説明

液滴吐出装置および描画方法

【課題】確実に描画したパターンの良否を区別できる描画方法および液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】ワークにパターンを描画するパターン描画工程S10と、パターンの各描画を区別するための識別子を描画する識別子描画工程S11と、ワークに描画した前記パターンを検査して良否判定を行う検査工程S13と、検査工程における良否判定結果を識別子ごとに記憶する検査結果記憶工程S14と、一連のパターンの描画後に、良否判定結果を描画する検査結果描画工程S16と、を備え、確実にパターンの良否判定結果をワークに記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状体を液滴としてワークに塗布して描画を行う液滴吐出装置および描画方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インクなどの液状体を液滴吐出ヘッドから液滴として吐出して、パターンなどをワークに描画する液滴吐出装置が知られている。
液滴吐出装置では、ワークとして個別の基板に限らず長尺のシートまたはロール状のフィルムなどが用いられ多数のパターンが描画されている。
このような長尺のシートまたはロール状のフィルムなどに多数のパターンが描画される場合、良品と不良品との判別をするために不良のパターンにマーキングを施すことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−38778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の液滴吐出装置では不良のパターンにマーキングするためにマーキング機構が必要であり、装置が複雑になってしまう問題がある。
また、マーキングはフェルトペンやマーキングチョークによってなされ、フェルトペンのペン先の乾燥やマーキングチョークの磨耗などによりマーキングがワークに確実に施されないおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例にかかる液滴吐出装置は、ワークに複数のパターンを描画する液滴吐出装置であって、液滴を前記ワークに吐出し前記パターンおよび、前記パターンを区別する識別子を描画する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドにより描画された前記パターンを撮像するカメラと、前記カメラにて撮像された画像に基づき画像処理を行い前記パターンの良否判定を行う画像処理部と、前記画像処理部で判定された良否判定結果を前記識別子ごとに記憶する記憶部と、を有し、一連の前記パターンの描画後において、前記良否判定結果を前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して前記ワークに対して描画することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、一連のパターンの描画後においてパターンの良否判定結果をパターンの描画に用いた液滴吐出ヘッドを使用して記録することができる。
このように、新たにマーキング機構を設けずに描画されたパターンの良否を液滴吐出ヘッドを用いてワークに記録することが可能である。このことから、液滴吐出装置をコンパクトに構成することができ、また、従来のようにパターンの良否をフェルトペンやマーキングチョークを用いてマーキングを行わないため、マーキング手段の状態によらず確実に良否判定結果の記録が可能である。
【0008】
[適用例2]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記ワークをロール・ツウ・ロール方式で搬送する搬送装置を備えたことが望ましい。
【0009】
この構成によれば、液滴吐出装置にロール状のフィルムなどのワークを搬送するためにロール・ツウ・ロール方式の搬送装置を備えている。
このように、ロール状のフィルムに多数のパターンを描画し、一連のパターンの描画後においてパターンの良否判定結果を液滴吐出ヘッドを用いてワークに記録することができる。そして、描画が終了したワークはロール状に巻き取られており、次工程においてワークを使用する際にパターンの良否判定結果から読み取ることができる。このことから、パターンの良否判定結果に基づき、良品を選択してスムースなワークの流動を可能とし、生産性の向上を図ることができる。
【0010】
[適用例3]本適用例にかかる描画方法は、ワークに複数のパターンを描画する描画方法であって、前記ワークに前記パターンを描画するパターン描画工程と、前記パターンの各描画を区別するための識別子を描画する識別子描画工程と、前記ワークに描画した前記パターンを検査して良否判定を行う検査工程と、前記検査工程における良否判定結果を前記識別子ごとに記憶する検査結果記憶工程と、一連の前記パターンの描画後に、前記良否判定結果を描画する検査結果描画工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
この描画方法によれば、各パターンとともに各パターンを区別するための識別子を描画し、各パターンの良否判定結果を識別子ごとに記憶して、一連のパターンの描画後に良否判定結果をワークに記録する。
このようにすることで、従来行っていた不良のパターンへのマーキングが不要となる。また、マーキングが不要となるためフェルトペンやマーキングチョークを用いた際の、マーキングが施されない不具合が解消され、確実な記録が可能である。
【0012】
