説明

無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末、無線通信装置およびマナーモード制御方法

【課題】マナーエリアにおける不特定の出口から退出する場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰し得る。
【解決手段】マナーエリアMAに配置されるタイマ報知装置40またはマナーゲートウェイ44のタイマ情報を、携帯端末10が受信すると、携帯端末10は無線送信機能等が停止しマナーモードとなる。タイマデータの所定時間内に、タイマ情報を再受信しない場合には、マナーモードが解除されるので、マナーゲートウェイ44が設置されていない出口を通過する場合でも、通常の使用モードへ復帰できる。即ち、マナーエリアMAにおけるマナーゲートウェイ44が設置されていない不特定の出口から退出する場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばマナーモード機能を備える携帯端末などに対し、マナーモードの設定エリア(マナーエリア)内での携帯端末の特定機能の停止などを行う無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末、無線通信装置およびマナーモード制御方法に関する。
【0002】
特に、本発明は、上記マナーモードの設定、そのマナーモードの解除または上記マナーモード時における着信履歴に関する処理を行う無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末、無線通信装置およびマナーモード制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯端末の中には、着信音の出力などを停止させるマナーモード機能を備える機種が提供されている。例えば、学校・映画館・病院などの公共施設内または電車・バスなどの公共車両内では、携帯端末のユーザが、任意にマナーモードに設定する必要があった。
【0004】
一方、従来の移動無線端末自動強制終了システムでは、使用禁止エリア(マナーエリア)の出口または入口に利用制限信号または利用制限解除信号を送出する基地局をそれぞれ配置し、上記使用禁止エリア内において携帯端末を利用制限(マナーモードの)状態にする技術が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
さらに、特許文献1のシステムでは、上記使用禁止エリア内での携帯端末の利用制限時における着信情報を、ユーザ(携帯端末)が上記使用禁止エリアから退出した場合に、取得し得るシステムとなっている。
【0006】
なお、上記特許文献1に係る従来例の中には、入口と出口とを共通とする出入口の場合でも、携帯端末の上記利用制限または上記利用制限解除を行う技術が提示されている(例えば、特許文献2参照)。また、特許文献2に開示された技術の中には、交通機関の車両の出入口に、微弱な電波(入退出識別用情報)を常時発信する通話制限装置を設け、上記微弱な電波が上記出入口をカーテン状に覆うように設定しているものがある。そして、上記微弱な電波を受信した携帯端末は、通話が禁止される通話制限モード(マナーモード)になる。
【0007】
【特許文献1】特開2003−134564公報
【特許文献2】特開2000−32557公報(段落番号[0031]乃至[0037]および図1、並びに段落番号[0060]乃至[0061]および図7参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1および2に係る技術では、上記基地局が設置されている出入口を通過しない場合には、マナーモードから通常の使用モードへ復帰しない事態が生じる可能性がある。また、出口(入口)を複数箇所に設ける場合には、複数の出口に対し、上記基地局をそれぞれ設置する必要があるので、構成が複雑になると共に、高価となる。
【0009】
そこで、本発明は、マナーエリアにおける不特定の出口から退出する場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰し得る無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末、無線通信装置およびマナーモード制御方法を、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る無線通信システムは、データの送受信を、通信網を経由して行う無線通信システムであって、特定機能の停止を設定するマナーモードのマナーモード機能を、有する移動無線端末と、前記マナーモードを所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信するタイマ報知装置と、前記通信網に接続され、且つ前記移動無線端末が、前記マナーモードに設定された場合に、前記設定エリアに関連する関連データを、受信すると共に、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限する管理サーバと、を備える。
【0011】
