説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】 画像形成手段の状態に関する高度な処理を実行可能な画像形成装置及び画像形成システムの提供。
【解決手段】 画像形成装置としてのプリンタに接続された上位装置としてのパソコンは、プリンタからトナー収容部の交換日時及びトナー残量を定期的に読み込んでメモリに記憶している。そのメモリから上記交換日時及びトナー残量を取得し(S11)、トナー交換時から設定期間以上経過し(S12:Y)、かつ、トナー残量が設定量以上の場合に(S13:Y)、トナーを早急に使用する必要がある旨のメッセージを表示する(S14)。トナー残量等のパラメータの論理演算結果に応じて表示等の処理を実行しているので、高度な処理が実行可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置、及び、その画像形成装置に指令を入力する上位装置も含めた画像形成システムに関し、詳しくは、画像形成手段の状態に対応した処理を実行可能な画像形成装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)等の上位装置と、その上位装置からの指令に応じて用紙等の被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えたプリンタ等の画像形成装置と、からなる画像形成システムが提案されている。また、この種の画像形成システムでは、上位装置としてのクライアントからプリンタのサーバにステータス情報を要求させ、そのステータス情報に基づいてクライアントの表示装置にエラーメッセージ等を表示させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−202223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記公報に記載の技術では、プリンタで発生したエラーの内容を単にメッセージとして表示するのみで、それ以上高度な処理を実行することはできなかった。そこで、本発明は、画像形成手段の状態に関する高度な処理を実行可能な画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的としてなされた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置であって、上記画像形成手段の状態を検出する複数の検出手段と、該各検出手段の検出結果を論理演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に応じた処理を実行する処理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0005】
このように構成された本発明の画像形成装置では、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段の状態を複数の検出手段によって検出し、更にその検出結果を演算手段によって論理演算することができる。そして、処理手段は、上記演算手段の演算結果に応じた処理を実行する。このため、本発明では、複数の検出手段による検出結果の論理演算結果(論理和,論理積等)に応じた処理を実行することができ、延いては、画像形成手段の状態に関する高度な処理を実行することができる。なお、上記演算手段は、各検出手段の検出結果を直接論理演算するものに限らず、各検出結果に四則演算を施した上で論理演算を行うものであってもよい。
【0006】
また、本発明の画像形成システムは、上位装置と、該上位装置からの指令に応じて被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、からなる画像形成システムであって、上記画像形成手段の状態を検出する複数の検出手段と、該各検出手段の検出結果を論理演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に応じた処理を実行する処理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
このように構成された本発明の画像形成システムでは、画像形成装置の画像形成手段は、上位装置からの指令に応じて被記録媒体に画像を形成する。また、本発明の画像形成システムでは、その画像形成手段の状態を複数の検出手段によって検出し、更にその検出結果を演算手段によって論理演算することができる。そして、処理手段は、上記演算手段の演算結果に応じた処理を実行する。このため、本発明では、複数の検出手段による検出結果の論理演算結果(論理和,論理積等)に応じた処理を実行することができ、延いては、画像形成装置の画像形成手段の状態に関する高度な処理を実行することができる。なお、上記演算手段は、各検出手段の検出結果を直接論理演算するものに限らず、各検出結果に四則演算を施した上で論理演算を行うものであってもよい。
【0008】
また、本発明の画像形成システムは、画像形成手段以外の上記各手段を上位装置または画像形成装置のいずれに設けるか限定するものではないが、上記演算手段及び上記処理手段は上記上位装置に設けられてもよい。また、上記検出手段及び上記演算手段は上記画像形成装置に設けられてもよい。
【0009】
また、本発明の画像形成システムが、上記検出手段として、上記画像形成手段に備えられた消耗品の消費期限を検出する消費期限検出手段と、その消耗品の残量を検出する残量検出手段と、を備えた場合、次のような更なる効果が生じる。すなわち、この場合、消耗品を早急に消費する必要のある場合(例えば、消費期限が迫っているが残量が多い場合)などに対応した報知等の処理を実行することが可能となる。
