説明

液晶表示装置

【課題】製造単価を節減することができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】短辺と長辺を有する液晶パネル123と、前記液晶パネル上に前記液晶パネルの前記短辺と実質的に平行に延長され配置される複数のゲート配線と、前記ゲート配線と絶縁されて交差し、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行に延長され配置される複数のデータ配線と、前記液晶パネルの前記短辺と隣接するように配置され前記液晶パネルに画像信号を提供する印刷回路基板128と、前記液晶パネルとオーバーラップするように配置される導光板150と、光を発生させ前記導光板に提供する光源部178と、該光源部が実装された回路基板176とを有する光源モジュールとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関し、より詳細には、製造単価を節減することができる液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(Liquid Crystal Display)は、現在最も広く使われているフラットパネル表示装置(Flat Panel Display)のうちの一つであって、電極が形成されている2枚の基板とその間に挿入されている液晶層から成り、電極に電圧を印加して液晶層の液晶分子を再配列させることによって透過する光の量を調節する表示装置である。
【0003】
従来の液晶表示装置において、データ駆動部はゲート駆動部に比べて製造単価が高く、データ駆動部を構成するトランジスタは高い移動度(mobility)が要求されるため、データ駆動部を絶縁基板上に直接に集積回路(integrated circuit)として形成しにくいという問題がある。
また、データ駆動部に接続されたデータラインの数が増加するほど多くのデータ駆動部を使うようになり液晶表示装置の製造単価は急激に上昇するという問題がある。
したがって、製造単価を低くするためにデータ駆動部の個数および/またはデータラインの数を減少させることができる液晶表示装置の開発が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−350850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記従来の液晶表示装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、製造単価を節減することができる液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による液晶表示装置は、短辺と長辺を有する液晶パネルと、前記液晶パネル上に前記液晶パネルの前記短辺と実質的に平行に延長され配置される複数のゲート配線と、前記ゲート配線と絶縁されて交差し、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行に延長され配置される複数のデータ配線と、前記液晶パネルの前記短辺と隣接するように配置され前記液晶パネルに画像信号を提供する印刷回路基板と、前記液晶パネルとオーバーラップするように配置される導光板と、光を発生させ前記導光板に提供する光源部と、該光源部が実装された回路基板とを有する光源モジュールとを有することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による液晶表示装置は、短辺と長辺を有する液晶パネルと、前記液晶パネル上に前記短辺と実質的に平行に延長され配置される複数のゲート配線と、前記ゲート配線と接続して前記液晶パネル上に液晶パネルの前記長辺に沿って実質的に平行に延長され集積回路形態で形成配置されるゲート駆動部と、前記ゲート配線と絶縁されて交差し、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行に延長され配置される複数のデータ配線と、前記データ配線と接続して前記液晶パネルの短辺と隣接するように配置されるデータ駆動部と、前記液晶パネルの前記短辺と隣接するように配置され前記液晶パネルに画像信号を提供する印刷回路基板とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る液晶表示装置によれば、データ駆動部の個数および/またはデータラインの数を減少させることができ、製造費用を減少させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図及び底面図である。
【図2】図1の液晶表示装置の背面図である。
【図3】図1の液晶表示装置の分解斜視図である。