また、本発明に係る無線通信システムは、データの送受信を、通信網を経由して行う無線通信システムであって、移動無線端末における特定機能の停止を設定するマナーモードを、所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信するタイマ報知装置と、前記通信網に接続され、且つ前記移動無線端末が、前記マナーモードに設定された場合に、前記設定エリアに関連する関連データを、受信すると共に、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限する管理サーバと、を備える。
【0012】
ここで、特定機能とは、たとえば移動無線端末における電波の送信(無線送信機能)、着信音や操作音などの音の出力(サウンド機能)、または撮像手段であるカメラの撮像機能などが該当する。そして、上記無線通信システムにおいて、移動無線端末は、マナー設定データによる所定時間内に、マナー設定データを再度受信しない場合には、マナーモードが解除され通常の使用モードとなる。
【0013】
本発明に係る管理サーバは、移動無線端末において特定機能を停止するマナーモードが設定された場合に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアに関連する関連データを、前記移動無線端末から通信網を経由して受信する受信手段と、前記受信手段が前記関連データを受信した場合に、前記移動無線端末への着信を制限する制限手段と、を備える。
【0014】
本発明に係る移動無線端末は、特定機能を停止するマナーモードを、所定時間に亘り設定するマナー設定データを受信する受信手段と、前記受信手段から受信した前記マナー設定データに基づき、前記マナーモードを設定する設定手段と、を備える。
【0015】
本発明に係るマナーモード制御方法は、特定機能を停止するマナーモードを、所定時間に亘り設定するマナー設定データを移動無線端末が受信した場合に、前記移動無線端末は前記マナー設定データに基づき前記マナーモードを設定し、前記マナーモードの設定エリアに関連する関連データを、前記移動無線端末から通信網を経由して管理サーバへ送信し、前記関連データを受信した前記管理サーバは、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限する。
【0016】
本発明に係る無線通信装置は、移動無線端末における特定機能の停止を設定するマナーモードを、所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末、無線通信装置およびマナーモード制御方法では、マナーモードを所定時間に亘り設定するマナー設定データが、移動無線端末の特定機能の停止を設定するので、マナーモードの設定エリアに進入した移動無線端末を、特定機能を停止するマナーモードに設定できる。
【0018】
また、移動無線端末が上記所定時間内に、マナー設定データを再度受信しない場合には、マナーモードが解除されるので、たとえば従来のような基地局が設置されている出入口を通過しない場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰できる。即ち、本発明によれば、マナーエリアにおける上記基地局が設置されていない不特定の出口から退出する場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰し得る。
【0019】
なお、移動無線端末がマナー設定データを再度受信しない場合には、マナーモードが解除されるので、出口を複数箇所に設ける場合でも、複数の出口に対し、上記基地局の設置が不要となる。即ち、本発明によれば、出口に関する構成が、簡易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図1乃至図3に基づいて、本発明の一実施形態である無線通信システム、管理サーバ、移動無線端末(たとえば、携帯端末など)およびマナーモード制御方法について説明する。ここで、図1は本実施形態における無線通信システムの構成図、図2は図1に示す各装置(携帯端末または管理サーバなどを含む)のブロック図、図3は図1に示す管理サーバのメモリに記録される位置情報管理テーブルである。なお、本実施形態では、病院などの公共施設内(公共エリアPA内)において、携帯端末10の特定機能(通話,着信など)が制限されるマナーエリアMAを形成した例である。
【0021】
(無線通信システムにおける通信網の概略構成)
図1に示すように、無線通信システムSは、タイマ報知装置40と、マナーゲートウェイ44と、携帯端末10(10Aおよび10B)と、管理サーバ30と、移動体通信網50と、を備える。タイマ報知装置40は、病院などの公共エリアPA内にマナーエリアMAを区画する無線通信装置である。ここで、説明の便宜上、公共エリアPAには、マナーエリアMAを含まない領域として説明する。
【0022】
マナーゲートウェイ44は、マナーエリアMAの出入口(入口と出口とを共通にした通用口)に配置される。携帯端末10は、
ユーザが携帯する移動無線端末である。管理サーバ30は、位置情報管理センターに配置されるサーバである。移動体通信網50は、基地局51などを含む。
【0023】