【0010】
また、本発明の画像形成システムにおいて、上記画像形成手段は、上記被記録媒体を搬送する搬送手段を備え、上記検出手段として、上記搬送手段の耐久度を検出する耐久度検出手段と、上記画像形成装置におけるエラー履歴を検出するエラー履歴検出手段と、を備えた場合、次のような更なる効果が生じる。すなわち、この場合、搬送手段を交換する必要のある場合(例えば、耐久度が低下した搬送手段にエラーが頻発している場合)などに対応した報知等の処理を実行することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、実施例を挙げて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることはいうまでもない。
【0012】
[画像形成システムの概要]
図1は、実施例としての画像形成システムの概要を表す模式図である。図1に示すように、本実施例のユーザ側ネットワークでは、画像形成装置としての3台のプリンタ1,2,3が、上位装置としてのパソコン70にハブ80を介してLAN経由で接続されている。また、ハブ80は、インターネット経由でメーカ側ネットワークのハブ180と接続され、そのハブ180を介してメーカ側のパソコン170と通信可能に構成されている。
【0013】
[プリンタ1の構成の説明]
次に、図2は、プリンタ1の概略断面図であり、図3は、プリンタ1の外観を表す斜視図である。なお、プリンタ2もプリンタ1とほぼ同様に構成され、プリンタ3も、基本的な機構はプリンタ1,2と同様である。また、ハブ80には、以下に構成を説明するようなレーザプリンタに限らず、インクジェットプリンタやドットインパクトプリンタ等、各種プリンタが接続されていてもよい。
【0014】
図2に示すように、プリンタ1は、本体ケース1a内に、用紙99を給紙するためのフィーダ部4、マルチパーパストレイ14、給紙された用紙99に画像を形成するためのプロセスユニット18及び定着装置19等を備えている。このプリンタ1は、フィーダ部4の下方にオプショントレイ41をオプションで増設可能に構成されている。なお、以降、このプリンタ1において、マルチパーパストレイ14が本体ケース1aに取り付けられている側(図2で左側)を「前部」とし、同じくマルチパーパストレイ14が本体ケース1aに取り付けられている側とは反対側を「後部」とする。
【0015】
[フィーダ部4の構成の説明]
図2に示すように、フィーダ部4は、本体ケース1a内の底部に、着脱可能に装着される本体給紙トレイ6と、本体給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、本体給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ(以下、本体給紙ローラという)12及び分離パッド13とを備えている。また、本体給紙ローラ12から画像形成位置P(感光体ドラム23と転写ローラ25との接触部、つまり感光体ドラム23上のトナー像が用紙99に転写される転写位置)までの間には、湾曲状に形成された搬送経路7が配されている。
【0016】
用紙押圧板8は、用紙99を積層状に保持可能であり、本体給紙ローラ12に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって近い方の端部が上下方向に移動可能に構成されており、また、その裏側からバネ8aによって上方向に付勢されている。分離パッド13は、本体給紙ローラ12に対向状に配設され、摩擦係数の大きい部材からなるパッド13aがバネ13bによって本体給紙ローラ12に向かって押圧されている。
【0017】
一方、搬送経路7は、用紙99の広幅面を案内する一対のガイド板7a,7bが配置されることにより湾曲状に形成されている。また、この搬送経路7には、用紙搬送の上流側から順に、本体給紙ローラ12、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ11、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ10、及び、画像形成位置Pの直前に配置され、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対のレジストローラ9が、適宜間隔にて配置されている。
【0018】
以上のように構成されたフィーダ部4においては、用紙押圧板8上に積層された用紙99のうち最上位にある用紙99が、本体給紙ローラ12に向かって押圧され、その本体給紙ローラ12の回転によって本体給紙ローラ12と分離パッド13とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙99は、搬送ローラ11にて搬送された後、搬送ローラ10及びレジストローラ9に順次送られ、用紙99を所定のレジスト後に、画像形成位置Pに送るようにしている。
【0019】
[マルチパーパストレイ14の構成の説明]
フィーダ部4より上方位置の本体ケース1aの前部側には、用紙99を手差しまたは自動給紙にて供給するためのマルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙99を給紙するためのマルチパーパス側給紙機構15とが設けられている。マルチパーパス側給紙機構15は、マルチパーパス側給紙ローラ15a及びマルチパーパス側給紙パッド15bを備えており、マルチパーパス側給紙パッド15bの裏側に配設されるバネ15cによって、マルチパーパス側給紙パッド15bがマルチパーパス側給紙ローラ15aに向かって押圧されている。また、マルチパーパス側給紙機構15は、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ15dを備えている。
