説明

現像装置

【課題】 現像剤担持体と像担持体との間において発生するトナー等の粉塵を粉塵吸引ダクトに適切に吸引できるようにする。
【解決手段】 回転する現像剤担持体21により現像剤Dを像担持体10と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像する現像装置20において、現像剤担持体と像担持体との間に現像剤担持体の軸方向に沿って粉塵吸引ダクト30を設け、この粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引を行う吸引口34を設けると共に、少なくともこの吸引口側の端部とその反対側の端部とにそれぞれ粉塵吸込み口33a,33bを開口させ、吸引口側の端部における粉塵吸込み口33aより吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板35を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置において、回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像する現像装置に関するものである。特に、上記のように現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して現像を行う際に、現像剤担持体と像担持体との間で発生する現像剤中のトナー等の粉塵を適切に回収して、トナー等の粉塵が現像剤担持体と像担持体との間から飛散するのを抑制するようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置においては、一般に、回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像するようにした現像装置が使用されている。
【0003】
ここで、このように回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して現像を行うようにした場合、像担持体に適切に供給されなかったトナー等の粉塵が現像剤担持体と像担持体との間で発生し、このように発生したトナー等の粉塵が、特に現像剤担持体の軸方向両側の端部において飛散し、画像形成装置内が汚れて、画像品質が低下する等の問題があった。
【0004】
そして、近年においては、特許文献1,2等に示されるように、現像剤担持体と像担持体との間に現像剤担持体の軸方向に沿った粉塵吸込み口を有する粉塵吸引ダクトを設け、この粉塵吸引ダクトの吸引口に設けられたファンにより吸引を行い、現像剤担持体と像担持体との間で発生したトナー等の粉塵を上記の粉塵吸込み口を通して吸引させるようにしたものが提案されている。
【0005】
ここで、上記の特許文献1,2に示されるものにおいては、現像剤担持体と像担持体との間で発生したトナー等の粉塵を吸引する粉塵吸込み口を、現像剤担持体の軸方向略全長にわたって設けているため、トナー等の粉塵を十分に吸引するためには、強い吸引力を発揮する大型ファンを使用しなければならず、コストが高くつくと共に、使用時における騒音も高くなるという問題があった。
【0006】
また、特許文献1に示されるものにおいては、粉塵吸引ダクトを現像剤担持体の軸方向に沿って設け、この粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引口を設け、この吸引口を通して吸引を行うようにしている。
【0007】
しかし、このようにした場合、粉塵吸引ダクトに設けられた上記の粉塵吸込み口における吸引量が上記の吸引口から離れるに従って次第に低下し、吸引口と反対側の部分においては、トナー等の粉塵を十分に吸引することができなくなるという問題があった。
【0008】
また、特許文献2に示されるものにおいては、粉塵吸込み口と反対側における粉塵吸引ダクトの部分に、粉塵吸引ダクトから吸引口に向けて収縮するようにして案内部を設け、この案内部を通してトナー等の粉塵を吸引口に導くため、粉塵吸引ダクトの部分が大型化するという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−268377号公報
【特許文献2】特開2007−140038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像する現像装置において、現像剤担持体と像担持体との間において発生する現像剤中のトナー等の粉塵を回収する場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0011】
すなわち、本発明においては、現像剤担持体と像担持体との間において発生する現像剤中のトナー等の粉塵を粉塵吸引ダクトに吸引して回収するにあたり、粉塵吸引ダクトが大型化するということがなく、また強い吸引力を発揮する大型ファンを使用しなくても、現像剤担持体と像担持体との間で発生したトナー等の粉塵を効率よく回収し、トナー等の粉塵が現像剤担持体の軸方向両側の端部において飛散して画像形成装置内が汚れるのを適切に防止できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上記のような課題を解決するため、回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像する現像装置において、上記の現像剤担持体と像担持体との間に現像剤担持体の軸方向に沿って粉塵吸引ダクトを設け、この粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引を行う吸引口を設けると共に、少なくともこの吸引口側の端部とその反対側の端部とにそれぞれ粉塵吸込み口を開口させ、吸引口側の端部における粉塵吸込み口より吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板を設けるようにした。
【0013】
