説明

炎症性および免疫疾患の処置のためのPDE4阻害剤としてのピリドピリミジン誘導体

本発明は、式(I):
【化1】


[式中、記号は、本明細書中で定義されている。]の化合物;該化合物の製造方法;およびPDE4介在疾病状態の処置における該化合物の使用該化合物の使用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬学的活性を有するピリドピリミジン誘導体、該誘導体の製造方法、該誘導体を含む医薬組成物、および活性な治療薬としての該誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
薬学的に活性なピリドピリミジン誘導体は、EP-A-0260817、WO 98/02162、WO 93/19068およびWO 00/45800に開示されている。
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、cAMPまたはcGMPをAMPおよびGMPに、あるいは下流シグナル伝達経路を活性化できない不活性なヌクレオチドの形態に変換することによって作用する。PDE類の阻害は、cAMPまたはcGMPの蓄積、および下流経路の続く活性化をもたらす。PDE類は、11のファミリーを有する第2メッセンジャーおよび50を越えるアイソフォームの大きいファミリーを含む。さらに、スプライス・バリアントが、それぞれのアイソフォームについて記載されている。PDE類は、cAMP特異的(PDE4、7、8、10)、cGMP特異的(PDE5、6、9)または二重に特異的(PDE1、2、3、11)であり得る。
【0003】
cAMPは、原形質膜の内部小片で、GPCR制御アデニル酸シクラーゼの作用により、ATPから生じる。一旦cAMPが生じると、該シグナルが終了する唯一の方法は、ホスホジエステラーゼ作用により、cAMPが5'−AMPに分解されることである。cAMPの濃度が増加すると、主にcAMP依存性タンパク質キナーゼ(PKA)の活性化によって細胞応答に翻訳される。PKAの特異的活性は、一部、PKAの細胞内局在化によって制御され、このことによりその近傍でのPKAの基質のリン酸化が制限される。PKAの活性化によって起こる下流のイベントは、あまり解明されておらず、またシグナル伝達カスケードの開始の多くの要因が含まれる。PDE4は、細胞脱感作、順応、シグナルの相互応答(cross-talk)、cAMPの閉込め(compartmentalization)、およびフィードバック・ループを制御する点で多くの役割を果たすこと、およびcAMP恒常性の主要なレギュレーターであることが示されている。
【0004】
cAMP濃度の上昇が関係する生理学的役割は、1)多くの免疫担当細胞の活性化を広く抑制すること;2)気道平滑筋弛緩の誘発;3)平滑筋有糸分裂誘発の抑制;および4)肺の神経の活性化への有益な調整効果を有することを含む。
【0005】
PDE4は、気道平滑筋中のcAMP代謝に主に寄与するPDE3ファミリーと共に、免疫細胞および炎症細胞中の優れたcAMP代謝酵素ファミリーであることが見出された。
【0006】
ここ20年で、喘息、鼻炎、気管支炎、COPD、関節炎および乾癬を含む、炎症性および免疫疾患の処置のための、PDE4選択的阻害剤の開発に多大の注意が向けられてきた。多くの化合物(例えばロリプラム、チベネラスト(tibenelast)およびデンブフィリン(denbufylline))が、炎症、特に肺の炎症の動物モデルで、印象的な効果を有することが報告されている。
【化1】

【0007】
遺憾ながら、これらの阻害剤の臨床的な有用性は、悪心、嘔吐および胃酸分泌を含むPDE4関連副作用によって制限されてきた。近年、第二世代のPDE4阻害剤(例えばシロミラスト、ロフルミラストおよびAWD 12-281)が、嘔吐の動物モデルにおいて、催吐副作用のリスクを著しく減少させたこと、従って治療係数改善の可能性がもたらされたことが、記載されている。
【化2】

【発明の開示】
【0008】
本発明は、ヒトのPDE4阻害剤であって、それにより治療に有用である新規のピリドピリミジン誘導体を開示している。
【0009】
本発明は、式(I):
【化3】

[式中、
Aは、NまたはCAであり;
Eは、NまたはCEであり;
Tは、C(O)またはS(O)であり;
Xは、CまたはSであり;
Wは、(CH)であり;
Yは、(CH)であり;
nおよびpは、独立して、0または1であり;
Lは、CHまたはNであり;
LがCHであるとき、JはNHであり;そしてLがNであるとき、Jは存在せず、かつTは直接Lに結合しており;
【0010】
は、アリールまたはヘテロアリールであり、それぞれは、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されており;
は、C1−6アルキル{所望によりヒドロキシル、C1−6アルコキシ、ヘテロ環(所望によりC1−6アルキルによって置換されている)、アリール、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、COH、CO(C1−6アルキル)、またはNHC(O)Rによって置換されている}、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル(所望によりヒドロキシルまたはC1−6アルキルによって置換されている)、ヘテロ環(所望によりC1−6アルキルによって置換されている)、アリール、またはヘテロアリールであり;
は、C1−6アルキルまたはフェニルであり;
前述のRおよびRのフェニル、アリールおよびヘテロアリール部分は、独立して、所望によりハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、S(O)、OC(O)NR、NR、NRC(O)R10、NR11C(O)NR1213、S(O)NR1415、NR16S(O)17、C(O)NR1819、C(O)R20、CO21、NR22CO23、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アルコキシ(C1−6)アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル(それ自体、所望によりC1−4アルキルまたはオキソによって置換されている)、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、フェニル、フェニル(C1−4)アルキル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニル(C1−4)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロアリール(C1−4)アルコキシによって置換されており;
ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は何れも、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFで置換されており;
【0011】
、EおよびGは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、またはOCFであり;
qおよびrは、独立して、0、1、または2であり;
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23は、独立して、C1−6アルキル{所望によりハロゲン、ヒドロキシ、またはC1−6アルコキシによって置換されている}、CH(C2−6アルケニル)、フェニル{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFによって置換されている}、またはヘテロアリール{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFによって置換されている}であり;
、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R18、R19、R20、R21、R22およびR23はまた、水素であることが可能である。]
の化合物またはそのN−オキシド;またはそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
【0012】
本発明の特定の化合物は、異なる異性体の形態(例えばエナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体または互変異性体)で存在し得る。本発明は、全てのこのような異性体、および全ての割合のそれらの混合物を含む。
【0013】
適当な塩は、酸付加塩を含み、例えば塩酸塩、二塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、酢酸塩、二酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩である。別の酸付加塩は、トリフルオロ酢酸塩である。
本発明の化合物は、溶媒和物(例えば水和物)として存在し得る。そして、本発明は、全てのこのような溶媒和物を含む。
【0014】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。ハロゲンは、例えばフッ素または塩素である。
アルキル部分は、直鎖または分枝鎖であり、例えば、メチル、エチル、−プロピル、イソ−プロピルまたはtert−ブチルである。ハロアルキルは、例えば、C、CFまたはCHFである。アルコキシは、例えば、メトキシまたはエトキシであり;そしてハロアルコキシは、例えば、OCFまたはOCHFである。
【0015】
アルケニルは、例えば、ビニルまたはプロパ−2−エニルである。アルキニルは、例えば、プロパルギルである。
シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。シクロアルキルオキシは、例えば、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシまたはシクロヘキシルオキシである。シクロアルキルアルコキシは、例えば、(シクロプロピル)メトキシまたは2−(シクロプロピル)エトキシである。
ヘテロ環は、非芳香族性5員環または6員環であり、該環は、窒素、酸素および硫黄を含む群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む。ヘテロ環は、例えば、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモルホリニルである。
【0016】
ヒドロキシアルキルは、例えば、CHOHであり;C1−6アルコキシ(C1−6)アルキルは、例えばCHOCHであり;そして、C1−6アルコキシ(C1−6)アルコキシは、例えば、CHOCHOである。ジアルキルアミノアルキルは、例えば(CH)NCHまたは(CH)(CHCH)NCHである。
【0017】
ヘテロアリールは、例えば、芳香族性5員環または6員環(所望により1個以上の他の環が縮合している)であり、該環は、窒素、酸素および硫黄を含む群から選択される1個以上のヘテロ原子を含むか;またはそのN−オキシド、またはそのS−オキシドまたはS−ジオキシドである。ヘテロアリールは、例えば、フリル、チエニル(チオフェニルとしても知られる)、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、[1,2,4]−トリアゾリル、[1,2,3]−トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、ベンゾ[b]フリル(ベンゾフリルとしても知られる)、ベンゾ[b]チエニル(ベンゾチエニルまたはベンゾチオフェニルとしても知られる)、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル(例えば1,3−ベンゾチアゾリル)、1,2,3−ベンゾチアジアゾリル、イミダゾピリジニル(例えばイミダゾ[1,2a]ピリジニル)、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、1,2,3−ベンゾオキサジアゾリル(ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリルとしても知られる)、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル、ベンゾフラザン(2,1,3−ベンゾオキサジアゾリルとしても知られる)、キノキサリニル、ピラゾロピリジン(例えば1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジニルまたはピラゾロ[1,5−a]ピリジニル)、イミダゾピリジン(例えばイミダゾ[1,2−a]ピリジニル)、ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン(例えば1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル)、キノリニル、イソキノリニルまたはナフチリジニル(例えば[1,6]ナフチリジニルまたは[1,8]ナフチリジニル);またはそれらのN−オキシド、またはそれらのS−オキシドまたはS−ジオキシドである。別の態様において、ヘテロアリールは、例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−b]ピラジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジニル、または6,7−ジヒドロ−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリミジニルである。
【0018】
1つの態様において、本発明は、
Aが、NまたはCAであり;
Eが、NまたはCEであり;
Tが、C(O)またはS(O)であり;
Xが、CまたはSであり;
Wが、(CH)であり;
Yが、(CH)であり;
nおよびpが、独立して、0または1であり;
Lが、CHまたはNであり;
LがCHであるとき、JはNHであり;そしてLがNであるとき、Jが存在せず、かつTは直接Lに結合しており;
が、アリールまたはヘテロアリールであり、それぞれは、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されており;
が、C1−6アルキル{所望によりヒドロキシル、C1−6アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、COH、CO(C1−6アルキル)またはNHC(O)Rによって置換されている}、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル(所望によりヒドロキシルまたはC1−6アルキルによって置換されている)、ヘテロ環(所望によりC1−6アルキルによって置換されている)、アリールまたはヘテロアリールであり;
が、C1−6アルキルまたはフェニルであり;
前述のRおよびRのフェニル、アリールおよびヘテロアリール部分は、独立して、所望によりハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、S(O)、OC(O)NR、NR、NRC(O)R10、NR11C(O)NR1213、S(O)NR1415、NR16S(O)17、C(O)NR1819、C(O)R20、CO21、NR22CO23、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アルコキシ(C1−6)アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル(それ自体、所望によりC1−4アルキルまたはオキソによって置換されている)、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、フェニル、フェニル(C1−4)アルキル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニル(C1−4)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、ヘテロアリールオキシまたはヘテロアリール(C1−4)アルコキシによって置換されており;
ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は何れも、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFで置換されており;
、EおよびGが、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CFまたはOCFであり;
qおよびrが、独立して、0、1または2であり;
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23が、独立して、C1−6アルキル{所望によりハロゲン、ヒドロキシまたはC1−6アルコキシによって置換されている}、CH(C2−6アルケニル)、フェニル{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)2、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFによって置換されている}、またはヘテロアリール{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFによって置換されている}であり;
、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R18、R19、R20、R21、R22およびR23はまた、水素であることが可能である、
式(I)の化合物またはそのN−オキシド;またはそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
【0019】
別の態様において、本発明は、
Aが、NまたはCAであり;
Eが、NまたはCEであり;
Tが、C(O)またはS(O)であり;
Xが、CまたはSであり;
Wが、(CH)であり;
Yが、(CH)であり;
nおよびpが、独立して、0または1であり;
Lが、CHまたはNであり;
LがCHであるとき、JはNHであり;そしてLがNであるとき、Jは存在せず、かつTは直接Lに結合しており;
が、アリールまたはヘテロアリールであり、それぞれは、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されており;
が、C1−6アルキル(所望によりヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、COH、CO(C1−6アルキル)またはNHC(O)Rによって置換されている)、C1−6アルコキシ、アリールまたはヘテロアリールであり;
が、C1−6アルキルまたはフェニルであり;
前述のRおよびRのフェニル、アリールおよびヘテロアリール部分が、独立して、所望によりハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、S(O)、OC(O)NR、NR、NRC(O)R10、NR11C(O)NR1213、S(O)NR1415、NR16S(O)17、C(O)NR1819、C(O)R20、CO21、NR22CO23、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アルコキシ(C1−6)アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル(それ自体、所望によりC1−4アルキルまたはオキソによって置換されている)、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、フェニル、フェニル(C1−4)アルキル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニル(C1−4)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、ヘテロアリールオキシまたはヘテロアリール(C1−4)アルコキシによって置換されており;
ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は何れも、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFで置換されており;
、EおよびGが、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CFまたはOCFであり;
qおよびrが、独立して、0、1または2であり;
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23が、独立して、C1−6アルキル{所望によりハロゲン、ヒドロキシまたはC1−6アルコキシによって置換されている}、CH(C2−6アルケニル)、フェニル{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFによって置換されている}またはヘテロアリール{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFによって置換されている}であり;
、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R18、R19、R20、R21、R22およびR23はまた、水素であることが可能である、
式(I)の化合物;またはそのN−オキシド;またはそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
【0020】
さらに別の態様において、本発明は、AがCAであり;EがCEであり;そしてA、EおよびGが独立して水素またはハロゲン(例えばフルオロ)である、式(I)の化合物を提供する。
【0021】
さらなる態様において、本発明は、AがCAである式(I)の化合物を提供する。Aは、例えば水素である。
また、さらなる態様において、本発明は、EがCEである式(I)の化合物を提供する。Eは、例えばハロゲン(例えばフルオロ)である。
【0022】
別の態様において、本発明は、Gが水素である式(I)の化合物を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、XがCである式(I)の化合物を提供する。
さらなる態様において、本発明は、nおよびpが共に1である式(I)の化合物を提供する。
【0023】
また、さらなる態様において、本発明は、LがCHである式(I)の化合物を提供する。
別の態様において、本発明は、JがNHである式(I)の化合物を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、TがC(O)である式(I)の化合物を提供する。
【0024】
また、さらなる態様において、本発明は、Rが、所望によりハロゲン、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されているアリール(例えばフェニル)である式(I)の化合物を提供する。さらなる態様において、本発明は、Rが、所望によりハロゲン(例えばフルオロ)またはC1−4アルキルチオ(例えばSCH)によって置換されているフェニルである式(I)の化合物を提供する。なお、さらなる態様において、本発明は、Rが、所望によりフルオロ(例えば2個のフルオロによって)によって置換されているフェニルである式(I)の化合物を提供する。
【0025】
別の態様において、本発明は、
が、C1−6アルキル{所望によりヒドロキシ、フェニル(それ自体、所望によりヒドロキシルによって置換されている)、C3−7シクロアルキル、CO(C1−4アルキル)またはNHC(O)Rによって置換されている}、フェニル{所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CO(C1−4アルキル)またはC2−4アルキニルによって置換されている}またはヘテロアリール{所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CO(C1−4アルキル)またはC2−4アルキニルによって置換されている}であり;
が、所望によりヒドロキシルによって置換されているフェニルである、
式(I)の化合物を提供する。
ヘテロアリールは、例えば、インドリル、キノリニル、ベンゾピラゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニルまたはピロロ[2,3−b]ピリジニルである。
【0026】
さらなる態様において、本発明は、
が、C1−6アルキル(所望によりヒドロキシ、アリール、C3−7シクロアルキル、CO(C1−6アルキル)またはNHC(O)Rによって置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(例えばピリジル、ベンゾイミダゾリルまたは1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジニル)であり;そして
がフェニルである、
式(I)の化合物を提供する。
アリールは、例えば、フェニルである。
【0027】
また、さらなる態様において、本発明は、前述のRおよびRのフェニル、アリールおよびヘテロアリール部分が、独立して、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、CO(C1−6アルキル)、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキルまたはC1−6アルコキシによって置換されている式(I)の化合物を提供する。
【0028】
本発明の化合物は実施例に記載されている。実施例の化合物はそれぞれ、本発明のさらなる態様である。従って、本発明は、以下の化合物を提供する。
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシベンズアミド;
2−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
【0029】
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシピリジン−2−カルボキサミド;
3−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−2−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−4−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−6−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアミド;
4−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド;
(2S)−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メチルペンタンアミド;
(2R)−2−シクロヘキシル−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
4−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−4−オキソ酪酸メチル;
【0030】
N−[2−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−2−オキソエチル]−2−ヒドロキシベンズアミド;
4−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミド;
5−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−5−オキソペンタン酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−(3−ヒドロキシフェニル)アセトアミド;
3−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インダゾール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
(2R)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
(2S)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
(2R)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
(2S)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾイル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
【0031】
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}メタンスルホンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2−オキシド−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−3−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(1−メチル−L−プロリル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
5−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]ピリジン−2−カルボン酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}キノリン−8−カルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−フルアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}プロパンアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロペンタンカルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンゼンスルホンアミド;
【0032】
3−[3−{cis−4−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−[cis−4−(イソブチリルアミノ)シクロヘキシル]−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(3−メチルブタノイル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(メトキシアセチル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3−{cis−4−[(2−チエニルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−[cis−4−(アセチルアミノ)シクロヘキシル]−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3−{cis−4−[(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルボニル)アミノ]−シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
3−[6−フルオロ−3−(cis−4−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−[cis−4−({5−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−フロイル}アミノ)シクロヘキシル]−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
【0033】
tert−ブチル 4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル 4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル (3R)−3−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル (3R)−3−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピペリジン−4−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{1−[2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3R)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3R)−1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
3−{(3R)−1−[(2R)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシアセチル]ピロリジン−3−イル}−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3R)−1−[2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3S)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3S)−1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
【0034】
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インドール−5−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ニトロベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボキサミド;
4−シアノ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,2,3−チアジアゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チオフェン−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド;
【0035】
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−モルホリン−4−イルプロパンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ビニルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−エチニルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チエノ[2,3−b]ピラジン−6−カルボキサミド;または
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド;
またはそれらの薬学的に許容される塩。
【0036】
本発明の化合物は、以下に記載した通りに、または当技術分野で既知の方法を適合させることによって製造され得る。
【0037】
さらなる態様において、本発明は、XがCである式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
【化4】