【0020】
以上のように構成されたマルチパーパストレイ14においては、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙99が、回転するマルチパーパス側給紙ローラ15aとマルチパーパス側給紙パッド15bとで挟まれた後、1枚毎に給紙されて一対の搬送ローラ15dを介して上記レジストローラ9に送られる。
【0021】
[スキャナユニット17の構成の説明]
スキャナユニット17は、本体ケース1aの上部のうち、排紙トレイ36の下面側に配置され、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21a及び21b、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から発光される画像データに応じたレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過或いは反射させて、プロセスユニット18における感光体ドラム23の表面上に高速走査にて照射している。
【0022】
[プロセスユニット18の構成の説明]
プロセスユニット18は、静電潜像坦持体としての感光体ドラム23、スコロトロン型帯電器37、及び、転写ローラ25等を有するドラムカートリッジと、そのドラムカートリッジに着脱自在な現像カートリッジ24とから構成されている。現像カートリッジ24は、トナー収容部26、現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。
【0023】
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーがトナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、この時、トナー供給ローラ29と現像ローラ27との間で正に摩擦帯電され、更に、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレード28の摺擦により一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。一方、回転する感光体ドラム23は現像ローラ27と対向して配置され、ドラム本体が接地されると共に、その表面が有機系感光体材料、例えば、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0024】
このプリンタ1では、転写ローラ25によってトナー像が用紙99に転写された後に感光体ドラム23の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ27によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光体ドラム23の表面上の残存トナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化及びコストの低減化を図ることができる。
【0025】
スコロトロン型帯電器37は、感光体ドラム23の上方に、感光体ドラム23に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器37は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0026】
そして、感光体ドラム23の表面は、その感光体ドラム23の回転に伴って、先ず、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、スキャナユニット17からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0027】
次いで、現像ローラ27の回転により、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム23に対向して接触する時に、感光体ドラム23の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像が達成される。
【0028】
転写ローラ25は、感光体ドラム23の下方において、この感光体ドラム23に対向するように配置され、上記ドラムカートリッジに図2において時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム23の表面上に担持されたトナー像は、用紙99が感光体ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に、前述の画像形成位置Pにて用紙99に転写される。
【0029】
[定着装置19の構成の説明]
定着手段としての定着装置19は、図2に示すように、プロセスユニット18より側方の搬送方向下流側に配設され、1つの加熱ローラ31と、この加熱ローラ31を押圧するように配置された加圧ローラ32と、これらの下流側に設けられる一対の搬送ローラ33とを備えている。加熱ローラ31は、アルミ等の金属製で加熱のためのハロゲンランプ等のヒータを備えており、プロセスユニット18において用紙99上に転写されたトナーを、用紙99が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙99は搬送ローラ33によって、本体ケース1a内の後部側の排紙パスにおける搬送ローラ34及び排紙ローラ35により搬送され、その後、排紙トレイ36上に排紙される。
【0030】
[交換検出部38の構成]
