説明

無線通信システムにおける制御チャンネルの集合を限定して送受信する方法及び装置

【課題】本発明の目的は、無線通信システムにおける制御チャンネルの集合を限定して制御チャンネルを送受信する方法及び装置を提供することにある。
【解決手段】本発明は、無線通信システムの基地局における制御チャンネルを送信する方法及び装置を提供する。基地局は、制御チャンネルを構成するチャンネル要素の個数を含む情報を端末に伝送し、チャンネル要素の個数内で、端末のIDを用いて端末が受信する制御チャンネルの集合を設定し、制御チャンネルのうち選択された制御チャンネルを通じて端末に制御情報を送信する。端末は、すべての制御チャンネルを監視する必要なしに、設定された適正個数の制御チャンネルのみを監視するように制限されることによって、受信複雑度が低減され、不要なバッテリー消耗を避けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関するもので、特に直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:以下、“OFDMA”と称する)システムにおける制御チャンネルの送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線通信システムにおいて、無線チャンネルの高速データ伝送に有用な方式として直交周波数分割多重(OFDM)方式及びOFDMA方式に関する研究が活発に進行している。
【0003】
マルチキャリア(Multi-Carrier)を用いてデータを伝送する、OFDM方式は、直列入力シンボルストリームを並列シンボルストリームに変換し、各々の並列シンボルストリームを直交性を有する複数のサブキャリア、又はサブキャリアチャンネルで変調して伝送するマルチキャリア変調(Multi-Carrier Modulation)方式の一種である。
【0004】
図1は、従来のOFDMシステムにおける送信器の構成を示す。図1を参照すると、OFDM送信器は、エンコーダ101と、変調器102と、直/並列変換器103と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)ブロック104と、並/直列変換器105と、CP(Cyclic Prefix)挿入器106とを含む。エンコーダ101、すなわちチャンネル符号化(channel encoding)ブロックは、特定の入力情報ビットストリームにチャンネル符号化を遂行する。一般的に、畳み込み(convolutional)エンコーダ、ターボエンコーダ、又はLDPC(Low Density Parity Check)エンコーダは、上記エンコーダ101として使用される。変調器102は、エンコーダ101の出力に対して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、8PSK、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、及び256QAMのような変調を遂行して変調シンボルを生成する。図1に示されていないが、反復(repetition)及び穿孔(puncturing)を遂行するためのレートマッチング(rate matching)ブロックを、エンコーダ101と変調器102との間にさらに含むことができる。直/並列変換器103は、変調器102の直列出力を並列データに変換する役割を果たす。
【0005】
IFFTブロック104は、直/並列変換器103の出力にIFFT演算を遂行する。IFFTブロック104の出力は、並/直列変換器105によって直列データに変換される。以後、CP挿入器106は、並/直列変換器105の出力にCP符号を挿入する。
【0006】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準化機構でUMTS(Universal Mobile Telecommunication Service)システムの次世代無線通信システムとして論議中であるLTE(Long Term Evolution)システムでは、OFDMA方式が有するPAPR(Peak-to-Average Power Ratio)問題を解決するためにアップリンクに対してシングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access:以下、“SC-FDMA”と称する)方式を使用する。OFDM方式の一種であるSC-FDMA方式は、IFFTブロック104の前にFFTブロックに付加してIFFT以前のデータをプリコーディング(pre-coding)することで実現することができる。
【0007】
図2は、従来のOFDMシステムのリソースを概念的に示す。図2に示すように、OFDM又はSC-FDMA方式において、無線リソースは、2次元の時間と周波数配列(array)で表現される。特に、横軸は時間ドメイン201を、縦軸は周波数ドメイン202を、それぞれ表す。時間ドメイン201において、7個のOFDMシンボルは一つのスロット204を構成し、2個のスロットは一つのサブフレーム205を構成する。一般的に、一つのサブフレーム205は、基本的な伝送単位であるTTIと同一の長さを有する。
【0008】