[式中、R、G、E、A、Y、L、WおよびJは、式(I)で定義した通りである。]の化合物から、Boc保護基を除去し(例えば(例えばトリフルオロ酢酸または塩酸で);
そして、形成した生成物を、式(III):
【化5】

[式中、RおよびTは式(I)で定義した通りであり、そしてLGは脱離基である。]の酸または酸誘導体と反応させることを含む方法を提供する。該方法は、適当な温度で、一般的には0℃から溶媒の沸点の間の温度で、適当な溶媒中、例えばジクロロメタンまたはN−メチルピロリジノン中で行われる。該方法は、所望により塩基および/またはカップリング剤、例えばHATU、HOAT、HOBTまたはDIEAの存在下で行われる。適当な脱離基LGは、OHおよびハロゲンを含み、特にOHである。
【0038】
、G、E、A、Y、L、WおよびJが式(I)で定義した通りである式(II)の化合物は、式(IV):
【化6】

[式中、R、G、E、A、Y、L、WおよびJは式(I)で定義した通りである。]の化合物を、適当なカルボニル化剤(例えばカルボニル ジイミダゾールまたはクロロ蟻酸エチル)と、適当な塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、縮合させることによって製造され得る。該方法は、適当な温度で、一般的に0℃から溶媒の沸点の間で、適当な溶媒中、例えばテトラヒドロフラン中で、行われる。
【0039】
さらなる態様において、本発明は、XがSである式(I)の化合物の製造方法であって、式(IIa):
【化7】

[式中、R、G、E、A、Y、L、WおよびJは、式(I)で定義した通りである。]の化合物を、式(III):
【化8】

[式中、RおよびTは式(I)で定義した通りであり、そしてLGは脱離基である。]の酸または酸誘導体と反応させることによる方法を提供する。該方法は、適当な温度で、一般的に0℃から溶媒の沸点の間で、適当な溶媒中、例えばジクロロメタンまたはN−メチルピロリジノン中で行われる。該方法は、所望により、塩基および/またはカップリング剤、例えばHATU、HOAT、HOBTまたはDIEAの存在下で行われる。適当な脱離基LGは、OHおよびハロゲンを含み、特にOHである。
【0040】
、G、E、A、Y、L、WおよびJが式(I)で定義した通りである式(IIa)の化合物は、R、G、E、A、Y、L、WおよびJが式(I)で定義した通りである式(IV)の化合物を、適当な塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、適当なスルホニル化剤、例えば塩化チオニルで縮合することによって製造される。該方法は、適当な温度で、一般的に0℃から溶媒の沸点の間の温度で、適当な溶媒中、例えばテトラヒドロフラン中で行われる。
【0041】
、G、E、A、Y、L、WおよびJが式(I)で定義した通りである式(IV)の化合物は、式(V):
【化9】

[式中、R、G、EおよびAは、式(I)で定義した通りである。]の化合物を、式(VI):
【化10】

[式中、Y、L、WおよびJは、式(I)で定義した通りである。]のアミンと反応させることによって製造され得る。該方法は、適当な温度で、一般的に0℃から溶媒の沸点の間の温度で、適当な溶媒中、例えばジクロロメタン中で行われる。該方法は、所望により、塩基およびカップリング剤(例えばHATU、HOAT、HOBTまたはDIEA)の存在下で行われる。
【0042】
、G、EおよびAが式(I)で定義した通りである式(V)の化合物は、式(VII):
【化11】

