炊飯器
【課題】リレーにより加熱手段の加熱制御をする炊飯器において、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知できるようにし、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにする。
【解決手段】上面が開口した炊飯器本体11の上面開口部を蓋12により開閉自在に覆い、炊飯器本体11内に内鍋10を着脱自在に収納し、内鍋10内の調理物を光加熱手段13により加熱し、光加熱手段13の通電をリレー14により制御し、リレー14を駆動する駆動手段15を制御手段16により制御して調理物への加熱を制御する。リレー14と電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段17によりリレー14の内部接点のオンオフを検知するよう構成する。
【解決手段】上面が開口した炊飯器本体11の上面開口部を蓋12により開閉自在に覆い、炊飯器本体11内に内鍋10を着脱自在に収納し、内鍋10内の調理物を光加熱手段13により加熱し、光加熱手段13の通電をリレー14により制御し、リレー14を駆動する駆動手段15を制御手段16により制御して調理物への加熱を制御する。リレー14と電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段17によりリレー14の内部接点のオンオフを検知するよう構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーにより加熱手段の加熱制御をする炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、炊飯器において、ヒータなどの加熱制御にリレーを使用している場合は、リレーの接点溶着によるヒータの過加熱、異常加熱をふせぐためにリレーの接点溶着の検知を行うようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図12は、従来の炊飯器のリレーの接点溶着検知を行う要部回路図である。図12において、リレー1がオン、オフすることにより、ヒータ2の通電を制御している。リレー1の接点溶着検知はリレー1とヒータ2の間の電位を抵抗R1、R2、R3で分圧し、トランジスタTR1、抵抗R5を介してマイコン3に入力することによって行う。リレー1がオンしているときは、トランジスタTR1には全波整流された交流波形が印加されるので、マイコン3には矩形波が入力される。リレー1がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるのでマイコン3にはハイ電位が入力される。よって、マイコン3がリレー1をオンさせようとしているのにマイコン3への接点検知信号がハイの一定電位である場合や、また、逆にマイコン3がリレー1をオフさせようとしているのに接点検知信号が矩形波であった場合、接点の状態が変化せずに溶着していると判断することができる。
【特許文献1】特開平9−140561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、リレー1がオフしている場合でも、交流電源から電流がヒータ2、抵抗R1、R2、R3、グランドを通り、ダイオードブリッジの片側に流れる。そして、ダイオードブリッジを通って交流電源のもう一方側に微少ながら電流が流れることになる。通常のヒータの場合ではあまり問題にならないが、特に、ハロゲンヒータのような光による加熱素子(光加熱手段)などの場合は、微小でも電流が流れることによって素子寿命に影響を与えるといった問題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知できるようにし、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、上面が開口した炊飯器本体の上面開口部を蓋により開閉自在に覆い、炊飯器本体内に内鍋を着脱自在に収納し、内鍋内の調理物を光加熱手段により加熱し、光加熱手段の通電をリレーにより制御し、リレーを駆動する駆動手段を制御手段により制御して調理物への加熱を制御するよう構成し、リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段によりリレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成したものである。
【0007】
これにより、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の炊飯器は、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋内の調理物を光により加熱する光加熱手段と、前記光加熱手段の通電を制御するリレーと、前記リレーを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御し調理物への加熱を制御する制御手段とを備え、前記リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段により前記リレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成したものであり、光加熱手段と絶縁接点検知手段は電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、絶縁接点検知手段の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段を付加したものであり、接点検知波形が一定電圧になることにより、いつも入力をチェックしている必要がなく、一定時間ごとに入力をチェックすることで容易に接点溶着などの異常を検知することができる。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、所定回数リレーのオン/オフを繰り返す異常解除手段を付加したものであり、リレーの接点溶着が起こった場合、何回かリレーのオン/オフを繰り返すことによりリレーの接点に負荷がかかり、接点溶着が解除することができる。
【0012】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレーのオンを禁止するモード変更手段を付加したものであり、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができ、異常なまま炊飯器の使用を続けるのを防ぐことができる。
【0013】
第5の発明は、上記第4の発明において、スイッチなどの入力手段と、異常停止モードの際に入力手段から入力があった場合は再度リレーの復帰動作を行わせる再復帰手段を付加したものであり、時間がたってリレーの接点溶着などの異常が解除する場合もあるので、異常停止モードの際も入力手段による入力によって、再度復帰動作をできるようにすることで再復帰することができる。
