説明

燃料節減装置

【課題】本発明は燃料節減装置を提供する。
【解決手段】本発明は燃料節減装置を提供する。特に、本発明は、運転者に車両速度、燃料バルブの噴射時間、燃費、エンジン負荷などの情報を実時間で提供して、運転者が経済的な運転と運転習慣を発展させるようにする燃料節減装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は燃料節減装置に関するものである。
【0002】
特に、本発明は、運転者に車両速度、燃料バルブの噴射時間、燃費、エンジン負荷などの情報を実時間で提供して、運転者が経済的な運転及び運転習慣を発展させるようにする燃料節減装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
1980年代以来、電子技術の発達は自動車製造技術にも大きな変化をもたらした。マイクロコンピューターの発達は自動車にも適用されて現在のような大気汚染度を維持することができ、よって所望の基準を満足する排出ガスの排出に適当な燃焼を達成することができ、燃料節減にも大きな寄与をした。
【0004】
現在のエンジン構造と材料によってはこれ以上の燃料節減効果と排出ガスを減らす方法はないと思われる。燃料消費を減らして排出ガスを一層抑制する方法は運転者が運転を経済的にする方法しかない。
【0005】
一般に、自動車の燃料消耗は適正負荷領域で最低であり、低負荷及び高負荷領域では高い。したがって、適正負荷運転を行うと経済的な運転をなすことができる。しかし、従来の自動車は、燃料の消耗量や負荷程度が分かるようにする表示装置が備わっていないため、運転者は運転中にどの負荷領域にあるのか分からないから、適切な負荷領域での運転ができなかった。
【0006】
既に多くの実験で証明されたように、100km/Hで走行するときと130km/Hで走行するときは燃料消耗量の差が20%以上であり、さらに徐々に加速するときと急激に加速するときの燃料消耗量の差も30%近くに生じるのが証明された。
【0007】
ところで、運転者は前記のように運転によって燃料消耗の差が大きく生じることを知っているが、可視的に見られないから運転による燃料消耗を体感することができなく、経済的運転を実践することができない実情である。
【0008】
一般に、燃料消耗量の測定は、燃料供給ラインに燃料消耗量測定器を設置して測定した。しかし、燃料消耗量測定器機は数百ないし数千万ウォンの高価なので、自動車メーカーまたは自動車関連研究所などでエンジン開発の目的で使用したばかり、一般の自動車運転者は自分の自動車の燃料消耗量が知ることはほとんど不可能であった。また、燃費に関心がある多くの運転者は燃料消耗量と燃費を求めるために、注油の際に燃料タンクをいっぱい満たして走行距離積算計を0にセットし、一定距離の走行の後に燃料タンクを再びいっぱい満たすときに注油する量から燃料消耗量と走行距離を利用して燃費を概算した。しかし、このような方法は、測定値が正確ではないだけでなく、実時間活用が不可能であり、平均的意味に過ぎないし、実時間的な情報として活用されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、走行による燃料消耗量と燃費を一番効率的な方法で算出し、これを実時間で表示することができる燃料節減装置を提供することをその目的とする。
【0010】
また、本発明は、運転者に燃料消耗量を知ることができる燃料バルブの噴射時間などを実時間で提供して、運転者が経済的な運転と運転習慣を発展させることができるようにする燃料節減装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、運転者に燃費、区間別走行距離などを実時間で提供して、運転者が経済的な運転習慣を発展させることができるようにする燃料節減装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0012】
また、本発明は、走行によるエンジン負荷量を一番効率的な方法で算出し、これを実時間で表示することができる燃料節減装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0013】
また、本発明は、MP3機能、GPS機能(ナビゲーション機能)、DMB機能、自動車用PC機能などを提供して、単一の端末機を利用して様々なサービスを受けることができるようにする燃料節減装置を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記のような目的を達成するため、本発明は、噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;前記噴射量算出部から噴射量を受け、速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間と、前記燃費算出モジュールで算出した燃費を運転者に表示する表示部;及び前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部及び表示部を制御する制御部;を含んでなる燃料節減装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;前記噴射量算出部から噴射量を受け、衛星から信号を受信するGPS受信機を備えるGPS速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間及び前記燃費算出モジュールで算出した燃費を運転者に表示する表示部;及び前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部及び前記表示部を制御する制御部;を含んでなる燃料節減装置を提供する。
【0016】
また、本発明は、GPS信号を受信し、受信されたGPS信号からGPS情報を獲得して出力するGPSモジュール;噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;前記GPSモジュールから受信したGPS情報を利用して車両速度を算出して出力する速度計;前記噴射量算出部から噴射量を受け、前記速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間を運転者に表示し、前記GPSモジュールで出力するGPS情報を表示する表示部;及び前記GPSモジュール、前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部、前記速度計、及び前記表示部を制御する制御部;を含んでなる燃料節減装置を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、走行によるエンジン負荷を一番効率的な方法で算出し、これを実時間で表示して運転者が分かるようにして、運転者が経済的な運転と運転習慣を発展させることができるようにする効果がある。
【0018】
また、本発明によれば、走行によるエンジン負荷だけでなく、走行による燃料消耗量と燃費を一番効率的な方法で算出し、これを実時間で表示して運転者が分かるようにして、運転者が経済的な運転と運転習慣を発展させることができるようにする効果がある。
【0019】
また、本発明によれば、走行によるエンジン負荷だけでなく、運転者に燃費、区間別走行距離などを実時間で提供して、運転者が経済的な運転習慣を発展させることができるようにする効果がある。
【0020】
また、本発明によれば、GPSサービス機能またはDMBサービス機能を提供して、単一の端末機を利用して様々なサービスを受けるようにして、使用者に便利性を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施例による燃料節減装置の構成図である。
【図2】図1のMAPセンサの出力信号と表示部のエンジン負荷表示量との関係を示す概念図である。
【図3】図1の表示部に表示量が表示された一実施例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例による燃料節減装置の構成図である。
【図5】本発明の第3実施例による燃料節減装置の構成図である。
【図6】図5のインジェクタと噴射信号入力部の間、MAPセンサと噴射量算出部の間、及びGPS速度計と速度入力部の間に電力線を利用して信号を伝達するための構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例による燃料節減装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5実施例による燃料節減装置の構成図である。
【図9】図8の表示部に表示量が表示された一実施例を示す図である。
【図10】本発明の第6実施例による燃料節減装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1以降の図面に基づいて、本発明の好適な実施例による燃料節減装置について詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施例による燃料節減装置の構成図である。
【0024】
同図を参照すれば、本発明の一実施例による燃料節減装置は、インジェクタ100、MAP(Manifold Absolute Pressure)センサ102、速度計104、噴射信号入力部110、噴射時間算出部120、有効噴射時間算出部130、エンジン負荷算出部135、噴射量算出部140、燃費算出部150、速度入力部160、走行距離算出部170、メモリ200、表示部210、キー入力部220、及び制御部230を備えている。ここで、噴射信号入力部110、噴射時間算出部120及び有効噴射時間算出部130は有効噴射時間算出モジュールと呼ぶことができ、燃費算出部150と速度入力部160は燃費算出モジュールと呼ぶことができる。
【0025】
ここで、インジェクタ100は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を噴射信号入力部110に伝送する。
【0026】
噴射信号入力部110は、インジェクタ100から有線で噴射バルブ開弁信号を受信し、受信した噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部120に伝送する。
【0027】
そして、噴射時間算出部120は、噴射信号入力部110から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0028】
ここで、噴射信号入力部110がインジェクタ100から受信した噴射バルブ開弁信号の波形は一例として階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0029】
したがって、噴射時間算出部120は、噴射時間を算出するために階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0030】
一方、有効噴射時間算出部130は、噴射時間算出部120で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ100が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0031】
また、インジェクタ100が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わることができるから、平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0032】
したがって、有効噴射時間算出部130は、このような実在的な噴射バルブの動作を考慮して有効噴射時間を求めることになるが、これはつぎの[数式1]で表示される。
【0033】
【数1】

【0034】
ここで、Tは噴射時間、Teffは有効噴射時間、Tnullは無効噴射時間、bvはバッテリー電圧を意味する。
【0035】
この際、有効噴射時間Teffとは、噴射バルブが開放した場合に所望量以上の燃料が注入可能な時間を言う。
【0036】
そして、噴射時間Tは噴射時間算出部120で算出した噴射時間で、インジェクタ100が電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号から算出した時間である。
【0037】
無効噴射時間Tnullとは、バッテリー電圧bvを11vにしたとき、噴射バルブが開放したが、所望量の燃料が注入されない時間を言う。