【図4】図3の液晶パネルの概略的な平面図である。
【図5】図4の液晶パネルを構成するピクセルアレイ配置図である。
【図6】図5のピクセルアレイの等価回路図である。
【図7】図1の液晶表示装置の変形例である。
【図8】図1の液晶表示装置の変形例である。
【図9】図1の液晶表示装置の変形例である。
【図10】本発明の第2の実施形態による液晶表示装置の背面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図である。
【図12】図11の液晶表示装置の背面図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図である。
【図14】図13の液晶表示装置の背面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図である。
【図16】図15の液晶表示装置の背面図である。
【図17】本発明の第6の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図である。
【図18】図17の液晶表示装置の背面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明に係る液晶表示装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0011】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるであろう。
しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施形態は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。
図面において層、領域の大きさおよび相対的な大きさは説明の明瞭性のために誇張されたものであり得る。
【0012】
素子(elements)または層が、異なる素子または層の「上(on)」と指称されるものは、他の素子あるいは層の真上だけでなく、中間に他の層または他の素子を介在した場合をすべて含む。これに対し、一つの素子が「直接上(directly on)」、「真上」と指称されるものは中間に他の素子または層を介在しないものを示す。明細書全体において、同一参照符号は同一構成要素を指す。「および/または」は、言及されたアイテムの各々および一つ以上のすべての組合せを含む。
【0013】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図面に示すように、一つの素子または構成要素と異なる素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用されてもよい。空間的に相対的な用語は、図面に示す方向に加えて、使用時または動作時における素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。
【0014】
本明細書で記述する実施形態は、本発明の理想的な実施形態の概略的な断面図を参考にして説明する。したがって、製造技術または許容誤差などによって、例示図の形態は変形されてもよい。したがって、本発明の実施形態は、図示した特定形態に制限されるものではなく、製造工程によって生成される形態の変化も含むものである。したがって、図面に例示された領域は概略的な属性を有し、図面に例示した領域の形態は素子の領域の特定形態を例示するためのものであり、発明の範疇を制限するためのものではない。
【0015】
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態による液晶表示装置を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図及び底面図である。
図2は、図1の液晶表示装置の背面図である。図3は、図1の液晶表示装置の分解斜視図である。
【0017】
図1〜図3を参照すると、本発明の第1の実施形態による液晶表示装置100は全体を見ると、液晶パネルアセンブリ120、バックライトアセンブリ190、及び上部収納容器110を含む。
【0018】
さらに、液晶パネルアセンブリ120は、液晶パネル123、チップフィルムパッケージ126、及び印刷回路基板128などを含む。
【0019】
液晶パネル123は、ゲートライン、データライン、薄膜トランジスタアレイ、及び画素電極などを含む下部表示板122と、下部表示板122に対向するように配置された上部表示板124と、二つの表示板の間に介在する液晶層を含む。
【0020】
このような液晶パネル123は、短辺と長辺から成る実質的に長方形形状で形成されて画像情報を表示する役割を果たす。