[適用例4]上記適用例にかかる描画方法において、前記ワークがロール状のフィルムであることが望ましい。
【0013】
この描画方法によれば、ロール状のフィルムに多数のパターンを描画し、一連のパターンの描画後においてパターンの良否判定結果をワークに記録することができる。
そして、描画が終了したワークはロール状に巻き取られており、次工程においてワークを使用する際にパターンの良否判定結果から読み取ることができる。このことから、パターンの良否判定結果に基づき、良品を選択してスムースなワークの流動を可能とし、生産性の向上を図ることができる。
【0014】
[適用例5]上記適用例にかかる描画方法において、前記検査結果描画工程は不良の前記パターンの前記識別子を描画する工程であることが望ましい。
【0015】
この描画方法によれば、良否判定結果は不良の識別子を描画するため、ワークの使用面積が小さくて済み、ワークにおける製品にかかわらない部分の面積を最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態における液滴吐出装置の概略構成を示す模式図。
【図2】実施形態にかかる液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図。
【図3】実施形態における液滴吐出装置の電気制御ブロック図。
【図4】実施形態における描画方法の手順を説明するフローチャート。
【図5】実施形態におけるワークへの描画を説明する概略平面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
(実施形態)
【0018】
本実施形態では紫外線硬化型インク(以下、UVインクと呼ぶ)を用い、インクジェット方式にてインク(液状体)を液滴としてフィルムなどのワークに吐出して描画を行う液滴吐出装置を例にとり説明する。
図1は本実施形態における液滴吐出装置の概略構成を示す模式図である。
液滴吐出装置1は、ワークWを搬送する搬送装置40と、ワークWを吸着して固定するステージ45と、UVインクを液滴として吐出する液滴吐出ヘッド50と、紫外光を照射するUVランプ60と、描画されたパターンを撮像するカメラ70と、を備えている。
搬送装置40はロール・ツウ・ロール方式の搬送装置であり、フィルム状のワークWが巻かれワークWを供給する給材ローラー41と、処理されたワークWを巻き取って除材する除材ローラー42と、給材ローラー41と除材ローラー42との間においてワークWの搬送を行う搬送ローラー43a〜43fと、を有している。
【0019】
そして、搬送装置40の中間位置の搬送ローラー43cと搬送ローラー43dとの間には、ステージ45が配置されている。
ステージ45は負圧発生源(図示せず)に接続され、ステージ45に形成された多数の吸着穴(図示せず)からワークWを吸着しワークWを平坦に保持できるように構成されている。
【0020】
ステージ45の上方にはUVインクを液滴としてワークWに吐出して、パターンを描画する液滴吐出ヘッド50が配置されている。
液滴吐出ヘッド50は主走査軸と、場合により主走査軸に直交する副走査軸とを有するキャリッジ46に固定され、ワークWの表面に所定のパターンを描画できるように構成されている。
【0021】
また、ワークWに吐出されたUVインクに紫外光を照射して硬化させるUVランプ60がステージ45より下流側に設けられている。
さらに、UVランプ60の下流側には描画されたパターンを検査するためにパターンを撮像するカメラ70が設けられている。
【0022】
このように、ワークWが給材ローラー41から除材ローラー42へ搬送される間に、パターンの描画、UVインクの硬化、パターンの検査が連続して行われ多数のパターンが得られる。
なお、ワークWは厚み50μm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムやポリカーボネートフィルムが用いられる。
【0023】
次に液滴吐出ヘッド50の構成について詳細に説明する。
図2は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図である。
液滴吐出ヘッド50は、ノズルプレート56に複数のノズル55を備え、それぞれのノズル55の開口に連通する圧力室53、圧力室53の一壁面を構成する振動板52、振動板52を変形させるPZTなどの圧電素子51、各圧力室53にインクなどの液状体を送り込む共通インク室54を有している。
【0024】
振動板52は、弾性変形可能な薄板から構成され、圧電素子51の先端に当接している。このような構成により、圧電素子51が収縮して、振動板52が上方に撓んで圧力室53が膨張すると、共通インク室54の液状体が圧力室53に流れ込む。所定時間の経過後に、圧電素子51が伸長して、振動板52が元に戻って圧力室53が収縮すると、圧力室53の液状体が圧縮されて、ノズル55の開口から液滴が吐出する。このとき、液滴吐出ヘッド50に形成されている多数のノズル55のうち、いずれから液滴を吐出するかによってワークに所定の文字、マークや画像などの描画が可能である。
【0025】
次に、液滴吐出装置の制御系について説明する。
図3は、液滴吐出装置の電気制御ブロック図である。
液滴吐出装置1は装置の動作を制御する制御装置10を備えている。そして、制御装置10はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU(中央演算処理装置)11と、各種情報を記憶する記憶部としてのメモリー12とを備えている。
【0026】