【0038】
このような無効噴射時間Tnullはバッテリー電圧bvを11vにして算出したから、バッテリー電圧の変化によって補正する必要があり、これによって(bv−11)×K1の因子を減算する。
【0039】
ここで、(bv−11)×K1という補正因子値は、バッテリー電圧bvから11vを減算した後、加重定数K1を掛けることで得られるが、バッテリー電圧が高いほど補正値は大きくなり、バッテリー電圧が低いほど補正値は小さくなる。その結果、バッテリー電圧が高い場合、噴射時間Tから減算される無効噴射時間Tnullは小さくなり、それによって有効噴射時間は大きくなる。また、バッテリー電圧が低い場合、噴射時間Tから減算される無効噴射時間Tnullが大きくなり、それによって有効噴射時間は小さくなる。
【0040】
一方、有効噴射時間算出部130は、噴射時間算出部120から受けた噴射時間から前記[数式1]を利用して有効噴射時間を算出することができる。
【0041】
すなわち、有効噴射時間算出部130は、噴射時間算出部120で算出した噴射時間を受け、噴射信号入力部110から噴射バルブ開弁信号を受信し、定格電圧を測定して無効噴射時間を算出した後、前記[数式1]を用いて有効噴射時間を算出することができる。
【0042】
有効噴射時間算出部130は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部140に伝送し、メモリ200に保存する。
【0043】
一方、エンジン負荷算出部135は、MAPセンサ102から真空ポンプ圧力による信号を受信してエンジン負荷を算出する。
【0044】
これを、図1のMAPセンサの出力信号と表示部のエンジン負荷表示量との関係を示す概念図である図2を参照して説明すれば次のようである。
【0045】
すなわち、MAPセンサ102は、スキャナを利用して、真空ポンプの圧力による電圧を出力する。この際、図2に示すように、MAPセンサ102の基準電圧が5Vに設定されているので最大5Vの電圧を出力することになり、真空ポンプ圧力と出力信号の関係は一例として下記の[表1]のようである。
【0046】
【表1】

【0047】
ここで、1.9V以下は低負荷状態を示し、1.9V〜2.5V以下は適正負荷状態を示し、2.5V以上は過負荷状態を示すと思われる。
【0048】
したがって、エンジン負荷算出部135は表示部210に信号を出力する。この際、1.0Vを基準として0.3Vの単位で目盛りが増加するように表示する信号を出力する。
【0049】
ここで、表示部210に表示されるヒストグラムグラフは緑色区間、青色区間、及び赤色区間でなる。緑色区間は、一例として三つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.3Vの区間を示すように設定すれば、出力信号の1.0V〜1.9Vの範囲を示し、青色区間は、一例として三つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.3Vの区間を示すように設定すれば、出力信号の1.9V〜2.5Vの範囲を示し、赤色区間は、一例として三つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.3Vの区間を示すように設定すれば、出力信号の2.8V〜3.4Vの範囲を示すことになる。
【0050】
ここで、ヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は負荷が増加することを視覚的に認知することができ、赤色区間に進入すれば、青色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0051】
ついで、噴射量算出部140は、有効噴射時間算出部130で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を求め、下記の[数式2]で表現される。
【0052】
【数2】

【0053】
ここで、Qは噴射量、K2は可変因子、Teffは有効噴射時間、Pは噴射圧力を示す。
【0054】
可変因子K2が必要な理由は、有効噴射時間と噴射圧力の単位が噴射量と違うため単位を統一する必要があり、それによって一定値が乗算されなければならない。
【0055】
そして、噴射圧力Pは車種による一定値を定数と指定することもできるが、MAPセンサ102から実時間で受けて使用することができる。
【0056】
このように、噴射量算出部140は、噴射量が算出されれば、算出された噴射量をメモリ200に保存する。
【0057】
ついで、速度入力部160は、速度計104から速度を受け、受けた速度を走行距離算出部170と燃費算出部150に伝送し、メモリ200に保存する。
【0058】
走行距離算出部170は、速度入力部160から受けた速度を利用して走行距離を算出してメモリ200に保存する。すなわち、走行距離算出部170は、速度入力部160から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ200に保存する。
【0059】
すると、燃費算出部150は、噴射量算出部140から受けた噴射量と速度入力部160から受けた速度を利用し、下記の[数式3]によって燃費を算出する。
【0060】
【数3】

【0061】
ここで、DFCは自動車の走行燃費を示し、Vは走行速度を示し、Fは噴射量を示す。
【0062】
すなわち、燃費算出部150は、走行速度を噴射量で分けて自動車の走行燃費を求める。
【0063】
一方、制御部230は、噴射信号入力部110、噴射時間算出部120、有効噴射時間算出部130、エンジン負荷算出部135、噴射量算出部140、燃費算出部150、速度入力部160、及び走行距離算出部170を制御する。
【0064】
そして、制御部230は、表示部210がエンジン負荷、速度及び有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部230は、表示部210が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0065】
表示部210に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、有効燃費の一例が図3に示されている。ここで、表示部210の左側下部には速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部には有効噴射時間が数字で表示され、上部には曲がっているヒストグラムグラフで有効噴射時間が表示されている。曲がっているヒストグラムグラフは、緑色区間、青色区間、及び赤色区間でなっている。緑色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が0〜2.5である場合を表示し、青色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が2.5〜5の範囲である場合を表示し、赤色区間は、一例として六つのバー(bar)でなっており、一つのバーが0.5msを示すように設定すれば、5〜8msの範囲である場合を表示する。もちろん、有効噴射時間が8ms以上である場合にヒストグラムの増加はない。
【0066】
ここで、曲がっているヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は有効噴射時間が長くなることを視覚的に認知し、赤色区間に進入すれば、青色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0067】
一方、制御部230は、表示部210にエンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などを提供する。
【0068】
ここで、エンジン負荷については前述したようであり、累積走行燃費とは運転者が設定した特定時点から現在時点までの累積走行燃費をいい、区間走行燃費とは運転者が設定した特定区間での区間走行燃費を言う。
【0069】
そして、区間距離とは当該装置に運転者が設定した特定区間の運行距離をいい、燃料消耗量とは特定時点での燃料消耗量を言う。
【0070】
有効噴射時間とは油類が吸入される時間をいい、エンジンオイル交換距離とはエンジンオイルを交換した時点から現在までの運行距離を言う。そして、GPS情報とは地理情報を言う。
【0071】
すなわち、制御部230は、運転者がキー入力部220のキー操作でエンジン負荷を知りたい場合、メモリ200に保存されたエンジン負荷量を読み取ってエンジン負荷をヒストグラムによって目盛りで表示部210に表すことで運転者に提供する。
【0072】
そして、制御部230は、運転者がキー入力部220のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ200に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出して表示部210に示すことで運転者に提供する。
【0073】
また、制御部230は、運転者がキー入力部220のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出して表示部210に示すことで運転者に提供する。
【0074】
また、制御部230は、運転者がキー入力部220のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ200に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部210に表示する。
【0075】
また、制御部230は、運転者がキー入力部220のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ200に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部210に表示する。
【0076】
また、制御部230は、キー入力部220のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離を知ることを望むなら、メモリ200に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者はこのような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0077】
このように、制御部230は、運転者のキー入力部220のキー操作に応じて、エンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などをメモリ200から読み取って提供する。
【0078】
すなわち、キー入力部220の中央部にあるキーはオン/オフキーである。運転者がオン/オフキーをオンすれば、制御部230は表示部210に使用可能なメニューを提供する。
【0079】
この際、制御部230が表示部210に提供する使用可能なメニューには、エンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などがある。
【0080】
このようなメニューが表示部210を通じて提供されれば、運転者はキー入力部220の上下移動キーで所望のメニューを選択することができ、制御部230は選択されたメニューに対する情報をメモリ200から読み取って表示部210に表示する。
【0081】
特に、運転者がキー入力部220のキー操作でGPS情報を要求すれば、制御部230はGPS端末機(図示せず)からGPS情報を読み取って提供する。
【0082】
一方、ここではインジェクタ100と噴射信号入力部110の間、MAPセンサ102、エンジン負荷算出部135及び噴射量算出部150の間、速度計104と速度入力部160の間に有線を利用してデータを伝送するが、これに限定されるものではなく、電力線を利用して通信を行うことができる。
【0083】
図4は本発明の第2実施例による燃料節減装置の構成図である。
【0084】
同図を参照すれば、本発明の第2実施例による燃料節減装置は、インジェクタ400、開弁信号無線送信部401、MAPセンサ402、噴射圧力無線送信部403、速度計404、速度無線送信部405、無線受信部408、噴射信号入力部410、噴射時間算出部420、有効噴射時間算出部430、噴射量算出部440、燃費算出部450、速度入力部460、走行距離算出部470、メモリ500、表示部510、キー入力部520及び制御部530を備えている。ここで、噴射信号入力部410、噴射時間算出部420、有効噴射時間算出部430は有効噴射時間算出モジュールと呼ぶことができ、燃費算出部450、速度入力部460及び走行距離算出部470は燃費算出モジュールと呼ぶことができる。