ここで、このように吸引口側の端部における粉塵吸込み口に対して、この粉塵吸込み口より吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板を設けると、上記の吸引口を通してファン等の吸引装置により吸引を行い、吸引口側の端部とその反対側の端部とに開口された各粉塵吸込み口を通して現像剤担持体と像担持体との間で発生したトナー等の粉塵を回収する場合、吸引口側の粉塵吸込み口から吸い込まれた空気は、この粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板により吸引口に直接吸引されず、この仕切り板を迂回して吸引口に導かれるようになる。このため、吸引口側の端部に設けられた粉塵吸込み口と、吸引口側と反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口とにおける吸引量が同程度になる。
【0014】
また、上記の粉塵吸引ダクトにおいて、粉塵吸込み口を吸引口側とその反対側の端部との間にも設けることができ、この場合、粉塵吸込み口の位置が上記の吸引口から離れるに従って、この粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びる仕切り板の長さを短くすることが好ましい。
【0015】
また、上記のように粉塵吸込み口より吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板を設けるにあたっては、この仕切り板の吸引口側の部分に、吸引口側から反対側に向かって粉塵吸込み口から離れる方向に傾斜した傾斜部を設けることが好ましい。このようにすると、この粉塵吸込み口から仕切り板を迂回して吸引口に導かれる空気が、この傾斜部に沿ってスムーズに吸引口に導かれるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の現像装置においては、回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して現像を行うにあたり、現像剤担持体と像担持体との間に現像剤担持体の軸方向に沿って粉塵吸引ダクトを設け、この粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引を行う吸引口を設けると共に、少なくともこの吸引口側の端部とその反対側の端部とにそれぞれ粉塵吸込み口を開口させ、現像剤担持体と像担持体との間で発生したトナー等の粉塵を上記の各粉塵吸込み口を通して吸引させるようにする。
【0017】
ここで、本発明のように、粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引を行う吸引口を設けるようにすると、粉塵吸引ダクトにおける粉塵吸込み口と反対側に、粉塵吸引ダクトから吸引口に向けて収縮するようにして案内部を設ける従来のものに比べて、粉塵吸引ダクトを小型化することができる。
【0018】
また、本発明のように、粉塵吸引ダクトにおける吸引口側の端部やその反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口を通して吸引させる場合、粉塵吸込み口を現像剤担持体の軸方向略全長にわたって設けた従来のもののように、強い吸引力を発揮する大型ファンを使用しなくても、上記の各粉塵吸込み口を通して現像剤担持体の軸方向両側の端部において飛散するトナー等の粉塵を十分に吸引できるようになり、コストが低減されると共に、使用時における騒音も少なくなる。
【0019】
さらに、本発明のように、粉塵吸引ダクトにおいて、吸引口側の端部における粉塵吸込み口より吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板を設けると、上記のように吸引口側の粉塵吸込み口から吸い込まれた空気は、この粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板を迂回して吸引口に導かれるようになり、吸引口側の端部に設けられた粉塵吸込み口と、吸引口側と反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口とにおける吸引量が同程度になり、吸引口と反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口においても、トナー等の粉塵を十分に吸引することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る現像装置を用いた画像形成装置の概略断面説明図である。
【図2】上記の実施形態に係る現像装置において、現像剤担持体と像担持体との間に粉塵吸引ダクトを設けた状態を示した概略断面説明図である。
【図3】上記の実施形態に係る現像装置において、現像剤担持体の軸方向に沿って設けた粉塵吸引ダクトのシール部材を取り外した状態を示した概略斜視図である。
【図4】上記の実施形態に係る現像装置に使用する粉塵吸引ダクトの概略横断面図である。
【図5】上記の実施形態に係る現像装置に使用する粉塵吸引ダクトにおいて、吸引口側における粉塵吸込み口を囲うようにして仕切り板を設けた状態を示した部分斜視図である。
【図6】上記の実施形態に係る現像装置に使用する粉塵吸引ダクトにおいて、吸引口側における粉塵吸込み口を囲うようにして仕切り板を設けた状態を示した部分断面説明図である。
【図7】上記の実施形態に係る現像装置に使用する粉塵吸引ダクトにおいて、吸引口側における粉塵吸込み口を囲うように設ける仕切り板の吸引口側の部分に傾斜部を設けた状態を示した部分断面説明図である。
【図8】上記の実施形態に係る現像装置に使用する粉塵吸引ダクトにおいて、吸引口側の端部における粉塵吸込み口と、吸引口と反対側の端部における粉塵吸込み口との中間部分にも粉塵吸込み口を設けた変更例の概略横断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、この発明の実施形態に係る現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る現像装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0022】
ここで、この実施形態に係る現像装置20を画像形成装置に使用する場合について説明する。
【0023】
