画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
【課題】画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成して、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送することである。
【解決手段】ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像入出力システム100とネットワーク400を介して通信可能な画像処理装置500等において、画像情報の印刷要求毎に、他の画像処理装置からネットワーク400を介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、CPU504が画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶するROM503からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで復号化処理部502が画像情報を暗号化処理し、該暗号化された画像データをネットワーク400を介して画像入出力システム100に転送する構成を特徴とする。
【解決手段】ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像入出力システム100とネットワーク400を介して通信可能な画像処理装置500等において、画像情報の印刷要求毎に、他の画像処理装置からネットワーク400を介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、CPU504が画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶するROM503からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで復号化処理部502が画像情報を暗号化処理し、該暗号化された画像データをネットワーク400を介して画像入出力システム100に転送する構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の画像情報をネットワークを介して他の画像処理装置との間で通信可能な画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシステムにおいて、ホストコンピュータ等からページ記述言語等により記述された画像情報を処理する画像処理装置より、ネットワークを介して接続される画像形成装置へ画像情報を送信する際には、ネットワーク上の信号を監視することによりプリントデータが盗まれ、中身を見られる可能性があるため、送信する画像情報をある決まった法則でビット配列等を変換し暗号化を行ってから送信することで、プリントデータを盗まれても中身が分からないようにすることでセキュリティの向上を図ってきた。(例えば特許文献1)
【特許文献1】特開平9−134264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、こうした暗号化の技術により守られてきたセキュリティも、盗視者の暗号を解読する技術が向上し、簡易な暗号化で用いられる、例えばLUT等を使用してbit配列を変換するような程度の暗号化方式では簡単に暗号を解読され、配列変換されていない元の画像を推測することができる。
【0004】
こうした盗視者から暗号を解読されないようにする為には、LUTでは実現不可能なより複雑な暗号化アルゴリズムが必要となってくる。
【0005】
こうした複雑な暗号化アルゴリズムによる計算はより高度なセキュリティを確保する為には膨大な計算量が必要であり、ソフトウエアで計算するには時間が非常にかかる。
【0006】
また、複雑な暗号化アルゴリズムであっても、毎回同じアルゴリズムを使用していれば、いずれ解読される危険が高まるため、画像を送信する毎にアルゴリズムを変更することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置において、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報情報に基づいて、画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで画像情報を暗号化処理し、該暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送することにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0008】
第2の目的は、ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置において、前記画像情報の印刷要求毎に、生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送するとともに、前記画像情報の印刷要求毎に、生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理し、該復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換した後、ラスタ画像データを印刷処理することにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0009】
第3の目的は、他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置において、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理し、該復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信することにより、他の画像処理装置により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、他の画像処理装置から暗号化されている画像データを復号化するための復号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0010】
第4の目的は、原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置において、画像データの送信要求毎に、生成される異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送するとともに、画像データの送信要求毎に、生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成して、該生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信することにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0014】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段とを有することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0016】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0018】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化鍵と復号化鍵とを生成する鍵生成手段と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化鍵を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される異なる暗号化鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0020】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップと、前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0022】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップと、前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップとを有することを特徴とする。
【0023】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0024】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0025】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0026】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップと、前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0028】
また、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
〔第1実施形態〕
<システム構成の説明>
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成を説明するブロック図である。
【0031】
図1において、リーダ部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダ部200は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0032】
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
【0033】
制御装置110は、リーダ部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、画像処理装置403,404と接続されている。画像処理装置500,600は、それぞれホストコンピュータ401,402とネットワーク400に接続されている。画像処理装置500,600はそれぞれホストコンピュータ401,402に対して外付けの構成であっても良いし、ホストコンピュータ401,402のPCIスロット等に挿入する拡張ボードの構成であっても良い。
【0034】
制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。
【0035】
また、リーダ部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400、画像処理装置500,600を介してホストコンピュータ401,402へ送信するネットワークスキャナ機能およびホストコンピュータ401,402から画像処理装置500,600、ネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するネットワークプリンタ機能を提供する。
【0036】
操作部180は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0037】
図2は、図1に示したリーダ部200及びプリンタ部300の構成を説明する断面図である。
【0038】
図2において、リーダ部200の原稿給紙ユニット250は原稿202を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿202を排出するものである。原稿202がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿202を露光走査する。この時の原稿202からの反射光は、ミラー214,215,216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿202の画像はCCD218によって読み取られる。
【0039】
222はリーダ画像処理部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F140を介して制御装置110へと出力するところである。352はプリンタ画像処理部であり、プリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力する。
【0040】
プリンタ部300のレーザドライバ317は、レーザ発光部313を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313が発光する。このレーザ光はミラー340,341,342によって感光ドラム325に照射され、感光ドラム325にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0041】
321,322,323,324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0042】
用紙カセット360,361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ドラム334上に吸着され、搬送される。
【0043】
そして、感光ドラム325(326,327,328)に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0044】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ドラム334へ給紙される。
【0045】
<リーダ画像処理部の説明>
図3は、図2に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【0046】
図3において、リーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ、Gフィルタ、BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。
【0047】
そして、その電気信号(アナログ画像信号)はリーダ画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0048】
<制御装置の説明>
図4は、図3に示した制御装置110の機能を説明するブロック図である。
【0049】
図4において、メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読込んだプログラムに基づいて動作する。
【0050】
また、ネットワークコントローラ125を介してネットワーク400に接続されるホストコンピュータ401,402等から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウエアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0051】
DRAM122は、DRAM I/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。調歩同期式のシリアル通信コントローラ114は、リーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172,173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0052】
Network Contorller125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部のネットワーク400と接続される。ネットワーク400としては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0053】
暗号化/復号化処理部174は、I/F175を介してメインコントローラ111と接続され、ホストコンピュータ401,402等より受信した暗号化されているPDLコードデータを復号化する処理を行う。また、リーダ部200により読み取った画像データをネットワーク400を介して転送する際には暗号化する処理を行う。
【0054】
暗復号方式選択情報生成部176は、I/F177を介してメインコントローラ111と接続され、ホストコンピュータ401,402等に対してPDLコードデータの送信要求を行う毎に、外部のネットワーク400を介して接続される画像処理装置500,600に対して送信する暗号化方式選択信号と、対になる復号化方式選択信号とを生成する。なお、暗号化/復号化処理の詳細については後に説明する。
【0055】
シリアルコネクタ124は、メインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBがあげられる。
【0056】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142は、シリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。
【0057】
汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部136,HDコントローラ131,Codec133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
【0058】
Codec133は、DRAM122に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する。SRAM134は、Codec133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0059】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスクドライブ132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0060】
I/O制御部136は、データバス144の制御を行い、ポート制御部145や割り込み制御部146の制御を行う。パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0061】
操作部180は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。
【0062】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。
【0063】
SRAM139は、バックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。Graphic Processor151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はGraphic Processor151の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0064】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173,172)とビデオI/F(163,162)とから構成される。
【0065】
スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってGraphic Processor151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。
【0066】
FIFO158は、スキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってGraphic Processor151と接続されており、Graphic Processor151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。
【0067】
DRAM154は、プリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。
【0068】
DRAM122上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、Graphic Processor151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0069】
<スキャナ画像処理部の説明>
図5は、図4に示したスキャナ画像処理部157の詳細構成を説明するブロック図である。
