説明

画像形成装置

【課題】ユーザ認証後におけるログアウト処理態様に係るバリエーションの豊富化を通じて、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上に寄与する。
【解決手段】処理態様制御部77は、ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、処理態様記憶部73の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ認証を経て承認されたユーザに使用を許可する、ユーザ認証機能を有する画像形成装置に係り、特に、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性を向上することが可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機を含む画像形成装置では、用紙やトナー等の消耗品に係る運用コスト削減など、その使用を適正に管理することを目的として、ユーザ認証を経て承認されたユーザに使用を許可することが行われている。
【0003】
かかるユーザ認証機能を有する画像形成装置の一例として、予め装置本体に、個人又はグループ単位でユーザ登録を行っておき、暗証番号やユーザ登録データが書き込まれたICカード等が読み取り装置に装着された場合に、画像形成装置の使用が許可され、その装置使用に応じた使用履歴が更新されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
こうした画像形成装置では、その作業効率及びセキュリティの向上を図る目的で、ユーザによるログアウト操作を、原稿読み取りが終了して印刷が行われるまでのあいだ無効とする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、特許文献1又は特許文献2に記載の技術では、ユーザにおける機能の利用状況に応じてログアウト処理態様を柔軟に切り替えることはできないために、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上の観点から未だ改良の余地があった。
【0006】
【特許文献1】特開2003−173243号公報
【特許文献2】特開2005−65200号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、従来技術では、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上の観点から未だ改良の余地があった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ユーザ認証後におけるログアウト処理態様に係るバリエーションの豊富化を通じて、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上に寄与することを目的として、ユーザ認証機能を有するとともに、画像形成機能を含む各種機能を備えた画像形成装置であって、当該画像形成装置における前記各種機能の利用状況に対応付けて、ログアウト処理態様を記憶する処理態様記憶手段と、前記ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、前記処理態様記憶手段の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行する処理態様制御手段と、を備えて構成されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、ユーザ認証機能を有するとともに、画像形成機能を含む各種機能を備えた画像形成装置であって、当該画像形成装置における前記各種機能の利用状況に対応付けて、ログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、所定のログアウト処理態様を記憶する処理態様記憶手段と、次述する処理態様制御手段と、を備え、処理態様制御手段は、前記ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、前記処理態様記憶手段の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行するので、これによって、ユーザ認証後におけるログアウト処理態様に係るバリエーションの豊富化が図られるとともに、かかるログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、ログインユーザ毎の各種機能の利用状況に対応したログアウト処理が実行される結果として、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上に寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上を図るといった目的を、前記ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、前記処理態様記憶手段の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行する処理態様制御手段により実現した。
【実施例】
【0011】
以下、本発明実施例に係る画像形成装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
[本発明実施例に係る画像形成装置の概略構成]
図1は、本発明実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す機能ブロック図、図2は、同画像形成装置における操作パネル部の外観図である。
【0013】
図1に示すように、本発明実施例に係る画像形成装置は、印刷出力、画像読み取り(スキャナ)、ファックス送信、メール送信、又はデータ送信を含む各種機能が利用可能であり、マイクロコンピュータ及び専用のハードウェア回路等から構成される主制御部11によって制御される。この主制御部11に接続され諸機能を担う入出力機器として、本装置は、スキャナ部21、画像処理部31、エンジン部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、HDD(ハードディスクドライブ)63、ネットワークI/F(インタフェース)部65、並びに、ICカード読取部71を備える。