【0085】
ここで、インジェクタ400は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を開弁信号無線送信部401と無線受信部408を通じて噴射信号入力部410に伝送する。
【0086】
噴射信号入力部410は、インジェクタ400から無線で噴射バルブ開弁信号を受信し、受信した噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部420に伝送する。
【0087】
そして、噴射時間算出部420は、噴射信号入力部410から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0088】
ここで、噴射信号入力部410がインジェクタ400から受信した噴射バルブ開弁信号の波形は、一例として階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0089】
したがって、噴射時間算出部420は、噴射時間を算出するために、階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0090】
一方、有効噴射時間算出部430は、噴射時間算出部420で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ400が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0091】
また、インジェクタ400が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わり得るので、平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0092】
したがって、有効噴射時間算出部430は、このような実在的な噴射バルブの動作を考慮して、前記の[数式1]を用いて有効噴射時間を求める。
【0093】
有効噴射時間算出部430は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部440に伝送し、メモリ500に保存する。
【0094】
そして、噴射量算出部440は、有効噴射時間算出部430で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を求める。この際に、前記の[数式2]を用いて求める。
【0095】
このように、噴射量算出部440は、噴射量が算出されれば、算出された噴射量をメモリ500に保存する。
【0096】
ついで、速度入力部460は、速度計404から速度を速度無線送信部405と無線受信部408を通じて無線で受け、受けた速度を走行距離算出部470と燃費算出部450に伝送し、メモリ500に保存する。
【0097】
走行距離算出部470は、速度入力部460から受けた速度を利用して走行距離を算出してメモリ500に保存する。すなわち、走行距離算出部470は、速度入力部460から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ500に保存する。
【0098】
すると、燃費算出部450は、噴射量算出部440から受けた噴射量と速度入力部460から受けた速度を利用して前記の[数式3]によって燃費を算出する。
【0099】
一方、制御部530は、噴射信号入力部410、噴射時間算出部420、有効噴射時間算出部430、噴射量算出部440、燃費算出部450、速度入力部460、及び走行距離算出部470を制御する。
【0100】
そして、制御部530は、表示部510が速度を表示し、有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部530は、表示部510が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0101】
表示部510に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、有効燃費の一例は図3のもとに似ている。つまり、表示部510の左側下部に速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部に有効噴射時間が数字で表示されており、上部には曲がっているヒストグラムグラフによって有効噴射時間が表示されている。曲がっているヒストグラムグラフは、緑色区間、青色区間、及び赤色区間で構成されている。緑色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が0〜2.5の範囲である場合を表示し、青色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が2.5〜5の範囲である場合を表示し、赤色区間は、一例として六つのバー(bar)でなっており、一つのバーが0.5msを示すように設定すれば、5〜8msの範囲である場合を表示する。もちろん、有効噴射時間が8ms以上の場合にヒストグラムの増加はない。
【0102】
ここで、曲がっているヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は有効噴射時間が長くなることを視覚的に認知し、赤色区間に進入すれば、青色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0103】
一方、制御部530は、表示部510に累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などを提供する。
【0104】
すなわち、制御部530は、運転者がキー入力部520のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ500に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出し、表示部510を通じて運転者に提供する。
【0105】
また、制御部530は、運転者がキー入力部520のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出し、表示部510を通じて運転者に提供する。
【0106】
また、制御部530は、運転者がキー入力部520のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ500に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部510に表示する。
【0107】
また、制御部530は、運転者がキー入力部520のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ500に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部510に表示する。
【0108】
また、制御部530は、キー入力部520のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離が知ることを望むなら、メモリ500に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者は、このような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0109】
このように、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを、運転者のキー入力部520のキー操作によって、制御部530がメモリ500から読み取って提供する。
【0110】
図5は本発明の第3実施例による燃料節減装置の構成を示すブロック図である。
【0111】
これに示すように、本発明の車両の燃料節減装置は、インジェクタ600、MAPセンサ602、GPS速度計604、噴射信号入力部610、噴射時間算出部620、有効噴射時間算出部630、噴射量算出部640、燃費算出部650、速度入力部660、走行距離算出部670、メモリ700、表示部710、キー入力部720及び制御部730で構成される。
【0112】
ここで、噴射信号入力部610と、噴射時間算出部620と、有効噴射時間算出部630は有効噴射時間算出モジュールと呼ぶことができ、燃費算出部650と速度入力部660は燃費算出モジュールと呼ぶことができる。
【0113】
インジェクタ600は燃料パイプまで来た正常圧力の燃料を電気的噴射信号に応じて吸気マニホールドに噴射する噴射装置であって、公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0114】
すなわち、前記のインジェクタ600は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を噴射信号入力部610に伝送する。
【0115】
MAPセンサ602はエンジンに吸入される空気の量を間接的に測定するものであって、現在ほとんどの車両に適用されている。このようなMAPセンサ602の作動原理は、吸入マニホールドから発生する圧力をMAPセンサ602が規定の絶対圧力と比較測定し、これによって間接的に空気量を推定し、前記インジェクタ600が適切に駆動するようにするもので、公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0116】
GPS速度計604はGPS受信機を含む構成のもので、三つ以上の衛星から正確な時間と距離を測定し、三つの相異なる距離から三角法によって現位置を算出する。このようなGPS速度計604は、緯度・経度・高度の位置だけでなく、3次元の速度情報と共に正確な時間まで得ることができ、このようなGPS受信機を利用した車両の速度を認識する方法は公知の技術であるのでその詳細な説明は省略する。
【0117】
噴射信号入力部610は、インジェクタ600から有線で噴射バルブ開弁信号を受信し、受信した噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部620に伝送する。そして、噴射時間算出部620は、噴射信号入力部610から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0118】
ここで、噴射信号入力部610がインジェクタ600から受信した噴射バルブ開弁信号の波形が一例で階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0119】
したがって、噴射時間算出部620は、噴射時間を算出するために、階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0120】
一方、有効噴射時間算出部630は、噴射時間算出部620で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ600が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0121】
また、インジェクタ600が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わり得るから平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0122】
したがって、有効噴射時間算出部630は、このような実在的な噴射バルブの動作を考慮して有効噴射時間を求める。この際に、前記の[数式1]を使用する。
【0123】
有効噴射時間算出部630は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部640に伝送し、メモリ700に保存する。
【0124】
そして、噴射量算出部640は、有効噴射時間算出部630で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を得る。この単位噴射量は前記の[数式2]を用いて求める。
【0125】
このように、噴射量が算出されれば、噴射量算出部640は算出された噴射量をメモリ700に保存する。