[式中、G、EおよびAは、式(I)で定義した通りであり、そしてHalはハロゲン原子を表す。]の化合物を、アニリン(VIII):
【化12】

[式中、Rは式(I)で定義した通りである。]と反応させることによって製造され得る。該方法は、適当な温度で、一般的に50℃から溶媒の沸点の間の温度で、適当な溶媒中、例えばジメチルホルムアミド中で行われる。該方法は、所望により、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で行われる。
【0043】
種々の中間体の製造は、文献に記載されているか、または文献に記載された方法の通常の適合によって製造され得る。
【0044】
上記の方法において、酸の基またはヒドロキシ基、または他の反応する可能性のある基を保護することが望ましいか、または必要であり得る。適当な保護基および該基の付加および除去の方法の詳細は、“Protective Groups in Organic Synthesis”, 3rd Edition (1999) by Greene and Wutsで見出され得る。
【0045】
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物の製造方法を提供する。
式(I)の化合物は、医薬として、特にPDE4受容体活性のモジュレーターとして活性を有し、炎症性疾患、喘息またはCOPDの処置に使用され得る。
【0046】
本発明の化合物で処置され得る疾病状態の例を以下に挙げる。
1. 呼吸器:
次に掲げるものを含む閉塞性気道疾患:喘息(気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)、および塵埃誘発性喘息を含む)(断続性および持続性の両方を含み、全ての重篤度を含み、そして他の原因の気道過敏症を含む);慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎(感染性および好酸球性気管支炎を含む);肺気腫;気管支拡張症;嚢胞性線維症;サルコイドーシス;農夫肺および関連疾患;過敏性肺炎;肺線維症(原因不明線維化肺胞炎を含む)、特発性間質性肺炎、抗悪性腫瘍治療および慢性感染(結核およびアスペルギルス症および他の真菌感染を含む)と共存する線維症;肺移植の合併症;肺脈管構造の血管性および血栓性疾患、ならびに肺高血圧;鎮咳活性(気道の炎症性および分泌性状態を伴う慢性咳ならびに医原性咳の処置を含む);急性および慢性鼻炎(薬物性鼻炎および血管運動神経性鼻炎を含む);通年性および季節性アレルギー性鼻炎(神経性鼻炎(枯草熱)を含む);鼻腔ポリープ症;急性ウイルス性感染(普通の風邪、ならびに呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(SARSを含む)またはアデノウイルスによる感染を含む);または好酸球食道炎;
【0047】
2. 骨および関節:
骨関節炎/骨関節症を伴うもしくは含む関節炎(原発性および続発性の両方を含む)(例えば先天性骨盤形成異常);頸椎炎および腰椎炎、および腰痛および頚部痛;骨粗鬆症;リウマチ性関節炎およびスティル病;血清反応陰性脊椎関節症(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、および未分化型脊椎関節症を含む);化膿性関節炎、および他の感染関連関節症および骨異常(例えば結核)(ポット病およびポンセット症候群(Poncet's syndrome)を含む);急性および慢性結晶誘発性滑膜炎(尿酸性痛風を含む)、ピロリン酸カルシウム堆積疾患、およびカルシウム アパタイト関連腱(calcium apatite related tendon)、滑液包および滑膜の炎症;ベーチェット病;原発性および続発性シェーグレン症候群;全身性硬化症および限局性強皮症;全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、および未分化結合組織病;炎症性筋疾患(皮膚筋炎および多発性筋炎を含む);リウマチ性多発筋痛症;若年性関節炎(特発性炎症性関節炎(関節の位置および関連症候群にかかわりなく)を含む)、およびリウマチ熱とその全身性合併症;脈管炎(巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発性動脈炎、顕微鏡的多発性動脈炎(microscopic polyarteritis)、およびウイルス感染に関連する脈管炎を含む)、過敏反応、クリオグロブリン、およびパラプロテイン;腰痛;家族性地中海熱、Muckle-Wells症候群、および家族性アイルランド熱、菊池病;薬物誘発性関節痛、腱炎(tendonititides)、および筋疾患;
【0048】
3. 疼痛および傷害(例えばスポーツ傷害)もしくは疾患による筋骨格障害の結合組織再構成:
関節炎(例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、痛風、もしくは結晶関節症(crystal arthropathy))、他の関節疾患(例えば椎間板変性もしくは顎関節変性)、骨再構成疾患(例えば骨粗鬆症、パジェット病、もしくは骨壊死)、多発性軟骨炎、強皮症、混合性結合組織病、脊椎関節症、または歯周病(例えば歯根膜炎);
【0049】
4. 皮膚:
乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、もしくは他の湿疹性皮膚疾患、および遅延型過敏反応;植物性および光線性皮膚炎;脂漏性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、扁平苔癬、硬化性萎縮性苔癬、壊疽性膿皮症、皮膚サルコイド、円板状エリテマトーデス、天疱瘡、類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管性浮腫、脈管炎、中毒性紅斑、皮膚好酸球増加症、円形脱毛症、男性型禿頭症、スウィート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、多形性紅斑;蜂巣織炎(感染性および非感染性の両方を含む);皮下脂肪組織炎;皮膚リンパ腫、非黒色腫皮膚癌および他の形成異常病変;薬物誘発性疾患(特定薬疹を含む);
【0050】
5. 眼:
眼瞼炎;結膜炎(通年性および春季アレルギー性結膜炎を含む);虹彩炎;前部および後部ブドウ膜炎;脈絡膜炎;網膜に影響を及ぼす自己免疫性、変性もしくは炎症性疾患;眼炎(交感神経性眼炎を含む);サルコイドーシス;感染(ウイルス性、真菌性および細菌性を含む);
【0051】
6. 消化器:
舌炎、歯肉炎、歯周病;食道炎(逆流性を含む);好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、大腸炎(潰瘍性大腸炎を含む)、直腸炎、肛門掻痒症;セリアック病、過敏性腸症候群、および腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎もしくは湿疹);
【0052】
7. 腹部:
肝炎(自己免疫性、アルコール性およびウイルス性を含む);肝臓の線維症および肝硬変;胆嚢炎;膵炎(急性および慢性の両方を含む);
【0053】
8. 泌尿生殖器:
腎炎(間質性腎炎および糸球体腎炎を含む);ネフローゼ症候群;膀胱炎(急性膀胱炎および慢性(間質性)膀胱炎を含む)およびHunner潰瘍;急性および慢性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、卵巣炎および卵管炎;外陰膣炎;ペイロニー病;勃起不全(男性および女性の両方を含む);
【0054】
9. 同種移植片拒絶反応:
例えば腎臓、心臓、肝臓、肺、骨髄、皮膚もしくは角膜の移植後の、または輸血後の急性および慢性拒絶反応;または慢性移植片対宿主病;
【0055】
10. CNS:
アルツハイマー病および他の認知症となる疾患(CJDおよびnvCJDを含む);アミロイド症;多発性硬化症および他の脱髄性症候群;脳動脈硬化症および脈管炎;側頭動脈炎;重症筋無力症;急性および慢性疼痛(急性、断続性もしくは持続性、中枢由来もしくは末梢由来の何れか)(内臓痛、頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、関節痛および骨痛を含む)、癌および腫瘍浸潤に由来する疼痛、神経因性疼痛症候群(糖尿病性、ヘルペス後、およびHIV関連神経障害を含む);神経サルコイドーシス;悪性、感染性もしくは自己免疫疾患の中枢および末梢神経系合併症;
【0056】
11. 次に掲げるものを含む他の自己免疫性およびアレルギー疾患:橋本甲状腺炎、グレーブス病、アジソン病、真性糖尿病、特発性血小板減少性紫斑病、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、抗リン脂質抗体症候群;
【0057】
12. 炎症要因もしくは免疫学的要因を伴う他の疾患(後天性免疫不全症候群(AIDS)、ハンセン病、セザリー症候群、および腫瘍随伴症候群を含む);
【0058】
13. 循環器:
冠血管および末梢循環に影響を及ぼすアテローム動脈硬化症;心外膜炎;心筋炎、炎症性および自己免疫性心筋症(心筋サルコイドを含む);虚血性再灌流傷害;心内膜炎、弁膜炎、および大動脈炎(感染性(例えば梅毒性)を含む);脈管炎;近位および末梢静脈の疾患(静脈炎、および血栓症(深部静脈血栓症および静脈瘤の合併症を含む)を含む);
【0059】
14. 腫瘍:
前立腺癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、腸および結腸の癌、胃癌、皮膚癌、および脳腫瘍、ならびに骨髄(白血病を含む)およびリンパ増殖系に影響する悪性腫瘍(例えばホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫)を含む、一般的な癌の処置(転移性疾患および腫瘍再発および新生物随伴症候群の予防および処置を含む);または
【0060】
15. 消化器:
セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)、不定型腸炎(indeterminant colitis)、過敏性腸疾患、過敏性腸症候群、非炎症性下痢、腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎および湿疹)。
【0061】
本発明のさらなる特徴に従って、PDE4介在疾病状態に罹患しているまたはそのリスクがある哺乳動物(例えばヒト)においてPDE4介在疾病状態を処置する方法であって、該処置が必要な哺乳動物に、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
【0062】
本発明はまた、治療に使用するための式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の態様において、本発明は、治療(例えばPDE4酵素活性を調節する)に使用する医薬の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0063】
本発明は、さらに、哺乳動物(例えばヒト)において、以下に挙げたものの処置に使用する医薬の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
1. 呼吸器:
次に掲げるものを含む閉塞性気道疾患:喘息(気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)、および塵埃誘発性喘息を含む)(断続性および持続性の両方を含み、全ての重篤度を含み、そして他の原因の気道過敏症を含む);慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎(感染性および好酸球性気管支炎を含む);肺気腫;気管支拡張症;嚢胞性線維症;サルコイドーシス;農夫肺および関連疾患;過敏性肺炎;肺線維症(原因不明線維化肺胞炎を含む)、特発性間質性肺炎、抗悪性腫瘍治療および慢性感染(結核およびアスペルギルス症および他の真菌感染を含む)と共存する線維症;肺移植の合併症;肺脈管構造の血管性および血栓性疾患、ならびに肺高血圧;鎮咳活性(気道の炎症性および分泌性状態を伴う慢性咳ならびに医原性咳の処置を含む);急性および慢性鼻炎(薬物性鼻炎および血管運動神経性鼻炎を含む);通年性および季節性アレルギー性鼻炎(神経性鼻炎(枯草熱)を含む);鼻腔ポリープ症;急性ウイルス性感染(普通の風邪、ならびに呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(SARSを含む)またはアデノウイルスによる感染を含む);または好酸球食道炎;
【0064】
2. 骨および関節:
骨関節炎/骨関節症を伴うもしくは含む関節炎(原発性および続発性の両方を含む)(例えば先天性骨盤形成異常);頸椎炎および腰椎炎、および腰痛および頚部痛;骨粗鬆症;リウマチ性関節炎およびスティル病;血清反応陰性脊椎関節症(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、および未分化型脊椎関節症を含む);化膿性関節炎、および他の感染関連関節症および骨異常(例えば結核)(ポット病およびポンセット症候群(Poncet's syndrome)を含む);急性および慢性結晶誘発性滑膜炎(尿酸性痛風を含む)、ピロリン酸カルシウム堆積疾患、およびカルシウム アパタイト関連腱(calcium apatite related tendon)、滑液包および滑膜の炎症;ベーチェット病;原発性および続発性シェーグレン症候群;全身性硬化症および限局性強皮症;全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、および未分化結合組織病;炎症性筋疾患(皮膚筋炎および多発性筋炎を含む);リウマチ性多発筋痛症;若年性関節炎(特発性炎症性関節炎(関節の位置および関連症候群にかかわりなく)を含む)、およびリウマチ熱とその全身性合併症;脈管炎(巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発性動脈炎、顕微鏡的多発性動脈炎(microscopic polyarteritis)、およびウイルス感染に関連する脈管炎を含む)、過敏反応、クリオグロブリン、およびパラプロテイン;腰痛;家族性地中海熱、Muckle-Wells症候群、および家族性アイルランド熱、菊池病;薬物誘発性関節痛、腱炎(tendonititides)、および筋疾患;
【0065】
3. 疼痛および傷害(例えばスポーツ傷害)もしくは疾患による筋骨格障害の結合組織再構成:
関節炎(例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、痛風、もしくは結晶関節症(crystal arthropathy))、他の関節疾患(例えば椎間板変性もしくは顎関節変性)、骨再構成疾患(例えば骨粗鬆症、パジェット病、もしくは骨壊死)、多発性軟骨炎、強皮症、混合性結合組織病、脊椎関節症、または歯周病(例えば歯根膜炎);
【0066】
4. 皮膚:
乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、もしくは他の湿疹性皮膚疾患、および遅延型過敏反応;植物性および光線性皮膚炎;脂漏性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、扁平苔癬、硬化性萎縮性苔癬、壊疽性膿皮症、皮膚サルコイド、円板状エリテマトーデス、天疱瘡、類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管性浮腫、脈管炎、中毒性紅斑、皮膚好酸球増加症、円形脱毛症、男性型禿頭症、スウィート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、多形性紅斑;蜂巣織炎(感染性および非感染性の両方を含む);皮下脂肪組織炎;皮膚リンパ腫、非黒色腫皮膚癌および他の形成異常病変;薬物誘発性疾患(特定薬疹を含む);
【0067】
5. 眼:
眼瞼炎;結膜炎(通年性および春季アレルギー性結膜炎を含む);虹彩炎;前部および後部ブドウ膜炎;脈絡膜炎;網膜に影響を及ぼす自己免疫性、変性もしくは炎症性疾患;眼炎(交感神経性眼炎を含む);サルコイドーシス;感染(ウイルス性、真菌性および細菌性を含む);
【0068】
6. 消化器:
舌炎、歯肉炎、歯周病;食道炎(逆流性を含む);好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、大腸炎(潰瘍性大腸炎を含む)、直腸炎、肛門掻痒症;セリアック病、過敏性腸症候群、および腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎もしくは湿疹);
【0069】
7. 腹部:
肝炎(自己免疫性、アルコール性およびウイルス性を含む);肝臓の線維症および肝硬変;胆嚢炎;膵炎(急性および慢性の両方を含む);
【0070】