【0070】
図5において、リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。
【0071】
FIFO158は、ライン遅延のバッファとして用いる。読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214,215,216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部603及びGraphic Processor151へと送られる。
【0072】
<ACSカウント部の説明>
図6は、図5に示したACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を説明するブロック図である。
【0073】
なお、オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0074】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。
【0075】
図6において、501はフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。502は領域検出回路で、メインコントローラ111からセットされたレジスタ507〜510に設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を元に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。
【0076】
色判定部503は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対してフィルタ501内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。504はカウンタで、色判定部503が出力した色判定信号506の個数を数えるカウンタである。
【0077】
メインコントローラ111は、読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、レジスタ507〜510に設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0078】
レジスタ507〜510には、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0079】
<プリンタ画像処理部の説明>
図7は、図4に示したプリンタ画像処理部153の構成を説明するブロック図である。
【0080】
図7において、Graphic Processor151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去部702でモアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、UCR&マスキング部703でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理されたCMYK信号は、セレクタ704において面順次に合わせて、1色ずつ選択され出力される。
【0081】
セレクタ704から出力される面順次の1色毎のカラー画像信号は、F値&カラーバランス補正部705で、プリント画像の濃度調整と、カラーバランスを現像色毎に調整する。F値&カラーバランス補正部705からのCMYKの画像信号は、乱数加算部706へ送られる。
【0082】
乱数加算部706では、PC401,402によってグラデーション等の滑らかに色変化するカラーのプリント画像を形成する際に、プリンタ側のγ特性によって階調によって色変化の色差が大きくなって筋が生じることを防止する為に、特定の階調領域に対して乱数を画像信号に対して加算する。
【0083】
γ補正部707では、プリンタの非線形なγ特性を補正してリニアな濃度調整を行えるよう制御する。ここのγ補正部707では、後段のハーフトーン処理部708で行うスクリーンの種類に合わせて、それぞれ別々のγ補正を行う。従って補正テーブルはスクリーン種類(スクリーン処理1、スクリーン処理2、TMIC処理)分の3種類のテーブルで構成され、γ補正部707以降の画像信号は3系統に分かれる。またスクリーンによって濃度領域毎に階調補正を行う場合もこのγ補正部707で行われる。
【0084】
ハーフトーン処理部708は原稿の種類(写真、文字、印刷紙等)に合わせて、線数、スクリーンパターン、スクリーン角度等を制御するスクリーン処理を行う。本実施形態におけるスクリーン処理の種類は、階調性を重視するスクリーン処理1、解像度を重視するスクリーン処理2、そして白黒2値のスクリーン処理のTMIC処理の3種類のスクリーン処理を選択して、画像信号に対して中間調処理を行う。
【0085】
SST709は、PC401,402より画像をプリントする際に、例えば600dpiの多値の画像信号から2倍の解像度の1200dpiの多値画像信号を生成する。出力トリミング&マスキング部710では、読み取った画像信号からプリントしたい領域のみを矩形で指定して抽出してトリミング出力したり、又は逆にマスキングして出力する機能を有している。
【0086】
アドオン部711は、画像信号に読み取り画像信号以外の情報を付加する機能を有している。アドオン部711からの画像出力信号はコネクタ155を介してプリンタ部300へと送られる。
【0087】
<暗号化処理/復号化処理の説明>
図8は、本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図であり、図1,図4等と同一のものには同一の符号を付してある。
【0088】
図1に示した画像処理装置500内の暗号化処理部502及び画像入出力システム100内の復号化処理部174は、ネットワーク400を介してプリントデータを盗み、画像データの中身を閲覧しようとする盗視者により容易に中身を推測できないようにする為に、逐次暗号化のアルゴリズムを変更できるように、瞬時に回路構成を書き換えることが可能に構成される。
【0089】
これにより、簡易な暗号化で用いられる、単にLUTのテーブルを変更するような暗号化方式ではなく、複雑化され処理に時間のかかる暗号化のアルゴリズムをそのままハードに置き換えることが可能になる。
【0090】
ホストコンピュータ401,402等より画像情報をプリントする際、ホストコンピュータ401からの画像情報は、予め組み込まれているドライバによりPDLコードデータへと変換されて画像処理装置500へと送られる。データ処理部501はPDLコードデータに対してプリントすべきプリントジョブ情報を負荷する。
【0091】
暗号化処理部502はPDLコードデータをある特定の暗号化アルゴリズムに従って変換することにより暗号化を行う。暗号化アルゴリズムは一義的な関数で表現される。ネットワーク400は、本実施形態においては画像処理装置500と画像入出力システム100の間で画像データ及び暗号化を行う為に必要な暗号化/復号化方式選択情報を送受信する為の通信媒体で、あるフロアやビル内の各入出力装置同士を接続するローカルネットワークやインターネットなどである。
【0092】
復号化処理部174はネットワーク400を介して送信される暗号化されたPDLコードデータをある特定の復号化アルゴリズムに従って変換することにより復号化を行う。
【0093】
復号化アルゴリズムは一義的な関数で表現され、暗号化処理部502で使用する暗号化関数の逆関数となる。
【0094】
DRAM122は画像データを一時的に格納する為のメモリで、復号化されたPDLコードデータや、PDLコードデータを解釈してラスタ画像データに変換した画像データが格納される。
【0095】
メインコントローラ111はDRAM122に格納されているPDLコードデータを解釈してラスタ画像データに変換して、DRAM122に格納する。
【0096】
プリンタ画像処理部153はDRAM122に格納されているラスタ画像データをリードして、各プリンタ用の画像処理を行い、後段のプリンタ部300へ出力する。
【0097】
暗復号方式選択情報生成部176は、暗号化処理部502及び復号化処理部174において、それぞれ暗号化及び復号化を行うにあたりどのような暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを使用するかを決める為の情報である、暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する。この暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報は、ホストコンピュータ401よりプリント要求がある毎に毎回生成される。暗号化方式選択情報はCPU504に、復号化方式選択情報はCPU112に送信される。特にCPU504に暗号化方式選択情報を送信する際には、公知の共通鍵暗号化方式や公開鍵暗号化方式を用いて暗号化方式選択情報に対して暗号化を施した上で送信することにより暗号化方式選択情報をネットワークに送出することに対するセキュリティを確保する。
【0098】
CPU504及びCPU112は暗復号方式選択情報生成部176で生成された暗号化方式選択情報、或いは復号化方式選択信号をそれぞれ解釈して暗号化/復号化アルゴリズムを決定し、ROM503及びROM120にそれぞれ予め格納されている複数の回路情報(コンフィギュレーションデータ)のうちどの回路情報を暗号化処理部502及び復号化処理部174へロードするかを選択する。
【0099】
ROM503及びROM120は暗号化処理部502及び復号化処理部174の為の複数の回路情報(コンフィギュレーションデータ)を予め格納してあり、暗号化方式選択情報、或いは復号化方式選択情報に基づきCPU504及びCPU112により指示された回路情報を選択してそれぞれ暗号化処理部502及び復号化処理部174へリードされる。
【0100】
ホストコンピュータより画像情報をプリントする際の暗号化処理/復号化処理に関わる動作フローについては、後述のPDL画像出力時のシーケンスにおいて説明する。
【0101】
上記のように構成された画像処理システムにおいて、本実施形態では以下の特徴的構成を備える。
【0102】
ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像入出力システム100とネットワーク400を介して通信可能な画像処理装置500は、画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶するROM503と、前記画像情報の印刷要求毎に、画像入出力システム100から前記ネットワークを介して取得する暗号化方式選択情報に基づいて、ROM503からいずれかの回路情報を選択する。具体的には、図8に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される暗号化方式選択情報に基づき、ROM503から回路情報を選択する。
【0103】
そして、選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理部174を備え、暗号化処理部174により暗号化された画像データをネットワーク400を介して画像入出力システム100に転送する、例えば図8に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理する。
【0104】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0105】
なお、暗号化処理部174は、CPU504がROM503から選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで画像情報を暗号化処理するデバイスで構成する。
【0106】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0107】
一方、ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像処理装置500とネットワーク400を介して通信可能な画像入出力システム100は、画像処理装置500から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶するROM120と、前記画像情報の印刷要求毎に異なる復号方式選択情報を生成する暗復号方式選択情報生成部176と、前記画像情報の印刷要求毎に、暗復号方式選択情報生成部176により生成される前記異なる復号化方式選択情報を制御装置110の復号化処理部174に転送する機能(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、画像情報の印刷要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理部174と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷機能(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有する。
【0108】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0109】
なお、復号化処理部174は、CPU112により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成する。
【0110】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に復号化処理を完了できる。
【0111】
次に、画像入出力システム100のリーダ部200によりスキャンした画像をホストコンピュータ401へセンドする際の暗号化処理/復号化処理について図9を用いて説明する。
【0112】
図9は、本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図であり、図1,図4,図8等と同一のものには同一の符号を付してある。なお、画像情報を転送する場合は、暗号化処理と復号化処理を担当するブロックがプリント時と逆の関係になり、リコンフィギュアブルデバイスで構成される復号化処理部505及び暗号化処理部502はそれぞれ暗号化処理、復号化処理を行うように回路情報を書き換えられる。
【0113】
図9において、暗復号方式選択情報生成部176において生成される、暗号化方式選択情報はCPU112へ、復号化方式選択情報はCPU504に対して送信される。
【0114】
スキャナ画像処理部157はリーダ部200より入力した画像情報をスキャナ用のシェーディング補正やクランプ処理等の画像処理を行う。スキャナ画像処理部の出力画像情報はDRAM122へ格納される。暗号化処理部502はDRAM122上に格納された画像情報を暗号化方式選択情報に従ってROM120よりロードされた暗号化アルゴリズム回路に従って暗号化を行う。
【0115】
復号化処理部505はネットワーク400を介して送られる暗号化された画像情報を、復号化方式選択情報に従ってROM503よりロードされた復号化アルゴリズム回路に従って復号化を行う。データ処理部501は復号化された画像情報がファイル化されていない場合は、圧縮されている画像データを伸長し、ホストコンピュータが解釈可能な画像処理コマンドに変換する。
【0116】
上記のように構成された画像処理システムにおいて、本実施形態では以下の特徴的構成を備える。
【0117】
画像入出力システム100より暗号化されている画像データをネットワーク400を介して取得してホストコンピュータ401に転送可能な画像処理装置500であって、画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する図9に示すROM503と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する図9に示す復号化処理部505と、復号化処理部505により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理機能(図14に示すステップS7017))とを有する。
【0118】
これにより、画像入出力システム100により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、画像入出力システム100から暗号化されている画像データを復号化するための復号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0119】
なお、復号化処理部505は、CPU504により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成する。
【0120】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0121】
一方、原稿画像を読み取る読み取り手段(図9に示す画像入出力システム100のスキャナユニット)を備え、読み取られる画像データを画像処理装置500にネットワークを介して送信可能な画像入出力システム100は、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する図9に示すROM120と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する図9に示す暗復号方式選択情報生成部176と、前記画像データの送信要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送機能(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成部176により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、ROM120からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図9に示すCPU130による、図14に示すステップS7011)と、該選択機能により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する図9に示す暗号化処理部174と、暗号化処理部174により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信機能(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有する。
【0122】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0123】
なお、暗号化処理部174は、CPU120により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成する。
【0124】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0125】
<Graphic Processorの説明>
Graphic Processor151についての詳細な説明を行う。
【0126】
図10は、図4に示したGraphic Processor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【0127】
図10において、Graphic Processor151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。
【0128】
DRAM152は、DRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、あらかじめ各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てを行う。
【0129】
Graphic Processor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。バスコントローラ113は、GraphicProcessor151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0130】
入力インタフェース810は、I/F150から入力された画像データをCrossBarSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスタイメージデータ、多値ラスタイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インタフェース810にてラスタイメージデータに変換してCrossBarSwitch809にデータ出力する。