【0126】
ついで、速度入力部660は、GPS速度計604から速度を受け、受けた速度を走行距離算出部670と燃費算出部650に伝送し、メモリ700に保存する。
【0127】
走行距離算出部670は、速度入力部660から受けた速度を利用して走行距離を算出してメモリ700に保存する。すなわち、走行距離算出部670は、速度入力部660から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ700に保存する。
【0128】
すると、燃費算出部650は、噴射量算出部640から受けた噴射量と速度入力部660から受けた速度から前記の[数式3]を用いて燃費を算出する。
【0129】
一方、制御部730は、噴射信号入力部610、噴射時間算出部620、有効噴射時間算出部630、噴射量算出部640、燃費算出部650、速度入力部660、及び走行距離算出部670を制御する。
【0130】
そして、制御部730は、表示部710が速度を表示し、有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部730は、表示部710が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0131】
表示部710に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、及び有効燃費の一例は図3に示すものに似ており、表示部710の左側下部に速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部に有効噴射時間が数字で表示され、上部には曲がっているヒストグラムグラフによって有効噴射時間が表示されている。曲がっているヒストグラムグラフは緑色区間、青色区間及び赤色区間で構成されている。緑色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が0〜2.5の範囲である場合を表示し、青色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が2.5〜5の範囲である場合を表示し、赤色区間は、一例として六つのバー(bar)でなっており、一つのバーが0.5msを示すように設定すれば、5〜8msの範囲である場合を表示する。もちろん、有効噴射時間が8ms以上の場合にヒストグラムの増加はない。
【0132】
ここで、曲がっているヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は有効噴射時間が長くなることを視覚的に認知し、赤色区間に進入すれば、緑色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0133】
一方、制御部730は、表示部710に累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などを提供する。
【0134】
すなわち、制御部730は、運転者がキー入力部720のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ700に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出し、表示部710を通じて運転者に提供する。
【0135】
また、制御部730は、運転者がキー入力部720のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出し、表示部710を通じて運転者に提供する。
【0136】
また、制御部730は、運転者がキー入力部720のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ700に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部710に表示する。
【0137】
また、制御部730は、運転者がキー入力部720のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ700に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部710に表示する。
【0138】
また、制御部730は、キー入力部720のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離を知ることを望むなら、メモリ700に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者は、このような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0139】
このように、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを運転者がキー入力部720のキー操作で制御部730がメモリ700から読み取って提供する。
【0140】
すなわち、キー入力部720の中央部にあるキーはオン/オフキーである。運転者がオン/オフキーをオンすれば、制御部730は表示部710に使用可能なメニューを提供する。
【0141】
この際、制御部730が表示部710に提供する使用可能なメニューには、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などがある。
【0142】
このようなメニューが表示部710を通じて提供されれば、運転者はキー入力部720の上下移動キーで所望のメニューを選択することができ、制御部730は選択されたメニューに対する情報をメモリ700から読み取って表示部710に表示する。
【0143】
特に、運転者がキー入力部720のキー操作でGPS情報を要求すれば、制御部730はGPS端末機(図示せず)からGPS情報を読み取って提供する。
【0144】
一方、MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用してエンジン負荷を算出するエンジン負荷算出部をさらに含み、表示部はエンジン負荷算出部で算出したエンジン負荷を運転者に表示することができる。
【0145】
図6は、図5のように、インジェクタと噴射信号入力部の間、MAPセンサと噴射量算出部の間、及びGPS速度計と速度入力部の間に電力線を利用して信号を伝達するための構成図である。
【0146】
同図を参照すれば、図5において、インジェクタと噴射信号入力部の間、MAPセンサと噴射量算出部の間、GPS速度計と速度入力部の間に電力線を利用して信号を伝達するための構成は、電力線850と、それぞれのモジュール800、810、820に含まれている電力線通信装置801、811、821、831と、燃料節減装置830に含まれている電力線通信装置831とを含んでいる。
【0147】
ここで、それぞれのモジュールは、インジェクタを制御するインジェクタモジュール800と、速度を測定して伝送するGPS速度計モジュール810と、噴射圧力を測定して伝送するMAPセンサモジュール820とを言う。
それぞれのモジュールに備えられた電力線通信装置801、811、821と燃料節減装置830に備えられた電力線通信装置831は、電力線を通じてデータを交換して通信を行う。このような電力線を利用したデータ送受信方法は公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0148】
図7は本発明の第4実施例による燃料節減装置の構成を示すブロック図である。
【0149】
これに示すように、本発明の燃料節減装置は、インジェクタ900、噴射バルブ開弁信号無線送信部901、MAPセンサ902、GPS速度計904、噴射バルブ開弁信号無線受信部908、噴射信号入力部910、噴射時間算出部920、有効噴射時間算出部930、噴射量算出部940、燃費算出部950、速度入力部960、走行距離算出部970、メモリ1000、表示部1010、キー入力部1020、及び制御部1030で構成される。
【0150】
ここで、噴射バルブ開弁信号無線受信部908と、噴射信号入力部910と、噴射時間算出部920と、有効噴射時間算出部930は有効噴射時間算出モジュールと呼ぶことができ、燃費算出部950と速度入力部960は燃費算出モジュールと呼ぶことができる。
【0151】
インジェクタ900は、燃料パイプまで来た正常圧力の燃料を電気的噴射信号に応じて吸気マニホールドに噴射する噴射装置であって、公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0152】
すなわち、前記のインジェクタ900は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を噴射バルブ開弁信号無線送信部901を通じて噴射バルブ開弁信号無線受信部908に伝送する。すると、噴射バルブ開弁信号無線受信部908は、伝送された噴射バルブ開弁信号を噴射信号入力部910に伝送する。
【0153】
一方、MAPセンサ902は、エンジンに吸入される空気の量を間接的に測定するもので、現在ほとんどの車両に適用されている。このようなMAPセンサ902の作動原理は、吸入マニホールドで発生する圧力をMAPセンサ902が規定の絶対圧力と比較測定し、これによって間接的に空気量を推定し、前記インジェクタ900が適切に駆動するようにするものである。これは公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0154】
GPS速度計904はGPS受信機を含む構成であり、三つ以上の衛星から正確な時間と距離を測定し、三つのそれぞれ異なる距離を三角法で現位置を算出する。このようなGPS速度計904は、緯度・経度・高度の位置だけでなく、3次元の速度情報と共に正確な時間まで得ることができ、このようなGPS受信機を利用した車両の速度を認識する方法は公知の技術なのでその詳細な説明は省略する。
【0155】
噴射信号入力部910は、インジェクタ900から無線で噴射バルブ開弁信号無線送信部901と噴射バルブ開弁信号無線受信部908を通じて噴射バルブ開弁信号を受信し、受信された噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部920に伝送する。そして、噴射時間算出部920は、噴射信号入力部910から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0156】
ここで、噴射信号入力部910がインジェクタ900から受信した噴射バルブ開弁信号の波形の一例は階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0157】
したがって、噴射時間算出部920は、噴射時間を算出するために、階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0158】
一方、有効噴射時間算出部930は、噴射時間算出部920で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ900が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0159】
また、インジェクタ900が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わり得るから平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0160】
したがって、有効噴射時間算出部930は、このような実在的な噴射バルブの動作を考慮して有効噴射時間を求める。この際、前記の[数式1]が用いられる。
【0161】
有効噴射時間算出部930は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部940に伝送し、メモリ1000に保存する。
【0162】
そして、噴射量算出部940は、有効噴射時間算出部930で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を求める。この際、前記の[数式2]が用いられる。
【0163】
このように、噴射量算出部940は、噴射量が算出されれば、算出された噴射量をメモリ1000に保存する。
【0164】
ついで、速度入力部960は、GPS速度計904から速度を受け、受けた速度を走行距離算出部970と燃費算出部950に伝送し、メモリ1000に保存する。