ゲートラインは、実質的に長辺と直交する第1方向に延長され、液晶パネル123の短辺と実質的に平行に、すなわち、縦方向に延長されており、データラインは、実質的に水平方向である第2方向に延長され、液晶パネル123の長辺と実質的に平行に、すなわち横方向に延長されている。
視聴者が液晶表示装置100を見ている時、液晶パネル123の短辺は、視聴方向の左右に位置し液晶パネル123の長辺は視聴方向の上下に位置することができる。ただし、本発明はこれに限定されなくその反対の場合を含むこともできる。
【0021】
チップフィルムパッケージ126は、データ駆動部として、液晶パネル123の第1側(例えば、左側)の短辺に位置して下部表示板122に形成された各データラインと接続してデータ駆動信号を提供する。
チップフィルムパッケージ126は、半導体チップが可撓性フィルム(flexible film)上に形成された配線パターンとタブ(TAB、Tape Automated Bonding)技術によって接合されたタブテープ(TAB tape)を含む。
例えば、このようなチップフィルムパッケージとしては、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package、以下TCP)またはチップオンフィルム(Chip On Film、以下COF)などが使用され得る。ただし、上述したチップフィルムパッケージは例示的なものに他ならない。
【0022】
また、ゲート駆動部(図示せず)は、下部表示板122に形成された各ゲートラインに接続してゲート駆動信号を提供し、下部表示板122上に集積回路(integrated circuit)形態で形成され得る。例えば、ゲート駆動部は、下部表示板122の上側又は下側の長辺に沿って形成され、レイアウトの観点から、チップフィルムパッケージ126が配置された側に隣接する液晶パネル123の一側に配置され得る。ゲート駆動部は薄膜トランジスタアレイを製造する過程で共に形成され得る。ただし、本発明のゲート駆動部は、これに限定されなくチップフィルムパッケージ126と同一の形態で形成され得る。
【0023】
一方、チップフィルムパッケージ126は、液晶パネル123のデータラインと接続するために液晶パネル123の短辺と隣接するように配置されるため、チップフィルムパッケージ126と接続する印刷回路基板128もチップフィルムパッケージ126と同様に液晶パネル123の短辺と隣接するように配置される。
印刷回路基板128にはゲート駆動部に入力されるゲート駆動信号と、チップフィルムパッケージ126に入力されるデータ駆動信号を処理する様々な駆動エレメント129が実装される。言い換えると、印刷回路基板128は液晶パネル123と接続して画像情報を提供する。
【0024】
液晶表示装置100の厚さを最小化するためには印刷回路基板128は液晶パネル123と同一平面上に配置され得る。図1を参照すると、印刷回路基板128の最上面は液晶表示装置100の上部収納容器110の最上面と実質的に同一平面上にある。同様に、駆動エレメント129の最下面は液晶表示装置100の上部収納容器110の最下面と実質的に同一平面上に配置され、さらに延長されない。
【0025】
図2を参照すると、印刷回路基板128は、外部制御装置(未図示)とフィルム部186を通じて電気的、物理的に接続してイメージ画像を表示するための多様な信号の印加を受ける。このために、印刷回路基板128の背面にはフィルム部186と接続する第1コネクタ182が形成されている。
液晶表示装置100の全体的なサイズを減らすために印刷回路基板128の幅を減らすことが好ましく、この場合、フィルム部186の幅が印刷回路基板128の幅より大きい場合、これらの間の円滑な接続のために第1コネクタ182の接続端子は液晶パネル123に向かうように配置され得る。すなわち、フィルム部186は、液晶パネル123の短辺に実質的に直角の方向に移動しつつ第1コネクタ182に結合し得る。フィルム部186は、折れた形状、例えば「L」字形状でなされ得る。
【0026】
また、バックライトアセンブリ190は、モールドフレーム130、光学シート140、導光板150、反射シート160、光源モジュール177、及び下部収納容器170などを含む。
【0027】
ここで、導光板150は、光源モジュール177から液晶パネル123に供給される光を案内する役割を果たす。導光板150は、光を効率的に伝達させるプラスチック系の透明な物質から成るプレート(plate)形態になっている。
例えば、導光板150としてはPMMA(PolyMethyl MethAcrylate)などのようにアクリル樹脂又はポリカーボネート(PolyCarbonate)などが使用され得る。