【0014】
主制御部11は、スキャナ機能を実現するための動作制御を行うスキャナコントローラ13と、ファクシミリ機能を実現するための動作制御を行うファクシミリコントローラ15、プリンタ機能を実現するための動作制御を行うプリンタコントローラ17、並びに、コピー機能を実現するための動作制御を行うコピーコントローラ19を内蔵し、本装置全体の動作を統括制御する。
【0015】
スキャナ部21は、図示しないスキャナを構成する画像照射ランプ23及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサ25を含む。スキャナ部21は、画像照射ランプ23により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサ25で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部31へ出力する。
【0016】
画像処理部31は、補正部33、画像加工部35及び画像メモリ37を含む。画像処理部31は、スキャナ部21で読み取られた画像データを必要に応じて補正部33及び画像加工部35により処理し、処理された画像データを画像メモリ37に記憶したり、エンジン部41、ファクシミリ通信部61等へ出力する。補正部33は、スキャナ部21で読み取られた画像データに対してレベル補正、Y補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部35は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0017】
エンジン部41は、図示しない給紙カセットや給紙ローラ等から構成される用紙搬送部43、図示しない感光体ドラム、露光装置、現像装置等から構成される画像形成部45、図示しない転写ローラ等から構成される転写部47、及び図示しない定着ローラ等から構成される定着部49を含む。エンジン部41は、スキャナ部21で読み取られた画像データ、ネットワークI/F部65を介してLAN(Local Area Network)によりクライアントPC(パーソナルコンピュータ)等から送信された画像データ、ファクシミリ通信部61を用いて外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データを用いて画像を用紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部43は用紙を画像形成部45へ搬送し、画像形成部45は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部47はトナー像を用紙に転写し、定着部49はトナー像を用紙に定着させて画像を形成する。
【0018】
操作パネル部51は、図1及び図2に示すように、タッチパネル部53、テンキーを含む各種キー群55、及びログアウトキー57等から構成される操作キー部59を含む。ログアウトキー57は、ユーザがログアウトを希望する際に操作されるキーである。操作パネル部51は、本実施例において各種機能を選択的に入力操作する操作部であり、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に係る各種設定操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を主制御部11に与える。
【0019】
タッチパネル部53は、タッチパネルとカラーLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが該当部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン類を表示する。
【0020】
操作キー部59は、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、データ(メール)送信機能など諸機能のなかから、所要機能に係る設定操作をユーザが選択的に実行する際に用いられるとともに、ユーザが複写部数やコピー実行指令などを設定操作する際に用いられる。
【0021】
ファクシミリ通信部61は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部61は、スキャナ部21によって読み取られた原稿の画像データを電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。
【0022】
HDD(ハードディスクドライブ)63は、スキャナ部21によって読み取られた画像データ及び同画像データに設定されている出力形式等の種々のデータ等を記憶する。HDDに記憶されている画像データは、画像形成装置、プログラム及び記録媒体内部で使用されるだけでなく、必要に応じて、ネットワークI/F部65を介してクライアントPC等から確認したり、クライアントPCやFTPサーバ等の所定のフォルダへ転送される。
【0023】
ネットワークI/F部65は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LAN67を介して接続されたユーザPC等の外部の情報処理装置(以下、「ユーザ端末」という。)69に対する種々のデータの送受信を制御する。
【0024】
ICカード読取部71は、ユーザ認証機能を確保するために、例えば非接触型等のICカード72のアクセスを検知するとともに、ICカード72の記憶内容を読み取る機能を有している。なお、ICカード72には、例えば、ユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)が記憶されており、ICカード72がICカード読取部71にアクセスしてきたとき、かかるユーザ識別情報等が、ICカード読取部71によって読み取られることになる。
【0025】