【0014】
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、リレー接点異常が復帰した場合でもリレー接点異常を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶したデータを表示する表示手段を付加したものであり、製品の不良解析の際、重要な手がかりにすることができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図を示し、図2は、同炊飯器の断面図を示すものである。
【0017】
図1および図2に示すように、内鍋10は、上面が開口した炊飯器本体11内に着脱自在に収納している。蓋12は炊飯器本体11の上面開口部を開閉自在に覆っている。光加熱手段13は光による加熱で内鍋10内の調理物を加熱するもので、底面ハロゲンヒータ18と側面ハロゲンヒータ19とで構成し、それぞれのハロゲンヒータは底面強化ガラス20、側面強化ガラス21で覆っている。また、底面ハロゲンヒータ18が光る様子が見えるように窓22を設置している。
【0018】
リレー14は光加熱手段13への通電をオン、オフすることで光加熱手段13による加熱を制御する。駆動手段15はリレー14を駆動し、制御手段16は駆動手段15を制御することにより内鍋10内の調理物の加熱を制御するようにしている。絶縁接点検知手段17は、リレー14と電気的に絶縁してリレー14の接点溶着などの異常検知をするもので、この絶縁接点検知手段17はリレー14や光加熱手段13から電流が流れることがないようにしている。
【0019】
すなわち、図3に示すように、リレー14をオン、オフすることにより底面ハロゲンヒータ18の通電を制御している。リレー14の接点溶着などの異常検知は、リレー14と底面ハロゲンヒータ18の間の電位を抵抗R1を介してフォトカプラPCにより電気的に絶縁して、抵抗R2、R3で分圧し、トランジスタTR1、抵抗R5を介してマイコン23に入力することによって行うようにしている。
【0020】
上記構成において動作、作用を説明する。リレー14がオンしているときは、トランジスタTR1には半波整流された交流波形が印加されるので、マイコン23には矩形波が入力される。リレー14がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるのでマイコン23にはハイ電位が入力される。よって、マイコン23がリレー14をオンさせようとしているのにマイコン23への接点検知信号がハイの一定電位である場合や、また、逆にマイコン23がリレー14をオフさせようとしているのに接点検知信号が矩形波であった場合、接点の状態が変化せずに溶着していると判断することができる。
【0021】
リレー14、底面ハロゲンヒータ18とトランジスタTR1等の接点検知回路はフォトカプラPCによって電気的に絶縁されているので、リレー14がオフ時でも底面ハロゲンヒータ18には電流が流れることがない。
【0022】
以上のように、本実施の形態においては、リレー14と電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段17によりリレー14の内部接点のオンオフを検知するよう構成したので、光加熱手段13と絶縁接点検知手段17は電気的に絶縁されているので、光加熱手段13に電流を流すことなくリレー14の接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段13の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【0023】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0024】
図4に示すように、ピークホールド手段30は、絶縁接点検知手段17の出力波形が矩形波などの場合は、接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するものであり、図5に示すように、トランジスタTR1からの出力を抵抗R5とコンデンサC1によって平滑し、抵抗内蔵トランジスタTR2を介してマイコン23に入力するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
上記構成において動作、作用を説明する。リレー14がオンしているときは、トランジスタTR1には半波整流された交流波形が印加され、マイコン23には矩形波のローレベルがホールドされたロー電位が入力される。リレー14がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるので、マイコン23にはハイ電位が入力される。
【0026】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段30を付加したので、接点検知波形が一定電圧になることにより、いつも入力をチェックしている必要がなく、一定時間ごとに入力をチェックすることで容易に接点溶着などの異常を検知することができる。
【0027】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0028】
図6に示すように、異常解除手段40は、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着を検知したとき、所定回数リレー14のオン/オフを繰り返すことによりリレー14の接点に負荷をかけ、接点溶着を解除するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
上記構成において図7を参照しながら動作、作用を説明する。
【0030】
図7において、ステップ41で異常フラグが立っているかどうかを判定し、異常フラグが立っていると処理を終了する。異常フラグが立っていないときはステップ42へ進み、ステップ42でリレー14が接点異常かどうかを判定し、接点異常でないならば処理を終了する。接点異常の場合はステップ43へ進む。ステップ43、ステップ44ではリレー14を1秒オン、1秒オフさせる。ステップ45により、リレー14の1秒オン、1秒オフの動作を6回繰り返し、6回繰り返した後、ステップ46へ進む。ステップ46では、リレーが正常に戻ったかどうかを判定し、正常に戻ったならばステップ47で異常フラグをクリアして処理を終了する。異常状態のままならば、ステップ48にて異常フラグを立てる。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知すると、所定回数リレー14のオン/オフを繰り返す異常解除手段40を付加したので、リレー14の接点溶着が起こった場合、何回かリレー14のオン/オフを繰り返すことによりリレー14の接点に負荷がかかり、接点溶着が解除することができる。
