画像ファイルの日時情報の修正
【課題】画像ファイルの日時情報を容易に修正可能とすることで、画像ファイルの整理を正確に行なうことができるようにする。
【解決手段】アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、その作業フィールドFL3で、日時情報の入っていないサムネイルDsを、その表示されたサムネイルDsの並びの中の所望の位置に、操作者によるドラッグ&ドロップの操作に従って移動する処理が行なわれる。この移動する処理が行なわれると、その移動されたサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsに対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて、その移動されたサムネイルDsに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを変更する。
【解決手段】アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、その作業フィールドFL3で、日時情報の入っていないサムネイルDsを、その表示されたサムネイルDsの並びの中の所望の位置に、操作者によるドラッグ&ドロップの操作に従って移動する処理が行なわれる。この移動する処理が行なわれると、その移動されたサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsに対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて、その移動されたサムネイルDsに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像ファイルの日時情報を修正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子スチールカメラ、いわゆるデジタルカメラが開発され、一般に普及している。デジタルカメラによって撮影された写真の画像ファイルには、撮影日時を示す情報が付加されている。このため、画像ファイルは、撮影日時により整理されることが多い(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
一方、スキャナの普及で、銀塩カメラによって撮影された銀塩写真を電気的な画像情報に変換することもよく行なわれる。こうして得られた画像情報は、前記デジタルカメラで得られる画像ファイルと同じファイル形式の画像ファイルとして記憶されるのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−242004号公報
【0005】
上記デジタルカメラから得た画像ファイルとスキャナから得た画像ファイルとを併せて整理しようとした場合に、スキャナから得た画像ファイルは、撮影日時情報が正確に記録されていない(ヌルデータとなっていたり、スキャナで読み取った日時となっている)ために、撮影日時情報に従って整理することができないことから、画像ファイルの整理が困難であるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は、画像ファイルの日時情報を容易に修正可能とすることで、画像ファイルの整理を正確に行なうことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0008】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正装置は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する縮小画像表示手段と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける対象画像ファイル対応づけ手段と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する日時情報変更手段と
を備えることを要旨としている。
【0009】
ここで、日時情報変更手段における「変更」とは、対象画像ファイルに対して既に記憶された日時情報を他の値に変更する構成はもとより、日時情報が記憶されていない対象画像ファイルに対して日時情報を追加する構成を含むものである。
【0010】
上記構成の画像ファイルの日時情報修正装置によれば、日時情報の順に一覧表示された縮小画像の並びの中の操作者の意図する所望の位置に、対象画像ファイル対応づけ手段により対象画像ファイルが対応づけられることになる。日時情報変更手段により、対応づけのなされた位置に最も近い隣接する2つの縮小画像が選択されて、その選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、対象画像ファイルの日時情報が変更される。
【0011】
このために、操作者は、一覧表示された縮小画像の各々を見て、対象画像ファイルの実際の撮影日時に近いと思われる隣接する2つの縮小画像の間の位置に対象画像ファイルを対応づけることで、両縮小画像についての日時情報の間に対象画像ファイルの日時情報を修正することができる。したがって、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0012】
前記対象画像ファイル対応づけ手段は、前記縮小画像表示手段により一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう縮小画像移動手段を備える構成としてもよい。
【0013】
この構成によれば、操作者は、一覧表示された縮小画像の中から日付情報を修正あるいは追加したい対象画像ファイルを探し出すことができる。しかも、操作者は、その表示された画面の中で対象画像ファイルとした縮小画像を移動するだけで日時情報の修正の作業を行なうことができる。したがって、操作性に優れている。
【0014】
前記縮小画像移動手段における操作者からの操作指令は、ドラッグ&ドロップのマウス操作に従う指令としてもよい。この構成によれば、簡単なマウス操作によるだけで日時情報の修正の作業を行なうことができることから、より一層、操作性に優れている。
【0015】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正装置は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する画像表示手段と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する日時指定手段と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する日時情報変更手段と
を備えることを要旨としている。
【0016】
ここで、日時情報変更手段における「変更」とは、対象画像ファイルに対して既に記憶された日時情報を他の値に変更する構成はもとより、日時情報が記憶されていない対象画像ファイルに対して日時情報を追加する構成を含むものである。
【0017】
上記構成の第2の画像ファイルの日時情報修正装置によれば、日時情報の順に一覧表示された縮小画像の並びの中から、操作者からの操作指令に従って、2枚の縮小画像が間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように選択されて、同じく操作者からの操作指令に従って、その2枚の縮小画像の一方に第1の日時が、他方に第2の日時が指定される。その後、日時情報変更手段により、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報が、前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更される。
【0018】
このために、操作者によって第1および第2の日時が正確に指定されることで、第1および第2の日時を指定した2枚の縮小画像の間に挟まれる各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報は、ほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0019】
前記第2の画像ファイルの日時情報修整装置において、前記日時情報変更手段は、前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときに、前記第1の日時と前記第2の日時との間の期間内に、前記複数が等しい間隔に割り振られるように、画像ファイルの変更する日時情報を算出する変更日時算出手段を備える構成としてもよい。この構成によれば、前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときにも、容易に日時情報の変更ができる。
【0020】
前記第1および第2の画像ファイルの日時情報修正装置において、前記画像表示手段は、前記縮小画像とともに日時情報を表示する構成としてもよい。この構成によれば、操作者は、参照とする一覧表示された縮小画像についての正確な日時情報を知ることができる。
【0021】
前記第1および第2の画像ファイルの日時情報修正装置において、前記画像ファイルは、画像データを格納する画像データ部と、前記縮小画像を表わすサムネイルデータと前記日時情報を格納する付属データ部とを有するExif形式のファイルとしてもよい。この構成によれば、汎用性の高いExif形式の画像ファイルの利用を図ることができることから、利便性に優れている。
【0022】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正方法は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づけて、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する
ことを特徴としている。
【0023】
本発明の第1のコンピュータプログラムは、
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける機能と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する機能と
をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0024】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正方法および第1のコンピュータプログラムによっても、本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正装置と同様に、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。
【0025】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正方法は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定し、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する
ことを特徴としている。
【0026】
本発明の第2のコンピュータプログラムは、
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する機能と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する機能と
をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0027】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正方法および第2のコンピュータプログラムによっても、本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正装置と同様に、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。
【0028】