導光板150の一側面に入射された光が導光板150の臨界角以上の角度で導光板150の上面または下面に到着すると導光板150の外部に放出されず、導光板150の表面から全反射され、導光板150の内部全体に行き渡る。以下で、上部及び下部とは、各々液晶表示装置100の前面又は視野面、及び液晶表示装置100の背面を指す。
【0028】
一方、導光板150の上面及び下面のうち少なくとも一面には導光板150内部の光が導光板150上部に安着される液晶パネル123に放出できるように拡散パターン(未図示)が形成される。好ましくは導光板150の下面に拡散パターンが形成され得る。すなわち、導光板150内部で反射されていた光は拡散パターンに反射し、導光板150の上面を通じて外部に放出される。
導光板150の上面から出射される光の輝度を一定に維持するために導光板150の一面に形成された拡散パターンは光源モジュール177からの距離に応じてサイズと密度が異なるように形成され得る。
例えば、光源モジュール177から遠ざかるほど拡散パターンの密度を高くしたり拡散パターンのサイズを大きくしたりすることによって上面に出射される光の輝度を一定に維持させることができる。このような拡散パターンは、インクをシルクスクリーン印刷して形成し得るが、本発明はこれに限定されなく導光板150に微細なくぼみや突起を形成して実質的に同一の作用効果を有する拡散パターンを形成することができる。
【0029】
導光板150の一側には光源モジュール177が配置されている。本実施形態では光源モジュール177が導光板150の下部(図面上)に、すなわち、液晶表示装置100の下部の長辺に沿って配置された場合を例にあげて説明する。このような配置構造において表示画面全体に均一に光が伝達できるようにするために導光板150は厚さが実質的に均一なフラット(flat)型形状を有し得る。ただし、本発明はこれに限定されなく多様な形状の導光板を適用することができる。光源モジュール177は、回路パターンが形成された回路基板176と回路基板176上に実装された複数の光源部178を含む。
【0030】
光源部178は光を直接放射する発光素子を含む。例えば、光源部178としては発光ダイオード(Light Emitted Diode、LED)、白熱電球、白色ハロゲンランプなどが使用され得る。好ましくは、演色性が優秀で消費電力が低い発光ダイオード(LED)が使用され得る。
光源部178は、フレーム(未図示)及びフレーム内部に実装された赤色、緑色、青色発光チップから成り、これらそれぞれの発光チップから放射される赤色光、緑色光及び青色光が混合され白色光が作られる。
【0031】
図2及び図3を参照すると、回路基板176の一側は、下部収納容器170の内側側壁と導光板150との間に配置され光源部178が実装される。
回路基板176の他側は下部収納容器170の床面に形成された開口部(未図示)を通じて下部収納容器170の内側から下部収納容器170の背面上に延長され印刷回路基板128と接続する。
回路基板176は、印刷回路基板128の背面に形成された第2コネクタ184と接続するが、第2コネクタ184の接続端子は第1コネクタ182の接続端子と同様に液晶パネル123に向かうように配置され得る。すなわち、回路基板176は液晶パネル123の短辺に実質的に直角方向に移動しつつ、第2コネクタ184に結合され得る。液晶表示装置100の背面に配置された回路基板176全体は下部収納容器170及び印刷回路基板128の一部とオーバーラップする。
【0032】
光源モジュール177の回路基板176とフィルム部186が互いに重複する場合、信号干渉が生じる恐れがあるため、これらは互いに重ならないように第2コネクタ184は第1コネクタ182より光源モジュール177に隣接するように配置することが好ましい。したがって、本実施形態では第2コネクタ184は、印刷回路基板128上で第1コネクタ182より下部に配置され得る。回路基板176及びフィルム部186は、液晶表示装置100の背面では互いにオーバーラップしない。
【0033】
また図3を参照すると、光学シート140は、導光板150の上部面に設置されて導光板150から伝達される光を拡散して集光する役割を果たす。光学シート140は、拡散シート、プリズムシート、保護シートなどを含む。導光板150とプリズムシートとの間に位置する拡散シートは、導光板150から入射する光を分散させることによって光が部分的に密集することを防止する。
プリズムシートは上部面に三角柱形状のプリズムが一定の配列を有し形成されており、通常2枚のシートで構成されてそれぞれのプリズムの配列が互いに所定の角度で交錯するように配置され拡散シートから拡散された光を液晶パネル123と垂直方向に集光する役割を果たす。
