説明

無線通信装置のための、プッシュ・ツー・トークプロトコルを利用した発呼者識別

発呼者の移動体端末(10)は、プッシュ・ツー・トーク・アクチュエータ(34)と、半二重モードで通信する送受信器(22)と、コントローラ(12)とを含む。発呼者により送信されるSIPシグナリング・メッセージは、発呼者の1以上のカスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた情報を含む。発呼者IDは、発呼者によりカスタマイズされ、格納され、管理される。遠隔の相手先の移動体端末(10)は、SIPシグナリング・メッセージを受信して、発呼者のカスタマイズされた発呼者IDを出力して、遠隔の相手先に発呼者を識別可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置に全般的に関連する。より詳細には、プッシュ・ツー・トーク機能を有する無線通信装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
プッシュ・ツー・トーク(PTT)機能は、ユーザ間におけるポイントからマルチポイントへの通信を可能とする。送信は、通常は半二重で行われ、ユーザは、マイクに向かって話している時には無線通信装置のボタンを押し続けなければならない。PTTは、プライベートの無線システムと最も良く関連する機能である。しかしながら、近年は、PTT機能をパケット交換ネットワーク上で利用可能とするための規格の設定に向けた努力がなされている。この規格は、PoC(Push-To-Talk over Cellular)規格として知られ、シグナリングのためにSIP(Session Initiation Protocol)を採用している。
【0003】
通信システムと関連づけられる機能の一つに、発呼者識別(発呼者ID)がある。この機能によれば、例えば、携帯電話呼の受信者は呼に応答する前に発呼者が誰であるかを知ることができる。しかしながら、発呼者を識別するための既存の方法では、ネットワーク内のエンティティ、または、受信者の電話機に格納された情報を利用するように構成されていた。例えば、ある従来手法では、受信者の宛先リスト或いはアドレス帳に存在する発呼者のみを識別していた。この手法では、受信者は不知の発呼者を識別することはできないし、また、不知の番号を利用した既知の発呼者を識別することもできない。さらに、従来の発呼者ID機能は、受信者への識別メッセージを発呼者がカスタマイズすることはできなかった。むしろ、受信者は名前のみを受信するか、あるいは、発呼者と関連づけられた電話番号を受信するだけであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、発呼者が、発呼者IDの見かけや、受信者への提示方法をカスタマイズ可能とすることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ユーザにカスタマイズされた発呼者IDファイルの生成、格納、管理を可能とするシステム及び方法を提供する。発呼者IDファイルは、例えば、音声ファイル、動画ファイル、テキスト或いは画像ファイルであってもよく、ユーザのアドレス帳の1以上の意図された受信者と関連づけることができる。ユーザが、発呼者として、意図する受信者を呼び出す場合、呼設定の際に、カスタマイズされた発呼者IDファイルをシグナリング・メッセージに含めることができる。コアネットワーク内のサーバは、シグナリング・メッセージとカスタマイズされた発呼者IDとを、基地局システム(BSS)を介して受信者に転送する。受信者は、シグナリング・メッセージを受信すると、受信者の通信端末が、カスタマイズされた発呼者IDファイルを、端末のディスプレイやスピーカを使って表示、再生する。これにより、受信者は、呼を受け入れたり、発呼者からの会話の申込みを断ったりする以前に、発呼者を識別することができるようになる。
【0006】
また、ユーザは、URL(Uniform Resource Locator)をシグナリング・メッセージに含めることができる。このURLによれば、サーバや受信者がアクセスするためのカスタマイズされた発呼者IDファイルの格納先を判別することができる。この場合、サーバは、受信者にシグナリング・メッセージに転送する前に、URLにより識別されるファイルをシグナリング・メッセージに含めることができる。受信者がシグナリング・メッセージを受信すると、受信者装置が当該ファイルを受信者のために表示、再生する。別の場合、サーバは、URLを含むシグナリング・メッセージを受信者装置に転送だけする。この場合、受信者装置は、受信したURLを利用してカスタマイズされた発呼者IDファイルにアクセスし、該発呼者IDファイルを受信者の為に表示、再生する。受信者は、発呼者の識別情報に基づいて、通信を受け入れるか否かを選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1及び図2は、本発明の無線通信装置の典型的な実施形態を示す。図1の装置は、移動体端末10を示す。ある実施形態において、移動体端末10は、PTT機能を備えた携帯電話である。しかしながら、本発明は、PTTを利用可能な携帯電話に対する用途に限定されるものではなく、衛星電話、パーソナル通信サービス(PCS)装置、PDA、パームトップコンピュータ、ここで特に言及はしないが、遠隔の相手とプッシュ・ツー・トーク通信が可能な他の装置においても実施可能である。
【0008】