上記のようにトナーによる画像形成(以下、印刷ともいう)が行われるとトナー収容部26のトナーが消費されるため、消耗品としてのトナー収容部26は本体ケース1aの上面を開放させて交換される。プリンタ1は、トナー収容部26が交換されたことを検出するために、次のような交換検出部38を備えている。
【0031】
図4は、交換検出部38及びその周辺の構成を表す斜視図である。図4における矢印Aは、トナー収容部26の着脱方向を示している。トナー収容部26には、内部に充填されたトナーを撹拌するためのアジテータ(図2に破線で示す)が回転可能に設けられ、そのアジテータの回転軸26aの一端部にはトナー収容部26の外に露呈したギア26bが固定されている。
【0032】
また、上記ギア26bが露呈した側のトナー収容部26側面には、上下方向に2本のガイドピン26c,26cが突設され、このガイドピン26c,26cによって、移動部材39が上下方向(矢印Aと平行な方向)に移動可能に設けられている。すなわち、この移動部材39には上下方向に長いガイド穴39aが穿設され、これに、ガイドピン26c,26cが嵌合することによって、移動部材39は上下動自在になっているのである。
【0033】
移動部材39は、トナー収容部26が新品のものであるとき、図4及び図5に示した上昇位置に配置されている。移動部材39の一方の側部の下側には、ラック部39bが形成され、このラック部の下側の最初の歯先がギア26bに噛み合うことによって、移動部材39はこのような上昇位置に配置される。すなわち、移動部材39は、ラック部39bが所定の負荷抵抗を有するギア26bに初期的に噛み合うことによって、自重による降下習性に抗して、トナー収容部26が新品であることを示す上昇位置に配置されているのである。
【0034】
プリンタ1のフレーム1bには、発光素子と受光素子とを内蔵したフォトインタラプタよりなる交換検出部38が設けられている。なお、交換検出部38は、図4に示すように移動部材39の移動走路に沿って設けられている。また、移動部材39には、これが上昇位置にあるとき、交換検出部38の光路を遮蔽する位置に配設される遮蔽板部39cが設けられている。このため、遮蔽板部39cが図4及び図5に示すように上昇位置にあるときは、交換検出部38はロー(LOW)の信号を出力し、遮蔽板部39cが無いときはハイ(HIGH)の信号を出力する。トナー収容部26が新品と交換された直後には、このように、遮蔽板部39cが交換検出部38を構成するフォトインタラプタの光路を遮断するため、交換検出部38はローの信号を出力する。図5は、移動部材39が、このような位置に置かれている状態を表している。
【0035】
トナー収容部26の交換後、本体ケース1aが閉じられ、前述のように画像形成が開始されると、始めのウォーミングアップでアジテータの駆動が所定時間行われるようになっている。すると、アジテータと一体にギア26bも図4の矢印B方向に回転し、このギア26bは、ラック部39bを歯送りして、上昇位置にあった移動部材39を強制的に降下させる。
【0036】
移動部材39が降下し、ラック部39bがギア26bから離れると、今度は自重で移動部材39が降下動作を続け、図6に示す位置にて止められる。すなわち、移動部材39が図5に示す上昇位置から、図6に示す降下位置に移動するのである。移動部材39が下降位置に落ちた後は、その移動部材39は、下降位置に保持されたままとなり、これを上昇位置に移動復帰させることは実質上不能になる。なぜならば、図6に示す移動部材39を不用意に上昇させても、ラック部39bが、所定の負荷抵抗を有したギア26bにぶつかってしまうからである。
【0037】
移動部材39には、遮蔽板部39cとの間を置いて同様の遮蔽板部39dが設けられ、この遮蔽板部39dは、移動部材39が上記下降位置に移動したとき、図6に示すように交換検出部38の光路を遮蔽する位置に配設される。すなわち、画像形成が開始され、移動部材39が上昇位置から下降位置に降下する過程で、交換検出部38の出力は所定時間内にロー→ハイ→ローと変化する。古いトナー収容部26や途中まで使用したトナー収容部26、つまり新品ではないトナー収容部26を誤って若しくは再び装着した場合などには、最初から上側の遮蔽板部39dが交換検出部38の光路を常に遮蔽するため、上記出力は最初からローに維持される。
【0038】
[オプショントレイ41の構成の説明]
図2に戻って、フィーダ部4の下方に増設可能に構成されたオプショントレイ41は、その内部構造がフィーダ部4とほぼ同様に構成されている。すなわち、オプショントレイ41は、その底部に着脱可能に装着される増設給紙トレイ46と、一端が増設給紙トレイ46の底面に揺動可能に支持され、バネ48aによって付勢された用紙押圧板48と、用紙押圧板48の他端上方に設けられた給紙ローラ(以下、増設給紙ローラという)52及び分離パッド53とを備えている。分離パッド53は、増設給紙ローラ52に対向状に配設され、摩擦係数の大きい部材からなるパッド53aがバネ53bによって増設給紙ローラ52に向かって押圧されている。
【0039】
また、フィーダ部4に装着される本体給紙トレイ6には、用紙押圧板8の揺動範囲と前部側の取っ手部6aとの間に、用紙99を鉛直方向に通過させることのできる通路6bが形成されている。更に、その通路6bの下方には、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ54が配設されている。このため、フィーダ部4の本体給紙トレイ6が正規の位置(本体給紙ローラ12によって用紙99を搬送経路7へ給紙可能な位置)に配設されているとき、オプショントレイ41の増設給紙ローラ52が1枚毎に給紙する用紙99は、一対の搬送ローラ54にて搬送された後、通路6bを通って搬送ローラ11により搬送経路7へ送られる。更に、増設給紙トレイ46の前部側にも、フィーダ部4と同様に取っ手部46aが設けられている。
