説明

現像ユニット及び画像形成装置

【課題】トナー収納部に配置された回転部材の自由落下時の回転量に基づいてトナー残量を検出する残量検出方法では、回転部材の当接部がトナーに当接して停止するとき、なるべくトナー表面に近い位置で回転停止することが望まれるが、トナー表面下に入り込んでしまうことが多かった。
【解決手段】現像剤収容部内に配置され、軸部27a,27bと攪拌部27eとを備えた攪拌部材27と、軸方向が水方向にあるとき、攪拌部材27が鉛直方向最上部からトナー表面に当接するまで、自由落下よる攪拌部材27の回転を許容する回転駆動部(30,31)とを備え、攪拌部eが、両端部に位置する断面円形状の円形部27fと中央部に位置する断面扁平状の扁平部27gとから形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜像担持体に形成された静電潜像を現像して可視化する画像形成装置に使用されるトナー残量検出機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のトナー残量検出機構として、現像ユニット内のトナー貯蔵部に配設され、トナーを攪拌しながらトナー残量を計測するトナー攪拌部材の回転状況に基づいてトナー残量を検出するものがあった。この機構によれば、クランク形状に形成された攪拌部材が回転する際に、鉛直方向上方からトナーが堆積する表面(特に回転軸より下方に位置する表面)に当接するまで、駆動軸の回転速度より速く、自重による自由落下によって回転できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−23537号公報(段落0027〜0050、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来のトナー残量検出方法では、攪拌部材が自由落下による回転によりトナー堆積表面に当接して回転停止するときの種々の情報に基づいてトナー残量が検出されるため、トナー堆積表面に、できるだけ正確に停止することが重要なポイントとなる。しかしながら、トナーの流動特性や、自由回転時の落下条件等によって、攪拌部材がトナー体積表面から下方に潜り込んでしまい、トナー残量が正確に検出できない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の現像ユニットは、
現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部内に配置され、回転軸部と該回転軸部の軸中心に対する放射方向の所定位置で前記回転軸部の軸方向と平行に延在する現像剤当接部とを備えた回転部材と、前記回転軸部を保持して前記回転部材を所定方向に回転するも、前記軸方向が水平方向にあるとき、前記現像剤当接部が鉛直方向最上部から前記現像剤の表面に当接するまで、自由落下よる前記回転部材の回転を許容する回転駆動部とを備え、
前記現像剤当接部が前記現像剤表面に当接する際に前記現像剤表面側からみた、前記現像剤当接部の、前記延在方向と直交する方向の幅が、両端部より該両端部を除く中央部の方がより広いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、回転部材の自由落下による回転により現像剤当接部が現像剤の表面に当接して回転停止する際に、当接面積が広く形成されているため、現像剤当接部が現像剤の中に深く潜り込むのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による現像ユニットを採用した実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。
【図2】転写ローラ、LEDヘッド、記録用紙と供に、現像ユニットの構成を模式的に示す概略構成図である。
【図3】実施の形態1において、現像ユニットのトナー収容部内に回転自在に配置された攪拌部材を図2に示す矢印E方向からみた構成図である。
【図4】(a)は、駆動ギヤ部材と攪拌部材の係合関係を示す斜視図であり、(b)は、駆動ギヤ部材の構成を示す側面図である。
【図5】実施の形態1において、攪拌部材及び駆動ギヤ部材の図3におけるA−A断面図であり、且つ動作説明図である。
【図6】(a)は実施の形態1において、攪拌部材が頂上点を通過した時の様子を示し、(b)は攪拌部材がトナー表面に達した時の様子を示し、(c)は攪拌部材が自由落下による回転を停止した時の様子を示している。
【図7】トナー収容部内のトナー残量が多きときのトナー残量検出動作を説明するための動作説明図である。
【図8】トナー収容器内のトナー残量が少ないときのトナー残量検出動作を説明するための動作説明図である。
【図9】(a)はトナー残量が所定量より多い場合の残量検出信号DETRの波形を示す波形図であり、(b)はトナー残量が所定量以下の場合の残量検出信号DETRの波形を示す波形図である。
【図10】本発明に基づく実施の形態2の現像ユニットに採用される攪拌部材を軸受け駆動ギヤ部材と共に示す構成図である。