移動体端末10は、1つ以上のコントローラ12、メモリー14、ユーザインタフェース16、アンテナ24を有する無線送受信器22、音声処理回路26、マイクロフォン28、スピーカー30をハウジング32内に有する。コントローラ12は、メモリー14に格納されたプログラムに従って、移動体端末10の全体的な動作の制御を含めて、様々な処理タスクを実行する。更に、コントローラ12は、必要に応じて音声及び画像の少なくともいずれかについて様々な処理を実行する。コントローラ12は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、或いはそれらの結合において実現されても良い。コントローラ12は、単一のマイクロプロセッサ、あるいは、複数のマイクロプロセッサを備えていても良く、また、汎用マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、あるいは、他の特定用途プロセッサを含むことができる。
【0009】
メモリー14は、移動体端末10内のメモリーの全階層のメモリーを表しており、そこには、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)、リード・オンリ・メモリー(ROM)が含まれていてもよい。移動体端末10の動作に必要なプログラム命令やデータは、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリーの少なくともいずれかのような、不揮発性メモリーに格納される。メモリー14は、1つ以上のディスクリートデバイスやスタックデバイスとして実現されてもよいし、あるいは、コントローラ12に統合されてもよい。以下により詳細に記載するように、移動体端末10のユーザは、1つ以上のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられたデータをメモリー14内に格納することができる。
【0010】
ユーザインタフェース16は、1つ以上のユーザ入力装置18と、少なくとも1つのディスプレイ20を含む。ユーザインタフェース16により、ユーザは、移動体端末10とインタラクトして制御を行うことができる。ユーザインタフェース16は、キーパッド、タッチパッド、ジョイスティック・コントロール・ダイヤル、コントロール・ボタン、或いは、これらの組合せを含むことができる。ユーザインタフェース16の典型的な構成例は、図2に示すように、公知の英数字キーパッドと、ジョイスティックコントロールである。キーパッド及びジョイスティックコントロールは、オペレータに番号のダイヤル、コマンド入力、ディスプレイ20によりユーザに提示されたメニュー及びメニュー項目のスクロール及び選択を可能とする。以下により詳細に記載するように、例えば移動体端末10のユーザは、キーパッド及びジョイスティックの少なくともいずれかを利用して、所望の発呼者ID及び通信ユーザの少なくともいずれかを選択することができる。ディスプレイ20は、オペレータに、メニューやメニュー項目、ダイアル数字、画像、通話ステータス情報、ユーザアプリケーションからの出力といった情報の確認を可能とする。受信者の移動体端末では、ディスプレイ20は、発呼時に発呼者から送信されたカスタマイズされた発呼者IDの内容を表示することができる。
【0011】
送受信器22は、アンテナ24と組み合わされて、無線通信ネットワークとの間で信号の送受信を行うことができる。送受信器22は、完全に機能する携帯電話無線送受信器であって、既知のあらゆる通信規格に従って動作することができる。当該規格には、GSM(Global System for Mobile Communicatios)、TIA/EIA−136、cdmaOne、cdma2000、UMTS、及びワイドバンドCDMAが含まれる。送受信器22は、好ましくは、送受信器22によって送受信された信号を処理するためのベースバンド処理回路を含む。また、ベースバンド処理回路は、コントローラ12に組み込まれても良い。以下により詳細に説明するように、送受信器22は、SIPシグナリング・メッセージを無線通信ネットワークとの間で送受信することができる。
【0012】
音声処理回路26は、アナログ音声入力をマイクロフォン28から受信し、基本的なアナログ出力信号をスピーカー30に提供する。マイクロフォン28は、発声音や他の可聴信号を検出して電気的な音声信号に変換し、スピーカー30は、アナログ音声信号を、ユーザが耳で聞くことができる可聴信号に変換する。音声処理回路26は、コントローラ12に統合されても良いし、或いは、コントローラ12とは独立した回路として実現されても良い。
【0013】
図2は、典型的な無線通信移動体端末10の物理的な外観を示す図である。移動体端末10は、ハウジング32を有する。該ハウジング32内には、ユーザ入力装置18、ディスプレイ20、マイクロフォン28及びスピーカー30が含まれる。キーパッド及びジョイスティック・コントロールは、ユーザ入力装置18として機能し、ハウジング32の表面に配置される。PTTアクチュエータ34は、図2ではボタンとして示されているが、移動体端末10の側面に配置されている。ユーザがPTT(即ち、半二重)モードで通信を行いたい場合には、単にアクチュエータ34を押して、マイクロフォン28に向かって話すだけでよい。ユーザは、メッセージの送信を終え場合には、アクチュエータ34を開放すればよい。
【0014】