8. 泌尿生殖器:
腎炎(間質性腎炎および糸球体腎炎を含む);ネフローゼ症候群;膀胱炎(急性膀胱炎および慢性(間質性)膀胱炎を含む)およびHunner潰瘍;急性および慢性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、卵巣炎および卵管炎;外陰膣炎;ペイロニー病;勃起不全(男性および女性の両方を含む);
【0071】
9. 同種移植片拒絶反応:
例えば腎臓、心臓、肝臓、肺、骨髄、皮膚もしくは角膜の移植後の、または輸血後の急性および慢性拒絶反応;または慢性移植片対宿主病;
【0072】
10. CNS:
アルツハイマー病および他の認知症となる疾患(CJDおよびnvCJDを含む);アミロイド症;多発性硬化症および他の脱髄性症候群;脳動脈硬化症および脈管炎;側頭動脈炎;重症筋無力症;急性および慢性疼痛(急性、断続性もしくは持続性、中枢由来もしくは末梢由来の何れか)(内臓痛、頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、関節痛および骨痛を含む)、癌および腫瘍浸潤に由来する疼痛、神経因性疼痛症候群(糖尿病性、ヘルペス後、およびHIV関連神経障害を含む);神経サルコイドーシス;悪性、感染性もしくは自己免疫疾患の中枢および末梢神経系合併症;
【0073】
11. 次に掲げるものを含む他の自己免疫性およびアレルギー疾患:橋本甲状腺炎、グレーブス病、アジソン病、真性糖尿病、特発性血小板減少性紫斑病、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、抗リン脂質抗体症候群;
【0074】
12. 炎症要因もしくは免疫学的要因を伴う他の疾患(後天性免疫不全症候群(AIDS)、ハンセン病、セザリー症候群、および腫瘍随伴症候群を含む);
【0075】
13. 循環器:
冠血管および末梢循環に影響を及ぼすアテローム動脈硬化症;心外膜炎;心筋炎、炎症性および自己免疫性心筋症(心筋サルコイドを含む);虚血性再灌流傷害;心内膜炎、弁膜炎、および大動脈炎(感染性(例えば梅毒性)を含む);脈管炎;近位および末梢静脈の疾患(静脈炎、および血栓症(深部静脈血栓症および静脈瘤の合併症を含む)を含む);
【0076】
14. 腫瘍:
前立腺癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、腸および結腸の癌、胃癌、皮膚癌、および脳腫瘍、ならびに骨髄(白血病を含む)およびリンパ増殖系に影響する悪性腫瘍(例えばホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫)を含む、一般的な癌の処置(転移性疾患および腫瘍再発および新生物随伴症候群の予防および処置を含む);または
【0077】
15. 消化器:
セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)、不定型腸炎(indeterminant colitis)、過敏性腸疾患、過敏性腸症候群、非炎症性下痢、腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎および湿疹)。
【0078】
さらなる態様において、本発明は、喘息{例えば気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息または塵埃喘息、特に慢性または難治性喘息(例えば遅発性喘息または気道過敏症)};またはCOPDの処置に使用するための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0079】
また、さらなる態様において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、COPDの処置に有用である。
本発明はまた、喘息{例えば気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息または塵埃喘息、特に慢性または難治性喘息(例えば遅発性喘息または気道過敏症)};またはCOPDの処置に使用する医薬の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0080】
哺乳動物(例えばヒト)の治療的処置のための本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を使用するために、該成分は、通常、標準的な製薬上の常法に従って、医薬組成物として製剤化される。従って、別の態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(活性成分)、および薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含む医薬組成物を提供する。
【0081】
さらなる態様において、本発明は、該組成物の製造方法であって、活性成分を薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合することを含む方法を提供する。投与方法に依存して、医薬組成物は、例えば、0.05から99%w(重量パーセント)、例えば0.05から80%w、例えば0.10から70%w、例えば0.10から50%wの活性成分を含む。全ての重量パーセントは、組成物の総量に基づく。
【0082】
本発明の医薬組成物は、処置が望まれる疾病状態についての標準的な方法で、例えば局所(例えば肺および/または気道へ、または皮膚へ)、吸入、経口、直腸または非経腸投与によって、投与され得る。これらの目的について、本発明の化合物は、当技術分野で既知の方法によって製剤化され得る。適当な本発明の医薬組成物は、0.1mgから1gの活性成分を含む単位投与形(例えば錠剤またはカプセル)で、経口投与に適切なものである。
【0083】
それぞれの患者は、例えば、0.001mg/kgから100mg/kg、例えば0.1mg/kgから20mg/kgの範囲の活性成分の投与を、例えば1日1回から4回行い得る。
【0084】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、あるいは本発明の化合物を含む医薬組成物または製剤が、上で挙げた状態の1つ以上を処置する別の治療薬(複数を含む)と、同時にまたは連続して、または組み合わせ製剤として投与される、組み合わせ治療に関する。
【0085】
特に、炎症性疾患、例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、喘息、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、および炎症性腸疾患(これらに制限されない)を処置するために、本発明の化合物は、下記の薬剤と組み合わせ得る:
局所または全身に適用される非選択的シクロオキシゲナーゼ COX―1/COX−2阻害剤を含む非ステロイド性抗炎症剤(以後NSAIDとする)(例えばピロキシカム、ジクロフェナク、プロピオン酸類、例えばナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、およびイブプロフェン、フェナメート類、例えばメフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、アザプロパゾン、ピラゾロン類、例えばフェニルブタゾン、サリチレート類、例えばアスピリン);選択的COX−2阻害剤(例えばメロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、ルマロコキシブ(lumarocoxib)、パレコキシブ、およびエトリコキシブ);シクロオキシゲナーゼ阻害一酸化窒素ドナー(CINOD);グルココルチコステロイド(局所、経口、筋肉内、静脈内、もしくは関節内の経路によって投与される);メトトレキサート;レフルノミド(leflunomide);ヒドロキシクロロキン;d−ペニシラミン;オーラノフィン、または他の非経腸もしくは経口の金製剤;鎮痛剤;ジアセレイン;関節内治療、例えばヒアルロン酸誘導体;および栄養剤、例えばグルコサミン。
【0086】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、α−、β−、およびγ−インターフェロンを含む、サイトカインまたはサイトカイン機能のアゴニストもしくはアンタゴニスト(サイトカインシグナル伝達経路に作用する薬剤、例えばSOCS系のモジュレーターを含む);I型インシュリン様成長因子(IGF−1);IL 1から17を含むインターロイキン(IL)、およびインターロイキン アンタゴニストもしくは阻害剤、例えばアナキンラ(anakinra);腫瘍壊死因子α(TNF−α)阻害剤、例えば抗TNFモノクローナル抗体(例えばインフリキシマブ;アダリムマブ、およびCDP-870)、および免疫グロブリン分子(例えばエタネルセプト)を含むTNF受容体アンタゴニスト、および低分子量薬剤、例えばペントキシフィリンとの組み合わせに関する。
【0087】
さらに、本発明は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、B−リンパ球(例えば CD20 (リツキシマブ)、MRA-aILl6R およびTリンパ球、CTLA4-Ig、HuMax Il-15)を標的としたモノクローナル抗体との組み合わせに関する。
【0088】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ケモカイン受容体機能のモジュレーター、例えばCCR1、CCR2、CCR2A、CCR2B、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、およびCCR11(C−Cファミリーにおいて);CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5(C−X−Cファミリーにおいて)、およびCXCR1(C−X−Cファミリーにおいて)のアンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0089】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、マトリックス・メタロプロテイナーゼ(MMP)、すなわちストロメライシン、コラゲナーゼ、およびゼラチナーゼ、およびアグリカナーゼ;例えばコラゲナーゼ−1(MMP−1)、コラゲナーゼ−2(MMP−8)、コラゲナーゼ−3(MMP−13)、ストロメライシン−1(MMP−3)、ストロメライシン−2(MMP−10)、およびストロメライシン−3(MMP−11)、およびMMP−9、およびMMP−12の阻害剤(例えばドキシサイクリンなどの薬剤を含む)との組み合わせに関する。
【0090】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ロイコトリエン生合成阻害剤、5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤、または5−リポキシゲナーゼ活性化蛋白質(FLAP)アンタゴニスト、例えばジロートン(zileuton);ABT-761;フェンレウトン(fenleuton);テポキサリン;Abbott-79175;Abbott-85761;N−(5−置換)−チオフェン−2−アルキルスルホンアミド類;2,6−ジ−tert−ブチルフェノールヒドラゾン類;メトキシテトラヒドロピラン類、例えば Zeneca ZD-2138;化合物 SB-210661;ピリジニル置換 2−シアノナフタレン化合物、例えば L-739,010;2−シアノキノリン化合物、例えば L-746,530;インドールもしくはキノリン化合物、例えば MK-591、MK-886、および BAY x 1005 との組み合わせに関する。
【0091】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、フェノチアジン−3−イル類、例えば L-651,392 からなる群から選択される、ロイコトリエン(LT) B4、LTC4、LTD4、およびLTE4における受容体アンタゴニスト;アミジノ化合物、例えば CGS-25019c;ベンゾキサラミン類(benzoxalamine)、例えばオンタゾラスト(ontazolast);ベンゼンカルボキシイミドアミド類、例えば BIIL 284/260;および化合物、例えばザフィルルカスト、アブルカスト(ablukast)、モンテルカスト、プランルカスト、ベルルカスト(verlukast)(MK-679)、RG-12525、Ro-245913、イラルカスト(CGP 45715A)、および BAY x 7195 との組み合わせに関する。
【0092】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、テオフィリンおよびアミノフィリンを含むホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤、例えばメチルキサンタニン(methylxanthanine);PDE4阻害剤、PDE4Dのアイソフォームの阻害剤、もしくはPDE5の阻害剤を含む選択的PDEイソ酵素阻害剤との組み合わせに関する。
【0093】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン1型受容体アンタゴニスト、例えばセチリジン、ロラタジン、デスロラタジン、フェキソフェナジン、アクリバスチン、テルフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、レボカバスチン、クロルフェニラミン、プロメタジン、シクリジン、またはミゾラスチン(経口、局所、もしくは非経腸で適応される)との組み合わせに関する。
【0094】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、プロトンポンプ阻害剤(例えばオメプラゾール)または胃保護ヒスタミン2型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン4型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0095】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、α−1/α−2 アドレナリン受容体アゴニスト血管収縮交感神経興奮薬、例えばプロピルヘキセドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、エフェドリン、シュードエフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸キシロメタゾリン、塩酸トラマゾリン、または塩酸エチルノルエピネフリンとの組み合わせに関する。
【0096】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ムスカリン受容体(M1、M2およびM3)アンタゴニストを含む抗コリン作用薬、例えばアトロピン、ヒヨスチン、グリコピロレート、臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム、ピレンゼピンまたはテレンゼピンとの組み合わせに関する。
【0097】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、β−アドレナリン受容体アゴニスト(β−受容体サブタイプ1−4を含む)、例えばイソプレナリン、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、またはピルブテロール、またはそのキラルなエナンチオマーとの組み合わせに関する。
【0098】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、クロモン類、例えばクロモグリク酸ナトリウムもしくはネドクロミル ナトリウムとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、グルココルチコイド、例えばフルニソリド、トリアムシノロン アセトニド、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド、またはフランカルボン酸モメタゾンとの組み合わせに関する。
【0099】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、核ホルモン受容体調節剤、例えばPPARとの組み合わせに関する。
【0100】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、免疫グロブリン(Ig)またはIg製剤またはIg機能を調節するアンタゴニストもしくは抗体、例えば抗−IgE(例えばオマリズマブ)との組み合わせに関する。