【0032】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0033】
図8に示すように、モード変更手段50は、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着などの異常を検知すると、異常モードにモード変更してリレー14のオン、オフを禁止するものである。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
上記構成において動作、作用を説明する。絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着などの異常を検知すると、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができる。
【0035】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレー14のオンを禁止するモード変更手段50を付加したので、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができ、異常なまま炊飯器の使用を続けるのを防ぐことができる。
【0036】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0037】
図9に示すように、入力手段60はスイッチで構成し、再復帰手段61は、モード変更手段50によって異常モードになったとき、入力手段60から入力があった場合、再度リレー14に復帰動作を行わせるようにしている。他の構成は上記実施の形態4と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
上記構成において図10を参照しながら動作、作用を説明する。
【0039】
図10において、ステップ62で異常モードがどうかを確認し、異常モードでなければ処理を終了し、異常モードならばステップ63へ進む。ステップ63では入力手段60から入力があったかどうかを確認し、入力がなければ処理を終了する。入力があればステップ64へ進む。ステップ64、ステップ65ではリレー14に1秒オン、1秒オフの動作を行わせる。ステップ66により、リレーの1秒オン、1秒オフの動作を6回繰り返し、6回繰り返した後、ステップ67へ進む。ステップ67ではリレー14が正常戻ったかどうかを確認し、異常のままならば処理を終了する。正常に復帰した場合はステップ68で異常モードから正常モードにモードを変更する。
【0040】
以上のように、本実施の形態においては、スイッチなどの入力手段60と、異常停止モードの際に入力手段60から入力があった場合は再度リレー14に復帰動作を行わせる再復帰手段61を付加したので、時間がたってリレー14の接点溶着などの異常が解除する場合もあるので、異常停止モードの際も入力手段60による入力によって、再度復帰動作をできるようにすることで再復帰することができる。
【0041】
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0042】
図11に示すように、記憶手段71は、リレー14の接点異常が復帰した場合でもリレー14の接点異常を記憶するものであり、表示手段72は憶手段71が記憶したデータを表示するものである。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
上記構成において動作、作用を説明する。絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知した場合は、記憶手段70にリレー14の接点異常を検知したことを記憶し、表示手段71に記憶手段70の内容を表示することができる。
【0044】
以上のように、本実施の形態においては、リレー14の接点異常が復帰した場合でもリレー14の接点異常を記憶する記憶手段71と、記憶手段71が記憶したデータを表示する表示手段72を付加したので、製品の不良解析の際、重要な手がかりにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができるので。リレーにより加熱手段の加熱制御をする炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の断面図
【図3】同炊飯器の要部回路図
【図4】本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図
【図5】同炊飯器の要部回路図
【図6】本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図
【図7】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図
【図9】本発明の実施の形態5の炊飯器のブロック図
【図10】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態6の炊飯器のブロック図
【図12】従来の炊飯器の要部回路図
【符号の説明】
【0047】
10 内鍋
11 炊飯器本体
12 蓋
13 光加熱手段
14 リレー
15 駆動手段
16 制御手段
17 絶縁接点検知手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーにより加熱手段の加熱制御をする炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、炊飯器において、ヒータなどの加熱制御にリレーを使用している場合は、リレーの接点溶着によるヒータの過加熱、異常加熱をふせぐためにリレーの接点溶着の検知を行うようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図12は、従来の炊飯器のリレーの接点溶着検知を行う要部回路図である。図12において、リレー1がオン、オフすることにより、ヒータ2の通電を制御している。リレー1の接点溶着検知はリレー1とヒータ2の間の電位を抵抗R1、R2、R3で分圧し、トランジスタTR1、抵抗R5を介してマイコン3に入力することによって行う。リレー1がオンしているときは、トランジスタTR1には全波整流された交流波形が印加されるので、マイコン3には矩形波が入力される。リレー1がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるのでマイコン3にはハイ電位が入力される。よって、マイコン3がリレー1をオンさせようとしているのにマイコン3への接点検知信号がハイの一定電位である場合や、また、逆にマイコン3がリレー1をオフさせようとしているのに接点検知信号が矩形波であった場合、接点の状態が変化せずに溶着していると判断することができる。