搬送装置40、ステージ駆動装置30、キャリッジ駆動装置31は入出力インターフェイス13及びデータバス14を介してCPU11に接続されている。さらに、ヘッド駆動回路32、UVランプ制御回路33、カメラ駆動装置34も入出力インターフェイス13及びデータバス14を介してCPU11に接続されている。
【0027】
搬送装置40はロール・ツウ・ロール方式の装置におけるワークの送りおよび停止を制御し、ステージ駆動装置30はステージ45の上下の動きとワークの吸着および吸着解除を制御している。
そして、キャリッジ駆動装置31はキャリッジ46の移動を制御し、キャリッジ46を所望の位置に移動及び停止することが可能となっている。
【0028】
ヘッド駆動回路32は液滴吐出ヘッド50を駆動し液滴を吐出させる回路である。UVランプ制御回路33はUVランプ60の点灯を制御し、カメラ駆動装置34はカメラ70のスキャンおよび撮像を制御している。
【0029】
メモリー12は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、CD−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には液滴吐出装置1における動作の制御手順が記述されたプログラムソフト15を記憶する記憶領域が設定される。さらに、吐出位置の座標データである吐出位置データ16を記憶するための記憶領域も設定される。また、ワークに描画されたパターンの検査結果データ17を記憶するための記憶領域も設定される。
【0030】
CPU11は、メモリー12内に記憶されたプログラムソフト15に従ってワークの所定位置に液滴を吐出するための制御を行う。描画動作を実現するために、液滴吐出ヘッド50から液滴を吐出して描画するための制御を行う吐出演算部20を有する。
吐出演算部20はステージ45の動きを制御するステージ制御部21と、キャリッジ46の移動を制御するキャリッジ制御部22と、液滴吐出ヘッド50の液滴吐出にかかわる演算をする吐出制御部23とを有する。
さらにCPU11は、カメラ70にて撮像したパターンを画像処理し、パターンの良否を判定する画像処理部24を備えている。
【0031】
次に、上述した構成の液滴吐出装置を使って、液滴吐出ヘッドからワークに液滴を吐出してパターンを描画する描画方法について説明する。
図4は本実施形態における描画方法の手順を説明するフローチャートである。図5はワークへの描画を説明する概略平面図である。以下、図4のフローチャートに従い、図5を参照しながら描画手順を説明する。
【0032】
まず、ステップS10において、液滴吐出ヘッドからUVインクを液滴として吐出してワークWにパターンPを描画する(パターン描画工程)。
次に、ステップS11にて、液滴吐出ヘッドからUVインクを吐出して描画する個々のパターンPに対応する識別子としてのバーコード80を描画する(識別子描画工程)。
ステップS10およびステップS11では、図5(a)に示すように、フィルムなどのワークWは矢印S方向に順次搬送され、ワークWに対して連続して同じパターンPを描画する。そして、各パターンPを区別するバーコードを各パターンPの近傍に描画する。
【0033】
なお、このパターンPおよびバーコード80の描画の手順は先にバーコード80を描画してからパターンPを描画しても良いし、パターンPを描画しながらバーコード80を描画しても良い。これらの描画の手順はパターンPとバーコード80の配置により、効率的に描画できる手順とするのが好ましい。
また、バーコード80に代わり、他の識別子として数字、マーク、記号、絵柄など、個々のパターンPを区別できるものであれば使用することができる。
【0034】
次に、ステップS12において、ワークWが搬送され描画したパターンPおよびバーコード80の上方よりUVランプからUV光を照射する。
描画したパターンPおよびバーコード80はUVインクであることから、紫外光を受けて重合が開始してUVインクが硬化し、ワークWにパターンPおよびバーコード80が定着する。
【0035】
続いて、ステップS13において、硬化したパターンPの検査を行う(検査工程)。
詳しくは、ワークWが搬送されパターンPの上方に配置されたカメラがパターンPを撮像し、撮像した画像をもとに画像処理部で画像処理を行い、パターンPの良否判定が行われる。
このとき、カメラはバーコードも撮像しており、ステップS14にて、このバーコードに対応したパターンPの良否判定結果をメモリーに記憶する(検査結果記憶工程)。
【0036】
次に、ステップS15において、所定のパターン数を描画したかどうかが判断され、所定数より少ない場合にはステップS10に戻りパターンPの描画が継続する。
そして、所定のパターン数の描画が終了した場合にはステップS16に移り、ワークWに良否判定結果の描画を行う(検査結果描画工程)。この描画は、パターンPを描画した液滴吐出ヘッドを用いて行う。そして、UVランプからUV光を照射してワークWに良否判定結果が定着される。
【0037】
このように、一連のパターンPの描画後においてパターンPの良否判定結果が記録される。図5(b)に示すように、良否判定結果82がワークWに描画され、ここでは、不良のパターンPに対応する識別子としてのバーコード80を描画する。
なお、検査結果の描画は、不良品に対応する識別子の描画でも、良品に対応する識別子の描画でもよいが、描画する数の少ない不良品に対する識別子の描画が好ましい。このようにすれば、使用するワークWの面積が小さくて済み、ワークWにおける製品にかかわらない部分の面積を最小にすることができ、また、UVインクの使用量を少なくすることができる。
【0038】
以上、本実施形態の液滴吐出装置1によれば、一連のパターンPの描画後においてパターンPの良否判定結果を液滴吐出ヘッド50を用いてワークWに記録することができる。