【0101】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、他の全身もしくは局所適用抗炎症剤、例えばサリドマイドもしくはその誘導体、レチノイド、ジトラノール、またはカルシポトリオールとの組み合わせに関する。
【0102】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、アミノサリチレート類およびスルファピリジン、例えばスルファサラジン、メサラジン、バルサラジド、およびオルサラジン;および免疫調節剤、例えばチオプリン類、およびコルチコステロイド、例えばブデソニドとの組み合わせに関する。
【0103】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、抗菌剤、例えばペニシリン誘導体、テトラサイクリン類、マクロライド類、β−ラクタム類、フルオロキノロン類、メトロニダゾール、吸入アミノグリコシド;アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、シドフォビル、アマンタジン、リマンタジン、リバビリン、ザナミビルおよびオセルタミビルを含む抗ウイルス剤;プロテアーゼ阻害剤、例えばインジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、およびサキナビル;ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばジダノシン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、またはジドブジン;または非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばネビラピンもしくはエファビレンツとの組み合わせに関する。
【0104】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、心血管薬、例えばカルシウム・チャネル・ブロッカー、β−アドレナリン受容体ブロッカー、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシン−2受容体アンタゴニスト;抗高脂血薬、例えばスタチン類もしくはフィブレート類;血液細胞形態のモジュレーター、例えばペントキシフィリン;血栓溶解剤、または抗凝血剤、例えば血小板凝集阻害剤との組み合わせに関する。
【0105】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、CNS薬、例えば抗うつ剤(例えばセルトラリン)、抗パーキンソン病薬(例えばデプレニル、L-dopa、ロピニロール、プラミペキソール、MAOB阻害剤、例えばセレギリン(selegine)およびラサジリン)、comP阻害剤(例えばタスマー(tasmar))、A−2阻害剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、NMDAアンタゴニスト、ニコチン アゴニスト、ドーパミン アゴニスト、もしくは神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤、または抗アルツハイマー薬(例えばドネペジル、リバスチグミン、タクリン)、COX−2阻害剤、プロペントフィリン、またはメトリホネート(metrifonate)との組み合わせに関する。
【0106】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、急性もしくは慢性疼痛の処置のための薬剤、例えば中枢作用性もしくは末梢作用性鎮痛剤(例えばオピオイドもしくはその誘導体)、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸ナトリウム、アミトリプチン(amitryptiline)、または他の抗うつ剤、アセトアミノフェン、または非ステロイド性抗炎症剤との組み合わせに関する。
【0107】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、非経腸もしくは局所適用(吸入を含む)局所麻酔薬、例えばリグノカインもしくはその誘導体との組み合わせに関する。
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、ホルモン剤、例えばラロキシフェン、またはビホスホネート、例えばアレンドロネートを含む抗骨粗鬆症剤との組み合わせに用いられ得る。
【0108】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、
(i) トリプターゼ阻害剤;
(ii) 血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;
(iii) インターロイキン変換酵素(ICE)阻害剤;
(iv) IMPDH阻害剤;
(v) VLA−4アンタゴニストを含む接着分子阻害剤;
(vi) カテプシン;
(vii) キナーゼ阻害剤、例えばチロシンキナーゼ(例えばBtk、Itk、Jak3、もしくはMAP)阻害剤(例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ メシレート)、セリン/トレオニン キナーゼ阻害剤(MAPキナーゼ(例えばp38、JNK、プロテイン キナーゼ A、BもしくはC、またはIKK)阻害剤)、または細胞周期制御に関するキナーゼ(例えばサイクリン依存性キナーゼ)の阻害剤;
(viii) グルコース−6 ホスフェート デヒドロゲナーゼ阻害剤;
(ix) キニン−B.sub1.−もしくは−B.sub2.−受容体アンタゴニスト;
(x) 抗痛風剤、例えばコルヒチン;
(xi) キサンチン オキシダーゼ阻害剤、例えばアロプリノール;
(xii) 尿酸排泄剤、例えばプロベネシド、スルフィンピラゾンまたはベンズブロマロン;
(xiii) 成長ホルモン分泌促進物質;
(xiv) トランスフォーミング成長因子(TGFβ);
(xv) 血小板由来成長因子(PDGF);
(xvi) 線維芽細胞成長因子、例えば塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF);
(xvii) 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);
(xviii) カプサイシン クリーム;
(xix) タキキニン NK.sub1.もしくはNK.sub3.受容体アンタゴニスト、例えば NKP-608C、SB-233412 (talnetant) もしくは D-4418;
(xx) エラスターゼ阻害剤、例えば UT-77 もしくは ZD-0892;
(xxi) TNF−α変換酵素(TACE)阻害剤;
(xxii) 誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)阻害剤;
(xxiii) TH2細胞で発現される化学誘引物質受容体相同分子(例えばCRTH2アンタゴニスト);
(xxiv) p38阻害剤;
(xxv) トール様受容体(TLR)機能調節剤;
(xxvi) プリン受容体(例えばP2X7)の活性調節剤;または
(xxvii) 転写因子活性化阻害剤、例えばNFkB、API、もしくはSTATS;または
(xxviii) 非ステロイド性グルココルチコイド受容体(GR受容体)アゴニスト;
との組み合わせに関する。
【0109】
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物と下記のリストから選択される1種以上の薬剤との組み合わせ(例えばCOPD、喘息またはアレルギー性鼻炎の処置のための)を提供する。
●非ステロイド性グルココルチコイド受容体(GR受容体)アゴニスト;
●選択的β.sub2.アドレナリン受容体アゴニスト、例えばメタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、ピルブテロールまたはインダカテロール;
●ムスカリン受容体アンタゴニスト(例えばM1、M2またはM3アンタゴニスト、例えば選択的M3アンタゴニスト)、例えば臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム、ピレンゼピンまたはテレンゼピン;
●ケモカイン受容体機能のモジュレーター(例えばCCR1受容体アンタゴニスト);または
●p38キナーゼ機能阻害剤。
【0110】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、癌の処置のための現存する治療薬との組み合わせに用いられ得る。例えば、適当な薬剤は次に掲げるものを含む:
(i) 例えばアルキル化剤(例えばシスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェン マスタード、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、もしくはニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば葉酸代謝拮抗剤、例えばフルオロピリミジン(5−フルオロウラシルもしくはテガフールなど))、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシン アラビノシド、ヒドロキシ尿素、ゲムシタビン、もしくはパクリタキセル;抗腫瘍抗生物質(例えばアントラサイクリン類(例えばアドリアマイシン)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、もしくはミトラマイシン(mithramycin));有糸分裂阻害剤(例えばビンカ アルカロイド(例えばビンクリスチン)、ビンブラスチン、ビンデシンもしくはビノレルビン、またはタキソイド類(taxoid)(例えばタキソールもしくはタキソテール);またはトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエピポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、もしくはカンプトテシン)などの内科的腫瘍学で用いられる抗増殖/抗腫瘍薬またはそれらの組み合わせ;
【0111】
(ii) 細胞分裂停止剤、例えば抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン(droloxifene)、もしくはヨードキシフェン(iodoxyfene))、エストロゲン受容体下方制御因子(例えばフルベストラント)、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミド(nilutamide)、もしくは酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニスト、またはLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリン、もしくはブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)、もしくはエキセメスタンとして)、または5α−リダクターゼ阻害剤(例えばフィナステリド);
(iii) 癌細胞浸潤(invasion)を阻害する薬剤(例えばメタロプロテイナーゼ阻害剤(マリマスタットなど)もしくはウロキナーゼ・プラスミノーゲン活性化因子受容体機能阻害剤);
【0112】
(iv) 成長因子機能の阻害剤、例えば成長因子抗体(例えば抗erbb2抗体トラスツズマブ、もしくは抗erbb1抗体セツキシマブ[C225])、ファルネシル・トランスフェラーゼ阻害剤、チロシン・キナーゼ阻害剤、またはセリン/トレオニン・キナーゼ阻害剤、上皮成長因子ファミリーの阻害剤(例えばEGFRファミリー・チロシン・キナーゼ阻害剤、例えば−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ, AZD1839)、−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ, OSI 774)、または6−アクリルアミド−−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI 1033))、血小板由来成長因子ファミリーの阻害剤、または肝細胞成長因子ファミリーの阻害剤;
【0113】
(v) 抗血管新生剤(例えば血管内皮成長因子の効果を阻害するもの(例えば抗血管内皮細胞成長因子抗体ベバシズマブ、WO 97/22596、WO 97/30035、WO 97/32856もしくは WO 98/13354に開示された化合物)、または他のメカニズムによって作用する化合物(例えばリノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤またはアンジオスタチン);
【0114】
(vi) 血管損傷剤(例えばコンブレタスタチン A4、または WO 99/02166、WO 00/40529、WO 00/41669、WO 01/92224、WO 02/04434 もしくは WO 02/08213 で開示された化合物);
(vii) アンチセンス治療に用いられる薬剤(例えば上記で挙げた標的の1つに指向性であるもの(例えば ISIS 2503、抗rasアンチセンス));
【0115】
(viii) 遺伝子治療アプローチ、例えば異常遺伝子(例えば異常p53または異常BRCA1もしくはBRCA2、GDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ治療))を置き換えるアプローチ(例えばシトシン・デアミナーゼ、チミジン・キナーゼ、もしくは微生物性ニトロ還元酵素を用いるアプローチ)、および化学療法もしくは放射線治療に対する患者耐容性を増大させるアプローチ(例えば多薬剤耐性遺伝子治療)に用いられる薬剤;または
【0116】
(ix) 免疫治療アプローチ、例えば、患者の腫瘍細胞の免疫原性を増大させる ex vivo アプローチおよび in vivo アプローチ、例えばサイトカイン(例えばインターロイキン 2、インターロイキン 4、もしくは顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)でのトランスフェクション、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、トランスフェクトさせた免疫細胞(例えばサイトカインをトランスフェクトさせた樹状細胞)を用いたアプローチ、サイトカインをトランスフェクトさせた腫瘍細胞株を用いたアプローチ、および抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチに用いられる薬剤。
【0117】
本発明は、下記の非限定的実施例によって説明される。実施例中、別記しない限り、
(i) 示されているときは、H−NMRデータは、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で示される、主要な示性プロトンについてのδ値の形態で記載され、300MHzまたは400MHzで、別記しない限り重水素化DMSO−d(CDSOCD)またはCDClを溶媒として用いて測定した;
(ii) マス・スペクトル(MS)は、70eVの電子エネルギーで、化学イオン化(CI)モードで、直接曝露プローブを用いて行った;示されているときは、イオン化は、電子衝撃(EI)または高速原子衝突(FAB)によって行った;m/z値が示されているときは、一般的に、親マスを示すイオンのみを記載し、別記しない限り、マス・イオンは、正のマス・イオン−(M+H)で示される;
(iii) 実施例の表題化合物および副題化合物および方法は、the index name program(Advanced Chemistry Development Inc, version 6.00)を用いて命名した;
(iv) 別記しない限り、下記の方法をLC/MS分析に用いた。
装置 Agilent 1100
カラム Waters Symmetry 2.1×30mm
マス APCI
流速 0.7ml/分
波長 254nm
溶媒A 水+0.1% TFA
溶媒B アセトニトリル+0.1% TFA
濃度勾配 15〜95%/B 2.7分, 95% B 0.3分;
(v) 別記しない限り、下記の方法をLC分析に用いた。
方法A
装置 Agilent 1100
カラム Kromasil C18 100×3mm, 5μ粒径
溶媒 A 0.1% TFA/水
溶媒 B 0.08% TFA/アセトニトリル
流速 1 ml/分
濃度勾配 10〜100%/B 20分, 100% B 1分
吸収は、220、254および280nmで測定した;
方法B:
装置 Agilent 1100
カラム XTerra C 8, 100×3mm, 5μ粒径
溶媒A 15mM NH/水
溶媒B アセトニトリル
流速 1ml/分
濃度勾配 10〜100%/B 20分, 100% B 1分
吸収は、220、254および280nmで測定した;
【0118】
(vi) 下記の略号を用いる。
【表1】

