説明

画像形成装置

【課題】ジョブの実行前に、各ジョブが使用する用紙の枚数や実行予定時間が、使用するトレイと対応づけて把握可能であり、且つ、ジョブの実行前に用紙切れとなるトレイを確実に把握することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1軸が給紙トレイ情報、第1軸と直交する第2軸が用紙の使用予定枚数又は実行予定時間を示す二次元の表上に、予約された各ジョブの予約情報Rを表示したジョブスケジューリング画面Gにおいて、各ジョブの用紙の使用予定枚数又は実行予定時間に相当する第2軸の長さ分の予約情報Rを表示するとともに、用紙不足となるトレイを検出し、予約された各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報Nを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のジョブを予約可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、複写機、スキャナ又はこれらの複合機等の画像形成装置では、ジョブと呼ばれる画像処理要求に応じて画像形成処理を実行する。従来、複数のジョブを予約可能であり、予約された複数のジョブを順に実行する画像形成装置が広く利用されている。
【0003】
このような画像形成装置では、ジョブの実行中に用紙不足等の要因により給紙不可能となると、画像形成処理が停止し、画像形成装置の稼動率や生産性が低下してしまう。そのため、事前に、各ジョブで使用する分の用紙を、各ジョブが使用するトレイに補充しておく必要がある。ところが、従来の画像形成装置では、予約された複数のジョブで、どのトレイ上の用紙がどれだけ使用されるかを一括して認識することはできず、ジョブの実行前に、各ジョブで使用される適切なトレイに必要な分の用紙を補充する作業を行うことが困難であった。
【0004】
そこで、スケジュールモードにおいて、縦軸が用紙タイプを示し、横軸が予定されているジョブを示すマトリクスを画面上に表示させる印刷システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この画面上では、予約されているジョブがどのタイプの用紙を使用するかを、時間と対応づけて確認することができる。
【特許文献1】特開2004−348713号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、予約されたジョブが使用する用紙の枚数や実行予定時間を、使用するトレイと対応づけて把握することはできないため、特許文献1の技術を用いても、ジョブの実行前に、予約されたジョブで使用されるトレイに必要な分の用紙を補充する作業を行うことは困難である。
また、上記特許文献1では、画面に表示する情報量が多い場合には、1画面内に全ての情報を表示し切れないことがある。その場合、ユーザが、ジョブスケジューリング画面の表示領域に収まらない情報を把握して、ジョブの実行前に用紙切れが発生することを認識できない恐れがある。
【0006】
本発明の課題は、ジョブの実行前に、各ジョブが使用する用紙の枚数や実行予定時間が、使用するトレイと対応づけて把握可能であり、且つ、ジョブの実行前に、用紙切れとなるトレイを確実に把握することができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のジョブを予約可能な予約部と、当該予約部により予約されたジョブの画像形成条件に応じて、画像形成処理を実行する画像形成部と、を備える画像形成装置において、
各トレイに収納される用紙の少なくとも残量に関するトレイ用紙情報を記憶する記憶部と、
第1軸が給紙トレイ情報、当該第1軸と直交する第2軸が用紙の使用予定枚数又は実行予定時間を示す二次元の表上に、予約された各ジョブの予約情報を表示したジョブスケジューリング画面を表示部に表示する制御部と、
を備え、
前記画像形成条件は、用紙の使用予定枚数に関する条件を含み、
前記制御部は、前記ジョブスケジューリング画面において、各ジョブの用紙の使用予定枚数又は実行予定時間に相当する第2軸の長さ分の予約情報を表示するとともに、予約された各ジョブの画像形成条件に含まれる用紙の使用予定枚数と前記トレイ用紙情報に含まれる用紙の残量とに基づいて、用紙不足となるトレイを検出し、予約された各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報を表示することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記予約情報の表示領域のうち、用紙の不足量に相当する前記第2軸方向の長さ分の表示領域の表示を、他の表示領域の表示と異ならせることにより、用紙の不足量を示すことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記画像形成条件は、使用するトレイに関する条件を含み、
前記制御部は、予約された各ジョブの前記画像形成条件と前記トレイ用紙情報とに基づいて、各ジョブで使用するトレイを特定し、使用するトレイを識別する識別情報を、前記給紙トレイ情報と対応づけて、前記ジョブスケジューリング画面内に表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記用紙切れ情報によって識別される前記トレイと、前記識別情報によって識別される前記トレイとが同一である場合には、当該用紙切れ情報のみを表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ジョブの実行前に、各ジョブが使用する用紙の枚数や実行予定時間を、使用するトレイと対応づけて把握可能となる。また、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報が、予約された各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に表示されるため、ジョブの実行前に、用紙切れとなるトレイを確実に把握することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、ジョブの実行前に、用紙の不足量をジョブ毎に把握することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、各ジョブで使用するトレイを識別する識別情報がジョブスケジューリング内に表示されるため、ジョブの実行前に、各ジョブで使用するトレイを確実に把握することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られことは無論のこと、同一のトレイについて用紙切れ情報と識別情報との両方が表示されることが無くなるため、ジョブスケジューリング画面の見易さが向上して、用紙切れとなるトレイをより容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0016】
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、本体部10と、これにオプション接続された大容量トレイユニット20及び後処理部30と、を備えて構成される。
【0017】
本体部10は、スキャナ部200、自動原稿給紙部(ADF:Auto Document Feeder)300、操作表示部500、画像形成部600、を備える。すなわち、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能を備えた、いわゆるディジタル複合機である。