【0131】
出力インタフェース811は、CrossBarSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBarSwitch809から入力される画像データ形式はラスタイメージデータであるが、出力インタフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0132】
<画像回転部の説明>
図11は、図10に示した画像回転部801のデータ処理手順を説明する図であり、(a)は画像データの構造を示し、(b)は画像回転処理を示す。
【0133】
図4に示すようにI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは回転を行う画像サイズを。図11の(a)に示すように、32画素×32ラインとし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0134】
上述のように、32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。
【0135】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM134に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図11の(b)に示すようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0136】
32画素×32ラインの画像回転(DRAM152への書き込み)が完了した後、画像回転部801はDRAM152から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシングを以て、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0137】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0138】
<画像変倍部の説明>
以下に、図10に示した画像変倍部802における処理手順を示す。
【0139】
図4に示すようにI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は、図10に示す画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0140】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時DRAM152に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理する。変倍後のデータは再度DRAM152へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はDRAM152から画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0141】
<色空間変換部の説明>
以下に、図10に示した色空間変換部803における処理手順を示す。
【0142】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は色空間変換部803およびLUT(ルック・アップ・テーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。
【0143】
そして、必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素ごとに対して、まず下記の数1で表される3×3のマトリックス演算を施す。
【0144】
【数1】
【0145】
上式において、R,G,Bが入力、X,Y,Zが出力、a11,a12,a13,a21,a22,a23,a31,a32,a33,b1,b2,b3,c1,c2,c3がそれぞれ係数である。
【0146】
上式の演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0147】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT804による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができる。当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。
【0148】
その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0149】
<画像二値化部の説明>
以下に、図10に示した画像二値化部805における処理手順を示す。
【0150】
図10に示すI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0151】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、いずれの手法によってもかまわない。
【0152】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0153】
<スキャナ入力部の説明>
以下にスキャナ入力部806における処理手順を示す。
【0154】
図10に示したI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。
【0155】
その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後、スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0156】
<プリンタ出力部の説明>
以下にプリンタ出力部807における処理手順を示す。
【0157】
図10に示すI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0158】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理部153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0159】
<PDL画像出力時のシーケンス>
図12は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、コントローラ部110のPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、S5001〜S5015は各ステップを示す。
【0160】
PDL画像を出力する場合、ステップS5001では、PC401上で、ユーザが、プリンタドライバが提供するユーザインタフェース画面上で、当該PDL画像出力ジョブのプリント設定を行う。プリント設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0161】
そして、ステップS5002では、PC401上で印刷指示を与え、それと共にPC401上にインストールされているドライバソフトウェアが、印刷対象となるPC401上のコードデータをいわゆるPDLデータに変換する。
【0162】
次に、ステップS5003では、ステップS5002においてPC401上で印刷指示が与えられると、ドライバソフトウェアにPDLデータ変換要求を行うと同時に、画像入出力システム100内の暗復号方式選択情報生成部176に対して暗復号方式選択情報生成要求を行う。
【0163】
暗復号方式選択情報生成部176はPC401より暗復号方式選択情報生成要求を受けると、暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを選択する為の暗号化方式選択情報、及び復号化方式選択信号からなる暗復号方式選択情報を作成する。そして、作成した暗号化方式選択情報はネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信され、画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)へ格納される。また復号か方式選択情報はDRAM122へ格納される。
【0164】
次に、ステップS5004では、CPU504、CPU112がそれぞれ画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)、DRAM122へ格納された暗号化方式選択信号、復号化方式選択信号を読み取り、解読してROM503、ROM120へ予め格納されている回路情報の内、どの回路情報を暗号化処理部502、復号化処理部174へロードするかの指示を行う。
【0165】
次に、ステップS5005では、CPU504、CPU112の指示よりロードされた回路情報に、暗号化処理部502、復号化処理部174の回路を書き換える。そして、ステップS5006では、ステップS5001で設定したプリント設定パラメータに従って、データ処理部501においてプリントジョブを作成し、ステップS5002において、作成したPDLデータとともに後段の暗号化処理部502へ出力する。
【0166】
そして、ステップS5007では、データ処理部501より送られたPDLデータを、回路構成を書き換えられた暗号化処理部502により暗号化を行う。次に、ステップS5008では、暗号化されたPDLデータをネットワーク400を介して画像入出力システム100へ送信する。
【0167】
そして、ステップS5009では、ネットワーク400、コネクタ126およびNetworkController125を介して転送された暗号化されたPDLデータを、回路構成を書き換えられた復号化処理部174により復号化を行う。
【0168】
そして、ステップS5010では、制御装置110のメインコントローラ111のCPU112が、復号化されたPDLデータを、同時に復号化されたプリントジョブ内のプリント設定パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライズ)する。画像データの展開は、DRAM122上に行われる。画像データの展開が完了すると、S5011へ進む。
【0169】
そして、ステップS5011では、メインコントローラ111がDRAM122上に展開された画像データを、Graphic Processor151に転送する。次に、ステップS5012では、Graphic Processor151が、前記プリント設定パラメータとは独立に、画像処理を行う。
【0170】
例えば、前記プリント設定パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにもかかわらず、プリンタ部300の給紙ユニット310にはA4R用紙しかない場合には、Graphic Processor151で画像を90度回転することによって、出力用紙にあわせた画像出力を行うことができる。画像データの画像処理が完了するとS5013へ進む。
【0171】
そして、ステップS5013では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ111は、転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。次に、ステップS5014では、メインコントローラ111はGraphic Processor151、プリンタ画像処理部153およびコネクタ155を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM122上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0172】
そして、ステップS5015では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、すなわち当該PDLジョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0173】
<コピー画像出力時のシーケンス>
図13は、本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、コピー画像出力手順を示すフローチャートである。
【0174】
なお、S6001〜S6008は各ステップを示す。
【0175】
コピー画像を出力する場合、ステップS6001では、操作部180上でユーザが当該コピー画像出力ジョブのコピー設定を行う。コピー設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0176】
そして、ステップS6002では、操作部180上でコピー開始指示を与えると、制御装置110のメインコントローラ111はコネクタを介してリーダ部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。
【0177】
まず、原稿給紙ユニット250は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知すると、該検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。
【0178】
そして、読み取られた画像データはGraphic Processor151で指定された画像形式で圧縮をしてDRAM122上に記憶される。
【0179】
なお、従来のコピー機では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定に応じて、すなわち副走査方向の変倍率に応じて光学ユニット213の移動速度を変化させることにより副走査方向の変倍処理を実現していた。
【0180】
しかしながら、本実施形態では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定にかかわらず、必ず等倍(100%)で画像データを読み取り、変倍処理については、主走査方向、副走査方向ともに、後述するGraphic Processor151によって行うものとする。
【0181】
そして、ステップS6003では、メインコントローラ111がDRAM122上の画像データを、Graphic Processor151に転送する。次に、ステップS6004では、Graphic Processor151が、前記コピー設定パラメータに基づいて画像処理を行う。
【0182】
例えば、拡大400%の設定がなされているときには、Graphic Processor151内のモジュールである画像変倍部を用いて主走査方向、副走査方向、双方への変倍処理を行う。画像データの画像処理が完了すると、ステップS6005へ進む。
【0183】
そして、ステップS6005では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを指定された画像形式で圧縮を行って転送する。メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。
【0184】
そして、ステップS6006では、メインコントローラ111はDRAM122上に記憶された画像データを指定されたファイル形式でファイル化し、ファイル化された画像データをHDコントローラ131を経由してHDドライブ132に転送することで読み込んだ画像データをHDドライブ132に格納する。なお、これらの動作はDFユニット250に原稿が存在する限り繰り返し行われる。
【0185】
そして、ステップS6007では、画像データをプリンタ部300へと転送する。この時、プリントを行う画像データファイルがDRAM122上に存在しない場合はHDドライブ132から画像ファイルを読み込み、DRAM122に格納する。メインコントローラ111はGraphic Processor151,プリンタ画像処理部153およびコネクタ155を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM122上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0186】
次に、ステップS6008では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。全ての画像データの転送が完了すると、すなわち当該コピージョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0187】
<スキャン時及びスキャン送信時のシーケンス>
図14は、本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、スキャン時及びスキャン送信手順を示すフローチャートである。なお、S7001〜S7017は各ステップを示す。また、本実施形態では以下多値画像データをスキャン及び送信する例として説明する。
【0188】
スキャン、及びスキャン送信を行う場合、まず、ステップS7001では、操作部180上でユーザが当該スキャンジョブの設定を行う。スキャン設定内容は、カラー/白黒読み込み、片面/両面等の他に、高画質モードでのスキャン設定に関わる読み込み解像度、圧縮率等である。
【0189】
次に、ステップS7002では、操作部180上でスキャン開始指示を与えると、制御装置110のメインコントローラ111はコネクタを介してリーダ部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。まず、原稿給紙ユニット250は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知する。検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。読み取られた画像データはDRAM122上に記憶される。
【0190】
そして、ステップS7003では、メインコントローラ111がDRAM122上の画像データをGraphic Processor151に転送する。次に、ステップS7004では、Graphic Processor151が、前記スキャン設定パラメータに基づいて画像回転・解像度変換・色空間変換の画像処理を行う。次に、ステップS7005では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送し、メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。
【0191】
そして、ステップS7006では、メインコントローラ111はDRAM122上に記憶された画像データを指定されたファイル形式でファイル化し、ファイル化された画像データをHDコントローラ131を経由してHDドライブ132に転送することで読み込んだ画像データをHDドライブ132に格納する。なお、これらの動作はDFユニット250に原稿が存在する限り繰り返し行われる。
【0192】
そして、ステップS7007では、HDドライブ132、もしくはサーバに格納した画像データをネットワークを介して送信するかを操作部180上に表示してユーザに促す。送信する場合には、ステップS7008に進み、送信しない場合には処理を終了する。
【0193】
そして、ステップS7008では、操作部180上でユーザが当該スキャンした画像データの送信ジョブの設定を行う。送信設定内容は、送信する際の宛先となる送信アドレス等である。送信設定終了後、操作部180上でスタートキー3002を押すことで送信動作を開始させる。
【0194】
次に、ステップS7009では、送信動作が開始されるとHDドライブ132に格納されているファイル化された画像データをDRAM122上に格納する。
【0195】
そして、ステップS7010では、ステップS7008において操作部180上でスタートキー3002を押すことで送信動作が開始されると、画像入出力システム100内の暗復号方式選択情報生成部176に対して暗復号方式選択情報生成要求を行う。
【0196】
暗復号方式選択情報生成部176は暗復号方式選択情報生成要求を受けると、暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを選択する為の暗号化方式選択情報、及び復号化方式選択情報をそれぞれ作成する。そして、作成した復号化方式選択情報はネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信され、画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)へ格納される。また暗号化方式選択情報はDRAM122へ格納される。
【0197】