下記の実施例の出発物質は、市販されているか、または既知の出発物質から標準的な方法によって製造される。例えば、下記の反応は、幾つかの出発物質の製造例である。
【実施例】
【0119】
製造例1
2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロニコチン酸
2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(5.0g, 28.5mmol)、KCO(4.7g, 34.2mmol)を、アルゴン雰囲気中、乾燥DMF(10ml)に加えた。銅(0.11g, 1.71mmol)、メタノールで洗浄し乾燥した臭化銅(I)(0.16g, 1.14mmol)、および3,4−ジフルオロアニリン(4.8ml, 48.4mmol)を加え、該混合物を150℃の油浴中で撹拌した。LC−MSによると、1.5時間後に生成物が形成した。該混合物を1M HClに注ぎ、その後、沈殿物を濾過し、1M HClで洗浄し、飽和NaCO溶液に溶解させ、酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSOで乾燥し、蒸発させ、表題化合物を得た(5.3g, 69%)。
APCI-MS m/z: 269 [MH+].
【0120】
製造例2
tert−ブチル {cis−4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]シクロヘキシル}カルバメート
2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロニコチン酸(0.56g, 2.09mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.60g, 3.14mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.43g, 3.14mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.07ml, 6.27mmol)を、CHCl中で撹拌した。該混合物に、tert−ブチル (cis−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(0.49g, 2.30mmol)を加えた。LC−MSによると、1時間後に生成物が形成した。酢酸エチルを加え、該混合物を水で洗浄した。有機溶媒を蒸発させた。粗生成物をシリカのプラグで精製し、酢酸エチル/ヘプタン(1:1)で溶出し、表題化合物を得た(0.90g, 93%)。
APCI-MS m/z: 465.2 [MH+].
【0121】
製造例3
tert−ブチル {cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}カルバメート
水素化ナトリウム(油中55%;0.80g, 18.21mmol)を、乾燥THF(10ml)中のtert−ブチル {cis−4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]−シクロヘキシル}カルバメート(2.82g, 6.07mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下で加えた。該混合物を30分間撹拌し、次いで氷上で冷却した。クロロ蟻酸エチル(2.92ml, 30.36mmol)を加え、該混合物を、80℃の油浴中、40分間加熱した。NHCl溶液を加え、該混合物を酢酸エチルで抽出し、続いて有機層を蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー[酢酸エチル/ヘプタン(1:4)]によって、続いてHPLC(MeCN 70%〜95%)によって精製し、表題化合物を得た(1.87g, 63%)。
APCI-MS m/z: 391.1 [MH+].
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (d, 1H), 8.30 (m, 1H), 7.65-7.55 (m, 2H), 7.33-7.27 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 4.73 (t, 1H), 3.55 (s, 1H), 2.57 (d, 2H), 1.90 (d, 2H), 1.54-1.43 (m, 4H), 1.39 (s, 9H).
【0122】
製造例4
3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−4(3H)−オン 2−オキシド
tert−ブチル {cis−4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]シクロヘキシル}カルバメート(0.18g, 0.38mmol;製造例2に従って製造)を、アルゴン雰囲気下で、乾燥THF(1ml)に溶解した。水素化ナトリウム(油中55%;66mg, 1.51mmol)を該溶液に加え、混合物を0.5時間撹拌した。次いで混合物を氷上で冷却し、塩化チオニル(138μl, 1.89mmol)を加え、次に80℃で1時間還流した。LC−MSにより生成物が形成したことが示されたとき、NaCOの溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(25mg, 16%)。これは、水性条件で出発物質に戻った。
APCI-MS m/z: 411 [MH+].
【0123】
製造例5
5−フルオロ−2−{[3−(メチルチオ)フェニル]アミノ}ニコチン酸
2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(2.11g, 12mmol)、KCO(1.99g, 14.4mmol)を、アルゴン雰囲気下、乾燥NMP(8ml)に加えた。銅(46mg, 0.72mmol)、メタノールで洗浄し乾燥した臭化銅(I)(86mg, 0.6mmol)および3−(メチルチオ)アニリン(2.51ml, 20.4mmol)を加え、混合物を150℃の油浴中で撹拌した。LC−MSによると、2時間後に生成物が形成した。該混合物を1M HCl(20ml)に注ぎ、その後、形成した沈殿物を濾過し、1M HClで、そして水で洗浄し、真空中、50℃で乾燥し、表題化合物を得た(1.72g, 52%)。
APCI-MS m/z: 279 [MH+].
【0124】
製造例6
tert−ブチル (cis−4−{[(5−フルオロ−2−{[3−(メチルチオ)フェニル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート
NMP(20ml)中の、5−フルオロ−2−{[3−(メチルチオ)フェニル]アミノ}ニコチン酸(1.72g, 6.2mmol)、tert−ブチル (cis−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(1.46g, 6.8mmol)、HATU(2.81g, 7.4mmol)、HOAT(1.01mg, 7.4mmol)およびDIEA(3.45ml, 20mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌した(DIEAでpH 8〜9に調節した)。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5Mクエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(2g, 68%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 10.63 (1H, s); 8.46 (1H, d); 8.36 (1H, d); 8.13 (1H, dd); 7.63 (1H, brs); 7.34 (1H, d); 7.22 (1H, t); 6.85 (1H, d); 6.64 (1H, brs); 3.84 (1H, brs); 3.42 (1H, brs); 2.47 (3H, s); 1.73 (4H, m); 1.56 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 475 [MH+].
LC (方法A) rt = 15.1分
【0125】
製造例7
tert−ブチル {cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}カルバメート
乾燥NMP(6ml)および乾燥THF(3ml)の混合物中の、tert−ブチル (cis−4−{[(5−フルオロ−2−{[3−(メチルチオ)フェニル]アミノ}−ピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート(0.95g, 2mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(0.30g, 6mmol)を加えた。該混合物を30分間撹拌し、次いで氷で冷却した。クロロ蟻酸エチル(1.05ml, 10mmol)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5M クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(0.52g, 52%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 8.58 (1H, d); 8.27 (1H, dd); 7.45 (1H, t); 7.34 (1H, d); 7.30 (1H, brs); 7.14 (1H, d); 6.51 (1H, brs); 4.74 (1H, brt); 3.55 (1H, brs); 2.57 (2H, m); 2.47 (3H, s); 1.90 (2H, brd); 1.47 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 401 [MH+- tBOC].
LC (方法A) rt = 13.6分
【0126】
製造例8
5−フルオロ−2−{[3−(メトキシカルボニル)フェニル]アミノ}ニコチン酸
2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(2.11g, 12mmol)、KCO(1.99g, 14.4mmol)を、アルゴン雰囲気下で、乾燥NMP(8ml)に加えた。銅(46mg, 0.72mmol)、メタノールで洗浄し乾燥した臭化銅(I)(86mg, 0.6mmol)、および3−アミノ安息香酸メチル(3.08ml, 20.4mmol)を加え、該混合物を150℃の油浴中で撹拌した。LC−MSによると、2時間後に生成物が形成した。該混合物を1M HCl(20ml)に注ぎ、その後、沈殿物が形成し、濾過し、1M HClで、そして水で洗浄し、真空中、50℃で乾燥し、表題化合物を得た(2g, 57%)。
APCI-MS m/z: 291 [MH+].
【0127】
製造例9
3−({3−[({cis−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロピリジン−2−イル}アミノ)安息香酸メチル
NMP(30ml)中の、5−フルオロ−2−{[3−(メトキシカルボニル)フェニル]アミノ}ニコチン酸(2.91g, 10mmol)、tert−ブチル (cis−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(2.57g, 12mmol)、HATU(4.57g, 12mmol)、HOAT(1.63mg, 12mmol)およびDIEA(5.15ml, 30mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌した(DIEAでpH 8〜9に調節した)。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5M クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空中で除去した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(2.85g, 59%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 10.79 (1H, s); 8.50 (1H, d); 8.38 (1H, d); 8.25 (1H, brs); 8.16 (1H, dd); 7.88 (1H, d); 7.55 (1H, d); 7.43 (1H, t); 6.65 (1H, brs); 3.86 (4H, brs); 3.42 (1H, brs); 1.74 (4H, m); 1.56 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 487 [MH+].
LC (方法A) rt = 14.0分
【0128】
製造例10
3−[3−{cis−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル
乾燥NMP(2ml)中の3−({3−[({cis−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−アミノ)カルボニル]−5−フルオロピリジン−2−イル}アミノ)安息香酸メチル(50mg, 0.1mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(14mg, 0.3mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(50mg, 0.3mmol)を加えた。該混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5M クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空中で除去した。分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(40mg, 78%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 8.55 (1H, d); 8.28 (1H, dd); 8.04 (1H, t); 8.01 (1H, brs); 7.68 (2H, brd); 4.74 (1H, brt); 3.87 (3H, s); 3.54 (1H, brs); 2.57 (2H, m); 1.90 (2H, brd); 1.49 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 413 [MH+- tBOC].
LC (方法A) rt = 12.9分
【0129】
製造例11
5−フルオロ−2−{[3−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}ニコチン酸
2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(1.06, 6mmol)、KCO(2.4g, 17.4mmol)を、乾燥NMP(5ml)に、アルゴン雰囲気下で加えた。銅(23mg, 0.36mmol)、メタノールで洗浄し乾燥した臭化銅(I)(43mg, 0.3mmol)および3−(メチルスルホニル)アニリン塩酸塩(2.12ml, 10.2mmol)を加え、該混合物を150℃の油浴中で撹拌した。LC−MSによると2時間後に生成物が形成した。該混合物を1M HCl(20ml)に注ぎ、その後、沈殿を形成し、濾過し、1M HClで、水で洗浄し、真空中、50℃で乾燥し、表題化合物を得た(0.6g, 32%)。
APCI-MS m/z: 311 [MH+].
【0130】
製造例12
tert−ブチル (cis−4−{[(5−フルオロ−2−{[3−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート
NMP(7ml)中の、5−フルオロ−2−{[3−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}ニコチン酸(0.56g, 1.8mmol)、tert−ブチル (cis−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(0.43g, 2mmol)、HATU(0.823g, 2.17mmol)、HOAT(0.3mg, 2.17mmol)およびDIEA(0.93ml, 5.4mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌した(DIEAでpH 8〜9に調節)。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5M クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(0.38g, 42%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 10.91 (1H, s); 8.52 (1H, d); 8.41 (1H, d); 8.26 (1H, brs); 8.18 (1H, dd); 7.93 (1H, d); 7.55 (1H, t); 7.48 (1H, d); 6.65 (1H, brs); 3.86 (1H, brs); 3.43 (1H, brs); 3.20 (3H, s); 1.74 (4H, m); 1.56 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 507 [MH+].
LC (方法A) rt = 11.8分
【0131】
製造例13
tert−ブチル {cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}カルバメート
乾燥NMP(10ml)中のtert−ブチル (cis−4−{[(5−フルオロ−2−{[3−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−ピリジン−3−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)カルバメート(350mg, 0.69mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(99mg, 2.07mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(336mg, 2.07mmol)を加えた。該混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸エチルを加え、粗生成物を、0.5M クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(180mg, 49%)。
1H NMR (DMSO-d6): δ 8.57 (1H, d); 8.30 (1H, dd); 8.04 (1H, d); 8.02 (1H, brs); 7.82 (1H, t); 7.77 (1H, d); 4.74 (1H, brt); 3.55 (1H, brs); 3.28 (3H, s); 2.58 (2H, brd); 1.91 (2H, brd); 1.49 (4H, m); 1.39 (9H, s).
APCI-MS m/z: 433 [MH+- tBOC].
LC (方法A) rt = 11.2分
【0132】
製造例14
a) tert−ブチル 4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート
CHCl(4ml)中の、2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロニコチン酸(600mg, 2.3mmol)、tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(501mg, 2.5mmol)、HATU(951mg, 2.5mmol)、HOAT(340mg, 2.5mmol)およびDIEA(1.17ml, 6.8mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。CHClを加え、粗生成物を、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで、酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(660mg, 64%)。
APCI-MS m/z: 451.5 [MH+].
【0133】
b) tert−ブチル 4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート
乾燥NMP(5ml)中の、tert−ブチル 4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(660mg, 1.47mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(713mg, 4.40mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(211mg, 4.40mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌した。水を加え、粗生成物を酢酸エチルで抽出した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を純度90%で得た(524mg, 75%)。
APCI-MS m/z: 377 [MH+].
【0134】
c) 1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−ピペリジン−4−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩
tert−ブチル 4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.05g, 0.104mmol)、および1,4−ジオキサン中4M HCl(2ml)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、純粗生成物を直接用いた。
APCI-MS m/z: 377.1 [MH+].
【0135】
製造例15
a) tert−ブチル (3R)−3−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート
CHCl(4ml)中の、2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロニコチン酸(600mg, 2.3mmol)、tert−ブチル (3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(425μl, 2.5mmol)、HATU(951mg, 2.5mmol)、HOAT(340mg, 2.5mmol)およびDIEA(1.17ml, 6.8mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。CHClを加え、粗生成物を、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(613mg, 62%)。
APCI-MS m/z: 437.5 [MH+].
【0136】
b) tert−ブチル (3R)−3−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
乾燥NMP(3ml)中の、tert−ブチル (3R)−3−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート(613mg, 1.40mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(683mg, 4.21mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(202mg, 4.21mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌した。水を加え、粗生成物を酢酸エチルで抽出した。有機溶媒をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(294mg, 45%)。
APCI-MS m/z: 363.2 [MH+].
【0137】
c) 1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3R)−ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩
tert−ブチル (3R)−3−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(0.053g, 0.114mmol)および1,4−ジオキサン中4M HCl(2ml)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、純粗生成物を直接用いた。
APCI-MS m/z: 363.1 [MH+].
【0138】
製造例16
a) tert−ブチル (3S)−3−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート
CHCl(4ml)中の、2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロニコチン酸(600mg, 2.3mmol)、tert−ブチル (3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(425μl, 2.5mmol)、HATU(951mg, 2.5mmol)、HOAT(340mg, 2.5mmol)およびDIEA(1.17ml, 6.8mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。CHClを加え、粗生成物を、炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで、酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を得た(530mg, 53%).
APCI-MS m/z: 437.1 [MH+].
【0139】
b) tert−ブチル (3S)−3−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート
乾燥NMP(3ml)中の、tert−ブチル (3S)−3−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート(530mg, 1.21mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(590mg, 3.64mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、油中50% NaH(175mg, 3.64mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌した。水を加え、粗生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、真空で除去した。残渣を、シリカのプラグで、酢酸エチル/ヘプタン(1:3)を溶出液として用いて精製し、表題化合物を、油状物として、純度85%で得た(500mg, 89%)。
APCI-MS m/z: 363 [MH+].
【0140】
c) 1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3S)−ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩
tert−ブチル (3S)−3−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート(0.08g, 0.17mmol)および1,4−ジオキサン中4M HCl(2ml)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、純粗生成物を直接用いた。
APCI-MS m/z: 363 [MH+].
【0141】
製造例17
3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−4(3H)−オン 2−オキシド
tert−ブチル {cis−4−[({2−[(3,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−5−フルオロピリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]シクロヘキシル}カルバメート(175mg, 0.38mmol)を、乾燥THF(1ml)に、アルゴン雰囲気中で溶解させた。油中55% NaH(66mg, 1.5mmol)を加え、該混合物を0.5時間撹拌した。該混合物を氷上で冷却し、塩化チオニル(138μl, 1.9mmol)を加え、続いて80℃で1時間還流した。LC−MSによって反応の完了が見られたら、NaCO(aq)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。分取HPLCで精製し、表題化合物を得た(25mg, 16%)。
APCI-MS m/z: 411 [MH+].
【0142】
実施例1
この実施例は、N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミドの製造を説明している。
【0143】
段階a:3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩
1,4−ジオキサン(2mL)中の、tert−ブチル {cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}カルバメート(98mg, 0.2mmol)および4M HClの混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、純粗生成物を次の段階に直接用いた。
APCI-MS m/z: 391 [MH+].
【0144】
段階b:N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド
NMP(3.5mL)中の、3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(85mg, 0.2mmol)、2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)安息香酸(45mg, 0.26mmol)、HATU(100mg, 0.26mmol)、HOAT(36mg, 0.26mmol)およびDIEA(200μL, 1.16mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌した(pH 8〜9)。酢酸エチルを加え、粗生成物の溶液を、炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、0.5M クエン酸水溶液で、そして水で洗浄した。有機溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を真空で除去した。残渣を分取HPLCによって精製し、表題化合物を得た(46mg, 43%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.66 (1H, s); 8.61 (1H, s); 8.59 (1H, d); 8.31 (1H, dd); 7.92 (1H, d); 7.65-7.56 (2H, m); 7.31 (2H, m); 6.91 (1H, d); 4.84 (1H, t); 4.40 (2H, s); 4.16 (1H, m); 3.36 (1H, m); 2.69-2.53 (2H, m); 2.00 (2H, m); 1.74-1.58 (4H, m).
APCI-MS m/z: 541 [MH+].
LC (方法A) rt = 10.5分
【0145】
実施例2から47
下記の化合物を実施例1に記載した手順に従って合成した。
【表2】