【0018】
また、本体部10は、例えば、印字用紙用のトレイである3つの給紙トレイFT1〜FT3を備えており、印字用の用紙を収容している。各給紙トレイFT1〜FT3の近傍には、各給紙トレイFT1〜FT3に収容されている用紙の残量を検知する残量検出センサD・・・(図2)が設けられている。
【0019】
大容量トレイユニット20は、例えば、印字用紙用のトレイである給紙トレイFT4〜FT9を備えており、印字用の用紙を収容している。各給紙トレイFT4〜FT9の近傍には、各給紙トレイFT4〜FT9に収容されている用紙の残量を検知する残量検出センサD・・・(図2)が設けられている。
【0020】
後処理部30は、本体部10から搬送された用紙に各種後処理を行う、いわゆるフィニッシャーである。例えば、本体部10から搬送された用紙のソート処理を行うソートユニット、パンチ処理を行うパンチユニット、折り処理を行う折ユニット、断裁処理を行う断裁ユニット、包み製本処理を行う包み製本ユニット等を備える。後処理部30の左側には、搬送された用紙が排紙される排紙トレイET1、ET2が設けられており、搬送された用紙が排紙される。
【0021】
また、後処理部30の上部には、挿入用紙用のトレイである2つのポストインサータ上段PI1、下段PI2が設けられており、ユーザのニーズに合わせて様々な種類の用紙を積載して給紙可能となっている。
例えば、何れかのポストインサータPI1、PI2に、用紙片の一部に突出したタブ部を有するタブ紙や異なる配色を施されたカラーシート、すでに画像形成された用紙等を載置し、ジョブの設定に従って給紙することにより、本体部10から搬送された複数の印字用の用紙間に、これらの用紙を挿入することができる。
さらに、後処理部30には、包み製本用の用紙を積載するトレイPB(図示省略)が設けられている。
【0022】
画像形成処理において、例えば、ADF部300の原稿トレイT1に載置された原稿は、スキャナ部200の読取箇所であるコンタクトガラスに搬送され、スキャナ部200の光学系により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
スキャナ部200により読み取られた画像(アナログ画像信号)は、後述する状態管理部100に出力され、状態管理部100においてA/D変換され、各種画像処理が施された後、画像形成部600に出力される。そして、画像形成部600において、本体部10又は大容量トレイユニット20に備わる何れかの給紙トレイFT1〜FT9から給紙された用紙上に、ディジタル画像データに基づく画像が形成される。
画像形成された用紙は、画像形成部600内の搬送部610により後処理部30に搬送され、後処理部30の後処理機構により所定の後処理を施された後、排紙トレイET1、ET2の何れかに排紙される。
【0023】
すなわち、本実施形態の画像形成装置1では、給紙トレイFT1〜FT9、ポストインサータPI1、PI2、包み製本用のトレイPBからの給紙が可能となっている。そして、給紙トレイFT1〜FT9、ポストインサータPI1、PI2からの給紙が不可能となった場合には、画像形成部600による画像形成処理が停止するようになっている。
なお、本実施形態における以下の説明では、給紙を行う各種のトレイ、すなわち、上述した給紙トレイFT1〜9、ポストインサータPI1、PI2、包み製本用のトレイPBを「トレイ」と総称する。
また、給紙トレイFT1〜FT9、ポストインサータPI1、PI2、包み製本用のトレイPB、排紙トレイET1、ET2の形態は、図1に例示したものに限定されず、少なくとも給紙用のトレイと排紙用のトレイが備わる構成であれば良い。例えば、その数は図示したものより多くても少なくてもよい。
【0024】
図2は、画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
本体部10は、状態管理部100と、スキャナ部200と、ADF部300と、プリンタコントローラ400と、給紙トレイFT1〜FT3と、残量検出センサDと、操作表示部500と、画像形成部600と、を備えて構成される。
【0025】
状態管理部100は、例えば、制御部101、プログラムメモリ(ROM:Read Only Memory)102、システムメモリ(RAM:Random Access Memory)103、不揮発メモリ104、読み取り処理部105、書き込み処理部106、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC107、圧縮・伸長IC108及び画像メモリ109を備えて構成される。
【0026】
制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、ROM102に記憶されているシステムプログラムや画像形成処理プログラム、後処理処理プログラム等の各種処理プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置1の各部の動作を集中制御する。
【0027】
具体的には、制御部101は、予約されたジョブの設定情報を、不揮発メモリ104に格納する。この設定情報はジョブの画像形成条件を含んでおり、制御部101は、不揮発メモリ104に格納されたジョブの画像形成条件に基づいて、画像形成部600による画像形成処理を実行する。ジョブとは、画像形成に関する一連の動作を指し、例えば、複数枚の原稿をコピーする場合には、複数枚の原稿のコピーに関する一連の動作が1ジョブである。また、複数部数のコピーを行う場合は、複数部数分のコピーに関する一連の動作が1ジョブである。
ここで、本実施形態の画像形成装置1は、複数のジョブを予約可能となっており、制御部101は、予約されたジョブに応じた画像形成処理を、ジョブの実行予約順に実行する。
【0028】
また、制御部101は、後述するように、予約された複数のジョブの画像形成条件に基づいて、予約されているジョブに関する情報を示すジョブスケジューリング画面Gを表示部501に表示する制御を行う。このジョブスケジューリング画面G上には、後述するように、予約情報Rや、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報N、予約されたジョブが使用するトレイを識別する識別情報M等の各種情報が表示される。
【0029】
ROM102は、例えば、半導体等の不揮発メモリ104等により構成され、画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な画像形成処理プログラム、後処理プログラム等の各種処理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0030】
RAM103は、制御部101により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、実行中のジョブの設定情報等を記憶する。
【0031】
不揮発メモリ104は、画像形成装置1に係る各種設定データ等を記憶する。
具体的には、不揮発メモリ104は、ジョブ予約画面上でのユーザの操作により入力されたジョブの設定情報を記憶する。
また、不揮発メモリ104は、後述するトレイ用紙情報テーブル104aを備え、各トレイに収容する用紙に関するトレイ用紙情報を記憶する。
【0032】
読み取り処理部105は、スキャナ部200から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、ディジタル画像データを生成し、DRAM制御IC107へ出力する。