なお、マナーエリアMAとタイマ報知装置40との関係は、マナーエリアMAを予め設定し、この設定されたマナーエリアMA中にタイマ報知装置40を配置するようにしても良い。また、移動体通信網50は、インターネット網を含む構成であっても良い。
【0024】
そして、携帯端末10は、移動体通信網50を経由して位置情報管理センターの管理サーバ30に接続されている。管理サーバ30は、移動体通信網50を経由して携帯端末10と通信を行う機能を有する。なお、携帯端末10が基地局51に対して定期的に所定の制御データを出力することにより、基地局51および携帯端末10間の接続は維持している。また、管理サーバ30は、携帯端末10からの位置データを、移動体通信網50を経由して、受信すると共に、記録(登録)する。
【0025】
(携帯端末の構成)
図2に示すように、携帯端末10は、無線回路11と、主制御回路(CPU)12と、表示制御回路13と、音声制御回路14と、カメラ制御回路15と、メモリ16と、操作装置22と、を備える。無線回路11は、送信手段または受信手段の一部を構成し、図1に示すアンテナ21を接続している。
【0026】
主制御回路(CPU)12は、設定手段または解除手段である。表示制御回路13は、表示デバイス17を制御する。音声制御回路14は、スピーカ18およびマイク19を接続している。カメラ制御回路15は、カメラ20を制御する。メモリ16は、記録手段である。
【0027】
そして、主制御回路12は、無線回路11、表示制御回路13、音声制御回路14、カメラ制御回路15、メモリ16および操作装置22を、それぞれ接続している。メモリ16は、例えばROM,RAMなどの記録媒体であり、各種の処理を行わせるプログラムまたは各種データの読み書き用の記憶域を有する。また、メモリ16には、携帯端末10を特定する識別子データ「aaaaaaaa」が、予め記憶されている。
【0028】
また、メモリ16には、エリアデータが予め記憶されている。エリアデータには、携帯端末10がマナーエリアMAに位置することを示す「マナーエリアデータ」と、携帯端末10が公共エリアPA(上述したように、「マナーエリアMA」を除く公共エリアPA)に位置することを示す「公共エリアデータ」とがある。なお、識別子データおよびエリアデータ(マナーエリアデータまたは公共エリアデータ)は、関連データまたは解除データとなる。
【0029】
無線回路11は各種信号の変調などを行い、操作装置22は電源キー、文字などを入力する各種キーなどを備え、表示デバイス17は各種情報を表示する。そして、主制御回路12は、携帯端末10の全体的な動作を司り、たとえば操作装置22が操作された場合に、その操作に基づく処理を行う。
【0030】
また、携帯端末10は、主制御回路12の制御により、無線回路11を介して、移動体通信網50の一部を構成する基地局51と通信を行う。即ち、無線回路11は、図1に示すアンテナ21にて受信した受信信号を増幅し、復調を行うと共に、復調された受信データを主制御回路12に出力する。
【0031】
(タイマ報知装置40およびマナーゲートウェイ44の構成)
タイマ報知装置40は、タイマ情報送信部41を備える。このタイマ情報送信部41は、マナーエリアMAを区画するタイマ情報を、生成すると共に、常時送信する。タイマ情報は、携帯端末10がマナーエリアMA内でしか受信できない程度の微弱な電波たとえば送信バースト出力160ミリワット(平均出力20ミリワット)以下の電波になるように設定されている。上記電波の値は、ペースメーカーなどの医療機器などに影響を与えない範囲であり、例えば総務省が平成14年7月2日に発表した「電波の医用機器等への影響に関する調査結果」における「電波の医用機器等への影響に関する調査研究報告書」の「付属資料」を参照した値である。また、タイマ情報の送信(適用)範囲は、図1に示すマナーエリアMAの範囲(領域)となるように、予め設定されている。
【0032】
タイマ情報には、携帯端末10の特定機能の停止を要求する要求データおよびタイマデータが含まれている。ここで、携帯端末10の特定機能とは、たとえば携帯端末10の電波の送信(無線送信機能)、着信音や操作音などの音の出力(サウンド機能)、またはカメラ20の撮像機能などである。そして、要求データは、携帯端末10の上記機能が停止するように、携帯端末10の主制御回路12に指示を与えるデータである。即ち、要求データは、携帯端末10全体の電源をオフするものではない。なお、タイマデータは、タイマ値のデータである。
【0033】
一方、携帯端末10Aでは、上記特定機能以外の機能たとえば少なくとも無線回路11および主制御回路12に電源が供給され、無線受信機能が発揮する状態となっている。その他、たとえば携帯端末10Aにおける電波の送出を伴わないゲーム機能(スケジュール表,電話帳などの機能)を有効状態にさせ、上記サウンド機能を停止した状態でゲームなどを行えるようにしても良い。なお、上記タイマデータのタイマ値は、たとえば10分に設定されている。
【0034】
一対のマナーゲートウェイ44(図1参照)は、マナー情報送信部45を備える。このマナー情報送信部45は、携帯端末10がマナーエリアMAに進入したことを報知するマナー情報を、生成すると共に、常時送信する。マナー情報(電波)は、携帯端末10がマナーゲートウェイ44間でしか受信できない程度の微弱な電波たとえば送信バースト出力160ミリワット(平均出力20ミリワット)以下の電波になるように設定されている。