本発明の記録媒体は、本発明の第1または第2のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。本記録媒体は、本発明のコンピュータプログラムと同様な作用・効果を有している。
【0029】
本発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、本発明の第1または第2のコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第1の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき説明する。この実施例を、次の順序に従って説明する。
イ.第1実施例
A.装置の構成:
B.コンピュータ処理:
C.作用・効果
D.変形例:
ロ.第2実施例
E.コンピュータ処理:
F.作用・効果
ハ.他の実施形態
【0031】
イ.第1実施例
A.装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成を示す説明図である。この実施例のコンピュータシステムは、本発明の画像ファイルの日時情報修正装置を構成するパーソナルコンピュータ10を中心に備え、その周辺装置として、ディスプレイ20とキーボード22とマウス24を備える。さらに、パーソナルコンピュータ10には、デジタルカメラ26とスキャナ28が接続されている。
【0032】
パーソナルコンピュータ10は、中央演算処理装置としてのCPU11を中心にバス12により相互に接続されたメモリ13、ハードディスクドライブ14、入力制御部15、表示制御部16等を備える。メモリ13は、各種データ等を記憶するもので、CPU11の作業領域となる。ハードディスクドライブ14は、画像ファイルの日時情報修正装置のソフトウェアとしてのコンピュータプログラムPrを記憶する。また、ハードディスクドライブ14には、デジタルカメラ26によって撮影した写真画像の画像ファイルFpが、多数、格納される。
【0033】
デジタルカメラ26によって撮影して得られた画像ファイルFpは、デジタルカメラ用の画像ファイルフォーマット規格であるExif形式のものである。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0034】
図2は、Exif形式の画像ファイルFpのデータ構造を簡単に示す説明図である。図示するように、画像ファイルFpは、画像データを格納する画像データ格納領域A1と、格納されている画像データに関する各種付属データを格納する付属データ格納領域A2とを備えている。画像データ格納領域A1には、JPEG形式の画像データが格納される。付属データ格納領域A2には、写真画像を撮影した撮影日時を示す日時情報Dtを始めとする種々の撮影情報や、画像データ格納領域A1に格納されている画像データのサムネイルDsが付属データとして格納されている。
【0035】
図1に戻って、スキャナ28は、紙やフィルムに描画された画像を電気的な画像情報に変換するデバイスである。ここでは、銀塩カメラにより撮影された銀塩写真を、スキャナ28によりパーソナルコンピュータ10に取り込むものとする。なお、スキャナ28により得られる画像ファイルFp(デジタルカメラ26により得られる画像ファイルFpと同一の符号とした。)も、デジタルカメラ26により得られる画像ファイルFpと同様にExif形式のものである。スキャナ28により得られた画像ファイルFpに格納される日時情報Dtは、ヌルとなっている。このスキャナ28により得られた画像ファイルFpもハードディスクドライブ14に記憶される。ハードディスクドライブ14が、本発明の画像ファイル記憶手段に相当する。
【0036】
なお、ここではデジタルカメラ26およびスキャナ28により得られる画像ファイルFpとしてExif形式の画像ファイルを利用しているが、本発明に係る画像ファイルの形式はExif形式に限る必要はなく、画像データと日時情報とを含むことの可能な画像ファイルであればどのような形式の画像ファイルであってもよい。
【0037】
入力制御部15は、キーボード22やマウス24から入力操作を取り込むと共に、デジタルカメラ26やスキャナ28から画像ファイルFpを取り込む制御部である。表示制御部16は、ディスプレイ20への信号出力を制御する制御部である。
【0038】
コンピュータプログラムPrは、もともとは、記録媒体としてのCD−ROM(図示せず)に記憶されており、所定のインストールプログラムを起動することで、そのCD−ROMからハードディスクドライブ14にインストールされたものである。このコンピュータプログラムPrをCPU11が実行することにより、本発明の画像ファイルの日時情報修正装置の各種構成要件は実現される。
【0039】
図1では、各種構成要件が、CPU11の内部で実現される機能のブロックによって示されている。CPU11は、コンピュータプログラムPrを実行することにより、縮小画像表示部31、対象画像ファイル対応づけ部32および日時情報変更部33を機能として備える。各部31,32,33の働きは後ほど詳述する。このコンピュータプログラムPrは、実際は、画像の整理用のアルバムソフトウェアであり、その中の一部のモジュールによって、上述した縮小画像表示部31、対象画像ファイル対応づけ部32および日時情報変更部33の各機能をパーソナルコンピュータ10に実現させる。
【0040】
なお、コンピュータプログラムPrは、CD−ROMに替えて、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成として、これらから提供されたものとすることができる。また、このコンピュータプログラムPrは、外部のネットワークに接続される特定のサーバから、ネットワークを介して提供されたものとすることもできる。上記ネットワークとしては、インターネットであってもよく、特定のホームページからダウンロードして得たコンピュータプログラムであってもよい。あるいは、電子メールの添付ファイルの形態で供給されたコンピュータプログラムであってもよい。
【0041】
B.コンピュータ処理:
図3は、このコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、パーソナルコンピュータ10のCPU11は、まず、ハードディスクドライブ14に記憶された複数の画像ファイルFpのサムネイルを、ディスプレイ20に一覧表示するサムネイル表示処理を実行する(ステップS100)。詳細には、ディスプレイ20に表示された表示エリアであるアプリケーションウィンドウに、その一覧表示を行なう。
【0042】
図4は、このアプリケーションウィンドウWDを示す説明図である。アプリケーションウィンドウWDは、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を構成しており、図示するように、アプリケーションウィンドウWDには、ツールバーFL1と、ファイル指定のフィールドFL2と、作業フィールドFL3とが設けられている。ファイル指定のフィールドFL2は、画像ファイルFpの格納場所を、「フォルダ」や「フィルム」を用いて指定するためのフィールドである。この指定は、作業者によるマウス24の入力操作に従うものである。また、ハードディスクドライブ14は勿論のこと、CD−ROM等の他の記録媒体上の格納場所を指定することができる。
【0043】
作業フィールドFL3は、ファイル選択のフィールドFL2で指定されたフォルダまたはフィルムに格納されている画像ファイルFpをサムネイルDsにて一覧表示するとともに、作業者によるマウス24のクリック操作を受けて、その一覧表示された画像ファイルFpの中から所望のものを選択するためのフィールドである。なお、選択された画像ファイルFpは、ツールバーFL1に設けられた[開く]ボタンBT1が操作者によりクリックされる操作を受けて、別のダイアログボックスでサムネイルではなく実画像データが表示される。上記一覧表示において、各サムネイルDsの下方には、サムネイルDsの格納されている画像ファイルFpに格納される日時情報Dtが表示される。
【0044】
ステップS100では、詳細には、CPU11は、ファイル指定のフィールドFL2によって指定された格納場所に格納されている複数の画像ファイルFpから付属データ格納領域A2に格納されているサムネイルDsを、同じく付属データ格納領域A2に格納されている日時情報Dtとともに読み出して、日時情報Dtに従ってサムネイルDsの順位を並べ換えて(ソートして)、その並べ換えた後の順位でもって、それらサムネイルDsを日時情報Dtとともに一覧表示する。図4に示すように、日時情報Dtの最も古いもの(図示の例では、2005年10月12日15時05分37秒のもの)が作業フィールドFL3の左上の隅に表示され、日時情報Dtの古い順に右方向に順に表示される。右端まで表示されると、下方に段を下げて左端から順に表示される。
【0045】
図示の例では、「写真A」から「写真F」までの6枚のサムネイルDsのそれぞれの下方には、日時情報Dtがそれぞれ表示されているが、これに対して、「写真G」および「写真H」のサムネイルDsのそれぞれの下方には、日時情報Dtを表示するためのフィールドが空欄となっている。空欄となっているのは、画像ファイルFpに格納されている日時情報Dtがヌルであるためである。日時情報Dtがヌルである画像ファイルFpのサムネイルDsは、この実施例では、最新の画像ファイルFp(図示の例では、「写真F」)のサムネイルDsの後に表示される。このステップS110の処理が、縮小画像表示部31(図1)に対応する。
【0046】
図3に戻って、ステップS100でサムネイル表示処理を終えると、次いで、CPU11は、[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態、オフ状態のいずれの状態にあるかを判定する(ステップS110)。[自動日時設定]ボタンBT2は、図4に示すように、アプリケーションウィンドウWDのファイル指定のフィールドFL2の下方に設けられたもので、操作者によるマウス24を用いたクリックの操作によってオンオフされる。1度クリックされると、オン状態に変わり(このとき、ボタン自体の表示色は濃い色に変わる:図5参照)、もう1度クリックされるとオフ状態に戻る(このとき、ボタン自体の表示色は薄い色に戻る:図4参照)。操作者は、日時情報Dtの修正を行なうことをパーソナルコンピュータ10に対して指示したい場合に、[自動日時設定]ボタンBT2をクリックしてオン状態とする。CPU11は、この操作者によるクリックの操作を受ける処理を別のルーチンにて実行し、ステップS110では、[自動日時設定]ボタンBT2が現在オン状態にあるか、オフ状態にあるかの判定を行なう。
【0047】
[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態にあると判定された場合には、CPU11は、ステップS120に処理を移行する。ステップS120では、CPU11は、操作者によるマウス24を用いたドラッグ&ドロップの操作に従って、作業フィールドFL3に表示された複数のサムネイルDsの中から選択された1または複数のサムネイルDsを、その複数のサムネイルDsの並びの中の別の位置に移動する処理を行なう。
【0048】
図5は、ステップS120におけるドラッグ&ドロップの操作の一例を示す説明図である。図示するように、操作者は、作業フィールドFL3に表示された複数のサムネイルDsの中から日時情報Dtが空欄のもの(図示の例では、「写真G」のサムネイルDs)をドラッグして、複数のサムネイルDsの並びの中の所望の位置(図示の例では、「写真B」のサムネイルDsと「写真C」のサムネイルDsの間の位置)にドロップする操作を行なう。なお、このドラッグ&ドロップの操作は、1つのサムネイルDsの移動に限る必要はなく、予め複数のサムネイルDsを選択状態として、複数のサムネイルDsを同時にドラッグ&ドロップする操作であっても構わない。
【0049】
CPU11は、上記ドラッグ&ドロップの操作を受けて、作業フィールドFL3上でドラッグしたサムネイルDsの表示位置を変更する。図5の例では、「写真G」を「写真B」と「写真C」との間に移動するドラッグ&ドロップの操作であったことから、図6に示すように、「写真A」、「写真B」、「写真G」、「写真C」、「写真D」、「写真E」、「写真F」、「写真H」の順にサムネイルDsの並びが変更される。このステップS120の処理が、対象画像ファイル対応づけ部32(図1)に対応する。