【0146】
【表3】

【0147】
【表4】

【0148】
【表5】

【0149】
【表6】

【0150】
【表7】

【0151】
【表8】

【0152】
【表9】

【0153】
【表10】

【0154】
【表11】

【0155】
【表12】

【0156】
実施例46
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2−オキシド−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−3−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド
表題生成物を、実施例1の段階bに従って、3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−4(3H)−オン 2−オキシドから出発して製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 8.67 (d, 1H), 8.52-8.45 (m, 1H), 8.40 (dd, 1H), 7.71-7.63 (m, 3H), 7.39-7.35 (m, 1H), 7.18 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 4.54 (t, 1H), 4.13 (s, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.12-1.93 (m, 5H), 1.84-1.74 (m, 3H)
APCI-MS m/z: 545.1 [MH+].
【0157】
実施例47
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}メタンスルホンアミド
段階a:3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩
tert−ブチル {cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}カルバメート(98mg, 0.2mmol)、および1,4−ジオキサン中4M HCl(2mL)の混合物を、室温で、1時間撹拌した。溶媒を除去し、純粗生成物を直接用いた。
APCI-MS m/z: 391 [MH+].
【0158】
段階b:N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}メタンスルホンアミド
3−(cis−4−アミノシクロヘキシル)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(25mg, 0.051mmol)を、ピリジン(500μl)に溶解し、塩化メタンスルホニル(150μl, 1.93mmol)を加えた。混合物を60℃で撹拌し、1時間後、生成物が形成した。分取HPLCによって精製した後、表題化合物(8mg, 33%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (d, 1H), 8.30 (dd, 1H), 7.64-7.57 (m, 2H), 7.32-7.29 (m, 1H), 4.74 (t, 1H), 3.51 (s, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.73-2.64 (m, 2H), 1.91 (d, 2H), 1.58 (t, 2H), 1.48 (d, 2H)
APCI-MS m/z: 469 [MH+].
【0159】
実施例48から76
下記の化合物を実施例1に記載された手順と同様の手順で合成した。
【表13】

【0160】
【表14】

【0161】
【表15】

【0162】
【表16】

【0163】
【表17】

【0164】
【表18】

【0165】
【表19】

【0166】
実施例76
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
NMP(1ml)中の、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−ピペリジン−4−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(0.104mmol)、1H−インダゾール−3−カルボン酸(34mg, 0.210mmol)、HATU(80mg, 0.210mmol)、HOAT(29mg, 0.210mmol)およびDIEA(89μl, 0.520mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。表題化合物を、RP−HPLCで精製することによって得た(18mg, 33%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.60 (1H, d); 8.33 (1H, dd); 7.96 (1H, d); 7.64 - 7.57 (3H, m); 7.42 (1H, t); 7.32 - 7.28 (1H, m); 7.22 (1H, t); 5.13 (1H, t); 4.93 - 4.84 (1H, m); 4.79 - 4.72 (1H, m); 3.29 - 3.21 (1H, m); 2.96 - 2.85 (1H, m); 2.63 - 2.52 (1H, m); 1.86 - 1.72 (2H, m).
APCI-MS m/z: 521.1 [MH+].
LC (方法A) rt = 10.6分
【0167】
実施例77から78
下記の化合物を実施例49と類似の方法で合成した。
【表20】