書き込み処理部106は、圧縮・伸長IC108から入力される画像データに基づくPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、画像形成部600へ出力する。
【0033】
DRAM制御IC107は、制御部101からの制御に基づいて、圧縮・伸長IC108の圧縮・伸長処理を制御するとともに、画像メモリ109における画像データの入出力制御を行う。
具体的には、読み取り処理部105から入力されたディジタル画像データ、又はプリンタコントローラ400から入力された画像データを圧縮・伸長IC108により圧縮させ、圧縮された画像データを画像メモリ109の圧縮メモリ109aに書き込んで一時的に記憶させる。また、画像メモリ109に記憶されている画像データを圧縮・伸長IC108により伸長させ、書き込み処理部106に出力する。この際、制御部101から合成処理を施す旨の制御信号が出力された場合には、DRAM制御IC107は、画像データを圧縮・伸長IC108により伸長させてから、不揮発メモリ104内の固有の画像データを重ね書きして、書き込み処理部106に出力する。
また、DRAM制御IC107は、プリンタコントローラ400から入力された制御データを制御部101に出力する。
【0034】
圧縮・伸長IC108は、DRAM制御IC107の制御により画像データの圧縮処理、伸長処理を行う。
画像メモリ109は、例えば、DRAMで構成される圧縮メモリ109a、ページメモリ109bを有する。圧縮メモリ109aは、例えば、DRAM制御IC107から入力される制御信号に従って、圧縮・伸長IC108で圧縮されたジョブファイルを一時的に記憶する。ページメモリ109bは、例えば、印刷出力前にプリント出力対象の非圧縮のジョブファイルを一時的に記憶する。
【0035】
スキャナ部200は、例えば、CCD201等のイメージセンサと、スキャナ制御部202と、を備えて構成される。スキャナ制御部202は、制御部101からの制御信号に基づいて、スキャナ部200の各部を駆動制御する。具体的には、コンタクトガラスに載置された原稿面の露光走査を実行させ、反射光をCCD201において結像させて画像を読み取る。そして、この結像された光信号を光電変換してアナログ画像信号を生成させ、読み取り処理部105へ出力する。
【0036】
ADF部300は、制御部101からの制御信号に基づいて、ADF部300の制御を行うADF制御部301を備え、原稿トレイT1に載置された原稿をスキャナ部200のコンタクトガラス上に1枚ずつ自動給送する。
【0037】
給紙トレイFT1〜FT9は、印字用の用紙を収容するトレイであり、各種の紙種・用紙サイズ・坪量の用紙を収容している。
ここで、各トレイは、予め設定された紙種・用紙サイズ・坪量の用紙を収容するようになっており、各トレイに収容される用紙に関する情報が、不揮発メモリ104内のトレイ用紙情報テーブル104aに、トレイ用紙情報として記憶されている。
【0038】
このトレイ用紙情報テーブル104aは、記憶部として、各トレイに収納される用紙の紙種・用紙サイズ・坪量に関する情報や、残量検出センサDにより検出された各トレイの用紙の推定残量を記憶している。
各トレイにおける用紙の推定残量は、残量検出センサDにより検出された検出値(例えば、用紙積載高さ)と用紙の種類(例えば、紙種)とに基づいて制御部101により算出される。
【0039】
図3に、トレイ用紙情報を記憶するトレイ用紙情報テーブル104aを示す。
図3に示すように、トレイ用紙情報テーブル104aは、各トレイに収容する用紙の紙種・用紙サイズ・坪量と、各トレイの用紙の推定残量(最小値・最大値・マージン値)と、をトレイ用紙情報として記憶している。
例えば、図3では、給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値は「388」、最大値は「550」、マージン値は「162」とされ、給紙トレイFT2の用紙の推定残量の最小値は「388」、最大値は「550」、マージン値は「162」とされ、給紙トレイFT7の用紙の推定残量の最小値は「1092」、最大値は「1216」、マージン値は「124」とされている。
【0040】
各トレイに収容する用紙の種類(例えば、紙種・用紙サイズ・坪量・色等)は、図4に例示する設定画面上でユーザが設定することができるようになっており、設定画面上で設定が変更されると、トレイ用紙情報テーブル104aが更新される。
【0041】
残量検出センサDは、各トレイの近傍に設けられており、各トレイに収容されている用紙の残量(例えば、用紙の積載高さ)を検出し、各トレイにおける検出値を制御部101に出力する。
【0042】
プリンタコントローラ400は、コントローラ制御部401、DRAM制御IC402、画像メモリ403、LANIF404等を備えて構成され、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に、ネットワークに接続される外部装置から画像形成装置1に入力されるジョブの管理及び制御を行うものである。
具体的には、プリンタコントローラ400は、予約部として、外部装置からジョブの画像形成条件を含むジョブの設定情報を受信し、当該データを本体部10へ送信する。プリンタコントローラ400から本体部10に送信されたジョブの設定情報は、不揮発メモリ104に実行予約順とともに格納されることとなる。
【0043】
コントローラ制御部401は、プリンタコントローラ400の各部の動作を統括的に制御する。また、コントローラ制御部401は、LANIF404を介して外部装置から入力される印刷データを所定のページ記述言語によって画像形成装置1で印刷可能なデータ形式の画像データに変換し、外部装置から入力されるジョブの設定情報とともにDRAM制御IC402に出力する。
【0044】
DRAM制御IC402は、LANIF404により受信されたジョブの設定情報及び印刷データをコントローラ制御部401に出力するとともに、コントローラ制御部401からの指示に従って、コントローラ制御部401から入力されたジョブの設定情報及び画像データを画像メモリ403へ一時的に格納する制御を行う。また、DRAM制御IC402は、制御部101のDRAM制御IC107とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部401からの指示に従って、画像メモリ403からジョブの設定情報や画像データを読み出してDRAM制御IC107に出力する。
【0045】
画像メモリ403は、例えば、DRAMから構成され、入力されたデータを一時的に格納する。
【0046】
LANIF404は、例えば、NIC(Network Interface Card)等により構成され、通信ネットワークNに接続された外部装置とジョブの設定情報、印刷データ、FAXの画像データを始めとするデータ送受信を行う。外部装置から受信されたジョブの設定情報、印刷データ、画像データは、DRAM制御IC402に出力される。
【0047】
操作表示部500は、表示部501、表示部501に一体的に備わるタッチパネル502、操作表示制御部503、図示しないその他の操作キー群を備えて構成される。
【0048】
表示部501は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、操作表示制御部503からの表示制御信号に従って、画面上に各種設定画面や画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