上述のように、PoCは、セルラー網でのPTT機能を定義する規格のセットであり、パケット交換網での利用が意図されている。ここでは、GSM、GPRS、EGPRSといったパケット交換網が含まれる。従って、本発明は、これらのネットワークでも採用することができる。しかしながら、本発明はこれらのネットワークに限定して適用されるものではなく、UTMS及びCDMAパケット交換網でも同様に利用することができる。図3は、本発明を利用可能な通信システム40の典型的な構成を示す。システム40は、パケット交換無線網42を備え、移動体端末10及びコアネットワーク50と通信する。また、付随的に、IPネットワーク60と接続されたサーバ62と通信することもできる。
【0015】
パケット交換網42は、基地局サブシステム(BSS)44を備える。該BSS44は、1以上の基地送受信局(BTS)46及び基地局制御装置(BSC)48を有している。基地送受信局(BTS)46は、移動体端末10とネットワーク42とのインタフェースを提供する。BTS46は、アンテナまでの無線送受信装置と、無線インタフェース専用の信号処理回路を含む。BSC48は、BTS46をコアネットワーク50に接続し、例えば、リソース割り当て、ハンドオーバー制御を含めた、BSS44の管理・制御の大半を実行する。当業者であれば、BSC48が、他の図中に特に示されていない構成要素と接続しても良いことは理解するであろう。係る構成要素には、SGSN(Serving GPRS Support Node)、GGSN(Gateway GPRS Support Node)、HLR(Home Location Register)、SMLC(Serving Mobile Location Center)及びGMLC(Gateway Mobile Location Center)、また、付随的にはLMU(Location Measuring Unit)などが含まれる。
【0016】
コアネットワーク50は、BSC48と通信し、PoCサーバ52を備える。PoCサーバ52は、データベース54と、データベース58を有するリストサーバ56とを有している。コアネットワーク50は、移動体端末10にIP接続機能や、認証・署名サービスを提供する。コアネットワーク50は、呼設定メッセージのようなSIPシグナリング・メッセージを、移動体端末10とPoCサーバ52との間でルーティングする。なお、具体的に図示してはいないが、ネットワーク50は、SIPシグナリング・メッセージを移動体端末10とPoCサーバ52との間でルーティングするために、1つ以上のプロキシサーバを含んでいてもよい。該プロキシサーバとしては、例えば、SIPプロキシ及びSIPレジスタの少なくともいずれかがある。
【0017】
PoCサーバ52は、例えば、コンピュータ上で動作するUNIX(登録商標)オペレーティング・システムのような、本技術分野において公知のどのようなサーバを含むこともできる。PoCサーバ52は、コントローラ52aを含み、ネットワーク42を介して移動体端末10とSIPインタフェースを利用して通信する。また、移動体端末10のユーザに、SIPセッション・ハンドリング、ポリシー制御、グループセッション・ハンドリング、アクセス制御、及び、課金といった機能を提供する。以下においてより詳細に記述するように、PoCサーバ52のコントローラ52aは、発呼者が呼設定の際に、自身を1以上の選択された発呼者から識別するための機能を実行しても良い。これには、移動体端末10のユーザに、呼設定の間に、当該ユーザを受信者に対し一意に認識させるためのデータの生成、格納、取得、管理を可能とすることが含まれる。ある実施形態では、このデータが、PoCサーバ52に接続されたデータベース54内に格納されてもよい。当業者であれば理解するであろうように、データベース54は、PoCサーバ52と併設されてもされなくても良いし、また、PoCサーバ52内に統合されても良い。
【0018】
リストサーバ56は、PoCサーバ52と同様に、本技術分野において公知のいかなるサーバであっても良い。リストサーバ56は、移動体端末10のユーザに、例えば1以上のユーザの識別子含むリストの生成、格納、管理を可能とするものである。リストサーバ56及び移動体端末10の少なくともいずれかにおいて動作するソフトウェアにより、移動体端末10のユーザは、これらのリストから個人や個人グループを選択して、所望の呼セッション、グループ呼セッション又はチャットセッションを起動することができる。リストは、データベース58に格納されていても良い。該データベース58は、リストサーバ56と併設されていてもされていなくても良いし、リストサーバ56内に統合されてもよい。
【0019】
サーバ62は、例えば、ウェブサーバや、IPネットワーク60を介してコアネットワーク50に接続された他の外部サーバであっても良い。IPネットワーク60は、インターネットのようなパブリック・ネットワークであってもよいし、プライベート・ネットワークであってもよい。いずれの場合であっても、移動体端末10はサーバ62にコアネットワーク50を介して接続することができる。図3のPoCサーバ52は、コアネットワーク50とサーバ62との接続を提供する。しかしながら、当業者であれば、例えばゲートウェイ・サーバ(不図示)のような他の構成要素も、コアネットワーク50とサーバ62との間の接続を提供するのに相応しいことは理解するであろう。本発明の一つの実施形態では、移動体端末10のユーザは、サーバ62上でデータを生成、格納、取得及び管理することができ、当該データを、受信者に自身を一意に認識させるために利用することができる。
【0020】