【0165】
走行距離算出部970は、速度入力部960から受けた速度を利用して走行距離を算出してメモリ1000に保存する。すなわち、走行距離算出部970は、速度入力部960から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ1000に保存する。
【0166】
すると、燃費算出部950は、噴射量算出部940から受けた噴射量と速度入力部960から受けた速度から前記の[数式3]を用いて燃費を算出する。
【0167】
一方、制御部1030は、噴射信号入力部910、噴射時間算出部920、有効噴射時間算出部930、噴射量算出部940、燃費算出部950、速度入力部960、及び走行距離算出部970を制御する。
【0168】
そして、制御部1030は、表示部1010が速度を表示し、有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部1030は、表示部1010が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0169】
表示部1010に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、有効燃費の一例は図3に示されたものに似ており、表示部1010の左側下部に速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部に有効噴射時間が数字で表示され、上部には曲がっているヒストグラムグラフによって有効噴射時間が表示されている。曲がっているヒストグラムグラフは、緑色区間、青色区間及び赤色区間で構成されている。緑色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が0〜2.5の範囲である場合を表示し、青色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が2.5〜5の範囲である場合を表示し、赤色区間は、一例として六つのバー(bar)でなっており、一つのバーが0.5msを示すように設定すれば、5〜8msの範囲である場合を表示する。もちろん、有効噴射時間が8ms以上の場合にヒストグラムの増加はない。
【0170】
ここで、曲がっているヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は有効噴射時間が長くなることを視覚的に認知し、赤色区間に進入すれば緑色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0171】
一方、制御部1030は、表示部1010に累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などを提供する。
【0172】
ここで、制御部1030は、運転者がキー入力部1020のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ1000に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出し、表示部1010を通じて運転者に提供する。
【0173】
また、制御部1030は、運転者がキー入力部1020のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出し、表示部1010を通じて運転者に提供する。
また、制御部1030は、運転者がキー入力部1020のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ1000に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部1010に表示する。
【0174】
また、制御部1030は、運転者がキー入力部1020のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ1000に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部1010に表示する。
【0175】
また、制御部1030は、キー入力部1020のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離を知ることを望むなら、メモリ1000に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者はこのような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0176】
このように、制御部1030は、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを運転者のキー入力部1020のキー操作でメモリ1000から読み取って提供する。
【0177】
すなわち、キー入力部1020の中央部にあるキーはオン/オフキーである。運転者がオン/オフキーをオンすれば、制御部1030は表示部1010に使用可能なメニューを提供する。
【0178】
この際、制御部1030が表示部1010に提供する使用可能なメニューには、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、GPS情報などがある。
【0179】
このようなメニューが表示部1010を通じて提供されれば、運転者はキー入力部1020の上下移動キーで所望のメニューを選択することができ、制御部1030は選択されたメニューに対する情報をメモリ1000から読み取って表示部1010に表示する。
【0180】
特に、運転者がキー入力部1020のキー操作でGPS情報を要求すれば、制御部1030はGPS受信機(図示せず)からGPS情報を読み取って提供する。
【0181】
図8は本発明の第5実施例による車両の燃料節減装置の構成図である。
【0182】
同図を参照すれば、本発明の第5実施例による車両の燃料節減装置は、CDMA信号またはDMB信号を受信するCDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1111、DMB信号またはGPS信号を受信するDMB−GPSデュアルバンドアンテナ1112、CDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1111で受信されたCDMA信号またはDMB信号を分岐する第1ダイプレクサー1113(diplexer)、DMB−GPSデュアルバンドアンテナ1112で受信されたDMB信号またはGPS信号を分岐する第2ダイプレクサー1114、第1ダイプレクサー1123から出力されたDMB信号と第2ダイプレクサー1124から出力されたDMB信号の中で信号品質の良いいずれか一つを選択してデータ処理するDMBチップセット1119、第1ダイプレクサー1113から出力されてRF経路(RF path)を経ることによって信号処理されたCDMA信号と第2ダイプレクサー1114から出力されてRF経路を経ることによって信号処理されたGPS信号をベースバンド(base band)信号に変換する無線受信チップセット1120、及び第2ダイプレクサー1114から出力されたGPS信号を帯域通過させるGPSバンドパスフィルター1118を含んで構成される。
【0183】
また、本発明の第5実施例による車両の燃料節減装置は、インジェクタ1200、MAPセンサ1202、速度計1204、噴射信号入力部1210、噴射時間算出部1220、有効噴射時間算出部1230、噴射量算出部1240、燃費算出部1250、速度入力部1260、走行距離算出部1270、メモリ1300、表示部1310、キー入力部1320、及び制御部1330を備えている。
図8において、CDMA RF経路1115は、第1ダイプレクサー1113から出力されたCDMA信号が無線受信チップセット1120に伝達するまでの経路であり、第1DMB RF経路1116は、第1ダイプレクサー1113から出力されたDMB信号がDMBチップセット1119に伝達するまでの経路であり、第2DMB RF経路1117は、第2ダイプレクサー1114から出力されたDMB信号がDMBチップセット1119に伝達するまでの経路である。
【0184】
ここで、第1ダイプレクサー1113、CDMA RF経路1115及び無線受信チップセット1120は移動通信モジュールと見なすことができる。そして、第1ダイプレクサー1113、第1DMB RF経路1116、第2ダイプレクサー1114、第2DMB RF経路1117及びDMBチップセット1119はDMBモジュールと見なすことができる。また、第2ダイプレクサー1114、GPSバンドパスフィルター1118及び無線受信チップセット1120はGPSモジュールと見なすことができる。
【0185】
そして、噴射信号入力部1210、噴射時間算出部1220及び有効噴射時間算出部1230は有効噴射時間算出モジュールと呼ぶことができ、燃費算出部1250と速度入力部1260は燃費算出モジュールと呼ぶことができる。
【0186】
以下、図8に示す本発明の好適な第5実施例の動作を説明する。
【0187】
CDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1111を通じて受信された信号は、第1ダイプレクサー1113によってモード選択制御信号に応じてCDMA信号またはDMB信号に分離される。第1ダイプレクサー1113から出力されたCDMA信号は、前記CDMA RF経路1115を経ることによって信号処理されて無線受信チップセット1120に入力される。
【0188】
第1ダイプレクサー1113から出力されたDMB信号は、第1DMB RF経路1116を経ることによって信号処理されてDMBチップセット1119に入力される。DMB−GPSデュアルバンドアンテナ1112を通じて受信された信号は第2ダイプレクサー1114によってモード選択制御信号に応じてDMB信号またはGPS信号に分離される。第2ダイプレクサー1114から出力されたDMB信号は第2DMB RF経路1117を経ることによって信号処理されてDMBチップセット1119に入力される。第2ダイプレクサー1114から出力されたGPS信号はGPSバンドパスフィルター1118によって帯域通過されて無線受信チップセット1120に入力される。無線受信チップセット1120は入力されたCDMA信号とDMB信号をベースバンド信号で変換して制御部1330に伝達する。無線受信チップセット1120としてRFRチップセットを使用することができる。この場合、RFRチップセットはRF信号であるCDMA信号及びGPS信号をチップ自体に内蔵したVCOから出力される局所信号(local signal)と混合してベースバンドに変換する。DMBチップセット1119は、第1DMB RF経路1116を通じて入力されたDMB信号と第2DMB RF経路1117を通じて入力されたDMB信号の中で信号品質の良いDMB信号を選択してベースバンド信号に変換し、変換された信号を制御部1330に伝達する。
【0189】
制御部1330は、ベースバンド信号に変換されたCDMA信号、DMB信号及びGPS信号を受信し、移動通信端末の応用プログラム(application program)によって利用できるようにデータ処理する。
【0190】
一方、インジェクタ1200は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を噴射信号入力部1210に伝送する。
噴射信号入力部1210は、インジェクタ1200から有線で噴射バルブ開弁信号を受信し、受信した噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部1220に伝送する。
【0191】
そして、噴射時間算出部1220は、噴射信号入力部1210から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0192】
ここで、噴射信号入力部1210がインジェクタ1200から受信した噴射バルブ開弁信号の波形は一例として階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0193】
したがって、噴射時間算出部1220は、噴射時間を算出するために、階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0194】