【0035】
マナー情報は、図1に示す一対のマナーゲートウェイ44間に亘って、送信されている。マナー情報には、携帯端末10の特定機能の停止を要求する要求データおよびタイマデータが含まれている。なお、上記タイマデータのタイマ値は、たとえば30秒に設定されている。
【0036】
(移動体通信網50および管理サーバ30の構成)
移動体通信網50は、携帯端末10との間で通信を行う基地局51と、基地局51に関する処理を制御する基地局制御装置52と、管理サーバ30との間で通信を行う移動通信交換局53を備える。
【0037】
管理サーバ30は、制限手段または制御手段である主制御回路(CPU)31と、送信手段または受信手段の一部を構成する無線回路32と、記録手段であるメモリ33と、を備える。そして、主制御回路31は、無線回路32およびメモリ33を、それぞれ接続している。メモリ33は、例えばROM,RAMなどの記録媒体であり、各種の処理を行わせるプログラムまたは各種データの読み書き用の記憶域を有する。
【0038】
メモリ33には、携帯端末10に関する位置情報管理テーブル34(図3参照)の記録領域がある。図3に示すように、位置情報管理テーブル34には、携帯端末10を特定する識別子情報と、携帯端末10に属する基地局51に関する位置情報と、エリア種別情報が相互に関連付けられるように記録(更新)される。例えば、識別子情報は「aaaaaaaa」などと記録され、位置情報は図2に示す位置情報制御回路35に基づいて「AAAAAAAAA」などと記録される。また、エリア種別情報は、「公共エリア」または「マナーエリア」の区分として記録される。
【0039】
主制御回路31は、位置情報制御回路35および着信履歴情報制御回路36を備える。位置情報制御回路35は、携帯端末10の位置情報を、メモリ33の位置情報管理テーブル34に記録する回路である。着信履歴情報制御回路36は、携帯端末10が位置情報管理テーブル34のエリア種別情報として「マナーエリア」に記録されている場合における、着信履歴情報(着信日時,発信者または発信に関する内容などの着信データ)をメモリ33に記録または読出しなどの処理を行う回路である。
【0040】
そして、管理サーバ30は、携帯端末10に対して着信要求が行われる際、携帯端末10の位置を特定するために、図2に示すメモリ33に記憶されている位置情報管理テーブル34(図3参照)を参照する。即ち、管理サーバ30は、着信要求を受けた携帯端末10が、公共エリアPAまたはマナーエリアMAのどちらかに属するかを、位置情報管理テーブル34のエリア種別情報(図3参照)に基づいて判断する。なお、管理サーバ30は、携帯端末10がマナーエリアMAに属しない場合で、且つ公共エリアPAに属する場合、位置情報管理テーブル34の位置情報に基づき、携帯端末10の属するエリア(基地局51)を参照してページングメッセージ(着信データ)を該当するエリア(基地局51)に送出する。
【0041】
(本実施形態の作用)
次に、図4及び図5を参照して、携帯端末10(10A)および管理サーバ30におけるマナーモードに関する処理について説明する。ここで、携帯端末10Aにおける処理(マナーモードおよびマナー解除モード)は、図2に示す携帯端末10の主制御回路12によって実行される図4及び図5のフローチャートで表される。これらのプログラムは、予めメモリ16(図2参照)のプログラム領域に記憶されている。なお、上記処理は、携帯端末10の電源がオンされている間、実行される。
【0042】
また、管理サーバ30における処理は、図2に示す管理サーバ30の主制御回路31によって実行される処理ルーチンを示すフローチャートで表される。このプログラムは、予めメモリ33(図2参照)のプログラム領域に記憶されている。なお、本フローチャートは、携帯端末10AがマナーエリアMAへ進入した例である。
【0043】
(携帯端末10Aにおけるマナーモード)
図4に示すように、ステップ100において、携帯端末10Aの主制御回路12は、携帯端末10Aにマナーゲートウェイ(以下、「ゲートウェイ」という)44からタイマ情報を受信したか否かを判断する。即ち、図1に示すように、携帯端末10Aを所持するユーザが、ゲートウェイ44を通過する際(マナーエリアMAへ進入する際)に、携帯端末10Aの無線回路11(図2参照)はゲートウェイ44のマナー情報送信部45(図2参照)からマナー情報を受信する。
【0044】
ステップ100が肯定の場合すなわち携帯端末10Aがタイマ情報を受信した場合には、ステップ102において、携帯端末10Aの主制御回路12は、識別子データおよびエリアデータ(マナーエリアデータ)を、図2に示す移動体通信網50を経由して管理サーバ30へ送信する。即ち、主制御回路12は、上記タイマ情報を受信したと判断した場合、メモリ33から上記識別子データおよびマナーエリアデータを読出し、無線回路11へ出力する。なお、ステップ100は、ゲートウェイ44からタイマ情報が受信されるのを待つ。
【0045】