また、表示部501の画面上には、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル502が構成されており、手指やタッチペン等で操作された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として操作表示制御部503に出力する。
【0049】
操作表示制御部503は、制御部101からの制御信号に基づいて、表示部501における表示制御を行う。具体的には、操作表示制御部503は、ジョブを予約するためのジョブ予約画面や、後述するジョブの予約情報Rを示すジョブスケジューリング画面G、各種設定画面、各種処理結果等を表示部501に表示する。また、操作表示制御部503は、表示部501上のタッチパネル502又は操作キー群から入力された操作信号を制御部101に出力する。
【0050】
具体的には、タッチパネル502は、予約部として、ユーザがジョブを予約する際に操作される。ジョブの予約は、ユーザが、表示部501に表示されたジョブ予約画面上でタッチパネル502を操作して、ジョブの画像形成条件等を設定することで行われる。
【0051】
ここで、ジョブの画像形成条件には、トレイ設定情報と用紙の使用予定枚数とが含まれる。
トレイ設定情報とは、ジョブが使用するトレイを設定する情報であり、具体的には、画像形成装置1に備わる各トレイのうちの何れか一又は複数のトレイをジョブが使用するトレイとして設定する情報である。また、使用するトレイを指定せずに、ジョブが使用する用紙の紙種、用紙サイズ、坪量を指定することも可能であり、ユーザにより、用紙の紙種、用紙サイズ、坪量が指定された場合には、トレイ用紙情報テーブル104aに基づいて、設定された用紙を収容するトレイが自動的に選択され、トレイ設定情報として設定されることとなる。
【0052】
図5に、予約されたジョブの画像形成条件を記憶するテーブル104bの一部を示す。
図5に示すように、画像形成条件を記憶するテーブル104bは、予約されたジョブ1〜ジョブ4のそれぞれについて、そのジョブが使用するトレイを設定するトレイ設定情報と、そのジョブが使用する用紙の使用予定枚数とを記憶している。
例えば、図5において、実行予約順が1番のジョブ1の使用するトレイは「給紙トレイFT1」、用紙の使用予定枚数は「200枚」、実行予約順が2番のジョブ2の使用するトレイは「給紙トレイFT4」、用紙の使用予定枚数は「1400枚」、実行予約順が3番のジョブ3の使用するトレイは「給紙トレイFT1」、用紙の使用予定枚数は「480枚」、実行予約順が4番のジョブ4の使用するトレイは「給紙トレイFT2」、用紙の使用予定枚数は「120枚」と記憶されている。
【0053】
ジョブ予約画面上でのタッチパネル502の操作により設定されたジョブの画像形成条件は、その他、モード、ユーザ名、ファイル名、後処理モード、排紙トレイ等の情報とともに、ジョブの設定情報として、操作表示制御部503を介して制御部101に出力され、不揮発メモリ104に実行予約順とともに格納される。
【0054】
また、タッチパネル502は、ユーザが、表示部501にジョブスケジューリング画面Gの表示要求を行う際に操作される。具体的には、表示部501には、ジョブスケジューリング画面Gの表示を要求するための釦B1(図6、図7参照)が表示されており、タッチパネル502において、この釦B1が操作されてジョブスケジューリング画面Gの表示要求が行われると、操作表示制御部503は、この操作に基づく操作信号を制御部101に出力する。この操作信号を受けた制御部101は、ジョブスケジューリング画面Gの表示タイミングであると判断して、後述するジョブスケジューリング画面Gを表示部501に表示する。
【0055】
画像形成部600は、搬送部610、LD(Laser Diode)部620、プリンタ制御部630を備えて構成され、書き込み処理部106から入力された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
【0056】
搬送部610は、例えば、LD部620内の搬送経路に従って用紙を搬送するための給紙ローラ611、レジストローラ612、排紙ローラ613をはじめとする各種ローラ、搬送路切換板614及び反転部615等を備える。搬送部610は、プリンタ制御部630からの制御に基づいて、ジョブの画像形成条件において設定されたトレイから、用紙を給紙して、給紙された用紙を搬送経路に従って搬送する。
また、LD部620の搬送経路上には、図示しない複数のセンサが設けられている。これらのセンサは、用紙が通過する際に検出信号を発生し、これをプリンタ制御部630に出力する。
【0057】
LD部620は、LD621、感光体ドラム622、帯電部623、現像部624、転写部625、定着部626等を備える。
LD部620は、プリンタ制御部630からの指示に基づいて、LD部620の感光体ドラム622表面を帯電部623により帯電させ、書き込み処理部106から入力されたPWM信号に基づいてLD621により感光体ドラム622表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成する。そして、現像部624において感光体ドラム622表面の静電潜像を含む領域にトナーを付着させ、転写部625により用紙にトナーを転写して画像を形成する。そして、転写された画像を定着部626で定着させた後、画像形成済みの用紙を排紙ローラ613により後処理部30へ搬送する。
【0058】
プリンタ制御部630は、制御部101からの制御信号を受信して、LD部620の各部の動作を制御する。また、プリンタ制御部630は、搬送経路上に設けられたセンサからの検出信号に基づいて、給紙した用紙の枚数をカウントし、制御部101に出力する。
また、プリンタ制御部630は、各ジョブの実行中に、給紙ローラ611付近に設けられたセンサ(図示省略)から出力されるセンサ信号をカウントすることにより、給紙した用紙の枚数をカウントし、制御部101に出力する。
【0059】
次に、図6及び図7を参照しながら、表示部501に表示されるジョブスケジューリング画面Gについて説明する。なお、以下の説明では、第2軸が用紙の使用予定枚数を示すジョブスケジューリング画面Gについて説明する。
ジョブスケジューリング画面Gは、予約された各ジョブが使用するトレイに関する情報、予約された各ジョブの用紙の使用予定枚数に関する情報、用紙切れに関する情報等の各種情報を、互いに直交する2つの軸を有する二次元の表上に表示させた画面であり、縦軸表示部51と、横軸表示部52と、予約情報表示部53と、を有している。
【0060】
縦軸表示部51は、縦軸である第1軸に沿って設けられ、給紙トレイ情報を表示する。給紙トレイ情報とは、本画像形成装置1において使用するトレイとして設定可能なトレイ、すなわち、給紙トレイT1〜T9、ポストインサータPI1、PI2、包み製本用のトレイPBに関する情報である。
【0061】
図6、図7のジョブスケジューリング画面Gにおいて、縦軸表示部51は、給紙トレイFT1〜FT9、ポストインサータPI1、PI2、包み製本用のトレイPBのそれぞれに対応する12つの行と、ジョブの画像形成条件で指定されたトレイや用紙が存在しないことを示す1つの行とに分割されており、各行に、その行に対応するトレイに収容する用紙に関する情報を表示している。
例えば、縦軸表示部51の最上段である第1行は「給紙トレイFT1」に対応する行であり、この給紙トレイFT1に収容する用紙の紙種「普通紙」・用紙サイズ「A4」・坪量「62−71g/m2」が表示されている。