一方、有効噴射時間算出部1230は、噴射時間算出部1220で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ1200が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0195】
また、インジェクタ1200が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わり得るから平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0196】
したがって、有効噴射時間算出部1230は、このような実在的な噴射バルブの動作を考慮して有効噴射時間を求め、有効噴射時間算出部1230は、噴射時間算出部1220から受けた噴射時間から前記の[数式1]を利用して有効噴射時間を算出することができる。
【0197】
すなわち、有効噴射時間算出部1230は、噴射時間算出部1220で算出した噴射時間を受け、噴射信号入力部1210で噴射バルブ開弁信号を受信して定格電圧を測定して無効噴射時間を算出した後、前記の[数式1]を用いて有効噴射時間を算出することができる。
【0198】
有効噴射時間算出部1230は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部1240に伝送し、メモリ1300に保存する。
【0199】
ついで、噴射量算出部1240は、有効噴射時間算出部1230で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を求める。この際、単位噴射量は前記の[数式2]で表現される。
【0200】
このように、噴射量算出部1240は、噴射量が算出されれば、算出された噴射量をメモリ1300に保存する。
【0201】
ついで、速度入力部1260は、速度計1204から速度を受け、受けた速度を走行距離算出部1270と燃費算出部1250に伝送し、メモリ1300に保存する。
【0202】
ここで、速度計1204は、無線受信チップセット1120から位置情報を受け、受けた位置情報を利用して時間による移動距離を計算して速度を求めることができる。
【0203】
そして、速度計1204は、このように求められた速度を速度入力部1260に提供する。
【0204】
一方、走行距離算出部1270は、速度入力部1260から受けた速度を利用して走行距離を算出し、メモリ1300に保存する。すなわち、走行距離算出部1270は、速度入力部1260から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ1300に保存する。
【0205】
すると、燃費算出部1250は、噴射量算出部1240から受けた噴射量と速度入力部1260から受けた速度から前記の[数式3]を用いて燃費を算出する。
【0206】
すなわち、燃費算出部1250は、走行速度を噴射量で分けて自動車の走行燃費を求める。
【0207】
一方、制御部1330は、噴射信号入力部1210、噴射時間算出部1220、有効噴射時間算出部1230、噴射量算出部1240、燃費算出部1250、速度入力部1260、及び走行距離算出部1270を制御する。
【0208】
そして、制御部1330は、表示部1310がDMB情報、GPS情報を表示するように、制御する。また、制御部1330は、エンジン負荷、速度及び有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部1330は、表示部1310が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0209】
表示部1310に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、有効燃費の一例が図9に示されている。ここで、表示部1310の左側下部に速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部に有効噴射時間が数字で表示され、上部には曲がっているヒストグラムグラフによって有効噴射時間が表示されている。曲がっているヒストグラムグラフは、緑色区間、青色区間及び赤色区間で構成されている。緑色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が0〜2.5の範囲である場合を表示し、青色区間は、一例として五つのバー(bar)でなっており、一つのバー(bar)が0.5msを示すように設定すれば、有効噴射時間が2.5〜5の範囲である場合を表示し、赤色区間は、一例として六つのバー(bar)でなっており、一つのバーが0.5msを示すように設定すれば、5〜8msの範囲である場合を表示する。もちろん、有効噴射時間が8ms以上の場合にヒストグラムの増加はない。
【0210】
ここで、曲がっているヒストグラムグラフの目盛りが増加すれば、運転者は有効噴射時間が長くなることを視覚的に認知し、赤色区間に進入すれば青色区間に位置するように、アクセルレーターペダルを踏まなくなり、燃料消費を節減することができる。
【0211】
一方、制御部1330は、表示部1310にエンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、DMB情報、GPS情報などを提供する。
【0212】
ここで、エンジン負荷については前述したようであり、累積走行燃費とは運転者が設定した特定時点から現在時点までの累積走行燃費をいい、区間走行燃費とは運転者が設定した特定区間で区間走行燃費を言う。
【0213】
そして、区間距離とは当該装置に運転者が設定した特定区間の運行距離をいい、燃料消耗量とは特定時点での燃料消耗量を言う。
【0214】
有効噴射時間とは油類が吸入される時間をいい、エンジンオイル交換距離とはエンジンオイルを交換した時点から現在までの運行距離を言う。そして、DMB情報とはVHF12番チャンネルを利用した移動受信用マルチメディア放送を言う。GPS情報とは地理情報を言う。
【0215】
すなわち、制御部1330は運転者がキー入力部1320のキー操作でエンジン負荷を知りたい場合、メモリ1300に保存されたエンジン負荷量を読み取ってエンジン負荷をヒストグラムを使用して目盛りで表示部1310を通じて運転者に提供する。
【0216】
そして、制御部1330は、運転者がキー入力部1320のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ1300に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出し、表示部1310を通じて運転者に提供する。
【0217】
また、制御部1330は、運転者がキー入力部1320のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出し、表示部1310を通じて運転者に提供する。
【0218】
また、制御部1330は、運転者がキー入力部1320のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ1300に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部1310に表示する。
【0219】
また、制御部1330は、運転者がキー入力部1320のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ1300に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部1310に表示する。
【0220】
また、制御部1330は、キー入力部1320のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離を知ることを望むなら、メモリ1300に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者はこのような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0221】
このように、制御部1330は、エンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを運転者のキー入力部1320のキー操作でメモリ1300から読み取って提供する。
【0222】
すなわち、キー入力部1320の中央部にあるキーはオン/オフキーである。運転者がオン/オフキーをオンすれば、制御部1330は表示部1310に使用可能なメニューを提供する。
【0223】
この際、制御部1330が表示部1310に提供する使用可能なメニューには、エンジン負荷、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、DMB情報、GPS情報などがある。
【0224】
このようなメニューが表示部1310を通じて提供されれば、運転者はキー入力部1320の上下移動キーで所望のメニューを選択することができ、制御部1330は選択されたメニューに対する情報をメモリ1300から読み取って表示部1310に表示する。
【0225】
特に、運転者がキー入力部1320のキー操作でDMB情報を要求すれば、制御部1330はDMBモジュールからDMB情報を受けて提供する。
【0226】
また、運転者がキー入力部1320のキー操作でGPS情報を要求すれば、制御部1330はGPSモジュールからGPS情報を読み取って提供する。
【0227】
一方、インジェクタ1200と噴射信号入力部1210の間、MAPセンサ1202、エンジン負荷算出部(1235)及び噴射量算出部1250の間、速度計1204と速度入力部1260の間に有線でデータを伝送するが、これに限定されるものではなく、電力線を利用して通信を行うことができる。
【0228】
図10は本発明の第6実施例による車両の燃料節減装置の構成を示すブロック図である。
【0229】
同図に示すように、本発明の第6実施例による車両の燃料節減装置は、CDMA信号またはDMB信号を受信するCDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1131、DMB信号またはGPS信号を受信するDMB−GPSデュアルバンドアンテナ1132、CDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1131で受信されたCDMA信号またはDMB信号を分岐する第1ダイプレクサー1133、DMB−GPSデュアルバンドアンテナ1132で受信されたDMB信号またはGPS信号を分岐する第2ダイプレクサー1134、第1ダイプレクサー1133から出力されたDMB信号と第2ダイプレクサー1134から出力されたDMB信号の中で信号品質の良いいずれか一つを選択してデータ処理するDMBチップセット1139、第1ダイプレクサー1133から出力されてRF経路を経ることによって信号処理されたCDMA信号と第2ダイプレクサー1134から出力されてRF経路を経ることによって信号処理されたGPS信号をベースバンド信号に変換する無線受信チップセット1140、及び第2ダイプレクサー1134から出力されたGPS信号を帯域通過させるGPSバンドパスフィルター1138を含んで構成される。
【0230】
また、本発明の第6実施例による車両の燃料節減装置は、インジェクタ1400、噴射バルブ開弁信号無線送信部1401、MAPセンサ1402、速度計1404、噴射バルブ開弁信号無線受信部1408、噴射信号入力部1410、噴射時間算出部1420、有効噴射時間算出部1430、噴射量算出部1440、燃費算出部1450、速度入力部1460、走行距離算出部1470、メモリ1500、表示部1510、キー入力部1520、及び制御部1530で構成される。
【0231】
以下、図10を参照して本発明の第6実施例による動作を詳細に説明する。
【0232】
CDMA−DMBデュアルバンドアンテナ1131を通じて受信された信号は第1ダイプレクサー1133によってモード選択制御信号に応じてCDMA信号またはDMB信号に分離される。第1ダイプレクサー1133から出力されたCDMA信号は前記CDMA RF経路1135を経ることによって信号処理されて無線受信チップセット1140に入力される。
【0233】