ステップ104において、主制御回路12は、タイマデータのタイマ値に基づき、タイマ(たとえば30秒)を設定する。即ち、主制御回路12は、上記特定機能を停止する時間を設定すると共に、主制御回路12のタイマ機能に基づいて時間をカウントする。なお、ゲートウェイ44におけるタイマデータのタイマ値を、たとえば30秒に設定したのは、携帯端末10AがマナーエリアMAに進入したことを検出するのに十分だからである。即ち、その後は、タイマ報知装置のタイマ情報で対応するように設定している。
【0046】
ステップ106において、主制御回路12は、携帯端末10Aにおける電源のオン状態を保持させた保持状態で、無線送信機能またはサウンド機能などの特定機能を停止させる(機能停止モード)。なお、上記機能を停止させる種類は、マナーエリアの種類に対応させる。例えば、美術館または本屋などの場合には、カメラ20の撮像機能を停止させるのみでも良い。
【0047】
ステップ108において、主制御回路12は、図2に示す表示制御回路13を介して、図2に示す表示デバイス17に上記機能停止モードである旨を表示される。ステップ110では、主制御回路12が上記タイマ機能に基づき、タイムアップになるのか否かを判断する。
【0048】
ステップ110が肯定の場合すなわちタイムアップになると判断した場合には、ステップ112において、携帯端末10Aの主制御回路12が、図2に示すタイマ報知装置40からタイマ情報をタイマ計時中に受信したか否かを判断する。ステップ112が肯定の場合すなわちタイマ情報をタイマ計時中に受信した場合には、ステップ114において、携帯端末10Aの主制御回路12が、タイムアップ時(上記所定時間内)にタイマ情報を再設定する。即ち、主制御回路12は、タイマ報知装置40におけるタイマデータのタイマ値に基づき、タイマ(たとえば10分)を継続的に設定する。なお、タイムアップの判断時点は、上記所定時間の経過前(所定時間内)であれば、任意に変更し得る。
【0049】
ステップ112が否定の場合すなわちタイマ情報を受信しない場合(図1に示す携帯端末10Aを所持するユーザがマナーエリアMAから退出した場合)には、ステップ116において、携帯端末10Aの主制御回路12が、マナーモードを解除するマナー解除モードの処理を行う。なお、ステップ110乃至114は、タイマ報知装置40からタイマ情報が継続して受信する限り、続けられる。即ち、図1に示す携帯端末10Aを所持するユーザが、マナーエリアMA内に留まる限り、携帯端末10Aの特定機能が停止状態となっている。
【0050】
(管理サーバ30における処理)
ステップ200において、管理サーバ30の主制御回路31は、エリアデータおよび識別子データを受信したか否かを判断する。ステップ200が肯定の場合すなわちエリアデータなどを受信した場合には、ステップ202において、主制御回路31は、エリアデータがマナーエリアデータか、または公共マナーエリアデータかを判断する。
【0051】
そして、管理サーバ30は、上記各エリアデータに対応する処理を行う。図4に示す例では、ステップ200において、管理サーバ30に受信されるエリアデータがマナーエリアデータであるので、管理サーバ30の主制御回路31は、後述するステップ204以降の処理を行う。
【0052】
具体的には、ステップ202でのエリアデータの判断が、マナーエリアデータである場合、ステップ204で、管理サーバ30の主制御回路31は、メモリ33内の位置情報管理テーブル34のエリア種別情報(図3参照)をマナーエリアに登録(記録)する。即ち、主制御回路31は、同時に送信される識別子情報を、アドレス情報として検索すると共に、上記アドレス情報に対応するエリア種別情報の欄に、「マナーエリア」と記録する。
【0053】
エリア種別情報の欄に「マナーエリア」と記録されると、主制御回路31は、識別子情報(図3の「aaaaaaaa」参照)に対応する携帯端末10Aが、図1に示すマナーエリアMAに進入し、マナーエリアMA内に留まっていると判断する。なお、位置情報管理テーブル34の位置情報の欄には、図1に示す基地局51に対する位置データ「AAAAAAAAA」を、登録(記録)する。
【0054】
ステップ206では、管理サーバ30の主制御回路31が、図1に示すマナーエリアMAに位置する(図3に示すエリア種別情報の欄に「マナーエリア」と記録されている)上記携帯端末10Aに対し、着信があったか否かを判断する。ステップ206が肯定の場合すなわち上記着信がある場合には、ステップ208で、主制御回路31は、着信履歴情報制御回路36を介して、上記着信データを図2に示すメモリ33の着信データ記録領域(図示省略)に記録する。
【0055】
即ち、たとえば公共エリアPAに位置する携帯端末10B(図1参照)から上記携帯端末10Aに対し着信がある場合には、管理サーバ30は、携帯端末10Bの着信を携帯端末10Aに通知することなく、携帯端末10Bに関する着信データをメモリ33の着信データ記録領域に保存(記録)する。
【0056】
なお、ステップ206は、マナーエリアMAに位置する携帯端末10Aに対して着信されるのを待つ。また、ステップ206および208は、上記着信がある毎に保存処理(着信データの蓄積処理)を行う。
【0057】