【0050】
続いて、CPU11は、ステップS120で移動された1または複数のサムネイルDsの各画像ファイルFpについての日時情報Dtを変更する処理を行なう(ステップS130)。詳細には、CPU11は、ステップS120で移動されたサムネイルDs(図6の例では、「写真G」)の両隣に位置するサムネイルDs(図6の例では、「写真B」と「写真C」)に対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて書き込み日時を算出して、その書き込み日時を上記移動されたサムネイルDsの各画像ファイルFpについての日時情報Dtに書き込む。移動されたサムネイルDsが図6の例のように1つの場合には、書き込み日時は、両日時情報Dtの中間の日時とし、移動されたサムネイルDsが複数の場合には、書き込み日時は、両日時情報Dtの間の期間内に上記複数が等しい間隔に割り振られるように定められる。
【0051】
例えば、図6の例の場合では、図7に示すように、移動された「写真G」の日時情報Dtは、両隣が[2005年10月12日16時36分10秒(以下、年月日は同一であるとして記載を省略)]、[16時56分20秒]であることから、書き込み日時は、その中間の日時である[16時46分15秒]となる。例えば、両隣が[16時26分10秒]、[16時56分40秒]であり、移動されたサムネイルDsの数が2つである場合には、書き込み日時は、両日時情報の間の期間を3等分する日時である[16時36分20秒]、[16時46分30秒]となる。なお、このステップS130の日時情報Dtの変更は、ハードディスクドライブ14に格納された画像ファイルFpに格納されるデータと、アプリケーションウィンドウWDにおける表示とが共に行なわれる。このステップS130の処理が、日時情報変更部33(図1)に対応する。
【0052】
ステップS130の実行後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS110で、[自動日時設定]ボタンBT2がオフ状態であると判定された場合には、ステップS120およびS130を実行することなく、直ちに「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0053】
C.作用・効果
以上のように構成された第1実施例によれば、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、その作業フィールドFL3で、日時情報の入っていないサムネイルDsを、その表示されたサムネイルDsの並びの中の所望の位置に、操作者によるドラッグ&ドロップの操作に従って移動する処理が行なわれる。この移動する処理が行なわれると、その移動されたサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsに対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて、その移動されたサムネイルDsに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを変更する。
【0054】
このために、操作者は、一覧表示されたサムネイルDsの各々を見て、日時情報が入っていなくて日時情報を追加したい画像ファイルの実際の撮影日時に近いと思われる隣接する2つのサムネイルDsを選択して、両サムネイルDsの間の位置に上記日時情報を追加したい画像ファイルのサムネイルDsを移動することで、その日時情報を追加したい画像ファイルに対して日時情報Dtを追加することができる。したがって、スキャナ28から得た画像ファイルのように日時情報が入っていない画像ファイルについても、ほぼ正確な日時情報Dtを追加することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルFpにほぼ正確な日時情報Dtを設定することができることから、日時情報Dtに従う画像ファイルFpの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0055】
なお、上記説明では、操作者が、日時情報が入っていなくて日時情報を追加したい画像ファイルFpに対して、ステップS120のサムネイルDsの移動処理を行なうものとしていたが、これは操作者による操作に従うものであり、必ずしも日時情報が入っていない画像ファイルFpに限る必要がない。例えば、日時情報が入っていてもこの日時情報を変更したいような場合(例えば、デジタルカメラの内部時計が狂っていた場合)、その変更したい画像ファイルFpに対して、ステップS120のサムネイルDsの移動処理を行なうことで、その変更したい画像ファイルFpの日時情報Dtを変更することができる。すなわち、本願発明の画像ファイルの日時情報修正装置は、画像ファイルに対して日時情報を追加・変更することができる。
D.変形例:
【0056】
(1)前記第1実施例では、修正した画像ファイル(以下、「対象画像ファイル」と呼ぶ)のサムネイルDsをドラッグ&ドロップして移動する操作によって、対象画像ファイルをサムネイルDsの並びの中の所望の位置に対応づける処理を行なっていることから、移動後の対象画像ファイルのサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsを、本願発明でいう「所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像」として求めている。これに換えて、操作者によるドラッグ&ドロップの操作の指令を受けたときに、そのドロップ位置に最も近い2つのサムネイル(隣接するサムネイル)Dsを選択して、両サムネイルに対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて対象画像ファイルの日時情報を変更して、その後、その日時情報の変更された対象画像ファイルのサムネイルDsを、上記ドラッグ&ドロップの操作に従って移動を行なう構成としてもよい。
【0057】
(2)前記第1実施例では、日時情報の順に一覧表示されたサムネイルDsと対象画像ファイルのサムネイルDsとを、作業フィールドFL3という同一のフィールドに表示する構成としたが、これに換えて、対象画像ファイルのサムネイルを別のフィールドに表示して、そのフィールドから対象画像ファイルのサムネイルを、作業フィールドFL3に表示されたサムネイルDsの並びの中に移動する構成としてもよい。
【0058】
(3)前記第1実施例では、対象画像ファイルのサムネイルの移動を、ドラッグ&ドロップの操作により行なう構成としたが、この操作に限る必要はなく、対象画像ファイルを指定して、その移動先を指定する操作であればどのような操作であってもよい。例えば、操作者に対して、対象画像ファイルのファイル名をキーボード22から入力させて、その後、一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置を、操作者に対してクリックさせる構成としてもよい。また、先に一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置をクリックさせて、その後、対象画像ファイルのファイル名を入力させる構成であってもよい。要は、修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを指定するとともに、一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置を指定する構成であればどのような構成であってもよい。
【0059】
ロ.第2実施例
本発明の第2実施例について次に説明する。第2実施例を適用するコンピュータシステムは、第1実施例のコンピュータシステムと比較して、ハードウェア構成は同一であり、ソフトウェア構成については一部だけが相違し、その他の部分は同一である。ここではその相違する部分について説明する。なお、ハードウェア構成については、第1実施例と同一の符号を付した。
【0060】
E.コンピュータ処理:
図8は、第2実施例におけるコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、パーソナルコンピュータ10のCPU11は、まず、ハードディスクドライブ14に記憶された複数の画像ファイルFpのサムネイルを、ディスプレイ20に一覧表示するサムネイル表示処理を実行する(ステップS200)。このサムネイル表示処理は、第1実施例のステップS100と同一である。
【0061】
図9は、ステップS200による一覧表示の結果の一例を示す説明図である。図示するように、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3(第1実施例と同一の部分には同一の符号を付けた)には、複数のサムネイルDsが日時情報Dtの順に並べて表示される。図示の例では、「写真I」と「写真J」の各サムネイルDsの下方には、日時情報Dtがそれぞれ表示されているが、これに対して、「写真K」から「写真P」までの6枚のサムネイルDsのそれぞれの下方は、日時情報Dtを表示するためのフィールドが空欄となっている。空欄となっているのは、画像ファイルFpに格納されている日時情報Dtがヌルであるためである。
【0062】
図8に戻って、ステップS200の実行後、CPU11は、[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態、オフ状態のいずれの状態にあるかを判定する処理を行なう(ステップS210)。この処理は、第1実施例のステップS110と同一である。ステップS210で[自動日時設定]ボタンBT2がオフ状態であると判定された場合には、直ちに「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS210で[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態であると判定された場合には、ステップS220に進む。
【0063】
ステップS220では、CPU11は、ステップS200で一覧表示されたサムネイルDsの下方に位置する日時情報Dtのフィールドに対して、操作者からのデータ入力があるか否かを判定する処理を行なう。このデータ入力は、操作者が、そのフィールドをクリックした後、キーボード22を用いて日時情報としての数値を入力するものである。ここで、データ入力がないと判定された場合には、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0064】
一方、ステップS220でデータ入力があると判定されると、CPU11は、ステップS230に処理を進めて、そのデータ入力がなされたフィールドに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを、そのデータ入力の入力値に基づいて変更する(ステップS230)とともに、その入力値を第1日時変数t1として記憶する(ステップS240)。なお、ステップS230では、画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新を行なっている。
【0065】
その後、CPU11は、さらに、サムネイルDsの下方に位置する日時情報Dtのフィールドに対して、操作者からのデータ入力があるか否かを判定する処理を行なう(ステップS250)。この判定処理はステップS220と同様のもので、ステップS220ないしS240の実行後、さらに別の日時情報のフィールドに対してデータ入力がなされたか否かの判定を行なっている。ここで、データ入力がないと判定された場合には、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS250でデータ入力があると判定されると、CPU11は、ステップS260に処理を進めて、そのデータ入力がなされたフィールドに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを、そのデータ入力の入力値に基づいて変更する(ステップS260)とともに、その入力値を第2日時変数t2として記憶する(ステップS270)。なお、ステップS260では、画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新を行なっている。