【図11】(a)は実施の形態2において、攪拌部材が頂上点を通過した時の様子を示し、(b)は攪拌部材がトナー表面に達した時の様子を示し、(c)は攪拌部材が自由落下による回転を停止した時の様子を示している。
【図12】攪拌部が、丸棒状のままの攪拌部材を採用した場合の参考例についての説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明による現像ユニットを採用した実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。
【0009】
同図において、画像形成装置1は、例えばブラック(K)で印刷可能な電子写真式プリンタとしての構成を備えている。装置内には、レジストローラ8,9、排出ローラ13,14,15,16を有する用紙搬送路が形成されており、この用紙搬送路の最上流には、記録用紙4を収納する給紙カセット3が配置され、最下流にはカバー41上面のスタッカ42が設けられている。
【0010】
給紙カセット3の記録用紙4は、ホッピングローラ7によって一枚ずつ用紙搬送路に繰り出される。ホッピングローラ7の下流には、記録用紙4の斜行を矯正し、所定のタイミングで記録用紙を送り出すレジストローラ8,9が配置され、レジストローラ8,9の下流には、後述するようにトナー現像が形成される感光ドラム25を備えた現像ユニット2と、感光ドラム25に形成されたトナー現像を記録用紙5に転写する転写部材である転写ローラ10とが、感光ドラム25と共に記録用紙5を挟持するように配置され、その下流にはトナー画像を記録用紙5に定着させるため、ヒートローラ12とバックアップローラ11とで構成される定着ユニットが配設されている。この定着ユニットによってトナー画像が定着された記録用紙6は、排出ローラ13,14,15,16によって装置外のスタッカ42に送られる。尚、ここでは、各搬送段階にある記録用紙に異なる符号4,5,6を付して説明している。
【0011】
画像形成装置1内部の所定位置には制御基板43が配置され、この制御基板43には、画像形成装置1全体の動作を制御するための制御回路が形成されている。
【0012】
図1中のX、Y、Zの各軸は、記録用紙5が現像ユニット2を通過する際の搬送方向にX軸をとり、感光ドラム25の回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてX、Y、Zの各軸が示される場合、これらの軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のXYZ軸は、各図の描写部分が、図1に示す画像形成装置1を構成する際の配置方向を示している。またここでは、Z軸が略鉛直方向となるように各部が配置されているものとする。
【0013】
図2は、転写ローラ10、LEDヘッド17、記録用紙5と供に、現像ユニット2の構成を模式的に示す概略構成図である。
【0014】
同図に示すように、現像ユニット2には、表面に電荷を貯えることができ、露光によって表面の電荷を除去することができる感光ドラム25が矢印方向に回転可能に配置され、この感光ドラム25の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光ドラム25の表面に一定の圧力で接触して電荷を供給して帯電させる帯電部材である帯電ローラ24、画像形成装置1(図1)の本体側に配設されて帯電された感光ドラム25の表面に、例えばLEDヘッド等の光源による光を照射して静電潜像を形成する露光手段であるLEDヘッド17が配設される。
【0015】
更に、LEDヘッド17の下流には、静電潜像が形成された感光ドラム25の表面に、所定色(ここではブラック)の現像剤としてのトナーを付着させて静電潜像を現像する現像部40、感光ドラム25上のトナー現像を転写ローラ10によって記録用紙5に転写した際に残留した転写残トナーを清掃するクリーニングローラ26が配設されている。
【0016】
現像部40は、収容する未使用の現像剤としてのトナーをその下部に形成された長孔形状の下部排出口44に導いて供給するトナーカートリッジ18、内部空間を形成してトナーカートリッジ18から供給されたトナーを収容する現像剤収容部としてのトナー収容部20、トナー収容部20に供給されたトナーを攪拌しながら供給部材であるトナー供給ローラ21に導く攪拌部材27、感光ドラム25に接触して配置される現像ローラ22、現像ローラ22にトナーを供給するトナー供給ローラ21、現像ローラ22上のトナーを均一に薄層化する現像剤層規制部材23を有し、感光ドラム25の表面に形成された静電潜像に現像ローラ22上のトナーを付着させて顕像化、即ち現像する。尚、図2に示すカートリッジ18では、簡単のため、下部排出口44を開閉するシャッタが省かれている。
【0017】