ユーザ認証後におけるログアウト処理態様に係るバリエーションの豊富化を図るとともに、かかるログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、ログインユーザ毎の各種機能の利用状況に即応したログアウト処理を実行するために、主制御部11は、同装置における各種機能の利用状況に対応付けて、予め用意されるログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、その利用状況に相応しい所定のログアウト処理態様を記憶する処理態様記憶部(本発明の「処理態様記憶手段」に相当する。)73と、同装置における各種機能の利用状況を取得する利用状況取得部75と、ログインしてきたユーザが各種機能を利用する毎に、同機能の利用に係る積算時間を計時する利用時間計時部76と、ログインしてきたユーザに関し、利用状況取得部75で取得した同ユーザに係る各種機能の利用状況と、処理態様記憶部73の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行する処理態様制御部(本発明の「処理態様制御手段」に相当する。)77と、を備えて構成されている。
【0026】
[本発明実施例に係る画像形成装置の動作]
次に、本発明実施例に係る画像形成装置の動作について、図3を参照して説明する。図3は、本発明に係る画像形成装置の動作フローチャートを示す。
【0027】
本画像形成装置の利用を希望するユーザが、非接触型ICカード72を内蔵した携帯電話(不図示)を、ICカード読取部71付近にアクセスさせると、ICカード72に格納されているユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)がICカード読取部71によって読み取られる。これを受けて主制御部11は、読み取られたユーザ識別情報等と、予め登録されているユーザ識別情報等を照合することで、アクセスしてきたユーザが正規ユーザか否かに係るユーザ認証を行う(ステップS11)。
【0028】
このユーザ認証の結果、今回アクセスしてきたユーザが正規ユーザである旨の判定が下されたとき、主制御部11は、ユーザによる機能の利用を許可する旨のログイン処理を実行し(ステップS12)、ユーザによる利用機能に係る選択操作を待つ。このとき、ユーザが、利用機能を選択的に操作入力する(ステップS13)と、主制御部11は、ログインしてきたユーザに関し、利用状況取得部75で取得した同ユーザに係る各種機能の利用状況と、処理態様記憶部73の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出す(ステップS14)とともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行し(ステップS15)、全ての処理を終了させる。
【0029】
ここで、上述した一連のログアウト処理について、具体例を挙げて説明する。
【0030】
ある正規ユーザが、ユーザ認証を通じて画像形成装置にログインし、ファクシミリ機能に係る利用を選択したとする。この場合において、ファクシミリ機能では、ファクシミリ送信の開始から終了までの所要時間は、一般に、例えば3分間などの所定時間(この所定時間は、ユーザにおけるファクシミリ利用状況に即して適宜設定すればよい。)以内である。そこで、ログインユーザがファクシミリ機能の利用を選択した場合のログアウト処理態様として、処理態様記憶部73に、ファクシミリ送信の開始から終了までの所要時間を考慮して定められる時限時間(上記例では3分間)をもって、ログアウト処理を実行する旨を記憶させておく。すると、利用時間計時部76は、ログインユーザがファクシミリ機能の利用を開始してから時限時間(3分間)が経過したとき、タイムアウトした旨を処理態様制御部77に送る。これを受けて処理態様制御部77は、タイムアウトに係るログアウト処理態様をもって、ログアウト処理を実行する。ここで、上述の場合において、タイムアウト以前に、ユーザによるログアウトキー操作があった場合に、ログアウト処理を実行すべきか否かが問題となる。かかる場合にログアウト処理をそのまま実行すると、ユーザによるログアウトキー操作が誤りであったときには、ファクシミリ送信が途中中断してしまうといった弊害を生じる。かかる弊害を除去するために、タイムアウト以前に、ユーザによるログアウトキー操作があった場合には、当該ログアウトキー操作を無効化する構成を採用することができる。このようにすれば、ユーザによるログアウトキーの誤操作に起因する上記弊害を未然に抑止することができる。
【0031】
また、ある正規ユーザが、ユーザ認証を通じて画像形成装置にログインし、スキャナ機能に係る利用を選択したとする。この場合において、スキャナ機能では、スキャンの開始から終了までの所要時間は、一般に、例えば1分間などの所定時間(この所定時間は、ユーザにおけるファクシミリ利用状況に即して適宜設定すればよい。)以内である。そこで、ログインユーザがスキャナ機能の利用を選択した場合のログアウト処理態様として、処理態様記憶部73に、スキャンの開始から終了までの所要時間を考慮して定められる時限時間(上記例では1分間)をもって、ログアウト処理を実行する旨を記憶させておく。すると、利用時間計時部76は、ログインユーザがスキャナ機能の利用を開始してから時限時間(1分間)が経過したとき、タイムアウトした旨を処理態様制御部77に送る。これを受けて処理態様制御部77は、タイムアウトに係るログアウト処理態様をもって、ログアウト処理を実行する。ここで、上述の場合において、タイムアウト以前に、ユーザによるログアウトキー操作があった場合に、ログアウト処理を実行すべきか否かが問題となる。かかる場合にログアウト処理をそのまま実行すると、ユーザによるログアウトキー操作が誤りであったときには、スキャン処理が途中中断してしまうといった弊害を生じる。かかる弊害を除去するために、タイムアウト以前に、ユーザによるログアウトキー操作があった場合には、当該ログアウトキー操作を無効化する構成を採用することができる。このようにすれば、ユーザによるログアウトキーの誤操作に起因する上記弊害を未然に抑止することができる。
【0032】
