説明

無線LAN位置検知サーバ

【課題】 被位置検知端末と無線LANアクセスポイントの間に遮蔽物等がある場合でも位置検知精度を保証することができる位置検知サーバを提供する。
【解決手段】 無線LAN位置検知サーバにおいて、被位置検知端末130の移動範囲内に設置された複数のICタグ140の固定位置情報を格納し、無線LANの通信情報により被位置検知端末130の位置情報を検知する際、被位置検知端末130がICタグリーダ132により読み取ったICタグ140の情報および複数のICタグ140の固定位置情報に基づいて、被位置検知端末130の位置情報を補正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線電波を用いて被位置検知端末の現在位置を検知する無線LAN位置検知サーバに関し、特に、検知結果の精度補正に適用して有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、任意の端末の位置座標を求める手段として、PC等の情報端末で一般的に用いられている汎用無線LANの電波伝搬時間を使った位置検知システム(TDOA方式)が実用化されているが(例えば、特許文献1参照)、TDOA方式を汎用無線LANに適用した場合、遮蔽物等によって無線LAN基地局からの直接波が弱くなってしまうと、位置検知精度が極端に悪くなることがわかっている。これは壁などに反射した電波あるいは環境ノイズや電波の減衰によって、直接波の到達タイミングの検知が難しくなり、正しいタイミングを検出できなくなることによる。これにより、環境によっては数十mの誤差が発生する場合がある(通常3m程度)。これらを解決する手段としては、複数の検知方式を信頼度によって合成し、精度を向上させる方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−181242号公報
【特許文献2】特開2002−281540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、被位置検知端末と無線LAN基地局の間に遮蔽物等があると、無線LAN位置検知に必要な電波の受信品質を保てず、位置検知精度が落ちる。
【0004】
また、特許文献2に記載の方式では、前後に測定した位置検知結果を使わないで処理を行うため、どちらかの方式による位置検知処理ができなくなった場合に、全く補正がきかない状態になってしまう。また、信頼性の重み付けが固定となるため、例えば信頼度を、GPS:0.8、セルラ:0.2と設定した場合の実際の測定誤差がそれぞれGPS:1M、セルラ方式5Mであった場合に算出結果は誤差4.2Mとなり、GPSのみの測定誤差よりも大きくなる。
【0005】
また、信頼度による合成方式を適用しようとすると、ICタグが読み取れた時点においては信頼性関数により補正が可能だが、数十cm移動するとアソシエート可能距離からはずれてしまい、ICタグによる検知ができなくなる。よって無線LANでの位置検知結果のみが出力されることとなり、ICタグ近傍の、限られたエリアでしか補正を行うことができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、被位置検知端末と無線LANアクセスポイントの間に遮蔽物等がある場合でも位置検知精度を保証することができる位置検知サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0008】
本発明による無線LAN位置検知サーバは、被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバであって、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグの固定位置情報を格納し、無線LANの通信情報により被位置検知端末の位置情報を検知する際、被位置検知端末が非接触情報タグ読取装置により読み取った非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグの固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正するものである。
【0009】
また、本発明による無線LAN位置検知サーバは、被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバであって、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報を格納し、無線LANの通信情報により被位置検知端末の位置情報を検知する際、複数の非接触情報タグ読取装置により読み取った被位置検知端末に設置された非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正するものである。
【0010】
また、本発明による無線LAN位置検知システムは、無線LANクライアントを設置した被位置検知端末と、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバとを備えた無線LAN位置検知システムであって、被位置検知端末の移動範囲内に複数の非接触情報タグを設置し、被位置検知端末は、非接触情報タグの情報を読み取る非接触情報タグ読取装置を有し、無線LAN位置検知サーバは、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグの固定位置情報を格納し、無線LANの通信情報により被位置検知端末の位置情報を検知する際、被位置検知端末が非接触情報タグ読取装置により読み取った非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグの固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正するものである。
【0011】