【0066】
図10は、ステップS270までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。この表示の例は、図9で示した状態からの変化を示すものである。図示するように、「写真K」のサムネイルDsの下方の日時情報のフィールドFdsに対して、[2005年10月15日12時00分00秒(以下、年月日は同一であるとして記載を省略)]の日時情報が、操作者による指令により入力され、その後、「写真P」のサムネイルDsの下方の日時情報のフィールドFdeに対して、[17時00分00秒]の日時情報が、操作者による指令により入力されている。最初の入力がステップS220に対応するものであり、後の入力がステップS250に対応するものである。
【0067】
図8に戻って、ステップS270の実行後、CPU11は、ステップS220、S250で日時情報の入力された2つのサムネイル(以下、「日時指定サムネイル」と呼ぶ)Dsの間に位置するサムネイルDsの数nを算出する処理を行なう(ステップS280)。続いて、その算出された数nが値0より大きいか否かを判定する(ステップS290)。ここで、数nが値0より大きくない、すなわち2つの日時指定サムネイルDsの間にサムネイルが存在しないと判定されたときには、上記第1および第2日時変数t1,t2を値0にクリアして(ステップS300)、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0068】
一方、ステップS290で数nが値0より大きい、すなわち2つの日時指定サムネイルDsの間に少なくとも一つ以上のサムネイルが存在すると判定されたときには、n個の書き込み日時WD1〜WDnを以下の式(1)に基づいて算出する処理を行なう(ステップS310)。
【0069】
WDk=k・(t2−t1)/(n+1) …(1)
但し、kは、1〜nである。
【0070】
ステップS310の実行後、CPU11は、2つの日時指定サムネイルDsの間に存在するサムネイルに対応するn個の画像ファイル(以下、「対象画像ファイル」と呼ぶ)に対して、ステップS310で算出されたn個の書き込み日時WD1〜WDnをそれぞれ書き込む処理を行なう(ステップS320)。なお、ここでは、対象画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新も行なっている。
【0071】
図11は、ステップS320までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。この表示の例は、図10で示した状態からの変化を示すものである。図示するように、2つの日時指定サムネイルDsは、「写真K」のサムネイルと「写真P」のサムネイルに該当することから、両指定サムネイルDsの間には、「写真L」、「写真M」、「写真N」、「写真O」の4枚のサムネイルDsが存在するが、これら4枚のサムネイルDsの各日時情報のフィールドFd1〜Fd4には、書き込み日時WD1〜WD4がそれぞれ表示される。すなわち、「写真K」の日時が[12時00分00秒]であり、「写真P」の日時が[17時00分00秒]であることから、「写真L」、「写真M」、「写真N」、「写真O」の4枚の各日時は、12時から17時までの期間を前記4枚が等しく割り振られるように、その期間を値5で割った商である1時間毎に増加する値、すなわち[13時00分00秒]、[14時00分00秒]、[15時00分00秒]、[16時00分00秒]に変更(追加)される。
【0072】
図8に戻って、ステップS220の実行後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0073】
F.作用・効果
以上のように構成された第2実施例によれば、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、そのサムネイルDsの並びの中から、操作者からの操作指令に従って、2枚のサムネイルDsが間に少なくとも1枚のサムネイルDsが挟まれるように選択されて、同じく操作者からの操作指令に従って、その2枚のサムネイルに第1の日時(第1日時変数t1として記憶)、第2の日時(第2日時変数t2として記憶)がそれぞれ指定される。その後、その日時が指定された2枚のサムネイルの間に存在するサムネイルに対応する画像ファイルの日時情報が、前記第1日時変数t1と前記第2日時変数t2との間の日時に変更される。
【0074】
このために、操作者によって第1および第2の日時が正確に指定されることで、2枚の日時指定サムネイルの間に挟まれる各サムネイルに対応する画像ファイルの日時情報は、ほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0075】
ハ.他の実施形態
本発明は上記の第1および第2実施例やその変形例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0076】
(1)前記第1および第2実施例では、一覧表示する縮小画像は、画像ファイルFpの付属データ格納領域A2に格納されているサムネイルDsを用いていたが、これに換えて、画像ファイルに格納されている実画像データを縮小して、その縮小画像を一覧表示する構成としてもよい。
【0077】
(2)前記実施例では、画像ファイルは、デジタルカメラ26により撮影したものもしくはスキャナ28により読み取ったものとしたが、これらに限る必要はなく、要は、日時情報を備える画像ファイルであればどのような画像ファイルであってもよい。例えば、ネットワークを介して外部から取り込んだものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成を示す説明図である。
【図2】Exif形式の画像ファイルFpのデータ構造を簡単に示す説明図である。
【図3】コンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。
【図4】アプリケーションウィンドウWDを示す説明図である。
【図5】ステップS120におけるドラッグ&ドロップの操作の一例を示す説明図である。
【図6】ドラッグ&ドロップ後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図7】日時情報の変更がなされた後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例におけるコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。
【図9】ステップS200による一覧表示の結果の一例を示す説明図である。
【図10】ステップS270までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図11】日時情報の変更がなされた後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0079】
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…バス
13…メモリ
14…ハードディスクドライブ
15…入力制御部
16…表示制御部
20…ディスプレイ
22…キーボード
24…マウス
26…デジタルカメラ
28…スキャナ
31…縮小画像表示部
32…対象画像ファイル対応づけ部
33…日時情報変更部
Fp…画像ファイル
A1…画像データ格納領域
A2…付属データ格納領域
Pr…コンピュータプログラム
WD…アプリケーションウィンドウ
FL1…ツールバー
FL2…フィールド
FL3…作業フィールド
Ds…サムネイル
BT1…[開く]ボタン
BT2…[自動日時設定]ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像ファイルの日時情報を修正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子スチールカメラ、いわゆるデジタルカメラが開発され、一般に普及している。デジタルカメラによって撮影された写真の画像ファイルには、撮影日時を示す情報が付加されている。このため、画像ファイルは、撮影日時により整理されることが多い(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
一方、スキャナの普及で、銀塩カメラによって撮影された銀塩写真を電気的な画像情報に変換することもよく行なわれる。こうして得られた画像情報は、前記デジタルカメラで得られる画像ファイルと同じファイル形式の画像ファイルとして記憶されるのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−242004号公報
【0005】
上記デジタルカメラから得た画像ファイルとスキャナから得た画像ファイルとを併せて整理しようとした場合に、スキャナから得た画像ファイルは、撮影日時情報が正確に記録されていない(ヌルデータとなっていたり、スキャナで読み取った日時となっている)ために、撮影日時情報に従って整理することができないことから、画像ファイルの整理が困難であるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は、画像ファイルの日時情報を容易に修正可能とすることで、画像ファイルの整理を正確に行なうことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0008】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正装置は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する縮小画像表示手段と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける対象画像ファイル対応づけ手段と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する日時情報変更手段と
を備えることを要旨としている。
【0009】
ここで、日時情報変更手段における「変更」とは、対象画像ファイルに対して既に記憶された日時情報を他の値に変更する構成はもとより、日時情報が記憶されていない対象画像ファイルに対して日時情報を追加する構成を含むものである。
【0010】
上記構成の画像ファイルの日時情報修正装置によれば、日時情報の順に一覧表示された縮小画像の並びの中の操作者の意図する所望の位置に、対象画像ファイル対応づけ手段により対象画像ファイルが対応づけられることになる。日時情報変更手段により、対応づけのなされた位置に最も近い隣接する2つの縮小画像が選択されて、その選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、対象画像ファイルの日時情報が変更される。
【0011】
このために、操作者は、一覧表示された縮小画像の各々を見て、対象画像ファイルの実際の撮影日時に近いと思われる隣接する2つの縮小画像の間の位置に対象画像ファイルを対応づけることで、両縮小画像についての日時情報の間に対象画像ファイルの日時情報を修正することができる。したがって、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0012】
前記対象画像ファイル対応づけ手段は、前記縮小画像表示手段により一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう縮小画像移動手段を備える構成としてもよい。
【0013】
この構成によれば、操作者は、一覧表示された縮小画像の中から日付情報を修正あるいは追加したい対象画像ファイルを探し出すことができる。しかも、操作者は、その表示された画面の中で対象画像ファイルとした縮小画像を移動するだけで日時情報の修正の作業を行なうことができる。したがって、操作性に優れている。
【0014】
前記縮小画像移動手段における操作者からの操作指令は、ドラッグ&ドロップのマウス操作に従う指令としてもよい。この構成によれば、簡単なマウス操作によるだけで日時情報の修正の作業を行なうことができることから、より一層、操作性に優れている。