次に、ステップS7011では、CPU504、CPU112がそれぞれ画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)、DRAM122へ格納された復号化方式選択情報、暗号化方式選択信号を読み取り、解読してROM503、ROM120へ予め格納されている回路情報の内、どの回路情報を復号化処理部502、暗号化処理部174へロードするかの指示を行う。
【0198】
次に、ステップS7012では、CPU504、CPU112の指示よりロードされた回路情報に、復号化処理部502、暗号化処理部174の回路を書き換える。そして、ステップS7013では、ステップS7008で設定したスキャン設定パラメータに従って、メインコントローラ111内のCPU112においてスキャンジョブを作成し、DRAM122上に格納されているファイル化された画像データとともに後段の暗号化処理部502へ出力する。
【0199】
次に、ステップS7014では、入力されるファイル化された画像データを、回路構成を書き換えられた暗号化処理部502により暗号化を行う。
【0200】
そして、ステップS7015では、暗号化された画像データをコネクタ126、NetworkController125、及びネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信する。次に、ステップS7016では、ネットワーク400を介して転送された暗号化されたPDLデータを、回路構成を書き換えられた復号化処理部174により復号化を行う。
【0201】
そして、ステップS7016では、復号化されたファイル形式の画像情報をホストコンピュータ401へ送信する。画像データの送信が完了すると、すなわち当該送信が終了すると、スキャン送信を終了する。
【0202】
上記実施形態によれば、ホストコンピュータから画像情報をネットワークを介してプリントする際、又はスキャナより読み取った画像情報をネットワークを介してセンドする際に、瞬時に暗号化アルゴリズムを変更可能な暗号化手段により、画像情報を送信する度に毎回異なる暗号化アルゴリズムにより暗号化を行うので、盗視者に解読されにくいセキュリティが非常に強固な画像処理システムを提供することができる。
【0203】
又、暗号化手段の回路構成そのものを瞬時に書き換えることができるので、ソフトでは時間のかかる複雑な暗号化アルゴリズムを繰り返しハードウェア化することが可能である。
【0204】
〔第2実施形態〕
以下、図15に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0205】
図15は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0206】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0207】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0208】
本実施形態における図12〜図14に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0209】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0210】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0211】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0212】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0213】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0214】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0215】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0216】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0217】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0218】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0219】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜18について説明する。
【0220】
〔実施態様1〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図8に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される復号化鍵に基づき、ROM503から回路情報を選択する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段(図8に示す暗号化処理部174)と、前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図8に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0221】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0222】
〔実施態様2〕
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0223】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0224】
〔実施態様3〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図8に示すROM120)と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段(図8に示す暗復号方式選択情報生成部176)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段(図8に示す復号化処理部174が実行する、図12に示すステップS5009)と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0225】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0226】
〔実施態様4〕
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様2記載の画像処理装置。
【0227】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に復号化処理を完了できる。
【0228】
〔実施態様5〕
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段(図9に示す復号化処理部505がROM503から選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで復号化処理(図14に示すステップS7016)する)と、前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理(図14に示すステップS7017)する)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0229】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、他の画像処理装置から暗号化されている画像データを復号化するための復号化方法がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0230】
〔実施態様6〕
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様5記載の画像処理装置。
【0231】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0232】
〔実施態様7〕
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM120)と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図9に示すCPU504による、図14に示すステップS7011)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段(図8に示す暗号化処理部502による、図14に示すステップS7014)と、前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0233】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0234】
〔実施態様8〕
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様7記載の画像処理装置。
【0235】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0236】
〔実施態様9〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される復号化鍵に基づき、ROM503から回路情報を選択する図12に示すステップS5004)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップ(図8に示す暗号化処理部502による図12に示すステップS5007))と、前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図9に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0237】
これにより、実施態様1と同等の効果が期待できる。
【0238】
〔実施態様10〕
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様9記載の画像処理方法。
【0239】
これにより、実施態様2と同等の効果が期待できる。
【0240】
〔実施態様11〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図8に示すROM120)と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップ(図8に示す暗復号方式選択情報生成部176による図12に示すステップS5003))と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップ(図8に示す復号化処理部174が実行する、図12に示すステップS5009)と、前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップ(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップ(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0241】
これにより、実施態様3と同等の効果が期待できる。
【0242】
〔実施態様12〕
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様11記載の画像処理方法。
【0243】
これにより、実施態様4と同等の効果が期待できる。
【0244】
〔実施態様13〕
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップ(図9に示す復号化処理部505がROM503から選択される回路情報に基づいて書き換えられる復号化アルゴリズムで復号化処理(図14に示すステップS7016))と、前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップ(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理(図14に示すステップS7017))とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0245】
これにより、実施態様5と同等の効果が期待できる。
【0246】
〔実施態様14〕
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様13記載の画像処理方法。
【0247】
これにより、実施態様6と同等の効果が期待できる。
【0248】
〔実施態様15〕
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップ(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU120による、図14に示すステップS7011)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップ(図9に示す暗号化処理部174による、図14に示すステップS7014)と、前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップ(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0249】
これにより、実施態様7と同等の効果が期待できる。
【0250】
〔実施態様16〕
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様15記載の画像処理方法。
【0251】
これにより、実施態様8と同等の効果が期待できる。
【0252】
〔実施態様17〕
実施態様9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0253】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【0254】
〔実施態様18〕
実施態様9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【0255】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の構成を説明する断面図である。
【図3】図2に示したリーダ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した制御装置の機能を説明するブロック図である。
【図5】図4に示したスキャナ画像処理部の詳細構成を説明するブロック図である。
【図6】図5に示したACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図4に示したプリンタ画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図である。
【図9】本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図である。
【図10】図4に示したGraphic Processorの詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示した画像回転部のデータ処理手順を説明する図である。
【図12】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0257】
100 画像入出力システム
110 コントローラ部
180 操作部
401,402 ホストコンピュータ(PC)
500,600 画像処理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の画像情報をネットワークを介して他の画像処理装置との間で通信可能な画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシステムにおいて、ホストコンピュータ等からページ記述言語等により記述された画像情報を処理する画像処理装置より、ネットワークを介して接続される画像形成装置へ画像情報を送信する際には、ネットワーク上の信号を監視することによりプリントデータが盗まれ、中身を見られる可能性があるため、送信する画像情報をある決まった法則でビット配列等を変換し暗号化を行ってから送信することで、プリントデータを盗まれても中身が分からないようにすることでセキュリティの向上を図ってきた。(例えば特許文献1)
【特許文献1】特開平9−134264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、こうした暗号化の技術により守られてきたセキュリティも、盗視者の暗号を解読する技術が向上し、簡易な暗号化で用いられる、例えばLUT等を使用してbit配列を変換するような程度の暗号化方式では簡単に暗号を解読され、配列変換されていない元の画像を推測することができる。
【0004】
こうした盗視者から暗号を解読されないようにする為には、LUTでは実現不可能なより複雑な暗号化アルゴリズムが必要となってくる。
【0005】
こうした複雑な暗号化アルゴリズムによる計算はより高度なセキュリティを確保する為には膨大な計算量が必要であり、ソフトウエアで計算するには時間が非常にかかる。
【0006】
また、複雑な暗号化アルゴリズムであっても、毎回同じアルゴリズムを使用していれば、いずれ解読される危険が高まるため、画像を送信する毎にアルゴリズムを変更することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置において、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報情報に基づいて、画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで画像情報を暗号化処理し、該暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送することにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0008】
第2の目的は、ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置において、前記画像情報の印刷要求毎に、生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送するとともに、前記画像情報の印刷要求毎に、生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理し、該復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換した後、ラスタ画像データを印刷処理することにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0009】
第3の目的は、他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置において、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理し、該復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信することにより、他の画像処理装置により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、他の画像処理装置から暗号化されている画像データを復号化するための復号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0010】