また、本発明による無線LAN位置検知システムは、無線LANクライアントを設置した被位置検知端末と、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバとを備えた無線LAN位置検知システムであって、被位置検知端末の移動範囲内に複数の非接触情報タグ読取装置を設置し、被位置検知端末は、非接触情報タグを有し、無線LAN位置検知サーバは、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報を格納し、無線LANの通信情報により被位置検知端末の位置情報を検知する際、複数の非接触情報タグ読取装置により読み取った被位置検知端末に設置された非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正するものである。
【0012】
また、本発明による無線LAN位置検知プログラムは、被位置検知端末の位置情報を検知するためにサーバを、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグの固定位置情報を格納し、被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する際、被位置検知端末が非接触情報タグ読取装置により読み取った非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグの固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正する無線LAN位置検知手段として機能させるものである。
【0013】
また、本発明による無線LAN位置検知プログラムは、被位置検知端末の位置情報を検知するためにサーバを、被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報を格納し、被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、被位置検知端末の位置を検知する際、複数の非接触情報タグ読取装置により読み取った被位置検知端末に設置された非接触情報タグの情報および複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報に基づいて、被位置検知端末の位置情報を補正する無線LAN位置検知手段として機能させるものである。
【発明の効果】
【0014】
無線LANの受信品質が悪い領域においても、ICタグ検知後一定時間は近傍の検知結果を出力することにより、タグ設置場所近傍の精度を改善することが可能である。または、確実に位置を検知したい地点にICタグを敷設することにより、精度を保証することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】
<無線LAN位置検知サーバの概要>
無線LANを用いた位置検知においては、位置検知精度が悪くなるエリアは、通常遮蔽物の周囲の極限られた範囲である。
【0017】
このため、本実施の実施の形態では、これらの周囲の場所に補助的に固定座標を知ることができる手段、例えば非接触情報タグであるICタグ等を床などに埋め込み、これらの座標をあらかじめ無線LAN位置検知サーバに記憶しておく。
【0018】
そして、これらのICタグ等など上を被位置検知端末が通過する際に被位置検知端末に備えつけられた非接触情報タグ読取装置であるICタグリーダなどの読み取り装置によってICタグのIDを記憶しておき、その後無線LANによる位置検知が要求された時に、最後に読み取ったICタグのID情報を元に、無線LANによる検知結果を補正する。
【0019】
補正値の算出は、ICタグのIDにひもづく固定座標とICタグを検知してからの経過時間より算出する。補正値は、固定座標を検知してからの経過時間が短いほど、無線LAN位置検知結果を固定座標側に近づけるような値を算出するようにして、一定時間後あるいはタグ未検出の場合は、補正を行わないようにする。この補正値を、無線LANによる位置検知結果から加減算することにより、最終的な検知座標の値を決定する。
【0020】
このように、本実施の形態では、信頼できる固定座標の検知結果と経過時間を使って無線LANの検知座標を補正している。
【0021】
<無線LAN位置検知サーバの構成>
図1により、本発明の一実施の形態に係る位置検知サーバの構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る位置検知サーバの構成示す構成図である。
【0022】
図1において、無線LAN位置検知サーバ100は、通信部11、メモリ12、入力部13、表示部14、制御部15、記憶部16から構成されている。
【0023】
記憶部16には、無線LAN位置検知処理を行うための、無線LAN位置検出プログラム101、データベースプログラム102、ICタグ情報管理プログラム103、補正値算出プログラム104、ICタグ情報データベース503が格納されている。
【0024】
無線LAN位置検知サーバ100には、位置検知情報を利用するための位置検知情報利用端末110が接続され、位置検知結果などの情報を位置検知情報利用端末110に送信する。
【0025】
また、無線LAN位置検知サーバ100には、無線LANアクセスポイント120〜122が接続され、被位置検知端末(あるいは、例えば、フォークリフトのような移動機械)130との間で無線LANにより通信し、情報のやり取りを行う。
【0026】
また、被位置検知端末130には、無線LANクライアント131およびICタグリーダ132が実装されており、無線LANアクセスポイント120にアソシエートしている。この状態で無線LANアクセスポイント120はマスタとして機能し、無線LANアクセスポイント121、122はスレーブとして機能している。床面等にはICタグ140が敷設されている。フォークリフト等の場合は、床面に近い位置にICタグリーダ132が設置される。
【0027】
ICタグリーダ132は、ICタグ情報管理プログラム103によって監視されており、ICタグ140を読み出すと、データベースプログラム102に情報を登録する。
【0028】
通信部11は、位置検知情報利用端末110および無線LANアクセスポイント120〜122との間での通信を制御する。
【0029】
メモリ12は、記憶部16に格納された各プログラムの実行などに使用される。