図3は、従来のOFDMシステムにおける基地局と端末との間のデータ送受信手順を示す。図3を参照すると、端末302は、ステップ303で、基地局301によって伝送される基準信号(Reference Signal:以下、“RS”と称する)に基づいてダウンリンクチャンネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)を生成し、ステップ304で、このCQIを基地局301に伝送する。このとき、端末302は、CQIと一緒にアップリンクチャンネル状態を基地局301が確認するようにCS/RS(Channel Sounding Reference Signal)を伝送することができる。
【0009】
CQI及び/又はCS/RSを受信すると、基地局301は、ステップ305で、スケジューリングを通じて端末302に割り当てるダウンリンク又はアップリンクリソースを決定し、ステップ306で、決定されたダウンリンク/アップリンクリソースを示すスケジューリンググラント(scheduling grant)を端末302に伝送する。端末302は、まずスケジューリンググラントが自機に伝達されたか否かを判定する。スケジューリンググラントが端末302に伝達された場合には、この端末302は、ステップ307で、スケジューリンググラントによって示される割り当てられたダウンリンク/アップリンクリソースを確認し、この割り当てられたダウンリンク/アップリンクリソースを用いて基地局301とデータを交換する。
【0010】
基地局301は、スケジューリンググラントを用いてデータ送受信に必要な情報を端末302に伝達し、このスケジューリンググラントはダウンリンク物理制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel:以下、“PDCCH”と称する)を通じて端末302に伝送される。PDCCHは、図2に示されたリソースの一部を使用する。基地局301は、利用可能な複数のPDCCHの中から一つあるいは複数のPDCCHを選択し、この選択されたPDCCHを通じて端末302にスケジューリンググラントを伝送する。
【0011】
端末302は、基地局301によって伝送された複数のPDCCHのうち、どのチャンネルがこの端末302に使用されたかを知らないため、端末302に伝送されるスケジューリンググラントを有するPDCCHがあるか否かを判定するために、基地局301によって伝送されるすべてのPDCCHを監視しなければならない。この場合、基地局301によって伝送されるPDCCHの個数が多いと、端末302は、スケジューリンググラントの確認のために多数の受信動作を遂行しなければならず、それによって端末の複雑な受信構造が要求され、無駄な電力消費の増加をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、無線通信システムにおける制御チャンネルの集合を限定して制御チャンネルを送受信する方法及び装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、無線通信システムにおける端末に伝送可能な制御チャンネルの監視集合を限定する方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、無線通信システムの基地局における制御チャンネルを送信する方法であって、制御チャンネルを構成するチャンネル要素の個数を含む情報を端末に伝送する段階と、チャンネル要素の個数内で、端末のIDを用いて端末が受信する制御チャンネルの集合を設定する段階と、制御チャンネルのうち選択された制御チャンネルを通じて端末に制御情報を送信する段階とを具備することを特徴とする。
【0015】
本発明の他の態様によれば、無線通信システムの端末における制御チャンネルを受信する方法であって、制御チャンネルを構成するチャンネル要素の個数を含む情報を基地局から受信する段階と、チャンネル要素の個数内で、端末のIDを用いて端末が受信することができる制御チャンネルの集合を設定する段階と、制御情報に対する制御チャンネルの集合に属する少なくとも一つの制御チャンネルを監視する段階とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の他の態様によれば、無線通信システムの基地局における制御チャンネルを送信する装置であって、制御チャンネルを構成するチャンネル要素の個数を含む情報を決定し、チャンネル要素の個数内で端末のIDを用いて端末が受信できる制御チャンネルの集合を設定し、かつ基地局が端末に制御情報を送信する制御チャンネルを選択するスケジューラと、選択された制御チャンネルを通じて端末に制御情報を送信する送信部とを含むことを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の他の態様によれば、無線通信システムの端末における制御チャンネルを受信する装置であって、制御チャンネルを構成するチャンネル要素の個数に関する情報を受信し、チャンネル要素の個数内で、端末のIDを用いて端末が受信できる制御チャンネルの集合を設定する集合設定部と、集合設定部の制御によって制御チャンネルの集合に属する少なくとも一つの制御チャンネルを復号化して制御情報を受信する受信部とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、スケジューリンググラントが基地局によって送信されて端末に受信されるOFDMA通信システムにおいて、 端末が監視する制御チャンネルの個数を限定し、それによって端末の受信複雑度を低減させ、バッテリー消耗を避けることができる。また、本発明は、制御チャンネルの全体個数が変わっても、端末が監視する制御チャンネルの個数をある程度維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来のOFDMシステムにおける送信器の構成を示す図である。