一方、ある正規ユーザが、ユーザ認証を通じて画像形成装置にログインして、コピー機能に係る利用を選択したとする。この場合において、コピー機能では、コピー開始から終了までの所要時間は、そのコピー枚数に依存する。このため、前述したファクシミリ機能又はスキャナ機能の例と同様に、一律の時限時間をもってログアウト処理を実行したのでは、コピージョブの実行途中にログアウト処理が遂行されてしまうなど、コピー機能利用に係る実情に沿わないといった弊害が生じてくる。そこで、ログインユーザがコピー機能の利用を選択した場合のログアウト処理態様として、処理態様記憶部73に、ユーザによるログアウトキー操作があったときをもって、ログアウト処理を実行する旨を記憶させておく。すると、処理態様制御部77は、ユーザによるログアウトキー操作に係るログアウト処理態様をもって、ログアウト処理を実行することになる。
【0033】
以上述べたように、本発明実施例に係る画像形成装置によれば、処理態様制御部77は、ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、処理態様記憶部73の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行するので、これによって、ユーザ認証後におけるログアウト処理態様に係るバリエーションの豊富化が図られるとともに、かかるログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、ログインユーザ毎の各種機能の利用状況に対応したログアウト処理が実行される結果として、ログアウト時におけるユーザサイドの利便性向上に寄与することができる。
【0034】
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像形成装置もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
【0035】
すなわち、本発明実施例において、ユーザ認証機能を実現するための仕組みとして、ICカード72がICカード読取部71にアクセスしてきたとき、かかるユーザ識別情報等が、ICカード読取部71によって読み取られる態様を例示して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、ユーザ認証機能を実現するための仕組みとして、例えば、ユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)のキー入力操作をログインユーザに要求することを通じて装置の使用を許可する、いわゆるパネル認証を採用してもよい。
【0036】
最後に、本発明実施例において、画像形成装置に対するユーザのアクセス態様について、同装置の元へユーザが現実にやってきて同装置にアクセスする態様を例示して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、画像形成装置に対するユーザのアクセス態様として、ネットワーク67経由でユーザ端末69から画像形成装置にアクセスする態様を採用した場合でも、本発明をそのまま適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】同画像形成装置における操作パネル部の外観図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の動作フローチャート図である。
【符号の説明】
【0038】
11 主制御部
57 ログアウトキー
71 ICカード読取部
72 ICカード
73 処理態様記憶部(処理態様記憶手段)
75 利用状況取得部
76 利用時間計時部
77 処理態様制御部(処理態様制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ認証機能を有するとともに、画像形成機能を含む各種機能を備えた画像形成装置であって、
当該画像形成装置における前記各種機能の利用状況に対応付けて、ログアウト処理態様に係るバリエーションの中から、所定のログアウト処理態様を記憶する処理態様記憶手段と、
前記ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、前記処理態様記憶手段の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、ログアウト処理を実行する処理態様制御手段と、
を備えて構成されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記処理態様記憶手段は、
当該画像形成装置における前記各種機能の利用状況に対応付けて、ログアウト処理態様として、同機能の利用に係る時限時間をもってログアウト処理を実行する旨を記憶するものであり、この場合において、
前記処理態様制御手段は、
前記ユーザ認証機能を通じてログインしてきたユーザに関し、同ユーザに係る各種機能の利用状況と、前記処理態様記憶手段の記憶内容に基づいて、該当するログアウト処理態様を読み出すとともに、当該読み出したログアウト処理態様に従って、同機能の利用に係る時限時間をもってログアウト処理を実行する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の画像形成装置であって、
ユーザがログアウトを希望する際に操作されるログアウトキーをさらに備え、
この場合において、前記処理態様制御手段で実行されるログアウト処理では、前記ログアウトキーによるものが許容される
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3記載の画像形成装置であって、
前記処理態様制御手段で実行されるログアウト処理では、所定条件下で前記ログアウトキーを無効化する
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−88998(P2009−88998A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255939(P2007−255939)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】