【0030】
入力部13は、無線LAN位置検知サーバ100上での設定操作や各種情報の入力などを行う。
【0031】
表示部14は無線LAN位置検知サーバ100上で各種情報の表示を行う。
【0032】
制御部は、記憶部16内の各プログラムを実行して、無線LAN位置検知サーバ100の動作を制御する。
【0033】
被位置検知端末131の位置検知は、位置検知情報利用端末110から補正値算出プログラム104に対しての位置検知要求により開始される。要求に対し、補正値算出プログラム104は無線LAN位置検出プログラム101を呼び出して位置情報を入手し、ICタグ情報管理プログラム103の情報を使って検知座標を補正し、位置検知情報利用端末110に返す。
【0034】
<無線LAN位置検知サーバの動作>
次に、図2〜図7により、本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの動作について説明する。図2〜図4は本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの各プログラムの動作を示すフローチャートであり、図2はICタグ情報管理プログラム103の動作を示し、図3は無線LAN位置検出プログラム101の動作を示し、図4は補正値算出プログラム104の動作を示している。図5および図6は本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの補正値算出プログラムの算出処理の詳細を示す図、図7は本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバのICタグ情報データベースのテーブル構成を示す図であり、(a)はICタグ座標テーブル、(b)は履歴管理テーブルを示している。
【0035】
まず、ICタグ情報管理プログラム103の動作は、図2に示すように、被位置検知端末130のICタグリーダ132にICタグ140の反応があった場合(S500)、ICタグリーダ132によるICタグ140の床面ICチップIDの読み出しを行う(S501)。
【0036】
そして、S501で得たID情報IDiおよび時刻Tiを、読み出した端末ID(IDc)とともに、ICタグ情報データベース503に無線LANアクセスポイント120経由でアクセスし登録する。
【0037】
このICタグ情報データベース503のテーブル構成は図7に示すとおりである。このS500〜S502の処理は、ICタグ140を読み出すたびに実施され、ICタグ情報データベース503は常に最新の読み取り履歴を保持する。
【0038】
そして、補正値算出プログラム104などにより呼び出されたICタグ情報問い合わせ要求があると(S504)、指定された端末ID(IDc)にひもづく一番新しいICタグの座標(Xi,Yi)と検知時刻(Ti)をDBから入手し(S505)、要求元に返す(S506)。
【0039】
次に、無線LAN位置検出プログラム101の動作は、図3に示すように、無線LANによる端末の位置検知が要求された場合(S510)、図1に示す無線LANアクセスポイント(120,121,122)より波形情報を入手し、端末座標(Xw,Yw)を算出し(S511)、要求元に端末座標および検知時刻(Tw)を返す(S512)。
【0040】
例えば、位置検知情報利用端末110から、被位置検知端末130に対する位置情報要求があった場合に、端末ID(IDc)の端末に対して、図3に示す無線LAN位置検出プログラム101の動作により、無線LANによる位置検知を行い、検知座標XwYwと時刻Twを入手する。同時に、位置検知要求のあった被位置検知端末130が、今までに通過して得たICタグの情報を、検知対象の被位置検知端末130のID(IDc)をキーにして、図2に示すICタグ情報管理プログラム103の動作によりICタグ情報データベース503から入手する。
【0041】
この後、補正値を得るために、入手した情報Xw,Yw,Xi,Yi,Tw,Tiの差分を算出し、算出されたXd,Yd,Tdと、504で得たXw,Ywを用いて、最終的な位置測定結果X,Yを算出し、測定結果の出力を行う。
【0042】
この補正値の算出処理を行う補正値算出プログラム104の動作は、図4に示すように、位置検知情報利用端末110からの要求に対して、無線LAN位置検知プログラム101から端末座標(Xw,Yw)と検知時刻(Tw)を入手し(S520)、ICタグ情報管理プログラム103からICタグの座標(Xi,Yi)と検知時刻(Ti)を取得する(S521)。
【0043】
そして、S520およびS521で取得した情報に基づいて、座標・時刻差分算出処理として座標・時刻差分の算出をする(S522)。この算出の一例は図5に示すように、無線LAN位置検知プログラム101からの無線LAN検知座標・時刻情報(Xw,Yw,Tw)105、ICタグ情報管理プログラム103からのICタグ座標・時刻情報(Xi,Yi,Ti)106が入力され、その入力された値を、差分処理として座標のX,Yおよび時刻Tのそれぞれにおいて減算し、座標・時刻差分情報(Xd,Yd,Td)301を求める。
【0044】
そして、座標・時刻差分情報(Xd,Yd,Td)301を元に、検知結果補正処理として、補正値を算出する(S523)。この算出の一例としては、図6に示すように、無線LAN検知座標情報(Xw,Yw)105と、座標・時刻差分情報(Xd,Yd,Td)301をパラメータとして、補正演算・適用処理として、最終検知座標情報(X,Y)107を求める。
【0045】
なお、補正被演算・適用処理における関数に関しては、無線LAN検知座標情報(Xw,Yw)105から、補正値を減算する形になっているが、補正値は図6に示すように、Tdが大きくになるにつれ減算する値が小さくなっていく傾向の関数を用いている。これはICタグ読み出し後の移動を考慮したものであり、関数中のαは移動速度により調整するパラメータである。移動速度が速いほど、ICタグを読み出した地点から遠ざかっていると考えられることから、αに大きな値を入れることにより、補正量を少なく調整することが可能となる。調整値は、実際の検知対象の運用状況により設定することとなる。