【図2】従来のOFDMシステムのリソースを概念的に示す図である。
【図3】従来のOFDMシステムにおける基地局と端末との間のデータ送受信手順を示す図である。
【図4】本発明の実施形態による制御チャンネル間のリソースマッピングを示す図である。
【図5A】本発明の実施形態によって、すべてのPDCCH候補の変化に基づいて端末が監視するPDCCHの可変的な集合を示す図である。
【図5B】本発明の実施形態によって、すべてのPDCCH候補の変化に基づいて端末が監視するPDCCHの可変的な集合を示す図である。
【図6】本発明の実施形態による基地局の送信動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による端末の受信動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態による基地局の送信器を示すブロック構成図である。
【図9】本発明の実施形態による端末の受信器を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能に基づいて定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。本明細書では、LTEシステムを例として説明したが、本発明は、任意の変更なしに、基地局スケジューリングが適用される他の無線通信システムに適用することができる。
【0022】
本発明は、無線通信システムでデータ送受信のための制御情報を端末に伝達することにおいて、基地局によって伝送できるすべての利用可能な制御チャンネルのうち端末が監視する制御チャンネルの集合を限定する。すなわち、本発明は、端末が受信及び復号化する制御チャンネルの個数を限定することによって、端末が遂行される手順を短縮させる方式を提示する。したがって、本発明は、端末の構造を単純化し、端末が制御チャンネルを監視可能にすることによって、バッテリー消耗を減少させる。
【0023】
本発明の実施形態は、制御チャンネルとして、基地局と端末との間のデータ送受信のためにスケジューリンググラントを運搬するPDCCHに関して説明する。しかし、本発明がPDCCHの送受信に限定されないことに留意しなければならない。
【0024】
図4は、本発明の実施形態による制御チャンネル間のリソースマッピングを示す。図4を参照すると、全体周波数帯域幅(又はシステム帯域幅)401で、リソースの最小時間単位は、例えば7個のOFDMシンボル含むスロット403であり、2個のスロットは一つのサブフレーム402を構成する。サブフレーム402は、リソース割り当てのための最小単位であり、一般的にデータ伝送単位であるTTI(Transmission Time Interval)と同一の長さを有する。PDCCHは、サブフレーム402に含まれた複数のOFDMシンボルのうち、最も前に位置した数個のOFDMシンボル(以下、“制御チャンネルリソース領域”と称する)404にマッピングされ、パケットデータが運搬されるダウンリンク物理共有チャンネル(Physical Downlink Shared Channel:以下、“PDSCH”と称する)は、残りのOFDMシンボル405にマッピングされる。
【0025】
複数の端末のためのダウンリンク及びアップリンク伝送に対するPDCCHは、制御チャンネルリソース領域404に存在し、各PDCCHは下記のように生成される。すなわち、所定サイズの制御チャンネル要素(Control Channel Element:以下、“CCE”と称する)はPDCCHの生成に使用され、一つのPDCCHは少なくとも一つのCCEを含む。すなわち、基地局は、一つのCCEを含むPDCCHを用いて、すなわち高いコードレートを適用して、良好なチャンネル状態を有する端末に制御情報を伝送する。しかし、基地局は、複数のCCEを含むPDCCHを用いて、すなわち低いコードレートを適用して、悪いチャンネル状態を有する端末に同じサイズの制御情報を伝送する。したがって、悪いチャンネル状態の端末もPDCCHを通じて制御情報を安定に受信することができる。
【0026】
例えば、PDCCH候補(candidate)407は、全体制御チャンネルリソース領域404に存在する複数のCCE406のうち、1個のCCE408、2個のCCCE409、4個のCCE410、又は8個のCCEを含むCCE集合を用いて生成される。CCEの全体個数がNとして定義される場合に、N個のPDCCH候補406は1個のCCEが各PDCCHに使用される場合に生成され、[N/2]個のPDCCH候補は2個のCCEが各PDCCHに使用される場合に生成され、[N/4]個のPDCCH候補は4個のCCEが各PDCCHに使用される場合に生成され、[N/8]個のPDCCH候補は8個のCCEが各PDCCHに使用される場合に生成される。ここで、[A]は、A以下の最大整数を意味する。
【0027】
より具体的に説明すれば、図4に示す例では、PDCCH411、412は、各々1個のCCEを用いてそれぞれの端末に割り当てられ、PDCCH413は2個のCCEを用いて割り当てられ、PDCCH414は、4個のCCEを用いて割り当てられる。PDCCH411,412,413,414は、上記した制御チャンネルリソース領域404にマッピング(415)される。
【0028】