これによって、プリズムシートを通過する光はほぼ垂直に通過して保護シート上の輝度分布を均一に得ることができる。プリズムシートの上に形成される保護シートはプリズムシートの表面を保護する役割を果たすだけではなく、光の分布を均一にするために光を拡散させる役割を果たす。このような光学シート140の構成は上の例に限定されなく、液晶表示装置100の仕様に応じて多様に変更することができる。
【0034】
反射シート160は、導光板150の下部に設置され、導光板150の下部から放射された光を上部に反射する。反射シート160は、導光板150の一面に形成された拡散パターンによって反射されなかった光を再び導光板150の出射面側に反射させることによって、液晶パネル123に入射する光の損失を減らすと共に、導光板150の出射面を透過する光の均一度を向上させる役割を果たす。
例えば、反射シート160は、ポリエチレンテレフタレート(PolyEthylene Terephthalate、PET)などで成され得、反射シート160の一面は、例えば、二酸化チタンなどを含有する拡散層でコーティングし得る。二酸化チタンが乾燥して定着する時、二酸化チタンは霜形状の白色表面を形成して、光をより均一に拡散させることができるだけでなく、所定の反射効果を提供する。
【0035】
モールドフレーム130は、四角形枠形状で形成されており、光学シート140上部の外周に配置される。モールドフレーム130は、互いに連結した側壁を含み、光学シート140の側面と隣接するように配置され、光学シート140の最上面が液晶パネルアセンブリ120に対し露出される。モールドフレーム130は、下部収納容器170と結合して光学シート140、導光板150、反射シート160、及び光源モジュール177を内部に収納する。モールドフレーム130と下部収納容器170はフック結合又はねじ結合などの多様な方法で結合することができる。
【0036】
液晶パネル123は、モールドフレーム130上に配置され、上部収納容器110は液晶パネル123上部外周を覆い、下部収納容器170又はモールドフレーム130と結合する。上部収納容器110は、液晶表示装置100の背面側に延長した側壁と連続的に配置された上面を含み、液晶パネルアセンブリ120の最上面が液晶表示装置100の視野面方向に露出され得る。
【0037】
以下、図4〜図6を参照して図3の液晶パネルについて詳しく説明する。
図4は、図3の液晶パネルの概略的な平面図であり、図5は、図4の液晶パネルを構成するピクセルアレイ配置図であり、図6は、図5のピクセルアレイの等価回路図である。
【0038】
図4〜図6を参照すると、本発明の一実施形態による液晶パネルは、ゲート配線(Gn〜Gn+3)、データ配線(Dm〜Dm+3)、ピクセル電極11、ストレージ電極12、薄膜トランジスタ13、チップフィルムパッケージ126(すなわち、データ駆動部)、及びゲート駆動部127を含む。
【0039】
このような構造では、データ配線(Dm〜Dm+3)は液晶パネル123の長辺と平行に延長した横配線で形成され、データ配線を縦配線として使用する従来のピクセル設計方式に比べてデータ駆動部126のチャネル数を2/3に減らし、液晶パネルの短辺と平行をなす。データ駆動モジュール126のチャネル数を2/3に減らすことによって液晶表示装置の製造費用を減少させることができる長所がある。さらに、ゲート駆動部127を薄膜トランジスタアレイの製造工程と共に絶縁基板上に集積回路形態で形成することによってゲートドライバICを使わなくても良く、液晶パネル123の構造から省略することもできる。
【0040】
図5及び図6を参照すると、一つの横ピクセルの列16に二つのデータ配線(Dm、Dm+1)が形成され、一つの縦ピクセル行17に一つのゲート配線(Gn)が形成される。
ゲート配線(Gn〜Gn+3)は2個ずつ電気的に接続され、薄膜トランジスタ13はジグザグ形態で配列されて対応するデータ配線(Dm〜Dm+3)及びゲート配線(Gn〜Gn+3)と電気的、物理的に接続する。いくつかの実施形態において、各ピクセル行16に沿って隣接した領域に配置された薄膜トランジスタ13は隣接する2個のデータラインと交互に直接接続してジグザグ形態で配列を形成する。
【0041】
一つの横ピクセルの列16内に隣接する一対のピクセルに対してゲート信号が同時に印加されるため、十分なピクセル充電時間を確保することができる。液晶パネルはマトリックス形態で配置された複数のピクセルから成るピクセルアレイを含み、各ピクセルは水平方向より垂直方向が長い縦長構造で成されている。ピクセルアレイは、縦ピクセルの列ごとに同一の色相を示し、横ピクセルの列に対しては、赤(R)、緑(G)、及び青(B)を順次に表示する構造を有する。
【0042】
一方、ゲート配線(Gn〜Gn+3)にゲート信号を印加することによって周辺電磁場の歪曲により発生するテクスチャを抑制するためにストレージ電極12がゲート配線(Gn〜Gn+3)と隣接して形成される。