PoCサービスは、主としてTCP/IPやUDPといった、確立されているインターネット・プロトコルに基づくものであり、移動体端末10とPoCサーバ52との間でのSIPシグナリング・メッセージの利用を要求する。例えば、SIP INVITEメッセージは、発呼者と受信者との間でPoC呼を設定するために利用されても良い。図4は、実施可能なSIPシグナリングフロー70の一例を示す。このフローは、発呼者10aと受信者10bとの間でPoCサーバ52を介して呼設定を行う場合に利用することができる。
【0021】
シグナリングフロー70は、発呼者10aが移動体端末10のPTTボタン34を操作することから開始される。これにより、コントローラ12は、SIP INVITEメッセージを生成し、送受信器22を介してPoCサーバ52に送信する。PoCサーバ52は、SIP INVITEメッセージを受信者10bに転送し、SIP ACCEPTEDメッセージを発呼者10aに返す。発呼者10aの移動体端末10は、SIP ACKNOWLEDGEメッセージでPoCサーバ52に応答し、それに対し、SIP GRANTEDメッセージが返される。PoC通信は、半二重であるので、一度に1人のユーザだけが発言権(floor)を有する。これは、発言権制御(フロア制御)として、技術分野において公知である。SIP GRANTEDメッセージは、一度に1人のユーザのみに“発言権”が与えられることを保証する。
【0022】
受信者10bは、SIP INVITEメッセージを発呼者10aから受信すると、受信者10bの移動体端末10は、SIP OKメッセージをPoCサーバ52に送信する。PoCサーバ52は、SIP ACKNOWLEDGEメッセージを受信者10bに送信して応答するとともに、SIP NOTIFYメッセージを発呼者10aに送信して、呼が受け付けられたことを通知する。PoCサーバ52は、SIP TAKENメッセージを受信者10bに送信して、発呼者が“発言権”を有していることを通知する。発呼者10aは、SIP OKメッセージをPoCサーバ52に送信し、当事者間での通信が開始される。通信の継続に応じて、PoCサーバ52は、適切なSIPシグナリング・メッセージを送信し、当事者間での発言権の切り替えを行う。
【0023】
上述のように、従来的な発呼者識別サービスでは、受信者に送信される識別情報を発呼者がカスタマイズすることができないし、また、発呼者ID情報の受信者への提示方法を発呼者が制御することも許されない。むしろ、従来手法では、ネットワークや受信者装置の構成要素で取得した名前や電話番号を単に送信するだけである。本発明によれば、発呼者は、1以上のカスタマイズされた発呼者IDに関連する情報の生成、格納、取得及び管理を行うことができ、また、選択したカスタマイズ済の発呼者IDを、PoCサーバ52を介して1以上の受信者に送信することができる。
【0024】
カスタマイズされた発呼者IDは、公知のあらゆる手法を利用して、移動体端末10のユーザが生成することができ、ユーザテキスト、画像、動画、音声ファイル、URL、または、それらのあらゆる組合せを含むことができる。また、ユーザは、これらのファイルを、インターネットや、例えば他のパブリック或いはプライベートのネットワークからダウンロードすることができる。発呼者IDファイルは、移動体端末10のメモリー14、データベース54、又はサーバ62に格納することができ、移動体端末10のユーザにより1以上の受信者と関連づけられる。
【0025】
図5は、実施形態の一例として、発呼者により生成されたカスタマイズされた発呼者ID情報と関連づけられた、アドレス帳に含まれる宛先を示す。この例では、“母”及び“父”の宛先が、移動体端末10に格納されている1以上の発呼者IDファイルを識別するためのインデックス“myID_1”と関連づけられている。しかしながら、このインデックスは、外部の、或いは、公的にアクセス可能なサーバ62や、コアネットワーク50内のデータベース54、58に存在する1以上のカスタマイズされた発呼者ファイルを識別するものであってもよい。同様に、宛先“エンジニア”グループは、いくつかの宛先を含むものであってもよいが、サーバ62に格納された画像ファイルのURLと関連づけられている。図5において、URLは、“www.pictureserver.com\myPic.jpg”であるが、当業者であれば、URLが様々な態様を有しても良いことを理解するであろう。更に、ユーザは、ユーザの宛先リストに登録されていないあらゆる相手に送信するための、デフォルト発呼者IDを作成しても良い。ここで理解されるべきは、ここで特に記載しない他の方法を、1以上のカスタマイズされた発呼者IDを1以上の受信者と関連づけるために採用することが可能な点である。
【0026】
発呼者は、選択したカスタマイズされた発呼者ID情報を、PoC呼設定の間に呼設定メッセージにおいて1以上の受信者に送信することができる。既に説明したように、シグナリング・メッセージはSIPシグナリング・メッセージであるが、他のシグナリング・メッセージを利用することもできる。これにより受信者は、呼を受け付ける前に発呼者を識別することができる。ファイル又は、ファイルの格納場所を送信してもよい。ある実施形態では、移動体端末10におけるメモリー利用を最少化し、シグナリング・メッセージのサイズを減少するために、実際の発呼者IDファイルがネットワーク・サーバ上に格納される。また、カスタマイズされた発呼者IDファイルの格納場所を示すURLを受信者に送信してもよい。ある実施形態では、SIP INVITEメッセージのCALL−IDフィールドを、例えば以下のフォーマットに従ってフォーマットしてもよい。