第1ダイプレクサー1133から出力されたDMB信号は第1DMB RF経路1136を経ることによって信号処理されてDMBチップセット1139に入力される。DMB−GPSデュアルバンドアンテナ1132を通じて受信された信号は第2ダイプレクサー1134によってモード選択制御信号に応じてDMB信号またはGPS信号に分離される。第2ダイプレクサー1134から出力されたDMB信号は第2DMB RF経路1137を経ることによって信号処理されてDMBチップセット1139に入力される。第2ダイプレクサー1134から出力されたGPS信号はGPSバンドパスフィルター1138によって帯域通過されて無線受信チップセット1140に入力される。無線受信チップセット1140は入力されたCDMA信号とDMB信号をベースバンド信号に変換して制御部1530に伝達する。無線受信チップセット1140としてはRFRチップセットを使用することができる。この場合、RFRチップセットは、RF信号であるCDMA信号及びGPS信号をチップ自体に内蔵したVCOから出力される局所信号と混合してベースバンドに変換する。DMBチップセット1139は、第1DMB RF経路1136を通じて入力されたDMB信号と第2DMB RF経路1137を通じて入力されたDMB信号の中で信号品質の良いDMB信号を選択してベースバンド信号に変換し、変換された信号を制御部1530に伝達する。
【0234】
制御部1530は、ベースバンド信号に変換されたCDMA信号、DMB信号及びGPS信号を受信して移動通信端末の応用プログラムによって利用できるようにデータ処理する。
【0235】
一方、インジェクタ1400は燃料パイプまで来た正常圧力の燃料を電気的噴射信号に応じて吸気マニホールドに噴射する噴射装置であって、公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0236】
すなわち、前記のインジェクタ1400は、電子制御装置(ECU)から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放し、電子制御装置から受信した噴射バルブ開弁信号を噴射バルブ開弁信号無線送信部1401を通じて噴射バルブ開弁信号無線受信部1408に伝送する。すると、噴射バルブ開弁信号無線受信部1408は伝送された噴射バルブ開弁信号を噴射信号入力部1410に伝送する。
【0237】
一方、MAPセンサ1402はエンジンに吸入される空気の量を間接的に測定するもので、現在ほとんどの車両に適用されている。このようなMAPセンサ1402の作動原理は、吸入マニホールドで発生する圧力をMAPセンサ1402が規定の絶対圧力と比較測定し、これによって間接的に空気量を推定し、前記インジェクタ1400が適切に駆動するようにするもので、公知の技術によって実施されるものなのでその詳細な説明は省略する。
【0238】
ここで、速度計1404は、無線受信チップセット1140から位置情報を受け、受けた位置情報を利用して時間による移動距離を計算して速度を求めることができる。
【0239】
そして、速度計1404は、このように求められた速度を速度入力部1460に提供する。
【0240】
ついで、噴射信号入力部1410は、インジェクタ1400から無線で噴射バルブ開弁信号無線送信部1401と噴射バルブ開弁信号無線受信部1408を通じて噴射バルブ開弁信号を受信し、受信された噴射バルブ開弁信号を噴射時間算出部1420に伝送する。そして、噴射時間算出部1420は、噴射信号入力部1410から受信した噴射バルブ開弁信号から噴射時間を算出する。
【0241】
ここで、噴射信号入力部1410がインジェクタ1400から受信した噴射バルブ開弁信号の波形の一例は階段状波形の信号であり、階段状波形において0V電圧を持つ区間が噴射区間になる。
【0242】
したがって、噴射時間算出部1420は、噴射時間を算出するために、階段状波形の噴射バルブ開弁信号から噴射区間の時間を測定して噴射時間を算出する。
【0243】
一方、有効噴射時間算出部1430は、噴射時間算出部1420で算出した噴射時間から有効噴射時間を求める。このように有効噴射時間を求める理由は、インジェクタ1400が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放するとき、実際に油類が吸入可能な程度に開放するのに時間が必要であるからである。
【0244】
また、インジェクタ1400が電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射バルブを開放すると言っても、開放する間に吸入される流量は噴射バルブの開放幅によって吸入量が変わり得るから平均的意味で有効噴射時間が必要である。
【0245】
したがって、有効噴射時間算出部1430はこのような実在的な噴射バルブの動作を考慮して有効噴射時間を求める。この際、前記の[数式1]が用いられる。
【0246】
有効噴射時間算出部1430は、このように算出された有効噴射時間を噴射量算出部1440に伝送し、メモリ1500に保存する。
【0247】
そして、噴射量算出部1440は、有効噴射時間算出部1430で算出した有効噴射時間に噴射圧力を掛けて単位噴射量を求める。この際、前記の[数式2]が用いられる。
【0248】
このように、噴射量算出部1440は、噴射量が算出されれば、算出された噴射量はメモリ1500に保存する。
【0249】
ついで、速度入力部1460は、速度計1404から速度を受け、受けた速度を走行距離算出部1470と燃費算出部1450に伝送し、メモリ1500に保存する。
【0250】
走行距離算出部1470は、速度入力部1460から受けた速度から走行距離を算出してメモリ1500に保存する。すなわち、走行距離算出部1470は速度入力部1460から受けた速度に時間を掛けて走行距離を算出してメモリ1500に保存する。
【0251】
すると、燃費算出部1450は、噴射量算出部1440から受けた噴射量と速度入力部1460から受けた速度から前記の[数式3]を用いて燃費を算出する。
【0252】
一方、制御部1530は、噴射信号入力部1410、噴射時間算出部1420、有効噴射時間算出部1430、噴射量算出部1440、燃費算出部1450、速度入力部1460、及び走行距離算出部1470を制御する。
【0253】
そして、制御部1530は、表示部1510がDMB情報とGPS情報を表示するように、制御する。また、制御部1530は、速度を表示し、有効噴射時間をヒストグラムで表示し、燃費を表示するように、制御する。また、その外に、制御部1530は、表示部1510が累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを表示するように、制御する。
【0254】
表示部1510に表示された速度、有効噴射時間ヒストグラム、有効噴射時間、有効燃費の一例は図9に示されたものに似ており、表示部1510の左側下部に速度が数字で表示され、右側下部に燃費が数字で表示され、右側上部に有効噴射時間が数字で表示され、上部には曲がっているヒストグラムグラフによって有効噴射時間が表示されている。
【0255】
一方、制御部1530は、表示部1510に、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、DMB情報、GPS情報などを提供する。
【0256】
ここで、制御部1530は、運転者がキー入力部1520のキー操作で累積走行燃費を知りたい場合、メモリ1500に保存された実時間走行燃費を読み取って累積燃費を算出し、表示部1510を通じて運転者に提供する。
【0257】
また、制御部1530は、運転者がキー入力部1520のキー操作で特定区間に対する区間累積燃費を知りたい場合、使用者が指定した区間に対する区間累積燃費を算出し、表示部1510を通じて運転者に提供する。
【0258】
また、制御部1530は、運転者がキー入力部1520のキー操作で特定区間に対する区間距離を知りたい場合、メモリ1500に保存された走行距離を読み取って特定区間に対する区間距離を算出し、算出された区間距離を表示部1510に表示する。
【0259】
また、制御部1530は、運転者がキー入力部1520のキー操作で特定区間に対する燃料消耗量を知りたい場合、メモリ1500に保存されている特定区間に対する燃料消耗量を読み取って表示部1510に表示する。
【0260】
また、制御部1530は、キー入力部1520のキー操作でエンジンオイルの交換時期を知りたくてエンジンオイルを交換した時点から累積走行距離を知ることを望むなら、メモリ1500に保存されたエンジンオイルを交換した時点から現在までの走行距離を累積して運転者に提供する。運転者はこのような情報を利用してエンジンオイルを交換することができる。
【0261】
このように、制御部1530は、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離などを運転者がキー入力部1520のキー操作でメモリ1500から読み取って提供する。
【0262】
すなわち、キー入力部1520の中央部にあるキーはオン/オフキーである。運転者がオン/オフキーをオンすれば、制御部1530は表示部1510に使用可能なメニューを提供する。
【0263】
この際、制御部1530が表示部1510に提供する使用可能なメニューには、累積走行燃費、区間走行燃費、区間距離、燃料消耗量、噴射時間、エンジンオイル交換距離、DMB情報、GPS情報などがある。
【0264】
このようなメニューが表示部1510を通じて提供されれば、運転者はキー入力部1520の上下移動キーで所望のメニューを選択することができ、制御部1530は選択されたメニューに対する情報をメモリ1500から読み取って表示部1510に表示する。
【0265】
特に、運転者がキー入力部1520のキー操作でDMB情報を要求すれば、制御部1530はDMBモジュールでDMB情報を受けて提供する。
【0266】
また、運転者がキー入力部1520のキー操作でGPS情報を要求すれば、制御部1530はGPSモジュールからGPS情報を読み取って提供する。
【0267】
一方、ここでは、DMB機能及びGPS機能について説明したが、MP3モジュールを備えてMP3ファイルを再生するようにすることもできる。そのMP3モジュールの構成はよく知られているのでその詳細な説明は省略する。
【0268】
また、自動車用PCモジュールを備えて自動車内に個人用PC機能を提供することができる。一例として、Windows(登録商標)XPを運営体制にし、DVD/CD、ナビゲーション、地上波DMB及びHSDPA、Wibroなどの携帯インターネットを支援するようにすることができる。このような自動車用PCモジュールに対してもよく知られているのでその構成についての説明は省略する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;
前記噴射量算出部から噴射量を受け、速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間と、前記燃費算出モジュールで算出した燃費を運転者に表示する表示部;及び
前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部、及び前記表示部を制御する制御部;を含んでなることを特徴とする、燃料節減装置。
【請求項2】
前記有効噴射算出モジュールは、インジェクタから噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項3】
前記有効噴射算出モジュールは、電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項4】
噴射バルブ開弁信号と前記速度計から速度を無線で受信して前記有効噴射時間算出モジュールに伝送し、前記燃費算出モジュールに伝送する無線受信部をさらに含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項5】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含むインジェクタから前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて無線で受信することを特徴とする、請求項4に記載の燃料節減装置。
【請求項6】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含む電子制御装置から前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて無線で受信することを特徴とする、請求項4に記載の燃料節減装置。
【請求項7】