第4の目的は、原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置において、画像データの送信要求毎に、生成される異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送するとともに、画像データの送信要求毎に、生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択し、該選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成して、該生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信することにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる画像処理装置および画像処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0014】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段とを有することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0016】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0018】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化鍵と復号化鍵とを生成する鍵生成手段と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化鍵を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される異なる暗号化鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0020】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップと、前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0022】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップと、前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップとを有することを特徴とする。
【0023】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0024】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0025】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0026】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップと、前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0028】
また、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
〔第1実施形態〕
<システム構成の説明>
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成を説明するブロック図である。
【0031】
図1において、リーダ部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダ部200は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0032】
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
【0033】
制御装置110は、リーダ部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、画像処理装置403,404と接続されている。画像処理装置500,600は、それぞれホストコンピュータ401,402とネットワーク400に接続されている。画像処理装置500,600はそれぞれホストコンピュータ401,402に対して外付けの構成であっても良いし、ホストコンピュータ401,402のPCIスロット等に挿入する拡張ボードの構成であっても良い。
【0034】
制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。
【0035】
また、リーダ部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400、画像処理装置500,600を介してホストコンピュータ401,402へ送信するネットワークスキャナ機能およびホストコンピュータ401,402から画像処理装置500,600、ネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するネットワークプリンタ機能を提供する。
【0036】
操作部180は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0037】
図2は、図1に示したリーダ部200及びプリンタ部300の構成を説明する断面図である。
【0038】
図2において、リーダ部200の原稿給紙ユニット250は原稿202を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿202を排出するものである。原稿202がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿202を露光走査する。この時の原稿202からの反射光は、ミラー214,215,216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿202の画像はCCD218によって読み取られる。
【0039】
222はリーダ画像処理部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F140を介して制御装置110へと出力するところである。352はプリンタ画像処理部であり、プリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力する。
【0040】
プリンタ部300のレーザドライバ317は、レーザ発光部313を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313が発光する。このレーザ光はミラー340,341,342によって感光ドラム325に照射され、感光ドラム325にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0041】
321,322,323,324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0042】
用紙カセット360,361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ドラム334上に吸着され、搬送される。
【0043】
そして、感光ドラム325(326,327,328)に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0044】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ドラム334へ給紙される。
【0045】
<リーダ画像処理部の説明>
図3は、図2に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【0046】
図3において、リーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ、Gフィルタ、BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。
【0047】
そして、その電気信号(アナログ画像信号)はリーダ画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0048】
<制御装置の説明>
図4は、図3に示した制御装置110の機能を説明するブロック図である。
【0049】
図4において、メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読込んだプログラムに基づいて動作する。
【0050】
また、ネットワークコントローラ125を介してネットワーク400に接続されるホストコンピュータ401,402等から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウエアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0051】
DRAM122は、DRAM I/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。調歩同期式のシリアル通信コントローラ114は、リーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172,173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0052】
Network Contorller125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部のネットワーク400と接続される。ネットワーク400としては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0053】
暗号化/復号化処理部174は、I/F175を介してメインコントローラ111と接続され、ホストコンピュータ401,402等より受信した暗号化されているPDLコードデータを復号化する処理を行う。また、リーダ部200により読み取った画像データをネットワーク400を介して転送する際には暗号化する処理を行う。
【0054】
暗復号方式選択情報生成部176は、I/F177を介してメインコントローラ111と接続され、ホストコンピュータ401,402等に対してPDLコードデータの送信要求を行う毎に、外部のネットワーク400を介して接続される画像処理装置500,600に対して送信する暗号化方式選択信号と、対になる復号化方式選択信号とを生成する。なお、暗号化/復号化処理の詳細については後に説明する。
【0055】
シリアルコネクタ124は、メインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBがあげられる。
【0056】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142は、シリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。
【0057】
汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部136,HDコントローラ131,Codec133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
【0058】
Codec133は、DRAM122に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する。SRAM134は、Codec133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0059】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスクドライブ132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0060】
I/O制御部136は、データバス144の制御を行い、ポート制御部145や割り込み制御部146の制御を行う。パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0061】
操作部180は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。
【0062】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。
【0063】
SRAM139は、バックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。Graphic Processor151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はGraphic Processor151の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0064】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173,172)とビデオI/F(163,162)とから構成される。
【0065】
スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってGraphic Processor151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。
【0066】
FIFO158は、スキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってGraphic Processor151と接続されており、Graphic Processor151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。
【0067】
DRAM154は、プリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。
【0068】
DRAM122上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、Graphic Processor151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0069】
<スキャナ画像処理部の説明>
図5は、図4に示したスキャナ画像処理部157の詳細構成を説明するブロック図である。
【0070】
図5において、リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。
【0071】
FIFO158は、ライン遅延のバッファとして用いる。読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214,215,216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部603及びGraphic Processor151へと送られる。
【0072】
<ACSカウント部の説明>
図6は、図5に示したACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を説明するブロック図である。
【0073】
なお、オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0074】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。
【0075】
図6において、501はフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。502は領域検出回路で、メインコントローラ111からセットされたレジスタ507〜510に設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を元に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。
【0076】
色判定部503は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対してフィルタ501内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。504はカウンタで、色判定部503が出力した色判定信号506の個数を数えるカウンタである。
【0077】
メインコントローラ111は、読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、レジスタ507〜510に設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0078】
レジスタ507〜510には、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0079】
<プリンタ画像処理部の説明>
図7は、図4に示したプリンタ画像処理部153の構成を説明するブロック図である。
【0080】
図7において、Graphic Processor151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去部702でモアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、UCR&マスキング部703でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理されたCMYK信号は、セレクタ704において面順次に合わせて、1色ずつ選択され出力される。
【0081】
セレクタ704から出力される面順次の1色毎のカラー画像信号は、F値&カラーバランス補正部705で、プリント画像の濃度調整と、カラーバランスを現像色毎に調整する。F値&カラーバランス補正部705からのCMYKの画像信号は、乱数加算部706へ送られる。
【0082】
乱数加算部706では、PC401,402によってグラデーション等の滑らかに色変化するカラーのプリント画像を形成する際に、プリンタ側のγ特性によって階調によって色変化の色差が大きくなって筋が生じることを防止する為に、特定の階調領域に対して乱数を画像信号に対して加算する。
【0083】
γ補正部707では、プリンタの非線形なγ特性を補正してリニアな濃度調整を行えるよう制御する。ここのγ補正部707では、後段のハーフトーン処理部708で行うスクリーンの種類に合わせて、それぞれ別々のγ補正を行う。従って補正テーブルはスクリーン種類(スクリーン処理1、スクリーン処理2、TMIC処理)分の3種類のテーブルで構成され、γ補正部707以降の画像信号は3系統に分かれる。またスクリーンによって濃度領域毎に階調補正を行う場合もこのγ補正部707で行われる。
【0084】
ハーフトーン処理部708は原稿の種類(写真、文字、印刷紙等)に合わせて、線数、スクリーンパターン、スクリーン角度等を制御するスクリーン処理を行う。本実施形態におけるスクリーン処理の種類は、階調性を重視するスクリーン処理1、解像度を重視するスクリーン処理2、そして白黒2値のスクリーン処理のTMIC処理の3種類のスクリーン処理を選択して、画像信号に対して中間調処理を行う。
【0085】
SST709は、PC401,402より画像をプリントする際に、例えば600dpiの多値の画像信号から2倍の解像度の1200dpiの多値画像信号を生成する。出力トリミング&マスキング部710では、読み取った画像信号からプリントしたい領域のみを矩形で指定して抽出してトリミング出力したり、又は逆にマスキングして出力する機能を有している。
【0086】
アドオン部711は、画像信号に読み取り画像信号以外の情報を付加する機能を有している。アドオン部711からの画像出力信号はコネクタ155を介してプリンタ部300へと送られる。
【0087】
<暗号化処理/復号化処理の説明>
図8は、本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図であり、図1,図4等と同一のものには同一の符号を付してある。
【0088】
図1に示した画像処理装置500内の暗号化処理部502及び画像入出力システム100内の復号化処理部174は、ネットワーク400を介してプリントデータを盗み、画像データの中身を閲覧しようとする盗視者により容易に中身を推測できないようにする為に、逐次暗号化のアルゴリズムを変更できるように、瞬時に回路構成を書き換えることが可能に構成される。
【0089】
これにより、簡易な暗号化で用いられる、単にLUTのテーブルを変更するような暗号化方式ではなく、複雑化され処理に時間のかかる暗号化のアルゴリズムをそのままハードに置き換えることが可能になる。
【0090】
ホストコンピュータ401,402等より画像情報をプリントする際、ホストコンピュータ401からの画像情報は、予め組み込まれているドライバによりPDLコードデータへと変換されて画像処理装置500へと送られる。データ処理部501はPDLコードデータに対してプリントすべきプリントジョブ情報を負荷する。