この画像形成装置においては、図1に示すように、4つの感光体ドラム(像担持体)10に対応させて4つの現像装置20を設け、各現像装置20においては、それぞれ対応する感光体ドラム10に現像剤Dを搬送する現像ローラ(現像剤担持体)21を、各感光体ドラム10と対向するように設けると共に、このように感光体ドラム10と対向するように設けられた現像ローラ21と感光体ドラム10との間に、現像ローラ21と感光体ドラム10との間で発生したトナー等の粉塵を回収する粉塵吸引ダクト30を、現像ローラ21の軸方向に沿って設けている。
【0024】
また、上記の各現像装置20においては、その内部に収容させる現像剤D中におけるトナーの色彩を異ならせて、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色の異なった色のトナーを用いている。
【0025】
そして、この画像形成装置においては、上記の各感光体ドラム10を回転させて、各感光体ドラム10の表面をそれぞれ帯電装置11によって帯電させ、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ潜像形成装置12により画像形成情報に従った露光を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成するようにしている。
【0026】
次いで、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して、それぞれ対応する現像装置20における現像ローラ21を回転させて現像剤Dを感光体ドラム10と対向する位置に導き、所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成するようにしている。
【0027】
そして、このように各感光体ドラム10に形成された各色彩のトナー像を、ローラ13aに架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体13に、それぞれローラ状になった一次転写装置14により順々に一次転写させて、この中間転写体13の上にフルカラーのトナー像を形成するようにしている。一方、上記の中間転写体13に転写されずに各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を、それぞれ第1クリーニング装置15によって除去するようにしている。
【0028】
次いで、上記のように中間転写体13の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体13によりローラ状になった二次転写装置16と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容された記録シートSを中間転写体13と二次転写装置16との間に導き、上記の二次転写装置16により中間転写体13の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録シートSに二次転写させるようにしている。
【0029】
その後、フルカラーのトナー像が転写された記録シートSを定着装置17に導いて、転写されたフルカラーのトナー像を記録シートSに定着させた後、このようにフルカラーのトナー像が定着された記録シートSを排紙させるようにしている。一方、記録シートSに転写されずに上記の中間転写体13に残ったトナー等の残留物を、第2クリーニング装置18によって中間転写体13から除去させるようにしている。
【0030】
次に、この実施形態における現像装置20について具体的に説明する。
【0031】
ここで、この実施形態の現像装置20においては、図2に示すように、現像剤Dを収容させた現像装置20の内部に現像ローラ21の軸方向に沿った隔壁22を設け、この隔壁22により現像装置20内を第1現像剤搬送部23と第2現像剤搬送部24とに分離させると共に、第1現像剤搬送部23内に回転する第1攪拌搬送部材23aを、第2現像剤搬送部24内に回転する第2攪拌搬送部材24aを設けている。
【0032】
そして、上記の第1攪拌搬送部材23aと第2攪拌搬送部材24aとを回転させ、現像装置20内に収容された現像剤Dを第1現像剤搬送部23と第2現像剤搬送部24とにおいて逆方向に搬送させ、上記の隔壁22の両端に設けられた循環口(図示せず)を通して現像剤Dを第1現像剤搬送部23と第2現像剤搬送部24との間で循環させると共に、上記の第1現像剤搬送部23における現像剤Dを回転する現像ローラ21に供給するようにしている。
【0033】
次いで、このように供給された現像剤Dを回転する現像ローラ21によって感光体ドラム10と対向する位置に搬送させる途中において、規制部材25により現像ローラ21によって搬送される現像剤Dの量を規制し、このように量が規制された現像剤Dを現像ローラ21により感光体ドラム10と対向する位置に導き、現像剤D中のトナーを感光体ドラム10に供給して、感光体ドラム10に形成された静電潜像を現像するようにしている。
【0034】
そして、この実施形態の現像装置20においては、このように現像剤D中のトナーを感光体ドラム10に供給して、感光体ドラム10に形成された静電潜像を現像する場合に、現像ローラ21と感光体ドラム10との間で発生したトナー等の粉塵を上記の粉塵吸引ダクト30によって回収するようにしている。
【0035】
ここで、この粉塵吸引ダクト30は、図2及び図3に示すように、現像ローラ21の軸方向に沿って設けられたダクト本体31の上面の開口部をシール部材32で閉塞させると共に、感光体ドラム10と対向するようにして、粉塵をこの粉塵吸引ダクト30内に吸い込むための粉塵吸込み口33を設けている。
【0036】
また、この粉塵吸引ダクト30においては、図3及び図4に示すように、その長さ方向一端側に、ファン等の吸引装置(図示せず)により吸引を行う吸引口34を設けると共に、上記の粉塵吸込み口33として、この吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aと、吸引口34と反対側の端部における粉塵吸込み口33bとを設けている。
【0037】
