説明

液晶表示装置用の偏光板及び液晶表示装置

【課題】 長期耐久性を予測する強制劣化試験で液晶画面の周辺部が白っぽく見える現象を解決し、視認性に優れる液晶表示装置のための、液晶セルのバックライト側に使用する位相差フィルムを有する偏光板及び液晶表示装置を提供すること、及び低コストで量産性に優れた偏光板及び液晶表示装置を提供することにある。
【解決手段】 液晶表示装置の液晶セルのバックライト側に用いられる偏光板であって、該偏光膜はポリビニルアルコール系偏光膜であり、液晶セル側偏光膜保護フィルムはセルロースエステルフィルムを延伸して作製され、Roが20〜300nm、Rtが70〜400nmの位相差フィルムであり、かつ、バックライト側偏光膜保護フィルムはバックライト側にハードコート層を有し、Roが、0nm<Ro<20nm、Rtが、0nm<Rt<70nmのセルロースエステルフィルムであることを特徴とする偏光板。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示装置の液晶セルのバックライト側に用いられる偏光板であって、偏光膜の両側に保護フィルムを有する偏光板において、該偏光膜はポリビニルアルコール系偏光膜であり、液晶セル側偏光膜保護フィルムはセルロースエステルフィルムを延伸して作製され、23℃、55%RHの条件下で、下記式で定義されるリタデーションRoが20〜300nm、リタデーションRtが70〜400nmの位相差フィルムであり、かつ、バックライト側偏光膜保護フィルムはバックライト側にハードコート層を有し、23℃、55%RHの条件下で、下記式で定義されるリタデーションRoが、0nm<Ro<20nm、リタデーションRtが、0nm<Rt<70nmのセルロースエステルフィルムであることを特徴とする偏光板。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rt=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
(式中、Nx、Ny、Nzはそれぞれ屈折率楕円体の主軸x、y、z方向の屈折率を表し、Nx、Nyはフィルム面内方向の屈折率を、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率を表す。また、Nx≧Nyであり、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
【請求項2】
前記液晶表示装置のバックライトが直下式バックライト方式であることを特徴とする請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
前記液晶セル側偏光膜保護フィルムがリタデーション上昇剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の偏光板。
【請求項4】
前記液晶セル側偏光膜保護フィルムの延伸量が1.05〜1.5で、かつ、前記バックライト側偏光膜保護フィルムの延伸量が1.01〜1.15であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項5】
前記ハードコート層のナノインデンテーション硬度(H)が0.8〜2.0GPaで、かつ、ナノインデンテーション弾性率(Er)が6〜15GPaであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項6】
50cm角に裁断した偏光板の端部カーリングが、23℃、55%RHの条件下で水平な平面板上に放置した時に、端部が平面より持ち上がる距離が50mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項7】
液晶セルのバックライト側に、液晶セル側から、接着剤層、液晶セル側偏光膜保護フィルム、ポリビニルアルコール系偏光膜、バックライト側にハードコート層を有するバックライト側偏光膜保護フィルムがこの順に積層された液晶表示装置において、該液晶セル側偏光膜保護フィルムはセルロースエステルフィルムを延伸して作製され、23℃、55%RHの条件下で、下記式で定義されるリタデーションRoが20〜300nm、リタデーションRtが70〜400nmの位相差フィルムであり、かつ、該バックライト側偏光膜保護フィルムは23℃、55%RHの条件下で、下記式で定義されるリタデーションRoが、0nm<Ro<20nm、リタデーションRtが、0nm<Rt<70nmのセルロースエステルフィルムであることを特徴とする液晶表示装置。
Ro=(Nx−Ny)×d
Rt=((Nx+Ny)/2−Nz)×d
(式中、Nx、Ny、Nzはそれぞれ屈折率楕円体の主軸x、y、z方向の屈折率を表し、Nx、Nyはフィルム面内方向の屈折率を、Nzはフィルムの厚み方向の屈折率を表す。また、Nx≧Nyであり、dはフィルムの厚み(nm)を表す。)
【請求項8】
偏光板に接着層または粘着層を設け、前記液晶セルのガラス面に貼り合わせることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記液晶表示装置のバックライトが直下式バックライト方式であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
液晶セルの視認側に、表面側から、反射防止層、防眩層、反射防止防眩層のいずれかの表面層をコーティングした視認側偏光膜保護フィルム、ポリビニルアルコール系偏光膜、液晶側偏光膜保護フィルム、接着剤層(液晶側偏光膜保護フィルムと液晶セルを貼り付ける)がこの順に積層されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記液晶側偏光膜保護フィルムがリタデーション上昇剤を含有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記ハードコート層のナノインデンテーション硬度(H)が0.8〜2.0GPaで、かつ、ナノインデンテーション弾性率(Er)が6〜15GPaであることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記液晶表示装置の液晶セルがVA型であることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の液晶表示装置。

【公開番号】特開2006−39024(P2006−39024A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−215699(P2004−215699)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】