【0091】
暗号化処理部502はPDLコードデータをある特定の暗号化アルゴリズムに従って変換することにより暗号化を行う。暗号化アルゴリズムは一義的な関数で表現される。ネットワーク400は、本実施形態においては画像処理装置500と画像入出力システム100の間で画像データ及び暗号化を行う為に必要な暗号化/復号化方式選択情報を送受信する為の通信媒体で、あるフロアやビル内の各入出力装置同士を接続するローカルネットワークやインターネットなどである。
【0092】
復号化処理部174はネットワーク400を介して送信される暗号化されたPDLコードデータをある特定の復号化アルゴリズムに従って変換することにより復号化を行う。
【0093】
復号化アルゴリズムは一義的な関数で表現され、暗号化処理部502で使用する暗号化関数の逆関数となる。
【0094】
DRAM122は画像データを一時的に格納する為のメモリで、復号化されたPDLコードデータや、PDLコードデータを解釈してラスタ画像データに変換した画像データが格納される。
【0095】
メインコントローラ111はDRAM122に格納されているPDLコードデータを解釈してラスタ画像データに変換して、DRAM122に格納する。
【0096】
プリンタ画像処理部153はDRAM122に格納されているラスタ画像データをリードして、各プリンタ用の画像処理を行い、後段のプリンタ部300へ出力する。
【0097】
暗復号方式選択情報生成部176は、暗号化処理部502及び復号化処理部174において、それぞれ暗号化及び復号化を行うにあたりどのような暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを使用するかを決める為の情報である、暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する。この暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報は、ホストコンピュータ401よりプリント要求がある毎に毎回生成される。暗号化方式選択情報はCPU504に、復号化方式選択情報はCPU112に送信される。特にCPU504に暗号化方式選択情報を送信する際には、公知の共通鍵暗号化方式や公開鍵暗号化方式を用いて暗号化方式選択情報に対して暗号化を施した上で送信することにより暗号化方式選択情報をネットワークに送出することに対するセキュリティを確保する。
【0098】
CPU504及びCPU112は暗復号方式選択情報生成部176で生成された暗号化方式選択情報、或いは復号化方式選択信号をそれぞれ解釈して暗号化/復号化アルゴリズムを決定し、ROM503及びROM120にそれぞれ予め格納されている複数の回路情報(コンフィギュレーションデータ)のうちどの回路情報を暗号化処理部502及び復号化処理部174へロードするかを選択する。
【0099】
ROM503及びROM120は暗号化処理部502及び復号化処理部174の為の複数の回路情報(コンフィギュレーションデータ)を予め格納してあり、暗号化方式選択情報、或いは復号化方式選択情報に基づきCPU504及びCPU112により指示された回路情報を選択してそれぞれ暗号化処理部502及び復号化処理部174へリードされる。
【0100】
ホストコンピュータより画像情報をプリントする際の暗号化処理/復号化処理に関わる動作フローについては、後述のPDL画像出力時のシーケンスにおいて説明する。
【0101】
上記のように構成された画像処理システムにおいて、本実施形態では以下の特徴的構成を備える。
【0102】
ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像入出力システム100とネットワーク400を介して通信可能な画像処理装置500は、画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶するROM503と、前記画像情報の印刷要求毎に、画像入出力システム100から前記ネットワークを介して取得する暗号化方式選択情報に基づいて、ROM503からいずれかの回路情報を選択する。具体的には、図8に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される暗号化方式選択情報に基づき、ROM503から回路情報を選択する。
【0103】
そして、選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理部174を備え、暗号化処理部174により暗号化された画像データをネットワーク400を介して画像入出力システム100に転送する、例えば図8に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理する。
【0104】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0105】
なお、暗号化処理部174は、CPU504がROM503から選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで画像情報を暗号化処理するデバイスで構成する。
【0106】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0107】
一方、ホストコンピュータ401から出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する画像処理装置500とネットワーク400を介して通信可能な画像入出力システム100は、画像処理装置500から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶するROM120と、前記画像情報の印刷要求毎に異なる復号方式選択情報を生成する暗復号方式選択情報生成部176と、前記画像情報の印刷要求毎に、暗復号方式選択情報生成部176により生成される前記異なる復号化方式選択情報を制御装置110の復号化処理部174に転送する機能(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、画像情報の印刷要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理部174と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷機能(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有する。
【0108】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを逐次変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0109】
なお、復号化処理部174は、CPU112により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成する。
【0110】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に復号化処理を完了できる。
【0111】
次に、画像入出力システム100のリーダ部200によりスキャンした画像をホストコンピュータ401へセンドする際の暗号化処理/復号化処理について図9を用いて説明する。
【0112】
図9は、本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図であり、図1,図4,図8等と同一のものには同一の符号を付してある。なお、画像情報を転送する場合は、暗号化処理と復号化処理を担当するブロックがプリント時と逆の関係になり、リコンフィギュアブルデバイスで構成される復号化処理部505及び暗号化処理部502はそれぞれ暗号化処理、復号化処理を行うように回路情報を書き換えられる。
【0113】
図9において、暗復号方式選択情報生成部176において生成される、暗号化方式選択情報はCPU112へ、復号化方式選択情報はCPU504に対して送信される。
【0114】
スキャナ画像処理部157はリーダ部200より入力した画像情報をスキャナ用のシェーディング補正やクランプ処理等の画像処理を行う。スキャナ画像処理部の出力画像情報はDRAM122へ格納される。暗号化処理部502はDRAM122上に格納された画像情報を暗号化方式選択情報に従ってROM120よりロードされた暗号化アルゴリズム回路に従って暗号化を行う。
【0115】
復号化処理部505はネットワーク400を介して送られる暗号化された画像情報を、復号化方式選択情報に従ってROM503よりロードされた復号化アルゴリズム回路に従って復号化を行う。データ処理部501は復号化された画像情報がファイル化されていない場合は、圧縮されている画像データを伸長し、ホストコンピュータが解釈可能な画像処理コマンドに変換する。
【0116】
上記のように構成された画像処理システムにおいて、本実施形態では以下の特徴的構成を備える。
【0117】
画像入出力システム100より暗号化されている画像データをネットワーク400を介して取得してホストコンピュータ401に転送可能な画像処理装置500であって、画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する図9に示すROM503と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する図9に示す復号化処理部505と、復号化処理部505により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理機能(図14に示すステップS7017))とを有する。
【0118】
これにより、画像入出力システム100により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、画像入出力システム100から暗号化されている画像データを復号化するための復号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0119】
なお、復号化処理部505は、CPU504により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成する。
【0120】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0121】
一方、原稿画像を読み取る読み取り手段(図9に示す画像入出力システム100のスキャナユニット)を備え、読み取られる画像データを画像処理装置500にネットワークを介して送信可能な画像入出力システム100は、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する図9に示すROM120と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する図9に示す暗復号方式選択情報生成部176と、前記画像データの送信要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送機能(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記暗復号方式選択情報生成部176により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、ROM120からいずれかの回路情報を選択する選択機能(図9に示すCPU130による、図14に示すステップS7011)と、該選択機能により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する図9に示す暗号化処理部174と、暗号化処理部174により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信機能(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有する。
【0122】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0123】
なお、暗号化処理部174は、CPU120により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成する。
【0124】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0125】
<Graphic Processorの説明>
Graphic Processor151についての詳細な説明を行う。
【0126】
図10は、図4に示したGraphic Processor151の詳細な構成を示すブロック図である。
【0127】
図10において、Graphic Processor151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。
【0128】
DRAM152は、DRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、あらかじめ各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てを行う。
【0129】
Graphic Processor151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。バスコントローラ113は、GraphicProcessor151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0130】
入力インタフェース810は、I/F150から入力された画像データをCrossBarSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスタイメージデータ、多値ラスタイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インタフェース810にてラスタイメージデータに変換してCrossBarSwitch809にデータ出力する。
【0131】
出力インタフェース811は、CrossBarSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBarSwitch809から入力される画像データ形式はラスタイメージデータであるが、出力インタフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0132】
<画像回転部の説明>
図11は、図10に示した画像回転部801のデータ処理手順を説明する図であり、(a)は画像データの構造を示し、(b)は画像回転処理を示す。
【0133】
図4に示すようにI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは回転を行う画像サイズを。図11の(a)に示すように、32画素×32ラインとし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0134】
上述のように、32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。
【0135】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM134に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図11の(b)に示すようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0136】
32画素×32ラインの画像回転(DRAM152への書き込み)が完了した後、画像回転部801はDRAM152から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシングを以て、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0137】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0138】
<画像変倍部の説明>
以下に、図10に示した画像変倍部802における処理手順を示す。
【0139】
図4に示すようにI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は、図10に示す画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0140】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時DRAM152に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理する。変倍後のデータは再度DRAM152へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はDRAM152から画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0141】
<色空間変換部の説明>
以下に、図10に示した色空間変換部803における処理手順を示す。
【0142】
I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は色空間変換部803およびLUT(ルック・アップ・テーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。
【0143】
そして、必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素ごとに対して、まず下記の数1で表される3×3のマトリックス演算を施す。
【0144】
【数1】
【0145】
上式において、R,G,Bが入力、X,Y,Zが出力、a11,a12,a13,a21,a22,a23,a31,a32,a33,b1,b2,b3,c1,c2,c3がそれぞれ係数である。
【0146】
上式の演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0147】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT804による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができる。当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。
【0148】
その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0149】
<画像二値化部の説明>
以下に、図10に示した画像二値化部805における処理手順を示す。
【0150】
図10に示すI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0151】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、いずれの手法によってもかまわない。
【0152】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0153】
<スキャナ入力部の説明>
以下にスキャナ入力部806における処理手順を示す。
【0154】
図10に示したI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。
【0155】
その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後、スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0156】
<プリンタ出力部の説明>
以下にプリンタ出力部807における処理手順を示す。
【0157】
図10に示すI/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0158】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理部153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0159】
<PDL画像出力時のシーケンス>
図12は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、コントローラ部110のPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、S5001〜S5015は各ステップを示す。