一方、ステップ202でのエリアデータの判断が、公共エリアデータである場合には、ステップ214で、管理サーバ30の主制御回路31は、メモリ33内の位置情報管理テーブル34のエリア種別情報(図3参照)を公共エリアに登録(更新)する。即ち、主制御回路31は、同時に送信される識別子情報を、アドレス情報として検索すると共に、上記アドレス情報に対応するエリア種別情報の欄に、「公共エリア」と登録する。
【0058】
エリア種別情報の欄に「公共エリア」と登録すると、主制御回路31は、識別子情報(図3の「aaaaaaaa」参照)に対応する携帯端末10Aが、図1に示す公共エリアPAへ退出したと判断する。その結果、上記登録後においては、携帯端末10Aに対する着信データの保存を行わず、着信がある旨を携帯端末10Aに通知する(通常の着信処理を行う)。
【0059】
ステップ216において、管理サーバ30の主制御回路31は、図1に示す公共エリアPA内の(図3に示すエリア種別情報の欄に「公共エリア」と記録されている)上記携帯端末10Aに対する、着信履歴データを編集する。上記着信履歴データは、図2に示すメモリ33の着信データ記録領域(図示省略)に記録されている着信データの履歴を示すデータである。
【0060】
即ち、主制御回路31は、着信履歴情報制御回路36を介して、着信データの履歴を、メモリ33の着信データ記録領域から読出すと共に、着信履歴データとして編集する。ステップ218において、主制御回路31は、着信履歴情報制御回路36によって編集した着信履歴データを、無線回路32(移動体通信網50)を介して、携帯端末10A側へ送信する。ステップ218の処理が終了すると、本フローチャートの処理は終了する。なお、着信データがメモリ33の着信データ記録領域に無い場合には、「着信データが無い」旨の着信履歴データが作成される。
【0061】
(携帯端末10Aにおけるマナー解除モード)
引続き、図5に基づき、マナー解除モードについて説明する。携帯端末10Aにおけるマナー解除モード(図4に示すステップ116参照)は、タイマ報知装置40からのタイマ情報を、図4に示すステップ110のタイムアップ前に、受信しなかった場合(携帯端末10AがマナーエリアMAから退出することにより、ステップ112の判断が否定となる場合)に、行われる処理(モード)である。
【0062】
図5に示すように、ステップ120において、図2に示す携帯端末10Aの主制御回路12は、無線送信機能またはサウンド機能などの特定機能の停止を解除させる。ステップ122において、主制御回路12は、図2に示す表示制御回路13を介して、表示デバイス17に機能停止モードが解除された旨を表示させる。 ステップ124において、主制御回路12は、識別子データおよびエリアデータ(公共エリアデータ)を、図2に示す移動体通信網50を経由して管理サーバ30へ送信する。即ち、主制御回路12は、上記機能停止モードが解除されたと判断した場合、メモリ33から上記識別子データおよび公共エリアデータを読出し、無線回路11へ出力する。
【0063】
(管理サーバ30における処理)
一方、図5に示すステップ200において、管理サーバ30の主制御回路31は、エリアデータおよび識別子データを受信したか否かを判断する。ステップ200が肯定の場合すなわちエリアデータなどを受信した場合には、図5に示すステップ202において、主制御回路31は、エリアデータがマナーエリアデータか、または公共マナーエリアデータかを判断する。
【0064】
そして、管理サーバ30は、上記各エリアデータに対応する処理を行う。図5に示す例では、ステップ200において、管理サーバ30に受信されるエリアデータが公共エリアデータであるので、管理サーバ30の主制御回路31は、図4に説明したステップ214乃至ステップ218の処理を行う。そして、管理サーバ30の主制御回路31が、着信履歴データを携帯端末10A側へ送信するステップ218の処理終了後、携帯端末10Aの主制御回路12は、以下の処理を行う。
【0065】
携帯端末10Aの主制御回路12は、図5に示すステップ126において、着信履歴データを受信したか否かを判断する。ステップ126が肯定の場合すなわち着信履歴データを受信した場合には、ステップ218において、主制御回路12は、図2に示す表示制御回路13を介して、表示デバイス17に着信履歴モードを表示させる。
【0066】
なお、ステップ126が肯定になる前提として、着信履歴データが、管理サーバ30から移動体通信網50を経由して携帯端末10Aへ送信される必要がある(ステップ218参照)。ステップ126では、着信履歴データが受信されるのを待つ。また、ステップ128の処理が終了すると、本フローチャートの処理は終了する。
【0067】
一方、ステップ202でのエリアデータの判断が、マナーエリアデータである場合、管理サーバ30の主制御回路31は、図4で説明したステップ204乃至ステップ208の処理を行う。
【0068】
本実施形態では、マナーモードを所定時間に亘り設定するタイマ情報(マナー設定データ)が、携帯端末(移動無線端末)10の特定機能の停止を設定するので、マナーエリア(マナーモードの設定エリア)MAに進入した携帯端末10を、特定機能を停止するマナーモードに設定できる。
【0069】