【0015】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正装置は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する画像表示手段と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する日時指定手段と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する日時情報変更手段と
を備えることを要旨としている。
【0016】
ここで、日時情報変更手段における「変更」とは、対象画像ファイルに対して既に記憶された日時情報を他の値に変更する構成はもとより、日時情報が記憶されていない対象画像ファイルに対して日時情報を追加する構成を含むものである。
【0017】
上記構成の第2の画像ファイルの日時情報修正装置によれば、日時情報の順に一覧表示された縮小画像の並びの中から、操作者からの操作指令に従って、2枚の縮小画像が間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように選択されて、同じく操作者からの操作指令に従って、その2枚の縮小画像の一方に第1の日時が、他方に第2の日時が指定される。その後、日時情報変更手段により、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報が、前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更される。
【0018】
このために、操作者によって第1および第2の日時が正確に指定されることで、第1および第2の日時を指定した2枚の縮小画像の間に挟まれる各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報は、ほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0019】
前記第2の画像ファイルの日時情報修整装置において、前記日時情報変更手段は、前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときに、前記第1の日時と前記第2の日時との間の期間内に、前記複数が等しい間隔に割り振られるように、画像ファイルの変更する日時情報を算出する変更日時算出手段を備える構成としてもよい。この構成によれば、前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときにも、容易に日時情報の変更ができる。
【0020】
前記第1および第2の画像ファイルの日時情報修正装置において、前記画像表示手段は、前記縮小画像とともに日時情報を表示する構成としてもよい。この構成によれば、操作者は、参照とする一覧表示された縮小画像についての正確な日時情報を知ることができる。
【0021】
前記第1および第2の画像ファイルの日時情報修正装置において、前記画像ファイルは、画像データを格納する画像データ部と、前記縮小画像を表わすサムネイルデータと前記日時情報を格納する付属データ部とを有するExif形式のファイルとしてもよい。この構成によれば、汎用性の高いExif形式の画像ファイルの利用を図ることができることから、利便性に優れている。
【0022】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正方法は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づけて、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する
ことを特徴としている。
【0023】
本発明の第1のコンピュータプログラムは、
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける機能と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する機能と
をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0024】
本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正方法および第1のコンピュータプログラムによっても、本発明の第1の画像ファイルの日時情報修正装置と同様に、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。
【0025】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正方法は、
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定し、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する
ことを特徴としている。
【0026】
本発明の第2のコンピュータプログラムは、
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する機能と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する機能と
をコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0027】
本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正方法および第2のコンピュータプログラムによっても、本発明の第2の画像ファイルの日時情報修正装置と同様に、スキャナから得た画像ファイルのように日時情報が全く不正確な画像ファイルについても、日時情報をほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。
【0028】
本発明の記録媒体は、本発明の第1または第2のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。本記録媒体は、本発明のコンピュータプログラムと同様な作用・効果を有している。
【0029】
本発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、本発明の第1または第2のコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第1の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき説明する。この実施例を、次の順序に従って説明する。
イ.第1実施例
A.装置の構成:
B.コンピュータ処理:
C.作用・効果
D.変形例:
ロ.第2実施例
E.コンピュータ処理:
F.作用・効果
ハ.他の実施形態
【0031】
イ.第1実施例
A.装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成を示す説明図である。この実施例のコンピュータシステムは、本発明の画像ファイルの日時情報修正装置を構成するパーソナルコンピュータ10を中心に備え、その周辺装置として、ディスプレイ20とキーボード22とマウス24を備える。さらに、パーソナルコンピュータ10には、デジタルカメラ26とスキャナ28が接続されている。
【0032】
パーソナルコンピュータ10は、中央演算処理装置としてのCPU11を中心にバス12により相互に接続されたメモリ13、ハードディスクドライブ14、入力制御部15、表示制御部16等を備える。メモリ13は、各種データ等を記憶するもので、CPU11の作業領域となる。ハードディスクドライブ14は、画像ファイルの日時情報修正装置のソフトウェアとしてのコンピュータプログラムPrを記憶する。また、ハードディスクドライブ14には、デジタルカメラ26によって撮影した写真画像の画像ファイルFpが、多数、格納される。
【0033】
デジタルカメラ26によって撮影して得られた画像ファイルFpは、デジタルカメラ用の画像ファイルフォーマット規格であるExif形式のものである。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0034】
図2は、Exif形式の画像ファイルFpのデータ構造を簡単に示す説明図である。図示するように、画像ファイルFpは、画像データを格納する画像データ格納領域A1と、格納されている画像データに関する各種付属データを格納する付属データ格納領域A2とを備えている。画像データ格納領域A1には、JPEG形式の画像データが格納される。付属データ格納領域A2には、写真画像を撮影した撮影日時を示す日時情報Dtを始めとする種々の撮影情報や、画像データ格納領域A1に格納されている画像データのサムネイルDsが付属データとして格納されている。
【0035】
図1に戻って、スキャナ28は、紙やフィルムに描画された画像を電気的な画像情報に変換するデバイスである。ここでは、銀塩カメラにより撮影された銀塩写真を、スキャナ28によりパーソナルコンピュータ10に取り込むものとする。なお、スキャナ28により得られる画像ファイルFp(デジタルカメラ26により得られる画像ファイルFpと同一の符号とした。)も、デジタルカメラ26により得られる画像ファイルFpと同様にExif形式のものである。スキャナ28により得られた画像ファイルFpに格納される日時情報Dtは、ヌルとなっている。このスキャナ28により得られた画像ファイルFpもハードディスクドライブ14に記憶される。ハードディスクドライブ14が、本発明の画像ファイル記憶手段に相当する。
【0036】
なお、ここではデジタルカメラ26およびスキャナ28により得られる画像ファイルFpとしてExif形式の画像ファイルを利用しているが、本発明に係る画像ファイルの形式はExif形式に限る必要はなく、画像データと日時情報とを含むことの可能な画像ファイルであればどのような形式の画像ファイルであってもよい。
【0037】
入力制御部15は、キーボード22やマウス24から入力操作を取り込むと共に、デジタルカメラ26やスキャナ28から画像ファイルFpを取り込む制御部である。表示制御部16は、ディスプレイ20への信号出力を制御する制御部である。
【0038】
コンピュータプログラムPrは、もともとは、記録媒体としてのCD−ROM(図示せず)に記憶されており、所定のインストールプログラムを起動することで、そのCD−ROMからハードディスクドライブ14にインストールされたものである。このコンピュータプログラムPrをCPU11が実行することにより、本発明の画像ファイルの日時情報修正装置の各種構成要件は実現される。
【0039】
図1では、各種構成要件が、CPU11の内部で実現される機能のブロックによって示されている。CPU11は、コンピュータプログラムPrを実行することにより、縮小画像表示部31、対象画像ファイル対応づけ部32および日時情報変更部33を機能として備える。各部31,32,33の働きは後ほど詳述する。このコンピュータプログラムPrは、実際は、画像の整理用のアルバムソフトウェアであり、その中の一部のモジュールによって、上述した縮小画像表示部31、対象画像ファイル対応づけ部32および日時情報変更部33の各機能をパーソナルコンピュータ10に実現させる。
【0040】
なお、コンピュータプログラムPrは、CD−ROMに替えて、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成として、これらから提供されたものとすることができる。また、このコンピュータプログラムPrは、外部のネットワークに接続される特定のサーバから、ネットワークを介して提供されたものとすることもできる。上記ネットワークとしては、インターネットであってもよく、特定のホームページからダウンロードして得たコンピュータプログラムであってもよい。あるいは、電子メールの添付ファイルの形態で供給されたコンピュータプログラムであってもよい。
【0041】
B.コンピュータ処理:
図3は、このコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、パーソナルコンピュータ10のCPU11は、まず、ハードディスクドライブ14に記憶された複数の画像ファイルFpのサムネイルを、ディスプレイ20に一覧表示するサムネイル表示処理を実行する(ステップS100)。詳細には、ディスプレイ20に表示された表示エリアであるアプリケーションウィンドウに、その一覧表示を行なう。