また現像ユニット2は、トナーカートリッジ18を、トナー収容部20の上方において、着脱自在に配置するように構成されているものであり、以後、現像ユニット2の、着脱自在なトナーカートリッジ18を除いた部分を現像ユニット本体2aと称す。現像ユニット本体2aには、トナーカートリッジ18からのトナー補給を受けるためのトナー補給口32が、トナーカートリッジ18の下部排出口44に対向する位置に設けられている。ここでの現像ユニット2は、以上のように、トナーカートリッジ18と現像ユニット本体2aとが別体構成となっているが、これらを一体に構成することも可能である。
【0018】
ここで、各駆動部材への駆動力の伝達経路について図2を参照しながら説明する。
【0019】
現像ユニット2の感光ドラム25は、片側に固着された図示しないドラムギヤを有し、同じく図示しない画像形成装置1の駆動部からギヤを介して駆動を受けて矢印方向に回転する。現像ローラ22は、回転軸に固着された図示しないギヤで感光体ドラム25のドラムギヤから駆動を受けて矢印方向に回転する。現像ローラ22のギヤとトナー供給ローラ22の回転軸に固着された図示しないギヤは、図示しないアイドルギヤを介して連結されて同方向に回転し、トナー供給ローラ21のギヤは伝達手段を介して、後述するように現像ユニット2のトナー収容部20内に配置された攪拌部材27を駆動する駆動ギヤ部材28(図4参照)を矢印C方向に回転する。
【0020】
図1、図2に示すように、上記した現像ユニット2の感光ドラム25に対向する位置には、導電性のゴム等によって形成された転写ローラ10が、記録用紙5を静電吸引して搬送する図示しない転写ベルトを介して圧接された状態で配設されている。この転写ローラ10は、感光ドラム25上のトナー現像を記録用紙5に転写するが、この転写時に、感光ドラム25の表面電位と転写ローラ10の表面電位に所定の電位差を持たせるための電位が印加される。
【0021】
ヒートローラ12とバックアップローラ11とを有する定着ユニット(図1)は、前記したように、現像ユニット2と転写ローラ10とによって、図2に示すように記録用紙5上に転写された転写済みトナー19を加圧・加熱することによって定着する。
【0022】
画像形成装置1の上面のカバー35は開閉自在に備えられ、画像形成装置本体に対して現像ユニット2が、更には画像形成装置本体に装着された現像ユニット本体2aに対してトナーカートリッジ18が着脱可能となっている。
【0023】
次に攪拌部材27の攪拌動作を利用したトナー収容部のトナー残量検出機構について説明する。
【0024】
図3は、現像ユニット2のトナー収容部20内に回転自在に配置された攪拌部材27を図2に示す矢印E方向(X軸のマイナス側)からみた構成図であり、図4(a)は、駆動ギヤ部材28と攪拌部材27の係合関係を示す斜視図であり、図4(b)は、駆動ギヤ部材28の構成を示す側面図であり、図5は、攪拌部材27及び駆動ギヤ部材28の図3におけるA−A断面図であり、且つ動作説明図である。
【0025】
図3に示すように、回転部材としての攪拌部材27は、丸棒状の鉄系素材をクランク形状に形成したもので、回転軸部としての左右の軸部27a,27b、左右のアーム部27c,27d、及びトナーを攪拌する現像剤当接部としての攪拌部27eから構成されている。トナーを攪拌する攪拌部27eは、例えばトナー供給ローラ21の幅と同程度の幅を有してトナー供給ローラ21軸方向に平行に配置され、一方の軸部27aは、現像ユニット本体2aに配設された軸受け31によって回転自在に保持され、他方の軸部27bは、現像ユニット本体2aよって回転自在に保持された駆動ギヤ部材28によって後述するように保持されている。軸部27a,27bの軸方向の攪拌部27eの延在方向は平行であり、軸受け31と駆動ギヤ部材28が回転駆動部に相当する。
【0026】
攪拌部27eは、断面円形状の円形部27fと断面扁平状の扁平部27gとからなり、図3に示すように、左右のアーム部27c、27dにつながる両側に両端部としての円形部27fが位置し、その間に中央部に相当する扁平部27gが位置し、断面扁平状の扁平部27gは、例えばつぶし加工により、図5に示すように両側に平面部が形成されて、円形部27fより幅広になっている。ここでは例えば、円形部27fの直径W1は2.2mm、扁平部27gの扁平幅W2は3.7mm、厚みW3(図5参照)は1.0mmに形成され、攪拌部27eの全長L1は284mmであり、中心振り分けで形成された扁平部27gの長さL2は99.5mmに形成されている。尚、ここでは、扁平部27gの平面が、図5に示すように、クランク状に形成された攪拌部材27が形成する平面と平行となるように形成されている。
【0027】
駆動ギヤ部材28は、図4(a)に示すように、伝達手段を介してトナー供給ローラ21のギヤから駆動力を受けるギヤ29と、ギヤ29と一体的に形成されて攪拌部材27の軸部27bを軸支する軸受け部30とから構成される。軸受け部30には、攪拌部材27の一方の軸部27bを回転可能に受け入れる内部孔30a、軸部27bを内部孔30aに導く導入孔30f、攪拌部材27のアーム部27dに作用して駆動力を伝達する張り出し部30bが形成されている。この張り出し部30bは、図4(b)に示すように断面が円弧形状でその円弧角θが180度以下に形成され、側部30c或いは側部30dがアーム部27dに当接して、駆動ギヤ部材28の回転力を攪拌部材27に伝達する。即ちこの張り出し部30cは、導入孔30fの円筒状の先端部の半部以上を切り欠いた形状となっている。