【0043】
本実施形態では一つの横ピクセルの列16に二つのデータ配線(Dm、Dm+1)が形成され、一つの縦ピクセルの列17に一つのゲート配線(Gn)が形成された場合を例えて説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、一つの横ピクセルの列16に一つのデータ配線が形成され、一つの縦ピクセルの列17に一つのゲート配線が形成されることもできる。各ピクセル行16に対応してデータラインを配置し、各ピクセルの列17に対応してゲートラインを配置することによって、この場合、前述の実施形態と比較してデータ配線の数、すなわち、データ駆動部126のチャネル数が1/2に減り、製造単価を落とし開口率(aperture)を増加させることができる。
【0044】
図7〜図9は、図1の液晶表示装置の変形例である。
図7の液晶表示装置101の場合、チップフィルムパッケージ126が液晶パネル123の右側短辺に位置する。
図8の液晶表示装置102の場合、データ駆動部としてのCOG(Chip On Glass)チップ126bが液晶パネル123上に実装され、COGチップ126bと印刷回路基板128は液晶パネル123の左側短辺に位置する回路フィルム126aにより電気的に接続する。具体的には回路フィルム126aは、COGチップ126bと印刷回路基板128を接続する。
図9の液晶表示装置103の場合、印刷回路基板128、回路フィルム126a、及びCOGチップ126bが液晶パネル123の右側短辺に位置する。回路フィルム126aは、COGチップ126b及び印刷回路基板128と電気的、物理的に接続する。
【0045】
以下、図10を参照して本発明の第2の実施形態による液晶表示装置を説明する。
ここで、図10は本発明の第2の実施形態による液晶表示装置の背面図である。
説明の便宜上、第1の実施形態の図面に示した各部材と同一の機能を有する部材は同一の符号で示す。したがって、その説明は省略し、以下の相違点を中心に説明する。
【0046】
光源部178を含む光源モジュール177が導光板150の上方に、すなわち、液晶表示装置104の上部の長辺に沿って配置される。したがって、回路基板176とフィルム部186との間の信号干渉を防ぐために第2コネクタ184は第1コネクタ182より光源部178に隣接するように、すなわち、印刷回路基板128上で第1コネクタ182より上部に配置する。
【0047】
図に示すように、第1コネクタ182及び第2コネクタ184は各々印刷回路基板128の一端に各々配置することができる。図2では、回路基板176及びフィルム部186は、液晶表示装置104の同一の縦方向に延長していることに対し、第1コネクタ182及び第2コネクタ184が印刷回路基板128の一端に各々配置すると、光源モジュール177の回路基板176及びフィルム部186は液晶表示装置104の互いに反対方向となる縦方向に延長することができる。
【0048】
以下、図11及び図12を参照して本発明の第3の実施形態による液晶表示装置を説明する。
ここで、図11は、本発明の第3の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図であり、図12は、図11の液晶表示装置の背面図である。説明の便宜上、第1の実施形態の図面に示す各部材と同一の機能を有する部材は同一の符号で示す。したがって、その説明は省略し、以下の相違点を中心に説明する。
【0049】
チップフィルムパッケージ126は、液晶パネル123上に横方向に延長したデータラインと接続し、印刷回路基板128は、チップフィルムパッケージ126と接続するため、チップフィルムパッケージ126と印刷回路基板128は液晶パネル123の短辺に隣接するように配置することが好ましい。
光源部178を含む光源モジュール177は印刷回路基板128と液晶パネル123との間に配置する。具体的には光源部178を含む光源モジュール177は、導光板150の左側に、すなわち液晶表示装置105の左側短辺に沿って配置する。回路基板176とフィルム部186が互いに重なると、信号干渉が発生する恐れがあるため、これらは互いに重ならないように配置することが好ましい。いくつかの実施形態において、第2コネクタ184及び第1コネクタ182に各々回路基板176の一端及びフィルム部186の一端が接続され、液晶表示装置105の同一の縦方向に向かって延長し配置する。
【0050】
以下、図13及び図14を参照して本発明の第4の実施形態による液晶表示装置を説明する。
ここで、図13は、本発明の第4の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図であり、図14は、図13の液晶表示装置の背面図である。説明の便宜上、第1の実施形態の図面に示す各部材と同一の機能を有する部材は同一の符号で示す。したがって、その説明は省略し、以下の相違点を中心に説明する。