複数のPDCCHがマッピング(415)される制御チャンネルリソース領域404は、一つのサブフレーム内に最大幾つかのOFDMシンボルを使用する。この場合、同時に使用されるPDCCHの個数、又は必要なCCEの個数は、現在利用可能な端末の個数及び端末のチャンネル状態に基づいて毎度可変され、PDCCHに対する制御チャンネルリソース領域404のサイズは、参照符号416によって示されるように可変される。LTEシステムは、周期情報を用いてPDCCHが含まれる制御チャンネルリソース領域404のサイズ416を変化することができ、各サブフレームの所定のOFDMシンボル(例えば、第1のOFDMシンボル)にマッピングされる特定の情報(以下、“Category_0情報(Cat0)”又は“制御チャンネルフォーマットインジケータ(CCFI)”と称する)、又は放送チャンネル(BCH)を通じて伝送されるシステム情報(以下、“BCH情報”と称する)は、周期情報の一例として使用される。
【0029】
端末は、複数のPDCCH候補すべてを毎度受信及び復号化して端末にスケジューリングされる制御情報があるか否かを判定することなく、基地局によって伝送可能なすべてのPDCCH候補の中で端末に伝送できるPDCCHの集合のみを監視する。基地局は、限定されたPDCCHの集合のみを用いて端末にスケジューリンググラントを伝送する。すべてのPDCCH候補は、基地局によって伝送される周期情報によって変化できるため、端末に限定されるPDCCHの集合も、上記周期情報に従って変化される。
【0030】
図5A及び図5Bは、本発明の実施形態により、すべてのPDCCH候補の変化に基づいて端末が監視するPDCCHの可変的な集合を示す。図5Aを参照すると、基地局は、PDCCHを生成するために4個のCCE501を使用できる。したがって、全PDCCH候補502は7個である。すなわち、PDCCHを生成することができるCCEの可能な個数が1,2,4であると、一個のCCEを使用する4個の第1〜第4のPDCCH候補、2個のCCEを使用する2個の第5及び第6のPDCCH候補、及び4個のCCEを使用する1個の第7のPDCCH候補が生成される。一例として、図5Aにおいて、全体PDCCH候補集合502で端末が監視するPDCCHを示す第1の監視集合507は、一個のCCEを使用する2個のPDCCH503,504に、2個のCCEを使用する1個のPDCCH505に、4個のCCEを使用する1個のPDCCH506に、それぞれ限定される。すなわち、第1の監視集合507は、所定の規則によって、第1のPDCCH候補503、第3のPDCCH候補504、第5のPDCCH候補505、第7のPDCCH候補506に限定される。その後、基地局は、端末に制御情報を伝送するために第1の監視集合507のPDCCH候補のうちいずれか一つを使用する。
【0031】
端末に対するPDCCHの個数を増加しなければならない状態が認知されると、基地局は、例えば図5Bに示すように、PDCCHに使用されるCCE511の個数を8に増加させ、これを端末に知らせるように周期情報を伝送する。以後、PDCCH候補512の全体個数が14に増加することによって、端末に伝送可能なPDCCH候補は第2の監視集合517のように変わる。
【0032】
より具体的には、図5Bを参照すると、PDCCH候補集合512は、1個のCCEを使用する8個の第1〜第8のPDCCH候補、2個のCCEを使用する4個の第9〜第12のPDCCH候補、及び4個のCCEを使用する2個の第13及び第14のPDCCH候補を、それぞれ含む。このPDCCH候補集合512で、例えば、端末に対する第2の監視集合517は、所定の規則に従って、第2のPDCCH候補513、第6のPDCCH候補514、第10のPDCCH候補515、及び第14のPDCCH候補516に限定される。したがって、基地局は、端末に制御情報を伝送するために、第2の監視集合517のPDCCH候補うちの一つを使用する。
【0033】
各PDCCHを構成するCCEの個数は、端末に対する制御チャンネルの監視集合を決定するための規則と考えられる。図5Aに示すように、PDCCH候補502の全体個数が7である場合に、1個のCCEを使用する2個のPDCCH503及び504、2個のCCEを使用する1個のPDCCH505、及び4個のCCEを使用する1個のPDCCH506は、端末に制限的に使用される。図5Bに示すように、PDCCH候補512の全体個数が14である場合に、1個のCCEを使用する2個のPDCCH513,514、2個のCCEを使用する1個のPDCCH515、及び4個のCCEを使用する1個のPDCCH516は、端末に制限的に使用される。
【0034】
したがって、本発明は、端末のためのPDCCH候補の監視集合を限定することにおいて、PDCCH当たりCCEの個数に従って独立的な規則を適用して、端末が監視するPDCCHに対して多様な個数のCCEを保証することができる。PDCCH当たりCCEの個数に対する独立的な規則の適用は、監視集合でPDCCH当たりCCEの個数が異なる場合を最大限含み、それによって端末は、チャンネル状態に従って相互に異なる個数のCCEからなるPDCCHを使用することができる。
【0035】
以下、図6及び図7を参照して、本発明の実施形態による基地局の送信動作と端末の受信動作について説明する。基地局からの周期情報はスケジューリング時間(又はサブフレーム)ごとに変化できるため、監視集合の設定もスケジューリング時間ごとに行うことができる。
【0036】