また、携帯端末10が上記所定時間内に、タイマ報知装置40からのタイマ情報を再度受信しない場合(図4に示すステップ112が肯定の場合)には、マナーモードが解除される(図4に示すステップ116のマナー解除モードとなる)ので、たとえば従来のような基地局(図1ではマナーゲートウェイ44が相当する)が設置されている出入口を通過しない場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰できる。
【0070】
即ち、本実施形態によれば、マナーエリアMAにおけるマナーゲートウェイ44が設置されていない不特定の出口から退出する場合でも、マナーモードから通常の使用モードへ復帰し得る。また、本実施形態によれば、タイマ報知装置40からのタイマ情報の送信を停止させることにより、所定時間経過後(たとえば、コンサート等における演奏終了または閉幕後)に、携帯端末10を通常の使用モードに切換えることができる。
【0071】
さらに、本実施形態では、タイマ報知装置40の他に、マナーゲートウェイ44を設けたので、携帯端末10におけるマナーエリアMAの進入時点が明確になり、最適なタイミングでマナーモードに設定し得る。
【0072】
なお、上述したように、携帯端末10がタイマ情報を再度受信しない場合には、マナーモードが解除されるので、出口を複数箇所に設ける場合でも、複数の出口に対し、マナーゲートウェイ44の設置が不要となる。
【0073】
本実施形態の変形例として、マナーゲートウェイ44を設けることなく、タイマ報知装置40のみで、マナーエリアMAを区画するように構成しても良い。この場合には、無線通信システムSの入口に関する構成が、不要になる。また、この場合には、マナーエリアMAに進入した後に、ユーザが携帯端末10の電源をオンにしても、マナー情報を受信することになるので、携帯端末10はマナーモードに設定される。
【0074】
なお、上記実施形態において説明した各プログラムの処理の流れ(図4および5参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。例えば、携帯端末10Aを所持するユーザが、マナーゲートウェイ44から退出する場合には、図2に示すマナー情報送信部45からのマナー信号を再度受信することにより、携帯端末10Aの主制御回路12がマナーエリアMAから退出することを判断するようにしても良い。この場合には、携帯端末10Aは、マナーゲートウェイ44から退出する際に、マナーモードから通常の使用モードへ迅速に復帰し得る。
【0075】
また、上記実施形態は、上記識別子データおよびエリアデータを、携帯端末10から受信部が配置されたマナーゲートウェイ44を経由して、マナーゲートウェイ44と無線または有線で接続される管理サーバ30へ送信するようにしても良い。
【0076】
さらに、本発明では、上記構成の組み合わせるパターンを、例えば上記実施形態の変形例の内、2つの例または2つ以上の例を組み合わせるパターンとしても良い。さらに、上記実施形態では、移動無線端末を携帯端末10として例であるが、本発明の移動無線端末は無線タイプで且つ電話機能を備えるPDAs(PERSONAL Digital Assistants)、パーソナル・コンピュータなどを含む概念である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に係る一実施形態の無線通信システムの構成図である。
【図2】図1に示す各装置のブロック図である。
【図3】図1に示す管理サーバのメモリに記録される位置情報管理テーブルである。
【図4】図1に示す携帯端末および管理サーバにおけるマナーモードのフローチャートである。
【図5】図4に示す携帯端末および管理サーバにおけるマナー解除モードのフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
10A、10B 携帯端末(移動無線端末)
11 無線回路(送信手段、受信手段)
12 主制御回路(設定手段、判断手段、制限手段)
16 メモリ(記録手段)
30 管理サーバ
31 主制御回路(設定手段、判断手段、制限手段)
32 無線回路(送信手段、受信手段)
33 メモリ(記録手段)
34 位置情報管理テーブル
40 タイマ報知装置(無線通信装置)
41 タイマ情報送信部
44 マナーゲートウェイ
45 マナー情報送信部
50 移動体通信網
51 基地局
52 基地局制御装置
53 移動通信交換局
PA 公共エリア
MA マナーエリア
S 無線通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの送受信を、通信網を経由して行う無線通信システムであって、
特定機能の停止を設定するマナーモードのマナーモード機能を、有する移動無線端末と、
前記マナーモードを所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信するタイマ報知装置と、
前記通信網に接続され、且つ前記移動無線端末が、前記マナーモードに設定された場合に、前記設定エリアに関連する関連データを、受信すると共に、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限する管理サーバと、
を備えることを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