【0028】
現像ユニット2の下部に配置された攪拌部材27の回転検出部33は、図2に示すように現像ユニット本体2aに回動可能に保持された回動レバー34とフォトカプラ35とを備える。回動レバー34は、回転中心部34aを境に「く」字状に形成され、一方の端部に磁石36を配置し、他方の端部には「L」字状に曲げられた遮蔽部34bが形成され、磁石36が、攪拌部材27の攪拌部27eがトナー収容部20の底部の所定の回転領域を通過する際に吸引力を受けることができる位置でその回転中心部34aが現像ユニット本体2aに回動可能に保持されている。
【0029】
回動レバー34は、自重により発生する磁石36が下方に移動する力によって、僅かに矢印G方向に付勢されるように形成され、そしてフォトカプラ35は、回動レバー34の遮蔽部34bがフォトカプラ35の内部に入って、予め設定された光路を遮断する位置で、且つ磁石36が攪拌部材27の攪拌部27eによる吸引力を受けることができる位置で、回動レバー34の矢印G方向の回動を規制するように配置されている。このときの回動レバー34の回動状態を図3に点線で示している。尚、ここでは、フォトカプラ35が回動レバー34の回動を規制するように説明したが、この回動位置で回動レバー34を規制する規制部材を別に用意しても良い。
【0030】
この状態で、攪拌部材27の攪拌部27eがトナー収容部20の底部の所定の回転領域を通過するとき、磁石36が攪拌部27eによって相対的に吸引され、回動レバー34が矢印Gと反対方向に回動して遮蔽部34bがフォトカプラ35から出て光路の遮断を解除する回動位置に移動する。このときの回動レバー34の回動状態を図3に実線で示している。フォトカプラ35は、遮蔽部34bによって光路が遮断されたか否かによって状態の異なる後述する残量検出信号DETRを出力する。
【0031】
次に、現像ユニット2のトナー収容部20(図2)にトナーがないときの攪拌部材27及び駆動ギヤ部材28の回転動作について図4、図5を参照しながら説明する。
【0032】
駆動ギヤ部材28は、ここでは、例えば20〜60rpmの遅い回転速度で矢印C方向に回転し、駆動ギヤ部材28に回転自在に保持された攪拌部材27は、例えば図4に示す駆動ギヤ部材28の軸受け部30の張り出し部30bの側部30cによって、アーム部27dが押されて同方向に回転し、攪拌部27eが真上となる頂上点に至る。図5(a)は、このようにして、攪拌部27eが真上となる最上点に至った時の状態を示している。
【0033】
攪拌部材27は、攪拌部27eが頂上点を通過すると、その自重により、自由落下による回転を開始する。攪拌部材27のアーム部27dが当接する張り出し部30dは、前記したように断面の円弧形状の円弧角θ(図4(b))が180度以下に形成されているため、少なくとも攪拌部27eが真下に至る最下点までは自由落下が可能となっている。図5(b)は、攪拌部材27の自由落下時の途中の回転状態を示し、図5(c)は、攪拌部材27の最下点に到達したときの回転停止状態を示している。攪拌部材27は、自由落下によって駆動ギヤ部材28の側部30cと離間するため、しばらく最下点にとどまるが、やがて回転を続ける駆動ギヤ部材28の側部30cが再びアーム部27dに当接すると、これに押されて駆動ギヤ部材28と一体的に回転し、攪拌部27eが再び頂上点に至ると自由落下による回転を開始し、以後同様の動作を繰り返す。
【0034】
次に、現像ユニット2のトナー収容部20(図2)に、攪拌部材27の軸部27bの辺りまでトナー19が満たされている場合の、攪拌部材27及び駆動ギヤ部材28の回転動作について図6を参照しながら説明する。
【0035】
このとき攪拌部材27は、図6(a)に示すように、攪拌部27eが頂上点を通過すると自由落下による回転を開始し、トナー19の表面に当接する。同図(b)はこの時の状態を示している。このとき、攪拌部27eは、慣性により、同図(c)に示すようにトナー19の表面より僅かに潜り込むものの、扁平部27gの、扁平幅W2につぶされて面積が拡大した平面部がトナー19の表面に略平行に当接するため、トナー19により大きな抵抗を受けてトナー19の表面より深く潜り込むことがない。
【0036】
その後、回転を続ける駆動ギヤ部材28の側部30cが再びアーム部27dに当接すると、攪拌部材27は、これに押されて駆動ギヤ部材28と一体的に回転してトナーを攪拌し、攪拌部27eが再び頂上点に至ると自由落下による回転を開始し、以後同様の動作を繰り返す。
【0037】
本実施の形態の攪拌部材27によれば、上記したように自由落下による回転によって攪拌部27eがトナー19に当接して回転停止するとき、攪拌部27eが慣性によりトナー19の表面より深く潜り込むことがないため、回転停止するときの種々の情報に基づいていてトナー残量を求める際に、正確な残量値を求めることが可能となる。