図6は、本発明の実施形態による基地局の送信動作を示すフローチャートである。図6を参照すると、基地局は、ステップ602で、端末に対するスケジューリングを遂行し、ステップ603で、特定端末に対してスケジューリングを遂行すべきであるか否かを判定する。ステップ603で、端末に対してスケジューリングが行われていない場合、すなわち端末がスケジューリングされない場合には、基地局は、ステップ603で他の端末に対するスケジューリングを遂行する。しかし、ステップ603で、端末に対してスケジューリングが行われて端末のデータ送信及び/又は受信がスケジューリングされたと判定される場合には、基地局は、ステップ604で、端末のチャンネル状態に従ってPDCCHを構成するCCEの個数を設定(決定)する。ステップ605で、端末は、監視集合、又はPDCCH当たりCCEの所定個数を満足させつつ端末が受信できるPDCCH候補の集合を設定する。
【0037】
監視集合の設定において、基地局は、(i)端末に伝送する周期情報Cat0、BCH、(ii)端末に与えられる上位階層信号情報、及び(iii)端末ID(Identifier)のうち、少なくとも一つを使用することができる。
【0038】
基地局は、ステップ606で、監視集合で他の端末に使用されないPDCCH、有効なPDCCHが存在するか否かを判定する。有効なPDCCHが存在しない場合に、基地局は、ステップ602で、他の端末にスケジューリングを遂行し、有効なPDCCHが存在する場合には、ステップ607で、PDCCHを用いて端末にスケジューリンググラントを伝送し、このスケジューリンググラントによってパケットデータに送信及び/又は受信を遂行する。
【0039】
図7は、本発明の実施形態による端末の受信動作を示すフローチャートである。図7を参照すると、端末は、ステップ702で、受信可能なPDCCH候補の集合、又は監視集合を設定する。この監視集合の設定において、端末は、(i)基地局が端末に伝送する周期情報Cat0、BCH、(ii)端末に与えられる上位階層信号情報、及び(iii)端末IDのうち少なくとも一つを使用することができる。
【0040】
端末は、ステップ703で、監視集合に該当する複数のPDCCHの各々を監視し受信する。端末は、ステップ704で、PDCCHのうちいずれか一つを通じて基地局が端末にスケジューリンググラントを伝送したか否かを判定する。より具体的に説明すると、端末は、複数のPDCCHの各々を通じて受信された制御情報が端末に伝送されたか否かを判定し、該当端末に対する制御情報が少なくとも一つのPDCCHから検出されると、ステップ705で、スケジューリンググラントを用いてパケットデータを送受信する。しかし、ステップ704で、該当端末に対するスケジューリンググラントが受信されていないと、端末は、受信動作を終了する。
【0041】
図8は、本発明の実施形態による基地局の送信器を示すブロック構成図である。図8を参照すると、基地局のスケジューラ801に含まれた監視集合設定部803は、監視集合、又は通信中である各端末に対して許容されたPDCCHの集合を設定する。監視集合の設定において、基地局がすべての端末に伝送するCat0、BCHのような周期情報802と、端末に与えられた上位階層信号情報、端末IDを含む追加情報804、及び端末IDのうち少なくとも一つを使用することができる。また、CCEカウント決定部806は、端末が基地局に送信するCQIに基づいて決定されるチャンネル情報805によって端末のPDCCHを生成するために必要なCCEの個数を設定(又は決定)し、PDCCHの監視集合を設定するのに使用するように、決定されたPDCCH当たりCCEの個数を監視集合設定部803に対して提供する。
【0042】
データスケジューラ807は、端末のチャンネル情報805及び基地局が端末に伝送しようとするデータの量を示すバッファ情報809を用いてスケジューリングを遂行する。端末がスケジューリングされて端末に対するデータ送受信が必要である場合には、PDCCH選択部808は、端末に設定された監視集合に含まれるPDCCHの中で現在有効な一つのPDCCHを選択する。PDCCH生成部811は、PDCCH選択部808によって選択されたPDCCHによって制御情報、すなわちスケジューリンググラントを生成してマルチプレクサ(MUX)820に入力する。ここで、PDCCH選択部808及びPDCCH生成部811は、PDCCH送信部を構成する。
【0043】
PDSCH生成部810は、データスケジューラ807のスケジューリング結果によって所定サイズのパケットデータを生成してMUX820に入力する。このパケットデータは、ダウンリンクデータがスケジューリングされた場合に生成され、アップリンクデータがスケジューリングされた場合には生成されない。MUX820は、入力情報を多重化して送信部830に伝送する。
【0044】
図9は、本発明の実施形態による端末の受信器を示すブロック構成図である。図9を参照すると、端末の受信部901は、基地局から信号を受信し、デマルチプレクサ(DEMUX)902は、受信された信号をチャンネル信号に逆多重化する。このPDCCH信号の逆多重化において、監視集合設定部903は、端末に対して受信可能なように設定されるPDCCHを示す監視集合を使用する。すなわち、監視集合設定部903は、基地局の監視集合設定部803と同一の情報に基づいて同一の規則によって端末が監視するPDCCHを含む監視集合を設定し、監視集合に属するPDCCHに対して逆多重化を遂行するようにDEMUX902を制御する。基地局がすべての端末に伝送するCat0、BCHのような周期情報904、及び端末に対する上位階層信号情報と端末IDを含む追加情報905のうち少なくとも一つが監視集合の設定に使用されるため、基地局と端末によってそれぞれ設定された監視集合は、同一のPDCCHを含む。