【0168】
実施例79
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3R)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
NMP(0.8ml)中の、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3R)−ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(0.114mmol)、1H−インダゾール−3−カルボン酸(37mg, 0.228mmol)、HATU(87mg, 0.228mmol)、HOAT(31mg, 0.228mmol)およびDIEA(98μl, 0.570mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。表題化合物を、RP−HPLCで精製することによって得た(18mg, 33%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.61 (1H, dd); 8.38 - 8.33 (1H, m); 8.19 - 8.14 (1H, m); 7.65 - 7.54 (3H, m); 7.41 (1H, t); 7.32 - 7.28 (1H, m); 7.25 - 7.21 (1H, m); 5.74 (1H, q); 4.35 (2H, d); 4.10 - 3.92 (2H, m); 3.74 - 3.67 (1H, m); 2.61 - 2.41 (1H, m); 2.25 - 2.18 (1H, m).
APCI-MS m/z: 507.1 [MH+].
LC (方法A) rt = 10.3分
【0169】
実施例80から82
下記の化合物を実施例52と類似の方法で合成した。
【表21】

【0170】
実施例83
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3S)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
NMP(1ml)中の、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3S)−ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(0.17mmol)、1H−インダゾール−3−カルボン酸(56mg, 0.35mmol)、HATU(133mg, 0.35mmol)、HOAT(48mg, 0.35mmol)およびDIEA(146μl, 0.85mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。表題化合物を、RP−HPLCで精製することによって得た(12mg, 14%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.61 (1H, dd); 8.39 - 8.33 (1H, m); 8.19 - 8.14 (1H, m); 7.64 - 7.56 (3H, m); 7.41 (1H, t); 7.34 - 7.27 (1H, m); 7.26 - 7.20 (1H, m); 5.74 (1H, q); 4.35 (2H, d); 4.10 - 3.93 (2H, m); 3.75 - 3.67 (1H, m); 2.57 - 2.41 (1H, m); 2.26 - 2.17 (1H, m).
APCI-MS m/z: 507.1 [MH+].
LC (方法A) rt = 10.3分
【0171】
実施例84
下記の化合物を実施例56と類似の方法で合成した。
【表22】

【0172】
実施例85〜107は全て、実施例1の手順に従って製造した。
【表23】

【0173】
【表24】

【0174】
【表25】

【0175】
【表26】

【0176】
【表27】

【0177】
【表28】

【0178】
実施例108
ヒトのホスホジエステラーゼ B2αスクリーニング
該アッセイは、社内(PrAZL0133)で製造され、−20℃で保存されたリコンビナントのヒトのホスホジエステラーゼ B2(PDE4B2)を用いる。基質は、4℃で保存されたcAMP(the Alpha Screen cAMP kit (Perkin Elmer, Cat# 6760625M)の一部)を用いる。The Alpha Screen kit はまた、ビオチン化cAMP、アクセプターおよびドナー・ビーズを含む。
【0179】
該アッセイの追記事項は下記の通りである:試験化合物およびコントロールを、白色の384ウェル平底プレート(Greiner, Cat# 781075)に加え、0.2μlの100% DMSO、次に10μlの反応緩衝液中のPDE4B2を加えた。反応緩衝液の組成は、50mM Tris(pH 7.5)、8.3mM MgCl、1.7mM EGTA、および0.01%(w/v) Brij(登録商標) 35であった。酵素および化合物を室温で15分間インキュベートした。次いで、10μlの反応緩衝液中のcAMPを加えた。室温で60分間インキュベートした後、10μlの検出緩衝液中のアクセプター・ビーズを40mM EDTAと共に添加することによってアッセイを停止した。検出緩衝液の組成は、5mM Tris(pH 7.5)、0.1%(w/v) BSA、および0.1%(v/v) Tween 20であった。この添加に続いて、10μlの検出緩衝液中のドナー・ビーズをビオチン化cAMPと共に加えた。次いで、該プレートを室温で5時間暗所でインキュベートし、続いて Fusion(商標)−α analyserで検定した。IC50値(表1に示した)を、model 205を用いたXlfitカーブ・フィッティングを用いて決定した。
【0180】
【表29】

【0181】
【表30】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
Aは、NまたはCAであり;
Eは、NまたはCEであり;
Tは、C(O)またはS(O)であり;
Xは、CまたはSであり;
Wは、(CH)であり;
Yは、(CH)であり;
nおよびpは、独立して、0または1であり;
Lは、CHまたはNであり;
LがCHであるとき、JはNHであり;そしてLがNであるとき、Jは存在せず、かつTは直接Lに結合しており;
は、アリールまたはヘテロアリールであり、それぞれは、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されており;
は、C1−6アルキル{所望によりヒドロキシル、C1−6アルコキシ、ヘテロ環(所望によりC1−6アルキルによって置換されている)、アリール、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、COH、CO(C1−6アルキル)、またはNHC(O)Rによって置換されている}、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル(所望によりヒドロキシルまたはC1−6アルキルによって置換されている)、ヘテロ環(所望によりC1−6アルキルによって置換されている)、アリール、またはヘテロアリールであり;
は、C1−6アルキルまたはフェニルであり;
前述のRおよびRのフェニル、アリールおよびヘテロアリール部分は、独立して、所望によりハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、S(O)、OC(O)NR、NR、NRC(O)R10、NR11C(O)NR1213、S(O)NR1415、NR16S(O)17、C(O)NR1819、C(O)R20、CO21、NR22CO23、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アルコキシ(C1−6)アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル(それ自体、所望によりC1−4アルキルまたはオキソによって置換されている)、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、フェニル、フェニル(C1−4)アルキル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニル(C1−4)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロアリール(C1−4)アルコキシによって置換されており;
ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は何れも、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFで置換されており;
、EおよびGは、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、またはOCFであり;
qおよびrは、独立して、0、1、または2であり;
、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23は、独立して、C1−6アルキル{所望によりハロゲン、ヒドロキシ、またはC1−6アルコキシによって置換されている}、CH(C2−6アルケニル)、フェニル{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFによって置換されている}、またはヘテロアリール{それ自体、所望によりハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、またはOCFによって置換されている}であり;
、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R18、R19、R20、R21、R22およびR23はまた、水素であることが可能である。]
の化合物、またはそのN−オキシド;またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
AがCAであり;EがCEであり;そしてA、EおよびGが、独立して、水素、またはハロゲンである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
XがCである、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
nおよびpが、共に1である、請求項1、2または3に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
LがCHである、請求項1、2、3または4に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
JがNHである、請求項1から5の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
TがC(O)である、請求項1から6の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
は、所望によりハロゲン、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、またはC(O)(C1−4アルキル)によって置換されているアリールである、請求項1から7の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
が、C1−6アルキル{所望によりヒドロキシ、フェニル(それ自体、所望によりヒドロキシルによって置換されている)、C3−7シクロアルキル、CO(C1−4アルキル)、またはNHC(O)Rによって置換されている}、フェニル{所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CO(C1−4アルキル)、またはC2−4アルキニルによって置換されている}、またはヘテロアリール{所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CO(C1−4アルキル)、またはC2−4アルキニルによって置換されている}であり;Rが所望によりヒドロキシルによって置換されているフェニルである、請求項1から8の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシベンズアミド;
2−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシピリジン−2−カルボキサミド;
3−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−2−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−4−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−6−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアミド;
4−クロロ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド;
(2S)−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−4−メチルペンタンアミド;
(2R)−2−シクロヘキシル−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
4−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−4−オキソ酪酸メチル;
N−[2−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−2−オキソエチル]−2−ヒドロキシベンズアミド;
4−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミド;
5−({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)−5−オキソペンタン酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−(3−ヒドロキシフェニル)アセトアミド;
3−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インダゾール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
(2R)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
(2S)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
5−クロロ−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンズアミド;
(2R)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
(2S)−N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシアセトアミド;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾイル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}メタンスルホンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2−オキシド−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3H−ピリド[2,3−c][1,2,6]チアジアジン−3−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(1−メチル−L−プロリル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
5−[({cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]ピリジン−2−カルボン酸メチル;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}キノリン−8−カルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−フルアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}プロパンアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンズアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロペンタンカルボキサミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルチオ)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[3−{cis−4−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−[cis−4−(イソブチリルアミノ)シクロヘキシル]−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(3−メチルブタノイル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(2,2−ジメチルプロパノイル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(メトキシアセチル)アミノ]シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3−{cis−4−[(2−チエニルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−[cis−4−(アセチルアミノ)シクロヘキシル]−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3−{cis−4−[(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[6−フルオロ−3−{cis−4−[(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルカルボニル)アミノ]−シクロヘキシル}−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
N−{cis−4−[6−フルオロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアミド;
3−[6−フルオロ−3−(cis−4−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−[cis−4−({5−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−フロイル}アミノ)シクロヘキシル]−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
3−[3−{cis−4−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−1(2H)−イル]安息香酸メチル;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピペリジン−4−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{1−[2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3R)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3R)−1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
3−{(3R)−1−[(2R)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシアセチル]ピロリジン−3−イル}−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3R)−1−[2−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−[(3S)−1−(1H−インダゾール−3−イルカルボニル)ピロリジン−3−イル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−3−{(3S)−1−[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]ピロリジン−3−イル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インドール−5−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−ニトロベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボキサミド;
4−シアノ−N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}ベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,2,3−チアジアゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チオフェン−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−3−モルホリン−4−イルプロパンアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−ビニルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−4−エチニルベンズアミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド;
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}チエノ[2,3−b]ピラジン−6−カルボキサミド;または
N−{cis−4−[1−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−2,4−ジオキソ−1,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−3(2H)−イル]シクロヘキシル}[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド;
である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項11】
式(I)の化合物の製造方法であって、
a. XがCであるとき、式(II):
【化2】

[式中、R、G、E、A、Y、L、WおよびJは、請求項1で定義した通りである。]の化合物から、Boc保護基を除去し;
次に、形成した生成物を、式(III):
【化3】

[式中、RおよびTは請求項1で定義した通りであり、そしてLGは脱離基である。]の酸または酸誘導体と、適当な温度において、適当な溶媒中で、反応させること;または
b. XがSであるとき、式(IIa):
【化4】

[式中、R、G、E、A、Y、L、WおよびJは、請求項1で定義した通りである。]の化合物を、式(III):
【化5】

[式中、RおよびTは請求項1で定義した通りであり、そしてLGは脱離基である。]の酸または酸誘導体と、適当な温度において、適当な溶媒中で、反応させること;
を含む方法。
【請求項12】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含む医薬組成物。
【請求項13】
式(I)の化合物、および
●非ステロイド性グルココルチコイド受容体(GR受容体)アゴニスト;
●選択的β.sub2.アドレナリン受容体アゴニスト、例えばメタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、ピルブテロールまたはインダカテロール(indacaterol);
●ムスカリン受容体アンタゴニスト(例えばM1、M2またはM3アンタゴニスト、例えば選択的M3アンタゴニスト)、例えば臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム、ピレンゼピンまたはテレンゼピン;
●ケモカイン受容体機能のモジュレーター(例えばCCR1受容体アンタゴニスト);または
●p38キナーゼ機能阻害剤;
から選択される1種以上の薬物を含む組み合わせ剤。
【請求項14】
治療に使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
治療に使用する医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
PDE4介在疾病状態に罹患しているまたはそのリスクがある哺乳動物において、PDE4介在疾病状態を処置する方法であって、該処置が必要な哺乳動物に、治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2009−500405(P2009−500405A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520211(P2008−520211)
【出願日】平成18年7月3日(2006.7.3)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000826
【国際公開番号】WO2007/004958
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】