また、図6及び図7に示すように、縦軸表示部51における給紙トレイFT1〜FT9に対応する第1行〜第9行には、各給紙トレイFTにおける用紙の推定残量が概略表示されている。図6及び図7では、用紙の推定残量は線の数で表現されている。
【0062】
横軸表示部52は、横軸である第2軸に沿って設けられ、ジョブが使用する用紙の使用予定枚数を示す目盛りを有している。第2軸の原点はゼロ枚を示し、図6のジョブスケジューリング画面Gでは、第2軸の1目盛りが25枚分に対応している。
また、ジョブスケジューリング画面Gの下部には、スケジューリング画面の第2軸の表示スケールを変更するための拡大釦B2及び縮小釦B3が設けられており、図6のジョブスケジューリング画面G上で拡大釦B3を操作すると、図7に示すように、ジョブスケジューリング画面Gの第2軸の表示スケールが拡大されたジョブスケジューリング画面Gが表示される。図7のジョブスケジューリング画面Gでは、第2軸の1目盛りが40枚分に対応している。
【0063】
予約情報表示部53には、予約された各ジョブの予約情報Rが表示される。予約情報Rは、そのジョブで使用するトレイに対応する第1軸上の位置、且つ、用紙の使用予定枚数に相当する長さの第2軸上の位置から成る領域に表示されることにより、使用するトレイ及び用紙の使用予定枚数を示す情報である。図7のジョブスケジューリング画面Gでは、予約された4つのジョブ1〜ジョブ4のそれぞれに対応する4つの予約情報R1〜R4が表示されている。
なお、図6及び図7のジョブスケジューリング画面Gでは、実行中のジョブも、実行予約順1番のジョブとして、その予約情報R1が表示されている。実行中のジョブについては、そのタイミングにおける用紙の残りの使用予定枚数が、用紙の使用予定枚数とされている。
【0064】
上述のようなジョブスケジューリング画面Gの表示処理において、制御部101は、使用するトレイに関する画像形成条件に基づいて、各ジョブが使用するトレイに対応する第1軸上の位置(第1行〜第11行)を特定する。そして、制御部101は、予約された各ジョブの予約情報Rを、そのジョブが使用するトレイに対応する第1軸上の位置に表示するとともに、そのジョブの用紙の使用予定枚数に関する画像形成条件を読み出して、各予約情報Rの第2軸方向の長さを、そのジョブが使用する用紙の使用予定枚数に相当する長さとする。
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、各ジョブの予約情報Rが、使用するトレイに対応する第1軸上の位置、且つ、用紙の使用予定枚数に相当する長さの第2軸上の位置に表示されることにより、各ジョブ及びジョブ全体での、トレイ毎の用紙の使用予定枚数が把握可能となっている。
【0065】
すなわち、制御部101は、実行予約順1番のジョブ1の予約情報R1を、図6のジョブスケジューリング画面G上に表示する場合には、予約情報R1を、ジョブ1で使用する給紙トレイFT1に対応する第1行に表示するとともに、この予約情報R1の第2軸方向の長さを、用紙の使用予定枚数「200枚」に相当する8目盛りの長さとすることで、ジョブ1が、給紙トレイFT1の用紙を200枚使用することを認識可能としている。
また、制御部101は、実行予約順1番のジョブ1の予約情報R1を、図7のジョブスケジューリング画面G上に表示する場合には、予約情報R1を、ジョブ1で使用する給紙トレイFT1に対応する第1行に表示するとともに、この予約情報R1の第2軸方向の長さを、用紙の使用予定枚数「200枚」に相当する5目盛りの長さとすることで、ジョブ1が、給紙トレイFT1の用紙を200枚使用することを認識可能としている。
【0066】
また、制御部101は、不揮発メモリ104に格納された各ジョブの画像形成条件に基づいて、実行予約順に、各ジョブの使用予定枚数を積算する。そして、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、各ジョブの予約情報Rを、そのジョブより実行予約順が前のジョブの使用予定枚数を積算した第2軸方向の位置を始点とする位置に表示することで、各ジョブの実行中の任意の時点における用紙の使用予定枚数のジョブ全体での累計を把握可能としている。
【0067】
具体的には、図7のジョブスケジューリング画面Gに示すように、制御部101は、ジョブ1の予約情報R1を、第2軸の原点を始点として、始点から第2軸方向に、そのジョブの用紙の使用予定枚数「200枚」に対応する5目盛り分進んだ位置を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ2の予約情報R2を、ジョブ1の使用予定枚数「200枚」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から5目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、そのジョブの用紙の使用予定枚数「1400枚」に対応する35目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から40目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ3の予約情報R3を、実行予約順が前のジョブ1、2の使用予定枚数の積算値「1600枚」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から40目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、そのジョブの用紙の使用予定枚数「480枚」に対応する12目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から52目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ4の予約情報R4を、実行予約順が前のジョブ1〜3の使用予定枚数の積算値「2080枚」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から52目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、そのジョブの用紙の使用予定枚数「120枚」に対応する3目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から55目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
また、制御部101は、ジョブの用紙の使用予定枚数が、第2軸方向の残りに対応する枚数以上である場合には、二次元の表の右端を終点として予約情報Rを表示する。
【0068】
また、制御部101は、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、第2軸方向における各ジョブの予約情報Rの境目に、各ジョブの区切りを示す区切り線Sを、第1軸に平行に表示することで、各ジョブの予約情報Rを個別に区別可能としている。
【0069】
すなわち、制御部101は、図7に示すように、ジョブ1の予約情報R1とジョブ2の予約情報R2との境目に、区切り線54aを表示する。また、ジョブ2の予約情報R2とジョブ3の予約情報R3との境目に、区切り線54bを表示する。また、ジョブ3の予約情報R3とジョブ4の予約情報R4との境目に、区切り線54cを表示する。また、ジョブ4の予約情報R4の終点に区切り線54dを表示する。これにより、各ジョブの情報を、実行予約順が前後のジョブの情報と明確且つ容易に区別して、個別に把握できることとなる。
【0070】