【0045】
DEMUX902によって逆多重化されたチャンネル信号は、該当チャンネルデコーダ906,907に伝達される。特に、監視集合設定部903によって制御される監視集合のPDCCH信号は、PDCCHデコーダ907に入力される。PDCCHデコーダ907は、スケジューリンググラントがPDCCH信号に含まれているか否かを判定し、含まれている場合には、スケジューリンググラントによってデータの送受信を遂行するようにスケジューリンググラントをデータ送受信部(図示せず)に提供する。ここで、DEMUX902及びPDCCHデコーダ907は、PDCCH受信部を構成する。
【0046】
以上、端末が監視するPDCCHの集合又は監視集合を限定する動作及び装置を説明した。端末に対して監視集合を設定する具体的な実施形態を、次により詳しく説明する。
【0047】
<第1の実施形態>
第1の実施形態によると、端末に対するPDCCHの監視集合を設定することにおいて、基地局は、各PDCCHのコードレートに関係なく、端末が監視しなければならないPDCCHの個数を端末にシグナリングする。このPDCCHのコードレートは、適応的変調及び符号化(Adaptive Modulation and Coding:以下、“AMC”と称する)動作のための変調方式とコードレートとの組み合わせを示すMCS(Modulation and Coding Scheme)レベルに従って指示されるため、ここでは“PDCCH MCS”と称する。ここで、PDCCH MCSは、一つのPDCCHを構成するCCEの個数に対応する。
【0048】
端末は、(i)Cat0又はBCHのような周期情報によって定められた各PDCCH MCS別のPDCCHの個数、(ii)端末に従って上位階層信号によって設定される端末が監視しなければならないPDCCHの個数、(iii)端末のID又は伝送時間を変数として使用する乱数発生関数(random number generation function)に基づき、監視しなければならないPDCCHを確認する。基地局も、(i)Cat0又はBCHのような周期情報によって定められた各PDCCH MCS別PDCCHの個数、(ii)端末に従って上位階層信号によって設定される端末が監視しなければならないPDCCHの個数、(iii)端末のID又は伝送時間を決定することができるため、決定されたPDCCHのうち一つを用いてスケジューリンググラントを伝送する。
【0049】
サブフレームインジケータは、乱数発生関数の変数として使用される伝送時間情報として使用することができる。伝送時間情報が考慮されるのに従ってサブフレームごとに使用可能な監視集合が変化するので、基地局は、フレキシブルにPDCCHを使用することができる。すなわち、サブフレームごとに監視集合が変わって使用しようとするPDCCH MCSを有するPDCCHが現在サブフレームでの監視集合に含まれていないと、PDCCH MCSを有するPDCCHが次のサブフレームでの監視集合に含まれる可能性がある。
【0050】
<第2の実施形態>
第2の実施形態によると、端末に対する監視集合を設定することにおいて、基地局は、各PDCCHのコードレートによって端末が監視するPDCCHの個数を端末にシグナリングする。したがって、周期情報によって基地局が使用できるPDCCHの全体個数が変わっても、端末は、PDCCH MCSによって常に同一の個数のPDCCHを監視する。
【0051】
端末は、(i)Cat0又はBCHのような周期情報によって定められた各PDCCH MCS別のPDCCHの個数、(ii)端末に従って上位階層信号によって設定されるPDCCH MCSに従って端末が監視しなければならないPDCCHの個数、(iii)端末のID又は伝送時間を変数として使用する乱数発生関数に基づき、各PDCCH MCSに対して監視しなければならないPDCCHを確認する。基地局も、(i)Cat0又はBCHのような周期情報によって定められた各PDCCH MCS別PDCCHの個数、(ii)端末に従って上位階層信号によって設定されるPDCCH MCSによって端末が監視しなければならないPDCCHの個数、(iii)端末のID又は伝送時間を決定することができるため、端末が受信できるPDCCHのうち一つを用いてスケジューリンググラントを伝送する。
【0052】
第2の実施形態では、一つのPDCCHをいろいろな端末の間で最大限同一の確率で使用することができるように各端末別に乱数発生関数を用いて監視しなければならないPDCCHを決定し、可能であれば、数個の端末間で制限された個数のPDCCHをフレキシブルに使用することができる。
【0053】
<第3の実施形態>
端末が監視すべきPDCCHを決定するために乱数発生関数が使用される場合に、数個の端末は、同一のPDCCHを受信し復号化することができる。したがって、第3の実施形態では、端末に対する監視集合の設定において、PDCCH MCSによる別個の変数を上位階層信号によって端末に伝送し、基地局は、各PDCCH MCS別に端末が監視しなければならないPDCCHを直接決定する。例えば、基地局は、各PDCCH MCS別にオフセット及びモジュール(modular)値をシグナリングし、下記の式(1)を満たすi(n)番目のPDCCHを端末の監視集合のメンバー(member)として設定する。
【0054】