【0027】
<number>@<host>.<domain>\\<caller_id_URL>
ここで<number>は、発呼者の電話番号を表し、<host>と<domain>は、発呼者のホストとドメインを示し、<caller_id_URL>は、発呼者IDファイルのURLを示す。
【0028】
図6は、受信者にURLを送信するための方法80を示す。まず、ステップ82において、発呼者は、1以上のカスタマイズされた発呼者IDファイルを生成し、サーバ62に格納し、アドレス帳の1以上の宛先とURLとを関連づける。ある実施形態では、この関連づけが、移動体端末10のメモリー14に格納される。別の実施形態では、この関連づけが、PoCサーバ52のデータベース54に格納される。更に別の実施形態では、この関連づけがリストサーバ56に格納される。当該関連づけがどこに格納されるかに応じて、発呼者の移動体端末10が送信するSIP INVITEメッセージのフォーマットが変更されてもよい。
【0029】
ステップ84では、発呼者は、PoC通信を開始するために、会話を行う1以上の意図する受信者を選択する。このとき、SIP INVITEメッセージのCALL−IDフィールドに含めるために、選択された受信者に関連づけられたURLが併せて選択される。本実施形態では、コントローラ12やPoCサーバ52が、選択された受信者と関連づけられたURLを自動的に選択する。しかしながら、発呼者が手動でURLを選択してもよいことは理解されよう。また、コントローラ12やPoCサーバ52は、ユーザの宛先リストやアドレス帳に登録されていない相手については、デフォルトURLを選択してもよい。ステップ86において、発呼者は、移動体端末10のPTTボタン34を操作する。これにより、コントローラ12はSIP INVITEメッセージを生成して、PoCサーバ52に送信する。
【0030】
第1の実施形態では、関連づけが、移動体端末10のメモリー14に格納されている。この実施形態では、ステップ88において、コントローラ12が、意図する受信者に関連づけられたURLをメモリー14から取得し、SIP INVITEメッセージをフォーマットして、CALL−IDフィールドに該URLを含める。ステップ90において、コントローラ12は、関連URLを含むフォーマット済のSIP INVITEメッセージをPoCサーバ52に送信する。
【0031】
第2の実施形態では、関連づけが、データベース54に格納されている。この実施形態では、ステップ92において、コントローラ12が、CALL−IDフィールドにURLを含まないSIP INVITEメッセージを、PoCサーバ52に送信する。ステップ94において、PoCサーバ52は、SIP INVITEメッセージを発呼者から受信すると、発呼者の識別子及び受信者の識別子の少なくともいずれかに基づいて、データベース54から関連するURLを取得する。PoCサーバ52によるURLの取得は、SIP INVITEメッセージに含まれるSIP URI(Uniform Resource Indentifier)に基づいて行ってもよい。SIP URIは、アドレッシングに利用される英数字ストリングであって、ユーザを一意に識別するものである。SIP URIの例としては、sip:john.doe@poc.operations.netがあげられる。また、他の識別子、例えば、プライベート・ユーザID(例えば、john.doe@poc.operations.net)を利用してもよい。URLを取得すると、ステップ96においてPoCサーバ52は、SIP INVITEメッセージをフォーマットして、該URLを含める。
【0032】
URLを取得すると、その手法や、どこから取得したかに関わらず、ステップ98においてPoCサーバ52は、URLを含むSIP INVITEメッセージを受信者に転送する。ステップ100において、受信者装置は、URLをSIP INVITEメッセージから抽出して、実際の発呼者IDファイルを取得するために利用する。ステップ102において、例えば、もしURLがサーバ62上の音声ファイルを示す場合には、受信者の移動体端末10は該音声ファイルをサーバ62からダウンロードして、スピーカー30を用いて再生する。同様にして、ステップ102では、URLが動画ファイル、画像ファイル或いはテキストを示す場合には、受信者の移動体端末は、それらのファイルをダウンロードして、ディスプレイ20上に表示する。もし、ステップ104において受信者が呼を受け付ける場合、ステップ108で通話が実行される。一方、呼が最終的に終了される場合、ステップ106でリソースが開放される。
【0033】
図6は、URLがSIP INVITEメッセージの一部として送信される場合を示している。しかしながら、本発明は、関連するURLをSIP INVITEメッセージ内で送信する形態に限定されるものではない。図7の方法110から理解されるように、受信者あるいは通話相手と関連づけられる現実の発呼者IDファイルを、プロトコルにおいて許可されるのであれば、URLに追加して、或いは、URLの代わりに送信してもよい。例えば、カスタマイズされた発呼者IDファイルは、SIPメッセージの“フリーテキスト”部分において搬送されてもよい。これは、例えばユーザがインスタント・パーソナル・アラート・メッセージを受信者に送信する場合に起こりえる。この実施形態では、ユーザは1以上の“タグ”をSIPメッセージのフリーテキスト部分に挿入して、メッセージで伝搬されるデータのタイプを指定することができる。このタグに続く情報は、1以上のカスタマイズされた発呼者IDファイルであってもよい。