【0038】
ここで、攪拌部が、扁平部を備えることなく丸棒状のままの攪拌部材を採用した場合の参考例について、図12を参照しながら説明する。
【0039】
この場合、攪拌部材127は、同図(a)に示すように攪拌部127aが頂上点を通過して自由落下による回転を開始し、同図(b)に示すようにトナー19の表面に当接する。このとき、扁平部が形成されていない攪拌部127aは、トナーによって大きな抵抗を受けることができないため、慣性により、同図(c)に示すようにトナー19の表面より更に深く潜り込んだ状態で停止することになる。
【0040】
尚、現像ユニット2のトナー収容部20では、例えば攪拌部材27の軸方向(Y軸方向)において、中央部と比較してその両端部付近にトナーが溜まりやすい。このため、端部付近のトナーが対象となって残量(少量)検出が行われると、中央部のトナーに対して少量検出のタイミングが遅れてしまい、中央部でかすれ印刷が発生する場合がある。従って、本実施の形態では、攪拌部27eの扁平部27gを、攪拌部全域に形成せずに、その中央部の限定された領域にのみ形成し、中央部に残るトナーの残量検出を正確に行うようにしている。
【0041】
次に、本実施の形態1の攪拌部材27を用いて、現像ユニット2のトナー収容部20(図2)に保存されるトナーの残量検出方法について、その一例を以下に説明する。
【0042】
図7及び図8は、それぞれトナー収容部20(図2)に保持されているトナーの量が多いとき、及び少ないときのトナー残量検出動作を説明するための動作説明図である。これらの動作説明図を参照しながら、トナー残量検出動作について以下に説明する。尚、簡単のため、これらの各図においては、トナー収容部20をY軸のプラス側からみた、攪拌部材27近傍の限定された領域(円形内)で示し、図5に示す軸受け部30の側部30cを点で示し、図2に示す回転検出部33が、攪拌部材27が検出領域Bを移動するときに「L」(オフ)となり、それ以外の領域を移動するとき「H」となる残量検出信号DETRを出力するものとする。
【0043】
図7は、トナー19が、トナー収容部20(図2)に配置された攪拌部材27の軸部27bの辺りまで満たされた状態を示している。この状態において、例えば同図(a)に示すように、その攪拌部27eが鉛直方向の下方に位置する攪拌部材27は、ギヤ29(図3)の回転に伴って所定の速度で移動する側部30cに押されて矢印C方向に回転している。この時、回転検出部33は、攪拌部材27が前記した所定の回転検出領域Bにある間、その残量検出信号を“L”(オフ)とする。
【0044】
やがて攪拌部材27は、その攪拌部27eが水平方向となってトナー内部から空洞部へ移動する同図(b)に示す状態を経て、攪拌部27eが鉛直方向上方に位置する同図(c)に点線で示す状態となる。攪拌部材27は、この同図(c)に点線で示す状態を過ぎると、その自重により、自由落下による回転を開始して側部30cの移動に先行して速やかに矢印C方向に回転し、トナーの表面に当接してその回転が妨げられて停止する。同図(c)はこの時の状態を示している。
【0045】
攪拌部材27は、所定の速度で移動する側部30cが追いつくまでこの位置に止まるが、同図(d)に示すように、やがて側部30cが追いつくと、これに押されて、トナー内部を矢印C方向に移動し、再び同図(a)で説明した位置に戻る。攪拌部材27は、ギヤ29が所定の回転速度で回転駆動される間、上記した回転動作を繰り返す。従ってこのとき、回転検出部33は、攪拌部材27が所定の速度で移動する側部30cによって押され回転検出領域Bを移動する間、その残量検出信号を“L”(オフ)とする。
【0046】
一方図8は、トナー収容部20(図2)のトナー19の残量が、後述するように所定量以下であると判定される領域まで減少した状態を示している。この状態において、例えば同図(a)に示すように、その攪拌部27eが鉛直方向の下方に位置する攪拌部材27は、ギヤ29(図3)の回転に伴って所定の速度で移動する側部30cに押されて矢印C方向に回転している。この時、回転検出部33は、攪拌部材27が前記した所定の回転検出領域Bにある間、その残量検出信号を“L”(オフ)とする。
【0047】
やがて攪拌部材27は、その攪拌部27eが略水平方向となる同図(b)に示す状態を経て、攪拌部27eが鉛直方向上方に位置する同図(c)に点線で示す状態となる。攪拌部材27は、この同図(c)に点線で示す状態を過ぎると、その自重により、自由落下による回転を開始して側部30cの移動に先行して速やかに矢印C方向に回転し、トナーの表面に当接してその回転が妨げられて停止する。同図(c)はこの時の状態を示している。このとき、攪拌部材27は、所定の回転検出領域B内にあるため回転検出部33によって検出され、回転検出部33は、その残量検出信号を“L”(オフ)とする。
【0048】