前記移動無線端末は、前記マナー設定データによる前記所定時間内に、前記マナー設定データを再度受信しない場合には、前記マナーモードを解除すると共に、解除データを生成し、
前記管理サーバは、前記移動無線端末からの前記解除データを受信する場合に、前記移動無線端末への着信履歴データを前記移動無線端末へ送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記設定エリアの入口に配置され、且つ前記マナー設定データを送信するゲートウェイを、さらに備え、
前記移動無線端末が前記ゲートウェイから前記マナー設定データを受信した場合に、前記マナーモードを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
移動無線端末において特定機能を停止するマナーモードが設定された場合に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアに関連する関連データを、前記移動無線端末から通信網を経由して受信する受信手段と、
前記受信手段が前記関連データを受信した場合に、前記移動無線端末への着信を制限する制限手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【請求項5】
前記マナー設定データを再度受信することなく予め定められた所定時間内に、前記移動無線端末の前記マナーモードが解除された場合には、前記移動無線端末への着信履歴データを前記移動無線端末へ送信する送信手段を、さらに備えることを特徴とする請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
特定機能を停止するマナーモードを、所定時間に亘り設定するマナー設定データを受信する受信手段と、
前記受信手段から受信した前記マナー設定データに基づき、前記マナーモードを設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする移動無線端末。
【請求項7】
前記マナー設定データを再度受信することなく前記所定時間が経過した場合に、前記マナーモードを解除する解除手段と、
前記解除手段によって前記マナーモードが解除された場合に、前記マナーモードの解除データを、通信網を経由して管理サーバへ送信する送信手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の移動無線端末。
【請求項8】
特定機能を停止するマナーモードを、所定時間に亘り設定するマナー設定データを移動無線端末が受信した場合に、前記移動無線端末は前記マナー設定データに基づき前記マナーモードを設定し、
前記マナーモードの設定エリアに関連する関連データを、前記移動無線端末から通信網を経由して管理サーバへ送信し、
前記関連データを受信した前記管理サーバは、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限することを特徴とするマナーモード制御方法。
【請求項9】
前記移動無線端末は、前記マナー設定データを再度受信することなく前記所定時間を経過した場合に、前記マナーモードを解除し、
前記管理サーバは、前記移動無線端末への着信履歴データを前記通信網を経由して前記移動無線端末へ送信することを特徴とする請求項8に記載のマナーモード制御方法。
【請求項10】
前記設定エリアの入口に配置されたゲートウェイから送信される前記マナー設定データを、前記移動無線端末が受信した場合に、前記マナーモードを設定することを特徴とする請求項9に記載のマナーモード制御方法。
【請求項11】
データの送受信を、通信網を経由して行う無線通信システムであって、
移動無線端末における特定機能の停止を設定するマナーモードを、所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信するタイマ報知装置と、
前記通信網に接続され、且つ前記移動無線端末が、前記マナーモードに設定された場合に、前記設定エリアに関連する関連データを、受信すると共に、前記関連データの受信に基づいて前記移動無線端末への着信を制限する管理サーバと、
を備えることを特徴とする無線通信システム。
【請求項12】
移動無線端末における特定機能の停止を設定するマナーモードを、所定時間に亘り設定すると共に、前記移動無線端末における前記マナーモードの設定エリアを区画するマナー設定データを、送信することを特徴とする無線通信装置。
【請求項13】
前記設定エリアの入口に配置され、且つ前記マナー設定データを送信するゲートウェイを、さらに備え、
前記移動無線端末が前記ゲートウェイから前記マナー設定データを受信した場合に、前記マナーモードを設定することを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−211260(P2006−211260A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−20135(P2005−20135)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】