【0042】
図4は、このアプリケーションウィンドウWDを示す説明図である。アプリケーションウィンドウWDは、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を構成しており、図示するように、アプリケーションウィンドウWDには、ツールバーFL1と、ファイル指定のフィールドFL2と、作業フィールドFL3とが設けられている。ファイル指定のフィールドFL2は、画像ファイルFpの格納場所を、「フォルダ」や「フィルム」を用いて指定するためのフィールドである。この指定は、作業者によるマウス24の入力操作に従うものである。また、ハードディスクドライブ14は勿論のこと、CD−ROM等の他の記録媒体上の格納場所を指定することができる。
【0043】
作業フィールドFL3は、ファイル選択のフィールドFL2で指定されたフォルダまたはフィルムに格納されている画像ファイルFpをサムネイルDsにて一覧表示するとともに、作業者によるマウス24のクリック操作を受けて、その一覧表示された画像ファイルFpの中から所望のものを選択するためのフィールドである。なお、選択された画像ファイルFpは、ツールバーFL1に設けられた[開く]ボタンBT1が操作者によりクリックされる操作を受けて、別のダイアログボックスでサムネイルではなく実画像データが表示される。上記一覧表示において、各サムネイルDsの下方には、サムネイルDsの格納されている画像ファイルFpに格納される日時情報Dtが表示される。
【0044】
ステップS100では、詳細には、CPU11は、ファイル指定のフィールドFL2によって指定された格納場所に格納されている複数の画像ファイルFpから付属データ格納領域A2に格納されているサムネイルDsを、同じく付属データ格納領域A2に格納されている日時情報Dtとともに読み出して、日時情報Dtに従ってサムネイルDsの順位を並べ換えて(ソートして)、その並べ換えた後の順位でもって、それらサムネイルDsを日時情報Dtとともに一覧表示する。図4に示すように、日時情報Dtの最も古いもの(図示の例では、2005年10月12日15時05分37秒のもの)が作業フィールドFL3の左上の隅に表示され、日時情報Dtの古い順に右方向に順に表示される。右端まで表示されると、下方に段を下げて左端から順に表示される。
【0045】
図示の例では、「写真A」から「写真F」までの6枚のサムネイルDsのそれぞれの下方には、日時情報Dtがそれぞれ表示されているが、これに対して、「写真G」および「写真H」のサムネイルDsのそれぞれの下方には、日時情報Dtを表示するためのフィールドが空欄となっている。空欄となっているのは、画像ファイルFpに格納されている日時情報Dtがヌルであるためである。日時情報Dtがヌルである画像ファイルFpのサムネイルDsは、この実施例では、最新の画像ファイルFp(図示の例では、「写真F」)のサムネイルDsの後に表示される。このステップS110の処理が、縮小画像表示部31(図1)に対応する。
【0046】
図3に戻って、ステップS100でサムネイル表示処理を終えると、次いで、CPU11は、[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態、オフ状態のいずれの状態にあるかを判定する(ステップS110)。[自動日時設定]ボタンBT2は、図4に示すように、アプリケーションウィンドウWDのファイル指定のフィールドFL2の下方に設けられたもので、操作者によるマウス24を用いたクリックの操作によってオンオフされる。1度クリックされると、オン状態に変わり(このとき、ボタン自体の表示色は濃い色に変わる:図5参照)、もう1度クリックされるとオフ状態に戻る(このとき、ボタン自体の表示色は薄い色に戻る:図4参照)。操作者は、日時情報Dtの修正を行なうことをパーソナルコンピュータ10に対して指示したい場合に、[自動日時設定]ボタンBT2をクリックしてオン状態とする。CPU11は、この操作者によるクリックの操作を受ける処理を別のルーチンにて実行し、ステップS110では、[自動日時設定]ボタンBT2が現在オン状態にあるか、オフ状態にあるかの判定を行なう。
【0047】
[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態にあると判定された場合には、CPU11は、ステップS120に処理を移行する。ステップS120では、CPU11は、操作者によるマウス24を用いたドラッグ&ドロップの操作に従って、作業フィールドFL3に表示された複数のサムネイルDsの中から選択された1または複数のサムネイルDsを、その複数のサムネイルDsの並びの中の別の位置に移動する処理を行なう。
【0048】
図5は、ステップS120におけるドラッグ&ドロップの操作の一例を示す説明図である。図示するように、操作者は、作業フィールドFL3に表示された複数のサムネイルDsの中から日時情報Dtが空欄のもの(図示の例では、「写真G」のサムネイルDs)をドラッグして、複数のサムネイルDsの並びの中の所望の位置(図示の例では、「写真B」のサムネイルDsと「写真C」のサムネイルDsの間の位置)にドロップする操作を行なう。なお、このドラッグ&ドロップの操作は、1つのサムネイルDsの移動に限る必要はなく、予め複数のサムネイルDsを選択状態として、複数のサムネイルDsを同時にドラッグ&ドロップする操作であっても構わない。
【0049】
CPU11は、上記ドラッグ&ドロップの操作を受けて、作業フィールドFL3上でドラッグしたサムネイルDsの表示位置を変更する。図5の例では、「写真G」を「写真B」と「写真C」との間に移動するドラッグ&ドロップの操作であったことから、図6に示すように、「写真A」、「写真B」、「写真G」、「写真C」、「写真D」、「写真E」、「写真F」、「写真H」の順にサムネイルDsの並びが変更される。このステップS120の処理が、対象画像ファイル対応づけ部32(図1)に対応する。
【0050】
続いて、CPU11は、ステップS120で移動された1または複数のサムネイルDsの各画像ファイルFpについての日時情報Dtを変更する処理を行なう(ステップS130)。詳細には、CPU11は、ステップS120で移動されたサムネイルDs(図6の例では、「写真G」)の両隣に位置するサムネイルDs(図6の例では、「写真B」と「写真C」)に対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて書き込み日時を算出して、その書き込み日時を上記移動されたサムネイルDsの各画像ファイルFpについての日時情報Dtに書き込む。移動されたサムネイルDsが図6の例のように1つの場合には、書き込み日時は、両日時情報Dtの中間の日時とし、移動されたサムネイルDsが複数の場合には、書き込み日時は、両日時情報Dtの間の期間内に上記複数が等しい間隔に割り振られるように定められる。
【0051】
例えば、図6の例の場合では、図7に示すように、移動された「写真G」の日時情報Dtは、両隣が[2005年10月12日16時36分10秒(以下、年月日は同一であるとして記載を省略)]、[16時56分20秒]であることから、書き込み日時は、その中間の日時である[16時46分15秒]となる。例えば、両隣が[16時26分10秒]、[16時56分40秒]であり、移動されたサムネイルDsの数が2つである場合には、書き込み日時は、両日時情報の間の期間を3等分する日時である[16時36分20秒]、[16時46分30秒]となる。なお、このステップS130の日時情報Dtの変更は、ハードディスクドライブ14に格納された画像ファイルFpに格納されるデータと、アプリケーションウィンドウWDにおける表示とが共に行なわれる。このステップS130の処理が、日時情報変更部33(図1)に対応する。
【0052】
ステップS130の実行後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS110で、[自動日時設定]ボタンBT2がオフ状態であると判定された場合には、ステップS120およびS130を実行することなく、直ちに「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0053】
C.作用・効果
以上のように構成された第1実施例によれば、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、その作業フィールドFL3で、日時情報の入っていないサムネイルDsを、その表示されたサムネイルDsの並びの中の所望の位置に、操作者によるドラッグ&ドロップの操作に従って移動する処理が行なわれる。この移動する処理が行なわれると、その移動されたサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsに対応する2つの画像ファイルFpから日時情報Dtをそれぞれ読み出して、両日時情報Dtに基づいて、その移動されたサムネイルDsに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを変更する。
【0054】
このために、操作者は、一覧表示されたサムネイルDsの各々を見て、日時情報が入っていなくて日時情報を追加したい画像ファイルの実際の撮影日時に近いと思われる隣接する2つのサムネイルDsを選択して、両サムネイルDsの間の位置に上記日時情報を追加したい画像ファイルのサムネイルDsを移動することで、その日時情報を追加したい画像ファイルに対して日時情報Dtを追加することができる。したがって、スキャナ28から得た画像ファイルのように日時情報が入っていない画像ファイルについても、ほぼ正確な日時情報Dtを追加することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルFpにほぼ正確な日時情報Dtを設定することができることから、日時情報Dtに従う画像ファイルFpの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0055】
なお、上記説明では、操作者が、日時情報が入っていなくて日時情報を追加したい画像ファイルFpに対して、ステップS120のサムネイルDsの移動処理を行なうものとしていたが、これは操作者による操作に従うものであり、必ずしも日時情報が入っていない画像ファイルFpに限る必要がない。例えば、日時情報が入っていてもこの日時情報を変更したいような場合(例えば、デジタルカメラの内部時計が狂っていた場合)、その変更したい画像ファイルFpに対して、ステップS120のサムネイルDsの移動処理を行なうことで、その変更したい画像ファイルFpの日時情報Dtを変更することができる。すなわち、本願発明の画像ファイルの日時情報修正装置は、画像ファイルに対して日時情報を追加・変更することができる。
D.変形例:
【0056】
(1)前記第1実施例では、修正した画像ファイル(以下、「対象画像ファイル」と呼ぶ)のサムネイルDsをドラッグ&ドロップして移動する操作によって、対象画像ファイルをサムネイルDsの並びの中の所望の位置に対応づける処理を行なっていることから、移動後の対象画像ファイルのサムネイルDsの両隣に位置するサムネイルDsを、本願発明でいう「所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像」として求めている。これに換えて、操作者によるドラッグ&ドロップの操作の指令を受けたときに、そのドロップ位置に最も近い2つのサムネイル(隣接するサムネイル)Dsを選択して、両サムネイルに対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて対象画像ファイルの日時情報を変更して、その後、その日時情報の変更された対象画像ファイルのサムネイルDsを、上記ドラッグ&ドロップの操作に従って移動を行なう構成としてもよい。
【0057】
(2)前記第1実施例では、日時情報の順に一覧表示されたサムネイルDsと対象画像ファイルのサムネイルDsとを、作業フィールドFL3という同一のフィールドに表示する構成としたが、これに換えて、対象画像ファイルのサムネイルを別のフィールドに表示して、そのフィールドから対象画像ファイルのサムネイルを、作業フィールドFL3に表示されたサムネイルDsの並びの中に移動する構成としてもよい。