また、制御部101は、所定の更新タイミングに、第2軸の原点を現時点として、ジョブスケジューリング画面Gにおける各予約情報Rの表示位置を更新する。所定の更新タイミングは、所定枚の用紙に対する画像形成処理が終了したとき、又は、前回の更新タイミングから所定時間が経過したときであり、どのタイミングをジョブスケジューリング画面Gの更新タイミングとするかは、図示しない設定画面上でユーザが予め設定することができる。
所定毎の用紙に対する画像形成処理が終了したときを更新タイミングと設定する場合には、さらに、何枚毎に更新を行うかを設定することができる。ユーザは、例えば、1枚、10枚、100枚毎に、ジョブスケジューリング画面Gの更新を行うように設定することができる。
一方、前回の更新タイミングから所定時間が経過したときを更新タイミングと設定する場合には、さらに、何秒/分/時間毎に更新を行うかを設定することができる。ユーザは、例えば、10秒、60秒、10分毎に、ジョブスケジューリング画面Gの更新を行うように設定することができる。
【0071】
また、制御部101は、予約された各ジョブについて、ジョブの実行中に用紙不足となるか否かを判断し、用紙不足となる場合には用紙の不足量と用紙不足となるタイミングを特定する。そして、ジョブスケジューリング画面Gの予約情報表示部53において、各ジョブの予約情報Rを、用紙不足の有無、用紙の不足量及び用紙不足となるタイミングに応じた態様で表示する。
【0072】
具体的には、制御部101は、残量検出センサDからの検出値に基づいて算出され、トレイ情報テーブル104aに記憶された用紙の推定残量と、同一のトレイを使用する、実行予約順が前のジョブの使用予定枚数と、に基づいて、そのジョブの実行開始時点における用紙の推定残量を算出する。そして、予約された各ジョブについて、不揮発メモリ104に格納された各ジョブの画像形成条件に含まれる各ジョブの用紙の使用予定枚数と、トレイ情報テーブル104aに記憶された用紙の推定残量とを比較して、ジョブの実行中に用紙不足の有無を判断し、用紙不足有りと判断した場合には、更に用紙不足となるタイミングを特定する。
【0073】
すなわち、給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値が「388枚」、最大値が「550枚」であり、同一の給紙トレイF1を使用するジョブが前に存在しない場合、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量は、最小値「388枚」、最大値「550枚」である。さらに、制御部101は、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値「388枚」と、ジョブ1の用紙の使用予定枚数「200枚」とを比較して、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値「388枚」が、ジョブ1の用紙の使用予定枚数「200枚」以上であると判断すると、用紙不足無しと判断する。そして、図7に示すように、用紙不足無しと判断したジョブ1の予約情報R1を全て青色で表示する。
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、ジョブ1の予約情報R1が全て青色で表示されることにより、ユーザは、ジョブ1の画像形成処理が用紙不足で停止することなく全て実行可能であることを容易に認識することができる。
【0074】
また、給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最小値が「1092枚」、最大値が「1216枚」であり、同一の給紙トレイFT4を使用するジョブが前に存在しない場合、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値は「1092枚」、最大値は「1216枚」である。さらに、制御部101は、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値「1092枚」と、ジョブ2の用紙の使用予定枚数「1400枚」とを比較して、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最小値「1092枚」が、ジョブの用紙の使用予定枚数「1400枚」未満であるか否かを判断する。そして、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最小値がジョブの用紙の使用予定枚数未満であると判断すると、さらに、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最大値「1216枚」と、ジョブ2の用紙の使用予定枚数「1400枚」とを比較して、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最大値「1216枚」が、ジョブの用紙の使用予定枚数「1400枚」未満であるか否かを判断する。そして、図7に示すように、ジョブ2の実行開始時点における給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最大値がジョブの用紙の使用予定枚数未満であると判断すると、用紙不足有りと判断する。
そして、ジョブ2の予約情報R2の表示領域のうち、給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最小値「1092枚」に相当する第2軸上の長さに相当する領域、すなわち、約27目盛り分の表示領域を青色で表示し、給紙トレイFT4の用紙の推定残量の最小値と最大値の差分値「124枚」に相当する第2軸上の長さに相当する領域、すなわち、約3目盛り分の表示領域を黄色で表示し、残りの領域を赤色で表示する。
【0075】
ここで、予約情報Rのうち、青色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が十分に残っていることを示しており、青色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が低い。
また、予約情報Rのうち、黄色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が無くなる可能性があることを示しており、黄色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が有る。
また、予約情報Rのうち、赤色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が無くなることを示しており、赤色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が高い。
【0076】
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、ジョブ2の予約情報R2が、各タイミングでのトレイの用紙残量に応じた複数の色で色分け表示されることにより、ユーザは、ジョブ2の画像形成処理が用紙不足で停止することを認識することができる。さらに、ジョブ2の予約情報R2において、各色の領域が、用紙の枚数に相当する第2軸上の長さで表現され、且つ、実行中のタイミングに相当する第2軸上の位置に表示されることにより、ユーザは、用紙の不足量と、用紙切れとなるタイミングとを一目で容易に認識することができる。
【0077】