【0051】
チップフィルムパッケージ126は、液晶パネル123上に横方向に延長したデータラインと接続し、印刷回路基板128は、チップフィルムパッケージ126と電気的、物理的に接続するため、チップフィルムパッケージ126と印刷回路基板128は液晶パネル123の短辺に隣接するように配置することが好ましい。
光源部178を含む光源モジュール177は、液晶パネル123の短辺に沿って印刷回路基板128とは反対側に配置する。具体的には、光源部178を含む光源モジュール177は、導光板150の右側に、すなわち液晶表示装置106の右側短辺に沿って配置する。回路基板176とフィルム部186が互いに重なると、信号干渉が発生する恐れがあるため、これらは互いに重ならないように配置することが好ましい。回路基板176は、液晶表示装置106の背面上を横方向に延長して印刷回路基板128と光源部178を連結する。回路基板176の一端及びフィルム部186の一端は、各々第2コネクタ184及び第1コネクタ182に接続する。回路基板176の他端及びフィルム部186の他端は各々液晶表示装置106の隣接した側すなわち縦側、及び縦側に隣接した横側に延長して配置する。
【0052】
以下、図15及び図16を参照して本発明の第5実施形態による液晶表示装置を説明する。
ここで、図15は、本発明の第5の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図であり、図16は、図15の液晶表示装置の背面図である。説明の便宜上、第1の実施形態の図面に示す各部材と同一の機能を有する部材は同一の符号で示す。したがって、その説明は省略し、以下の相違点を中心に説明する。
【0053】
光源部178を含む光源モジュール177は、導光板の下方に、すなわち液晶表示装置107の下部の長辺に沿って配置する。チップフィルムパッケージ126は、液晶パネル123上の横方向に延長したデータラインと接続するため、チップフィルムパッケージ126は液晶パネル123の短辺に隣接するように配置されることが好ましい。印刷回路基板128は軟質フィルムから成るチップフィルムパッケージ126により液晶パネル123と連結しているため、液晶パネル123の一側に沿って折り曲げられ、液晶パネル123の背面に安着することができる。回路基板176とフィルム部186が互いに重なると、信号干渉が発生する恐れがあるため、これらは互いに重ならないように配置することが好ましい。
【0054】
以下、図17及び図18を参照して本発明の第6の実施形態による液晶表示装置を説明する。
ここで、図17は、本発明の第6の実施形態による液晶表示装置の正面図、側面図、及び底面図であり、図18は、図17の液晶表示装置の背面図である。説明の便宜上、第1の実施形態の図面に示す各部材と同一の機能を有する部材は同一の符号で示す。したがって、その説明は省略し、以下の相違点を中心に説明する。
【0055】
チップフィルムパッケージ126は、液晶パネル123上に横方向に延長したデータラインと接続し、印刷回路基板128は、チップフィルムパッケージ126と接続するため、チップフィルムパッケージ126と印刷回路基板128は液晶パネル123の短辺に隣接するように配置することが好ましい。
光源部178を含む光源モジュール177は、印刷回路基板128と対向する液晶パネル123の反対側の短辺に隣接するように配置する。具体的には、光源部178を含む光源モジュール177は、導光板150の右側に、すなわち液晶表示装置108の右側の短辺に沿って配置する。印刷回路基板128は、可撓性フィルムから成るチップフィルムパッケージ126により液晶パネル123と連結しているため、液晶パネル123の一側に沿って折り曲げられ、液晶パネル123の背面に安着することができる。
これによって、液晶表示装置108の厚さが増加することを防止するために導光板250は印刷回路基板128と隣接した部分の厚さが相対的に薄く、光源部178と隣接した部分の厚さが相対的に厚い、くさび(wedge)型形状を有する。回路基板176とフィルム部186が互いに重なると、信号干渉が発生する恐れがあるため、これらは互いに重ならないように配置することが好ましい。回路基板176は、液晶表示装置108の背面上に横方向に延長して印刷回路基板128と光源部178を連結する。
【0056】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0057】
100〜108 液晶表示装置
110 上部収納容器
120 液晶パネルアセンブリ
122 下部表示板
123 液晶パネル
124 上部表示板
126 チップフィルムパッケージ
127 ゲート駆動部