【0034】
図7では、ステップ112において、発呼者はカスタマイズされた発呼者IDファイルを生成し、ステップ114において受信者とそれに関連づけられる発呼者ID情報を選択する。そして、ステップ116において移動体端末10のPTTボタン34を操作し、コントローラ12がPoCサーバ52に送信するSIPシグナリング・メッセージを生成する。上記のように、実際の発呼者IDファイルは、移動体端末10のメモリー14、データベース54又はサーバ62に格納されていてもよい。
【0035】
カスタマイズされた発呼者IDファイルが移動体端末10内に格納されている場合、ステップ118で、コントローラ12は関連するファイルをメモリー14から取得し、ステップ120で、生成したシグナリング・メッセージに該ファイルを埋め込む。コントローラ12は、ステップ122において、該カスタマイズされた発呼者IDファイルを含むシグナリング・メッセージを、PoCサーバ52に送信する。
【0036】
もしファイルが、PoCサーバのデータベース54に格納されている場合には、コントローラ12は、ステップ124において、発呼者IDファイルを含まないシグナリング・メッセージを生成して、PoCサーバ52に送信する。PoCサーバ52はシグナリング・メッセージを受信すると、ステップ126において、例えば、SIP URI及びプライベート・ユーザIDの少なくともいずれかのような上述の情報を利用して、カスタマイズされた発呼者IDファイルを取得する。ファイルを取得すると、ステップ128においてPoCサーバ52は、発呼者IDファイルを搬送するためにシグナリング・メッセージをフォーマットする。
【0037】
発呼者IDファイルがサーバ62に格納されている場合、ステップ130においてコントローラ12は、生成されたPoCサーバ52へのシグナリング・メッセージをフォーマットして、ファイル位置を示すURLを含める。また、URLは、ユーザにより予め与えられ、PoCサーバ52に格納されていてもよい。いずれにしても、PoCサーバ52は、ステップ132においてURLにより識別されるカスタマイズされた発呼者IDファイルを取得して、ステップ134においてシグナリング・メッセージをフォーマットして該ファイルを含める。
【0038】
PoCサーバ52は、シグナリング・メッセージをフォーマットすると、ステップ136においてPoCサーバ52は、発呼者IDファイルを含む該メッセージを受信者に転送する。受信者装置は、該メッセージを受信すると、ステップ138において、該シグナリング・メッセージに含まれたカスタマイズされた発呼者ファイルを表示、展開、あるいは、再生する。また、上述の実施形態のように、ステップ140において、呼を受け付ける場合は、ステップ142において通話が実行される。一方、ステップ144では呼が終了する。
【0039】
図8は、発明の実施形態の一つに対応して送信された、カスタマイズされた発呼者IDを受信者はどのように見ることができるのかを示す図である。図8に示すように、発呼者IDは、受信者へのシグナリング・メッセージとともに送信され、発呼者の画像や、ディスプレイ20に表示されるテキスト情報を含んでいる。発呼者IDはまた、スピーカー30により再生される音声ファイルを含む。このように、本発明は、カスタマイズされた発呼者IDを単一のデータタイプを用いて送信する形態に限定されるものではない。むしろ、カスタマイズされた発呼者IDは、表示や再生を行う、いくつかのタイプの情報により受信者に提供されてもよい。
【0040】
上述の実施形態では、SIP INVITEメッセージを、発呼者ID情報を含むシグナリングメッセージとして特に識別して記述した。しかしながら、当業者であれば、他のシグナリング・メッセージを、該情報を搬送するために利用可能であることを理解するであろう。例えば、SIP NOTIFYメッセージも利用可能である。
【0041】
本発明は、当然のことながら、ここで述べた内容とは異なる方法においても、本発明の本質的な特徴から逸脱することなく実行することができる。本実施形態は、すべての側面において、例示的かつ非限定的なものとして解釈されるべきであり、また、特許請求の範囲に記載される発明が意味する範囲及びそれと均等な範囲内の全ての変更を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】典型的な無線通信装置を示すブロック図である。
【図2】PTTサービスのため無線通信装置の一例を示す外観図である。
【図3】発明の一つの実施形態に従って動作するように構成された通信ネットワークの一例を示すブロック図である。
【図4】呼設定時に利用されるシグナルフローの一例を示す図である。
【図5】本発明に対応する、発呼者ID情報と1つ以上の発呼者との関連づけの一例を示す図である。
【図6】本発明に対応する、発呼時において、発呼者がカスタマイズした発呼者ID情報を受信者に送信するための処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に対応する、発呼時において、発呼者がカスタマイズした発呼者ID情報を受信者に送信するための処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図8】発明の一つの実施形態に対応する、カスタマイズされた発呼者IDの受信側での表示の一例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体端末(10)であって、
