッドの前記複数の吐出ノズルのそれぞれの吐出状態を前記メモリに記憶することを特徴とする請求項18又は19に記載の液体吐出検出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2006−159694(P2006−159694A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−355885(P2004−355885)
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】