電力線通信装置を備え、噴射バルブ開弁信号を前記電力線通信装置を通じて電力線に伝送するインジェクタをさらに含み、
前記有効噴射時間算出部は、前記インジェクタから電力線を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項8】
前記噴射量算出部は、MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用して噴射量を補正し、補正された噴射量を算出することを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項9】
MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用してエンジン負荷を算出するエンジン負荷算出部をさらに含み、
前記表示部は、前記エンジン負荷算出部で算出したエンジン負荷を運転者に表示することを特徴とする、請求項1に記載の燃料節減装置。
【請求項10】
前記有効噴射算出モジュールは、
噴射バルブ開弁信号を受信する噴射信号入力部;
前記噴射信号入力部から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射時間を算出する噴射時間算出部;及び
前記噴射時間算出部で算出した噴射時間から無効噴射時間を算出した後、有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出部;を含んでなることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料節減装置。
【請求項11】
前記燃費算出モジュールは、
速度を受ける速度入力部;及び
前記速度入力部から速度を受け、前記噴射量算出部から噴射量を受けて燃費を算出する燃費算出部を含んでなることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料節減装置。
【請求項12】
前記燃費算出モジュールは、
前記速度入力部から速度を受けて走行距離を算出する走行距離算出部をさらに含み、
前記制御部は、前記表示部に走行距離または区間走行距離を表示することを特徴とする、請求項11に記載の燃料節減装置。
【請求項13】
噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;
前記噴射量算出部から噴射量を受け、衛星から信号を受信するGPS受信機を備えるGPS速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間及び前記燃費算出モジュールで算出した燃費を運転者に表示する表示部;及び
前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部及び前記表示部を制御する制御部;を含んでなることを特徴とする、燃料節減装置。
【請求項14】
前記有効噴射算出モジュールは、インジェクタから噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項15】
前記有効噴射算出モジュールは、電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項16】
噴射バルブ開弁信号を無線で受信して前記有効噴射時間算出モジュールに伝送し、前記燃費算出モジュールに伝送する無線受信部をさらに含んでなることを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項17】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含むインジェクタから前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて無線で受信することを特徴とする、請求項16に記載の燃料節減装置。
【請求項18】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含む電子制御装置から前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて受信することを特徴とする、請求項16に記載の燃料節減装置。
【請求項19】
電力線通信装置を備え、噴射バルブ開弁信号を前記電力線通信装置を通じて電力線に伝送するインジェクタをさらに含み、
前記有効噴射時間算出部は、前記インジェクタから電力線を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項20】
前記噴射量算出部は、MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用して噴射量を補正して補正噴射量を算出することを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項21】
MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用してエンジン負荷を算出するエンジン負荷算出部をさらに含み、
前記表示部は、前記エンジン負荷算出部で算出したエンジン負荷を運転者に表示することを特徴とする、請求項13に記載の燃料節減装置。
【請求項22】
前記有効噴射算出モジュールは、
噴射バルブ開弁信号を受信する噴射信号入力部;
前記噴射信号入力部から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射時間を算出する噴射時間算出部;及び
前記噴射時間算出部で算出した噴射時間から無効噴射時間を算出した後、有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出部;を含んでなることを特徴とする、請求項13〜21のいずれか1項に燃料節減装置。
【請求項23】
前記燃費算出モジュールは、
速度を受ける速度入力部;及び
前記速度入力部から速度を受け、前記噴射量算出部から噴射量を受けて燃費を算出する燃費算出部;を含んでなることを特徴とする、請求項13〜21のいずれか1項に記載の燃料節減装置。
【請求項24】
前記燃費算出モジュールは、
前記速度入力部から速度を受けて走行距離を算出する走行距離算出部をさらに含み、
前記制御部は、前記表示部に走行距離または区間走行距離を表示することを特徴とする、請求項23に記載の燃料節減装置。
【請求項25】
GPS信号を受信し、受信されたGPS信号からGPS情報を獲得して出力するGPSモジュール;
噴射バルブ開弁信号を受信して有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールから受けた有効噴射時間を利用して噴射量を算出する噴射量算出部;
前記GPSモジュールから受信したGPS情報を利用して車両速度を算出して出力する速度計;
前記噴射量算出部から噴射量を受け、前記速度計から車両速度を受けて燃費を算出する燃費算出モジュール;
前記有効噴射時間算出モジュールで算出した有効噴射時間を運転者に表示し、前記GPSモジュールから出力するGPS情報を表示する表示部;及び
前記GPSモジュール、前記有効噴射時間算出モジュール、前記噴射量算出部、前記燃費算出部、前記速度計、及び前記表示部を制御する制御部;を含んでなることを特徴とする、燃料節減装置。
【請求項26】
前記有効噴射算出モジュールは、インジェクタから噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項27】
前記有効噴射算出モジュールは、電子制御装置から噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項28】
噴射バルブ開弁信号を無線で受信して前記有効噴射時間算出モジュールに伝送し、前記燃費算出モジュールに伝送する無線受信部をさらに含んでなることを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項29】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含むインジェクタから前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて無線で受信することを特徴とする、請求項28に記載の燃料節減装置。
【請求項30】
前記有効噴射算出モジュールは、開弁信号無線送信部を含む電子制御装置から前記開弁信号無線送信部を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を前記無線受信部を通じて受信することを特徴とする、請求項28に記載の燃料節減装置。
【請求項31】
電力線通信装置を備え、噴射バルブ開弁信号を前記電力線通信装置を通じて電力線に伝送するインジェクタをさらに含み、
前記有効噴射時間算出部は、前記インジェクタから電力線を通じて伝送された噴射バルブ開弁信号を受信することを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項32】
前記噴射量算出部は、MAPセンサから噴射圧力を受け、受けた噴射圧力を利用して噴射量を補正して補正噴射量を算出することを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項33】
DMB信号を受信し、受信されたDMB信号からDMB情報を抽出して出力するDMBモジュールをさらに含み、
前記表示部は、前記DMBモジュールから提供されるDMB情報を提供することを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項34】
移動通信信号を受信し、受信された移動通信信号から通信情報を抽出して通信を提供する移動通信モジュールをさらに含んでなることを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項35】
前記有効噴射算出モジュールは、
噴射バルブ開弁信号を受信する噴射信号入力部;
前記噴射信号入力部から噴射バルブ開弁信号を受信して噴射時間を算出する噴射時間算出部;及び
前記噴射時間算出部で算出した噴射時間から無効噴射時間を算出した後、有効噴射時間を算出する有効噴射時間算出部;を含んでなることを特徴とする、請求項25〜34のいずれか1項に記載の燃料節減装置。
【請求項36】
前記燃費算出モジュールは、
速度を受ける速度入力部;及び
前記速度入力部から速度を受け、前記噴射量算出部から噴射量を受けて燃費を算出する燃費算出部;を含んでなることを特徴とする、請求項25〜34のいずれか1項に記載の燃料節減装置。
【請求項37】
前記燃費算出モジュールは、前記速度入力部から速度を受けて走行距離を算出する走行距離算出部をさらに含み、
前記制御部は、前記表示部に走行距離または区間走行距離を表示することを特徴とする、請求項36に記載の燃料節減装置。
【請求項38】
MP3ファイルを再生して提供するMP3モジュールをさらに含んでなることを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。
【請求項39】
携帯用インターネット提供機能を備えて携帯用インターネットを提供し、DVD/CD機能を備えてDVD/CDを再生して提供する自動車用PCモジュールをさらに含んでなることを特徴とする、請求項25に記載の燃料節減装置。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図2】
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【図3】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−502874(P2010−502874A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526544(P2009−526544)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【国際出願番号】PCT/KR2007/004213
【国際公開番号】WO2008/026900
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(509058911)モソモト カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】