【0160】
PDL画像を出力する場合、ステップS5001では、PC401上で、ユーザが、プリンタドライバが提供するユーザインタフェース画面上で、当該PDL画像出力ジョブのプリント設定を行う。プリント設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0161】
そして、ステップS5002では、PC401上で印刷指示を与え、それと共にPC401上にインストールされているドライバソフトウェアが、印刷対象となるPC401上のコードデータをいわゆるPDLデータに変換する。
【0162】
次に、ステップS5003では、ステップS5002においてPC401上で印刷指示が与えられると、ドライバソフトウェアにPDLデータ変換要求を行うと同時に、画像入出力システム100内の暗復号方式選択情報生成部176に対して暗復号方式選択情報生成要求を行う。
【0163】
暗復号方式選択情報生成部176はPC401より暗復号方式選択情報生成要求を受けると、暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを選択する為の暗号化方式選択情報、及び復号化方式選択信号からなる暗復号方式選択情報を作成する。そして、作成した暗号化方式選択情報はネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信され、画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)へ格納される。また復号か方式選択情報はDRAM122へ格納される。
【0164】
次に、ステップS5004では、CPU504、CPU112がそれぞれ画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)、DRAM122へ格納された暗号化方式選択信号、復号化方式選択信号を読み取り、解読してROM503、ROM120へ予め格納されている回路情報の内、どの回路情報を暗号化処理部502、復号化処理部174へロードするかの指示を行う。
【0165】
次に、ステップS5005では、CPU504、CPU112の指示よりロードされた回路情報に、暗号化処理部502、復号化処理部174の回路を書き換える。そして、ステップS5006では、ステップS5001で設定したプリント設定パラメータに従って、データ処理部501においてプリントジョブを作成し、ステップS5002において、作成したPDLデータとともに後段の暗号化処理部502へ出力する。
【0166】
そして、ステップS5007では、データ処理部501より送られたPDLデータを、回路構成を書き換えられた暗号化処理部502により暗号化を行う。次に、ステップS5008では、暗号化されたPDLデータをネットワーク400を介して画像入出力システム100へ送信する。
【0167】
そして、ステップS5009では、ネットワーク400、コネクタ126およびNetworkController125を介して転送された暗号化されたPDLデータを、回路構成を書き換えられた復号化処理部174により復号化を行う。
【0168】
そして、ステップS5010では、制御装置110のメインコントローラ111のCPU112が、復号化されたPDLデータを、同時に復号化されたプリントジョブ内のプリント設定パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライズ)する。画像データの展開は、DRAM122上に行われる。画像データの展開が完了すると、S5011へ進む。
【0169】
そして、ステップS5011では、メインコントローラ111がDRAM122上に展開された画像データを、Graphic Processor151に転送する。次に、ステップS5012では、Graphic Processor151が、前記プリント設定パラメータとは独立に、画像処理を行う。
【0170】
例えば、前記プリント設定パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにもかかわらず、プリンタ部300の給紙ユニット310にはA4R用紙しかない場合には、Graphic Processor151で画像を90度回転することによって、出力用紙にあわせた画像出力を行うことができる。画像データの画像処理が完了するとS5013へ進む。
【0171】
そして、ステップS5013では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ111は、転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。次に、ステップS5014では、メインコントローラ111はGraphic Processor151、プリンタ画像処理部153およびコネクタ155を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM122上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0172】
そして、ステップS5015では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、すなわち当該PDLジョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0173】
<コピー画像出力時のシーケンス>
図13は、本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、コピー画像出力手順を示すフローチャートである。
【0174】
なお、S6001〜S6008は各ステップを示す。
【0175】
コピー画像を出力する場合、ステップS6001では、操作部180上でユーザが当該コピー画像出力ジョブのコピー設定を行う。コピー設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0176】
そして、ステップS6002では、操作部180上でコピー開始指示を与えると、制御装置110のメインコントローラ111はコネクタを介してリーダ部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。
【0177】
まず、原稿給紙ユニット250は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知すると、該検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。
【0178】
そして、読み取られた画像データはGraphic Processor151で指定された画像形式で圧縮をしてDRAM122上に記憶される。
【0179】
なお、従来のコピー機では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定に応じて、すなわち副走査方向の変倍率に応じて光学ユニット213の移動速度を変化させることにより副走査方向の変倍処理を実現していた。
【0180】
しかしながら、本実施形態では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定にかかわらず、必ず等倍(100%)で画像データを読み取り、変倍処理については、主走査方向、副走査方向ともに、後述するGraphic Processor151によって行うものとする。
【0181】
そして、ステップS6003では、メインコントローラ111がDRAM122上の画像データを、Graphic Processor151に転送する。次に、ステップS6004では、Graphic Processor151が、前記コピー設定パラメータに基づいて画像処理を行う。
【0182】
例えば、拡大400%の設定がなされているときには、Graphic Processor151内のモジュールである画像変倍部を用いて主走査方向、副走査方向、双方への変倍処理を行う。画像データの画像処理が完了すると、ステップS6005へ進む。
【0183】
そして、ステップS6005では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを指定された画像形式で圧縮を行って転送する。メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。
【0184】
そして、ステップS6006では、メインコントローラ111はDRAM122上に記憶された画像データを指定されたファイル形式でファイル化し、ファイル化された画像データをHDコントローラ131を経由してHDドライブ132に転送することで読み込んだ画像データをHDドライブ132に格納する。なお、これらの動作はDFユニット250に原稿が存在する限り繰り返し行われる。
【0185】
そして、ステップS6007では、画像データをプリンタ部300へと転送する。この時、プリントを行う画像データファイルがDRAM122上に存在しない場合はHDドライブ132から画像ファイルを読み込み、DRAM122に格納する。メインコントローラ111はGraphic Processor151,プリンタ画像処理部153およびコネクタ155を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM122上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0186】
次に、ステップS6008では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。全ての画像データの転送が完了すると、すなわち当該コピージョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0187】
<スキャン時及びスキャン送信時のシーケンス>
図14は、本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、スキャン時及びスキャン送信手順を示すフローチャートである。なお、S7001〜S7017は各ステップを示す。また、本実施形態では以下多値画像データをスキャン及び送信する例として説明する。
【0188】
スキャン、及びスキャン送信を行う場合、まず、ステップS7001では、操作部180上でユーザが当該スキャンジョブの設定を行う。スキャン設定内容は、カラー/白黒読み込み、片面/両面等の他に、高画質モードでのスキャン設定に関わる読み込み解像度、圧縮率等である。
【0189】
次に、ステップS7002では、操作部180上でスキャン開始指示を与えると、制御装置110のメインコントローラ111はコネクタを介してリーダ部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。まず、原稿給紙ユニット250は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知する。検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。読み取られた画像データはDRAM122上に記憶される。
【0190】
そして、ステップS7003では、メインコントローラ111がDRAM122上の画像データをGraphic Processor151に転送する。次に、ステップS7004では、Graphic Processor151が、前記スキャン設定パラメータに基づいて画像回転・解像度変換・色空間変換の画像処理を行う。次に、ステップS7005では、Graphic Processor151がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送し、メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM122上に記憶する。
【0191】
そして、ステップS7006では、メインコントローラ111はDRAM122上に記憶された画像データを指定されたファイル形式でファイル化し、ファイル化された画像データをHDコントローラ131を経由してHDドライブ132に転送することで読み込んだ画像データをHDドライブ132に格納する。なお、これらの動作はDFユニット250に原稿が存在する限り繰り返し行われる。
【0192】
そして、ステップS7007では、HDドライブ132、もしくはサーバに格納した画像データをネットワークを介して送信するかを操作部180上に表示してユーザに促す。送信する場合には、ステップS7008に進み、送信しない場合には処理を終了する。
【0193】
そして、ステップS7008では、操作部180上でユーザが当該スキャンした画像データの送信ジョブの設定を行う。送信設定内容は、送信する際の宛先となる送信アドレス等である。送信設定終了後、操作部180上でスタートキー3002を押すことで送信動作を開始させる。
【0194】
次に、ステップS7009では、送信動作が開始されるとHDドライブ132に格納されているファイル化された画像データをDRAM122上に格納する。
【0195】
そして、ステップS7010では、ステップS7008において操作部180上でスタートキー3002を押すことで送信動作が開始されると、画像入出力システム100内の暗復号方式選択情報生成部176に対して暗復号方式選択情報生成要求を行う。
【0196】
暗復号方式選択情報生成部176は暗復号方式選択情報生成要求を受けると、暗号化アルゴリズム及び復号化アルゴリズムを選択する為の暗号化方式選択情報、及び復号化方式選択情報をそれぞれ作成する。そして、作成した復号化方式選択情報はネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信され、画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)へ格納される。また暗号化方式選択情報はDRAM122へ格納される。
【0197】
次に、ステップS7011では、CPU504、CPU112がそれぞれ画像処理装置500内の記憶メモリ(図示しない)、DRAM122へ格納された復号化方式選択情報、暗号化方式選択信号を読み取り、解読してROM503、ROM120へ予め格納されている回路情報の内、どの回路情報を復号化処理部502、暗号化処理部174へロードするかの指示を行う。
【0198】
次に、ステップS7012では、CPU504、CPU112の指示よりロードされた回路情報に、復号化処理部502、暗号化処理部174の回路を書き換える。そして、ステップS7013では、ステップS7008で設定したスキャン設定パラメータに従って、メインコントローラ111内のCPU112においてスキャンジョブを作成し、DRAM122上に格納されているファイル化された画像データとともに後段の暗号化処理部502へ出力する。
【0199】
次に、ステップS7014では、入力されるファイル化された画像データを、回路構成を書き換えられた暗号化処理部502により暗号化を行う。
【0200】
そして、ステップS7015では、暗号化された画像データをコネクタ126、NetworkController125、及びネットワーク400を介して画像処理装置500へ送信する。次に、ステップS7016では、ネットワーク400を介して転送された暗号化されたPDLデータを、回路構成を書き換えられた復号化処理部174により復号化を行う。
【0201】
そして、ステップS7016では、復号化されたファイル形式の画像情報をホストコンピュータ401へ送信する。画像データの送信が完了すると、すなわち当該送信が終了すると、スキャン送信を終了する。
【0202】
上記実施形態によれば、ホストコンピュータから画像情報をネットワークを介してプリントする際、又はスキャナより読み取った画像情報をネットワークを介してセンドする際に、瞬時に暗号化アルゴリズムを変更可能な暗号化手段により、画像情報を送信する度に毎回異なる暗号化アルゴリズムにより暗号化を行うので、盗視者に解読されにくいセキュリティが非常に強固な画像処理システムを提供することができる。
【0203】
又、暗号化手段の回路構成そのものを瞬時に書き換えることができるので、ソフトでは時間のかかる複雑な暗号化アルゴリズムを繰り返しハードウェア化することが可能である。
【0204】
〔第2実施形態〕
以下、図15に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0205】
図15は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0206】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0207】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0208】
本実施形態における図12〜図14に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0209】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0210】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0211】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0212】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0213】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0214】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0215】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0216】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0217】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0218】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0219】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜18について説明する。
【0220】
〔実施態様1〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図8に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される復号化鍵に基づき、ROM503から回路情報を選択する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段(図8に示す暗号化処理部174)と、前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図8に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0221】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、暗号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に暗号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、暗号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0222】
〔実施態様2〕
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0223】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0224】
〔実施態様3〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図8に示すROM120)と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段(図8に示す暗復号方式選択情報生成部176)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段(図8に示す復号化処理部174が実行する、図12に示すステップS5009)と、前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0225】