このように、新たにマーキング機構を設けずに描画されたパターンPの良否を液滴吐出ヘッドを用いてワークWに記録することが可能である。このことから、液滴吐出装置1をコンパクトに構成することができ、また、従来のようにパターンPの良否をフェルトペンやマーキングチョークを用いてマーキングを行わないため、マーキング手段の状態によらず確実に良否判定結果の記録が可能である。
【0039】
また、液滴吐出装置1にロール状のフィルムなどのワークを搬送するためにロール・ツウ・ロール方式の搬送装置40を備えている。
このように、ロール状のフィルムに多数のパターンPを描画し、一連のパターンPの描画後においてパターンPの良否判定結果を液滴吐出ヘッド50を用いてワークWに記録することができる。
そして、描画が終了したワークWはロール状に巻き取られており、次工程においてワークWを使用する際にパターンPの良否判定結果から読み取ることができる。このことから、パターンPの良否判定結果に基づき、良品を選択してスムースなワークWの流動を可能とし、生産性の向上を図ることができる。
【0040】
さらに、本実施形態の描画方法によれば、各パターンPとともに各パターンPを区別するためのバーコード80を描画し、各パターンPの良否判定結果をバーコード80ごとに記憶して、一連のパターンPの描画後に良否判定結果をワークWに記録する。
このようにすることで、従来行っていた不良のパターンPへのマーキングが不要となる。また、マーキングが不要となるためフェルトペンやマーキングチョークを用いた際のマーキングが施されない不具合が解消され、確実な記録が可能である。
【0041】
また、本実施形態の描画方法によれば、ロール状のフィルムに多数のパターンPを描画し、一連のパターンPの描画後においてパターンPの良否判定結果をワークWに記録することができる。
そして、描画が終了したワークWはロール状に巻き取られており、次工程においてワークWを使用する際にパターンPの良否判定結果から読み取ることができる。このことから、パターンPの良否判定結果に基づき、良品を選択してスムースなワークWの流動を可能とし、生産性の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1…液滴吐出装置、10…制御装置、11…CPU、12…記憶部としてのメモリー、13…入出力インターフェイス、14…データバス、15…プログラムソフト、16…吐出位置データ、17…検査結果データ、20…吐出演算部、21…ステージ制御部、22…キャリッジ制御部、23…吐出制御部、24…画像処理部、30…ステージ駆動装置、31…キャリッジ駆動装置、32…ヘッド駆動回路、33…UVランプ駆動回路、34…カメラ駆動装置、40…搬送装置、41…給材ローラー、42…除材ローラー、43a〜43f…搬送ローラー、45…ステージ、46…キャリッジ、50…液滴吐出ヘッド、51…圧電素子、52…振動板、53…圧力室、54…共通インク室、55…ノズル、56…ノズルプレート、60…UVランプ、70…カメラ、80…識別子としてのバーコード、82…良否判定結果、P…パターン、W…ワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークに複数のパターンを描画する液滴吐出装置であって、
液滴を前記ワークに吐出し前記パターンおよび、前記パターンを区別する識別子を描画する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドにより描画された前記パターンを撮像するカメラと、
前記カメラにて撮像された画像に基づき画像処理を行い前記パターンの良否判定を行う画像処理部と、
前記画像処理部で判定された良否判定結果を前記識別子ごとに記憶する記憶部と、を有し、
一連の前記パターンの描画後において、前記良否判定結果を前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して前記ワークに対して描画することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記ワークをロール・ツウ・ロール方式で搬送する搬送装置を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項3】
ワークに複数のパターンを描画する描画方法であって、
前記ワークに前記パターンを描画するパターン描画工程と、
前記パターンの各描画を区別するための識別子を描画する識別子描画工程と、
前記ワークに描画した前記パターンを検査して良否判定を行う検査工程と、
前記検査工程における良否判定結果を前記識別子ごとに記憶する検査結果記憶工程と、
一連の前記パターンの描画後に、前記良否判定結果を描画する検査結果描画工程と、
を含むことを特徴とする描画方法。
【請求項4】
請求項3に記載の描画方法において、
前記ワークがロール状のフィルムであることを特徴とする描画方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載の描画方法において、
前記検査結果描画工程は不良の前記パターンの前記識別子を描画する工程であることを特徴とする描画方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−224522(P2011−224522A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99532(P2010−99532)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】