【0040】
[ユーザ側ネットワークの制御系の説明]
次に、ユーザ側ネットワークの制御系を図7のブロック図を参照しながら説明する。プリンタ1は、図7に示すように、各種演算を実行するCPU(中央演算装置)61と、制御プログラム等を記憶させたROM(読み出し専用メモリ)62と、各種のデータを一時的に記憶させるRAM(随時読み書き可能メモリ)63とを備えている。また、そのCPU61には、電源スイッチが切られても記憶内容が消えないようにされたNVRAM64や、ハードディスク装置(HDD)65も接続され、更に、パソコン70と直接接続するためのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)66、前述のLANと接続するためのLANインタフェース(LANI/F)67、本体ケース1aの表面に設けられた操作キー90及び表示パネル91(図3参照)、並びに、前述の各種トレイ6,14,46から排紙トレイ36へ到る機構の各種アクチュエータ及び検出部(以下、画像形成部93と総称する)が接続されている。なお、操作キー90は、図3に示すように、複数の矢印キー,実行キー,キャンセルキー,テンキー等を備えた周知のものである。
【0041】
図7に戻って、パソコン70も、CPU71,ROM72,RAM73を備え、そのCPU71には、ハードディスク装置(HDD)74、キーボード,マウス等の操作部75,液晶ディスプレイ等の表示部76,プリンタ1と直接接続するためのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)77、前述のLANと接続するためのLANインタフェース(LANI/F)78が接続されている。なお、プリンタ1とパソコン70とは、前述のように、LANインタフェース67,ハブ80,LANインタフェース78を介してLAN経由で接続されているが、図1に示すプリンタ3のように、プリンタポートインタフェース66,77を介して直接接続しても差し支えない。
【0042】
[上記制御系における処理についての説明]
次に、上記制御系で実行される処理について説明する。先ず、図8は、プリンタ1の制御系で実行される処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、所定時間毎に定期的に実行される。
【0043】
処理が開始されると、先ずS100(Sはステップを表す:以下同様)にて、パソコン70から印刷指令が入力されたか否かが判断される。印刷指令がない場合は(S100:N)、そのまま処理が一旦終了し、印刷指令があった場合は(S100:Y)、S101にて前述のウォーミングアップが実行される。続くS102では、ウォーミングアップ中に交換検出部38の出力がロー→ハイ→ローと変化したか否かに基づいて、トナー収容部26が新品と交換されたか否かが判断される。新品と交換された場合は(S102:Y)、S103にて交換日時を登録した上でS106へ移行し、交換されていない場合は(S102:N)、そのままS106へ移行する。すなわち、S103では、CPU61が内蔵した時計に基づきその時点の日時が検出され、その日時がトナー収容部26の交換日時としてNVRAM64の所定領域に登録される。
【0044】
S106では、スキャナユニット17によって感光体ドラム23に形成される画素のドット数をカウントしながら、パソコン70から入力された印刷指令に対応する印刷が実行される。続くS107では、印刷が終了するまで待機し(S107:N)、印刷が終了すると(S107:Y)、S108にて、上記カウントされたドット数からトナー収容部26のトナー残量が計算される。続くS109では、トナー残量がNVRAM64の所定領域に登録され、処理が一旦終了する。
【0045】
すなわち、S106にてカウントされたドット数から、その印刷処理によるトナーの消費量を計算することができる。そこで、S108では、新品のトナー収容部26に対して予め設定されたトナー量、または、前回のS109の処理でNVRAM64に登録されているトナー残量から、上記消費量を差し引いた値がトナー残量として計算される。
【0046】
次に、パソコン70で実行される処理について説明する。先ず、パソコン70では、プリンタ1,2,3(更にプリンタが接続されてもよい)の状態に関する警告等、管理上必要となる処理の設定がなされる。ユーザがHDD74に格納された所定のアプリケーションを立ち上げると、表示部76には、そのアプリケーションに基づき、図9に例示するような画面が表示される。この画面は、パソコン70に接続されたプリンタ1,2,3のプリンタ名(Printer1,Printer2,Printer3)を表示するプリンタ名表示部101を有し、そのなかから一つのプリンタが選択されると、そのプリンタから取得可能なパラメータがパラメータ表示部102に表示される。ユーザは、パラメータ表示部102に表示された所望のパラメータに四則演算や論理演算を施した条件式を条件式表示部103に入力して、入力が完了すると「次へ」ボタン104をクリックする。
【0047】
すると、表示部76には図10に例示するような画面が表示され、上記条件式が成立した場合の動作が設定可能になる。例えば、実行パス表示部107にアプリケーションのアドレスを入力すれば、そのアドレスに格納されたアプリケーションが上記条件式成立時に自動的に実行される。また、本文表示部108にテキストを入力すれば、上記条件式成立時にそのテキストがメッセージとして表示部76に表示される。ユーザは、このように、条件式及びその条件を満たした場合の動作を予め登録しておく。
【0048】