信号の送受信を半二重モードで行う送受信器(22)と、
前記送受信器(22)を前記半二重モードで動作させるためのプッシュ・ツー・トーク・アクチュエータ(34)と、
発呼者のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報を含むSIPシグナリング・メッセージを、前記プッシュ・ツー・トーク・アクチュエータ(34)の作動に応じて生成するコントローラ(12)と
を備えることを特徴とする移動体端末。
【請求項2】
前記SIPシグナリング・メッセージは、SIP INVITEメッセージを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項3】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報は、音声ファイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項4】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報は、画像ファイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項5】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報は、動画ファイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項6】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報は、テキストファイルを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項7】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報は、サーバ(62)上の1つ以上のカスタマイズされた発呼者IDファイルの位置を示すURLを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項8】
前記カスタマイズされた発呼者IDに関連づけられた前記情報を格納するメモリー(14)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の移動体端末。
【請求項9】
通信システム(40)であって、
基地局システム(42)と、
前記基地局システム(42)と通信するコアネットワーク(50)と、
前記基地局システム(42)と半二重モードで通信する移動体端末(10)と
を備え、
前記移動体端末(10)は、発呼者によりカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報を含むSIPシグナリング・メッセージを送信することを特徴とする通信システム。
【請求項10】
前記基地局システム(42)は、パケット交換無線ネットワークを備えることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記コアネットワーク(50)は、前記SIPシグナリング・メッセージを前記基地局システム(42)を介して前記移動体端末(10)と通信するための第1のサーバ(52)を備えることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
【請求項12】
前記第1のサーバ(52)は、ユーザーのカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報を格納するデータベース(54)を含むことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
前記コアネットワーク(50)は、
データベース(58)を含み、ユーザーのカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報を格納するために前記第1のサーバ(52)と通信可能に接続された第2のサーバ(56)
をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
【請求項14】
ユーザーのカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報を格納するために、第1のサーバ(52)と通信可能に接続された公的にアクセス可能なネットワーク(60)に設置された外部サーバ(62)をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
【請求項15】
受信者の発呼相手を識別するための方法であって、
発呼者によりカスタマイズされた発呼者IDを格納する工程と、
前記カスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報を含むSIPシグナリング・メッセージを生成する工程と、