i(n)+offset(n)mod modular(n)=0 ……(1)
【0055】
式(1)において、i(n)はPDCCH MCSがnであるPDCCHのインデックスであり、その範囲はCat0又はBCHのような周期情報によって決定される。さらに、Offset(n)とmodular(n)は、PDCCH MCS=nである場合に使用される変数であって、上位階層信号を通じて端末に伝達される。
【0056】
基地局は、端末に対する上位階層信号情報を獲得することができるため、式(1)を用いて、端末が受信できるPDCCHを判定し、PDCCHのうちいずれか一つを用いてスケジューリンググラントを伝送する。
【0057】
<第4の実施形態>
基地局は、各PDCCH MCS別に監視しなければならないPDCCHの個数Num_PDCCHと一緒にオフセット値をシグナリングし、下記の式(2)を満足させるi(n)番目のPDCCHを端末の監視集合のメンバーとして設定する。下記で、Total_PDCCH(n)は、Cat0又はBCHのような周期情報によって決定される、基地局が伝送できるPDCCH MCS=nであるPDCCHの全体個数を意味する。
【0058】
i(n)+offset(n)mod modular(n)=0
modular(n)=[Num_PDCCH(n)/Total_PDCCH(n)]
……(2)
【0059】
式(2)において、i(n)はPDCCH MCS=nであるPDCCHのインデックスであり、1からTotal_PDCCH(n)までの範囲を有する。Offset(n)とNum_PDCCH(n)は、PDCCH MCS=nである場合に使用される変数であって、上位階層信号によって端末に伝達される。
【0060】
基地局は、端末に対する上位階層信号情報を獲得することができるため、上記式(2)を用いて、端末が受信できるPDCCHを判定し、PDCCHのうちの一つを用いてスケジューリンググラントを伝送する。
【0061】
<第5の実施形態>
第5の実施形態では、端末に対する監視集合の設定において、端末が受信するCCEの個数を限定し、この限定された個数のCCEを含むPDCCHを監視集合として使用する。基地局がPDCCHを伝送するのに使用されるCCEの個数は、Cat0又はBCHのような周期情報によって決定され、CCEの全体個数に関係なく、基地局は、端末が受信できるCCEの個数を上位階層信号を通じて端末に知らせる。端末は、Cat0又はBCHのような周期情報によって決定される全体CCEのうち、上位階層信号によって決定される、端末が受信できるCCEの個数を用いて、その受信可能なCCEを確認する。乱数発生関数は、上記CCEの決定に使用することができ、CCEの決定において、端末が受信できるCCEの個数と同じ連続したCCEを使用することができる。
【0062】
例えば、図5Bにおいて、端末が4個のCCE、すなわちCCE5 531,CCE6 532,CCE7 533,CCE8 534を受信するように設定されると、これによってCCE531〜534を含むPDCCHの集合が設定される。すなわち、一個のCCEで構成されるPDCCH520,514,521,522、2個のCCEで構成されるPDCCH523,524、及び4個のCCEで構成されるPDCCH516は、端末が監視するPDCCHの監視集合として定義される。
【0063】
<第6の実施形態>
第6の実施形態では、端末に対する監視集合の設定において、端末が監視しなければならないPDCCHのうち、最も低いPDCCH MCSを有するPDCCH、すなわちCCEの最大個数で構成されるPDCCHだけを監視集合として設定する。その後、端末の監視集合は、PDCCHを構成するCCEに対して、CCEを含む他のPDCCH MCSを示すPDCCHとして決定される。すなわち、端末が受信すべき基準PDCCHのPDCCH MCS、及びPDCCH MCSを有するPDCCHの個数を上位階層信号によって通知すると、現在端末が監視するPDCCHは、所定の規則によって決定される。
【0064】
例えば、基準PDCCHが図5Bに示すPDCCH候補516であると、端末は、基準PDCCH516に対する4個のCCE、すなわちCCE5 531,CCE6 532,CCE7 533,CCE8 534を受信する。したがって、4個のCCE531〜534を含むすべての他のPDCCHは、端末の監視集合として定義される。図5Bにおいて、1個のCCEを含むPDCCH520,514,521,522と2個のCCEを含むPDCCH523,524は、端末が監視しなければならないPDCCH集合に含まれる。
【0065】
第6の実施形態では、特定のPDCCH MCSを限定することができる。例えば、端末のチャンネル状態が悪いと、端末が1個のCCEを含むPDCCHを監視しないように制限する。すると、端末は、3個のPDCCH523,524,516のみを監視する。
【0066】
<第7の実施形態>
第7の実施形態では、端末に対する監視集合の設定において、端末が監視しなければならないPDCCHのうち、一つのPDCCH MCSを有するPDCCH、すなわち一つのPDCCHを構成するCCEの個数を設定し、これに基づいて監視集合を設定する。例えば、チャンネル状態が良好な端末に対して、一つのCCEを含むPDCCHをメンバーとする監視集合を設定し、チャンネル状態が悪い端末にはさらに多くのCCEを含むPDCCHをメンバーとする監視集合を設定する。上記した他の実施形態では複数のPDCCH MCSを設定することを仮定したが、第6の実施形態では、多様なPDCCH MCSのそれぞれに対してPDCCHを受信するのに消耗される複雑度を低減させるために一つのPDCCH MCSを決定する。