【0046】
最後に、最終検知座標情報(X,Y)107を検知座標(X,Y)として、位置検知情報利用端末110に返す(S524)。
【0047】
以上の処理により、本実施の形態では、無線LANによる被位置検知端末130の位置情報を、ICタグ140により位置情報により補正することにより、被位置検知端末と無線LANアクセスポイントの間に遮蔽物等がある場合でも位置検知精度を保証することが可能である。
【0048】
また、過去の検知結果を利用して補正を行うことから、1つの物体の位置を追跡するような、トラッキング用途において特に有効である。
【0049】
また、本実施の形態では、固定座標の取得にICタグを用いるので、物体が移動中でもICタグを取得することが可能である。また、赤外線方式のIDタグによる赤外線センサ等を用いても、これらは実現可能である。
【0050】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】
例えば、本実施の形態では、被位置検知端末130側にICタグリーダ132を設置し、床面にICタグ140を敷設しているが、逆に、被位置検知端末130側にICタグ140を設置し、床面にICタグリーダ132を敷設して、床面に敷設されたICタグリーダ132から無線LAN検知サーバ10に被位置検知端末130のICタグ情報を送信するようにしてもよい。
【0052】
無線LANによる位置検知は、主に屋内をターゲットとしているが、その屋内における位置検知に対するニーズは、特にフリーロケーションを採用する倉庫等において、位置情報をITで管理したいという要求から高まりをみせている。TDOAによる無線LAN位置検知方式は、遮蔽物による電波の反射が弱点であり、どうしても一部のエリアで位置検知精度が落ちる現象が確認されていたが、本発明の無線LAN位置検知サーバにより、今まで精度が問題で導入ができなかったエリアに対して、位置情報管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施の形態に係る位置検知サーバの構成示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバのICタグ情報管理プログラムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの無線LAN位置検出プログラムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの補正値算出プログラムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの補正値算出プログラムの算出処理の詳細を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバの補正値算出プログラムの算出処理の詳細を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る無線LAN位置検知サーバのICタグ情報データベースのテーブル構成を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
100…無線LAN位置検知サーバ、101…無線LAN位置検出プログラム、102…データベースプログラム、103…ICタグ情報管理プログラム、104…補正値算出プログラム、110…位置検知情報利用端末、120…無線LANアクセスポイント、130…被位置検知端末、131…無線LANクライアント、132…ICタグリーダ、140…ICタグ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと前記被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、前記被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバであって、
前記被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグの固定位置情報を格納し、無線LANの前記通信情報により前記被位置検知端末の位置情報を検知する際、前記被位置検知端末が非接触情報タグ読取装置により読み取った前記非接触情報タグの情報および前記複数の非接触情報タグの固定位置情報に基づいて、前記被位置検知端末の位置情報を補正することを特徴とする無線LAN位置検知サーバ。
【請求項2】
被位置検知端末に設置された無線LANクライアントと前記被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の無線LANアクセスポイントとの間の通信情報に基づいて、前記被位置検知端末の位置を検知する無線LAN位置検知サーバであって、
前記被位置検知端末の移動範囲内に設置された複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報を格納し、無線LANの前記通信情報により前記被位置検知端末の位置情報を検知する際、前記複数の非接触情報タグ読取装置により読み取った前記被位置検知端末に設置された非接触情報タグの情報および前記複数の非接触情報タグ読取装置の固定位置情報に基づいて、前記被位置検知端末の位置情報を補正することを特徴とする無線LAN位置検知サーバ。
【請求項3】
請求項1または2記載の無線LAN位置検知サーバにおいて、
前記非接触情報タグは、ICタグまたは赤外線方式のIDタグであり、前記非接触情報タグ読取装置は、前記ICタグの情報を読み取るICタグリーダまたは前記赤外線方式のIDタグの情報を読み取る赤外線方式のIDタグリーダであることを特徴とする無線LAN位置検知サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−339970(P2006−339970A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161401(P2005−161401)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】