128 印刷回路基板
129 駆動エレメント
130 モールドフレーム
140 光学シート
150 導光板
160 反射シート
170 下部収納容器
176 回路基板
177 光源モジュール
178 光源部
182 第1コネクタ
184 第2コネクタ
186 フィルム部
190 バックライトアセンブリ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
短辺と長辺を有する液晶パネルと、
前記液晶パネル上に前記液晶パネルの前記短辺と実質的に平行に延長され配置される複数のゲート配線と、
前記ゲート配線と絶縁されて交差し、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行に延長され配置される複数のデータ配線と、
前記液晶パネルの前記短辺と隣接するように配置され前記液晶パネルに画像信号を提供する印刷回路基板と、
前記液晶パネルとオーバーラップするように配置される導光板と、
光を発生させ前記導光板に提供する光源部と、該光源部が実装された回路基板とを有する光源モジュールとを有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記ゲート配線と接続され前記液晶パネル上に液晶パネルの前記長辺に隣接して集積回路形態で配置されるゲート駆動部と、
前記データ配線と接続され前記液晶パネルの短辺と隣接するように配置されるデータ駆動部とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記印刷回路基板の表面は、前記液晶パネルの表面と実質的に同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記光源モジュールは、前記液晶パネルの長辺に沿って前記導光板の側部に隣接して配置されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記光源モジュールは、前記液晶パネルの短辺と実質的に平行するように前記印刷回路基板と前記液晶パネルとの間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記光源モジュールは、前記液晶パネルの短辺に沿って前記印刷回路基板が配置される側の反対側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記印刷回路基板は、前記液晶パネルの前記短辺とオーバーラップし、前記液晶パネルの背面とオーバーラップするように配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記光源モジュールは、前記液晶パネルの短辺と隣接するように前記印刷回路基板が配置される側の反対側に配置され、
前記導光板は、前記印刷回路基板と隣接する部分の厚さが相対的に薄く、前記光源モジュールと隣接する部分の厚さが相対的に厚い、くさび型形状を有することを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
短辺と長辺を有する液晶パネルと、
前記液晶パネル上に前記短辺と実質的に平行に延長され配置される複数のゲート配線と、
前記ゲート配線と接続して前記液晶パネル上に液晶パネルの前記長辺に沿って実質的に平行に延長され集積回路形態で形成配置されるゲート駆動部と、
前記ゲート配線と絶縁されて交差し、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行に延長され配置される複数のデータ配線と、
前記データ配線と接続して前記液晶パネルの短辺と隣接するように配置されるデータ駆動部と、
前記液晶パネルの前記短辺と隣接するように配置され前記液晶パネルに画像信号を提供する印刷回路基板とを有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項10】
前記液晶パネルは、実質的にマトリックス形態で配置された複数のピクセルから成るピクセルアレイを含み、
前記各ピクセルは、前記液晶パネルの前記長辺と実質的に平行するように縦方向(longitudinally)に拡張され、前記液晶パネルの前記短辺と実質的に平行するように横方向(transversely)に拡張されることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−128498(P2010−128498A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192075(P2009−192075)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】