【0067】
PDCCH MCSのレベルは、上位階層信号を通じて各端末別に通知される。基地局は、各端末の平均的なチャンネル状態に従って、チャンネル状態が良好な端末に対しては少ない数のCCEを使用するPDCCH MCSを設定して通知し、チャンネル状態が悪い端末に対しては多くの数のCCEを使用するPDCCH MCSを設定して通知する。上位階層信号によって、PDCCH MCSが設定される以前の状態にある端末に対して所定のPDCCH MCSを使用するPDCCH監視集合を設定すると、以後に使用されるPDCCH MCSを示す上位階層信号情報を含むPDSCH情報は、監視集合のPDCCHのうちの一つを通じて伝送することができる。
【0068】
例えば、図5Bに示したPDCCH候補のうち、チャンネル状態が良好な端末が一つのCCEを含むPDCCHを受信するように設定されると、一つのCCEを含む第1〜第8のPDCCH候補の中から第5のPDCCH候補520、第6のPDCCH候補514、第7のPDCCH候補521、及び第8のPDCCH候補522は、PDCCH監視集合に含まれる。
【0069】
より具体的に説明すれば、端末が監視しなければならないPDCCHを定義する関数は、(i)Cat0又はBCHのような周期情報によって定められる各PDCCH MCS別PDCCH等の個数、(ii)端末によって上位階層信号で設定される端末が監視しなければならないPDCCHによって使用されるCCEの個数(すなわち、PDCCH MCSのレベル)、及び(iii)端末のID又は伝送時間を因子(factor)とする乱数発生関数である。
【0070】
上記の実施形態では、端末が監視しなければならないPDCCHの集合、又は監視集合を定義するための規則を提示した。これら実施形態では、PDCCHの監視集合を定義することにおいて、上位階層信号を必要とし、この上位階層信号情報はダウンリンクパケットを通じて端末に伝送される。したがって、端末は、監視しなければならないPDCCHの集合を確認する前に、上位階層信号情報を受信するためにPDCCHを監視する必要がある。この場合、下記の方法のうちの一つを通じて上位階層信号情報が端末に伝送される。
【0071】
(1)端末は、周期的なシステム情報(又はBCH情報)を用いて、監視しなければならないPDCCHの集合を確認するために使用されるPDCCH情報を受信する。このとき、基地局は、BCH情報を伝送するためにPDCCHが必要である場合、例えば専用(D)-BCH情報の伝送において、このD-BCH情報のためのPDCCHを別途に定義することができる。
【0072】
(2)端末は、ランダムアクセス手順を通じて、基地局が端末に提供するメッセージ情報を用いて監視しなければならないPDCCHの集合を確認するためのPDCCH情報を受信する。このRACH手順では、上記メッセージ情報をダウンリンクで伝送する場合にPDCCHが必要であると、メッセージ情報のためのPDCCHは、別途に定義されるか、あるいは以前に受信されたBCH情報に基づいて決定することができる。
【0073】
(3)基地局は、端末が監視しなければならないPDCCHの集合が決定される前に所定の規則に基づいて常に端末が監視しなければならないPDCCHの基準集合を定義し、端末は、その基準集合に含まれるPDCCHを監視する。
【0074】
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【0075】
401 全体周波数帯域幅、又はシステム帯域幅
402 サブフレーム
403 スロット
404 制御チャンネルリソース領域
405 OFDMシンボル
406 CCE
407 PDCCH候補
408,409,410 CCE
411,412,413,414 PDCCH
415 マッピング
416 制御チャンネルリソース領域のサイズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの基地局における制御情報を送信する方法であって、
制御チャンネルを運搬するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの個数に関する情報を端末に伝送する段階と、
前記端末のIDに基づいて制御チャンネル候補のそれぞれが前記OFDMシンボルに存在する、1個、2個、4個及び8個の制御チャンネル要素(CCEs)のうちいずれか一つで構成される、制御チャンネル候補の集合を決定する段階と、
前記制御チャンネル候補の集合のうち、少なくとも一つの制御チャンネル候補を選択する段階と、
前記制御チャンネル候補の集合のうち選択された少なくとも一つの制御チャンネル候補を通じて前記端末に制御情報を送信する段階と、
を具備することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−191670(P2012−191670A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−145386(P2012−145386)
【出願日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【分割の表示】特願2010−506085(P2010−506085)の分割
【原出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】