【特許文献1】特開平9−140561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、リレー1がオフしている場合でも、交流電源から電流がヒータ2、抵抗R1、R2、R3、グランドを通り、ダイオードブリッジの片側に流れる。そして、ダイオードブリッジを通って交流電源のもう一方側に微少ながら電流が流れることになる。通常のヒータの場合ではあまり問題にならないが、特に、ハロゲンヒータのような光による加熱素子(光加熱手段)などの場合は、微小でも電流が流れることによって素子寿命に影響を与えるといった問題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知できるようにし、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、上面が開口した炊飯器本体の上面開口部を蓋により開閉自在に覆い、炊飯器本体内に内鍋を着脱自在に収納し、内鍋内の調理物を光加熱手段により加熱し、光加熱手段の通電をリレーにより制御し、リレーを駆動する駆動手段を制御手段により制御して調理物への加熱を制御するよう構成し、リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段によりリレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成したものである。
【0007】
これにより、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の炊飯器は、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋内の調理物を光により加熱する光加熱手段と、前記光加熱手段の通電を制御するリレーと、前記リレーを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御し調理物への加熱を制御する制御手段とを備え、前記リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段により前記リレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成したものであり、光加熱手段と絶縁接点検知手段は電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、絶縁接点検知手段の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段を付加したものであり、接点検知波形が一定電圧になることにより、いつも入力をチェックしている必要がなく、一定時間ごとに入力をチェックすることで容易に接点溶着などの異常を検知することができる。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、所定回数リレーのオン/オフを繰り返す異常解除手段を付加したものであり、リレーの接点溶着が起こった場合、何回かリレーのオン/オフを繰り返すことによりリレーの接点に負荷がかかり、接点溶着が解除することができる。
【0012】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレーのオンを禁止するモード変更手段を付加したものであり、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができ、異常なまま炊飯器の使用を続けるのを防ぐことができる。
【0013】
第5の発明は、上記第4の発明において、スイッチなどの入力手段と、異常停止モードの際に入力手段から入力があった場合は再度リレーの復帰動作を行わせる再復帰手段を付加したものであり、時間がたってリレーの接点溶着などの異常が解除する場合もあるので、異常停止モードの際も入力手段による入力によって、再度復帰動作をできるようにすることで再復帰することができる。
【0014】
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、リレー接点異常が復帰した場合でもリレー接点異常を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶したデータを表示する表示手段を付加したものであり、製品の不良解析の際、重要な手がかりにすることができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図を示し、図2は、同炊飯器の断面図を示すものである。
【0017】
図1および図2に示すように、内鍋10は、上面が開口した炊飯器本体11内に着脱自在に収納している。蓋12は炊飯器本体11の上面開口部を開閉自在に覆っている。光加熱手段13は光による加熱で内鍋10内の調理物を加熱するもので、底面ハロゲンヒータ18と側面ハロゲンヒータ19とで構成し、それぞれのハロゲンヒータは底面強化ガラス20、側面強化ガラス21で覆っている。また、底面ハロゲンヒータ18が光る様子が見えるように窓22を設置している。
【0018】
リレー14は光加熱手段13への通電をオン、オフすることで光加熱手段13による加熱を制御する。駆動手段15はリレー14を駆動し、制御手段16は駆動手段15を制御することにより内鍋10内の調理物の加熱を制御するようにしている。絶縁接点検知手段17は、リレー14と電気的に絶縁してリレー14の接点溶着などの異常検知をするもので、この絶縁接点検知手段17はリレー14や光加熱手段13から電流が流れることがないようにしている。
【0019】
すなわち、図3に示すように、リレー14をオン、オフすることにより底面ハロゲンヒータ18の通電を制御している。リレー14の接点溶着などの異常検知は、リレー14と底面ハロゲンヒータ18の間の電位を抵抗R1を介してフォトカプラPCにより電気的に絶縁して、抵抗R2、R3で分圧し、トランジスタTR1、抵抗R5を介してマイコン23に入力することによって行うようにしている。
【0020】
上記構成において動作、作用を説明する。リレー14がオンしているときは、トランジスタTR1には半波整流された交流波形が印加されるので、マイコン23には矩形波が入力される。リレー14がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるのでマイコン23にはハイ電位が入力される。よって、マイコン23がリレー14をオンさせようとしているのにマイコン23への接点検知信号がハイの一定電位である場合や、また、逆にマイコン23がリレー14をオフさせようとしているのに接点検知信号が矩形波であった場合、接点の状態が変化せずに溶着していると判断することができる。