なお、このような登録は、プリンタ1〜3のうちの複数のプリンタを同時に選択して一律に登録することもできるし、各プリンタ毎に条件式等を変えて登録することもできる。このような登録を行うことにより、パソコン70には、プリンタ名と条件式及び動作とを対応付けたテーブルが設けられる。また、1つのプリンタに複数の条件式及び動作を対応付ける場合、その条件式及び動作に優先順位を設定してもよい。
【0049】
次に、図11は、このような設定に基づいてパソコン70で実行される処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、各プリンタ1,2,3に対して所定時間毎に実行され、更に、条件式の設定に応じて、パソコン70からそのプリンタに印刷指令を入力したときや、そのプリンタからエラーが通知されたときに割り込みで実行される。
【0050】
処理が開始されると、先ず、S1にて、LANを介してプリンタからプリンタ名と前述のパラメータが取得される。なお、このS1の処理では、対象のプリンタがパソコン70へ自動的にエラーを通知する機能を備えていない場合も考慮して、そのプリンタでエラーが発生しているか否かの情報も取得される。続くS2では、パラメータが取得できたか否かが判断され、取得できなかった場合は(S2:N)、そのまま処理が一旦終了する。
【0051】
パラメータが取得できた場合は(S2:Y)、続くS3にてそのプリンタ名に対応した条件式が上記テーブルから検索され、S4にて、そのプリンタ名に対応した条件式が登録されているか否かが判断される。条件式が登録されていない場合は(S4:N)、そのまま処理が一旦終了し、登録されている場合は(S4:Y)、続くS5にて、その条件式にパソコン70(PC)側で保持しているパラメータを使用する設定がなされているか否か判断される。パソコン70のパラメータを使用する設定がなされている場合は(S5:Y)、続くS6にて、そのパラメータが取得できたか否かが判断され、取得できなかった場合はそのまま処理が一旦終了する。
【0052】
S6にてパラメータが取得できたと判断された場合や(S6:Y)、S5にてパソコン70のパラメータを使用しないと判断された場合は(S5:N)、S7にて、対象のプリンタまたはパソコン70から取得された各種パラメータを用いて条件式に応じた動作が実行され、処理が一旦終了する。
【0053】
[条件式及び動作の具体例その1]
ここで、例えば、対象のプリンタ(例えばプリンタ1)に、トナーの消費期限が近づきかつトナー残量が多い場合に警告を表示する設定がなされていた場合、S7では次のような処理が実行される。図12は、その場合のS7の処理を詳細に表すフローチャートである。
【0054】
このような処理が実行される場合、前述のS1では、対象のプリンタからトナーの交換日時(図8のS103参照)、及び、トナー残量(図8のS109参照)がパラメータとして取得されている。そこで、S7の処理では、図12に示すように、先ず、S11にて、前述のS1で取得されてパソコン70のメモリ(RAM73)に記憶されている情報(上記交換日時及びトナー残量)が取得される。
【0055】
続くS12では、その交換日時と現在の日時との差を計算して条件式に設定された期間と比較することにより、トナーの交換日時から上記設定期間以上経過したか否かが判断される。経過していない場合は(S12:N)、そのまま処理が一旦終了し、経過している場合は(S12:Y)、続くS13にて、トナー残量が上記条件式に設定された量以上であるか否かが判断される。トナー残量がその量未満の場合は(S13:N)、そのまま処理が一旦終了し、トナー残量が上記設定量以上の場合は(S13:Y)、予め設定されたメッセージがS14にて表示された後、処理が一旦終了する。
【0056】
例えば、図10に例示したようなテキストが本文表示部108に入力されている場合、S14では、図13に例示するようなダイアログが表示部76の画面に表示される。この表示により、ユーザは、そのプリンタのトナーを早急に使用する必要があることを知ることができ、そのプリンタを優先的に使用するなどの対処を行うことができる。また、本実施の形態では、警告を行う際のパラメータの閾値をユーザが独自の判断基準で設定することができ、利便性が向上する。更に、上記パラメータにはパソコン70側で保持しているパラメータも組合せて条件式を作成することも可能で、一層利便性が向上する。
【0057】
なお、この処理は、対象のプリンタがインクジェットプリンタであった場合にも同様に実行することができ、インストールしてから所定期間(例えば、開封から半年以内に使い切ることが推奨されている商品で5箇月)以上経過したインクの残量が所定量以上(例えば7割以上)である場合に、警告を発生するようにすることもできる。また、レーザプリンタやインクジェットプリンタにおいて、トナー収容部26やインクカートリッジに消費期限を表すバーコード等が直接設けられている場合は、そのバーコード等から読み取った消費期限と現在の日時とを比較して警告を行うこともできる。
【0058】
[条件式及び動作の具体例その2]
次に、本体給紙トレイ6等の用紙供給パーツの耐久度低下に対応した条件式及び動作を説明する。この処理を実行するためには、プリンタ側(例えばプリンタ1)で次のような処理が実行される必要がある。図14は、この例においてプリンタ1で実行される処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、所定時間毎に定期的に実行される。
【0059】
処理が開始されると、先ずS200にて、パソコン70から印刷指令が入力されたか否かが判断される。印刷指令がない場合は(S200:N)、そのまま処理が一旦終了し、印刷指令があった場合は(S200:Y)、S201にて設定に応じた印刷が実行される。続くS202では、S201の処理で印刷が実行された印刷枚数を、トレイ毎にカウントする。すなわち、本体給紙トレイ6,マルチパーパストレイ14,増設給紙トレイ46に区分して、それぞれの印刷枚数がカウントされるのである。