また、制御部101は、不揮発メモリ104に格納された各ジョブの画像形成条件に含まれる各ジョブの用紙の使用予定枚数と、トレイ用紙情報テーブル104aに記憶された用紙の推定残量とに基づいて、用紙不足となるトレイを検出し、検出した用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報Nを、そのトレイに対応する縦軸表示部51上の行に表示する。
【0078】
すなわち、制御部101は、予約されたジョブ1〜4で使用される用紙の使用予定枚数を、トレイ毎に積算する。
例えば、ジョブ1が給紙トレイFT1の用紙を200枚、ジョブ2が給紙トレイFT4の用紙を1400枚、ジョブ3が給紙トレイFT1の用紙を480枚、ジョブ4が給紙トレイFT2の用紙を120枚使用する場合、給紙トレイFT1の用紙の使用予定枚数の積算値は「680枚」、給紙トレイFT2の用紙の使用予定枚数の積算値は「120枚」、給紙トレイFT4の用紙の使用予定枚数の積算値は「1400枚」と算出される。
【0079】
そして、制御部101は、各トレイの用紙の使用予定枚数の積算値と、残量検出センサDからの検出値に基づいて算出された用紙の推定残量とを比較して、各トレイにおける用紙の推定残量が、用紙の使用予定枚数の積算値に満たしているか否かを判断し、各トレイにおける用紙の推定残量が、用紙の使用予定枚数の積算値未満である場合には、そのトレイを用紙不足となるトレイとして特定する。このとき、制御部101は、例えば、トレイ用紙情報テーブル104aに記憶されている用紙の最小値を、用紙の推定残量として用いる。なお、最小値と最大値の中間値を、用紙の推定残量として用いても良い。
例えば、給紙トレイFT1の用紙の推定残量が388枚、給紙トレイFT2の用紙の推定残量が388枚、給紙トレイFT7の用紙の推定残量が最小値が1092枚である場合、用紙の推定残量が用紙の使用予定枚数に満たない給紙トレイFT1と給紙トレイFT4とが、用紙不足となるトレイであると特定される。
【0080】
さらに、制御部101は、給紙トレイFT1と給紙トレイFT4とを、用紙不足となるトレイとして特定すると、図6及び図7に示すように、ジョブスケジューリング画面Gの縦軸表示部51において、給紙トレイFT1に対応する第1行と、給紙トレイFT4に対応する第4行とに、「紙無し予想有」との用紙切れ情報Nを表示する。
【0081】
ここで、図7のジョブスケジューリング画面Gでは、ジョブ3の予約情報R3が、使用する給紙トレイFT1に相当する第1軸上の位置に表示されている。そして、この予約情報R3が、図7に示すように、各タイミングでのトレイの用紙残量に応じた複数の色で色分け表示されることにより、ユーザは、給紙トレイFT1で用紙切れが発生することが認識できる。
一方、第2軸の表示スケールが縮小された図6のジョブスケジューリング画面Gでは、ジョブ3の予約情報R3が表示可能範囲を外れて画面上に表示されない。そのため、ユーザは、図6のジョブスケジューリング画面G上では、給紙トレイFT1で用紙切れが発生することを認識することができない。
そこで、上述のように、ジョブスケジューリング画面G上に常時表示される領域に、給紙トレイFT1が用紙不足となることを示す用紙切れ情報Nを表示することで、ジョブスケジューリング画面Gの表示スケールやジョブの数に関らず、ユーザに用紙不足となる給紙トレイを確実且つ容易に認識させることを可能としている。
【0082】
また、制御部101は、不揮発メモリ104に格納された各ジョブの画像形成条件に含まれる各ジョブが使用するトレイに関する条件に基づいて、予約されたジョブで使用されるトレイを特定し、特定した使用するトレイを識別する識別情報Mを、そのトレイに対応する縦軸表示部51上の行に表示する。
このとき、制御部101は、上述した用紙切れ情報Nと識別情報Mとが、一つのトレイに競合した場合、すなわち、用紙切れ情報Nによって識別されるトレイと識別情報Mによって識別されるトレイとが同一である場合には、識別情報Mは表示せず、用紙切れ情報Nのみを優先的に表示する。
すなわち、制御部101は、給紙トレイFT1、FT2、FT4を、使用するトレイとして特定すると、これらのトレイから用紙不足となる給紙トレイFT1、給紙トレイFT4を省いた残りの給紙トレイFT2を、ジョブで使用され、且つ、用紙不足とならないトレイとして特定する。給紙トレイFT2を、ジョブで使用され、且つ、用紙不足とならないトレイとして特定すると、さらに、制御部101は、図6及び図7に示すように、ジョブスケジューリング画面Gの縦軸表示部51において、給紙トレイFT2に対応する第2行に、「給紙予定」との識別情報Mを表示する。
【0083】
ここで、図7のジョブスケジューリング画面Gでは、ジョブ4の予約情報R4が、使用する給紙トレイFT2に相当する第2軸上の位置に表示されることにより、ユーザは、給紙トレイFT2が使用されることを認識できる。
一方、第2軸の表示スケールが縮小された図6のジョブスケジューリング画面Gでは、予約情報R4は表示可能範囲を外れて画面上に表示されない。そのため、ユーザは、図6のジョブスケジューリング画面G上では、給紙トレイFT2の用紙が使用されることを認識することができない。
そこで、上述のように、ジョブスケジューリング画面G上に常時表示される領域に、給紙トレイFT2が使用されることを示す識別情報Mを表示することで、ジョブスケジューリング画面Gの表示スケールやジョブの数に関らず、ユーザに使用される給紙トレイを確実且つ容易に認識させることを可能としている。
【0084】
次に、図8のフローチャートを参照しながら、ジョブスケジューリング画面表示処理の流れについて説明する。
まず、制御部101は、ステップS101において、予約されたジョブが有るか否かを判断し、ジョブが有ると判断すると(ステップS101;Yes)、ステップS102に進む。
次いで、制御部101は、ステップS102において、予約された各ジョブについて、各トレイにおける用紙の推定残量と、各ジョブの画像形成条件としての用紙の使用予定枚数と使用するトレイとに基づいて、スケジューリング計算処理を実行する。
次いで、制御部101は、ステップS103において、予約された各ジョブの予約情報Rを、スケジューリング計算処理によって特定された、各ジョブで使用するトレイに対応する第1軸上の位置、且つ、用紙の使用予定枚数に相当する長さの第2軸上の位置から成る領域に表示する。
次いで、制御部101は、ステップS104において、各ジョブの画像形成条件としての用紙の使用予定枚数と、各トレイの用紙の推定残量とに基づいて、用紙不足となるトレイを検出するとともに、各ジョブの画像形成条件としての使用するトレイに関する条件に基づいて、予約されたジョブで使用されるトレイを特定する。
次いで、制御部101は、ステップS105において、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報Nを、そのトレイに対応する縦軸表示部51上の行に表示し、さらに、用紙不足とならず、且つ、予約されたジョブで使用されるトレイを識別する識別情報Mを、そのトレイに対応する縦軸表示部51上の行に表示し、本処理を終了する。
【0085】
上述したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、表示部501に表示されるジョブスケジューリング画面Gにおいて、第1軸が給紙トレイ情報、第2軸が用紙の使用予定枚数又は実行予定時間を示す二次元の表上に、予約された各ジョブの用紙の使用予定枚数又は実行予定時間に相当する第2軸の長さ分の予約情報Rが、各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に表示される。したがって、ジョブスケジューリング画面Gにより、ジョブの実行前に、予約された複数のジョブが使用する用紙の使用予定枚数を、使用するトレイ毎に容易に認識できることとなるため、用紙を補充すべきトレイを把握して、事前に用紙を補充する作業をより容易に行うことができ、稼動効率の低下を防止することができる。