前記SIPシグナリング・メッセージを、発呼者の移動体端末(10a)から受信者の移動体端末(10b)に半二重モードで送信する工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記カスタマイズされた発呼者IDを、1以上の受信者と関連づける工程を更に備えることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記関連づけを、前記発呼者の移動体端末(10a)のメモリー(14)に格納する工程を更に備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記関連づけを、通信ネットワーク(50)内のサーバ(56)に格納する工程をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記関連づけを、公的にアクセス可能なネットワーク(60)に設置されたサーバ(62)に格納する工程をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記発呼者の移動体端末(10a)が、前記カスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報を含む前記SIPシグナリング・メッセージを生成することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記カスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報は、音声ファイル、画像ファイル、動画ファイル及びテキストファイルの1つ以上を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記カスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報は、URLを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記SIPシグナリング・メッセージを生成する前記工程は、前記SIPシグナリング・メッセージの本体に、発呼者のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報であって選択された情報を含める工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記SIPシグナリング・メッセージは、SIP INVITEメッセージを含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
サーバであって、
SIPシグナリング・メッセージを発呼者から受信し、発呼者によりカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報を含むSIPシグナリング・メッセージを受信者に送信するように構成されたコントローラ(52a)を
備えることを特徴とするサーバ。
【請求項26】
前記発呼者のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報が、1以上のファイルを含むことを特徴とする請求項25に記載のサーバ。
【請求項27】
前記発呼者のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報が、URLを含むことを特徴とする請求項25に記載のサーバ。
【請求項28】
前記コントローラ(52a)は、
前記発呼者により送信された指示に基づいて公的にアクセス可能なサーバ(62)から1以上のファイルを取得し、
該ファイルを前記SIPシグナリング・メッセージに含めて受信者に送信する
ように更に構成されたことを特徴とする請求項25に記載のサーバ。
【請求項29】
前記発呼者から受信した前記SIPシグナリング・メッセージは、該発呼者のカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報を含むことを特徴とする請求項25に記載のサーバ。
【請求項30】
移動体端末(10)であって、
ディスプレイ(20)と、
スピーカ(30)と、
発呼者によりカスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた情報を含むSIPシグナリング・メッセージを受信するための送受信器(22)と、
前記移動体端末(10)のユーザに、前記カスタマイズされた発呼者IDを出力するように構成されたコントローラ(12)と
を備えることを特徴とする移動体端末。
【請求項31】
前記コントローラ(12)が、前記カスタマイズされた発呼者IDと関連づけられた前記情報に基づいて、サーバ(56、62)から1以上のファイルを取得するように更に構成されたことを特徴とする請求項30に記載の移動体端末。
【請求項32】
前記コントローラ(12)が、前記カスタマイズされた発呼者IDを前記ディスプレイ(20)に出力するように構成されたことを特徴とする請求項30に記載の移動体端末。
【請求項33】
前記コントローラ(12)が、前記カスタマイズされた発呼者IDを前記スピーカ(30)に出力するように構成されたことを特徴とする請求項30に記載の移動体端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−505585(P2008−505585A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520289(P2007−520289)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043467
【国際公開番号】WO2006/011902
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】