【0060】
続くS203では、各トレイ毎にNVRAM64の所定領域に登録されている用紙供給パーツの耐久度から上記カウント値が減算され、S204にて、S201による印刷中にエラーが発生したか否かが判断される。エラーが発生してない場合は(S204:N)、そのまま処理が一旦終了し、エラーが発生している場合は(S204:Y)、S205にてエラーの発生した位置が検知される。続くS206では、S205で検知された位置に対応したエラー情報が作成され、S207にて、エラー履歴が保存上限を超えたか否かが判断される。すなわち、NVRAM64にはエラー履歴として登録可能なエラー情報の数が規定されており、S206で作成されたエラー情報を加えることでその上限を超えるか否かが判断されるのである。
【0061】
エラー履歴が保存上限を超えた場合は(S207:Y)、S208にて最古のエラー情報を削除した上で、保存上限を超えていない場合はそのまま(S207:N)、処理はS209へ移行する。S209では、S206にて作成されたエラー情報が最新のエラー履歴としてNVRAM64に登録され、処理が一旦終了する。
【0062】
なお、このように作成されたエラー履歴や耐久度は、上記パラメータとして利用できるばかりでなく、プリンタ1に所定の指令を送ることによりプリントアウトすることもできる。図15は、そのプリントアウト結果の一例を表す説明図である。なお、図15において、TRAY1は本体給紙トレイ6を、TRAY2は増設給紙トレイ46を、MPTRAYはマルチパーパストレイ14を、それぞれ表している。
【0063】
次に、前述した図11のS1の処理でこのようなエラー履歴及び耐久度が取得され、S3にてそれらのパラメータを用いた条件式が検索された場合、S7では次のような処理が実行される。図16は、その場合のS7の処理を詳細に表すフローチャートである。
【0064】
図16に示すように、この処理では、先ず、S21にて、前述のS1で取得されてパソコン70のメモリ(RAM73)に記憶されている情報(上記エラー履歴及び耐久度)が取得される。続くS22では、対象のプリンタ(例えばプリンタ1)でエラーが発生しているか否かが判断され、エラーが発生していない場合は(S22:N)、そのまま処理が一旦終了する。
【0065】
一方、エラーが発生している場合は(S22:Y)、S23にてそのエラー履歴が解析され、続くS24で、現在発生しているのと同種のエラーが既定数以上(例えば、10個のエラー履歴中5個以上)、そのエラー履歴のなかに含まれるか否か判断される。含まれない場合は(S24:N)、そのまま一旦処理が終了し、含まれる場合は(S24:Y)、S25にてそのエラーが発生した部分の消耗品(この場合はトレイ)の耐久度が既定の上限値及び下限値と比較される。そして、耐久度が上限値以上の場合は、S31にて消耗品の初期不良と判断され、耐久度が下限値以下の場合は、S32にて消耗品の交換時期と判断され、耐久度がそれ以外の値の場合は、S33にて初期不良,交換時期以外が原因と判断される。
【0066】
S31またはS32にて消耗品の初期不良または交換時期と判断された場合は、処理はS35へ移行し、メーカ(販社であってもよい)に状況を連絡する設定になっているか否かが判断される。そして、メーカに連絡する設定になっている場合は(S35:Y)、S36にて、上記S31またはS32で判断した内容とパソコン70のメモリから取得した情報とをメーカ(または販社)に電子メールで送信し、処理はS37へ移行する。また、メーカに連絡する設定になっていない場合は(S35:N)、処理はS36を通ることなくS37へ直接移行する。
【0067】
S37では、上記判断した内容が表示部76に表示されて、処理が一旦終了する。例えば、S31にて初期不良と判断された場合は、例えば図17(A)に例示するようなダイアログが表示され、S32にて交換時期と判断された場合は、例えば図17(B)に例示するようなダイアログが表示される。また、S33にて初期不良,交換時期以外が原因と判断された場合は、処理はS35,S36を通ることなくS37へ直接移行し、その旨のダイアログが表示される。このように、本実施の形態では、消耗品を交換する必要がある場合などに、その旨を良好にユーザに報知することができる。
【0068】
以上のように、本実施の形態では、ユーザが独自の判断基準でどのような条件式が成立したときにどのような動作(処理)を実行させるかを自由に設定することができる。しかも、その条件式には論理演算を組み込むことができるため、プリンタの状態に関する高度な処理を実行することができる。
【0069】
なお、上記実施の形態において、画像形成部93が画像形成手段に、交換検出部38及びS106,S108,S202,S203,S204,S205,S206の処理が検出手段に、S12,S13,S24,S25の処理が演算手段に、S14,S36,S37の処理が処理手段に、交換検出部38が消費期限検出手段に、S106,S108の処理が残量検出手段に、本体給紙トレイ6,マルチパーパストレイ14,及び増設給紙トレイ46が搬送手段に、S202,S203の処理が耐久度検出手段に、S204,S205,S206の処理がエラー履歴検出手段に、それぞれ相当する。
【0070】