また、表示部501に表示されるジョブスケジューリング画面Gにおいて、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報Nが、各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に表示される。したがって、表示スケールに関らず、常に用紙切れ情報Nが表示されることとなり、多数のジョブが予約されている場合や用紙の使用予定枚数が多い場合であっても、ジョブの実行前に用紙切れとなるトレイを確実に把握することができる。
【0086】
また、用紙の残量がジョブの使用予定枚数に満たない場合に、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、そのジョブの予約情報Rの表示領域のうち、用紙の不足量に相当する第2軸方向の長さ分の表示領域の表示が、他の表示領域の表示と異ならせることにより、用紙の不足量が表示される。そのため、予約された各ジョブについて、用紙不足となる可能性の有無と、用紙の不足量とを把握できることとなる。
【0087】
また、各ジョブで使用するトレイを識別する識別情報Nがジョブスケジューリング画面G内に表示されるため、ジョブの実行前に、各ジョブで使用するトレイを確実に把握することができる。
【0088】
さらに、用紙切れ情報Nによって識別されるトレイと、識別情報Mによって識別されるトレイとが同一である場合には、用紙切れ情報Nのみが表示されるため、同一のトレイについて用紙切れ情報Nと識別情報Mとの両方が表示されることが無くなり、ジョブスケジューリング画面Gの見易さが向上して、用紙切れとなるトレイをより容易に把握することができる。
【0089】
なお、本発明の範囲は、上記実施形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0090】
例えば、上記実施形態では、ジョブスケジューリング画面Gにおける縦軸を第1軸、横軸を第2軸として説明したが、第1軸を横軸、第2軸を縦軸としても良い。
【0091】
また、上記実施形態では、第2軸が用紙の使用予定枚数を示すジョブスケジューリング画面Gを中心に説明したが、第2軸が実行予定時間を示すジョブスケジューリング画面Gを表示するように構成しても良い。
第2軸が実行予定時間を示すジョブスケジューリング画面Gを表示する場合には、用紙の使用予定枚数や処理モード等を含むジョブの画像形成条件と、画像形成条件に応じて予め定められた用紙1枚あたりの処理時間との演算処理によって、各ジョブの実行予定時間が算出され、各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置であって、実行予定時間に相当する第2軸上の位置に、各ジョブの予約情報Rが表示されることとなる。このようなジョブスケジューリング画面Gであっても、ジョブの実行前に、予約された複数のジョブの実行予定時間を、使用するトレイ毎に容易に認識できることとなるため、用紙を補充すべきトレイを把握して、事前に用紙を補充する作業をより容易に行うことができ、稼動効率の低下を防止することができる。
【0092】
また、上記実施形態では、各ジョブの予約情報Rを、実行予約順が前のジョブの用紙の使用予定枚数を積算した位置に表示することとしたが、各ジョブの予約情報Rを第2軸の原点を始点とする位置に表示するように構成しても良い。また、この場合において、使用するトレイが同一である実行予約順が前のジョブの使用予定枚数を積算した位置を始点とする位置に、予約情報Rを表示して、給紙トレイ情報毎の用紙の使用予定枚数の積算値を示すようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】トレイ用紙情報を記憶するトレイ情報テーブルの一例である。
【図4】トレイ用紙情報を設定する設定画面の一例である。
【図5】ジョブの画像形成条件を記憶するテーブルの一部を例示する図である。
【図6】ジョブスケジューリング画面の一例である。
【図7】表示スケール更新後のジョブスケジューリング画面の一例である。
【図8】ジョブスケジューリング画面表示処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
1 画像形成システム
101 制御部
104a トレイ情報テーブル(記憶部)
502 タッチパネル(予約部)
600 画像形成部
FT1〜FT9 給紙トレイ(トレイ)
G ジョブスケジューリング画面
M 識別情報
N 用紙切れ情報
PB 包み製本用のトレイ(トレイ)
PI1、PI2 ポストインサータ(トレイ)
R1〜R4(R) 予約情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のジョブを予約可能な予約部と、当該予約部により予約されたジョブの画像形成条件に応じて、画像形成処理を実行する画像形成部と、を備える画像形成装置において、
各トレイに収納される用紙の少なくとも残量に関するトレイ用紙情報を記憶する記憶部と、
第1軸が給紙トレイ情報、当該第1軸と直交する第2軸が用紙の使用予定枚数又は実行予定時間を示す二次元の表上に、予約された各ジョブの予約情報を表示したジョブスケジューリング画面を表示部に表示する制御部と、
を備え、
前記画像形成条件は、用紙の使用予定枚数に関する条件を含み、
前記制御部は、前記ジョブスケジューリング画面において、各ジョブの用紙の使用予定枚数又は実行予定時間に相当する第2軸の長さ分の予約情報を表示するとともに、予約された各ジョブの画像形成条件に含まれる用紙の使用予定枚数と前記トレイ用紙情報に含まれる用紙の残量とに基づいて、用紙不足となるトレイを検出し、予約された各ジョブの使用するトレイに対応する第1軸上の位置に、用紙不足となるトレイを識別する用紙切れ情報を表示することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記予約情報の表示領域のうち、用紙の不足量に相当する前記第2軸方向の長さ分の表示領域の表示を、他の表示領域の表示と異ならせることにより、用紙の不足量を示すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成条件は、使用するトレイに関する条件を含み、
前記制御部は、予約された各ジョブの前記画像形成条件と前記トレイ用紙情報とに基づいて、各ジョブで使用するトレイを特定し、使用するトレイを識別する識別情報を、前記給紙トレイ情報と対応づけて、前記ジョブスケジューリング画面内に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記用紙切れ情報によって識別される前記トレイと、前記識別情報によって識別される前記トレイとが同一である場合には、当該用紙切れ情報のみを表示することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−120319(P2010−120319A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−297521(P2008−297521)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】