攪拌部材27は、所定の速度で移動する側部30cが追いつくまでこの位置に止まるが、この間、残量検出信号は“L”(オフ)状態となっている。同図(d)に示すように、やがて側部30cが追いつくと、これに押されて、トナー内部を矢印C方向に移動し、再び同図(a)で説明した位置に戻る。攪拌部材27は、ギヤ29が所定の回転速度で回転駆動される間、上記した回転動作を繰り返す。従ってこのとき、回転検出部33は、攪拌部材27が、自重によってA方向に回転してトナーの表面に当接してその回転が妨げられて停止してから、所定の速度で移動する側部30cによって再び押され、回転検出領域Bを脱出するまでの間、その残量検出信号を“L”(オフ)とする。
【0049】
以上の説明から理解されるように、攪拌部材27が、自重によって矢印C方向に回転し、トナー表面に当接して、或いは当接することなく回転を停止する回転位置が、前記所定の回転検出領域B内に在る場合か(以後この場合をトナー残量が所定量以下の場合と称すことがある)、否か(以後この場合をトナー残量が所定量より多い場合と称すことがある)によって、攪拌部材27が一回転する周期における残量検出信号の“L”(オフ)と“H”(オン)のデューティ比が明確に異なり、前記所定の回転検出領域B内に在る場合、“L”(オフ)の比率が格段に大きくなる。この点について更に説明する。
【0050】
図9(a)は、前記した図7の場合のように、トナー残量が所定量より多い場合の残量検出信号DETRの波形を示し、図9(b)は、前記した図8の場合のように、トナー残量が所定量以下の場合の残量検出信号DETRの波形を示している。
【0051】
同図中、周期Tは、攪拌部材27が1回転するのに要する時間、即ちギヤ29の回転周期に相当する。トナー残量が所定量より多い場合、同図(a)に示すように、回転検出部33による攪拌部材27の検出時間T1は、所定の回転速度で移動する攪拌部材27が回転検出領域Bを通過する時間に相当する。一方、トナー残量が所定量以下の場合、同図(b)に示すように、回転検出部33による攪拌部材27の検出時間T2は、図8(c)及び図8(d)で説明したように、攪拌部材27が自重で回転して回転検出領域B内に到った時点から、所定の回転速度で移動する側部30cが追いつき、回転検出領域Bを脱出するまでの時間に相当する。従って時間T2は、T2≫T1の関係となる。
【0052】
従って時間T2は、T2≫T1の関係となり、例えば残量検出信号DETRの“L”(オフ)時間を所定の時間Tsと比較し、Tsより長い場合には、トナーの残量が所定量以下になったと判定することができる。
【0053】
以上のように、ここでは、攪拌部材27の自重による自由落下を利用して、トナー残量が所定量より多いか否かによって、回転検出部33が出力する残量検出信号DETRの一周期中の“L”(オフ)と“H”(オン)のデューティ比が大きく変化するのに着目した例について説明した。しかしながら、攪拌部材27の自重による自由落下を利用したトナー残量検出方法は、これに限定されるものではなく、例えば以下のような方法も提案されている。
【0054】
例えば図4に示す駆動ギヤ部材28と攪拌部材27がワンウェイクラッチで接続され、図7(c)に示すように、攪拌部材27が鉛直方向上方の点線で示す位置から、実線で示すトナーの表面に当接する位置まで自重により速やかに回転したのち、直ちにギヤ29の回転速度でトナー内部を矢印C方向に移動するように構成したものである。
【0055】
この場合、トナー収容部内のトナーの表面が、攪拌部材27の軸部27bより下方になると、攪拌部材の回転周期Tそのものが、トナーの残量に応じて速くなるため、攪拌部材の回転周期Tに基づいてトナー残量を求めることができる。
【0056】
上記した何れのトナー残量検出方法においても、トナー残量を正確に求めるには、攪拌部材27が、自重による自由落下によって回転する時に、トナー表面で正確に回転停止することが求められる。
【0057】
尚、ここでは、例えば図5に示すように扁平部27gの平面を、クランク状に形成された攪拌部材27が形成する平面と平行に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば図8に示すように、トナー収容部20(図2)内のトナー19の残量が検出レベルまで低下した時のトナー表面と平行に当接するように形成し、そのレベルでのトナー表面検出がより正確に行えるようにしてもよいなど、残量検出の方法に応じて適宜設定してもよい。
【0058】
また、ここでは、扁平部27gの幅W2や、攪拌部27eの全長L1、扁平部27gの長さL2の一例を示したが、これらの数値設定は、トナー19の流動特性やトナー収容部20の形状等に応じ、実験結果等に基づいて適宜設定すべきものである。
【0059】
本実施の形態の攪拌部材27によれば、上記したように、攪拌部材27が自由落下によって回転する時に、攪拌部27eがトナー内部に潜り込むことなく、トナー19の表面に当接して速やかに回転停止するため、攪拌部材27の自重による自由落下を利用してトナー残量を検出する際に、正確な検出が可能となる。
【0060】
実施の形態2.