また、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、条件式の設定や論理演算はプリンタ1で実行してもよく、更にユーザやメーカへの報知も含めた全ての処理をプリンタ1で実行してもよい。但し、後者の場合、プリンタ1からメーカへの報知を直接行うためには、プリンタ1がIPアドレスを有しかつNIC等の通信手段を備えることが必要となる。また、後者の場合、ファクシミリ装置,コピー機等のように上位装置を持たない画像形成装置にも本発明を適用することができる。更に、本発明は、レーザプリンタに限らず、インクジェットプリンタ,ドットインパクトプリンタ等の、各種画像形成装置及びその画像形成装置を用いた画像形成システムに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】実施例としての画像形成システムの概要を表す模式図である。
【図2】そのシステムのプリンタの構成を表す概略断面図である。
【図3】そのプリンタの外観を表す斜視図である。
【図4】そのプリンタの交換検出部及びその周辺の構成を表す斜視図である。
【図5】その交換検出部の動作を表す説明図である。
【図6】その交換検出部の動作を表す説明図である。
【図7】上記システムの制御系の構成を表すブロック図である。
【図8】上記プリンタで実行される処理を表すフローチャートである。
【図9】上記システムのパソコンにおける条件式設定画面を例示する説明図である。
【図10】そのパソコンにおける動作設定画面を例示する説明図である。
【図11】その設定に基づいて上記パソコンで実行される処理を表すフローチャートである。
【図12】その処理の一部を詳細に表すフローチャートである。
【図13】その処理で表示されるダイアログを例示する説明図である。
【図14】上記プリンタで実行される処理の変形例を表すフローチャートである。
【図15】そのプリンタの耐久度等のプリントアウト結果を例示する説明図である。
【図16】その変形例において上記パソコンで実行される処理の一部を詳細に表すフローチャートである。
【図17】その処理で表示されるダイアログを表す説明図である。
【符号の説明】
【0072】
1,2,3…プリンタ 4…フィーダ部 6…本体給紙トレイ
14…マルチパーパストレイ 17…スキャナユニット 18…プロセスユニット
23…感光体ドラム 24…現像カートリッジ 25…転写ローラ
26…トナー収容部 38…交換検出部 39…移動部材
39c,39d…遮蔽板部 41…オプショントレイ 46…増設給紙トレイ
67,78…LANインタフェース 70,170…パソコン 75…操作部
76…表示部 80,180…ハブ 93…画像形成部
99…用紙 101…プリンタ名表示部 102…パラメータ表示部
103…条件式表示部 107…実行パス表示部 108…本文表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置であって、
上記画像形成手段の状態を検出する複数の検出手段と、
該各検出手段の検出結果を論理演算する演算手段と、
該演算手段の演算結果に応じた処理を実行する処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上位装置と、該上位装置からの指令に応じて被記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、からなる画像形成システムであって、
上記画像形成手段の状態を検出する複数の検出手段と、
該各検出手段の検出結果を論理演算する演算手段と、
該演算手段の演算結果に応じた処理を実行する処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
上記演算手段及び上記処理手段は、上記上位装置に設けられたことを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項4】
上記検出手段及び上記演算手段は、上記画像形成装置に設けられたことを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項5】
上記検出手段として、上記画像形成手段に備えられた消耗品の消費期限を検出する消費期限検出手段と、その消耗品の残量を検出する残量検出手段と、を備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項6】
上記画像形成手段は、上記被記録媒体を搬送する搬送手段を備え、
上記検出手段として、上記搬送手段の耐久度を検出する耐久度検出手段と、上記画像形成装置におけるエラー履歴を検出するエラー履歴検出手段と、を備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成システム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図16】
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【図1】
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【図9】
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【図10】
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【図13】
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【図15】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−196642(P2007−196642A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−21204(P2006−21204)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】