これにより、画像情報の印刷要求毎に、復号化アルゴリズムを瞬時に変更しながら短時間に復号化された画像データを生成でき、盗視者が画像データを取得できても、復号化アルゴリズムがその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0226】
〔実施態様4〕
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様2記載の画像処理装置。
【0227】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に復号化処理を完了できる。
【0228】
〔実施態様5〕
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)と、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段(図9に示す復号化処理部505がROM503から選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで復号化処理(図14に示すステップS7016)する)と、前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理(図14に示すステップS7017)する)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0229】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、暗号化されている画像データを取得して復号化する場合に、その取得毎に、他の画像処理装置から暗号化されている画像データを復号化するための復号化方法がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0230】
〔実施態様6〕
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様5記載の画像処理装置。
【0231】
これにより、印刷要求毎に復号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0232】
〔実施態様7〕
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM120)と、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段(図9に示すCPU504による、図14に示すステップS7011)と、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段(図8に示す暗号化処理部502による、図14に示すステップS7014)と、前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0233】
これにより、他の画像処理装置により読み取られた後、その画像データの送信要求毎に、読み取られる画像データを暗号化するための暗号化がその都度変更されているので、解読が困難な画像データを出力先の画像処理装置に転送できるセキュリティ面に優れた画像データ転送処理システムを自在に構築できる。
【0234】
〔実施態様8〕
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様7記載の画像処理装置。
【0235】
これにより、印刷要求毎に暗号化アルゴリズムを変更し、かつ、短時間に暗号化処理を完了できる。
【0236】
〔実施態様9〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU504が暗復号方式選択情報生成部176から転送される復号化鍵に基づき、ROM503から回路情報を選択する図12に示すステップS5004)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップ(図8に示す暗号化処理部502による図12に示すステップS5007))と、前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図9に示すCPU504が実行する図12に示すステップS5008による転送処理)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0237】
これにより、実施態様1と同等の効果が期待できる。
【0238】
〔実施態様10〕
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様9記載の画像処理方法。
【0239】
これにより、実施態様2と同等の効果が期待できる。
【0240】
〔実施態様11〕
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図8に示すROM120)と、前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップ(図8に示す暗復号方式選択情報生成部176による図12に示すステップS5003))と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5003)と、前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図8に示すCPU112が実行する、図12に示すステップS5004)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップ(図8に示す復号化処理部174が実行する、図12に示すステップS5009)と、前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップ(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5010)と、前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップ(図8に示すメインコントローラ111が実行する、図12に示すステップS5011〜S5015)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0241】
これにより、実施態様3と同等の効果が期待できる。
【0242】
〔実施態様12〕
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様11記載の画像処理方法。
【0243】
これにより、実施態様4と同等の効果が期待できる。
【0244】
〔実施態様13〕
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段(図9に示すROM503)からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU112が実行する図14に示すステップS7011により選択処理する)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップ(図9に示す復号化処理部505がROM503から選択される回路情報に基づいて書き換えられる復号化アルゴリズムで復号化処理(図14に示すステップS7016))と、前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップ(図9に示すデータ処理部501が実行する送信処理(図14に示すステップS7017))とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0245】
これにより、実施態様5と同等の効果が期待できる。
【0246】
〔実施態様14〕
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様13記載の画像処理方法。
【0247】
これにより、実施態様6と同等の効果が期待できる。
【0248】
〔実施態様15〕
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップ(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップ(図9に示す暗復号方式選択情報生成部176による、図14に示すステップS7010)と、前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップ(図9に示すCPU120による、図14に示すステップS7011)と、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップ(図9に示す暗号化処理部174による、図14に示すステップS7014)と、前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップ(図9に示すCPU112による、図14に示すステップS7015)とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0249】
これにより、実施態様7と同等の効果が期待できる。
【0250】
〔実施態様16〕
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする実施態様15記載の画像処理方法。
【0251】
これにより、実施態様8と同等の効果が期待できる。
【0252】
〔実施態様17〕
実施態様9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0253】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【0254】
〔実施態様18〕
実施態様9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【0255】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の構成を説明する断面図である。
【図3】図2に示したリーダ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した制御装置の機能を説明するブロック図である。
【図5】図4に示したスキャナ画像処理部の詳細構成を説明するブロック図である。
【図6】図5に示したACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図4に示したプリンタ画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図である。
【図9】本発明に係る画像入出力システムにおける暗号化処理、復号化処理を説明するブロック図である。
【図10】図4に示したGraphic Processorの詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示した画像回転部のデータ処理手順を説明する図である。
【図12】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0257】
100 画像入出力システム
110 コントローラ部
180 操作部
401,402 ホストコンピュータ(PC)
500,600 画像処理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、
前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、
前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、
前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段と、
前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、
前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、
前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、
前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、
前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
【請求項9】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
【請求項11】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、
前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップと、
前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
【請求項13】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、
前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項14】
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
【請求項15】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項16】
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
請求項9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、
前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置であって、
前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、
前記復号化処理手段により復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳手段と、
前記画像翻訳手段により翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置であって、
前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択鍵情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理手段と、
前記復号化処理手段により復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
前記復号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置であって、
前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成手段と、
前記画像データの送信要求毎に、前記鍵生成手段により生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送手段と、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成手段により生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
前記暗号化処理手段は、前記選択手段により選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
【請求項9】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記画像情報を暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより暗号化された画像データを前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
【請求項11】
ホストコンピュータから出力される所定の言語で記述された画像情報を処理する他の画像処理装置とネットワークを介して通信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段と、
前記画像情報の印刷要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる暗号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
前記画像情報の印刷要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置から暗号化されて転送される画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、
前記復号化処理ステップにより復号化される画像データを翻訳してラスタ画像データに変換する画像翻訳ステップと、
前記画像翻訳ステップにより翻訳される前記ラスタ画像データを印刷処理する印刷ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
【請求項13】
他の画像処理装置より暗号化されている画像データをネットワークを介して取得してホストコンピュータに転送可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像データの取得要求毎に、前記他の画像処理装置から前記ネットワークを介して取得する異なる復号化方式選択情報に基づいて、前記画像データを復号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理する復号化処理ステップと、
前記復号化処理ステップにより復号化された画像データを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項14】
前記復号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される復号化アルゴリズムで前記画像情報を復号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
【請求項15】
原稿画像を読み取る読み取り手段を備え、読み取られる画像データを他の画像処理装置にネットワークを介して送信可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像データの送信要求毎に、異なる暗号化方式選択情報と復号化方式選択情報とを生成する選択情報生成ステップと、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される前記異なる復号化方式選択情報を前記ネットワークを介して前記他の画像処理装置に転送する転送ステップと、
前記画像データの送信要求毎に、前記選択情報生成ステップにより生成される異なる暗号化方式選択情報に基づいて、前記他の画像処理装置に送信すべき画像データを暗号化するための回路情報を複数記憶する記憶手段からいずれかの回路情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理して送信すべき画像データを生成する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより生成される暗号化される画像データを前記他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項16】
前記暗号化処理ステップは、前記選択ステップにより選択される回路情報に基づいて決定される暗号化アルゴリズムで前記画像情報を暗号化処理するデバイスで構成することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
請求項9〜16のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−86594(P2006−86594A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−266882(P2004−266882)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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