【0058】
(3)前記第1実施例では、対象画像ファイルのサムネイルの移動を、ドラッグ&ドロップの操作により行なう構成としたが、この操作に限る必要はなく、対象画像ファイルを指定して、その移動先を指定する操作であればどのような操作であってもよい。例えば、操作者に対して、対象画像ファイルのファイル名をキーボード22から入力させて、その後、一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置を、操作者に対してクリックさせる構成としてもよい。また、先に一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置をクリックさせて、その後、対象画像ファイルのファイル名を入力させる構成であってもよい。要は、修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを指定するとともに、一覧表示されたサムネイルの並びの中の所望の位置を指定する構成であればどのような構成であってもよい。
【0059】
ロ.第2実施例
本発明の第2実施例について次に説明する。第2実施例を適用するコンピュータシステムは、第1実施例のコンピュータシステムと比較して、ハードウェア構成は同一であり、ソフトウェア構成については一部だけが相違し、その他の部分は同一である。ここではその相違する部分について説明する。なお、ハードウェア構成については、第1実施例と同一の符号を付した。
【0060】
E.コンピュータ処理:
図8は、第2実施例におけるコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、パーソナルコンピュータ10のCPU11は、まず、ハードディスクドライブ14に記憶された複数の画像ファイルFpのサムネイルを、ディスプレイ20に一覧表示するサムネイル表示処理を実行する(ステップS200)。このサムネイル表示処理は、第1実施例のステップS100と同一である。
【0061】
図9は、ステップS200による一覧表示の結果の一例を示す説明図である。図示するように、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3(第1実施例と同一の部分には同一の符号を付けた)には、複数のサムネイルDsが日時情報Dtの順に並べて表示される。図示の例では、「写真I」と「写真J」の各サムネイルDsの下方には、日時情報Dtがそれぞれ表示されているが、これに対して、「写真K」から「写真P」までの6枚のサムネイルDsのそれぞれの下方は、日時情報Dtを表示するためのフィールドが空欄となっている。空欄となっているのは、画像ファイルFpに格納されている日時情報Dtがヌルであるためである。
【0062】
図8に戻って、ステップS200の実行後、CPU11は、[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態、オフ状態のいずれの状態にあるかを判定する処理を行なう(ステップS210)。この処理は、第1実施例のステップS110と同一である。ステップS210で[自動日時設定]ボタンBT2がオフ状態であると判定された場合には、直ちに「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS210で[自動日時設定]ボタンBT2がオン状態であると判定された場合には、ステップS220に進む。
【0063】
ステップS220では、CPU11は、ステップS200で一覧表示されたサムネイルDsの下方に位置する日時情報Dtのフィールドに対して、操作者からのデータ入力があるか否かを判定する処理を行なう。このデータ入力は、操作者が、そのフィールドをクリックした後、キーボード22を用いて日時情報としての数値を入力するものである。ここで、データ入力がないと判定された場合には、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0064】
一方、ステップS220でデータ入力があると判定されると、CPU11は、ステップS230に処理を進めて、そのデータ入力がなされたフィールドに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを、そのデータ入力の入力値に基づいて変更する(ステップS230)とともに、その入力値を第1日時変数t1として記憶する(ステップS240)。なお、ステップS230では、画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新を行なっている。
【0065】
その後、CPU11は、さらに、サムネイルDsの下方に位置する日時情報Dtのフィールドに対して、操作者からのデータ入力があるか否かを判定する処理を行なう(ステップS250)。この判定処理はステップS220と同様のもので、ステップS220ないしS240の実行後、さらに別の日時情報のフィールドに対してデータ入力がなされたか否かの判定を行なっている。ここで、データ入力がないと判定された場合には、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS250でデータ入力があると判定されると、CPU11は、ステップS260に処理を進めて、そのデータ入力がなされたフィールドに対応する画像ファイルFpの日時情報Dtを、そのデータ入力の入力値に基づいて変更する(ステップS260)とともに、その入力値を第2日時変数t2として記憶する(ステップS270)。なお、ステップS260では、画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新を行なっている。
【0066】
図10は、ステップS270までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。この表示の例は、図9で示した状態からの変化を示すものである。図示するように、「写真K」のサムネイルDsの下方の日時情報のフィールドFdsに対して、[2005年10月15日12時00分00秒(以下、年月日は同一であるとして記載を省略)]の日時情報が、操作者による指令により入力され、その後、「写真P」のサムネイルDsの下方の日時情報のフィールドFdeに対して、[17時00分00秒]の日時情報が、操作者による指令により入力されている。最初の入力がステップS220に対応するものであり、後の入力がステップS250に対応するものである。
【0067】
図8に戻って、ステップS270の実行後、CPU11は、ステップS220、S250で日時情報の入力された2つのサムネイル(以下、「日時指定サムネイル」と呼ぶ)Dsの間に位置するサムネイルDsの数nを算出する処理を行なう(ステップS280)。続いて、その算出された数nが値0より大きいか否かを判定する(ステップS290)。ここで、数nが値0より大きくない、すなわち2つの日時指定サムネイルDsの間にサムネイルが存在しないと判定されたときには、上記第1および第2日時変数t1,t2を値0にクリアして(ステップS300)、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0068】
一方、ステップS290で数nが値0より大きい、すなわち2つの日時指定サムネイルDsの間に少なくとも一つ以上のサムネイルが存在すると判定されたときには、n個の書き込み日時WD1〜WDnを以下の式(1)に基づいて算出する処理を行なう(ステップS310)。
【0069】
WDk=k・(t2−t1)/(n+1) …(1)
但し、kは、1〜nである。
【0070】
ステップS310の実行後、CPU11は、2つの日時指定サムネイルDsの間に存在するサムネイルに対応するn個の画像ファイル(以下、「対象画像ファイル」と呼ぶ)に対して、ステップS310で算出されたn個の書き込み日時WD1〜WDnをそれぞれ書き込む処理を行なう(ステップS320)。なお、ここでは、対象画像ファイルFpの日時情報Dtの変更とともに、作業フィールドFL3の表示の更新も行なっている。
【0071】
図11は、ステップS320までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。この表示の例は、図10で示した状態からの変化を示すものである。図示するように、2つの日時指定サムネイルDsは、「写真K」のサムネイルと「写真P」のサムネイルに該当することから、両指定サムネイルDsの間には、「写真L」、「写真M」、「写真N」、「写真O」の4枚のサムネイルDsが存在するが、これら4枚のサムネイルDsの各日時情報のフィールドFd1〜Fd4には、書き込み日時WD1〜WD4がそれぞれ表示される。すなわち、「写真K」の日時が[12時00分00秒]であり、「写真P」の日時が[17時00分00秒]であることから、「写真L」、「写真M」、「写真N」、「写真O」の4枚の各日時は、12時から17時までの期間を前記4枚が等しく割り振られるように、その期間を値5で割った商である1時間毎に増加する値、すなわち[13時00分00秒]、[14時00分00秒]、[15時00分00秒]、[16時00分00秒]に変更(追加)される。
【0072】
図8に戻って、ステップS220の実行後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0073】
F.作用・効果
以上のように構成された第2実施例によれば、アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFL3に日時情報の順にサムネイルDsが一覧表示され、そのサムネイルDsの並びの中から、操作者からの操作指令に従って、2枚のサムネイルDsが間に少なくとも1枚のサムネイルDsが挟まれるように選択されて、同じく操作者からの操作指令に従って、その2枚のサムネイルに第1の日時(第1日時変数t1として記憶)、第2の日時(第2日時変数t2として記憶)がそれぞれ指定される。その後、その日時が指定された2枚のサムネイルの間に存在するサムネイルに対応する画像ファイルの日時情報が、前記第1日時変数t1と前記第2日時変数t2との間の日時に変更される。
【0074】
このために、操作者によって第1および第2の日時が正確に指定されることで、2枚の日時指定サムネイルの間に挟まれる各サムネイルに対応する画像ファイルの日時情報は、ほぼ正確な値に修正することができるという効果を奏する。この結果、全ての画像ファイルにほぼ正確な日時情報を設定することができることから、日時情報に従う画像ファイルの整理が可能になるという副次的な効果を奏する。
【0075】
ハ.他の実施形態
本発明は上記の第1および第2実施例やその変形例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0076】
(1)前記第1および第2実施例では、一覧表示する縮小画像は、画像ファイルFpの付属データ格納領域A2に格納されているサムネイルDsを用いていたが、これに換えて、画像ファイルに格納されている実画像データを縮小して、その縮小画像を一覧表示する構成としてもよい。
【0077】
(2)前記実施例では、画像ファイルは、デジタルカメラ26により撮影したものもしくはスキャナ28により読み取ったものとしたが、これらに限る必要はなく、要は、日時情報を備える画像ファイルであればどのような画像ファイルであってもよい。例えば、ネットワークを介して外部から取り込んだものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成を示す説明図である。
【図2】Exif形式の画像ファイルFpのデータ構造を簡単に示す説明図である。
【図3】コンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。
【図4】アプリケーションウィンドウWDを示す説明図である。
【図5】ステップS120におけるドラッグ&ドロップの操作の一例を示す説明図である。
【図6】ドラッグ&ドロップ後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図7】日時情報の変更がなされた後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例におけるコンピュータプログラムPrで実行される処理を示すフローチャートである。