また、吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aにおいては、図3〜図6に示すように、この粉塵吸込み口33aより吸引口34に近い位置から粉塵吸込み口33aを囲うようにして反対側に伸びた断面L字状の仕切り板35を設けている。
【0038】
そして、このように吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aに対して仕切り板35を設け、上記の吸引口34を通して吸引装置により吸引を行うと、吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aから吸い込まれた空気は、この粉塵吸込み口33aを囲うようにして反対側に伸びた仕切り板35を迂回して吸引口34に導かれるようになる一方、吸引口34と反対側の端部における粉塵吸込み口33bから吸い込まれた空気はそのまま吸引口34に導かれるようになる。
【0039】
この結果、吸引口34側の端部に設けられた粉塵吸込み口33aと、吸引口34と反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口33bとにおける吸引量が同程度になり、吸引口34側の端部に設けられた粉塵吸込み口33aと、吸引口34と反対側の端部に設けられた粉塵吸込み口33bとにおいて、トナー等の粉塵を十分に吸引することができるようになり、現像ローラ21の軸方向両側の端部においてトナー等の粉塵が飛散するのを適切に防止できるようになる。
【0040】
なお、この実施形態においては、吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aより吸引口34に近い位置から粉塵吸込み口33aを囲うようにして反対側に伸びた断面L字状の仕切り板35を設けるようにしたが、図7に示すように、この仕切り板35の吸引口34側の部分に、吸引口34から反対側に向かって粉塵吸込み口33aから離れる方向に傾斜した傾斜部35aを設けるようすることが好ましい。このようにすると、仕切り板35の吸引口34側の部分に吸引口34に導かれる空気が滞留するのが防止され、上記の各粉塵吸込み口33a,33bから吸引された空気がスムーズに吸引口34に導かれるようになる。
【0041】
また、この実施形態においては、粉塵吸引ダクト30に粉塵吸込み口33として、吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aと、吸引口34と反対側の端部における粉塵吸込み口33bとを設けるようにしただけであるが、図8に示すように、吸引口34側の端部における粉塵吸込み口33aと、吸引口34と反対側の端部における粉塵吸込み口33bとの中間部分にも粉塵吸込み口33cを設け、この中間部分における粉塵吸込み口33cにおいても、トナー等の粉塵を吸引させるようにすることができる。
【0042】
ここで、このように中間部分に粉塵吸込み口33cを設ける場合、吸引口34と反対側の粉塵吸込み口33bにおける吸引力が低下するのを抑制するため、この中間部分の粉塵吸込み口33cにおいても、吸引口34側の粉塵吸込み口33aと同様に、この粉塵吸込み口33cを囲うようにして吸引口34に近い位置から反対側に伸びた仕切り板35を設けることが好ましい。また、このように中間部分の粉塵吸込み口33cの部分に仕切り板35を設ける場合、この中間部分の粉塵吸込み口33cにおける吸引量が、吸引口34側の粉塵吸込み口33aにおける吸引量と同程度になるように、この中間部分の粉塵吸込み口33cを囲うようにして反対側に伸びる仕切り板35の長さを、上記の吸引口34側の粉塵吸込み口33aにおける仕切り板35よりも短くすることが好ましい。
【符号の説明】
【0043】
10 感光体ドラム(像担持体)
11 帯電装置
12 潜像形成装置
13 中間転写体
13a ローラ
14 一次転写装置
15 第1クリーニング装置
16 二次転写装置
17 定着装置
18 第2クリーニング装置
20 現像装置
21 現像ローラ(現像剤担持体)
22 隔壁
23 第1現像剤搬送部
23a 第1攪拌搬送部材
24 第2現像剤搬送部
24a 第2攪拌搬送部材
25 規制部材
30 粉塵吸引ダクト
31 ダクト本体
32 シール部材
33,33a,33b,33c 粉塵吸込み口
34 吸引口
35 仕切り板
35a 傾斜部
D 現像剤
S 記録シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する現像剤担持体により現像剤を像担持体と対向する現像領域に搬送して、像担持体における静電潜像を現像する現像装置において、上記の現像剤担持体と像担持体との間に現像剤担持体の軸方向に沿った粉塵吸引ダクトが設けられ、この粉塵吸引ダクトの長さ方向一端側に吸引を行う吸引口が設けられると共に、少なくともこの吸引口側の端部とその反対側の端部とにそれぞれ粉塵吸込み口が開口され、吸引口側の端部における粉塵吸込み口より吸引口側の位置からこの粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びた仕切り板が設けられていることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の現像装置において、上記の粉塵吸込み口が吸引口側とその反対側の端部との間にも設けられ、粉塵吸込み口の位置が上記の吸引口から離れるに従って、この粉塵吸込み口を囲うようにして反対側に伸びる仕切り板の長さが短くなっていることを特徴とする現像装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の現像装置において、上記の仕切り板の吸引口側の部分に、吸引口側から反対側に向かって粉塵吸込み口から離れる方向に傾斜した傾斜部が設けられていることを特徴とする現像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−113009(P2012−113009A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259756(P2010−259756)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】