図10は、本発明に基づく実施の形態2の現像ユニットに採用される攪拌部材127を軸受け31、駆動ギヤ部材28と共に示す構成図である。
【0061】
この攪拌部材127が前記した図3に示す実施の形態1の攪拌部材27と主に異なる点は、攪拌部127eの構成である。従って、この攪拌部材127を採用する現像ユニット及び画像形成装置が、前記した実施の形態1の現像ユニット2(図2)及び画像形成装置1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。尚、本実施の形態の現像ユニットの要部構成は、攪拌部材127以外において図1、図2に示す実施の形態1の画像形成装置1及び現像ユニット2の要部構成と共通するため、必要に応じて図1、2を参照する。
【0062】
図10に示すように、回転部材としての攪拌部材127は、丸棒状の鉄系素材をクランク形状に形成して得た、回転軸部としての左右の軸部127a,127b、左右のアーム部127c,127d、及びトナーを攪拌する攪拌部127eとからなる金属部と、攪拌部127eに装着されるゴムチューブ128とを備える。尚、ここでは、攪拌部127eとゴムチューブ128が現像剤当接部に相当する。
【0063】
一方の軸部127aは、現像ユニット本体2a(図2)に配設された軸受け31によって回転自在に保持され、他方の軸部127bは、現像ユニット本体2aよって回転自在に保持された駆動ギヤ部材28によって保持されている。これらの軸受け31、駆動ギヤ部材28と攪拌部材127の関係は、前記した、軸受け31、駆動ギヤ部材28と攪拌部材27(図3)の関係と全く同じなので、ここでの説明は省略する。
【0064】
ここでは例えば、現像剤当接部の中央部に相当する装着されたゴムチューブ128の幅W6は3.6mm、それ以外の両端部に相当する断面円形状の攪拌部127eの直径W5は2.2mmに形成され、攪拌部127eの全長L3は284mmであり、中心振り分けで装着されたゴムチューブ128の長さL4は200mmに形成されている。また装着前のゴムチューブ127の断面外径及び断面内径はそれぞれ3.6mm及び2.1mmのものを採用している。
【0065】
ゴムチューブ128は、例えばクランク上に形成される前の攪拌部材127の金属部の一端側から挿入して装着されが、攪拌部127eと密着させるために金属部の直径(W5)よりもゴムチューブ128の内径を小さくしても良いし、ゴムチューブ128の攪拌部127eとの位置関係に遊びを許容できれば、装着しやすいようにゴムチューブ33の内径を金属部の直径(W5)より大きくしても良い。
【0066】
尚、本実施の形態のように、攪拌部材127の金属部の比重(約7.8程度)に対して、シリコンゴムで形成された比重の小さい(約1.2程度)ゴムチューブ128を攪拌部127eに装着することにより、自重をそれほど増加させることなく、自由落下時のトナーとの接触面積を大きく取ることが可能となる。例えばここでは攪拌部材127の金属部のみの場合には自重9.4gであり、コムチューブ128を装着した場合には自重11.0g程度である。
【0067】
次に、現像ユニット2のトナー収容部20(図2)内に、攪拌部材127の軸部27bの辺りまでトナー19が満たされている場合の、攪拌部材127及び駆動ギヤ部材28の回転動作について図11を参照しながら説明する。
【0068】
このとき攪拌部材127は、図11(a)に示すように、攪拌部127eが頂上点を通過すると自由落下による回転を開始し、トナー19の表面に当接する。同図(b)はこの時の状態を示している。このとき、攪拌部127eは、慣性により、同図(c)に示すようにトナー19の表面より僅かに潜り込むものの、ゴムチューブ128を装着することによってトナー19の表面との接触面積が拡大しているため、トナー19により大きな抵抗を受けてトナー19の表面より深く潜り込むことがない。
【0069】
その後、回転を続ける駆動ギヤ部材28の側部30cが再びアーム部127dに当接すると、これに押されて駆動ギヤ部材28と一体的に回転してトナーを攪拌し、攪拌部127eが再び頂上点に至ると、自由落下による回転を開始し、以後同様の動作を繰り返す。
【0070】
尚、本実施の形態2の攪拌部材127を用いて、現像ユニット2のトナー収容部20(図2)内に保存されるトナーのトナー残量を検出方法については、前記した実施の形態1で攪拌部材27を採用した場合と同方法で行うことができることが明らかであるため、ここでの説明は省略する。
【0071】
また、ここでは、ゴムチューブ128の幅W6や、攪拌部127eの全長L3、ゴムチューブ128の長さL4の一例を示したが、これらの数値設定は、トナー19の流動特性やトナー収容部20の形状等に応じ、実験結果等に基づいて適宜設定すべきものである。
【0072】