【図9】ステップS200による一覧表示の結果の一例を示す説明図である。
【図10】ステップS270までの処理を実行した後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【図11】日時情報の変更がなされた後の作業フィールドFL3の表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0079】
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…バス
13…メモリ
14…ハードディスクドライブ
15…入力制御部
16…表示制御部
20…ディスプレイ
22…キーボード
24…マウス
26…デジタルカメラ
28…スキャナ
31…縮小画像表示部
32…対象画像ファイル対応づけ部
33…日時情報変更部
Fp…画像ファイル
A1…画像データ格納領域
A2…付属データ格納領域
Pr…コンピュータプログラム
WD…アプリケーションウィンドウ
FL1…ツールバー
FL2…フィールド
FL3…作業フィールド
Ds…サムネイル
BT1…[開く]ボタン
BT2…[自動日時設定]ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する縮小画像表示手段と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける対象画像ファイル対応づけ手段と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する日時情報変更手段と
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像ファイルの日時情報修正装置であって、
前記対象画像ファイル対応づけ手段は、
前記縮小画像表示手段により一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう縮小画像移動手段
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項3】
前記縮小画像移動手段における操作者からの操作指令は、ドラッグ&ドロップのマウス操作に従う指令である請求項2に記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項4】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する画像表示手段と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する日時指定手段と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する日時情報変更手段と
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像ファイルの日時情報修正装置であって、
前記日時情報変更手段は、
前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときに、前記第1の日時と前記第2の日時との間の期間内に、前記複数が等しい間隔に割り振られるように、画像ファイルの変更する日時情報を算出する変更日時算出手段
を備える画像ファイルの日時情報修整装置。
【請求項6】
前記画像表示手段は、前記縮小画像とともに日時情報を表示する構成である請求項1ないし5のいずれかに記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項7】
前記画像ファイルは、画像データを格納する画像データ部と、前記縮小画像を表わすサムネイルデータと前記日時情報を格納する付属データ部とを有するExif形式のファイルである請求項1ないし6のいずれか記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項8】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づけて、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する
画像ファイルの日時情報修正方法。
【請求項9】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定し、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する
画像ファイルの日時情報修正方法。
【請求項10】
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける機能と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラムであって、
前記対象画像ファイルの対応づけを行なう機能は、
前記一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう機能
を備えるコンピュータプログラム。
【請求項12】
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する機能と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項10ないし12のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する縮小画像表示手段と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける対象画像ファイル対応づけ手段と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する日時情報変更手段と
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像ファイルの日時情報修正装置であって、
前記対象画像ファイル対応づけ手段は、
前記縮小画像表示手段により一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう縮小画像移動手段
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項3】
前記縮小画像移動手段における操作者からの操作指令は、ドラッグ&ドロップのマウス操作に従う指令である請求項2に記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項4】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正装置であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを複数記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する画像表示手段と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する日時指定手段と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する日時情報変更手段と
を備える画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像ファイルの日時情報修正装置であって、
前記日時情報変更手段は、
前記2枚の縮小画像の間に挟まれる縮小画像の数が複数あるときに、前記第1の日時と前記第2の日時との間の期間内に、前記複数が等しい間隔に割り振られるように、画像ファイルの変更する日時情報を算出する変更日時算出手段
を備える画像ファイルの日時情報修整装置。
【請求項6】
前記画像表示手段は、前記縮小画像とともに日時情報を表示する構成である請求項1ないし5のいずれかに記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項7】
前記画像ファイルは、画像データを格納する画像データ部と、前記縮小画像を表わすサムネイルデータと前記日時情報を格納する付属データ部とを有するExif形式のファイルである請求項1ないし6のいずれか記載の画像ファイルの日時情報修正装置。
【請求項8】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づけて、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する
画像ファイルの日時情報修正方法。
【請求項9】
画像ファイルの日時情報を修正する日時情報修正方法であって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを予め複数用意し、
前記用意した複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示し、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定し、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する
画像ファイルの日時情報修正方法。
【請求項10】
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記修正の対象となる1または複数の対象画像ファイルを、前記一覧表示された縮小画像の並びの中の所望の位置に操作者からの操作指令に基づいて対応づける機能と、
前記一覧表示された縮小画像の並びの中から前記対応づけのなされた所望の位置に最も近い隣接する2つの縮小画像を選択して、該選択された両縮小画像の対応する画像ファイルに記録された日時情報に基づいて、前記対象画像ファイルの日時情報を変更する機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラムであって、
前記対象画像ファイルの対応づけを行なう機能は、
前記一覧表示された複数の縮小画像の中から1または複数の縮小画像を前記対象画像ファイルとして、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された対象画像ファイルの縮小画像を、操作者からの操作指令に基づいて前記所望の位置に移動することにより前記対応づけを行なう機能
を備えるコンピュータプログラム。
【請求項12】
画像ファイルの日時情報を修正するためのコンピュータプログラムであって、
前記日時情報が記録された画像ファイルを記憶装置に予め記憶させる機能と、
前記記憶された複数の画像ファイルについての各縮小画像を前記日時情報の順に表示装置に一覧表示する機能と、
前記一覧表示された複数の縮小画像の並びの中から、2枚の縮小画像を間に少なくとも1枚の縮小画像が挟まれるように、操作者からの操作指令に基づいて選択して、該選択された2枚の縮小画像の一方に第1の日時を、他方に第2の日時を、操作者からの操作指令に基づいてそれぞれ指定する機能と、
前記一方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時に変更し、前記他方側の縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第2の日時に変更するとともに、前記2枚の縮小画像の間に挟まれた各縮小画像に対応する画像ファイルの日時情報を前記第1の日時と前記第2の日時との間の日時に変更する機能と
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項10ないし12のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−143017(P2007−143017A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−337000(P2005−337000)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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