【0021】
リレー14、底面ハロゲンヒータ18とトランジスタTR1等の接点検知回路はフォトカプラPCによって電気的に絶縁されているので、リレー14がオフ時でも底面ハロゲンヒータ18には電流が流れることがない。
【0022】
以上のように、本実施の形態においては、リレー14と電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段17によりリレー14の内部接点のオンオフを検知するよう構成したので、光加熱手段13と絶縁接点検知手段17は電気的に絶縁されているので、光加熱手段13に電流を流すことなくリレー14の接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段13の寿命に影響を与えないようにすることができる。
【0023】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0024】
図4に示すように、ピークホールド手段30は、絶縁接点検知手段17の出力波形が矩形波などの場合は、接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するものであり、図5に示すように、トランジスタTR1からの出力を抵抗R5とコンデンサC1によって平滑し、抵抗内蔵トランジスタTR2を介してマイコン23に入力するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
上記構成において動作、作用を説明する。リレー14がオンしているときは、トランジスタTR1には半波整流された交流波形が印加され、マイコン23には矩形波のローレベルがホールドされたロー電位が入力される。リレー14がオフしているときは、トランジスタTR1にはロー電位が印加されるので、マイコン23にはハイ電位が入力される。
【0026】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段30を付加したので、接点検知波形が一定電圧になることにより、いつも入力をチェックしている必要がなく、一定時間ごとに入力をチェックすることで容易に接点溶着などの異常を検知することができる。
【0027】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0028】
図6に示すように、異常解除手段40は、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着を検知したとき、所定回数リレー14のオン/オフを繰り返すことによりリレー14の接点に負荷をかけ、接点溶着を解除するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
上記構成において図7を参照しながら動作、作用を説明する。
【0030】
図7において、ステップ41で異常フラグが立っているかどうかを判定し、異常フラグが立っていると処理を終了する。異常フラグが立っていないときはステップ42へ進み、ステップ42でリレー14が接点異常かどうかを判定し、接点異常でないならば処理を終了する。接点異常の場合はステップ43へ進む。ステップ43、ステップ44ではリレー14を1秒オン、1秒オフさせる。ステップ45により、リレー14の1秒オン、1秒オフの動作を6回繰り返し、6回繰り返した後、ステップ46へ進む。ステップ46では、リレーが正常に戻ったかどうかを判定し、正常に戻ったならばステップ47で異常フラグをクリアして処理を終了する。異常状態のままならば、ステップ48にて異常フラグを立てる。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知すると、所定回数リレー14のオン/オフを繰り返す異常解除手段40を付加したので、リレー14の接点溶着が起こった場合、何回かリレー14のオン/オフを繰り返すことによりリレー14の接点に負荷がかかり、接点溶着が解除することができる。
【0032】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0033】
図8に示すように、モード変更手段50は、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着などの異常を検知すると、異常モードにモード変更してリレー14のオン、オフを禁止するものである。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
上記構成において動作、作用を説明する。絶縁接点検知手段17がリレー14の接点溶着などの異常を検知すると、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができる。
【0035】
以上のように、本実施の形態においては、絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレー14のオンを禁止するモード変更手段50を付加したので、異常停止モードにすることにより、炊飯器の異常を使用者に知らせることができ、異常なまま炊飯器の使用を続けるのを防ぐことができる。
【0036】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0037】
図9に示すように、入力手段60はスイッチで構成し、再復帰手段61は、モード変更手段50によって異常モードになったとき、入力手段60から入力があった場合、再度リレー14に復帰動作を行わせるようにしている。他の構成は上記実施の形態4と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
上記構成において図10を参照しながら動作、作用を説明する。
【0039】
図10において、ステップ62で異常モードがどうかを確認し、異常モードでなければ処理を終了し、異常モードならばステップ63へ進む。ステップ63では入力手段60から入力があったかどうかを確認し、入力がなければ処理を終了する。入力があればステップ64へ進む。ステップ64、ステップ65ではリレー14に1秒オン、1秒オフの動作を行わせる。ステップ66により、リレーの1秒オン、1秒オフの動作を6回繰り返し、6回繰り返した後、ステップ67へ進む。ステップ67ではリレー14が正常戻ったかどうかを確認し、異常のままならば処理を終了する。正常に復帰した場合はステップ68で異常モードから正常モードにモードを変更する。
【0040】
以上のように、本実施の形態においては、スイッチなどの入力手段60と、異常停止モードの際に入力手段60から入力があった場合は再度リレー14に復帰動作を行わせる再復帰手段61を付加したので、時間がたってリレー14の接点溶着などの異常が解除する場合もあるので、異常停止モードの際も入力手段60による入力によって、再度復帰動作をできるようにすることで再復帰することができる。