本実施の形態の攪拌部材127によれば、上記したように、攪拌部材127が自由落下によって回転する時に、攪拌部127eがトナー内部に潜り込むことなく、トナー19の表面に当接して速やかに回転停止するため、攪拌部材127の自重による自由落下を利用してトナー残量を検出する際に、正確な検出が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明はプリンタ、ファックス、コピー機、及びそれらを複合的に持つ装置に適用可能である。また上記した実施の形態では、現像ユニット本体に対してトナーカートリッジを着脱可能に構成した例について記載したが、現像ユニット本体とトナーカートリッジが一体化され、画像形成装置本体に対して一体化された現像ユニットを交換するように構成した装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 画像形成装置、 2 現像ユニット、 2a 現像ユニット本体、 3 給紙カセット、 4 記録用紙、 5 記録用紙、 6 記録用紙、 8 レジストローラ、 9 レジストローラ、 10 転写ローラ、 11 バックアップローラ、 12 ヒートローラ、 13 排出ローラ、 14 排出ローラ、 15 排出ローラ、 16 排出ローラ、 17 LEDヘッド、 18 トナーカートリッジ、 19 トナー、 20 トナー収容部、 21 トナー供給ローラ、 22 現像ローラ、 23 現像剤層規制部材、 24 帯電ローラ、 25 感光ドラム、 26 クリーニングローラ、 27 攪拌部材、 27a,27b 軸部、 27c,27d アーム部、 27e 攪拌部、 27f 円形部、 27g 扁平部、 28 駆動ギヤ部材、 29 ギヤ、 30 軸受け部、 30a 内部孔、 30b 張り出し部、 30c 側部、 30d 側部、 30f 導入孔、 31 軸受け、 32 トナー補給口、 33 回転検出部、 34 回動レバー、 34a 回動中心部、 34b 遮蔽部、 35 フォトカプラ、 36 磁石、 40 現像部、 41 カバー、 42 スタッカ、 43 制御基板、 44 下部排出口、 127 攪拌部材、 127a,127b 軸部、 127c,127d アーム部、 127e 攪拌部、 128 ゴムチューブ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像剤収容部内に配置され、回転軸部と該回転軸部の軸中心に対する放射方向の所定位置で前記回転軸部の軸方向と平行に延在する現像剤当接部とを備えた回転部材と、
前記回転軸部を保持して前記回転部材を所定方向に回転するも、前記軸方向が水平方向にあるとき、前記現像剤当接部が鉛直方向最上部から前記現像剤の表面に当接するまで、自由落下よる前記回転部材の回転を許容する回転駆動部と
を備え、
前記現像剤当接部が前記現像剤表面に当接する際に前記現像剤表面側からみた、前記現像剤当接部の、前記延在方向と直交する方向の幅が、両端部より該両端部を除く中央部の方がより広いことを特徴とする現像ユニット。
【請求項2】
前記回転部材は、金属丸棒をクランク状に形成し、前記現像剤当接部の前記中央部をつぶし加工により形成したことを特徴とする請求項1記載の現像ユニット。
【請求項3】
前記回転部材は、金属丸棒をクランク状に形成し、前記現像剤当接部の前記中央部に前記金属丸棒の比重より小さい部材を装着したことを特徴とする請求項1記載の現像ユニット。
【請求項4】
前記金属丸棒の比重より小さい部材はゴムチューブであることを特徴とする請求項3記載の現像ユニット。
【請求項5】
前記回転駆動部は、前記回転軸部を回転自在に保持すると共に、前記金属丸棒の一部を押圧して回転力を前記回転部材に伝達することを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の現像ユニット。
【請求項6】
前記回転駆動部は、ワンウェイクラッチを介して前記回転軸部に回転力を伝達することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の現像ユニット。
【請求項7】
現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像剤収容部内に配置され、回転軸部と該回転軸部の軸中心に対する放射方向の所定位置で前記回転軸部の軸方向と平行に延在する現像剤当接部とを備えた回転部材と、
前記回転軸部を保持して前記回転部材を所定方向に回転するも、前記軸方向が水平方向にあるとき、前記現像剤当接部が鉛直方向最上部から前記現像剤の表面に当接するまで、自由落下よる前記回転部材の回転を許容する回転駆動部とを備え、
前記現像剤当接部が前記現像剤表面に当接する際に前記現像剤表面側からみた、前記現像剤当接部の、前記延在方向と直交する方向の幅が、両端部より該両端部を除く中央部の方がより広い現像ユニット
を使用することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−15625(P2013−15625A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147338(P2011−147338)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】