【0041】
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6の炊飯器のブロック図を示すものである。
【0042】
図11に示すように、記憶手段71は、リレー14の接点異常が復帰した場合でもリレー14の接点異常を記憶するものであり、表示手段72は憶手段71が記憶したデータを表示するものである。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
上記構成において動作、作用を説明する。絶縁接点検知手段17がリレー14の接点異常を検知した場合は、記憶手段70にリレー14の接点異常を検知したことを記憶し、表示手段71に記憶手段70の内容を表示することができる。
【0044】
以上のように、本実施の形態においては、リレー14の接点異常が復帰した場合でもリレー14の接点異常を記憶する記憶手段71と、記憶手段71が記憶したデータを表示する表示手段72を付加したので、製品の不良解析の際、重要な手がかりにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、光加熱手段と絶縁接点検知手段が電気的に絶縁されているので、光加熱手段に電流を流すことなくリレーの接点溶着などの異常を検知することができ、光加熱手段の寿命に影響を与えないようにすることができるので。リレーにより加熱手段の加熱制御をする炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の断面図
【図3】同炊飯器の要部回路図
【図4】本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図
【図5】同炊飯器の要部回路図
【図6】本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図
【図7】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図
【図9】本発明の実施の形態5の炊飯器のブロック図
【図10】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態6の炊飯器のブロック図
【図12】従来の炊飯器の要部回路図
【符号の説明】
【0047】
10 内鍋
11 炊飯器本体
12 蓋
13 光加熱手段
14 リレー
15 駆動手段
16 制御手段
17 絶縁接点検知手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋内の調理物を光により加熱する光加熱手段と、前記光加熱手段の通電を制御するリレーと、前記リレーを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御し調理物への加熱を制御する制御手段とを備え、前記リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段により前記リレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成した炊飯器。
【請求項2】
絶縁接点検知手段の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段を付加した請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、所定回数リレーのオン/オフを繰り返す異常解除手段を付加した請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】
絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレーのオンを禁止するモード変更手段を付加した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
スイッチなどの入力手段と、異常停止モードの際に入力手段から入力があった場合は再度リレーの復帰動作を行わせる再復帰手段を付加した請求項4記載の炊飯器。
【請求項6】
リレー接点異常が復帰した場合でもリレー接点異常を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶したデータを表示する表示手段を付加した請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項1】
上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋内の調理物を光により加熱する光加熱手段と、前記光加熱手段の通電を制御するリレーと、前記リレーを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御し調理物への加熱を制御する制御手段とを備え、前記リレーと電気的に絶縁して検知を行う絶縁接点検知手段により前記リレーの内部接点のオンオフを検知するよう構成した炊飯器。
【請求項2】
絶縁接点検知手段の接点検知波形を検知しやすい一定電圧に変換するピークホールド手段を付加した請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、所定回数リレーのオン/オフを繰り返す異常解除手段を付加した請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】
絶縁接点検知手段がリレーの接点異常を検知すると、異常停止モードにモード変更し、リレーのオンを禁止するモード変更手段を付加した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
スイッチなどの入力手段と、異常停止モードの際に入力手段から入力があった場合は再度リレーの復帰動作を行わせる再復帰手段を付加した請求項4記載の炊飯器。
【請求項6】
リレー接点異常が復帰した場合でもリレー接点異常を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶したデータを表示する表示手段を付加した請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【公開番号】特開2008−264201(P2008−264201A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111294(P2007−111294)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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